JP2005316836A - コンテンツ保護システム及びコンテンツ保護方法並びにそのコンピュータプログラム - Google Patents

コンテンツ保護システム及びコンテンツ保護方法並びにそのコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの利用状況に応じて適切な保護を行うコンテンツ保護システムを提供する。
【解決手段】コンテンツ保護システムにおいて、コンテンツ利用者端末40は、コンテンツ提供端末10から受信したコンテンツを利用する際に、複製や改変等の利用履歴情報を記憶する。そして、所定の時間間隔で記憶している利用履歴情報を読み出してコンテンツ提供端末10に送信する。コンテンツ提供端末10は、コンテンツ利用者端末40から利用履歴情報を受信し、利用履歴情報と予め設定されている利用条件と保護パターンに基づいて保護レベルを決定する。利用履歴情報が示すコンテンツに決定された保護レベルに対応する保護処理を行い、保護済みのコンテンツを記憶し、コンテンツ利用者端末40からの要求に従って保護済みコンテンツの配信を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンテンツに対する複製、改変、利用回数などを管理するためのコンテンツ保護システム及びコンテンツ保護方法並びにそのコンピュータプログラムに関する。
近年、ブロードバンドネットワークの普及に伴い、従来のテキストベースのコンテンツだけでなく、画像や映像といった様々なコンテンツが著作権情報の管理や保護を考慮して提供されるようになってきている。例えば、特許文献1ではコンテンツに利用可能回数を予め設定し、利用ごとに利用可能回数を減じていくことでコンテンツの利用を管理する技術が開示されている。
特開2003−223371号公報
特許文献1に示す技術では、コンテンツの利用可能回数のみでコンテンツの利用を保護している。しかしながら、実際のコンテンツの利用に際しては、複製や改変からコンテンツを保護する場合など利用状況に応じた保護処理が必要とされているという課題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、コンテンツの利用状況に応じて適切な保護を行うコンテンツ保護システムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を備え、ネットワークを介して前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出して配信するコンテンツ提供端末と、前記ネットワークを介して前記コンテンツを受信するコンテンツ利用者端末と、を具備したコンテンツ保護システムにおいて、前記コンテンツ利用者端末は、前記コンテンツ提供端末から受信した前記コンテンツを利用する際に、利用履歴情報を記憶領域に記憶する利用履歴記憶手段(コンテンツ利用履歴収集部47)と、所定の時間間隔で前記記憶領域から前記利用履歴情報を読み出して前記コンテンツ提供端末に送信する利用履歴管理手段(コンテンツ利用履歴収集部47)と、を備え、前記コンテンツ提供端末は、前記コンテンツ利用者端末から前記利用履歴情報を受信し、前記利用履歴情報と予め設定されている利用条件と保護パターンに基づいて保護レベルを決定する保護レベル決定手段(保護レベル決定部13)と、前記利用履歴情報が示す前記コンテンツに前記決定された保護レベルに対応する保護処理を行い、保護済みの前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部に記憶するコンテンツ保護手段(コンテンツ保護処理部14)と、を備えたことを特徴とするコンテンツ保護システムである。
本発明は、上記の発明において、前記保護レベルに対応する保護処理は、前記保護レベルごとに設定された保護種別と保護強度の組み合わせからなる保護処理であることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記保護パターンは、前記コンテンツの利用率が低い場合に、前記コンテンツの前記保護レベルを下げる規則であることを特徴とする。
本発明は、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を備え、前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出してネットワークを介して配信するコンテンツ提供端末と、前記ネットワークを介して前記コンテンツを受信するコンテンツ利用者端末と、を具備したコンテンツ保護システムのコンテンツ保護方法において、前記コンテンツ利用者端末が、前記コンテンツ提供端末から受信した前記コンテンツを利用する際に、利用履歴情報を記憶領域に記憶する過程と、前記コンテンツ利用者端末が、所定の時間間隔で前記記憶領域から前記利用履歴情報を読み出して前記コンテンツ提供端末に送信する過程と、前記コンテンツ提供端末が、前記コンテンツ利用者端末から前記利用履歴情報を受信し、前記利用履歴情報と予め設定されている利用条件と保護パターンに基づいて保護レベルを決定する過程と、前記コンテンツ提供端末が、前記利用履歴情報が示す前記コンテンツに前記決定された保護レベルに対応する保護処理を行い、保護済みの前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部に記憶する過程と、を備えたことを特徴とするコンテンツ保護方法である。
