JP2005286969A - 記録再生装置、表示装置、及び字幕放送の字幕表示遅れ補正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】記録再生装置10は、映像情報、音声情報、及び字幕情報などを含む放送データを受信するチューナ部12、受信した放送データを記録する記録部13、記録された映像/音声情報に対して前記字幕情報の表示タイミングの遅れの有無を判定する字幕表示遅れ判定部14、該判定結果に従って前記表示タイミングの遅れを補正する字幕表示遅れ補正部15を備える。字幕表示遅れ補正部15は、前記音声情報が存在する発話区間と前記字幕情報から推定される推定発話区間との差異を求め、両区間長の差異が閾値以下になったときの前記発話区間の開始点及び終了点を抽出し、前記字幕情報の開始点及び終了点を前記抽出した開始点及び終了点に変更する。
【選択図】図1
Description
入力部101で受信した信号をチューナ部102を経由し、映像音声デコード部103と字幕デコード部105に送る。ここでデコードされた映像/音声データはバッファ部104にバッファリングされることにより出力部106に送られる時間を遅延させる。このバッファ部104の大きさにより遅延時間が決定する。このようにしてデコードされた字幕データと、遅延させた映像/音声データとを出力部106から出力することにより字幕表示の遅延時間を減らすように構成されている。
従って、上記ずれをなくすためには、放送局側で字幕作成の時間を考慮して似非(見せかけの)生放送、すなわち、実際には数分早く撮影して、字幕を付与した後に正規の時間に放送する方法が考えられるが、この方法は放送局によって限定されてしまうため、一般的ではない。
また、BSデジタル放送や地上デジタル放送で用いられている規格であるMPEG2 TSで記録する場合、コンテンツ情報には映像、音声のほかに字幕を格納するフィールドが存在する。この字幕フィールドでは表示タイミングを定義することができるので、字幕位置をずらす際に表示タイミング自体を変更する。
尚、図1〜図8は発明を実施する形態の一例を説明するための図であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を示すものとする。
図1は、本発明の一実施形態である記録再生装置の構成例を示すブロック図で、図中、10は記録再生装置で、該記録再生装置10は、入力部11,チューナ部12,記録部13,字幕表示遅れ判定部14,字幕表示遅れ補正部15,出力部16を備えている。本記録再生装置10は、入力部11で受信した放送データをチューナ部12に入力する。チューナ部12では放送データから映像情報、音声情報、及び字幕情報などを取得して記録部13に記録する。尚、本発明の記録再生装置10は、例えば、デジタルチューナ内蔵のハードディスクレコーダや、デジタルチューナを外部接続可能なハードディスクレコーダ、DVDレコーダなどに好適に用いることができる。
まず、記録再生装置10は、チューナ12を介して受信した映像データから、映像情報、音声情報、及び字幕情報などからなる番組情報を取得して記録部13に記録し(ステップS1)、字幕表示遅れ判定部14は記録部13に記録された番組情報に対して字幕表示タイミングの補正が必要かどうかを判断する(ステップS2)。これは、例えば、記録部13に記録された番組情報に字幕が付与されていない場合や、番組情報に字幕が付与されている場合でも生放送等でない場合、字幕表示タイミングの補正は必要ないと判断し(図中、NO)、映像/音声、あるいは映像/音声及び字幕を出力部16から図示しない表示装置(例えば、CRTやLCD,プラズマディスプレイなど)に出力する(ステップS4)。
図1及び図2において、字幕表示遅れ判定部14が、映像/音声に対して字幕表示タイミングの補正が必要と判定するのは、ニュースなどの生放送番組に付与された字幕の場合である。しかしながら、当該番組が生放送であるか否かが重要なのではなく、映像/音声に対して字幕が遅れて受信されることに起因する字幕表示遅れを補正する必要性があるかどうかが問題となる。そのため、生放送番組に限定されるものではない。例えば、収録されたトーク番組を放送する際に、発話量が多く、表示領域の制限によりやむをえず映像/音声と同期が取れていないような場合は補正が必要と判断してもよい。
