JP2005297224A - インクカートリッジ、記録装置、および記録システム - Google Patents
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Abstract
【課題】インクの使用量を記録するインクカートリッジ、記録装置、および記録システムを提供する。
【解決手段】
記録システムであって、インクを収容するインク収容部、およびインク収容部のインクが使用された使用量が所定量を超える毎に複数のビットのうちの一つが順次立てられ、立てられたビットを消去することが禁止される書込専用記録部を有するインクカートリッジと、インクカートリッジが装着されることによりインクを被記録物に吐出する記録ヘッド、記録ヘッドから吐出したインクの量を使用量として計測し、使用量が所定量を超えた場合に、インクカートリッジの書込専用記録部における複数のビットのうちの一つを立てる書込部、およびインクカートリッジの書込専用記録部における複数のビットのいずれもが立っている場合に、インクが空であるとして吐出を禁止する記録禁止部を有する記録装置とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】
記録システムであって、インクを収容するインク収容部、およびインク収容部のインクが使用された使用量が所定量を超える毎に複数のビットのうちの一つが順次立てられ、立てられたビットを消去することが禁止される書込専用記録部を有するインクカートリッジと、インクカートリッジが装着されることによりインクを被記録物に吐出する記録ヘッド、記録ヘッドから吐出したインクの量を使用量として計測し、使用量が所定量を超えた場合に、インクカートリッジの書込専用記録部における複数のビットのうちの一つを立てる書込部、およびインクカートリッジの書込専用記録部における複数のビットのいずれもが立っている場合に、インクが空であるとして吐出を禁止する記録禁止部を有する記録装置とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、インクカートリッジ、記録装置、および記録システムに関する。特に本発明は、インクの使用量を記録するインクカートリッジ、記録装置、および記録システム関する。
従来、記録装置に装着されたインクカートリッジに、記録装置の記録ヘッドが吐出したインクの吐出量を記録する記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この記録装置においては、インクカートリッジに収容されたインクの残量や使用量を、インクカートリッジの記録部に書き込まれて管理される。
特開2002−234192号公報
しかしながら、上記のインクカートリッジにおいては、インクカートリッジに記録されたインクの使用量が、誤ってリセットされる場合がある。このような場合、記録装置は正しいインクの使用量が把握できなくなるという課題があった。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、内部にインクを収容するインク収容部と、インク収容部のインクが使用された使用量が予め定められた所定量を超える毎に複数のビットのうちの一つが順次立てられ、立てられたビットを消去することが禁止される書込専用記録部とを備えるインクカートリッジを提供する。これにより、ビットを立てることができるが消去することができない書込専用記録部を用いることにより、インクカートリッジにおけるインクの使用量が誤ってリセットされることを防ぐことができる。
上記の書込専用記録部は、紫外線を透過しない封止材で半導体チップを封止したUV−EPROMを含んでもよい。これにより、簡便な構成で、インクの使用量が誤ってリセットされることを防ぐことができる。
上記のインクカートリッジは、所定量以下だけ使用されたインクの使用量を記録し、所定量のインクが使用された場合にインクの使用量をリセットされる書換記録部をさらに備えてもよい。これにより、記録に用いられたインクの使用量が所定量に満たない場合にインクの使用量が書換記録部に記録されるので、インクの使用量の誤差が積算されない。
本発明の第2の形態においては、内部にインクを収容するインク収容部、および、インク収容部のインクが使用された使用量が予め定められた所定量を超える毎に複数のビットのうちの一つが順次立てられ、立てられたビットを消去することが禁止される書込専用記録部を有するインクカートリッジと、インクカートリッジが装着されることによりインクカートリッジのインク収容部のインクを被記録物に吐出する記録ヘッド、記録ヘッドから吐出したインクの量を使用量として計測し、使用量が所定量を超えた場合に、インクカートリッジの書込専用記録部における複数のビットのうちの一つを立てる書込部、および、インクカートリッジの書込専用記録部における複数のビットが予め定められた第1の個数だけ立っている場合に、インクカートリッジのインク収容部に収容されているインクが空であるとして記録ヘッドからのインクの吐出を禁止する記録禁止部を有する記録装置とを備える記録システムを提供する。これにより、第一の形態と同様の効果を得ることができる。
