JP2005333978A - ビリルビン測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法の提供。
【解決手段】 (I)アスコルビン酸オキシダーゼ、非イオン性界面活性剤と有機鉄化合物の存在下、金属塩を用いる事、又はpHを塩基性側に変化させる事、(II)アスペルギウス属の培養抽出物の存在下、金属塩を用いる事、又はpHを塩基性側に変化させる事で、直接型ビリルビンの選択性、間接型ビリルビンへの反応性を調節し、それにより、試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で定量する測定する事が可能となる方法。
【選択図】 選択図なし

Description

本発明は、試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法及びその試薬に関する。
血清中ビリルビンの多くは赤血球中ヘモグロビンに由来しており、非特許文献1によれば、血清中ビリルビンは他の物質を抱合していない非抱合型ビリルビン、ビリルビン1分子あたり1分子のグルクロン酸を抱合したモノグルクロナイドビリルビン、ビリルビン1分子あたり2分子のグルクロン酸を抱合したジグルクロナイドビリルビン、およびアルブミンと結合したアルブミン結合ビリルビン(δビリルビン)に分画され、それぞれの画分の比率や量は病態により変化する事が知られている(非特許文献2)。かつて血清中ビリルビンは、ジアゾ試薬との反応性の違いから直接型ビリルビンと総ビリルビン(直接型ビリルビンと間接型ビリルビンの総和)に分類され、直接型ビリルビンが抱合型ビリルビン(モノグルクロナイドビリルビン、ジグルクロナイドビリルビン、およびアルブミン結合ビリルビン)、間接型ビリルビンが非抱合型ビリルビンに対応すると考えられていたが、現在では、必ずしもそのように対応しない事が報告されている(非特許文献3)。しかし現在でも、ジアゾ試薬を用いる方法で測定されたそれぞれのビリルビン濃度が、直接型ビリルビンまたは総ビリルビンとして各種肝疾患診断や黄疸鑑別などの診断の基準にされている。
血清中ビリルビンの測定方法は、ビリルビンオキシダーゼなどの酵素を用いる酵素法、ジアゾ試薬などを用いた化学法、そして高速液体クロマトグラフィーを用いる方法に大別される。 酵素法においては、ビリルビンオキシダーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼ、ラッカーゼ、またはチロシナーゼを用いる方法が報告されており(特許文献1)、例えばビリルビンオキシダーゼを用いる酵素法は、総ビリルビンはビリルビンオキシダーゼの至適pHで測定し、直接型ビリルビンはビリルビンオキシダーゼの至適pH外でしかもいくつかの添加剤を用いる事で間接型ビリルビンへの酵素の基質特異性を下げて測定する方法である(特許文献2、3、4など)。ビリルビンオキシダーゼを用いた測定法は血清中ビリルビンに対する特異性は高いもののビリルビンオキシダーゼの安定性が悪いため測定試薬が不安定という問題があった。そこで、安定化のためにいろいろな添加剤が工夫され(特許文献5、6など)、また、ビリルビンオキシダーゼより安定性の高いアスコルビン酸オキシダーゼを用いる方法も報告されている(特許文献7)。
化学法においては、ジアゾ試薬を用いた方法は、前述のように測定値が各種ビリルビン濃度の基準値となっているものの、血清中に存在するビリルビン以外の物質の影響を受けやすいなどの問題点があった。そこで、ジアゾ試薬を用いる方法との相関が良く、しかも試薬の安定性が高いバナジン酸イオンまたは三価のマンガンイオンなどの酸化剤を用いる方法が開発された(特許文献8)。この方法で、例えばバナジン酸イオンを用いる方法は、バナジン酸ナトリウムを用いて総ビリルビンを測定し、ヒドラジン類などの反応抑制剤を使用して直接型ビリルビンを測定する測定方法である。
すなわち、従来の酵素法と化学法は安定性などの問題は特に無いが、その測定原理上、同一試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同時に定量する場合、直接型ビリルビン測定用試薬と総ビリルビン測定用試薬を別途用いて、別々の反応槽で測定する必要があった。高速液体クロマトグラフィーを用いる方法は、一度の測定で試料中ビリルビンを精度良く分別定量できるものであるが、専用の装置を用いても多数の試料を同時測定する臨床検査目的には向かない測定方法である。
特開昭59−17999 特開平02−238897 特開平11−72497 特開2000−166595 特開平08−66196 特開平10−42869 特開平09−178755 特開平05−18978 ラウフ(Lauff)ら、Separation of bilirubin species in serum and bile by high-performance reversed-phase liquid chromatography、 ジャーナル・オブ・クロマトグラフィー・A(Journal of Chromatography A)、米国、エルゼビア(ELSEVIER)、1981年12月、 226巻2号、391-402. 足立ら、Bilirubinの分画測定とその意義、生物試料分析、1986年、9巻3号、33-42. 小島ら、ビリルビン分画の測定、検査と技術、1997年1月、25巻1号、13-20.
