JP2005252380A - 空間多重伝送用送信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 伝搬環境の推定誤差の有る環境下でもダイバーシチ効果が得られ、伝送品質を大きく改善することができる空間多重伝送用送信装置を提供する。
【解決手段】 少なくとも3素子以上の複数の送信用アンテナ素子1011から101Mを有する空間多重伝送用送信装置であって、前記各アンテナ素子に接続され、前記複数のアンテナ素子を複数の群に群分けを行う群分け手段102と、前記群分けされた各群の中で送信ダイバーシチを行う信号を生成する前記各群に対応して設けられた複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kと、送信すべき入力信号をシリアルーパラレル変換し、前記群ごとに設けられた前記複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置の各々への入力信号を生成するシリアル−パラレル変換器104とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信システム用アンテナを用い、空間多重伝送をした場合の伝搬環境推定、フェージング補償用指向性制御に係り、特に空間多重伝送用送信装置に関する。
空間多重伝送用送信装置は、複数のアンテナ素子から異なる信号を送信することで、周波数帯域を増大することなしに高速伝送を実現する送信装置である。
図8に従来の空間多重伝送用送信装置を示す(例えば、非特許文献1参照)。
同図に示すように、従来の空間多重伝送用送信装置は、複数の送信用アンテナ素子8011〜801Nと,送信装置8021〜802Nと,シリアルーパラレル変換器803から構成される。
送信信号はシリアル−パラレル変換器803によって複数の信号系列T1〜TNを生成し、各々異なった送信装置8021〜802Nによって送信用アンテナ素子8011〜801Nから同一の時刻,同一の周波数で送信される.
受信局では、例えば送信局のアンテナ数と同数のアンテナを用いて復号を行なう。以下に復号方法の例を示す.受信局アンテナ素子において受信される信号をR〜R、アンテナiから送信され、アンテナjで受信したときの伝達関数を、hijとし、各受信信号における雑音をn〜nとすると,空間多重伝送用送信装置によって信号を送信すると受信信号R〜Rは以下のように表すことができる.
Figure 2005252380
したがって、受信装置では以下の演算を行うことによって、送信信号を復号することが可能となる。
Figure 2005252380
と表すことができる.ここでT’〜T’は受信装置で推定した送信信号である。このようにすることによって、周波数帯域を増大せずにアンテナ数倍の伝送速度を実現することが可能となる。
ただし、この方法を用いた場合には各アンテナから異なった信号を送信するため、送信局におけるアンテナ指向性利得、送信ダイバーシチ利得が得られず、SN比の低下、他局への干渉の増大が生じるという問題があった。
次に、マルチビームを形成することにより、伝送品質の改善を図った従来の空間多重伝送用装置について説明する。図9に従来のマルチビーム形成を用いた空間多重伝送用送信装置の構成を示す(例えば、非特許文献2参照)。同図において、この空間多重伝送用装置は、送信用アンテナ素子9011〜901Nと,マルチビーム形成装置902と、送信装置9031〜903Kと、シリアル−パラレル変換器904から構成されている。
上記構成において、送信信号はシリアルーパラレル変換器904によって複数の信号系列T〜Tを生成し、送信装置9031〜903KによってK系列の送信信号系列が形成され、マルチビーム形成装置902によって各々異なった指向性を形成するための各アンテナ素子への出力信号が形成され、送信用アンテナ素子9011〜901Nから同一の時刻、同一の周波数で送信される。ここでマルチビーム形成装置ではマルチビームを以下のようにして形成する。
まず、伝達関数行列Hの特異値分解(H=UDV)を行い、ユニタリ行列V及び特異値を要素とする対角行列を求める。ここで、上添え字Hは共役転置を表し、伝達関数行列は以下の式で表される。
Figure 2005252380
次に、特異値の大きい方からK個を選択し、各特異値に対応したユニタリ行列Vの列ベクトルv〜vを選択し、各列ベクトルを用いて以下の式によって各アンテナ素子から送信する送信信号S〜Sを形成する。
Figure 2005252380
この方法では指向性利得が得られ、さらにN個のアンテナ素子からKビームを形成する(N≧K)とすることによって良好なビームを選択できるため、ダイバーシチ効果も得ることができる。
ただし、この方法は推定した伝達関数行列のみによって形成されるため、伝達関数推定に誤差が生じると伝送品質の大きな劣化を招くという問題があり、伝達関数推定誤差の大きい環境には適用できないという問題があった。
