JP2005259056A - 電子データの同一性保証システム及び同一性保証方法 - Google Patents

電子データの同一性保証システム及び同一性保証方法 Download PDF

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剛 塚田
Keiichi Tsukamoto
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Abstract

【課題】 電子データの保管業務において、預かり時点と返却時点のデータの同一性を証明する。
【解決手段】 データ預け入れ時に、委託者11がデータ21をデータ保管業者13とデータ保証業者15とに送る。データ保管業者13には最新データ21bが保管され、保証機関15には同じデータが最古データ21aとして保管される。第1回目以降の預け入れ時には、データ保管業者13には最新データ21b−nが送られて保管され、保証機関15には差分データ23−nが送られる。委託者11からの返却要請があった場合には、保証機関15は、最古データ21aに対して、差分データ23−1〜23−nを順次反映させていくことで、検査用データを作成する。保証機関15は、作成した検査用データ25をデータ保管業者13に送り、最新データ21b−nと検査用データ25とが一致すれば、データ保管業者13は最新データ27を委託者11に返却する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子データの同一性保証技術に関し、特に、他社の委託により電子データを管理する倉庫業務において、預かり時点と返却時点のデータの同一性を保証するための技術に関する。
高度情報社会と言われる現在、情報をデジタル化し電子データとして保存することにより、データ保存に要するスペースの省スペース化が計られている。重要なデータの場合には、異なる場所にデータのバックアップを保存しておき、種々の障害や災害などに備えることが一般化しつつある。この場合、必要に応じて異なる場所における電子データを比較し、同一性を確認する必要が生じてくる。このような場合でも電子データであれば、例えばコンピュータなどを用いることにより、原本とバックアップデータとの間のデータの同一性を確認することは理論的には容易である。
但し、電子データの量が膨大になってくるにつれて、データの同一性の確認に要する作業量も非常に大きくなってきている。これに関しては、種々の確認方法が提案されている。そこで、単純に原本とバックアップデータとの間のデータを比較するのではなく、特定のアルゴリズムに基づく計算を行うことにより、データの同一性をより簡単に検証する方法が提案されている。
例えば、図7は、ハッシュ値を用いた方法の概略を示す図である。図7(A)は、オリジナルの電子データを保持する委託者201と、委託者201から依頼されてバックアップデータを保管するデータ保管業者203と、のデータの保持とデータのやり取りの様子を示す図である。図7(A)に示すように、委託者201はデータ205をデータ保管業者203に預け入れ(R1)、データ保管業者203は受け取ったデータ205aを保管する。この際、データ205aに関するハッシュ値(甲)207aを算出する。ハッシュ値の求め方は種々存在するが、例えば各桁の和の下一桁をハッシュ値とする方法がある。次に、電子データの返却時には、委託者201がデータ保管業者203に対して返却要請を行う(R2)。返却要請を受けたデータ保管業者203は、保管データ205aからそのハッシュ値(乙)207bを算出し、預け入れ時のハッシュ値(甲)207aと比較する。ハッシュ値(甲)207aとハッシュ値(乙)207bとが一致すれば、同一性を満たすと推定して保管データ205aを委託者201に返却する(R3)。このように、預かり時点での電子データに対してハッシュ値を計算しておき、返却時点の電子データに対して再計算したハッシュ値と比較することによって、データの同一性を保証するハッシュ方式が実施されている(特許文献1参照)。ハッシュアルゴリズムに基づいて電子データに対して値が算出でき、異なる電子データに対して算出したハッシュ値が一致(シノニムが発生)する確率は数憶分の一のオーダーまで抑えられることが知られている。
特開2002−182963号公報
ハッシュ値に基づくデータの同一性確認方法の問題点について、以下に、図7(B)、(C)を参照しつつ簡単に説明する。図7(B)に示すように預かり時点のデータが“35679”であった場合、ハッシュ値として、例えば下2桁を加算した“0”とする。図7(C)に示すように、返却時点のデータが“35697”であった場合にも、下2桁を加算してハッシュ値を求めると、“0”となり、異なるデータを同一と判定してしまう。
