JP2005290305A - 親水性高分子もしくは親水性複合体及び薬剤 - Google Patents

親水性高分子もしくは親水性複合体及び薬剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 服用性の良い血中コレステロール低下剤等を提供すること。
【解決手段】 分子中に陰イオン交換基(a)と親水性基(b)を有し、単分散水溶性、ミセル水溶性、水エマルション性又は水鹸濁コロイド性である親水性高分子であり、例えば下記式で表され、m/nが0.25〜15であり、Yは対イオンであり、1HNMRによる数平均分子量Mnが5,000〜50,000である。
【化1】

[式中、R1、R2及びR5は、各独立に、メチル基又はエチル基、R3は水素原子又はメチル基、R4はC1-5のアルコキシ基を示し、kは1〜3の整数、mは50〜300の整数、nは20〜200の整数を示す。]
【選択図】 なし

Description

本発明は、コレステロール等の低下・吸収抑制・排泄等の作用を有する親水性高分子に関する。
従来から、陰イオン交換樹脂等の吸着作用を有する物質は、血中のコレステロールを低下させる作用があることが知られていた(例えば、特許文献1〜3参照)。
そして、これらの吸着作用を有する物質は粒子径が大きく、水に不溶であるため、液剤中に配合することが難しく、通常固形剤中に配合されて提供されてきた。
例えば、コレスチラミンでは服用時に懸濁していることを要し、かつ服用量も1日最高12gとかなり多めであった(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、固形剤は投与量が多くなると一般に服用し難くなるものであり、燕下能力が低下した高齢者にとっては苦痛を伴う場合もある。
また、高分子量のポリエチレングリコール/ポリアミンブロックコポリマーが抗コレステロール作用を持つことが報告されている(非特許文献2参照)。
しかし、この技術では、ポリアミンブロックに対してポリエチレングリコールブロックの比率が低すぎて水に対する溶解度や溶解速度の面で若干劣るという問題がある。
また、精製が不十分で、アルコキシ末端ポリオキシアルキレングリコールなどが含まれている場合がある。
また、各種のポリアルキレングリコール/ポリアミンブロックコポリマーの製造が報告されている(非特許文献3参照)。
しかし、この技術では、分子量が低いことにより十分な薬効を発現しないか又はポリアミンブロックに対してポリアルキレングリコールブロックの比率が低いことにより水に対する溶解度や溶解速度が劣るおそれがある。
また、特開2001−48790にはメトトレキサート副作用軽減、特開平9−295941号公報には高リン血症治療、特開2001−521902号公報には尿結石の治療、WO 02/43744には蓄積性塩素化合物の排泄促進、WO 02/85383には銅の排泄促進、USP5702696には鉄吸収阻害、WO 02/85377には血糖値低下、WO 02/85380及びWO 02/85381には血清中尿酸値低下のための薬剤が開示されているが、上述したコレステロール低下剤同様に、服用し難い。
米国特許3974272号(クレーム1) 特開昭60−209523号公報(請求の範囲、実施例) 特開平2−124819号公報(請求の範囲(1)および(2)、実施例) 板倉 弘重編著「抗高脂血症薬の選び方と使い方」p33、南江堂 高分子論文集、60巻、No.5、239〜240頁、2.3項 Macromolecules 1999, 32, p.p.2088-2090、Table1
本発明の目的は、胆汁酸等を吸着する性質を有する親水性高分子、それを使用した服用性の良い血中コレステロール低下等の作用をする薬剤を提供することである。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸を主鎖とした高分子に特定の長さのカチオン性の官能基と特定の長さのポリオキシエチレン鎖を導入し、特にそれらの長さの比率が特定の範囲である高分子化合物が、良好な服用性とコレステロール低下作用を示すことを見出だし、本発明を完成するに到った。
なお、本発明では、(メタ)アクリルとはアクリルおよび/またはメタクリルを示す。
即ち、本発明の第1は、分子中に陰イオン交換基(a)と親水性基(b)を有する親水性高分子を提供する。
本発明の第2は、陰イオン交換基(a)が、1級、2級もしくは3級アミノ基、該アミノ基の塩、第4級アンモニウム型基、ピリジル基、該ピリジル基の塩及び該ピリジル基の第4級型、イミダゾリル基、該イミダゾリル基の塩及び該イミダゾリル基の第4級型からなる群から選ばれる1種以上である本発明の第1に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第3は、親水性基(b)がヒドロキシル基、カルボキシル基、該カルボキシル基の塩、スルホン酸基、該スルホン酸基の塩、リン酸基、該リン酸基の塩、エーテル基、エステル基、アミド基、ニトリル基及びアミンオキシド基からなる群から選ばれる1種以上である本発明の第1に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第4は、親水性高分子がそれ自体で、単分散水溶性、ミセル水溶性、水エマルション性又は水鹸濁コロイド性である本発明の第1〜3のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第5は、陰イオン交換容量が、0.1〜100meq/g−親水性高分子である本発明の第1〜4のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第6は、陰イオン交換基が、NH2、NHR1、NR12、NR123(ここで、R1、R2、R3は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基またはアラルキル基である。)、イミダゾリル基、ピリジル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、及びこれらの第4級アンモニウム型基からなる群から選ばれる1種以上である本発明の第1〜5のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第7は、親水性高分子が、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)及び親水性基(b)を有するモノマー(B)の、付加重合反応、重付加反応及び重縮合反応の1種以上の反応で得られたものである本発明の第1〜6のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第8は、親水性高分子が、高分子の一部に、陰イオン交換基(a)及び/又は親水性基(b)を付加又は置換して得られたものである本発明の第1〜6のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第9は、親水性高分子の構造単位主鎖が、炭素−炭素結合、エステル結合、アミド結合、イミド結合、エーテル結合、ウレタン結合、チオウレタン結合、尿素結合、チオ尿素結合、ヒドラジド結合、カーボネート結合、スルホン結合、アミノトリアゾール結合、オキサジアゾール結合、ベンズイミダゾール結合及びグアニジン結合からなる群から選ばれる1種以上である本発明の第1〜8のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第10は、親水性高分子が、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)及び親水性基(b)を有するモノマー(B)を用いて、下記構造:
のいずれかを有するものである本発明の第7〜8のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
(上記各式において、A及びBは、それぞれ種類の異なる二種以上のモノマー(A)及びモノマー(B)からなっていてもよく、一つの連鎖は複数に分岐していてもよい。)
本発明の第11は、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)が、N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の各原子を表す。以下同じ。)で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル基(アルキル基の炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)を有する、重合性不飽和モノカルボン酸エステル、重合性不飽和多価カルボン酸のモノまたは多価エステル、重合性脂肪族ビニルエーテル化合物、重合性脂肪族ビニル化合物及び重合性芳香族(芳香族の炭素数は6〜10である。)ビニル化合物からなる群から選ばれる1種以上である本発明の第7〜10のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第12は、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)が、N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)の、(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド;モノもしくはジマレート又はモノもしくはジフマレート;ビニルエーテル;及び、置換したスチレン又は置換したジエン化合物からなる群から選ばれる1種以上である請求項7〜10のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第13は、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)が、
(i)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)(メタ)アクリレート、
(ii)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)(メタ)アクリルアミド、
(iii)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)ビニルエーテル、
(iv)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)基が、o−、m−もしくはp−位に置換したスチレン、
(v)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)基が、2および/または3位に置換したジビニルベンゼン、
からなる群から選ばれる1種以上である本発明の第7〜10のいずか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第14は、親水性基(b)を有するモノマー(B)が、炭素数2〜4の環状オキシアルキレン化合物、炭素数2〜6の環状ラクトン、ビニルアルコールもしくは重合後加水分解によりビニルアルコールとなるモノマー、(メタ)アクリルアミド、ポリ(オキシアルキレン(アルキレン基の炭素数は2〜4である))グリコール(メタ)アクリレート、ポリ(オキシアルキレン(アルキレン基の炭素数は2〜4である))グリコール(メタ)アクリルアミド、ポリ(オキシアルキレン(アルキレン基の炭素数は2〜4である))グリコールビニルエーテル、
