JP2005297998A - Composite heat insulating container - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内層及び外層を具備し、口部の周縁部にフランジ部を有する断熱複合容器に関する。 The present invention relates to a heat insulating composite container having an inner layer and an outer layer, and having a flange portion at the peripheral edge portion of the mouth portion.
嵩高パルプを使用した複合体に関する従来技術として、例えば、下記特許文献1や特許文献2の技術が知られている。特許文献1の技術は、嵩高パルプ低密度体と、パルプを主体とするシート状物又は成形体を積層することによって、軽量で高い層間強度を有する複合体を得るものである。特許文献2の技術は、互いに配合成分が異なるパルプ層を有し、いずれか一方のパルプ層に接着成分を含有させて層間剥離強度が向上した多層パルプモールド成形体を得るものである。
As conventional techniques related to composites using bulky pulp, for example, techniques of
ところで、この技術のように、軽量で所望の層間強度を得る複合体の技術は提供されているが、断熱容器としての断熱性、構造強度の他、表面性、成形性、廃棄性、内容物の保存性等の種々の性能を満たし、薄肉で軽量な断熱複合容器に関する技術は、これまで提供されていなかった。また、特許文献1、2には、これらの性能を満たすための手段については何ら記載も示唆されていない。
By the way, although the technology of the composite body which obtains desired interlayer intensity | strength lightweight like this technique is provided, in addition to the heat insulation as a heat insulation container and structural strength, surface property, moldability, discardability, contents No technology related to a thin and lightweight insulated composite container that satisfies various performances such as storage stability has been provided so far. Further,
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、断熱性、構造強度、表面性、成形性、廃棄性、内容物の保存性等の種々の性能を満たす薄肉で軽量な断熱複合容器を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and is a thin-walled and lightweight heat-insulating composite container that satisfies various performances such as heat insulation, structural strength, surface properties, moldability, discardability, and storage stability of contents. The purpose is to provide.
本発明は、嵩高処理パルプを含む内層と、パルプを主体とし前記内層より高密度の外層とを具備し、口部の周縁部にフランジ部を有する断熱複合容器であって、全層厚み及び内層密度が上下方向において異なる部位を胴部に有し、前記内層の内面にスタック用段差が形成されている断熱複合容器を提供することにより、前記目的を達成したものである。なお、スタック用段差とは、容器を積み重ねた場合に、積み重ねられた容器の底部を支える状態で該底部と当接する部位をいう。 The present invention is a heat insulating composite container comprising an inner layer containing a bulky treated pulp, an outer layer mainly composed of pulp and having a higher density than the inner layer, and having a flange portion at the peripheral edge of the mouth, wherein the total thickness and inner layer The object is achieved by providing a heat insulating composite container having a portion having a different density in the vertical direction in the body portion and having a stacking step formed on the inner surface of the inner layer. In addition, the level | step difference for stacking means the site | part which contact | abuts to this bottom part in the state which supports the bottom part of the stacked container, when a container is stacked.
本発明によれば、薄型、軽量で、断熱性、構造強度、表面性、成形性、廃棄性、内容物の保存性等の種々の性能に優れる高性能の断熱複合容器が提供される。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the high performance heat insulation composite container which is thin and lightweight, and is excellent in various performances, such as heat insulation, structural strength, surface property, moldability, discardability, and the preservability of the contents, is provided.
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。 The present invention will be described below based on preferred embodiments with reference to the drawings.
図1は、本発明の断熱複合容器を、インスタントカップ麺等の食品容器に適用した一実施形態を示したものである。図1中、符号1は断熱複合容器を示している。
FIG. 1 shows an embodiment in which the heat insulating composite container of the present invention is applied to a food container such as instant cup noodles. In FIG. 1, the code |
断熱複合容器1は、嵩高処理パルプを含む内層容器(内層)2と、パルプを主体とし内層容器2より高密度の外層容器(外層)3とを具備している。断熱複合容器1は、口部10の周縁部にフランジ部11を有している。断熱複合容器1は、内層容器2の内面からフランジ部11に亘る樹脂フィルムによる被覆層4を具備している。
The heat insulating
断熱複合容器1は、口部10の開口縁部が曲面に加工されている。該開口縁部の曲率半径R10は、0.5〜3mm、特に1〜2mmであることが好ましい。曲率半径R10を斯かる範囲とすることで、開口縁部の角部の強度低下が抑えられるとともに、成形時のプレス効果によって毛立ちが防止される。また、使用時口当たりも良好となるとともに、被覆層4の形成時の破損も防止できる。
As for the heat
フランジ部11は、図1(b)に示すように、内層容器2のフランジ部21及び外層容器3のフランジ部31が被覆層4で被覆されて形成されている。このため、口当たりがよく、スープなどの液状物を飲むときに、フランジ部の端部から液状物が浸み込むことがない。また、蓋を貼り付けてそれを取り剥がすときに、内層容器2のフランジ部21と外層容器3のフランジ部31が剥離することがない。さらに被覆層4が内層容器2のフランジ部21及び外層容器3のフランジ部31から剥離することもない。また、内層容器2のフランジ部21、外層容器3のフランジ部31の端部は被覆されるが、胴部12までは被覆されていないので、胴部12に印刷などを施す場合にも支障を来さず、被覆層4の端部は内側を向いて外見上視認されないので、美観にも優れる。
As shown in FIG. 1B, the
フランジ部11の上面部(平坦な部分)110の幅W11は、1.0〜5mm、特に1.5〜4mmとすることが好ましい。幅W11を斯かる範囲とすることで、フランジ部11の強度低下を抑えることができるほか、蓋を貼り付ける場合に、良好な接着強度や密閉性が得られる接着面積を確保することができる。
The width W11 of the upper surface portion (flat portion) 110 of the
フランジ部11の厚み(全層厚み)T11は、容器を手で持った時の口部変形防止(把持強度)、蓋を貼り付けてそれを剥がすときのフランジの変形防止、薄肉・軽量性、さらに使用時の口当たりの良好性等を考慮すると、0.8〜5mm、好ましくは1〜3.5mm、より好ましくは1.2〜2.5mmである。 The thickness of the flange portion 11 (all layer thickness) T11 is to prevent deformation of the mouth when holding the container by hand (gripping strength), to prevent deformation of the flange when the lid is attached and peeled off, thin and lightweight, Furthermore, when considering the goodness of mouth feel at the time of use, it is 0.8 to 5 mm, preferably 1 to 3.5 mm, more preferably 1.2 to 2.5 mm.
