JP2005268840A - Icカード - Google Patents

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Abstract

【課題】 ICカード所有者からICカードの使用を許可された代理人の認証処理に用いる生体情報が、ICカードの記憶手段に記憶されていた場合に、その生体情報の不正な書き換えを防止することができ、また、生体情報を書き換えされた場合でも検証で検出することで改ざんされたことがわかるようにしてセキュリティを確保するICカードを提供する。
【解決手段】 所有者の代理人がICカードを使用する際に、該代理人の生体情報を用いて認証を行えるようにしたICカードにおいて、代理人の生体情報がデジタル署名を付された状態で記憶された代理人生体情報記憶部と、前記デジタル署名を付す際に用いるプライベート鍵が記憶されたプライベート鍵記憶部と、プライベート鍵でデジタル署名が付された代理人の生体情報を検証する際に用いる公開鍵の公開鍵証明書が記憶された公開鍵証明書記憶部とを有する記憶手段とを有している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ICカード所有者の代理人がICカードを使用する際に、該代理人の生体情報を用いて認証を行えるようにしたICカードに関する。
従来、ICカードは、ICカードが発行された本人だけが使用できるようにアクセス制御がされていて、第三者によるICカードの不正使用を保護している。
したがって、本来、正規に使用権限を有しているICカード所有者以外の者が、そのICカードの使用をすることができないように制限することは、セキュリティ上からも好ましいことであるが、そのICカード所有者に予期することのできない不測の事態が発生した場合には、そのICカード所有者の家族や親戚などの善良な第三者であってもそのICカードの使用を行うことができないことになる。
このような不測の事態が生じた場合でも、予めそのICカードの使用を許可しておいた代理人が、そのICカードを使用して種々の処理を行えるようにしておくという考えがある。
このような場合には、そのICカードの使用を許可しておいた代理人が、そのICカードを使用する際に、正規のICカード所有者から使用権限を委託されたアクセス権を有する者であることを認証処理することがセキュリティ上必要になる。
例えば、特開20001−202494号公報には、ICカード所有者からICカードの使用を許可された人の生体情報を、ICカードに記憶させておいて、ICカードの使用に際して生体情報に基づく認証処理を行うICカードと認証方法が記載されている。(特許文献1参照)
しかしながら、ICカードに記憶させておいたICカード所有者からICカードの使用を許可された人の生体情報が、第三者によって書き換えられた場合には、ICカード所有者が許可した者以外の者に、不正にICカードが使用されてしまう危険性がある。
特開20001−202494号公報
本発明は、ICカード所有者からICカードの使用を許可された代理人の認証処理に用いる生体情報が、ICカードの記憶手段に記憶されていた場合に、その生体情報の不正な書き換えを防止することができ、また、生体情報を書き換えされた場合でも検証で検出することで改ざんされたことがわかるようにしてセキュリティを確保するICカードを提供する。
本発明のICカードは、ICカード所有者の代理人がICカードを使用する際に、該代理人の生体情報を用いて認証を行えるようにしたICカードにおいて、前記代理人の生体情報が、デジタル署名を付された状態で記憶された代理人生体情報記憶部と、前記デジタル署名を付す際に用いるプライベート鍵が記憶されたプライベート鍵記憶部と、前記プライベート鍵でデジタル署名が付された代理人の生体情報を検証する際に用いる公開鍵の公開鍵証明書が記憶された公開鍵証明書記憶部とを有する記憶手段とを有していることを特徴とする。

また、本発明のICカードは、前記代理人の生体情報を用いて認証を行う際に、前記代理人生体情報記憶部に記憶されているデジタル署名が付された代理人の生体情報を、前記公開鍵証明書記憶部に記憶されている公開鍵証明書の公開鍵で検証する検証手段を有していることを特徴とする。
更に、本発明のICカードは、前記生体情報が、指紋情報であることを特徴とする。
