JP2005292447A - アクティブ光クロージャおよびアクティブ光配線盤および光通信システム - Google Patents

アクティブ光クロージャおよびアクティブ光配線盤および光通信システム Download PDF

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敏行 河井
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Abstract

【課題】 光心線接続変更作業を容易かつ迅速に行うと共に煩雑化・複雑化する光ファイバネットワークの設備保守・運用管理の効率化する。
【解決手段】 アクティブ光クロージャ2は、複数の光ファイバケーブル4の光心線5が接続される光スイッチ20と、光スイッチ20における光心線5,5間の接続を切り替えると共に監視制御装置と通信可能に接続される光スイッチ制御部21と、ネットワークアドレス自動取得手段とを有し、光スイッチ制御部21は、自動取得したネットワークアドレスを用いて監視制御装置と通信し、監視制御装置からの制御信号に基づき光スイッチ20における光心線5,5間の接続を切り替える処理と、光スイッチ20における光心線5,5間の接続状態を監視制御装置に通知する処理とを実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバネットワークに関する。さらに詳述すると、本発明は、光ファイバネットワークの構成要素である光クロージャおよび光配線盤に関する。
複数の光ファイバ(単一の光ファイバを光心線とも呼ぶ。)を束ねてなる光ファイバケーブルの分岐個所または延長個所に用いられる従来の光クロージャの内部では、突き合わせられた光心線同士が融着により接続されている(例えば特許文献1参照)。一方、従来の光配線盤には、抜き差し可能な光コネクタにより光ファイバが接続される。尚、光配線盤は一般に光ファイバの集まる局所に用いられ、光クロージャよりも多くの光ファイバを収容するため比較的大型の装置であるのに対し、光クロージャは一般に柱上に設置されるため比較的小型の装置である。
特開2001ー208920号
インターネットの爆発的な普及、情報通信技術の活用およびブロードバンド化(すなわち通信の高速化・大容量化)の進展に伴い、これらの基盤となる光ファイバネットワークの重要性が高まっており、その高信頼度化が求められている。一方、光ファイバネットワークが面的に拡大するのに伴い、道路拡幅工事や無電柱化工事などにより光ファイバケーブルの移設の必要が生じ、光ファイバケーブルの切替停止作業が増加している。
しかしながら、従来の光クロージャでは、光ファイバケーブルの移設などにより光心線の接続変更の必要が生じた場合、その都度、作業者が光クロージャが設置された現場まで赴いて、既に融着された光心線同士を切断し、切り替えるべき光心線同士を融着し直す作業が必要となる。光ファイバが伝える光信号の必要品質を保つためには極めて正確に光心線同士を融着する必要がありμm単位の作業が必要となるため、専用の装置そして専門の技術者が必要となる。また、光心線の融着接続が正確に行われたかを確認する試験を行う必要もある。加えて、上記光心線の接続変更作業に伴い交通規制等が必要になる場合もあり、その手続きに時間がかかる上、上記光心線の接続変更作業は例えば夜間・深夜といった交通などに影響の少ない時間帯に制約される等々、作業効率および作業性が極めて悪い。さらに、上記作業開始から終了まである程度の時間を要し、その間、接続変更対象の光心線を経由する光伝送路は使用不能の状態となってしまっている。この回線停止状態を回避するためにはノード側で冗長構成をとらなければならない。
一方、従来の光配線盤では、光コネクタの抜き差しによって光心線の接続変更を行えるため上記光クロージャよりは作業は容易であるが、作業者が光配線盤が設置された現場まで出向く必要がある。また、光心線の接続切替作業が正確に行われたかを確認する試験を行う必要もある。
さらに、光ファイバネットワークの回線構成管理のために、膨大な数の光クロージャや光配線盤について、常に最新の光心線接続データを管理しておく必要があるが、上記のように光ファイバネットワークの拡大に伴って光心線接続切替作業が多発していることから、光心線接続データの迅速な変更が困難となっており、光ファイバネットワークの設備保守・運用管理が極めて煩雑化・複雑化してしまっている。
そこで本発明は、光心線接続変更作業を容易かつ迅速に行える光クロージャおよび光配線盤および光通信システムを提供することを目的とする。また、本発明は、煩雑化・複雑化する光ファイバネットワークの設備保守・運用管理の効率化を実現する光クロージャおよび光配線盤および光通信システムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、複数の光心線を束ねてなる光ファイバケーブルの分岐個所または延長個所に用いられる光クロージャにおいて、少なくとも2本の前記光ファイバケーブルに属する前記光心線が接続される光スイッチと、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替えると共に監視制御装置と通信可能に接続される光スイッチ制御部と、ネットワークアドレス自動取得手段とを有し、前記光スイッチ制御部は、前記ネットワークアドレス自動取得手段により取得したネットワークアドレスを用いて前記監視制御装置と通信し、前記監視制御装置からの制御信号に基づき前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替える処理と、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続状態を前記監視制御装置に通知する処理とを実行するようにしている。
また、請求項2記載の発明は、複数の光心線を収容する光配線盤において、複数の前記光心線が接続される光スイッチと、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替えると共に監視制御装置と通信可能に接続される光スイッチ制御部と、前記光スイッチに接続されている前記光心線の中から選択された試験対象光心線に試験用光信号を送信する処理または前記試験対象光心線から試験用光信号を受信する処理の一方または双方を実行する光試験部と、ネットワークアドレス自動取得手段とを有し、前記光スイッチ制御部は、前記ネットワークアドレス自動取得手段により取得したネットワークアドレスを用いて前記監視制御装置と通信し、前記監視制御装置からの制御信号に基づき前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替える処理と、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続状態を前記監視制御装置に通知する処理とを実行し、前記光試験部は、前記ネットワークアドレス自動取得手段により取得したネットワークアドレスを用いて前記監視制御装置と通信し、前記監視制御装置からの制御信号に基づき前記試験用光信号を送信または受信する処理と、試験結果を前記監視制御装置に通知する処理とを実行するようにしている。