断熱複合容器1は、全層厚み及び内層密度が上下方向において異なる部位を胴部12に有している。ここで、本明細書において、密度とは嵩密度をいう。
The heat insulating
胴部12の口部近傍部における厚みT121は、容器を手で持った時の口部変形防止(把持強度)、縦加重における胴部12の口部近傍の座屈の防止、薄肉・軽量性等を考慮すると、0.8〜3.5mm、好ましくは、0.9〜2.6mm、より好ましくは1〜2.1mmである。
胴部12の中央部における厚みT122は、断熱性と薄肉・軽量性等を考慮すると、0.7〜3mm、好ましくは0.8〜2.2mm、より好ましくは0.9〜2mmである。
胴部12の下方部における厚みT123はスタック段差に必要な厚みの確保とスタック部の強度、断熱性、薄肉・軽量性等を考慮すると、0.7〜4mm、好ましくは0.8〜3.1mm、より好ましくは0.9〜2.5mmである。なお、本明細書において、胴部12の口部近傍部とは、断熱複合容器1の高さHに対してフランジ部11の上面部110から0〜20%の部分をいう。胴部12の下方部とは、スタック用の段差23より底面までの部分をいう。
The thickness T121 in the vicinity of the mouth portion of the
The thickness T122 in the central portion of the
The thickness T123 in the lower part of the
断熱複合容器1は、胴部12にスタック用の段差13が形成されている。このため、成形後の積載、分離が容易に行える。スタック用の段差13より下方では、胴部の厚みは薄くなっている。このため、被覆層4を真空成形で形成する場合、内層2がよじれてそれが破断するのを防止することができる。
In the heat insulating
断熱複合容器1の胴部12のテーパー角θ1は、容器としての使いやすさ、内容積、成形性、成形後の積載、分離が容易性等を考慮すると、3〜10度、特に5〜8度とすることが好ましい。スタック用段差13より下方における胴部の内面のテーパー角θ2は、薄肉、軽量性、被覆層4を真空成形で形成する場合、内層2がよじれて破断するのを防止することを考慮すると、2〜9度、特に4〜7度とすることが好ましい。また、θ1>θ2とするのがよい。
The taper angle θ1 of the
断熱複合容器1は、底部14の中央部が所定の高さに底上げされた上げ底部141を有し、その外側に平坦な接地部142を有している。底部14の厚みT14は、断熱性、縦方向の圧縮強度、薄肉・軽量性等を考慮すると、0.4〜2.8mm、好ましくは0.5〜2mm、より好ましくは0.7〜1.8mmである。
The heat insulating
内層容器2は、フランジ部21を有するパルプモールド製の容器であり、内層として断熱複合容器1に断熱性を付与するとともに、フランジ部11にクッション性を付与する容器である。内層容器2の胴部22の内面には、前記内層容器2の内面にはスタック用段差23及び前記お湯の入れ目線15となる段差(図示せず)が形成されている。
The
フランジ部11を構成する内層容器2のフランジ部21の厚みT21は、容器を手で持った時の口部変形防止、蓋を貼り付けてそれを剥がすときのフランジ強度、フランジ部のクッション性、薄肉・軽量、口当たり良好性等を考慮すると、0.4〜3mm、好ましくは0.5〜2mm、より好ましくは0.6〜1.5mmである。前記胴部12の口部10近傍部を構成する内層容器2の胴部22の厚みT221は、断熱性、容器を手で持った時の口部変形防止(把持強度)、縦方向の圧縮荷重を負荷したときの胴部12の口部近傍の座屈の防止、薄肉・軽量性等を考慮すると、0.55〜2mm、好ましくは0.6〜1.7mm、より好ましくは0.65〜1.4mmである。前記胴部12の中央部を構成する内層容器2の胴部22の厚みT222は、断熱性、薄肉・軽量性等を考慮すると、0.5〜1.8mm、好ましくは0.55〜1.5mm、より好ましくは0.6〜1.4mmである。前記胴部12の下方部を構成する内層容器2の胴部22の厚みT223は、断熱性、スタック用の段差に必要な厚みの確保、被覆層4を真空成形で形成する場合、内層2がよじれて破断するのを防止すること、薄肉・軽量性等を考慮すると、0.55〜3mm、好ましくは0.65〜2.5mm、より好ましくは0.7〜2mmである。底部14を構成する内層容器2の底部24の厚みT24は、断熱性、縦方向の圧縮強度、薄肉・軽量性等を考慮すると、0.3〜1.8mm、好ましくは0.4〜1.5mm、より好ましくは0.55〜1.4mmである。
The thickness T21 of the
断熱複合容器1は、お湯を中に入れて手で持った時の変形が小さく、お湯がこぼれる恐れがなく、持ちやすいことを考慮すると、把持強度が3.5N以上、特に5N以上であることが好ましい。ここで、把持強度は、後述する実施例の測定方法により測定される。
Insulating
断熱複合容器1は、容器の搬送や積み上げ時のつぶれ防止を考慮すると、座屈強度が245N以上、特に394N以上であることが好ましい。ここで、断熱複合容器の座屈強度は、後述する実施例の測定方法により測定される。
The heat insulating
断熱複合容器1は、熱湯を入れても手で持って、かつ薄肉・軽量で所定の強度を有することを考慮すると、断熱性が45〜75℃、特に50〜70℃であることが好ましい。ここで、断熱性は、後述する実施例の測定方法により測定される。
The heat insulating
断熱複合容器1は、蓋をシールしての内容物の保存性と使用時の蓋の剥がし易さを考慮すると、フランジ部11における被覆層4の剥離強度が15〜30N、特に18〜25Nであることが好ましい。ここで、被覆層の剥離強度は、後述する実施例の測定方法により測定される。
The heat insulating
断熱複合容器1は、内容物の安定保存性、また、容器1にお湯を入れて机の上においても、机に蒸気が付かないこと等を考慮すると、水蒸気バリアー性が30g/m2・24h以下、特に20g/m2・24h以下、さらに好ましくは10g/m2・24h以下であることが好ましい。ここで、断熱複合容器の水蒸気バリアー性は、後述する実施例の測定方法により測定される。
The heat insulating
断熱複合容器1は、真空成形、圧空成形で被覆層4を厚みムラなく被覆することや、ピンホールの発生を防止すること、あるいは被覆層4と内層容器2のとの均一な接着を考慮すると、透気度は30秒〜120秒、好ましくは40〜60秒、より好ましくは45秒〜55秒である。ここで、透気度は、後述する実施例の測定方法により測定される。
The heat insulating
断熱複合容器1は、廃棄性、コスト、強度、断熱性等を考慮すると、総重量は10〜30g、好ましくは10〜25g、より好ましくは12〜23gである。
The total weight of the heat insulating
内層容器2は、密度が0.05〜0.8g/cm3、特に0.1〜0.8g/cm3であることが好ましい。密度を斯かる範囲とすることで、断熱複合容器に良好な断熱性を賦与できるとともに、容器重量も軽くできる。また、断熱複合容器1の把持強度や圧縮強度も良好なものとすることができる。
The
内層容器2のフランジ部21の密度ρ21は、容器を手で持った時の口部変形防止、蓋を貼り付けてそれを剥がすときのフランジ強度、フランジ部のクッション性等を考慮すると、0.2〜1.5g/cm3 、好ましくは0.2〜0.8g/cm3、より好ましくは0.3〜0.6g/cm3 である。
The density ρ21 of the
前記胴部12の口部10近傍部を構成する内層容器2の胴部22の密度ρ221は、断熱性、容器を手で持った時の口部変形防止口部、縦方向の圧縮荷重による口部での座屈防止等を考慮すると、0.2〜0.8g/cm3、好ましくは0.3〜0.7g/cm3である。
前記胴部12の中央部を構成する内層容器2の胴部22の密度ρ222は、断熱性、容器を手で持った時の胴部のへこみ防止、印刷時の印圧での変形防止を考慮すると、0.05〜0.5g/cm3、好ましくは0.1〜0.4g/cm3である。
前記胴部12の下方部を構成する内層容器2の胴部22の密度ρ223は、断熱性、容器を手で持った時の胴部のへこみ防止、印刷時の印圧での変形防止等を考慮すると、0.05〜0.5g/cm3、好ましくは0.1〜0.4g/cm3である。
前記底部14を構成する内層容器2の底部24の密度ρ24は、断熱性、縦方向の圧縮荷重による底部の座屈防止等を考慮すると、0.2〜1.5g/cm3、好ましくは0.2〜0.8g/cm3、より好ましくは0.3〜0.8g/cm3である。
The density ρ221 of the
The density ρ222 of the
The density ρ223 of the
The density ρ24 of the bottom 24 of the
内層容器2は、外面よりも内面が平滑に設けられていることが好ましい。内層の内面の表面粗さは、被覆層4のピンホール防止、被覆層4と内層容器2との接着性や外観良好性等を考慮すると、3〜15μm、好ましくは3〜12μm、より好ましくは4〜7μmである。内層の外面の表面粗さは、外層容器3との摩擦を大きくして、接着剤を使用しなくても内層と外層が分離しないことを考慮すると、4〜20μm、好ましくは5〜15μm、より好ましくは6〜10μmである。表面粗さは、後述する実施例の測定方法により測定される。
The
内層容器2は、真空成形の際に被覆層4が容易に吸引変形する程度の透気度を有することが好ましい。
The
内層容器2は、パルプ成分に嵩高処理パルプを含んでいる。内層容器2に含まれる嵩高処理パルプの量は、内層容器2を構成するパルプ成分中10〜90重量%が好ましく、20〜80重量%がより好ましく、30〜70重量%が更に好ましい。該パルプ成分中の嵩高処理パルプの配合量が斯かる範囲であると、嵩高の効果が発揮され、フランジ部11のクッション性や容器の断熱性も良好となる。また、容器やフランジ部の強度を確保する上での、バインダーの使用量も適量に抑えられる。ここで、内層容器2に用いられる嵩高処理パルプとは、架橋処理、マーセル化処理等の嵩高処理によってパルプ繊維をカールさせたり、疎水化させたり、繊維自体の剛性を向上させたものをいう。架橋処理パルプとしては、市販のカールドファイバー(例えば米国ウェアハウザー社製「HBA」)、マーセル化処理パルプとしては、市販のマーセル化処理パルプ(例えばレヨンニア社製「POROSAUIE」、同「ULTRANIER、同「SULFATATE」」が挙げられる。
The
前記架橋処理パルプ、前記マーセル化処理パルプ又は前記嵩高処理パルプは、単独で又は二種以上のものを混合して用いることができる。
前記マーセル化処理パルプは、適宜の割合で前記架橋処理パルプに混合して用いることができる。マーセル化処理パルプは架橋処理パルプよりも嵩高性は劣るが、架橋処理パルプに対するマーセル化処理パルプの混合割合を調整することで、内層容器の強度や内層容器の内面の成形性(転写性)が良好となる。また、パルプ繊維のフロックも抑えられ、抄造ムラの発生を防ぐことができる。
The cross-linked pulp, mercerized pulp or bulky treated pulp can be used alone or in combination of two or more.
