JP2005294153A - 燃料電池のマニホールド機構 - Google Patents

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Abstract


【課題】 高いガスシール性を有し、且つ、耐熱サイクルに優れる信頼性の高いマニホールド機構を提供する。
【解決手段】 固体電解質層の両面に電極層を配して構成した発電セル5と内部に反応用ガスの通路9、10を有するセパレータ8を交互に複数積層して構成した燃料電池スタック1と、セパレータ8の厚さ方向に設けたガス導入孔13、14を介してガス通路9、10に連通する絶縁性のマニホールドリング15、16を備えている。このマニホールドリング15、16は、複数の絶縁性リング部材を同心状に組み合わせた多重構造を有する。本構成では、一部のリング部材に割れが生じても、他の正常なリング部材の存在によってシール性は確実に確保されており、ガス漏れが生じる心配はない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、積層構造を有する燃料電池に関し、特に、シール性の向上を図った燃料電池のマニホールド機構に関する。
固体酸化物形燃料電池(SOFC)は第三世代の発電用燃料電池として開発が進んでいる。現在、この固体酸化物形燃料電池は、円筒型、モノリス型、及び平板積層型の3種類が提案されており、何れも酸化物イオン伝導体から成る固体電解質層を両側から空気極層(カソード)と燃料極層(アノード)で挟み込んだ積層構造を有する。この積層体から成る発電セルが、間に燃料極集電体と空気極集電体を介在してセパレータと交互に複数積層されることにより、燃料電池スタックを構成している。
例えば、一般的に固体電解質層はイットリアを添加した安定化ジルコニア(YSZ)等で構成され、燃料極層はNi、Co等の金属あるいはNi−YSZ、Co−YSZ等のサーメットで構成され、空気極層はLaMnO3、LaCoO3等で構成され、燃料極集電体はNi基合金等のスポンジ状の多孔質焼結金属板で構成され、空気極集電体はAg基合金等のスポンジ状の多孔質焼結金属板で構成され、セパレータはステンレス等で構成されている。
また、固体酸化物形燃料電池では、反応用のガスとして空気極層側に酸化剤ガス(酸素) が、燃料極層側に燃料ガス (H2、CO、CH4等) が供給される。空気極層と燃料極層は、ガスが固体電解質層との界面に到達することができるよう、何れも多孔質とされている。
空気極層側に供給された酸素は、空気極層内の気孔を通って固体電解質層との界面近傍に到達し、この部分で空気極層から電子を受け取って酸化物イオン(O2-)にイオン化される。この酸化物イオンは、燃料極層に向かって固体電解質層内を拡散移動する。燃料極層との界面近傍に到達した酸化物イオンは、この部分で、燃料ガスと反応して反応生成物(H2O、CO2等)を生じ、燃料極層に電子を放出する。この電子を別ルートの外部回路にて起電力として取り出すことができる。
ところで、燃料電池では、外部より反応ガスを導入し、積層された発電セルの各々に分配するガス供給機構として、燃料スタックの内部にマニホールドを備えている。このマニホールドは、マニホールドリングと呼ばれるリング部材を各セパレータ間に介在し各々を接合しながら積層方向に延設した管状体であり、燃料ガス導入用と酸化剤ガス導入用の二系統から成る。
これらのマニホールド内を流通する反応用ガスは、各積層毎にセパレータとの接合部分で分配させられ、セパレータに設けたガス通路を通して発電セルの電極層に供給されるようになっている。このため、マニホールドリングとセパレータとの連結部分はガス漏れを生じない高いシール性(気密性)が要求されており、また、マニホールドを配設することにより各セパレータ同士が機械的に接触して電気的に短絡しないよう、個々のマニホールドリングには確実な電気絶縁性が要求されている。
このようなマニホールド機構は、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されている。
特開平7−201353号公報 特開平8−279364号公報
