JP2005266929A - 情報処理方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データに存在するリンクに基づいてリンクデータを前もって自動的に取得しておくことを可能とし、リンクデータ取得の体感スピードを向上する。
【解決手段】先読みダウンロードプロセス41は、ブラウザによって表示中のページに含まれる他ページへのリンク情報を抽出し、ユーザによって他のページへのアクセスが指示されるまでの間において、抽出したリンク情報に基づく他ページのロードをダウンロード要求プロセス42に依頼する。ダウンロード要求プロセス42はダウンロードプロセス43によりページのダウンロードを実行する。先読みダウンロードプロセスは、ユーザによってデータへのアクセスが指示された場合に、当該指示されたデータが既にダウンロード済みであるかを判定し、ダウンロード済みの場合には、ダウンロード済みとなっているデータを、ページ表示のためのブラウザに提供する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、リンクによって構造化されたデータにおけるリンクデータの読込処理を行う情報処理方法及び装置に関するものである。
リンクによって構造化されたデータの例として、インターネットのホームページデータ、ヘルプファイルデータなどが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、CD−ROM等に記録された百科事典等のデータで他のページにリンクがはってあるものも存在する。
例えば、インターネットのホームページデータは、コンピュータにダウンロードされて、当該コンピュータ上で稼働するインターネットブラウザによってその内容が表示される。従来のインターネットブラウザでは、ユーザがリンク先をマウス等で指定してからリンク先情報のロードを開始するようになっている。
このことは、ヘルプファイルデータのブラウザや百科事典のブラウザにおいても同様である。
特開平10−116251号公報
しかしながら、上記のような制御を行った場合は、リンク先を選択されてから初めてロードを開始するので、ユーザはリンク先を選択後、通信回線の早い遅いに関わらずそれなりの時間をロード終了まで、何もしないで待たなければならいという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、データに存在するリンクに基づいて、リンクデータを前もって自動的に取得しておくことを可能とし、リンクデータの取得における体感スピードを向上することにある。
上記の目的を達成するための本発明の一態様による情報処理装置は、例えば以下の構成を備える。すなわち、
データ中に含まれる他データへのリンク情報を抽出する抽出手段と、
ユーザによってデータへのアクセスが指示されるまでの間において、前記抽出手段で抽出したリンク情報に基づいて他データの取り込みを行う取込手段と、
ユーザによってデータへのアクセスが指示された場合に、当該指示されたデータが前記取込手段によって取り込み済みであるかを判定する判定手段と、
前記判定手段によって取り込み済みであると判定された場合、該取り込み済みとなっているデータを用いて、前記アクセスに対応する処理を実行する手段とを備える。
また、上記の目的を達成するための本発明の他の態様による情報処理方法は、例えば以下の工程を備える。すなわち、
データ中に含まれる他データへのリンク情報を抽出する抽出工程と、
ユーザによってデータへのアクセスが指示されるまでの間において、前記抽出工程で抽出したリンク情報に基づいて他データを取り込みを行う取込工程と、
ユーザによってデータへのアクセスが指示された場合に、当該指示されたデータが前記取込工程によって取り込み済みであるかを判定する判定工程と、
前記判定工程によって取り込み済みであると判定された場合、該取り込み済みとなっているデータを用いて、前記アクセスに対応する処理を実行する工程とを備える。
以上説明したように、本発明によれば、データに存在するリンクに基づいてリンクデータを前もって自動的に取得しておくことが可能となるので、リンクデータの取得における体感スピードが向上する。
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
本実施形態では、ページ内のリンクタグをチェックしてリンク情報を構築し、構築したリンク情報を元にバックグラウンドでロードするリンクを決定する。そして、決定されたリンクのバックグラウンドでのダウンロードをダウンロードプロセスに依頼し、ロードされたデータをハードディスク(HD)に保存する。HDにダウンロードする処理が終わったら、そのリンクのリンク情報にはHD内にデータがあることを知らせるフラグをたてて、そのHD内パス名も保存する。この作業をリンクの数だけ行う。