本発明により、試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法を提供する。その結果、従来法より簡便かつ短時間に試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを定量できる点に効果を奏する。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、試料の光学的変化により試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で定量する方法において、(I)非イオン性界面活性剤、有機鉄化合物およびアスコルビン酸オキシダーゼの存在下、金属塩を作用させる事、又はpHを塩基性側に変化させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で定量する測定方法、(II)アスペルギウス属の培養抽出物の存在下、ガリウムイオンを作用させる事、又はpHを塩基性側に変化させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で定量する測定方法を見出した。
すなわち、本発明は、
(1)ビリルビン酸化反応を抑制する方法であって、アスコルビン酸オキシダーゼと有機鉄化合物の存在下、非イオン性界面活性剤を作用させる事を特徴とするビリルビン酸化反応抑制方法、
(2)非イオン性界面活性剤が、オクチルフェニルエーテル(トリトンX−100)である上記(1)に記載のビリルビン酸化反応抑制方法、
(3)ビリルビン酸化反応を促進する方法であって、有機鉄化合物、金属塩及びアスコルビン酸オキシダーゼを作用させる事を特徴とするビリルビン酸化反応促進方法、
(4)金属塩がガリウム塩である上記(3)に記載のビリルビン酸化反応促進方法、 (5)有機鉄化合物がフェロシアン化物又はフェリシアン化物である上記(3)あるいは(4)に記載のビリルビン酸化反応促進方法、
(6)試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法、
(7)試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、有機鉄化合物と金属塩を使用する事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法、
(8)試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、有機鉄化合物、アスコルビン酸オキシダーゼ及び金属塩を使用する事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法、
(9)試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、非イオン性界面活性剤と、有機鉄化合物及び金属塩の存在下、アスコルビン酸オキシダーゼを作用させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法、
(10)非イオン性界面活性剤が、オクチルフェニルエーテル(トリトンX−100)である上記(9)に記載の測定方法、
(11)金属塩がガリウム塩である上記(7)から(10)に記載の測定方法、
(12)有機鉄化合物がフェロシアン化物又はフェリシアン化物である上記(7)から(11)に記載の測定方法、
(13)試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、pHを塩基性側に変化させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法、
(14)試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、有機鉄化合物とアスコルビン酸オキシダーゼの存在下、pHを塩基性側に変化させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法、
(15)試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、非イオン性界面活性剤、有機鉄化合物およびアスコルビン酸オキシダーゼの存在下、pHを塩基性側に変化させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法、
(16)非イオン性界面活性剤が、オクチルフェニルエーテルである上記(15)に記載の測定方法、
(17)有機鉄化合物がフェロシアン化物又はフェリシアン化物である請求項14から16に記載の測定方法、
(18)試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、アスペルギウス属の培養抽出物と金属塩を使用する事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法、
(19)試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、アスペルギウス属の培養抽出物の存在下、pHを塩基性側に変化させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法、
(20)アスペルギウス属の培養抽出物がビリルビン類デヒドロゲナーゼある上記(18)あるいは(19)に記載の測定方法、
(21)金属塩がガリウムイオンである上記(18)に記載の測定方法、
(22)少なくとも、アスコルビン酸オキシダーゼと有機鉄化合物を含む試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定するビリルビン測定用キット、
(23)少なくとも、以下(a)〜(c)を含むビリルビン測定用キット、
(a)アスコルビン酸オキシダーゼ
(b)非イオン性界面活性剤
(c)有機鉄化合物及び/又は金属塩
(24)少なくとも、アスペルギウス属の培養抽出物を含む試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定するビリルビン測定用キット、
(25)有機鉄化合物がフェリシアン化物である上記(5)に記載のビリルビン酸化反応促進方法、
(26)有機鉄化合物がフェリシアン化物である上記(12)に記載の測定方法、
(27)有機鉄化合物がフェリシアン化物である上記(17)に記載の測定方法、
に関する。
本発明により、試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法を提供できる。その結果、従来法より簡便かつ短時間に試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを定量できる点に効果を奏する。
