JP2005303870A - 端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 筐体を把持した片手でジェスチャ操作により操作可能な端末装置を提供する。
【解決手段】 筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置に装着され接触した指の接触位置を検出するセンサ5と、このセンサにより検出された接触位置の時系列からジェスチャを切り出すジェスチャ識別手段6と、このジェスチャ識別手段により切り出されたジェスチャの組み合わせに対応する一纏まりの機能を実行する制御手段8と、を備えた。
【選択図】 図4
【解決手段】 筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置に装着され接触した指の接触位置を検出するセンサ5と、このセンサにより検出された接触位置の時系列からジェスチャを切り出すジェスチャ識別手段6と、このジェスチャ識別手段により切り出されたジェスチャの組み合わせに対応する一纏まりの機能を実行する制御手段8と、を備えた。
【選択図】 図4
Description
この発明は携帯可能な端末装置に係るものであり、特に端末装置の操作を効率化するユーザインターフェース技術に関する。
携帯電話は、固定式電話との操作性を承継しているため、テンキーを中心とした操作インターフェースが採用されることが多い。また携帯電話は持ち運び容易であることが求められるので、筐体サイズが限られており、筐体に装着可能なキーの個数が限られている。一方で、携帯電話は高機能化の一途を辿っており、少ないキー操作の組み合わせで複雑な機能を選択する必要があるために、操作性が劣化しやすい。
このような問題を解決する方法として、テンキーとは異なる入力デバイスを備える方法がある。そのような入力デバイスの一例として各種の拡張キーがある。またキー以外のデバイスを使用するものとしては、感圧可能なセンサを用いて携帯電話の操作性を向上しようとした構成もある(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載された技術は、感圧可能なセンサを通じたスクロール操作を簡易に行うものであるが、感圧センサはスクロール操作以外の用途にも用いることが可能であり、またそうすることにより携帯電話の複雑な機能を効率的に選択することができる。その一方で、感圧センサはテンキーのクリック感のようなしっかりとした操作感がないことが多く、そのために利用者に不安を与えしまう。このことから、感圧センサを用いた操作インターフェースは、画面に表示された項目をポインティングする目的で用いられることが多く、キー操作のように直接的に機能を選択するような操作インターフェースに採用されづらいものであった。
この発明は、指の接触位置を検出するセンサを用いて、利用者に幅広い機能の中から所望の操作を、確実な操作感で行うことのできる端末装置を提供することを目的とする。
この発明による端末装置は、片手で筐体を把持しキー操作により使用する端末装置において、
筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置に装着され接触した指の接触位置を検出するセンサと、
このセンサにより検出された接触位置の時系列からジェスチャを切り出すジェスチャ識別手段と、
このジェスチャ識別手段により切り出されたジェスチャの組み合わせに対応する一纏まりの機能を実行する制御手段と、
を備えたものである。
筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置に装着され接触した指の接触位置を検出するセンサと、
このセンサにより検出された接触位置の時系列からジェスチャを切り出すジェスチャ識別手段と、
このジェスチャ識別手段により切り出されたジェスチャの組み合わせに対応する一纏まりの機能を実行する制御手段と、
を備えたものである。
このように、この発明による端末装置は、端末を把持する片手でジェスチャ操作が可能であって、さらにジェスチャの組み合わせから機能を選択することとしたので、端末の携帯性に最適で、かつ多様な表現力を有し、確実感のある操作インターフェースを提供するのである。
以下、この発明の実施の形態を図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による端末装置を携帯電話として構成した場合の背面斜視図である。図の端末装置1において、開閉部位2は本体部位3に対してヒンジ機構4を介して開閉自在に装着されている。また本体部位3にはセンサ5が装着されている。このセンサ5は、物体が接触するとその接触位置を電気信号に変換して出力するセンサとなっている。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による端末装置を携帯電話として構成した場合の背面斜視図である。図の端末装置1において、開閉部位2は本体部位3に対してヒンジ機構4を介して開閉自在に装着されている。また本体部位3にはセンサ5が装着されている。このセンサ5は、物体が接触するとその接触位置を電気信号に変換して出力するセンサとなっている。
図1の例では、センサ5は本体部位3の側面に設置されている。しかしながら、センサ5の設置位置は側面に限られるものではなく、筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置であれば、如何なる位置であってもよい。ここで、「筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持する」とは、筐体を把持した手でそのままキーの大部分を操作できるように、筐体を把持した状態を保つ行為を意味しているのであって、例えば図2に示すような方法で端末装置を把持するような行為を指す。
一般に、端末装置1のように携帯可能な端末装置では、片手でも操作しやすいように、キーボタンを一箇所に集中して配置する。そして利用者はその端末を把持する場合に、これらのキーを操作しやすい位置を手で把持するのである。このような場合、手で端末装置を把持したままであっても、その手の一部の指を限定的に動かすことが可能である場合が多い。そしてセンサ5は、このような状態の指によって接触可能な位置に配置されるのである。なお、センサ5に接触する指の位置は、指の先端である必要はなく、指のいずれかの部位であればよいのである。
端末装置1は、図3に示すように、開閉部位2がヒンジ機構4を介して本体部位3に開閉自在に装着されているので、筐体を折り畳んでおくことができる。しかしそれのみならず、開閉部位2を閉蓋した場合(筐体を折り畳んだ状態)においても、センサ5は外部に露出するように配置されているので、筐体を折り畳んだ状態でもセンサ5に接触することが可能となっている。さらに加えて、閉蓋時においても、開蓋時の把持位置とほぼ同じ位置を手で把持したまま、その手の一部の指で接触可能な位置にセンサ5が設置されているという特徴を有している。このようなセンサ5の設置位置としては、端末装置1の側面や背面が代表的である。こうすることで、開蓋・閉蓋の別にかかわらずセンサ5を用いて端末装置1を操作することが可能となる。
図4は、端末装置1の構成を示すブロック図である。図においてヒンジ機構4及びセンサ5は、図1に示した同一符号の構成部位と同じものである。ヒンジ機構4は、開閉部位2と本体部位3とを開閉自在に結合するのみならず、開閉部位2を開閉する操作を検出して、それぞれの操作で信号が発生するようなスイッチ機能を内蔵している。このようなスイッチ機能を有するヒンジ機構は、折り畳み式の携帯電話端末などですでに広く利用されているものであるので、ここではその構造について詳述しない。
またセンサ5は、表面に接触した物体の接触位置を電気信号として出力するセンサである。なお、このようなセンサの実現方式としては、センサ表面を圧力で押した場合にセンサ本体に変形が生じ、その変形によってセンサの電気抵抗の特性に生じた変化を電気信号として出力する感圧センサ方式や、導体が表面付近に接近した場合に静電容量特性に生じる変化を電気信号として出力する非接触型静電容量センサ方式などを初めとする各種方式が知られているが、センサ5に採用するセンサは、物体の接触位置を検出できるものであれば如何なる方式であってもよい。また物体の接触位置の出力の仕方としては、センサ信号を処理する回路がセンサから接触位置の時系列(接触位置の時間変化)が得られるようになっていればどのような方法であってもよく、例えば、センサがその回路に対して割り込み信号を出力するようにしていてもよいし、センサの信号処理回路からポーリングによってセンサの状態を取得するようにしてもよい。
図5は、このようなセンサ5の構成例を示した図である。図の拡大部分はセンサ5が拡大した状態で示されている。この例におけるセンサ5は小さな圧電素子5−1〜5−Nからなる配列で構成されている。圧電素子5−1〜5−Nはそれぞれ独立した圧電素子となっており、物体等が表面と接触することで圧迫を検出した場合に、独立して信号を出力できるようになっている。この結果、複数の部位がそれぞれ押された状態と押されていない状態の2値で表されることとなる。ここでは圧電素子5−1〜5−Nのそれぞれが押された状態を「1」と表現し、押されていない状態(通常の状態)を「0」と表現することとする。このように、このセンサ5の構成例では、各圧電素子は押されているか押されていないかの2値で表現されるため、圧力の絶対値を取得しない。しかし後述するように、このような構成のセンサにもかかわらず、この発明によれば安定した操作性を実現することができる。なお、以降においては、センサ5は状態が変化した場合に割り込み信号を出力することができるようになっているものとし、また必要に応じて現在の状態を取得できる(ポーリング可能な)ようになっているものとして説明を進める。