本発明のICカードは、ICカードの記憶手段に記憶された代理人の生体情報が不正に書き換えられた場合には、公開鍵証明書の公開鍵によりデジタル署名が付された代理人の生体情報を検証した際に、その生体情報が改ざんされたものであることがわかるので、第三者による不正使用を行うことができないという効果がある。
特に、生体情報を指紋情報とすることで、簡単な装置を用いることで認証処理を行うことができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態に係るICカードについて、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るICカードと、このICカードに使用される装置構成を示す図、図2は、本発明の実施形態に係るICカードと、このICカードに使用される装置のシステムブロック図、図3及び図4は、本発明の実施形態に係るICカードを使用する場合の処理手順を示すフローチャートである。
本発明の実施形態に係るICカード1については、生体情報として指紋情報を用いた場合について以下に説明する。
本発明の実施形態に係るICカード1は、例えば、ICカードリーダライタ2及び指紋読取センサー3を備えたパソコン4により構成されたシステムにより使用される。
ICカードリーダライタ2には、ICカード挿入口2aが設けられ、ICカード1をICカード挿入口2aから内部に挿入することで、ICカード1の接続端子部1aがICカードリーダライタ2内の接続端子部と接触させることで送受信可能に接続される。
また、指紋読取センサー3には、指置部3aが設けられ、ICカード1の使用者は、指紋読取センサー3の指置部3aの上に指定された指5を載せることで、生体情報である指紋情報の読み取りが行われる。
指紋読取センサー3で読み取られた指紋情報は、パソコン4に取り込まれ、更にICカードリーダライタ2を介してICカード1へ送られる。
パソコン4には、図2に示すように、表示手段6、記憶手段7、入力手段8、入出力手段9、制御手段10などを有している。
また、ICカード1には、ICカードリーダライタ2との接続端子部からなる接続手段11、デジタル署名生成手段12、デジタル署名検証手段13、生体情報照合手段14、記憶手段15、制御手段16などを備えている。
そして、記憶手段15には、ICカード所有者の生体情報である指紋情報が、デジタル署名を付された状態で記憶されているICカード所有者生体情報記憶部18と、代理人の生体情報である指紋情報が、デジタル署名を付された状態で記憶されている代理人生体情報記憶部19と、デジタル署名を付す際に用いるプライベート鍵が記憶されたプライベート鍵記憶部20と、プライベート鍵でデジタル署名が付された生体情報である指紋情報を検証する際に用いる公開鍵の公開鍵証明書が記憶された公開鍵証明書記憶部21と、認証を行う対象者を特定する認証対象フラグ記憶部22と、ICカード所有者の個人情報が記憶されているICカード所有者個人情報記憶部23とを有している。
更に、記憶手段15には、ICカードの処理手順などを制御するための制御プログラムなどが記憶されている。
公開鍵証明書記憶部21に記憶されている公開鍵証明書には、公開鍵が含まれているが、この公開鍵と、プライベート鍵記憶部20に記憶されているプライベート鍵とは、情報の暗号化と復号化を行う際に一対で使用される鍵であり、プライベート鍵でデジタル署名された生体情報である指紋情報を、この公開鍵によりデジタル検証することができ、デジタル署名された生体情報である指紋情報が改ざんされた場合には、この公開鍵によりデジタル検証で改ざんされたことがわかるようにしてある。
デジタル署名生成手段12は、ICカード所有者生体情報記憶部18にICカード所有者の生体情報である指紋情報を登録する際に、プライベート鍵記憶部20に記憶されているプライベート鍵で生体情報である指紋情報にデジタル署名を付したり、また、代理人生体情報記憶部19にICカード所有者の代理人の生体情報である指紋情報を登録する際に、プライベート鍵記憶部20に記憶されているプライベート鍵で生体情報である指紋情報にデジタル署名を付す機能を有している。
したがって、ICカード所有者生体情報記憶部18に登録されるICカード所有者の生体情報である指紋情報は、プライベート鍵によるデジタル署名が付された状態で登録され、また代理人生体情報記憶部19に登録される代理人生体情報である指紋情報も、プライベート鍵によるデジタル署名が付された状態で登録される。
