JP2005306637A - キット堆肥舎 - Google Patents

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Abstract

【課題】 運転費・設備費が嵩まず、かつ、一次発酵、二次発酵を同一室内で行うことができ、しかも、臭いの問題も発生し難いキット堆肥舎を提供すること。
【解決手段】 組立て・分解可能な箱形のキット堆肥舎。室周壁の一部に、堆肥資材投入・製品取出し可能に扉体を備えている。実質的に密閉・断熱構造であり、床壁26は、下側通気孔(スリットを含む。)群28・・・を備えているとともに、前記床壁の土台外周壁が外気導入孔群13・・・を備えて、床壁26下方へ外気導入可能とされている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、使用時に実質的に密閉・断熱構造となる箱形のキット堆肥舎に関する。
昨今、循環型社会の変換の要請、および、環境的観点から、生ゴミや蓄糞、さらには汚泥の堆肥化が促進事業化されている。
これらの資材を堆肥化するには、通常、水分を管理しながら、1〜2週間ごとに切返しをする必要があり、生産性に問題があった。そして、臭い(人による好悪及び知覚閾値の差が大きい)が発生することがある(特に切返し時に)。このため、開放型の堆肥舎は、市街地に設置することは、通常、行われていない。
これらの問題を解決するためには、一次処理槽と二次処理槽とを別装置(別槽)、及び/又は、攪拌装置等の動力を必須とするものが殆どである(特許文献1〜4等参照)。
しかし、これらの装置は、運転費が嵩むとともに、大量処理は予定しておらず、本発明の発明性に影響を与えるものではない。
また、本発明と同様に、堆肥化促進のために、密閉容器内の給気さらには排気を積極的に行う技術が特許文献4、5に開示されているが、別の給排気手段(ポンプ)を必要とするとともに大量処理は予定しておらず、やはり本発明の発明性に影響を与えるものではない。
特開2002−68876号公報 特開2002−173387号公報 特開2003−277176号公報 特開2004−26613号公報 特開平2001−114585号公報
本発明は、上記にかんがみて、運転費・設備費が嵩まず、かつ、一次発酵、二次発酵を同一室内で行うことができ、しかも、臭いの問題も発生し難い、さらには、堆肥資材となる発生廃棄物の量に対応も可能となる全く新たな発想に基づいたキット堆肥舎を提供することを目的とする。
本発明の組立て堆肥舎は、上記課題を下記構成により解決するものである。
組立て・分解可能な箱形のキット堆肥舎であって、室周壁の一部に、堆肥資材投入・製品取出し可能に扉体を備えていることを特徴とする。
組立て・分解可能なキット構造とされているため、設置場所までの運搬費が嵩まず、何処でも容易に組立てでき、分解して移動も可能である。しかも、骨組み構成体である縦・横桟等のみを変更(別注)するだけで、又は、それらを適宜長さに切断するだけで、室容量を簡単に変更できる。したがって、堆肥資材である廃棄物排出量に容易に対応でき、さらには、増設も容易である。よって、地方自治体で廃棄生ゴミを堆肥化するのに好適である。
廃棄生ゴミの量は、地方自治体によって、同一地方自治体でも人口の増減(特に、ベッドタウン化が進行している地域では急激である。)によって大きく異なるためである。また、広面積の地方自治体では、堆肥化ステーションを分散させた方が、収集効率の見地から望ましいためである。
上記堆肥舎は、実質的に密閉・断熱構造であり、床壁は、下側通気孔(スリットを含む。)群を備えているとともに、床壁の土台周壁が外気導入孔群を備えている構造とすることが望ましい。