本発明は、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を備え、前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出してネットワークを介して配信するコンテンツ提供端末と、前記ネットワークを介して前記コンテンツを受信するコンテンツ利用者端末と、を具備したコンテンツ保護システムのコンテンツ提供端末のコンピュータに、前記コンテンツ利用者端末から前記利用履歴情報を受信し、前記利用履歴情報と予め設定されている利用条件と保護パターンに基づいて保護レベルを決定する手順、前記利用履歴情報が示す前記コンテンツに前記決定された保護レベルに対応する保護処理を行い、保護済みの前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部に記憶する手順、を実行させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
本発明は、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を備え、前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出してネットワークを介して配信するコンテンツ提供端末と、前記ネットワークを介して前記コンテンツを受信するコンテンツ利用者端末と、を具備したコンテンツ保護システムのコンテンツ利用者端末のコンピュータに、前記コンテンツ提供端末から受信した前記コンテンツを利用する際に、利用履歴情報を記憶領域に記憶する手順、所定の時間間隔で前記記憶領域から前記利用履歴情報を読み出して前記コンテンツ提供端末に送信する手順、を実行させることを特徴とするコンピュータプログラムである。
この発明によれば、コンテンツ利用者端末は、コンテンツを利用した際の操作の履歴を記憶し、記憶した利用履歴情報をコンテンツ提供端末に送信する。コンテンツ提供端末は利用履歴情報を受信し、利用履歴情報と予め設定されている利用条件及び保護パターンに従って、コンテンツに対して実施する保護レベルを決定し、保護レベルに対応する保護処理をコンテンツに対して実施する構成となっている。そのため、コンテンツ提供端末は利用状況にあわせてコンテンツに必要な保護処理を実施することができる。
また、本発明によれば、保護処理として電子透かしや暗号化等の保護種別とそれぞれの処理における保護強度からなる組み合わせを保護レベルに対応付ける構成となっている。そのため、保護種別と保護強度の組み合わせる変更を加えるだけで、保護レベルを決定する仕組みを変更することなくコンテンツに対する保護の調整を行うことができる。
また、本発明によれば、保護パターンとして、利用率が低いコンテンツに対しては保護レベルを下げるといったパターンを設定することができる構成となっている。そのため、コンテンツ提供端末において、コンテンツ提供者の意図に従ったコンテンツの提供条件を設定することで、自動的に当該条件に従ったコンテンツ提供を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態によるコンテンツ保護システムを図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態によるコンテンツ保護システムを示す概略ブロック図である。
同図において、コンテンツ保護システムは、コンテンツの管理及び配信を行うコンテンツ提供端末10と、ネットワーク30を介してコンテンツを受信し利用者がコンテンツを利用する複数のコンテンツ利用者端末40a、40b、40cから構成されている。コンテンツ提供端末10は、複製や改変からコンテンツを保護するための電子透かしや暗号化等の処理を備えており、保護済みのコンテンツをコンテンツ利用者端末40に送信する。コンテンツ利用者端末40は、コンテンツ提供端末10からコンテンツを受信し、コンテンツの利用や改変を伴う編集や複製等を実施する。
図2は、コンテンツ提供端末10の内部構成を示したブロック図である。