ハッシュによる電子データの同一性の保証では、預かり時点と返却時点のデータの同一性を保証できる確度は、シノニム(実際には同一データではないのに、ハッシュ値が一致してしまう)の発生する確率に依存するため、数億分の一のオーダーで誤りが発生する可能性がある。
本発明は、電子データの同一性をより正確に判断できる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明ではデータ保管業者とは別の保証機関に最古データと都度発生する差分データを保管しておく。委託者から返却を要請されたときには、保証機関が最古データに差分データを積み上げて作成する検査用データと最新データを比較することで、理論的には完全にデータの同一性を保証する。
すなわち、本発明の一観点によれば、委託者より保管業者に委託されたデータと、前記保管業者とは異なる機関である保証機関に前記データ委託者より委託されたデータと、が同一であることを保証するデータの同一性保証方法であって、前記委託者より第1のデータを取得し、該第1のデータを最新データとして前記保管業者の保有する装置に記憶させるとともに、前記第1のデータと同じデータを前記委託者より取得し、最古データとして前記保証機関の保有する装置に記憶させる第1のステップと、前記委託者より第2から第n(nは2以上の整数)までのデータを順次取得し、該第2から第nまでのデータを取得する毎に順次更新し最新データとして前記保管業者の保有する装置に記憶させるとともに、第(k−1)と第k(kは2以上でn以下の整数)との差分データを前記委託者より順次取得し、前記保証機関の保有する装置に順次記憶させていく第2のステップと、前記保管業者の保有する装置において、前記最古データに前記差分データを作成された順番に順次反映させることによって、検査用データを作成する第3のステップと、前記保管業者又は前記保証機関の保有する装置において、前記検査用データと前記最新データとを比較する第4のステップと、を有する同一性保証方法が提供される。上記の方法によれば、それぞれが別の事業者である委託者・保管業者・保証業者が個別に保管しているデータに基づいて、データの同一性を保管業者とは別業者の保証業者に保証してもらうことができる。
この際、上記方法によれば、データ保管業者は、更新された最新データのみを保管すれば良いため、データ保管量が少なくて済む。
本発明の他の観点によれば、委託者より保管業者に委託されたデータと、前記保管業者とは異なる機関である保証機関に前記データ委託者より委託されたデータとが同一であることを保証するデータの同一性保証方法であって、前記委託者より第1のデータを取得し、該第1のデータを第1次最新データとして前記保管業者の保有する装置に記憶させるとともに、前記第1のデータと同じデータを前記委託者より取得し、最古データとして前記保証機関の保有する装置に記憶させる第1のステップと、前記委託者より第2から第n(nは2以上の整数)までのデータを順次取得し、該第2から第nまでのデータを取得する毎に第k次最新データ(kは2以上でn以下の整数)として前記保管業者の保有する装置に順次記憶させるとともに、第(k−1)と第kとの差分データを前記委託者より順次取得し、取得する毎に第k次差分データとして前記保証機関の保有する装置に順次記憶させていく第2のステップと、委託者が第m次(mは2以上でn以下の任意の整数)最新データの同一性保証を要求したとき、前記保管業者の保有する装置において、前記最古データに前記第2次差分データから第m次差分データを作成された順番に順次反映させることによって、検査用データを作成する第3のステップと、前記保管業者又は前記保証機関の保有する装置において、前記検査用データと前記第m次最新データとを比較する第4のステップとを有することを特徴とするデータの同一性保証方法が提供される。
これにより、途中時点でのデータの返却を委託者から要求された場合にも、対応することができる。
さらに、前記第4のステップにおいて前記検査用データと前記最新データとが同一であると判定された場合に、データが同一であることを保証する保証書を作成する第5のステップをさらに有することを特徴とする。これにより、同一性を保証書という形で第3者から受け取り、例えば公的期間などに提出する際の証明力を向上させることが、データの同一性の保証が確実になる。
本発明により、預り時点でのデータと返却時点のデータが同一であることを、委託業者からの依頼時に第3者により保証してもらうことができる。これにより、同一性の証明力が向上する。また、委託業者の依頼に基づいて、ある時点におけるデータの同一性を証明してもらうことも可能である。また、上記の証明機関を管理することにより、証明ビジネスとして活用することができる。