The mercerized pulp can be used by mixing with the crosslinked pulp at an appropriate ratio. Mercerized pulp is less bulky than crosslinked pulp, but by adjusting the mixing ratio of mercerized pulp to crosslinked pulp, the strength of the inner layer container and the moldability (transferability) of the inner surface of the inner layer container are improved. It becomes good. Moreover, flocs of pulp fibers can be suppressed, and the occurrence of papermaking unevenness can be prevented.
前記嵩高処理パルプのうち前記架橋処理パルプを用いる場合には、その湿潤カールドファクタは0.1〜1.0、特に0.1〜0.6が好ましい。湿潤カールドファクタを斯かる範囲とすることで、容易に所望の嵩高性が得られる。また、原料スラリー中の分散性も良好となり、抄造ムラが抑えられて成形体に偏肉が生じるのを防ぐことができ、成形体の強度や表面性が良好となる。ここで、湿潤カールドファクタとは、パルプ繊維を室温で純水に浸漬した後FQA(Fiber Quality Analyzer)を用い、測定本数1000本以上、測定範囲0.5〜10mmにおいて、((LA/LB)−1)の算術平均により求められる値であり、繊維の曲線化の度合いを示す数値である。ただし、LAは実際のパルプ繊維の長さ、LBは曲がった状態のパルプ繊維を囲む長方形の最大寸法である。 When the crosslinked pulp is used among the bulky treated pulp, the wet curled factor is preferably 0.1 to 1.0, particularly preferably 0.1 to 0.6. By setting the wet curled factor within such a range, desired bulkiness can be easily obtained. Further, the dispersibility in the raw material slurry is also good, the papermaking unevenness can be suppressed and uneven thickness can be prevented from occurring in the compact, and the strength and surface properties of the compact can be improved. Here, the wet curled factor, using the FQA (Fiber Quality Analyzer) was dipped in pure water at room temperature of pulp fibers, measuring the number 1000 or more, the measurement range 0.5~10mm, ((L A / L B ) is a value obtained by the arithmetic average of -1) and is a numerical value indicating the degree of fiber curving. However, L A is the actual pulp fibers length, L B is the maximum dimension of the rectangle surrounding the pulp fibers bent state.
内層容器2は、前記パルプ成分として前記嵩高処理パルプの他に、嵩高処理を行っていないパルプ繊維を含ませることができる。該パルプ繊維は、パルプ成分中に10〜90重量%、特に20〜80重量%含んでいることが好ましい。該パルプ繊維が斯かる範囲で含まれていると、フランジ部や容器の強度低下や紙粉の発生も抑えられ、強度を得るためや紙粉防止のためのバインダーの添加量を抑えることができる。また、嵩高性も得られてフランジ部のクッション性や容器の断熱性が良好となる。該パルプ繊維としては、針葉樹若しくは広葉樹の未晒又は晒クラフトパルプ、サルファイトパルプ、アルカリパルプ、グランドパルプ、又はサーモメカニカルパルプが挙げられる。これらのパルプ繊維は、単独で又は二種以上を適宜の割合で混合して用いることができる。特に二種以上を混合することで、様々な繊維長分布を有するパルプ繊維を調製することができる。
The
前記内層用のパルプ繊維は、CSF(Canadian Standard Freeness)が500〜800ml、特に600〜750mlであることが好ましい。CSFかかる範囲であると、濾水性も良好で、抄造時間や乾燥時間を短縮することができる。また、抄造ムラが抑えられ、得られる成形体に偏肉が生じたり、成形体の表面性が低下することを防ぐことができる。さらに、所望の断熱性を得ることができる。
前記外層用のパルプ繊維は、CSF(Canadian Standard Freeness)が200〜600ml、特に300〜600mlであることが好ましい。CSFかかる範囲であると、濾水性も良好で、抄造時間や乾燥時間を短縮することができる。また、抄造ムラが抑えられ、得られる成形体に偏肉が生じたり、成形体の表面性が低下することを防ぐことができる。
The pulp fibers for the inner layer preferably have a CSF (Canadian Standard Freeness) of 500 to 800 ml, particularly 600 to 750 ml. When the CSF is within this range, the drainage is good and the paper making time and drying time can be shortened. Further, papermaking unevenness can be suppressed, and uneven thickness can be prevented from being obtained in the obtained molded body, and the surface property of the molded body can be prevented from being deteriorated. Furthermore, desired heat insulation can be obtained.
The pulp fibers for the outer layer preferably have a CSF (Canadian Standard Freeness) of 200 to 600 ml, particularly 300 to 600 ml. When the CSF is within this range, the drainage is good and the paper making time and drying time can be shortened. Further, papermaking unevenness can be suppressed, and uneven thickness can be prevented from being obtained in the obtained molded body, and the surface property of the molded body can be prevented from being deteriorated.
嵩高処理を行っていない前記パルプ繊維の平均繊維長は、0.4〜5mm、特に、0.5〜3mmであることが好ましい。該パルプ繊維の平均繊維長が斯かる範囲であると、前記嵩高処理パルプとの適度のからみが得られ、得られる成形体の強度低下や紙粉の発生を防ぐことができる。また、フロック(パルプ繊維の凝集)が大きくならず、抄造ムラが生じ難いため、得られる成形体に偏肉が生じたり、表面性が低下することを防ぐことができる。 The average fiber length of the pulp fibers not subjected to bulky treatment is preferably 0.4 to 5 mm, particularly preferably 0.5 to 3 mm. When the average fiber length of the pulp fibers is within such a range, moderate entanglement with the bulky treated pulp can be obtained, and the resulting molded article can be prevented from strength reduction and paper dust generation. Moreover, since flocs (aggregation of pulp fibers) do not increase and papermaking unevenness is unlikely to occur, it is possible to prevent uneven thickness from occurring and deterioration of surface properties.
内層容器2のパルプ成分として用いられる前記嵩高処理パルプ、前記パルプ繊維には、木材パルプ、非木材パルプの何れのパルプ繊維をも用いることができる。また、バージンパルプ、古紙パルプの何れのパルプ繊維をも用いることができる。これらのパルプ繊維は、単独で又は二種以上を適宜の割合で混合して用いることができる。
Any of the pulp fibers of wood pulp and non-wood pulp can be used for the bulky treated pulp and the pulp fiber used as the pulp component of the
内層容器2は、嵩高剤を0.2〜10重量%含んでいてもよい。これらの範囲内で嵩高剤を含ませることで、嵩高性がより安定的に得られる。
前記嵩高剤としては、花王(株)製「KB115」、同「KB85」等が挙げられ、これらの中でも、サイズ効果の低下を抑えて嵩高性を得ることができる点から同「KB115」が好ましい。
The
Examples of the bulking agent include “KB115” and “KB85” manufactured by Kao Corporation, and among these, “KB115” is preferable because it can suppress bulkiness and obtain bulkiness. .
