JP2005301799A - 半導体集積回路のレイアウト修正方法 - Google Patents

半導体集積回路のレイアウト修正方法 Download PDF

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善之 川上
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Abstract

【課題】 半導体LSIにおいて配線に起因する様々な課題のうち、クロストークや消費電力の低減やタイミング最適化およびチップの歩留まりの向上が、チップの性能やコスト力に対して必須課題となっている。
【解決手段】 配線間隔を最適化するために、配線間のバランス度を定義する。評価関数として元の配線間隔と対向する配線長の積に重み係数を備えた形で表現したものを使い、その関数値の最小化または最大化によって最適化を実現する。また、配線間隔の大きさによって欠陥密度の大きさを計る歩留まりを表現する関数も有し、これによって歩留まりが向上する配線バランスも行う。これらの技術を用いると、LSIチップのタイミング最適化やクロストークを低減するレイアウトが行える上に、歩留まりも向上できるレイアウトパターンも生成することができ、非常に有用である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コンピュータを用いて半導体集積回路の設計を行う工程のうち、電子部品の配置とその間を論理的な意味を持たせて接続する配線におけるレイアウトの修正方法に関するものである。
半導体LSIの製造技術の飛躍的な進歩により、ディープサブミクロンと呼ばれる超微細なデザインルールで1チップが構成できるようになった。集積度は格段に向上し、数百万トランジスタから1000万トランジスタ以上も搭載することができる。デザインルールの縮小化は物理的な変化をもたらし、さらに設計の困難さを増すことになった。例えば、回路内を信号が伝達する時間、すなわち、信号遅延時間(単に、遅延時間)に占める配線遅延とゲート遅延の関係が、1ミクロン時代とは異なり、〔配線遅延〕>〔ゲート遅延〕になり、チップ設計において配線遅延を考慮することは必須の課題となっている。これは、トランジスタデバイスの微細化に伴い、ゲート遅延が小さくなってきたにもかかわらず、配線抵抗が大きくなってきたために、配線遅延がゲート遅延に比べて小さくならないことによる。この事実によって、配線設計は今日のLSI設計の重要な位置を占めるようになった。
以上を背景に、まずLSI設計の中でクロストークに代表される信号保証の問題が深刻化してきている。この現象は、信号が変化するときに、配線間の容量を介して電流が流れることで発生するものであり、伝わる信号波形が他の配線上に流れる電気信号の影響を受ける。
クロストークを回避する基本的なアプローチは、配線間容量の低減と隣接配線間の非同時スイッチング化である。配線間容量を低減するためには配線間隔を広げると良いが、従来は、詳細配線時に広い間隔グリッドを用いてグリッド配線を行うか、配線間隔を制御しながらグリッドレス配線を行うか、のどちらかであった。前者の方法は高速かつ100%配線が比較的容易になるが、LSIの面積制約によって起こるグリッド数制限で配線リソースの確保が難しくなり、結果として面積を拡大することになりかねない。後者は、数万以上の配線ネットに対してクロストークを回避した上で高密度にかつ100%配線するといった技術的な困難さを有していた。いずれにせよ、配線設計を高度に制御しなければならない。
次に、半導体プロセスの微細化の進行によって、マスク処理が非常に困難になりつつあり、高い歩留まりが得られないことや、最悪、LSIチップができないといった問題が出始めている。この原因は、半導体マスクの図形パターンが露光で用いる光の波長よりも細かいことからくる。その結果、位相マスク処理等の高度なマスク処理技術が必要となってきている。
半導体LSIの歩留まりの善し悪しは、この図形パターンの配置関係でも影響を受ける。例えば、1つのLSI内のある層において図形パターンに疎密がある場合、光の焦点の合わせ加減によって、疎の部分が削れたり、密の部分が十分なパターンを抜けなかったりと、正確なパターン転写ができないことがある。特に、配線生成パターンは、LSI設計のうちレイアウト設計工程で自動配線プログラムが用いられることが多く、高密度に配線しなければならない制約をもったアルゴリズムの性格上、どうしても配線パターンに疎密を発生させやすい。最近の多層化の背景から、できるだけ配線の図形パターンに疎密をなくすことが歩留まり向上の1つの手段といえる。
以上の課題を解決する方法として、配線パターンを詳細配線工程後に、パターン変更して対処する技術がある。それは、100%配線を一旦終えた後、LSIチップ面積を維持し、設計制約を満足した上で配線同士の間隔をできるだけ均等に広げる配線パターン修正技術である。この操作は図形コンパクション(自動圧縮)と良く似たものであるが、配線パターンを均等に配置する点が異なる。均一な密度をもった配線パターンにすることは前述の理由から歩留まり向上に寄与できるとともに、元の配線パターンより配線間隔が広がることが期待できるので、クロストークの問題も解決できる。また、配線間隔を広げることで歩留まりを改善させることも可能である。
半導体の歩留まりについては、色々な計算式が提案されているが、基本的には離散確率分布であるポアソン分布の式で考えることが多い。式(1)で示すように、歩留まりYは、欠陥密度D(個数/cm2)とチップ面積Aによって求める(図15)。
