JP2005268075A - Sealing structure of fuel cell - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電解質膜を一対の電極間に配設した電解質膜・電極構造体を、一対のセパレータで挟持する発電セルを備える燃料電池のシール構造に関する。 The present invention relates to a seal structure for a fuel cell including a power generation cell in which an electrolyte membrane / electrode structure in which an electrolyte membrane is disposed between a pair of electrodes is sandwiched by a pair of separators.
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、スタックとして使用されている。 For example, in a polymer electrolyte fuel cell, an electrolyte membrane / electrode structure (MEA) in which an anode side electrode and a cathode side electrode are provided on both sides of an electrolyte membrane made of a polymer ion exchange membrane is sandwiched between separators. It has a power generation cell. This type of fuel cell is normally used as a stack by stacking a predetermined number of power generation cells.
この発電セルにおいて、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。 In this power generation cell, a fuel gas, for example, a gas mainly containing hydrogen (hereinafter also referred to as hydrogen-containing gas) is supplied to the anode side electrode, while an oxidant gas, for example, A gas or air mainly containing oxygen (hereinafter also referred to as oxygen-containing gas) is supplied. In the fuel gas supplied to the anode side electrode, hydrogen is ionized on the electrode catalyst and moves to the cathode side electrode side through the electrolyte membrane. Electrons generated during that time are taken out to an external circuit and used as direct current electric energy.
上記の発電セルでは、燃料ガス及び酸化剤ガスを気密に保持するために、種々のシール構造が採用されている。例えば、特許文献1には、電解質膜・電極構造体とセパレータとのシール性を向上させることが可能な燃料電池ガスケットが開示されている。
In the power generation cell described above, various seal structures are employed in order to keep the fuel gas and the oxidant gas airtight. For example,
この燃料電池ガスケットは、図8に示すように、所定の平面形状に形成された金属又は樹脂性シートよりなるガスケット本体1を有しており、このガスケット本体1の平面内に設けられている空孔部2の周辺部には、ゴム状弾性材からなるパッキン状のシール部3が接着剤により接着されている。
As shown in FIG. 8, this fuel cell gasket has a
シール部3は、ガスケット本体1の上面に被着されてこの上面を被覆する一面シール部4と、前記ガスケット本体1の下面に被着されてこの下面を被覆する他断面シール部5と、空孔部3の内面6を被覆する内面シール部7とを一体的に有している。一面シール部4は、断面凸形状を有する一方、断面シール部5は、断面台形状を有している。
The
ところで、上記の特許文献1では、例えば、一面シール部4の頂部がシール面8に接触することによって、空孔部2を気密乃至液密にシールしている。その際、一面シール部4の頂部とシール面8とは、略点接触しており、接触面積が少なく、十分なシール機能を確保することができないという問題がある。
By the way, in the above-mentioned
しかも、燃料電池を燃料電池車両に搭載して使用する際には、走行時の振動や衝撃等によって、一面シール部4とシール面8との間にずれ(横ずれ)が惹起し易い。これにより、シール機能が低下するとともに、強度の低下が発生するという問題がある。
In addition, when the fuel cell is mounted on a fuel cell vehicle and used, deviation (lateral deviation) is likely to occur between the one-
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、シール性の向上を図るとともに、特に車載時の振動等にも影響されることがなく、良好なシール機能を確保することが可能な燃料電池のシール構造を提供することを目的とする。 The present invention solves this type of problem, and with a simple configuration, aims to improve sealing performance, and is particularly unaffected by on-vehicle vibration, etc., and ensures a good sealing function. It is an object of the present invention to provide a fuel cell seal structure capable of achieving the above.