また、請求項3記載の発明は、複数の光心線を束ねてなる光ファイバケーブルと、前記光ファイバケーブルの分岐個所または延長個所に用いられる光クロージャとを有する光通信システムにおいて、前記光ファイバケーブルの管理データが記録される監視制御装置を備え、前記光クロージャは、少なくとも2本の前記光ファイバケーブルに属する前記光心線が接続される光スイッチと、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替えると共に前記監視制御装置と通信可能に接続される光スイッチ制御部と、ネットワークアドレス自動取得手段とを有し、前記光スイッチ制御部は、前記ネットワークアドレス自動取得手段により取得したネットワークアドレスを用いて前記監視制御装置と通信し、前記監視制御装置からの制御信号に基づき前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替える処理と、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続状態を前記監視制御装置に通知する処理とを実行し、前記監視制御装置は通知された前記光心線間の接続状態に基づき前記管理データを更新するようにしている。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の光通信システムにおいて請求項2記載のアクティブ光配線盤をさらに有するものとしている。
したがって、アクティブ光クロージャやアクティブ光配線盤の新設時に、光スイッチ制御部および光試験部と監視制御装置との間の通信に必要なネットワークアドレスが自動的に設定され、当該アドレス設定後には、光スイッチ制御部および光試験部は、監視制御装置と通信可能になる。即ち、アクティブ光クロージャおよびアクティブ光配線盤においていわゆるプラグ&プレイ機能が実現される。そして、監視制御装置による遠隔制御によりアクティブ光クロージャやアクティブ光配線盤の光スイッチを操作できるので、光心線の接続変更を容易かつ迅速に行うことができる。また、光スイッチにおける光心線の接続切替に関する情報は、監視制御装置に通知されるため、監視制御装置では、光ファイバネットワークの回線構成を自動且つリアルタイムで更新することができる。さらに、アクティブ光配線盤が備える光試験部によって、光ファイバネットワークの任意の光伝送路に対する試験(例えば心線対照試験、光損失試験、光パルス試験など)が可能となる。
本発明のアクティブ光クロージャおよびアクティブ光配線盤および光通信システムによれば、光ファイバケーブルの移設などにより光心線の接続変更の必要が生じた場合でも、作業者が光クロージャまたは光配線盤が設置された現場まで出向することなく、光心線の接続変更対象となるアクティブ光クロージャまたはアクティブ光配線盤に対して、遠隔操作により光心線の接続変更を行うことが可能となり、作業の大幅な効率化および迅速化が可能となる。また、労力や時間を要する光心線の融着作業は不要となり、光スイッチによる高速切替が可能となるため、回線停止時間の大幅な短縮化、回線開通の迅速化を実現できる。また、光心線の接続変更に伴う回線停止状態を回避するためにノード側で冗長構成をとる必要もなくなる。また、光スイッチにより光レベルで切替を行うため、光心線の両端に接続されるノードの種類、例えばビットレート、プロトコルや波長などに依存することがない。
また、アクティブ光クロージャおよびアクティブ光配線盤はプラグ&プレイ機能を備えているため煩雑なネットワーク設定は不要であり、且つ、光心線の接続状態に関する情報は、監視制御装置に通知されるため、監視制御装置では、光ファイバネットワークの回線構成を自動且つリアルタイムで更新することが可能となる。したがって、光ファイバネットワークがさらに拡大し、光クロージャや光配線盤の数が益々膨大となっても、光ファイバネットワークの設備保守・運用管理を効率的に行うことが可能となる。
さらに、回線開通時や光心線の接続切替後などの必要に応じて適宜、アクティブ光配線盤を遠隔制御することにより、光ファイバネットワークの任意の光伝送路に対して、心線対照試験、光損失試験、光パルス試験などの試験を遠隔より行い、且つその結果を当該遠隔地にて確認することが可能となる。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1から図8に本発明のアクティブ光クロージャおよびアクティブ光配線盤および光通信システムの実施の一形態を示す。
この光通信システムは、例えば図3に示すように、複数の光ファイバケーブル4と、光ファイバケーブル4の分岐個所または延長個所に用いられるアクティブ光クロージャ2と、複数の光心線5を収容するアクティブ光配線盤3と、アクティブ光クロージャ2およびアクティブ光配線盤3を監視し制御する監視制御装置6とを有し、アクティブ光ファイバネットワーク1を構成している。尚、アクティブ光ファイバネットワーク1には、従来の光ファイバネットワークに用いられるノード装置7、例えば光信号伝送装置や光信号処理装置、具体的には光・電気信号変換機あるいはTDM(Time Division Multiplexing:時分割多重)やWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)などの多重化装置などが含まれていても良い。尚、各光ファイバケーブル4には複数の光心線5が収容されている。光心線5および光ファイバケーブル4の構造等は特に限定されるものでなく既存の又は新規のものを採用してよい。
アクティブ光クロージャ2は、例えば図1に示すように、少なくとも2本の光ファイバケーブル4に属する光心線5が接続される光スイッチ20と、光スイッチ20における光心線5,5間の接続を切り替えると共に監視制御装置6と通信可能に接続される光スイッチ制御部21と、ネットワークアドレス自動取得手段とを有している。