S. Kurosaki, et al, "A SDM-COFDM Scheme Employing a Simple Feed-Forward Inter-Channel Canceller for MIMO Based Broadband Wireless LANs",IEICE Trans. Commun.,2003 Miyashita,K.;Nishimura, T.; Ohgane, T.; Ogawa,Y,; Takatori,Y.: Keizo Cho;"High data-rate transmission with eigenbeam-space division multiplexing (E-SDM) in a MIMO channel," Vehicular Technology Conference, 2002. Proceedings. VTC 2002-Fall. 2002 IEEE 56th , Volume:3,24-28 Sept. 2002 Pages:1302 - 1306 vol.3
上述したように、SDM伝送を行う場合に送信側でアレーアンテナを用いた指向性合成を行わない場合には送信局の指向性利得が十分に得られず伝送品質の劣化及び他セルヘの干渉の増大という問題が生じる。
これに対して、送信局で指向性合成を行うSDM伝送では伝搬環境推定に誤りがあった場合に、ビーム方向が大きくずれてしまうため、伝送品質が劣化するという問題が生じる。
したがって、伝搬環境推定誤差が生じるような無線通信システムにおいても、空間多重伝送を行った場合に伝送品質を改善する指向性形成法の実現が望まれていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、伝搬環境の推定誤差の有る環境下でもダイバーシチ効果が得られ、伝送品質を大きく改善することができる空間多重伝送用送信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成請求項1に記載の発明は、少なくとも3素子以上の複数の送信用アンテナ素子を有する空間多重伝送用送信装置であって、前記各アンテナ素子に接続され、前記複数のアンテナ素子を複数の群に群分けを行う群分け手段と、前記群分けされた各群の中で送信ダイバーシチを行う信号を生成する前記各群に対応して設けられた複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置と、送信すべき入力信号をシリアルーパラレル変換し、前記群ごとに設けられた前記複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置の各々への入力信号を生成するシリアル−パラレル変換器とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、少なくとも3素子以上の送信用アンテナ素子と、前記各送信用アンテナ素子に接続され、送信用アンテナ素子を複数の群に群分けを行う群分け手段と、前記群分けされた各群の中で送信ダイバーシチを行う信号を生成する前記各群に対応して設けられた複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置と、送信すべき入力信号をシリアル−パラレル変換し、前記群ごとに設けられた前記複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置への入力信号を生成するシリアル−パラレル変換器と、受信時に伝搬環境推定を行う伝搬環境推定手段と、
前記伝搬環境推定手段による伝搬環境推定結果から前記各群での伝送品質がほぼ一定となるように群分けするように群分けを決定する群分け決定手段とを有し、前記群分け手段では、前記群分け決定手段による決定に基づいて群分けを行うことを特徴とする空間多重伝送用送信装置である。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずかに記載の空間多重伝送用送信装置において、前記群分け手段の出力信号を入力信号とし、前記送信用アンテナ素子への入力信号を生成する複数指向性パタン形成装置を具備し,上記複数指向性パタン形成装置では各々の入力信号に対して異なった指向性を形成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の空間多重伝送用送信装置において、前記送信用アンテナの各群で送信した信号の平均誤り率が最小となるように、前記送信アンテナの各群への送信電力を割り当てる送信電力割当手段を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4のいずれかに記載の空間多重伝送用送信装置において、前記複数パタン指向性形成装置において、各ビームを伝達関数行列の特異値分解から求められる固有ビームとし、前記群分け決定手段においては固有ビームに対応した特異値が予め設定した閾値以上の値のビームを送信ビームとし、各群分けでは、各群での特異値の和がほぼ等しくなるように、群を決定することを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、送信すべき入力信号を複数の群に分けて送信ダイバーシチを行い、複数の群分けされた送信用アンテナ素子から送信するようにしたので、伝搬環境推定誤差のある環境でのダイバーシチ効果が得られ、伝送品質を改善することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、第1〜第5実施形態に係る空間多重伝送用送信装置を示す図1〜図5において、同一の機能を有する機能ブロックには同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施の形態に係る空間多重伝送用送信装置の構成を図1に示す。