本発明は、プロセス機器と、そのプロセス機器を制御する制御システムについて、プロセス機器の構成および/または制御システムの制御回路をCADシステムで入力し、プロセス機器および/または制御回路の動作をシミュレーションする設計支援装置及び方法並びにシミュレーション機能付運転支援装置及び方法に関する。
従来、プロセス機器については、例えば特許文献1に記載のように、設計図面をCAD入力し、流れ方向を決定し、定義式を構築するシステムなどであった。制御システムについては、例えば特許文献2に記載のように、CAD図面から図示情報を抽出し、プロセス信号を模擬し、シミュレーションを実行するものであった。
また、従来の運転支援装置の事例として電力系統開閉操作装置においては、特許文献5に記載のように、事故後の復旧操作を操作手順作成問題として事前に既電力系統開閉装置に入力し記憶しておき、事故発生時には既電力系統開閉操作装置が、この状態から復旧状態までの一連の開閉器操作手順の回答を、既操作手順作成問題と照らし合わせる学習知識機能を駆使することにより獲得し、この回答を元に実際に適用する操作手順書を作成する方法に関するものであり、また一方では特許文献6に記載のように、同じく事故時の復旧操作手順を事故パターン毎に記憶装置に記憶し、既電力系統開閉操作装置が収集した事故情報と既事故パターンを比較して復旧操作手順を得る方法に関するものであり、いずれの事例も実際の電力系統の事故復旧操作を実電力系統開閉操作装置により実施する際の操作手順を学習知識やパターン認識を活用して実現する方法について述べている。
上記の従来の技術では、プロセス機器と制御システムの論理解析方法及び論理演算方法には違いがあり、プロセス機器と制御システムの模擬検証処理は別々のCADシステムを用いて実行されるものであった。これに対し、特許文献3では、シミュレーション用処理手段を選択して切り替えてシミュレーションしている。本方式はCADシステムとしては1個であるが、シミュレーション演算を行うシミュレーション処理手段、すなわちシミュレーションエンジンは、用途別に用意される。
特許文献4には、集積回路へと作り込む設計される論理回路の入力が可能であると共に、集積回路中での前記論理回路に関する実配置配線の設計完了以前に、論理回路の動作を検証するための仮想配線シミュレーションが可能な集積回路設計用CAD装置において、各階層ブロック毎に区別できる形態で、入力された前記論理回路を示す回路情報を、各階層ブロック毎の入力の完了/未完了を少なくとも示す情報を含む入力状況情報と共に記憶する論理回路情報記憶手段と、入力しようとする前記階層ブロックを予め宣言入力した後、当該階層ブロックの入力を受け付け、その階層ブロックとして区別できる形態でその入力された前記回路情報を前記論理回路情報記憶手段へと書き込むと共に、その階層ブロックの論理回路の入力の完了時にはこの完了を宣言入力し、この完了の宣言入力に基づいたその階層ブロックの前記入力状況情報をも前記論理回路情報記憶手段へと書き込む論理回路入力手段と、入力の完了の宣言入力が既になされている前記階層ブロックの、その仮配置配線を行い、この結果を仮配置配線情報として出力する仮配置配線手段と、前記仮配置配線情報を用い、前記論理回路中の配線の配線容量を求める配線容量演算手段と、該配線容量演算手段にて求められた前記配線容量を用い、前記仮想配線シミュレーションを行う仮想配線シミュレーション手段とを備え、前記論理回路入力処理手段の少なくとも一部と前記仮配置配線手段の少なくとも一部とを、単一の処理系にて実現すると共に、前記仮配置配線手段でなされる処理を、前記論理回路入力処理手段でなされる処理に対するバックグランド処理として行うようにした集積回路設計用CAD装置が記載されている。
特開2001−243259号公報
特開平5−266120号公報
特開平6−203092号公報
特開平7−175832号公報
特開平5−22863号公報
特開2002−199585号公報
特許文献1から4に記載された従来技術は、シミュレーション演算するシミュレーションエンジンは用途別に異なっているため、それぞれ別のシミュレーションシステムを用いるか、またはシミュレーションエンジンを切り替えてシミュレーションする必要があり、且つ、プロセス機器については流れ方向を規定しその都度この規定に従って定義式を構築する必要があった。また、特許文献5,6は遠隔操作や自動運転が可能なプロ設機器を前提とした技術であり、現場操作型手動弁など現場でしか操作できないプロセス機器から構成されるプロセス系統では、系の起動停止操作頻度が少ない場合、運転員の運転スキルの維持・向上が困難であるという課題があり、この解決策としてシミュレーション装置を駆使した訓練装置等の適用が従来試みられてきたが、現場操作型のプロセス機器の運転状態を時系列に変化させてシミュレーションを実行する場合は、ユーザーが運転手順を考えこの順序を別のシミュレーション装置によりシーケンシャル論理回路モデルを実現し、プロセス機器モデルとインタフェースし、組合せるか、または、運転順序を別プログラムで作成する必要があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するために、表示部のプロセス機器を順番に指し示すことにより機器の運転手順表を作成することが可能で、且つ既手順表を実行することにより、シーケンシャル論理回路を作成する事無く、プロセス機器の運転順番をあらかじめ手順表に設定された運転手順に従ってプロセス機器を運転し、且つ運転プロセス機器/制御システムの両方あるいはおよび片方も含めて、同一シミュレーション実行部で模擬検証することができるシミュレーション機能付設計支援装置及び方法あるいは並びにシミュレーション機能付運転支援装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明であるシミュレーション機能付設計支援装置は、出力の式が入力と出力と内部状態の関数で与えられる素子を使った入力−出力関係の式から成るシミュレーションエンジンを用い、制御回路/プロセス機器構成図画面上に入力された図示情報を抽出し、図示情報の回路論理情報を解析した後、回路の素子間の接続線に対し、素子の接続関係に対応した数値的特性を演算処理する素子機能を、これに対応した仮想端子とともに仮想回路として生成し、その仮想回路の情報を抽出した元の回路の接続論理情報と置き換えることにより、新たな回路接続論理情報を生成し、プロセス機器/制御システムの両方を模擬検証することと、且つユーザーが表示部における配管他プロセス系統を構成するプロセス機器を所定の運転手順に従って、指定することにより、当該プロセス機器とリンクした運転名称を運転名称データファイルから選択し、選択された当該プロセス機器の運転名称をこの順番に従って手順表の手順行に登録することにより表形式様式の運転手順書と運転手順書データファイルが生成できる機能を設け、更に生成されたこれらの運転手順書と運転手順書データファイルをユーザーが初期状態制御部から任意に手順表とプロセスの初期状態を選択しこれを実行することにより運転手順生成実行部は、複数作成された既運転手順書の中からこれにリンクした運転手順と初期値のデータを運転手順書データファイルと初期値ファイルから抽出し、当該運転属性値データファイルの運転属性値と選択された初期値データを基に表示部の配管他プロセス系統を構成するプロセス機器を運転手順書に記載された所定の運転手順に従って運転することを可能としたものである。
