JP2005294203A - Icカード用コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ハウジング10、スライダ30、コイルスプリング45、カバー70及びロック機構99を具備したプッシュ・イン、プッシュ・アウト型のIC用コネクタにおいて、カバー70に、ICカード90のロック解除時にICカード90に形成された係止用凹部93と 係止する板ばね片85を形成し、ロック解除時のICカード90の飛び出しを抑制する。
【選択図】 図1
Description
ロック機構117は、ICカード109をカード挿入部107へ挿入した時に、ICカード109で押圧されて奥(図10では左)へ押し込まれたスライダ111を、コイルスプリング115の復元力に抗して所定位置にロック(保持)するとともに、このロック状態においてICカード109を更に奥へもう一度押す(再プッシュ)と、ロック状態を解除する、プッシュ・イン、プッシュ・アウト動作を行わせるものである。
そして、図11に示すように、カバー105の表面に内側へ向けて切り起したカード押え123、123を形成し、このカード押え123、123のばね作用でICカード109を押えて、プッシュ・アウト時にICカード109が飛び出すのを防止していた(特許文献1参照)。
また、カード押え123、123のばね力を弱くして傷125、125が付かないようにすると、ICカード109の飛び出しの抑制が不十分になるという問題点があった。
図1は、一部を切り欠いて断面で表わしたもので、この図において10、30絶縁性合成樹脂で成形されたハウジング、スライダ、40は薄い導電性金属板の打ち抜き、折り曲げ加工で形成された複数のコンタクト、45はコイルスプリング(ばねの一例)、50は金属板の打ち抜き、折曲で形成されたロック用ばね、65は弾性を有する金属線材で折曲形成されたロックピン、70は薄い金属板の折り曲げで形成されたカバー、90はICカードであり、カバー70をハウジング10に 係止することによって、右側を挿入口とするカード挿入部25が形成されている。
第1本体11には、複数のコンタクト40の 係止部を圧入する端子挿入孔13〜13がICカード90の挿入方向に沿って形成されるとともに、上面に開口した 係止孔14、14が形成されている。
第2本体12には、収容凹部15と、ハートカム20の周りに形成されたガイド溝21とが形成されている。
収容凹部15は、第2本体12の上面の左側から中央にかけて開口してスライダ30をカード挿入方向に沿って摺動可能に収容し、ガイド溝21は、第2本体12の上面の右側で開口し、ロックピン75の一側端をハートカム20の周りを左回り方向にのみ周回可能に案内する。
収容凹部15の左側内壁面には、ばね係合突起17が内側へ向けて突設されている。
第2本体12の外壁面には、複数の 係止突起18が突設されるとともに、 係合部19が形成されている。
第2本体12には、カード挿入部25側に開口してロック用ばね50の抜け防止部55を逃がすための逃げ部23が形成されている。
第1本体31には、そのカード挿入部25側にカード用係合部33が形成され、その先端部(図3で左側部)には上下に貫通する 係止孔34が形成されている。
第2本体32は、その先端側の壁面にばね係合突起35が突設され、その上壁面に押え用傾斜面36が形成され、その後端部(図3で右側部)に上下に貫通する係合孔37が形成されている。
第2本体32のばね係合突起35とハウジング10のばね係合突起17との間には、圧縮状態でコイルスプリング45が設けられている。
左側板72bには、ハウジング10の 係止突起18と係合する係止孔82が形成され、前側板73には、ハウジング10の 係止突起18〜18と係合する係止孔(図示省略)が形成されている。
底側片75には、 係止機構の一例としての板ばね片85が形成されている。この板ばね片85は、底側片75の板面から内側へ切り起して形成され、ICカード90の第1係合部の一例としての凹部93に係合可能となっている。
ガイド溝21は、図6(c)(d)に示すように傾斜面と段差をもって形成され、ロックピン65の一端側が係合するスライダ30の往復動(図1及び図6(b)では左右の往復動)により、ロックピン65の他端側がガイド溝21の底面f、g、h、i、j、k、l、mのそれぞれで順次停止しながら左回りにのみ周回可能に移動する。押え79は、ロックピン65の移動時にロックピン65がスライダ30の係合孔37とハウジング10のガイド溝21から抜けでないように、ロックピン65を上から下へ付勢している。
ICカード90の先端側には、ロック状態時にスライダ30〜40の接触部42〜42と弾性接触する接触部92〜92が形成されている。
ICカード90の底面には、ロック解除時にカバー70の板ばね片85と係止する凹部93が形成されている。
(1)ICカード90がカード挿入部25に挿入されていないときには、圧縮状態で挿入されたコイルスプリング45の復元力によってスライダ30が右方向へ移動し、ロックピン65の端部がガイド溝21のj面に係合して停止している。
ついで、ICカード90を更に挿入すると、スライダ30がICカード90に連動して左方向へ移動し、ロックピン65も左方向へに移動する。このロックピン65の左方向への移動でその端部がガイド溝21の底面mに至り、先端側(左方向側)の内壁面に当接するまで挿入できる。
この当接時にICカード90への押圧力を解除すると、コイルスプリング45の復元力でスライダ30が右方向へ付勢されて右方向へ移動し、このスライダ30に連動してICカード90も右方向へ移動し、ロックピン65の先端部がガイド溝21のf面の後端側(右方向側)の内壁面に当接し、図1(a)(b)に示すロック状態となる。
このロック状態では、ICカード90の接触部92〜92がコンタクト40〜40の接触部42〜42と弾性接触し、ICカード90内の電子回路がコンタクト40〜40の端子43〜43を介して外部回路と電気的に接続される。
このスライダ30の右方向への移動時にICカード90が右方向へ移動し、この移動で 係止突部54が圧入部51を支点として右回り方向へ変位し、このときロックが解除される。このとき、抜け防止部55が逃げ部23に逃げて 係止突部54の変位を防げない。
上述のロック解除時において、スライダ30の右方向への移動に連動してICカード90がカード挿入部25から飛び出そうとするが、飛び出す前に、図1(c)に示すように、ICカード90の凹部93がカバー70の板ばね片85に係止してICカード90の飛び出しを抑制する。