本発明について、以下具体的に説明する。 本明細書において、単に「ビリルビン」と記載した場合は、直接型ビリルビン、間接型ビリルビン、及び総ビリルビンの全てを含む意味である。本発明で表現する試料とは、ビリルビンが混和されるものであればいずれにも限定されないが、生体試料、例えば、血漿、血清、尿などを挙げる事ができる。 ビリルビン酸化反応とは、ビリルビンをその酸化物に変換する反応を指し、ビリルビン酸化活性とは、ビリルビンをその酸化物に変換する反応の触媒作用を指す。「同一反応槽で測定する」とは、連続した異なる複数の反応とその反応過程の測定を全て単一の反応容器で行う事を指し、例えば、自動分析機の単一の反応セル(キュベット)中で該一連の工程からなる連続複数反応の測定などが挙げられる。
本発明の試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法は、例えば第一反応として、水溶液中で試料中のビリルビンのうち直接型ビリルビンのみをその酸化物に変化し、水溶液の吸光度の変化を測定して検量線と比較し定量する。次に第二反応として、水溶液中に反応促進剤などを追加する、又は水溶液のpHを変化する事により間接型ビリルビンをその酸化物に変化し、水溶液の吸光度の変化を測定して検量線と比較する事により行われる。 具体的に本願発明者らはまず、本発明の試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法を見出すために、アスコルビン酸オキシダーゼをビリルビンに作用させた場合、直接型ビリルビンは酸化するが、間接型ビリルビンは酸化しない事を見出した。次に、反応促進剤を添加する事で、直接型ビリルビン酸化作用は促進されるが、間接型ビリルビン酸化作用は、直接型ビリルビン酸化作用ほど促進されない事を見出した。さらに、反応促進剤を追加(併用)する事、又は、反応槽のpHを塩基性側に変化する事により、直接型ビリルビン酸化作用のみならず、間接型ビリルビン酸化作用も促進させる事ができ、両者の合計である総ビリルビンを測れる事、及び、反応抑制剤を添加する事により、間接型ビリルビン酸化作用は減弱され、直接型ビリルビン酸化作用のみが検出されうる事を見出した。
さらに、アスペルギウス属の培養抽出物を酸性の水溶液中でビリルビンに作用させた場合、直接型ビリルビンは酸化されるが、間接型ビリルビンは酸化されない事を見出した。次に、反応促進剤を追加する事、又は、反応槽のpHを塩基性側に変化する事により、直接型ビリルビンのみならず、間接型ビリルビンも酸化する事ができる事を見出した。 これらにより、従来、同一反応槽では測定できなかった、直接型ビリルビンと総ビリルビンを、同一反応槽で測定する事が可能となる事を見出した。 以下、より具体的に例示する。
試料にアスコルビン酸オキシダーゼ、反応抑制剤、及び必要に応じて反応促進剤を添加する事により、試料中のビリルビンのうち、直接型ビリルビンを選択的に酸化する事が可能となる事を見出した。その後、反応促進剤を追加する事、又は試料のpHを塩基性側に変化する事により、直接型ビリルビンのみならず、間接型ビリルビンも酸化する事ができ、両者の合計である総ビリルビンを測れる事を見出した。
試料のpHを酸性側に変化させた後、アスペルギウス属の培養抽出物を添加する事により、試料中のビリルビンのうち、直接型ビリルビンを選択的に酸化する事が可能となる事を見出した。その後、反応促進剤を追加する事、又は試料のpHを塩基性側に変化する事により、直接型ビリルビンのみならず、間接型ビリルビンも酸化する事ができ、両者の合計である総ビリルビンを測定できる事を見出した。 以下、さらに詳しく説明する。
アスコルビン酸オキシダーゼを用いる方法について述べる。反応槽中の試料に、アスコルビン酸オキシダーゼ、必要に応じて、pHを一定にするための緩衝剤、直接型ビリルビンの反応特異性を上げるための反応促進剤、反応阻害剤、及び反応液の濁りを防ぐための界面活性剤等を混和して20から50度で0から15分間、好ましくは、37度で5分間の反応で直接型ビリルビンを酸化してその変化を測定する。その後、間接型ビリルビンも酸化するための反応促進剤を加え、又は反応槽中のpHを塩基性側に変化し、20から50度で0から15分間、好ましくは、37度で5分間反応してその変化を測定する事で直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定が同一反応槽で達成される。測定方法には例えば直接型(間接型)ビリルビンと、酸化された直接型(間接型)ビリルビン(直接型(間接型)ビリベルジン)の吸収スペクトルの違い、例えば直接型(間接型)ビリルビンの吸収極大である450nm、直接型(間接型)ビリベルジンの吸収極大である660nm、を利用した光学的方法が例示される。
次に、アスペルギウス属の培養抽出物を用いる方法について述べる。反応槽の試料に、アスペルギウス属の培養抽出物、pHを酸性にするための緩衝剤、必要に応じて、直接型ビリルビンの反応特異性を上げるための人工電子受容体などの反応促進剤、反応阻害剤、及び反応液の濁りを防ぐための界面活性剤等を混和して20から50度で0から15分間、好ましくは、37度で5分間の反応で直接型ビリルビンを酸化してその変化を測定する。測定方法には例えば直接型ビリルビンと、直接ビリベルジンの吸収極大の違いを利用した光学的方法が例示される。その後、間接型ビリルビンも酸化するための反応促進剤を加え、又は反応槽中のpHを塩基性側に変化し、20から50度で0から15分間、好ましくは、37度で5分間反応してその変化を測定する事で直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定が同一反応槽で達成される。測定方法には例えば直接型(間接型)ビリルビンと、酸化された直接型(間接型)ビリルビン(直接型(間接型)ビリベルジン)の吸収スペクトルの違いを利用した光学的方法が例示される。
本発明におけるアスコルビン酸オキシダーゼの供与体である生物としては、アスコルビン酸オキシダーゼを生産する微生物であればなんら限定されるものではないが、好ましくはアクレモニウム属(Acremonium sp)由来アスコルビン酸オキシダーゼが挙げられる。また、それらアスコルビン酸オキシダーゼの遺伝子を遺伝子操作を用いて、例えばアクレモニウム属等の微生物やその他の微生物に導入した宿主由来のものを用いたり、それらアスコルビン酸オキシダーゼタンパク質を遺伝子的に改変したものを用いる事も好ましい。 アスコルビン酸オキシダーゼの使用濃度は、試料中のビリルビン濃度や、測定時間によって、適宜調整可能であるが、反応液最終濃度として、例えば、0.1から2000U/ml、好ましくは、1から15U/ml、更に好ましくは5から12U/mlが挙げられる。