本発明は、電解質膜を一対の電極間に配設した電解質膜・電極構造体を、一対のセパレータで挟持する発電セルを備える燃料電池のシール構造であり、一方の燃料電池構成部材に設けられる第1シール部材と、他方の燃料電池構成部材に設けられる第2シール部材とを備える。そして、第1シール部材は、第2シール部材に向かって突出する凸状部を設ける一方、前記第2シール部材は、前記凸状部が接触する凹状部を設けている。 The present invention is a fuel cell seal structure including a power generation cell in which an electrolyte membrane / electrode structure in which an electrolyte membrane is disposed between a pair of electrodes is sandwiched by a pair of separators, and is provided on one fuel cell component. A first seal member and a second seal member provided on the other fuel cell constituent member. And while the 1st seal member provides the convex-shaped part which protrudes toward the 2nd seal member, the said 2nd seal member has provided the concave-shaped part which the said convex-shaped part contacts.
また、凹状部は、凸状部の先端のみを収容可能に構成されることが好ましい。第2シール部材の薄肉化が容易に図られるからである。 Moreover, it is preferable that a concave part is comprised so that only the front-end | tip of a convex part can be accommodated. This is because the thickness of the second seal member can be easily reduced.
さらに、一方の燃料電池構成部材は、セパレータ又は電解質膜・電極構造体であるとともに、他方の燃料電池構成部材は、前記セパレータ又は前記電解質膜・電極構造体であることが好ましい。なお、燃料電池構成部材とは、セパレータ及び電解質膜・電極構造体の他、例えば、エンドプレート、絶縁プレート又はターミナルプレートのいずれか、あるいは全ての構成部材をいう。 Furthermore, it is preferable that one fuel cell constituent member is a separator or an electrolyte membrane / electrode structure, and the other fuel cell constituent member is the separator or the electrolyte membrane / electrode structure. The fuel cell constituent member refers to, for example, any of the end plate, the insulating plate, the terminal plate, or all the constituent members in addition to the separator and the electrolyte membrane / electrode structure.
さらにまた、燃料電池は、複数の発電セルを積層するとともに、燃料電池車両に搭載されることが好ましい。 Furthermore, the fuel cell is preferably mounted on a fuel cell vehicle while laminating a plurality of power generation cells.
本発明によれば、第1シール部材の凸状部が第2シール部材の凹状部に接触するため、前記第1及び第2シール部材間に発生する摩擦力が増加する。従って、第1及び第2シール部材間のシール性が良好に向上し、例えば、車載時の振動等が発生しても、凸状部と凹状部とが強固に係合してシールずれが惹起することを阻止することができる。これにより、簡単な構成で、良好なシール機能を確保することが可能になる。 According to the present invention, since the convex portion of the first seal member contacts the concave portion of the second seal member, the frictional force generated between the first and second seal members increases. Accordingly, the sealing performance between the first and second sealing members is improved satisfactorily. For example, even when vibration occurs when the vehicle is mounted, the convex portion and the concave portion are firmly engaged to cause a seal deviation. Can be prevented. This makes it possible to ensure a good sealing function with a simple configuration.
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシール構造が採用される燃料電池10を構成する発電セル12の要部分解斜視説明図であり、図2は、複数の発電セル12を矢印A方向に積層してスタック化された前記燃料電池10の、図1中、II−II線断面説明図である。
FIG. 1 is an exploded perspective view of a main part of a