また、カバー70の押え80もICカード90の表面に付勢してICカード90の飛び出しを抑制している。
例えば、図8に示すように、ICカード90の上面側に第2係合部の一例としての凹部95(又は切欠き)が形成され、カバー70の天板71に、ロック解除時に凹部95に係止する凸部の一例としての板ばね片87を形成した場合についても利用することができる。
また、図8では、ICカード90の飛び出しをより効率的に抑制するために、ICカード90の凹部93、95が対峙した位置に形成され、これに対応してカバー70の板ばね片85、87が対峙した位置に形成された場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、ICカード90の凹部93、95が対峙しない位置に形成され、これに対応してカバー70の板ばね片85、87が対峙しない位置に形成された場合についても利用することができる。
例えば、図9に示すように、ICカード90の側面に切欠き97を形成し、この切欠き97の上面側にカバー70の天板71から切り起こされた板ばね片87(係止部の一例)を係止し、切欠き97の下面側に板ばね片85(係止機構の一例)を係止するように構成した場合についても利用することができる。
また、ICカード90に上下に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔の上面側に係止部(例えば板ばね片)を係止し、下面側に板ばね片を係止するように構成した場合についても利用することができる。
21…ガイド溝
25…カード挿入部
30…スライダ
40…コンタクト
45…コイルスプリング(ばねの一例)
50…ロック用ばね
65…ロックピン
70…カバー
80…カード押え
85…板ばね片(第1凸部(係止機構の一例)の一例)
87…板ばね片(第2凸部(係止部の一例)の一例)
90…ICカード
91…ロック用の凹部
93…凹部(第1係合部の一例)
95…凹部(第2係合部の一例)
97…切欠き(第1及び2係合部の一例)
99…ロック機構
Claims (9)
- カード挿入部(25)を形成するハウジング(10)及びカバー(70)と、カード挿入部(25)に摺動可能に設けられたスライダ(30)と、スライダ(30)をカード排出側へ付勢するばね(45)と、カード挿入部(25)に挿入されたICカード(90)をばね(45)の復元力に抗して所定位置にロックするとともに、このロック状態でICカード(90)をもう一度挿入方向へ押すと前記ロック状態を解除するロック機構(99)とを具備したICカード用コネクタであって、ICカード(90)のロック解除時にICカード(90)に形成された第1係合部と係止する係止機構を設けたことを特徴とするICカード用コネクタ。
- ICカード(90)に形成された第1係合部が、凹部(93)又は切欠きであり、 係止機構が、カバー(70)の板面から内側へ向けて突出する第1凸部であることを特徴とする請求項1記載のICカード用コネクタ。
- ICカード(90)に形成された第1係合部が、ロック用と兼用の凹部(91)又は切欠きであり、 係止機構が、カバー(70)の板面から内側へ向けて突出する第1凸部であることを特徴とする請求項1記載のICカード用コネクタ。
- カバー(70)の板面であって第1凸部が形成された板面と対向する板面に、内側へ向けて突出するカード押え(80)を形成したことを特徴とする請求項2又は3記載のICカード用コネクタ。
- カバー(70)に形成された第1凸部とカード押え(80)は、カバー(70)の対向する板面の対峙する位置に形成されていることを特徴とする請求項4記載のICカード用コネクタ。
- カバー(70)の板面であって第1凸部が形成された板面と対向する板面に、ICカード(90)のロック解除時にICカード(90)に形成された第2係合部と係止する係止部を形成したことを特徴とする請求項2又は3記載のICカード用コネクタ。
- カバー(70)に形成された第1凸部と係止部は、カバー(70)の対向する板面の対峙する位置に形成されていることを特徴とする請求項6記載のICカード用コネクタ。
- ICカード(90)に形成された第2係合部が、凹部又は切欠きであり、係止部が、カバー(70)の板面から内側へ向けて突出する第2凸部であることを特徴とする請求項6又は7記載のICカード用コネクタ。
- ICカード(90)に形成された貫通孔の一方の開口部を第1係合部とし、前記貫通孔の他方の開口部を第2係合部とし、係止機構がカバー(70)の前記第1係合部に対面する板面から内側へ向けて突出する第1凸部であり、係止部がカバー(70)の前記第2係合部に対面する板面から内側へ向けて突出する第2凸部であることを特徴とする請求項6又は7記載のICカード用コネクタ。
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JP2004111071A JP2005294203A (ja) | 2004-04-05 | 2004-04-05 | Icカード用コネクタ |
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JP2004111071A JP2005294203A (ja) | 2004-04-05 | 2004-04-05 | Icカード用コネクタ |
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JP2004111071A Pending JP2005294203A (ja) | 2004-04-05 | 2004-04-05 | Icカード用コネクタ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009094007A (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-30 | Yamaichi Electronics Co Ltd | 電子機器用カードコネクタ |
JP2009181787A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Jst Mfg Co Ltd | カード用コネクタ |
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2004
- 2004-04-05 JP JP2004111071A patent/JP2005294203A/ja active Pending
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