JP2005259080A - オブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム、その負荷分散装置及びサーバ - Google Patents

オブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム、その負荷分散装置及びサーバ Download PDF

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Abstract

【課題】 障害等によるサーバ切り替えに要するオーバヘッドを最小限とするオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム、その負荷分散装置及びサーバを提供する。
【解決手段】 クライアント10からのリクエストによりサーバ31、32に備えられるサーバオブジェクト313、323のメソッドを呼び出し、クライアントに対するサービスを提供するオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムであり、クライアント10とサーバ31、32間でサーバ切り替えによる負荷分散を行う負荷分散装置20に、サーバ上のオブジェクト毎に、メソッドの呼び出しにより生じるオブジェクトの内部状態の差分を蓄積し、サーバの代替サーバが蓄積された差分に基づいてオブジェクトの内部状態を復元する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、オブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムに関し、特に、障害等によるサーバ切り替えに要するオーバヘッドを最小限とするオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム、負荷分散装置及びサーバに関する。
オブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムにおけるサーバファームのように複数のサーバ上にサーバオブジェクトが存在する場合、1台のサーバがサーバオブジェクトの障害などで使用不能になった場合でも処理を継続してクライアントに対するサービスを提供する必要がる。
このような場合、代替サーバに切り替えることで処理の継続を実現しているが、従来では、代替サーバに切り替える際に、障害の発生したサーバのサーバオブジェクトを他の全てのサーバに対して複製するといったサーバ間の複製処理によって対処していた。
従来のネットワーク分散システムにおけるサーバ間におけるオブジェクトの複製に関する技術が、例えば特開平10−207849号公報(特許文献1)に開示されている。この特許文献1では、負荷の大きなサーバから負荷の小さなサーバに対して複製オブジェクトを移動することでサーバ切り替えによる負荷分散を行う方法が提案されている。
特開平10−207849号公報
上記従来のサーバ間でサーバオブジェクトを複製する方式では、障害の発生したサーバのサーバオブジェクトを他の全てのサーバに対して複製する方式がとられているので、サーバの台数が多い場合、サーバオブジェクトの複製処理に手間と時間がかかると共にネットワーク負荷の増大等が発生することから、サーバオブジェクトの複製によるオーバヘッドが極めて大きくなるという問題点があった。
また、従来のサーバ間でサーバオブジェクトを複製する方式では、各サーバ毎にサーバオブジェクトの状態を管理する必要があるため、状態管理に手間がかかるといった問題点もある。
本発明の目的は、障害等によるサーバ切り替えに要するオーバヘッドを最小限とするオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム、その負荷分散装置及びサーバを提供することにある。
本発明の他の目的は、各サーバのサーバオブジェクトの状態管理が容易となるオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム、その負荷分散装置及びサーバを提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、クライアントからのリクエストによりサーバに備えられるオブジェクトのメソッドを呼び出し、前記クライアントに対するサービスを提供するオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムであって、前記クライアントとサーバ間でサーバ切り替えによる負荷分散を行う負荷分散装置に、前記サーバ上のオブジェクト毎に、前記メソッドの呼び出しにより生じる前記オブジェクトの内部状態の差分を蓄積し、前記サーバの代替サーバが、蓄積された前記差分に基づいてオブジェクトの内部状態を復元することを特徴とする。
請求項2によるオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムでは、前記負荷分散装置が、前記サーバの切り替えに際し、元のサーバの前記オブジェクトに関する前記差分を結合して前記代替サーバに送り、前記代替サーバが、前記差分を受け取り前記オブジェクトの内部状態を復元することを特徴とする。