本発明におけるアスペルギウス属の培養抽出物としては、アスペルギウス属の培養抽出物であればなんら限定されるものではないが、好ましくはアスペルギウス・オクラセウスIB3(FERM P−1835)の培養抽出物が挙げられる(特開2002−112766を参照)。また、そのアスペルギウス属は、紫外線、X線、あるいは放射線等の照射、N−methyl−N’−nitro−N−nitrosoguanidineなどの化学物質、あるいは自然育種により変異した株であってもよい。なお、アスペルギルス・オクラセウスIB3−(FERM P−18035)株は茨城県つくば市東1丁目1番3号に所在する通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に平成12年9月13日に受託番号FERM P−18035として寄託されており、何人も入手可能である。 アスペルギウス属の培養抽出物としては、アスペルギウス属の培養上清、アスペルギウス属の菌体からの抽出物等が挙げられるが、その他、アスペルギウス属の菌体から得られるものであればいずれにも限定されない。又、アスペルギウス属の培養抽出物はビリルビン酸化活性を指標に部分的に、あるいは完全に精製したものであっても良い。 アスペルギウス属の培養抽出物の使用濃度は、試料中のビリルビン濃度や、測定時間によって、適宜調整可能であるが、反応液最終濃度における下限値としては、0.01重量%以上が好ましく、0.1重量%以上がより好ましく、0.5重量%以上がさらに好ましく、2重量%以上が特に好ましく、5重量%以上が最も好ましい。また、反応液最終濃度における上限値としては、90重量%以下が好ましく、50重量%以下がより好ましく、10重量%以下がさらに好ましく、7重量%以下が最も好ましい。
緩衝剤としては公知のいずれの緩衝液も使用されうる。本発明のアスコルビン酸オキシダーゼを使用した場合のビリルビン測定には好ましくはpH2.0からpH4.5の緩衝液が用いられ、例えば、乳酸緩衝液、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、コハク酸緩衝液、グリシン緩衝液などが挙げられる。又、アスペルギウス属の培養抽出物を使用した場合のビリルビン測定にはpH1.0からpH6.9、好ましくは、pH2.0から6.0、更に好ましくはpH4.0から5.0が挙げられ、例えば、乳酸緩衝液、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、コハク酸緩衝液、グリシン緩衝液などが挙げられる。 本発明で反応促進剤は、直接型ビリルビンを測定する場合は必要に応じて一種類以上を使用してもよい。間接型ビリルビンを測定する場合においては、直接型ビリルビンを測定する際に反応促進剤を使用していない場合は、一種以上使用し、直接型ビリルビンを測定する際に反応促進剤を使用した場合は、さらにもう一種類以上を追加して使用する。
反応促進剤としては有機鉄化合物と金属塩を挙げる事ができる。
有機鉄化合物は、ヘキサシアノ鉄酸塩が好ましく、例えば、フェロシアン化物、フェリシアン化物が好適な例として挙げられ、フェリシアン化物が特に好ましい。フェロシアン化物としては、フェロシアン化カリウム、フェロシアン化ナトリウム、フェロシアン化マグネシウム、フェロシアン化アンモニウム等が好ましい例として挙げられる。フェリシアン化物としては、フェリシアン化カリウム、フェリシアン化ナトリウム、フェリシアン化マグネシウム、フェリシアン化アンモニウム等が好ましい例として挙げられる。有機鉄化合物としては、フェロシアン化カリウム、フェリシアン化カリウムが好ましく、フェリシアン化カリウムが特に好ましい。 金属塩としてはガリウム塩が好ましく、例えば、臭化ガリウム、フッ化ガリウム、硝酸ガリウム、ヨウ化ガリウム、リン化ガリウム、硫酸ガリウム、硫化ガリウムなどが挙げられ、塩化ガリウムが特に好ましい。 反応液中の反応促進剤の使用濃度は使用される反応阻害剤濃度によって異なるが、反応液最終濃度における下限値としては、0M以上が好ましく、0.1mM以上がより好ましく、1mM以上がさらに好ましく、5mM以上が特に好ましく、10mM以上が最も好ましい。また、反応液最終濃度における上限値としては、10M以下が好ましく、1M以下がより好ましく、0.5M以下がさらに好ましく、0.1M以下が特に好ましく、50mM以下が最も好ましい。
反応阻害剤としては非イオン性界面活性剤、例えばドデシルエーテル、テトラドデシルエーテル、ステアリルエーテル、オレイルエーテル、アセチルステアリルエーテル、ノニルフェニルエーテル、オクチルフェニルエーテル、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノ酸ソルビタンなどが挙げられ、好ましくはオクチルフェニルエーテル(商品名トリトンX−100(TX−100))を挙げる事ができる。反応阻害剤の濃度は、反応液最終濃度における下限値としては、0重量%以上が好ましく、0.001重量%以上がより好ましく、0.01重量%以上がさらに好ましく、0.05重量%以上が特に好ましく、0.075重量%以上が最も好ましい。また、反応液最終濃度における上限値としては、5重量%以下が好ましく、1重量%以下がより好ましく、0.5重量%以下がさらに好ましく、0.1重量%以下が特に好ましく、0.075重量%以下が最も好ましい。
本発明のアスペルギウス属の培養としては、通常の培養方法であればいずれにも限定されないが、培養の形態は、液体培養でも固体培養でもよく、工業的にはアスペルギウス属の細胞をその生産用培地に接種し、深部通気攪拌培養を行うのが有利である。アスペルギウス属を培養するための培地組成は、微生物特にアスペルギルス属菌の培養に通常用いられるものが広く使用される。窒素源としては利用可能な窒素化合物であればよく、例えば、コーンスティープ・リカー、ペプトン、カゼイン、大豆粉、酵母エキスおよび種々の肉エキス等が好適な例として挙げられる。炭素源としては資化可能な炭素化合物であればよく、例えば糖蜜、グルコース、シュークロースおよびデキストリン等が好適な例として挙げられる。その他バレイショエキスも好適な培地成分であり、また、食塩、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、リン酸一カリウム、リン酸二カリウムおよび硫酸マグネシウム等の種々の無機塩等も必要に応じて使用する事ができる。培養温度は、アスペルギウス属が生育する範囲内で適宜変更しうるが、20〜37℃、好ましくは25〜30℃、特に28℃±1℃である。培養時間は、条件によって多少異なるが、通常2〜8日、特に4日程度が好ましい。培養終了後、該培養物より本発明に使用できる抽出物を採取するには通常の酵素採取手段を用いる事ができる。
本発明に使用できる抽出物は主としてその菌体膜画分に含有、蓄積されており、その菌体膜から抽出すればよい。その抽出法を例示すれば培養液から菌体を遠心分離などによって分離し、菌体を膜可溶化用の界面活性剤(TX−100等)を含むリン酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液などの緩衝液に懸濁した後、超音波、ガラスビーズなどによって破砕して遠心分離し、可溶性画分を粗抽出液として回収する。このようにして得られた粗抽出液を公知の蛋白質、酵素の単離、精製手段を用いて処理する事もできる。例えばアセトンまたはエタノールなどの有機溶媒による分別沈殿法、硫酸アンモニウムなどによる塩析法、イオン交換クロマトグラフィー法、疎水クロマトグラフィー法、アフィニティークロマトグラフィー法、ゲルろ過法などの一般的な酵素精製法を適宜選択、組み合わせて本発明に使用できる抽出物を得る事ができ、適宜安定化剤例えばショ糖、グリセロールなどを5〜50%程度、アミノ酸、補酵素などを0.01〜0.1%程度加えて凍結乾燥させてもよい。