この構成の場合は、実質的に密閉型で、発酵途中で臭いが発生しても、外部へ漏れにくく、臭いの問題を解決しやすい。すなわち、切返しに先立ち、消臭処理等が可能である。
また、堆肥原料山(堆肥資材堆積物)の下面側に空気層が常に存在することとなり、堆肥化に際して、そうでない場合に比して、堆肥原料山に対する通気性及び排水性(しぼり水・浸出水排出性)も確保し易い。しかも、堆肥舎は実質的な密閉・断熱構造であり、堆肥原料山の雰囲気温度・湿度分布も相対的に均一となる。また、外気導入孔を適宜塞ぐことにより、堆肥舎室内(堆肥化室)の温度調節、湿気調節も可能となる。
したがって、好気性菌が繁殖し易い条件を作り出し易く一次発酵が促進される。
また、堆積堆肥に空気を入れるための切返し回数を少なくすることができ、さらには、実質的に密閉構造であることにより、一次発酵発熱に伴う水分蒸発も抑制されて、潅水(水散布)や水分調節剤の投入回数も少なくてすむ。すなわち、堆肥製造作業が容易となる。
上記構成の堆肥舎において、室周壁の内部に垂直空気通路を備え、また、前記室周壁は、堆肥原料山の予定高さ位置に上側通気孔群を備えるとともに、該上側通気孔群の上側部位に排気(換気)孔群を備え、外気導入孔群と上側通気孔群とは室周壁に形成された垂直空気通路を介して連通している構成とすることが望ましい。
堆肥原料山の発酵発熱により高温となり放射伝熱により室周壁(内壁)が暖められて、垂直空気通路内の空気が暖まり上方へ移動し、上側通気孔群から室内へ流入する。そして、同時に、外気導入孔群からの外気及び床下からの空気が垂直空気通路内へ吸い上げられて、同様に、上側通気孔群から室内へ流入する。そして、空気流れ及び量は、外気導入孔群及び堆肥原料山の高さより上方にある排気孔群を適宜塞ぐことにより調節できる。
こうして、室内の堆肥原料山周囲の温度・湿度分布をより均一化できるとともに、より発酵菌が繁殖しやすい条件に調節しやすくなる。
また、床面下側の空気は、通常、堆肥原料山からのしぼり水(浸出水)で高湿度となっており、暖められた垂直空気通路を介して上側通気孔群を介して、堆肥堆積資材の上面に至る。このため、湿った温風として堆肥堆積資材の表面に接触することにより、通常は、乾燥して発酵が促進しない表面側も発酵が促進する。したがって、より良好な(均一な)堆肥化を行うことができ、給水回数も少なくなる。
上記において、外気導入孔と垂直空気通路及び床壁下方空間とが、土台の周壁に形成された水平空気通路を介して連通している構成とすることが望ましい。
水平空気通路(連通室)の存在により、外気が直接床下に流入せず、また、外気と床下空気とが水平空気通路で混合されて、垂直空気通路から上側通気口から室内にエアが流入する。このため、室内がより外気温の影響を受け難くなる。したがって、より室内の温度調節が容易となる。
そして、周壁(側壁)における垂直空気通路は、周壁をそれぞれ定形パネル群で形成した二重壁とし、該二重壁の間に形成することが望ましい。特別な配管をする必要がなく、キット化及び組立て性が容易となる。
上記各構成において、さらに、扉体側における天井側がスライド窓とし、該スライド窓後退時に、天井側に扉体開口と連続する開放開口を形成する構成とすることが望ましい。該スライド窓を後退させることにより、資材投入時に、ダンプ車傾斜荷台を室内奥側に材料投入可能となり、また、ローダの背が高くても、室内奥側までローダを入れることができ、資材投入・切返し・製品(堆肥)搬出作業性が良好となる。
本発明のキット堆肥舎は、上記構成以外に、下記各望ましい態様とすることができる。
1)天井側の、少なくとも一部を採光可能な透明パネルで形成することが望ましい。堆肥発酵工程の初期発酵を、日光エネルギーにより促進できる。
2)床壁を木質定形パネル群で形成し、室周壁を形成するパネル群を木質定形パネル群と断熱定形パネル群とで形成し、垂直空気通路が、木質定形パネルと断熱定形パネルとをそれぞれ内・外に配して形成する。