本発明は、入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報を入力する入力部と、入力された図示情報を図形処理プラグラムを用いて処理するCAD入力部と、入力された回路の図示情報から論理情報を抽出する図示情報抽出部と、該図示情報抽出部で抽出された情報を解析する抽出情報解析部と、回路の論理シミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、シミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部とを備えたシミュレーション機能付設計支援装置において、素子と素子の接続関係を判定する接続関係判定部と、前記の素子の入力あるいは出力の端子に対して内部状態のそれぞれを表す入力あるいは出力の仮想的端子と結線とを仮想回路として有している仮想回路マスタファイルと、前記判定の結果に基づいて仮想回路マスタファイルから仮想回路を選択する仮想回路選択部と、選択した仮想回路をもとに回路論理情報および素子端子情報を生成し、保存する回路論理情報保存部および素子端子情報保存部とを有し、前記シミュレーション実行部は、内部状態のそれぞれを表わす回路論理情報および素子端子情報に基づいてシミュレーションを実行するシミュレーション機能付設計支援装置を提供する。
また、本発明は、入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報を入力する入力部と、入力された図示情報を図形処理プラグラムを用いて処理するCAD入力部と、入力された回路の図示情報から論理情報を抽出する図示情報抽出部と、該図示情報抽出部で抽出された情報を解析する抽出情報解析部と、解析結果をそれぞれファイルする素子の管理情報ファイルおよび素子の接続情報ファイルと、回路の論理シミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、シミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部と、を備えたシミュレーション機能付設計支援装置において、素子と素子の接続関係を判定する接続関係判定部と、前記の素子の入力あるいは出力の端子に対して内部状態のそれぞれを表す入力あるいは出力の仮想的端子と結線とを仮想回路として有している仮想回路マスタファイルと、前記判定の結果に基づいて仮想回路マスタファイルから仮想回路を選択する仮想回路選択部と、選択した仮想回路をもとに回路論理情報および素子端子情報を生成し、これらの各情報を前記素子の管理情報ファイルおよび素子の接続情報ファイルのそれぞれの情報と共に保存する回路論理情報保存部および素子端子情報保存部とを有し、前記シミュレーション実行部は、内部状態のそれぞれを表わす回路論理情報および素子端子情報に基づいてシミュレーションを実行するシミュレーション機能付設計支援装置を提供する。
また、本発明は、入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報を入力する入力部と、入力された図示情報を図形処理プラグラムを用いて処理するCAD入力部と、入力された回路の図示情報から論理情報を抽出する図示情報抽出部と、該図示情報抽出部で抽出された情報を解析する抽出情報解析部と、解析結果をそれぞれファイルする素子の管理情報ファイルおよび素子の接続情報ファイルと、回路の論理シミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、シミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部と、運転操作の対象となるプロセス機器を表示する表示部と、表示部のプロセス機器を指し示す回路論理模擬装置に於ける操作対象指定部と、これにより指定された事を検知し、指定されたプロセス機器から必要な属性情報を抽出し、手順入力画面部を表示する手順入力インタフェース部と、運転手順書に記載する運転名称を選択し入力する手順入力操作部と、手順入力操作部によって指定された結果に従い運転手順書を作成する運転手順生成実行部と、運転手順生成実行部によって作成された複数の運転パターンに対応した表形式様式の運転手順書と、回路論理情報ファイルと属性値情報ファイルと初期値ファイルを基にシミュレーションを実行するシミュレーション実行部から構成される回路論理模擬装置と、を備えたシミュレーション機能付運転支援装置において、運転手順生成実行部の運転手順書を入力する手順入力操作部及びプロセスの初期状態を設定し読込指示を行う初期状態制御部及び手順操作入力部に於ける手順入力操作により運転名称データファイルから運転名称を選択し、且つ運転属性値データファイルから運転名称に対応した運転属性値を選択し運転手順書を作成すると共に運転手順データも同時に作成する運転手順作成実行部とから構成される運転手順書作成実行装置とを有し、運転手順書作成実行装置は、ユーザーが表示部の配管他プロセス系統上のプロセス機器を運転する順番に指定することにより、運転手順生成実行部の運転手順書データファイルに、プロセス機器を運転する順番に運転名称とこれに対応した運転属性値及び機器の認識番号とを手順行に入力した運転手順書を生成し保持する機能を設けたことを特徴とするシミュレーション機能付運転支援装置を提供する。
また、本発明は、入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報を入力する入力部と、入力された図示情報を図形処理プラグラムを用いて処理するCAD入力部と、入力された回路の図示情報から論理情報を抽出する図示情報抽出部と、該図示情報抽出部で抽出された情報を解析する抽出情報解析部と、解析結果をそれぞれファイルする素子の管理情報ファイルおよび素子の接続情報ファイルと、回路の論理シミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、シミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部と、運転操作の対象となるプロセス機器を表示する表示部と、既運転手順データファイルから任意の運転手順書を抽出し、更に運転手順に対応するプロセス機器の運転属性値を抽出する運転手順生成実行部と、ここから既運転属性値を受け取り、表示部の指定されたプロセス機器に対し運転属性値と属性値設定指令を与える手順実行インタフェース部と、ここから運転属性値を受け取り属性値情報ファイルの指定された属性値を変更し、回路論理情報ファイルと初期値ファイルを基にシミュレーションを実行するシミュレーション実効部から構成される回路論理模擬装置と、を備えたシミュレーション機能付設計支援装置及び運転支援装置において、ユーザーが初期状態制御部から任意に手順表とプロセスの初期状態を選択し、これを実行すると運転手順生成実行部は、複数作成された既運転手順書の中からこれにリンクした運転手順と初期値のデータを運転手順書データファイルと初期値ファイルから抽出し、当該運転属性値データファイルの運転属性値と選択された初期値データを基に表示部の配管他プロセス系統を構成するプロセス機器を運転手順書に記載された所定の運転手順に従って運転することが可能なシミュレーション機能付運転支援方法を提供する。