また、デジタル署名検証手段13は、ICカード所有者生体情報記憶部18に登録されているICカード所有者の生体情報である指紋情報を使用する際に、公開鍵証明書の公開鍵でデジタル署名の検証を行う。
同様に、デジタル署名検証手段13は、代理人生体情報記憶部19に登録されている代理人生体情報である指紋情報を使用する際に公開鍵証明書の公開鍵でデジタル署名の検証を行う。
この検証により、ICカード所有者生体情報記憶部18に登録されている生体情報である指紋情報や、代理人生体情報記憶部19に登録されている代理人生体情報である指紋情報が改ざんされていないかについて検証することができるようにしてある。
生体情報照合手段14は、指紋読取センサー3で読み取られ、ICカードリーダライタ2からICカード1に送られてきた生体情報である指紋情報と、ICカード1の記憶手段17に記憶されている生体情報である指紋情報とを照合して、一致するか否かによる認証を行う機能を有している。
生体情報照合手段14での照合を行う際に、ICカード所有者生体情報記憶部18に登録されているICカード所有者の生体情報である指紋情報と、代理人生体情報記憶部19に登録されているICカード所有者の代理人生体情報である指紋情報とは、いずれもプライベート鍵によるデジタル署名を付された状態で記憶されているので、公開鍵証明書の公開鍵によりデジタル署名が付された生体情報である指紋情報を復号した後に、生体情報である指紋情報同士の照合処理が行われる。
認証を行う対象者を特定する認証対象フラグ記憶部22には、ICカードリーダライタ2を介してパソコン4からICカード1に書き込まれる本人認証コマンドまたは所持者権限委譲コマンドに基づいて、認証対象のフラグが書き換えられる。
認証対象フラグ記憶部22の認証対象フラグが、ICカード所持者本人を示している時には、ICカード所有者生体情報記憶部18に登録されている生体情報を用いた認証処理が行われ、また、認証対象フラグ記憶部22の認証対象フラグが、代理人を示している時には代理人生体情報記憶部19に登録されている生体情報である指紋情報を用いた認証処理が行われる。
次に、本発明のICカード1を使用する際の処理手順を、図3及び図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、ICカード所持者本人が、代理人として指名したい人の生体情報である指紋情報をICカード1の代理人生体情報記憶部19に登録する場合の処理手順を図3に基づいて説明する。
最初に、ICカード所持者本人の生体情報である指紋情報を指紋読取センサー3で読み取る。(ステップS1)
そして、パソコン4の入力手段8から入力した代理人登録コマンドと共に生体情報である指紋情報をICカード1に送る。(ステップS2)
次に、ICカード所有者生体情報記憶部18に登録されているICカード所有者の生体情報である指紋情報を公開鍵証明書の公開鍵を用いて、デジタル署名検証手段13で検証を行う。(ステップS3)
この検証の結果、検証が正常であると認められた場合に、公開鍵証明書の公開鍵でICカード所有者生体情報記憶部18に登録されているICカード所有者の生体情報である指紋情報を復号処理した後に、生体情報照合手段14での照合処理が行われる。(ステップS4)
この照合処理の結果、照合一致した場合には、代理人生体情報記憶部19に対する代理人生体情報である指紋情報の登録処理が可能な状態となる。(ステップS5)
次に、指紋読取センサー3で代理人の生体情報である指紋情報を読み取る。(ステップS6)
指紋読取センサー3で読み取られた代理人の生体情報である指紋情報は、ICカードリーダライタ2からICカード1に送られて、プライベート鍵記憶部20に記憶されているプライベート鍵によりその代理人の生体情報である指紋情報にデジタル署名が付されてから代理人生体情報記憶部19に登録される。(ステップS7)
尚、ステップS3におけるデジタル署名検証手段13で検証の結果、検証が異常である場合には、処理を終了する。
以上の処理により、ICカード所有者だけが、代理人の生体情報である指紋情報を代理人生体情報記憶部19に登録させることができるようにしてある。
また、代理人生体情報記憶部19に登録される生体情報である指紋情報は、公開鍵証明書記憶部21に記憶されている公開鍵証明書の公開鍵でデジタル署名検証可能な状態で記憶されているので、たとえ第三者が不正に改ざんしても検証により改ざんされたことがわかる。
