JP2005311923A - 編集装置、編集方法、編集方法のプログラム、編集方法のプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、編集装置、編集方法、編集方法のプログラム、編集方法のプログラムを記録した記録媒体に関し、例えば編集機能を有するビデオカメラに適用して、従来に比して格段的にエフェクト編集に係る負担を軽減する。
【解決手段】 本発明は、コマ落とししたビデオデータによりエフェクト編集によるプレビューの処理を実行する。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明は、コマ落とししたビデオデータによりエフェクト編集によるプレビューの処理を実行する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、編集装置、編集方法、編集方法のプログラム、編集方法のプログラムを記録した記録媒体に関し、例えば編集機能を有するビデオカメラに適用することができる。本発明は、コマ落とししたビデオデータによりエフェクト編集によるプレビューの処理を実行することにより、従来に比して格段的にエフェクト編集に係る負担を軽減することができるようにする。
従来、マルチメディア対応のファイルフォーマットとしてQTフォーマットが広く知られている。ここでQTフォーマットは、特殊なハードウェアを用いずに動画等を再生するためのOS(Operating System) の拡張機能として生まれたファイルフォーマットであり、動画、音声、静止画、文字、MIDI等の種々の形式による実データを1つの時間軸で同期させて再生することができるタイムベースのマルチメディアファイルフォーマットである。
QTファイルは、これら動画、静止画、音声等による実データがまとめられてブロック化され、またこの実データのブロックとは別に、この実データを管理する管理情報がまとめられてブロック化される。以下、このようなブロックをアトムと呼ぶ。またこれら実データ及び管理情報による各アトムにおいては、それぞれ階層構造によりさらにブロック化され、実データにあっては、各実データがメディアデータとしてそれぞれ個別のトラックとして格納され、QTファイルでは、これら動画、音声、文字による実データのトラックがそれぞれビデオトラック、サウンドトラック(オーディオトラック)、テキストトラック(タイトルトラック)と称されるようになされている。
QTファイルでは、これらトラックによる実データが、チャンク単位によりインターリーブされて記録媒体に記録されるようになされている。なおここでチャンクは、各実データに設定された1つ又は複数のサンプルにより形成される処理単位である。
これに対して管理情報によるアトムにあっては、各実データによるトラックに対応して管理情報によるトラックであるトラックアトムがそれぞれ実データ毎に形成され、このトラックアトムの下位階層のサンプルテーブルアトム等に、対応する実データに設定されたチャンク、サンプルに係る管理情報が割り当てられるようになされている。
QTファイルにおいては、いわゆる外部参照形式により、他のファイルに存在するこれらビデオトラック、サウンドトラック等による実データについても、管理情報の管理対象に設定できるようになされている。またQTファイルは、このようなビデオトラック、サウンドトラックに係る各エフェクトの各パラメータを1つのサンプルとしてエフェクトトラックを定義できるようになされ、またこのエフェクトトラックについても、管理情報を設定して他のトラックと共に1つの時間軸で同期させて再生することができるようになされている。
これによりQTファイルは、このような外部参照形式の利用により、さらにはエフェクトトラックの利用により、非破壊編集に活用することができ、例えばビデオカメラに適用して記録媒体に記録した撮像結果の編集処理に利用できるようになされている。
しかしながら実際のエフェクト編集においては、エフェクトの種類の選択、エフェクトを施す期間の設定に、編集箇所を繰り返し何回もプレビューすることが多い。これに対して編集対象であるビデオデータにおいては、データ量が大きく、例えプレビューであっても処理の負担が大きい。
これにより従来、プレビューを繰り返すエフェクト編集においては、快適な操作が困難になる問題があった。
これに対して例えば特開2001−160953号公報においては、動画像を圧縮符号化処理する際に、同時に、コマ落としによりデータ量を低減したビデオデータを生成する方法が提案されるようになされている。
特開2001−160953号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来に比して格段的にエフェクト編集に係る負担を軽減することができる編集装置、編集方法、編集方法のプログラム、編集方法のプログラムを記録した記録媒体を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、ユーザーによる入力を受け付けてビデオデータをエフェクト編集し、編集結果によるファイルを作成する編集装置に適用して、ユーザーの操作によりエフェクトの設定を受け付けるエフェクト設定手段と、エフェクト設定手段によるエフェクトの設定に応じて、コマ落としによりビデオデータのデータ量を低減してなるコマ落としのビデオデータを処理して、エフェクト設定手段により設定されたエフェクトのプレビュー画像を生成するプレビュー手段と、エフェクト設定手段によるエフェクトの設定に応じて、編集結果によるファイルを作成する編集手段とを備えるようにする。
また請求項7の発明においては、ユーザーによる入力を受け付けてビデオデータをエフェクト編集し、編集結果によるファイルを作成する編集方法に適用して、ユーザーの操作によりエフェクトの設定を受け付けるエフェクト設定のステップと、エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、コマ落としによりビデオデータのデータ量を低減してなるコマ落としのビデオデータを処理して、エフェクト設定のスッテプにより設定されたエフェクトのプレビュー画像を生成するプレビューのステップと、エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、編集結果によるファイルを作成する編集のステップとを有するようにする。
また請求項8の発明においては、演算処理手段による実行により、ユーザーによる入力を受け付けてビデオデータをエフェクト編集し、編集結果によるファイルを作成する編集方法のプログラムに適用して、ユーザーの操作によりエフェクトの設定を受け付けるエフェクト設定のステップと、エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、コマ落としによりビデオデータのデータ量を低減してなるコマ落としのビデオデータを処理して、エフェクト設定のスッテプにより設定されたエフェクトのプレビュー画像を生成するプレビューのステップと、エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、編集結果によるファイルを作成する編集のステップとを有するようにする。
また請求項9の発明においては、演算処理手段による実行により、ユーザーによる入力を受け付けてビデオデータをエフェクト編集し、編集結果によるファイルを作成する編集方法のプログラムを記録した記録媒体に適用して、ユーザーの操作によりエフェクトの設定を受け付けるエフェクト設定のステップと、エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、コマ落としによりビデオデータのデータ量を低減してなるコマ落としのビデオデータを処理して、エフェクト設定のスッテプにより設定されたエフェクトのプレビュー画像を生成するプレビューのステップと、エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、編集結果によるファイルを作成する編集のステップとを有するようにする。
請求項1の構成によれば、編集装置に適用して、ユーザーの操作によりエフェクトの設定を受け付けるエフェクト設定手段と、エフェクト設定手段によるエフェクトの設定に応じて、コマ落としによりビデオデータのデータ量を低減してなるコマ落としのビデオデータを処理して、エフェクト設定手段により設定されたエフェクトのプレビュー画像を生成するプレビュー手段と、エフェクト設定手段によるエフェクトの設定に応じて、編集結果によるファイルを作成する編集手段とを備えるようにすることにより、コマ落としのビデオデータにより処理の負担を軽減して、プレビューによりエフェクトを確認した後、編集結果によるファイルを作成することができ、これにより従来に比して格段的にエフェクト編集に係る負担を軽減することができる。
これにより請求項7、請求項8、請求項9の構成によれば、従来に比して格段的にエフェクト編集に係る負担を軽減することができる編集方法、編集方法のプログラム、編集方法のプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
本発明によれば、従来に比して格段的にエフェクト編集に係る負担を軽減することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例の構成
(1−1)ビデオカメラの全体構成
