JP2005316777A - 自動車用防犯システム - Google Patents

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Fumiyoshi Mukoyama
文祥 向山
Akiko Takamiya
晶子 高宮
Naonori Hashimoto
尚典 橋本
Yasuyuki Kawano
泰幸 川野
Kuniharu Tatezuki
邦治 竪月
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Abstract

【課題】自動車内に搭載された自動車防犯装置の消費電力を極力抑え、設備費用を軽減して複数の自動車の防犯を一括して管理できる自動車用防犯システムを提供する。
【解決手段】
自動車内に設置され、開錠操作や人体侵入等を含む異常を検知する異常検知手段と、この異常検知手段が検知した異常に基づいて警報をする警報手段と、異常検出信号を無線出力する無線出力手段とを少なくとも含む自動車用防犯装置と、この自動車用防犯装置から出力される異常検出信号を受信する受信手段と、コインパーキング、駐車場に設置され、受信手段が異常検出信号を受信したときには、その旨報知する異常報知手段とを少なくとも含むコントローラとで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の窃盗、いたずらなどを抑止できる自動車用防犯システムの改良に関する。
従来より、自動車の窃盗や、ドアのこじ開け、いたずらなどをなくすため自動車用防犯システムが広く使用されている。このような自動車用防犯システムでは、自動車内に設置され、自動車バッテリーもしくは防犯装置の二次電源を駆動電源とする自動車用防犯装置を備えており、該防犯装置が異常検出時、LEDやブザーを駆動して不審者を威嚇する。
また、該防犯装置は、ユーザなどにより保持される受信機と組み合わせても使用され、防犯装置が異常を検知したときに、受信機では異常発生の旨報知される。
また、該防犯装置は、ユーザが加入している警備会社に自動通報を行い、警備会社の電話機などの端末を呼出し、音声メッセージやメッセージ表示などで通知する。その際、自動車のナンバーが教示され、警備会社ではこれを受け対処できる。
更には、GPSが車内にある場合には、位置情報もあわせて通報され、更には、車内にカメラを設けておき、異常検出時に不審者を撮影しておくこともできる。
このようなシステムが、下記特許文献1に開示され、提案されている。
特許第3117651号公報
しかしながら、上記した従来の自動車用防犯システムでは、自動車用防犯装置の駆動電源が自動車バッテリもしくは二次電池である。そのため、センサによって不審者を検知した後、不審者を威嚇したり、異常発生を報知したり、自動通報する機能はすべてバッテリや二次電池であるので、バッテリや二次電池の消耗がはげしい。
また、センサで不審者を検知した後、バッテリや二次電池を壊されたり除去されたり防犯装置自体を壊されたりした場合には、これらの機能はなされず、不審者のやりたい放題になってしまう。
更に、このような自動車防犯システムは、防犯装置、自動通報装置、監視カメラ、LEDやブザーなどの威嚇手段といったすべての構成要素を各自動車単位で備える必要があり、コインパーキングやマンション駐車場、ホテル駐車場などの全自動車についての防犯を考慮した場合、そのランニングコストが高騰化するなどの不都合もあった。
本発明は、このような事情を考慮して提案されるものであって、自動車内に搭載された自動車防犯装置の消費電力を極力抑え、複数の自動車の防犯を一括して管理するようなときでもそのランニングコストが軽減でき、効果的な防犯効果を発揮できる自動車用防犯システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1では、自動車内に設置され、ドアの開操作や侵入等の異常を検知する異常検知手段と、この異常検知手段が検知した異常に基づいて警報をする警報手段と、異常検出信号を送信する無線出力手段とを少なくとも含む自動車用防犯装置と、この自動車用防犯装置から送信される異常検出信号を受信する受信手段と、この受信手段が異常検出信号を受信したときには、その旨報知する異常報知手段とを少なくとも含むコントローラとで構成される。
請求項2では、コントローラの異常報知手段は、ブザーや音声メッセージなどの音響出力手段であることを特徴とする。
請求項3では、コントローラの異常報知手段は、表示手段であることを特徴とする。
請求項4では、コントローラの異常報知手段は、自動車防犯装置に対して予め設定された連絡先を呼出し、異常報知を通報する自動通報手段であることを特徴とする。
請求項5では、コントローラは、受信手段が異常検出信号を受信したときには、侵入者の映像を撮影する防犯カメラを更に備えていることを特徴とする。
本発明の請求項1によれば、自動車内に設置された異常検知手段が異常を検知したときには、自動車用防犯装置がアラーム音を出力するとともに、コインパーキングや駐車場に設置されたコントローラが、自動車用防犯装置から出力される異常検出信号を受信して、自動車に異常があった旨を報知するので、自動車とコントローラの双方からの警報が出力でき、威嚇効果を高めるとともに、自動車用防犯装置の異常検知手段と無線出力手段さえ機能すれば、後にバッテリを除去されたり自動車用防犯装置を破壊されたりされても、コントローラ側で警報処理が行えるため、防犯効果が期待でき、自動車毎に異常報知手段を設ける必要もないので、複数の自動車の防犯を一括して管理するようなときでもそのランニングコストを軽減することができる。
