JP2005328325A - 無線中継伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の無線系間の無線中継伝送システムに関し、異なる無線系の親無線機間を子無線機を介して中継伝送する。
【解決手段】 親無線機10,20と複数の子無線機11〜1m,21〜2nとを含む複数の無線系1,2を備え、異なる無線系1,2の親無線機10,20間の中継伝送を行う無線系無線中継伝送システムであって、親無線機10,20は、複数の子無線機11〜1m,21〜2n対応に周波数変調、時分割変調、符号拡散変調等により変調して並列的にデータを送信する送信手段と、複数の子無線機11〜1m,21〜2nが中継送信したデータを受信する受信手段と、データの送受信制御を行い、又再送制御を行うことができる制御手段とを備え、子無線機11〜1m,21〜2nは、受信手段と送信手段とを備え、送信手段は、親無線機10,20の送信手段の送信パワーより大きい送信パワーとすることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 親無線機10,20と複数の子無線機11〜1m,21〜2nとを含む複数の無線系1,2を備え、異なる無線系1,2の親無線機10,20間の中継伝送を行う無線系無線中継伝送システムであって、親無線機10,20は、複数の子無線機11〜1m,21〜2n対応に周波数変調、時分割変調、符号拡散変調等により変調して並列的にデータを送信する送信手段と、複数の子無線機11〜1m,21〜2nが中継送信したデータを受信する受信手段と、データの送受信制御を行い、又再送制御を行うことができる制御手段とを備え、子無線機11〜1m,21〜2nは、受信手段と送信手段とを備え、送信手段は、親無線機10,20の送信手段の送信パワーより大きい送信パワーとすることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、親無線機に対して複数の分散配置された子無線機を含む無線系を複数備え、複数の子無線機を中継して親無線機間で情報を高速で伝送する無線中継伝送システムに関する。
移動又は固定の親無線機に対して、移動又は固定の複数の子無線機を有する無線系は、既に各種知られている。この場合、親無線機と子無線機とは総て同一の周波数を用いる場合や、子無線機対応の周波数を用いて親無線機との間の通信を行う場合が知られている。このように子無線機対応の周波数を用いる場合、親無線機は、周波数によって子無線機を指定して通信することができる。又複数の子無線機に対してそれぞれ異なるタイムスロットを割り当てる場合、親無線機は、タイムスロットを指定することにより、子無線機を指定して通信することができる。同様に、複数の子無線機に対してそれぞれ異なる拡散符号を割り当てて符号拡散変調により通信する場合、親無線機は、子無線機対応の拡散符号を選択することにより、子無線機を指定して通信することができる。
又無線中継方式は、既に各種の方式が提案され、且つ実用化されている。又高速伝送する為に、各種の多重化伝送方式が提案され、且つ実用化されている。例えば、周波数分割多重化方式、時分割多重化方式、符号分割多重化方式等があり、更にそれらの多重化方式を組み合わせた多重化方式も知られている。
このような高速伝送手段としての時分割多重化方式を適用し、親局と複数の子局とを備えた無線通信システムに於いて、各子局は、親局からの受信データのパリティチェック結果の情報を、親局へ多重化して送信し、親局は、子局からのパリティチェック情報により送信ビットレートを切り替えるか否かを判定し、切り替える場合は、そのビットレート情報を多重化して子局へ送信することにより、伝送エラーが多い場合は、ビットレートを低下して送信を継続する手段が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−189245号公報
従来の親無線機と複数の子無線機とを有する無線系に於いては、親無線機と子無線機との間で通信し、又子無線機間でも通信することができる。しかし、異なる無線系の親無線機間でデータを送信する場合に、複数の子無線機を介して送信することができない。
そこで、本発明は、親無線機間で複数の子無線機を介してデータ伝送を可能とすることを目的とする。又本発明を実施する為の最良の形態に於いて示される構成により得られ、従来では得られない各種の効果を奏することは、他の目的の一つとして位置付けられる。
