JP2005283941A - 電子写真受像紙 - Google Patents

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浩男 石田
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Abstract

【課題】本発明はトナー粒子による画像の微妙な凹凸感を解消する。
【解決手段】紙支持体上に空隙を有する塗層を少なくとも1層以上設けた電子写真受像において、紙支持体の密度が0.95g/cm以上かつ、空隙を持つ塗層が熱可塑性微粒子を主体とし、更に熱処理することを特徴とする電子写真受像紙。更に、該紙支持体がセルロースパルプを主体とし、含有量が85質量%以上であること、表面電気抵抗率が1×108〜1×1011Ωであること、熱可塑性微粒子の連続被膜化温度が80℃以上150℃以下であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は乾式電子写真方式の複写機若しくはプリンタ−に関し、更に詳しくは優れた発色性、鮮明性、印字の均一性に優れた特性を持つ改良された電写真受像紙に関するものである。
近年、オフィスに於ける文書も情報量が多いカラー化が進んでおり、電子写真方式の複写機やプリンター、インクジェット方式のプリンターや複写機、溶融方式の熱転写プリンター等の記録方式の機器が、種々の用途に応じて使用されており、ユーザーはこれらのプリント、複写方式に適性を持つ記録用紙を選択して使用している。
特にオフィスではモノクロコピーが主体で電子写真方式のレーザーコピー機が多く設置されていた。カラー化の波は電子写真にも当然巻き込み、多くの機器が市場に出回っている。これらに使用される用紙は普通紙と呼ばれ炭酸カルシウムを含有する紙が多く用いられている。安価であり、レーザーコピー機の搬送性も良好な用紙が提供されている。
電子写真方法によりカラー画像を形成する方法としては、感光体に、色分解光を照射して色別に静電潜像を形成し、これら色別の静電潜像を、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)等のカラートナーにより逐次現像して色別にカラートナー像を形成し、各色のトナー像を当該トナー像を形成するたびごとに転写用紙上に重ね合わせて転写し、これらのトナー像を加熱し、定着してカラー画像を形成する方法がある。また別の方法としては、前記色別のカラートナー像を転写用紙ではなくて感光体上に重ね合わせて形成し、この重ね合わされたカラートナー像を転写用紙上に一括転写し、これを加熱し、定着してカラー画像を形成する方法がある。ところが上記に述べたとおり、カラー電子写真方式で得られる画像はトナー粒子による画像形成でありトナーが用紙の上に乗っている様な印象を受けることが多い。また、トナー定着画像部がトナー特有の光沢を持ち、用紙全体とは光沢が微妙に異なり不自然な画像となり易い。
これについて改善が提案されている。画像部分で最大にトナーが乗る部分をデジタル的に検出し全体がその厚みになるよう別の色を持たないトナーを乗せて定着する方法を提案している(例えば特許文献1参照)。また受像紙に熱可塑性の透明樹脂を設けその中にトナー粒子を埋め込むことを提案している(例えば特許文献2参照)。しかしながら十分な画像及び非画像部全体の光沢や平面性の均一感が得られないことがある。
特開平5−6033号公報2頁 特開平11−160905号公報2頁
それらの欠点を改善すべく鋭意検討を加えたところ、下記に詳細に説明するように改善が図れた。カラートナー粒子が表面に乗り、且つ定着時に接着用の樹脂が溶融して光沢を帯びて元の用紙の光沢とは異なって均一性に欠ける。この不均一性を以下の方法で改善を図ることができる。
本発明は、空隙を有する受像層を少なくとも1層以上設けた電子写真受像紙において、紙支持体の密度が0.95以上であり、空隙を持つ受像層が熱可塑性微粒子であり、かつトナーにより画像形成された受像層を熱処理するものである。
更に、紙支持体は、JIS K 6911による表面電気抵抗率が1×108〜1×1011Ωであることが好ましい。
また、紙支持体の組成が天然セルロースパルプを主体とし、パルプの含有率が85質量%以上であること好ましい。
熱可塑性微粒子の連続被膜化温度が80℃以上150℃以下の熱可塑性微粒子であると好ましい。
カラーレーザーコピーのトナー付着部分と非画像部分が光沢や質感が異なりカラー画像としての品位を損なうことがあるが、本発明を実施することにより今まで違和感のある画像が、均質で優れたトナー画像を得ることができ、見た目の一体感が確保でき良好な画像を得ることが可能である。