からなる群から選ばれる1種以上である本発明の第7〜10のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第15は、親水性基(b)を有するモノマー(B)が、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、グリシドール、ジオキサン、トリオキサン、テトラオキサン、1,4−ブタンジオールホルマール、1,3,5−トリオキサヘプタン、グリコライド、ラクタイド、カプロラクトン、バレロラクトンおよびエチレンイミン、からなる群から選ばれる1種以上である本発明の第7〜10のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第16は、数平均分子量(Mn)が1000〜100,000である本発明の第1〜15のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第17は、数平均分子量(Mn)が5000〜40,000である本発明の第1〜15のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第18は、親水性高分子が、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)からなるブロックセグメント(SA)、及び、親水性基(b)を有するモノマー(B)からなるブロックセグメント(SB)からなり、ブロックセグメント(SA)のモノマー(A)の重合度が3〜1000であり、ブロックセグメント(SB)のモノマー(B)の重合度が5〜5000である本発明の第16又は17に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第19は、ブロックセグメント(SB)の末端が、炭素数1〜5の分岐していてもよいアルキル基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミド基、スルフォン酸基、スルフォンアミド基又はリン酸基である本発明の第18記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第20は、陰イオン交換基が、NR123(ここで、R1、R2、R3は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基またはアラルキル基である。)、イミダゾリル基、ピリジル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基の各第4級アンモニウム型基からなる群から選ばれる1種以上である場合に、対イオンが水酸化物イオン、ハロゲンイオン及び1/2(硫酸イオン)の一種以上である本発明の第6に記載の親水性高分子。
本発明の第21は、下記一般式を有する親水性高分子を提供する。
[式中、R1及びR2は同一又は異なってアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、R1及びR2の炭素数は1〜10であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、R1及びR2は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよく、
3は水素原子又はメチル基を示し、
zは同一又は異なって、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
4は1〜(g+h)価の活性水素含有化合物の活性水素を除く残基を示し、
5及びR6は同一又は異なって水素原子又はC1-3のアルキル基を示し、
7は水素原子、C1-9のアルキル基もしくはアリール基を示し、
8は水素原子、C1-9のアルキル基もしくはアリール基、カルボキシル基、アミド基、アルキル(アルキルはC1-4で、ヒドロキシル基で置換していてもよい。)アミド基、又はカルボキシアルキル(アルキルはC1-4で、ヒドロキシル基で置換していてもよい。)基を示し、
Dは、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
Eは、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
kは1〜6の整数を示し、
mは1〜5000の整数を示し、m個のモノマーは同一または異なって、
nは1〜3000の整数を示し、n個のモノマーは同一または異なって、
hは0〜10の整数を示し、
iは0〜5000の整数を示し、i個のモノマーは同一または異なって、
lは1〜3000の整数を示し、
gは1〜3000の整数を示し、
4に結合するg個のポリマー鎖は、同一又は異なってよい。]
本発明の第22は、下記一般式を有する親水性高分子を提供する。
[式中、R1、R2及びR9は同一又は異なってアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、R1、R2及びR9の炭素数は1〜10であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、R1、R2及びR9は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つ以上の環を形成していてもよく、
3は水素原子又はメチル基を示し、
Zは同一又は異なって、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
4は1〜(g+h)価の活性水素含有化合物の活性水素を除く残基を示し、
5及びR6は同一又は異なって水素原子又はC1-3のアルキル基を示し、
7は水素原子、C1-9のアルキル基もしくはアリール基を示し、
8は水素原子、C1-9のアルキル基もしくはアリール基、カルボキシル基、アミド基、アルキル(アルキルはC1-4で、ヒドロキシル基で置換していてもよい。)アミド基、又はカルボキシアルキル(アルキルはC1-4で、ヒドロキシル基で置換していてもよい。)基を示し、
9は、水素原子、C1-9のアルキル基もしくはアリール基、カルボキシル基又はカルボキシアルキル(アルキルはC1-4で、ヒドロキシル基で置換していてもよい。)基を示し、
Dは、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
Eは、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
kは1〜6の整数を示し、
mは1〜5000の整数を示し、m個のモノマーは同一または異なって、
nは1〜3000の整数を示し、n個のモノマーは同一または異なって、
hは0〜10の整数を示し、
iは0〜5000の整数を示し、i個のモノマーは同一または異なって、
lは1〜3000の整数を示し、
gは1〜3000の整数を示し、
4に結合するg個のポリマー鎖は、同一又は異なってよく、
Yはハロゲンイオン、水酸化物イオン及び1/2(硫酸イオン)の一種以上を示す。]
本発明の第23は、分子内に、次式:
(式中、R'1およびR'4は水素原子、ヒドロキシル基、炭素数1〜10の、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基である。R'2およびR'3は水素原子、炭素数1〜10の、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基であり、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。Y-はハロゲンイオン、水酸化イオン及び1/2(硫酸イオン)の一種以上を表す。
nは1〜1000の整数を表す。)
のいずれかの基を有する高分子4級塩セグメント(SP4)と、あるいは該高分子4級塩セグメント(SP4)とオキシラン環を2個以上有する2官能以上のエポキシ化合物との共重合体である陰イオン交換樹脂セグメント(SPa)と、
エチレンオキシド、プロピレンオキシド、グリシドール、ジオキサン、トリオキサン、テトラオキサン、1,4−ブタンジオールホルマール、1,3,5−トリオキサヘプタン、グリコライド、ラクタイド、カプロラクトン、バレロラクトンおよびエチレンイミン、からなる群から選ばれる1種以上である親水性基(b)を有するモノマー(B)が重合されたブロックセグメント(SB)を有する親水性高分子を提供する。
本発明の第24は、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)が親水性基(b)を有するモノマー(B)でもある本発明の第1〜23のいずれか1項に記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第25は、親水性高分子が、ポリエチレンイミンないしその誘導体、又はキトサンないしその誘導体である本発明の第24記載の親水性高分子を提供する。
本発明の第26は、水溶性高分子(HP)とポリカチオン(CP)とが共有結合してなる親水性複合体を提供する。
本発明の第27は、水溶性高分子(HP)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ(エチレン/プロピレン)グリコール、ポリエチレンイミン、ポリオキシメチレン、ポリグリセリン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの(ポリ)アルキレンオキシド付加物、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリアクリルアミドの(ポリ)上記アルキレンオキシド付加物、ポリ(メタ)アクリル酸、その塩、ポリ(メタ)アクリル酸の(ポリ)上記アルキレンオキシド付加物、ポリビニルアセトアミド、N,N−ジアルキル−N−(3−(メタ)アクリルアミドアルキル)−N−(カルボキシメチル)アンモニウム塩内部重合体(ここで各アルキルの炭素数は1〜4である。)、ポリアミノ酸、及びデキストランからなる群から選ばれた一種以上である本発明の第26記載の親水性複合体を提供する。
本発明の第28は、ポリカチオン(CP)が、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン、ポリリジン、ポリエチルアミン、ポリメタリルアミン、ポリビニルメチルイミダゾール、ポリビニルピリジン、ポリアルギニン、キトサン、1,5−ジメチル−1,5−ジアザウンデカメチレン−ポリメトブロマイド、ポリ(2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(2−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(2−トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(3−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド)、ポリジメチルアミノメチルスチレン、ポリトリメチルアンモニウムメチルスチレン、ポリオルニチン、ポリヒスチジンからなる群から選ばれた一種以上である本発明の第26又は27に記載の親水性複合体を提供する。
本発明の第29は、複合体が、水溶性高分子(HP)とポリカチオン(CP)との、グラフトコポリマー又はブロックコポリマーである本発明の第26〜28のいずれか1項に記載の親水性複合体を提供する。
本発明の第30は、本発明の第1〜25のいずれか1項に記載の親水性高分子もしくは本発明の第26〜29のいずれか1項に記載の親水性複合体、又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、コレステロール低下、メトトレキサート副作用軽減、高リン血症治療、尿結石の治療、蓄積性塩素含有化合物の排泄促進、銅の排泄促進、鉄吸収阻害、血糖値低下および血清中尿酸値低下からなる群から選ばれる1種以上に有効な薬剤を提供する。
