JP2005263117A - Power take-off device for working vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、作業車両の動力取出装置に関し、特には、動力取出し装置の後部ハウジング後端に取付けられたPTOリアカバーの構造に関するものである。 The present invention relates to a power take-out device for a work vehicle, and more particularly, to a structure of a PTO rear cover attached to a rear housing rear end of the power take-out device.
従来、作業車両の動力取出装置に関しては、例えば、特許文献1に記載されるように公知である。
特許文献1に記載される動力取出装置においては、機体の後部ハウジングの後端部をPTOリアカバーによりカバーするとともに、該PTOリアカバーによってPTOクラッチのクラッチハウジングを制動するブレーキのブレーキ支軸、クラッチ軸、及び、PTO軸の端部を支持させてサブアセンブリを構成し、PTOリアカバーを後部ハウジングの後端に装着するのと同時に機体内にサブアセンブリを組み込める構成としているものであった。
Conventionally, a power take-out device for a work vehicle is known as described in, for example,
In the power take-off device described in
しかしながら、従来の作業車両の動力取出装置に装着されたPTOリアカバーにおいては、PTOバルブのモジュール化を考慮したものではなく、また、機械式のPTOクラッチ機構から油圧式のPTOクラッチ機構への切換を考慮したものではなかった。
また、従来構成の動力取出装置においては、PTOバルブの位置がPTOクラッチ機構と離れた位置にあるため、その間に配設される配管等を圧油が通過する際にロスが生じて油圧の制御圧が変化し、コントロールが不安定となっているものであった。
However, the conventional PTO rear cover mounted on the power take-off device of a work vehicle does not consider the modularization of the PTO valve, and the switching from the mechanical PTO clutch mechanism to the hydraulic PTO clutch mechanism is not possible. It was not a consideration.
Further, in the power take-off device of the conventional configuration, since the position of the PTO valve is away from the PTO clutch mechanism, a loss occurs when the pressure oil passes through the piping disposed between the PTO valve mechanism and the hydraulic pressure control. The pressure changed and the control was unstable.
このような問題点を鑑み、本発明においては、PTOバルブのモジュール化を図るとともに、機械式のPTOクラッチ機構から油圧式のPTOクラッチ機構への切換えを可能とするPTOリアカバーを提供するものである。
また、油圧ロスを軽減し、安定した油圧制御を実現するとともに、PTOバルブ及び油圧ポートのメンテナンス性の向上を図るものである。
In view of such problems, the present invention provides a PTO rear cover that enables modularization of a PTO valve and enables switching from a mechanical PTO clutch mechanism to a hydraulic PTO clutch mechanism. .
Moreover, the hydraulic loss is reduced, stable hydraulic control is realized, and maintenance of the PTO valve and the hydraulic port is improved.
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 The problems to be solved by the present invention are as described above. Next, means for solving the problems will be described.
即ち、請求項1においては、機体の後部ハウジング後端部にPTOリアカバーを装着した作業車両の動力取出装置であって、前記PTOリアカバーにPTOバルブを一体的に設けるとともに、該PTOバルブとPTOクラッチとを連通する油路及び、油圧ポートをPTOリアカバー内部に形成したものである。 That is, according to the first aspect of the present invention, there is provided a power take-off device for a work vehicle in which a PTO rear cover is attached to the rear end of the rear housing of the fuselage. Are formed in the PTO rear cover.
請求項2においては、機体本体側に油圧設定用のバルブを配置し、該バルブから供給される圧油をPTOバルブに供給し、該PTOバルブによりPTOクラッチ及びPTOブレーキへ圧油を供給するようにしたものである。 According to a second aspect of the present invention, a hydraulic pressure setting valve is arranged on the airframe body side, pressure oil supplied from the valve is supplied to the PTO valve, and pressure oil is supplied to the PTO clutch and the PTO brake by the PTO valve. It is a thing.