アクティブ光配線盤3は、例えば図2に示すように、複数の光心線5が接続される光スイッチ20と、光スイッチ20における光心線5,5間の接続を切り替えると共に監視制御装置6と通信可能に接続される光スイッチ制御部21と、光スイッチ20に接続されている光心線5の中から選択された試験対象光心線に試験用光信号を送信する処理または試験対象光心線から試験用光信号を受信する処理の一方または双方を実行する光試験部34と、ネットワークアドレス自動取得手段とを有している。
アクティブ光クロージャ2およびアクティブ光配線盤3が備える光スイッチ制御部21は、ネットワークアドレス自動取得手段により取得したネットワークアドレスを用いて監視制御装置6と通信し、監視制御装置6からの制御信号に基づき光スイッチ20における光心線5,5間の接続を切り替える処理と、光スイッチ20における光心線5,5間の接続状態を監視制御装置6に通知する処理とを実行する。
アクティブ光配線盤3が備える光試験部34は、ネットワークアドレス自動取得手段により取得したネットワークアドレスを用いて監視制御装置6と通信し、監視制御装置6からの制御信号に基づき試験用光信号を送信または受信する処理と、試験結果を監視制御装置6に通知する処理とを実行する。
アクティブ光クロージャ2およびアクティブ光配線盤3に搭載される光スイッチ20は、それぞれ例えば図6に示すように、複数の1次ポート8aの群と、複数の2次ポート8bの群とを有している。光スイッチ20は、任意の1次ポート8aと任意の2次ポート8bとを接続可能であり、任意の1次ポート8aに接続された光心線5から入力される光信号を、電気信号に変換することなく、任意の2次ポート8bに接続された光心線5に送出することができる。尚、1次ポート8a側から光信号が入力され2次ポート8b側から当該光信号が出力される場合のみならず、2次ポート8b側から光信号が入力され1次ポート8a側から当該光信号が出力される場合もある。このような光スイッチ20として、例えば大規模化・低挿入損失化・小型化が進む三次元MEMS(Micro Electro Mechanical System)光スイッチを利用することが好ましい。光クロージャ2は一般に柱上に設置されるため小型であることが望ましく、小型の三次元MEMS光スイッチ20を光クロージャ2内に組み込むことで、アクティブ光クロージャ2の大型化を防ぐことができる。
アクティブ光クロージャ2およびアクティブ光配線盤3が備えるネットワークアドレス自動取得手段として、例えば本実施形態ではプラグ&プレイ機能を備えるIPv6(Internet Protocol version 6)を利用している。このため本実施形態のアクティブ光クロージャ2およびアクティブ光配線盤3は、IPv6に基づく通信を実現する図示しないハードウェア回路(IPv6チップ)を備えている。アクティブ光クロージャ2では、光スイッチ制御部21にIPv6チップが搭載されている。また、アクティブ光配線盤3では、光スイッチ制御部21と光試験部34のそれぞれにIPv6チップが搭載されている。ただし、アクティブ光配線盤3において、光スイッチ制御部21と光試験部34のそれぞれにIPv6チップを備える構成には必ずしも限定されず、例えば光スイッチ制御部21と光試験部34との機能を統合した回路に単一のIPv6チップを搭載する構成としても構わない。
監視制御装置6は、例えば1台または複数台のコンピュータで構成され、当該コンピュータが備える図示しない記憶装置(例えばハードディスク)に、光ファイバケーブル4の管理データが記録される。また、アクティブ光クロージャ2の光スイッチ制御部21およびアクティブ光配線盤3の光スイッチ制御部21と光試験部34と、監視制御装置6との間には、1台または複数台の中継装置9が介在している。この中継装置は、例えば本実施形態ではIPv6によるプラグ&プレイ機能を実行するIPv6ルータ9である。
さらに、アクティブ光クロージャ2には、OSI(Open System Interconnection:開放型システム間相互接続)参照モデルにおけるレイヤ2(データリンク層)にあたる処理を行うL2スイッチ22が組み込まれており、アクティブ光クロージャ2の光スイッチ制御部21は、L2スイッチ22を介してIPv6ルータ9に接続される。また、アクティブ光配線盤3にもL2スイッチ22が組み込まれており、アクティブ光配線盤3の光スイッチ制御部21と光試験部34は、L2スイッチ22を介してIPv6ルータ9と接続される。尚、図2に示す例では、アクティブ光配線盤3には2つのL2スイッチ22が組み込まれ、光スイッチ制御部21と光試験部34は、それぞれ別のL2スイッチ22を介してIPv6ルータ9と接続されるように構成されているが、この構成例には必ずしも限定されず、共通の1つのL2スイッチ22を介して、アクティブ光配線盤3の光スイッチ制御部21と光試験部34とがIPv6ルータ9と接続されるように構成しても良い。
尚、本実施形態において、アクティブ光クロージャ2が備える光スイッチ20と、アクティブ光配線盤3が備える光スイッチ20とを、特に区別する場合には、アクティブ光クロージャ2が備える光スイッチ20を符号20aで表記し、アクティブ光配線盤3が備える光スイッチ20を符号20bで表記する。また、アクティブ光クロージャ2が備える光スイッチ制御部21と、アクティブ光配線盤3が備える光スイッチ制御部21とを、特に区別する場合には、アクティブ光クロージャ2が備える光スイッチ制御部21を符号21aで表記し、アクティブ光配線盤3が備える光スイッチ制御部21を符号21bで表記する。また、アクティブ光クロージャ2が備えるL2スイッチ22と、アクティブ光配線盤3が備えるL2スイッチ22とを、特に区別する場合には、アクティブ光クロージャ2が備えるL2スイッチ22を符号22aで表記し、アクティブ光配線盤3が備えるL2スイッチ22を符号22bで表記する。
監視制御装置6、IPv6ルータ9、L2スイッチ22a,22b、光スイッチ制御部21a,21b、光試験部34をノードとして、これらのノード間が通信可能に接続されて、制御用ネットワーク(コントロールプレーン)10が構成される。図3には、アクティブ光ファイバネットワーク1と共に、制御用ネットワーク10の概念図を併せて示している。制御用ネットワーク10のノード間を接続する制御用通信線11には、光ファイバケーブル4の複数の光心線5の一部を利用してもよく、場合によっては光ファイバ以外の制御用通信線11、例えばより対線や同軸ケーブルなどを利用しても良い。さらに、制御用ネットワーク10のノード間の通信に無線通信技術を利用しても良い。また、制御用ネットワーク10のノード間の接続に光心線5を利用する場合、1ルートあたり送信用および受信用として2本の光心線5を用いてもよく、WDM等の多重化を行う場合には1ルートあたり1本の光心線5で双方向通信を行うようにしても良い。