ジェスチャ識別手段6は、センサ5が出力する接触位置の時系列を処理し、ジェスチャを切り出す回路又は素子である。ただしジェスチャ識別手段6は、コンピュータプログラムと中央演算装置との組み合わせによって同様の機能を実現するように構成されていても構わない。ジェスチャ辞書7は、ジェスチャ識別手段6が切り出すジェスチャのパターンをデータとして記憶する記憶素子又は回路、あるいは記憶媒体である。
制御手段8は、端末装置1の備えている機能であって、ジェスチャが表している一纏まりの機能を、ジェスチャ識別手段6が切り出したジェスチャに合わせて選択し、実行する回路又は素子である。その場合には、ヒンジ機構4が開蓋時・閉蓋時に出力する信号を記憶することで、現在の開閉部位2の状態に応じて、実行する機能を選択するようになっている。
ここで、「一纏まりの機能」とは、操作者が操作によって意識的に選択する機能の単位(まとまり)をいう。例えば携帯電話の場合、発呼をする操作においてさまざまな処理が行われるが、操作者はそれらの処理の一つ一つを分解した形で操作しようと意識するのではなく、「発呼」という一纏まりの機能を操作により選択するのである。このような機能はテンキーや拡張キーなどを一回又は数回操作することで選択できるようになっていることが多い。したがって「一纏まりの機能」とは、テンキー又は拡張キー、ショートカットキーを操作することで操作者が選択しうる機能、と考えることができる。但し、ここでいう一纏まりの機能とは、予めメニュー項目などの形で選択可能とされた機能には限定されず、例えば操作者が事後的にカスタマイズにより追加定義していくマクロ機能(複数の機能の組み合わせ)やアプリケーションプログラムを導入することによって拡張した機能のようなものも「一纏まりの機能」の中に含まれるものとする。
なお、制御手段8も、ジェスチャ識別手段6と同じように、コンピュータプログラムと中央演算装置との組み合わせによって同様の機能を実現するように構成されていてもよい。またジェスチャ識別手段6と制御手段8を必ずしも別体に構成する必要はなく、同一のCPUによって構成しコンピュータプログラムのサブルーチンレベル、あるいは処理ステップレベルでそれぞれの機能を果たすように構成してもよいのである。
タイマ9は、ジェスチャ識別手段6や制御手段8に必要に応じてクロック信号を供給する回路又は素子であって、水晶発振子などを用いて構成される。機能テーブル10は、ジェスチャとそのジェスチャに対応する機能の対応表であって、図示せぬ記憶素子又は回路、記憶媒体などに記憶される情報である。
なお、端末装置1は、携帯電話を例として構成したものであるので、図4に示した構成要素以外に、無線信号を送受信する部位や電源制御を行う部位、キー操作部、LEDや表示部などの構成要素を備えているが、それらの部位の構成や実現方式は、この発明の構成には直接影響するものではないので、ここでは説明を省略する。
続いて、端末装置1の動作について説明する。端末装置1の動作は、ジェスチャ識別手段6における処理と制御手段7における処理とに大別される。始めにジェスチャ識別手段6における処理について説明する。図6は、ジェスチャ識別手段6の処理のフローチャートである。まずセンサ5に指が接触すると、センサ5の圧電素子5−1〜5−Nのいずれかが割り込み信号を発生し、ジェスチャ識別手段6にジェスチャの開始を通知する。これを受けてジェスチャ識別手段6において、図6の処理が活性化される。
図において、ジェスチャ識別手段6はセンサ5に対してポーリングを行い、現在の状態を取得する(ステップS1)。ここで取得される現在の状態とは、圧電素子5−1〜5−Nそれぞれの状態が「1」(押されている状態)か「0」(押されていない状態)のいずれかで表現された1と0の配列である。続いて、指がセンサ5を接触する接触面の大きさが所定値を超えているかどうかを調べる(ステップS2)。指は一定の大きさを有しているので、指がセンサ5に接触すると複数個の圧電素子が同時に「1」の状態となりうる。しかもその場合には、「1」の状態となる圧電素子は隣接する。したがって隣接する圧電素子であって、状態が「1」となっている圧電素子の個数を数えることによって、接触面の大きさを取得することができる。ここで、指は表面が柔らかいので、センサ5に軽く接している状態(例えば、図7)に比べれば、強く押した状態(例えば、図8)では、変形の度合いが大きく、接触面が広がる。このことから、接触面の大きさは指の圧力と相関があるといえる。
このように、接触面の大きさを取得することで、圧力の絶対値を取得できないセンサ素子を使用していても、間接的に圧力に基づく処理が可能となる。そしてこの接触面の大きさが所定値を超えているか否かを検定することで、操作者が誤ってセンサ5に触れてしまった場合に発生する信号を棄却することが可能となる。
また、ユーザが触る位置に基づいて操作を行うユーザインターフェースでは、接触開始直後において接触位置が変動するためにジェスチャの形状が不安定となることが多い。そのため、ステップS2のように、何らかの条件を設けて不安定な接触位置を棄却した方がよりしっかりした操作感が得られるのである。
ステップS2で、接触面の大きさが所定値を上回らない場合は、ステップS3に進む(ステップS2:No)。ステップS3では、タイマ9を用いて一定時間、例えば10ミリ秒が経過するまで待機し、その時間が経過後、再びステップS1に戻って次の状態の処理を行う。一方、ステップS2で、接触面の大きさが所定値を上回った場合はステップS4に進む。
以上の処理は、接触面の大きさが所定値を上回らない場合に、その状態を棄却することで誤操作や処理の不安定感を取り除くことを目的としているが、この場合に状態を棄却せずに、すべての圧電素子の状態が「0」となっていると仮定して、ステップS4に進む制御を行っても構わない。
また、より圧力値が直接得られるセンサを用いて構成している場合は、ステップS2を接触面の大きさではなく圧力値に基づいて検定するようにしてもよい。
続いて、このようにして取得した接触位置の情報を接触位置の時系列に追加する(ステップS4)。接触位置の時系列は、複数の接触位置データからなる配列であって、発生時刻順にデータが並べられたものである。ここでは、記憶容量を節約するために、「1」が連続する圧電素子の分布の中央値(分布の中心となる圧電素子の位置、あるいは分布の中心となる圧電素子を識別する情報)のみを採用して時系列の要素として記憶する。その際、タイマ9から現在時刻を取得して接触位置とともに時系列要素として記憶しておくようにしてもよい。
次に、ジェスチャが終了したかどうかを判断する(ステップS5)。ジェスチャの終了を判断する方法の例として、「1」の状態となっている圧電素子の個数が0個となったかどうかを判断する方法(第1の方法)が考えられる。ジェスチャ操作中は、指がセンサ5のいずれかの部位に接しているので、いずれかの圧電素子が「1」の状態となっている。そしてジェスチャが終了すると、指がセンサ5を離れるので、「1」の状態となっている圧電素子の個数が0個となる。したがって「1」の状態となっている圧電素子の個数が0個となったかどうかで、指がセンサ5に接しているかどうかを判別できる。この方法はセンサ5を指が離れたことをもって、ジェスチャが完了したと判断するものであり、指が離れると即座に、ジェスチャが完了した、と判断されることになる。
また他に、定常状態が一定時間経過したことを検知する方法(第2の方法)が考えられる。これは、時系列要素の間の差分を求めることで検知することができる。すなわち一定数以上の時系列要素の間の差分が0(前後の要素が同じ)であれば、何ら新たな操作をセンサ5に加えていないことを意味するから、そのことをもってジェスチャの終了を判断するのである。
ただし指をセンサ5に触れたまま状態変化が生じない場合は、操作者が操作に不慣れであったり、考えながら操作しているために、ジェスチャの途中であることも想定できるので、この場合においても「1」の状態となっている圧電素子の個数が0個となった状態が一定時間継続した場合に、ジェスチャ終了と判断するようにする。
第2の方法、すなわち一定時間が経過する間、状態変化が生じないことを利用してジェスチャの終了を判断する方法は、ジェスチャを中断しても再開できることを特徴としている。第1の方法の場合は、指がセンサ5から離れたら即座にジェスチャ終了と判断してしまうので、ジェスチャの再開という概念がない。また、第2の方法の場合は、ジェスチャの中断(指がセンサ5から離れている時間)までも操作の一環としてみなすことができるので、ジェスチャの自由度や組み合わせが豊富となり表現力が増すという利点がある。以降では、第2の方法に基づいてジェスチャ終了を判断するものとして説明することとする。しかし、第1の方法であってもジェスチャを利用することができるので、この発明の趣旨は達成される。
なお、ステップS5において、ジェスチャ終了と判断されなかった場合は、ステップS3に進み(ステップS5:Yes)、ステップS1からの処理を繰り返す。
また、ステップS5において、ジェスチャ終了と判断された場合は、ステップS6に進む。ここでは、これまでの接触位置の時系列をジェスチャに変換する。この構成では、一定時間が経過することを条件としてジェスチャ終了の判断する方法(第2の方法)を採用しているので、時系列の中には、指がセンサ5に接触していない状態(圧電素子がすべて「0」の状態)も含まれている。
次に、時系列を移動量ベクトルに変換する(ステップS6)。移動量ベクトルとは時系列要素間の接触位置の変化量(差分)であるが、変化する方向に応じて、例えば図9に示すような符号を付することとする。そして移動量ベクトルに変換された入力時系列とジェスチャ辞書8に記憶されている各ジェスチャパターンとの距離値を算出する(ステップS7)。