図1は、本発明の実施例に係るビデオカメラを示すブロック図である。このビデオカメラ1においては、図示しない撮像手段、音声取得手段により被写体のビデオ信号、オーディオ信号を取得し、このビデオ信号及びオーディオ信号による撮像結果を光ディスク2に記録する。またこの光ディスク2に記録した撮像結果を再生して液晶表示パネル(LCD)3による表示手段、スピーカによる音声出力手段より出力し、また外部機器に出力する。さらにこのようにして撮像結果をユーザーに提供して、ユーザーによる操作に応動して撮像結果を編集処理する。
(1−1)ビデオカメラの全体構成
図1は、本発明の実施例に係るビデオカメラを示すブロック図である。このビデオカメラ1においては、図示しない撮像手段、音声取得手段により被写体のビデオ信号、オーディオ信号を取得し、このビデオ信号及びオーディオ信号による撮像結果を光ディスク2に記録する。またこの光ディスク2に記録した撮像結果を再生して液晶表示パネル(LCD)3による表示手段、スピーカによる音声出力手段より出力し、また外部機器に出力する。さらにこのようにして撮像結果をユーザーに提供して、ユーザーによる操作に応動して撮像結果を編集処理する。
このビデオカメラ1では、このような撮像結果によるビデオ信号及びオーディオ信号をMPEG−2システムによりデータ圧縮した後、所定のファイルフォーマットにより光ディスク2に記録するようになされ、この実施例では、このファイルフォーマットにQTフォーマットが適用されるようになされている。またこのQTフォーマットによるファイルは、撮像結果に係るビデオ信号によるビデオトラックに加えて、このビデオ信号をコマ落とししてデータ量を低減してなるコマ落としのビデオ信号によるサムネイルビデオトラックが設けられるようになされている。またこのような撮像結果によるQTファイルを記録して、この撮像結果によるQTファイルの実データを参照する外部参照形式により、エフェクトトラックを有するQTファイルを作成して記録し、これにより編集結果を記録するようになされている。
これによりビデオカメラ1において、ビデオ符号器11は、撮像結果によるビデオデータDV1をMPEGのフォーマットに従って符号化処理し、これによりビデオデータによるエレメンタリーストリームDVを出力する。またビデオ符号器11は、コマ落としにより所定フレームのビデオデータDVを選択し、さらにこの選択したビデオデータDVの画素を間引きしてピクチャー当たりのサンプル数を低減し、これによりサムネイルビデオトラックに使用するコマ落としのビデオデータDVSを生成して出力する。なおこの実施例では、図2に示すように15フレームにより形成される1GOPのIピクチャーを選択して、このIピクチャーのサンプル数を間引くことによりコマ落としのビデオデータDVSを生成するようになされている。
またオーディオ符号器12は、撮像結果によるオーディオデータDA1をMPEGのフォーマットに従って符号化処理し、これによりサウンドデータによるストリームDAを出力する。
ファイル生成器15は、撮像結果の記録時、ビデオ符号器11及びオーディオ符号器12から出力されるエレメンタリーストリームDA、DV、ビデオデータDVSよりQTファイルにおける実データのブロックであるムービーデータアトムのデータを生成して出力する。またこの一連の処理において、このムービーデータアトムのデータに対応して内蔵のメモリ15Aにムービーアトムの生成に必要なデータを追記して保持し、ムービーデータアトムの記録の完了によりメモリ15Aに保持したデータからムービーアトムのデータ列を生成して出力する。
またファイル生成器15は、これらの処理に代えて、編集結果の記録時、システム制御マイコン19から出力される各種エフェクトのデータにより編集結果に係るQTファイルのデータ列を生成して出力する。
メモリコントローラ18は、システム制御マイコン19の制御により動作を切り換え、記録時、このファイル生成器15から出力されるQTファイルに係るデータ列をメモリ17に順次記録して一時保持し、続くエラー訂正符号/復号器21の処理に対応して保持したデータを出力する。また再生時、これとは逆に、エラー訂正符号/復号器21の出力データを一時保持し、ファイル復号器16、システム制御マイコン19に出力する。
エラー訂正符号/復号器21は、システム制御マイコン19の制御により動作を切り換え、記録時、メモリコントローラ18の出力データをメモリ20に一時記録して誤り訂正符号を付加する。またこのようにしてメモリ20に保持したデータを所定順序により読み出して出力することにより、これらのデータをインターリーブ処理してデータ変復調器23に出力する。またエラー訂正符号/復号器21は、再生時、記録時とは逆に、データ変復調器23から出力されるデータを所定順序によりメモリ20に一時記録してメモリコントローラ18に出力することにより、このデータ変復調器23から出力されるデータをデインターリーブ処理して出力する。またこのとき、記録時に付加した誤り訂正符号により誤り訂正処理する。
データ変復調器23は、システム制御マイコン19の制御により動作を切り換え、記録時、エラー訂正符号/復号器21の出力データをシリアルデータ列に変換した後、変調処理して磁界変調ドライバ24又は光ピックアップ33に出力する。また再生時、光ピックアップ33から出力される再生信号からクロックを再生し、このクロックを基準にして再生信号を2値識別、復調処理することにより、記録時に生成したシリアルデータ列に対応する再生データを得、この再生データをエラー訂正符号/復号器21に出力する。
磁界変調ドライバ24は、光ディスク2が光磁気ディスクの場合に、記録時、システム制御マイコン19の制御により、データ変復調器23の出力信号により磁界ヘッド32を駆動する。ここで磁界ヘッド32は、光ディスク2を間に挟んで光ピックアップ33に対応するように保持され、光ピックアップ33によるレーザービーム照射位置にデータ変復調器23の出力データに応じた変調磁界を印加する。これによりこのビデオカメラ1では、光ディスク2が光磁気ディスクの場合、熱磁気記録の手法を適用してQTフォーマットによるファイルにより撮像結果、編集結果を光ディスク2に記録するようになされている。
かくするにつき光ディスク2は、ディスク状記録媒体であり、この実施例では、光磁気ディスク(MO:Magneto-Optical Disk)、相変化型ディスク等の書き換え可能な光ディスクである。スピンドルモータ31は、この光ディスク2をサーボ回路30の制御により、光ディスク2に応じて線速度一定(CLV:Constant Linear Velocity )、角速度一定(CAV:Constant Angular Velocity )、ゾーンCLV(ZCLV:Zone Constant Linear Velocity )等の条件により光ディスク2を回転駆動する。
サーボ回路30は、光ピックアップ33から出力される各種信号に基づいて、スピンドルモータ31の動作を制御し、これによりスピンドル制御の処理を実行する。またサーボ回路30は、同様にして光ピックアップ33をトラッキング制御、フォーカス制御し、また光ピックアップ33、磁界ヘッド32をシークさせ、さらにはフォーカスサーチ等の処理を実行する。
ドライブ制御マイコン22は、システム制御マイコン19の指示により、これらサーボ回路30におけるシーク等の動作を制御する。
光ピックアップ33は、光ディスク2にレーザービームを照射してその戻り光を所定の受光素子により受光し、受光結果を演算処理することにより、各種制御用の信号を生成して出力し、また光ディスク2に形成されたピット列、マーク列に応じて信号レベルが変化する再生信号を出力する。また光ピックアップ33は、システム制御マイコン19の制御により動作を切り換え、光ディスク2が光磁気ディスクの場合、記録時、光ディスク2に照射するレーザービームの光量を間欠的に立ち上げる。これによりこのビデオカメラ1では、いわゆるパルストレイン方式により光ディスク2にQTファイルを記録するようになされている。また光ピックアップ33は、光ディスク2が相変化型ディスク等の場合、データ変復調器23の出力データに応じて光ディスク2に照射するレーザービームの光量を再生時の光量から書き込み時の光量に立ち上げ、これにより熱記録の手法を適用して光ディスク2にQTファイルを記録するようになされている。
これらによりこのビデオカメラ1では、撮像結果によるビデオデータDV1及びオーディオデータDA1をビデオ符号器11、オーディオ符号器12によりデータ圧縮してエレメンタリーストリームに変換すると共に、ビデオデータDV1からサムネイルビデオトラックのビデオデータDVSを生成した後、ファイル生成器15によりQTフォーマットのファイルに変換し、メモリコントローラ18、エラー訂正符号/復号器21、データ変復調器23を順次介して、光ピックアップ33により、又は光ピックアップ33及び磁界ヘッド32によりこのQTフォーマットのファイルを光ディスク2に記録するようになされている。また編集結果については、このようにして記録した撮像結果によるQTファイルを外部参照してなるエフェクトトラックによるQTファイルにより記録するようにして、システム制御マイコン19の制御によりファイル生成器15で編集結果に係るQTファイルを作成し、メモリコントローラ18、エラー訂正符号/復号器21、データ変復調器23を順次介して、光ピックアップ33により、又は光ピックアップ33及び磁界ヘッド32により光ディスク2に記録するようになされている。またビデオカメラ1では、光ピックアップ33より得られる再生信号をデータ変復調器23により処理して再生データを得、この再生データをエラー訂正符号/復号器21で処理して、光ディスク2に記録したQTフォーマットによるファイルを再生できるようになされ、これらQTフォーマットによるファイルのデータをメモリコントローラ18から出力するようになされている。