上記の記録装置の書込部は、記録ヘッドからのインクの吐出が終了した場合に、複数のビットのうちの一つを最後に立てた時点からインクの吐出が終了するまでのインクの使用量が、所定量よりも小さく予め定められた閾値を超えたときは、所定量を超えたとみなして書込専用記録部における複数のビットのうちの一つをさらに立ててもよい。これにより、記録装置における記録が終了した時点において、記録に用いられたインクの使用量が所定量に満たない場合であっても、この使用量が所定量に対して閾値を超えていればビットが立てられるので、インクの使用量の誤差が積算されない。
上記の記録システムにおけるインクカートリッジは、所定量以下だけ使用されたインクの量を記録し、所定量のインクが使用された場合にインクの量をリセットされる書換記録部をさらに有し、記録装置の書込部は、インクカートリッジの書換記録部に記録されているインクの量と記録ヘッドから吐出されたインクの使用量との和に基づいて、書込専用記録部のビットを立てると共に、書換記録部のインクの量を更新してもよい。これにより、記録装置における記録が終了した時点において、記録に用いられたインクの使用量が所定量に満たない場合に、この使用量が書換記録部に記録されるので、インクの使用量の誤差が積算されない。
上記の記録装置の書込部は、インクカートリッジの書換記録部に記録されているインクの量を加算して使用量を計測し、記録ヘッドからのインクの吐出が終了した場合に、複数のビットのうちの一つを最後に立てた時点からインクの吐出が終了するまでのインクの使用量によりインクカートリッジの書換記録部に記録されているインクの量を更新してもよい。これにより、記録に用いられたインクの使用量が所定量に満たない場合にインクの使用量が書換記録部に記録されるので、インクの使用量の誤差が積算されない。
上記記録システムにおける記録装置は、複数のビットのうち、第1の個数よりも小さい予め定められた第2の個数のビットが立った場合に、インクカートリッジのインク収容部に収容されているインクが残り少ない旨を警告する警告部を有してもよい。これにより、インク収容部のインクが残り少なくなった場合に、使用者に注意を促すことができる。
本発明の第3の形態においては、インクカートリッジが装着されることによりインクカートリッジのインク収容部のインクを被記録物に吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドから吐出したインクの量をインク収容部のインクが使用された使用量として計測し、使用量が、予め定められた所定量を超えた場合に、インクカートリッジの書込専用記録部における複数のビットのうちの一つを立てる書込部と、インクカートリッジの書込専用記録部における複数のビットが予め定められた第1の個数だけ立っている場合に、インクカートリッジのインク収容部に収容されているインクが空であるとして記録ヘッドからのインクの吐出を禁止する記録禁止部とを備える記録装置を提供する。これにより、第一の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態にかかる記録システム200の構成の一例を示す。記録システム200は、インクカートリッジ10および記録装置100を備える。記録装置100は、インクカートリッジ10が装着されるキャリッジ20と、このキャリッジ20の下方に配された記録ヘッド22とを有する。インクカートリッジ10は内部にインクを収容するインク収容部15を有する。キャリッジ20にインクカートリッジ10が装着された場合に、インク収容部15のインクが記録ヘッド22へ供給され、記録ヘッド22はインクを吐出して書換記録部16に記録する。
インクカートリッジ10は、インク収容部15の外側に取りつけられたICチップ12を有する。インクカートリッジ10が記録ヘッド22に装着されると、キャリッジ20においてICチップ12が対向する位置に露出した電気的な接触部24がICチップ12と接触し、記録装置100とインクカートリッジ10とは電気的に接続される。ICチップ12は不揮発性のメモリを含んでおり、インクカートリッジ10を用いて吐出されたインクの使用量の積算量が記録される。これにより、例えばインクカートリッジ10のインクの残量をユーザーへ知らせることができる。
しかしながら、従来のインクカートリッジにおいては、不揮発性のメモリ内に記録されたインクの使用量が誤ってリセットされる場合があり、正しいインクの使用量が把握できないという課題がある。そこで本発明においては、記録した内容を消去することが禁止された不揮発性のメモリを用いることにより、記録されたインクの使用量が誤ってリセットされることを防止する記録システム200を提供する。