ところで、マニホールド機構に高いシール性と確実な電気絶縁性が要求されていることは既述の通りである。従来、セパレータ間の絶縁性を確保するものとして、セラミックス製のマニホールドリングを使用し、且つ、ガス漏れしないようセパレータとの接合部分をガラス材にてシールする機構が採られているが、金属製のセパレータとこのセラミックス製のマニホールドリングでは熱膨張率に大きな差があるため、燃料電池作動時の昇降温の繰り返し(熱サイクル)時に、その熱膨脹差で生じる応力や、スタック化で生じる荷重でマニホールドリングが破損したり、接合部分に剥離が生じたりするという問題が有り、且つ、シール部にあっては、燃料電池の作動温度おいてガラス材が溶融した液シールを行うため、シール性に問題を残していた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成されたもので、燃料電池の熱サイクルに対して優れた耐久性と高いガスシール性を有する燃料電池のマニホールド機構を提供することを目的としている。
すなわち、請求項1に記載の本発明は、固体電解質層の両面に電極層を配して構成した発電セルと内部に反応用ガスの通路を有するセパレータを交互に複数積層して構成した燃料電池スタックと、前記セパレータの厚さ方向に設けたガス導入孔を介して前記ガス通路に連通する絶縁性のマニホールドリングを備え、前記セパレータのガス通路を通して各電極層に反応用のガスを供給するように構成した燃料電池のマニホールド機構において、前記マニホールドリングは、絶縁性のリング部材を複数同心状に組み合わせた多重構造を有することを特徴としている。
本構成では、複数の絶縁性リング部材を用いた多重構造とすることにより、セパレータ間の電気絶縁性は確実に得られると共に、一部のリング部材に割れが生じても、割れのない他のリング部材によってシール性は確実に確保されており、ガス漏れが生じる心配はない。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の燃料電池のマニホールド機構において、前記マニホールドリングを構成する複数のリング部材は、全て同一材料にて構成されていることを特徴としている。
複数のリング部材を同一材料で構成することにより、各リング部材の熱膨張を無くすことができる。これにより、熱サイクル時の熱応力を回避し、各リング部材の割れを防止できる。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2の何れかに記載の燃料電池のマニホールド機構において、前記マニホールドリングが接するセパレータの表面部位に、当該マニホールドリングの位置決用となる凹部を設けたことを特徴としている。
発電セルの積層工程において、マニホールドリングを容易に、且つ、正確に位置決め・配置できることから、燃料電池スタックの組立が簡素化され、組立工数の低減が図れると共に、マニホールドリングの位置ズレを回避し、ガス漏れによる電池性能の低下を防止できる。
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1から請求項3までの何れかに記載の燃料電池のマニホールド機構において、前記セパレータに接する前記マニホールドリングの表面部位に大きな流路抵抗を奏する細かな溝を複数形成したことを特徴としている。
この細かな溝による差圧効果で、セパレータとマニホールドリングの接触部分に高いガスシール性(気密性)が得られるようになる。
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、マニホールドリングは、複数の絶縁性リングを同心状に組み合わせた多重構造としたので、複数のリング部材の内の一部のリング部材に割れが生じても、割れの生じていない他のリング部材の存在によってマニホールドのシール性は確実に確保されており、ガス漏れが生じる心配はない。
また、請求項2に記載の発明によれば、マニホールドリングを構成する複数のリング部材は、全て同一材料にて構成したので、熱サイクルにおける各リング部材の熱膨張差を無くすことができ、これにより、熱応力による各リング部材の割れを防止し、厳しい熱サイクルに耐え得るマニホールドリングを構成することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、マニホールドリングが接するセパレータの表面部位に凹部を設けたので、スタック化の際の各マニホールドリングの位置決めが容易に、且つ、正確に行えるようになり、燃料電池スタックの組立が簡素化され工数の低減が図れると共に、マニホールドリングの位置ズレを回避し、ガス漏れによる電池性能の低下を防止できるようになる。