ファイル復号器16は、メモリコントローラ18から出力されるQTファイルのデータを入力し、このデータをビデオデータ及びオーディオデータのエレメンタリーストリームに分解して出力する。この処理において、ファイル復号器16は、システム制御マイコン19によるシーク等の制御により事前にムービーアトムのデータを取得して保持し、このムービーアトムに設定された管理情報に基づいてビデオデータ及びオーディオデータのエレメンタリーストリームを出力する。なおファイル復号器16は、編集結果に係るQTファイルの再生時においては、メモリコントローラ18から出力されるQTファイルのデータからエフェクトトラックに係るデータ等を取得してシステム制御マイコン19に出力する。
ビデオ復号器13A、13Bは、ファイル復号器16から出力されるビデオデータのエレメンタリーストリームをデータ伸長して液晶表示パネル3、外部機器に出力する。しかしてこのビデカメラ1では、ビデオ復号器13A、13Bがそれぞれビデオデータのエレメンタリーストリーム、サムネイルビデオトラックに係るビデオデータを処理できるようになされ、これにより2ソースエフェクトに係る2系統のビデオデータを同時並列的に出力できるようになされている。
エフェクト付加回路35は、システム制御マイコン19の制御により、通常の再生処理においては、ビデオ復号器13A又は13Bから出力されるビデオデータを何ら処理することなく外部機器、液晶表示パネル3に出力する。これに対して編集処理結果によるビデオデータの出力時においては、システム制御マイコン19の制御により、ビデオ復号器13A又は13Bから出力されるビデオデータにエフェクトを付加して、またはエフェクトを付加することなく出力する。また2ソースエフェクトに係る処理においては、これらビデオ復号器13A、13Bから出力される2系統のビデオデータをエフェクトによる処理により1系統のビデオデータに変換して外部機器、液晶表示パネル3に出力する。
オーディオ復号器14は、ファイル復号器16から出力されるサウンドデータのエレメンタリーストリームをデータ伸長して、図示しない音声出力手段、外部機器に出力する。これによりこのビデオカメラ1では、光ディスク2から再生した撮像結果、編集結果をモニタできるようになされている。
システム制御マイコン19は、このビデオカメラ1全体の動作を制御するマイコンであり、図示しないメモリに記録された所定の処理プログラムの実行により、ユーザーによる入力手段25の操作に応動して各部の動作を制御する。これによりシステム制御マイコン19は、撮像結果を光ディスク2に記録し、またこの光ディスク2に記録した撮像結果を再生してユーザーに提供し、さらには編集処理を実行するようになされている。
なおこのビデオカメラ1において、このシステム制御マイコン19に係る処理プログラムにおいては、事前にインストールされて提供されるようになされている。しかしながらこのような事前のインストールによる提供に代えて、記録媒体に記録して提供してインストールするようにしてもよい。因みに、このような記録媒体においては、光ディスク、磁気ディスク、メモリカード、磁気テープ等、種々の記録媒体を広く適用することができる。
また入力手段25においては、このビデオカメラ1の各種操作子、液晶表示パネル3の表示画面に設けられたタッチパネル等により構成されるようになされている。
(1−2)QTファイル
ここで図3は、QTファイルの基本構成を示す略線図である。QTファイルF1、F2、F3は、実データによるトラックの集合によりムービーデータアトム(Movie Data Atom )が形成され、このムービーデータアトム(Media Data Atom )の管理情報等がまとめられてムービーアトム(Movie Atom)が形成される。なおここでアトムは、ボックス(Box )とも呼ばれる。またムービーデータアトムは、アトムのタイプ名がmdatに設定され、メディアデータアトム(Media Data Atom )とも呼ばれる。これに対してムービーアトムは、アトムのタイプ名がmoovに設定され、ムービーリソース(Movie Resource)とも呼ばれる。
ここで図3は、QTファイルの基本構成を示す略線図である。QTファイルF1、F2、F3は、実データによるトラックの集合によりムービーデータアトム(Movie Data Atom )が形成され、このムービーデータアトム(Media Data Atom )の管理情報等がまとめられてムービーアトム(Movie Atom)が形成される。なおここでアトムは、ボックス(Box )とも呼ばれる。またムービーデータアトムは、アトムのタイプ名がmdatに設定され、メディアデータアトム(Media Data Atom )とも呼ばれる。これに対してムービーアトムは、アトムのタイプ名がmoovに設定され、ムービーリソース(Movie Resource)とも呼ばれる。
QTファイルF1、F2、F3は、これらムービーデータアトム、ムービーアトムが一体となった形式の自己内包形ファイルF1と、ムービーアトムのみからなる形式の外部参照形ファイルF2とがあり、このような外部参照形形式によるファイルF2においては、他のファイルF1に存在するムービーデータアトムを管理対象に設定できるようになされ、これにより非破壊編集等に利用できるようになされている。またQTファイルは、符号F3により示すように、実データの一部が外部参照型のものもある。なおこのように他のファイルF1に存在するムービーデータアトムを管理対象とする場合には、ムービーアトムに、この他のファイルに係る記録媒体上の相対パス、絶対パス等の管理情報が併せて割り当てられるようになされている。
この実施例においては、撮像結果を記録するQTファイルが、符号F1により示すように、この自己内包形式により形成され、記録を開始した後、この記録を終了するまでの間の、複数のカットによるビデオデータDVA、DVB、DVC……がそれぞれ1つのビデオトラックによるメディアデータとしてムービーデータアトム(Movie Data Atom )に割り当てられるようになされている。またこの各ビデオトラックに対応するオーディオデータDAA、DAB、……がサウンドトラックによるメディアデータとしてムービーデータアトム(Movie Data Atom )に割り当てられ、また各ビデオトラックにそれぞれ対応するサムネイルビデオトラックに係るビデオデータDVSA、DVSB、……がムービーデータアトム(Movie Data Atom )に割り当てられるようになされている。なおサムネイルビデオトラックに係るビデオデータDVSA、DVSB、……にあっては、別ファイルとしてQTファイルにより記録し、外部参照形式とするようにしてもよい。
これに対して編集結果に係るQTファイルにおいては、符号F3により示すように、各エフェクトに係るパラメータによる実データがエフェクトトラックEFとしてムービーデータアトム(Movie Data Atom )に割り当てられ、このエフェクトトラックEFの管理情報が、外部参照形式による他のトラックの管理情報と共にムービーアトム(Movie Atom)に割り当てられるようになされている。
図4は、自己内包形による撮像結果のQTファイルF1に関して、これらムービーデータアトム、ムービーアトムを詳細に示す図表である。また図5、図6は、この図4に示す構造によるQTフォーマットによるファイル構造をC言語の記述によりそれぞれ各フィールドに割り当てられるタイプ名と共に示す図表である。なおムービーアトムにおいて、トラックアトム(タイプ名trak)は、実データによるトラックに対応して設けられ、各トラックアトムにあっては、実データの種類により内容が若干異なるものの、概ね同一に構成されることにより、図3においては、ビデオデータによるエレメンタリートリームDVに対応するトラックアトムについて説明し、他のトラックアトムについては、詳細な説明を省略する。
ムービーアトムは、ファイルの再生に必要な時間情報、実データ参照のための位置情報等による管理情報を属性毎にアトム化した階層構造により作成される。すなわちムービーアトムは、ムービーヘッダアトム(movie header)、トラックアトム(track )、ユーザーデータアトム(user data )等により構成される。ムービーヘッダアトムは、ヘッダー情報が収容され、タイプ名がmvhdに設定される。ユーザーデータアトム(user data )は、必要に応じてユーザー定義の付加データを格納できるようになされ、この実施例では、後述するように、ビデオトラックとサムネイルビデオトラックとの対応関係を記述するようになされている。これに対してトラックアトム(track )は、ムービーデータアトムに設けられた各トラックに対応してそれぞれ設けられ、この例ではビデオトラック、サムネイルビデオトラック、サウンドトラック(オーディオトラック)が、1組又は複数組設けられる。トラックアトム(track )は、トラックヘッダアトム(track header)、エディットアトム(edit)、ユーザーデータアトム(user data )、メディアアトム(media )等により構成され、それぞれムービーデータアトムの個々の実データに関する情報が記述される。
ここでトラックヘッダアトム(track header)は、ヘッダー情報が収容される。エディットアトム(edit)は、対応するメディアデータ(実データ)との時間関係の情報を記述できるようになされ、必要に応じてエディットリストアトム(edit list )を設けて、このエディットリストアトム(edit list )によりこのトラックアトムによるトラックとメディアとの時間軸の関係を記述できるようになされている。