アクティブ光クロージャ2やアクティブ光配線盤3の新設時に、光スイッチ制御部21および光試験部34は、L2スイッチ22を介して制御用ネットワーク10に接続され、IPv6ルータ9から通知されるネットワーク情報とIPv6チップが持っているインタフェースIDに基づいてIPアドレスを自動生成する。これにより、光スイッチ制御部21および光試験部34のIPアドレスの設定が自動で行われる。そして、当該IPアドレスの自動設定後には、光スイッチ制御部21および光試験部34は、監視制御装置6とIP技術に基づく通信を行える。従って人手によるIPアドレスの設定は不要となる。但し、IPv6が備えるプラグ&プレイ機能によってIPアドレスを自動設定する構成に必ずしも限らず、必要に応じて特定のIPアドレスを人的に設定しても良い。例えば、光配線盤3の設置場所は通常有人であるため、光配線盤3のIPアドレスを人手により特定のアドレスに設定しても良い。この場合、監視制御装置6に通知される制御用ネットワーク10の各ノードのIPアドレスのうちのどのアドレスがアクティブ光配線盤3に属するものか容易に判別できる。
また、例えば本実施形態における監視制御装置6は、ネットワーク構成の自動認識機能を備えており、制御用ネットワーク10の構成を自動的に認識できるようにしている。例えば監視制御装置6がL2スイッチ22の存在を認識できるように、L2スイッチ22はIPv6の機能を備えている。従って、各L2スイッチ22も制御用ネットワーク10への接続時にプラグ&プレイ機能によってIPアドレスが自動設定され、監視制御装置6と通信可能となる。例えばネットワークに接続されている機器のIPアドレス等の情報を要求するパケット(例えばARP(Address Resolution Protocol)リクエストパケット)を、監視制御装置6がブロードキャストで制御用ネットワーク10に送信することで、そのレスポンスにより制御用ネットワーク10に存在するすべてのIP機器(IPv6ルータ9、光スイッチ制御部21、光試験部34)のIPアドレス等の情報を監視制御装置6が取得でき、さらに宛先IPアドレスまで経由する中継装置(IPv6ルータ9、L2スイッチ22)を調べるコマンド(例えば「traceroute」コマンド)を、上記取得した全IPアドレスに対して監視制御装置6が実行することで、制御用ネットワーク10のノード間の接続構成(ネットワークトポロジー)を認識することが可能である。
図7はアクティブ光ファイバネットワーク1の一部の概略図を示す。尚、説明の簡単のためにアクティブ光クロージャ2を幾つか省略して示している。本実施形態では、アクティブ光配線盤3のL2スイッチ22bに、IPv6ルータ9を接続している。また、アクティブ光配線盤3のL2スイッチ22bに接続されるIPv6ルータ9は、例えば光ファイバケーブル4の光心線5の一部を利用し、L2スイッチ22を経由して、他のIPv6ルータ9に接続される。複数のIPv6ルータ9の中の1つに監視制御装置6が接続される。図7に示すアクティブ光配線盤3のL2スイッチ22bは、例えば4つのアクティブ光クロージャ2の各L2スイッチ22aに接続され、上記4つのアクティブ光クロージャ2のうちの1つのL2スイッチ22aはさらに2つのアクティブ光クロージャ2の各L2スイッチ22aに接続されている。ここで、監視制御装置6が接続されるIPv6ルータ9のIPアドレスをIP0とし、このIPv6ルータ9と接続するアクティブ光配線盤3のL2スイッチ22bのIPアドレスをIP−L1とし、このアクティブ光配線盤3のL2スイッチ22bと接続する4つのアクティブ光クロージャ2の各L2スイッチ22aのIPアドレスをIP−L2,IP−L3,IP−L6,IP−L7とし、IP−L3のL2スイッチ22aと接続する2つのアクティブ光クロージャ2の各L2スイッチ22aのIPアドレスをIP−L4,IP−L5とする。また、IPアドレスがそれぞれIP−L1,IP−L2,IP−L3,IP−L4,IP−L5,IP−L6,IP−L7となるL2スイッチ22と接続する光スイッチ制御部21のIPアドレスをそれぞれIP1,IP2,IP3,IP4,IP5,IP6,IP7とする。この場合、監視制御装置6では図8に示すようなツリー状のネットワークトポロジーを認識する。このツリーの末端にあたるノードが光スイッチ制御部21であり、末端ノードの真上のノードがL2スイッチ22であり、それ以外のノード(換言すればルート(根)となるノード)がIPv6ルータ9である。また、ルートとなるIPv6ルータ9のノードから最も近い末端ノードがアクティブ光配線盤3の光スイッチ制御部21bとなり、それ以外の同じルート(根)に属する末端ノードはアクティブ光クロージャ2の光スイッチ制御部21aとなる。本実施形態の監視制御装置6は上記のツリー状ネットワークトポロジーを認識し、且つこのツリーの末端ノードを探し出して、アクティブ光配線盤3の光スイッチ制御部21bのIPアドレス、各アクティブ光クロージャ2の光スイッチ制御部21aのIPアドレスを認識する機能を有する。尚、光配線盤3の設置場所は通常有人であるため、アクティブ光配線盤3のIPアドレスを人手により特定のアドレスに設定しても良い。この場合、監視制御装置6が認識する上記ツリー上のIPアドレスのうちのどのアドレスがアクティブ光配線盤3の光スイッチ制御部21bに属するものか容易に判別できる。
ここで、L2スイッチ22を経由してIPv6ルータ9,9間が接続される場合、当該経由するL2スイッチ22およびそのL2スイッチ22に接続される光スイッチ制御部21は複数のルータ9と接続されることとなる。L2スイッチ22や光スイッチ制御部21の電源がオンになるとIPv6のプラグ&プレイ機能に基づき当該L2スイッチ22や光スイッチ制御部21は接続要求を制御用ネットワーク10上に自動的に伝送する。この接続要求に対し、複数のルータ9が応答を返す可能性がある。L2スイッチ22や光スイッチ制御部21では先に到着した応答に基づいてIPアドレスを設定する。尚、複数のルータ9からの返送情報が衝突してアドレス設定に失敗する場合も考えられるが、失敗した場合にはL2スイッチ22や光スイッチ制御部21は成功するまで何度でも接続要求を繰り返す。どのIPv6ルータ9に接続されてもIPアドレスの自動設定は可能であり、IPアドレスが設定できれば、上述したネットワークトポロジーは認識できる。但し、IPv6ルータ9,9間の接続はL2スイッチ22を介する構成には限らず、IPv6ルータ9,9間を制御用通信線11により直接接続しても良い。