つまり、ユーザがページを表示後すぐにリンク先を選択するのでなければ、ページ内に記述されているリンク先のデータをバックグラウンドでHDに次々に保存する。そして、ユーザがリンク先を選択したときにはすでにダウンロード済みであるデータを直接HDから読み込むことで高速にリンク先を表示することが可能となる。
特に、以下の本実施形態では、ハイパーテキスト等でリンクされたページをユーザが選択する以前にバックグラウンドで自動的にHDにロードしておき、ユーザが選択したときはHDから高速にデータをロードするようにして、ダウンロードの体感スピードを大幅に改良する。
図1は、本実施形態における情報処理装置の構成を示すブロック図である。図1において、11はCPUでありこの情報処理装置のほぼ全てを管理している。12はメインメモリでありCPU11から必要に応じて読み書きされる。13は外部記憶装置であり多くの場合はハードディスクドライブでありCPU11から読み書きされる。14は外部ネットワークとの接続のためのアダプタであり、LANやWAN、WWWといった各種のネットワークへの出入り口である。
なお、以下で説明する処理をCPU11によって実現するための制御プログラムは、HD13に格納され、必要に応じてメインメモリ12へロードされるものである。
図2は、ページ内に記述されたリンク情報の例を示すである。図2において、ページ21は最初のページであり通常の文書データのほかに次のページへのリンク情報が記述されている。そしてそのURLをhttp://www.abcd.1234.htmlであるとする。ページ22はページ21からリンクされたページでありそのURLをhttp://www.abcd.1234.6789.htmlであるとする。ページ23はページ21からリンクされているページでありURLはhttp://www.xyz.123.htmlであるとする。
この時、ページ21から見たページ22は、同じアドレス上にある「内側へのリンク」であるが、ページ23は外部のURLを持っているので「外側へのリンク」であるといえる。
つまり、ページ22は同じホームページ内の情報である可能性が高く、ページ23は外部へのリンクである可能性が高い。そして、ユーザはページ21を訪れたからには外部へのリンクを選ぶよりも同じホームページ内のリンクを選択する可能性が高いと考えられるので、リンクの優先順位はページ22の方を高くしておく。
図3は、HTML文書の中を解析して得られるリンク情報の構成例を示す図である。本実施形態では、ページリンク情報31はページ内のリンク情報をあらわしている。ページリンク情報31は大きく分けてヘッダ32と各リンク詳細情報33によって構成されている。ヘッダ32には、ページ内の総リンク数32a、内部リンク数32b、外部リンク数32cなどが入っている。
ここで、総リンク数32aは、そのページ内にある他ページへのリンク情報の総数である。内部リンク数32bは、上記総リンク内の「内部へのリンク」数である。また、外部リンク数32cは、上記総リンク内の「外部へのリンク」数である。
また、リンク詳細情報33にはページ内のリンク毎の詳細情報が格納される。一つの詳細情報には、リンク番号33a、リンクアドレス33b、リンク種別33c、ダウンロードフラグ33d、HDへのパス33eが記録されている。
ここで、リンク番号33aは、ページリンク情報内のリンクの通し番号である。リンクアドレス33bは、そのリンクへのURL情報である。リンク種別33cは、上記「内部へのリンク」、「外部へのリンク」を判別するためのフラグである。ダウンロードフラグ33dは、そのリンクのHDへのダウンロードが終了したかしていないか、またはダウンロード中であるかを示すフラグである。HDへのパス33eは、HDへのダウンロードが終了した場合にそのページ情報にアクセスするためのHDへのアクセスパス名である。
これらページリンク情報31は、最初のページをロード終了した時点で、図5のフローチャートを参照して後述するページリンク初期構築処理によって構築される。そしてその後、後述の先読みダウンロードプロセスによって、ユーザがリンクのどれかを選択するまでの間、参照・更新される。もし、ユーザによるリンク先の指定までに構築・ダウンロードが間に合わなかった場合は、HDからのロードはあきらめて通常の指定&ダウンロード処理を行う。また、その場合はページリンク情報31とHD内の対応するページ情報は破棄する。
図4は、バックグラウンドでリンクをダウンロードするためのプロセス間のつながりを表した図である。以下、各プロセスの処理内容を説明する。
<先読みダウンロードプロセス41>
・最初のページをロード後、ページリンク情報31を構築する(ページリンク情報初期構築処理:図5)。
・ページリンク情報を元に、ダウンロード要求プロセスにリンクのバックグラウンドでのロードを依頼する(先読みダウンロードプロセス内の先読み処理:図6で後述)。