本発明の親水性高分子もしくは親水性複合体又はその塩は、胆汁酸やコレステロールを吸着して糞中に排泄を促すことにより優れた血中コレステロール低下作用を示す。
また、水に対して溶解度等を有するため、液剤やゼリー剤等の服用し易い剤形に配合することができる。さらに固形剤に配合した場合でも口中でのざらつきがない。従って、従来にはない服用し易いコレステロール低下剤を提供することが可能となった。
また、本発明によれば、コレステロール低下以外に、メトトレキサート副作用軽減、高リン血症治療、尿結石の治療、蓄積性塩素含有化合物の排泄促進、銅の排泄促進、鉄吸収阻害、血糖値低下および血清中尿酸値低下等に有効な薬剤が得られる。
本発明の親水性高分子もしくは親水性複合体とは、それ自体で、即ち、界面活性剤などの添加無しで、単分散水溶性、ミセル水溶性、水エマルション性又は水鹸濁コロイド性であるものである。
本発明の親水性高分子もしくは親水性複合体は、それ自体で、水100mlに対して1g以上、好ましくは5g以上、さらに好ましくは10g以上、特に好ましくは20g以上の溶解度を有する。また、界面活性剤やその他の助剤を用いれば、それ以上の濃度に水に溶解、乳化、鹸濁させることが可能である。
本発明の親水性高分子もしくは親水性複合体は、数平均分子量(Mn)が1,000〜100,000、好ましくは5,000〜50,000、更に好ましくは8,000〜40,000、特に好ましくは10,000〜30,000のものである。
陰イオン交換基(a)
本発明に係る陰イオン交換基(a)としては、1級、2級もしくは3級アミノ基、該これらアミノ基の塩、第4級アンモニウム型基、ピリジル基、該ピリジル基の塩及び該ピリジル基の第4級型、イミダゾリル基、該イミダゾリル基の塩及び該イミダゾリル基の第4級型等が挙げられ、これらは混合して用いられてもよい。
1級、2級もしくは3級アミノ基の塩とは、例えば、窒素原子への置換基をR(例えばアルキル基)、酸をH-Xで表せば、-N+H3・X-、-N+H2R・X-、-N+H(R)2・X-のことである。
第4級アンモニウム型基とは、例えば、窒素原子への置換基をR1、R2、R3(例えばアルキル基)、対イオンをY(例えば水酸化物イオン、ハロゲンイオン、硫酸イオン、炭酸イオン、リン酸イオン、酢酸などの有機カルボン酸の陰イオン)で表せば、-N+R1R2R3・Y-のことである。
親水性基(b)
本発明に係る親水性基(b)としては、ヒドロキシル基、カルボキシル基、該カルボキシル基の塩、スルホン酸基、該スルホン酸基の塩、リン酸基、該リン酸基の塩、エーテル基、エステル基、アミド基、ニトリル基及びアミンオキシド基、等が挙げられ、これらは混合して用いられてもよい。
本発明に係る陰イオン交換基(a)と親水性基(b)とは、分子中の何処に存在してもよい。
本発明の親水性高分子の陰イオン交換容量は、0.1〜100meq/g−親水性高分子、好ましく1〜50meq/g−親水性高分子、さらに好ましくは1〜10meq/g−親水性高分子である。
陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)
陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)としては、N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5、好ましくは1〜3であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル基(アルキル基の炭素数は1〜6、好ましくは1〜3であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)を有する、重合性不飽和モノカルボン酸エステル、重合性不飽和多価カルボン酸のモノまたは多価エステル、重合性脂肪族ビニルエーテル化合物、重合性脂肪族ビニル化合物、及び重合性芳香族(芳香族の炭素数は6〜10である。)ビニル化合物が挙げられ、これらは混合使用されてもよい。
上記モノマー(A)としては、具体的には、
(i)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)(メタ)アクリレート、
(ii)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)(メタ)アクリルアミド、
(iii)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)ビニルエーテル、
(iv)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)基が、m−もしくはp−位に置換したスチレン、
(v)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)基が、2および/または3位に置換したジビニルベンゼン、等が挙げられ、これらは混合使用されてもよい。
また、上記(i)〜(v)のものは、N,N−ジアルキル基が、アルキル基(炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)で4級塩となったものでもよい。
上記モノマー(A)としては、さらに具体的には、下記化合物が挙げられる。
下記式のモノマーA1(これはWO 02081528に開示された下記に該当する。)
これらは、複数使用されてもよい。
下記式のモノマーA2(これはWO 09922745に開示された下記に該当する。)
下記式中、R1〜R6は、各独立に、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜13のアラルキル基などである。R10は、水素原子またはメチル基を表す。
ZはNH、N(炭素数1〜20のアルキル)、水素原子又は炭素数1〜20のアルキルが置換したメチレン基であり、Xは置換していてもよい炭素数1〜30のアルキレン基であり、Yは-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-NH-、-NR7-、-NHCO-、-CONR7-、-CONH-、-NR7CO-、-NHCONH-、-OCONH-、-NH-、-NR7-、(ここでR7は炭素数1〜6のアルキルもしくはフェニレンもしくはシクロヘキシレン基である。B-は対アニオンを表す。)
下記式のモノマーA3(これはJP 07277993に開示された下記に該当する。X-は対アニオンを表す。)
下記式のモノマーA4(これはJP 07241463に開示された下記に該当する。)
下記式中、R1およびR3は水素原子又はメチル基、R2は水素原子、メチル基、又はエチル基、R4は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、X-は対アニオンを表す。
下記式のモノマーA5(これはJP 07206687に開示された下記に該当する。)
下記式中、R1は水素原子又はメチル基、R2は水素原子、メチル基、又はエチル基を表す。
本発明の親水性高分子は、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)及び親水性基(b)を有するモノマー(B)を用いて得られる下記構造等のものである。但し、開始剤等は除いて記載してある。
上記は親水性高分子もしくは親水性複合体の構造を模式的に表したものであり、連鎖長や分岐の数や分岐の位置などを制限するものではない。各式において、A及びBは、それぞれ種類の異なる二種以上のモノマー(A)及びモノマー(B)からなっていてもよく、一つの連鎖は同一もしくは異なる箇所において複数に分岐していてもよい。
上記において、式(1)を例に説明すれば、AAAAはモノマー(A)からなるブロックセグメント(SA)を表し、BBBBBはモノマー(B)からなるブロックセグメント(SB)を表す。
また、式(8)を例に説明すれば、AAAAはモノマー(A)からなるブロックセグメント(SA)を表し、一つの側鎖BABAは完全交互ブロックセグメント(SAB)を表し、BBはモノマー(B)からなるブロックセグメント(SB)を表す。他の一つの側鎖BBAAについては、BBはブロックセグメント(SB)を表し、AAはブロックセグメント(SA)を表す。
モノマー(A)からなるブロックセグメント(SA)
本発明に係る、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)からなるブロックセグメント(SA)としては、前記に掲げたものや、相互に一部重複する場合もあるが、下記のものが挙げられる。ブロックセグメント(SA)は好ましくは架橋のないものであり、下記構造の中で、架橋を有する場合には、架橋単位は無いか存在しても僅かのものが好ましい。
ポリアミンとしては、例えばポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン、ポリリジン、ポリエチルアミン、ポリメタリルアミン、ポリビニルメチルイミダゾール、ポリビニルピリジン、ポリアルギニン、キトサン、1,5−ジメチル−1,5−ジアザウンデカメチレン−ポリメトブロマイド(ポリブレン)などが挙げられる。また、アミンを有するモノマーとこれらと共重合可能なモノマーとの共重合体であってもよい。例えば、メタクリル酸メチル・メタクリル酸ブチル・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体やアクリル酸エチル・メタクリル酸メチル・メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体などが挙げられる。
下記式のセグメントSA1(これはWO 00/69446に開示された下記に該当する。)
下記式のセグメントSA2(これはWO 00/64428に開示された下記式に該当する。)
下記式中、mとnは、独立に、0,1又は2、pは0〜6である。R1、R2およびR3は、各独立に、水素原子、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキルまたはアリール(炭素数1〜10)基、X-は薬学的に許容されるアニオン、あるいはR1、R2およびR3のいずれか1以上が水素原子ならば、そのプロトンの無い塩の形である。
下記式のセグメントSA3(これはWO 00/38664に開示された下記式に該当する。)
下記式中、Rは、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル、アリールまたはアラルキル(炭素数1〜10)基、R1は疎水基で、R2およびR3は、各独立に、水素原子、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル、アリールまたはアラルキル(炭素数1〜10)基、pは0〜10の整数、nは正の整数、mは0又は正の整数である。
下記式のセグメントSA4(これはWO 00/32656に開示された下記式に該当する。)
下記式中、環AおよびBは、各独立に、置換していてもよく、mは0〜7までの整数、Y-は薬学的に許容されるアニオンである。
下記式のセグメントSA5(これはWO 00/00526に開示された下記式に該当する。)
下記式中、A、BおよびDは水素原子または置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル、アリールまたはアラルキル(炭素数1〜10)基、EおよびGはOまたはNH、Fは炭素数1〜36のメチレンまたはオキシメチレン、