請求項3においては、前記PTOバルブをPTOリアカバー上部に配置したものである。 According to a third aspect of the present invention, the PTO valve is arranged on the upper part of the PTO rear cover.
請求項4においては、前記PTOリアカバーに検油窓を設けたものである。 According to a fourth aspect of the present invention, an oil inspection window is provided on the PTO rear cover.
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 As effects of the present invention, the following effects can be obtained.
請求項1においては、油圧式PTOクラッチのモジュール化を実現できる。そして、PTOリアカバーの装着・脱着により、油圧クラッチ有無の仕様への切換を容易とすることができる。また、PTOバルブに接続される油路がPTOリアカバーに配置されたため油圧管理及び油圧制御が容易となる。また、PTOクラッチとPTOバルブを近づけて配置することができ、油圧ロスを低減して応答性を高め、信頼性も高めることができたのである。
In
請求項2においては、後部ハウジングをカバーするようにPTOリアカバーを形成し、そのカバーにPTOクラッチ及びPTOブレーキ機構に接続される全油圧クラッチ制御バルブを装着したので、後方より作業ができるとともに、制御バルブが集中しているのでメンテナンス性を向上することができる。
In
請求項3においては、PTO軸周辺の必要空間を確保することができる。また、PTOバルブはモジュレーション機構とし、PTOクラッチと近接しており、油圧ロスが無く安定した油圧コントロールを実現することができる。また、後上方より容易にメンテナンス作業等ができる。 In claim 3, a necessary space around the PTO shaft can be secured. Further, the PTO valve is a modulation mechanism and is close to the PTO clutch, so that stable hydraulic control can be realized without any hydraulic loss. Further, maintenance work and the like can be easily performed from the upper rear side.
請求項4においては、検油棒等を不要として、後方から容易に作動油の量を認識することができる。また、部品点数も削減することができる。 According to the fourth aspect of the present invention, the amount of hydraulic oil can be easily recognized from the rear without using an oil inspection rod or the like. Also, the number of parts can be reduced.
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るトラクタの伝動機構の全体的な構成を示す模式的な一部展開縦断面図、図2はトラクタの機体後部の縦断側面図、図3は同じく横断正面図、図4は同じく平面図、図5は同じく正面図、図6は図5におけるA−A矢視断面図、図7は図5におけるB−B矢視断面図、図8は図5におけるF−F矢視断面図、図9は図6におけるC−C矢視断面図、図10は図6におけるD−D矢視断面図、図11はトラクタの油圧回路図である。
Next, the best mode for carrying out the invention will be described.
FIG. 1 is a schematic partially developed longitudinal sectional view showing the overall configuration of a transmission mechanism of a tractor according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a longitudinal side view of the rear part of the tractor body, and FIG. 4 is a plan view, FIG. 5 is a front view, FIG. 6 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 5, FIG. 7 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG. FIG. 9 is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG. 6, FIG. 10 is a cross-sectional view taken along the line DD in FIG. 6, and FIG. 11 is a hydraulic circuit diagram of the tractor.
まず、本発明に係るPTOリアカバーを備えたトラクタの全体構成を説明する。
図1に示すように、トラクタの機体ハウジングは前部ハウジング1、中間ハウジング2及び後部ハウジング3が前後に連設されている。前部ハウジング1は中間部に一体的な支壁部1aを有し、支壁部1a後方側の前部ハウジング1内を前後にほぼ二分する位置で前部ハウジング1に取付け支持させた第1の軸受け枠体4及び前部ハウジング1の後端に取付け支持させた第2の軸受け枠体5を有する。第2の軸受け枠体5は、中間ハウジング2の前端に取付け支持させてもよい。
First, the whole structure of the tractor provided with the PTO rear cover according to the present invention will be described.