3)前記天井側の、少なくとも一部を採光可能な透明パネルで形成する。光エネルギーにより初期の温度上昇を確保して、一次発酵を促進でき、また、光合成菌の繁殖も促進できる。
4)箱体の外形は、直方体とすることが望ましい。キット化、組立て性が容易となる。
5)本発明のキット堆肥舎は、複数個の金属柱材要素、木質パネル、断熱パネル、採光パネルを含むものとなる。
そして、本発明は、キット堆肥舎としてでなく、下記構成の密閉型堆肥舎とすることもできる。
実質的に密閉・断熱構造である箱形の堆肥舎であって、
室周壁の一部に、生物資材を搬入・搬出可能に扉体を備え、
床壁は、下側通気孔(スリットを含む。)群を備えているとともに、該床壁の土台周壁が外気導入孔群を備え、
室周壁の内部に空気通路を備え、また、室周壁は、堆肥原料山の予定高さ位置に上側通気孔群を備えるとともに、該上側通気孔群の上側部位に排気(換気)孔群を備え、外気導入孔群と上側通気孔群とは、空気通路を介して連通していることを特徴とする。
そして、上記キット堆肥舎又は密閉形堆肥舎の運転方法は、下記構成とすることが望ましい。
堆肥原料山から床壁の通気孔を介して流出するしぼり液をキット堆肥舎の基礎面に形成した集水ピットで受け、該しぼり液を天井側から堆肥原料山に戻す。
給水を自動的に行うことができるとともに、微生物に富むしぼり液を堆肥原料山に戻す(散布)することにより、発酵菌(微生物)の繁殖を促進し易くなる。
なお、本発明の組立て堆肥舎は、堆肥製造ばかりでなく、空気流通性が良好であるため、他の生物資材、例えば、家畜、熱帯植物の生物資材運搬用コンテナとしても使用可能である。その場合は、下記構成となる。
キット構造で、使用時に実質的に密閉構造となる直方体箱形の組立て・分解可能な生物資材運搬用コンテナであって、
箱体周壁の一部に、生物資材を搬入・搬出可能に扉体を備え、床面が、生物資材が落下しない微小透き間を有して配されたパネル群で形成され、
床面の下側に空気導入可能とするとともに、該床面下側に連通する周壁内部に空気通路を設け、周壁の所定高さ位置に空気通路に連通する通気孔群を設けたことを特徴とする。
以下、本発明における最良の形態の一実施形態を、図例に基づいて詳細に説明を行う。
ここでは、キット構造体を例に採り説明するが、キット構造体でなくても、本発明の構造を、鉄骨等で形成した骨組みに、所定寸法に現場裁断した板材(コンパネ等)を貼り付けて造ってもよい。
図1は組立て堆肥舎の全体斜視図(扉閉時)、図2は扉開時の堆肥舎の全体斜視図、図3〜5は、それぞれ3−3線、4−4線、5−5線概略断面図、図6は側壁(サイドウオール)要部垂直部分断面図である。
なお、以下の説明で、縦・横桟(土台枠、中間枠、天井枠)及び柱体は、特に断らない限り、角パイプで形成されている。
本堆肥舎は、キット構造で、密閉構造となる箱形の組立て堆肥舎であって、箱体周壁の一部に、資材投入・製品取出し可能に扉体を備えている。
図例では、箱形の形状は、矩形土台枠12、矩形土台枠に四隅に直立する4本の柱体14及び天井枠16で直方枠体が形成され、それらに、後述の如く、パネルが取付けられて、また、前面側に観音開きの扉体18が取付けられている。なお、扉体18は、換気用の羽板部18aを備えている。
また、土台枠12は、縦桟12aと横桟12bとは4個の三方継手22(図7参照)を介してねじ結合により接続され、また、土台枠12と四隅の柱体14は同三方ブロック継手22を介してねじ結合により接続されている。そして、中間枠20、天井枠16は、それぞれ、縦桟20a、16a又は横桟20b、16bと各柱体の上端部内側面でL形板継手24を介してねじ結合により接続されている(図8参照)。