第1実施形態に係る空間多重伝送用送信装置は、伝搬環境推定誤差の大きい伝搬環境でも空間多重伝送を可能とするものである。図1において、第1実施形態に係る空間多重伝送用送信装置は、3素子以上の複数の送信用アンテナ素子1011〜101Mと、群分け手段102と、複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kと、シリアルーパラレル変換器104とを有している。
群分け手段102は、複数の送信用アンテナ素子1011〜101Mに接続され、該複数の送信用アンテナ素子1011〜101Mを複数の群に群分けを行う機能を有している。
複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kの各々は、前記各群に対応して設けられ前記群分けされた各群の中で送信ダイバーシチを行う信号を生成する。
シリアル−パラレル変換器104は、送信すべき入力信号をシリアルーパラレル変換し、前記群ごとに設けられた複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kの各々への入力信号を生成する。
上記構成において、まず、送信信号はシリアル−パラレル変換器104に入力され、シリアル−パラレル変換器104により、K個の信号系列が生成され、これらの各信号系列は対応する送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kに入力される。送信ダイバーシチは、例えば、Space-Time-Transmission- Diversity(立川著「W-CDMA移動通信方式」丸善)、あるいはSpace-Time-Block-Code (Naguib, et.al“Space-Time-Block-Codes:code design criteria),Delay Diversityなどを用いることができる。
k番目の送信ダイバーシチ用信号生成装置ではnブランチの送信ダイバーシチを行うように構成し、各送信ダイバーシチ用信号発生装置で用いるブランチ数を変えることも可能である。また、同一のアンテナ素子が複数の群に所属することも可能である。このような符号化を行った後、群分け手段102によって群分けされた各群の信号が各送信用アンテナ素子1011〜101Mに入力され、受信局に向かって送信される。
このように伝送することによって、第1実施形態によれば、伝搬環境推定誤差のある環境でもダイバーシチ効果が得られ伝送品質を大きく改善することが可能となる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る空間多重伝送用送信装置の構成を図2に示す。第2実施形態に係る空間多重伝送用送信装置は、伝達関数を受信時に推定し、伝達関数推定結果を用いて送信するアンテナ素子の選択、電力配分を行うことによって伝送品質を改善するものである。図2において、第2実施形態に係る空間多重伝送用送信装置は、3素子以上の複数の送信用アンテナ素子1011〜101Mと、群分け手段102と、送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kと、シリアルーパラレル変換器104と、伝達関数推定手段201と、群分け決定手段202とを有している。
群分け手段102は、複数の送信用アンテナ素子1011〜101Mに接続され、該複数の送信用アンテナ素子1011〜101Mを複数の群に群分けを行う機能を有している。
複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kの各々は、前記各群に対応して設けられ前記群分けされた各群の中で送信ダイバーシチを行う信号を生成する。
シリアル−パラレル変換器104は、送信すべき入力信号をシリアルーパラレル変換し、前記群ごとに設けられた複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kの各々への入力信号を生成する。
伝達関数推定手段201は、受信時の伝搬環境を推定する機能を有する。すなわち、上り通信において相手局の用いている各アンテナ素子と自局の各アンテナ素子の間の伝達関数の推定を行う。この伝達関数推定手段201は、本発明の伝搬環境推定手段に相当する。
群分け決定手段202は、伝達関数推定手段201による伝達関数の推定結果(伝搬環境推定結果)から前記各群での伝送品質がほぼ一定となるように群分けするように群分けを決定する。