また、請求項4に記載の発明によれば、セパレータと接するマニホールドリングの表面部位に細かな溝を複数形成したので、この溝による差圧効果により、セパレータとマニホールドリングの接触部分に高いシール性が得られる。
以下、図面に基づいて本発明に係る燃料電池の実施形態を説明する。
図1は本発明が適用された平板積層型の固体酸化物形燃料電池スタックの構成を示す分解斜視図、図2は図1のII−II断面図である。
図1に示すように、燃料電池スタック1は、固体電解質層の両面に燃料極層と空気極層を配して構成した発電セル5と、燃料極層の外側に配した燃料極集電体6と、空気極層の外側に配した空気極集電体7と、各集電体6、7の外側に配したセパレータ8とで構成した単セルを、間に絶縁性の燃料用マニホールドリング15と酸化剤用マニホールドリング16を介在して多数積層したものである。尚、単セルを構成する各部材は、従来と同様のものが使用できる。
ここで、セパレータ8は、表面に酸化防止のためのAgメッキ処理等を施した厚さ数mm程度の四角状ステンレス板(本実施形態ではステンレス板2枚の張り合わせ構造としている)で構成されており、内部に燃料ガスが流通する燃料ガス通路9と、酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス通路10が形成されている。但し、図1に示すように、最下部に位置するセパレータ8については、燃料ガス通路9のみが形成され、最上部のセパレータ8には、酸化剤ガス通路10のみが形成されている。
燃料ガス通路9の一端は、セパレータ8の左端中央部に設けた燃料ガス導入孔13に連通しており、他端が前記燃料極集電体6と対面するセパレータ中央のガス吐出孔11に連通している。また、酸化剤ガス通路10の一端は、セパレータ8の右端中央部に設けた燃料ガス導入孔14に連通しており、他端が前記空気極集電体7と対面するセパレータ中央部のガス吐出孔12に連通している。これらガス導入孔13、14は楕円形状を成している。
尚、最上部のセパレータ8には酸化剤ガス導入孔14のみ形成されており、且つ、この酸化剤ガス導入孔14は下側にのみ開口している。上下端を除く部分の各ガス導入孔13、14は何れも板厚方向に貫通するものである。
また、最下部のセパレータ8は、外部からの反応用ガスを導入するためのガス導入通路24、25を有し、その分板厚は厚く、この内、燃料ガスが供給される燃料ガス導入路25は前記燃料ガス導入孔13に連通し、酸化剤ガスが供給される酸化剤ガス導入路24は前記酸化剤ガス導入孔14に連通している。
前記燃料ガス導入孔13の開口部には燃料ガスが流通する燃料用マニホールドリング15が配設され、前記酸化剤ガス導入孔14の開口部には酸化剤ガスが流通する酸化剤用マニホールドリング16が配設されている。単セルを積み上げてスタック化することにより、これら多数のマニホールドリング15、16がセパレータ8の各ガス導入孔13、14を介して縦方向(積層方向)に連結されて管状のマニホールドが形成されるようになっている。但し、最上部に位置するセパレータ8の酸化剤ガス導入孔14については貫通孔とせず、既述したように下側にのみ開口する孔構造と成している。この二本のマニホールドには、外部から供給される燃料ガスと酸化剤ガスが流通する。
また、図2に示すように、これらのガス導入孔13、14の開口縁部には、各マニホールドリング15、16をセパレータ面上に正しく位置決するための楕円形状の凹部17が形成されている。凹部17を設けることにより、相互の位置ズレを無くして各ガス導入孔13、14と各マニホールドリング15、16を配置でき、スタック化を容易に行える。位置ズレを無くすことにより、セパレータ8と各マニホールドリング15、16の接合部のシール性は向上し、ガス漏れは完全に防止できる。
前記燃料用マニホールドリング15および酸化剤用マニホールドリング16は、図3(a)に示すように、各々ガス導入孔13、14の開口形状に合わせた楕円形状となっている。