Figure 2005301799
欠陥密度は様々な要因で決まるが、一般的には装置内外の微小なチリや異物、結晶の欠陥に起因することが多い。但し、新しい半導体プロセスを立ち上げるときには、これらの要因が不確定になることもある。
式(1)の計算式から分かるように、欠陥密度とチップ面積の積で半導体の歩留まりが決定する。そのために、チップ面積が小さければ小さい程、欠陥の影響を受けにくく、その改善の度合いが指数関数的に向上する。例えば、ウエハ1枚当たりの欠陥の総数が一定であるとするならば、1個でも欠陥のあるチップが不良とすれば、大凡欠陥の数だけ不良が発生する。逆に、チップ面積が一定であるとすると、欠陥密度を下げることによって、チップ面積の縮小化に比べると歩留まり向上率は低いが、同じく向上することが分かる(図15参照)。
欠陥密度を下げるためには、微小なチリや異物によって、配線パターン間に起きる短絡や断線の起きる確率を下げることが必要である。すなわち、微小なチリや異物が隣接する配線パターンの上に落ちる確率を下げることに等しい。そのためには、配線パターン間の間隔を広げることが必要となる。
配線パターン間を広げる先行技術として、以下のようなものがある。
特許文献1や特許文献2では、配線幅に応じて一旦仮の配線幅に変更した後、コンパクション処理で設計基準を満たすようにレイアウトを変更する。次に、配線幅を元の幅に戻すことで配線間隔を広げることによって、配線間隔を広げることを達成している。
特許文献3では、特定の配線をその隣接配線との間隔において、配線リソースを定義している配線グリッドの整数倍で再定義することにより配線間隔を広げることを行う。
特許文献4では、タイミング違反した配線に対して配線間隔をより広げるように、隣接する配線を平行移動するとともに、これによって新たに配線間隔違反が発生した場合、さらに隣接配線を平行移動して配線違反を解消している。
特許文献5では、レイアウトの初期段階で配線密度を均一化するために、予め配線で使う領域を各層毎に割り当てし、その後に詳細配線を行う。配線密度が高そうな配線領域は配線領域を広く定義し、配線密度が低いところは狭めることを行っている。
特開平7−271836号公報 特開平4−3447号公報 特開平5−3260号公報 特開平10−92944号公報 特開平9−213805号公報
しかし、上記で説明した従来の技術は、配線間隔が変化するので、論理セル内遅延や配線遅延が変化するため、仮に100%配線を終えた後でタイミングフィックスしていたとしても、この操作によってタイミング違反が生じる可能性があり、結果として、再度タイミングフィックスをやり直すことや、それを複数回以上繰り返さなければならないといった問題があった。
配線間隔に着目してタイミング最適化を行う方法は、特許文献4に記載されている。この方法は、配線容量の変化が配線遅延の変化へ影響することに着目し、元の配線パターンに対して遅延違反を起こしているところを見つけ出し、配線間隔を制御することによって配線遅延を削減することを示唆している。この方法では、遅延違反を起こしているところを逐次見つけ出し、その都度、改善するといった繰り返しが多く発生する。よって、タイミングフィックスに時間がかかるといった問題が発生する。
特許文献1や特許文献2では、配線が終わる前に配線の変化量を予測する必要がある。よって、配線を完了させた後には適用できないといった問題点を有する。
特許文献3も配線グリッドの定義で処理を施すことから、同様な問題点を有する。
さらに、特許文献5では、レイアウトの初期段階で配線密度を均一化するために、予め配線密度を予測する必要があり、配線を完了させてからでは適用できない。
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段を講じる。
第1の発明は、ある1つの配線パターンに着目して、その周辺の配線との間隔を制御することによって配線容量を制御する。これをチップ全体の配線パターンに対して繰り返し適用することによって、最適化を図る。
具体的には、
配線パターンの集合である図形情報を入力として任意の配線パターンを選択する工程A1と、
前記工程A1で選択された前記配線パターンに隣接する配線パターンとの間に対して、配線間容量の大きさに基づく隣接バランス度を計算する工程A2と、
前記工程A2によって計算された前記隣接バランス度に基づいて前記隣接する配線パターンの位置を移動する工程A3と
を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法である。
この構成によれば、選択配線パターンと隣接配線パターンとの間の配線間容量の大きさに基づく隣接バランス度に基づいて隣接配線パターンを移動し、元の配線パターンより配線間隔を広げるので、LSIチップのタイミング最適化やクロストークを低減するレイアウトを行える上に、歩留まりを向上することができる。
上記において好ましくは、前記工程A1の前に、
図形情報全てについて、任意の配線パターンを下詰めして折り曲がった位置を前記配線パターンの分割位置とする工程J1と、
再び任意の配線パターンを上詰めして折り曲がった位置を前記配線パターンの分割位置とする工程J2と
を含んで配線ジョグ位置候補を決めることである。
これによれば、配線パターンの移動自由度を増すことが可能となる。