同図において、コンテンツ保護装置11は、原コンテンツ21と利用条件と保護パターン20を受信しコンテンツを管理するコンテンツ管理部12とコンテンツに実施する保護種別等を決定する保護レベル決定部13を備えている。また、コンテンツ対して保護を実施し、コンテンツ利用者端末40に保護済みのコンテンツを送信するコンテンツ保護処理部14とコンテンツ利用者端末40から利用履歴を収集する利用情報収集処理部15を備えている。
コンテンツ管理部12は、コンテンツの所有者の指示に従い、コンテンツ提供端末10の操作者が入力する原コンテンツ21、コンテンツの利用条件と保護処理パターン20をコンテンツ管理テーブル16に登録し、コンテンツのマスター情報として管理する。
また、コンテンツ保護処理部14から処理が施された保護コンテンツを受信し、マスター情報と対応付けてコンテンツ管理テーブル16に登録し、さらに、保護処理時に適用された利用条件、保護情報、保護レベルの情報等も管理する。
保護レベル決定部13は、コンテンツ提供者が設定した利用条件と保護処理パターン20に基づいて保護種別と保護強度を選択し、コンテンツ保護処理部14に保護の実施を指示する。また、利用情報収集処理部15がコンテンツ利用者端末40から受信したコンテンツの実際の利用状況を利用条件と保護処理パターン20に照らし合わせ、保護レベルを修正し、保護種別と保護強度を決定してコンテンツ保護処理部へ再保護の実施を指示する。
コンテンツ保護処理部14は、保護レベル決定部13が決定した保護レベル対応する保護の実施を行う保護モジュールを備えている。保護レベル決定部13からの保護実施の指示に基づき、原コンテンツ21と保護種別及び保護強度のパラメータを保護モジュールに与えることにより、該当する保護処理モジュールを起動して原コンテンツに対して保護を実施し、保護済みコンテンツ22を生成する。また、利用履歴等の情報に基づいて再保護を実施した場合には、再保護済みコンテンツ23を生成し、コンテンツ管理部12に保護済みのコンテンツを送信する。
利用情報収集処理部15は、コンテンツ利用者がコンテンツ利用者端末40においてコンテンツの複製・改変を行った際にコンテンツ利用者端末40が記憶するコンテンツ利用履歴情報をコンテンツ利用者端末40から定期的に受信する。そして、コンテンツ利用履歴情報をコンテンツ管理テーブル16に記憶する。
図3は、コンテンツ提供端末10におけるコンテンツ管理テーブル16のデータ構造を示した図である。
同図において、データの構造は、原コンテンツ情報、保護済みコンテンツ情報、利用条件、保護情報、ユーザ情報の大項目から構成されている。
原コンテンツ情報は、保護を行う前のコンテンツの情報であり、コンテンツの名称、コンテンツ種別、コンテンツデータのサイズ、コンテンツを管理するためのIDとそのコンテンツの著作権者の名の情報を記録している。
保護済みコンテンツ情報には、保護を実施した後のコンテンツに対する情報であり、コンテンツの名称、コンテンツ種別、コンテンツデータのサイズ、コンテンツを管理するためのIDと保護を実施する前の保護前コンテンツのIDの情報を記録している。
利用条件には、コンテンツの提供価格、コンテンツが複製された回数及び改変された回数と利用されている期間の情報を記録している。
保護情報には、コンテンツに対して実施した電子透かしや暗号化等の保護種別とその保護強度、そして対応する保護レベルの情報を記録している。
ユーザ情報には、利用したユーザ名、利用したコンテンツID、コンテンツを複製した日時、コンテンツを改変した日時、コンテンツを利用した日時を記録している。
また、図示していないが、保護コンテンツに対して再保護が実施されると、再保護済みコンテンツ情報という大項目が新たに生成され、保護済みコンテンツ情報と同様の情報が記録される。
図4は、保護レベル決定部13が決定する保護レベルとそれを受信したコンテンツ保護処理部14がコンテンツに対して実施する保護種別及び強度の対応の一例を示した図である。
同図において、保護レベルの1から3においては、保護を実施する時間が短いが、保護の強度は低い電子透かし処理を対応付けており、さらに保護レベルの1から3に従って保護の強度を弱、中、強という設定を対応付けている。また、保護レベル4から5においては、複製や改変等に強い暗号化の処理を対応付けており、同様に4から5に従って保護の強度を弱、中、強という設定を対応付けている。保護レベルの7から9においては、保護強度が最も強い電子透かしと暗号化処理を合わせた保護種別を対応付けており、同様に保護レベルの7から9に従って弱、中、強という設定を対応付けている。
保護レベル決定部13は保護レベルの1から9の中から適切な保護レベルを選択し、コンテンツ保護処理部14が受信した保護レベルに従って上記の保護の種別から対応する種別を選択する。
図5は、本実施形態におけるコンテンツ利用者端末40の構成を示すブロック図である。
