JP2005288567A - スライス補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハムや食パンなどの各種スライス対象物を一般家庭でも包丁を用いて手軽に且つ均一な厚さに薄切りでき、しかも切り分けたスライス対象物をスライス補助具から自動的に排出可能となしたスライス補助具を安価に提供する。
【解決手段】 スライス対象物2を左右方向にスライド自在に載置する載置台10と、包丁3を上下方向に案内する案内面22aを右側面に形成した前後1対の包丁案内脚23を有し、スライス対象物2を挿通可能に載置台10の右側端に立設固定した門型の包丁案内部材20と、載置台10よりも右側上方へ突出し、載置台10から右側へのスライス対象物2の突出量を規制するストッパー41と、包丁3の下端でストッパー41が下方へ押圧されたときに、ストッパー41の上端側が右側へ傾動するように載置台10に対してストッパー41を弾性支持する板バネ42とを備えた。
【選択図】 図6

Description

この発明は、ハム、ソーセージ、チーズ、食パン、レモンなどの食品類を包丁で均一に薄切りするのに好適なスライス補助具に関する。
近年、ハム等の加工食肉においては1mm以下の厚さにスライスされたものが各メーカーより多数上市され、その食感の軽さからサラダ用やサンドイッチ用に多く消費されている。一方、歳暮、中元等のギフト市場では、従来ハム等の加工食肉が安定して市場を確保しているが、ギフト商品として購入されるハム類は1個の塊の状態で贈られることが圧倒的に多く、これらは各家庭で調理する際に均一に薄くスライスすることが難しいために、盛り付けの美観や、食感に劣って今ひとつ食材として多種の料理に利用しにくい状態であり、このことが贈答品として送られたハム等の加工食肉の利用価値を著しく下げる要因となっている。
スライサーとしては、板状部材の途中部に幅方向に延びる細長い開口部を形成し、刃先が板状部材の上面よりも上側に突出するように開口部に対して刃物を斜めに固定し、板状部材の上面に野菜などを押し当ててスライドさせることで、刃物によりスライスや千切りが出来るように構成した、野菜用のスライサーがカタログ販売等で多く市場に出回っているが、これらの殆どが食材を刃に押し当てて切る押し切りの方法を採用しており、固くて張りのある大根,きゅうり、キャベツ等のスライスには適しているが、繊維が多く弾力のあるハム等の加工食肉や柔らかい食パンのスライスには適さないものであった。
また、前記ハム等の加工食肉や柔らかい食パン等のスライスに適した、刃物をスライス対象物に対してこするように動かす引き切りが出来るスライス用器具としては、一定の厚さに切れるように包丁の刃部分の側面に、先端部約3分の1を残して平行に、食品の端面に当てるガイドを設けたガイド付き包丁が報告されている(例えば、特許文献1参照。)。この包丁を用いてスライス対象物をスライスする際には、ガイドをスライス対象物の端面に押し当てて包丁を動かして切ることになるが、この時ガイドもスライス対象物の面をこすることになり、薄切りのハム等は破れたりすることもあるし、スライス対象物の端面を案内にして切るため柔らかいものや極端に薄いものにはスライスし難いという問題があった。
また、包丁をスライス対象物にあてがうときにはガイドはすでにスライス対象物の端面に当たっていなくてはならず、ガイドはその端縁が包丁の刃を1〜2cm程度覆うように刃より突出して取り付けられており、スライス対象物をスライスする際に刃より先にガイドがまな板に当たるため、前記ガイドでカバーされていない包丁の先端部約3分の1を使って切り離しを行わなければならず、最後の部分で厚みを揃えにくいという問題があった。特に高さの低いスライス対象物を切る際にはガイドがすぐにまな板に達してしまうため厚みを揃えるガイドとしての働きを充分果たし得ない構造になっている。また、切り離しを行うため、刃先の3分の1程度がガイドから出ている必要があるため、必然的に刃渡りの大きな包丁にならざるを得ず、スライス専用として新たに購入するには高価なものになってしまうという問題も有り、大小、硬軟の違いのある全てのスライス対象物に対して1種類の刃物で対応しなければならないという問題もあった。