1およびR2は、各独立に、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル(炭素数1〜8)基、R3およびR4は、各独立に、1級アミンもしくはその塩、2級アミンもしくはその塩、3級アミンもしくはその塩、及び4級アミンもしくはその塩、aおよびdは2〜10の整数、bは1〜8の整数、Hal-はハロゲンアニオン、kおよびqは0.005〜1、mおよびnは0〜0.995、kとqとmとnの合計は1である。
下記式のセグメントSA6(これはWO 99/33452に開示された下記式に該当する。)
下記式中、R1、R2およびR3は、各独立に、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル(炭素数1〜10)基、nは3以上の正の整数、Y-は薬学的に許容されるアニオンである。
下記式のセグメントSA7(これはEP 0212145に開示された下記式に該当する。)
下記式中、Aは多糖類のモノマー構成単位を表し、mは100〜1000の整数であり、nは0〜10の整数であり、BはO、S、NH、NR'(ここでR'はアセチル基のようなアシル基である。)、Rは炭素数1〜4のアルキル基である。X-は薬学的に許容されるアニオンであり、ハロゲンイオン、HSO4 -、CH3OSO3 -、NO3 -なども含まれる。
下記式のセグメントSA8(これはWO 98/57652に開示された下記式に該当する。)
下記式中、xは1〜10の整数であり、nは重合度である。
下記式のセグメントSA9(これはWO 98/29107に開示された下記式に該当する。)
下記式中、R2は、水素原子、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル、アラルキルもしくはアリール(炭素数1〜10)基、R1は、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル、アラルキルもしくはアリール(炭素数3〜10)基、Xは薬学的に許容されるアニオンである。
下記式のセグメントSA10(これはUSP 5569452に開示された下記式に該当する。)
下記式のセグメントSA11(これはWO 96/32435に開示された下記式に該当する。)
下記(I)式中、R1、R2、R3は、同じでも異なっていてもよく、各、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル、アラルキルもしくはアリール(炭素数1〜12)基、Aは、置換していてもよい直鎖、分岐アルキル(炭素数1〜3)基、pは3〜5の整数であり、Y-は薬学的に許容されるアニオンである。
(III)式中、R7、R8は、同じでも異なっていてもよく、各、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル、アラルキルもしくはアリール(炭素数1〜12)基、Aは、置換していてもよい直鎖、分岐アルキル(炭素数1〜3)基、pは3〜5の整数であり、Y-は薬学的に許容されるアニオンである。
下記式のセグメントSA12(これはWO 95/34585に開示された下記式のホモポリマー又はこれらのコポリマーを、窒素原子の10モル%未満を4級アンモニウム塩化したものに該当する。)
下記式中、nは正の整数であり、Rは各独立に水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である。
下記式のセグメントSA13(これはWO 95/34588に開示された下記式に該当する。):
式中、R1は水素原子、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル(炭素数1〜8)基、Mは-COZR2又は-ZR2で、ZはO、NR3、S又は連鎖数0〜10のメチレン、R3は水素原子、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル(炭素数1〜8)基、R2は-(CH2)p-NR4R5又は-(CH2)p-N+R4R5R6であり、pは0〜10の整数、R4、R5、R6は、独立に、各、水素原子、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキルもしくはアリール(炭素数1〜8)基である。
具体的には下記のものが挙げられる。
上記式中、R1は水素原子、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル(炭素数1〜8)基、LはNHまたはピペラジン-1,4-ジイル基、Gは-N+R2R3R4又は-NR2R3であり、R2、R3、R4は、独立に、各、水素原子、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキルもしくはアリール(炭素数1〜8)基であり、好ましくは下記式のものである。
下記式のセグメントSA14(これはJP 07-316061に開示された下記式に該当する。)
下記式中、Z-は薬学的に許容されるアニオンである。
下記式のセグメントSA15(これはJP 07−309766に開示された下記式に該当する。)
下記式中、R1は、炭素数1〜3のアルキル基を表し、R2、R3は、水素又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、Z-は、対イオンを表す。
下記式のセグメントSA16(これはUSP 5451397に開示された下記式のポリマーに該当する。)
下記式中、R1は水素原子、アルキル(炭素数1〜8)基、
Aは-(CHR4)a-または-[-(CHR4)b-NR6-]e-(CHR5)d-、
3〜R9は、各独立に、水素原子、アルキル(炭素数1〜8)基、
aは1〜20、bは1〜10、dは1〜10、dは1〜5の整数である。
下記式の構造単位Rを繰り返し単位内に有するセグメントSA17(これはJP 07-126174に開示された下記式に該当する。)
具体的には、下記のものである。
下記式で、R1は水素原子又はアルキル(炭素数1〜4)基であり、Qはフェニレン、COO、CONHなどであり、Tは単結合または炭素数1〜10のアルキレン基、シクロアルキレン基、フェニレン基またはアラルキレン基、Rは上記式の基を表す。
下記式のセグメントSA18(これはMacromolecule(2000),33(1),1-3に開示された下記式に該当する。)
下記式のセグメントSA19(これはEP 0637447に開示された下記式に該当する。)
下記式中、nは重合度である。
下記式のセグメントSA20(これはJP 07-33669に開示された下記式を含む、ジビニルベンゼン重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル及び/又はポリ(メタ)アクリルアミドに該当する。)
下記式中、R1、R2、R3、R4、R5は、各独立して、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、X-は、対イオンを表す。
下記式のセグメントSA21(これはWO 94/27620に開示された下記式に該当する。)
-(CH2-C(R1)(M)-)n-
式中、R1は水素原子、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル(炭素数1〜8)基、Mは-COZR2又は-ZR2で、Zは、O、NR3、S又は連鎖数0〜10のメチレン、R3は水素原子、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル(炭素数1〜8)基、R2は-(CH2)p-NR4R5又は-(CH2)p-N+R4R5R6であり、pは0〜10の整数、R4、R5、R6は、独立に、各、水素原子、置換していてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキルもしくはアリール(炭素数1〜8)基である。
具体的には、N,N,N-トリメチルアミノ-プロピルメタクリルアミドが挙げられる。
下記式のセグメントSA22(これはJP 59-138228に開示された下記式に該当する。)
下記式中、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基またはアリール基、R2およびR3は、各独立で、炭素数1〜3のアルキル基、R4は水素原子またはメチル基、nは2以上の整数であり、Xはハロゲン原子、X-はハロゲンアニオンである。
下記式のセグメントSA23(これはEP 0519119に開示された下記式に該当する。)
式中、wは0または1、yは1〜6の整数、Zは1〜3の整数、tは0または1、nは5〜49の整数であり、Rは水素原子、低級アルキル又はアリール基を表す。Qは下記のいずれかを表す。X-は薬学的に許容されるアニオンである。
R1〜R6は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基またはアリール基、Bは直接結合または炭素数1〜4のアルキル基である。
下記式のセグメントSA24(これはUSP 5114709に開示された下記(a)及び(b)式からなる樹脂に該当する。)
(a)下記式の親水性ポリマー骨格を持つポリアミン樹脂
下記式中Pは親水性架橋ポリマー骨格を示し、mは1〜10、n、o、pは2〜12の整数を示す。
及び、(b)下記式の疎水性ポリマー骨格を持つポリアミン樹脂
P'-[NH(CH2)n]mNH2
式中P'は疎水性架橋ポリマー骨格を示し、mは0〜6、nは2〜12の整数を示す。
下記式のセグメントSA25(これはEP 0322209に開示された下記式に該当する。)
下記式中、R1は飽和又は不飽和のアルキル(炭素数6〜20)基、R2、R3は、各独立に、アルキル(炭素数1〜4)基、X-は薬学的に許容されるアニオンである。
bは0.5〜10モル%、cは30〜99モル%、a+b+c=100モル%である。
下記式のセグメントSA26(これはWO 9/118027に開示された下記式に該当する。)
式中、aとbは共に25〜99.5モル%、cは0.5〜8モル%、a+b+c+d=100モル%である。Xは架橋単位、X1はコモノマー単位である。R、R'は、各独立に、水素原子又はアルキル(炭素数1〜4)基、R1、R2、R1'、R2'は、各独立に、アルキル(炭素数1〜4)基、R3、R3'はアルキルもしくはアリール(炭素数1〜20)基である。nとn'は各独立に、1〜20の整数、pは重合度である。Y-は薬学的に許容されるアニオンである。
なお、R1'基は、下記のように環構造をしていてもよい。
下記式のセグメントSA27(これはEP 0432995に開示された下記式に該当する。)
下記式中、aとbは25〜99.5モル%、cは0.5〜8モル%、a+b+c+d=100モル%である。Xは架橋単位、X1はコモノマー単位である。Rは、水素原子又はアルキル(炭素数1〜4)基、R1アルキルまたはアラルキル(炭素数1〜20)基である。nは1〜20の整数、pは重合度である。Y-は薬学的に許容されるアニオンである。
下記式のセグメントSA28(これはEP 0403271に開示された下記式に該当する。)
下記式中、Xはコモノマー単位、X1は架橋単位である。R1は、アルキル(炭素数6〜20)基、R1およびR2は各独立にアルキル(炭素数1〜4)基である。Y-は薬学的に許容されるアニオンである。bは0.5〜10モル%、cは30〜99モル%、a+b+c=100モル%である。
下記式のセグメントSA29(これはEP 0403199に開示された下記式に該当する。)