また、自動車用防犯装置の異常検知手段と無線出力手段さえ機能すれば、上記防犯効果が確保できるため、自動車内に搭載された自動車防犯装置の消費電力を極力抑えることができる。
請求項2では、コントローラの異常報知手段は、ブザーや音声メッセージなどの音響出力手段であるので、侵入者を威嚇できる。請求項3では、コントローラの異常報知手段は、表示手段であるので、駐車場の管理人などが、管理対象の自動車に異常があった旨確認できる。
請求項4では、コントローラの異常報知手段は、自動車防犯装置に対して予め設定された連絡先を呼出し、異常報知を通報する自動通報手段であるので、駐車場から離れた場所にいる人や警備会社などに異常通知でき、対処できる。
請求項5では、コントローラは、受信手段が異常検出信号を受信したときには、侵入者の映像を撮影する防犯カメラを更に備えているので、駐車場の管理人などが、不審者の人相を確認でき、警察の捜査に役立てることができる。また、録画機能を備えておけば、その効果は向上する。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の自動車用防犯システムの全体像を説明する図である。
このシステムは、コインパーキングやマンション、ビルなどの駐車場において適用され、自動車のそれぞれに設置される自動車防犯装置7と、コインパーキングやマンション、ビルなどの駐車場などに設置されるコントローラ1とを組み合わせて構成されている。
ここに、コントローラ1は、少なくとも自動車用防犯装置7から送信される異常検出信号を受信する受信手段と、この受信手段が異常検出信号を受信したときに、そのことを報知する異常報知手段とを少なくとも備えている。
図1の例では、コントローラ1は、信号処理部をなすCPU10、アンテナ2aを有した受信装置2、カメラ4、電話回線などの通信回線に接続された自動通報装置5、照明装置6、音響出力装置8を備えている。
ここに、受信装置2は無線受信手段を構成し、コントローラ1の異常報知手段を構成している。
このコントローラ1では、後述する自動車内に設置した自動車防犯装置7のセンサ71が異常を検知しときに、受信装置2で、その異常を受信し、自動通報装置5により予め設定した連絡先を呼出して、異常発生を通報する。
また、カメラ4を駆動させ不審者の映像を撮影し、更には、照明器具6の点灯点滅や音響出力装置8からのアラーム音により侵入者を威嚇する。
また、非常ボタン3を操作したときには、警備会社などの所定の通報先を呼び出して、通話したり、異常を報知できるようになっている。
一方、駐車場に駐車された自動車C内には、不審者の接近、ボディの振動、扉のこじ開けなどを検知するセンサ71を有する自動車用防犯装置7が搭載されている。
図2は、このような自動車用防犯装置の概略構成を示している。
この防犯装置7は、各部を制御するCPU70と、異常検知手段を構成するセンサ71と、この防犯装置7の警戒モード、通常モードを切り替え設定するための警戒セットボタン72と、センサ71が異常を検知したときに、防犯装置1の識別情報(たとえばIDコードが挙げられ、予め登録されている)を少なくとも含む異常検知信号を無線出力するアンテナ7aを有した無線出力部73と、自動車バッテリBによる充電を受け、この防犯装置7の駆動電源を供給する充電池74と、LED77と、警報手段としてのスピーカ78とを備える。
なお、自動通報装置75,カメラ76,GPS装置79はオプションで搭載されるため、説明は後述する。
このような防犯装置7は、警戒セットボタン72の操作により警戒モードに設定されている場合には、センサ71が異常を検知すると、この防犯装置7が搭載された自動車Cの自動車ナンバー(予め防犯装置7に登録されている)を含む異常検知信号が無線出力部73より出力される。これとともに、CPU70により、LED77が点灯あるいは点滅し、スピーカ78よりブザー音が出力される。
なお、防犯装置7は、自動車の所有者が自動車に乗り降りする時に行うドアの開閉操作に対しては異常を通報させない必要がある。そのため、警戒セットボタン72を操作し、警戒モードに入っても直ぐには作動させないで、動作に遅延要素を持たせたり、自動車の所有者にはリセット発信器を持たせるなどして自動車への乗り降りのドア開閉時には、センサ71が作動しても、警報手段や無線出力手段を作動させないようにしてもよい。
また、自動通報装置75,カメラ76,GPS装置79が自動車内に搭載されている場合には、自動通報装置75により予め定められた連絡先を呼出、応答があると、自動車ナンバーを含む音声メッセージを流して、異常があった旨を通報する。更に、カメラ76による不審者の撮影も開始して録画しておく。
更に、GPS装置79により計測した自動車Cの位置情報を前記音声メッセージに含ませ、自動通報装置75から自動通報をなしてもよい。
一方、無線出力部73から出力された異常検知信号は、この防犯装置7とセットで受信機(不図示)が使用されている場合には、受信機がこの異常検知信号を受信して、自動車Cの自動車ナンバーを含む異常発生通知メッセージを表示させたり、ブザー出力などといった警報処理をなす。