請求項3によるオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムでは、前記サーバが、前記クライアントからのリクエストに対する応答メッセージに、前記メソッドの呼び出しにより生じる前記オブジェクトの内部状態の差分を付加して、前記負荷分散装置に送信することを特徴とする。
請求項4によるオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムでは、前記負荷分散装置が、前記サーバからの応答メッセージに前記差分が付加されている場合に、前記差分を取り除いて、前記応答メッセージを前記クライアントに返却し、取り除いた前記差分を蓄積することを特徴とする。
請求項5によるオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムでは、前記負荷分散装置が、前記サーバの切り替えに際し、元のサーバの前記オブジェクトに関する前記差分を結合し、前記クライアントからのリクエストに差分情報として付加して、前記代替先のサーバに前記リクエストを転送し、前記代替先のサーバが、前記リクエストに前記差分情報が存在するかを判別し、前記差分情報が存在する場合に、当該差分情報を取り出して前記オブジェクトの内部状態を復元することを特徴とする。
請求項6によるオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムでは、前記負荷分散装置は、前記クライアントとのセッションが切断された場合に、対応するサーバのセッションを切断し、当該サーバの前記オブジェクトに関する差分を破棄することを特徴とする。
また、他の本発明によれば、クライアントからのリクエストによりサーバに備えられるオブジェクトのメソッドを呼び出し、前記クライアントに対するサービスを提供するオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムにおいて前記クライアントとサーバ間でサーバ切り替えによる負荷分散を行う負荷分散装置であって、前記サーバ上のオブジェクト毎に、前記メソッドの呼び出しにより生じる前記オブジェクトの内部状態の差分を蓄積し、前記サーバの前記代替サーバに対して、オブジェクトの内部状態を復元するために、前記差分を送信することを特徴とする。
さらに他の本発明によれば、クライアントからのリクエストによりサーバに備えられるオブジェクトのメソッドを呼び出し、前記クライアントに対するサービスを提供するオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムにおける前記サーバであって、前記クライアントとサーバ間でサーバ切り替えによる負荷分散を行う負荷分散装置に蓄積された、前記サーバ上のオブジェクト毎の前記メソッドの呼び出しにより生じる前記オブジェクトの内部状態の差分を受け取り、前記差分に基づいてオブジェクトの内部状態を復元することを特徴とする。
本発明のオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムによれば、以下の効果が達成される。
第1に、サーバオブジェクトの状態復元を行なうためのオーバヘッドを最小とすることができる。従来のサーバ間のサーバオブジェクトの復元では複数のサーバ全てにサーバオブジェクトの復元を行う必要があるためにネットワークの負荷が増大していたが、本実施例では負荷分散装置20とサーバ31、32間でのみサーバオブジェクトの状態復元を行なうため、処理が簡単となりかつネットワークの負荷増大等も発生しないためである。
第2に、各サーバのサーバオブジェクトの状態の管理が極めて容易となる。サーバ間でサーバオブジェクトの複製を行う従来の方法では、全てのサーバにサーバオブジェクトを複製するため、各サーバ毎にサーバオブジェクトを管理する必要があるが、本実施例では負荷分散装置20の差分保存部26でサーバオブジェクトの内部状態の復元に必要な差分情報を集中的に管理するようにしたためである。
以下、本発明の好適な実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の好適な実施例によるオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムは、クライアント10と、負荷分散装置20、サーバ31、サーバ32から構成されている。ここでは、クライアント10と負荷分散装置20がネットワーク100で接続され、負荷分散装置20とサーバ31、32とがネットワーク200により互いに接続されている。
図2は、クライアント10の内部構成を示すブロック図である。
図2において、クライアント10は、クライアントアプリケーション11と通信手段12とを備えている。
図3は、負荷分散装置20の内部構成を示すブロック図である。
図3において、負荷分散装置20は、通信手段21、負荷分散手段22、サーバ位置記憶部23、通信管理手段24、差分結合手段25、差分保存部26、通信手段27とを備えている。
図4は、サーバ31(サーバ32)の内部構成を示している。
図4において、サーバ31(サーバ32)は、それぞれ通信手段311(通信手段321)、差分検出手段312(差分検出手段322)、サーバオブジェクト313(サーバオブジェクト323)、状態保存部314(状態保存部324)、差分復元手段315(差分復元手段325)を備えている。