更に、本発明は、入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報を入力する入力部と、入力された図示情報を図形処理プラグラムを用いて処理するCAD入力部と、入力された回路の図示情報から論理情報を抽出する図示情報抽出部と、該図示情報抽出部で抽出された情報を解析する抽出情報解析部と、解析結果をそれぞれファイルする素子の管理情報ファイルおよび素子の接続情報ファイルと、回路の論理シミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、シミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部と、運転操作の対象となるプロセス機器を表示する表示部と、表示部のプロセス機器を指し示す回路論理模擬装置に於ける操作対象指定部と、これにより指定されたことを検知し、指定されたプロセス機器から必要な属性情報を抽出し、手順入力画面部を表示する手順入力インタフェース部と、運転手順書に記載する運転名称を選択し入力する手順入力操作部と、手順入力操作部によって指定された結果に従い運転手順書を作成する運転手順生成実行部と、運転手順生成実行部によって作成された複数の運転パターンに対応した表形式様式で且つ、各手順行には手順行実行順序制御番号の属性が設けられた運転手順書と、回路論理情報ファイルと属性値情報ファイルと初期値ファイルを基にシミュレーションを実行するシミュレーション実行部から構成される回路論理模擬装置と、を備えたシミュレーション機能付運転支援装置による運転方法において、ユーザーが運転手順書を起動し、運転手順生成実行部の手順書実行部により、運転手順書に記載された手順行を解読し、この三種類の値を属性値情報ファイルとプロセス機器に与えて運転・停止シミュレーションを実行する際に、運転手順書の手順行に記載された順番に一行毎に運転手順を実施する方法と、運転手順書の手順行毎にユーザーによって設定された手順実行順序制御番号の順番に実施する方法との二種類の運転支援方法を有することにより、手順実行順序を任意に制御できる機能を設けたことを特徴とするシミュレーション機能付運転支援方法を提供する。
本発明によれば、回路の素子とその接続線に対し、素子の接続関係に対応した物理的変数値を演算処理する仮想回路を設けることにより、プロセス機器及び制御システムの模擬検証処理の両方を同一のシステムで実行できる効果がある。
また、仮想回路の設計により、配管回路,電気回路,電子回路,ブロック回路等の、従来個別のシミュレーションエンジンを使用していたシミュレータを同一システムで運用でき、且つ配管回路や電気回路のプロセス機器の運転手順は、プロセス系統上のプロセス機器を指し示すことにより、手順作成実行装置で作成され、プロセス機器を運転する場合はシーケンシャル制御回路を模擬することなく、この手順作成実行装置で作成された運転手順書を実行することにより、運転手順書に記載された運転順序に従ってシーケンシャルに連続運転できるため、従来と比較して、シミュレーション実行時に於けるプロセス機器の起動停止の際に、運転属性値をその都度手動で設定する必要が無いので操作性が良く、且つプロセス全体の総合的な起動停止シミュレーションモデルの構築が非常に短時間にできる効果がある。更に現場操作型手動弁など現場でしか操作できないプロセス機器から構成されるプロセス系統では、運転操作員の運転スキルの維持・向上が困難であるという課題に対して、この運転手順を事前に作成し、繰り返しシミュレーションを実行することにより反復訓練・教育が可能であり、効果が得られる。また、更に運転手順書による運転支援に二種類の運転支援方法を提供することにより、運転手順の変更や、運転されるプロセス機器群をグルーピングしてそのグループ毎に運転する順番を制御する必要がある場合にも、ユーザーが一旦作成した運転手順書を作り変えること無く、既手順行実行順序制御番号を任意に変えることにより、自由度が大きく且つ、運用しやすい運転手順書の供給を可能にできる。
本実施例のシミュレーション機能付設計支援装置は、プロセス機器についての入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報、および当該プロセス機器の制御を行う制御システムについての入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報を入力する入力部と、入力された図示情報を図形処理プログラムを用いて処理するCAD入力部と、入力された情報およびまたは前記処理されたデータを保存する記憶装置と、入力された回路の図示情報から論理情報を抽出する図示情報抽出部と、該図示情報抽出部で抽出された情報を解析する抽出情報抽出部と、回路の論理シミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、シミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部とを備えたシミュレーション機能付設計支援装置であって、素子と素子の接続関係を判定し、素子の入力あるいは出力の端子に対して内部状態のそれぞれを表す入力あるいは出力の仮想的端子と結線とを仮想回路として仮想回路マスタファイルに有し、前記判定の結果に基づいて仮想回路を選択し、選択した仮想回路をもとに素子の内部状態のそれぞれを表す回路作成部を有し、該仮想回路作成部は、前記プロセス機器についての素子についてのそれぞれの内部情報からなる回路論理情報および素子端子情報を前記シミュレーション実行部に出力し、該シミュレーション実行部はプロセス機器と制御システムの両方についてそれぞれの内部情報からなる回路論理情報および素子情報に基づいてシミュレーションを実行するものである。
本実施例のシミュレーション機能付設計及び運転支援装置は、プロセス機器についての入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報、および当該プロセス機器の制御を行う制御システムについての入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報を入力する入力部と、入力された図示情報を図形処理プログラムを用いて処理するCAD入力部と、入力された情報およびまたは前記処理されたデータを保存する記憶装置と、入力された回路の図示情報から論理情報を抽出する図示情報抽出部と、該図示情報抽出部で抽出された情報を解析する抽出情報抽出部と、プロセス機器の運転手順シミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、シミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部と、表示部のプロセス機器を指し示すことで運転の手順を入力する運転パターン表示画面操作部と、これと設計及び運転支援装置内の表示部におけるプロセス機器とをインタフェースする運転順番入力インタフェース部と、運転パターン表示画面操作部からの設定により運転手順書を生成し、且つ生成された運転手順書を実行する運転手順生成実行部と、これと回路論理模擬装置内のプロセス機器の機器属性値設定部と初期値ファイルとをインタフェースする運転順番実行インタフェース部と、運転手順書を実行する際にプロセス系統全体の初期値データを初期値ファイルから抽出し設定し、また任意のシミュレーション結果に於ける初期値を保存する機能を有する初期状態制御部とを備えたシミュレーション機能付運転支援装置であって、素子と素子の接続関係を判定し、素子の入力あるいは出力の端子に対して内部状態のそれぞれを表す入力あるいは出力の仮想的端子と結線とを仮想回路として仮想回路マスタファイルに有し、前記判定の結果に基づいて仮想回路を選択し、選択した仮想回路をもとに素子の内部状態のそれぞれを表す回路作成部を有し、該仮想回路作成部は、前記プロセス機器についての素子についてのそれぞれの内部情報からなる回路論理情報および素子端子情報を前記シミュレーション実行部に出力し、運転パターン表示画面操作部と運転手順生成実行部によって生成された運転手順書は、シミュレーション開始時に運転手順生成実行部で実行され、運転手順実行インタフェース部及び機器属性値設定部を介してプロセス機器の運転属性値を適宜変更し、この運転属性値の設定変更に対応して、該シミュレーション実行部はプロセス機器と制御システムの両方についてそれぞれの内部情報からなる回路論理情報および素子情報に基づいてシミュレーションを運転手順書にそって時系列に実行するものである。
以下、本発明のシミュレーション機能付設計支援装置の一実施形態として圧力流体回路の設計・模擬について図面を参照して説明する。まず、本発明のシミュレーション機能付設計支援装置を用いた回路の設計、模擬検証作業の流れの概略を示す。