燃料電池10は、図2に示すように、複数の発電セル12を矢印A方向に積層するとともに、積層方向両端にエンドプレート14a、14bが配置される。エンドプレート14a、14bは、図示しないタイロッドを介して固定されることにより、積層されている発電セル12には、矢印A方向に所定の締め付け荷重が付与される。この燃料電池10は、図示しない燃料電池車両に搭載される。
As shown in FIG. 2, the
図1に示すように、発電セル12は、電解質膜・電極構造体16が、第1金属セパレータ(燃料電池構成部材)18と第2金属セパレータ(燃料電池構成部材)20とに挟持されている。第1金属セパレータ18及び第2金属セパレータ20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成されており、厚さが、例えば、0.05mm〜1.0mmの範囲内に設定されている。
As shown in FIG. 1, in the
電解質膜・電極構造体16は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜22と、前記固体高分子電解質膜22を挟持するアノード側電極24及びカソード側電極26とを備える。アノード側電極24は、カソード側電極26よりも小さな表面積を有している。
The electrolyte membrane /
アノード側電極24及びカソード側電極26は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布された電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜22の両面に接合されている。
The
発電セル12の矢印B方向(図1中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔32b、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔34bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
One end edge of the
発電セル12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔32a、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが、矢印C方向に配列して設けられる。
The other end edge of the
図3に示すように、第1金属セパレータ18の電解質膜・電極構造体16に向かう面18aには、後述するように、燃料ガス入口連通孔34aと燃料ガス出口連通孔34bとに連通し、例えば、矢印B方向に蛇行しながら鉛直下方向に延在する燃料ガス流路36が設けられる。
As shown in FIG. 3, the
図1に示すように、第2金属セパレータ20の電解質膜・電極構造体16に向かう面20aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとに連通し、矢印B方向に蛇行しながら鉛直下方向に延在する酸化剤ガス流路38が形成される。図1及び図2に示すように、第1金属セパレータ18の面18bと第2金属セパレータ20の面20bとの間には、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとに連通する冷却媒体流路40が形成される。この冷却媒体流路40は、矢印B方向に直線状に延在する。
As shown in FIG. 1, the
第1金属セパレータ18の面18a、18bには、この第1金属セパレータ18の外周端部を周回して、第1シール部材42が射出成形等により一体化される。第1シール部材42は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。
The
図2に示すように、第1シール部材42は、第1金属セパレータ18の外周端部に近接して面18aに設けられる断面略三角形状の第1外側凸状シール(凸状部)44aを備え、この第1外側凸状シール44aから内方に所定の距離だけ離間して断面略三角形状の第1内側凸状シール(凸状部)46aが設けられる。第1外側凸状シール44aは、電解質膜・電極構造体16の外周外方を周回するとともに、第1内側凸状シール46aは、アノード側電極24の外周外方を周回して前記電解質膜・電極構造体16の外周縁部に接触する。
As shown in FIG. 2, the
図3に示すように、第1外側凸状シール44aは、酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体出口連通孔32b、燃料ガス出口連通孔34b、燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔32a及び酸化剤ガス出口連通孔30bを囲繞する。第1内側凸状シール46aは、燃料ガス流路36を囲繞するとともに、前記第1内側凸状シール46aと第1外側凸状シール44aとの間には、電解質膜・電極構造体16の外周端部が配置される(図2参照)。
As shown in FIG. 3, the first
第1シール部材42は、第1金属セパレータ18の外周端部に近接して面18bに設けられる断面略三角形状の第2外側凸状シール(凸状部)44bを備え、この第2外側凸状シール44bから内方に所定の距離だけ離間して断面略三角形状の第2内側凸状シール(凸状部)46bが設けられる(図2参照)。第2外側凸状シール44bは、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体出口連通孔32b、燃料ガス出口連通孔34b、燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔32a及び酸化剤ガス出口連通孔30bを囲繞する。第2内側凸状シール46bは、冷却媒体流路40を囲繞するとともに、前記冷却媒体入口連通孔32a及び前記冷却媒体出口連通孔32bを前記冷却媒体流路40に連通する。
The
図2に示すように、第1及び第2外側凸状シール44a、44bは、第1金属セパレータ18を挟んで略同一位置に設定されるとともに、第1及び第2内側凸状シール46a、46bは、前記第1金属セパレータ18を挟んで略同一位置に設定される。
As shown in FIG. 2, the first and second outer
第2金属セパレータ20の面20a、20bには、この第2金属セパレータ20の外周端部を周回して、第2シール部材50が射出成形等により一体化される。第2シール部材50は、第1シール部材42と同一の材料で構成してもよく、また、異なる材料で構成してもよい。第1及び第2シール部材42、50は、第1の実施形態に係るシール構造51を構成する。