同図において、コンテンツ利用管理装置41は、コンテンツ提供端末10から取得したコンテンツを管理しコンテンツに複製・改変等の操作が行われた場合には、その情報をコンテンツ利用履歴テーブル46に記憶するコンテンツ照合部42とコンテンツの改変等を実施するコンテンツ改変処理部45を備えている。また、コンテンツ提供端末10からの要求、もしくは所定の時間間隔でコンテンツ利用履歴管理テーブル46に記憶している情報をコンテンツ提供端末10の利用情報収集処理部15へ送信するコンテンツ利用履歴収集部47を備えている。
コンテンツ照合部42は、コンテンツ提供端末10から受信したコンテンツ、またはコンテンツ改変処理部45から受信した改変の加えられたコンテンツデータのハッシュ情報を生成し、受信したコンテンツのその他のコンテンツ情報とリンクさせてコンテンツ利用履歴管理テーブル46に記憶する。
コンテンツ改変処理部45は、コンテンツ利用者がコンテンツの複製処理や改変を伴う編集加工等を行ったときに、それらの利用者の操作を監視し、その操作情報をコンテンツ利用履歴収集部47へ送信する。
コンテンツ利用履歴収集部47は、コンテンツ改変処理部45から受信した情報をコンテンツ利用履歴管理テーブル46に記憶し、所定の時間間隔、例えば利用が終了するごとや週に一度等の時間間隔で読み出して、その情報をコンテンツ提供端末10の利用状況収集処理部へ送信する。
図6は、コンテンツ利用者端末40におけるコンテンツ利用履歴管理テーブル46のデータ構造を示した図である。コンテンツ利用履歴管理テーブル46は、ユーザ情報、コンテンツ情報、複製履歴、改変履歴の大項目から構成されている。ユーザ情報には、ユーザIDとユーザ名を記憶している。コンテンツ情報にはコンテンツID及び、コンテンツデータから生成したハッシュ値と利用したコンテンツのIDの情報を記録している。
利用したコンテンツIDとは、コンテンツ提供端末10から受信したものを利用する場合で、原コンテンツをそのまま利用する場合には、原コンテンツIDであり、保護済みコンテンツの場合には保護済みコンテンツのIDが記録されることとなる。
複製履歴には複製したコンテンツのIDと複製前のコンテンツのIDと複製した日時の情報を記録している。改変履歴には改変したコンテンツのIDと改変前のコンテンツのIDと改変した日時の情報を記録している。
これらの情報を、コンテンツ利用者端末40がコンテンツ提供端末10に送信し、コンテンツ提供端末10が編集した後に、上述したコンテンツ管理テーブル16に記録する。
図7、8は、本実施形態におけるコンテンツ提供端末10の保護レベル決定部13が保護パターンに従って保護レベルを決定する手順を説明するための図である。
図7は、あるコンテンツの利用者ごとの複製回数を示したものである。このコンテンツの初期保護レベルは1で、電子透かしを強度「弱」で埋め込み、複製回数を10回までとし、保護を実施しているとしている。保護パターンとして、「コンテンツ利用者の85%以上が複製回数増加閾値が6を超えていた場合、許可複製回数を15回に増やし、保護レベルを2とする。」と定義してあるとする。
そのとき、このコンテンツの利用状況は上記定義の条件に適合するため、許可複製回数を15回、保護レベル2に対応する電子透かし強度「中」で保護情報を設定する。
図8も、あるコンテンツの利用者毎の複製回数を示したものである。この例では保護レベル3にして電子透かしを強度「強」で埋め込み、複製回数を8回までとし、保護を実施しているとする。
保護パターンとして、「コンテンツ利用者の80%以上が複製回数減少閾値4以下の場合、許可複製回数を5回に減らし、保護レベルを1とする。」と定義してあるとする。このとき、このコンテンツの利用状況はその条件に適合するため、許可複製回数5回に減らし、保護レベル1に対応する電子透かし強度「弱」で保護情報を設定する。
設定した保護情報によって、原コンテンツに保護を実施し、その情報をコンテンツ管理テーブル16に保存し、保護済みのコンテンツを利用者に提供する。
このように、保護パターンを柔軟に設定することで、例えば、画質が悪くなる強度の高い電子透かしによる保護を行っているコンテンツの利用率が低い場合には、保護レベルの低い電子透かしに設定し、画質を良くして利用を促進させるなどの対応を図ることが可能となる。
なお、図7及び図8において、コンテンツ提供端末10は、コンテンツ管理テーブル16に利用したユーザの情報もあわせて記憶しているため、ユーザごとに異なった保護レベルをコンテンツに設定して提供するようにしてもよい。
次に、本実施の形態のコンテンツ保護システムの処理を図9および図10を用いて説明する。
図9は、コンテンツ提供端末10におけるコンテンツの保護処理を示したシーケンス図である。