紙支持体を構成する天然セルロースパルプとしては、通常製紙用に使用されるパルプ、即ち、針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフトパルプ、針葉樹サルファイトパルプ、広葉樹サルファイトパルプ等の晒ケミカルパルプ等、1種もしくは2種以上混合して用いられる。又、白色度が高いメカニカルパルプであってもよい。更に、藁、エスパルト、バガス、ケナフ等の草類繊維、麻、楮、雁皮、三椏等の靱皮繊維、綿等より製造した非木材パルプでもよい。これらの中では通常工業的に最も多用される針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフトパルプ、針葉樹サルファイトパルプ、広葉樹サルファイトパルプ等の晒ケミカルパルプが特に好ましい。
セルロースパルプは抄紙適性、並びに強度、平滑性、地合の均一性等の紙の諸特性等を向上させるため、ダブルディスクリファイナ等の叩解機により叩解されるのが通常である。叩解の程度は、カナディアン スタンダード フリーネスで250ml〜450mlの範囲で目的に応じて選択することが出来る。
叩解されたセルロースパルプスラリーは、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、または、丸網抄紙機等の抄紙機により抄紙されるが、本発明では、通常抄紙に際して用いられるパルプスラリーの分散助剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、填料、サイズ剤、定着剤等の諸添加物は全て必要に応じて添加することが可能である。更に、必要であれはpH調節剤、染料、有色顔料、及び蛍光増白剤等も添加することが可能である。本発明で使用する紙支持体はセルロースパルプを85質量%以上として、填料およびその他を15質量%以下とする。填料を加えることで紙支持体の不透明度や密度を上げることがし易くなる。しかしセルロースパルプが85質量%未満であると、パルプの持っているクッション性が劣るようになり、トナーの転写時には転写不良が起きたり、加熱処理後には面質が荒れて均質な面にならない。また、填料が多くなると機器の内部に填料が落ちやすくなり画像の汚れや機器のトラブルとなる。
分散助剤としては例えばポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド、とろろあおい等が、紙力増強剤としては例えば植物性ガム、澱粉、カルボキシ変性ポリビニルアルコール等のアニオン性紙力増強剤、カチオン化澱粉、カチオン性ポリアクリルアミド、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂等のカチオン性紙力増強剤が、填料としては例えばクレー、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等が、サイズ剤としては例えば高級脂肪酸塩、ロジン、マレイン化ロジン等のロジン誘導体、ジアルキルケテンダイマー、アルケニル或いはアルキルコハク酸塩、エポキシ化脂肪酸アミド、多糖類エステル等が、定着剤としては例えば硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の多価金属塩、カチオン化澱粉、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂等のカチオン性ポリマー等が、pH調節剤としては塩酸、苛性ソーダ、炭酸ソーダ等が用いられる。
また、本発明に用いられる紙支持体は、水溶性高分子添加剤をはじめとする各種の添加剤を含有する液で、タブサイズ、もしくはサイズプレスすることも可能である。
上記水溶性高分子添加剤としては、例えば澱粉、カチオン化澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール誘導体、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、セルロースサルフェート等のセルロース誘導体、ゼラチン、カゼイン、大豆蛋白等の水溶性天然高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩、ポリスチレンスルフォン酸ナトリウム等、無水マレイン酸樹脂等の水溶性高分子、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性合成樹脂等の水性高分子接着剤等が用いられ、さらにこの他、サイズ剤として石油樹脂エマルション、スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステルのアンモニウム塩、アルキルケテンダイマー乳化物、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン等のディスパーションが挙げられる。その他の添加剤としては、帯電防止剤として、無機電解質である塩化ナトリウム、塩化カルシウム、ボウ硝等が、吸湿性物質としてグリセリン、ポリエチレングリコール等が、顔料としてクレー、カオリン、タルク、硫酸バリウム、酸化チタン等が、pH調節剤として塩酸、苛性ソーダ、炭酸ソーダ等が用いられ、その他染料、蛍光増白剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を組み合わせて使用することも可能である。