内層容器2には、必要に応じ、分散剤、顔料、防かび剤、サイズ剤、紙力増強剤、耐水化剤、接着剤等の内層用添加剤を適宜の割合で含めることができる。
The
前記外層容器3は、主として断熱複合容器1に強度を付与する容器である。外層容器3は、フランジ部11を構成するフランジ部31を有している。
The
外層容器3のフランジ部31の厚みT31は、容器を手で持った時の口部変形防止、蓋を貼り付けてそれを剥がすときのフランジ強度、薄肉、軽量性等を考慮すると、0.4〜2mm、好ましくは0.5〜1.5mm、より好ましくは0.6〜1.0mmである。前記胴部12の口部10近傍部を構成する前記外層容器3の胴部32の厚みT321は、容器を手で持ったときの口部の変形防止、縦方向の圧縮荷重による口部での座屈防止、薄肉、軽量性等を考慮すると、0.25〜1.5mm、好ましくは0.3〜0.9mm、より好ましくは0.35〜0.7mmである。前記胴部12の中央部を構成する前記外層容器3の胴部32の厚みT322は、容器を手で持ったときの胴部の変形防止、印刷時の印圧による変形防止、薄肉、軽量性等を考慮すると、0.2〜1.2mm、好ましくは0.25〜0.7mm、より好ましくは0.3〜0.6mmである。前記胴部12の下方部を構成する前記外層容器3の胴部32の厚みT323は、縦方向の圧縮荷重による底部での座屈防止、薄肉、軽量性等を考慮すると、0.15〜0.6mm、特に0.2〜0.5mmとすることが好ましい。底部14を構成する外層容器3の底部34の厚みT34は、縦方向の圧縮荷重による底部での座屈防止、薄肉、軽量性等を考慮すると、0.1〜1mm、好ましくは0.1〜0.5mm、より好ましくは0.15〜0.4mmである。
The thickness T31 of the
外層容器3のフランジ部31の密度ρ31は、容器を手で持ったときの容器の変形防止(把持強度)、蓋を貼り付けてそれを取り剥がすときのフランジ部の変形防止、薄肉、軽量性等を考慮すると、0.5〜2g/cm3、好ましくは0.7〜1.5g/cm3である。
Density ρ31 of the
前記胴部12の口部近傍部を構成する外層容器3の胴部32の密度ρ321は、表面平滑性、紙粉発生防止、容器を手で持ったときの容器の変形防止(把持強度)、縦方向の圧縮荷重による口部での座屈防止、薄肉、軽量性等を考慮すると、0.5〜2g/cm3、好ましくは0.7〜1.5g/cm3である。
前記胴部12の中央部を構成する外層容器3の胴部32の密度ρ322は、表面平滑性、紙粉発生防止、搬送時におけるへこみ防止、お湯を入れて容器を手で持ったときの胴部の変形防止、印刷時の印圧での変形防止、薄肉、軽量性を考慮すると、0.5〜2g/cm3、好ましくは0.7〜1.5g/cm3である。
前記胴部12の下方部を構成する外容器3の胴部32の密度ρ323は、表面平滑性、搬送時でのへこみ防止、印刷時の印圧での変形防止、薄肉、軽量性等を考慮すると、0.5〜2g/cm3、好ましくは0.7〜1.5g/cm3である。
前記底部14を構成する外層容器3の底部34の密度ρ34は、積み上げ時や搬送時における底部の潰れ防止、薄肉、軽量性等を考慮すると、0.5〜2g/cm3、好ましくは0.7〜1.5g/cm3である。
The density ρ321 of the
The density ρ 322 of the
The density ρ 323 of the
The density ρ34 of the bottom 34 of the
外層容器3は、内面よりも外面が平滑に設けられていることが好ましい。外層容器3の内面の表面粗さは、印刷性、紙粉発生防止、外観良好性等を考慮すると、0.5〜3μm、特に1〜2μmとすることが好ましい。外層容器3の内面には、網目が形成されていることが好ましい。また、印刷、ラベリング、紙粉発生防止などを考慮すると外層容器3の外面、特に胴部の外表面には吸引孔のあとがないことが好ましい。
The
外層容器3は、密度が0.5〜2g/cm3であることが好ましく、0.7〜1.5g/cm3であることがより好ましい。密度が斯かる範囲であると、乾燥成形時において成形体に加わる圧力が過大とならず、パルプ繊維の変色やパルプ繊維自体の強度が低下を防ぐことができるほか、外層容器に要する強度や表面性が確保される。ここで、外層容器3の密度は、切り取った外層容器の厚みと面積及び重量から求められる。
外層容器3の密度は、前記内層容器2の密度の1.5〜30倍であることが好ましく、2〜10倍であることがより好ましい。外層容器3の密度が内層容器2の密度に対して斯かる範囲であると、容器を把持したときの変形を抑えることができるほか、外面の平滑性も良好となる。また、フランジ部の強度が十分に得られる。さらに、内面の平滑性や強度も十分となり、後述するように樹脂フィルムを張って被覆層を形成するときに内面が潰れたりすることを防ぐことができる。
The density of the
外層容器3を構成するパルプ繊維には、針葉樹若しくは広葉樹の未晒又は晒クラフトパルプ、サルファイトパルプ、アルカリパルプ、グランドパルプ、サーモメカニカルパルプ等が挙げられる。これらの中でも、成形性、白色性、成形体の表面性、強度の点から、特に針葉樹や広葉樹の晒クラフトパルプが好ましい。これらの繊維は、単独で又は二種以上を適宜の割合で混合して用いることができる。
Examples of the pulp fibers constituting the
外層容器3には、必要に応じ、分散剤、顔料、定着剤、防かび剤、サイズ剤、接着剤、紙力強化剤等の外層用添加剤を適宜の割合で含めることができる。
The
外層容器3の透気度(平滑側を装置上側に設定して、後述する方法で測定)は、表面平滑性を考慮すると、30〜120秒、好ましくは65〜120秒、より好ましくは70〜100秒である。
また、外層容器の透気度は、内層容器よりも大きいことが好ましい。外層容器の透気度を、内層容器よりも大きくすることによって、後述するように真空成形によって被覆層を密着させる場合に、外層容器が通気抵抗となって、真空成形用の型に設けられた吸引溝での局部的な吸引力の集中を防ぐことができ、樹脂フィルムのピンホールの発生を防ぐことができると共に、密着むらのない被覆が可能となる。
The air permeability of the outer layer container 3 (measured by the method described later with the smooth side set to the upper side of the apparatus) is 30 to 120 seconds, preferably 65 to 120 seconds, more preferably 70 to 120, considering the surface smoothness. 100 seconds.
Further, the air permeability of the outer layer container is preferably larger than that of the inner layer container. By making the air permeability of the outer layer container larger than that of the inner layer container, when the coating layer is brought into close contact by vacuum forming as will be described later, the outer layer container has a ventilation resistance and is provided in the vacuum forming mold. Concentration of local suction force in the suction groove can be prevented, pinholes in the resin film can be prevented, and coating without unevenness of adhesion can be achieved.
外層容器3の内側の寸法は、内層容器3の外形寸法よりも小さく設けられており、両者を合体させた状態では、低密度の内層容器の外面がつぶれ剛性を有する外層容器の外寸法はほとんど変形しない。このため、ライン搬送などにおいて、ライン上の容器が停滞せずにスムーズに流れ、また、外層容器が湾曲しないので、印刷性にも優れる。また、後述するように被覆層を真空成型によって密着させる場合にも、内層と外層が一体化しているので真空圧による内層割れの発生が防止される。
The inner dimension of the
複合容器1は、前記内層容器2及び外層容器3が嵌合によって合体されている。ここで、嵌合とは、内層容器2と外層容器3とを合体させたときに、両者の間に圧縮、引っ張りといった応力が発生し、内層容器2と外層容器3との間に接触力が発生した状態をいう。内層容器2及び外層容器3は、上述のように、内層容器の外面が低密度の凹凸を有する形態に設けられ、外層容器の内面が剛性を有し且つ粗く好ましくは網目状のあとを有する形態に設けられているため、嵌合状態では、内層容器の外面が外層容器の内面に食い込んだ状態となる。このため、摩擦係数が高くなり、内層容器2と外層容器3とが分離しにくい状態となっており、これらの接合に特に接着剤を必要とはしない。このため、生産コストが低く抑えられると共に、製造設備を簡素化できる。
また、ここで、内層の内面に乾燥時の蒸気逃がし用として、周方向スリット、吸引丸穴凸が設けられている場合、飲食時に、内容物が該凸部に引っかかり、これが食べ残しになるといった問題がある。また、箸やスプーンでの引っかきにより、該凸部を被覆する樹脂フィルムが破損する恐れもある。そこで、内層の内面に、高さ方向に乾燥時のスリットを設けることにより、箸やスプーンの引っ掛かりが少なく、内容物の引っかかりも少なく、飲食しやすい容器が製造される。さらに、真空成形で、樹脂フィルムで被覆する場合、該フィルムはカップ口部から底に向けて貼られて行くが、前記の丸穴形状や周方向凸部の存在下では、該凸部のフィルムが貼られる方向の下流側では、フィルム伸張が大きくなり、フィルムが薄くなるという現象が発生し、フィルムにピンホールが発生し易くなる。しかし、縦方向スリットにすることにより、フィルムが貼られて行く方向とスリット凸部の形成方向が一致するので、このような現象は発生せず、ピンホールが発生しにくくなる。
In the
Also, here, when the inner surface of the inner layer is provided with a circumferential slit and a convex suction hole for escape of steam during drying, the contents are caught by the convex part during eating and drinking, and this is left uneaten. There's a problem. In addition, the resin film covering the convex portion may be damaged by scratching with a chopstick or a spoon. Therefore, by providing a slit at the time of drying in the height direction on the inner surface of the inner layer, a container that is easy to eat and drink with little catching of chopsticks and spoons and little content is caught. Furthermore, in the case of coating with a resin film by vacuum forming, the film is pasted from the cup mouth part toward the bottom, but in the presence of the round hole shape or circumferential convex part, the film of the convex part On the downstream side in the direction in which the film is pasted, the film stretches greatly, and the phenomenon that the film becomes thin occurs, and pinholes are easily generated in the film. However, since the direction in which the film is pasted and the direction in which the slit protrusions are formed coincide with each other by using the longitudinal slit, such a phenomenon does not occur and pinholes are less likely to occur.
