JP2005285741A - 電子機器 - Google Patents

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Eiji Matsuyama
英司 松山
Masayoshi Sugiyama
正芳 杉山
Isao Fushimi
功 伏見
Killion Mead
キリオン ミード
Gudmundsen Gail
グドムンソン ゲイル
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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

【課題】 小型であっても電池の交換作業を容易に行うことができるとともに、電池の極性を誤ることなく正確に収納することができる電子機器を提供する。
【解決手段】 ハウジング10の電池ホルダ部13に、両側方に開口する第1開口17aおよび第2開口17bを形成し、これら開口17a,17bのうちのいずれか一方を、電池ホルダ部13内の電池収納空間16に電池を挿入するための電池挿入口とし、他方を電池収納空間16から電池を取り出すための電池取り出し口とする。電池挿入口から電池収納空間16に新しい電池を挿入して収納することにより、この新しい電池によって、電池収納空間16に収納されていた古い電池が押し出されて電池取り出し口から取り出される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電池を交換可能に内蔵する電子機器に係り、特に、補聴器等の比較的小型の電子機器において電池交換を容易とする電池の収納構造の改良技術に関する。
例えば、耳に装着する形式の小型補聴器は、マイクロホンやレシーバ、増幅回路等が収納されたハウジング等の先端に、耳に挿入される耳栓部が設けられ、耳に装着した状態で露出する後端面に、音を取り込む集音孔、音量を調整するためのボリュームノブとともに、電池を収納する蓋が設けられたものが知られている(例えば、特許文献1,2)。電池収納蓋は、ハウジング等の後端面に開閉自在にヒンジ結合され、開いた状態で、トレー状の電池収納蓋の内部が露出し、その内部に電池が落とし込まれて収納される。電池は、通常、いわゆるボタン型の小型のものが用いられる。
実公平7−49920号 特公平8−22116号
上記のような電池の収納構造では、電池を交換する際には、電池収納蓋を回転させて開き、その蓋の内部に収納されている古い電池を蓋から取り出し、次いで、新しい電池を蓋の内部に収納して蓋を閉めるといった作業になる。このような作業は、補聴器が小型であり、しかもその小型の補聴器に設けられる電池収納蓋および電池も相応に小さいため、面倒で煩雑であり、補聴器がより小型化されればその交換作業のしづらさが顕著となる。また、電池収納蓋のトレー状の電池収納部は、ボタン型の電池が嵌合する薄い円筒状となっているため、電池の極性(正極と負極)の向きに関係なく、その電池収納部に収納できる可能性が高く、このため、誤って極性が異なる向きで収納してしまったことに気が付きにくいといった問題が生じる。
よって本発明は、小型であっても電池の交換作業を容易に行うことができるとともに、電池の極性を誤ることなく正確に収納することができる電子機器を提供することを目的としている。
本発明は、電池が出し入れ自在に収納される電池収納空間を有する電池ホルダ部と、この電池ホルダ部の電池収納空間に収納された電池を電源として作動する作動部とを備えた電子機器であって、電池ホルダ部には、該電池ホルダ部の外部と電池収納空間とを連通させ、かつ、該電池収納空間を介して互いに連通する第1開口および第2開口が形成され、これら第1開口および第2開口のうちのいずれか一方が電池収納空間に電池を挿入するための電池挿入口とされ、他方が電池収納空間から電池を取り出すための電池取り出し口とされることを特徴としている。