尚、コンピュータなどのIP端末およびスイッチングハブなどのL2スイッチおよびルータなどの中継装置の接続構成を自動認識する既存のネットワーク監視ツール(例えばヒューレット パッカード社製のOpen Viewなど)を監視制御装置6としてのコンピュータに実装することによって、制御用ネットワーク10の自動認識機能を実現することも可能である。ネットワーク監視ツールによって監視制御装置6がL2スイッチ22の存在を認識できる場合、上記のようにL2スイッチ22にIPv6の機能を備える必要は必ずしも無い。この場合、上記制御用ネットワーク10の構成と、光ファイバケーブル4およびアクティブ光クロージャ2およびアクティブ光配線盤3により構成される光ファイバネットワーク1の構成とを対応付けることが可能であるように、制御用ネットワーク10を構築することが好ましい。これにより、制御用ネットワーク10の構成が自動認識されることにより、必然的に光ファイバネットワーク1の構成も自動認識されるようにできる。具体的には、例えば監視制御装置6に対するIPv6ルータ9の位置付け及び当該IPv6ルータ9に対するL2スイッチ22の位置付けにより、当該L2スイッチ22が光ファイバネットワーク1におけるどのアクティブ光クロージャ2又はどのアクティブ光配線盤3に属するものか認識できるようにする。例えば、隣接する2つのアクティブ光クロージャ2および隣接するアクティブ光クロージャ2とアクティブ光配線盤3に属する2つのL2スイッチ22,22間を制御用通信線11で接続して、1つのIPv6ルータ9に属するL2スイッチ22の群がチェーン式に接続されるものとする。また、光ファイバネットワーク1における分岐点におけるアクティブ光クロージャ2に属するL2スイッチ22aには、他のアクティブ光クロージャ2またはアクティブ光配線盤3に属する3つ以上のL2スイッチ22が制御用通信線11で接続され、L2スイッチ22の群が成すチェーンの列も分岐するものとする。また、1つのIPv6ルータ9に属するL2スイッチ22の群が成すチェーンの列の最も基端または末端に位置するL2スイッチ22が、アクティブ光配線盤3に属するL2スイッチ22bであるものとする。
尚、あるアクティブ光クロージャ2又はアクティブ光配線盤3のL2スイッチ22に引き込まれる制御用通信線11が、他のアクティブ光クロージャ2又はアクティブ光配線盤3の光スイッチ20を経由して、監視制御装置6に接続される場合もある。例えば図5に示すように、アクティブ光クロージャ2Aとアクティブ光クロージャ2Bが光ファイバケーブル4Aと光ファイバケーブル4Bとで接続されているとする。アクティブ光クロージャ2Bの光スイッチ制御部21は、光ファイバケーブル4Aの光心線5の一部を制御用通信線11として利用し、且つアクティブ光クロージャ2Aの光スイッチ20を経由して監視制御装置6に接続されているとする。光ファイバケーブル4Aが移設や障害などの事由により停止し、光ファイバケーブル4Aで使用されていた光心線5を光ファイバケーブル4Bの未使用の光心線5に切り替える必要が生じたとする。アクティブ光クロージャ2Aの光スイッチ20に対して上記切替操作を行うと、その切替操作に伴い、アクティブ光クロージャ2Bの光スイッチ制御部21と監視制御装置6との接続に使用されていた制御用通信線11が切断されて、アクティブ光クロージャ2Bの光スイッチ20に対する上記切替操作が行えない虞がある。かかる事態を回避するため、本実施形態では、光ファイバケーブル4Bの光心線5の一部も制御用通信線11として利用している。即ち、アクティブ光クロージャ2BのL2スイッチ22には、光ファイバケーブル4Aに属する制御用通信線11と光ファイバケーブル4Bに属する制御用通信線11の双方が引き込まれている。従って、光ファイバケーブル4Aが停止しても、アクティブ光クロージャ2Bの光スイッチ制御部21は、光ファイバケーブル4Bに属する制御用通信線11を利用して監視制御装置6と通信可能であるため、アクティブ光クロージャ2Bの光スイッチ20に対する遠隔操作が可能となる。尚、上記のように制御用通信線11が切り替わる場合でも、アクティブ光クロージャ2Bの光スイッチ制御部21が接続するIPv6ルータ9が変更されることのないように、制御用ネットワーク10を構築することが望ましい。
監視制御装置6には、光ファイバケーブル4の管理データとして、「どの光ファイバケーブル4のどの光心線5が、どのアクティブ光クロージャ2またはどのアクティブ光配線盤3の、どのポート8に接続されている」との情報が記録される。例えば本実施形態では、各光ファイバケーブル4に識別番号を付与すると共に、各光心線5にも識別番号を付与している。また、光スイッチ制御部21には、光スイッチ20の各ポート8に接続される光心線5の心線番号および当該光心線5が属する光ファイバケーブル4のケーブル番号を設定する図示しないスイッチ(例えばジャンパスイッチなど)を備えている。そして、アクティブ光クロージャ2またはアクティブ光配線盤3の新設時に、作業者等は、設置現場にて上記ケーブル番号および心線番号の設定用スイッチを操作し、光スイッチ20の各ポート8について「何番ケーブルの何番心線が接続されている」との情報を設定する。光スイッチ制御部21では、光スイッチ20の動作時に、光スイッチ20の接続状態から「1次ポート8aの何番と2次ポート8bの何番とが接続されている」との情報を認識すると共に、ケーブル番号および心線番号の設定用スイッチを読み取って、各ポート8に接続されている光心線5についてのケーブル番号および心線番号を認識し、光心線5,5間の接続状態を監視制御装置6に通知する。これにより、各アクティブ光クロージャ2および各アクティブ光配線盤3からは、監視制御装置6に対して、光心線5,5間の接続状態、例えば「何番ケーブルの何番心線が接続されている1次ポート8aの何番と、何番ケーブルの何番心線が接続されている2次ポート8bの何番とが接続されている」との情報が通知される。尚、光心線5,5間の接続状態の通知は監視制御装置6からのリクエストに応じてなされるものであってもよく、または光スイッチ20において光心線5,5間の接続が変更された場合に必ず行われるようにしてもよく、あるいは一定時間毎に行われるようにしてもよい。監視制御装置6は、各アクティブ光クロージャ2および各アクティブ光配線盤3から通知された光心線5,5間の接続状態を、通知元のIPアドレスに応じて、上記認識している制御用ネットワーク10のトポロジーに当て嵌める。これにより、監視制御装置6によって光ファイバネットワーク1の構成(例えば図3に示すようなループ構成)が認識されるとともに光ファイバネットワーク1のすべての光心線5の接続状態が一元管理される。ここで、管理者等が視覚的に光ファイバネットワーク1の構成および光心線5の接続状態を把握できるように、監視制御装置6が備えるディスプレイなどの表示装置に、光ファイバネットワーク1の構成図および光心線5の接続状態を表示するようにしても良い。