メディアアトム(media )は、それぞれ対応する実データの圧縮方式、格納場所、表示時間等を管理するための情報が割り当てられ、タイプ名がmdiaに設定される。メディアアトム(media )は、メディアヘッダアトム(media header)、メディアハンドラリファレンスアトム(media handler reference )、メディア情報アトム(media information )により構成される。ここでメディアヘッダアトム(media header)は、ヘッダー情報が割り当てられ、メディアハンドラリファレンスアトム(media handler reference (図4においてはmedia handler により示す))は、対応する実データの種類が記録され、これによりビデオデータ、オーディオデータ等を識別できるようになされている。
メディア情報アトム(media information )は、最小の管理単位であるサンプルに係る各種の情報が割り当てられ、タイプ名がminfに設定される。メディア情報アトム(mediainformation )は、実データに対応するメディア情報ヘッダアトム(video media information header、sound media information header(図4においてはvideo media headerにより示す))、データハンドラリファレンスアトム(data handler reference(図4においてはdata handlerにより示す))、データ情報アトム(data information)、サンプルテーブルアトム(sample table)により構成される。
ここでメディア情報ヘッダアトムは、上位のメディアハンドラリファレンスアトム(media handler reference )に対応して、ビデオトラック及びオーディオトラックでそれぞれタイプ名がvmhd、smhdに設定され、ヘッダー情報が収容される。なお、ビデオデータとオーディオデータが多重化された例えばMPEG2−PS(Program Stream)データを管理するMPEG2−PSトラックでは、メディア情報ヘッダアトム(base(general) media information header)として、タイプ名がgmhdに設定される。データハンドラリファレンスアトム(data handler reference)は、対応する実データの取り扱いに関する情報が設定され、データ情報アトム(data information)は、下位階層のデータリファレンスアトム(data reference)により実際に参照するデータの格納場所、格納方法の情報が割り当てられるようになされている。
サンプルテーブルアトム(sample table)は、各サンプルに関する情報が割り当てられ、タイプ名がstblに設定される。サンプルテーブルアトム(sample table)は、サンプルディスクリプションアトム(sample description)、時間サンプルアトム(time-to-sample)、サンプルサイズアトム(sample size )、サンプルチャンクアトム(sample-to-chunk )、チャンクオフセットアトム(chunk offset)等により構成される。
ここでサンプルディスクリプションアトム(sample description)は、デコードに関する情報が保存され、具体的にデータ圧縮方式、関連する情報が割り当てられる。時間サンプルアトム(time-to-sample)は、各サンプルとデコードに係る時間軸との関係がフレームレートにより記述される。サンプルサイズアトム(sample size )は、各サンプルのデータ量が記述され、サンプルチャンクアトム(sample-to-chunk )は、チャンク(chunk
)とそのチャンク(chunk )を構成するサンプルとの関係が記述される。なおここでチャンク(chunk )は、ムービーデータアトムに各トラックデータをブロック化して割り当てる際の各ブロックであり、複数サンプルの集合により1つのチャンクが作成される。チャンクオフセットアトム(chunk offset)は、ファイル先頭を基準にした各チャンク先頭の位置情報がエントリーにより記録される。QTフォーマットにおいては、このサンプルテーブルアトムの管理情報の記録により実データの管理単位である各サンプルを順次再生できるようになされている。
)とそのチャンク(chunk )を構成するサンプルとの関係が記述される。なおここでチャンク(chunk )は、ムービーデータアトムに各トラックデータをブロック化して割り当てる際の各ブロックであり、複数サンプルの集合により1つのチャンクが作成される。チャンクオフセットアトム(chunk offset)は、ファイル先頭を基準にした各チャンク先頭の位置情報がエントリーにより記録される。QTフォーマットにおいては、このサンプルテーブルアトムの管理情報の記録により実データの管理単位である各サンプルを順次再生できるようになされている。
これに対してムービーデータアトムは、QTファイルの実データであるビデオトラック、サムネイルビデオトラックのビデオデータ、サウンドトラックのオーディオデータが、それぞれサンプルの集合としてチャンク(chunk )に割り当てられ、ビデオトラックのビデオデータ、サムネイルビデオトラックのビデオデータ、サウンドトラックのオーディオデータによるチャンクが順次循環的に設けられるようになされている。
しかしてこの実施例では、これらオーディオデータ及びビデオデータのエレメンタリーストリームに、オーディオ符号器12、ビデオ符号器11によりMPEG1 Audio Layer 2の圧縮符号化方式によって符号化したオーディオデータ、MPEG2 Video の圧縮符号化方式によって符号化したビデオデータを適用するようになされている。なおQTファイルにおいては、例えばMotionJPEG、MotionJPEG2000、MPEG4、AVC(Advanced Video Coding :MPEG4−part10)等の各種のビデオデータ、Dolby AC3、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)等の各種のオーディオデータをこれらオーディオデータ及びビデオデータに適用することも可能であり、さらには何ら圧縮符号化処理していないリニアデータを適用することも可能である。また、ビデオデータとオーディオデータが多重化されたデータ、例えばMPEG2−PS(Program Stream)データに適用することも可能である。
また記録を開始した後、この記録を終了するまでの間の、複数のカットにより1組のビデオトラック、サムネイルビデオトラック、サウンドトラックが形成されてQTファイルが形成され、このQTファイルへの追記により記録を開始してこの記録を終了する毎に、1組のビデオトラック、サムネイルビデオトラック、サウンドトラックが追加されるようになされている。
ビデオトラックにおいては、このようにして定義される1つのサンプルに、例えば1フレームのビデオデータが割り当てられて、例えば1GOP分の連続するフレームのビデオデータが1つのチャンクに割り当てられ、これらにより構成される各チャンク、各サンプルが管理情報である対応するトラックアトムの各テーブルにより定義される。これに対してサムネイルビデオトラックについては、例えば1フレーム分のビデオデータが1つのサンプルに割り当てられて、この1つのサンプルにより1つのチャンクが形成され、これらにより構成される各チャンク、各サンプルが対応するトラックアトムの各テーブルにより定義される。またこれらの同期関係が各トラックアトムのテーブルにより定義される。しかしてこれらによりサムネイルビデオトラックは、フレームレートが低く、1サンプル当たりのデータ量の少ないビデオトラックとして定義されるようになされている。
サムネイルビデオトラックは、トラックアトムのヘッダーにより通常のビデオトラックと区別できるようになされ、さらにユーザーデータアトム(User Data Atom(udta))により対応するビデオトラックとの関係が明示される。
すなわちトラックヘッダアトム(track Header Atom )は、トラックヘッダアトム(track Header Atom )のサイズ、タイプ名、バージョン等と共に、フラグ(Flags )が割り当てられる。ここでフラグ(Flags )の所定ビットが値1の場合、このトラックは、表示することが求められる有効トラックとなり、この所定ビットが値0の場合、このトラックは、トラックとしては存在していても通常は表示されない無効トラックとして扱われる。これによりビデオトラックとサムネイルビデオトラックとを設ける場合、それぞれこのフラグが値1及び値0にセットされ、これによりこのようなサムネイルビデオトラックを予定していない機器においても、撮像結果によるQTファイルを正しく再生できるようにし、このような機器との間で互換性が図られるようになされている。
またトラックヘッダアトム(track Header Atom )は、作成時の時間情報、更新時の時間情報等と共に、対応する実データの識別コードであるトラックID(Track ID)が割り当てられる。サムネイルビデオトラックは、このトラックID(Track ID)を用いてユーザーデータアトム(User Data Atom(udta))により対応するビデオトラックとの関係が示される。
すなわち図7及び図8に示すように、ユーザーデータアトム(User Data Atom(udta))は、サイズ(Size)、タイプ名(udta)が割り当てられ、続いてサムネイルビデオトラックに係る情報のアトム(Thumbnail Information Atom)が設けられる。このサムネイルビデオトラックに係る情報のアトム(Thumbnail Information Atom)は、サイズ(Size)、タイプ名(thni)が割り当てられ、続いてサムネイルビデオトラックのトラックID(Track ID)と、対応するビデオトラックのトラックID(Track ID)とによるエントリーが順次記録される。これにより図3の例では、先頭のエントリーに、値1及び値2のトラックIDが割り当てられ、続くエントリーに値4、値5のトラックIDが割り当てられ、それぞれ矢印A及びBにより示すように、ビデオトラックとサムネイルビデオトラックとの対応関係が記録されるようになされている。