電子写真方式による画像が静電気を利用し転写するために通常の雰囲気に於ける転写を良好にするために、また画像周辺にトナーが飛散による汚れ防止、給紙不良を防止するため、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ポリスチレンスルホン酸塩、アクリル系四級アンモニウム塩等の導電剤を添加することが好ましい。またサイズ処理後の原紙の表面電気抵抗率が1×108より下回ると、電子写真記録方式で、例えば80%RHなどという湿度の高い条件下で記録する場合にトナーの転写効率が低下し、結果として印字濃度が低下する。逆に表面電気抵抗率が1×1011Ωを上回ると例えば20%RHなどという湿度の低い条件下で記録する場合には、画像周辺にトナーが飛散したり白紙部のトナーによる汚れが生ずる。また、給紙時に用紙と給紙ロール間または用紙間で静電気が発生し易くなったり、コピ−後に用紙の静電気が除電されにくくなり排紙時に用紙間付着するなどのトラブルが発生する。
原紙の密度を上げるには抄紙のプレス圧を上げたり、カレンダー処理を強めにして密度を確保することができる。カレンダーは用紙全体の密度を上げるためにチルドロールと呼ばれる鋼鉄製のロールが積み上げられた物である。圧力を上げるに当たりロールの撓み、用紙の幅方向の微小な変動を平均化できるようにロールのクラウンを可変にした物を使用する。
填料は天然の素材でも人工の素材でも、無機でも有機でも問題ないが均質な物が好ましい。
本発明の支持体の坪量は30〜300g/m程度のものが用いられるが、本発明で好ましく用いられるのは、100g/m以上の坪量のものである。支持体との接着性の向上を図る目的で支持体と電子写真トナーの受像層の中間にアンカーコート層を設けたり、耐水性の付与やカール調整の目的で必要に応じて支持体を介した反対側に耐水層やカール防止層を設けることは何ら差し支えない。
本発明で使用出来る熱可塑性微粒子としては、例えばポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポリメトキシスチレン、ポリクロルスチレン等のポリモノビニリデン芳香族、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体等のポリオレフィン類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリ酢酸ビニル等のビニル化合物、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/ビニルアルコール共重合体、エチレン/塩ビ/酢ビ三元共重合体等のオレフィン類/ビニル化合物の共重合体、ポリ(メタ)アクリレート、ポリクロルアクリレート、ポリアルキル(メタ)アクリレート等のα、β−エチレン性不飽和酸のエステル類の重合体等及びこれらの共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の線状ポリエステル化合物、ナイロン等の脂肪族ポリアミド、ポリウレタン、アイオノマー等が挙げられる。
熱可塑性微粒子による空隙にトナー粒子の一部分が入り込み、熱処理を行うことで、トナー粒子と熱可塑性微粒子が一体化して平準化することにより不均質な見た目を改善できる。
熱可塑性微粒子の連続被膜化温度は80℃以上150℃以下であることが好ましい。本発明で言う連続被膜化温度とは、熱可塑性微粒子が加熱により粒子状から連続被膜に変化する温度であり、次の様にして測定した。第一に、PETフィルム上に熱可塑性微粒子の水分散液を乾燥固形分で5g/mとなるように均一に塗布し、測定用試料とした。第二に、該測定用試料にシリコーン離型フィルムを介して市販のラミネータを異なる温度水準において18cm/分の速度で通過させ、連続被膜を形成したとみなされる最低温度を連続被膜化温度とした。連続被膜形成の判断基準は、1)塗布層が透明化する、2)塗布層が平滑化する、3)鋭利な器物で表面を擦って得られる塗布層からの脱落物が非連続体ではなく連続被膜状である、の3項目を満たすこととした。連続被膜化温度が80℃より低いと本電子写真受像紙の製造時において微粒子状態を維持できないことや、コピー機内でのトナー定着時にトラブルとなったりする。連続被膜化温度が150℃より高いと被膜化を行うために高温が必要となったり、トナー粒子の流れが起きやすく画像の乱れが発生する傾向がある。