本発明によれば、電池ホルダ部の電池収納空間に入っている古い電池を新しい電池と交換する場合、次のような操作を行う。第1開口が電池挿入口、第2開口が電池取り出し口とした場合、第1開口から、電池収納空間に向けて新しい電池を挿入していくとともに、古い電池を第2開口から取り出す。このとき、電池収納空間に収納されている古い電池と同じ姿勢を保持して、新しい電池を挿入する。本発明では、電池挿入口から新しい電池を挿入すると、この新しい電池によって古い電池が押し出されて電池取り出し口から取り出されるよう構成されている形態が望ましい。すなわち、この作用は、電池挿入口と電池取り出し口は、電池収納空間を挟んだ両側に配され、これらが直線的に並列している形態で実現可能となる。
本発明では、電池収納空間に対して、電池挿入口と電池取り出し口を別々に設けたので、小型であっても電池の交換作業を容易に行うことができる。また、電池収納空間に収納されている古い電池を見ながら新しい電池を挿入していくことにより、極性を誤ることなく正確に新しい電池を収納することができる。特に、電池挿入口から電池収納空間に新しい電池を挿入して収納することにより、この新しい電池によって、電池収納空間に収納されていた古い電池が押し出されて電池取り出し口から取り出されるよう構成すれば、新しい電池の収納と古い電池の取り出しを同時に行うことができ、これによると電池交換作業が一層容易に、かつ円滑に行うことができる。
本発明では、電池収納空間の、該電池収納空間に対する電池の出し入れ方向に直交する断面形状を、電池の外形に応じた異形とし、電池が、この電池収納空間の断面形状に合わせて挿入される形態を採ることができ、この形態は、電池の極性を誤って収納してしまうことの防止策として一層有効である。
本発明では、電池ホルダ部に、電池収納空間を開閉するカバーが装着されている形態を含む。また、電池ホルダ部は、ハウジング、ケーシング等で構成されるが、収納される電池の電極が接触する端子が電池ホルダ部を兼ねている形態であってもよい。
本発明によれば、電池ホルダ部の電池収納空間に対して、電池挿入口と電池取り出し口を別々に設けたので、小型であっても電池の交換作業を容易に行うことができる。また、電池収納空間に収納されている古い電池を見ながら新しい電池を挿入していくことにより、極性を誤ることなく正確に新しい電池を収納することができる。
以下、図面を参照して本発明を補聴器に適用した一実施形態を説明する。
図1および図2は、一実施形態に係る補聴器1を示している。この補聴器1は、耳に装着する形式の小型補聴器であって、図中、符号10は円筒状のハウジングである。このハウジング10は、図1(a)で左側に前部11を有し、この前部11の後方に、テーパ部12を介して、前部11よりも大径の電池ホルダ部13が形成されている。前部11の先端には、細筒部14が形成されている。電池ホルダ部13の後端の開口は、底板15で塞がれている。底板15は、電池ホルダ部13内に嵌合される小径部15aと大径部15bとを有する円盤状で、大径部15bが電池ホルダ部13の後端縁に固着されている。
ハウジング10のテーパ部12の内部には、内部ハウジング20が嵌合、固着されている。この内部ハウジング20の先端側にはマイクロホン30が嵌合されている。ハウジング10の前部11内の先端には、レシーバ31が嵌合されている。このレシーバ31は、バランスドアーマチュア型の電磁型レシーバであり、その先端面に放音孔を有している。マイクロホン30とレシーバ31との間には、ICを備えた回路基板32が配設されている。マイクロホン30は、その後端面が集音部とされ、その集音部に面する内部ハウジング20内の空間から外部にわたって、複数の集音孔21が形成されている。集音孔21はハウジング10の径方向に延びており、テーパ部12から内部ハウジング20を貫通し、全体としては図1(b)に示すように放射状に形成されている。なお、マイクロホン30、レシーバ31および回路基板32が、本発明における作動部に相当する。
ハウジング10の先端の細筒部14には、音道管40が圧入によって固定されている。音道管40の先端部は細筒部14から突出しており、その突出部から細筒部14にわたる部分に、イヤーチップ50が装着されている。このイヤーチップ50は、例えばシリコーンゴム等の軟質材料で成形されたもので、円筒部53の周囲に、先端側から第1フランジ部51、この第1フランジ部51よりも大径の第2フランジ部52が形成されている。いずれのフランジ部51,52も、先端側から後方に向かうにしたがって傘状に広がっており、非常に柔らかく、弾性変形するものである。イヤーチップ50は、円筒部53内に、細筒部14が圧入されることにより、ハウジング10に装着されている。