これらによりこの実施例では、ビデオトラックと、このビデオトラックのインデックス用のサムネイルビデオトラックとにより動画による撮像結果を記録して、これらを選択的に再生できるようになされている。
(1−3)システム制御マイコンの制御
システム制御マイコン19は、光ディスク2が装填されると、この光ディスク2より光ディスク2のファイル管理システムに係るファイル管理情報を取得して内蔵のメモリに保持し、このファイル管理情報に基づいて光ディスク2をアクセスする。
システム制御マイコン19は、光ディスク2が装填されると、この光ディスク2より光ディスク2のファイル管理システムに係るファイル管理情報を取得して内蔵のメモリに保持し、このファイル管理情報に基づいて光ディスク2をアクセスする。
ここでユーザーにより記録開始の操作子が操作されると、全体の動作モードを記録モードに切り換えてスタンバイ状態に保持し、ユーザーによるトリガスイッチの操作に応動してスタンバイ状態を解除して撮像結果の記録開始を指示する。この記録開始により、システム制御マイコン19は、撮像手段から得られるビデオデータDV1をビデオ符号器11で順次ビデオデータによるエレメンタリーストリームDV、サムネイルビデオトラック用のビデオデータDVSに変換し、また同様に撮像結果に係るオーディオデータDAをオーディオ符号器12でオーディオデータによるエレメンタリーストリームDAに変換し、これらをファイル生成器15でQTフォーマットによるムービーデータアトムのデータ列に変換する。またこのデータ列をメモリコントローラ18、エラー訂正符号/復号器21により光ディスク2に対応する記録フォーマットに変換して光ディスク2に記録する。
またこのようにして撮像結果を記録して、ユーザーによりトリガスイッチが再び操作されると、このような記録を一時停止してスタンバイ状態に動作モードを切り換える。これらによりシステム制御マイコン19は、記録を開始した後、トリガスイッチの操作に応動した複数のカットにより光ディスク2に撮像結果を記録し、ユーザーにより記録終了の操作子が操作されると、ムービーデータアトムの記録終了を指示する。また続いて対応するムービーアトムの記録を指示し、ファイル生成器15に保持したムービーデータアトムに係る管理情報よりムービーデータのデータ列を生成して光ディスク2に記録する。これにより撮像結果によるビデオトラック、オーディオトラックと、このビデオトラックのインデックス用のサムネイルビデオトラックとによるQTファイルにより撮像結果を光ディスク2に記録する。またこのQTファイルの記録に対応するように、光ディスク2のファイル管理情報を更新する。
これに対してこのようにして光ディスク2に記録されたQTファイルへの追記がユーザーにより指示されて撮像結果を記録する場合、このQTファイルに係るムービーデータアトムを光ディスク2より取得して保持し、またユーザーによる記録開始の指示、トリガスイッチの操作に応動して、このQTファイルのムービーデータアトムに撮像結果によるムービーデータアトムを別トラックにより追加し、記録の終了によりこのトラックの追加に対応するようにムービーアトムを記録し直す。またこのQTファイルの記録に対応するように、光ディスク2のファイル管理情報を更新する。これによりシステム制御マイコン19は、記録を開始した後、記録を終了するまでの実データをビデオトラック、オーディオトラック、サムネイルビデオトラックによる1組のトラックにより形成して、複数組のトラックによるQTファイルを光ディスク2に記録するようになされている。なおこの場合、このような追加に係るトラックだけでムービーデータアトムを形成し、記録済のトラックを外部参照形式によりQTファイルを作成するようにしてもよい。またこれに代えて、追加に係るトラックだけでQTファイルを形成し、この追加に係るQTファイルと記録済のQTファイルとを外部参照形式によりQTファイルを作成するようにしてもよい。
これに対してユーザーによりこのようにして記録された撮像結果の編集が指示されると、システム制御マイコン19は、光ディスク2のファイル管理情報に基づいて光ディスク2に記録された各QTファイルを液晶表示パネル3に一覧表示する。なおこの場合に、撮影日時、QTファイルの記録により自動的に設定されたファイル名、又はユーザーにより設定されたファイル名等のファイル管理システムによるファイル情報により、光ディスク2に記録されたQTファイルを一覧表示するようにしてもよく、またこれに代えて又はこれに加えて撮像結果に係る1シーンの静止画、動画による表示によりQTファイルを一覧表示するようにしてもよい。なお、このような撮像結果に係る静止画、動画の表示には、ユーザーデータアトムの記録により対応するサムネイルビデオトラックを検出し、このサムネイルビデオトラックを再生して利用することができ、この場合、一覧表示に係る処理の負担を軽減して、所望するQTファイルを簡易かつ確実に選択可能とすることができる。なおシステム制御マイコン19は、このようにサムネイルビデオトラックを利用する場合にあっては、ファイル復号器16で得られるサムネイルビデオトラックのビデオデータを、各種操作に係るメニューと共に図示しない画像メモリに展開し、この画像メモリの出力データにより液晶表示パネル3を駆動するようになされている。
しかしてシステム制御マイコン19は、この液晶表示パネル3の表示画面に設けられたタッチパネルの操作によりこのようにして表示したQTファイルの一覧表示より、編集対象のQTファイルの選択を受け付け、素材用の表示欄に一覧表示する。またこの素材用の表示欄におけるユーザーの選択により、このユーザーの選択したQTファイルについて各ビデオトラックの内容を一覧表示し、これにより編集対象をビデオトラック単位で受け付ける。この場合、システム制御マイコン19は、ユーザーデータアトムの記録により各ビデオトラックに対応するサムネイルビデオトラックを検出し、この検出したサムネイルビデオトラックを光ディスク2から再生し、このサムネイルビデオトラックの先頭ピクチャーを静止画により表示してこれら各ビデオトラックの内容を一覧表示する。またこのようにして表示した先頭ピクチャーの何れかが選択されてユーザーによりプレビューが指示されると、対応するQTファイルを光ディスク2より再生してサムネイルビデオトラックのデータを順次取得し、この取得したデータによりこのサムネイルビデオトラックによる動画を表示する。しかしてこの場合、システム制御マイコン19は、コマ送りの動画によりプレビューの処理を実行することになる。これによりこの実施例においては、ビデオトラックを単位にした素材の選択においても、表示に係る処理の負担を軽減して、所望するビデオトラックを簡易かつ確実に選択することができるようになされている。
このようにして編集素材をビデオトラック単位で受け付けると、システム制御マイコン19は、続いてカット編集の処理を受け付ける。ここでシステム制御マイコン19は、ユーザーの操作に応動して対応するQTファイルを光ディスク2より再生してサムネイルビデオトラックのデータを順次取得し、この取得したデータによりこのサムネイルビデオトラックを表示し、この表示の際におけるユーザーのメニューの操作により、編集点の設定を受け付ける。またユーザーの操作によりこのようにして受け付けた編集点によりサムネイルビデオトラックを再生して表示し、これによりプレビューの処理を実行し、ユーザーの操作により編集点の変更を受け付ける。またこのように編集点の設定を受け付けて、ユーザーが決定のメニューを操作すると、この編集点による時間情報、対応するQTファイル、ビデオトラックを編集処理に係る1素材としてメモリに登録する。
システム制御マイコン19は、このようにして素材の登録を受け付けると、ユーザーの操作により、これら素材の一覧を表示する。このときシステム制御マイコン19は、サムネイルビデオトラックから取得したビデオデータによりこれらの素材の先頭ピクチャーによる静止画により、これら素材を一覧表示する。システム制御マイコン19は、この一覧表示により、各素材の再生順序の設定を受け付け、この再生順序により素材を一覧表示する。
すなわち図9(A)は、この再生順序による素材の一覧表示に係る表示画面を示す平面図である。システム制御マイコン19は、この表示画面の上部に、この表示画面の内容であるプレイリストのタイトルを表示し、またこのタイトルの下に、プレビュー用の領域ARPを表示する。またこのタイトルの右側に、上方より再生順に、各素材の先頭ピクチャーを静止画により表示し、これにより各素材の再生順序を表示する。またプレビュー用の領域ARPの下方に、全体の再生時間、又は各素材の再生時間を表示し、また続いて各素材のQTファイルに設定されたタイトルを表示する。
システム制御マイコン19は、再生順序による素材の表示の下方に、プレビューのメニュー41を表示し、このメニュー41がユーザーにより操作されると、ユーザーの設定した再生順序により各素材を再生してプレビュー用の領域ARPに表示する。ここでこのプレビューにおいても、システム制御マイコン19は、対応するQTファイルのサムネイルビデオトラックを再生してユーザーに提供するようになされ、これにより表示に係る処理の負担を軽減して、簡易にプレビューするようになされている。しかしてこの場合、システム制御マイコン19は、このサムネイルビデオトラックが、大元のビデオトラックによるビデオデータをコマ落としした低解像度のビデオデータにより作成されていることにより、いわゆるコマ送りの動画によりプレビュー画面を表示する。