ジェスチャ辞書8に記憶されているジェスチャパターンは、この端末装置1によって認識可能なジェスチャの基本的な時系列情報であり、例えば図10に示すようなパターン(ジェスチャ1〜ジェスチャ11)などの移動量ベクトルの時系列情報が予め記憶されている。ここに記憶されるジェスチャパターンの特徴は、ストローク操作(センサ5の表面を指で一方向のみになぞる操作)とタップ操作(センサ5の表面に一時的に接触する操作)を最小単位とした場合に、これらの最小単位を2つ以上含んだ組み合わせとして構成されているという点である。
このような構成を採用することで、次のような効果が生じる。まず、携帯電話の筐体側面のように限られたスペースに接触センサを配置した場合、設置面の一定方向になぞる(ストローク操作)か、タップ操作程度の操作バリエーションしかないが、これらを複数組み合わせることで複雑なジェスチャパターンを作り出せる。したがって異なるジェスチャを多くの機能に対応させることが可能となり、ジェスチャ操作の適用範囲を広げることができる。
また、ジェスチャの最小単位一つだけで機能選択をさせることも考えられるが、センサ5は筐体外部に露出しているものであるため、誤操作も生じやすい。最小単位となるジェスチャを複数組み合わせることで、かかる誤操作の可能性を減じることができるのである。
ジェスチャパターンとの距離値の算出は、一般的なパターン照合技術を用いて行う。このようなパターン照合技術はいくつか知られており、どのような方法でパターン照合を行ってもよい。以下の説明では、そのような方法の例として、DP(Dynamic Programming)マッチングによる方法を紹介する。
入力時系列およびジェスチャパターンのi番目のベクトル要素をそれぞれf(i)、g(i)とし、d(i,j)を入力時系列のi番目のベクトル要素とジェスチャパターンのj番目のベクトル要素との絶対値距離d(i,j)=|f(i)−g(j)|により算出する。そして、入力時系列のi番目のベクトル要素とジェスチャパターンのj番目のベクトル要素との差を算出する際のDP評価値h(i,j)を以下のように算出し、これをDPマッチングによる距離値とする。
なお上式において、DP_PENALTYは1対1の対応付け以外の場合のペナルティ値を表している。つまり対応付けを行う入力時系列のベクトル要素とジェスチャパターンのベクトル要素とが1対1の対応付けとならない場合、多対1あるいは1対多の対応付けを行うが、この場合は多対1あるいは1対多の対応付けを評価値として表す必要がある。例えば、入力時系列のベクトル要素が上方向で、ジェスチャパターンのベクトル要素が下方向となった場合、両者を対応づけたときの評価値は、−1(上方向)と+1(下方向)なので2となるが、この場合は対応付けが正しく行えていないので、ペナルティ値をこの評価値に加えることとしたものである。
また、このようなペナルティ値を事後的に増減して評価値を調整するのではなく、最初の数値化の段階で、上方向を−N、下方向を+Nすることで、正しく対応付けができなかった場合の評価値を大きくすることも可能である。
このように、DPマッチングによって、ジェスチャパターンとの距離値を算出することとしたので、時間的に操作パターンが変動しても適切なジェスチャパターンを選択することができる。また例えば、上から下へのストローク操作と下から上へのストローク操作とを一続きの操作(上→下→上)で行うような簡単な変形にも容易に対応できるのである。
なお、ステップS5において、指がセンサ5の表面から離れる動作が発生しても、即座にジェスチャの終了とは判断しないこととしたので、時系列の中には「1」の圧電素子数のが0個の状態の時系列要素が含まれることになる。この場合の移動量ベクトルは次のようにして算出する。すなわち、その前において指がセンサ5の表面に接していた状態と、その後において指がセンサ5の表面に接していた状態との差異に基づいて方向と移動ベクトルの絶対値を与えることとする。例えば、上から下になぞるストローク操作を続けて二回高速に行う場合、指がセンサ5の表面に接していない間の指の移動速度は大きくなると考えられる。またタップ操作を二回繰り返すような場合は、ほぼ同じ位置を二回タップすることが多いので、指の移動速度はほぼ0と考えられる。このように、指が離れている前後のセンサ5に接していた状態に基づいて、指が離れている間の移動量ベクトルを補完することで、ジェスチャの動きを適切に数値化することが可能となる。
最後に、このようにしてジェスチャパターンごとに算出したDPマッチングの距離値の中で、入力時系列との最も距離値が小さいジェスチャパターンをジェスチャ識別手段の処理結果として出力する(ステップS8)。
次に制御手段8の処理について説明する。制御手段8は、ジェスチャ識別手段6によって特定されたジェスチャパターンを取得し、このジェスチャパターンに対応する機能を機能テーブル10から特定して、その機能を実行する。図11は、機能テーブル10の内容の例を示す図である。図が示すように、機能テーブル10はジェスチャパターンを識別する情報と、そのジェスチャパターンに対応する開蓋時の機能と閉蓋時の機能との対応表である。表において、「−」(ハイフン)は、対応する機能が存在しない、すなわち、このようなジェスチャ操作を行っても何も機能が実行されないことを意味する。なお、図11に示した例では同一のジェスチャに対する開蓋時機能と閉蓋時機能は常に同一か、あるいは閉蓋時機能がなく開蓋時機能のみが指定されている例のみに限られているが、このような例に限定されるものではなく、
また、すでに述べたように開閉部位2が開蓋状態にあるのか閉蓋状態にあるのか、については、閉蓋操作・開蓋操作に伴ってヒンジ機構4から送出される信号に基づいて判断する。このようにして、制御手段8は、この表を参照してジェスチャ識別手段6が特定したジェスチャパターンに対応する機能を実行するのである。
また、すでに述べたように開閉部位2が開蓋状態にあるのか閉蓋状態にあるのか、については、閉蓋操作・開蓋操作に伴ってヒンジ機構4から送出される信号に基づいて判断する。このようにして、制御手段8は、この表を参照してジェスチャ識別手段6が特定したジェスチャパターンに対応する機能を実行するのである。
このように、端末装置1によれば、筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置に装着されたセンサ5に対して指によるジェスチャ操作を行うことにより操作可能としたので、多様な操作を片手で行うことが可能となる。
また、ジェスチャ識別手段6によってジェスチャを切り出し、切り出したジェスチャを複数個組み合わせてジェスチャパターンとした上で、ジェスチャパターンに対応する一纏まりの機能を選択して実行するようにしたので、接触センサを用いたユーザインターフェースにもかかわらず、しっかりとした操作感で操作することが可能となる。
またセンサ5を開蓋時と閉蓋時のどちらでも操作できる位置に配置したので、開蓋時のみならず閉蓋時においてもジェスチャ操作が可能である。さらに、機能テーブル10に、各ジェスチャパターンに対応する開蓋時の機能と閉蓋時の機能を記憶させることとし、ヒンジ機構4から得られた閉開蓋情報に基づいてジェスチャパターンに対応するいずれかの機能を選択することとしたので、閉蓋状態・開蓋状態のそれぞれの状態に合わせて最適な機能をジェスチャにより独立して選択できる。
また閉蓋時と開蓋時で独立した機能を対応付けるように構成したことにより、ジェスチャ操作で選択できる機能を制限できる。このため、閉蓋状態で端末装置1を持ち運ぶ場合などに、センサ5に物体が接触する等の原因により、誤ってジェスチャ識別してしまっても、一部の機能が実行されないように制限することが可能なのである。
なお、この発明の実施の形態1においては、この発明による端末装置として、携帯電話端末を例にとって説明した。しかしこのことは、この発明に係る端末装置が携帯電話端末に限定されることを意味するものではない。つまりこの発明は、PDA(Personal Digital Assistant)や電子辞書のような携帯情報機器、さらには固定式電話機の受話器部分(子機を含む)や家電機器のリモコン端末のように片手で把持可能であって、さらにキーを押下して機能選択し操作を行うようになっているあらゆる端末装置に広く適用できるのである。
さらに、この発明の実施の形態1においては、1次元の接触位置を出力するセンサを用いて構成しているが、接触位置やジェスチャの形状は1次元に限定されるものではなく、2次元であってもよい。2次元のジェスチャのマッチングについても、上述したDPマッチングで行うことが可能であることは広く知られている。
また、この発明の実施の形態1においては、ジェスチャ識別手段6においてジェスチャの組み合わせを切り出すこととしたが、この他にもジェスチャ識別手段6で一つ一つのジェスチャ(ストローク操作やタップ操作)を切り出しておき、制御手段8でジェスチャの組み合わせを構成するようにしてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、接触センサを用いてこの発明の端末装置1を構成する例について説明したが、接触センサに替えて非接触型センサを用いても構成できる。この発明の実施の形態2による端末装置はかかる特徴を有するものである。
実施の形態1では、接触センサを用いてこの発明の端末装置1を構成する例について説明したが、接触センサに替えて非接触型センサを用いても構成できる。この発明の実施の形態2による端末装置はかかる特徴を有するものである。