ビリルビン酸化反応を促進するにあたっては、有機鉄化合物、金属塩及びアスコルビン酸オキシダーゼを組み合わせればよい。また、有機鉄化合物とアスコルビン酸オキシダーゼの存在下、pHを塩基性側に変化させる手法も好ましい。また、別の態様としては、アスペルギウス属の培養抽出物の存在下、pHを塩基性側に変化させる手法も好ましい。有機鉄化合物とアスコルビン酸オキシダーゼ、及び金属塩の存在下、pHを塩基性側に変化させる手法も場合によっては好ましい。反応液が濁る場合は、副波長で濁り成分の吸光値を差し引いて測定するなど、通常行われる「濁り」の回避方法を組み合わせればよい。 ビリルビン酸化反応を抑制するにあたっては、アスコルビン酸オキシダーゼと有機鉄化合物の存在下、非イオン性界面活性剤を作用させればよい。
本発明の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する試薬に、人工電子受容体を必要に応じて添加する事ができる。人工電子受容体としては、フェナジンメトサルフェイト(PMS)、フェナジンエトサルフェイト(PES)、メトキサチン、1、4−ベンゾキノン(BQ)、2、3−ジメトキシ−5−メチル−1、4−ベンゾキノン(Qo)、2、6−ジメチル−1、4−ベンゾキノン(2、6−DMBQ)、2、6−ジクロロ−1、4−ベンゾキノン(2、6−DCBQ)、1、2−ナフトキノン(NQ)、1、2−ナフトキノン−4−スルホン酸(NQ−4−スルホン酸)、K3Fe(CN)6、N、N−ジメチル−p−フェニレンジアミンおよびN、N、N、N−テトラメチル−p−フェニレンジアミンジハイドロクロライド(TMPD)などが挙げられる。人工電子受容体としては、PMS、PES、メトキサンチンまたはBQが好ましく、BQが特に好ましい。
本発明の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する試薬としては、
(I)少なくとも、以下(a)〜(c)を含むビリルビン測定用キット、
(a)アスコルビン酸オキシダーゼ
(b)非イオン性界面活性剤
(c)金属塩、
(II)少なくとも、アスコルビン酸オキシダーゼと有機鉄化合物を含むビリルビン測定用キット、
(III)少なくとも、アスペルギウス属の培養抽出物を含むビリルビン測定用キットを例示する事ができる。
これらのキットは第一反応で直接型ビリルビンを酸化する試薬、第二反応で間接型ビリルビンを酸化する試薬として構成するのが好ましい。 直接型ビリルビンを酸化する試薬としては、アスコルビン酸オキシダーゼと有機鉄化合物を含有する試薬、アスペルギウス属の培養抽出物を含有する酸性の試薬が挙げられる。 アスコルビン酸オキシダーゼを含む試薬を構成する際は、アスコルビン酸オキシダーゼと直接型ビリルビンに対する反応性を促進する反応促進剤は予め混和しておく事が望ましい。
間接型ビリルビンを酸化する試薬としては、間接型ビリルビンを酸化するための金属塩を含有する、又は、直接型ビリルビンを酸化する試薬を塩基性に変化するための物質を含む試薬が挙げられる。 これらの試薬やキットは液状品、液状品の凍結物、液状品の凍結乾燥品、又は液状品の乾燥品(加熱乾燥及び/又は風乾及び/又は減圧乾燥等による)として提供できる。液状品、液状品の凍結物、液状品の凍結乾燥品が好ましく、液状品、液状品の凍結乾燥品がより好ましく、液状品が最も好ましい。別の態様として、液状品の凍結物が好ましい場合もある。さらに別の態様としては、液状品の凍結乾燥が好ましい場合もある。
以下、本発明の実施例を詳しく述べるが、本発明は何らこれらにより限定されるものではない。なお、実施例中、実験に使用した試薬類は特に指摘しない限り、和光純薬工業株式会社より購入したものである。
〔実施例1〕
1Mグリシン塩酸緩衝液pH2.8を100μl、17.5U/mlのアスコルビン酸オキシダーゼ(旭化成ファーマ株式会社)を20μl、及び表1に示す反応促進剤を表1中に示した反応液中濃度になるように加え、蒸留水で総量0.5mlになるように調製した。この反応液を37度で5分間予備加温してこのときの波長660nmでの吸光度をAとした。次に、ビリルビン検体として国際試薬(株)の干渉チェックAビリルビンC(以下、直接型ビリルビン)又はビリルビンF(以下、間接型ビリルビン)を0.9%NaClで160mg/dlに調製したものを20μl添加し37度で5分後の660nmでの吸光度をAとしA−Aを測定し、その結果をまとめて表1に示した。本実施例の条件下、反応促進剤を用いないときにアスコルビン酸オキシダーゼで直接型ビリルビンを酸化でき、さらに反応促進剤で直接型ビリルビンの変化を促進できる事がわかる。また、本実施例の条件下、反応促進剤の有無に関わらずアスコルビン酸オキシダーゼで間接型ビリルビンを変化しない事が分かる。
Figure 2005333978
〔実施例2〕
1Mグリシン塩酸緩衝液pH2.8を50μl、0.5mg/mlの旭化成ファーマ株式会社製アクレモニウム属由来アスコルビン酸オキシダーゼ、又は1mg/mlのロシュ・ダイアグノスティック株式会社製カボチャ由来アスコルビン酸オキシダーゼを20μl、及び表2に示す反応促進剤を反応液中で表2中に示した濃度になるように加え、蒸留水で総量0.5mlになるように調製した。この反応液を37度で5分間予備加温してこのときの波長660nmでの吸光度をAとした。次にビリルビン検体として直接型ビリルビンを0.9%NaClで160mg/dlに調製したものを20μl添加し37度で5分後の660nmでの吸光度をAとしA−Aを測定し、その結果をまとめて表2に示した。本実施例の条件下、アスコルビン酸オキシダーゼの由来にかかわらず、直接型ビリルビンを酸化でき、さらにフェリシアン化カリウム及びフェロシアン化カリウムで直接型ビリルビンの変化を促進できる事がわかる。
Figure 2005333978
〔実施例3〕
直接型ビリルビンを0.9%NaCl水で希釈し1から10mg/dlの検量線用標準液を調製した。0.25mlの、50μMのフェロシアン化カリウムを含む100mMグリシン塩酸緩衝液pH2.8に各直接型ビリルビン検量線用標準液を20μl添加して37度で5分後間予備加温した(このときの波長660nmでの吸光度をAとした)。次に、フェロシアン化カリウム50μMとアスコルビン酸オキシダーゼ40U/mlを含む100mMグリシン塩酸緩衝液pH2.8を0.25ml添加して37度で5分後の660nmでの吸光度をAとし、A−Aを測定しその結果を図1に示した。ビリルビン濃度と波長660nmでの吸光度の変化量はR=0.9851で直線状にプロットされ、波長660nmでの吸光度変化測定で直接型ビリルビンを定量できる。