前記被覆層4の厚みは、水蒸気などのバリアー性、ピンホール防止、材料コスト、スプーンや箸等での引っ掻きによる破れ防止性等を考慮すると、0.02〜0.15mm、特に0.03〜0.01mmとすることが好ましい。
The thickness of the
被覆層4には、樹脂フィルムを用いることが好ましい。該樹脂フィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル等のポリビニル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂等の熱可塑性樹脂フィルム、変性ポリエチレンテレフタレート、脂肪族ポリエステル等の生分解性樹脂フィルム等が挙げられる。そしてこれらの中でも、製造コスト、成形性等の点においては、ポリオレフィン系樹脂が好ましく、環境の点からは、生分解性樹脂フィルムやバイオマス由来の樹脂フィルムが好ましい。被覆層4には、これらの樹脂フィルムを、単独で又は二種以上を積層させて用いることもできる。
A resin film is preferably used for the
断熱複合容器1においては、前記フランジ部11の厚み(全層厚み)T11、胴部12の口部近傍部の厚み(全層厚み)T121、胴部12の中央部の厚み(全層厚み)T122及び底部14の厚み(全層厚み)T14)が、T11>>T121>T122>T14であることが好ましい。
また、前記内層容器2のフランジ部21の密度ρ21、内層容器2の胴部22の密度ρ221、内層容器2の胴部22の密度ρ222内層容器2の底部24の密度ρ24が、ρ221>ρ222、ρ21>ρ222、且つρ24>ρ222であることが好ましい。
さらに、前記外層容器3のフランジ部31の厚みT31、前記厚みT321、前記厚みT322は、T321>T322、且つT31>T322であることが好ましく、さらにT31>T321>T322であることが好ましい。
断熱複合容器1の各部位の厚みの関係及び内層容器2の各部位の密度の関係及び外層容器3の各部位の厚みの関係を上述のように設定することによって、以下の効果が得られる。
フランジ部11を構成する内層容器2のフランジ部21の密度を高めるとともに、外層容器3のフランジ部31の厚みを厚くして、フランジ部11の厚みを厚くすることで、得られる断熱複合容器1の把持強度を高めることができる。また、口部近傍の厚みT121、T321を厚く、密度ρ221を高くすることにより、得られる断熱複合容器1の把持強度や座屈強度を高めることができる。底部14を構成する内層容器2の底部24の内層密度を高めるとともに、厚みT14を薄くすくととにより、縦方向の圧縮荷重による座屈や真空成形時における内層のわれを防止することができる。特に断熱性の必要な胴部T122の厚みを薄くして、内層密度ρ222を小さくすることにより、薄肉・軽量性を実現できる。
In the heat insulating
Further, the density ρ21 of the
Furthermore, the thickness T31, the thickness T321, and the thickness T322 of the
By setting the relationship between the thicknesses of the respective portions of the heat insulating
The heat insulating
断熱複合容器1は、底部14の外側の角部の曲率半径Roが5mm以下、特に0.5〜3mmであることが好ましく、前記底部14の接地部142の接地幅W14が1〜20mm、特に2〜10mmであることが好ましく、且つ底部14の上げ底部141の高さH14が0.5〜5mm、特に1〜3mmであることが好ましい。
曲率半径を斯かる範囲とすることで、形状的に十分な強度が確保できる。接地幅14を斯かる範囲とすることで、縦の圧縮加重を受ける接地面積を十分に確保できる。上げ底部141の高さH14を斯かる範囲とすることで、容器の内容積を狭めることなく、しかも内面角部に内容物が入り込んだりすることがない。また、前記曲率半径を有する角部や前記接地幅を有する底部14を後述する弾性素材からなる雄型により、良好に形状を転写できる。また、断熱複合容器1をシュリンクフィルム等の包装材で包装したときに、当該包装材を破りやすくできる。さらに、該曲率半径Ro、接地幅W14及び上げ底部141の高さH14が斯かる範囲とすることで、その相乗効果として、縦方向の圧縮荷重に対する断熱複合容器1の形状的に十分な強度が得られる。
The heat insulating
By setting the radius of curvature within such a range, sufficient strength can be secured in terms of shape. By setting the
断熱複合容器1は、底部14の外側の角部の曲率半径Ro及び内側の角部の曲率半径Riが、0.5mm<Ri<3mm、且つRo―0.5mm<Ri<Ro+1mmであることが好ましい。
In the heat insulating
次に、前記断熱複合容器1の製造方法について説明する。
前記断熱複合容器1は、内層容器2及び外層容器3を個別に作製した後、これらを合体させ、さらに被覆層4で被覆することによって製造される。
Next, a method for manufacturing the heat insulating
The heat insulating
図2(a)〜(f)に示すように、内層容器2及び外層容器3は、抄造型200、300を用いた湿式抄造法により中間体である抄造体2’、3’を抄造し、乾燥型600、700で成形することによって製造される。
As shown in FIGS. 2 (a) to (f), the
図2(a)に示すように、抄造型200の抄造部210は、フランジ部211を有し且つ所定のテーパー角度を有して先端部に進むにつれて先細る形態を有している。
As shown in FIG. 2A, the
抄造部210は、多孔のプレートを曲げて溶接した薄肉型と、その上に被せた金属製の網を曲げて溶接したネット(図示せず)からなる。抄造部310も、多f孔のプレートを曲げて溶接した薄肉型と、その上に被せた金属製の網を曲げて溶接したネットからなる。
The
抄造体2’を乾燥成形する乾燥型600は、図2(b)に示すように、雄型610及び雌型620から構成される。雄型610及び雌型620は、剛性を有するアルミニウム合金等の金属製の型である。
A
雄型610は、前記内層容器2の内面形状に対応する凸状の成形部611を有している。成形部611の先端部には、内層容器2のスタック用段差23に対応して縮径する細成形部612が設けられている。
The
成形部611の内部には、気液流通路613、気液流通路613から分かれて外周面において高さ方向に設けられたスリット状に開口する複数の気液流通路614及び底面に周方向に設けられた円弧状に開口する複数のスリット状気流流通路615が設けられており、これらの気液流通路を通して抄造体2’を乾燥させるときの脱水・排気が行われる。また、成形部611の内部には、カートリッジヒーター(図示せず)が配されており、成形部611の外表面からも加熱ができるようになっている。
Inside the
雌型620は、内層容器2の外形に対応した凹状の成形部621を有している。雌型620の内部にはカートリッジヒーター622が配されている。また、雌型620は、雄型610と組み合わせたときに成形部611の凸状部分と成形部621の間に所定のクリアランスが形成されるように設けられている。図には示していないが、雌型620には、乾燥時間の短縮、抄造体2の吸引保持用に、胴部に周方向のスリット、底部に円弧上のスリットが設けられている。
The
雄型710は、耐久性の観点から天然ゴム、シリコーンゴム等の合成ゴム等の弾性体からなる。弾性体の外側には、流体透過性の伸縮性のネットが被覆されている。
成形部711の内部には、気液流通路713から分かれて外周面につながる複数の気液流通路714及び先端面や角部において開口する複数の気液流通路715が設けられており、これらの気液流通路を通して抄造体3’を乾燥させるときの脱水・排気が行われる。
The
A plurality of gas-
雌型720は、外層容器3の外形に対応した凹状の成形部721を有している。雌型720の内部にはカートリッジヒーター722が配されている。雌型720は、内層容器3の外表面に後を残さないように、成形部721の内面で開口する排気孔を有していないものを用いることが好ましいが、乾燥時間の短縮、抄造体2の吸引保持用に、胴部に周方向のスリット、底部に円弧上のスリットを設けることもできる。
The female die 720 has a concave shaped
抄造体2’及び抄造体3’を抄造する場合には、図2(a)及び(d)に示すように、抄造部210、310に設けられた前記気液流通路には、気液流通管220、320を接続しておく。そして、抄造型200、300の抄造部210、310を囲むように原料スラリーの注入管230、330を配した後、注入管230、330に付設されたスラリー供給管231、331のバルブを開き、それぞれ所定のスラリーを抄造部210、310に供給した後、気液流通管220、320のバルブを開いて気液流通管220、320及び前記気液流通路を通して原料スラリー中の液体分を吸引し、前記ネット上に原料スラリー中の固形分を堆積させる。液体成分の吸引による排出が完了し、前記抄造ネットの表面に抄造体2’、3’がそれぞれ形成されたら、注入管230、330は退避させる。また注入管230、330を配した後、所定量の水を供給し、その後、スラリーを投入することもできる。これにより、スラリー内のパルプ繊維が金属網にからまることを防ぎ、抄紙体の網からの離型を容易にすることができる。また、注入管内でスラリー濃度を薄くすることにより、スラリーのタンクなどの設備を大きくすることなく、抄紙ムラの少ない抄紙体を得ることができるとともに、水の注入量を変えることにより、抄造体の高さ方向のパルプ量を変えることができる。
When papermaking
抄造体2’の抄造に用いられる原料スラリーには、前記パルプ繊維の濃度が0.1〜2.0wt%のスラリーを用いることが好ましい。分散媒に特に制限はないが、取り扱い性、生産コストの点から水や白水を分散媒とすることが好ましい。また、原料スラリーには、必要に応じ、前記内層用添加剤を適宜の割合で含ませることができる。 As a raw material slurry used for papermaking of the papermaking body 2 ', it is preferable to use a slurry having a pulp fiber concentration of 0.1 to 2.0 wt%. Although there is no restriction | limiting in particular in a dispersion medium, It is preferable to use water or white water as a dispersion medium from the point of handleability and production cost. In addition, the raw material slurry may contain the inner layer additive at an appropriate ratio, if necessary.