箱形を直方体とするのは、組立て・分解性、キット化容易性(部品数減少、別位置における同一形状部品の使用による。)、及び、運搬容器への転換性の見地からである。なお、箱体は直方体に限られず、平面多角形でもよく、天井部の形状(屋根形状)を、切妻、片流れとしてもよい。また、扉体は、堆肥舎の大きさにもよるが、片開きでもよく、さらには、扉体を長手方向に設けた場合には、スライド扉としてもよい。
そして、該床面(床壁)26が、堆肥資材が落下しない通気孔(スリットを含む)孔群28・・・を有している。そして、床壁16は、横根太(みぞ形鋼)群30・・・の上に、床用定形パネル群32・・・を載置して形成する。
横根太(みぞ形鋼)30が所定ピッチ(例えば300mm)で、土台縦桟12aの内側に溶接固定した取付け板29を介してねじ固定する。
該横根太群30・・・上に床用定形パネル群26a・・・を、下側通気孔群28・・・となる所定透き間(例えば1cm前後)をおいて、ねじ固定(タッピング)をする。ここで、床用定形パネルを通気孔を有する多孔板としてもよく、その場合は、床用定形パネルを透き間をおいて配する必要がないため、はめ込み式とすれば、ねじ固定は必然的ではない。
そして、床壁26の土台外周壁、すなわち、土台枠12の外周壁が外気導入孔群13・・・を、内周壁が床下通気孔群15・・・をそれぞれ備えて床壁26の下方へ外気導入可能とされているとともに、上側壁が垂直空気通路40と連通する連通孔群37・・・を備えている。
室周壁(図例では、両側壁32、32及び後壁34)がニ重壁構造とされて、それらの内部に、上下方向の垂直空気通路36を設けるとともに、堆肥原料山M予定高さ位置に上側通気孔群36・・・を備え、上側通気孔群36・・・の上側部位に排気(換気)孔群38・・・を備え、外気導入孔群13・・・と上側通気孔群36・・・とは、連通孔群37・・・及び垂直空気通路40を介して連通している。さらに、外気導入孔13と垂直空気通路40及び床壁下方空間Sとが、土台(枠)12を形成する角パイプで形成された水平空気通路(連通室)42及び床下通気孔群15・・・を介して連通している。(図6参照)
なお、上記水平通路を形成しない場合は、土台枠を溝形鋼やI形鋼で形成してもよく、I形鋼で土台枠を形成する場合は、垂直空気通路に下面又は下端部側面に第二外気導入孔群を形成して、外気導入孔群を、床下導入用と垂直空気通路用と別にしてもよい。
側壁32を例に採り説明する。土台縦桟12aと中間縦桟20aとの間に、側壁内用定形パネル32a、側壁外用定形パネル32bを配し、二重壁構造として、垂直空気通路24を形成する。そして、側壁内用定形パネル32aには、図例の如く、上端部近傍に上側通気孔36が所定ピッチで二段に形成されている。
また、中間縦桟20aと天井枠縦桟16aとの間は、換気用定形パネル32cが配された一重壁構造となっている。各換気用定形パネル32cには、図例の如く、上側よりに排気孔(換気孔)38が所定ピッチで三段に形成されている。
なお、組立て作業性の見地から、土台枠縦桟12aと中間枠縦桟20a及び天井枠縦桟16aとの各対向面間には、パネル保持レール44がニ列ずつ又は一列配されているとともに、各定形パネル32a、32b、32cは、組立て性の見地から合決(アイジャクリ)又は印ロウ加工がされている。
そして、天井部は、本実施形態では、固定透明窓46とスライド窓(ドア)48で形成されている。そして、透明窓46は、天井枠左右縦桟16a、16a、後横桟16b及び窓用補助桟16cで周囲を保持された状態で懸け渡され、ビス固定される。なお、窓用補助桟16cは、天井枠の縦桟16aの内側に対向させて突出した挟持保持板50、50にねじ固定されて取付けられる。
また、下面に多数のローラ52が取付けられたスライド窓48が、移動可能に保持されている。なお、スライド窓ローラ後端位置には、雨水等の進入防止のために、シール板59が取付けられている。