伝達関数推定手段201は、まず上り通信において相手局の用いている各アンテナ素子と自局の各送信用アンテナ素子の間の伝達関数の推定を行う。伝達関数の推定は、例えば予め既知の信号系列を相手局のアンテナ素子iから送信し,受信アンテナjで受信した信号に対して既知の信号系列との相関値を求めることによって推定することが可能となる。
次に、群分け手段102により送信用アンテナ素子1011〜101Mの群分けを行う。群分けは、例えば以下の手順で行う。
群分け決定手段202により、まず、ある伝送品質の閾値を設定し、伝達関数推定手段201の推定結果に基づいて1素子で送信した場合でも閾値をこえた伝送品質となる送信用アンテナ素子の選択を行う。次に、閾値をみたさなかった送信用アンテナ素子のうち2素子の組を形成し、2素子間で送信ダイバーシチを行ったときに伝送品質の閾値をこえる組み合わせを選択する。この条件でもまだ使用されていなアンテナがある場合には3素子間で送信ダイバーシチを行ったときに伝送品質の閾値をこえる組み合わせを選択する。この選択を繰り返していくことによって群分けが可能となる。
このようにして群分け決定手段202は、送信用アンテナ素子1011〜101Mの群分けを決定し、この決定に基づいて群分け手段102は、送信用アンテナ素子1011〜101Mの群分けを行う。
さらに、変調方式の多値数、送信電力の調整を行うことによって、各群の伝送品質がほぼ一定となるようにすることが可能である。
第2実施形態に係る空間多重伝送用送信装置によれば、上述したように群分けを行って伝送することによって、各群での伝送品質をほぼ一定とすることが可能となり、また従来の空間多重伝送装置と比較して伝送品質を劣化することなしに、空間多重数を増大し、伝送速度を高速化することが可能となる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係る空間多重伝送用送信装置の構成を図3に示す。第3実施形態に係る空間多重伝送用送信装置は、マルチビームを形成し、マルチビーム間で空間多重及び送信ダイバーシチを適用する構成をとっている。
図3において、第3実施形態に係る空間多重伝送用送信装置は、3素子以上の複数の送信用アンテナ素子1011〜101Mと、群分け手段102と、送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kと、シリアルーパラレル変換器104と、伝達関数推定手段201と、群分け決定手段202と、マルチビーム形成装置301とを有している。
上記構成において、送信信号はシリアルーパラレル変換器104に入力され、送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kへの入力信号を生成する。
送信ダイバーシチは例えば、Space-Time-Transmission-Diversity(立川著「W-CDMA移動通信方式」丸善)、あるいはSpace-Time-Block-Code (Naguib,et.al “Space-Time-Block-Codes: code design criteria), Delay Diversity などを用いることができる。このような符号化された後、既述した第2実施形態と同様に、群分け決定手段202の決定に基づいて群分け手段102により群分けされた、各群の信号がマルチビーム形成装置301に入力される。
ここで、マルチビーム形成装置301ではN個のビームが以下の手順で形成される。
まず、マルチビーム形成装置301は、伝達関数推定手段201の推定結果により得られた伝達関数行列Hの特異値分解(H=UDV)を行い、M行M列のユニタリ行列V及び特異値を要素とするM行M列の対角行列Dを求める。特異値分解では、送信用アンテナ数と同数の特異値と、各特異値に対応したユニタリ行列Vの列ベクトルv1〜vMが得られる。列ベクトルv1〜vMは各々送信時に形成するビームの指向性を表している。したがって、列ベクトルv1〜vMを用いるとM個のビームを同時に形成することが可能である。マルチビーム形成装置301は、本発明の複数指向性パタン形成装置に相当する。
また、群分け手段102は、送信用アンテナ素子1011から101Mの群分けを行う。群分けは例えば以下の手順で行う。群分け決定手段202は、まずある伝送品質(特異値)の閾値を設定し、送信用アンテナ1素子で送信した場合でも閾値をこえた伝送品質となるビームの選択を行う。
次に閾値を満たさなかったビームのうち2ビームの組を形成し、送信用アンテナ2素子間で送信ダイバーシチを行ったときに伝送品質の閾値をこえる組み合わせを選択する。この条件でもまだ使用されていないビームがある場合には3ビーム間で送信ダイバーシチを行ったときに伝送品質の閾値をこえる組み合わせを選択する。この選択を繰り返していくことによって群分けが可能となる。
このようにして群分け決定手段202は、送信用アンテナ素子1011〜101Mの群分けを決定し、この決定に基づいて群分け手段102は、送信用アンテナ素子1011〜101Mの群分けを行う。
さらに、変調方式の多値数、送信電力の調整を行うことによって、各群の伝送品質がほぼ一定となるようにすることが可能である。