〔実施例4〕
直接型ビリルビンを0.9%NaCl水で希釈し1、2、3、4、5mg/dlの検量線用標準液を調製した。0.25mlの100mMグリシン塩酸緩衝液pH3.0に各直接型ビリルビン検量線用標準液を20μl添加して37度で5分後間予備加温した(このときの波長450nmでの吸光度をAとした)。次に、フェロシアン化カリウム100μMとアスコルビン酸オキシダーゼ15U/mlを含む100mMグリシン塩酸緩衝液pH3.0を0.25ml添加して37度で5分後の450nmでの吸光度をAとし、A−Aを測定しその結果を図2に示した。ビリルビン濃度と波長450nmでの吸光度の変化量はR=0.9866で直線状にプロットされ、波長450nmでの吸光度変化測定で直接型ビリルビンを定量できる。
〔実施例5〕
間接型ビリルビンを0.9%NaCl水で希釈し1、2、3、4mg/dlの検量線用標準液を調製した。0.25mlの100mMグリシン塩酸緩衝液pH2.8に各間接型ビリルビン検量線用標準液を20μl添加して37度で5分後間予備加温した(このときの波長660nmでの吸光度をAとした)。次に、フェロシアン化カリウム100μM、0.6mM塩化ガリウム及びアスコルビン酸オキシダーゼ20U/mlを含む100mMグリシン塩酸緩衝液pH2.8を0.25ml添加して37度で5分後の660nmでの吸光度をAとし、A−Aを測定しその結果を図3に示した。ビリルビン濃度と波長660nmでの吸光度の変化量はR=0.9918で直線状にプロットされ、波長660nmでの吸光度変化測定で間接型ビリルビンを定量できる。
〔実施例6〕
間接型ビリルビンを0.9%NaCl水で希釈し1から10mg/dlの検量線用標準液を調製した。0.25mlの100mMグリシン塩酸緩衝液pH3.0に各間接型ビリルビン検量線用標準液を20μl添加して37度で5分後間予備加温した(このときの波長450nmでの吸光度をAとした)。次に、のフェロシアン化カリウム100μM、8mM塩化ガリウム及びアスコルビン酸オキシダーゼ20U/mlを含む100mMグリシン塩酸緩衝液pH3.0を0.25ml添加して37度で5分後の450nmでの吸光度をAとし、A−Aを測定しその結果を図4に示した。ビリルビン濃度と波長450nmでの吸光度の変化量はR=0.9980で直線状にプロットされ、波長450nmでの吸光度変化測定で間接型ビリルビンを定量できる。
〔実施例7〕
10mg/dlの直接型ビリルビンと10mg/dlの間接型ビリルビンを1:1で混合しサンプルとした(このサンプル中の直接型ビリルビンと間接型ビリルビンの濃度はそれぞれ5mg/dlになる)。このサンプル中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する事を目的として次の組成の試薬を調製した。R1試薬:100mM グリシン塩酸緩衝液pH3.1、40μM フェロシアン化カリウム、7.5U/ml アスコルビン酸オキシダーゼ。R2試薬:400mM 塩化ガリウム(pH未調整(pHは約1.9))又は蒸留水。測定は日立7150形自動分析器を使用し、そのケミストリーパラメーターは次のようである。Sample 8μl、R1 250μl、R2 3μl、測定主波長 450nm、測定温度37度。図5はその反応経時変化を示す。図5中●はR2試薬として400mM 塩化ガリウムを使用した場合、○はR2試薬として蒸留水を使用した場合である。図5中●と○は、第一反応(測光ポイント1から24、1ポイントの間隔は約12秒)が完全に停止しておらず、また図5の第二反応(測光ポイント25から50)中の○と●は、本条件下でR1試薬が直接型ビリルビンのみならず間接型ビリルビンも変化している可能性を示唆している。
〔実施例8〕
10mg/dlの直接型ビリルビンと10mg/dlの間接型ビリルビンを1:1で混合しサンプルとした。このサンプル中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する事を目的として次の組成の試薬を調製した。R1試薬:100mM グリシン塩酸緩衝液pH2.8、80μM フェロシアン化カリウム、15U/ml アスコルビン酸オキシダーゼ、0.02% TX−100。R2試薬:2M 塩化ガリウム(pH未調整)又は蒸留水。測定は日立7150形自動分析器を使用し、そのケミストリーパラメーターは次のようである。Sample 5μl、R1 250μl、R2 3μl、測定主波長 450nm、測定温度37度。図6中●はR2試薬として2M 塩化ガリウム(pH未調整(pHは約1.9))を使用した場合、○はR2試薬として蒸留水を使用した場合である。R1試薬及びR2試薬の反応液組成を実施例7から本実施例のように変更した結果、図6中●と○のように第一反応は終末端に達して一定になっており、TX−100がR1試薬の直接型ビリルビンに対する特異性を向上している事が分かる。また、図6の第二反応中の●は、本条件下のR2試薬が間接型ビリルビンを変化している事を示している。すなわち、本実施例により試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定できる。
〔実施例9〕
10mg/dlの直接型ビリルビンと10mg/dlの間接型ビリルビンを1:1で混合したものを0.9%NaClで希釈し、直接型ビリルビンと間接型ビリルビンのそれぞれの濃度が0、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5mg/dlの検量線用標準液を調製した。この検量線用標準液中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する事を目的として次の組成の試薬を調製した。R1試薬:100mM グリシン塩酸緩衝液pH2.8、80μM フェロシアン化カリウム、15U/ml アスコルビン酸オキシダーゼ、0.02% TX−100。R2試薬:2M 塩化ガリウム(pH未調整(pHは約1.9))。測定は日立7150形自動分析器を使用し、そのケミストリーパラメーターは次のようである。Sample 5μl、R1 250μl、R2 3μl、測定主波長 450nm、測定温度37度。各検量線用標準液を測定した場合の、第一反応の2ポイント目と24ポイント目の吸光度差をA、第二反応の25ポイント目と50ポイント目の吸光度差をA、直接型ビリルビンと間接型ビリルビンの濃度が0mg/dlのときの吸光度差をAとして、A−Aを図7に、A−Aを図8に示した。直接型ビリルビン濃度と波長450nmでの吸光度の変化量はR=0.9808で、総ビリルビン濃度と波長450nmでの吸光度の変化量は直線状にR=0.9940でプロットされ試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で定量する事ができる。