次に、ICカード所有者に不測の事態が生じて、代理人がICカード1を使用することになった場合における処理手順を図4のフローチャートに基づいて説明する。
まず代理人の生体情報である指紋情報を指紋読取センサー3で読み取る。(ステップS10)
そして、パソコン4の入力手段8から入力した所有者権限委譲コマンドと共に生体情報である指紋情報をICカード1に送る。(ステップS11)
次に、代理人生体情報記憶部19に登録されている代理人の生体情報である指紋情報を公開鍵証明書の公開鍵を用いて、デジタル署名検証手段13で検証を行う。(ステップS12)
この検証の結果、検証が正常であると認められた場合に、公開鍵証明書の公開鍵で代理人生体情報記憶部19に登録されている代理人の生体情報である指紋情報を復号処理した後に、生体情報照合手段14での照合処理が行われる。(ステップS13)
この照合処理の結果、照合一致した場合には、記憶手段17のカード所有者個人情報記憶部23に登録されている情報を読み出して、パソコン4でICカード1による種々の処理を行うことが可能な状態となる。(ステップS14)
尚、ステップS12におけるデジタル署名検証手段13で検証の結果、検証が異常である場合には、処理を終了する。
以上の処理により、ICカード所有者だけが認めた代理人による処理が行えるようにしてあり、代理人が処理する際に、代理人生体情報記憶部19に登録されている代理人の生体情報である指紋情報が改ざんされたか否かも検証できるようにしてあるので、第三者による改ざんなどが行われている場合でも確認できる。
上記の実施形体においては、生体情報を指紋情報とした場合について説明したが、個々の人間が異なる状態で保有する身体的特徴であれば生体情報として用いることができる。
例えば、網膜、血管パターン、顔形、手形、などを用いてもよい。
本発明の実施形態に係るICカードと、このICカードに使用される装置構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るICカードと、このICカードに使用される装置のシステムブロック図である。 本発明の実施形態に係るICカードを使用して代理人の生体情報を登録する場合の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るICカードを使用して代理人が処理する場合の処理手順を示すフローチャートである。、
符号の説明
1 ICカード
1a 接続端子部
2 ICカードリーダライタ
2a ICカード挿入口
3 指紋読取センサー
3a 指置部
4 パソコン
5 指
6 表示手段
7,17 記憶手段
8 入力手段
9 入出力手段
10,16 制御手段
11 接続手段
12 デジタル署名生成手段
13 デジタル署名検証手段
14 生体情報照合手段
18 ICカード所有者生体情報記憶部
19 代理人生体情報記憶部
20 プライベート鍵記憶部
21 公開鍵証明書記憶部
22 認証対象フラグ記憶部
23 ICカード所有者個人情報記憶部

Claims (3)

  1. ICカード所有者の代理人がICカードを使用する際に、該代理人の生体情報を用いて認証を行えるようにしたICカードにおいて、
    前記代理人の生体情報が、デジタル署名を付された状態で記憶された代理人生体情報記憶部と、前記デジタル署名を付す際に用いるプライベート鍵が記憶されたプライベート鍵記憶部と、前記プライベート鍵でデジタル署名が付された代理人の生体情報を検証する際に用いる公開鍵の公開鍵証明書が記憶された公開鍵証明書記憶部とを有する記憶手段と、
    を有していることを特徴とするICカード。
  2. 前記代理人の生体情報を用いて認証を行う際に、前記代理人生体情報記憶部に記憶されているデジタル署名が付された代理人の生体情報を、前記公開鍵証明書記憶部に記憶されている公開鍵証明書の公開鍵で検証する検証手段を有していることを特徴とする請求項1記載のICカード。
  3. 前記生体情報が、指紋情報であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のICカード。
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