第2の発明は、第1の発明に対してタイミング情報を取り入れることにより、各配線パターンに対して配線容量を最大化するか、最小化するか決定する工程を有することにより、タイミング最適化の機能を実現するものである。
具体的には、
配線パターンの集合である図形情報を入力として任意の配線パターンを選択する工程A1と、
前記工程A1で選択された前記配線パターンに隣接する配線パターンとの間に対して、配線間容量の大きさに基づく隣接バランス度を計算する工程A2と、
半導体集積回路のタイミング情報を入力して、元の配線パターンの位置関係で生じるタイミングと前記隣接バランス度を考慮したときの配線パターンの位置関係で生じるタイミングの差を計算する工程C1と、
前記工程A2によって計算された前記隣接バランス度に基づいて前記隣接する配線パターンの位置を移動する工程A3と
を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法である。
この構成によれば、上記第1の発明に比べて、さらに、タイミングの改善を図ることができる。
上記において好ましくは、前記工程J2の後に、前記工程C1を行い、さらに前記工程A1と前記工程A2と前記工程A3とを行うことである。
第3の発明は、欠陥密度を配線間隔の関数で表し、歩留まりの向上を評価することができる工程を備えて配線間隔を制御するものである。
具体的には、
配線パターンの集合である図形情報を入力として任意の配線パターンを選択する工程A1と、
前記工程A1で選択された前記配線パターンに隣接する配線パターンとの間に対して、配線パターン間隔をパラメータとする関数で表された欠陥密度を計算する工程D1と、
元の配線パターンの位置関係で生じる欠陥密度と隣接バランス度を考慮したときの配線パターン位置関係で生じる欠陥密度の差を計算する工程D2と
を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法である。
この構成によれば、上記第1の発明に比べて、さらに歩留まりを改善することができる。
第4の発明は、第1の発明が1つの配線に着目して配線間隔のバランス度を計算し、逐次的に配線を移動するのに対して、本発明は、配線パターンをグラフで表現することにより、一括で処理することが可能なものである。
具体的には、
基本素子とその間を接続する配線から構成される半導体集積回路のレイアウト設計において、
配線パターンの集合である図形情報を入力として配線パターンから設計制約に基づいた上下制約を表した有向グラフを作成する工程B1と、
前記工程B1で作成された前記有向グラフ上の任意のパスを選択する工程B2と、
前記パス上の全ての配線パターンの隣接バランス度を計算する工程B3と、
前記工程B3で求めた前記隣接バランス度に基づいて前記配線パターンの位置を移動する工程B4と
を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法である。
この構成によれば、有向グラフを用いるので、収束性が高いものとなり、最適化処理の時間を短縮することができる。
上記において好ましくは、前記工程B1の前に、
図形情報全てについて、任意の配線パターンを下詰めして折り曲がった位置を前記配線パターンの分割位置とする工程J1と、
再び任意の配線パターンを上詰めして折り曲がった位置を前記配線パターンの分割位置とする工程J2と
を含んで配線ジョグ位置候補を決め、さらに前記工程B2と前記工程B3と前記工程B4とを行うことである。
これによれば、配線パターンの移動自由度を増すことが可能となる。
また、上記の変形の形態として、
配線パターンの集合である図形情報を入力として配線パターンから設計制約に基づいた上下制約を表した有向グラフを作成する工程B1と、
前記工程B1で作成された前記有向グラフ上の任意のパスを選択する工程B2と、
半導体集積回路のタイミング情報を入力して、元の配線パターンの位置関係で生じるタイミングと、隣接バランス度を考慮したときの配線パターンの位置関係で生じるタイミングとの差を計算する工程C1と、
前記隣接バランス度に基づいて前記配線パターンの位置を移動する工程B4と
を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法も有効である。
この構成によれば、さらに、タイミングの改善を図ることができるとともに、最適化処理の時間を短縮することができる。
また、上記の変形の形態として、
配線パターンの集合である図形情報を入力として配線パターンから設計制約に基づいた上下制約を表した有向グラフを作成する工程B1と、
前記工程B1で作成された前記有向グラフ上の任意のパスを選択する工程B2と、
前記パス上の全ての配線パターンに対して、配線パターン間隔をパラメータとする関数で表された欠陥密度を計算する工程E1と、
元の配線パターンの位置関係で生じる欠陥密度と、隣接バランス度を考慮したときの配線パターンの位置関係で生じる欠陥密度との差を計算する工程E2と
を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
この構成によれば、さらに歩留まりを改善することができるとともに、最適化処理の時間を短縮することができる。
第5の発明は、配線の間隔を決定する際、配線容量を最小化するように配線間隔のバランスを行うために、元の配線間隔と対向する配線長の積の形で表現した評価関数を用いて最適化を図る。
具体的には、