ハウジング10の後部の電池ホルダ部13と、内部ハウジング20と、底板15とで囲まれた空間が、電池収納空間16とされている。この電池収納空間16には、回路基板32を介してマイクロホン30およびレシーバ31に電力を供給する電池60が収納される。電池60は、薄型円筒状のボタン型であって、軸方向一端側の突出部61の端面が負極、突出部61の反対側の端面から周面にわたる部分が、正極である。
内部ハウジング20には、弾性金属からなる正極端子70および負極端子80が装着されている。この正極端子70は、内部ハウジング20の外周部分を貫通し、その前端部が内部ハウジング20から前方に突出して回路基板32に接続されている。また、正極端子70は、内部ハウジング20から後方に延びながら径方向内側に屈曲し、その後端部に、電池60の正極に接触する接触片71を有している。この接触片71は、図1(b)に示すように、ハウジング10の周方向に沿って屈曲しており、内側に、その内面に電池60の正極である周面が嵌って接触する凹所71aが形成されている。接触片71は、電池収納空間16内の外周側に配され、正極端子70の弾性変形によって径方向に揺動自在となっている。
負極端子80は、内部ハウジング20の外周部分を貫通し、その前端部が内部ハウジング20から前方に突出して回路基板32に接続されている。また、負極端子80は、内部ハウジング20から後方に突出する部分が、電池60の負極に接触する接触片81となっている。この接触片81は、内部ハウジング20の後端面に沿って横方向に延び、前後方向に弾性変形する。
電池60は、突出部61を前方のイヤーチップ50側に向け、かつ、軸方向をハウジング10と平行にした横置きの姿勢で、電池収納空間16内に収納される。その収納状態で、電池60の周面:正極に、正極端子70における接触片71の凹所71a側の内面が弾性的に接触し、電池60の突出部61の端面:負極に、負極端子80の接触片81が弾性的に接触する。
ハウジング10の電池ホルダ部13には、図1(b)に示すように、両側部に、第1開口17aおよび第2開口17bが形成されている。したがって、電池ホルダ部13は、互いに対向する一対の壁部13a,13bによって構成されている。第1開口17aおよび第2開口17bは、一方が電池収納空間16に対する電池60の挿入口、他方が電池60の取り出し口とされる開口である。以下、第1開口17aを電池挿入口、第2開口17bを電池取り出し口と仮に定めて、説明を進める。なお、第1開口17aおよび第2開口17bは、どちらを電池挿入口としても電池取り出し口としてもよく、一方から電池60を挿入した場合、電池を挿入した開口が電池挿入口となり、他方が電池取り出し口となるものである。
電池60は、上記のような電池収納空間16での横置きの姿勢で、第1開口17aから電池収納空間16に収納され、また、同じ姿勢で、第2開口17bから取り出される。そのため、これら開口17a,17bは、電池60が通過可能な寸法および形状に設定されている。電池収納空間16に収納された電池60は、突出部61が、内部ハウジング20の後端面に形成された受け部22で受けられる。
受け部22は、電池ホルダ部13の一方(図1(a)で下側)の壁部13bに対応する位置に形成されており、図1(b)に示すように、内部ハウジング20の軸心と同心的な弧状の凹部22aと、この凹部22aの両側になだらかに連なる弧状のマウンド部22bとからなる。上記正極端子70は、受け部22が配された側の電池ホルダ部13の壁部13bとは異なる他方側の壁部13aに近接して、その内側に配されている。電池60は、電池収納空間16に収納された状態で、受け部22の凹部22aに突出部61が嵌り、かつ、正極端子70の接触片71で軸心側に弾性的に押されることにより、その電池収納空間16内に保持される。
内部ハウジング20の後端面であって、電池ホルダ部13の壁部13aに対応する外周部分には、凸部23が形成されている。この場合、凸部23が正極端子70の両側に一対の状態で形成されている。これら凸部23と、上記受け部22が形成されていることにより、図1(a)に示すように、第1開口17aあるいは第2開口17bから見た電池収納空間16の形状(電池60の出し入れ方向に直交する断面形状)は、電池60の側面視と相似した形状に見える。