このようにして選択されたビームの総数をNとし、群ごとに生成した送信ダイバーシチ用の信号系列をE〜Eと表すことにする。
マルチビーム形成装置301では次式によって、信号系列E〜Eから、各送信用アンテナから送信する送信信号S〜Sを形成する。
Figure 2005252380
第3実施形態に係る空間多重伝送用送信装置によれば、上述したように構成することによって、送信局で指向性利得を得るとともに送信ダイバーシチも実現可能となる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係る空間多重伝送用送信装置の構成を図4に示す。第4実施形態に係る空間多重伝送用送信装置は、各群の送信電力を可変とする構成をとっている。
図4において、第4実施形態に係る空間多重伝送用送信装置は、3素子以上の複数の送信用アンテナ素子1011〜101Mと、群分け手段102と、送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kと、シリアルーパラレル変換器104と、伝達関数推定手段201と、群分け決定手段202と、送信電力可変手段401とを有している。
送信電力可変手段401は、送信用アンテナ素子の各群で送信した信号の平均誤り率が最小となるように、送信用アンテナ素子の各群への送信電力を割り当てる機能を有している。送信電力可変手段401は、本発明の送信電力割当手段に相当する。
上記構成において、送信信号はシリアル−パラレル変換器104に入力され、シリアル−パラレル変換器104は、シリアル−パラレル変換して送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Mへの入力信号を生成する。
送信ダイバーシチは例えばSpace-Time-Transmission-Diversity(立川著「W-CDMA移動通信方式」丸善),あるいはSpace-Time-Block-Code (Naguib,et.al “Space-Time-Block-Codes: code design criteria),Delay Diversity などを用いることができる。
このような符号化された後、群分け手段102によって群分けされた各群の信号が送信電力可変手段401に入力され、送信電力を可変とした後、各送信アンテナ素子1011〜101Mに入力され、受信局に向かって送信される。ここで送信電力可変手段401では送信信号に伝送品質に応じた重み付けを行う。すなわち、各送信用アンテナ素子1011〜101Mにおいて、送信用アンテナ素子の各群で送信した信号の平均誤り率が最小となるように、送信用アンテナ素子の各群への送信電力を割り当てる。
第4実施形態に係る空間多重伝送用送信装置によれば、上述したように動作させることによって、伝送品質の劣化した信号の送信電力を増大し、伝送品質の過剰な信号に対しては送信電力を抑え、誤り率特性を改善することが可能となる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態に係る空間多重伝送用送信装置の構成を図5に示す。第5実施形態に係る空間多重伝送用送信装置は、送信用アンテナ素子の各群の送信電力を可変とする構成をとっており、第4実施形態に係る空間多重伝送用送信装置と構成上、異なるのは、送信用アンテナ素子1011〜101Mと、送信電力可変手段401との間にマルチビーム形成装置を付加するように構成した点であり、他の構成は第4実施形態に係る空間多重伝送用送信装置と同様である。
図5において、第5実施形態に係る空間多重伝送用送信装置は、3素子以上の複数の送信用アンテナ素子1011〜101Mと、群分け手段102と、送信ダイバーシチ用信号生成装置1031〜103Kと、シリアルーパラレル変換器104と、伝達関数推定手段201と、群分け決定手段202と、送信電力可変手段401と、マルチビーム形成装置301とを有している。
第5実施形態に係る空間多重伝送用送信装置によれば、図5に示すように送信電力可変手段401と送信用アンテナ素子1011〜101Mとの間にマルチビーム形成装置301を設置することによって、各信号ごとの送信電力の制御がマルチビーム形成時にも行うことが可能となる。
本願発明の効果を計算機シミュレーションにより示す。送信局のアンテナ素子数は8素子、端末局のアンテナ素子数は2素子、本願発明に係る空間多重伝送用送信装置でのビーム数は3ビームとし,2番目と3番目の固有値に対する固有ベクトルビームを用いて送信ダイバーシチを行うものとした。
図7に本願発明と従来例とを比較して伝送特性を評価する際に用いた伝搬環境を示す。送信局500及び端末局600から見て、多数の散乱物から構成されるクラスタ700が複数、存在するものとし、伝搬路は送信局500の周りのクラスタ700と端末局600の周りのクラスタ700でそれぞれ、反射することで構成されている。
[1]山田 渉,北 直樹,佐藤 明雄,高尾 鉄也,森 大典,渡邊 浩伸,
“屋内環境におけるマイクロ波帯角度拡がり特性”,電子情報通信学会通信ソサエティ大会,B-1-54,2003