任意の配線パターンを隣接して挟む第1の隣接配線パターンと第2の隣接配線パターンの間で生じる配線容量を最小化することを目的として、前記配線パターンの位置を変更させて前記第1の隣接配線パターンとの配線間隔と前記第2の隣接配線パターンとの配線間隔を新たに決定するために、元の前記配線パターンと前記第1の隣接配線パターンとの間隔およびオーバーラップ長の積αと、元の前記配線パターンと前記第2の隣接配線パターンとの間隔およびオーバーラップ長の積βとに基づいて、αとβに比して前記配線パターンの位置を変更することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法である。
この構成によれば、セットアップ側の最適化が可能となる。
第6の発明は、第5の発明とは反対に配線容量を最大化するために、元の配線間隔と対向する配線長の積の逆数を用いて評価を行い、最適化を行うものである。
具体的には、
任意の配線パターンを隣接して挟む第1の隣接配線パターンと第2の隣接配線パターンの間で生じる配線容量を最大化することを目的として、前記配線パターンの位置を変更させて前記第1の隣接配線パターンとの配線間隔と前記第2の隣接配線パターンとの配線間隔を新たに決定するために、元の前記配線パターンと前記第1の隣接配線パターンとの間隔およびオーバーラップ長の積αと、元の前記配線パターンと前記第2の隣接配線パターンとの間隔およびオーバーラップ長の積βとに基づいて、1/αと1/βに比して前記配線パターンの位置を変更することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法である。
この構成によれば、ホールド側の最適化が可能となる。
本発明によれば、選択配線パターンと隣接配線パターンとの間の配線間容量の大きさに基づく隣接バランス度等に基づいて隣接配線パターンを移動し、元の配線パターンより配線間隔を広げるので、LSIチップのタイミング最適化やクロストークを低減するレイアウトを行える上に、歩留まりを向上することができる。
以下、本発明にかかわる半導体集積回路のレイアウト修正方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明に含まれる配線間隔決定の基本動作について、図1を用いて説明する。同図(a)で、配線パターン71は着目する配線パターン、配線パターン72〜75は配線パターン71に隣接する配線パターン群である。
本発明は、図2に示すように、隣接した配線との間隔が広がることによって着目配線パターンのカップリング容量値が小さくなることに着目したものである。具体的には、元のレイアウトで配置された配線パターンに対して、隣接配線間の距離に応じてカップリング容量が低減するような関数を準備し、その関数値の大きさによってカップリングの影響度を測る。それを着目配線パターンの両側に対して行い、それらの大きさの比をとり、それに合わせて着目配線パターンを平行移動するものである。
例えば、図1(a)のような配線パターンを例にとって説明する。同図(b)に示すように、配線パターン71から可視できる部分配線パターンのうち、配線パターン71より上部にある配線パターンに対して可視できる長さ(オーバーラップ長)をLupper、下部にあるものの長さ(オーバーラップ長)をLlowerと定義する。さらに、各々の配線パターンとの間隔をSupperとSlowerと定義する。配線パターン72は、長さLupper1+Lupper2であるが、可視できる配線長はLupper2となる。また、間隔はSupper2となる。同じ操作を配線パターン73に行う。また、配線パターン74と配線パターン75は配線パターン71より下部に位置するので、同じくLlowerとSlowerとして求めることができる。
次に、式(2)および式(3)でカップリング影響度を求める。配線容量を最小にしたい場合は式(2)を用い、配線容量を最大にしたい場合は式(3)を用いる。
Figure 2005301799
Figure 2005301799
式(2)は、隣接平行する配線パターンが長くなればなるほど評価値が上がるので、着目配線パターン両側で評価値の比をとると、評価値に反比例して配線位置を求めることができ、カップリング容量は最大にできる。式(3)は式(2)の逆数をとっているので、カップリング容量は最小となる。
具体的な数値を用いて説明したものが図1(c)と(d)である。配線間隔と配線長は同図のとおりとする。重みWiは配線間隔に応じた係数であり、配線間隔が広いほどその値を小さく設定する。ここでは、配線間隔に逆比例して、W=1/3、W=1/6、W=1としている。
配線パターン71に対して上部にある配線パターン72の可視できる配線長はLupper2=14−4=10、配線パターン71−配線パターン72の間隔は、Supper2=6である。同様にして、配線パターン73では、Lupper1=4、Supper1=3である。一方、下部にある配線パターン74は、Llower1=14−8=6、Slower1=3であり、Llower2=8、Slower2=1である。
次に、各々の値を式(2)に代入して計算すると、カップリング影響度比α:β=SRupper:SRlower=3:10を得る。
Figure 2005301799
図1(d)のように、配線パターン71と最隣接している配線パターン73と配線パターン74とに対して、この比の配線間隔となるように配線パターン71を再配置(平行移動)する。
以上から、配線容量の見積もりを元の配線結果による配線結果と注目配線と対向する配線長の積に重み係数を備えた評価関数を用いることにより、より現実に近い容量計算ができるだけでなく、それ使って配線間隔のバランス化を行うので精度の高い最適化を行うことができる。