As shown in FIG. 1, the tractor body housing includes a
中間ハウジング2は中間部に一体的な支壁部2aを有し、後部ハウジング3は前壁3a、中間部の支持壁32及び後端の開口を閉鎖するPTOリアカバー3cを有する。前部ハウジング1内の最前部にエンジン・フライホイール6が位置され、エンジン・フライホイール6に対し緩衝接手7を介して接続された原動軸8が、前部ハウジング1内に設けられている。
The
走行系の伝動機構は、前後進切替え装置10、高低速切替え装置13、主変速装置16及び副変速装置19をそれぞれ直列に接続して構成されている。前後進切替え装置10は、支壁部1aと第1の軸受け枠体4間で原動軸8とその下方に配置された従動軸9との間に配設されている。高低速切替え装置13は、第1の軸受け枠体4と第2の軸受け枠体5間で従動軸9の延長線上に配置され、該従動軸9に連結された駆動軸11と原動軸8の延長線上に配置された中空の従動軸12との間に配設されている。
主変速装置16は、従動軸12の延長線上に配置され、該従動軸15に連結された中空の駆動軸14の延長線上に配置された従動軸15との間で中間ハウジング2の前半部内に配設されている。
副変速装置19は、従動軸15とその延長線上に配置されたプロペラ軸18間で中間ハウジング2の後半部内に配設され、駆動軸14の延長線上に配置された中空のカウンタ軸17を含むように構成されている。
The traveling transmission mechanism includes a forward /
The
The auxiliary transmission 19 includes a
プロペラ軸18の後端は後部ハウジング3内に延出され、左右後輪用の差動装置(図示せず)の入力傘歯車20に対し噛合された小傘歯車21を備えている。また、中間ハウジング2の底部に前輪駆動力取出しケース22が装着され、プロペラ軸18は、該取出しケース22に支持させた前輪駆動力取出し軸23に対し、前輪駆動クラッチ24を介して接続されている。
The rear end of the propeller shaft 18 extends into the rear housing 3 and includes a small bevel gear 21 that meshes with an
PTO系の伝動機構は、中空の従動軸12、駆動軸14及びカウンタ軸17を貫通させた伝動軸25がその前端で原動軸8に対し連結され、該伝動軸25の後端に連結して後部ハウジング3内に設けた伝動軸26とその延長線上に配置した他のクラッチ軸27との間にPTOクラッチ28が配設されている。また、クラッチ軸27とその下方に配置し、PTOリアカバー3cから後方に延出させてあるPTO軸29との間に2段の変速段を有するPTO変速装置30が配設されている。後部ハウジング3の上面には、PTO軸29によって駆動を受ける作業機(図略)を昇降させるための左右のリフトアーム33aを備えた油圧リフト装置33が設置されている。
The transmission mechanism of the PTO system is such that a
前後進切替え装置10は、原動軸8上に2個の歯車34・35が遊嵌配置されるとともに、従動軸9上に2個の歯車36・37が固設されている。この内、歯車34・37は直接に噛合され、歯車35・37は中間のアイドラ歯車(図略)を介して噛合わされている。
原動軸8上に、歯車34・35との間で前進用油圧クラッチ40F及び後進用油圧クラッチ40Rが配設されている。
In the forward /
A forward