The
第2シール部材50は、第2金属セパレータ20の面20aに一体化される第1平面シール52と、前記第2金属セパレータ20の面20bに一体化される第2平面シール54とを備える。図1及び図4に示すように、第1平面シール52は、酸化剤ガス入口連通孔30a及び酸化剤ガス出口連通孔30bが酸化剤ガス流路38に連通するようにこれらの周囲を囲繞して形成される。第2平面シール54は、冷却媒体入口連通孔32a及び冷却媒体出口連通孔32bを冷却媒体流路40に連通して形成される。
The
図2に示すように、第1平面シール52は、第2平面シール54よりも短尺に構成される。第1平面シール52には、第1シール部材42の第1外側凸状シール44aが接触する凹状部52aが設けられる(図2及び図4参照)。この凹状部52aは、第1外側凸状シール44aの先端のみを収容可能なように断面略湾曲形状に設定される。第1内側凸状シール46aは、電解質膜・電極構造体16の固体高分子電解質膜22の外周縁部に直接接触する。
As shown in FIG. 2, the first
第2平面シール54には、別の発電セル12を構成する第1シール部材42の第2外側凸状シール44bが接触する外側凹状部54aと、前記第1シール部材42の第2内側凸状シール46bが接触する内側凹状部54bとが設けられる。外側凹状部54a及び内側凹状部54bは、それぞれ第2外側凸状シール44bの先端のみ及び第2内側凸状シール46bの先端のみを収容するように、断面略湾曲形状に設定される。
The second
なお、固体高分子電解質膜22をアノード側電極24と同一の寸法に構成する際には、カソード側電極26の外周縁部にシール材を含浸させて、この外周縁部に第1内側凸状シール46aを直接接触させてもよい。
When the solid
図1及び図3に示すように、第1金属セパレータ18は、冷却媒体流路40が設けられた面18bに、それぞれ燃料ガス入口連通孔34a及び燃料ガス出口連通孔34bに連通する複数の通路56a、56bが形成される。各通路56a、56bは、複数の孔部58a、58bに連通するとともに、前記孔部58a、58bは、面18aに設けられた燃料ガス流路36に連通する。
As shown in FIGS. 1 and 3, the
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
The operation of the
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔34aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔32aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。
First, as shown in FIG. 1, an oxidant gas such as an oxygen-containing gas is supplied to the oxidant gas
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2金属セパレータ20の酸化剤ガス流路38に導入され、矢印B方向に蛇行しながら鉛直下方向に移動する。このため、酸化剤ガスは、電解質膜・電極構造体16を構成するカソード側電極26に供給される(図2参照)。
For this reason, the oxidant gas is introduced into the oxidant
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔34aから通路56a及び孔部58aを通って第1金属セパレータ18の燃料ガス流路36に導入される(図3参照)。この燃料ガスは、矢印B方向に蛇行しながら鉛直下方向に移動し、電解質膜・電極構造体16を構成するアノード側電極24に供給される(図2参照)。
On the other hand, the fuel gas is introduced into the fuel
従って、各電解質膜・電極構造体16では、カソード側電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極24に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
Therefore, in each electrolyte membrane /
次いで、カソード側電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される(図1参照)。アノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、孔部58b及び通路56bを通り燃料ガス出口連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。
Next, the oxidant gas consumed by being supplied to the
また、冷却媒体入口連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1及び第2金属セパレータ18、20間の冷却媒体流路40に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体16を冷却した後、冷却媒体出口連通孔32bから排出される。
The cooling medium supplied to the cooling medium
この場合、第1の実施形態では、図2に示すように、発電セル12を構成する第1及び第2金属セパレータ18、20には、第1及び第2シール部材42、50が一体化されるとともに、前記第1シール部材42の第1外側凸状シール44aの先端は、前記第2シール部材50の第1平面シール52に設けられる凹状部52aに収容されている。
In this case, in the first embodiment, as shown in FIG. 2, the first and
このため、各発電セル12では、第1及び第2シール部材42、50間に発生する摩擦力が増加し、前記第1及び第2シール部材42、50間のシール性が良好に向上する。これにより、例えば、車載時の振動等が発生しても、第1外側凸状シール44aと凹状部52aとが強固に係合し、シールずれが惹起することを確実に阻止することができる。
For this reason, in each
さらに、隣り合う発電セル12間では、一方の発電セル12の第1シール部材42に設けられている第2外側凸状シール44b及び第2内側凸状シール46bの先端は、他方の発電セル12の第2シール部材50に設けられている外側凹状部54a及び内側凹状部54bに収容されている。