図1に本発明の一実施例であるシミュレーション機能付設計支援装置100の構成を示す。
シミュレーション機能付設計支援装置100は特許文献2と同じく、図面に回路をCAD入力/修正する、設計支援入力装置10と、入力された図示情報を基に、回路の論理情報をシミュレーションする回路論理模擬装置20から成る。
上記設計支援入力装置10は、設計仕様等の回路をCAD入力/修正(入力)するためのCAD入力/修正機能部(CAD入力部)14と、CAD入力/修正するマウスやキーボードといった入力部12と、CAD入力したデータ表示を行うディスプレイ等の表示部11と、図示情報を保存・格納する記憶装置13とを含んで構成される。以上の構成は一般的なCADソフトウェアと同じである。
回路論理模擬装置20は、前記処理により記憶装置13に格納された回路の図示情報の中から、ユーザーにより指定された部分の回路の論理情報を抽出し、抽出情報ファイル30aを出力する図示情報抽出部30と、抽出情報ファイル30aに格納されている回路の論理情報を解析・編集して素子の管理情報ファイル40aと素子の接続情報ファイル40bからの接続情報を出力する抽出情報解析部40、及び上記処理により得られた素子の管理情報ファイル40aと、素子の接続情報ファイル40bにファイルされた各情報を基に、素子の接続関係を判定する接続関係判定部51と、回路上に仮想的に追加される素子及び素子の接続関係を定義した仮想回路群の情報を持つ仮想回路マスタファイル50aから仮想回路を選択し、素子間に仮想的な回路を形成する仮想回路選択部52と、仮想回路が展開された後の回路の論理情報を生成し、回路論理情報ファイル50bに出力する回路論理情報保存部53と、各素子の仮想回路に対応した仮想端子の情報を含んだ素子の端子特性情報を生成し、端子特性情報ファイル50cを出力する素子端子情報保存部54からなる仮想回路作成部50と、回路論理情報ファイル50bからの回路論理情報および素子の端子特性情報ファイル50cからの端子特性情報に基づいてシミュレーションし、結果をシミュレーション結果情報ファイル60aに出力するシミュレーション実行部60と、シミュレーション結果情報ファイル60aを表示部11に表示するシミュレーション結果表示部70と、素子の端子特性情報ファイル50cが持つ各素子の仮想端子の情報を使って、シミュレーション結果情報ファイル60aを表示する素子端子情報表示部80により構成される。
以上の構成による本発明のシミュレーション機能付設計支援装置の動作について説明する。
設計支援入力装置10では一般的なCAD入力装置と同様に、ユーザーは、表示部11上に表示された設計図面入力画面上に、入力部12を介し、CAD入力/修正機能部(CAD入力部)14を用いて設計する回路を作成する。例えば、前記表示部11上に設けられた各種論理素子の形状を表した素子アイコン群を利用し、ユーザーは、素子アイコンを入力部12を用いてドラッグアンドドロップ操作により設計画面上に素子を配置する等の操作で図面を入力する。また、ユーザーは、配置された設計画面上の各素子間を接続する接続線を接続線アイコンを使って選択し、線分を引く要領でドラッグすることにより配置された設計画面上の各素子間を接続する線を配置する。これらの処理に加え、ユーザーは、設計上指定が必要なパラメータ(属性)についても入力する。前記処理にて作成された図示情報を記憶装置13に格納する。
次に、図示情報抽出部30と抽出情報解析部40は特許文献2の図4と同じ動作をする。
図2に入力−出力関係でない回路の例として配管系統図を示す。尚、Y1端子、X1端子、仮想回路200は図示されている必要はないが、説明を容易にするため表記した。
図2においてバルブ202のY1端子とバルブ203,204のX1端子が配管で接続されている。今Y1端子、X1端子は、配管を接続する端子である。Y1端子とX1端子との接続関係の情報のみではシミュレーションを実行することはできない。この配管系統をシミュレーションするためには、例えば圧力,流量,温度,エンタルピーといった物理的変数である内部状態を表わす情報が必要で、内部状態を表わす情報についてそれぞれを計算する演算式が必要である。また、前述の如く、最終のシミュレーション実行部60は出力=f(関数)の形で演算するシミュレーションエンジンである。従ってシミュレーション結果も、1つの配管端子に対し、内部状態を表わす複数の入力と複数の出力が必要となる。これらのうち出力端子については、後述の如く、シミュレーション結果を表示するためにも、配管端子とは別に、あるいは複数出力に分けて存在する必要がある。
このため、バルブ202のY1端子とバルブ203,204のX1端子を接続する配管接続情報から、内部状態を表わす仮想の入出力の関係を示す仮想回路である演算回路を生成し、それに対応する各素子の仮想端子および結線を生成する。
以上の機能を、図1の仮想回路作成部50で実現する。接続関係判定部51は、素子の管理情報ファイル40aに格納されている回路の素子の管理情報と、素子の接続情報ファイル40bに格納されている回路の素子間の接続情報を基に、回路の素子の接続関係を判定する。仮想回路選択部52は、仮想回路マスタファイル50aに含まれている回路素子間の接続関係により定義された仮想回路群の中から、仮想回路を選択し、その論理情報を展開する。仮想回路の選択条件は、接続関係判定部51で、接続線の両端の素子種別、及び端子に割り当てられた仮想回路タイプ番号等を使って判定した結果で行う。回路論理情報保存部53は、展開された仮想回路の論理情報を生成し、論理情報を素子の管理情報ファイル40aの管理情報と共に回路論理情報ファイル50bに格納し、素子端子情報保存部54は、回路の各素子の仮想端子特性情報を生成し、仮想端子特性情報を素子の接続情報ファイル40bの接続情報と共に素子の端子特性情報ファイル50cに格納する。仮想回路マスタファイル50aは、素子の一つの端子に対して内部情報としての複数の物理的な特性を代表する仮想的な端子と結線を一群の回路として有している。配管系統図でいえば、図面の素子の1つの端子には、接続上は1本の配管の線しかないが、圧力,流量,温度といった物理値を代表する端子と、それぞれを演算出力(演算式)、あるいは入力する仮想回路である演算回路を有する。また電気回路のワンライン(単線結線図)を例に取れば、表示設計画面上では素子の端子には1本の接続線しかつながっていないが、一つの端子に対し、電圧,電流、というような複数の特性情報を持つので、これらの複数の特性情報をそれぞれの仮想端子と仮想結線201とを有する仮想回路200に展開する。
図3に、以上の仮想回路作成部50の処理をほどこした後の仮想端子と仮想結線201を含んだ仮想回路200を示す。本図では前述の圧力,流量,温度,エンタルピー等の物理的変数のうち、圧力と流量をシミュレーションする場合に生成された仮想回路を示す。図2のように一つの端子間の接続で表現された配管に対し、一つの配管端子は流量,圧力などの複数の物理的変数情報を代表する端子に分割される。本図でIN,OUTはそれぞれ入力仮想端子,出力仮想端子を示す。バルブ202は、出力端子としてY1−1に流量(F,アナログ値)、Y1−3に圧力の有無(圧力高,バイナリー値)端子を、入力端子としてY1−2に圧力(P,アナログ値)端子を生成する。また、仮想結線として、加算器302,減算器303を用いて流入する流量から流出する流量を減算し(注;ここではY端子からの流量を+(プラス)、X端子からの流量を−(マイナス)と仮定し、仮想回路を決定した。尚、実際の流量がプラスであるかマイナスであるかに関わらず、正しく演算することができる。)、この{(流入)−(流出)}流量を積分器304で積分し、配管の圧力を求めている。以上の仮想回路200により計算した圧力が、各バルブの素子の仮想端子の入力となり、流量出力の演算に使用される。