本発明におけるインクカートリッジ10のICチップ12は、書込専用記録部14を有する。インクカートリッジ10が記録装置100のキャリッジ20に装着されると、書込専用記録部14と記録装置100とは電気的に接続される。書込専用記録部14は、電気的に書き込みは可能であるが、記録された内容を消去することが禁止される。本発明では、記録装置100より書き込みの指示を受け取ると、書込専用記録部14が有する記録領域に複数のビットのうちの1つが立てられ、これにより書込専用記録部14にインクの使用量が記録される。なお、詳細は後に説明する。
記録装置100は、記録制御部30、書込部40、警告部50、および記録禁止部60を有する。記録装置100が、パーソナルコンピュータ(PC)と接続されると、記録制御部30および書込部40はPCと電気的に接続される。また記録装置100の記録ヘッド22にインクカートリッジ10が装着されると、インクカートリッジ10の書込専用記録部14、書込部40、警告部50、および記録禁止部60は電気的に接続される。
記録装置100の記録ヘッド22が被記録物26へ記録を行う場合、記録制御部30および書込部40は、接続されたPCからインクの吐出を制御する信号を受け取る。記録制御部30はPC受け取った信号に基づき記録ヘッド22によるインクの吐出を制御する。また書込部40はPCから受け取った信号に基づき、記録ヘッド22が吐出した吐出量を計測する。ここで計測したインクの使用量が所定量を超えた場合に、書込部40はインクカートリッジ10の書込専用記録部14における複数のビットのうちの一つを立てる。書込専用記録部14にビットを立てた後、書込部40は、PCから受け取った信号に基づき記録ヘッド22が吐出したインクの吐出量を再び計測し、所定量になったら書込専用記録部14のビットをさらに立てる。書込部40は、PCから受け取る信号に基づいて、上記の動作を繰り返す。これにより書込部40は、インクの使用量を随時書込専用記録部14へ記録する。このようにビットを立てることができるが消去することができない書込専用記録部14を用いることにより、本発明のインクカートリッジ10においては、インクの使用量が誤ってリセットされることを防ぐことができる
また記録装置100とインクカートリッジ10とが電気的に接続されると、警告部50および記録禁止部60は書込専用記録部14に立てられたビットの個数を監視する。そして書込専用記録部14の記録領域における複数のビットのうち、予め定められた個数のビットが立った場合に、警告部50は、インクカートリッジ10のインク収容部15に収容されているインクが残り少ない旨を警告する。この場合、警告部50は、例えば記録装置100の有する表示パネルにその旨を表示してもよいし、あるいは、PCが有する表示パネルにその旨を表示してもよい。
そして書込専用記録部14の記録領域における複数のビットのいずれもが立っている場合に、記録禁止部60はインクカートリッジ10のインク収容部15に収容されているインクが空であるとして記録ヘッド22からのインクの吐出を禁止する。これにより本発明の記録装置100においては、インク収容部15のインクが残り少なくなった場合に、使用者に注意を促すことができるとともに、インクが無くなった場合には、記録を禁止させることができる。
そして記録ヘッド22からのインクの吐出が終了した場合に、書込部40は、複数のビットのうちの一つを最後に立てた時点からインクの吐出が終了するまでのインクの使用量を算出する。そしてこの使用量が、予め定められた閾値を超えたときに、書込部40は、インクの使用量が所定量を超えたとみなして書込専用記録部14における複数のビットのうちの一つをさらに立てる。これにより、記録に用いられたインクの使用量が所定量に満たない場合であっても、使用量が所定量に対して閾値を超えていればビットが立てられるので、インクの使用量の誤差が積算されず、正確なインクの使用を記録することができる。
なお、本実施形態においては、書込部40がビットを立てるか否かを判断する所定値を、インクカートリッジ10のICチップ12が予め格納する。そしてインクカートリッジ10と記録装置100とが電気的に接続された場合に、書込部40は所定値をICチップ12から取得し、内部のメモリに保持する。この場合、書込部40は、書込専用記録部14より取得した所定値から、所定値の半分の値を、上記の閾値として算出し、内部のメモリにさらに格納する。なお、閾値は所定値の半分に限られず、書込部40は、所定量よりも小さく定められた値であれば、いずれの値を閾値として有してもよい。
また本実施形態においては、警告部50が警告をするか否かを判断するビットの個数、および記録禁止部60が禁止をするか否かのビットの個数のそれぞれを、インクカートリッジ10のICチップ12が予め格納している。そしてインクカートリッジ10と記録装置100とが電気的に接続された場合に、警告部50、および記録禁止部60は、上記のそれぞれの値をICチップ12から取得する。