図3に示すように、音声情報があるにもかかわらず、字幕情報がない区間(ずれ)が当該コンテンツにどの程度存在するかを集計する。コンテンツの途中では前のトピックに関する字幕情報と当該トピックとは異なる別のトピックの映像/音声が同時に存在する。従って、コンテンツの前半、あるいはCM直後について集計することによって字幕表示タイミングを補正する必要があるかどうかを判定することができる。例えば、所定の閾値を設け、閾値よりもずれの量が大きければ字幕表示タイミングを補正する必要があると判断するようにすればよい。
次に、字幕表示遅れ補正部15による、字幕表示タイミングの遅れを補正する方法の一例について説明する。一般的に、生放送の字幕データは不規則に送られてくるものの、概ね2秒から10数秒遅れて受信される。このため、字幕表示開始点の探索は、字幕が送られてきた時間を元に探索領域を上記区間、すなわち字幕受信時刻から2秒から10数秒前にさかのぼった区間に限定すればよい。
まず、記録再生装置10は、チューナ12を介して字幕情報を取得する(ステップS11)。取得する対象となる情報は、字幕表示の開始点,終了点,テキスト本文,文字数等である。次に、取得された字幕情報のうちテキスト本文及び文字数等の情報を用いてどれくらいの発話時間になるか、すなわち推定発話区間長を算出する(ステップS12)。次に、取得された字幕情報のうち開始点情報及び終了点情報を用いて字幕表示時間長を算出し、算出した字幕表示時間長と開始点情報に基づいて探索範囲を決定する(ステップS13)。
上記表示遅れ補正方法では字幕表示の終了点を発話区間終了点としているが、他の字幕表示終了点決定方法について以下に説明する。
例えば、オリジナル(元)の字幕情報が本来表示される時間を基準に終了点を決定してもよい。すなわち、受信した放送データにおける字幕表示開始点から終了点の時間的な差から表示終了点を決定する。
また、受信した放送データにおいて字幕のテキストデータの文字数に基づいて、終了点を決定してもよい。一般にテキストの認知するために、1秒あたり約5文字程度に収めるようにされている。また今日の字幕放送では表示領域として1行あたり15.5文字分、概ね2行で放送されている。1秒あたり5文字と考えると2行表示の場合約6秒必要となる。次の字幕データが存在しない場合には前述の指針に従って終了点を決定してもよい。
以下、字幕表示タイミングの遅れを補正する別の方法について図6乃至図8に基づいて説明する。
図6は、本発明の他の実施形態である記録再生装置の構成例を示すブロック図で、記録再生装置10は、図1に示した構成に加えて、音素データを蓄積した音素データベース(音素DB)17を備えている。本実施形態では、コンテンツの音声特徴から字幕表示遅れを補正する方法について説明する。
まず、記録再生装置10は、チューナ12を介して字幕情報を取得する(ステップS31)。取得する対象となる情報は、字幕表示の開始点,終了点,テキスト本文,文字数等である。次に、字幕テキストと音素データから合成音声を生成する(ステップS32)。さらに、字幕情報として取得した字幕表示開始点及び終了点から探索範囲を決定する(ステップS33)。その探索区間における音声情報を抽出し(ステップS34)、抽出した音声情報の一部と、前記生成した合成音声の類似度を演算する(ステップS35)。例えば、合成音声を検索クエリーとするパターンマッチング(検索)を行う。
本実施形態では第1の実施形態または第2の実施形態で説明した記録再生装置10を備えた表示装置について説明する。
図9は、本発明の記録再生装置10を備えた表示装置の構成例を示すブロック図で、図中、20は表示装置、該表示装置20は、チューナ部21、記録再生装置10、記録再生装置10からの映像/音声信号を入力する(外部)入力部22、映像信号から映像を表示する映像表示部24、音声信号から音声を出力する音声出力部25、(外部)入力部22からの映像/音声信号を映像表示部24と音声出力部25に分けて出力制御を行う制御部23を備えている。
表示装置20において、字幕の表示遅れを補正する必要がある番組を視聴する場合について考える。字幕の表示遅れを補正する必要がある場合、映像/音声の表示タイミングから少なくとも10数秒の間は字幕データを受信できない可能性があるため、少なくともその間映像/音声の表示タイミングを遅らせるようにする。
上記したように、本実施形態は、少なくとも字幕情報を受信するまで映像/音声を表示するタイミングを遅らせるいわばタイムシフト表示方式であるが、コンテンツ全体をいったん記録再生装置10に記録し、いわゆるビデオ再生と同じように表示しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