上記電池ホルダ部13の外周側には、円筒状のカバー90が、軸方向に摺動自在に装着されている。このカバー90の軸方向の長さは、電池ホルダ部13のそれとほぼ同じであり、電池ホルダ部13の外周面全面を覆う状態の位置で、第1開口17aおよび第2開口17bを塞ぐ。また、このカバー90を図1(a)で右側にスライドさせると、図2(a)に示すように、第1開口17aおよび第2開口17bが開く。なお、この図2(a)および図2(b)では、電池60が内蔵されていない状態を示している。
カバー90の前端内周面には、互いに180°離れた位置にストッパ91が形成されている。これらストッパ91は周方向に延びる細い凸条であり、カバー90のスライド時に、一方は第1開口17a内に、他方は第2開口17b内に、存在するようになされている。カバー90は周方向のいずれの方向にも摺動可能となっているが、各ストッパ91が、それぞれ電池ホルダ部13の各壁部13a,13bの軸方向に延びる縁(これら縁は、第1開口17aおよび第2開口17bを形成している)に当接することにより、それ以上の回動が規制される。また、カバー90を開いていくと、各ストッパ91は底板15の大径部15bに当接し、これによってカバー90の抜け止めがなされ、その状態で、カバー90は全開となる。このようにカバー90が開いた状態(図2(a)で示す)から、カバー90をイヤーチップ50側である先端方向にスライドさせていくと、カバー90の先端縁がハウジング10のテーパ部12の後端縁に当接し、これでカバー90が全閉となる。
電池ホルダ部13における各壁部13a,13bのテーパ部12側の外周面には、周方向に沿って延びる溝18が形成されている。この溝18は、カバー90のストッパ91が嵌合する溝であって、各壁部13a,13bの一方の周方向側の端面が、溝18にストッパ91が入り込むように開口している。カバー90を全閉とした状態で、カバー90を、溝18の開口側に回動させると、各ストッパ91は、それぞれ溝18に入り込んで嵌合する。これによってカバー90はスライド不能となり、カバー90の全閉の状態が保持される。なお、カバー90の外周面には、滑り止めとして、軸方向に延びる複数の凸条92が、周方向に等間隔をおいて形成されている。
次いで、上記実施形態の補聴器1の作用を説明する。
この補聴器1では、電池ホルダ部13内の電池収納空間16に電池60が収納されると、その電池60の正極が正極端子70の接触片71に接触し、負極が負極端子80の接触片81に接触し、電源がオンとなる。この状態で、イヤーチップ50を外耳道に挿入して使用する。音は、集音孔21から、ハウジング10内に入ってマイクロホン30で集音され、その音は、回路基板32で増幅されて、レシーバ31から放音される。そして、その音は、音道管40内からイヤーチップ50の先端開口を経て、外耳内に放音される。
続いて、収納された電池60を交換する際の手順を説明する。
カバー90を回動させてストッパ91を溝18から抜き、次いで、カバー90をスライドさせ、ストッパ91を底板15の大径部15bに当接させてカバー90を全開の状態とする。これで、第1開口17aおよび第2開口17bが全開の状態となる。新たに収納する新しい電池を、収納されている古い電池と同じ姿勢、すなわち、負極を前方に向け、かつ、軸方向をハウジング10と平行にした横置きの姿勢とし、その電池を、第1開口17aから電池収納空間16に向けて挿入していく。
新しい電池60は、受け部22の第1開口17a側のマウンド部22bに突出部61が乗り上げながら、かつ、正極端子70の接触片71を正極である周面が外周側に押しながら、電池収納空間16に入っていく。一方、古い電池60は、電池収納空間16に入ってくる新しい電池60に押し出され、受け部22の第2開口17b側のマウンド部22bに突出部61が乗り上げ、正極である周面が正極端子70の接触片71の凹所71aから抜けていく。新しい電池60は、突出部61が受け部22の凹部22aに嵌り、かつ、周面が正極端子70の接触片71の凹所71aに嵌ることにより、電池収納空間16に収納され、これと同時に、古い電池60は第2開口17bから飛び出し、取り出される。このように新しい電池60が収納されたら、カバー90を前方にスライドさせて閉め、カバー90を回動させてストッパ91を溝18に嵌合させ、カバー90を閉める。以上により、電池の交換が終了する。