(実施の形態2)
以下、本発明に含まれる1チップの配線間隔制御の動作について図3と図4と図5を用いて説明する。図3は制御動作を説明するフローチャート、図4(a)は図3の処理を行う元の配線図、図4(b)はビアを除いた配線図、図5は図3の動作を示すフローチャートである。
図3において、A1は配線パターンRiを選択する工程、A2は配線パターンRiの隣接配線パターンとの隣接バランス度を計算する工程、A3は隣接バランス度に合わせて配線パターンRiを移動する工程である。
元の配線を示す図4(a)において、横方向配線と縦方向配線を各々別々の配線層に割り当てた2層配線であるとする。なお、本発明は層数に依存せず何層でも適用可能である。説明を簡単にするために、図4(a)の配線図から、ビアを除いた同図(b)を使うことにする。最終的な配線パターンはビアを装着して完成する。
予めレイアウトが終了した1チップのデータのうち、配線に関わる図形の情報を格納したものが図形情報1である。この図形情報1は、図4(a)に示すものに相当する。この中から、工程A1によって任意に配線パターンRiを1つ選択する。選択の仕方は、配線長が長いものでも、クリティカルネットに含まれるものでも、任意に決めることができる。ここでは、配線パターンR1が選択されたものとする。
次に、工程A2で隣接バランス度を計算する。これは、実施の形態1で説明したものを用いても良い。計算によって得られた隣接バランス度に合わせて配線パターンR1を平行移動する(工程A3)。図5(a)がその結果である。
次に、工程A1に戻って、配線パターンR2を選択する。移動した結果は図5(b)である。
次に、配線パターンR3を選択して、図5(c)が得られる。
以上の操作は、順に全配線パターンに対して行う。結果が図5(d)である。
もし選択された配線の位置が変わらなかったら、そこで全ての処理が終了する。何故なら、配線の位置が変わらない状況が得られたということは、他の配線パターンも移動することがないからである。
以上から、1つの注目配線に対して単純に隣接配線を移動するだけの操作を繰り返すことにより、配線間隔の制御が可能であることが分かる。また、配線間隔は隣接バランス度に基づいて行うので、配線容量を最小化した配線パターンを生成することができる。
(実施の形態3)
以下、本発明に含まれるジョグ選択の動作について、図6と図7を用いて説明する。図6で、J1は配線パターンを下詰めして折り曲げた位置で配線パターンを分割する工程、J2は配線パターンを上詰めして折り曲げた位置で配線パターンを分割する工程である。また、図7は、先に説明した配線パターン例である図4を基にしたものである。
まず、工程J1で、配線パターンを上から下へ圧縮させるようにして、配線の折り曲げ箇所を求める。図7(a)では、配線パターンR6の右側に空きがあるために、上部にある配線パターンR5が折り曲げられる。折り曲がり位置は、設計制約条件を満たすように決められる。同図では、配線パターンR5が配線パターンR5aと配線パターンR5bとに分けられている。
さらに、工程J2において、この状態から逆に、下から上へ圧縮させる。工程J1と同様にして、幾つかの配線が折り曲げられる。同図では、配線パターンR1とR3がそれに当る。各々、配線パターンR1は配線パターンR1aと配線パターンR1bとに分けられ、配線パターンR3は配線パターンR3aと配線パターンR3bとに分けられた。これらの工程については、層が異なる水平方向配線と垂直方向配線とを別々に行う。
以上の工程を、図3における工程A1や図8における工程B1の前に施すことにより、配線パターンの移動自由度を増すことが可能となる。また、単純な上詰めと下詰めの操作だけで、配線の折れ曲がり数が最小となる分割位置を決定することができる。具体的な効用は、次の実施の形態4で示される。
(実施の形態4)
以下、本発明に含まれる1チップの配線間隔制御の動作について図8と図9と図10を用いて説明する。図8で、B1は配線パターンRiから上下制約グラフ(ここでは有向グラフで表す)を作成する工程、B2は有向グラフのパスPjを選択する工程、B3はパスPj上の全ての配線パターンRjの隣接バランス度を計算する工程、B4は隣接バランス度に合わせて配線パターンRiを移動する工程である。さらに、図9と図10は図8の動作を示すフローチャートである。
また、実施の形態2と同様にして、図4が元の配線パターンであるとする。さらに、実施の形態3のジョグ挿入工程を終えたものとする。すなわち、配線パターンR5がR5aとR5bに、配線パターンR1がR1aとR1bに、配線パターンR3がR3aとR3bに各々分けられたものとする。これらが図形情報1aに格納されているものとする。この図形情報1aは、図9(a)に示すものに相当する。
まず、工程B1によって、配線パターンの位置関係から生じる上下制約関係をグラフ化した上下制約グラフ(有向グラフ)を作成する。
この場合、各配線パターンに対して、ノード番号を割り当てる。例えば、図9(b)において、配線パターンR5aと配線パターンR5bのノード番号は各々8と9である。