本発明の無線中継伝送システムは、親無線機と複数の子無線機とを含む無線系を複数備え、異なる無線系の親無線機間の中継伝送を行う無線系無線中継伝送システムであって、親無線機は、複数の子無線機にデータを送信する送信手段と、複数の子無線機が中継送信したデータを受信する受信手段と、データの送受信制御を行う制御部とを備えている。
又親無線機は、複数の子無線機にデータを送信する送信手段と、複数の子無線機が中継送信したデータを受信する受信手段と、この受信手段によりデータを正常に受信できたか否かを判定し、正常に受信できない子無線機が中継送信しようとしたデータを、正常に受信できた子無線機又は送信先としてまだ選択していない子無線機を選択して再送処理する制御手段とを備えている。
又親無線機は、複数の子無線機にデータを送信する送信手段と、複数の子無線機が中継送信したデータを受信する受信手段と、この受信手段によりデータを正常に受信できたか否かを判定し、正常に受信できない子無線機が中継送信しようとしたデータを、正常に受信できた子無線機又は送信先としてまだ選択していない子無線機を選択して再送処理し、且つ送信するデータの伝送容量に従って中継送信する子無線機を選択すると共に、他の無線系から中継受信する子無線機を選択する制御手段とを備えている。
又親無線機の送信手段は、複数の子無線機対応にデータを変調して送信する構成を有するもので、複数の子無線機を変調種別で指定することができる。
又子無線機は、データを受信して中継送信する送信手段を備え、この送信手段は、親無線機の送信手段の送信パワーより大きい送信パワーを有する構成を備え、異なる無線系の親無線機間のデータを中継伝送することができる。
親無線機から他の無線系の親無線機に対して複数の子無線機を介してデータを中継伝送することにより、高速伝送を容易に実現することが可能となる。又中継伝送できない子無線機が存在する場合は、その子無線機に送信したデータを正常に送受信できた子無線機又はまだ選択していない子無線機を選択して再送処理することにより、データが欠落することなく、親無線機から他の無線系の親無線機に対して、子無線機を介して中継伝送することができる。又子無線機の送信パワーを、親無線機の送信パワーより大きくすることにより、他の無線系に対する中継伝送を行う時に、親無線機の位置探索を困難とすることができる。又異なる無線系相互間の同時的な中継伝送も容易となる。
図1を参照して説明すると、親無線機10,20と複数の子無線機11〜1m,21〜2nとを含む無線系1,2を備え、異なる無線系1,2の親無線機10,20間の中継伝送を行う無線系無線中継伝送システムであって、親無線機10,20は、複数の子無線機11〜1m,21〜2nにデータを送信する送信手段と、複数の子無線機11〜1m,21〜2nが中継送信したデータを受信する受信手段と、データの送受信制御を行う制御部とを備えている。又受信手段によりデータを正常に子無線機11〜1m,21〜2nが中継送信したか否かを判定し、正常に受信できない子無線機に対するデータは、他の正常に受信できた子無線機を選択するか又は新たな子無線機を選択して再送処理する。
図1は、本発明の実施例1の説明図であり、無線系1は、固定又は移動可能の親無線機10と、分散配置の状態で、固定又は移動可能の複数の子無線機11〜1mとを有し、無線系2も同様に、固定又は移動可能の親無線機20と、分散配置の固定又は移動可能の複数の子無線機21〜2nとを有する場合を示す。親無線機10,20は、複数の子無線機にデータを送信(例えば、周波数分割多重方式、時分割多重方式、符号分割多重方式等により送信)する送信手段と、複数の子無線機からのデータを受信する受信手段と、送受信制御する制御手段とを備えている。又各子無線機11〜1m,21〜2nは、それぞれの親無線機との間、及び異なる無線系のそれぞれ子無線機との間又は異なる無線系の親無線機との間でデータを中継伝送できる受信手段と送信手段とを備えている。
そして、親無線機10,20間では、複数の子無線機を介した複数の無線伝送経路を解してデータを伝送する。その場合、周波数分割多重化方式、時分割多重化方式、符号分割多重化方式、或いは、それを組み合わせた多重化方式を適用し、子無線機対応の変調によりデータを送信する。従って、親無線機10,20間には、複数の子無線機を介した複数の無線伝送経路により、データが並列的に伝送されることになる。その場合に、データの伝送容量等に従って中継伝送する子無線機の台数を選択することができる。又例えば、子無線機対応に異なる周波数による変調や、子無線機対応に異なる拡散符号による変調等によってデータが伝送されるから、一部のデータが傍受されても全体のデータについての傍受は不可能に近いものとなる。