またシステム制御マイコン19は、再生順序の順序により表示した素材の指定により、ユーザーによりプレビューの範囲の指定を受け付け、この状態でプレビューのメニュー41が操作されると、同様に、サムネイルビデオトラックによりこの指定された範囲でプレビューの処理を実行する。またこのようにして所定の操作子の操作により所定のメニュー画面を表示し、このメニュー画面におけるユーザーの操作により、各素材の編集点の変更を受け付ける。これらによりこのビデオカメラ1においては、プレビュー、編集点の設定を繰り返してカット編集の処理を実行できるようになされている。
システム制御マイコン19は、さらにこのプレビューのメニュー41に隣接して、編集完了のメニュー42を表示し、ユーザーによりこのメニュー42が操作されると、これら素材をユーザーの設定した再生順序により順次再生するように、QTファイルを作成して光ディスク2に記録する。しかしてこの場合、システム制御マイコン19は、ファイル生成器15を用いて、外部参照形式により各素材毎に、さらにユーザーによる再生順序により再生するようにビデオトラック及びサウンドトラックのトラックアトムを作成してムービーアトムを形成し、編集結果によるQTファイルを作成して光ディスク2に記録する。
これに対してさらにユーザーがエフェクト編集の処理を指示した場合、システム制御マイコン19は、エフェクトを付加する素材の選択を受け付けた後、この素材にユーザーの選択したエフェクトを付加する。すなわち例えばこのエフェクトが素材間のトランジションに係るエフェクトの場合、図9(A)に示すように、各素材の先頭ピクチャーの再生順序による表示によりエフェクトを付加する先頭側の素材の選択を受け付け(図9(A)においてハッチングにより示す)、続いて図9(B)に示すように、同様にしてエフェクトを付加する後半側の素材の選択を受け付ける。なおこれらの素材の選択の際に、システム制御マイコン19は、ユーザーにより選択された素材の先頭ピクチャーを、プレビュー用の表示領域ARPに表示し、これにより誤った素材の選択を防止する。これらによりシステム制御マイコン19は、図9(C)に示すように、これらの素材の再生順序による表示の間に、エフェクトの設定を受け付ける箇所を表示し、図9(D)に示すように、ユーザーによる操作に応動してエフェクト設定画面を表示してエフェクトの設定を受け付ける。なおこの場合、トランジションによるエフェクトであることにより、エフェクトの種類、遷移期間等の設定を受け付けることになる。
このようにしてエフェクトの設定を受け付けると、システム制御マイコン19は、図9(E)及び(F)に示すように、プレビューのメニュー41の操作により、サムネイルビデオトラックを用いてプレビューの処理を実行する。すなわちこの場合、先頭側素材に係るサムネイルビデオトラック、後半側素材に係るサムネイルビデオトラックを順次再生し、ユーザーにより設定されたエフェクトを付加してこれらサムネイルビデオトラックの映像をプレビューの領域ARPに表示する。これによりこの実施例においては、エフェクトの処理に係る負担を軽減して、簡易にプレビューすることができるようになされている。しかして図9(E)及び(F)は、例えば水平方向のワイプが指定された場合について、遷移期間前と遷移期間とを示す表示である。この処理において、システム制御マイコン19は、ユーザーがプレビューの範囲を指定すると、この指定した範囲について、プレビューの処理を実行する。
システム制御マイコン19は、このようにしてプレビューして、ユーザーにより改めてユーザーがエフェクトの設定画面の表示を指示して遷移期間等の変更を指示すると、この変更を受け付け、またユーザーによる操作に応動してプレビューの処理を繰り返す。またユーザーが他の素材間について、エフェクトの設定を指示すると、この素材間についても、同様にエフェクトの設定を受け付けてプレビューの処理を実行する。これによりこのビデオカメラ1においては、繰り返しプレビューしてエフェクト編集できるようになされ、この繰り返しのプレビューにおける処理の負担を格段的に軽減できるようになされている。
これに対して図示しない所定のメニューの操作により、ユーザーが2種類のエフェクトを設定してこれらエフェクトの比較を指示した場合、システム制御マイコン19は、これら2種類のよるエフェクトのプレビューを同時並列的に実行する。すなわち図9(A)〜(C)との対比により図10(A)〜(C)に示すように、システム制御マイコン19は、この場合も、前半側、後半側の素材の選択を受け付けて編集箇所を表示し、続いて図10(D)に示すよう、1つのエフェクトの設定を受け付け、また続いて図10(E)に示すように、比較対象のエフェクトの設定を受け付ける。なおこの比較する2つのエフェクトにあっては、エフェクトの種類自体が異なる場合、エフェクトの種類は同一で遷移時間が異なる場合等が考えられる。
このようにして比較する2つのエフェクトの設定を受け付けると、システム制御マイコン19は、図10(F)に示すように、ユーザーによるプレビューのメニュー41の操作により、先頭側素材に係るサムネイルビデオトラック、後半側素材に係るサムネイルビデオトラックを順次再生し、ユーザーにより設定されたエフェクトをそれぞれ付加し、これによりこれら2つのエフェクトによる2種類のビデオデータを作成し、これら2種類のビデオデータによる映像を並べて表示する。なおこの図10(F)は、それぞれ上下方向、水平方向にワイプする場合のプレビューを示す例である。これによりこのビデオカメラ1では、サムネイルビデオトラックによるプレビューによりシステム制御マイコン19における処理の負担が軽減することを有効に利用して、2種類のエフェクトを比較することができるようになされ、その分、ユーザーの使い勝手を向上するようになされている。
しかしてシステム制御マイコン19は、この2種類のプレビューの表示の下に設けられたメニューの選択により、各エフェクトの設定変更を受け付け、さらにこのような2種類のエフェクトの比較によるプレビューの処理を繰り返すことができるようになされ、またこのメニューの選択により何れかのエフェクトを選択できるようになされている。
なおシステム制御マイコン19は、例えばモザイク、セピア等のエフェクトにより単に1つの素材を処理する場合、エフェクト処理する素材の選択を受け付けた後、同様に、エフェクトの設定、プレビューの処理を実行するようになされている。またこの場合にあっても、ユーザーの指示により2種類のエフェクトの設定を受け付けて比較可能にプレビューするようになされている。
しかしてこのようにしてエフェクトを付加してユーザーにより編集完了のメニュー42が操作されると、これら素材をユーザーの設定した再生順序により順次再生するように、QTファイルを作成して光ディスク2に記録する。しかしてこの場合、システム制御マイコン19は、ファイル生成器15を用いて、外部参照形式により各素材毎に、さらにユーザーによる再生順序により再生するようにビデオトラック及びサウンドトラックのトラックアトムを作成してムービーアトムを形成し、編集結果によるQTファイルを作成する。またユーザーにより設定された各エフェクトによるパラメータを実データに設定してエフェクトトラックを生成してこのQTファイルのムービーデータアトムに設定し、またこのエフェクトトラックに対応するトラックアトムをムービーアトムに設定し、これによりこの編集結果に係るQTファイルを作成する。これにより順次再生する素材によるビデオデータをこのエフェクトトラックにより処理して出力する編集結果のQTファイルを作成して光ディスク2に記録する。
これに対してユーザーによりQTファイルの再生が指示されると、システム制御マイコン19は、再生可能なQTファイルの一覧を液晶表示パネル3に表示し、この表示におけるQTファイルの選択により、対応するQTファイルの再生を各部に指示する。これによりこの実施例においては、光ディスク2に記録して保持した撮像結果を外部装置により、さらには液晶表示パネル3により確認できるようになされている。なおこの一覧表示においても、サムネイルビデオトラックにより先頭シーンを表示するようにしてもよい。この処理において、システム制御マイコン19は、通常のQTファイルの再生装置における処理と同様に、再生対象のQTファイルの各トラックアトムに設定されたフラグによりサムネイルビデオトラックについては、ファイル復号器16よりビデオデータを出力しないようにし、これによりビデオトラック、サウンドトラックによる撮像結果をユーザーに提供する。なおこの場合に、液晶表示パネル3による表示においては、サムネイルビデオトラックのビデオデータを適用するようにしてもよい。
これに対してこのようにして再生が指示されたQTファイルが、カット編集による編集結果の場合、システム制御マイコン19は、撮像結果のQTファイルを再生する場合と同様に、ムービーアトムの記録に従って各トラックの同期関係を図ってファイル復号器16によりQTファイルを再生し、これによりカット編集による編集結果によるビデオデータを外部機器、液晶表示パネル3に出力する。なおこの場合においても、液晶表示パネル3による表示においては、サムネイルビデオトラックのビデオデータを適用するようにしてもよい。
これに対してこのように再生が指示されたQTファイルにエフェクトトラックが設定されている場合、このエフェクトトラックを再生して得られるエフェクト種別、パラメータによりエフェクト付加回路35にエフェクトの処理を指示し、これによりビデオ復号器13Aから出力されるビデオデータ、ビデオ復号器13A及び13Bから出力されるビデオデータにエフェクトを付加して出力する。なおこの場合にも、液晶表示パネル3による表示においては、サムネイルビデオトラックのビデオデータを適用するようにしてもよい。