本発明の熱処理の方法としては、例えばバライタ写真印画紙の乾燥に用いられるフェロタイプ乾燥機のような熱ドラムに圧着する方法、少なくとも熱可塑性有機高分子微粒子を含有する受像層と接する側のロールを加熱ロールとした1対以上のロールの間を圧力を加えながら通す方法、予めヒーター等で受像紙層を加熱して、熱可塑性微粒子を溶融させた上でドラム或いはロール或いはフィルムに圧着する方法、等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。これらの加圧・加熱工程において、熱可塑性微粒子を含有する受像紙層と接するドラム或いはロール或いはフィルムに、離型剤を塗布したり、予め離型処理が施された材料を使用することは何ら差し支えない。
下記に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが,勿論、本発明の範囲はそれらにより限定されるものでない。なお実施例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り、「質量部」及び「質量%」を示す。
<支持体A>
ダブルディスクリファイナで330ml、csfまで叩解した広葉樹漂白クラフトパルプを70質量%、及びダブルディスクリファイナで400ml、csfまで叩解した針葉樹漂白クラフトパルプを30質量%から成る混合パルプに対し、カチオン化澱粉1.0質量%、アルキルケテンダイマーサイズ剤0.1質量%、及び重質炭酸カルシウム填料を6質量%添加して、濃度1質量%の紙料スラリーを調製した。その紙料スラリーから、長網抄紙機で紙匹を形成しプレスで搾水後、多筒式ドライヤー乾燥工程で乾燥し、乾燥の途中で酸化澱粉の5質量%及び食塩4質量%の溶液をサイズプレスし(付着量は両面乾燥固形分で3.5g/m)、最終的に得られる基紙水分が絶乾水分で8質量%になるように乾燥し、マシンカレンダ処理して、坪量120g/m、密度0.98g/cmの受像紙用の支持体Aを製造した。支持体Aの表面抵抗値は8.7×10Ωであった。
<支持体B>
ダブルディスクリファイナで330ml、csfまで叩解した広葉樹漂白クラフトパルプを70質量%、及びダブルディスクリファイナで400ml、csfまで叩解した針葉樹漂白クラフトパルプを30質量%から成る混合パルプに対し、カチオン化澱粉1.0質量%、アルキルケテンダイマーサイズ剤0.1質量%、及び重質炭酸カルシウム填料を18質量%添加して、濃度1質量%の紙料スラリーを調製した。その紙料スラリーから、長網抄紙機で紙匹を形成しプレスで搾水後、多筒式ドライヤー乾燥工程で乾燥し、乾燥の途中で酸化澱粉の5質量%及び食塩4質量%の溶液をサイズプレスし(付着量は両面乾燥固形分で3.5g/m)、最終的に得られる基紙水分が絶乾水分で8質量%になるように乾燥し、マシンカレンダ処理して、坪量120g/m、密度0.98g/cmの支持体Bを製造した。
<支持体C>
支持体Aに使用した紙料を用いて抄造時に、プレス圧並びにカレンダー圧条件を変更して坪量120g/m、密度1.06g/cmの支持体Cを製造した。
<支持体D>
支持体Aに使用した紙料を用いて抄造時に、プレス圧並びにカレンダー圧条件を変更して坪量120g/m、密度1.12g/cmの支持体Dを製造した。
<支持体E>
支持体Aに使用した紙料を用いて抄造時に、支持体Aに使用したサイズプレス液に導電剤(ケミスタット6120三洋化成工業(株)製)を5質量%追加し、サイズプレス(付着量は両面乾燥固形分で3.5g/m)した以外は支持体Aと同様にした支持体Eを作成した。支持体Eの表面抵抗値は9.0×10Ωであった。
<支持体F>
ダブルディスクリファイナで330ml、csfまで叩解した広葉樹漂白クラフトパルプを70質量%、及びダブルディスクリファイナで400ml、csfまで叩解した針葉樹漂白クラフトパルプを30質量%から成る混合パルプに対し、カチオン化澱粉1.0質量%、アルキルケテンダイマーサイズ剤0.1質量%、及び重質炭酸カルシウム填料を6質量%添加して、濃度1質量%の紙料スラリーを調製した。その紙料スラリーから、長網抄紙機で紙匹を形成しプレスで搾水後、多筒式ドライヤー乾燥工程で乾燥し、乾燥の途中で酸化澱粉の5質量%の溶液をサイズプレスし(付着量は両面乾燥固形分で3.5g/m)、最終的に得られる基紙水分が絶乾水分で8質量%になるように乾燥し、マシンカレンダ処理して、坪量120g/m、密度0.98g/cm、表面抵抗9.0×1013Ωの電子写真受像紙用の支持体Fを製造した。
支持体Aを用いて下記の熱可塑性微粒子塗工液をエアーナイフコーターにより、乾燥塗布量で5g/mとなるように設けた電子写真受像紙Aを作成した。
<受像層塗工液1>
受像層塗工液は、以下の処方により調製した。粉体として供給される熱可塑性微粒子は、予めホモジナイザーを使用して予備分散を行った上で、各成分を順次添加しながらラボミキサーにて撹拌・混合を行って塗工液とした。
熱可塑性微粒子 100部
ポリビニルアルコール 5部
スミレーズレジン5004(耐水化剤) 0.5部
固形分濃度 30%
尚、熱可塑性微粒子として三井化学社製ケミパールM−200(低密度ポリオレフィン、粒子径6μm、連続被膜化温度105℃)、ポリビニルアルコールとしてクラレ社製PVA235を用いた。
実施例1において、支持体をBに変更したことにより受像紙Bを作成した。