また、なお、アングルが天井枠16の縦桟16a及び横桟16bにねじ固定されて、スライド窓48のガイド保持レールを兼ねる庇(ヒサシ)54とされている。そして、スライド窓48の後死点位置は、天井枠縦桟上に、適宜長さに切断した平板を置いて規制する。
上記においては、全て、組立て・分解可能に、ねじ止めとしたが、適宜、リベット、さらには溶接を併用してもよい。将来的に分解・再組立てしなくても、全てねじ止めしておくことが、廃棄時に廃棄物の種類分けが容易となる。
各定形パネル板は、ある程度の断熱性を有し、軽量なものなら特に限定されず、木質、金属(中空アルミ板)、プラスチックでもよい。このとき、各定形パネルの厚みは、キット化の見地から、原則的に、同一厚みとする。そして、材質により異なるが、例えば、木質の場合、30〜50mmとする。
本実施形態では、堆肥資材は直接接触する、床用、側壁・後壁内パネル、扉体は、木質材とする。木質材としては、特に限定されず、発酵菌(微生物)に悪影響を与えるおそれのない、広葉樹材が望ましい。さらに、広葉樹材のうちでも、安価かつ継続的にゴムプランテーションから入手可能なゴムの木等が望ましい。
また、室内の温度環境を一定にする見地から、側壁外用・換気用定形パネル及びスライド窓本体を、断熱パネルで形成する。断熱パネルとしては、硬質ウレタンフォーム、スチレンフォーム、繊維板、ハニカム板等任意であるが、ウレタンフォームが軽量で断熱性も良好であるため望ましい。
また、透明窓46に使用する透明材は、通常、無機がラスでもよいが、軽量化の見地から、アクリル樹脂又はポリカ―ボネート等の有機ガラスで形成する。
なお、上記において、スライド窓を透明窓としてもよい。また、スライド窓は、適宜換気窓としても使用できる。
上記実施形態における堆肥舎の全体大きさは、特に限定されるものではないが、通常、縦3〜6m×横2〜4m×高さ2〜3mとする。
そして、上記大きさが、縦4.7m×横3.0m×高さ2.7mの場合、主たる仕様は、下記のものとする。
柱体100×100mm□、縦桟(横桟)100×150mm□、通気孔(外気導入・床下通気・連通・排気(換気)孔):15〜20mmφ(ピッチ40〜600mm)、床用定形パネル550×1500×40mmt(配設隙間10mm)、周壁パネル200〜300mm×1850mm×40mmt
なお、上記通気孔の大きさ・数(ピッチ)は、堆肥資材の種類及び設置場所(外気温度・湿度等が変わる。)により異なる。また、外気導入孔13や排気孔38、運転状況に応じて、外気適宜、塞ぎ(閉じ)ようにしておく。閉じる手段は、粘着テープ等でもよいが、外気導入孔13や排気孔38を同一径としておいて、ゴムプラグ(栓)、コルク栓等を多数用意しておけば、容易に通気孔を開閉できる。
次に、上記組立て堆肥舎の使用態様を説明する。
先ず、堆肥舎として使用する場合は、基礎を若干の傾斜を設けてコンクリート土間とし、一箇所に集水ピットを設ける。床面から漏水してくるしぼり水を集水するためである。
そして、集水方法は、樋を床下面の隙間に対応させて配してもよい。
次に、上記基礎の上に、組立て堆肥舎を、順次、ねじ結合により組立てて、堆肥舎を設置する。このとき、集水ピットから、ポンプを備えたシャワー(散水)配管を、堆積堆肥資材の上方位置に、シャワー位置が来るように配設する。シャワー位置は複数箇所でも、一箇所でもよい。
そして、ダンプ車で堆肥資材(生ゴミ、蓄糞、汚泥等)が運搬されてきたなら、扉を開き、更にスライドデッキを後退させて、堆肥資材(主原料)を堆肥舎内へ投入する。