各前進用油圧クラッチ40F及び後進用油圧クラッチ40Rは、歯車とクラッチシリンダ(図略)とに交互に配設された複数の摩擦エレメントを摺動自在かつ相対回転不能に支持させ、付勢されたピストンを油圧の作用によって摩擦エレメント方向に移動させてクラッチ係合を得る周知の摩擦多板式のものに構成されている。そして、前進用油圧クラッチ40Fを係合させて歯車34を原動軸8に結合することによって、従動軸9が車両前進方向に回転され、後進油圧クラッチ40Rを係合させて歯車35を原動軸8に結合することによって、従動軸9が車両後進方向に回転される。
Each of the forward
高低速切替え装置13には、従動軸9に対し歯車36のボス部を利用して連結される駆動軸11上に、2個の歯車43・44が遊嵌配置されると共に、従動軸12上に2個の歯車45・46が固設されている。これらの歯車43・44及び歯車45・46は互いに噛合されている。駆動軸11上には、歯車43・44間で、駆動軸11上に固設されたクラッチシリンダを共通とする高速用油圧クラッチ48H及び低速用油圧クラッチ48Lが配設されている。
In the high / low
各高速用油圧クラッチ48Hは、歯車43のボス部と前記クラッチシリンダとに交互に配設された複数の摩擦エレメントを摺動自在かつ相対回転不能に支持させ、付勢されたピストンを油圧の作用によって摩擦エレメント方向に移動させてクラッチ係合を得る周知の摩擦多板式のものに構成されている。また、特に、低速用油圧クラッチ48Lは、歯車44のボス部と前記クラッチシリンダとに交互に配設された複数の摩擦エレメントを摺動自在かつ相対回転不能に支持させ、付勢されたピストンを皿ばねの付勢力よって摩擦エレメント方向に移動させてクラッチ係合を得るいわゆるスプリング作動油型の摩擦多板式クラッチに構成されている。このスプリング作動油型の摩擦多板式クラッチの構造は公知の技術を用いることができ、構造の詳細な説明は省略する。
Each high-speed
主変速装置16は、駆動軸14上に、4個の歯車49・50・51・52が固設され、従動軸15上に4個の歯車53・54・55・56が遊嵌配設されている。これらの歯車のうち、対応するものが噛合わされ、従動軸15上に歯車53・54間及び歯車55・56間で2個の複数同期クラッチ57・58が配設され、歯車53・54・55・56を選択的に従動軸15へと結合することにより4段の変速を得るものに構成されている。
In the
副変速装置19は、カウンタ軸17が減速歯車59・60列を介して従動軸15に減速接続され、該カウンタ軸17上に2個の歯車61・62が固設されている。このうち、減速歯車機構63を介して接続された歯車64が小径側の歯車62に対しカウンタ軸17の外側に配設されている。前記プロペラ軸18上には、歯車64・62に対し選択的に噛合し得るシフト歯車65が遊嵌配設され、該シフト歯車65がプロペラ軸18に対し結合される位置と、プロペラ軸18が従動軸15に対して直結される位置とに操作される複式クラッチ66が配設されている。このように構成することで、副変速装置19は、歯車64・65の噛合わせにより1速、歯車62・65の噛合わせにより2速、プロペラ軸18に対する歯車66の噛合わせにより3速、そして従動軸15に対するプロペラ軸18の直結により4速のそれぞれの変速を、プロペラ軸18に選択的に生起させている。
In the auxiliary transmission device 19, the
次に、トラクタの機体後部の構造について説明する。
図2に示すように、伝動軸26の後端部は後部ハウジング3a内の中途部に設けられた支壁部32に回転自在に支持され、クラッチ軸27は伝動軸26後端の軸支承穴とPTOリアカバー3cとに両端部を回転自在に支持されている。PTO軸29は後端部に作業機取付のためのユニバーサルジョイント(図示せず)への連結用としてスプライン29aを形成している。
Next, the structure of the rear part of the tractor body will be described.