図2は、本発明におけるICチップ12の斜視図を示す。本発明におけるICチップ12は、紫外線を透過しない封止材13で半導体チップを封止したUV−EPROM(紫外線照射による全消去が可能なリード・オンリー・メモリ)を含む。なお、UV−EPROMは書込専用記録部14の一例である。ICチップ12は、紫外線を照射することによって書込専用記録部14の記録領域に記録されたデータを消去するための窓11を有するが、この窓11は封止材13で封止されている。これにより書込専用記録部14においては、書き込まれたデータの消去および書き換えが禁止される。
このように、本実施形態においては、ICチップ12にUV−EPROMを有するという簡便な構成で、インクの使用量が誤ってリセットされることを防ぐことができる。なお、他の例において、ICチップ12は窓11を有さずに、内部の半導体チップを、封止材13で囲うことにより封止してもよい。これにより、ICチップ12のコストを下げることができる。
図3は、書込専用記録部14を説明する図である。書込専用記録部14においては、内部の半導体素子の電位の状態により、書き込まれた状態と書き込まれていない状態とが区別される。本図の例では、書込専用記録部14の記録領域を便宜上、マトリックスで表現しており、各記録領域が書き込まれた状態を“1”、書き込まれていない状態を“0”と表現する。そして、1つの記録領域において“0”から“1”へ書き込む動作を、ビットを立てると表現する。インクカートリッジ10が使用されていない初期状態においては、書込専用記録部14は全ての記録領域に“0”を格納する。
PCは、吐出すべきインクの量をドット数で記録装置100に出力する。また書込部40は内部にカウンタを有しており、書込部40はPCから受け取ったドット数を内部のカウンタを用いて積算する。そしてカウンタは上限値を有しており、カウンタによりカウントされた値が上限値に達すると、書込部40は所定量のインクが吐出されたと判断し、内部のカウンタの値をゼロにリセットすると共に、書込専用記録部14に1のビットを立てる。なお、記録ヘッド22が1ドット当たりに吐出するインクの量に基づいて、所定量に対応するドット数が上限値として定められる。ICチップ12は、所定量としてこの上限値を有しており、書込部40は、記録装置100と電気的に接続された場合に、上記の上限値を取得する。
次のビットを書込専用記録部14に立てる場合に、書込部40は、ビットが立てられている領域の次であってビットが立てられていない領域のビットを立てる。図3に示す例において、書込部40は、図に示した記録領域の上の行から下の行へ向かって、各行の左から右の記録領域へ、順次ビットを立てる。これを順次繰り返すことにより、書込部40は、書込専用記録部14に、インクカートリッジ10を用いて吐出されたインクの使用量を記録する。
例えば所定量が500ドット数である場合、書込部40は、内部のカウンタが、インクの使用量として500ドットをカウントする毎に、書込専用記録部14にビットを1つ立てる。そして、次の500ドット数が書込部40のカウンタによりカウントされると、書込部40は、先にビットが立てられた隣の領域へ、ビットを1つ立てる。これにより、書込部40は、書込専用記録部14へインクの使用量の記録を行う。
ここでICチップ12が1ドット当たりに吐出するインクの量は、平均して略一定であるため、カウンタの上限値に対応するドット数だけ吐出されたインクの吐出量、即ち1のビット当たりの吐出量も略一定である。これにより書込専用記録部14は、インクカートリッジ10を用いて吐出されたインクの総使用量を、立ったビットの個数の合計として記録する。またインクカートリッジ10に収容されるインクの量は既知である。よって、書込専用記録部14は、収容されているインクの残りが少ないとされるインクの使用量に対応するビットの個数を、警告部50が警告に用いるビット数として予め格納する。同様に、書込専用記録部14は、収容されているインクが空であるとされるインクの使用量に対応するビットの個数を、記録禁止部60が禁止に用いるビットの個数として予め格納する。
なお本実施形態の書込専用記録部14は、予め定められた第1の個数として、収容されているインクが空であるとされるインクの使用量に対応するビットの個数を格納し、予め定められた第2の個数として、収容されているインクの残りが少ないとされるインクの使用量に対応するビットの個数として格納している。そして本例の書込専用記録部14は、予め定められた第1の個数を、持っている全てのビット数に設定しているが、他の例においては、持っているビット数よりも少ないビット数に設定してもよい。
図4は、記録システム200の動作の一例を示すフローチャートである。記録装置100にインクカートリッジ10が装着され、そして記録装置100とPCとが電気的に接続されると、記録装置100の記録制御部30および書込部40はインクの吐出を制御する信号として、インクを吐出すべきタイミングと、そのタイミングで吐出すべきインクのドット数を受け取る。すると記録制御部30は、受け取ったこれらの信号に基づき記録ヘッド22を制御して、インクを被記録物26へ吐出する(S100)。