以下、それぞれの構成要素の機能について説明する。
クライアントアプリケーション11は、クライアント10であるコンピュータ装置(CPU)上で実行され、サーバ31、32が有するサーバオブジェクト313、323に対してメソッドの実行をリクエストし、サーバ31、32から返されるメソッドの実行結果である応答メッセージを受け取る。
クライアント10の通信手段12と負荷分散装置20の通信手段21は、ネットワーク100上でクライアント10と負荷分散装置20が通信(データ送受信)を行うための機能を有している。また、サーバ31の通信手段311とサーバ32の通信手段321は、ネットワーク200を介して負荷分散装置20の通信手段21と通信を行う機能を有する。
負荷分散装置20の負荷分散手段22は、通信の開始時点でサーバ31と通信するのか、あるいはサーバ32と通信するのかを決定するための機能を有する。
サーバ位置記憶装置23は、負荷分散装置20が使用できるサーバの情報を記憶する。本実施例においては、サーバ31とサーバ32の情報が記録されている。
通信管理手段24は、クライアント10が接続しているサーバを管理する機能を有する。
差分保存部26は、サーバ31、サーバ32から送信された差分情報を順次蓄積する。
この差分情報は、サーバ上のサーバオブジェクト毎に蓄積される。本実施例では、サーバ31とサーバ32のサーバオブジェクト313、323毎にその差分情報が蓄積される。ここで、差分情報とは、サーバ31又はサーバ32から送られるサーバオブジェクト313又はサーバオブジェクト323のデータの差分内容を示している。
例えば、各サーバにそれぞれ複数のサーバオブジェクトが備えられる構成の場合、上記差分情報は、サーバ毎ではなく個々のサーバオブジェクト毎に蓄積される。従って、どのサーバオブジェクトがどのサーバに存在するかを示す情報が、上記差分情報と共に対応付けて格納される。
差分結合手段25は、差分保存部26に蓄積されている差分情報をサーバオブジェクト毎に結合することにより最新の状態を復元する機能を有する。
サーバ31とサーバ32のサーバオブジェクト313とサーバオブジェクト323は、ネットワーク分散コンピューティングにおいてサーバ上に格納されるオブジェクト指向のプログラムである。
このサーバオブジェクトの例としては、例えば、Java(R)をビジネスアプリケーションで活用する際にサーバ側に必要な機能をまとめたEnterprise Java(R)仕様によるEJB(Enterprise Java(R)Beans)等がある。
サーバ31とサーバ32の状態保存部314及び状態保存部324は、それぞれのサーバオブジェクト313とサーバオブジェクト323の内部状態(サーバオブジェクトが扱うデータの内容)を保存する。
差分検出手段315(差分検出手段325)は、サーバオブジェクト313(サーバオブジェクト323)のメソッドの呼び出し前(実行前)と呼び出し後(実行後)のデータ内容について差分があるかどうを検出する機能を有する。
差分復元手段315(差分復元手段325)は、負荷分散装置20から受け取った差分情報を元にサーバオブジェクト313(サーバオブジェクト323)の内部状態(データ内容)を復元すると共に、その復元した内部状態を状態保存部314(状態保存部324)に格納する機能を有する。
本実施例では、負荷分散装置20の差分検出手段312と差分結合手段25を使用することで、障害などでサーバの切り替えが行われた場合、差分復元手段325を用いて切り替え前のサーバのサーバオブジェクトの内部状態(データ内容)を切り替え後のサーバのサーバオブジェクトの内部状態(データ内容)として復元する。このようにして、サーバオブジェクトの動的復元を可能とする。
上記クライアント10、負荷分散装置20及びサーバ31、32は、それぞれコンピュータ装置で実現される。これらの各機能は、ハードウェア的に実現することが可能であることは勿論として、ソフトウェア的に実現することも可能である。
クライアント10の通信手段12、負荷分散装置20の通信手段21、27、負荷分散手段22、通信管理手段24、差分結合手段25、サーバ31と32の通信手段311、321、差分検出手段312、322、差分復元手段315、325の各機能は、クライアント10、負荷分散装置20及びサーバ31、32を構成するプログラム制御可能なコンピュータ処理装置上で、各装置の機能を実現するプログラムをロードして実行しコンピュータの動作を制御することにより、各装置の固有の機能として実現できる。
次に、図1に示すように構成される本実施例の動作について、図5、図6及び図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、サーバ31上でサーバオブジェクト313が起動すると、サーバオブジェクト313の初期の内部状態(サーバオブジェクトが扱うデータの内容)が状態保存部314に記録される。サーバ32についても予め起動しているため、サーバ31と同様にそのサーバオブジェクト323の初期の内部状態が状態保存部324に記録される。
クライアントアプリケーション11が、サーバ(サーバ31又はサーバ32)のサーバ・オブジェクトに対してメソッド呼び出しを要求する場合、通信手段12から負荷分散装置20の通信手段21に対してリクエストを送信する。サーバオブジェクトのサービスを使用するクライアント10は、メソッドの呼び出しによって、サーバオブジェクトのデータにアクセスし、操作を実行する。