ここで、炭素率(C/N比)が適当(30〜40)でない場合は、必要により、適当なC/N比となるように副資材(炭素資材、窒素資材さらには、適宜、ミネラル資材、微生物資材)を混合しながら投入を行う。同時に、水分も最終的に50〜60%となるように調節する。こうして、堆肥原料山(堆肥化処理対象物)を調製する。なお、組立て堆肥舎の大きさが、側壁の定形パネル32aの高さh0:1.8m、奥行きL0:4.8mである場合、このときの堆肥原料山の頂上高さh1:1.6m前後、両側高さh2:1.3m前後、前隙間L1:1.5m前後とする。
なお、水分調節(水分不足の場合)は、ピットに給水配管を接続しておいて、シャワー配管で行ってもよい。
こうして堆肥原料山の調製が終了したなら、スライド窓48及び扉体18を閉じる。
すると、微生物(主として好気性菌)の働きにより、当初、糖質、セルロースの分解が行われ、堆肥化(一次発酵)が促進される。このときの堆肥原料山Mの下面及び上面にエア流れが発生する構成であるため、原料山全体に対する通気状態が良好となる。このため、好気性菌による分解が促進され、また、均一に分解される。
また、実質的な密閉構造でかつ断熱構造であるため、循環するエアの湿度・温度も、微生物が繁殖しやすい状態に調節し易い。すなわち、土台枠の縦桟及び横桟から侵入した外気の一部は、床面下側に侵入して、床面に形成された通気孔から堆肥原料山に侵入する。また、外気の残りは、周壁(側壁・後壁)に形成された空気通路を介して、上方へ移動する。
そして、微生物による分解が始まると、発熱して、堆肥舎の室内温度が上昇する。このとき、室内温度・湿度を、換気孔さらには通気孔の開閉数を調節することにより、室内温度を好気性菌が繁殖し易い温度・湿度に調節可能となる。なお、湿度不足の場合は、シャワー散水を行うことによっても調節できる。このとき、シャワー散水の水として、ピットに貯留された堆肥原料山からのしぼり水(浸出水:有用菌を多量に含む。)を使用するため、さらに、微生物の繁殖が促進されると期待できる。
また、発酵が促進されて堆肥原料山が高熱となったとき、条件によっては(例えば、上方換気孔及び下方給気孔を適宜塞ぐ等により)、堆肥原料山から上方から側壁空気通路を下降し、床面下側への空気流れが発生することも考えられる。
こうして、微生物が繁殖するに好適な雰囲気(温度・湿度)を堆肥原料山の周囲全体にバラツキ少なく形成することができる。
そして、適宜、様子を見ながら、人力により又はローダ(転貨機)を堆肥舎内へ入れて、切返す。この場合も、ダンプ車で投入する場合と同様、スライドデッキを後退させることにより、ローダの背が高くても、奥までローダを入れることができ、切返し作業が容易となる。
そして、一次発酵が終了(温度が低下)したなら、二次発酵を行う必要がある。二次発酵(リグニン分解)は、主として嫌気性菌が関与するため、下外側通気孔を閉じるとともに、換気孔も閉じて行うことが望ましい。この場合は、空気流通が殆どおこらず、嫌気性発酵が促進されて、二次発酵(後熟)が進行する。
そして、二次発酵が終了(完熟)したなら、製品(完熟堆肥)をローダ又は人力で取り出し・篩い分け・袋詰め等の製品化処理を行って出荷とする。なお、保管しておいて、必要量ずつ出荷することも可能である。
本発明の組立て堆肥舎の一実施形態における扉閉時の全体斜視図である。 同じく、資材投入時における扉開時の全体斜視図である。 図1の3−3線部分概略断面図である。 同じく4−4線概略断面図である。 同じく5−5線概略断面図である。 同じく側壁の要部後部省略断面図である。 同じく三方ブロック継手の斜視図である。 同じく中間縦桟の柱体との結合態様を示す斜視図である。 天井枠縦桟と窓枠補助桟との結合態様を示す斜視図である。
符号の説明
12 土台枠
13 外気導入孔
16 天井枠
18 扉体
20 中間枠
26 床壁(床面)
26a 定形パネル
28 下側通気孔
32 側壁
32a 内用定形パネル