下記式中、Rは水素原子または、R12+(CH2n3である。
1、R2は、各独立に、アルキル(炭素数1〜4)基、R3は飽和又は不飽和のアルキル(炭素数6〜20)基又はCONR4R5、NR4COR6、COR7、フタルアミド基またはOH、R4〜R6は、各独立に、アルキル(炭素数1〜8)基、R7はOH、アルキルまたはアルコキシ(炭素数1〜4)基、X-は薬学的に許容されるアニオンである。
bは1〜10モル%、cは30〜98モル%、a+b+c=100モル%である。
下記式のセグメントSA30(これはEP 0375350に開示された下記式に該当する。)
下記式中、Rはアルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルコキシ(炭素数1〜4)アルキル(炭素数1〜20)基、Y-は薬学的に許容されるアニオンである。
aは30〜99wt%、bは1.0〜8wt%、a+b+c=100wt%である。Xは架橋単位、X1はコモノマー単位である。
下記式のセグメントSA31(これはEP 0373852に開示された下記式に該当する。)
下記式中、aは25〜99.5モル%、bは0.5〜8モル%、a+b+c=100モル%である。Xは架橋単位、X1はコモノマー単位である。Rは、水素原子又はアルキル(炭素数1〜4)基、R1、R2は、各独立に、アルキル(炭素数1〜4)基、R3はアルキルもしくはアラルキル(炭素数1〜20)基である。nは各独立に、1〜20の整数、pは重合度である。Y-は薬学的に許容されるアニオンである。
下記式のセグメントSA32(これはEP 0334673に開示された下記式(I)〜(IV)の構成単位からなるポリマーに該当する。):
下記式中、(I)は60〜95モル%、(II)は0〜25モル%、(III)は0〜30モル%、(IV)は1〜6モル%である。X-はハロゲンアニオンである。
1、R2、R3は、各独立に、水素原子又は低級アルキル基又はベンジル基である。R4は水素原子又は低級アルキル基又はヒドロキシメチル基である。
下記式のセグメントSA33(これはMacromolecule(2002),35(16),6121-6131に開示された下記式に該当する。)
その他のポリマー(1)として、1−(3−アミノプロピル)イミダゾールとエピクロルヒドリンとのコポリマー等が挙げられる。
その他のポリマー(2)として、デキストリンのヒドロキシ基の一部がアミノ基又はアルキル置換(2〜4級置換である。)アミノ基で、グルコース単位あたり0.5モル以上の上記アミノ基が置換しているポリマー等が挙げられる。
その他のポリマー(3)として、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリリジン、ポリエチルアミン、ポリメタリルアミン、キトサン、キサンタンガム等が挙げられる。
その他のポリマー(4)として、アルキレンジアミン、シクロヘキシレンジアミン、シクロアルキレンジアミンなどのジアミン化合物とアルキレンジハライドとの脱ハロゲン化水素縮合物などが挙げられる。
親水性基(b)を有するモノマー(B)
親水性基(b)を有するモノマー(B)としては、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシド、グリシドール、エピクロルヒドリンのような炭素数1〜4の脂肪族オキシラン化合物;エチレンイミンなどの含窒素環状化合物;ホルマリン、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドのような炭素数1〜4のアルデヒド;オキセタン、1,4−ブタンジオールホルマールホルマールのような環状エーテル;ビニルアルコール、ヒドロキシアルキル(炭素数1〜4)ビニルエーテル、ヒドロキシアルキル(炭素数1〜4)(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシアルキル(炭素数1〜4)(メタ)アクリルアミドのような重合性二重結合含有化合物;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和多価カルボン酸;グリコール酸、乳酸、ブチロラクトン、カプロラクトンなどの脂肪族ヒドロキシカルボン酸またはその環状エーテルないし二量体;カプロラクタムなどの環状アミド;アミノ酸類等が挙げられる。
これらのモノマーは重合開始剤として、水、メタノール、エタノールなどの炭素数1〜4のアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのジオール、グリセリン、ネオペンチルグリコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコール、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヒドロキシエチルアミン、ヒドロキシプロピルアミン、酢酸などのモノカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸などの多価カルボン酸、グリコール酸などのヒドロキシカルボン酸、グリシンなどのアミノ酸などを用いて重合させてもよい。
モノマー(B)からなるブロックセグメント(SB)
本発明に係る、親水性基(b)を有するモノマー(B)からなるブロックセグメント(SB)としては、前記に掲げたものや、下記のものが挙げられる。
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ(エチレン/プロピレン)グリコール、ポリエチレンイミン、ポリオキシメチレン、ポリグリセリン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの(ポリ)アルキレンオキシド付加物、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリアクリルアミドの(ポリ)上記アルキレンオキシド付加物、ポリ(メタ)アクリル酸、その塩、ポリ(メタ)アクリル酸の(ポリ)上記アルキレンオキシド付加物、ポリビニルアセトアミド、N,N−ジアルキル−N−(3−(メタ)アクリルアミドアルキル)−N−(カルボキシメチル)アンモニウム塩内部重合体(ここで各アルキルの炭素数は1〜4である。)、ポリアミノ酸、デキストランなどが挙げられる。
これらは、それらを構成するモノマーの共重合体でもよく、例えばポリ(−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩)などでもよい。
上記モノマー(A)及び/又はモノマー(B)には、必要に応じて種々のモノマーを共重合させてもよい。共重合できる化合物としては、エチレン、プロピレン、ブテンなどのオレフィン類;アセチレン、アレン、ブタジエンなどの複数の二重結合または三重結合を持つ化合物;ビニルクロライド、アリルクロライド、アクリロニトリル、酢酸ビニル、ビニルブチラールなどのビニル基含有化合物などが挙げられる。
例えば、ポリ(イソブチレン−無水マレイン酸)セグメント、又はその塩などのように用いられる。
さらに本発明の親水性高分子は、各種ポリマー(P)に、前記陰イオン交換基(a)や親水性基(b)を、反応により与えたり、前記陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)や親水性基(b)を有するモノマー(B)を反応させたり、前記モノマー(A)からなるブロックセグメント(SA)やモノマー(B)からなるブロックセグメント(SB)を反応により加えたりしてもよい。このような各種ポリマー(P)としては、ポリビニルアルコール、CMC、MC、各種加工デンプン、アルギン酸、コンドロイチン、ヒアルロン酸、ゼラチン、フノリ、寒天、各種糖質、オリゴ糖、ポリフェノールなどが挙げられる。
本発明の親水性高分子は、構造単位主鎖が、炭素−炭素結合、エステル結合、アミド結合、イミド結合(重合によりイミド環が形成されてもよい)、エーテル結合、ウレタン結合、チオウレタン結合、尿素結合、チオ尿素結合、ヒドラジド結合、カーボネート結合、スルホン結合、アミノトリアゾール結合(重合によりアミノトリアゾール環が形成される)、オキサジアゾール結合(重合によりオキサジアゾール環が形成される)、ベンズイミダゾール結合(重合によりベンズイミダゾール環が形成される)及びグアニジン結合からなる群から選ばれる1種以上からなる。
具体的には、陰イオン交換基(a)を有するモノマーA及び親水性基(b)を有するモノマーBにおいて、A−A間、A−B間及びB−B間が上記結合のいずれかで、開始剤を使用する場合には開始剤とこれらのモノマーの間も上記結合のいずれかで、化学結合されているものである。
以下、本発明をさらに具体的に説明する。
本発明に係る式(X)および(XI)化合物の置換基を説明する。
1、R2、R9は好ましくはメチル基またはエチル基である。
3は水素原子又はメチル基を示し、好ましいのはメチル基である。
4は、ヒドロキシル基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、スルホン基、ホスフォン基を含む化合物から活性水素を除いた構造であり、具体的には一価または多価の、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アリール、アラルキルの、アルコール、ケトアルコール、アミン、アルカノールアミン、アルカノールアミド、酸、カルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、アミノ酸、ヒドロキシ酸、前記各種ポリマー(P)、その他各直鎖型の、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、フェノール樹脂、クレゾール樹脂、キシレノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂等が挙げられる。
活性水素を含めたR4(即ちHh-R4)は、好ましくは炭素原子数1〜5のアルコキシ基であり、さらに好ましい例は、炭素原子数1〜3のアルコキシ基であり、特に好ましい例は、メトキシ基である。
kは1〜3の整数であり、好ましくは2又は3であり、より好ましくは2である。
なお、親水性高分子の末端は、特に限定されず、開始剤に基づく、原子やイオンや基、触媒、分子量調節剤または停止剤などに基づく原子やイオンや基などが存在していてもよい。
1分子中のm及びnは整数であり、好ましくはmは50〜300であり、nは20〜200である。さらに好ましくは、mは90〜150であり、nは25〜50である。なお、開始剤のモル比、モノマーのモル比、及び反応温度によって、本発明の式(X)および(XI)化合物の重合度は制御可能である(鶴田禎二著 高分子合成反応 新訂 日刊工業新聞社 1986年刊参照)。
本発明の式(X)および(XI)化合物の上記mとnの比率は、m/nが0.25〜15、好ましくは2〜4、特に好ましくは2〜3である。
分子量にもよるが、m/nが、上記範囲より大きすぎると3級アミノ基の含有率が少なくなり薬効が発現せず、上記範囲より少なすぎると水溶性が低下するおそれがある。
本発明に係る化合物の数平均分子量は、GPCにより測定する方法、1HNMRによる方法、粘度による方法などがある。粘度による方法では、標準品や溶液粘度式が確立されていないので精度良く測定することは困難である。
例えば後述する式(I)化合物を例に取ると、GPC法では、アルコキシ末端ポリオキシアルキレングリコールは、標準品が得られやすく、精度良く測定できるが、これとジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートとのブロックコポリマーでは、数平均分子量が2倍以上異なる場合が見られる。
