JP2005287482A

JP2005287482A - サボテンおよび多肉植物の水栽培用具

Info

Publication number: JP2005287482A
Application number: JP2004134862A
Authority: JP
Inventors: Kazuhisa Nagato; 数久長登
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2004-04-01
Filing date: 2004-04-01
Publication date: 2005-10-20

Abstract

【課題】従来は困難であったサボテンおよび多肉植物の水栽培を容易にし、かつインテリア性に優れた水栽培用具を提供する。
【解決手段】サボテンおよび多肉植物を据える漏斗状の台座（２）をダボ（５）によって分割できるようにし、中央に根を通すための挿入口（４）を設ける。台座（２）と貯水器（３）を、脱着自在な接続リング（１）で固定する。
【選択図】図１

Description

本発明は、サボテンおよび多肉植物の水栽培を行なう水栽培用具に関するものである。

従来、サボテンや多肉植物は乾燥地帯に生育する種類が多いこともあり、土栽培において、水やりの過多が腐れの原因となっていた。常時水気に晒される水栽培は、当然のことながら一層腐れやすく、腐れやすいゆえに栽培方法自体が普及せず、普及しなかったゆえに専用の用具が開発されることもなかった。ごく一部の園芸家が、ヒヤシンスやクロッカスなどの球根植物用ガラスポット、あるいは空き瓶やグラスなど、透明度の高い容器を流用するにとどまっていた。

（イ）サボテンや多肉植物は根元付近が多湿になると腐りやすい。
（ロ）上記（イ）に関連して、水やりのタイミングが難しい。
（ハ）上記（イ）を防ぐために口の狭い容器を使用すると、強く張った根を痛めずに出し入れすることが困難になる。また、サボテンや多肉植物を据えたときの安定性を欠くことになり、流用だけあって見栄えもけっして良くはない。
本発明は、以上の問題を解消するためになされたものである。

（イ）サボテンおよび多肉植物を乗せる台座（２）を漏斗状にし、中央に根を通すための挿入口（４）を設け、下部にネジを設けた。
（ロ）台座（２）を二つに分割できるようにし、ダボ（５）によって脱着自在にした。
（ハ）接続リング（１）の上部と下部にネジを設け、上部に台座（２）を、下部に貯水器（３）をそれぞれネジ止め固定できるようにした。
本発明は、以上の構成によるサボテンおよび多肉植物の水栽培器具である。

（イ）台座（２）を漏斗状にすることで、サボテンや多肉植物を安定して据えることができる。
（ロ）根を通すための挿入口（４）を小さく設けることで、根元付近が多湿に晒されるおそれが少なくなり、結果として腐れにくくなる。
（ハ）台座（２）を二つに分割できるようにすることで、サボテンや多肉植物の強く張った根を小さな挿入口（４）から無理やり出し入れする必要がなくなり、容易に管理できるようになる。
（ニ）二つに分割された台座（２）はダボ（５）によって脱着自在となるが、固定されていないので、傾いた拍子にずれたり外れたりする恐れがある。しかし、統合した台座（２）の下部に接続リング（１）をネジ止めすることによって完全に固定される。
（ホ）根先が常時水に浸かっているので、水やりのタイミングで神経質になることがない。
（ヘ）全体が一体化されることで不安定さが一掃され、万一倒れることがあっても、いちどきに水が流れ出ることがない。また、一体化されたシルエットは、デザイン性とインテリア性を多いに増すことになる。

（イ）台座（２）を漏斗状にし、中央に根を通すための挿入口（４）を設け、下部に一体化したネジを設ける。挿入口（４）の大きさと形状、角度と深さを変えることによって、様々な根の形状を有するサボテンや多肉植物に対応させる。
（ロ）挿入口（４）の中心点と、台座（２）の外周における任意の２点を結んだ中心角をもって台座（２）を二つに分割する。分割の比率を２７０度と９０度にすることで、サボテンや多肉植物の設置がより容易に行なえる。
（ハ）分割した台座（２）をダボ（５）によって脱着自在にする。ダボ（５）は二つを一組とするが、複数設けることで、より強固にすることもできる。
（ニ）接続リング（１）の上部と下部にネジを設ける。中央の穴の直径は、根の出し入れを容易にするために、根を通すための挿入口（４）より相当大きいものとする。
（ホ）貯水器（３）を不透明以外の素材にすることで、根の様子や水の減り具合が一目瞭然となる。あるいは不透明の素材を主素材とし、一部に透明素材の窓を設けることによっても同様の効果が得られる。
（ヘ）台座（２）の形状を、円、楕円、多角形、星などに変えることによって、あるいは素材をプラスチックやアクリルなどの合成樹脂、金属、ガラス、硬質ゴムなどに変えることによって、様々なデザイン要求に対応させる。
（ト）接続リング（１）、台座（２）、貯水器（３）について、水や水蒸気によって容易に劣化しない素材とする。
本案を使用するときは、分割した台座（２）の大きい方に、サボテンまたは多肉植物を乗せながら、同時に挿入口（４）に根を差し入れ、台座（２）の小さい方をダボ（５）に従って統合させる。次いで接続リング（１）へ根先を通したのち、同リングを台座（２）の下部に設けられたネジに固定する。最後に水を入れた貯水器（３）に根先を浸し、接続リング（１）でネジ止め固定する。なお、水位（６）は根が半分漬かる程度にあらかじめ入れておく。

本発明の使用中の斜線図である。本発明の平面図である。本発明、台座（２）の分解時の平面図である。本発明の断面図であるが、台座（２）に限り図３のａｂ線に従っている。また、各部品は分解されている。

符号の説明

１接続リング２台座３貯水器４挿入口５ダボ６水位

Claims

（イ）台座（２）の中央部に挿入口（４）を設ける。
（ロ）挿入口（４）の中心点と、台座（２）の外周における任意の２点を結んだ中心角をもって台座（２）を二つに分割し、かつ、互いに脱着自在な構造とする。
（ハ）統合した台座（２）と、貯水器（３）を接続リング（１）を介して固定する。
以上のごとく構成されたサボテンおよび多肉植物の水栽培用具。