上記信号を受け取った書込部40の内部のカウンタがドット数を計測することより、書込部40が、記録ヘッド22により吐出されたインクの使用量を計測する(S102)。書込部40が計測したインクの使用量が所定量を超えた場合に(S104:YES)、書込部40は、書込専用記録部14のビットを1つ立てる(S106)。書込専用記録部14のビットが立てられた後に、書込部40の内部のカウンタがリセットし、再びドット数を計測する。なお、ステップS104において、内部のカウンタがカウントする値が、予め定められた上限値を超えた場合に、書込部40は所定量を超えたと判断する。
ここで、警告部50および記録禁止部60は、書込専用記録部14と電気的に接続されており、書込専用記録部14に記録されたビットの個数を常時、監視している(S108、およびS110)。そして、記録装置100によりインクの吐出が終了しない場合に(S112:NO)、フローチャートはステップS102へ進み、書込専用記録部14への記録を行う。インクの吐出が終了した場合に(S112:YES)、書込部40は内部のカウンタの値を参照し、このカウンタの値が閾値である所定量の半分の値を超えていたときに(S114:YES)、書込部40は、所定量を超えたとみなして、書込専用記録部14におけるビットをさらに1つ立てる(S116)。カウンタの値が所定量の半分の値を超えていない場合に(S114:NO)、本フローチャートは終了する。なお、インクの吐出が終了して閾値との判断がされた後に、カウンタの値はゼロにリセットされる。
また、警告部50および記録禁止部60が書込専用記録部14に記録されたビットの個数を監視している場合に、予め定められた個数のビットが立つと(S108:YES)、警告部50は、インクカートリッジ10のICチップ12に収容されているインクの量が残り少ない旨をユーザーへ警告する(S118)。ここで、フローチャートは、S110へ進む。そして、書込専用記録部14において、ビットのいずれかが立っていない場合、即ち書き込み可能なビットが存在する場合に(S110:NO)、フローチャートはステップS112へ進む。書込専用記録部14のビットがいずれも立っている場合(S110:YES)、記録禁止部 60は、ICチップ12に収容されているインクが空であると判断してインクの吐出を禁止する(S120)。ここで記録禁止部 60は、記録制御部30へ記録を停止すべき旨を出力し、これにより記録制御部30は、ICチップ12によるインクの吐出を停止する。この場合、記録禁止部60は、例えば記録装置100の有する表示パネルにその旨を出力してもよいし、あるいは、PCが有する表示パネルにその旨を出力してもよい。
図5は、本発明における他のインクカートリッジ10が有するICチップ12を説明する図である。先に説明したように、本発明における記録装置100においては、記録ヘッド22からのインクの吐出が終了した場合、書込部40の内部のカウンタは、所定量に達していないインクの使用量を保持している。図1から図4において説明した形態では、上記のインクの使用量は、書込部40が有する閾値を超えたときに、所定量を超えたとみなして書込専用記録部14における複数のビットのうちの一つをさらに立てることで記録された。一方、図5に示すインクカートリッジ10は、図1から図4に示した書込専用記録部14に加えて、所定量に達していないインクの使用量を格納するための書換記録部16をさらに有する。インクカートリッジ10が有するICチップ12、および、ICチップ12が含む書込専用記録部14の構成は、先の図1から図4で説明したICチップ12および書込専用記録部14と同一の機能と構成を有するので、以下に述べる点を除いて説明を省略する。
上述のようにインクカートリッジ10は、書込専用記録部14および書換記録部16を有する。インクカートリッジ10が記録装置100のキャリッジ20に装着されると、書換記録部16と記録装置100とが電気的に接続される。この場合、書換記録部16は記録装置100の書込部40と電気的に接続される。
書換記録部16は、例えばEEPROMやフラッシュメモリ等の、電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリである。インクカートリッジ10と記録装置100とが電気的に接続されると、書込部40は、インクカートリッジ10の書換記録部16に記録されているインクの量を読み出し、書換記録部16の記録をリセットする。そして書込部40は記録ヘッド22が吐出するインクの吐出量に、書換記録部16から読み出したインクの量を加算して使用量を計測する。そして記録ヘッド22からのインクの吐出が終了した場合、書込部40は、複数のビットのうちの一つを最後に立てた時点からインクの吐出が終了するまでのインクの使用量を書換記録部16に記録する。これにより、書換記録部16には、所定量に達しないインクの使用量が記録される。このように記録に用いられたインクの使用量が所定量に満たない場合にインクの使用量が書換記録部16に記録されるので、インクの使用量の誤差が積算されず、正確なインクの使用を記録することができる。