図12は、この発明の実施の形態2による端末装置の正面図である。図において、端末装置11は回動可能な部位12(以下、回動部位12という)を有する携帯電話装置である。本体部位13は回動部位12と図示せぬヒンジ機構14によって回動自在に結合されている。センサ15は、実施の形態1におけるセンサ5と同じように、端末装置11の筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置に装着されている。なお、図13は回動部位12の角度を変えた状態の正面図である。また図14は、回動部位12を本体部位13に重ね合わせた状態の正面図である。この図が示すように、回動部位12は、本体部位13の正面の一部(キー操作部)を覆い隠すように開閉自在に装着された部位であって、図14のように回動部位12と本体部位13とをほぼ完全に重ね合わせた状態を、閉蓋時と呼ぶこととする。またそうでない状態のことを開蓋時という。
図15は、端末装置11の構成を示すブロック図である。図において、ヒンジ機構14は、実施の形態1におけるヒンジ機構4と同じように開閉操作に伴って、その操作が行われたことを通知する信号を端末装置11の制御部分に送出するようになっている。センサ15は、図12〜図14のセンサ15と同じものであり、非接触型センサであることを特徴としている。このような非接触型センサの例としては、米国Cirque社のTSM9910や、米国Synaptics社製TouchPadなどの静電容量型非接触センサなどがある。これらのセンサは、導体である人体の一部がセンサ表面に近づくことによって生じる静電容量の変化を検知し、そのことを電気信号として出力することが主な原理とされている。しかしながら、この発明においてはいかなる原理でセンサ表面への接近を検出してもよく、例えば赤外線や温度変化を用いてセンサ表面への接近を検出するようなでもよいのである。なお、以下の説明ではセンサ15が静電容量型非接触センサを用いて構成されているものとして説明する。
ジェスチャ操作履歴16は、操作者がセンサ15に対して行ったジェスチャ操作に関する情報のうち、ジェスチャ操作の速さを表す情報、例えば各ジェスチャ完了までの所要時間を蓄積し、記憶するジェスチャ操作履歴ファイルであり、記憶素子や記憶回路、又は記憶媒体を用いて構成されている。所要時間算出手段17は、ジェスチャ操作履歴16に記憶されているジェスチャ操作の速さを表す情報に基づいて、ジェスチャ操作完了の所要時間の最大値算出する部位である。なお、所要時間算出手段17は、コンピュータプログラムと中央演算装置との組み合わせによって同様の機能を実現するように構成されていてもよい。
なお、その他図4と同一の符号を付された構成要素については実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。また端末装置11は、この発明の実施の形態の一例として、携帯電話として構成したものである。したがって、図15に示した構成要素以外に、無線部や電源制御部、テンキー、LEDや表示部などの構成要素を備えているが、そのような構成要素の実現方式は、この発明の構成には直接影響するものではないので、それらの部位についても説明を省略する。
続いて、端末装置11の動作について説明する。図14は、端末装置11の動作のフローチャートである。なお、図14において図6のフローチャートと同一の符号を付したステップは、実施の形態1と同様であるので、ここでは異なる動作ステップ部分についてのみ説明を行うこととする。
まずセンサ15に指が接近すると、センサ15は割り込み信号を発生し、ジェスチャ識別手段6にジェスチャの開始を通知する。これを受けてジェスチャ識別手段6では図14の処理が活性化され、処理が開始される。それと同時に、センサ15は、いくつかのプロット(代表点)における指とセンサ表面との距離の情報を表す信号をプロット毎に出力する。この信号は、図15に示すように表面と接触しているプロット(距離0)で最大となり、一定の距離以上離れたプロットでは0となる。したがって最大値となるプロットの個数を数えれば、接触面の大きさを求めることができる。
また最大値のプロットに替えて、一定値以上の信号値となるプロットの個数を数えることでも、接触面の大きさと同等の情報を得ることができる。これによって非接触ではあるが、センサ表面に指を接触させている状態の情報も取得できるので、識別可能なジェスチャパターンの数を増やすことができ、したがって数多くの機能をそれぞれ特有のジェスチャ操作で指示することが可能となる。
ステップS1でこのセンサ15の状態を取得し、以降ステップS2〜S4まで処理を行った時点で、ジェスチャ識別手段6は、所要時間算出手段17を用いて、ジェスチャ完了の所要時間の最大値を算出する。所要時間算出手段17は、ジェスチャ操作履歴16に蓄積されているジェスチャ操作の速さを表す情報に基づいて、ジェスチャ完了の所要時間の最大値を決定する。ジェスチャ完了の所要時間の最大値の決定方法としては、例えばジェスチャ操作履歴16に記憶されるジェスチャ操作の速さを表す情報が、各ジェスチャ完了までの所要時間であるならば、所要時間の平均値を求め、この平均値にある一定のマージン値を加えた値を所要時間の最大値とする、などの方法が考えられる。
また、ジェスチャ操作の速さを表す情報としては、移動量ベクトルから算出された指の移動速度としてもよく、この場合には、例えば図15に示すように、この指の移動速度を数段階に分けて、それぞれの段階に応じてタイムアウト値を設けておいて、このタイムアウト値に基づいて決定するようにしてもよい。
ステップS5において、センサ15の状態が定常状態になってから所要時間算出手段17が算出したジェスチャ完了の所要時間の最大値が経過したかどうかを調べ、経過している場合にはそこでジェスチャが完了したものと判断する。ここでセンサ15が定常状態となった場合とは、時系列の前の要素と今回の要素が変化がない状態をいう。そしてジェスチャが終了したと判定した場合には(ステップS5:Yes)、ステップS52に進み、ジェスチャの速さを表す情報をジェスチャ操作履歴16に記憶させる。その後ステップS6〜S8は実施の形態1と同様である。
また、制御手段8がヒンジ機構14から通知される信号に基づいて、開蓋時と閉蓋時のそれぞれの機能をジェスチャパターンに合わせて選択する点についても、実施の形態1と同様である。
以上のように、この発明の実施の形態2の端末装置によれば、回動部位12を備えた開閉自在の筐体を有する端末装置において、開蓋時と閉蓋時の双方で外部から露出する位置にセンサ15を装着したので、どちらの状態であってもセンサ15に対するジェスチャを行うことで、操作を行うことができる。
またジェスチャ操作履歴16と所要時間算出手段17とを備え、ジェスチャ操作の速さを表す情報に基づいて、ジェスチャ完了までの時間を変更するように構成した。これによって、操作者の操作習熟度が上がり、手早く操作できるようになってきた場合に、より短時間かつ効率的に操作が行えるようになるのである。
なお上述の記載においては、毎回ジェスチャ完了までの時間を設定しなおすこととして処理の説明を行ったが、学習モード・定常モードのように、一時期のみジェスチャ完了までの時間を変更するようにし、以降は変更しないようにしておいてもよい。
また実施の形態1の端末装置では折り畳み式の筐体を有するものとして、さらに端末装置11では回動可能な部位を備える筐体を有するものとして、この発明の実施の形態を説明してきたが、所謂フリップ式やスライド式などの筐体を有するものであっても適用可能であることはいうまでもないのである。
この発明は、特に携帯電話を初めとする携帯情報端末やテレビやオーディオ、家電製品などのリモコン端末を効率的に操作するユーザインターフェースに適用可能である。
5、15 センサ、
6 ジェスチャ識別手段、
8 制御手段、
16 ジェスチャ操作履歴、
17 所要時間算出手段。
6 ジェスチャ識別手段、
8 制御手段、
16 ジェスチャ操作履歴、
17 所要時間算出手段。
この発明による端末装置は、片手で把持可能な筐体を有し、筐体を把持する手の指でキー操作して使用する端末装置であって、開閉自在に装着され閉蓋時に筐体の正面又は背面の一部を覆い隠す部位を備える端末装置において、
上記筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置であって、上記部位の閉蓋時と開蓋時のいずれにおいても外部に露出する位置に装着され、接触した指の接触位置を検出するセンサと、
このセンサにより検出された接触位置の時系列からジェスチャを切り出すジェスチャ識別手段と、
このジェスチャ識別手段により切り出された複数のジェスチャを組み合わせて、組み合わされた複数のジェスチャに対応する機能を実行する制御手段と、
を備えたものである。
上記筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置であって、上記部位の閉蓋時と開蓋時のいずれにおいても外部に露出する位置に装着され、接触した指の接触位置を検出するセンサと、
このセンサにより検出された接触位置の時系列からジェスチャを切り出すジェスチャ識別手段と、
このジェスチャ識別手段により切り出された複数のジェスチャを組み合わせて、組み合わされた複数のジェスチャに対応する機能を実行する制御手段と、
を備えたものである。
この発明は携帯可能な端末装置に係るものであり、特に端末装置の操作を効率化するユーザインターフェース技術に関する。
携帯電話は、固定式電話との操作性を承継しているため、テンキーを中心とした操作インターフェースが採用されることが多い。また携帯電話は持ち運び容易であることが求められるので、筐体サイズが限られており、筐体に装着可能なキーの個数が限られている。一方で、携帯電話は高機能化の一途を辿っており、少ないキー操作の組み合わせで複雑な機能を選択する必要があるために、操作性が劣化しやすい。