・ユーザから指定されたリンクが先読みダウンロード処理によってロードが終わっているかチェックし、終わっているならHDからデータを入手し、終わっていなければ従来の方法でリンク先をロードするようにする(図10で後述)。
・ユーザによってリンクが指定された時点で、ダウンロード要求プロセスに対してダウンロードフラグが「ロード中」であるものの中断を要求する(図10で後述)。
<ダウンロード要求プロセス42>
・先読みダウンロードプロセス41から依頼されたページのダウンロードをダウンロードプロセス43に依頼する(図7で後述)。
・ダウンロードプロセス43からの終了報告を監視し、終了報告を受ける度に該当するページリンク情報のダウンロードフラグを「ロード済み」に更新していく(図8で後述)。
・先読みダウンロードプロセス41から依頼されたロード処理の中断をダウンロードプロセスに依頼する(図8で後述)。
<ダウンロードプロセス43>
・依頼されたURLのダウンロードを実行し、データは指定されたパスでHD13に書き込んでいく(図9で後述)。
・ダウンロードが終了したら、その結果をダウンロード要求プロセスに報告する(図9で後述)。
・中断の依頼があれば、該当するリンクのロード処理を中断する(図9で後述)。
以下、上述の各処理の詳細を、図5〜図10のフローチャートを参照して説明する。
図5は、先読みダウンロードプロセス41がページをロード後に最初に行う、ページリンク情報31の初期構築処理のフローチャートである。
ステップS101では、内側リンクの数をカウントするための変数in_linkの値を0に初期化し、ステップS102では、外側リンクの数をカウントするための変数out_linkの値を0に初期化する。
ページリンク情報31を構築するには、そのページ内のリンクの総数を知らなければメモリを確保できないため、ステップS103のリンク数チェック処理でページ内のリンクの記述総数を取得し、これを変数total_linkに格納する。ステップS104ではtotal_linkを元にページリンク情報31のためのメモリを確保する。そして、ステップS105で最初のリンクを処理対象にする。
ステップS106でリンク番号33aに通し番号をつける。次に、ステップS107で、リンクアドレス33bにこのリンクへのURLを格納し、ステップS108でこのリンクアドレス33bに格納されたURLが最初のページ(現在表示中のページ)のURLと近いかチェックする。もし、URLが近いと判断された場合は処理ステップS109すすみリンク種別33cを「内側」にセットする。つぎに、ステップS110でin_linkをインクリメントする。
もし、URLが違うと判断された場合は処理ステップS111に進み、リンク種別33cを「外側」に初期化する。次に、ステップS112でout_linkをインクリメントする。なお、本実施形態において、「URLが近い」とは、両ページが同一ホームページ内に存在するものと推定されるURLであり、「URLが違う」とは両ページが異なるホームページに存在するものと推定されるページである。
次に、ステップS113では、ダウンロードフラグ33dを初期化する。この時点ではまだダウンロードは行っていないので「未ロード」に初期化する。そして、ステップS114においてHDパスを0で初期化する。この時点では、まだダウンロードも行われておらず、HD13への保存も行われていないからである。
以上ステップS106からステップS114の処理をページ内のリンクの数だけ行って(ステップS115、S116)ページ詳細情報をすべて初期化する。すべてのリンクについて初期化が終了すると、処理はステップS116からステップS117へ進み、ページヘッダの初期化を行う。すなわち、ステップS117で内部リンク数32bに変数in_linkの値を入れ、ステップS118で外部リンク数32cに変数out_linkの値を入れ、更に、ステップS119において総リンク数32aにtotal_linkの値を入れる。
上記処理ステップS101からステップS119を行うことで、ページリンク情報を初期化してバックグラウンドでの先読みダウンロード処理の前準備を終了し、後述の先読み処理に移行する。
図6は、先読みダウンロードプロセス41内の先読み処理のフローチャートである。
まず、ステップS201とステップS202で内部変数i_link/o_linkをページリンク情報31の内部リンク数32bと外部リンク数32cの値で夫々初期化する。次に、ステップS203でページリンク情報31内の最初のリンク詳細情報33を取得する。
ステップS204では、ユーザからのリンク先指定が有るか無いかをチェックする。つまり、先読み処理が終了するまでにユーザからのリンク指定があるかもしれないので、ユーザからのリンク指定の入力の有無をここで判定し、リンク指定が有るならば後述する先読み中断処理に移行する。リンク指定が無ければ処理ステップS205に進む。