図6は、記録システム200の動作の他の例を示すフローチャートである。なお、ステップS210、ステップS212、ステップS218、およびステップS220で示す動作は、図4におけるステップS108、ステップS110、ステップS118、およびステップS120で説明した動作と同一であるので、説明を省略する。
記録装置100にインクカートリッジ10が装着されると共に記録装置100とPCとが電気的に接続されると、書込部40は書換記録部16に記録されたインクの量を読み出し(S200)し、そして書換記録部16の記録をリセットする。ここで、書込部40は、読み出したインクのドット数を内部のカウンタへ与える。
次に、記録制御部30および書込部40はインクの吐出を制御する信号として、インクを吐出すべきタイミングと、そのタイミングで吐出すべきインクのドット数をPCから受け取る。すると、記録制御部30は受け取ったこれらの信号に基づき記録ヘッド22を制御して、インクを被記録物26へ吐出する(S202)。
この場合、書込部40の内部のカウンタは、先に書換記録部16から読み出したインクのドット数に、上記信号に基づくインクのドット数を加算することにより、使用されたインクのドット数をカウントする。これにより、書込部40は、記録ヘッド22によって吐出されたインクの使用量を計測する(S204)。そして書込部40が計測したインクの使用量が所定量を超えた場合(S206:YES)、書込部40は、書込専用記録部14のビットを1つ立てる(S208)。
そして、インクの吐出が終了した場合(S214:YES)、書込部40は内部のカウンタの値を参照し、カウンタが示すインクの使用量を、所定量に達しないインクの使用量として書換記録部16へ記録する(S216)。以上で本フローチャートは終了する。
なお、他の例において、書込部40は、書換記録部16に記録されているインクの量と記録ヘッド22から吐出されたインクの使用量との和が所定量に達した場合に、書込専用記録部14のビットを立てると共に、書換記録部16のインクの量を更新してもよい。即ち、ステップS200において書込部40は、書換記録部16からインクの量を読み取らずに、ステップS202へと進む。以下、ステップS202からステップS212、S218、S220においては、同じ動作を行う。そして、インクの吐出が終了した場合に(S214:YES)、書込部40は、書換記録部16に記録されているインクの量を読出し、読み出したインクの量に、複数のビットのうちの一つを最後に立てた時点からインクの吐出が終了するまでのインクの使用量を加算する。即ち、書込部40の内部のカウンタの値を、書換記録部16に記録されているインクのドット数に加算する。ここで、加算された値が、所定量を示すドット数を超える場合には、書込部40は、書込専用記録部14のビットをさらに立てると共に、残りの所定量以内のドット数を書換記録部16へ記録することにより、書換記録部16のインクの量を更新する。これにより、記録に用いられたインクの使用量が所定量に満たない場合にインクの使用量が書換記録部16に記録されるので、インクの使用量の誤差が積算されず、正確なインクの使用を記録することができる。
以上、本実施形態によれば、ビットを立てることができるが消去することができない書込専用記録部14を用いることにより、インクカートリッジ10においてインクの使用量が誤ってリセットされることを防ぐことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 インクカートリッジ、11 窓、12 ICチップ、13 封止材、14 書込専用記録部、15 インク収容部、16 書換記録部、20 キャリッジ、22 記録ヘッド、24 接触部、26 被記録物、30 記録制御部、40 書込部、50 警告部、60 記録禁止部、100 記録装置、200 記録システム
Claims (9)
- 内部にインクを収容するインク収容部と、
前記インク収容部のインクが使用された使用量が予め定められた所定量を超える毎に複数のビットのうちの一つが順次立てられ、立てられた前記ビットを消去することが禁止される書込専用記録部と
を備えるインクカートリッジ。 - 前記書込専用記録部は、紫外線を透過しない封止材で半導体チップを封止したUV−EPROMを含む請求項1に記載のインクカートリッジ。
- 前記所定量以下だけ使用されたインクの前記使用量を記録し、前記所定量のインクが使用された場合にインクの前記使用量をリセットされる書換記録部をさらに備える請求項1に記載のインクカートリッジ。
- 内部にインクを収容するインク収容部、および、
前記インク収容部のインクが使用された使用量が予め定められた所定量を超える毎に複数のビットのうちの一つが順次立てられ、立てられた前記ビットを消去することが禁止される書込専用記録部