各ガス流路を楕円形状としたのは、セパレータ8の長手サイズを延長せずに、円形の場合に比してガス流路体積を大きくできることと、単セル積層時のズレや傾きに対する各ガス導入孔13、14と各マニホールドリング15、16との整合性をより良好にできること等の理由によるが、全て円形に統一しても勿論構わない。
これらマニホールドリング15(16)は、図3(b)に示すように、何れも合計3個のリング部材15a〜15c(16a〜16c)を同心状に嵌め合わせて構成した3重構造のリング体であって、リング材として、比較的熱膨張率が低く、且つ、電気絶縁性、耐熱衝撃性等に優れるセラミック(例えば、アルミナ)を用い、セパレータ間の電気絶縁性を確保している。
加えて、多重リング構造あれば、その内の1個、もしくは2個のリング部材に割れが生じても、割れの生じていないリング部材の存在によってマニホールドリング15(16)としてのシール性は確実に確保されており、割れの生じたリング部材の割れ目からマニホールドの外部にガスが漏れでる心配はない。
また、全てのリング部材15a〜15c(16a〜16c)をアルミナのような絶縁性の同一材料で構成することにより、熱サイクル時における各リング部材の熱膨張差を無くすことができ、これにより、熱応力による各リング部材15a〜15c(16a〜16c)の割れが防止でき、厳しい熱サイクルに耐え得るマニホールドリング15(16)を構成することができる。
また、図4に示すように、図3に示したマニホールドリング15(16)において、セパレータ8と接触する表面部位に細かな溝18(図4では、溝部分を強調してある)を多数形成すると良い。
マニホールドリング15(16)の接触面に設けた細かな溝18は大きな流路抵抗を有しているため、各マニホールド内に反応用のガスが導入されても溝18による差圧効果で溝内にガスが流れ込むことはなく、セパレータ8と各マニホールドリング15(16)との接触面でのガス漏れが防止され、平滑な面同士が接触する場合に比べて接触部分のガスシール性をより高いものにできる。
次に、図5は本実施形態のマニホールド機構を用いた燃料電池スタックの組立を示している。
組立の際は、セパレータ8の燃料ガス導入孔13の開口部に燃料用マニホールドリング15を配置し、酸化剤ガス導入孔14の開口部に酸化剤用マニホールドリング16を配置しながら、順次単セルを積層していく。
組み上げた燃料電池スタック1は、各セパレータ8の角部に設けた取付孔23に挿通されている4本の締付棒22により四隅で支持され、図示しないボルト等により積層方向に締め付けされることにより複数の単セルが密着させられ、一体的に固定される。
これにより、各々のマニホールドリング15、16がそれぞれセパレータ8の各ガス導入孔13、14を介して縦方向(積層方向)に連結されて燃料ガス用と酸化剤ガス用の2系統の管状マニホールド(連結された状態は図示せず)が形成されることになる。
上記した燃料電池の組立においては、各ガス導入孔13、14の開口縁部にそれぞれ位置決め用の凹部17が設けてあるから、単セル積層時の各マニホールドリング15、16の配置は容易であり、且つ、双方の孔位置がずれることなくセパレータ面上の正確な部位に配設できる。
また、既述したように、セパレータ間に介在されている燃料極集電体6と空気1極集電体7はそれぞれスポンジ状の多孔質焼結金属で構成されているから、スタックの締め付けによりこれらスポンジ状部材が弾性変形し、各マニホールドリング15、16は上下のセパレータ8の間に或る程度の弾力を持って圧接・挟持された状態となっており、この弾力により、振動や外部衝撃による各マニホールドリング15、16の移動が拘束され、各マニホールドリング15、16がスタック組立後に位置ズレを起こすことが防止できる。
このように、本発明では、組立の際にマニホールドリング15、16を固定するための特別な部材を要さず、締め付けによる各集電体6、7の弾性変形を利用した弾力的固着構造として、スタック組立の更なる簡素化を図っている。
上記構成の燃料電池スタック1においては、外部から供給される燃料ガスと酸化剤ガスは、それぞれ最下層部に位置するセパレータ8の側部に設けた開口25a、24aより燃料ガス導入路25と酸化剤ガス導入路24を介して燃料ガス用マニホールドと酸化剤ガス用マニホールドに個々に導入される。