尚、アクティブ光クロージャ2またはアクティブ光配線盤3の新設時に、作業者等が「何番の光ファイバケーブル4の何番の光心線5が光スイッチ20の何番のポート8に接続されている」との情報を記録しておき、当該記録を管理データとして管理者等が監視制御装置6に入力するようにしても良い。この場合、上記のようなケーブル番号および心線番号の設定用スイッチを光スイッチ制御部21に具備する必要はなく、各アクティブ光クロージャ2および各アクティブ光配線盤3は、監視制御装置6に対して、光心線5,5間の接続状態として、例えば「1次ポート8aの何番と2次ポート8bの何番とが接続されている」との情報のみを通知する。監視制御装置6では、認識している光ファイバネットワーク1の構成と、入力された光ファイバケーブル4の管理データとを対応付けて管理するとともに、各アクティブ光クロージャ2および各アクティブ光配線盤3から通知された光心線5,5間の接続状態を、通知元のIPアドレスに応じて、上記認識している光ファイバネットワーク1に当て嵌める。この場合も、監視制御装置6によって光ファイバネットワーク1のすべての光心線5の接続状態が一元管理される。
また、例えば本実施形態では、各光心線5が未使用であるか否かの情報、換言すれば、その光心線5を利用するユーザが存在するか否かの情報、並びに光心線5を利用するユーザのSLA(Service Level Agreement)も、監視制御装置6において管理するようにしている。
図1は、アクティブ光クロージャ2の構成の一例を示すブロック図である。光スイッチ20aの1次ポート8a側には、少なくとも1本(図の例では2本)の光ファイバケーブル4に属する光心線5の群が接続される。光スイッチ20aの2次ポート8b側にも、少なくとも1本(図の例では2本)の光ファイバケーブル4に属する光心線5の群が接続される。尚、各光ファイバケーブル4はそれぞれ多数の光心線5を有するが、各光ファイバケーブル4が有する光心線5の数は必ずしも同数である必要はない。また、1次ポート8a側に接続された光心線5の合計数と2次ポート8b側に接続された光心線5の合計数とを一致させる必要も必ずしもない。
上記光スイッチ20aには光スイッチ制御部21aが接続され、光スイッチ制御部21aはL2スイッチ22aに接続されている。光スイッチ制御部21aには図示しないIPv6チップが搭載されている。L2スイッチ22aには、IPv6ルータ9または他のアクティブ光クロージャ2またはアクティブ光配線盤3のL2スイッチ22と接続するための制御用通信線11が引き込まれている。尚、本実施形態では、アクティブ光クロージャ2の内部における光スイッチ制御部21aとL2スイッチ22aとの間の接続には10BASE−Tを用いており、L2スイッチ22aとアクティブ光クロージャ2の外部におけるIPv6ルータ9または他のアクティブ光クロージャ2またはアクティブ光配線盤3のL2スイッチ22との間の接続には光ファイバケーブル4の光心線5の一部を利用した100BASE−FXを用いている。また、アクティブ光クロージャ2内には、光スイッチ制御部21aおよびL2スイッチ22aに必要な電力を供給する電源部23が備えられている。電源部23は、電源ケーブル24を介して、光スイッチ制御部21aおよびL2スイッチ22aに供給するための電力を外部より得る。
図2は、アクティブ光配線盤3の構成の一例を示すブロック図である。図示の例では、光スイッチ20bの1次ポート8a側および2次ポート8b側にそれぞれ4本の光ファイバケーブル4に属する光心線5の群が接続されている。光スイッチ20には光スイッチ制御部21bが接続され、光スイッチ制御部21bはL2スイッチ22bに接続されている。本実施形態の光試験部34は、例えば、試験用光信号の送受信を行う光測定部34aと、この光測定部34aを制御する試験制御部34bとで構成されている。光測定部34aは例えば試験用光信号の送受信用の光心線5’を有しており、この光心線5’を介して光スイッチ20に接続される。また、光測定部34aには試験制御部34bが接続され、試験制御部34bは、光スイッチ制御部21bが接続されるL2スイッチ22bとは別のL2スイッチ22bに接続されている。光スイッチ制御部21bおよび試験制御部34bにはそれぞれ図示しないIPv6チップが搭載されている。また、本実施形態においては、上述したようにアクティブ光配線盤3の各L2スイッチ22bにIPv6ルータ9を接続しており、当該接続には10BASE−Tを用いている。また、アクティブ光配線盤3の内部における光スイッチ制御部21bおよび試験制御部34bと各L2スイッチ22bとの間の接続にも10BASE−Tを用いている。また、各L2スイッチ22bにはアクティブ光クロージャ2のL2スイッチ22aと接続するための制御用通信線11が引き込まれており、当該接続には光ファイバケーブル4の光心線5の一部を利用した100BASE−FXを用いている。尚、アクティブ光配線盤3のL2スイッチ22bとIPv6ルータ9とを10BASE−Tなどにより直接接続する構成には必ずしも限らず、例えば光・電気信号変換機やTDM,WDMなどの光ネットワークのノード装置7を介在させても良く、この場合にはアクティブ光配線盤3のL2スイッチ22bとIPv6ルータ9との接続に光ファイバケーブル4の光心線5の一部を利用して良い。また、アクティブ光配線盤3内には、光スイッチ制御部21b、光試験部34、L2スイッチ22bに必要な電力を供給する電源部33が備えられている。尚、上述した10BASE−T等の具体的接続態様は一例であって100BASE−T等の他の接続態様であっても良いのは勿論である。
以上のように構成された光通信システムによれば、監視制御装置6により光スイッチ20を遠隔制御して、例えば以下のように光心線5の接続変更を容易かつ迅速に行うことが可能である。