As shown in FIG. 2, the rear end portion of the
また、PTOクラッチ28は、伝動軸26の後端部上に固定設置した回転ボス28cとクラッチ軸27の前端部上に固定配置したクラッチハウジング28aとに複数枚の摩擦エレメントを摺動自在かつ相対回転不能に支持して構成されている。クラッチハウジング28a内にはピストン28bを、戻しスプリング28dにより後退方向に付勢して設けており、PTOクラッチ28は油圧の作用によってピストン28bを前進させることで摩擦エレメント間を圧接させてクラッチ係合を得る、所謂、摩擦多板式の油圧クラッチに構成されている。
The PTO clutch 28 has a plurality of friction elements that are slidable relative to a
クラッチ軸27内にはピストン28bの背後に開口させた作動油通路81を、その基端をクラッチ軸27の背面に開口させて軸心と平行に形成している。また、クラッチ軸27にはPTOクラッチ28の摩擦エレメント部に対し潤滑油を供給するための潤滑油通路82が設けられており、該通路82は、クラッチハウジング28a内への開口端がクラッチ切状態ではピストン28bによって封鎖され、ピストン28bが前進したクラッチ入状態ではピストン28bに形成した油穴85によって開放されるように構成している。
In the
前記潤滑油通路82はクラッチ軸27前端部の支持部にも潤滑油を供給するように構成されており、該通路82の基端はクラッチ軸27とPTOリアカバー3c間に形成された環状油室84に開口させて、該油室84にPTOリアカバー3cに設けた潤滑油ポート83を連設している。
The lubricating
また、図2に示すように、PTO変速装置30はクラッチ軸27上に一体回転するように設けられた2個の歯車27a・27bとPTO軸29上に遊転自在に設けられた歯車68・69とをそれぞれ噛合わせてあるものに構成されている。PTO軸29上にはシフタスリーブ70が相対回転不能かつ軸方向に摺動可能に設けられており、該シフタスリーブ70にはシフタフォーク71が係合されている。シフタスリーブ70は歯車68・69の各ボス部に形成された歯部68a・69aに対して噛合し得るスプライン歯を内周面に有している。
このような構成により、シフタフォーク71によってシフタスリーブ70を選択的に摺動変位させ、歯部68aに係合して歯車68をPTO軸29に対し結合することによって1速、歯部69aに係合して歯車68をPTO軸29に対し結合することによって2速の変速比を、PTO軸29に選択的に得ることができるようにしている。
As shown in FIG. 2, the
With such a configuration, the
図3に示すように、PTOクラッチ28の切状態で、該クラッチ28従動側の慣性回転を速やかに停止させると共に潤滑油による摩擦エレメント間の連れ回りを防止するために、PTOクラッチ28の切状態でクラッチハウジング28aを制動するPTOブレーキ機構90を設けている。
即ち、前記伝動軸26に平行させたブレーキ支軸95を、支壁部32とPTOリアカバー3cとに両端で支持させて設け、該ブレーキ支軸95にブレーキシュー97をクラッチハウジング28aの外周面に対し接触及び離間する向きで回動自在に支持させている。ブレーキシュー97はブレーキ支軸95に巻回し、一端を該ブレーキシュー97に、他端を支壁部32の上面にそれぞれ係合させてあるトルクスプリング96によって、クラッチハウジング28aから離間する向きに回動付勢されている。
As shown in FIG. 3, when the PTO clutch 28 is disengaged, the PTO clutch 28 is disengaged in order to quickly stop the inertial rotation of the driven side of the clutch 28 and to prevent the frictional elements from being swung between the friction elements. A
That is, a
後部ハウジング3の一側壁に形成した穴には外端を封止した油圧シリンダ92を油密に挿入して、ボルト76によって該一側壁に固定しており、該油圧シリンダ92に嵌合させたピストン91をその先端でブレーキシュー97の自由端に当接させている。ピストン91は油圧シリンダ92内に設けたスプリング93によって後退方向に移動付勢されており、該ピストン91を前進させるための油室94を油圧シリンダ92内に設けて、該油室94に作用させる油圧によってピストン91を前進させ、もってブレーキシュー97をクラッチハウジング28aへと圧接させてPTOブレーキ機構90の作動を得るようにしている。油室94に開口する油路78を後部ハウジング3の一側壁に形成しており、PTOクラッチ28の切状態で該油路78を介し油室94に油圧を作用させるようにしている。
A