尚、図示しないが、開口25aには、外部より燃料ガスを供給するための燃料ガス供給管が接続され、開口24aには、外部より酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給管が接続されているものとする。そして、これら各ガス供給管より導入された反応用のガスは、縦方向に延びるマニホールドの管内を流通する過程で、それぞれ各層(単セル)のガス導入孔13、14より分配されながら各々セパレータ8の各ガス通路を通して各発電セル5の電極部に供給されていく。
即ち、燃料ガス用マニホールド内の燃料ガスは、各セパレータ8の燃料ガス導入孔13から燃料ガス通路9に導入され、通路末端の燃料ガス吐出孔11より吐出して対面する燃料極集電体6に供給され、拡散しながらここを通過して発電セル5の燃料極層に達する。
一方、酸化剤ガス用マニホールド内の酸化剤ガスは、各セパレータ8の酸化剤ガス導入孔14から酸化剤ガス通路10に導入され、通路末端の酸化剤ガス吐出孔12より吐出して対面する空気極極集電体7に供給され、拡散しながらここを通過して発電セル5の空気極層に達する。
尚、以降、各単セル内での電気化学反応は従来技術の欄で述べた通りであり、この電気化学反応で生じた高温の排ガスは所定の排気ルートで各単セルよりスタック外に排出されることになる。
ここで、各マニホールドを構成する各マニホールドリング15、16とセパレータ8の各ガス導入孔13、14は、セパレータ側に設けた位置決め凹部17にって孔位置が確実に整合しており、且つ、両者の接触部分は接触面の細かな溝18による差圧の相乗効果で高いシール性が得られており、接触部分からのガス漏れが生じる心配はない。
また、各マニホールドリング15、16が多重構造であるため、一部のリング部材に割れが生じても、割れの生じていない他のリング部材によって破損がカバーされるため、マニホールドのシール性は確実に確保されている。
尚、本実施形態では、各マニホールドリング15、16を3個のリング部材による多重構造としたが、3個に限定されないことは勿論である。
本発明に係る燃料電池スタックの構成を示す分解斜視図。 図1のII−II断面図。 本発明の燃料電池スタックに使用するマニホールドリングを示し、(a)は斜視図、(b)は縦断面図。 図3とは別のマニホールドリングの側面図。 本発明が適用された燃料電池スタックの組立を示す斜視図。
符号の説明
1 燃料電池スタック
5 発電セル
8 セパレータ
9 燃料ガス通路
10 酸化剤ガス通路
13 燃料ガス導入孔
14 酸化剤ガス導入孔
15 燃料用マニホールドリング
15a〜15c リング部材
16 酸化剤用マニホールドリング
16a〜16c リング部材
17 凹部
18 溝

Claims (4)

  1. 固体電解質層の両面に電極層を配して構成した発電セルと内部に反応用ガスの通路を有するセパレータを交互に複数積層して構成した燃料電池スタックと、前記セパレータの厚さ方向に設けたガス導入孔を介して前記ガス通路に連通する絶縁性のマニホールドリングを備え、前記セパレータのガス通路を通して各電極層に反応用のガスを供給するように構成した燃料電池のマニホールド機構において、
    前記マニホールドリングは、絶縁性のリング部材を複数同心状に組み合わせた多重構造と成されていることを特徴とする燃料電池のマニホールド機構。
  2. 前記マニホールドリングを構成する複数のリング部材は、全て同一材料にて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池のマニホールド機構。
  3. 前記マニホールドリングが接するセパレータの表面部位に、当該マニホールドリングの位置決用となる凹部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の燃料電池のマニホールド機構。
  4. 前記セパレータに接する前記マニホールドリングの表面部位に大きな流路抵抗を奏する細かな溝を複数形成したことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載の燃料電池のマニホールド機構。
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