以下、本発明に係る電子データの同一性保証技術の原理について簡単に説明を行う。図3は、本発明に係る電子データの同一性保証技術を適用した環境の一例を示す図である。図3は、銀行などのように、日々データが発生・更新される業務を伴う委託者機関51と、委託者に依頼されてデータの保管を行うデータ保管業者53と、データの保証を行うデータ保証機関55と、の役割を概念的に示す図である。図3に示すように、委託者機関51では、作業員61によって作成される伝票63のデータを端末65に入力(読み取りも含む)し電子データ化する(R41)。端末65の電子データは、種々の業務システム67において利用され(R42)、元帳等の各種データ71として保存される(R43)。これら各種のデータ71を磁気媒体73などにバックアップしている(R44)。このように、日々発生するデータの量は膨大であり、保存・管理にもコストがかかる。しかし、不正取引が発覚した際の調査やシステム障害時の復旧を行うために、過去のデータを必要とするケースがある。また、銀行などでは、数年間分のデータ保管が義務付けされていることもある。
従って、委託者51は、データ保管の専門業者であるデータ保管業者53にバックアップデータ73を預け(R45)、データ保存・管理のコスト削減を図ることになる。この際、上述のように、ハッシュ方式による誤り発生率がたとえ数億分一であるといっても、銀行などでは数百にも上るデータファイルを何年もの間保持しておく必要があるため、誤りの発生する可能性は存在する。この可能性を無視できる業種では問題ないが、特に銀行などが委託者の場合には、数億分の一の可能性でも許容できないため、論理的に誤りが0%を実現することが要求される。そこで、データ保管業者53はデータ保証業者55に対して、データの同一性の保証を依頼する(R46)。
委託者51は、データ保管業者53に対して特定の時点のデータを返却するように求める権利を有する(R47−1)。この際、データ保管業者53は、委託者51に対して、預かり時点のデータと返却時点のデータが同一であることを保証する責任を負うことになる。データ保管業者53は、保証機関55に対して検査用データを求める権利を有する(R47−2)。一方、保証機関55は、後述する方法により検査用データを作成し、データ保管業者に提供する責任を負う(R48)。データ保管業者53は、保証機関55からの検査用データを用いてデータの同一性をチェックすることにより、データ保管業者53内での運用ミス、すなわち、誤ったデータを委託者に渡してしまうなどの問題や不正な改竄を発見することもできる(R49)。
以下、本発明に係るデータ同一性保証システムに関する実施の形態についてより詳細に説明を行う。図1は、本実施の形態によるデータ同一性保証システムによる処理の流れを示すチャート図である。図1に示すように、本実施の形態によるデータ同一性保証システム1におけるデータのやり取りは、委託者11と、データ保管業者13と、保証機関15と、の間において行われる。データ預け入れステップにおいて、委託者11が自己のデータ21をデータ保管業者13(R12)と保証機関15(R11)とに送る。この際、データ保管業者13には最初の預け入れ時点での最新データ21bが送られて保管され、保証機関15には同じデータが最古データ21aとして保管される。次いで、第1回目更新時点での最新データとの差分の預け入れが行われる。この際、データ保管業者13には最新データ21b−1が送られて(R14)保管され、保証機関15には差分データ(1)23−1が送られる(R13)。次いで、第2回目更新から第n回目更新までのぞれぞれの段階における最新データとの差分の預け入れが行われる。第n回目には、データ保管業者13には最新データ21b−nが送られて(R16)保管され、保証機関15には差分データ(n)23−nが送られる。
委託者11からデータ保管業者13に対して返却要請があった場合には(R17)、データ保管業者13は保証機関15に対して検査用データ作成依頼(R18)を出す。これを受けた保証機関15は、検査用データ作成処理を行う。この処理は、最古データ21aと、差分データ23−1〜23−nまでに基づいて、検査用データ25を作成する処理である。例えば、最古データ21aに対して、差分データ23−1〜23−nを順次反映させていくことにより、検査用データを作成する。保証機関15は、作成した検査用データ25をデータ保管業者13に送り(R19)、最新データb−nと検査用データ25とが一致すれば、データ保管業者13は最新データ27を委託者11に返却する(R20)。この際、最新データ21b−nと検査用データ25との比較自体はデータ保管業者13、データ保証機関15のどちらで行ってもよい。また、データが一致した際に保証書28(紙に印刷したものでも電子データでもよい)を発行して返却データと共に委託者11に渡してもよい(R21)。これらは、以下に説明する全ての実施例においても同様である。