このような問題を解決する方法として、テンキーとは異なる入力デバイスを備える方法がある。そのような入力デバイスの一例として各種の拡張キーがある。またキー以外のデバイスを使用するものとしては、感圧可能なセンサを用いて携帯電話の操作性を向上しようとした構成もある(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載された技術は、感圧可能なセンサを通じたスクロール操作を簡易に行うものであるが、感圧センサはスクロール操作以外の用途にも用いることが可能であり、またそうすることにより携帯電話の複雑な機能を効率的に選択することができる。その一方で、感圧センサはテンキーのクリック感のようなしっかりとした操作感がないことが多く、そのために利用者に不安を与えしまう。このことから、感圧センサを用いた操作インターフェースは、画面に表示された項目をポインティングする目的で用いられることが多く、キー操作のように直接的に機能を選択するような操作インターフェースに採用されづらいものであった。
この発明は、指の接触位置を検出するセンサを用いて、利用者に幅広い機能の中から所望の操作を、確実な操作感で行うことのできる端末装置を提供することを目的とする。
この発明による端末装置は、片手で把持可能な筐体を有し、筐体を把持する手の指でキー操作して使用する端末装置であって、開閉自在に装着され閉蓋時に筐体の正面又は背面の一部を覆い隠す部位を備える端末装置において、
上記筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置であって、上記部位の閉蓋時と開蓋時のいずれにおいても外部に露出する位置に装着され、接触した指の接触位置を検出するセンサと、
このセンサにより検出された接触位置の時系列からジェスチャを切り出すジェスチャ識別手段と、
このジェスチャ識別手段により切り出された複数のジェスチャを組み合わせて、組み合わされた複数のジェスチャに対応する機能を実行する制御手段とを備え、
前記センサは、さらに指の接触面の大きさを検出し、
前記ジェスチャ識別手段は、このセンサに検出された接触位置の時系列から、上記接触面の大きさが所定値を下回った時間帯における接触位置の時系列を棄却してジェスチャを切り出すものである。
上記筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置であって、上記部位の閉蓋時と開蓋時のいずれにおいても外部に露出する位置に装着され、接触した指の接触位置を検出するセンサと、
このセンサにより検出された接触位置の時系列からジェスチャを切り出すジェスチャ識別手段と、
このジェスチャ識別手段により切り出された複数のジェスチャを組み合わせて、組み合わされた複数のジェスチャに対応する機能を実行する制御手段とを備え、
前記センサは、さらに指の接触面の大きさを検出し、
前記ジェスチャ識別手段は、このセンサに検出された接触位置の時系列から、上記接触面の大きさが所定値を下回った時間帯における接触位置の時系列を棄却してジェスチャを切り出すものである。
このように、この発明による端末装置は、端末を把持する片手でジェスチャ操作が可能であって、さらにジェスチャの組み合わせから機能を選択することとしたので、端末の携帯性に最適で、かつ多様な表現力を有し、確実感のある操作インターフェースを提供するのである。
以下、この発明の実施の形態を図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による端末装置を携帯電話として構成した場合の背面斜視図である。図の端末装置1において、開閉部位2は本体部位3に対してヒンジ機構4を介して開閉自在に装着されている。また本体部位3にはセンサ5が装着されている。このセンサ5は、物体が接触するとその接触位置を電気信号に変換して出力するセンサとなっている。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による端末装置を携帯電話として構成した場合の背面斜視図である。図の端末装置1において、開閉部位2は本体部位3に対してヒンジ機構4を介して開閉自在に装着されている。また本体部位3にはセンサ5が装着されている。このセンサ5は、物体が接触するとその接触位置を電気信号に変換して出力するセンサとなっている。
図1の例では、センサ5は本体部位3の側面に設置されている。しかしながら、センサ5の設置位置は側面に限られるものではなく、筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置であれば、如何なる位置であってもよい。ここで、「筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持する」とは、筐体を把持した手でそのままキーの大部分を操作できるように、筐体を把持した状態を保つ行為を意味しているのであって、例えば図2に示すような方法で端末装置を把持するような行為を指す。
一般に、端末装置1のように携帯可能な端末装置では、片手でも操作しやすいように、キーボタンを一箇所に集中して配置する。そして利用者はその端末を把持する場合に、これらのキーを操作しやすい位置を手で把持するのである。このような場合、手で端末装置を把持したままであっても、その手の一部の指を限定的に動かすことが可能である場合が多い。そしてセンサ5は、このような状態の指によって接触可能な位置に配置されるのである。なお、センサ5に接触する指の位置は、指の先端である必要はなく、指のいずれかの部位であればよいのである。
端末装置1は、図3に示すように、開閉部位2がヒンジ機構4を介して本体部位3に開閉自在に装着されているので、筐体を折り畳んでおくことができる。しかしそれのみならず、開閉部位2を閉蓋した場合(筐体を折り畳んだ状態)においても、センサ5は外部に露出するように配置されているので、筐体を折り畳んだ状態でもセンサ5に接触することが可能となっている。さらに加えて、閉蓋時においても、開蓋時の把持位置とほぼ同じ位置を手で把持したまま、その手の一部の指で接触可能な位置にセンサ5が設置されているという特徴を有している。このようなセンサ5の設置位置としては、端末装置1の側面や背面が代表的である。こうすることで、開蓋・閉蓋の別にかかわらずセンサ5を用いて端末装置1を操作することが可能となる。
図4は、端末装置1の構成を示すブロック図である。図においてヒンジ機構4及びセンサ5は、図1に示した同一符号の構成部位と同じものである。ヒンジ機構4は、開閉部位2と本体部位3とを開閉自在に結合するのみならず、開閉部位2を開閉する操作を検出して、それぞれの操作で信号が発生するようなスイッチ機能を内蔵している。このようなスイッチ機能を有するヒンジ機構は、折り畳み式の携帯電話端末などですでに広く利用されているものであるので、ここではその構造について詳述しない。
またセンサ5は、表面に接触した物体の接触位置を電気信号として出力するセンサである。なお、このようなセンサの実現方式としては、センサ表面を圧力で押した場合にセンサ本体に変形が生じ、その変形によってセンサの電気抵抗の特性に生じた変化を電気信号として出力する感圧センサ方式や、導体が表面付近に接近した場合に静電容量特性に生じる変化を電気信号として出力する非接触型静電容量センサ方式などを初めとする各種方式が知られているが、センサ5に採用するセンサは、物体の接触位置を検出できるものであれば如何なる方式であってもよい。また物体の接触位置の出力の仕方としては、センサ信号を処理する回路がセンサから接触位置の時系列(接触位置の時間変化)が得られるようになっていればどのような方法であってもよく、例えば、センサがその回路に対して割り込み信号を出力するようにしていてもよいし、センサの信号処理回路からポーリングによってセンサの状態を取得するようにしてもよい。
図5は、このようなセンサ5の構成例を示した図である。図の拡大部分はセンサ5が拡大した状態で示されている。この例におけるセンサ5は小さな圧電素子5−1〜5−Nからなる配列で構成されている。圧電素子5−1〜5−Nはそれぞれ独立した圧電素子となっており、物体等が表面と接触することで圧迫を検出した場合に、独立して信号を出力できるようになっている。この結果、複数の部位がそれぞれ押された状態と押されていない状態の2値で表されることとなる。ここでは圧電素子5−1〜5−Nのそれぞれが押された状態を「1」と表現し、押されていない状態(通常の状態)を「0」と表現することとする。このように、このセンサ5の構成例では、各圧電素子は押されているか押されていないかの2値で表現されるため、圧力の絶対値を取得しない。しかし後述するように、このような構成のセンサにもかかわらず、この発明によれば安定した操作性を実現することができる。なお、以降においては、センサ5は状態が変化した場合に割り込み信号を出力することができるようになっているものとし、また必要に応じて現在の状態を取得できる(ポーリング可能な)ようになっているものとして説明を進める。
ジェスチャ識別手段6は、センサ5が出力する接触位置の時系列を処理し、ジェスチャを切り出す回路又は素子である。ただしジェスチャ識別手段6は、コンピュータプログラムと中央演算装置との組み合わせによって同様の機能を実現するように構成されていても構わない。ジェスチャ辞書7は、ジェスチャ識別手段6が切り出すジェスチャのパターンをデータとして記憶する記憶素子又は回路、あるいは記憶媒体である。
制御手段8は、端末装置1の備えている機能であって、ジェスチャが表している一纏まりの機能を、ジェスチャ識別手段6が切り出したジェスチャに合わせて選択し、実行する回路又は素子である。その場合には、ヒンジ機構4が開蓋時・閉蓋時に出力する信号を記憶することで、現在の開閉部位2の状態に応じて、実行する機能を選択するようになっている。