抄造体2’の抄造に用いられる原料スラリーには、分散剤を前記パルプ成分に対し0.01〜0.5wt%を含んでいることが好ましい。分散剤が0.01wt%以上であれば分散効果が十分得られ、0.5wt%以下であると長時間を要せずに抄造を行えるほか、前記抄造ネットや型自体の汚れも抑えられる。
前記分散剤としては、各種界面活性剤、ポリエチレンオキシド又はその誘導体等が挙げられ、これらの中でも、泡立ちが少なく、スラリーが取り扱い易い点からポリエチレンオキシドが好ましい。
It is preferable that the raw material slurry used for papermaking of the
Examples of the dispersant include various surfactants, polyethylene oxide or a derivative thereof, and among these, polyethylene oxide is preferable from the viewpoint of less foaming and easy handling of the slurry.
抄造体3’の抄造に用いられる原料スラリーには、前記パルプ繊維の濃度が0.1〜2.0wt%のスラリーを用いることが好ましい。分散媒に特に制限はないが、取り扱い性、生産コストの点から水や白水を分散媒とすることが好ましい。また、該スラリーには、必要に応じ、前記外層用添加剤を適宜の割合で含ませることができる。 As a raw material slurry used for papermaking of the papermaking body 3 ', it is preferable to use a slurry having a pulp fiber concentration of 0.1 to 2.0 wt%. Although there is no restriction | limiting in particular in a dispersion medium, It is preferable to use water or white water as a dispersion medium from the point of handleability and production cost. In addition, the outer layer additive may be included in the slurry at an appropriate ratio, if necessary.
次に、抄造体2’、3’を乾燥型600、700で乾燥成形する。
図2(b)、(e)に示すように、抄造体2’、3’を、前記ヒーターで加熱された乾燥型600、700内に配して乾燥しながらプレス成形する。このときの抄造体2、3’の含水率は、乾燥時間の短縮、表面の平滑性、焦げや変色防止の観点から55〜80%、特に60〜75%であることが好ましい。
Next, the
As shown in FIGS. 2B and 2E, the
抄造体2’、3’の乾燥時には、雄型610、710の前記気液通路を通して抄造体2’、3’の液体分(蒸気)を吸引し、外部に排出する。
When the
抄造体2’、3’の乾燥時における金型温度は、乾燥による焦げ防止、乾燥効率、表面の平滑性等を考慮すると、110〜250℃、特に120〜230℃であることが好ましい。抄造体2’、3’の乾燥後、抄造型600,700から雄型610、710を退避させ、雄型から抄造体2’、3’を取り出す(図2(c)、(f)参照)。そして図2(g)に示すように、内層容器2を外層容器3にはめ込んで合体させ、フランジ部分の余分な部分のトリミングを行った後、容器本体100とし前記被覆層4の形成に供する。
The mold temperature during drying of the papermaking bodies 2 'and 3' is preferably 110 to 250 ° C, particularly 120 to 230 ° C in consideration of prevention of scorching due to drying, drying efficiency, surface smoothness, and the like. After the
内層容器2及び外層容器3の接合には、必要に応じて接着強度を高める上で、接着剤を用いることもできる。該接着剤としては、デンプン、カルボキシメチルセルロース等の天然接着剤、PVA等の合成水溶性接着剤を用いることが好ましい。
An adhesive may be used for joining the
次に、前記内層容器2及び外層容器3が重ね合わされた容器本体100に内層容器2の内面から外層容器3のフランジ部31の下方に亘って被覆層4を形成する。
被覆層4は、樹脂フィルムを用いた真空成形、圧空成形等の常法により形成することができる。真空成形による場合には、例えば、図3に示すように、真空吸引路810を及びバンドヒーター820を備えた真空成形型800と、ヒーターを備えたプラグ900を用いる。真空成形型800には、容器本体100のフランジ101の下面に対向する部位811と、フランジ部101との間に所定のクリアランスを設けるとともに、該部位811にも真空吸引路810の吸引口を設けておく。
Next, the
The
そして、真空成形型800内に容器本体100をセットし、更に容器本体100の開口部を塞ぐように樹脂フィルム40をセットする。さらに、樹脂フィルム40にその上方から加熱したプラグ900を当接させ、樹脂フィルム40を真空成形型800内に押し込み、容器本体100の通気性を利用し、真空吸引路810を通して容器本体100内を真空引きし、容器本体100の内面に樹脂フィルム40を密着させる。
Then, the
このとき、予め加熱して軟化させた樹脂フィルム40を容器本体100のフランジ部101の下面に至るまで巻き込んで密着させる。そして、樹脂フィルム40の不要部分をトリミングして被覆層4の形成を完了する。
At this time, the
このようにして得られる本実施形態の断熱複合容器1は、断熱性、構造強度、表面性、成形性、廃棄性、内容物の保存性等の種々の性能を満たす薄型で軽量な優れた容器である。
The heat insulating
図4は、本発明の断熱複合容器の第2実施形態を模式的に示したものである。なお、図4において、符号1’は断熱複合容器を示している。なお、図4において、前記第1実施形態の断熱複合容器1と共通する部分については、同一符号を付し、その説明は省略する。従って、特に説明のない部分については、前記第1実施形態における説明が適宜適用される。
FIG. 4 schematically shows a second embodiment of the heat insulating composite container of the present invention. In FIG. 4,
第2実施形態の断熱複合容器1’は、口部10の開口縁部に傾斜面16が形成されている。傾斜面16と前記フランジ部11の上面部110との角度θ3は、30〜75度、特に45〜70度であることが好ましい。また、面取り幅が0.5〜3mmである。面取り幅とはW16をいう(図4(b)参照)。傾斜面16の角度および幅を斯かる範囲とすることによって、開口縁部の角部の成形性が良好となり表面性が向上する。開口縁部の角部のパルプが成形時に押し込まれて傾斜面16の境となる稜線が明確となるため、口部10の外観が良好となるとともに、密度が高められてフランジ部11の強度が向上する。また、開口縁部のパルプの毛羽立ちが抑えられ、被覆層4で被覆した場合の密着性が良好となるほか、被覆層4のピンホールの発生が抑えられる。また、使用時の口当たりも良好となる。
In the heat insulating
本実施形態の断熱複合容器1’は、前記第1実施形態の断熱複合容器1と同様に、断熱性、構造強度、表面性、成形性、廃棄性、内容物の保存性等の種々の性能を満たす薄型で軽量な優れた容器である。
The heat insulating
本発明は、前記実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be modified as appropriate without departing from the spirit of the present invention.
本発明の断熱複合容器は、前記実施形態のように、被覆層を樹脂フィルムで設けることが好ましいが、被覆層は前記樹脂フィルムの樹脂成分を含む塗料を塗工して設けることもできる。 As for the heat insulation composite container of this invention, it is preferable to provide a coating layer with a resin film like the said embodiment, However, A coating layer can also apply and apply the coating material containing the resin component of the said resin film.