例えば、周波数分割多重化方式を適用する場合、無線系1の子無線機11〜1mの受信周波数をそれぞれf1〜fm、送信周波数をそれぞれf1’〜fm’とし、又無線系1の親無線機10の送信周波数をf1〜fm、受信周波数をf1’〜fm’とし、隣接している無線系2の子無線機21〜2n(この場合、n=m)の受信周波数をそれぞれf1〜fm、送信周波数をそれぞれf1’〜fm’とし、又親無線機20の送信周波数をf1〜fm、受信周波数をf1’〜fm’として、無線系1の親無線機10と、無線系2の親無線機20との送信手段は、それらの間で、好ましくは、直接的に通信することができないような低送信パワーに設定し、親無線機10は、送信周波数f1〜fmによりデータを並列的に送信する。即ち、この送信周波数を選択することにより、中継伝送する子無線機を選択することができる。
無線系1の各子無線機11〜1mは、親無線機10からの送信周波数f1〜fmによるデータを受信すると、それぞれの送信周波数f1’〜fm’に変換して送信する。親無線機10は、子無線機11〜1mのそれぞれの送信データを受信できるから、各子無線機11〜1mが正常に送受信可能の状態か否かを判定することができる。若し、正常に送受信できない子無線機が存在する場合、その子無線機に送信したデータを、正常に送受信できた子無線機を選択又は送信先としてまだ選択していなかった子無線機を選択して再送信処理を行う。即ち、異なる無線系1,2の親無線機10,20間では、正常に送受信できる子無線機数に対応した多重数で高速伝送を行い、又その伝送過程に於いて正常に送受信できなくなった子無線機が発生した場合は、多重数を低減した状態に変更して継続して高速伝送することができる。この場合、子無線機対応の無線伝送経路で通信する空間分割多重化方式に類似したシステムとなる。
又選択対象となる子無線機は、親無線機が子無線機からの信号の受信により、予め親無線機のメモリに記憶しておき、データの伝送容量等に基づいてメモリに記憶した子無線機の中から選択することができる。又親無線機は、伝送するデータブロックに応じて、子無線機を変更することができる。このようなデータブロック毎の切替えによりデータの傍受を更に防止することができる。
図2は、周波数分割多重化方式を適用した場合の周波数f1〜fmと送信パワーとの一例を示し、各周波数f1〜fmの信号間で混信が生じないように、ガードバンドを形成した場合を示す。なお、受信フィルタの周波数選択特性が急峻の場合は、ガードバンドを省略して、周波数間隔を狭くすることも可能であり、又既に知られている周波数分割多重化方式に於ける各種の周波数割り当て手段を適用することができるものである。
又図1に示すシステムに於いて、時分割多重化方式を適用する場合は、例えば、無線系1の親無線機10から子無線機11〜1mに対する送信は、子無線機11〜1m対応にタイムスロットt1〜tmを割り当て、子無線機11〜1mの送信は、それぞれ他のタイムスロットt1’〜tm’を割り当て、又無線系2の親無線機20から子無線機21〜2nに対する送信は、子無線機21〜2n対応にタイムスロットt1’〜tn’を割り当て、子無線機21〜2nの送信は、それぞれタイムスロットt1〜tnを割り当てることにより、無線系1の親無線機10からタイムスロットt1〜tmにより送信したデータは、子無線機11〜1mを中継し、且つ、無線系2の子無線機21〜2n(この場合、m=n)を中継して無線系2の親無線機20に伝送される。この場合も、正常に送受信できない子無線機が存在すれば、その子無線機対応のタイムスロットを空きとして伝送を継続することができる。同様に、符号分割多重化方式を適用した場合は、子無線機11〜1m,21〜2n対応に拡散符号を割り当て、各子無線機11〜1m,21〜2nは、割り当てられた拡散符号により逆拡散処理して親無線機からのデータを受信し、再度符号拡散変調により送信する。この場合、子無線機11〜1m,21〜2nは、受信復調する為の逆拡散符号と異なる拡散符号により拡散変調して中継送信することになる。
又無線系1の親無線機10から送信したデータを、無線系1の子無線機11〜1mにより受信して、そのデータを直接的に隣接する無線系2の親無線機20に送信するシステムとすることもできる。この場合、無線系1の子無線機11〜1mの送信パワーを大きくして、直接的に隣接無線系2の親無線機20が受信できるように設定することになる。又前述の周波数分割多重化方式を適用した場合は、中継動作を行う子無線機11〜1mで、受信周波数f1〜fmを、f1’〜fm’に変換して送信するから、無線系1の親無線機10と、無線系2の親無線機20との送信周波数と受信周波数とを相互に同一とすることになる。又この場合も、中継伝送する子無線機11〜1mの個数に対応したデータ伝送容量とすることができる。