〔実施例10〕
10mg/dlの直接型ビリルビンと10mg/dlの間接型ビリルビンを1:1で混合しサンプルとした。このサンプル中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する事を目的として次の組成の試薬を調製した。R1試薬:20mM グリシン塩酸緩衝液pH2.8、80μM フェリシアン化カリウム、15U/ml アスコルビン酸オキシダーゼ、0.02% TX−100。R2試薬:1M トリス(pH未調整(pHは約10.8))。測定は日立7150形自動分析器を使用し、そのケミストリーパラメーターは次のようである。SAMPLE 5μl、R1 250μl、R2 25μl、測定主波長 450nm、測定副波長 700nm、測定温度37度。図9はその反応経時変化を示す。図9で示されるように、本条件下、第一反応で直接型ビリルビン、第二反応で間接型ビリルビンを変化している事を示している。すなわち、本実施例により第一反応と第二反応のpHを変化する事で、試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定できる。
〔実施例11〕
5%のグルコース、0.5%のポリペプトン、0.1%の酵母エキス、0.1%のKHPO、0.1%のKHPO、0.1%のMgSO・7HOを含む液体培地(pH6)100mlを分注した500ml三角フラスコ20本を、121℃、20分間、加熱滅菌した後、これにアスペルギルス・オクラセウスIB−3株をスラントから1白金耳かき取り移植し、振盪させながら、28℃で72時間培養した。培養液2Lをペーパーフィルターにてろ過して得られた菌体を1Lの0.1%のトリトンX−100を含む10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)に懸濁し、ガラスビーズを用いた菌体破砕装置ダイノミル(WILLY A.BACHOFEN社製)を用いて菌体破砕を行い、4℃で24時間攪拌した後、15000rpm、60分間、遠心分離し、アスペルギウス属の培養抽出物を得た。
〔実施例12〕
アスペルギウス属の培養抽出物の直接型ビリルビンと間接型ビリルビンに対する至適pHの検討結果を図10に示す。使用した反応液は、50mMの各緩衝液、0.1mMのベンゾキノン、0.05%のSDSから成る。この反応液1mlを37℃で1.5分間加温した後、0.02mlの実施例11で得たアスペルギウス属の培養抽出物を添加し、5分後の450nmの吸光度(A)を測定した。ブランクとしてアスペルギウス属の培養抽出物のかわりに0.02mlの精製水を添加し、5分後の450nmの吸光度(B)を測定した。この吸光度(A)と(B)の吸光度差(B)−(A)の相対値(直接型ビリルビンと間接型ビリルビンそれぞれの最大変化を100%として)を図10の縦軸に表した。緩衝液は、pH4〜6がクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝液(□は直接型ビリルビン、■は間接型ビリルビン)、pH5〜6が酢酸ナトリウム−酢酸緩衝液(○は直接型ビリルビン、●は間接型ビリルビン)、pH6.5〜8.5はトリス−塩酸緩衝液(△は直接型ビリルビン、▲は間接型ビリルビン)、pH8.5〜10.5がグリシン−NaOH緩衝液(×は直接型ビリルビン、+は間接型ビリルビン)を使用した。図10で示されるようにアスペルギウス属の培養抽出物は酸性側で直接型ビリルビンのみを、塩基性側で直接型ビリルビンと間接型ビリルビンを酸化し、アスペルギウス属の培養抽出物を用いれば第一反応として酸性側で直接型ビリルビンのみを酸化して、第二反応で反応液pHを塩基性側に変化する事により間接ビリルビンも酸化する事ができるようになり、試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で定量する事が可能である事が分かる。
〔実施例13〕
アスペルギウス属の培養抽出物の人工電子受容体に対する特異性を表3に示した。使用した反応液は、50mMの酢酸−水酸化ナトリウム緩衝液 pH4.0、0.1mMの各人工電子受容体、0.05%のSDS、0.8mg/ml 直接型ビリルビンから成る。この反応液1mlを37℃で1.5分間予備加温した後、0.02mlの実施例11で得たアスペルギウス属の培養抽出物を添加し、5分後の450nmの吸光度(A)を測定した。ブランクとしてアスペルギウス属の培養抽出物のかわりに0.02mlの精製水を添加し、5分後の450nmの吸光度(B)を測定した。この吸光度(A)と(B)の吸光度差(B)−(A)の相対値(人工電子受容体がない場合100%として)を示した。表3で示されるようにアスペルギウス属の培養抽出物によるビリルビンの酸化反応に人工電子受容体は必須ではないが、人工電子受容体添加によりアスペルギウス属の培養抽出物のビリルビン酸化反応促進効果がある事が分かる。
Figure 2005333978
〔実施例14〕
直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する事を目的として次の組成の試薬を調製した。R1試薬:20mM クエン酸−水酸化ナトリウム緩衝液pH4.6、1mM ベンゾキノン、1% SDS、6%の実施例11で得たアスペルギウス属の培養抽出物。R2試薬:400mM 塩化ガリウム(pH未調整(pHは約1.9))。ブランクとしてアスペルギウス属の培養抽出物のかわりに精製水を使用したR1Blank試薬を作成した。測定は日立7150形自動分析器を使用し、そのケミストリーパラメーターは次のようである。SAMPLE 5μl、R1 250μl、R2 25μl、測定主波長 450nm、測定副波長 700nm、測定温度37度。R1試薬とR1Blank試薬を使用した場合の吸光変化の差を表4に示した。本実施例の条件下、第一反応で直接型ビリルビンのみを選択的に酸化できる事が分かった。第二反応で反応液は濁って吸光変化を測定する事ができなかったが、いずれの場合も反応槽中のビリルビン由来の黄色は第二反応終了時には消失しており、第二反応で直接型ビリルビンと間接型ビリルビンを酸化している事が確認できた。すなわち、本実施例により試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定できる。
Figure 2005333978
〔実施例15〕
直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する事を目的として次の組成の試薬を調製した。R1試薬:20mM クエン酸−水酸化ナトリウム緩衝液pH4.6、1mM ベンゾキノン、1% SDS、6%の実施例11で得たアスペルギウス属の培養抽出物。R2試薬:1M トリス(pH未調整(約10.3))。ブランクとしてアスペルギウス属の培養抽出物のかわりに精製水を使用したR1Blank試薬を作成した。測定は日立7150形自動分析器を使用し、そのケミストリーパラメーターは次のようである。SAMPLE 5μl、R1 250μl、R2 25μl、測定主波長 450nm、測定副波長 700nm、測定温度37度。R1試薬とR1Blank試薬を使用した場合の吸光変化の差を表5に示した。本実施例の条件下、第一反応で直接型ビリルビンのみを選択的に酸化でき、第二反応で直接型ビリルビンと間接型ビリルビンを酸化できる事が分かった。すなわち、本実施例により試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定できる。