ステップS205ではこのリンクのダウンロードが終わっているか否かをダウンロードフラグ33dによりチェックする。当該リンクのダウンロードが終わっているならステップS211に進み、次のリンク詳細情報に処理を移行する。一方、ダウンロードが終わっていないなら、ステップS206へ進み、キャッシュのチェック処理を行。
ステップS206でキャッシュにこのリンク先の情報があると判定されたならば、先読みダウンロードは行わずにこのキャッシュデータを活用する。この場合は、処理はステップS206からステップS215へ進む。ステップS215では、このリンクのダウンロードフラグを「ロード済み」にし、ステップS216でHDへのパスをキャッシュファイルへのパスで更新する。次に、ステップS217で、リンク種別33cを参照することにより、このリンクが「内部へのリンク(以下、「内側」と表わす)」か「外部へのリンク(以下、「外側」と表わす)」かチェックする。そして内側ならステップS218で変数i_linkを1つデクリメントし、外側ならステップS219で変数o_linkを1つデクリメントする。その後、ステップS211に進み、次のリンクの処理を行う。
一方、ステップS206でリンクがキャッシュにないと判別された場合は、通常の先読みダウンロードの処理を行う。
まず、ステップS207とステップS212で「内側」のリンクと「外側」のリンクの残りをチェックする。もし両方とも0ならすべてのリンクをバックグラウンドでロードする処理は終わったと判断できるので処理を終了し、後述するリンク先指定待ち処理(図10)に移行する。また、「内側」のリンクを優先的にダウンロードするようにしてなるべくバックグラウンドによる先読みが間に合うように考慮する。つまり、i_linkが0になるまで「内側」のリンクのダウンロードを行い、0になったら初めて「外側」のリンクのダウンロードを開始するようにする。
ステップS207において、i_linkの値が0でない場合は、ダウンロード要求が行われていない「内側」のリンクがあると判断される。内側のリンクがまだあると判断された場合は、ステップS208で、現在取得されているリンクが内側かどうか判別する。内側であればステップS209へ進み、i_linkをデクリメントする。そして、ステップS210に進みダウンロード要求プロセスにこのリンクのロードを依頼する。なお、ステップS207で「外側」と判別された場合は、このリンクのロードは行わないようにしてステップS211にジャンプする。これは、内側のリンクを優先させるための処理である。
ステップS207で「内側」のリンクがないと判別されると、初めて、「外側」のリンクのロード処理が行われることになる。ステップS207で「内側」が0でかつ、o_linkが0でなければステップS213以降を処理する。ステップS213でリンク種別が「内側」と判別された場合は、このリンクはすでにバックグラウンドでのダウンロード依頼がなされているはずなので何もせずステップS211にジャンプする。ステップS213において「外側」と判別された場合は、ステップS214でo_linkを1つデクリメントし、ステップS210でダウンロード要求プロセス42にこのリンクのロードを依頼する。
ステップS211では、次のリンクのリンク詳細情報33を取得する。もし、最後のリンク詳細情報33の数を越えた場合は、当該ページリンク情報31の先頭のリンク詳細情報33を再度取得するようにする。
以上、処理ステップS201からステップS219を行うことによって、バックグラウンドでのリンクのダウンロードをダウンロード要求プロセス42に依頼する。なお、この先読みダウンロードプロセス41ではダウンロード要求プロセス42に次々にロードの依頼を行うだけで、そのロードが終了しているかどうかは全く考慮しない。
図7は、ダウンロード要求プロセス42内の要求ハンドラのフローチャートである。要求ハンドラは、先読みダウンロードプロセス41からリンクのダウンロードの要求のときと、要求済みであるリンクのダウンロード処理の中断のときに呼び出される。このときの引数はリンク詳細情報のリンク番号33aである。ハンドラではこの番号でページリンク情報31のどのリンク詳細情報33を使うか判断する。
ステップS301では、当該ダウンロード要求プロセス42が呼び出されたときの処理要求を判別する。処理要求が中断要求ならば、ステップS305に進み、指定されたリンクのダウンロード処理の中断をダウンロードプロセス43(図9)に依頼し終了する。
処理要求がダウンロード要求ならば、処理はステップS302に進む。ステップS302ではリンク詳細情報のダウンロードフラグを「ロード中」に更新する。次に、ステップS303でHDへのパス33eに、HDに保存するためのパス名を作ってセットする。以上の準備をした上で、ステップS304でダウンロードプロセス43にこのリンクのロードを依頼し処理を終了する。