図3は、周波数分割多重化方式を適用した場合の親無線機の要部説明図であり、50は送受信制御を行う制御手段としての制御部、51〜53は送受信部、54はメモリ、55はアンテナを示す。送受信部51〜53は、それぞれ送信手段としての送信部と受信手段としての受信部とを含み、送受信部51の送信周波数はf1、受信周波数はf1’、送受信部52の送信周波数はf2、受信周波数はf2’、送受信部53の送信周波数はf3、受信周波数はf3’として、3台の図示を省略した子無線機を中継して、他の無線系の親無線機にデータを伝送する場合を示す。なお、送受信部は、この親無線機の配下の子無線機の個数に対応した個数を設けるものであり、各送受信部は、それぞれ異なる送受信周波数を割り当てる。
又メモリ54は、親無線機の配下の複数の子無線機と、送信したいデータ系列D1,D2,・・・(ブロック)を記憶することができ、制御部50は、メモリ54から送信データブロックを読出し、送信対象の子無線機数に分割し、分割後の所定長のデータを各送信部に分配し(好ましくは、分割後の所定の長さのデータ1,2,3,・・・のそれぞれに対してCRC演算を行い、演算結果をCRCビットとして、分割後の各データ1,2,3,・・・の最後尾に付加する)、且つ正常に送信できるまで保持する為のものである。制御部50は、データ1,2,3を送受信部51,52,53の送信部から周波数f1,f2,f3により送信した後、子無線機が正常に送受信できたか否かを判定(例えば、受信レベルが所定以上か否か、受信SIRが所定以上か否か、CRCビットを用いてエラーがあるか否か等により判定)し、正常に送受信できなかった子無線機(送受信部52の送信部から周波数f2により送信したデータ2を、×印で示すように、送受信部52の受信部により正常に受信できなかった場合に、例えば、データをメモリ54からデータ系列D1を読出して、その子無線機に対する分割後のデータ2を生成し、更に前述のようなCRCビットを付加してから、正常に送受信できた子無線機の中から子無線機を選択又はメモリ54に記憶しているが、まだ送信先として選択していなかった子無線機の中から子無線機を選択して、再送処理を行う。この場合、送受信部51の送信部からデータ2を再送信する場合を示す。又正常に送受信できる子無線機が中継送信したデータを受信確認した時、又は受信側の親無線機からの正常受信完了の通知により、制御部50の制御によって、メモリ54に保持した送信データを削除することができる。
図4は、前述の親無線機との間で送受信する子無線機の要部説明図であり、60は各部を制御する制御手段としての制御部、61は送受信部,64はメモリ、65はアンテナを示し、送受信部61の送信手段としての送信部は、親無線機の送信パワーより大きい送信パワーの構成とし、例えば、送信部の送信周波数をf1’とし、受信手段としての受信部の受信周波数をf1とした場合を示す。即ち、親無線機の送受信部51との間でデータ伝送する周波数とした場合を示す。又制御部60は、親無線機からの制御データ等に従って、自子無線機宛のデータであるか、又は中継伝送するデータであるかを判定して、送受信制御する機能を有するものである。又メモリ64は、制御部60の制御により送受信データのバッファリング等を行うものである。
図5は、無線中継伝送のシーケンス説明図であり、図1に示す無線系1の親無線機10と子無線機11〜13と無線系2とについて示す。以下図1、図3、図4を参照して、周波数分割多重化方式を適用した無線系1から無線系2に対する無線中継伝送について説明する。
無線系1の子無線機11〜13のそれぞれの受信周波数はf1〜f3、送信周波数は、f1’〜f3’に設定され、親無線機10は、図3に示すように、データ系列D1(データ1,2,3・・・6),D2(7,8,9,・・・12),D3・・・を、無線系2に無線中継伝送する場合に、送受信部51〜53の送信部からそれぞれ周波数f1〜f3によりデータ1〜3を並列的に送信する。各子無線機11〜13は、周波数f1〜f3によるデータ1〜3を受信した場合は、データ1〜3を周波数f1’〜f3’により同時に送信する。その場合の子無線機11〜13の送信パワーは、前述のように、親無線機10の送信パワーより大きく設定して、無線系1の親無線機10と、他の無線系2の各子無線機又は親無線機とに於いて受信可能とするものである。なお、図5に於いては、説明の都合上、時間間隔をあけて送信するように示しているが、周波数分割多重化方式に従って、周波数f1〜f3によるデータを並列的に同時に送信し、各子無線機11〜13は、正常受信の場合、周波数f1’〜f3’によりデータを同時に送信する。