また、図3に示すように、PTO軸29に平行させたフォークシャフト73を支壁部32とPTOリアカバー3cとに両端で摺動自在に支持させて設けており、該フォークシャフト73にはPTO変速装置30におけるシフトフォーク71を固定支持させている。前記フォークシャフト73には後部ハウジング3の側壁に貫通させてある回転操作軸75の内端に取付けたアーム74をそれぞれ係合させている。
回転操作軸75は、その外端で図外の操作レバーに対して接続されており、該回転操作軸75の回転操作によりシフトフォーク71をフォークシャフト73と共に摺動変位させ、シフタスリーブ70の所要の変位を得るようにしている。
As shown in FIG. 3, a
The
図4、図8に示すように、フォークシャフト73にはPTOクラッチ28の係合状態で該フォークシャフト73の摺動変位を保持するデテント機構99が付設されている。該デテント機構99は、フォークシャフト73の周囲に2個のリング状の溝73a・73bを形成し、該溝73a・73bの1個に対し選択的に臨むボール99aをロッド99b上のスプリング99cにより付勢させてPTOリアカバー3c内に設けている。
As shown in FIGS. 4 and 8, the
前記スプリング99cの基端はPTOリアカバー3cの穴内に螺装したボルト99eに受けさせて蓋をしている。このスプリング99cの付勢力によりボール99aをロッド99b側に押しつけている。これにより、ボール99aが何れかの溝73a・73bに嵌合して、フォークシャフト73が容易に摺動変位しないようにしている。従って、オペレータがPTO変速レバーを操作してフォークシャフト73が摺動されて、デテント機構99により1速位置、又は2速位置に拘束される。
The base end of the
図5、図6、図7に示すように、PTOリアカバー3cにはPTOバルブ72が一体的に内装されており、該PTOバルブ72はPTOリアカバー3cの上部に横向き(左右方向)に配置されたモジュレート型リリーフ弁67とPTOリアカバー3cの上部であって該モジュレート型リリーフ弁67の側方に配置された電磁方向切換弁47から構成されている。
また、図5に示すように、PTOリアカバー3c上であってPTO軸29の側方位置には点検窓77を形成しており、該点検窓77からハウジング(ミッションケース)内に充?した作動油(潤滑油)の油量を点検できるようにしている。該点検窓77は上下に並設された円形のガラス77a・77bにより構成され、下方のガラス77bに油の液面が見える状態であれば、作動油を足す必要があり、上方のガラス77aに油の液面が見える状態であれば適正油量となり、容易に油量を確かめることができるようにしている。こうして、機体後方より点検窓77を見ることが可能となり、検油棒等を差し込んでから引き抜き、油量を確認する作業をなくすことができ、簡単に油量をチェックできるようになったのである。但し、上下に長い点検窓として、適正量を示すラインや不足ライン等を点検窓に設ける構成とすることもでき、形状や数は限定するものではない。
As shown in FIGS. 5, 6, and 7, the PTO
Further, as shown in FIG. 5, an
図7、図9、図10に示すように、前記電磁方向切換弁47はPTOリアカバー3cに縦向き(上下方向)に内装されており、該電磁方向切換弁47の上下中央部におけるPTOリアカバー3cに形成した油路103からポート104を介して前記PTOブレーキ機構90の油圧シリンダ92と連通されている。
前記電磁方向切換弁47下部には前方方向へ油路112が形成されており、該油路112はポンプポートとして油圧ポンプからの圧油が送油され、電磁方向切換弁47の下方には油路113が形成され、該油路113はハウジング内と連通される。
前記電磁方向切換弁47の上部であって左右方向には油路101が形成されており、油路101は後述するモジュレート型リリーフ弁67に連通されている。
そして、このような電磁方向切換弁47及び、該電磁方向切換弁47に連通する油路構成により、PTOクラッチ28又はPTOブレーキ機構90に連通される油路を切換え可能にしている。
As shown in FIGS. 7, 9, and 10, the electromagnetic
An
An
With such an electromagnetic
このように、PTOリアカバー3cにPTOバルブ72を一体的に設けるとともに、該PTOバルブ72とPTOクラッチ28とを連通する油路及び、油圧ポートをPTOリアカバー内部に形成したので、油圧式PTOクラッチのモジュール化を実現できる。つまり、油圧式のPTOクラッチを装着したPTOリアカバーとメカ式の切り換え装置を装着したPTOリアカバーを装着・脱着により、容易に仕様変更ができ、同じハウジングを使用して部品点数を削減することができるのである。また、機体後方から作業が可能となり、周囲の機器の着脱分解等も少なく容易にメンテナンスできるのである。そして、切り換え制御するためのPTOバルブ72はPTOクラッチ28に近接させて配置することが可能となり、油路を短くすることができて、油圧ロスが小さくなり、応答性が高くなり、安定して油圧コントロールができるのである。
As described above, the