これらによりこの実施例において、液晶表示パネル3、入力手段25、システム制御マイコン19は、ユーザーの操作によりエフェクトの設定を受け付けるエフェクト設定手段を構成し、システム制御マイコン19は、このエフェクト設定手段によるエフェクトの設定に応じて、サムネイルビデオトラックによるコマ落としのビデオデータを処理して、エフェクト設定手段により設定されたエフェクトのプレビュー画像を生成するプレビュー手段を構成し、またファイル生成器15と共にこのエフェクト設定手段によるエフェクトの設定に応じて、編集結果によるファイルを作成する編集手段を構成するようになされている。またビデオ符号器11は、撮像手段によるビデオデータを処理してコマ落としのビデオデータを生成するビデオデータ処理手段を構成し、ファイル生成器15から光ピックアップ33までの処理系、及びこの処理系に関連する光ディスク2の駆動系においては、撮像結果によるビデオデータとコマ落としのビデオデータとを関連付けて、記録媒体に記録する記録手段を構成するようになされている。
(2)実施例の動作
以上の構成において、このビデオカメラ1では、撮像手段で取得されるビデオデータDV1がビデオ符号器11によりデータ圧縮されて可変レートによりファイル生成器15に入力され、またマイク等で取得されるオーディオデータDA1がオーディオ符号器12によりデータ圧縮されてファイル生成器15に入力され、ここでQTファイルに変換されて続く一連の構成により光ディスク2に記録される。
以上の構成において、このビデオカメラ1では、撮像手段で取得されるビデオデータDV1がビデオ符号器11によりデータ圧縮されて可変レートによりファイル生成器15に入力され、またマイク等で取得されるオーディオデータDA1がオーディオ符号器12によりデータ圧縮されてファイル生成器15に入力され、ここでQTファイルに変換されて続く一連の構成により光ディスク2に記録される。
このファイル生成器15における処理において、ビデオデータ及びオーディオデータは、サンプル、チャンクにまとめられ、チャンク毎にインターリーブされてムービーデータアトムのデータとして出力され、光ディスク2に記録される。ビデオデータ及びオーディオデータは、このようにして順次処理されながら、各サンプル、各チャンクの再生に必要な情報が取得されて管理情報としてメモリ15Aに蓄積され、実データであるムービーデータアトムの記録が完了すると、このメモリ15Aに記録された管理情報によるムービーアトムのデータが記録手段に出力され、ムービーデータアトムに対応するムービーアトムが光ディスク2に記録される。ビデオデータ及びオーディオデータは、これによりQTファイルとして光ディスク2に記録される。またこのようにして記録されたQTファイルにおいては、ムービーデータアトムに割り当てられた実データであるビデオデータ及びオーディオデータを管理する管理情報が階層構造によりまとめられて、ビデオデータの管理情報によるトラックアトムと、オーディオデータの管理情報によるトラックアトムとがムービーアトムに設けられて形成される。
このビデオカメラ1では、このようなビデオデータDV1及びオーディオデータDA1による撮像結果の記録において、ビデオ符号器11により、ビデオデータDV1をコマ落としし、さらにピクチャー当たりのサンプル数を低減してデータ量を低減してなるサムネイルビデオトラックに係るビデオデータDVSが生成され、ファイル生成器15によりこのビデオデータDVSがチャンクによりまとめられて、撮像結果に係るビデオデータDV、オーディオデータDAと共にQTファイルにより光ディスク2に記録される。
このときこのサムネイルビデオトラックに係るビデオデータDVSにおいては、ビデオデータDVに比してフレームレート、ピクチャー当たりのサンプル数が低減してなるビデオトラックとして実データのブロックであるムービーデータアトムに割り当てられて、対応するトラックアトムに設けられたフラグの設定により、通常は表示されない無効トラックとして扱われるように設定され、これによりこのようなサムネイルビデオトラックを通常のビデオトラックと同様に処理するように設定して、従来フォーマットによるQTファイルとの間で互換性を確保することができるようになされている。すなわちこのようなフラグの設定により、このようなサムネイルビデオトラックを予定していない通常のQTファイルの再生装置において、この光ディスク2に記録されたQTファイルを再生する場合、サムネイルビデオトラックについては出力しないようにし得、これによりサムネイルビデオトラックを設けていないQTファイルとの互換性を確保することができる。
またこのサムネイルビデオトラックにおいては、ユーザーデータアトムにより、元のビデオトラックとの関連付けが明示され、これにより追記により複数のビデオトラック、各ビデオトラックに対応して複数のサムネイルビデオトラックを形成した場合にあっても、これら複数のビデオトラック、サムネイルビデオトラック間の対応関係を把握することができる。これによりこの実施例では、必要に応じて、ビデオトラックに代えてサムネイルビデオトラックを再生してコマ送りにより撮像結果を表示することができるようになされている。
このようにして撮像結果を光ディスク2に記録して、ユーザーにより撮像結果の編集処理が指示された場合、ビデオカメラ1では、編集対象のQTファイルが選択され、またこのQTファイルから編集対象のトラックが選択される。またさらにこの編集対象のトラックがカット編集されて、エフェクト編集対象の素材が設定される。このビデオカメラ1では、このような一連の編集対象の選択、カット編集に係る処理が、実際のビデオトラックの再生に代えて、サムネイルビデオトラックの再生により実行され、これによりこれら一連の処理に係る負担が従来に比して格段的に低減される。
またこのようにしてカット編集して得られる各素材のエフェクト編集においては、エフェクトの設定によるプレビューの処理がサムネイルビデオトラックにより実行される。ここでサムネイルビデオトラックのビデオデータにおいては、コマ落とししたビデオデータであり、さらにこの実施例ではピクチャー当たりのサンプル数を低減してなるビデオデータであることにより、エフェクトの処理により各サンプルを演算処理する場合に、通常のビデオデータを処理する場合に比して、処理の負担を格段的に低減することができる。これによりエフェクトの処理に係る演算処理手段等が高い処理能力を有していない場合でも、このようなエフェクトによるプレビューをほぼリアルタイムにより実行することができる。これによりこの実施例においては、エフェクト編集に係る処理系の負担を従来に比して格段的に軽減して、快適な操作性を確保することができ、その分、エフェクト編集に係るユーザーの使い勝手を向上することができる。
またこのような処理の負担の軽減により、複数のエフェクトの処理も可能となり、このことを利用してこの実施例では、ユーザーにより2種類のエフェクトの設定を受け付け、この2種類のエフェクトによるプレビューを同時並列的に実行してプレビュー画面がユーザーに提供される。これによりユーザーにおいては、このようなエフェクトの比較により、エフェクト編集による作業の効率化を図ることができ、またエフェクト編集の楽しさを向上することができる。
このようにしてサムネイルビデオトラックによるプレビューにより、カット編集、エフェクト編集の処理を受け付け、ユーザーにより編集の完了が指示されると、このサムネイルビデオトラックを基準にして設定された編集点、エフェクトの設定により、QTファイルフォーマットによる編集結果のファイルが作成されて光ディスク2に記録される。これにより必要に応じてこの編集結果によるQTファイルを再生して、編集結果を確認することができる。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、コマ落とししたビデオデータによりエフェクト編集によるプレビューの処理を実行することにより、従来に比して格段的にエフェクト編集に係る負担を軽減することができる。
以上の構成によれば、コマ落とししたビデオデータによりエフェクト編集によるプレビューの処理を実行することにより、従来に比して格段的にエフェクト編集に係る負担を軽減することができる。
また元のビデオデータによるファイルが、ビデオデータによるトラックを実データに設定してなる実データのブロックと、この実データに設けられた各トラックの管理情報による管理情報のブロックとによるファイルであり、コマ落としのビデオデータが、元のビデオデータによるファイルに設けられた実データのブロックの1つのトラックであるサムネイルビデオトラックに割り当てられてなることにより、QTファイルフォーマットを有効に利用して、このようなコマ落としのビデオデータを1つのファイルにより記録してエフェクト編集のプレビューに利用することができる。
またこれに代えて、元のビデオデータによるファイルと同種のファイルであるファイルに、コマ落としのビデオデータを割り当てて、外部参照形式によるファイルによりコマ落としのビデオデータを記録することにより、QTファイルに係る外部参照形式を有効に利用してコマ落としのビデオデータを1つのファイルにより記録し、エフェクト編集のプレビューに利用することができる。
また編集結果についても、ビデオデータによるファイルと同種のファイルであるファイルにより外部参照形式で作成することにより、QTファイルフォーマットを有効に利用して非破壊編集することができる。