又図3及び図5に於いては、子無線機12が、非常に低い受信レベルの位置に移動した場合、或いは障害発生の場合等に於いて、周波数f2によるデータ2を受信できないことになり、従って、周波数f2’によりデータ2を送信できないことになる。その為、親無線機10では、周波数f1’,f3’によるデータ1,3を受信できるが、子無線機12からの周波数f2’によるデータ2は、図3の×印で示すように、受信できないことになる。そこで、親無線機10の制御部50は、子無線機12が正常に送受信できない状態であると判定し、そのデータ2をメモリ54から読出して、例えば、正常に送受信できた子無線機11対応の送受信部51を指定して、データ2を周波数f1により再送信する。この時、同時に次のデータ4もメモリ54から読出して、正常に送受信できた子無線機13対応の送受信部53を指定して、周波数f3によりデータ4を送信する。
子無線機11は、受信したデータ2を周波数f1’により送信し、子無線機13は、受信したデータ4を周波数f3’により送信する。従って、無線系2には、データ1,3が伝送された後、データ2,4が伝送されることになる。この場合、既に知られているように、データに対してそれぞれシーケンス番号等によりデータ順番を示すことによって、無線系2では、正しいデータ順番に並べ替えることができる。
次に、親無線機10は、次のデータ5を送受信部51から周波数f1により送信し、その次のデータ6を送受信部53から周波数f3により送信する。そして、子無線機11は周波数f1’によりデータ5を中継送信し、子無線機13は周波数f3’によりデータ6を中継送信する。以上の送信処理により、無線系1の親無線機11から無線系2へ、データ系列D1の送信が完了する。この場合、3台の子無線機11〜13を介して3並列で中継伝送する予定が、2台の子無線機11,13を介して2並列で中継伝送する状態となり、伝送速度が2/3に低下することになる。なお、中継伝送する子無線機の台数が更に多数の場合は、1台程度の中継伝送不可能となった子無線機が含まれても、中継伝送速度の低下は僅かとなる。
次のデータ系列D2については、前回のデータ系列D1送信時に子無線機12が正常に送受信できない状態であったから、この子無線機12を除いて、子無線機11,13を用いた中継伝送を行わせるか、又は全子無線機11〜13を用いて中継伝送を行わせるか、又は所定時間経過までは、前回正常に送受信できなかった子無線機12を除いて中継伝送し、その後に、一旦全子無線機11〜13を用いて中継伝送するように制御することができる。
図3及び図5に於いては、データ系列D1の中継伝送の場合と同様に、データ系列D2についても、全子無線機11〜13にそれぞれ周波数f1〜f3によりデータ7〜9を送信し、その後の子無線機11〜13がデータ7〜9を、周波数f1’〜f3’により中継送信できたか否かを判定し、正常に中継送信できた場合は、次のデータ10〜12を、周波数f1〜f3により送信し、又正常に中継送信できなかった子無線機対応のデータは、前述の場合と同様に、正常に中継送信できた子無線機を選択し、又は送信先として選択されていなかった子無線機の中から選択して、その選択した子無線機に対して再送信する。
又無線系2の親無線機20は、無線系1の親無線機10から子無線機11〜1mを介して送信したデータを、直接的に受信するか、又は無線系2の子無線機21〜2nを介して受信することになる。その場合に、中継伝送可能の子無線機台数に対応した高速伝送が可能であり、又子無線機の移動等により、正常に送受信できる子無線機の台数が変動しても、それに適応して伝送速度を制御できることになる。
図6は、本発明の実施例2の要部説明図であり、無線系1は、親無線機10と子無線機11〜13とを含み、無線系2は、親無線機20と子無線機21〜23とを含むシステムに於いて、無線系1の親無線機10からのデータを、無線系2の親無線機20に対して、無線系1の子無線機11を介して中継伝送し、又無線系2の親無線機20からのデータを、無線系1の親無線機10に対して、無線系1の子無線機12,13を介して中継伝送する場合を示す。