Claims (13)
- 映像情報、音声情報、及び字幕情報などを含む放送データを受信する受信手段と、該受信した放送データを記録する記録手段と、該記録手段に記録された映像/音声情報に対して前記字幕情報の表示タイミングを補正する補正手段とを備えていることを特徴とする記録再生装置。
- 前記記録再生装置は、前記記録手段に記録された放送データに対して前記字幕情報の表示タイミングの遅れの有無を判定する判定手段を備え、前記補正手段は、前記判定手段による判定結果に従って前記表示タイミングの遅れを補正することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
- 前記判定手段は、前記放送データの付加情報の一部として送信されてくる信号を元に前記字幕情報の表示タイミングの遅れの有無を判定することを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
- 前記判定手段は、前記音声情報と前記字幕情報の関係から該字幕情報の表示タイミングの遅れの有無を判定することを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
- 前記補正手段は、前記音声情報が存在するか否かを判定する手段と、該音声情報が存在する音声区間を演算する手段と、表示させる字幕情報が存在するか否かを判定する手段と、該字幕情報から推定音声区間を演算する手段とを備え、前記音声区間と前記推定音声区間とから前記字幕情報の表示タイミングの補正候補を決定することを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
- 前記記録再生装置は、音素データを蓄積した音素データベースを備え、前記補正手段は、前記字幕情報のテキストデータと前記音素データベースとから擬似音声を生成する手段を備え、該擬似音声と前記音声情報とを比較することにより、前記字幕情報の表示タイミングの補正候補を決定することを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
- 請求項1乃至6のいずれか1に記載の記録再生装置を備えた表示装置。
- 映像情報、音声情報、及び字幕情報などを含む放送データを受信する受信ステップと、該受信した放送データを記録手段に記録する記録ステップと、該記録された映像/音声情報に対して前記字幕情報の表示タイミングを補正する補正ステップとを有することを特徴とする字幕放送の字幕表示遅れ補正方法。
- 前記記録手段に記録された放送データに対して前記字幕情報の表示タイミングの遅れの有無を判定する判定ステップを有し、前記補正ステップにおいて、前記判定ステップによる判定結果に従って前記表示タイミングの遅れを補正することを特徴とする請求項8に記載の字幕放送の字幕表示遅れ補正方法。
- 前記判定ステップにおいて、前記放送データの付加情報の一部として送信されてくる信号を元に前記字幕情報の表示タイミングの遅れの有無を判定することを特徴とする請求項9に記載の字幕放送の字幕表示遅れ補正方法。
- 前記判定ステップにおいて、前記音声情報と前記字幕情報の関係から該字幕情報の表示タイミングの遅れの有無を判定することを特徴とする請求項9に記載の字幕放送の字幕表示遅れ補正方法。
- 前記補正ステップは、前記音声情報が存在するか否かを判定するステップと、該音声情報が存在する音声区間を演算するステップと、表示させる字幕情報が存在するか否かを判定するステップと、該字幕情報から推定音声区間を演算するステップとを有し、前記音声区間と前記推定音声区間とから前記字幕情報の表示タイミングの補正候補を決定することを特徴とする請求項9に記載の字幕放送の字幕表示遅れ補正方法。
- 音素データを音素データベースに蓄積して有し、前記補正ステップは、前記字幕情報から取得されるテキストデータと前記音素データベースとから擬似音声を生成するステップを有し、該擬似音声と前記音声情報とを比較することにより、前記字幕情報の表示タイミングの補正候補を決定することを特徴とする請求項9に記載の字幕放送の字幕表示遅れ補正方法。
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