また、前記実施形態では、抄紙と乾燥の工程からなるが、抄造体2’,3’を抄造した後脱水型で脱水し、その後乾燥型で乾燥しても良い。また、製造工程において用いられる前記抄造型、前記脱水型、前記乾燥型の向きは、適宜変更することもできる。ハンドリング性、型の加工性、組み立て性、メンテナンス性等を考慮の上、型を割型、分割型にしても良い。 In the above embodiment, the paper making and drying steps are used. However, the papermaking bodies 2 'and 3' may be made and then dehydrated in a dewatering type, and then dried in a drying type. Moreover, the direction of the papermaking mold, the dewatering mold, and the drying mold used in the manufacturing process can be changed as appropriate. The mold may be split or split in consideration of handling properties, mold workability, assembly performance, maintainability, and the like.
以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。 Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples.
〔実施例1〕
図1に示す形態の断熱複合容器で、下記寸法形状を有するものを下記のように作製した。
[Example 1]
A heat insulating composite container having the form shown in FIG. 1 and having the following dimensions was produced as follows.
<断熱複合容器寸法形状>
高さH:106mm
口部内径φ10:90mm
口部開口縁部の曲率半径R10:1mm
フランジ厚みT12:2mm
フランジ部外径φ11:96mm
胴部厚みT121:1.69mm(底より100mmの位置)
胴部厚みT122:1.36mm(底より40mmの位置)
胴部厚みT123:1.87mm(底より15mmの位置)
胴部角度θ1:6.5度
胴部角度θ2:4度
底部厚みT14:0.95mm
底部外径φ14:68.5mm
上げ底部高さH14:3mm
上げ底部の外径φ141:40mm
底部接地面の内径φ142:55mm
角部曲率半径Ro:2mm
角部曲率半径Ri:2mm
<Insulated composite container dimensions>
Height H: 106mm
Mouth inner diameter φ10: 90mm
Curvature radius of opening edge of mouth R10: 1mm
Flange thickness T12: 2mm
Flange outer diameter φ11: 96mm
Body thickness T121: 1.69 mm (
Body thickness T122: 1.36 mm (
Body thickness T123: 1.87 mm (
Body angle θ1: 6.5 degrees Body angle θ2: 4 degrees Bottom thickness T14: 0.95 mm
Bottom outer diameter φ14: 68.5mm
Raised bottom height H14: 3mm
Raised bottom outer diameter φ141: 40mm
Inner diameter of bottom contact surface φ142: 55mm
Corner radius of curvature Ro: 2 mm
Corner radius of curvature Ri: 2 mm
<内層容器・外層容器の抄造>
多孔プレートを曲げ、雄型形状に溶接加工した型の表面に金属網を同様に溶接、加工した抄造型を用い、図2(a)及び(e)のようにして、まず、水を注入して後、下記原料スラリーを供給し、湿潤状態の抄造体を形成した。
内層用原料スラリー;
配合:(パルプ繊維(HBA(ウエアハウザー社製)/外層用パルプ=5/5、CSF=720ml)、パルプスラリー中のパルプ繊維濃度は0.5重量%、水投入後の濃度は0.25重量%)
サイズ剤:対パルプ重量比2%
外層用原料スラリー;
配合:(パルプ繊維(商品名ヒントン/商品名セニブラ=5/5、CSF=450ml)、パルプスラリー中のパルプ繊維濃度は0.5重量%、水投入後の濃度は0.25重量%)
サイズ剤(対パルプ重量比2%)
<Making of inner layer container and outer layer container>
First, water is injected as shown in FIGS. 2 (a) and 2 (e) using a papermaking mold in which a perforated plate is bent and the metal net is welded and processed in the same manner on the surface of the male mold. Thereafter, the following raw material slurry was supplied to form a wet papermaking.
Raw material slurry for inner layer;
Formulation: (pulp fiber (HBA (made by Warehauser)) / pulp for outer layer = 5/5, CSF = 720 ml), pulp fiber concentration in pulp slurry is 0.5% by weight, and concentration after adding water is 0.25 weight%)
Sizing agent: 2% by weight of pulp
Raw material slurry for outer layer;
Formulation: (pulp fiber (trade name Hinton / trade name CENIBRA = 5/5, CSF = 450 ml), pulp fiber concentration in the pulp slurry is 0.5% by weight, and the concentration after adding water is 0.25% by weight)
Sizing agent (2% by weight of pulp)
図2(b)のように、得られた抄造体をそれ乾燥型内に配置し、下記条件で乾燥成形した。
金型(620)の温度:200℃、金型(610)の温度200℃、乾燥時間は25秒。
図2(e)のように、得られた抄造体をそれ乾燥型内に配置し、下記条件で乾燥成形した。
金型(720)の温度:170℃
押圧力:9800N(押圧は50秒間継続)
As shown in FIG. 2 (b), the obtained papermaking product was placed in a dry mold and dried under the following conditions.
Mold (620) temperature: 200 ° C, mold (610)
As shown in FIG. 2 (e), the obtained papermaking product was placed in a dry mold and dried under the following conditions.
Mold (720) temperature: 170 ° C
Pressing force: 9800N (pressing continues for 50 seconds)
<被覆層の形成>
内層容器及び外層容器を合体させた後、下記樹脂フィルムを内層容器に接するように配置して下記の成形条件で積層した。
樹脂フィルム;
外層/内層=高密度ポリエチレン/低密度ポリエチレン
樹脂フィルム総厚み:200μm(成形前)
成形条件;
真空成形機:PLAVAC−FE36PHS、三和興業(株)製
フィルム加熱方式:赤外線ヒーター(ヒーターと樹脂フィルムの間隔110mm)
フィルム加熱温度:300℃(成形機表示温度)
フィルム加熱時間:26秒
プラグ寸法:直径60mm×長さ110mm
プラグ材質:アルミニウム合金(表面にテフロン(登録商標)加工)
プラグ温度:110℃(プラグ実表面温度)
真空成形用金型温度:110℃(金型内側実表面温度)
成形時間:10秒
<Formation of coating layer>
After the inner layer container and the outer layer container were combined, the following resin film was placed in contact with the inner layer container and laminated under the following molding conditions.
Resin film;
Outer layer / inner layer = high density polyethylene / low density polyethylene Resin film total thickness: 200 μm (before molding)
Molding condition;
Vacuum forming machine: PLAVAC-FE36PHS, manufactured by Sanwa Kogyo Co., Ltd. Film heating method: Infrared heater (space between heater and
Film heating temperature: 300 ° C (molding machine display temperature)
Film heating time: 26 seconds Plug dimensions: Diameter 60 mm x
Plug material: Aluminum alloy (Teflon (registered trademark) processing on the surface)
Plug temperature: 110 ° C (plug actual surface temperature)
Mold temperature for vacuum forming: 110 ° C (actual surface temperature inside the mold)
Molding time: 10 seconds
〔実施例2〕
図4に示す形態で、口部の開口縁部に下記傾斜面を形成した以外は、実施例1と同様の複合断熱容器を作製した。そして、得られた断熱複合容器について下記のように各特性を調べた。それらの結果を表1、2に示す。
傾斜面角度θ3:70度、面取り幅W16=2.0mm
[Example 2]
In the form shown in FIG. 4, a composite heat insulating container similar to that of Example 1 was produced except that the following inclined surface was formed on the opening edge of the mouth. And each characteristic was investigated as follows about the obtained heat insulation composite container. The results are shown in Tables 1 and 2.
Inclined surface angle θ3: 70 degrees, chamfering width W16 = 2.0 mm
〔各層の厚み及び総厚みの測定〕
厚み測定計(日本パラメトリクス株式社製、マグナマイク、モデル8000)により、ターゲットボール直径1/8インチを使用して断熱複合容器全体の厚みを測定し、内径4mmのポンチにて断熱複合容器から試料を取り出し、外層の厚みを同測定計によって測定した。さらに、内層から被覆層を剥がして同測定計によって該被覆層の厚みを測定した。内層の厚みは全層厚みから外層及び被覆層の厚みを減じて求めた。測定値は周方向4ヶ所の平均値とした。フランジ部の内層、外層の厚みについては、フランジ部のバリをカットする前のものを用いて測定した。フランジ部の全層厚みは、ノギスによりフランジの先端部の大きさとした。
[Measurement of thickness and total thickness of each layer]
Using a thickness meter (Nippon Parametrics Co., Ltd., Magnamic, Model 8000), measure the thickness of the entire insulated composite container using a 1/8 inch target ball diameter, and use a punch with an inner diameter of 4 mm from the insulated composite container. A sample was taken out, and the thickness of the outer layer was measured with the same meter. Furthermore, the coating layer was peeled off from the inner layer, and the thickness of the coating layer was measured with the same measuring instrument. The thickness of the inner layer was determined by subtracting the thickness of the outer layer and the coating layer from the total thickness. The measured value was an average value at four locations in the circumferential direction. The thicknesses of the inner layer and the outer layer of the flange portion were measured using those before cutting the burr of the flange portion. The total thickness of the flange portion was set to the size of the front end portion of the flange by calipers.