例えば、図3の矢印Xで指し示すように、ある光ファイバケーブル4Cが移設や障害などの事由により停止するとする。この場合は、光ファイバケーブル4Cを経由するルートに対する迂回ルート、即ち光ファイバケーブル4Cを経由することなく同一出発点から同一到着点に至るルートを探す。尚、当該迂回ルートの検索は、監視制御装置6が表示する光ファイバネットワーク1の構成図などに基づいて管理者等が行ってもよく、監視制御装置6が自動で行っても良い。図3の符号50は検索された迂回ルートの例を示す。次に、光ファイバケーブル4Cを経由するルートと検索された迂回ルートとの分岐点および接続点にあたるアクティブ光クロージャ2C,2Dに対して、監視制御装置6は光心線5,5間の接続を切り替える指令を出す。即ち、監視制御装置6は、制御用ネットワーク10を介し、アクティブ光クロージャ2C,2Dの光スイッチ制御部21に対して、光ファイバケーブル4Cを経由し且つユーザに利用されていた光心線5への接続を、迂回ルートに該当し且つ未使用の光心線5への接続に、切り替える旨の制御信号を出す。尚、迂回ルートの途中にさらに光ファイバケーブル4の分岐点(図3中のアクティブ光クロージャ2E,2F,2G)がある場合、当該分岐点のアクティブ光クロージャ2E,2F,2Gにおける光スイッチ20の接続状態によって、目的とする到着点に辿り着くように、光心線5,5間の接続を切り替える必要が生じる場合もある。その場合には監視制御装置6は、該当する光スイッチ制御部21に対して光心線5,5間の接続を切り替える指令を出す。上記のように、光心線5単位での迂回を可能とするために、各光ファイバケーブル4には未使用の光心線5(換言すれば予備用の光心線5)を常備することが望ましい。図4はアクティブ光クロージャ2C付近を拡大した図である。
また、例えば将来使用予定のネットワーク装置40を、アクティブ光配線盤3の光スイッチ20に光心線5を介して接続しておき、且つ当該光心線5を未開通としておき、光回線開通予定日時に上記光心線5を開通するように当該アクティブ光配線盤3の光スイッチ制御部21を監視制御装置6より遠隔操作することも可能である。
さらに、ユーザのSLAの違いを考慮した処理も可能である。例えば、ある光ファイバケーブル4Dのある光心線5を高SLAユーザ41が利用し、同じ光ファイバケーブル4Dの別の光心線5を低SLAユーザ42が利用していたとし、図3の矢印Yで指し示すように、当該光ファイバケーブル4Dが移設や障害などの事由により停止するとする。高SLAユーザ41に対しては、契約等で設定されたサービス品質が高いため、回線障害や工事などで通信途絶をしては困るので、上述したように迂回ルートに該当する未使用の光心線5への接続に、速やかに切り替える。図3の符号51は検索された迂回ルートの例を示す。一方、低SLAユーザ42に対しては、契約等で設定されたサービス品質は低いため、例えば移設工事が終了するまで又は回線障害が復旧するまで、回線停止状態となる。ただし、迂回ルートに未使用の光心線5の空きがある場合には、低SLAユーザ42に対しても、迂回ルートに該当する未使用の光心線5への接続に切り替えることも可能である。また、高SLAユーザ41に割り当てる迂回ルートの未使用光心線5が無い場合に、当該迂回ルートにおいて低SLAユーザ42が利用している光心線5を、高SLAユーザ41が利用するように切り替える(換言すれば低SLAユーザ42が利用中の光心線5を高SLAユーザ41が横取りする)ことも可能である。さらに例えば、ある光ファイバケーブル4のある光心線5を高SLAユーザ41が利用し、同じ光ファイバケーブル4の別の光心線5を低SLAユーザ42が利用していたとし、高SLAユーザ41が利用している光心線5のみに障害があったような場合に、低SLAユーザ42が利用している光心線5を高SLAユーザ41が利用するように切り替えることも可能である。
以上に説明したすべての光心線5の接続切替に関する情報は、監視制御装置6に通知されるため、監視制御装置6では、光ファイバネットワーク1の回線構成を自動且つリアルタイムで更新することが可能である。尚、図3に示す制御用ネットワーク10からアクティブ光ファイバネットワーク1に向かう一点鎖線の矢印は、矢印X,Yで示した光ファイバケーブル4の停止に対応して、監視制御装置6から該当するアクティブ光クロージャ2に対して制御を行う概念を示した線であり、物理的に存在する線ではない。
さらに、アクティブ光配線盤3が備える光試験部34によって、光ファイバネットワーク1の任意の光伝送路に対する試験(例えば心線対照試験、光損失試験、光パルス試験など)が可能となる。当該試験は、例えば次のように行う。先ず、試験対象となる光伝送路および当該光伝送路の両端に位置する試験用光信号の送信側のアクティブ光配線盤3と、試験用光信号の受信側のアクティブ光配線盤3とが選択される。当該選択は、監視制御装置6が表示する光ファイバネットワーク1の構成図などに基づいて管理者等が行ってもよく、監視制御装置6が自動で行っても良い。尚、必要に応じて、試験用光信号の送信側および受信側にあたるアクティブ光配線盤3の間で、目的とする試験対象光伝送路が形成されるように、試験用光信号の送信側および受信側にあたるアクティブ光配線盤3の間に位置するアクティブ光クロージャ2の光スイッチ制御部21に対し、光心線接続変更の指令を出す。次に、監視制御装置6は、試験用光信号の送信側および受信側にあたるアクティブ光配線盤3の光スイッチ制御部21に対し、上記試験対象となる光伝送路を構成する光心線5と光測定部34aの光心線5’とを接続するように指令を出す。そして、監視制御装置6は、試験用光信号の送信側および受信側にあたるアクティブ光配線盤3の試験制御部34bに対し、試験開始指令を出す。これにより、試験対象光伝送路の一端側にあたるアクティブ光配線盤3から試験用光信号が送出される。受信側の光試験部34では、例えば一定時間内に試験用光信号を正常に受信できたか否かの情報、または受信した試験用光信号を解析した試験結果を表す情報を、監視制御装置6に通知する。尚、試験用光信号の送信または受信の一方を、専用の光ファイバ試験装置によって行うようにしても良い。
以上のように本発明によれば、光ファイバケーブル4の移設などにより光心線5の接続変更の必要が生じた場合でも、作業者が光クロージャ2または光配線盤3が設置された現場まで出向することなく、光心線5の接続変更対象となるアクティブ光クロージャ2またはアクティブ光配線盤3に対して、遠隔操作により光心線5の接続変更を行うことが可能となり、作業の大幅な効率化および迅速化が可能となる。また、労力や時間を要する光心線5の融着作業は不要となり、光スイッチ20による高速切替が可能となるため、回線停止時間の大幅な短縮化、回線開通の迅速化を実現できる。また、光心線5の接続変更に伴う回線停止状態を回避するためにノード側で冗長構成をとる必要もなくなる。また、光スイッチ20により光レベルで切替を行うため、光心線5の両端に接続されるノードの種類、例えばビットレート、プロトコルや波長などに依存することがない。
また、アクティブ光クロージャ2およびアクティブ光配線盤3はプラグ&プレイ機能を備えているため煩雑なネットワーク設定は不要であり、且つ、光心線5の接続状態に関する情報は、監視制御装置6に通知されるため、監視制御装置6では、光ファイバネットワーク1の回線構成を自動且つリアルタイムで更新することが可能となる。したがって、光ファイバネットワーク1がさらに拡大し、光クロージャ2や光配線盤3の数が益々膨大となっても、光ファイバネットワーク1の設備保守・運用管理を効率的に行うことが可能となる。