図5のフローチャートを参照すると、負荷分散装置20の通信手段21にて、クライアント10からの上記リクエストを受信すると(ステップ501)、通信管理手段24は、サーバが割り当てられているかを判別し(ステップ502)、任意のサーバが割り当てられていない場合は、負荷分散手段22がサーバ位置記憶部23から任意のサーバを選択する(ステップ504)。ここでは、サーバ31が選択されたものとする。
サーバが選択されると、負荷分散装置20は、通信手段27を使用してサーバ31の通信手段311に対して通信手段21で受け取った上記リクエストを転送する(ステップ505)。
ステップ502で、既にサーバが割り当てられている場合には、さらに、割り当てられているサーバの障害(サーバオブジェクトの障害)によるダウンあるいはサーバの高負荷に対する負荷分散のために負荷分散手段22によるサーバの切り替えが行われていない場合(ステップ503)、そのサーバに対して上記リクエストを転送する(ステップ505)。その後、当該サーバからの応答メッセージの受信を待つ(ステップ506)。
ステップ503でサーバの切り替えが行われている場合には、後述する図7に示す動作が実行される。
図6のフローチャートを参照すると、サーバ31の通信手段311で負荷分散装置20から転送されたリクエストを受け取ると(ステップ601)、差分復元手段315がそのリクエストに差分情報が含まれているかどうかを判断する(ステップ602)。
ステップ504でサーバの選択がなされた場合、最初のリクエストには差分情報は含まれていないため、差分情報の取り出し、サーバオブジェクトの内部状態の復元はなされず、そのままクライアント10からのリクエストに従ってサーバオブジェクト313のメソッドが呼び出される(ステップ603)。
サーバオブジェクト313のメソッドの処理が完了すると(ステップ604)、差分検出手段312が現在のサーバオブジェクト313の内部状態(データの内容)と状態保存部314に保持されている内部状態(データの内容)を比較して差分があるかどうを検出する(ステップ605)。
差分がある場合(ステップ606)は、差分検出手段312がその差分を抽出する。そして、通信手段311が抽出した当該差分を応答メッセージに差分情報として付加し(ステップ607)、負荷分散装置20の通信手段27に返却する(ステップ608)。
負荷分散装置20の通信手段27は、サーバ31の通信手段311から送信された応答メッセージを受信する(ステップ506)。
通信管理手段24は、受信した応答メッセージに差分情報が付加されているかどうかを判定し(ステップ507)、付加されている場合には、差分情報を取り出し差分保存部26に格納する(ステップ508)。このように、サーバからの応答メッセージを受信する度に、付加されている差分情報が存在すれば、その差分情報を順次差分保存部26に蓄積していく。この差分情報の蓄積は、上述したようにサーバオブジェクト毎に対応付けて行われる。
通信手段21は、差分情報を取り除いた応答メッセージをクライアント10の通信手段12に返却する(ステップ509)。
クライアント10の通信手段12では、受信した応答メッセージをクライアントアプリケーション11に通知する。これにより、クライアント10によるサーバオブジェクトのメソッド呼び出しが終了する。
クライアント10からの2回目以降のリクエストについては、負荷分散装置20の通信手段21がリクエストを受信した場合、負荷管理手段24は、既にサーバ31とのコネクションが確立されているため、サーバの選択をすることなく(ステップ504)、サーバ31に対して1回目と同様に通信手段27によって当該リクエストを転送する(ステップ505)。
その場合のサーバ31の動作は、上述した1回目の動作と同様であり差分情報を付加した応答メッセージを返却する(ステップ607、608)。負荷分散装置20は、応答メッセージから差分情報を取り出して差分保存部26に格納し(ステップ508)、応答メッセージをクライアント10に返却する(ステップ509)。
サーバ31が障害(サーバオブジェクトの障害)によりダウンした場合やサーバ31の高負荷により負荷分散のためのサーバの切換えが行われた場合(ステップ503)、負荷分散装置20では、以下の手順で動的にオブジェクトを復元する。
負荷分散手段22によるサーバの切り替えが行われている場合(ステップ503)、通信管理手段24は、サーバ位置記憶装置23から新たなサーバ32を代替サーバとして選択する(ステップ701)。
差分結合手段25は、差分保存部26に格納されている全ての差分情報(この場合は、サーバ31のサーバオブジェクト313に対応する差分情報)を結合することにより、新たに選択したサーバ32に送信する差分情報として復元する(ステップ702)。
通信手段27は、復元された差分情報をクライアント10からのリクエストに付加する(ステップ703)。その後、サーバ32の通信手段321に対して当該リクエストを送信する(ステップ505)。