図8は、ダウンロード要求プロセス42内の終了ハンドラのフローチャートである。終了ハンドラは、ダウンロードプロセス43からロード終了を通知する時と、中断処理が終了した時に呼び出される。この時の引数はリンク詳細情報のリンク番号である。ハンドラではこの番号でページリンク情報のどのリンク詳細情報を使うか判断する。
ステップS401では、呼び出されたときの処理要求を判別する。もし、リンクのロード終了の通知なら処理ステップS402に進み、該当するリンク詳細情報のダウンロードフラグを「ロード済み」に更新して終了する。リンクのロードの中断が終了したのであれば、処理ステップS403に進み今度は該当するリンク詳細情報のダウンロードフラグを「未ロード」に更新して処理を終了する。
図9は、ダウンロードプロセス43のフローチャートである。以下、各処理を説明する。ダウンロードプロセス43は、ダウンロード要求プロセス42より指定されたリンクのロードと、指定されたロード処理の中断を行う。
まずステップS501でロード要求か中断要求かの判別を行う。もし、ロード要求ならステップS502に進む。ステップS502では指定されたリンク詳細情報33を元にリンクのダウンロードを実際に行う。ダウンロードしたデータは、当該リンク詳細情報33に設定されたHDパス名でHDに保存される。ロードが終了した後は、処理ステップS503にてダウンロード要求プロセス42に対して、リンクのダウンロードが終了したことの通知を行う。
また、ステップS501で中断要求であればステップS504に進む。ステップS504では現在ロード中の処理を中断する。中断が終了したら処理ステップS505でダウンロード要求プロセス42に対して中断処理の終了を通知する。
なお、上記ステップS502とステップS503の処理及びステップS504とステップS505の処理はシーケンシャルに行われるわけではない。ステップS502のダウンロード処理はそれ自身1つのタスクであり、いくつものダウンロードタスクがバックグラウンドで稼働している。そして、それぞれが終わり次第随時処理ステップS503によってダウンロード要求プロセス42に終了が報告される。これは処理ステップS504とステップS505についても同様である。なお、このようなタスクの生成と管理は、各オペレーティングシステムによって異なるものであるが、周知の技術を適用することで実現できるので、ここでは説明を省略する。
図10は、先読みダウンロード処理から派生する、先読み中断処理及びリンク先指定待ち処理のフローチャートである。先読み中断処理はページ内の先読み処理をバックグラウンドで行っているときにユーザによってリンクの指定が行われたときに呼び出される処理である。
まずステップS601で、ユーザによって指定されたリンク詳細情報を取得する。次にステップS602で、ダウンロード要求プロセス47(図7)に対して、全てのリンク詳細情報内でダウンロードフラグが「ロード中」であるリンクのロード中断を要求する。ステップS603では、ステップS601で移行したリンク詳細情報のダウンロードフラグをチェックする。もし「ロード済み」でなければ先読みダウンロードが行われる前にユーザによるリンクの指定が行われたと判断できるので、処理ステップS608に進み通常の方法によるリンク先のダウンロードを行う。そして、ロード終了後処理ステップS609でページの表示を行い処理ステップS605に進む。
また、「ロード済み」であればバックグラウンドによるダウンロードは終了しているのでステップS604に進んで、HDパスの情報を元にリンク先のページの表示を行い、ステップS605に進む。ステップS605の時点で、新しいページに切り替わっているので今まで使用していた、ページリンク情報を破棄し、ステップS606で新しいページに対してページリンク初期化処理を行い再び先読みダウンロード処理を続行する。
一方、リンク先指定待ち処理は、ユーザによるリンク先の指定に先駆けて、先読みダウンロード処理が現在のページ内のすべてのリンクに対して終了したときに呼び出される。
まず、処理ステップS609でリンク先の指定があるまでウエイトしてなにもしない。リンク先の指定が行われた時点で処理ステップS610に進む。ステップS610では指定されたリンクに対応するリンク詳細情報を取得して、ステップS604に進む。ステップS604以降の処理は上述の通りである。
以上述べてきたとおり、本実施形態によれば、ユーザは特に意識していなくても、表示されたページを閲覧している間に自動的にバックグラウンドでリンク先がダウンロードされることになる。このため、その後にリンク先を指定したときにはHDから高速にリンク先を表示できるため、ダウンロードの体感スピードを大幅に改善することが可能となる。