32b 外用定形パネル
32c 換気用定形パネル
36 上側通気孔
38 排気孔
40 垂直空気通路
42 水平空気通路

Claims (9)

  1. 組立て・分解可能な箱形のキット堆肥舎であって、室周壁の一部に、堆肥資材投入・製品取出し可能に扉体を備えていることを特徴とするキット堆肥舎。
  2. 実質的に密閉・断熱構造であり、床壁は、下側通気孔(スリットを含む。)群を備えているとともに、前記床壁の土台外周壁が外気導入孔群を備え、前記床壁下方へ外気導入可能とされていることを特徴とする請求項1記載のキット堆肥舎。
  3. 室周壁の内部に垂直空気通路を備え、また、前記室周壁は、堆肥原料山の予定高さ位置に上側通気孔群を備えるとともに、該上側通気孔群の上側部位に排気(換気)孔群を備え、前記外気導入孔群と前記上側通気孔群とは前記室周壁に形成された垂直空気通路を介して連通していることを特徴とする請求項2記載のキット堆肥舎。
  4. 前記外気導入孔と前記垂直空気通路及び前記床壁下方空間とが、前記土台の周壁に形成された水平空気通路(連通室)を介して連通していることを特徴とする請求項3記載のキット堆肥舎。
  5. 前記周壁(側壁)における垂直空気通路が、周壁をそれぞれ定形パネル群で形成した二重壁とし、該二重壁の間に形成されていることを特徴とする請求項3又は4記載のキット堆肥舎。
  6. さらに、前記扉体側における天井側がスライド窓とされ、該スライド窓後退時に、天井側に扉体開口と連続する開放開口が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のキット堆肥舎。
  7. 実質的に密閉・断熱構造である箱形の堆肥舎であって、
    室周壁の一部に、生物資材を搬入・搬出可能に扉体を備え、
    床壁は、下側通気孔(スリットを含む。)群を備えているとともに、該床壁の土台周壁が外気導入孔群を備え、
    室周壁の内部に空気通路を備え、また、前記室周壁は、堆肥原料山の予定高さ位置に上側通気孔群を備えるとともに、該上側通気孔群の上側部位に排気(換気)孔群を備え、前記外気導入孔群と前記上側通気孔群とは、前記空気通路を介して連通していることを特徴とする密閉型堆肥舎。
  8. 請求項2〜7いずれかに記載の堆肥舎の運転方法であって、
    堆肥原料山から前記床壁の通気孔を介して流出するしぼり液をキット堆肥舎の基礎面に形成した集水ピットで受け、該しぼり液を天井側から堆肥原料山に戻すことを特徴とする堆肥舎の運転方法。
  9. 使用時に実質的に密閉・断熱構造となる直方形状であり、実質的に組立て・分解可能な箱形の生物資材用キットコンテナであって、
    室周壁の一部に、生物資材を搬入・搬出可能に扉体を備え、
    床壁は、下側通気孔群(スリットを含む。)を備えているとともに、前記床壁の土台周壁が外気導入孔群を備え、
    室周壁の内部に垂直空気通路を備え、また、前記室周壁は、所定高さ位置に上側通気孔群を備えるとともに、該上側通気孔群の上側部位に排気(換気)孔群を備え、
    前記外気導入孔群と前記上側通気孔群とは、前記空気通路を介して連通していることを特徴とする生物資材用キットコンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012183503A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Fujita Corp 焼却灰の前処理方法
CN106635761A (zh) * 2016-12-02 2017-05-10 黔西南州动物卫生监督所 病死家畜生物发酵处理装置

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