[1]において室内での実測結果から、到来波の塊が5つ存在し、その分布の角度拡がりが約25°との結果が得られていることから、クラスタ数を5、それぞれの散乱物の角度拡がりを25°とした。
上り回線における各アンテナと基地局アンテナの間の伝達関数は誤差なく推定できるものとし、上り回線と下り回線では角度拡がりのみ同一とし、素波の到来方向、到来位相を独立に設定した。
試行回数は10000回とした。従来方法は、推定した伝達関数から特異値分解を行い、固有値の大きい方から2つの固有ベクトルを用いてSDM伝送を行うものとした。
図6に送信電力を変化させたときの第2固有ベクトルビームを用いて送信している送信信号に対する平均誤り率特性を本発明(提案方法)と従来方法とを比較して示す。各端末局アンテナでの雑音レベルは0dBとした。従来方法に対して本願発明では2ビーム間の送信ダイバーシチ効果によって、平均誤り率10−3で約2.5dB、平均誤り率10−4で約5dBだけ伝送特性が改善されていることが分かる。
本発明の第1実施形態に係る空間多重伝送用送信装置の構成を示すブロック図。 本発明の第2実施形態に係る空間多重伝送用送信装置の構成を示すブロック図。 本発明の第3実施形態に係る空間多重伝送用送信装置の構成を示すブロック図。 本発明の第4実施形態に係る空間多重伝送用送信装置の構成を示すブロック図。 本発明の第5実施形態に係る空間多重伝送用送信装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る空間多重伝送用送信装置における送信電力を変化させた場合における送信信号に対する誤り率特性を従来例と比較して示した図。 本発明に係る空間多重伝送用送信装置と従来例とを比較して伝送特性を評価する際に用いた伝搬環境を示す説明図。 従来の空間多重伝送用送信装置の構成の一例を示すブロック図。 従来の空間多重伝送用送信装置の構成の他の例を示すブロック図。
符号の説明
1011〜101M…送信用アンテナ素子
102…群分け手段
1031〜103K…送信ダイバーシチ用信号生成装置
104…シリアル−パラレル変換器

Claims (5)

  1. 少なくとも3素子以上の複数の送信用アンテナ素子を有する空間多重伝送用送信装置であって、
    前記各アンテナ素子に接続され、前記複数のアンテナ素子を複数の群に群分けを行う群分け手段と、
    前記群分けされた各群の中で送信ダイバーシチを行う信号を生成する前記各群に対応して設けられた複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置と、
    送信すべき入力信号をシリアルーパラレル変換し、前記群ごとに設けられた前記複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置の各々への入力信号を生成するシリアル−パラレル変換器と、
    を有することを特徴とする空間多重伝送用送信装置。
  2. 少なくとも3素子以上の送信用アンテナ素子と、
    前記各送信用アンテナ素子に接続され、送信用アンテナ素子を複数の群に群分けを行う群分け手段と、
    前記群分けされた各群の中で送信ダイバーシチを行う信号を生成する前記各群に対応して設けられた複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置と、
    送信すべき入力信号をシリアル−パラレル変換し、前記群ごとに設けられた前記複数の送信ダイバーシチ用信号生成装置への入力信号を生成するシリアル−パラレル変換器と、
    受信時に伝搬環境推定を行う伝搬環境推定手段と、
    前記伝搬環境推定手段による伝搬環境推定結果から前記各群での伝送品質がほぼ一定となるように群分けするように群分けを決定する群分け決定手段とを有し、
    前記群分け手段では、前記群分け決定手段による決定に基づいて群分けを行うことを特徴とする空間多重伝送用送信装置。
  3. 前記群分け手段の出力信号を入力信号とし、前記送信用アンテナ素子への入力信号を生成する複数指向性パタン形成装置を具備し,
    上記複数指向性パタン形成装置では各々の入力信号に対して異なった指向性を形成することを特徴とする請求項1または2のいずかに記載の空間多重伝送用送信装置。
  4. 前記送信用アンテナの各群で送信した信号の平均誤り率が最小となるように,前記送信アンテナの各群への送信電力を割り当てる送信電力割当手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空間多重伝送用送信装置。
  5. 前記複数パタン指向性形成装置において、各ビームを伝達関数行列の特異値分解から求められる固有ビームとし、
    前記群分け決定手段においては固有ビームに対応した特異値が予め設定した閾値以上の値のビームを送信ビームとし、
    各群分けでは、各群での特異値の和がほぼ等しくなるように、群を決定することを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の空間多重伝送用送信装置。

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