ここで、生成した仮想回路と仮想端子(素子の入出力)を見てみると、全て、{出力=f(入力,出力,内部状態値)}の入力−出力関係で示している。
また、シミュレーション実行部60の処理は、特許文献2の図5のように素子の入出力に対して、
出力=f(入力,出力,内部状態値) 〔ここでfは関数を示す〕
を実行し、データテーブルに書き込む動作をする。
関数は、例えば、
Y=X1 AND X2 (論理積)
Y=X1 * X2 (積)
といったような式で表され、素子の入力,出力はそれぞれ素子の端子に1対1で対応するものとなる。
制御システムについては、{出力=f(入力,出力,内部状態値)}の入力−出力関係で示されるから、プラント機器、例えば上述のように、配管のシミュレーションも入力−出力関係のシミュレーションを使用して演算できる。
このことは、制御ロジック図のような、接続線が入力−出力関係の素子(前述の論理積や、積のようなもの)を扱った図面のシミュレーションと、入力−出力関係ではない、配管系統図のような図面を同時にシミュレーションできることを意味する。
尚、特許文献2の図6のような、入出力関係式を表す素子のみから成る図面では、仮想回路の追加は不要である。このような仮想回路作成部50にて仮想回路が回路上に追加されない場合でも、当該装置を利用し、シミュレーションを行うことは可能である。
次に、図1のシミュレーション実行部60は、回路論理情報ファイル50bに格納されている回路論理情報を基にシミュレーションを実行し、その結果をシミュレーション結果情報ファイル60aに格納する。
シミュレーション結果表示部70は、上記処理によりシミュレーション結果情報ファイル60aに格納されている論理回路のシミュレーション結果を、既に表示部11に表示されている回路設計画面上への信号線の色変化や、トレンドグラフ、出力数値のリスト表示等の、シミュレーションソフトウェアが一般的に使用する手段で表示する。
素子端子情報表示部80は、素子の端子に、仮想端子のシミュレーション結果も含めて表示する。図4に、図2の圧力流体回路のシミュレーション結果の表示例を示す。ユーザーがバルブ202のX1端子に「圧力:550.0 」を入力し、シミュレーションを行ったとする。装置はバルブ202,バルブ203,バルブ204と仮想回路で算出した圧力,流量,圧力の有無を、例えば情報表示ボックスのように、すなわちバルブ202のY1端子のシミュレーション結果42,バルブ201のX1端子のシミュレーション結果403,バルブ203のY1端子のシミュレーション結果404,バルブ204のX1端子のシミュレーション結果405およびバルブ204のY1端子のシミュレーション結果として各バルブの端子部に表示する。例えば、バルブ202のY1端子には、「圧力:500.5」「流量:38.2」「圧力の有無:1」というように表示する。
以上のように、素子と素子の接続関係を判定する接続関係判定部と、前記の素子の入力あるいは出力の端子に対して内部状態のそれぞれを表す入力あるいは出力の仮想的端子と結線とを仮想回路として有している仮想回路マスタファイルと、前記判定の結果に基づいて仮想回路マスタファイルから仮想回路を選択する仮想回路選択部と、選択した仮想回路をもとに回路論理情報および素子端子情報を生成し、これらの各情報を前記素子の管理情報ファイルおよび素子の接続情報ファイルのそれぞれの情報と共に保存する回路論理情報保存部および素子端子情報保存部とを有し、前記シミュレーション実行部は、内部状態のそれぞれを表わす回路論理情報および素子端子情報に基づいてシミュレーションを実行するシミュレーション機能付設計支援装置が構成される。
また、素子と素子の接続関係を判定する接続関係判定部と、前記の素子の入力あるいは出力の端子に対して内部状態のそれぞれを表す入力あるいは出力の仮想的端子と結線とを仮想回路として有している仮想回路マスタファイルと、前記判定の結果に基づいて仮想回路マスタファイルから仮想回路を選択する仮想回路選択部と、入力と出力の端子を有する素子を表わす回路の図に、前記仮想を付加して図示する素子端子情報表示部を有するシミュレーション機能付設計支援装置が構成される。
本実施例によれば、ユーザーは作図時には、圧力や流量や電流といったプロセス信号の流れの方向を考える必要がないという効果がある。
本発明のシミュレーション機能付設計支援装置の他の実施例として、本発明のシミュレーション機能付設計支援装置を用いた電気回路の設計・模擬について説明する。電気回路の設計・模擬検証作業の流れと本装置の概略構成は、前述した実施例と同じであるため説明を省略する。異なるのはユーザーがCAD入力し、設計する回路と、装置が入力された回路上に展開する仮想回路部分であり、その部分について説明する。
図5に作成した電気回路の一例を示す。図5の電気回路は遮断器503・遮断器504・遮断器505・遮断器506から電圧V1・V2・V3・V4が母線502にかかっている電気系統図を示している。尚、破線で囲んだ仮想結線501を含む仮想回路500の破線は図面上には入力しない。
図6に、図5の電気回路の仮想回路を示す。本装置を用いた電気回路の結線は、表示画面上では、図5の作成した電気回路の一例のように一つの端子間の接続で表現されるが、この一つの端子は電圧,電流,電流の有無というような複数の物理的変数を代表する端子に分割される。本実施例では、電圧についてのみ仮想回路を生成している。接続素子間の母線502に対し、印加された電圧の中で最も大きな電圧を選択し、それを母線電圧Vbusとして遮断器503・遮断器504・遮断器505・遮断器506に返す仮想回路500を生成する。これにより、従来の模擬検証装置のように電気回路設計図面とは別に、シミュレーションをするための演算式を配線に対して設定することなく、電気回路の模擬検証を行うことが可能である。
本発明の他の実施例を説明する。
図7に実施例3の仮想回路付図面生成部の構成を示す。仮想回路付図面生成機能95(図中の破線の太枠部)に本実施例の処理を示しており、その他の部分は図1と同じ機能で、同じ番号で示している。
回路論理情報ファイル50bと素子の端子特性情報ファイル50cと、基本素子情報ファイル90bを基に、仮想回路は仮想回路付図面生成部90で仮想回路付図面情報ファイル90aを生成する。生成された図面は、図3や図6のような図面となる。この図面を表示部11に、シミュレーション結果表示部70や素子端子情報表示部80を使用してシミュレーション結果と一緒に表示できる。本実施例によれば、生成された仮想回路と仮想端子をビジュアルに見ることができるため、仮想回路マスタファイル50aの誤りを容易に摘出できる。また、物理的な演算ブロックと、その中間計算値を見てシミュレーションできるため、物理現象の分析が容易になるという特徴がある。
以下、実施例4を図8から図12を用いて説明する。実施例4は、先に実施例1から3で述べたシミュレーション機能付設計支援装置100あるいは方法を使用して運転支援を行うシミュレーション機能付運転支援装置100Aあるいは方法を示す。従って、実施例1から3で述べたシミュレーション機能付設計支援装置100あるいは方法について述べた事項を実施例4ではそのまま採用できるので、同一構成については同一番号を付し、原則的に同一番号の構成については繰り返して説明しないものとし、実施例1から3の説明を援用する。
図8は、シミュレーション機能付運転支援装置100Aを示し、このシミュレーション機能付運転支援装置100Aは、内部に前述したシミュレーション機能付設計支援装置100を備え、更にインタフェース装置(手段)22および運転手順書作成実行装置(手段)26を備える、インタフェース装置(手段)22は、運転順番入力インタフェース部23および運転手順実行インタフェース部25を備える。そして、運転手順書作成実行装置(手段あるいは部)26は、運転パターン表示画面操作部27,運転手順生成実行部28および初期状態制御部29を備える。