このような課題を解決するため、例えば特許文献2、3には、スライス対象物を左右方向にスライド自在に載置する載置台と、載置台の右端部に立設固定した門型の包丁案内部材と、載置台よりも右方で且つ上方へ突出し、包丁案内部材を挿通して載置台から右方へ突出したスライス対象物の右端部を受け止めて、載置台から右方へのスライス対象物の突出量を規制するストッパーとを備え、ハム等のスライス対象物を載置台に載せて、その右端部がストッパーに当接するまで載置台から右方へ突出させた状態で、包丁案内脚の右面に包丁を当て付けて、包丁案内脚に沿って包丁を上下方向へ案内しながら、包丁でスライス対象物をスライス可能となしたスライス補助具が記載されている。
特開平10−165665号公報 実開昭61−96843号公報 実開昭55−7217号公報
前記特許文献2、3に記載のスライス補助具では、ハムや食パンなどのスライス対象物を一般家庭でも包丁を用いて手軽に且つ均一な厚さに薄切りできるものの、切り分けた薄肉のスライス対象物が、スライス後の残りのスライス対象物とストッパー間に挟まった状態となるので、連続してスライスするときに、切り分けたスライス対象物をいちいち指で摘まんで取り除く必要があり、その作業が煩雑であるという問題があった。
また、特許文献2、3に記載のスライス補助具では、載置台の上面に形成したV溝によりスライス対象物を前後方向に位置合わせする関係上、スライス対象物のホールド性を十分に確保できず、スライスしているときにスライス対象物の中心がずれて上手に薄切りできないことがあること、食パンやチーズなど直方体状の食品等を上手く設置することができず汎用性に欠けること、などの問題がある。
更に、スライス対象物をより一層薄肉にスライスする場合には、載置台に対する包丁案内部材の取付強度を十分に確保する必要があるが、特許文献2、3に記載のスライス補助具のように、載置台に対して包丁案内部材を単に凹凸嵌合させたり、フック等で係止させたりしただけでは、載置台に対する包丁案内部材の微妙な横揺れを防止することができず、スライス対象物を綺麗に薄切りにできないという問題がある。
本発明の目的は、ハムや食パンなどの各種スライス対象物を一般家庭でも包丁を用いて手軽に且つ均一な厚さに薄切りでき、しかも切り分けたスライス対象物をスライス補助具から自動的に排出可能となして、手を止めることなく連続的にスライス可能なスライス補助具を安価に提供することである。
本発明に係るスライス補助具は、塊状のスライス対象物を包丁で薄切りするときに使用するスライス補助具であって、前記スライス対象物を左右方向にスライド自在に載置する載置台と、前記包丁を上下方向に案内する案内面を一側面に形成した前後1対の包丁案内脚を有し、スライス対象物を挿通可能に載置台の一側端に立設固定した門型の包丁案内部材と、前記載置台よりも一側方の上方へ突出し、包丁案内部材を挿通して載置台から一側方へ突出したスライス対象物の先端部を受け止めて、載置台から一側方へのスライス対象物の突出量を規制するストッパーと、前記包丁の下端でストッパーが下方へ押圧されたときに、ストッパーの上端側が一側方へ傾動するように載置台に対してストッパーを弾性支持する弾性部材とを備えた。
このスライス補助具を用いてハム等のスライス対象物を包丁でスライスする際には、載置台上にスライス対象物をセットして、先端部がストッパーに当接するまでスライス対象物を門型の包丁案内部材に挿通させて載置台の一側方へ突出させ、この状態で包丁の側面を包丁案内部材の案内面に密接させながら包丁でスライス対象物をスライスすることになる。そして、スライス完了後、そのまま包丁の下端でストッパーを下側へ押し下げることで、ストッパーの上端が一側方へ傾斜して切り分けたスライス対象物が自動的にスライス補助具から排出されることになる。