ここで、「一纏まりの機能」とは、操作者が操作によって意識的に選択する機能の単位(まとまり)をいう。例えば携帯電話の場合、発呼をする操作においてさまざまな処理が行われるが、操作者はそれらの処理の一つ一つを分解した形で操作しようと意識するのではなく、「発呼」という一纏まりの機能を操作により選択するのである。このような機能はテンキーや拡張キーなどを一回又は数回操作することで選択できるようになっていることが多い。したがって「一纏まりの機能」とは、テンキー又は拡張キー、ショートカットキーを操作することで操作者が選択しうる機能、と考えることができる。但し、ここでいう一纏まりの機能とは、予めメニュー項目などの形で選択可能とされた機能には限定されず、例えば操作者が事後的にカスタマイズにより追加定義していくマクロ機能(複数の機能の組み合わせ)やアプリケーションプログラムを導入することによって拡張した機能のようなものも「一纏まりの機能」の中に含まれるものとする。
なお、制御手段8も、ジェスチャ識別手段6と同じように、コンピュータプログラムと中央演算装置との組み合わせによって同様の機能を実現するように構成されていてもよい。またジェスチャ識別手段6と制御手段8を必ずしも別体に構成する必要はなく、同一のCPUによって構成しコンピュータプログラムのサブルーチンレベル、あるいは処理ステップレベルでそれぞれの機能を果たすように構成してもよいのである。
タイマ9は、ジェスチャ識別手段6や制御手段8に必要に応じてクロック信号を供給する回路又は素子であって、水晶発振子などを用いて構成される。機能テーブル10は、ジェスチャとそのジェスチャに対応する機能の対応表であって、図示せぬ記憶素子又は回路、記憶媒体などに記憶される情報である。
なお、端末装置1は、携帯電話を例として構成したものであるので、図4に示した構成要素以外に、無線信号を送受信する部位や電源制御を行う部位、キー操作部、LEDや表示部などの構成要素を備えているが、それらの部位の構成や実現方式は、この発明の構成には直接影響するものではないので、ここでは説明を省略する。
続いて、端末装置1の動作について説明する。端末装置1の動作は、ジェスチャ識別手段6における処理と制御手段7における処理とに大別される。始めにジェスチャ識別手段6における処理について説明する。図6は、ジェスチャ識別手段6の処理のフローチャートである。まずセンサ5に指が接触すると、センサ5の圧電素子5−1〜5−Nのいずれかが割り込み信号を発生し、ジェスチャ識別手段6にジェスチャの開始を通知する。これを受けてジェスチャ識別手段6において、図6の処理が活性化される。
図において、ジェスチャ識別手段6はセンサ5に対してポーリングを行い、現在の状態を取得する(ステップS1)。ここで取得される現在の状態とは、圧電素子5−1〜5−Nそれぞれの状態が「1」(押されている状態)か「0」(押されていない状態)のいずれかで表現された1と0の配列である。続いて、指がセンサ5を接触する接触面の大きさが所定値を超えているかどうかを調べる(ステップS2)。指は一定の大きさを有しているので、指がセンサ5に接触すると複数個の圧電素子が同時に「1」の状態となりうる。しかもその場合には、「1」の状態となる圧電素子は隣接する。したがって隣接する圧電素子であって、状態が「1」となっている圧電素子の個数を数えることによって、接触面の大きさを取得することができる。ここで、指は表面が柔らかいので、センサ5に軽く接している状態(例えば、図7)に比べれば、強く押した状態(例えば、図8)では、変形の度合いが大きく、接触面が広がる。このことから、接触面の大きさは指の圧力と相関があるといえる。
このように、接触面の大きさを取得することで、圧力の絶対値を取得できないセンサ素子を使用していても、間接的に圧力に基づく処理が可能となる。そしてこの接触面の大きさが所定値を超えているか否かを検定することで、操作者が誤ってセンサ5に触れてしまった場合に発生する信号を棄却することが可能となる。
また、ユーザが触る位置に基づいて操作を行うユーザインターフェースでは、接触開始直後において接触位置が変動するためにジェスチャの形状が不安定となることが多い。そのため、ステップS2のように、何らかの条件を設けて不安定な接触位置を棄却した方がよりしっかりした操作感が得られるのである。
ステップS2で、接触面の大きさが所定値を上回らない場合は、ステップS3に進む(ステップS2:No)。ステップS3では、タイマ9を用いて一定時間、例えば10ミリ秒が経過するまで待機し、その時間が経過後、再びステップS1に戻って次の状態の処理を行う。一方、ステップS2で、接触面の大きさが所定値を上回った場合はステップS4に進む。
以上の処理は、接触面の大きさが所定値を上回らない場合に、その状態を棄却することで誤操作や処理の不安定感を取り除くことを目的としているが、この場合に状態を棄却せずに、すべての圧電素子の状態が「0」となっていると仮定して、ステップS4に進む制御を行っても構わない。
また、より圧力値が直接得られるセンサを用いて構成している場合は、ステップS2を接触面の大きさではなく圧力値に基づいて検定するようにしてもよい。
続いて、このようにして取得した接触位置の情報を接触位置の時系列に追加する(ステップS4)。接触位置の時系列は、複数の接触位置データからなる配列であって、発生時刻順にデータが並べられたものである。ここでは、記憶容量を節約するために、「1」が連続する圧電素子の分布の中央値(分布の中心となる圧電素子の位置、あるいは分布の中心となる圧電素子を識別する情報)のみを採用して時系列の要素として記憶する。その際、タイマ9から現在時刻を取得して接触位置とともに時系列要素として記憶しておくようにしてもよい。
次に、ジェスチャが終了したかどうかを判断する(ステップS5)。ジェスチャの終了を判断する方法の例として、「1」の状態となっている圧電素子の個数が0個となったかどうかを判断する方法(第1の方法)が考えられる。ジェスチャ操作中は、指がセンサ5のいずれかの部位に接しているので、いずれかの圧電素子が「1」の状態となっている。そしてジェスチャが終了すると、指がセンサ5を離れるので、「1」の状態となっている圧電素子の個数が0個となる。したがって「1」の状態となっている圧電素子の個数が0個となったかどうかで、指がセンサ5に接しているかどうかを判別できる。この方法はセンサ5を指が離れたことをもって、ジェスチャが完了したと判断するものであり、指が離れると即座に、ジェスチャが完了した、と判断されることになる。
また他に、定常状態が一定時間経過したことを検知する方法(第2の方法)が考えられる。これは、時系列要素の間の差分を求めることで検知することができる。すなわち一定数以上の時系列要素の間の差分が0(前後の要素が同じ)であれば、何ら新たな操作をセンサ5に加えていないことを意味するから、そのことをもってジェスチャの終了を判断するのである。
ただし指をセンサ5に触れたまま状態変化が生じない場合は、操作者が操作に不慣れであったり、考えながら操作しているために、ジェスチャの途中であることも想定できるので、この場合においても「1」の状態となっている圧電素子の個数が0個となった状態が一定時間継続した場合に、ジェスチャ終了と判断するようにする。
第2の方法、すなわち一定時間が経過する間、状態変化が生じないことを利用してジェスチャの終了を判断する方法は、ジェスチャを中断しても再開できることを特徴としている。第1の方法の場合は、指がセンサ5から離れたら即座にジェスチャ終了と判断してしまうので、ジェスチャの再開という概念がない。また、第2の方法の場合は、ジェスチャの中断(指がセンサ5から離れている時間)までも操作の一環としてみなすことができるので、ジェスチャの自由度や組み合わせが豊富となり表現力が増すという利点がある。以降では、第2の方法に基づいてジェスチャ終了を判断するものとして説明することとする。しかし、第1の方法であってもジェスチャを利用することができるので、この発明の趣旨は達成される。
なお、ステップS5において、ジェスチャ終了と判断されなかった場合は、ステップS3に進み(ステップS5:Yes)、ステップS1からの処理を繰り返す。
また、ステップS5において、ジェスチャ終了と判断された場合は、ステップS6に進む。ここでは、これまでの接触位置の時系列をジェスチャに変換する。この構成では、一定時間が経過することを条件としてジェスチャ終了の判断する方法(第2の方法)を採用しているので、時系列の中には、指がセンサ5に接触していない状態(圧電素子がすべて「0」の状態)も含まれている。
次に、時系列を移動量ベクトルに変換する(ステップS6)。移動量ベクトルとは時系列要素間の接触位置の変化量(差分)であるが、変化する方向に応じて、例えば図9に示すような符号を付することとする。そして移動量ベクトルに変換された入力時系列とジェスチャ辞書8に記憶されている各ジェスチャパターンとの距離値を算出する(ステップS7)。
ジェスチャ辞書8に記憶されているジェスチャパターンは、この端末装置1によって認識可能なジェスチャの基本的な時系列情報であり、例えば図10に示すようなパターン(ジェスチャ1〜ジェスチャ11)などの移動量ベクトルの時系列情報が予め記憶されている。ここに記憶されるジェスチャパターンの特徴は、ストローク操作(センサ5の表面を指で一方向のみになぞる操作)とタップ操作(センサ5の表面に一時的に接触する操作)を最小単位とした場合に、これらの最小単位を2つ以上含んだ組み合わせとして構成されているという点である。
このような構成を採用することで、次のような効果が生じる。まず、携帯電話の筐体側面のように限られたスペースに接触センサを配置した場合、設置面の一定方向になぞる(ストローク操作)か、タップ操作程度の操作バリエーションしかないが、これらを複数組み合わせることで複雑なジェスチャパターンを作り出せる。したがって異なるジェスチャを多くの機能に対応させることが可能となり、ジェスチャ操作の適用範囲を広げることができる。
また、ジェスチャの最小単位一つだけで機能選択をさせることも考えられるが、センサ5は筐体外部に露出しているものであるため、誤操作も生じやすい。最小単位となるジェスチャを複数組み合わせることで、かかる誤操作の可能性を減じることができるのである。