図9は、シミュレーション機能付運転支援装置100Aの詳細を示し、その内部に前述したようにシミュレーション機能付設計支援装置100,インタフェース装置22及び運転手順書作成実行装置26を備える。シミュレーション機能付設計支援装置は、回路論理模擬装置20および設計支援入力装置10を備える。
従来技術の問題点を解決するために、表示部上のプロセス機器を順番に指し示すことにより機器の運転手順表を作成することが可能で、且つ既手順表を実行することにより、シーケンシャル論理回路を作成する事無く、プロセス機器の運転順番をあらかじめ手順表に設定された運転手順に従ってプロセス機器を運転し、且つ運転プロセス機器/制御システムの両方あるいはおよび片方も含めて、同一シミュレーション実行部で模擬検証することができるシミュレーション機能付運転支援装置及び方法を構成することが必要である。
回路論理模擬装置20は、回路論理情報ファイル50bおよび素子の端子特性情報ファイル50cに加えて運転手順のための属性値情報ファイル21aおよび初期的ファイル21bを備え、これらのファイル21a,21bは、属性値および初期の属性値と積分演算結果数値を情報(あるいはデータ)として保持している。初期値ファイル21bは属性値情報ファイル21aの属性値も含むので属性値情報ファイル21aと一体的なものとして考えてもよい。
回路論理情報,素子の端子特性情報および属性値情報がシミュレーション実行部60で使用され、運転支援のためのシミュレーションが実行される。
回路論理模擬装置20は、更に操作対象指定部21dと、機器(すなわち素子)属性値設定部21を備える。
このように、運転手順シミュレーションを実行するシミュレーション実行部60を備えるシミュレーション付運転支援装置100Aは、表示部11と、表示部11上で入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報を入力する入力部12と、入力された図示情報を図形処理プログラムを用いて処理するCAD入力部(CAD入力・修正機能部)14と、入力された回路の図示情報から論理情報を抽出する図示情報抽出部30と、図示情報抽出部30で抽出された情報を解析する抽出情報解析部40と、運転手順シミュレーションを実行するシミュレーション実行部60と、シミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部70とを備え、そして解析された情報に基づいて、回路論理情報と素子の端子特性情報を持つ仮想回路を構成し、素子の属性値情報を有する属性値情報ファイル21aと表示部11に表示された素子を操作対象として指定する操作対象指定部21dを有し、回路論理情報,端子特性情報および素子の属性値情報を使用して前記運転手順シミュレーションを実行する回路論理模擬手段20を備える。
設計支援入力装置10の表示部11には、各種機器からなる系統,制御回路等の回路が11a〜11dのように表示される。本例の場合、プロセス機器としての11aが現場操作型ポンプ、11bが現場操作型手動弁、11cが現場操作型手動弁、11dがタンクであり、これらはCAD入力されたプロセス系統を構成する。
表示部11に表示したプロセス系統を構成する個々のプロセス機器を操作対象指定部21dから運転順番を指定することができ、運転順番は変更することが可能なので同一のプロセス系統について複数の運転順番に対応した複数の運転パターンを入力、すなわち特定することができる。特定された運転パターンは、各運転順番に付与される運転名称の集合体と順番とからなりインタフェース装置22が備える運転順番入力インタフェース部23の指定操作検出・情報抽出部23aに送られ、指定時における運転名称,運転属性値および運転パターンに使用される機器の番号(機器番号)が抽出される。
これらの抽出された抽出情報は、入力画面表示指令部23bを介して運転手順書作成実行装置26の運転パターン表示画面操作部27に送られ、画面上に機器の運転パターンに従って運転順序(運転パターン)が表示される。
運転手順書作成実行装置26は、運転パターンに従って運転手順書を作成する装置であり、前述のように運転パターン表示画面操作部27,運転手順生成実行部28および初期状態制御部29を備える。運転パターン表示画面操作部27は、運転順番入力表示画面部27aおよび手順表作成処理部27bを有する。
運転手順生成実行部28は、運転属性値データファイル28a,運転名称データファイル28b,手順書様式作成部28c,運転手順書データファイル28dおよび手順書実行部28fを有し、これらのデータファイルに格納されたデータを手順書様式作成部28cが使用することによって所定の手順書式に従った様式に従って、手順1あるいは手順2のようにした運転手順書28eが作成され、作成された運転手順書は手順実行部28fに格納され、手順実効の指示が成される構成とされる。
初期状態制御部29は、初期状態設定部29aと初期状態読込部29bを有する。
運転属性値データファイル28aは、各プロセス機器を運転名称に対応した状態に運転するための開閉,起動停止などの1,0で現すことが可能な運転属性値および開度50%などのように0〜100で現すことができる運転属性値を情報として格納している。運転名称データファイル28bは、運転パターンに対応し、これを構成する運転名称を格納している。
手順表作成処理部27bは、運転順番入力表示画面部27aに表示された運転順番設定の手続きに従って、かつ運転名称データファイル28bに格納された運転名称を使用して手順表の作成を行う。
作成された手順表に基づいて、また運転名称データファイル28bの運転名称を使用して、および運転属性値ファイル28aに格納された運転属性値が抽出され、設定されることによって手順書様式作成部28で手順1あるいは手順2で示される運転手順書28eで作成される。
図10に運転手順書28eの例1を、そして図11に運転手順書28eの例2を示す。図10あるいは図11に示すように、運転手順書28eは一貫番号28h,機器認識番号28i,運転名称28j,運転属性値28kおよび後述する運転のための実行順序制御番号28lからなる。
図10あるいは図11に示されるように、運転手順書28eは、表の縦軸、すなわち列毎に一貫番号28h,機器認識番号28i,運転名称28j,運転属性値28k,実行順序制御番号28lの項目を規定し、各項目について編成される一行毎の横軸、すなわち行の手順を設定してこの手順を集合化して運転パターンに対応した運転手順書28eとする。この運転手順書28eによって運転順序が特定された運転手順書実施結果28mが生成される。
図10に示す例の場合は、運転実行順序制御番号28lに番号を設定しない場合の事例であり、運転手順書の手順行は操作対象指定部21dによって操作者(例えばユーザー)が指定したプロセス機器の運転順番に従って入力され、次にこれを手順書実行部28fによって実行することによって一貫番号28hと同じ運転順番の運転手順書実施結果1で示す28mが得られる。
一方、図11は実行順序制御番号に番号を任意に設定した場合の事例であり、運転手順書の手順行は一貫番号28hの運転順番に従って入力されるが、これを実行する場合は、図12に示すように、運転実行順序設定手段28gによって手順行を定める。すなわち、運転実行順序設定手段28gの判定開始部28oを起動し、運転実行順序制御番号設定有無判定部28pにより運転実行順序制御番号の設定有無を判定し、設定が無い場合は一貫番号運転モード28rを選択し、設定がある場合は運転実行制御番号運転モード28qを選択する。このように選択された運転実行制御番号28lに従って手順行が実行される手順実行ルールを設ける。これによって手順書実行部28fでは一貫番号28hではなく、運転実行制御番号28lが優先され、運転手順書実施結果2に示す28mが得られる。そして、生成された運転手順書は運転手順書データファイル28dに蓄積格納される。