Figure 2005333978
本発明により、試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法を提供できた。
直接型ビリルビンを波長660nmの吸光度変化で測定した検量線 直接型ビリルビンを波長450nmの吸光度変化で測定した検量線 間接型ビリルビンを波長660nmの吸光度変化で測定した検量線 間接型ビリルビンを波長450nmの吸光度変化で測定した検量線 直接型ビリルビンと間接型ビリルビンを混合したサンプルを実施例7に記載した反応試薬を用いて測定した場合の波長450nmの吸光度経時変化 直接型ビリルビンと間接型ビリルビンを混合したサンプルを実施例8に記載した反応試薬を用いて測定した場合の波長450nmの吸光度経時変化 直接型ビリルビンと間接型ビリルビンを混合したサンプルを実施例9に記載した反応試薬を用いて測定した場合の直接型ビリルビンの検量線(波長450nmの吸光度変化で測定) 直接型ビリルビンと間接型ビリルビンを混合したサンプルを実施例9に記載した反応試薬を用いて測定した場合の総ビリルビンの検量線(波長450nmの吸光度変化で測定) 直接型ビリルビンと間接型ビリルビンを混合したサンプルを実施例10に記載した反応試薬を用いて測定した場合の波長450nmの吸光度経時変化 アスペルギウス属の培養抽出物の至適pH曲線

Claims (24)

  1. ビリルビン酸化反応を抑制する方法であって、アスコルビン酸オキシダーゼと有機鉄化合物の存在下、非イオン性界面活性剤を作用させる事を特徴とするビリルビン酸化反応抑制方法。
  2. 非イオン性界面活性剤が、オクチルフェニルエーテルである請求項1に記載のビリルビン酸化反応抑制方法。
  3. ビリルビン酸化反応を促進する方法であって、有機鉄化合物、金属塩及びアスコルビン酸オキシダーゼを作用させる事を特徴とするビリルビン酸化反応促進方法。
  4. 金属塩がガリウム塩である請求項3に記載のビリルビン酸化反応促進方法。
  5. 有機鉄化合物がフェロシアン化物又はフェリシアン化物である請求項3あるいは4に記載のビリルビン酸化反応促進方法。
  6. 試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法。
  7. 試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、有機鉄化合物と金属塩を使用する事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法。
  8. 試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、有機鉄化合物、アスコルビン酸オキシダーゼ及び金属塩を使用する事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法。
  9. 試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、非イオン性界面活性剤と、有機鉄化合物及び金属塩の存在下、アスコルビン酸オキシダーゼを作用させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法。
  10. 非イオン性界面活性剤が、オクチルフェニルエーテルである請求項9に記載の測定方法。
  11. 金属塩がガリウム塩である請求項7から10に記載の測定方法。
  12. 有機鉄化合物がフェロシアン化物又はフェリシアン化物である請求項7から11に記載の測定方法。
  13. 試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、pHを塩基性側に変化させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法。
  14. 試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、有機鉄化合物とアスコルビン酸オキシダーゼの存在下、pHを塩基性側に変化させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法。
  15. 試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、非イオン性界面活性剤、有機鉄化合物およびアスコルビン酸オキシダーゼの存在下、pHを塩基性側に変化させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法。
  16. 非イオン性界面活性剤が、オクチルフェニルエーテルである請求項15に記載の測定方法。
  17. 有機鉄化合物がフェロシアン化物又はフェリシアン化物である請求項14から16に記載の測定方法。
  18. 試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、アスペルギウス属の培養抽出物と金属塩を使用する事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法。
  19. 試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定する方法であって、アスペルギウス属の培養抽出物の存在下、pHを塩基性側に変化させる事を特徴とする直接型ビリルビンと総ビリルビンの測定方法。
  20. アスペルギウス属の培養抽出物がビリルビンデヒドロゲナーゼある請求項18あるいは19に記載の測定方法。
  21. 金属塩がガリウムイオンである請求項18に記載の測定方法。
  22. 少なくとも、アスコルビン酸オキシダーゼと有機鉄化合物を含む試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定するビリルビン測定用キット。
  23. 少なくとも、以下(a)〜(c)を含むビリルビン測定用キット。
    (a)アスコルビン酸オキシダーゼ
    (b)非イオン性界面活性剤
    (c)有機鉄化合物及び/又は金属塩
  24. 少なくとも、アスペルギウス属の培養抽出物を含む試料中の直接型ビリルビンと総ビリルビンを同一反応槽で測定するビリルビン測定用キット。

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