実施例1において、支持体をCに変更したことにより受像紙Cを作成した。
実施例1において、支持体をDに変更したことにより受像紙Dを作成した。
実施例1において、支持体をEに変更したことにより受像紙Eを作成した。
実施例1において、支持体をFに変更したことにより受像紙Fを作成した。
(比較例1)
<支持体G>
ダブルディスクリファイナで330ml、csfまで叩解した広葉樹漂白クラフトパルプを70質量%、及びダブルディスクリファイナで400ml、csfまで叩解した針葉樹漂白クラフトパルプを30質量%から成る混合パルプに対し、カチオン化澱粉1.0質量%、アルキルケテンダイマーサイズ剤0.1質量%、及び重質炭酸カルシウム填料を6質量%添加して、濃度1質量%の紙料スラリーを調製した。その紙料スラリーから、長網抄紙機で紙匹を形成しプレスで搾水後、多筒式ドライヤー乾燥工程で乾燥し、乾燥の途中で酸化澱粉の5質量%溶液をサイズプレスし(付着量は両面乾燥固形分で3.5g/m)、最終的に得られる基紙水分が絶乾水分で8質量%になるように乾燥し、マシンカレンダ処理して、坪量120g/m、密度0.80g/cmの電子写真受像紙用の支持体Hを製造した。
上記実施例1で使用する受像層塗工液を支持体Gに塗工することで受像紙Gを得た。
<受像層塗工液2>
受像層塗工液2は、受像層塗工液1の熱可塑性微粒子として三井化学社製ケミパールM−200に代えて中央理化工業製アクアテックスHA1100(エチレン/酢酸ビニル共重合体、粒子径0.8μ、連続皮膜化温度70℃)を用いた以外は受像層塗工液1と同様の配合で調製した。それを実施例1と同様ににして受像紙Hを得た。
<受像層塗工液3>
受像層塗工液3は、受像層塗工液1の熱可塑性微粒子として三井化学社製ケミパールM−200に代えてローム・アンド・ハース社製ローペイクHP−91(スチレン/アクリル共重合体、粒子径1.0μ、連続皮膜化温度160℃)を用いた以外は受像層塗工液1と同様の配合で調製した。それを実施例1と同様にして受像紙Iを得た。
得られた各電子写真受像紙はカラー写真、着色グラフ及び文字を配置したテストチャートをキヤノン製ピクセル(R)ディオにて複写する。続けて、得られたトナー画像を、フェロタイプ乾燥機の熱ドラムに圧着する方法で処理した。
評価方法については実施例並びに比較例で得られた熱処理済みの受像紙を下記の項目について評価した。
<光沢均一性>画像部と非画像部との光沢性を目視によりグレード付け評価を実施した。光沢の差が認められない物;○、若干の差が認められる;△、明らかな差が認められる;×とした。
<表面均一性>これも目視によるが肉眼による判定が最も的確であると考えられるので採用した。微細な凹凸感を得られた用紙全体を観察し、グレード付けして評価した。全体に均一であり最も良い;○、やや少ないながら凹凸感がある;△、凹凸感がはっきりと分かる;×とした。
<操作性>これは2つの点を評価している。一つはレーザーコピー機での操作性であり、高速通紙ができにくい、定着性が劣るを判定した。操作性に問題なし;○、やや操作性に不安があるが品質的には問題なし;△、操作性に問題有り;×とした。
これらの評価結果を表1に示す。
Figure 2005283941
結果を表1にまとめてあるが、本発明によればトナーが定着されている部分とそれ以外の白紙の部分での光沢の差が無くなり均一に見える。これは支持体の密度が向上すると一層均一になり良好となる。また、比較の支持体の密度では表面の凹凸感がかなり有るがそれらが密度を上げることで微小な凹凸感が減少し均一性が得らている。一部支持体の表面抵抗が高いと冬場の室内の環境を想定した試験室では通紙性に注意を払わないと2枚が重なって搬送されることがある。一方表面抵抗が低いと高湿の夏の環境ではトナーの転写が少なくなることが起きる。一般的な環境下ではいずれも問題はなかった。
オフィスに於いて、印刷出力やコピーがカラー画像になりその品質が向上してきている。それらの出力物の均質性に優れた出力物を得ることができ、広く応用が可能である。

Claims (4)

  1. 紙支持体上に空隙を有する受像層を少なくとも1層以上設けた電子写真受像紙において、紙支持体の密度が0.95g/cm以上かつ、空隙を持つ受像層が熱可塑性微粒子を主体とし、更に熱処理することを特徴とする電子写真受像紙。
  2. 該紙支持体がセルロースパルプを主体とし、含有量を85質量%以上であることを特徴とする特許請求項1記載の電子写真受像紙。
  3. 該紙支持体の、JIS K 6911による表面電気抵抗率が1×108〜1×1011Ωであることを特徴とする特許請求項1乃至2記載の電子写真受像紙。
  4. 該熱可塑性微粒子の連続被膜化温度が80℃以上150℃以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真受像紙。
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