最初に、コンテンツ提供者の指示の下で、コンテンツ提供端末10利用条件と保護パターンをコンテンツ管理テーブル16に登録する(ステップS9−1)。また、原コンテンツもコンテンツ管理テーブル16に登録する(ステップS9−2)。次に、保護レベル決定部13は、コンテンツ管理部12がコンテンツ管理テーブル16から読み出した利用条件と保護パターンの情報をコンテンツ管理部12から受信して保護レベルを決定し、コンテンツ保護処理部14に決定した保護レベルの情報を送信する(ステップS9−3)。コンテンツ保護処理部14は、受信した保護レベルに対応する保護種別及び保護強度を読み出し、保護種別と保護強度をパラメータとして保護処理モジュールを起動してコンテンツの保護処理を行う(ステップS9−4)。この時、例えば、決定された保護レベルに対応する保護が電子透かし処理の場合には、コンテンツに対して電子透かし処理を行い、そのコンテンツを保護済みコンテンツとして生成し、コンテンツ管理部12に送信し、コンテンツ管理部12がコンテンツ利用者端末40にコンテンツを送信する(ステップS9−5)。
また、利用情報収集処理部15がコンテンツ利用者端末40からコンテンツの利用履歴情報を受信し、コンテンツ管理テーブル16に利用履歴を記録する(ステップS9−7)。そして、一定期間後もしくは一定のデータを記憶した後に、利用履歴情報を参照しつつ上記のステップS9−3の処理を保護レベル決定部13が実行する。保護レベル決定部13が再保護のための保護レベルを利用履歴情報に基づいて決定した後、コンテンツ保護処理部14が上記ステップS9−4と同様にコンテンツに対して保護を実施し、再保護済みコンテンツ23を生成し、コンテンツ管理部12に送信する(ステップS9−6)。コンテンツ管理部12は、コンテンツ利用者端末40からの要求に従って、保護処理されたコンテンツを提供する。
図10は、コンテンツ利用者端末40におけるコンテンツ利用履歴収集の処理を示したシーケンス図である。
コンテンツを利用する利用者は、ネットワークを介して、コンテンツ提供端末10に利用したいコンテンツを要求してコンテンツを受信する(ステップS10−1)。コンテンツ照合部42は、受信したコンテンツのデータのハッシュ値を生成し、コンテンツ情報と共にコンテンツ利用情報管理テーブル46に記憶する(ステップS10−2及び10−3)。コンテンツ改変処理部45が利用者の操作の下で受信したコンテンツの複製を実施すると(ステップS10−4)、コンテンツ利用履歴管理部47が複製情報の収集を行い、コンテンツ利用履歴管理テーブル46に記憶する(ステップS10−5)。また、コンテンツ改変処理部45が受信したコンテンツの編集加工を実施すると(ステップS10−6)、同じく、コンテンツ利用履歴管理部47が、編集加工情報の収集を行い、編集加工後のコンテンツをコンテンツ照合部42に送信する(ステップS10−7)。コンテンツ照合部42は、受信した編集加工後のコンテンツデータのハッシュ値を生成し、原コンテンツへのリンク情報と共にコンテンツ利用履歴管理テーブル46に記憶する(ステップS10−8)。所定の時間間隔でコンテンツ利用履歴管理部47は、利用履歴情報を読み出してコンテンツ提供端末10へ送信する(ステップS10−9)。
上述のコンテンツ提供端末及びコンテンツ利用端末は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述したコンテンツに対する保護処理やコンテンツの複製改変の履歴情報の収集処理等の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
本発明の一実施形態におけるコンテンツ保護システムを示すブロック図である。 同実施形態におけるコンテンツ提供端末の内部構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるコンテンツ提供端末のコンテンツ管理テーブルのデータ構造を示すブロック図である。 同実施形態におけるコンテンツ提供端末において使用される保護レベルと保護種別及び保護強度の対応を示した図である。 同実施形態におけるコンテンツ利用者端末の内部構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるコンテンツ利用者端末のコンテンツ利用履歴管理テーブルのデータ構造を示す図である。 同実施形態における保護パターンに基づく処理を説明するためのグラフ(その1)を示した図である。 同実施形態における保護パターンに基づく処理を説明するためのグラフ(その2)を示した図である。 同実施形態におけるコンテンツ提供端末のコンテンツ保護処理を示したシーケンス図である。 同実施形態におけるコンテンツ利用者端末の利用履歴収集の処理を示したシーケンス図である。
符号の説明
10 コンテンツ提供端末
30 ネットワーク
40 コンテンツ利用者端末

Claims (6)

  1. コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を備え、前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出してネットワークを介して配信するコンテンツ提供端末と、前記ネットワークを介して前記コンテンツを受信するコンテンツ利用者端末と、を具備したコンテンツ保護システムにおいて、