次に、図11によりトラクタの油圧回路について説明する。
図11に示すように、エンジン6によって駆動される油圧ポンプ120・136・137を設けており、このうち油圧ポンプ120は回路140から前後進切替え装置10の油圧クラッチ40F・40Rに対し油圧を供給するようにしている。
油圧ポンプ136は左右の前輪を旋回アシストさせるパワーステアリング機構139の切換弁へと油圧を供給し、さらにその余剰油を油路142からON/OFFバルブ144を介して、前輪駆動切換クラッチ24と副変速用の高低速切替えクラッチ48及びPTOバルブ72を介してPTOクラッチ28とPTOブレーキ機構90へ供給するようにしている。油圧ポンプ137は、トラクタに付設された昇降用の油圧シリンダや外部アクチュエータの駆動回路へと油圧を供給する。
前記油路142からは更にリリーフ弁を介して潤滑油が高低速切替えクラッチ48とPTOクラッチ28の摩擦板部分に供給できるようにしている。
Next, the hydraulic circuit of the tractor will be described with reference to FIG.
As shown in FIG. 11,
The
From the
前記油路142に送油された圧油はPTOバルブ72の油路112に送油され、PTO軸29を駆動しないときには、電磁方向切換弁47を切り換えてPTOブレーキ機構90に送油して、ピストンを伸長させて、ブレーキシュー97をクラッチハウジング28aの外周面に対して接触させて制動し、慣性回転を防止する。そして、PTOレバーを「入」側に回動すると又はPTOスイッチをONすると、電磁方向切換弁47のソレノイドを作動させて切り換えて、圧油をモジュレート型リリーフ弁67に送油し、PTOクラッチ28を作動させ、PTO軸29に動力を伝達して駆動できるのである。
The pressure oil sent to the
3 後部ハウジング
3c PTOリアカバー
28 PTOクラッチ
47 電磁方向切換弁
67 モジュレート型リリーフ弁
72 PTOバルブ
77 点検窓
90 PTOブレーキ機構
101・102・103・106・112・113 油路
104 ポート
3
Claims (4)
前記PTOリアカバーにPTOバルブを一体的に設けるとともに、該PTOバルブとPTOクラッチとを連通する油路及び、油圧ポートをPTOリアカバー内部に形成した
ことを特徴とする作業車両の動力取出装置。 A power take-out device for a work vehicle in which a PTO rear cover is attached to a rear end portion of a rear housing of an airframe,
A power take-out device for a work vehicle, wherein a PTO valve is provided integrally with the PTO rear cover, and an oil passage and a hydraulic port for communicating the PTO valve and a PTO clutch are formed inside the PTO rear cover.
ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両の動力取出装置。 A valve for oil pressure setting is arranged on the machine body side, pressure oil supplied from the valve is supplied to the PTO valve, and pressure oil is supplied to the PTO clutch and the PTO brake by the PTO valve. The power take-out device for a work vehicle according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車両の動力取出装置。 The power take-out device for a work vehicle according to claim 1 or 2, wherein the PTO valve is disposed on an upper part of a PTO rear cover.
ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両の動力取出装置。 The power take-out device for a work vehicle according to claim 1, wherein an oil inspection window is provided in the PTO rear cover.
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