を有するインクカートリッジと、
前記インクカートリッジが装着されることにより前記インクカートリッジの前記インク収容部のインクを被記録物に吐出する記録ヘッド、
前記記録ヘッドから吐出したインクの量を前記使用量として計測し、前記使用量が前記所定量を超えた場合に、前記インクカートリッジの前記書込専用記録部における前記複数のビットのうちの一つを立てる書込部、および、
前記インクカートリッジの前記書込専用記録部における前記複数のビットが、予め定められた第1の個数だけ立っている場合に、前記インクカートリッジの前記インク収容部に収容されているインクが空であるとして記録ヘッドからのインクの吐出を禁止する記録禁止部
を有する記録装置と
を備える記録システム。 - 前記記録装置の前記書込部は、前記記録ヘッドからのインクの吐出が終了した場合に、前記複数のビットのうちの一つを最後に立てた時点からインクの吐出が終了するまでのインクの使用量が、前記所定量よりも小さく予め定められた閾値を超えたときは、前記所定量を超えたとみなして前記書込専用記録部における前記複数のビットのうちの一つをさらに立てる請求項4に記載の記録システム。
- 前記インクカートリッジは、前記所定量以下だけ使用されたインクの量を記録し、前記所定量のインクが使用された場合に前記インクの量をリセットされる書換記録部をさらに有し、
前記記録装置の前記書込部は、前記インクカートリッジの前記書換記録部に記録されている前記インクの量と前記記録ヘッドから吐出されたインクの使用量との和に基づいて、前記書込専用記録部の前記ビットを立てると共に、前記書換記録部の前記インクの量を更新する請求項4に記載の記録システム。 - 前記記録装置の前記書込部は、前記インクカートリッジの前記書換記録部に記録されている前記インクの量を加算して前記使用量を計測し、前記記録ヘッドからのインクの吐出が終了した場合に、前記複数のビットのうちの一つを最後に立てた時点からインクの吐出が終了するまでのインクの使用量により前記インクカートリッジの前記書換記録部に記録されている前記インクの量を更新する請求項6に記載の記録システム。
- 前記記録装置は、前記複数のビットのうち、前記第1の個数よりも小さい予め定められた第2の個数のビットが立った場合に、前記インクカートリッジの前記インク収容部に収容されているインクが残り少ない旨を警告する警告部を有する請求項4に記載の記録システム。
- インクカートリッジが装着されることにより前記インクカートリッジのインク収容部のインクを被記録物に吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドから吐出したインクの量を前記インク収容部のインクが使用された使用量として計測し、前記使用量が、予め定められた所定量を超えた場合に、前記インクカートリッジの書込専用記録部における複数のビットのうちの一つを立てる書込部と、
前記インクカートリッジの前記書込専用記録部における前記複数のビットが予め定められた第1の個数だけ立っている場合に、前記インクカートリッジの前記インク収容部に収容されているインクが空であるとして前記記録ヘッドからのインクの吐出を禁止する記録禁止部と
を備える記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004112552A JP2005297224A (ja) | 2004-04-06 | 2004-04-06 | インクカートリッジ、記録装置、および記録システム |
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JP2004112552A JP2005297224A (ja) | 2004-04-06 | 2004-04-06 | インクカートリッジ、記録装置、および記録システム |
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ID=35329371
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005297224A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012006229A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置及びその制御方法 |
CN103481668A (zh) * | 2013-09-17 | 2014-01-01 | 珠海艾派克微电子有限公司 | 一种成像盒芯片的复位方法、成像盒芯片及成像盒 |
-
2004
- 2004-04-06 JP JP2004112552A patent/JP2005297224A/ja active Pending
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