    前記コンテンツ利用者端末は、
    前記コンテンツ提供端末から受信した前記コンテンツを利用する際に、利用履歴情報を記憶領域に記憶する利用履歴記憶手段と、
    所定の時間間隔で前記記憶領域から前記利用履歴情報を読み出して前記コンテンツ提供端末に送信する利用履歴管理手段と、を備え、
    前記コンテンツ提供端末は、
    前記コンテンツ利用者端末から前記利用履歴情報を受信し、前記利用履歴情報と予め設定されている利用条件と保護パターンに基づいて保護レベルを決定する保護レベル決定手段と、
    前記利用履歴情報が示す前記コンテンツに前記決定された保護レベルに対応する保護処理を行い、保護済みの前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部に記憶するコンテンツ保護手段と、
    を備えたことを特徴とするコンテンツ保護システム。
  2. 前記保護レベルに対応する保護処理は、前記保護レベルごとに設定された保護種別と保護強度の組み合わせからなる保護処理であることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ保護システム。
  3. 前記保護パターンは、前記コンテンツの利用率が低い場合に、前記コンテンツの前記保護レベルを下げる規則であることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ保護システム。
  4. コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を備え、前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出してネットワークを介して配信するコンテンツ提供端末と、前記ネットワークを介して前記コンテンツを受信するコンテンツ利用者端末と、を具備したコンテンツ保護システムのコンテンツ保護方法において、
    前記コンテンツ利用者端末が、前記コンテンツ提供端末から受信した前記コンテンツを利用する際に、利用履歴情報を記憶領域に記憶する過程と、
    前記コンテンツ利用者端末が、所定の時間間隔で前記記憶領域から前記利用履歴情報を読み出して前記コンテンツ提供端末に送信する過程と、
    前記コンテンツ提供端末が、前記コンテンツ利用者端末から前記利用履歴情報を受信し、前記利用履歴情報と予め設定されている利用条件と保護パターンに基づいて保護レベルを決定する過程と、
    前記コンテンツ提供端末が、前記利用履歴情報が示す前記コンテンツに前記決定された保護レベルに対応する保護処理を行い、保護済みの前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部に記憶する過程と、
    を備えたことを特徴とするコンテンツ保護方法。
  5. コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を備え、前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出してネットワークを介して配信するコンテンツ提供端末と、前記ネットワークを介して前記コンテンツを受信するコンテンツ利用者端末と、を具備したコンテンツ保護システムのコンテンツ提供端末のコンピュータに、
    前記コンテンツ利用者端末から前記利用履歴情報を受信し、前記利用履歴情報と予め設定されている利用条件と保護パターンに基づいて保護レベルを決定する手順、
    前記利用履歴情報が示す前記コンテンツに前記決定された保護レベルに対応する保護処理を行い、保護済みの前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部に記憶する手順、
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  6. コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を備え、前記コンテンツを前記コンテンツ記憶部から読み出してネットワークを介して配信するコンテンツ提供端末と、前記ネットワークを介して前記コンテンツを受信するコンテンツ利用者端末と、を具備したコンテンツ保護システムのコンテンツ利用者端末のコンピュータに、
    前記コンテンツ提供端末から受信した前記コンテンツを利用する際に、利用履歴情報を記憶領域に記憶する手順、
    所定の時間間隔で前記記憶領域から前記利用履歴情報を読み出して前記コンテンツ提供端末に送信する手順、
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

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