尚、データ保管業者13が、データの更新毎のその時点における最新データを更新日などの識別IDとともに保管しておけば、委託者11から依頼時点よりも遡ったある時点におけるデータの同一性を証明することができる。一方、データ保管業者13が、最新データを随時更新し前回の最新データを削除するようにすれば、データの同一性保証依頼時点における保証のみしかできないが、データ保管業者13によるデータ保管に要する記憶容量は少なくて済む。尚、データの保管態様は、更新毎のデータを全て保管する方法、何回かの更新毎にデータを保管する方法、最新の更新データのみを保管する方法など種々の方法を、データ容量の増大による負担と委託者11からの要請の頻度又は依頼内容に基づいて、適宜選択することができる。データ保管業者が複数であっても良い。以上に説明したステップにより、返却されたデータは、理論的に100%同一性が保証されたデータである。
以下、本発明に係る電子データの同一性保証技術についてより具体的かつ詳細に説明を行う。図4は、実施例1に関するシステム構成を示す図であり、図5は、システムに含まれるプログラムに関する機能と処理の流れとを示す図である。図4に示すように、実施例1による電子データ同一性保証システムは、委託者81に管理されている業務システム91と、関連する電子データのバックアップ93と、を含んでいる。データ保管業者83は、保管業者システム95を含んでおり、このシステムは、例えば3台のパーソナルコンピュータ(PC)97−1により実行可能な第1のプログラムP1と第5のプログラムP5と、残高データを保存するデータベース101−1〜4と、を含んでいる。保証機関85は、保証機関システム103を含んでおり、このシステムは、例えば1台のパーソナルコンピュータ(PC)97−2、87−3、97−4により実行可能な第2から第4までのプログラムP2〜P4と、残高データ及び差分データを記憶する記憶部とを含んでいる。また、P2からP4のプログラムを実行させるためのパーソナルコンピュータは1台であっても良い。
図4と、図5(a)から(e)までと、に示すように、プログラムP1は、データ保管業者83における処理を示しており、まず、ステップS1において委託者81から差分データ、最新データを受け取り、ステップS2において、受け取った最新データをデータ保管業者83において保存する。次いで、ステップS3において、受け取った差分データを保証機関85に渡す(図5(a))。尚、ステップS2とステップS3とは、順番を逆にしても良い。また、差分データは初回の預かり時には存在せず、2回目以降に発生する。プログラムP2は、保証機関85における処理を示しており、まず、ステップS11において、データ保管業者83から最新データを受け取り、ステップS12では保証機関85において最新データを保存する(図5(b))。プログラムP3は、同じく保証機関85における処理を行うためのものである、まず、ステップS21においてデータ保管業者83から差分データ105を受け取る。次いで、ステップS22において、差分データを保存する(図5(c))。プログラムP4は、同じく保証機関85における処理であり、ステップS31において、最古のデータを取得する。ステップS32において、差分データを取得する。ステップS33において、最古データに差分データを反映する。ステップS34において、全ての差分が反映されたか否かを判定する。まだ反映していない差分データが存在すれば、ステップS32に戻る。全ての差分データが反映されていれば、検査用データが作成されたことになるため、ステップS35に進み、検査用データをデータ保管業者83に渡す(図5(d))。プログラムP5は、データ保管機関83における処理であり、ステップS41において検査用データと保管業者83で保持しているデータとを比較する。ステップS42において、検査用データと保管業者83で保持しているデータとに差異があるか否かを判定する。差異がある場合には同一性を保証できないため、ステップS44において原因を調査する。差異がない場合には、検査用データを委託者81に返却する(図5(e))。
次に、図2を参照して、委託者31が例えば東京に存在する銀行等の金融機関である場合を例にしてより具体的に処理の流れを説明する。データ保管業者33も、例えば、東京に存在する業者である場合を想定する。保証機関35は、例えば東京とは離れた大阪に設置されている場合を想定する。尚、保証機関35は同じ銀行の大阪支店などでも良い。東京と大阪というように離れた地域にデータ保管業者33と保証機関35とを設置したのは、例えば地震などの災害に備えてリスクを分散させるためである。図2に示すように、委託者31は、預け入れ時には、12月10日の残高データ41を預け入れ、この残高データ41をデータ保管業者33に送る(R22)とともに(12/10日残高データ41b)、保証機関35に対して12月10日の残高データ41aを送る(R21)。