ここで、前記ストッパーの両側に、載置台の一側面との間に包丁の先端部を逃がす溝部を有し、載置台から一側方へ突出したスライス対象物を下側から受け止める受部を形成すること、前記載置台から一側方へのストッパーの突出量を調整する厚さ調整手段を設けること、前記門型の包丁案内部材に代えて、載置台の一端部にスライス対象物が挿通可能な間隔をあけて門柱状の前後1対の包丁案内部材を立設固定すること、前記載置台にスライス対象物を前後方向に位置規制しつつ左右方向にスライド自在に案内する前後1対の案内壁を設けること、前記前後1対の案内壁を相互に接近する方向と相互に離間する方向とに移動自在に連動連結して、両案内壁の間隔を調整する間隔調整手段を設けること、前記包丁案内部材と案内壁の少なくとも一方を載置台に対して着脱自在に設けること、などが好ましい実施例である。
また、前記包丁案内部材を載置台に着脱自在に取り付けるための取付構造として、前記載置台の先端部における前後の隅部に縦方向へ延びる嵌合穴形成部を設け、嵌合穴形成部の内側に下側へ行くにしたがって横断面積が小さくなるように嵌合穴を形成し、嵌合穴成形部の途中部に縦方向に延びる1対のガイド突部を相対向して突出形成し、嵌合穴成形部の下端に載置台の下端よりも一段高い段差部を形成し、前記包丁案内部材の下端部に嵌合穴形成部の嵌合穴に内嵌する差込部を設け、差込部の上端部に嵌合穴形成部の上面に係合する係合部を形成し、差込部の一側部にその基部から下端部まで延びる割り溝を形成して、割り溝により差込部を本体部と係止片とに分割し、本体部にガイド突部に凹凸嵌合するガイド溝部を縦方向に形成し、係止片の下端部に嵌合穴形成部の下面に係合する顎部を形成したものを好適に採用できる。更に、前記嵌合穴形成部を、2つの隅部をそれぞれ挟む載置台の2つの壁部と、該隅部に対面させて載置台の内側に配置した隔壁部とで構成し、該隅部に縦方向に延びる開口部を形成して、開口部に臨む載置台の2つの壁部の端部でガイド突部を形成することも好ましい実施例である。
本発明に係るスライス補助具によれば、ストッパーにより包丁案内部材からの突出量を一定に保った状態でスライス対象物を包丁案内部に沿ってスライスでき、しかもスライス対象物の硬軟、弾力の有無などの性質に合せて使いやすい刃物を選んでスライスできるので、ハムや食パンなどの各種スライス対象物を一般家庭でも包丁等の刃物を用いて手軽に且つ均一な厚さに薄切りすることができる。また、スライス後、包丁によりストッパーを押し下げることで、切り分けられたスライス対象物が自動的にストッパーから外れるので、いちいち手を止めなくても連続してスライス対象物をスライスすることが可能となる。
ここで、前記ストッパーの両側に、載置台の一側面との間に包丁の先端部を逃がす溝部を有し、載置台から一側方へ突出したスライス対象物を下側から受け止める受部を形成すると、包丁案内部材から一側方へ突出するスライス対象物、即ち切り分けられるスライス対象物を下側から受部で受け止めながら、スライス対象物をスライスできるので、スライス対象物が柔らかいものや弾力性を有するものであった場合でも、これらのスライス対象物を安定性よく綺麗にスライスすることができる。
前記載置台から一側方へのストッパーの突出量を調整する厚さ調整手段を設けると、ストッパーの突出量の調整により、スライス対象物を好みに応じた任意の厚さにスライスすることができる。
前記門型の包丁案内部材に代えて、載置台の一端部にスライス対象物が挿通可能な間隔をあけて門柱状の前後1対の包丁案内部材を立設固定すると、包丁案内部材を載置台に対して着脱自在に構成した場合に、門型の包丁案内部材と比較して包丁案内部材をコンパクトに収納することができる。
前記載置台にスライス対象物を前後方向に位置規制しつつ左右方向にスライド自在に案内する前後1対の案内壁を設けると、前後の案内壁間にスライス対象物を安定的に保持した状態で、該スライス対象物をスライスできるので、サイズの異なるスライス対象物はいうまでもなく、硬さや弾力の違うさまざまなスライス対象物を綺麗に薄くスライスすることが可能になる。
前記前後1対の案内壁を相互に接近する方向と相互に離間する方向とに移動自在に連動連結して、両案内壁の間隔を調整する間隔調整手段を設けると、前後の案内壁間隔をスライス対象物のサイズに応じて素早く調整できるので、スライス補助具の操作性を向上できる。