〔各層の密度の測定〕
前記の厚み及び切り出した試料の面積並びにその重量に基づいて、各層の密度を算定した。
[Measurement of density of each layer]
The density of each layer was calculated based on the thickness, the area of the cut sample, and its weight.
〔把持強度〕
圧縮試験器(オリエンテック社製、テンシロンRTA500)を用い、断熱複合容器を横向きに載置した状態で、フランジ部を上方からロードセル速度20mm/分にて押圧子で圧縮試験を行い、ロードセルの変位と荷重の変化から求めた5mm変位荷重を把持強度とした。
(Grip strength)
Using a compression tester (Orientec Co., Ltd., Tensilon RTA500), with the heat-insulated composite container placed sideways, the flange part is subjected to a compression test at a load cell speed of 20 mm / min. The 5 mm displacement load obtained from the change in the load was taken as the grip strength.
〔剥離強度〕
得られた断熱複合容器のフランジ部に蓋を熱溶融接着した後、口部を上にして断熱複合容器を引っ張り試験器(オリエンテック社製、テンシロンRTA500)に固定した。そして、蓋の把持部分をチャックで把持し、ロードセル速度300mm/分にて引っ張り試験を行った。蓋がフランジ部から最初に開封した時点での荷重を剥離強度とした。
[Peel strength]
After the lid was heat-melted and bonded to the flange portion of the obtained heat insulating composite container, the heat insulating composite container was fixed to a tensile tester (Tensilon RTA500, manufactured by Orientec Co., Ltd.) with the mouth portion facing up. Then, the grip portion of the lid was gripped with a chuck, and a tensile test was performed at a load cell speed of 300 mm / min. The load when the lid was first opened from the flange portion was defined as the peel strength.
〔座屈強度〕
断熱複合容器の口部を上にして圧縮試験器(オリエンテック社製、テンシロンRTA500)に固定した。そして、ロードセル速度20mm/分にて押圧子で圧縮試験を行い、座屈が発生するまでの変位と荷重の変化を測定した。なお、圧縮試験は、荷重10kgfになった時点で一端荷重を解放してつぶれの状態を確認した。荷重を5kgf毎引き上げて同様の測定を繰り返し、その都度確認しながら行った。
[Buckling strength]
The heat insulating composite container was fixed to a compression tester (Orientec Co., Ltd. Tensilon RTA500) with the mouth part facing up. Then, a compression test was performed with a presser at a load cell speed of 20 mm / min, and changes in displacement and load until buckling occurred were measured. In the compression test, the load was released once when the load reached 10 kgf, and the crushing state was confirmed. The same measurement was repeated by raising the load every 5 kgf, and it was performed while checking each time.
〔断熱特性の評価〕
断熱複合容器の外表面に温度センサー(安立503K−TC−WT)測定部をアルミテープで貼り付け、該断熱複合容器に98〜100℃の熱湯を注ぎ入れ、1分後における容器外面の温度を測定した。
(Evaluation of thermal insulation properties)
A temperature sensor (Anritsu 503K-TC-WT) measuring unit is attached to the outer surface of the heat insulating composite container with aluminum tape, and hot water of 98 to 100 ° C. is poured into the heat insulating composite container, and the temperature of the outer surface of the container after 1 minute is measured. It was measured.
〔表面粗さRaの測定〕
JIIS B0601―2001に準拠し、サーフコム〔(株)東京精密社製〕を用いて測定した。測定条件は、ガウシアン補正、傾斜補正:直線とした。
[Measurement of surface roughness Ra]
Based on JIS B0601-2001, it was measured using Surfcom (manufactured by Tokyo Seimitsu Co., Ltd.). The measurement conditions were Gaussian correction and tilt correction: straight line.
〔水蒸気バリアー性〕
断熱複合容器の胴部から試料を取り出し、JIS Z−0208に準拠して測定した。
[Water vapor barrier properties]
A sample was taken out from the body of the heat insulating composite container and measured according to JIS Z-0208.
〔透気度〕
JIS P81170−1980に準拠し、測定装置(東京テスター、Gurley’s Desometer)を用いて行った。
[Air permeability]
In accordance with JIS P81170-1980, measurement was performed using a measuring device (Tokyo Tester, Gurley's Desometer).
このようにして作製された断熱複合容器は、表1、2に示すように、断熱性、構造強度、表面性、成形性、廃棄性、内容物の保存性等の種々の性能を満たす薄型で軽量な優れたものであった。 As shown in Tables 1 and 2, the heat-insulated composite container produced in this way is thin enough to satisfy various performances such as heat insulation, structural strength, surface properties, moldability, discardability, and contents preservability. It was lightweight and excellent.
本発明の封止容器は、その用途に特に制限はなく、また収容される内容物にも特に制限はない。封止容器の用途としては、例えば、前記実施形態のインスタントカップ麺の他、麺類以外のインスタント食品、アイスクリーム、菓子等の各種食品・飲食品の他、調味料、薬品、化粧品、洗剤等の収納容器であって、容器本体に収容する内容物とは別に物品を添付する形態の容器が挙げられる。 There is no restriction | limiting in particular in the use of the sealing container of this invention, and there is no restriction | limiting in particular also in the content accommodated. Examples of the use of the sealed container include, in addition to the instant cup noodles of the above embodiment, instant foods other than noodles, various foods and foods such as ice cream and confectionery, seasonings, chemicals, cosmetics, detergents, etc. Examples of the storage container include a container in which an article is attached separately from the contents stored in the container main body.
1 断熱複合容器
10 口部
11 フランジ部
110 上面部
12 胴部
13 段差
14 底部
2 内層容器(内層)
3 外層容器(外層)
4 被覆層
800 真空成形型
900 プラグ
DESCRIPTION OF
3 Outer container (outer layer)
4
Claims (6)
全層厚み及び内層密度が上下方向において異なる部位を胴部に有し、
前記内層の内面にスタック用段差が形成されている断熱複合容器。 An inner layer containing bulky treated pulp, and an insulating composite container comprising a pulp as a main component and an outer layer having a higher density than the inner layer, and having a flange at the periphery of the mouth,
The body has a portion where the total layer thickness and inner layer density are different in the vertical direction,
A heat insulating composite container in which a stacking step is formed on the inner surface of the inner layer.
T11>T121>T122
であり、
前記フランジ部を構成する前記外層の厚みT31、前記胴部の口部近傍部を構成する前記外層の厚みT321、前記胴部の中央部を構成する前記外層の厚みT322が、
T321>T322、且つT31>T322
であり、
前記フランジ部を構成する前記内層の密度ρ21、前記胴部の口部近傍部を構成する前記内層の密度ρ221、前記胴部の中央部を構成する前記内層の密度ρ222が、
ρ221>ρ222、ρ21>ρ222
である請求項1記載の断熱複合容器。 The total thickness T11 of the flange portion, the total thickness T121 near the mouth portion of the trunk portion, the total thickness T122 of the central portion of the trunk portion,
T11>T121> T122
And
The thickness T31 of the outer layer constituting the flange portion, the thickness T321 of the outer layer constituting the vicinity of the mouth portion of the trunk portion, and the thickness T322 of the outer layer constituting the center portion of the trunk portion,
T321> T322 and T31> T322
And
The density ρ21 of the inner layer constituting the flange portion, the density ρ221 of the inner layer constituting the vicinity of the mouth portion of the trunk portion, and the density ρ222 of the inner layer constituting the center portion of the trunk portion,
ρ221> ρ222, ρ21> ρ222
The insulated composite container according to claim 1.
0.5mm<Ri<3mm、且つRo―0.5mm<Ri<Ro+1mm
である請求項1記載又は2記載の断熱複合容器。 The radius of curvature Ro of the outer corner of the bottom and the radius of curvature Ri of the inner corner are
0.5mm <Ri <3mm and Ro-0.5mm <Ri <Ro + 1mm
The heat insulating composite container according to claim 1 or 2.
該傾斜面と前記フランジ部の上面部との角度θ3が30〜75度であり、面取り幅が0.5〜4mmである請求項1〜4の何れかに記載の断熱複合容器。
An inclined surface is formed at the opening edge of the mouth,
5. The heat insulating composite container according to claim 1, wherein an angle θ <b> 3 between the inclined surface and the upper surface portion of the flange portion is 30 to 75 degrees, and a chamfer width is 0.5 to 4 mm.
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