次いで、12月11日の残高データをデータ保管業者33に送るとともに(R24)、差分データ(12月10の残高データと12月11日の残高データとの差分)43−1を保証機関35に送る(R23)。次いで、12月12日の残高データをデータ保管業者33に送るとともに(R26)、差分データ(12月11の残高データと12月12日の残高データとの差分)43−2とを保証機関35に送る(R25)。さらに、12月13日の残高データをデータ保管業者33に送るとともに(R28)、差分データ(12月12日の残高データと12月13日の残高データとの差分)43−3とを保証機関35に送る(R27)。このように、日々発生する残高データを定期的にデータ保管業者33に送るとともに、最初の残高データ41aと、日々発生する残高データの差分を保証機関35に送る。
委託者31から例えば12月12日に障害が発生し、12月12日のデータを調査する必要が発生した場合には、12月12日の残高データの返却を要請する。委託者31からのデータ返却要求があると(R29)、データ保管業者33は12月12日の検査用データの作成を保証機関35に依頼する(R30)。保証機関35は、12月12日の検査用データを作成する。この際、保証機関35が所持する12月10日の残高データ41aと、12月10日と12月11日との差分データ43−1と、12月11日と12月12日との差分データ43−2と、に基づいて、12月12日の検査用データ45を作成する。この検査用データ45を、データ保管業者33に送り(R31)、自己の有している12月12日用の残高データ41b−2と送られてきた検査用データ45とを比較し、これらが一致すれば同一性が保証されるので、残高データ41b−2又は検査用データ45のいずれかを委託者31に送る(R32)。これにより、委託者31は、要求した残高データであって真性なものと同一性が保証されている残高データを受け取ることができる。
次に、本発明の第2実施例による同一性保証システムについて図面を参照しつつ説明を行う。図6は、本実施例によるデータ同一性保証システムの構成例を示す図である。図6に示すように、本実施例によるデータ同一性保証システムは、委託者サーバ110と、データ保管装置131と、データ保証装置141と、これらを接続するネットワーク120と、を有している。委託者サーバ110は、通信インターフェイス101と、差分抽出部104を含む103aと、記憶部106と、記憶部106と接続された最新データ記憶部106aと、処理部103aに対して処理を実行させるためのプログラムを格納するプログラム格納部107と、を有している。データ保管装置131は、通信部133と、最新データ記憶部135と、データ更新部137と、最新データと検査用データとを比較するデータ比較部138と、を有している。データ保証装置141は、通信部143と、最古データ記憶部145と、差分データを累積的に記憶する差分データ記憶部147と、これらのデータに基づいて検査用データを作成する検査用データ処理部148と、を有している。
このデータ同一性保証システムにおいては、図1に示す委託者11が委託者サーバ110に、データ保管業者13がデータ保管装置131に、保証機関15がデータ保証装置141に対応する。このように、データ保管業務又は保証業務をハードウェアにより実現することで、自動的にデータの同一性を保証するシステムを構築することも可能である。
この際、通常は、通信インターフェイス101から通信部133に対して、更新された時点毎の最新のデータが一方向通信により送られており、また、通信インターフェイス部101から通信部143に対して、最古のデータと、前記更新された時点毎の差分データが一方向通信により送られており、逆方向にはデータが流れないように通信制御が行われている。そして、委託者サーバ110からの要求があった場合のみ、データ保証装置141において、最古データに対して差分データを作成された順番に順次反映させることにより検査用データを作成し、作成された検査用データと、要求があった時点での最新データとを比較し、両者が一致していた場合に要求があった時点での最新のデータを通信部143から通信インターフェイス101に送るデータの逆方向通信が行われる。このように、処理内容に基づいてデータ通信の方向を特定することにより、委託者サーバ110は、所望の時点で同一性の保証が確認されたデータを自動的に受け取ることができ、データの同一性の保証が確実になる。
以上、本発明の実施の形態によるデータ同一性保証技術によれば、預り時点でのデータと返却時点のデータとが同一であることを理論的に保証できる。保証機関の保持するデータをもとに最新データ(検査用)を作成し、データ保管業者のもつデータとのマッチングを行うことにより、預りデータの破損(預り時点と返却時点のデータが異なること)の有無の検出が確実になる。この際、データ保管業者とは異なる機関により運営されるデータ保証業者により、データの同一性を保証してもらうことにより、データ同一性に関する証明力を高めることができる。