前記包丁案内部材と案内壁の少なくとも一方を載置台に対して着脱自在に設けると、デリバリー時の梱包容積を減容出来、ハム等のギフトにセットして販売するときに都合がよい。
前記包丁案内部材を載置台に着脱自在に取り付けるための取付構造として、前述のような嵌合穴形成部と差込部とを設けると、係止片の顎部を嵌合穴形成部の下面に係合させて、包丁案内部材を抜け止めしつつ、差込部の本体部に形成したガイド溝と嵌合穴形成部に形成したガイド突部との凹凸嵌合により、包丁案内脚の前後左右への横揺れを効果的に防止できる。つまり、従来の嵌合構造では、ガイド溝とガイド突部がないので、係止片の弾性変形により包丁案内部材が横揺れするが、本発明ではこれを効果的に防止することができる。これにより、包丁案内部材のスライス対象物に対する角度を一定に保てるため、スライス対象物を安定性よく均一な厚みで薄くスライスすることが可能となる。
前記嵌合穴形成部を、2つの隅部をそれぞれ挟む載置台の2つの壁部と、該隅部に対面させて載置台の内側に配置した隔壁部とで構成し、該隅部に縦方向に延びる開口部を形成して、開口部に臨む載置台の2つの壁部の端部でガイド突部を形成すると、包丁案内部材を載置台の縁部に配置させることができ、しかも包丁案内脚部の側面と載置台の側面とを面一に構成できるので、スライス補助具の外観が低下することもない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、本実施例では、右利きの人が包丁でスライス対象物をスライスするときにおける、スライサー補助具の前後左右を基準に前後左右を定義して説明する。
図1〜図5に示すように、スライス補助具1は、塊状のスライス対象物2を左右方向にスライド自在に載置する載置台10と、包丁3を上下方向に案内するために載置台10の右端部に着脱自在に嵌合固定した倒立U字状の包丁案内部材20と、載置台10上にセットしたスライス対象物2を前後方向に位置規制しつつ左右方向にスライド自在に案内する前後1対の案内壁31と、両案内壁31の間隔を調整するための間隔調整手段30と、スライス対象物2の右端部に当接するストッパー41を有し、ストッパー41の位置を左右方向に調整することでスライス対象物2のスライス厚さを設定する厚さ調整手段40とを備えている。
このスライス補助具1では、図6に示すように、スライス対象物2のサイズに応じて間隔調整手段30により案内壁31間の間隔を調整するとともに、スライス厚さに応じて厚さ調整手段40のストッパー41の左右方向位置を調整した状態で、スライス対象物2を前後の案内壁31間において載置台10上にセットし、その右端部がストッパー41に当接するまで、スライス対象物2を包丁案内部材20の内側の開口部21から右方へ突出させた状態で、包丁3の左面を包丁案内部材20の右側の案内面22aに押し当てながら、包丁3を前後にスライドさせつつ下側へ移動させてスライス対象物2をスライスすることで、スライス対象物2を一定厚さのスライス対象物2Aに切り分けることができる。
このスライス補助具1では、ナイフや包丁3等の刃物によりスライス可能な塊状のものであれば任意のものをスライスすることができ、例えばハム、ソーセージ、蒲鉾、チーズ、食パンなどの加工食品や、サツマイモ、大根、レモンなどの食品類をスライスすることができる。特に、このスライス補助具1をハム等の加工食肉のギフトにセットして販売すると、一般家庭でも薄切りハム等を手軽にスライスできるので好ましい。
載置台10は、下面を開放させた扁平な中空の矩形平板状の部材で構成され、載置台10の上壁部11は略平坦に構成され、この上壁部11にスライス対象物2をセットすることになる。