又無線系1の親無線機10は、図7に示すように、各部を制御する制御手段としての制御部50と、送信手段と受信手段とをそれぞれ含む複数の送受信部51〜53とを有する構成を備え、55はアンテナを示す。即ち、図3と同様な構成を有するもので、メモリは図示を省略している。又送受信部51〜53は、それぞれ送信周波数f1〜f3の送信部と、受信周波数f1’〜f3’の受信部とを含む構成を有する場合を示し、制御部50により、データ系列D1,D2,・・・の送信及びデータ系列D1’,D2’,・・・の受信の制御が行われる。
又子無線機11〜13は、それぞれ受信周波数f1〜f3、送信周波数f1’〜f3’の送受信周波数を有し、且つ親無線機11より送信パワーが大きい送信手段を有する構成とすることができる。又無線系2の親無線機20も無線系1の親無線機10と同様な構成を有するもので、子無線機21〜23を介して中継受信する場合は、受信周波数f1〜f3、送信周波数f1’〜f3’とし、子無線機21〜23の送信周波数はf1〜f3、受信周波数はf1’〜f3’とする。
無線系1の親無線機10から1台の子無線機を介して中継伝送し、無線系2の親無線機20から2台の子無線機を介して中継伝送する場合について、図6及び図7を参照して説明する。無線系1の親無線機10は、中継伝送する子無線機11に対して、送受信部51の送信部から周波数f1によりデータ系列D1のデータ1を送信する。子無線機11は、このデータ1を周波数f1’により送信する。親無線機10の送受信部51の受信部により、子無線機11の周波数f1’によるデータ1を受信し、制御部50は、子無線機11が正常送受信の状態と判断することができる。同様にして、親無線機10は、次のデータ2,3,・・を順次、周波数f1により送信する。
無線系2に於いては、子無線機21により子無線機11から周波数f1’のデータを受信して、周波数f1に変換して送信する。親無線機20は、この周波数f1によるデータを受信することができる。従って、無線系1の親無線機10から子無線機11,21を介して無線系2の親無線機20に、データ系列D1,D2,・・・を中継伝送することができる。
又親無線機20は、中継伝送する子無線機22,23に対してデータ系列D1’のデータ1,2を周波数f2’,f3’により送信する。子無線機22,23は、周波数f2,f3に変換して送信する。この時、親無線機20は、子無線機22,23が周波数f2,f3により送信したデータを受信できるから、子無線機22,23が正常に送受信できたか否かを確認することができる。又無線系1の子無線機12,13は、周波数f2,f3によるデータを受信して、周波数f2’,f3’に変換して送信する。従って、無線系1の親無線機10は、送受信部52の受信部により周波数f2’によるデータ1,3,5,・・・を受信し、送受信部53の受信部により周波数f3’によるデータ2,4,6,・・・を受信して制御部50に転送し、データ系列D1’,D2’,・・・を再生する受信処理を行うことができる。
前述の実施例2に於いては、無線系1の親無線機10から無線系2の親無線機20に対して1台の子無線機11,21を介して中継伝送する場合を示すが、実施例1と同様に複数台の子無線機を介して周波数分割多重化方式により中継伝送することもできる。又無線系2の親無線機20から無線系1の親無線機10に対して2台の子無線機を介して周波数分割多重化方式により中継伝送する場合を示すが、更に多数の子無線機を介して多重数を増加して中継伝送することもできる。このような無線系1,2間の双方向の同時的な中継伝送に於いて、中継伝送する子無線機の台数の選定により、それぞれ所望の伝送速度で中継伝送することができる。
又この実施例2に於いても、時分割多重化方式や符号分割多重化方式等を適用して、子無線機対応の変調によるデータの中継伝送を行うことができる。又無線系1から無線系2を介して更に他の無線系に中継伝送することもできる。従って、前述の実施例1,2に於ける無線系1,2間の中継伝送のみでなく、更に多数の無線系を含む大規模なシステムに於いても、各無線系の親無線機の送信パワーを大きくすることなく、単一又は複数の子無線機を介して高速中継伝送し、且つその伝送速度を子無線機の台数選択により、適応的に切り替えることも可能である。
1,2 無線系
10,20 親無線機
11〜1m,21〜2n 子無線機
50 制御部
51〜53 送受信部
54 メモリ
55 アンテナ
10,20 親無線機
11〜1m,21〜2n 子無線機
50 制御部
51〜53 送受信部
54 メモリ
55 アンテナ
Claims (5)