上記実施形態の補聴器1によれば、電池挿入口である第1開口17aから新しい電池を挿入すると、この新しい電池によって古い電池が押し出されて、電池取り出し口である第2開口17bから取り出される。このように、新しい電池の収納と古い電池の取り出しを同時に行うことができるので、電池交換作業を容易に、かつ円滑に行うことができる。この交換作業のしやすさは、補聴器といった小型の電子機器にとって、とりわけ有用である。また、電池収納空間16に収納されている古い電池を見ながら新しい電池を挿入するので、極性を誤ることなく正確に新しい電池を収納することができる。特に、上記実施形態の場合は、受け部22と凸部23とによって、電池収納空間16は電池60と相似した形状に見えるので、極性を誤ることが一層防止されるとともに、空の状態の電池収納空間16に電池60を収納する際にも、極性を誤る誤挿入を起こしにくい。
次に、図3を参照して本発明の他の実施形態に係る補聴器を説明する。
この補聴器2は、外耳道に挿入される円筒状のハウジング100と、このハウジング100の後端開口を開閉自在に塞ぐ蓋体110とを備えている。図3では、蓋体110は開いている状態で、この蓋体110は、ヒンジ軸111を介してハウジング100の後端縁にヒンジ結合されている。蓋体110は、ハウジング100に対して図示せぬ係合手段によって着脱自在に係合され、係合状態で、閉じた状態が保持される。蓋体110の表面側(図3では裏側になっていて見えない)には、集音孔が形成されており、また、回転式のボリュームノブが設けられている。蓋体110の内部には、図示せぬマイクロホン、回路基板が内蔵されている。
一方、ハウジング100の内部には、この内部に固定されたガスケット120を介してレシーバ31が収納されている。このレシーバ31は、通電線130を介して上記回路基板に接続されている。通電線130は、蓋体110の内部に導入されて回路基板に接続されており、この回路基板には、上記マイクロホンも接続されている。
蓋体110の内側には、回路基板に接続された負極端子140が固定されている。この負極端子140は、蓋体110の内面に固定される一対の側板部141と、これら側板部141の上端間にわたる上板部142とを備えた門型状に形成されたものである。各側板部141から上板部142への移行部分には、内側に湾曲した湾曲部143が形成されている。蓋体110と負極端子140とで囲まれる内部が、電池60が収納される電池収納空間160とされている。したがって、負極端子140には、電池収納空間160に対する一対の開口が形成されていることになる。これら開口は、図3では手前側の一方しか見えず、奥側の他方の開口は、電池によって見えない。ここで、手前側の開口を第1開口170a、見えない奥側の開口を第2開口とする。
電池60は、上記実施形態と同様のもので、軸方向一端側の突出部61の端面が負極、他端面から周面にわたる部分が、正極である。この電池60は、負極側である突出部61を負極端子140の上板部142側に向けた姿勢で、第1開口170aから電池収納空間160に挿入されて収納され、第2開口から取り出される。電池60が電池収納空間160に収納された状態で、負極は上板部142に接触し、突出部61と反対側の端面:正極が、蓋体110の内面に設けられて回路基板に接続された図示しない正極端子に接触し、これによって電池60は電池収納空間160内に保持される。上記電池収納空間160は、湾曲部143が形成されていることにより、第1開口170aあるいは第2開口から見た形状(電池の出し入れ方向に直交する断面形状)は、電池の側面視と相似した形状に見える。また、側板部141と湾曲部143の内側には、絶縁部材によるコーティング層165が形成されている。このコーティング層165により、電池60の正極が負極端子140に接触することを防止している。