サーバ切り替えにより選択された代替サーバとしてのサーバ32の差分復元手段322は、負荷分散装置20より受け取ったリクエストから付加されている差分情報を取り出し(ステップ609)、当該差分情報によってサーバオブジェクト323の内部状態(データ内容)を復元する(ステップ610)。また、復元した内部状態(データ内容)を自身の状態保存部324に記録する(ステップ611)。
そして、復元処理が完了した後、サーバオブジェクト323のメソッドの呼び出しを行う(ステップ603)。呼び出されたメソッドの処理が完了した後の応答メッセージの送信動作は、サーバ切り替えが行われない場合と同様であり、ステップ604からステップ608による動作が実行される。
また、負荷分散装置20の通信手段21が、クライアント10とのコネクションの切断を検出した場合、通信管理手段24は対応するサーバ31又は32へのコネクションを通信手段27を使用して切断する。その場合、差分保存部26に保存されているコネクションを切断したサーバのサーバオブジェクトに関する差分情報を全て消去して破棄する動作を行う。
上述した本実施例によれば、次のような効果が得られる。
従来のサーバ間のサーバオブジェクトの復元では複数のサーバ全てにサーバオブジェクトの復元を行う必要があるためにネットワークの負荷が増大していたが、本実施例では負荷分散装置20とサーバ31、32間でのみサーバオブジェクトの内部状態の復元を行なうため、処理が簡単となりかつネットワークの負荷増大等も発生せず、復元のためのオーバヘッドを最小とすることができる。
また、サーバ間でサーバオブジェクトの複製を行う従来の方法では、全てのサーバにサーバオブジェクトを複製するため、各サーバ毎にサーバオブジェクトを管理する必要があるが、本実施例では負荷分散装置20の差分保存部26でサーバオブジェクトの内部状態の復元に必要な差分情報を集中的に管理するようにしたので、サーバオブジェクトの状態管理が極めて容易となる。
本発明の上記実施例では、2台のサーバ31、32を用いる場合について説明したが、サーバの数については複数であればこれに限定されない。クライアント10の数についても図示の構成に限定されず何台であってもよい。
負荷分散装置20が1台の場合を示したが、クラスタ構成において2台以上の負荷分散装置を備える構成であっても本発明を適用することができる。
以上好ましい実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施例に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
本発明の好適な実施例によるオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムの全体構成を示す図である。 本発明の実施例におけるクライアントの内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例における負荷分散装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例におけるサーバの内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例における負荷分散装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施例におけるサーバの動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施例における負荷分散装置のサーバ切り替え時の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
10:クライアント
11:クライアントアプリケーション
12:通信手段
20:負荷分散装置
21、27:通信手段
22:負荷分散手段
23:サーバ位置記憶部
24:通信管理手段
25:差分結合手段
26:差分保存部
31、32:サーバ
311、321:通信手段
312、322:差分検出手段
313、323:サーバオブジェクト
314、324:状態保存部
315、325:差分復元手段
100、200:ネットワーク

Claims (16)

  1. クライアントからのリクエストによりサーバに備えられるオブジェクトのメソッドを呼び出し、前記クライアントに対するサービスを提供するオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムであって、
    前記クライアントとサーバ間でサーバ切り替えによる負荷分散を行う負荷分散装置に、前記サーバ上のオブジェクト毎に、前記メソッドの呼び出しにより生じる前記オブジェクトの内部状態の差分を蓄積し、
    前記サーバの代替サーバが、蓄積された前記差分に基づいてオブジェクトの内部状態を復元することを特徴とするオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム。
  2. 前記負荷分散装置が、前記サーバの切り替えに際し、元のサーバの前記オブジェクトに関する前記差分を結合して前記代替サーバに送り、
    前記代替サーバが、
    前記差分を受け取り前記オブジェクトの内部状態を復元することを特徴とする請求項1に記載のオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム。