このようにして表示部11上のプロセス機器を順番に指し示すことにより機器の運転手順表を作成することが可能で、且つ既手順表を実行することにより、シーケンシャル論理回路を作成する事無く、プロセス機器の運転順番をあらかじめ手順表に設定された運転手順に従ってプロセス機器を運転し、且つ運転プロセス機器/制御システムの両方あるいはおよび片方も含めて同一シミュレーション実行部で模擬検証することができる運転手順書が生成される。
上述のようにして実行された運転手順書は、設定された運転属性値と共に、インタフェース装置22の運転属性値伝達部25aに伝達される。
模擬運転の初期では、手順実行部28及び初期値設定・読込指令部25cを介して初期状態である機器の運転属性値を初期状態設定部29aで初期値ファイル21bから任意の初期状態を選択し、この初期状態を初期状態読込部29bで読み込み、初期状態である機器の運転属性値をシミュレーション実行部60に伝達することを行う。
インタフェース装置22は、前述した運転順番入力インタフェース部23に加えて運転手順実行インタフェース部25を有する。運転手順実行インタフェース部25は、運転属性値伝達部25a,属性値設定指令部25bおよび初期値設定・読込指令部25cによって構成される。模擬運転の初期には初期値ファイル21bから読み込まれた初期値情報が採用され、運転シミュレーションが実行される。運転手順書に設定された運転名称,運転属性値機器番号は、運転属性値伝達部25aに伝達され、指定操作検出・情報抽出部23aで抽出された抽出情報である運転名称,運転属性値,機器番号と比較され、プロセス系統に於けるプロセス機器を認識し、属性値設定指令部25bは、機器属性値設定部21cを介して属性値情報ファイル21aにおける該当プロセス機器の運転属性値を変更し、設定することを行う。
シミュレーション実行部60は、プロセス系統の複数のプロセス機器の初期状態を保持する初期値ファイル21bから初期状態読込部29bのメニュー操作を介して選択された初期値データを読み込み、この初期値データを使用して初期の運転シミュレーションを実行する。これに伴って表示部11のプロセス機器、例えば現場操作型ポンプ11aの運転状態が変化する。この運転に伴って得られた運転手順は、新たな初期値データの1例として初期値ファイル21bに格納される。
その後、シミュレーション実行部60は、プロセス系統の複数のプロセス機器の運転属性値を属性値情報ファイル21aから読み込み、この属性値データを使用して運転シミュレーションを実行する。これに伴って表示部11のプロセス機器、例えば現場操作型ポンプ11aの運転状態が変化する。この運転に伴って得られた運転結果は、更に新たな初期値データの1例として初期値ファイル21bに格納される。
このようにシミュレーション機能付運転支援装置100Aは、ユーザーが表示部11におけるプロセス系統を構成するプロセス機器を所定の運転手順に従って、操作対象指定部21dから、例えばマウスクリック操作等で指定することにより、運転パターン表示画面操作部27は運転順番表示画面部27aを表示部11に表示して、指定された当該プロセス機器に対応した運転名称とこれと対になる運転属性値を手順表作成処理部27bを介して運転名称データファイル28bと運転属性値データファイル28aから任意に抽出し、且つ指定されたプロセス機器の認識番号も指定されたプロセス機器を介して回路論理模擬装置内部の属性値情報ファイル21aから抽出し、この三種類の値をマウスクリックにより指定されたプロセス機器の運転順番に従って運転順番表示画面部27a上から手順表の手順行に一行毎に入力することにより表形式様式の運転手順書と運転手順書データファイルが生成できる機能を有する。
また、シミュレーション機能付運転支援装置100Aは、ユーザーが運転手順書28eを起動し、運転手順生成実行部28の手順書実行部28fにより、運転手順書に記載された手順行を解読し、運転名称と運転属性値及び指定されたプロセス機器の認識番号の三種類の値を読み取り、この三種類の値を回路論理模擬装置20の属性値情報ファイル21aと表示部11のプロセス系統のプロセス機器に与えて運転・停止シミュレーションを実行する際に、運転手順書の手順行に記載された順番に一行毎に運転手順を実施する方法と、運転手順書の手順行毎にユーザーによって設定された手順実行順序制御番号の順番に実施する方法との二種類の運転支援方法を有することにより、手順実行順序を任意に制御できる機能を有する。
図9に示したように、手順作成の際には、運転手順書作成実行装置26は、操作対象指定部21dによりプロセス機器の一例である現場操作型ポンプ11aをマウスでクリックすると、手順入力インタフェース部23の指定操作検出・情報抽出部23aがこの操作を検知し、当該現場操作型ポンプを特定する情報を回路論理模擬装置20の属性値情報ファイル21aから抽出し、入力画面表示指令部23bを介して運転手順書生成実行装置26の運転パターン表示画面操作部27内部の運転順番入力表示画面部群前27aを呼び出し、更にこの画面から手順表作成処理部27bを起動し、次に手順書様式作成部28cを介して運転名称データファイル28bと運転属性値データファイルから現場操作型ポンプ11aに該当する運転名称と運転属性値を使用して、運転順番入力表示画面部群前27aに表示し、ユーザーが設定許可することにより手順表作成処理部27bが手順書様式作成部28cに対し、運転手順書28eに現場操作型ポンプ11aの運転に必要な情報を書き込む為の手順書編集処理実行と運転手順書データファイル28dへの運転手順書28eの保持を指示することにより一連の運転手順書作成のプロセスが可能となる。
一方、手順実行の際には、ユーザーが運転手順生成実行部28の運転手順書データファイル28dから任意に運転手順書28eを選択し実行指令を与えると、手順書実行部28fは運転手順書から個々のプロセス機器の運転状態に該当するプロセス機器毎に運転名称と運転属性値及び機器番号を手順実行インタフェース部25の運転属性値伝達部25aに与えることにより、運転属性値伝達部25aは運転属性値を指定操作検出・情報抽出部23aで抽出した運転名称と運転属性値及び機器番号の情報とを比較することにより、与えられたプロセス機器毎の運転名称が既配管他プロセス系統におけるどのプロセス機器かを認識し、認識できたら属性値設定指令部25bが機器属性値設定部21cを介して属性値情報ファイル21a内部に於ける当該現場操作型ポンプ11aの運転属性値を設定変更し、且つシミュレーション実行部60は、配管他プロセス系統の複数の初期状態を保持する初期値ファイル21bからユーザーにより初期状態読込部29bのメニュー操作を介して選択された初期値データを読み込み、この初期値からシミュレーションを実行することにより、表示部11の現場操作型ポンプ11aの運転状態を変化させる。
本実施例によれば、回路の素子とその接続線に対し、素子の接続関係に対応した物理的変数値を演算処理する仮想回路を設けることにより、プロセス機器及び制御システムの模擬検証処理の両方を同一のシステムで実行できる。