また、無線出力部73から出力された異常検知信号は、コントローラ1においても受信され、後述する処理をなす。
図3は、コントローラ1の概略構成の一例を示す図である。このコントローラ1は、制御手段を構成し、以下の各部を制御するCPU10と、受信手段を構成し、自動車用防犯装置7からの異常検知信号を受信する無線受信部11と、自動通報装置5と、カメラ4、照明装置6、音響出力装置8、記憶部13を備える。
記憶部13には、図4に示すような防犯装置登録テーブル13Aを備えており、防犯装置7の識別情報として防犯装置IDと、これらの各々に対応して、駐車場の駐車番号(駐車枠)が登録されている。
自動通報装置5は、無線受信部11が自動車用防犯装置7から異常検知信号を受信したときには、予め定められた連絡先を呼出、応答があれば音声メッセージを出力する。そのため、記憶部13には、先述のような防犯装置登録テーブル13Aを備えており、CPU10によってテーブル13Aの内容を参照し、異常検知信号に含まれる防犯装置1の識別情報に対応する駐車場番号を判定し、自動通報装置5から出力すべき音声メッセージに含ませる。
一例としては、「○○第1駐車場39番にて異常が発生しました」といった音声メッセージがあり、このような音声メッセージが、自動通報装置5により通報される。
また、カメラ4は、無線受信部11が異常検知信号を受信したときには、CPU10により駆動され、不審者の映像を撮影し録画する。更に、無線受信部11が異常検知信号を受信したときには、CPU10の制御により、照明装置6が点灯あるいは点滅し、音響出力装置8から警告メッセージや警告ブザー音を出力する。
なお、図4の防犯装置登録テーブルは、駐車場の駐車番号に対応して使用する防犯装置を固定したものであったが、この防犯装置登録テーブル13Aへの書き換えは、駐車場の駐車番号に自動車が駐車されたときに、自動車内に設置した自動車防犯装置から発信される信号を受けて書き換えできるようにすれば、パーキングメータなど、不特定の自動車を駐車する駐車場にも対応できる。
図5〜図7は、自動車用防犯システムの先述した動作についてタイムチャートに示した図である。
図5は、コントローラ1の異常報知手段として音響出力装置8を備えた際の動作を示したタイムチャートである。
すなわち、センサ71が不審者を検知すると、自動車Cからはアラーム音が出力され、侵入者を威嚇するとともに、異常検知信号が無線出力される。そして、この異常検知信号をコントローラ1の受信装置2が受け取り、音響出力装置8を駆動させる。
図6は、コントローラ1に防犯カメラ4を備えた際の動作を示したタイムチャートである。すなわち、センサ71が不審者を検出すると、自動車Cからはアラーム音が出力され、侵入者を威嚇するとともに、異常検知信号が無線出力される。そして、この異常検知信号をコントローラ1の受信装置2が受け取り、防犯カメラ4を駆動させる。
図7は、コントローラ1の異常報知手段として自動通報装置5を備えた際の動作を示したタイムチャートである。
すなわち、センサ71が不審者を検出すると、自動車Cからはアラーム音が出力され、侵入者を威嚇するとともに、異常検知信号が無線出力される。
そして、この異常検知信号をコントローラ1の受信装置2が受け取り、自動通報装置5を作動して、所定の通報先を呼出し、異常が発生したことを通報する。
本発明システムの全体像を説明する図 自動車用防犯装置の概略構成の一例を示す図 コントローラの概略構成の一例を示す図 防犯装置登録テーブルの構成の一例を示す図 コントローラの異常報知手段として音響出力装置を備えた際の動作を示したタイムチャート コントローラに防犯カメラを備えた際の動作を示したタイムチャート コントローラの異常報知手段として自動通報装置を備えた際の動作を示したタイムチャート
符号の説明
1 コントローラ
2 受信装置
4 カメラ
5 自動通報装置
6 照明装置
7 自動車用防犯装置

Claims (5)

  1. 自動車内に設置され、ドアの開操作や侵入等の異常を検知する異常検知手段と、この異常検知手段が検知した異常に基づいて警報をする警報手段と、異常検出信号を送信する無線出力手段とを少なくとも含む自動車用防犯装置と、
    この自動車用防犯装置から送信される異常検出信号を受信する受信手段と、この受信手段が上記異常検出信号を受信したときに、その旨報知する異常報知手段とを少なくとも含むコントローラとで構成される自動車用防犯システム。
  2. 請求項1において、
    上記コントローラの異常報知手段は、ブザーや音声メッセージなどの音響出力手段であることを特徴とする自動車用防犯システム。
  3. 請求項1において、
    上記コントローラの異常報知手段は、表示手段であることを特徴とする自動車用防犯システム。
  4. 請求項1において、
    上記コントローラの異常報知手段は、上記自動車防犯装置に対して予め設定された連絡先を呼出、異常報知を通報する自動通報手段であることを特徴とする自動車用防犯システム。
  5. 請求項1において、
    上記コントローラは、上記受信手段が上記異常検出信号を受信したときには、侵入者の映像を撮影する防犯カメラを更に備えていることを特徴とする自動車用防犯システム。
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