  3. 前記サーバが、前記クライアントからのリクエストに対する応答メッセージに、前記メソッドの呼び出しにより生じる前記オブジェクトの内部状態の差分を付加して、前記負荷分散装置に送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム。
  4. 前記負荷分散装置が、前記サーバからの応答メッセージに前記差分が付加されている場合に、前記差分を取り除いて、前記応答メッセージを前記クライアントに返却し、取り除いた前記差分を蓄積することを特徴とする請求項3に記載のオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム。
  5. 前記負荷分散装置が、前記サーバの切り替えに際し、元のサーバの前記オブジェクトに関する前記差分を結合し、前記クライアントからのリクエストに差分情報として付加して、前記代替先のサーバに前記リクエストを転送し、
    前記代替先のサーバが、前記リクエストに前記差分情報が存在するかを判別し、前記差分情報が存在する場合に、当該差分情報を取り出して前記オブジェクトの内部状態を復元することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム。
  6. 前記負荷分散装置は、前記クライアントとのセッションが切断された場合に、対応するサーバのセッションを切断し、当該サーバの前記オブジェクトに関する差分を破棄することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステム。
  7. クライアントからのリクエストによりサーバに備えられるオブジェクトのメソッドを呼び出し、前記クライアントに対するサービスを提供するオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムにおいて前記クライアントとサーバ間でサーバ切り替えによる負荷分散を行う負荷分散装置であって、
    前記サーバ上のオブジェクト毎に、前記メソッドの呼び出しにより生じる前記オブジェクトの内部状態の差分を蓄積し、
    前記サーバの前記代替サーバに対して、オブジェクトの内部状態を復元するために、前記差分を送信することを特徴とする負荷分散装置。
  8. 前記サーバの切り替えに際し、元のサーバの前記オブジェクトに関する前記差分を結合して前記代替サーバに送信することを特徴とする請求項7に記載の負荷分散装置。
  9. 前記サーバから受け取る前記クライアントからのリクエストに対する応答メッセージに、前記メソッドの呼び出しにより生じる前記オブジェクトの内部状態の差分が付加されている場合に、前記差分を取り出して蓄積することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の負荷分散装置。
  10. 前記サーバからの応答メッセージに前記差分が付加されている場合に、前記差分を取り除いて、前記応答メッセージを前記クライアントに返却し、取り除いた前記差分を蓄積することを特徴とする請求項9に記載の負荷分散装置。
  11. 前記サーバの切り替えに際し、元のサーバの前記オブジェクトに関する前記差分を結合し、前記クライアントからのリクエストに差分情報として付加して、前記代替先のサーバに前記リクエストを転送することを特徴とする請求項7から請求項10の何れか1項に記載の負荷分散装置。
  12. 前記クライアントとのセッションが切断された場合に、対応するサーバのセッションを切断し、当該サーバの前記オブジェクトに関する差分を破棄することを特徴とする請求項7から請求項11の何れか1項に記載の負荷分散装置。
  13. クライアントからのリクエストによりサーバに備えられるオブジェクトのメソッドを呼び出し、前記クライアントに対するサービスを提供するオブジェクト指向のネットワーク分散型コンピューティングシステムにおける前記サーバであって、
    前記クライアントとサーバ間でサーバ切り替えによる負荷分散を行う負荷分散装置に蓄積された、前記サーバ上のオブジェクト毎の前記メソッドの呼び出しにより生じる前記オブジェクトの内部状態の差分を受け取り、
    前記差分に基づいてオブジェクトの内部状態を復元することを特徴とするサーバ。
  14. 前記負荷分散装置によるサーバの切り替えに際して、前記負荷分散装置から送信される元のサーバの前記オブジェクトに関する前記差分を結合した差分情報を受け取り、前記オブジェクトの内部状態を復元することを特徴とする請求項13に記載のサーバ。
  15. 前記クライアントからのリクエストに対する応答メッセージに、前記メソッドの呼び出しにより生じる前記オブジェクトの内部状態の差分を付加して、前記負荷分散装置に送信することを特徴とする請求項13又は請求項14に記載のサーバ。
  16. 前記負荷分散装置から、前記クライアントからのリクエストに、元のサーバの前記オブジェクトに関する前記差分を結合した差分情報が付加されて転送された場合に、
    前記リクエストに前記差分情報が存在するかを判別し、前記差分情報が存在する場合に、当該差分情報を取り出して前記オブジェクトの内部状態を復元することを特徴とする請求項13から請求項15の何れか1項に記載のサーバ。
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