ジェスチャパターンとの距離値の算出は、一般的なパターン照合技術を用いて行う。このようなパターン照合技術はいくつか知られており、どのような方法でパターン照合を行ってもよい。以下の説明では、そのような方法の例として、DP(Dynamic Programming)マッチングによる方法を紹介する。
入力時系列およびジェスチャパターンのi番目のベクトル要素をそれぞれf(i)、g(i)とし、d(i,j)を入力時系列のi番目のベクトル要素とジェスチャパターンのj番目のベクトル要素との絶対値距離d(i,j)=|f(i)−g(j)|により算出する。そして、入力時系列のi番目のベクトル要素とジェスチャパターンのj番目のベクトル要素との差を算出する際のDP評価値h(i,j)を以下のように算出し、これをDPマッチングによる距離値とする。
なお上式において、DP_PENALTYは1対1の対応付け以外の場合のペナルティ値を表している。つまり対応付けを行う入力時系列のベクトル要素とジェスチャパターンのベクトル要素とが1対1の対応付けとならない場合、多対1あるいは1対多の対応付けを行うが、この場合は多対1あるいは1対多の対応付けを評価値として表す必要がある。例えば、入力時系列のベクトル要素が上方向で、ジェスチャパターンのベクトル要素が下方向となった場合、両者を対応づけたときの評価値は、−1(上方向)と+1(下方向)なので2となるが、この場合は対応付けが正しく行えていないので、ペナルティ値をこの評価値に加えることとしたものである。
また、このようなペナルティ値を事後的に増減して評価値を調整するのではなく、最初の数値化の段階で、上方向を−N、下方向を+Nすることで、正しく対応付けができなかった場合の評価値を大きくすることも可能である。
このように、DPマッチングによって、ジェスチャパターンとの距離値を算出することとしたので、時間的に操作パターンが変動しても適切なジェスチャパターンを選択することができる。また例えば、上から下へのストローク操作と下から上へのストローク操作とを一続きの操作(上→下→上)で行うような簡単な変形にも容易に対応できるのである。
なお、ステップS5において、指がセンサ5の表面から離れる動作が発生しても、即座にジェスチャの終了とは判断しないこととしたので、時系列の中には「1」の圧電素子数のが0個の状態の時系列要素が含まれることになる。この場合の移動量ベクトルは次のようにして算出する。すなわち、その前において指がセンサ5の表面に接していた状態と、その後において指がセンサ5の表面に接していた状態との差異に基づいて方向と移動ベクトルの絶対値を与えることとする。例えば、上から下になぞるストローク操作を続けて二回高速に行う場合、指がセンサ5の表面に接していない間の指の移動速度は大きくなると考えられる。またタップ操作を二回繰り返すような場合は、ほぼ同じ位置を二回タップすることが多いので、指の移動速度はほぼ0と考えられる。このように、指が離れている前後のセンサ5に接していた状態に基づいて、指が離れている間の移動量ベクトルを補完することで、ジェスチャの動きを適切に数値化することが可能となる。
最後に、このようにしてジェスチャパターンごとに算出したDPマッチングの距離値の中で、入力時系列との最も距離値が小さいジェスチャパターンをジェスチャ識別手段の処理結果として出力する(ステップS8)。
次に制御手段8の処理について説明する。制御手段8は、ジェスチャ識別手段6によって特定されたジェスチャパターンを取得し、このジェスチャパターンに対応する機能を機能テーブル10から特定して、その機能を実行する。図11は、機能テーブル10の内容の例を示す図である。図が示すように、機能テーブル10はジェスチャパターンを識別する情報と、そのジェスチャパターンに対応する開蓋時の機能と閉蓋時の機能との対応表である。表において、「−」(ハイフン)は、対応する機能が存在しない、すなわち、このようなジェスチャ操作を行っても何も機能が実行されないことを意味する。なお、図11に示した例では同一のジェスチャに対する開蓋時機能と閉蓋時機能は常に同一か、あるいは閉蓋時機能がなく開蓋時機能のみが指定されている例のみに限られているが、このような例に限定されるものではなく、
また、すでに述べたように開閉部位2が開蓋状態にあるのか閉蓋状態にあるのか、については、閉蓋操作・開蓋操作に伴ってヒンジ機構4から送出される信号に基づいて判断する。このようにして、制御手段8は、この表を参照してジェスチャ識別手段6が特定したジェスチャパターンに対応する機能を実行するのである。
また、すでに述べたように開閉部位2が開蓋状態にあるのか閉蓋状態にあるのか、については、閉蓋操作・開蓋操作に伴ってヒンジ機構4から送出される信号に基づいて判断する。このようにして、制御手段8は、この表を参照してジェスチャ識別手段6が特定したジェスチャパターンに対応する機能を実行するのである。
このように、端末装置1によれば、筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置に装着されたセンサ5に対して指によるジェスチャ操作を行うことにより操作可能としたので、多様な操作を片手で行うことが可能となる。
また、ジェスチャ識別手段6によってジェスチャを切り出し、切り出したジェスチャを複数個組み合わせてジェスチャパターンとした上で、ジェスチャパターンに対応する一纏まりの機能を選択して実行するようにしたので、接触センサを用いたユーザインターフェースにもかかわらず、しっかりとした操作感で操作することが可能となる。
またセンサ5を開蓋時と閉蓋時のどちらでも操作できる位置に配置したので、開蓋時のみならず閉蓋時においてもジェスチャ操作が可能である。さらに、機能テーブル10に、各ジェスチャパターンに対応する開蓋時の機能と閉蓋時の機能を記憶させることとし、ヒンジ機構4から得られた閉開蓋情報に基づいてジェスチャパターンに対応するいずれかの機能を選択することとしたので、閉蓋状態・開蓋状態のそれぞれの状態に合わせて最適な機能をジェスチャにより独立して選択できる。
また閉蓋時と開蓋時で独立した機能を対応付けるように構成したことにより、ジェスチャ操作で選択できる機能を制限できる。このため、閉蓋状態で端末装置1を持ち運ぶ場合などに、センサ5に物体が接触する等の原因により、誤ってジェスチャ識別してしまっても、一部の機能が実行されないように制限することが可能なのである。
なお、この発明の実施の形態1においては、この発明による端末装置として、携帯電話端末を例にとって説明した。しかしこのことは、この発明に係る端末装置が携帯電話端末に限定されることを意味するものではない。つまりこの発明は、PDA(Personal Digital Assistant)や電子辞書のような携帯情報機器、さらには固定式電話機の受話器部分(子機を含む)や家電機器のリモコン端末のように片手で把持可能であって、さらにキーを押下して機能選択し操作を行うようになっているあらゆる端末装置に広く適用できるのである。
さらに、この発明の実施の形態1においては、1次元の接触位置を出力するセンサを用いて構成しているが、接触位置やジェスチャの形状は1次元に限定されるものではなく、2次元であってもよい。2次元のジェスチャのマッチングについても、上述したDPマッチングで行うことが可能であることは広く知られている。
また、この発明の実施の形態1においては、ジェスチャ識別手段6においてジェスチャの組み合わせを切り出すこととしたが、この他にもジェスチャ識別手段6で一つ一つのジェスチャ(ストローク操作やタップ操作)を切り出しておき、制御手段8でジェスチャの組み合わせを構成するようにしてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、接触センサを用いてこの発明の端末装置1を構成する例について説明したが、接触センサに替えて非接触型センサを用いても構成できる。この発明の実施の形態2による端末装置はかかる特徴を有するものである。
実施の形態1では、接触センサを用いてこの発明の端末装置1を構成する例について説明したが、接触センサに替えて非接触型センサを用いても構成できる。この発明の実施の形態2による端末装置はかかる特徴を有するものである。
図12は、この発明の実施の形態2による端末装置の正面図である。図において、端末装置11は回動可能な部位12(以下、回動部位12という)を有する携帯電話装置である。本体部位13は回動部位12と図示せぬヒンジ機構14によって回動自在に結合されている。センサ15は、実施の形態1におけるセンサ5と同じように、端末装置11の筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置に装着されている。なお、図13は回動部位12の角度を変えた状態の正面図である。また図14は、回動部位12を本体部位13に重ね合わせた状態の正面図である。この図が示すように、回動部位12は、本体部位13の正面の一部(キー操作部)を覆い隠すように開閉自在に装着された部位であって、図14のように回動部位12と本体部位13とをほぼ完全に重ね合わせた状態を、閉蓋時と呼ぶこととする。またそうでない状態のことを開蓋時という。
図15は、端末装置11の構成を示すブロック図である。図において、ヒンジ機構14は、実施の形態1におけるヒンジ機構4と同じように開閉操作に伴って、その操作が行われたことを通知する信号を端末装置11の制御部分に送出するようになっている。センサ15は、図12〜図14のセンサ15と同じものであり、非接触型センサであることを特徴としている。このような非接触型センサの例としては、米国Cirque社のTSM9910や、米国Synaptics社製TouchPadなどの静電容量型非接触センサなどがある。これらのセンサは、導体である人体の一部がセンサ表面に近づくことによって生じる静電容量の変化を検知し、そのことを電気信号として出力することが主な原理とされている。しかしながら、この発明においてはいかなる原理でセンサ表面への接近を検出してもよく、例えば赤外線や温度変化を用いてセンサ表面への接近を検出するようなでもよいのである。なお、以下の説明ではセンサ15が静電容量型非接触センサを用いて構成されているものとして説明する。