なお、上記実施形態ではインターネットなどでのHTML文書での先読みダウンロード処理の例を説明した。しかしながら、本発明の適用はインターネット上のHTML文書に限られるものではなく、リンクによって構造化されたデータであれば適用が可能である。例えば、
(1)へルプファイルなどのデータで、ヘルプ内の文書の一部が他の文書へのリンクになっている部分があるもの。
(2)CD−ROMなどに記録された百科事典などのデータで、説明文に他のページへのリンクが張ってある形式をとっているもの。
が挙げられる。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本実施形態における情報処理装置の構成を示すブロック図である。 ページ内に記述されたリンク情報とページ間のリンクの様子を表した図である。 HTML文書の中を解析して得られるリンク情報の構成例を示す図である。 バックグラウンドでリンクをダウンロードするためのプロセス間のつながりを表した図である。 先読みダウンロードプロセスがページをロード後に最初に行う、ページリンク情報31の初期構築処理のフローチャートである。 先読みダウンロードプロセス内の先読み処理のフローチャートである。 ダウンロード要求プロセス内の要求ハンドラのフローチャートである。 ダウンロード要求プロセス内の終了ハンドラのフローチャートである。 ダウンロードプロセスのフローチャートである。 先読みダウンロード処理から派生する、先読み中断処理及びリンク先指定待ち処理のフローチャートである。

Claims (8)

  1. データ中に含まれる他データへのリンク情報を抽出する抽出手段と、
    ユーザによってデータへのアクセスが指示されるまでの間において、前記抽出手段で抽出したリンク情報に基づく他データの取り込みを行う取込手段と、
    ユーザによってデータへのアクセスが指示された場合に、当該指示されたデータが前記取込手段によって取り込み済みであるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって取り込み済みであると判定された場合、該取り込み済みとなっているデータを用いて、前記アクセスに対応する処理を実行する手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. データ中に含まれる他データへのリンク情報を抽出する抽出工程と、
    ユーザによってデータへのアクセスが指示されるまでの間において、前記抽出工程で抽出したリンク情報に基づく他データの取り込みを行う取込工程と、
    ユーザによってデータへのアクセスが指示された場合に、当該指示されたデータが前記取込工程によって取り込み済みであるかを判定する判定工程と、
    前記判定工程によって取り込み済みであると判定された場合、該取り込み済みとなっているデータを用いて、前記アクセスに対応する処理を実行する工程とを備えることを特徴とする情報処理方法。
  3. 前記データはインターネットにおけるページであり、
    前記抽出工程はページの表示中に当該ページに含まれる他ページへのリンク情報を抽出することを特徴とする請求項2に記載の情報処理方法。
  4. 前記取込工程は、前記ページがブラウザによって表示されている間に、バックグラウンド処理において実行されることを特徴とする請求項2に記載の情報処理方法。
  5. 前記取込工程は、前記抽出工程によって抽出されたリンク情報が示すアドレスに基づいてページ取り込みの優先度を付与し、該優先度に基づいてページの取込を実行することを特徴とする請求項2に記載の情報処理方法。
  6. 前記リンク情報はURLアドレスを含み、
    前記取込工程において、表示中のページと同一のサーバを示すURLアドレスに高い優先度が付与されることを特徴とする請求項5に記載の情報処理方法。
  7. 前記取込工程は、ユーザによるデータへのアクセス指示が他データの取り込み中に発生した場合、当該取り込み処理を中止することを特徴とする請求項2に記載の情報処理方法。
  8. コンピュータにリンクデータの読み込み処理を実行させるための制御プログラムを格納した記憶媒体であって、該制御プログラムが、
    データ中に含まれる他データへのリンク情報を抽出する抽出工程のコードと、
    ユーザによってデータへのアクセスが指示されるまでの間、前記抽出工程で抽出したリンク情報に基づいて他データを取り込む取込工程のコードと、
    ユーザによってデータへのアクセスが指示された場合に、当該指示されたデータが前記取込工程によって取り込み済みであるかを判定する判定工程のコードと、
    前記判定工程によって取り込み済みであると判定された場合、該取り込み済みとなっているデータを用いて、前記アクセスに対応する処理を実行する工程のコードとを備えることを特徴とする記憶媒体。
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