Furthermore, between the adjacent
従って、2重シールである第2外側凸状シール44b及び第2内側凸状シール46bと、外側凹状部54a及び内側凹状部54bとは、1重シールに比べて強固に係合することができ、車載時の振動等が付与されても、隣り合う発電セル12間にずれが発生することはない。これにより、簡単な構成で、燃料電池10全体に良好なシール機能及び絶縁機能を確保することが可能になるという効果が得られる。
Accordingly, the second outer
しかも、熱的変化や時間の経過に伴って、第1及び第2シール部材42、50に圧縮ひずみが発生しても、互いの接触面積が減少することはない。このため、所望のシール機能を維持することができるという利点がある。
Moreover, even if a compressive strain occurs in the first and
図5は、本発明の第2の実施形態に係るシール構造が採用される燃料電池70を構成する発電セル72の一部断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10を構成する発電セル12と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態についても同様に、その詳細な説明は省略する。
FIG. 5 is a partial cross-sectional explanatory view of the
発電セル72は、電解質膜・電極構造体(燃料電池構成部材)74を第1及び第2金属セパレータ76、78により挟持して構成される。電解質膜・電極構造体74は、アノード側電極24及びカソード側電極26が同一の表面積を有するとともに、固体高分子電解質膜22は、前記アノード側電極24及び前記カソード側電極26よりも大きな表面積を有している。
The
固体高分子電解質膜22の外周縁部には、シール部材80が射出成形等により一体化される。このシール部材80は、第1及び第2金属セパレータ76、78に向かって突出する凸状シール(凸状部)82a、82bを有する。
A
第1及び第2金属セパレータ76、78の外周端部を周回して、第1及び第2シール部材84、86が一体化される。第1及び第2シール部材84、86は、平面シールを構成しており、凸状シール82a、82bに接触する部位には、凹状部84a、86aが形成される。凹状部84a、86aは、断面略湾曲形状に設定されており、それぞれ凸状シール82a、82bの先端のみを収容する。シール部材80と第1及び第2シール部材84、86とにより、シール構造88が構成される。
The first and
このように構成される第2の実施形態では、電解質膜・電極構造体74に一体化されたシール部材80の凸状シール82a、82bは、第1及び第2金属セパレータ76、78に一体化された第1及び第2シール部材84、86の凹状部84a、86aに接触している。このため、発電セル72では、所望の絶縁機能を有するとともに、シールずれが惹起することがなく、特に車載時に良好なシール機能を確保することが可能になる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
In the second embodiment configured as described above, the
図6は、本発明の第3の実施形態に係るシール構造が採用される燃料電池90を構成する発電セル92の一部断面説明図である。
FIG. 6 is a partial cross-sectional explanatory diagram of a
発電セル92は、電解質膜・電極構造体(燃料電池構造部材)94を第1及び第2金属セパレータ(燃料電池構成部材)96、98により挟持して構成される。電解質膜・電極構造体94を構成する固体高分子電解質膜22は、アノード側電極24及びカソード側電極26よりも大きな表面積を有しており、その先端縁部には、シール部材100が一体化される。
The
第1及び第2金属セパレータ96、98の先端縁部には、第1及び第2シール部材102、104が一体化されるとともに、前記第1及び第2シール部材102、104は、電解質膜・電極構造体94側に突出する凸状シール(凸状部)106a、106bが設けられる。シール部材100の両面には、それぞれ凸状シール106a、106bの先端のみが収容可能な断面略湾曲形状の凹状部100a、100bが形成され、これによりシール構造108が構成される。
The first and
このように構成される第3の実施形態では、第1及び第2シール部材102、104の凸状シール106a、106bは、電解質膜・電極構造体94のシール部材100に設けられている凹状部100a、100bに接触しており、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
In the third embodiment configured as described above, the
なお、第1乃至第3の実施形態では、断面略三角形状のシール状に設定されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図7に示すように、断面略台形状のシール形状を用いてもよい。この場合、凸状シール110は、先端にR1.0〜3.0の湾曲面を有する一方、この凸状シール110の先端が収容される凹状部112は、先端部形状に対応して設定される。
In the first to third embodiments, the seal shape has a substantially triangular cross section. However, the present invention is not limited to this. For example, as shown in FIG. A shape may be used. In this case, the
また、第1乃至第3の実施形態では、セパレータとして金属プレートを用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、カーボンプレートを使用してもよい。 In the first to third embodiments, the metal plate is used as the separator. However, the present invention is not limited to this. For example, a carbon plate may be used.