間隔調整手段30について説明すると、図1〜図5に示すように、載置台10の上壁部11には左右方向の略全長に亙って延びる前後1対の案内壁31が立設配置され、上壁部11の前部及び後部には前後方向に細長い左右1対のガイド孔12が形成されている。上壁部11の上側には取付片37がガイド孔12に対応させて設けられ、取付片37にはガイド孔12を通って載置台10内へ延びるガイド突起32に下方へ突出状に設けられ、取付片37はガイド突起32に着脱自在に装着した係止片33により、上壁部11に対して抜け止めされるとともに、ガイド孔12に沿って移動自在に取付けられている。各取付片37には上方へ突出する連結突部38がそれぞれ形成され、案内壁31は左右の取付片37の連結突起38に対して着脱自在に固定され、左右の取付片37を介してガイド孔12に沿って前後方向に移動自在に上壁部11に設けられている。
上壁部11の下面略中央部には取付部13が突出状に形成され、取付部13には上下1対のリンク部材34がその長さ方向の略中央部において回転自在に組付けられ、上下のリンク部材34は操作ネジ35により抜け止めされるとともに、操作ネジ35を締め付けるにより回転不能に載置台10に固定できるように構成されている。両リンク部材34の両端部にはリンク部材34の長さ方向に沿って延びる長孔36が形成され、左前側の取付片37のガイド突起32と右後側の取付片37のガイド突起32とは一方のリンク部材34の長孔36にそれぞれ移動自在に装着され、右前側の取付片37のガイド突起32と左後側の取付片37のガイド突起32とは他方のリンク部材34の長孔36にそれぞれ移動自在に装着されている。
前後の案内壁31の内面側は、ハムやソーセージ等の略円柱状のスライス対象物2を保持することを考慮して緩やかなJ字状に形成されているが、食パンやチーズや羊かんなどの直方体状のスライス対象物2を保持させる場合には、上壁部11に略直交する略平面状に形成することも可能である。
この間隔調整手段30では、前後の案内壁31が2本のリンク部材34を介して連動連結され、一方の案内壁31を操作することで、前後の案内壁31が相互に接近する方向或いは相互に離間する方向へ移動して、スライス対象物2が載置台10の前後方向の略中央部に位置決め保持されることになり、さまざまなサイズのスライス対象物2を簡単な操作により手軽にセンタリングすることができる。また、ハム等のスライス対象物2のギフトにスライス補助具1をセットして販売する場合には、前後の案内壁31を取付片37から取り外して、スライス補助具1をコンパクトに梱包できるように構成されている。
但し、この間隔調整手段30以外の構成により案内壁31を相互に接近する方向と相互に離間する方向とに連動連結してもよいし、リンク部材34を省略して、前後の案内壁31をそれぞれ独立に操作するように構成してもよい。また、案内壁31を上壁部11に対して差し込み式による凹凸嵌合で位置切換え可能に上壁部11に固定して、包装時や収納時にコンパクトに折り畳めるように構成してもよい。更に、前後の案内壁31を省略して、載置台10の上壁部11を前後方向の略中央部において窪ませた略V字状や円弧状やU字状の断面形状に形成し、上壁部11によりスライス対象物2を前後方向にセンタリングできるように構成してもよい。
厚さ調整手段40について説明すると、図1〜図4に示すように、上壁部11の下面前部における前後方向の略中央部には下方へ突出する案内突部14が形成され、案内突部14の下面には左右方向に延びる案内溝15が形成され、この案内溝15には前方へ略水平に延びる弾性部材としての板バネ42が前後方向に移動自在に設けられている。板バネ42の左端部には左右方向に細長い調整孔43が形成され、板バネ42は、調整孔43を挿通して案内突部14に締結される操作ネジ44により左右方向に位置調整可能に固定されている。
載置台10には、その上壁部11の右端部における前後方向の略中央部及び載置台10の右壁部16における前後方向の略中央部に連なって延びる切欠部45が形成され、板バネ42はこの切欠部45を通って載置台10よりも右側へ突出され、板バネ42の右端部は上方へ折曲されている。板バネ42の右部にはストッパー部材46が取り付けられ、ストッパー部材46の右端部には載置台10の上壁部11よりも上方へ延びるストッパー41が一体的に設けられている。