また複数のエフェクトの設定を受け付け、各エフェクトにそれぞれ対応する複数のプレビューを同時並列的に実行することにより、これら複数のプレビューの比較により簡易にエフェクトを編集することができ、その分、エフェクト編集に係る操作性を向上することができる。
なお上述の実施例においては、撮像結果を記録する際に、サムネイルビデオトラックを作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばこのようなサムネイルビデオトラックの作成機能を有していないビデオカメラの撮像結果をエフェクト編集する場合も考えらえることにより、このような場合には、編集処理の事前の処理により、サムネイルビデオトラックを有してなる編集用のファイルを作成して処理するようにしてもよく、これによりサムネイルビデオトラックの作成時期にあっては、種々に設定することができる。なお撮像結果の記録時以外にサムネイルビデオトラックを作成する場合には、外部参照形式により作成して、簡易な処理により編集用のファイルを作成し、また記録媒体の利用効率を向上することができる。
また上述の実施例においては、QTファイルにより編集結果を光ディスク2に記録する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、編集リストの形式により編集結果を記録する場合等にも広く適用することができる。
また上述の実施例においては、本発明をビデオカメラに適用して撮像結果をエフェクト編集する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンピュータによりエフェクト編集する場合等にも広く適用することができる。
本発明は、編集装置、編集方法、編集方法のプログラム、編集方法のプログラムを記録した記録媒体に関し、例えば編集機能を有するビデオカメラに適用することができる。
1……ビデオカメラ、2……光ディスク、3……液晶表示パネル、11……ビデオ符号器、15……ファイル生成器、19……システム制御マイコン
Claims (9)
- ユーザーによる入力を受け付けてビデオデータをエフェクト編集し、編集結果によるファイルを作成する編集装置において、
前記ユーザーの操作によりエフェクトの設定を受け付けるエフェクト設定手段と、
前記エフェクト設定手段によるエフェクトの設定に応じて、コマ落としにより前記ビデオデータのデータ量を低減してなるコマ落としのビデオデータを処理して、前記エフェクト設定手段により設定されたエフェクトのプレビュー画像を生成するプレビュー手段と、
前記エフェクト設定手段によるエフェクトの設定に応じて、前記編集結果によるファイルを作成する編集手段と
を備えることを特徴とする編集装置。 - 前記ビデオデータによるファイルが、
前記ビデオデータによるトラックを実データに設定してなる実データのブロックと、
前記実データに設けられた各トラックの管理情報による管理情報のブロックとによるファイルであり、
前記コマ落としのビデオデータが、
前記ビデオデータによるファイルに設けられた前記実データのブロックの1つのトラックに割り当てられてなる
ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。 - 前記ビデオデータによるファイルが、
前記ビデオデータによるトラックを実データに設定してなる実データのブロックと、
前記実データに設けられた各トラックの管理情報による管理情報のブロックとによるファイルであり、
前記コマ落としのビデオデータが、
前記ビデオデータによるファイルと同種のファイルであって、前記ビデオデータによるファイルの前記実データを外部参照するファイルに設けられた前記実データのブロックの1つのトラックに割り当てられてなる
ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。 - 前記ビデオデータによるファイルが、
前記ビデオデータによるトラックを実データに設定してなる実データのブロックと、
前記実データに設けられた各トラックの管理情報による管理情報のブロックとによるファイルであり、
前記編集手段は、
前記ビデオデータによるファイルと同種のファイルであって、前記ビデオデータによるファイルの前記実データを外部参照するファイルにより、前記編集結果によるファイルを作成する
ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。 - 前記エフェクト設定手段は、
前記ユーザーの操作により複数のエフェクトの設定を受け付け、
前記プレビュー手段は、
前記各エフェクトにそれぞれ対応する複数のプレビュー画像を同時並列的に生成し、
前記編集手段は、
前記複数のエフェクトより選択された1つのエフェクトにより前記編集結果によるファイルを作成する
ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。 - 撮像結果を取得して前記ビデオデータを出力する撮像手段と、
前記ビデオデータを処理して前記コマ落としのビデオデータを生成するビデオデータ処理手段と、
前記ビデオデータと前記コマ落としのビデオデータとを関連付けて、記録媒体に記録する記録手段とを有し、
前記エフェクト編集に係るビデオデータ及びコマ落としのビデオデータが、前記記録媒体に記録されたビデオデータ及びコマ落としのビデオデータである
ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。 - ユーザーによる入力を受け付けてビデオデータをエフェクト編集し、編集結果によるファイルを作成する編集方法において、
前記ユーザーの操作によりエフェクトの設定を受け付けるエフェクト設定のステップと、
前記エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、コマ落としにより前記ビデオデータのデータ量を低減してなるコマ落としのビデオデータを処理して、前記エフェクト設定のステップにより設定されたエフェクトのプレビュー画像を生成するプレビューのステップと、
前記エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、前記編集結果によるファイルを作成する編集のステップと
を有することを特徴とする編集方法。 - 演算処理手段により実行して、ユーザーによる入力を受け付けてビデオデータをエフェクト編集し、編集結果によるファイルを作成する編集方法のプログラムにおいて、
前記ユーザーの操作によりエフェクトの設定を受け付けるエフェクト設定のステップと、
前記エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、コマ落としにより前記ビデオデータのデータ量を低減してなるコマ落としのビデオデータを処理して、前記エフェクト設定のスッテプにより設定されたエフェクトのプレビュー画像を生成するプレビューのステップと、
前記エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、前記編集結果によるファイルを作成する編集のステップと
を有することを特徴とする編集方法のプログラム。 - 演算処理手段により実行して、ユーザーによる入力を受け付けてビデオデータをエフェクト編集し、編集結果によるファイルを作成する編集方法のプログラムを記録した記録媒体において、
前記ユーザーの操作によりエフェクトの設定を受け付けるエフェクト設定のステップと、
前記エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、コマ落としにより前記ビデオデータのデータ量を低減してなるコマ落としのビデオデータを処理して、前記エフェクト設定のスッテプにより設定されたエフェクトのプレビュー画像を生成するプレビューのステップと、
前記エフェクト設定のステップによるエフェクトの設定に応じて、前記編集結果によるファイルを作成する編集のステップと
を有することを特徴とする編集方法のプログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004129159A JP2005311923A (ja) | 2004-04-26 | 2004-04-26 | 編集装置、編集方法、編集方法のプログラム、編集方法のプログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004129159A JP2005311923A (ja) | 2004-04-26 | 2004-04-26 | 編集装置、編集方法、編集方法のプログラム、編集方法のプログラムを記録した記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005311923A true JP2005311923A (ja) | 2005-11-04 |
Family
ID=35440138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004129159A Pending JP2005311923A (ja) | 2004-04-26 | 2004-04-26 | 編集装置、編集方法、編集方法のプログラム、編集方法のプログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005311923A (ja) |
-
2004
- 2004-04-26 JP JP2004129159A patent/JP2005311923A/ja active Pending
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