10、70、90…燃料電池 12、72、92…発電セル
16、74、94…電解質膜・電極構造体
18、20、76、78、96、98…金属セパレータ
22…固体高分子電解質膜 24…アノード側電極
26…カソード側電極 30a…酸化剤ガス入口連通孔
30b…酸化剤ガス出口連通孔 32a…冷却媒体入口連通孔
32b…冷却媒体出口連通孔 34a…燃料ガス入口連通孔
34b…燃料ガス出口連通孔 36…燃料ガス流路
38…酸化剤ガス流路 40…冷却媒体流路
42、50、80、84、86、100、102、104…シール部材
44a、44b…外側凸状シール 46a、46b…内側凸状シール
51、88、108…シール構造 52、54…平面シール
52a、84a、86a、100a、100b…凹状部
54a…外側凹状部 54b…内側凹状部
82a、82b、106a、106b…凸状シール
DESCRIPTION OF
Claims (4)
一方の燃料電池構成部材に設けられる第1シール部材と、
他方の燃料電池構成部材に設けられる第2シール部材と、
を備え、
前記第1シール部材は、前記第2シール部材に向かって突出する凸状部を設ける一方、前記第2シール部材は、前記凸状部が接触する凹状部を設けることを特徴とする燃料電池のシール構造。 A fuel cell seal structure including a power generation cell that sandwiches an electrolyte membrane / electrode structure having an electrolyte membrane disposed between a pair of electrodes with a pair of separators,
A first seal member provided on one fuel cell component;
A second seal member provided on the other fuel cell component;
With
The first seal member is provided with a convex portion that protrudes toward the second seal member, while the second seal member is provided with a concave portion that contacts the convex portion. Seal structure.
前記他方の燃料電池構成部材は、前記セパレータ又は前記電解質膜・電極構造体であることを特徴とする燃料電池のシール構造。 The seal structure according to claim 1 or 2, wherein the one fuel cell constituent member is the separator or the electrolyte membrane / electrode structure,
2. The fuel cell sealing structure according to claim 1, wherein the other fuel cell component is the separator or the electrolyte membrane / electrode structure.
The seal structure according to any one of claims 1 to 3, wherein the fuel cell stacks the plurality of power generation cells and is mounted on a fuel cell vehicle.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004079720A JP2005268075A (en) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | Sealing structure of fuel cell |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004079720A JP2005268075A (en) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | Sealing structure of fuel cell |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005268075A true JP2005268075A (en) | 2005-09-29 |
Family
ID=35092392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004079720A Pending JP2005268075A (en) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | Sealing structure of fuel cell |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100820567B1 (en) | 2007-04-26 | 2008-04-08 | 현대하이스코 주식회사 | A gasket for a fuel cell and a fuel cell having the same |
KR101029034B1 (en) * | 2007-11-22 | 2011-04-15 | 한국타이어 주식회사 | Gasket fuel cell bipolar plate |
JP2014207212A (en) * | 2013-04-15 | 2014-10-30 | 現代自動車株式会社 | Gasket apparatus for fuel battery stack |
-
2004
- 2004-03-19 JP JP2004079720A patent/JP2005268075A/en active Pending
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KR100820567B1 (en) | 2007-04-26 | 2008-04-08 | 현대하이스코 주식회사 | A gasket for a fuel cell and a fuel cell having the same |
KR101029034B1 (en) * | 2007-11-22 | 2011-04-15 | 한국타이어 주식회사 | Gasket fuel cell bipolar plate |
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