本発明では、純度の高い式化合物が得られれば、1HNMRまたは13CNMR(以下、単にNMRという。)法により、例えば、化合物のR4基、例えばメトキシ基、が末端に存在することから、これを基準にアルキレンオキシ基のプロトン数とジアルキルアミノ基のR1及びR2のプロトン数を測定して、該R4基1モル当たりのアルキレンオキシ基の付加モル数mおよびジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの付加モル数nが精度良く測定できるできる場合がある。
本発明に係る化合物は、数平均分子量Mnが5,000〜50,000、好ましくは8,000〜20,000、さらに好ましくは10,000〜16,000である。本発明では、特に上記NMR法により、上記分子量の範囲にあるものが好ましい。
Mnが上記範囲より小さすぎると薬効が十分でなく、上記範囲より大きすぎると重合反応の収率が悪くなるおそれがある。
本発明に係る式(X)化合物の中で、具体的に説明すると下記式(I)化合物が挙げられる。
[式中、R1及びR2は同一又は異なってメチル基又はエチル基を示し、R3は水素原子又はメチル基を示し、R4はC1-5のアルコキシ基を示し、kは1〜3の整数を示し、mは50〜300の整数を示し、nは20〜200の整数を示す。]
で表され、m/nが0.25〜15であり、1HNMRによる数平均分子量Mnが5,000〜50,000である。
式(I)化合物の合成方法としては、(a)アルコキシ基がR4であるアルカノールにアルカリメタルを加えて下記式(III)で表される金属アルコラートとして、これにエチレンオキシドを付加重合させてアルコキシ片末端ポリエチレンオキシドを合成し、このものは下記式(IV)に示すように付加重合末端が金属アルコラートであるので、これに更に下記式(V)で表される化合物を付加重合させる方法、あるいは、(b)予めアルコキシ片末端ポリエチレングリコールにアルカリメタルを加えるか又はその水酸化物を加えて脱水し、末端金属アルコラートとして、これに式(V)で表される化合物を付加重合させる方法があるが、いずれの方法でもよい。
上記(a)の方法では、以下の反応式により製造することができる。
(Mはアルカリ金属、EOはエチレンオキシドを表す。)
上記(b)の方法では、以下の反応式により製造することができる。
これに続く反応は、上記(a)の方法と同じである。
以下、上記(a)の方法を例に、各段の反応について説明する。
(1)不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン(THF))を溶媒として用い、不活性ガス(例えば、アルゴンや窒素)気流下、アルコキシ基R4を与えるアルカノールに等モル量のメタル化剤(例えば、ナフタレンカリウム)を反応させることにより、上記式(III)化合物(式中、R4は前記と同義、Mは1価の金属原子(好ましくはLi、Na又はK、特に好ましくはKである)を示す。)を得る。
(2)この式(III)化合物を反応開始剤としてエチレンオキシドを加え、室温(好ましくは25℃)で重合を行い、式(IV)化合物(式中、R4は前記と同義、mは1以上の整数を示す。)を得る。
(3)これに式(V)で表される化合物(式中、R1、R2、R3及びkは前記と同義である。)、例えば、2−ジメチルアミノエチルメタクリレートを加え、重合させた後、反応停止剤(例えば、酸又はアルコール)で重合反応を停止させる。
(4)得られた反応溶液を、冷却した貧溶媒(例えば、イソプロピルアルコール)に滴下し、目的の化合物を沈殿させ、その沈殿物を適当な良溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)に溶解し、凍結乾燥して回収することにより、目的とする式(I)化合物(R1、R2、R3、R4、k、m及びnは前記と同義である。)が得られる。
本発明に係る式(XI)化合物の中で、具体的に説明すると上記式(I)化合物を4級塩化した下記式(I')化合物が挙げられる。
4級塩化は、式(I)化合物にアルキルハライドを、好ましくは触媒の存在下に、反応させて行われる。得られた第4アンモニウム塩は対イオンとしてハライドアニオンを伴っているが、水酸化物イオンなどに交換することができる。
精製法
重合反応終了後、生成物中には、式(I)化合物の他に、未反応の式(IV)に相当するプレポリマー(片末端R4ポリエチレングリコール)や重合開始剤のカリウム塩、ナフタレンなどが含まれている。
式(I)化合物の精製方法としては、沈析、抽出、イオン交換樹脂、吸着樹脂による方法等が挙げられ、これらは単一または適宜組み合わせて用いることができる。以下(i)〜(iii)に精製方法の具体例を示す。
(i)反応を停止した後に反応溶媒を留去する。カリウム塩やナフタレンを溶解するが式(I)化合物を溶解しない溶媒(2−プロパノールなど)を加え懸濁させた後、遠心分離を行い、沈殿を濾取する。その後、酸を用いて式(I)化合物の塩を形成し、適当な有機溶媒(例えばTHF)を用いたソックスレー抽出により未反応のプレポリマー等を除去する。
(ii)反応を停止した後に反応溶媒を留去する。酸性水溶液を用いて式(I)化合物を溶解し、不溶のナフタレンを濾別除去する。ろ液をアルカリ性にして式(I)化合物を析出させて濾取する、また、濾取した固体をさらに適当な溶媒により抽出を行う(プレポリマー、カリウム塩等の除去)。
(iii)反応を停止した後に反応溶媒を留去する。イオン交換に使用可能な溶媒に溶解し、酸型に再生した陽イオン交換体を充填したカラムに通液して式(I)化合物を収着させる。溶媒でカラムを洗浄して未反応の片末端R4ポリエチレングリコールやナフタレンを除去する。その後に、塩基性物質を添加した溶媒でカラムから式(I)化合物を溶出する。
前述した親水性高分子は、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)が親水性基(b)を有するモノマー(B)からなるものであってもよい。
上記親水性高分子の一例としては、炭素数2〜6の環状アルキルアミンの開環重合物と同じ構造のポリマーもしくはコポリマーであるポリアルキレンポリアミンなどやその誘導体が挙げられ、好ましくはポリエチレンイミンなどや誘導体としてはそのN−トリアルキル4級塩化物などが挙げられる。
上記親水性高分子の他の一例としては、キトサンなどやその誘導体が挙げられ、好ましくは、キトサン、N−トリアルキル4級塩化キトサン、さらには、それらのキトサンの基の一部をO−グリコール化、O−カルボキシメチル化したものなどが挙げられる。
本発明では、親水性複合体もまた用いることができる。
親水性複合体としては、水溶性高分子(HP)とポリカチオン(CP)とが共有結合してなるものが挙げられる。
具体的には、水溶性高分子(HP)としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ(エチレン/プロピレン)グリコール、ポリエチレンイミン、ポリオキシメチレン、ポリグリセリン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの(ポリ)アルキレンオキシド付加物、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリアクリルアミドの(ポリ)上記アルキレンオキシド付加物、ポリ(メタ)アクリル酸、その塩、ポリ(メタ)アクリル酸の(ポリ)上記アルキレンオキシド付加物、ポリビニルアセトアミド、N,N−ジアルキル−N−(3−(メタ)アクリルアミドアルキル)−N−(カルボキシメチル)アンモニウム塩内部重合体(ここで各アルキルの炭素数は1〜4である。)、ポリアミノ酸、デキストランなどが挙げられ、これらは混合して使用することができる。
ポリカチオン(CP)としては、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン、ポリリジン、ポリエチルアミン、ポリメタリルアミン、ポリビニルメチルイミダゾール、ポリビニルピリジン、ポリアルギニン、キトサン、1,5−ジメチル−1,5−ジアザウンデカメチレン−ポリメトブロマイド、ポリ(2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(2−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(2−トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(3−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド)、ポリジメチルアミノメチルスチレン、ポリトリメチルアンモニウムメチルスチレン、ポリオルニチン、ポリヒスチジンなどが挙げられ、これらは混合して使用することができる。
上記親水性複合体は、水溶性高分子(HP)とポリカチオン(CP)との、グラフトコポリマー又はブロックコポリマーであってもよく、モノマーから重合されたものでも、各ポリマーを得た後、これらを用いてさらにグラフト化、ブロック化したのものでも、いずれか一方の高分子と他の一方の高分子を形成するモノマーとの反応によって得られたものであってもよい。
具体的には、水溶性高分子(HP)であるポリエチレングリコール等と、ポリカチオン(CP)であるポリ(2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(2−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(2−トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(3−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド)、ポリジメチルアミノメチルスチレン又はポリトリメチルアンモニウムメチルスチレン等とのブロック又はグラフト共重合体などが挙げられる。
薬学的に許容される塩
本発明における「薬学的に許容される塩」とは、例えば、親水性高分子もしくは親水性複合体と、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸との塩、酢酸、酪酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、フマール酸、マレイン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機酸との塩、アスパラギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸との塩である。
本発明の親水性高分子もしくは親水性複合体は、コレステロール低下剤等に用いる場合には、上記のものを、水に溶解する性質を利用して、液剤、ゼリー剤等として製剤化することができる。また、上記のものを固体の状態で、用時溶解型の固形製剤や錠剤、散剤等の一般的な固形製剤に配合して製剤化することもできる。製剤化においては特別の方法を要せず、常法によりそれぞれの製剤を調製することができる。
内服液剤における製剤の調製に使用する担体としては、ショ糖脂肪酸エステル類、ステアリン酸ポリオキシル類、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル類等の界面活性剤、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等の増粘剤、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液等の有機酸系・無機酸系のpH調整剤があり、この他必要に応じて溶解補助剤、緩衝剤、保存剤、香料、色素、甘味剤等を使用することができる。