次に、各配線パターンの両端には垂直方向配線が存在するが、それがつながる方向を配線パターンの両端に矢印で示す。もし同じ垂直位置に矢印があるなら、これら矢印の方向は上下別々に向いている必要がある。同じ方向もしくは向かい合う方向ならば、垂直方向配線が重なり、ショートすることになる。また、配線の位置関係によって上下制約が生じる。もし、水平方向配線パターン同士の配線トポロジが保存されるなら配線の飛び越しが起きない。これを制約として表現するために、隣接配線間に有向枝を割り当てる。例えば、図9(b)より下から順に探索して、隣接する配線パターン同士の間に有向枝を割り当てていくと、図のようになる。ここで、さらに配線領域の外側に便宜的にノードTとノードBを置く。ノードBについて、配線領域の下から可視的な配線パターンに対して、同じく有向枝を割り当てる。同様にして、配線領域の上から可視的な配線パターンへノードTから無向枝を割り当てる。これらノードTとノードBの役割は、配線領域の外側から見て、一番近い位置にある配線パターンを見つけるときに便利だからである。
次に、工程B2で有向グラフ上のノードTからノードB(もしくはノードBからノードT)に向かって、パスPiを選択する。選択の基準に特に制約はないが、ノード数が最も多くなるように辿るパスを選んだ方が良い。何故なら、次の工程B3で全てのノードに対して位置関係を比で割り当てる必要があるので、なるべく多くのノードを処理した方が繰り返し回数が少なくなり、処理時間が短縮できるからである。
次に、工程B3で、全てのノード間で、実施の形態1で述べた隣接バランス度を計算する。これによって隣接するノード間の(配線間の)位置関係が比で表されることになる。全ての比の関係の絶対位置への置き換えは、2つの比間を最小公倍数を求めればよい。例えば、ノード間の枝の距離をeiで表して、2つの比、e1:e2=2:3とe2:e3=6:11があった。まず、e1:e2=2:3と次の比式よりe2=6から、e1:e2=4:6(e2について3と6の最小公倍数は6)に置き換える。さらに、e2:e3=6:11より、e1:e2:e3=4:6:11を導くことができる。もし元々e1〜e3の距離が42ならば、比から、e2は42÷(4+6+11)×6=12となる。この操作は、工程B4で行われる。図10(a)はその移動結果を示している。最終結果は、ビアを割り当てて図10(b)となる。この例は配線間隔を均等化にしたものである。
以上から、配線間の位置関係を一度比で表すことができれば、配線間隔は一意に表現できることが分かる。その操作は、ノードTもしくはノードBから順にノードを辿るだけで可能である。収束性は実施の形態2と比べると良いことは明らかである。
なお、水平配線の飛び越しも可能である。但し、飛び越したときに元のネット接続が生成できることが必要である。
(実施の形態5)
以下、本発明に含まれる1チップの配線間隔制御の動作について図11を用いて説明する。図11で、C1は元の配線パターンの位置関係で生じるタイミングと隣接バランス度を考慮したときの配線パターン位置関係で生じるタイミングの差を計算する工程である。
本発明は、図3に示す第1の発明に対して、タイミング情報を取り入れることで配線パターンの最適化を変える。すなわち、対象配線パターンが属するネットがクリティカルパスに属するならば、配線遅延はなるべく小さくしなければならないので、その配線パターンの容量は最小化しなければならない。逆に、ネットが属するパスにおいてホールド違反を起こすような場合、できるだけ配線遅延を大きくとる必要があるので、配線容量は最大化しなければならない。工程C1は、タイミング情報2を取り入れて、今着目している配線パターンの容量値を最大化するか、最小化するか決める工程である。勿論、最大値と最小値の間の中間値をとることも可能である。最適化度合いを係数で表すことで実現可能であることは明白である。
この工程によって得られた配線容量によって生じる配線遅延によってタイミング改善するならば、工程A3を行い、注目配線パターンRiを移動させる。工程A1から工程A3までを繰り返し行うことで、タイミングを収束させる。
以上から、工程C1を備えることによって、タイミングを考慮した配線移動が可能となることが分かる。
なお、同様な処理は図12の工程B4でも行うことができる。違いはグラフを用いて操作するどうかである。
(実施の形態6)
以下、本発明に含まれる1チップの配線間隔制御の動作について図13を用いて説明する。配線間隔をsiとし、欠陥密度D(si)を、配線間隔siの関数fで表すことができるとすると、
Figure 2005301799
のように定義できる。式(5)は配線間隔が広いほど欠陥密度D(si)が減少するものであれば任意に定義することができる関数である。D1は、配線移動前の欠陥密度D(sj)と配線移動後の欠陥密度D(sk)を計算する工程である。
次に、工程D2では、工程D1で求めた欠陥密度を基に、D(sj)とD(sk)を比較する。もし、D(sj)>D(sk)ならば、配線の移動を行う。これは工程A3で行う。
以上から、欠陥密度を配線間隔に依存した形で表現したとき、欠陥密度関数のコストが減少するならば、配線移動を行うことによって歩留まりを向上させることができることが分かる。
図14の実施の形態も有効である。
本発明にかかる配線間隔の最適化には、配線間のバランス度を元の配線間隔と対向する配線長の積に重み係数を備えた形で表現した評価関数を有し、その関数値を最小化または最大化することが特徴である。また、最適化関数の中に、配線間隔の大きさによって欠陥密度の大きさを計る歩留まりの表現する関数も有し、これによって歩留まりが向上する配線バランスも行うことができる。これらの技術を用いると、LSIチップのタイミング最適化やクロストークを低減するレイアウトを行える上に、歩留まりも向上できるレイアウトパターンも生成することができ、非常に有用である。