この厚さ調整手段40では、操作ネジ44を緩めてストッパー部材46とともに板バネ42の左右方向位置を調整し、包丁案内部材20から右方へ突出させるスライス対象物2の突出量を調整することで、切り分けるスライス対象物2Aの厚さを好みの厚さに調整できる。また、スライス対象物2を包丁3によりスライスし、このスライス動作に連続させて包丁3の下端でストッパー部材46を板バネ42の付勢力に抗して下方へ押し下げることで、板バネ42が右端側下がりに湾曲して、ストッパー41の上端側が右側へ傾動し、包丁3と切り分けたスライス対象物2A間に隙間が形成されて、切り分けたスライス対象物2Aが自動的に右側へ排出することができ、切り分けたスライス対象物2Aをいちいち手で取り除く必要がないので、複数枚のスライス対象物2Aを連続的にスライスすることができる。ストッパー41の上方への突出量は、切り分けたスライス対象物2Aの排出が円滑になされるように、載置台10の上面から3〜20mm、好ましくは5〜10mmに設定されている。
切欠部45の前後両側において載置台10の右壁部16の右側には、上面を上壁部11の上面と略同じ高さに設定した受部47が右側へ突出状に設けられ、この受部47により包丁案内部材20から右側へ突出したスライス対象物2を下側から受け止めることで、切り分けたスライス対象物2Aの下端が残りのスライス対象物2につながった状態になることを防止して、スライス対象物2をスライス完了まで綺麗に切り分けることができる。また、受部47の上部と載置台10の右壁部16間には包丁3の下端の逃がし溝48が形成され、この逃がし溝48に包丁3の下端を逃がすことで、包丁3の下端でストッパー41を押し下げることができるように構成されている。
逃がし溝48の溝幅は、一般に家庭で使われる刃物の厚みは1〜5mm程度であり、特に使用頻度の高い万能包丁3等は殆どが2mm程度の刃厚であることと、溝幅が広すぎるとスライス対象物2をスライスしたときにスライス済みのスライス対象物2Aがストッパー41と一緒に逃がし溝48の中に落ち込んでしまうため、2〜3mm程度に設定することが好ましい。但し、この受部47は、省略することも可能である。
包丁案内部材20は、図1、図2に示すように、前後1対の脚部23を有する倒立U字状の部材で、包丁案内部材20は、前後の脚部23の下端部を載置台10の右端部の前後両端に嵌合させて載置台10の上面に着脱可能に略垂直に固定されている。包丁案内部材20の右側半部の外面に金属製の保護板22が右側半部を覆うように設けられ、保護板22の右面には包丁3を上下方向に案内する案内面22aが形成され、この案内面22aは載置台10の右壁面と略面一或いは右壁面よりもやや右側に配置され、案内面22aに沿って包丁3を下側へ移動させたときに包丁3の下端が載置台10に接触しないように構成されている。但し、前記包丁案内部材20に代えて、2本の門柱状の包丁案内部材を載置台10の右端部の前後両端に着脱可能に固定してもよい。
載置台10に対する包丁案内部材20の取付構造について説明すると、図2、図7、図8に示すように、載置台10の右端部(先端部)における前後の隅部には縦方向へ延びる嵌合穴形成部50が載置台10と一体的に形成され、包丁案内部材20の脚部23の下端部には嵌合穴形成部50に内嵌する差込部24が一体的に形成され、包丁案内部材20は前後の差込部24を載置台10の前後の嵌合穴形成部50にそれぞれ内嵌合させて、載置台10に着脱自在に組み付けられている。
次に、この取付構造を構成する嵌合穴形成部50及び差込部24について詳細に説明するが、前後に配置される嵌合穴形成部50及び差込部24は前後対称の構成なので、前側のものについて説明する。
嵌合穴形成部50は、載置台10の右端前部の隅部を挟む右壁部16及び前壁部17と、該隅部付近の内側において右壁部16及び前壁部17に連なる縦方向に延びる横断面視く字状の隔壁部51とから構成されている。隅部には右前方へ開口する開口部52が設けられ、嵌合穴形成部50の横断面形状は、平面視略四角形の1つの隅部を、それを挟む2つの辺をその略2分の1のところで切り欠くことによって得られる、略C字状の袋穴状に形成されている。