また、仮想回路の設計により、配管回路,電気回路,電子回路,ブロック回路等の、従来個別のシミュレーションエンジンを使用していたシミュレータを同一システムで運用でき、且つ配管回路や電気回路のプロセス機器の運転手順は、プロセス系統上のプロセス機器を指し示すことにより、運転手順書作成実行装置26で作成され、プロセス機器を運転する場合はシーケンシャル制御回路を模擬することなく、この運転手順書作成実行装置26で作成された運転手順書を実行することにより、運転手順書に記載された運転順序に従ってシーケンシャルに連続運転できるため、シミュレーション実行時に於けるプロセス機器の起動停止の際に、運転属性値をその都度手動で設定する必要が無いので操作性が良く、且つプロセス全体の総合的な起動停止シミュレーションモデルの構築が非常に短時間にできる。更に現場操作型手動弁など現場でしか操作できないプロセス機器から構成されるプロセス系統では、運転操作員の運転スキルの維持・向上が困難であるという課題に対して、この運転手順を事前に作成し、繰り返しシミュレーションを実行することにより反復訓練・教育が可能であり、効果が得られる。また、更に運転手順書による運転支援に二種類の運転支援方法を提供することにより、運転手順の変更や、運転されるプロセス機器群をグルーピングしてそのグループ毎に運転する順番を制御する必要がある場合にも、ユーザーが一旦作成した運転手順書を作り変えること無く、既手順行実行順序制御番号を任意に変えることにより、自由度が大きく且つ、運用しやすい運転手順書の供給を可能にできる。
以上のように本実施例によれば、表示部11と、表示部11上で入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報を入力する入力部12と、入力された図示情報を図形処理プログラムを用いて処理するCAD入力部14と、入力された回路の図示情報から論理情報を抽出する図示情報抽出部30と、図示情報抽出部30で抽出された情報を解析する抽出情報解析部40と、運転手順シミュレーションを実行するシミュレーション実行部60と、シミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部70とを備えたシミュレーション機能付運転支援装置100Aにおいて、解析された情報に基づいて、回路論理情報と素子の端子特性情報を持つ仮想回路を構成し、素子の属性値情報を有する属性値情報ファイル21aと前記表示部に表示された素子を操作対象として指定する操作対象指定部21dを有し、回路論理情報,端子特性情報および素子の属性値情報を使用して運転手順シミュレーションを実行する回路論理模擬装置20を備え、操作対象指定部21dによって運転順番に従って指定された素子について運転属性値データファイル28aから運転属性値が、そして運転名称データファイル28bから運転名称が抽出されて運転手順書が生成される運転手順書生成実行装置28を備え、運転手順書生成実行装置28で抽出された運転属性値が属性値情報ファイル21aに素子の属性情報として設定されて、生成された運転手順書に従って論理シミュレーションが実行されるようにしたシミュレーション機能付運転支援装置100Aが構成される。
また、運転手順書生成実行装置26は、運転順番を表示する運転順番表示画面部27aおよび手順表作成処理部27bを有し、手順表作成処理部27bで生成された運転手順は手順書様式作成部28cで所定の様式の運転手順書として作成されるシミュレーション機能付運転支援装置100Aが構成される。
また、運転手順書生成実行装置26は、運転実行順序設定を有し、生成された運転手順書で設定された運転実行順序に代えて他の運転実行順序を設定するシミュレーション機能付運転支援装置100Aが構成される。
また、回路論理模擬装置20は、初期の属性値情報を有する初期値ファイル21bを有し、シミュレーション実行部60で、シミュレーションの初期において当該初期の属性値情報が使用されるシミュレーション機能付運転支援装置100Aが構成される。
また、表示部11と、表示部11上で入力と出力の端子を有する素子を備えた回路の図示情報を入力する入力部12と、入力された図示情報を図形処理プログラムを用いて処理するCAD入力部14と、入力された回路の図示情報から論理情報を抽出する図示情報抽出部30と、図示情報抽出部30で抽出された情報を解析する抽出情報解析部40と、運転手順シミュレーションを実行するシミュレーション実行部60と、シミュレーション結果を表示するシミュレーション結果表示部70とを備え、解析された情報に基づいて、回路論理情報と素子の端子特性情報を持つ仮想回路を構成し、素子の属性値情報を有する属性値情報ファイル21aと前記表示部に表示された素子を操作対象として指定する操作対象指定部21dを有し、回路論理情報,端子特性情報および素子の属性値情報を使用して前記運転手順シミュレーションを実行する回路論理模擬装置20を備え、操作対象指定部21dによって運転順番に従って指定された素子について運転属性値データファイル28aから運転属性値が、そして運転名称データファイル28bから運転名称が抽出されて運転手順書が生成される運転手順書生成実行装置26を備えたシミュレーション機能付運転支援装置100Aを用いた運転支援方法において、
運転手順書生成実行装置26で抽出された運転属性値が属性値情報ファイル21aに素子の属性情報として設定されて、生成された運転手順書に従って運転シミュレーションが実行されるようにしたシミュレーション機能付運転支援方法が構成される。
本発明の実施例の構成図。
本発明の実施例1で作成された圧力流量回路の一例示す図。
図2の圧力流量回路に追加された仮想回路と仮想端子を示す図。
図2の圧力流量回路の模擬結果の表示例を示す図。
本発明の実施例2で作成された電気回路の一例を示す図。
図5の電気回路に追加された仮想回路と仮想端子を示す図。
本発明の実施例3の仮想回路付図面生成部の構成図。
本発明の他の実施例の構成図。
図8の詳細図。
本実施例の手順実施例1を示す図。
本実施例の手順実施例2を示す図。
本実施例の手順選択判定実施例を示す図。
符号の説明
10…設計支援入力装置、11…表示部、11a…現場操作型ポンプ、11b,11c…現場操作型手動弁、11d…タンク、12…入力部、13…記憶装置、14…CAD入力修正機能部、20…回路論理模擬装置(手段)、21a…属性値情報ファイル、21b…初期値ファイル、21c…機器属性値設定部、21d…操作対象指定部、22…インタフェース装置、23…運転順番入力インタフェース部、23a…指定操作検出・情報抽出部、25…運転手順実行インタフェース部、25a…運転属性値伝達部、25b…属性値設定指令部、25c…初期値設定・読込指令部、26…運転手順書作成実行装置(手段)、27…運転パターン画面操作部、27a…運転順番画面部、27b…手順表作成処理部、28…運転手順生成実行部、28a…運転属性値データファイル、28b…運転名称データファイル、28c…手順書様式作成部、28d…運転手順書データファイル、28e…運転手順書、28f…手順書実行部、28h…一貫番号、28i…機器認識番号、28j…運転名称、28k…運転属性値、28l…運転のための実行順序制御番号、28m…運転手順書実行結果、29…初期状態制御部、29a…初期状態設定部、29b…初期状態読込部、30…図示情報抽出部、30a…抽出情報ファイル、40…抽出情報解析部、40a…素子の管理情報ファイル、40b…素子の接続情報ファイル、50…仮想回路作成部、50a…仮想回路マスタファイル、50b…回路論理情報ファイル、50c…素子の端子特性情報ファイル、60…シミュレーション実行部、60a…シミュレーション結果情報ファイル、70…シミュレーション結果表示部、80…素子端子情報表示部、90…仮想回路付図面生成部、90a…仮想回路付図面情報ファイル、90b…基本素子情報ファイル、95…仮想回路付図面生成機能、100…シミュレーション機能付設計支援装置、100A…シミュレーション機能付運転支援装置、200…仮想回路、201…仮想結線、202,203,204…バルブ、302…加算器、303…減算器、304…積分器、401…バルブ202のX1端子の入力値、402…バルブ202のY1端子のシミュレーション結果、403…バルブ203のX1端子のシミュレーション結果、404…バルブ203のY1端子のシミュレーション結果、405…バルブ204のX1端子のシミュレーション結果、406…バルブ204のY1端子のシミュレーション結果、500…仮想回路、501…仮想結線、502…母線、503,504,505,506…遮断器。