ジェスチャ操作履歴16は、操作者がセンサ15に対して行ったジェスチャ操作に関する情報のうち、ジェスチャ操作の速さを表す情報、例えば各ジェスチャ完了までの所要時間を蓄積し、記憶するジェスチャ操作履歴ファイルであり、記憶素子や記憶回路、又は記憶媒体を用いて構成されている。所要時間算出手段17は、ジェスチャ操作履歴16に記憶されているジェスチャ操作の速さを表す情報に基づいて、ジェスチャ操作完了の所要時間の最大値算出する部位である。なお、所要時間算出手段17は、コンピュータプログラムと中央演算装置との組み合わせによって同様の機能を実現するように構成されていてもよい。
なお、その他図4と同一の符号を付された構成要素については実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。また端末装置11は、この発明の実施の形態の一例として、携帯電話として構成したものである。したがって、図15に示した構成要素以外に、無線部や電源制御部、テンキー、LEDや表示部などの構成要素を備えているが、そのような構成要素の実現方式は、この発明の構成には直接影響するものではないので、それらの部位についても説明を省略する。
続いて、端末装置11の動作について説明する。図14は、端末装置11の動作のフローチャートである。なお、図14において図6のフローチャートと同一の符号を付したステップは、実施の形態1と同様であるので、ここでは異なる動作ステップ部分についてのみ説明を行うこととする。
まずセンサ15に指が接近すると、センサ15は割り込み信号を発生し、ジェスチャ識別手段6にジェスチャの開始を通知する。これを受けてジェスチャ識別手段6では図14の処理が活性化され、処理が開始される。それと同時に、センサ15は、いくつかのプロット(代表点)における指とセンサ表面との距離の情報を表す信号をプロット毎に出力する。この信号は、図15に示すように表面と接触しているプロット(距離0)で最大となり、一定の距離以上離れたプロットでは0となる。したがって最大値となるプロットの個数を数えれば、接触面の大きさを求めることができる。
また最大値のプロットに替えて、一定値以上の信号値となるプロットの個数を数えることでも、接触面の大きさと同等の情報を得ることができる。これによって非接触ではあるが、センサ表面に指を接触させている状態の情報も取得できるので、識別可能なジェスチャパターンの数を増やすことができ、したがって数多くの機能をそれぞれ特有のジェスチャ操作で指示することが可能となる。
ステップS1でこのセンサ15の状態を取得し、以降ステップS2〜S4まで処理を行った時点で、ジェスチャ識別手段6は、所要時間算出手段17を用いて、ジェスチャ完了の所要時間の最大値を算出する。所要時間算出手段17は、ジェスチャ操作履歴16に蓄積されているジェスチャ操作の速さを表す情報に基づいて、ジェスチャ完了の所要時間の最大値を決定する。ジェスチャ完了の所要時間の最大値の決定方法としては、例えばジェスチャ操作履歴16に記憶されるジェスチャ操作の速さを表す情報が、各ジェスチャ完了までの所要時間であるならば、所要時間の平均値を求め、この平均値にある一定のマージン値を加えた値を所要時間の最大値とする、などの方法が考えられる。
また、ジェスチャ操作の速さを表す情報としては、移動量ベクトルから算出された指の移動速度としてもよく、この場合には、例えば図15に示すように、この指の移動速度を数段階に分けて、それぞれの段階に応じてタイムアウト値を設けておいて、このタイムアウト値に基づいて決定するようにしてもよい。
ステップS5において、センサ15の状態が定常状態になってから所要時間算出手段17が算出したジェスチャ完了の所要時間の最大値が経過したかどうかを調べ、経過している場合にはそこでジェスチャが完了したものと判断する。ここでセンサ15が定常状態となった場合とは、時系列の前の要素と今回の要素が変化がない状態をいう。そしてジェスチャが終了したと判定した場合には(ステップS5:Yes)、ステップS52に進み、ジェスチャの速さを表す情報をジェスチャ操作履歴16に記憶させる。その後ステップS6〜S8は実施の形態1と同様である。
また、制御手段8がヒンジ機構14から通知される信号に基づいて、開蓋時と閉蓋時のそれぞれの機能をジェスチャパターンに合わせて選択する点についても、実施の形態1と同様である。
以上のように、この発明の実施の形態2の端末装置によれば、回動部位12を備えた開閉自在の筐体を有する端末装置において、開蓋時と閉蓋時の双方で外部から露出する位置にセンサ15を装着したので、どちらの状態であってもセンサ15に対するジェスチャを行うことで、操作を行うことができる。
またジェスチャ操作履歴16と所要時間算出手段17とを備え、ジェスチャ操作の速さを表す情報に基づいて、ジェスチャ完了までの時間を変更するように構成した。これによって、操作者の操作習熟度が上がり、手早く操作できるようになってきた場合に、より短時間かつ効率的に操作が行えるようになるのである。
なお上述の記載においては、毎回ジェスチャ完了までの時間を設定しなおすこととして処理の説明を行ったが、学習モード・定常モードのように、一時期のみジェスチャ完了までの時間を変更するようにし、以降は変更しないようにしておいてもよい。
また実施の形態1の端末装置では折り畳み式の筐体を有するものとして、さらに端末装置11では回動可能な部位を備える筐体を有するものとして、この発明の実施の形態を説明してきたが、所謂フリップ式やスライド式などの筐体を有するものであっても適用可能であることはいうまでもないのである。
この発明は、特に携帯電話を初めとする携帯情報端末やテレビやオーディオ、家電製品などのリモコン端末を効率的に操作するユーザインターフェースに適用可能である。
5、15 センサ、6 ジェスチャ識別手段、8 制御手段、16 ジェスチャ操作履歴、17 所要時間算出手段。
Claims (9)
- 片手で筐体を把持しキー操作により使用する端末装置において、
筐体を把持する手をキー操作可能な位置に維持したままその手の指で接触可能な位置に装着され接触した指の接触位置を検出するセンサと、
このセンサにより検出された接触位置の時系列からジェスチャを切り出すジェスチャ識別手段と、
このジェスチャ識別手段により切り出されたジェスチャの組み合わせに対応する一纏まりの機能を実行する制御手段と、
を備えたことを特徴とする端末装置。 - 筐体は、その正面又は背面の一部を覆い隠すように開閉自在に装着された部位を備え、
センサは、この部位の閉蓋時と開蓋時のいずれにおいても外部に露出するように装着されたことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 制御手段は、上記部位の開蓋と閉蓋とに伴って、ジェスチャと実行する機能との対応付けを変更することを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
- ジェスチャ識別手段は、センサ表面を一方向になぞるストローク操作とセンサ表面に一時的に接触するタップ操作との何れかをジェスチャとして切り出すことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
- センサは、さらに指の接触面の大きさを検出し、
ジェスチャ識別手段は、このセンサに検出された接触位置の時系列から、上記接触面の大きさの変化を抽出して、上記センサの表面を指で押し込む操作をジェスチャとして切り出すことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - ジェスチャ識別手段は、指をセンサに複数回接触させる間の非接触時間の情報を上記センサが検出した接触位置の時系列に含めてジェスチャを切り出すことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
- センサは、非接触静電センサであって非接触時の指の位置を検出し、
ジェスチャ識別手段は、非接触時間帯における指の位置の時系列と接触位置の時系列からジェスチャを切り出すことを特徴とする請求項6に記載の端末装置。 - ジェスチャを行う速さを表す情報を複数回のジェスチャ操作にわたって蓄積し記憶するジェスチャ操作履歴ファイルと、
このジェスチャ操作履歴ファイルが保持するジェスチャを行う速さを表す情報に基づいてジェスチャ操作の所要時間の最大値を算出する所要時間算出手段を備え、
ジェスチャ識別手段は、接触位置の時系列から切り出したジェスチャを行う速さを表す情報を上記ジェスチャ操作履歴ファイルに蓄積するとともに、接触位置の時系列の先頭から上記所要時間算出手段が算出した所要時間の最大値が経過するまでの時系列からジェスチャを切り出す、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - センサは、さらに指の接触面の大きさを検出し、
ジェスチャ識別手段は、このセンサに検出された接触位置の時系列から、上記接触面の大きさが所定値を下回った時間帯における接触位置の時系列を棄却してジェスチャを切り出すことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
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