嵌合穴形成部50の内側には右前方に向けて開口し且つ下側へ行くにしたがって横断面積が小さくなるように嵌合穴53が形成され、嵌合穴形成部50のうちの嵌合穴53の奥部から開口部52側へ向かう途中部には、右壁部16及び前壁部17の開口部21側の端部により、縦方向に延びるガイド突部54が相対向して突出形成され、隔壁部51の下端には載置台10の下端よりも一段高い段差部55が形成されている。
差込部24の外面は嵌合穴53の内面に適合するように下端側へ行くにしたがってその横断面積が小さくなるように構成され、差込部24の上端部には嵌合穴形成部50の上面に係合する鍔状の係合部25が形成され、嵌合穴53の奥部側に嵌合する差込部24の一側部にはその基部から下端部まで延びる割り溝26が形成され、差込部24は割り溝26により本体部27と係止片28とに分割されている。本体部27にはガイド突部54に凹凸嵌合する縦方向に延びるガイド溝部29が形成され、係止片28の下端部には隔壁部51の下面に係合する顎部28aが形成されている。但し、差込部24の下端側への傾斜を嵌合穴53の壁面の傾斜より若干立てる様に構成すると、係止片28の反発力により差込部24の傾斜面が嵌合穴53の傾斜面に密着するように押し付けられ、包丁案内部材20を載置台10に強固に組み付けることができる。
この取付構造では、割り溝26の内側に係止片28を弾性変形させながら、差込部24を嵌合穴53に差し込むことで、差込部24が嵌合穴53に内嵌合して、包丁案内部材20が載置台10に立設され、顎部28aが隔壁部51の下端に係合するとともに、係合部25が嵌合穴形成部50の上面に係合することにより、包丁案内部材20が載置台10に上下方向に移動不能に取付けられる。また、差込部24を嵌合穴53に内嵌合させた状態で、嵌合穴形成部50のガイド突部54が本体部27のガイド溝部29に、横揺れしないように上下方向にのみ移動自在に嵌合するので、係止片28の弾性変形による包丁案内部材20の横揺れを確実に防止できる。更に、包丁案内部材20の門型に構成し、前後の脚部23の上端部を連結しているので、これによっても包丁案内部材20の前後方向への横揺れが規制されることになる。
尚、取付構造としては、嵌合穴に縦方向に延びるガイド突部又はガイド溝部を対面させて形成し、差込部にその基部から下端部まで延びる割り溝を形成して、強度剛性を有する本体部と弾性変形可能な係止片とに差込部を分割構成し、本体部に嵌合穴のガイド突部又はガイド溝部に嵌合するガイド溝部又はガイド突部を形成したものであれば、嵌合穴及び差込部の横断面形状やガイド突部とガイド溝部の横断面形状は任意に設定することが可能である。例えば、嵌合穴として、2つの丸穴をその一部を重ねて形成することで、途中部がくびれた長穴を形成し、この長孔のくびれ部分を縦方向に延びる1対のガイド突部として活用することもできる。また、この取付構造は、厚さ調整手段や間隔調整手段を備えていないスライス補助具に対しても適用できるし、嵌合穴に差込部を凹凸嵌合させて2つの部材を結合可能となした取付構造を有するものであれば、スライス補助具以外の各種機器の取付構造に対して適用できる。
スライス補助具の斜視図 スライス補助具の分解斜視図 スライス補助具の平面図 スライス補助具の底面図 図3のA−A線断面図 スライス補助具の使用方法の説明図 載置台に対する包丁案内部材の取付構造を示す分解斜視図 (a)は図7のB−B線断面図、(b)は組立状態における同線断面図
符号の説明
1 スライス補助具 2 スライス対象物
2A スライス対象物 3 包丁
10 載置台 11 上壁部
12 ガイド孔 13 取付部
14 案内突部 15 案内溝
16 右壁部 17 前壁部
20 包丁案内部材 21 開口部
22 保護板 22a 案内面
23 脚部 24 差込部
25 係合部 26 割り溝
27 本体部 28 係止片
28a 顎部 29 ガイド溝部
30 間隔調整手段 31 案内壁
32 ガイド突起 33 係止片
34 リンク部材 35 操作ネジ