- 親無線機と複数の子無線機とを含む無線系を複数備え、異なる無線系の親無線機間の中継伝送を行う無線系無線中継伝送システムに於いて、
前記親無線機は、前記複数の子無線機にデータを送信する送信手段と、前記複数の子無線機が中継送信したデータを受信する受信手段と、データの送受信制御を行う制御部とを備えた
ことを特徴とする無線中継伝送システム。 - 親無線機と複数の子無線機とを含む無線系を複数備え、異なる無線系の親無線機間の中継伝送を行う無線系無線中継伝送システムに於いて、
前記親無線機は、前記複数の子無線機にデータを送信する送信手段と、前記複数の子無線機が中継送信したデータを受信する受信手段と、該受信手段によりデータを正常に受信できたか否かを判定し、正常に受信できない子無線機が中継送信しようとしたデータを、正常に受信できた子無線機又は送信先としてまだ選択していない子無線機を選択して再送処理する制御手段とを備えた
ことを特徴とする無線中継伝送システム。 - 親無線機と複数の子無線機とを含む無線系を複数備え、異なる無線系の親無線機間の中継伝送を行う無線系無線中継伝送システムに於いて、
前記親無線機は、前記複数の子無線機にデータを送信する送信手段と、前記複数の子無線機が中継送信したデータを受信する受信手段と、該受信手段によりデータを正常に受信できたか否かを判定し、正常に受信できない子無線機が中継送信しようとしたデータを、正常に受信できた子無線機又は送信先としてまだ選択していない子無線機を選択して再送処理し、且つ送信するデータの伝送容量に従って中継送信する子無線機を選択すると共に、他の無線系から中継受信する子無線機を選択する制御手段とを備えた
ことを特徴とする無線中継伝送システム。 - 前記親無線機の前記送信手段は、前記複数の子無線機対応にデータを変調して送信する構成を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の無線中継伝送システム。
- 前記子無線機は、データを受信する受信手段と、前記データを中継送信する送信手段とを備え、該送信手段は、前記親無線機の前記送信手段の送信パワーより大きい送信パワーを有する構成を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の無線中継伝送システム。
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---|---|---|---|
JP2004144430A JP2005328325A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | 無線中継伝送システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004144430A JP2005328325A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | 無線中継伝送システム |
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ID=35474306
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009017531A (ja) * | 2007-06-04 | 2009-01-22 | Mitsubishi Electric Corp | 通信システム、送信局、リレー局、受信局および通信方法 |
WO2009113129A1 (ja) * | 2008-03-14 | 2009-09-17 | パナソニック株式会社 | 中継システム及び無線通信システム |
JP2010148060A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Mitsubishi Electric Corp | 通信装置、無線通信端末、無線通信システムおよび通信方法 |
-
2004
- 2004-05-14 JP JP2004144430A patent/JP2005328325A/ja active Pending
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WO2009113129A1 (ja) * | 2008-03-14 | 2009-09-17 | パナソニック株式会社 | 中継システム及び無線通信システム |
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