本発明の実施の形態1における半導体集積回路のレイアウト修正方法の配線間隔の評価を説明するための説明図 配線間隔によって容量がどのように変化するかを示す特性図 本発明の実施の形態2における半導体集積回路のレイアウト修正方法(逐次処理ベースの配線間隔最適化)の動作を示すフローチャート 実施の形態2における半導体集積回路のレイアウト修正方法の配線パターン図 実施の形態2における半導体集積回路のレイアウト修正方法の説明図 本発明の実施の形態3における半導体集積回路のレイアウト修正方法(ジョグ)の動作を示すフローチャート 実施の形態3における半導体集積回路のレイアウト修正方法の説明図 本発明の実施の形態4における半導体集積回路のレイアウト修正方法(グラフ表現を用いた配線間隔最適化)の動作を示すフローチャート 実施の形態4における半導体集積回路のレイアウト修正方法の説明図 実施の形態4における半導体集積回路のレイアウト修正方法の説明図(図9の続き) 本発明の実施の形態5における半導体集積回路のレイアウト修正方法(タイミングドリブンの機能を有した逐次処理ベースの配線間隔最適化)の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態5の変形の形態における半導体集積回路のレイアウト修正方法の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態6における半導体集積回路のレイアウト修正方法(歩留まり評価機能を有したグラフ表現を用いた配線間隔最適化)の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態6の変形の形態における半導体集積回路のレイアウト修正方法(歩留まり評価機能を有した逐次処理ベースの配線間隔最適化)の動作を示すフローチャート 歩留まり曲線図
符号の説明
1 図形情報
2 タイミング情報


Claims (17)

  1. 基本素子とその間を接続する配線から構成される半導体集積回路のレイアウト設計において、
    配線パターンの集合である図形情報を入力として任意の配線パターンを選択する工程A1と、
    前記工程A1で選択された前記配線パターンに隣接する配線パターンとの間に対して、配線間容量の大きさに基づく隣接バランス度を計算する工程A2と、
    前記工程A2によって計算された前記隣接バランス度に基づいて前記隣接する配線パターンの位置を移動する工程A3と
    を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  2. 請求項1記載の前記工程A1の前に、
    図形情報全てについて、任意の配線パターンを下詰めして折り曲がった位置を前記配線パターンの分割位置とする工程J1と、
    再び任意の配線パターンを上詰めして折り曲がった位置を前記配線パターンの分割位置とする工程J2と
    を含んで配線ジョグ位置候補を決めることを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  3. 基本素子とその間を接続する配線から構成される半導体集積回路のレイアウト設計において、
    配線パターンの集合である図形情報を入力として任意の配線パターンを選択する工程A1と、
    前記工程A1で選択された前記配線パターンに隣接する配線パターンとの間に対して、配線間容量の大きさに基づく隣接バランス度を計算する工程A2と、
    半導体集積回路のタイミング情報を入力して、元の配線パターンの位置関係で生じるタイミングと前記隣接バランス度を考慮したときの配線パターンの位置関係で生じるタイミングの差を計算する工程C1と、
    前記工程A2によって計算された前記隣接バランス度に基づいて前記隣接する配線パターンの位置を移動する工程A3と
    を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  4. 請求項2記載の工程J2の後に、請求項3記載の工程C1を行い、さらに前記工程A1と前記工程A2と前記工程A3とを行うことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  5. 基本素子とその間を接続する配線から構成される半導体集積回路のレイアウト設計において、
    配線パターンの集合である図形情報を入力として任意の配線パターンを選択する工程A1と、
    前記工程A1で選択された前記配線パターンに隣接する配線パターンとの間に対して、配線パターン間隔をパラメータとする関数で表された欠陥密度を計算する工程D1と、
    元の配線パターンの位置関係で生じる欠陥密度と隣接バランス度を考慮したときの配線パターン位置関係で生じる欠陥密度の差を計算する工程D2と
    を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  6. 基本素子とその間を接続する配線から構成される半導体集積回路のレイアウト設計において、
    配線パターンの集合である図形情報を入力として配線パターンから設計制約に基づいた上下制約を表した有向グラフを作成する工程B1と、
    前記工程B1で作成された前記有向グラフ上の任意のパスを選択する工程B2と、
    前記パス上の全ての配線パターンの隣接バランス度を計算する工程B3と、