36 長孔 37 取付片
38 連結突起
40 厚さ調整手段 41 ストッパー
42 板バネ 43 調整孔
44 操作ネジ 45 切欠部
46 ストッパー部材 47 受部
48 逃がし溝
50 嵌合穴形成部 51 隔壁部
52 開口部 53 嵌合穴
54 ガイド突部 55 段差部

Claims (9)

  1. 塊状のスライス対象物を包丁で薄切りするときに使用するスライス補助具であって、
    前記スライス対象物を左右方向にスライド自在に載置する載置台と、
    前記包丁を上下方向に案内する案内面を一側面に形成した前後1対の包丁案内脚を有し、スライス対象物を挿通可能に載置台の一側端に立設固定した門型の包丁案内部材と、
    前記載置台よりも一側方の上方へ突出し、包丁案内部材を挿通して載置台から一側方へ突出したスライス対象物の先端部を受け止めて、載置台から一側方へのスライス対象物の突出量を規制するストッパーと、
    前記包丁の下端でストッパーが下方へ押圧されたときに、ストッパーの上端側が一側方へ傾動するように載置台に対してストッパーを弾性支持する弾性部材と、
    を備えたことを特徴とするスライス補助具。
  2. 前記ストッパーの両側に、載置台の一側面との間に包丁の先端部を逃がす溝部を有し、載置台から一側方へ突出したスライス対象物を下側から受け止める受部を形成した請求項1記載のスライス補助具。
  3. 前記載置台から一側方へのストッパーの突出量を調整する厚さ調整手段を設けた請求項1又は2記載のスライス補助具。
  4. 前記門型の包丁案内部材に代えて、載置台の一端部にスライス対象物が挿通可能な間隔をあけて門柱状の前後1対の包丁案内部材を立設固定した請求項1〜3のいずれか1項記載のスライス補助具。
  5. 前記載置台にスライス対象物を前後方向に位置規制しつつ左右方向にスライド自在に案内する前後1対の案内壁を設けた請求項1〜4のいずれか1項記載のスライス補助具。
  6. 前記前後1対の案内壁を相互に接近する方向と相互に離間する方向とに移動自在に連動連結して、両案内壁の間隔を調整する間隔調整手段を設けた請求項5記載のスライス補助具。
  7. 前記包丁案内部材と案内壁の少なくとも一方を載置台に対して着脱自在に設けた請求項1〜6のいずれか1項記載のスライス補助具。
  8. 前記包丁案内部材を載置台に着脱自在に取り付けるための取付構造として、
    前記載置台の先端部における前後の隅部に縦方向へ延びる嵌合穴形成部を設け、嵌合穴形成部の内側に下側へ行くにしたがって横断面積が小さくなるように嵌合穴を形成し、嵌合穴成形部の途中部に縦方向に延びる1対のガイド突部を相対向して突出形成し、嵌合穴成形部の下端に載置台の下端よりも一段高い段差部を形成し、
    前記包丁案内部材の下端部に嵌合穴形成部の嵌合穴に内嵌する差込部を設け、差込部の上端部に嵌合穴形成部の上面に係合する係合部を形成し、差込部の一側部にその基部から下端部まで延びる割り溝を形成して、割り溝により差込部を本体部と係止片とに分割し、本体部にガイド突部に凹凸嵌合するガイド溝部を縦方向に形成し、係止片の下端部に嵌合穴形成部の下面に係合する顎部を形成した、
    請求項1〜7のいずれか1項記載のスライド補助具。
  9. 前記嵌合穴形成部を、2つの隅部をそれぞれ挟む載置台の2つの壁部と、該隅部に対面させて載置台の内側に配置した隔壁部とで構成し、該隅部に縦方向に延びる開口部を形成して、開口部に臨む載置台の2つの壁部の端部でガイド突部を形成した請求項8記載のスライド補助具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009045721A (ja) * 2007-08-23 2009-03-05 Shinko Kiki Kk シールドノズル切断工具
CN109674369A (zh) * 2017-10-19 2019-04-26 Seb公司 具有保持装置的刀具支撑件

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