なお、本発明の親水性高分子もしくは親水性複合体はそれ自体で、単分散水溶性、ミセル水溶性、水エマルション性又は水鹸濁コロイド性であるが、水性が不足する場合には、必要に応じて乳化剤、分散剤などを添加して水性を増すようにしてもよい。このような添加剤としてはノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤等が挙げられる。
また、固形剤における製剤の調製に使用する担体としては、乳糖、デンプン、砂糖、マンニトール、結晶セルロースなどの賦形剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチン、PVPなどの結合剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、硬化ヒマシ油、タルクなどの滑沢剤があり、この他必要に応じて溶解補助剤、緩衝剤、保存剤、香料、色素、矯味剤等を使用することができる。
本発明の薬剤には、以上の成分以外に他の有効成分を本発明の作用を損なわない範囲で適宜に配合してもよい。
本発明の薬剤は、以下のように用いられる。
コレステロール低下剤としては、成人に対し0.1〜20g、好ましくは10g以下、さらに好ましくは5g以下を1日1回ないし数回に分けて経口投与することができる。投与量は年齢、体重、症状等により適宜に増減することができる。
また、メトトレキサート副作用軽減、高リン血症治療、尿結石の治療、蓄積性塩素含有化合物の排泄促進、銅の排泄促進、鉄吸収阻害、血糖値低下および血清中尿酸値低下に対しても、上記と同様に患者の状態に応じて経口投与量を適宜に増減することができる。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
イナートガス雰囲気下、2−メトキシエタノール(1.0mol)のテトラヒドロフラン(THF)溶液に0.35mol/lカリウムナフタレンTHF溶液(1.0mol)を加え30分間攪拌した。この溶液にエチレンオキシド(114mol)を加え、2日間攪拌して、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルを合成した。
反応溶液に2-(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(DMAEMA)(32mol)を加え、室温、1時間攪拌後、メタノールを添加し反応を停止した。
反応溶液を濃縮後、水(50L)を加え溶解した後に、5N塩酸水でpHを4程度に調整し、凍結乾燥を行い、白色固体を得た。該固体をソックスレー抽出器を用いてTHFで10時間抽出し、円筒ろ紙に残った固体をメタノールに溶解して回収後、濃縮乾固し、白色の精製固体を得た。
また、該精製固体のNMR測定により、数平均分子量11600、m=113、n=42、m/n=2.7のブロック共重合体であることが判った。得られたブロック共重合体の塩酸塩を水に溶解し、NaOH水溶液によってpH=10に調整し、塩化ナトリウムで飽和させた後、クロロホルムで抽出して、下記ブロック共重合体の遊離アミン体を得た。
(実施例2)
アルコール溶媒に、上記実施例1で得られた遊離アミン体(11.6g)と、よう化メチル(0.1mol)を加えた後、室温下、15時間攪拌して4級化処理を行った。処理後、析出したポリマーの4級アンモニウム塩を濾別し、室温で、24時間真空乾燥し、下記式で表されるポリマーの4級アンモニウム塩(対イオンはヨウ素塩である。)を得た。ついで、これに、2N苛性ソーダ水溶液を加えて反応させて水酸化物イオンに置換した。

Claims (30)

  1. 分子中に陰イオン交換基(a)と親水性基(b)を有する親水性高分子。
  2. 陰イオン交換基(a)が、1級、2級もしくは3級アミノ基、該アミノ基の塩、第4級アンモニウム型基、ピリジル基、該ピリジル基の塩及び該ピリジル基の第4級型、イミダゾリル基、該イミダゾリル基の塩及び該イミダゾリル基の第4級型からなる群から選ばれる1種以上である請求項1に記載の親水性高分子。
  3. 親水性基(b)がヒドロキシル基、カルボキシル基、該カルボキシル基の塩、スルホン酸基、該スルホン酸基の塩、リン酸基、該リン酸基の塩、エーテル基、エステル基、アミド基、ニトリル基及びアミンオキシド基からなる群から選ばれる1種以上である請求項1に記載の親水性高分子。
  4. 親水性高分子がそれ自体で、単分散水溶性、ミセル水溶性、水エマルション性又は水鹸濁コロイド性である請求項1〜3のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  5. 陰イオン交換容量が、0.1〜100meq/g−親水性高分子である請求項1〜4のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  6. 陰イオン交換基が、NH2、NHR1、NR12、NR123(ここで、R1、R2、R3は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基またはアラルキル基である。)、イミダゾリル基、ピリジル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、及びこれらの第4級アンモニウム型基からなる群から選ばれる1種以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  7. 親水性高分子が、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)及び親水性基(b)を有するモノマー(B)の、付加重合反応、重付加反応及び重縮合反応の1種以上の反応で得られたものである請求項1〜6のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  8. 親水性高分子が、高分子の一部に、陰イオン交換基(a)及び/又は親水性基(b)を付加又は置換して得られたものである請求項1〜6のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  9. 親水性高分子の構造単位主鎖が、炭素−炭素結合、エステル結合、アミド結合、イミド結合、エーテル結合、ウレタン結合、チオウレタン結合、尿素結合、チオ尿素結合、ヒドラジド結合、カーボネート結合、スルホン結合、アミノトリアゾール結合、オキサジアゾール結合、ベンズイミダゾール結合及びグアニジン結合からなる群から選ばれる1種以上である請求項1〜8のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  10. 親水性高分子が、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)及び親水性基(b)を有するモノマー(B)を用いて、下記構造:
    (上記各式において、A及びBは、それぞれ種類の異なる二種以上のモノマー(A)及びモノマー(B)からなっていてもよく、一つの連鎖は複数に分岐していてもよい。)
    のいずれかを有するものである請求項7〜8のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  11. 陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)が、N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の各原子を表す。以下同じ。)で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル基(アルキル基の炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)を有する、重合性不飽和モノカルボン酸エステル、重合性不飽和多価カルボン酸のモノまたは多価エステル、重合性脂肪族ビニルエーテル化合物、重合性脂肪族ビニル化合物及び重合性芳香族(芳香族の炭素数は6〜10である。)ビニル化合物からなる群から選ばれる1種以上である請求項7〜10のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  12. 陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)が、N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)の、
    (メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド;
    モノもしくはジマレート又はモノもしくはジフマレート;
    ビニルエーテル;及び、
    置換したスチレン又は置換したジエン化合物
    からなる群から選ばれる1種以上である請求項7〜10のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  13. 陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)が、
    (i)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)(メタ)アクリレート、
    (ii)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)(メタ)アクリルアミド、
    (iii)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)ビニルエーテル、
    (iv)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)基が、o−、m−もしくはp−位に置換したスチレン、
    (v)N,N−ジアルキル(アルキル基の炭素数は1〜5であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。)−アミノアルキル(アルキルの炭素数は1〜6であり、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボニル基、ニトリル基で置換されていてもよい。)基が、2および/または3位に置換したジビニルベンゼン、
    からなる群から選ばれる1種以上である請求項7〜10のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  14. 親水性基(b)を有するモノマー(B)が、炭素数2〜4の環状オキシアルキレン化合物、炭素数2〜6の環状ラクトン、ビニルアルコールもしくは重合後加水分解によりビニルアルコールとなるモノマー、(メタ)アクリルアミド、ポリ(オキシアルキレン(アルキレン基の炭素数は2〜4である))グリコール(メタ)アクリレート、ポリ(オキシアルキレン(アルキレン基の炭素数は2〜4である))グリコール(メタ)アクリルアミド、ポリ(オキシアルキレン(アルキレン基の炭素数は2〜4である))グリコールビニルエーテル、