    前記工程B3で求めた前記隣接バランス度に基づいて前記配線パターンの位置を移動する工程B4と
    を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  7. 請求項6記載の前記工程B1の前に、
    図形情報全てについて、任意の配線パターンを下詰めして折り曲がった位置を前記配線パターンの分割位置とする工程J1と、
    再び任意の配線パターンを上詰めして折り曲がった位置を前記配線パターンの分割位置とする工程J2と
    を含んで配線ジョグ位置候補を決め、さらに前記工程B2と前記工程B3と前記工程B4とを行うことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  8. 基本素子とその間を接続する配線から構成される半導体集積回路のレイアウト設計において、
    配線パターンの集合である図形情報を入力として配線パターンから設計制約に基づいた上下制約を表した有向グラフを作成する工程B1と、
    前記工程B1で作成された前記有向グラフ上の任意のパスを選択する工程B2と、
    半導体集積回路のタイミング情報を入力して、元の配線パターンの位置関係で生じるタイミングと、隣接バランス度を考慮したときの配線パターンの位置関係で生じるタイミングとの差を計算する工程C1と、
    前記隣接バランス度に基づいて前記配線パターンの位置を移動する工程B4と
    を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  9. 請求項7記載の工程J2の後に、請求項8の工程C1を行い、さらに前記工程B2と前記工程B3と前記工程B4とを行うことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  10. 基本素子とその間を接続する配線から構成される半導体集積回路のレイアウト設計において、
    配線パターンの集合である図形情報を入力として配線パターンから設計制約に基づいた上下制約を表した有向グラフを作成する工程B1と、
    前記工程B1で作成された前記有向グラフ上の任意のパスを選択する工程B2と、
    前記パス上の全ての配線パターンに対して、配線パターン間隔をパラメータとする関数で表された欠陥密度を計算する工程E1と、
    元の配線パターンの位置関係で生じる欠陥密度と、隣接バランス度を考慮したときの配線パターンの位置関係で生じる欠陥密度との差を計算する工程E2と
    を含むことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  11. 基本素子とその間を接続する配線から構成される半導体集積回路のレイアウト設計において、
    任意の配線パターンを隣接して挟む第1の隣接配線パターンと第2の隣接配線パターンの間で生じる配線容量を最小化することを目的として、前記配線パターンの位置を変更させて前記第1の隣接配線パターンとの配線間隔と前記第2の隣接配線パターンとの配線間隔を新たに決定するために、元の前記配線パターンと前記第1の隣接配線パターンとの間隔およびオーバーラップ長の積αと、元の前記配線パターンと前記第2の隣接配線パターンとの間隔およびオーバーラップ長の積βとに基づいて、αとβに比して前記配線パターンの位置を変更することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  12. 請求項1記載の前記工程A2の隣接バランス度の計算として、請求項11を実行することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  13. 請求項3記載の工程A2の隣接バランス度の計算として、請求項11を実行することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  14. 基本素子とその間を接続する配線から構成される半導体集積回路のレイアウト設計において、
    任意の配線パターンを隣接して挟む第1の隣接配線パターンと第2の隣接配線パターンの間で生じる配線容量を最大化することを目的として、前記配線パターンの位置を変更させて前記第1の隣接配線パターンとの配線間隔と前記第2の隣接配線パターンとの配線間隔を新たに決定するために、元の前記配線パターンと前記第1の隣接配線パターンとの間隔およびオーバーラップ長の積αと、元の前記配線パターンと前記第2の隣接配線パターンとの間隔およびオーバーラップ長の積βとに基づいて、1/αと1/βに比して前記配線パターンの位置を変更することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  15. 請求項1記載の前記工程A2の隣接バランス度の計算として、請求項14を実行することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  16. 請求項3記載の前記工程A2の隣接バランス度の計算として、請求項14を実行することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト修正方法。
  17. 請求項12、請求項13、請求項15または請求項16に記載のレイアウト修正方法が適用されていることを特徴とする半導体集積回路。


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