さらに、回線開通時や光心線5の接続切替後などの必要に応じて適宜、アクティブ光配線盤3を遠隔制御することにより、光ファイバネットワーク1の任意の光伝送路に対して、心線対照試験、光損失試験、光パルス試験などの試験を遠隔より行い、且つその結果を当該遠隔地にて確認することが可能となる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば光クロージャ2の大型化防止の観点から、上述の実施形態では光試験部34をアクティブ光クロージャ2には搭載せず、アクティブ光配線盤3のみに搭載したが、場合によってはアクティブ光クロージャ2にも光試験部34を搭載しても良い。この場合、隣接するアクティブ光クロージャ2,2間またはアクティブ光クロージャ2とアクティブ光配線盤3との間で、試験用光信号の送受を行うことにより、互いの光スイッチ20のポート8が相手側の光スイッチ20のどのポート8に接続されているか認識でき、且つこの情報を監視制御装置6に通知するようにできる。従って、上記情報を人間系により監視制御装置6へ入力する手間を省くことが可能となる。また、監視制御装置6の指令に従い任意のアクティブ光クロージャ2,2間またはアクティブ光配線盤3,3間またはアクティブ光クロージャ2とアクティブ光配線盤3との間における任意のポート8,8間で光接続テストを行えることから、当該光接続テストの結果と当該光接続テストを行ったノードのIPアドレスとに基づいて、制御用ネットワーク10の構成と、光ファイバケーブル4およびアクティブ光クロージャ2およびアクティブ光配線盤3により構成される光ファイバネットワーク1の構成とを、自動的に対応付けることも可能となる。
また、複数本の光心線5から入力される光信号を1本の光心線5に多重化させる機能や、1本の光心線5から入力される光信号を複数本の光心線5に分岐させたり分配したりする機能を備える装置、例えば光カプラなどを、アクティブ光クロージャ2やアクティブ光配線盤3に更に備えるようにしても良い。
本発明のアクティブ光クロージャの構成の一例を示すブロック図である。 本発明のアクティブ光配線盤の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の光通信システムの構成の一例を示す概念図である。 図3の一部を拡大して示す図である。 光通信システムの一部を示す概略構成図である。 光スイッチを示す概略図である。 光通信システムの一部を示す概略構成図である。 光通信システムを制御するためのIPネットワークのトポロジーの一例を示す概念図である。
符号の説明
1 アクティブ光ファイバネットワーク(光通信システム)
2 アクティブ光クロージャ
3 アクティブ光配線盤
4 光ファイバケーブル
5 光心線
6 監視制御装置
20 光スイッチ
21 光スイッチ制御部
34 光試験部

Claims (4)

  1. 複数の光心線を束ねてなる光ファイバケーブルの分岐個所または延長個所に用いられる光クロージャにおいて、少なくとも2本の前記光ファイバケーブルに属する前記光心線が接続される光スイッチと、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替えると共に監視制御装置と通信可能に接続される光スイッチ制御部と、ネットワークアドレス自動取得手段とを有し、前記光スイッチ制御部は、前記ネットワークアドレス自動取得手段により取得したネットワークアドレスを用いて前記監視制御装置と通信し、前記監視制御装置からの制御信号に基づき前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替える処理と、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続状態を前記監視制御装置に通知する処理とを実行することを特徴とするアクティブ光クロージャ。
  2. 複数の光心線を収容する光配線盤において、複数の前記光心線が接続される光スイッチと、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替えると共に監視制御装置と通信可能に接続される光スイッチ制御部と、前記光スイッチに接続されている前記光心線の中から選択された試験対象光心線に試験用光信号を送信する処理または前記試験対象光心線から試験用光信号を受信する処理の一方または双方を実行する光試験部と、ネットワークアドレス自動取得手段とを有し、前記光スイッチ制御部は、前記ネットワークアドレス自動取得手段により取得したネットワークアドレスを用いて前記監視制御装置と通信し、前記監視制御装置からの制御信号に基づき前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替える処理と、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続状態を前記監視制御装置に通知する処理とを実行し、前記光試験部は、前記ネットワークアドレス自動取得手段により取得したネットワークアドレスを用いて前記監視制御装置と通信し、前記監視制御装置からの制御信号に基づき前記試験用光信号を送信または受信する処理と、試験結果を前記監視制御装置に通知する処理とを実行することを特徴とするアクティブ光配線盤。
  3. 複数の光心線を束ねてなる光ファイバケーブルと、前記光ファイバケーブルの分岐個所または延長個所に用いられる光クロージャとを有する光通信システムにおいて、前記光ファイバケーブルの管理データが記録される監視制御装置を備え、前記光クロージャは、少なくとも2本の前記光ファイバケーブルに属する前記光心線が接続される光スイッチと、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替えると共に前記監視制御装置と通信可能に接続される光スイッチ制御部と、ネットワークアドレス自動取得手段とを有し、前記光スイッチ制御部は、前記ネットワークアドレス自動取得手段により取得したネットワークアドレスを用いて前記監視制御装置と通信し、前記監視制御装置からの制御信号に基づき前記光スイッチにおける前記光心線間の接続を切り替える処理と、前記光スイッチにおける前記光心線間の接続状態を前記監視制御装置に通知する処理とを実行し、前記監視制御装置は通知された前記光心線間の接続状態に基づき前記管理データを更新することを特徴とする光通信システム。
  4. 請求項2記載のアクティブ光配線盤をさらに有することを特徴とする請求項3記載の光通信システム。
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