この実施形態では、電池60が電池収納空間160に収納されると、その電池60の正極が蓋体110の内面に設けられた正極端子70に接触し、負極が負極端子140の上板部に接触し、電源がオンとなる。この状態で、ハウジング100の先端側を外耳道に挿入して使用する。音は、上記集音孔から、蓋体110内に入って上記マイクロホンで集音され、その音は、上記回路基板で増幅されて、レシーバから放音される。そして、その音は、ハウジング100の先端部から外耳に放音される。
続いて、収納された電池60を交換する際の手順を説明する。
蓋体110を開き、新たに収納する新しい電池60を、収納されている古い電池60と同じ姿勢、すなわち、負極側の突出部61を負極端子140の上板部142側に向けた姿勢とし、その電池60を、第1開口170aから電池収納空間160に向けて挿入していく。
新しい電池60は、第1開口170aから電池収納空間160に入っていき、一方、古い電池60は、新しい電池60に押し出されていく。新しい電池60が電池収納空間160に収納されると、これとともに、古い電池60は第2開口から飛び出し、取り出される。このように新しい電池60が収納されたら、蓋体110を閉める。以上により、電池の交換が終了する。
この実施形態の補聴器2によっても、先の実施形態と同様に、新しい電池の収納と古い電池の取り出しを同時に行うことができるので、電池交換作業が容易に、かつ円滑に行うことができる。また、極性を誤ることなく正確に新しい電池を収納することができる効果も、先の実施形態と同様に奏される。
なお、上記各実施形態は本発明を補聴器に適用したものであるが、本発明はこのような補聴器に限定されるものではなく、電池が出し入れ自在に収納される電池収納空間を有する電池ホルダ部と、この電池ホルダ部の電池収納空間に収納された電池を電源として作動する作動部とを備えた電子機器であれば、いかなるものにでも適用することができ、とりわけ補聴器のような小型の電子機器に好適である。
本発明の一実施形態に係る補聴器であって、(a)はカバーが閉じた状態の側断面図、(b)は(a)の1B−1B線矢視断面図である。 本発明の一実施形態に係る補聴器であって、(a)はカバーが開いた状態の側断面図、(b)は(a)の2B−2B線矢視断面図である。 本発明の他の実施形態に係る補聴器の斜視図である。
符号の説明
1,2…補聴器(電子機器)、13…電池ホルダ部、16,160…電池収納空間、
17a,170a…第1開口、17b…第2開口、30…マイクロホン、
31…レシーバ、32…回路基板、60…電池、90…カバー、
140…負極端子(端子)。

Claims (5)

  1. 電池が出し入れ自在に収納される電池収納空間を有する電池ホルダ部と、
    この電池ホルダ部の前記電池収納空間に収納された電池を電源として作動する作動部とを備えた電子機器であって、
    前記電池ホルダ部には、該電池ホルダ部の外部と前記電池収納空間とを連通させ、かつ、該電池収納空間を介して互いに連通する第1開口および第2開口が形成され、
    これら第1開口および第2開口のうちのいずれか一方が前記電池収納空間に電池を挿入するための電池挿入口とされ、他方が電池収納空間から電池を取り出すための電池取り出し口とされることを特徴とする電子機器。
  2. 前記電池挿入口から前記電池収納空間に電池を挿入して収納することにより、該収納される電池によって、電池収納空間に収納されていた電池が押し出されて前記電池取り出し口から取り出されるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電池ホルダ部には、前記電池収納空間を開閉するカバーが装着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記電池ホルダ部は、前記電池の電極が接触する端子を兼ねていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記電池収納空間は、該電池収納空間に対する前記電池の出し入れ方向に直交する断面形状が、電池の外形に応じた異形であり、電池は、この電池収納空間の断面形状に合わせて挿入されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器。

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