    からなる群から選ばれる1種以上である請求項7〜10のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  15. 親水性基(b)を有するモノマー(B)が、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、グリシドール、ジオキサン、トリオキサン、テトラオキサン、1,4−ブタンジオールホルマール、1,3,5−トリオキサヘプタン、グリコライド、ラクタイド、カプロラクトン、バレロラクトンおよびエチレンイミン、からなる群から選ばれる1種以上である請求項7〜10のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  16. 数平均分子量(Mn)が1000〜100,000である請求項1〜15のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  17. 数平均分子量(Mn)が5000〜40,000である請求項1〜15のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  18. 親水性高分子が、陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)からなるブロックセグメント(SA)、及び、親水性基(b)を有するモノマー(B)からなるブロックセグメント(SB)からなり、ブロックセグメント(SA)のモノマー(A)の重合度が3〜1000であり、ブロックセグメント(SB)のモノマー(B)の重合度が5〜5000である請求項16又は17に記載の親水性高分子。
  19. ブロックセグメント(SB)の末端が、炭素数1〜5の分岐していてもよいアルキル基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミド基、スルフォン酸基、スルフォンアミド基又はリン酸基である請求項18記載の親水性高分子。
  20. 陰イオン交換基が、NR123(ここで、R1、R2、R3は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基またはアラルキル基である。)、イミダゾリル基、ピリジル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基の各第4級アンモニウム型基からなる群から選ばれる1種以上である場合に、対イオンが水酸化物イオン、ハロゲンイオン及び1/2(硫酸イオン)の一種以上である請求項6に記載の親水性高分子。
  21. 下記一般式を有する親水性高分子。
    [式中、R1及びR2は同一又は異なってアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、R1及びR2の炭素数は1〜10であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、R1及びR2は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよく、
    3は水素原子又はメチル基を示し、
    zは同一又は異なって、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
    4は1〜(g+h)価の活性水素含有化合物の活性水素を除く残基を示し、
    5及びR6は同一又は異なって水素原子又はC1-3のアルキル基を示し、
    7は水素原子、C1-9のアルキル基もしくはアリール基を示し、
    8は水素原子、C1-9のアルキル基もしくはアリール基、カルボキシル基、アミド基、アルキル(アルキルはC1-4で、ヒドロキシル基で置換していてもよい。)アミド基、又はカルボキシアルキル(アルキルはC1-4で、ヒドロキシル基で置換していてもよい。)基を示し、
    Dは、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
    Eは、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
    kは1〜6の整数を示し、
    mは1〜5000の整数を示し、m個のモノマーは同一または異なって、
    nは1〜3000の整数を示し、n個のモノマーは同一または異なって、
    hは0〜10の整数を示し、
    iは0〜5000の整数を示し、i個のモノマーは同一または異なって、
    lは1〜3000の整数を示し、
    gは1〜3000の整数を示し、
    4に結合するg個のポリマー鎖は、同一又は異なってよい。]
  22. 下記一般式を有する親水性高分子。
    [式中、R1、R2及びR9は同一又は異なってアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、R1、R2及びR9の炭素数は1〜10であり、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよく、R1、R2及びR9は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つ以上の環を形成していてもよく、
    3は水素原子又はメチル基を示し、
    Zは同一又は異なって、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
    4は1〜(g+h)価の活性水素含有化合物の活性水素を除く残基を示し、
    5及びR6は同一又は異なって水素原子又はC1-3のアルキル基を示し、
    7は水素原子、C1-9のアルキル基もしくはアリール基を示し、
    8は水素原子、C1-9のアルキル基もしくはアリール基、カルボキシル基、アミド基、アルキル(アルキルはC1-4で、ヒドロキシル基で置換していてもよい。)アミド基、又はカルボキシアルキル(アルキルはC1-4で、ヒドロキシル基で置換していてもよい。)基を示し、
    9は、水素原子、C1-9のアルキル基もしくはアリール基、カルボキシル基又はカルボキシアルキル(アルキルはC1-4で、ヒドロキシル基で置換していてもよい。)基を示し、
    Dは、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
    Eは、単結合、-COO-、-CONH-、-O-、-NH-、-S-、-SO-、-SO2-、-Φ-(Φはベンゼン環を表し、置換位置はo−、m−またはp−である。)のいずれかを示し、
    kは1〜6の整数を示し、
    mは1〜5000の整数を示し、m個のモノマーは同一または異なって、
    nは1〜3000の整数を示し、n個のモノマーは同一または異なって、
    hは0〜10の整数を示し、
    iは0〜5000の整数を示し、i個のモノマーは同一または異なって、
    lは1〜3000の整数を示し、
    gは1〜3000の整数を示し、
    4に結合するg個のポリマー鎖は、同一又は異なってよく、
    Yはハロゲンイオン、水酸化物イオン及び1/2(硫酸イオン)の一種以上を示す。]
  23. 分子内に、次式:
    (式中、R'1およびR'4は水素原子、ヒドロキシル基、炭素数1〜10の、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基である。R'2およびR'3は水素原子、炭素数1〜10の、分岐していてもよく、ヒドロキシ、アミノもしくはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基であり、二つのアルキル基は互いに異なっていてもよく、二つのアルキル基は炭素原子、酸素原子または窒素原子を介して一つの環を形成していてもよい。Y-はハロゲンイオン、水酸化イオン及び1/2(硫酸イオン)の一種以上を表す。)
    のいずれかの基を有する高分子4級塩セグメント(SP4)と、
    あるいは該高分子4級塩セグメント(SP4)とオキシラン環を2個以上有する2官能以上のエポキシ化合物との共重合体である陰イオン交換樹脂セグメント(SPa)と、
    エチレンオキシド、プロピレンオキシド、グリシドール、ジオキサン、トリオキサン、テトラオキサン、1,4−ブタンジオールホルマール、1,3,5−トリオキサヘプタン、グリコライド、ラクタイド、カプロラクトン、バレロラクトンおよびエチレンイミン、からなる群から選ばれる1種以上である親水性基(b)を有するモノマー(B)が重合されたブロックセグメント(SB)
    を有する親水性高分子。
  24. 陰イオン交換基(a)を有するモノマー(A)が親水性基(b)を有するモノマー(B)でもある請求項1〜23のいずれか1項に記載の親水性高分子。
  25. 親水性高分子が、ポリエチレンイミンないしその誘導体、又はキトサンないしその誘導体である請求項24記載の親水性高分子。
  26. 水溶性高分子(HP)とポリカチオン(CP)とが共有結合してなる親水性複合体。
  27. 水溶性高分子(HP)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ(エチレン/プロピレン)グリコール、ポリエチレンイミン、ポリオキシメチレン、ポリグリセリン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの(ポリ)アルキレンオキシド付加物、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリアクリルアミドの(ポリ)上記アルキレンオキシド付加物、ポリ(メタ)アクリル酸、その塩、ポリ(メタ)アクリル酸の(ポリ)上記アルキレンオキシド付加物、ポリビニルアセトアミド、N,N−ジアルキル−N−(3−(メタ)アクリルアミドアルキル)−N−(カルボキシメチル)アンモニウム塩内部重合体(ここで各アルキルの炭素数は1〜4である。)、ポリアミノ酸、及びデキストランからなる群から選ばれた一種以上である請求項26記載の親水性複合体。
  28. ポリカチオン(CP)が、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン、ポリリジン、ポリエチルアミン、ポリメタリルアミン、ポリビニルメチルイミダゾール、ポリビニルピリジン、ポリアルギニン、キトサン、1,5−ジメチル−1,5−ジアザウンデカメチレン−ポリメトブロマイド、ポリ(2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(2−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(2−トリメチルアンモニウムエチル(メタ)アクリレート)、ポリ(3−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド)、ポリジメチルアミノメチルスチレン、ポリトリメチルアンモニウムメチルスチレン、ポリオルニチン、ポリヒスチジンからなる群から選ばれた一種以上である請求項26又は27に記載の親水性複合体。
  29. 複合体が、水溶性高分子(HP)とポリカチオン(CP)との、グラフトコポリマー又はブロックコポリマーである請求項26〜28のいずれか1項に記載の親水性複合体。
  30. 請求項1〜25のいずれか1項に記載の親水性高分子もしくは請求項26〜29のいずれか1項に記載の親水性複合体、又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、コレステロール低下、メトトレキサート副作用軽減、高リン血症治療、尿結石の治療、蓄積性塩素含有化合物の排泄促進、銅の排泄促進、鉄吸収阻害、血糖値低下および血清中尿酸値低下からなる群から選ばれる1種以上に有効な薬剤。
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