本発明は、委託者に依頼されたデータ保管業者を業務として利用することができるが、公的機関による重要な電子データのバックアップ方法及び証明方法としても有用である。また、証明ビジネスとして活用することも可能である。
本実施の形態によるデータ同一性保証システムによる処理の流れを示すチャート図である。 委託者が銀行等の金融機関である場合を例にしてより具体的に処理の流れを説明する。 本発明に係る電子データの同一性保証技術を適用した環境の一例を示す図である。 本発明の第1実施例に関するシステム構成例を示す図である。 図4のシステムに含まれるプログラムに関する機能と処理の流れとを示す図である。 本発明の第2実施例によるデータ同一性保証システムの構成例を示す図である。 図7(A)は、特定のアルゴリズムに基づく計算を行うことにより、データの同一性をより簡単に検証する方法のうちハッシュ値を用いた方法の一例を示す図である。図7(B)、(C)は、ハッシュ値を用いた計算により異なるデータが同一と見なされる例を示す図である。
符号の説明
1…同一性保証システム、11…委託者、13…データ保管業者、15…保証機関、21a…最古データ、23…差分データ、25…検査用データ、110…委託者サーバ、101…通信インターフェイス、103…保証機関システム、103a…処理部、104…差分抽出部、106…記憶部、106a…最新データ記憶部、107…プログラム格納部、110…委託者サーバ、120…ネットワーク、131…データ保管装置、133…通信部、135…最新データ記憶部、137…データ更新部、138…データ比較部、141…データ保証装置、143…通信部、145…最古データ記憶部、147…差分データ記憶部、148…検査用データ処理部。

Claims (3)

  1. 委託者より保管業者に委託されたデータと、前記保管業者とは異なる機関である保証機関に前記データ委託者より委託されたデータと、が同一であることを保証するデータの同一性保証方法であって、
    前記委託者より第1のデータを取得し、該第1のデータを最新データとして前記保管業者の保有する装置に記憶させるとともに、前記第1のデータと同じデータを前記委託者より取得し、最古データとして前記保証機関の保有する装置に記憶させる第1のステップと、
    前記委託者より第2から第n(nは2以上の整数)までのデータを順次取得し、該第2から第nまでのデータを取得する毎に順次更新し最新データとして前記保管業者の保有する装置に記憶させるとともに、第(k−1)と第k(kは2以上でn以下の整数)との差分データを前記委託者より順次取得し、前記保証機関の保有する装置に順次記憶させていく第2のステップと、
    前記保管業者の保有する装置において、前記最古データに前記差分データを作成された順番に順次反映させることによって、検査用データを作成する第3のステップと、
    前記保管業者又は前記保証機関の保有する装置において、前記検査用データと前記最新データとを比較する第4のステップと
    を有することを特徴とするデータの同一性保証方法。
  2. 委託者より保管業者に委託されたデータと、前記保管業者とは異なる機関である保証機関に前記データ委託者より委託されたデータとが同一であることを保証するデータの同一性保証方法であって、
    前記委託者より第1のデータを取得し、該第1のデータを第1次最新データとして前記保管業者の保有する装置に記憶させるとともに、前記第1のデータと同じデータを前記委託者より取得し、最古データとして前記保証機関の保有する装置に記憶させる第1のステップと、
    前記委託者より第2から第n(nは2以上の整数)までのデータを順次取得し、該第2から第nまでのデータを取得する毎に第k次最新データ(kは2以上でn以下の整数)として前記保管業者の保有する装置に順次記憶させるとともに、第(k−1)と第kとの差分データを前記委託者より順次取得し、取得する毎に第k次差分データとして前記保証機関の保有する装置に順次記憶させていく第2のステップと、
    委託者が第m次(mは2以上でn以下の任意の整数)最新データの同一性保証を要求したとき、前記保管業者の保有する装置において、前記最古データに前記第2次差分データから第m次差分データを作成された順番に順次反映させることによって、検査用データを作成する第3のステップと、
    前記保管業者又は前記保証機関の保有する装置において、前記検査用データと前記第m次最新データとを比較する第4のステップと
    を有することを特徴とするデータの同一性保証方法。
  3. 前記第4のステップにおいて前記検査用データと前記最新データとが同一であると判定された場合に、データが同一であることを保証する保証書を作成する第5のステップを
    さらに有することを特徴とする請求項1または2に記載のデータの同一性保証方法。
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