JP2005249768A - 低融点溶融金属浴浸漬型の超音波測定装置 - Google Patents

低融点溶融金属浴浸漬型の超音波測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 超音波伝播短尺体の後部に取り付けたセラミック製超薄の超音波発振子の割れ破損防止すること、厚肉鋼板製側壁の浴外面に対する直角方向に超音波発信方向を一致該側壁の正確な溶損厚を測定する。
【解決手段】低融点溶融金属浴の内壁厚を測定する浸漬型超音波ユニットは、内壁厚測定方向軸上に超音波発振子を樹脂製接着剤で接合した長尺体の超音波プローブを配置し、冷却水供給・排出管に連通し超音波発振子と超音波複数次反射伝播長尺体の後部を囲繞する水冷室を形成すると供に超音波複数次反射伝播長尺体を保持するホルダーを有し、超音波プローブの軸心の傾きを検出する傾き検出器をユニット内又は外に配設した。
【選択図】図7

Description

本発明は、亜鉛、錫、鉛、アルミニューム等の低融点溶融金属を収容した容器の内壁溶損量等を測定する溶融金属浴浸漬型の超音波測定装置に関するものである。
例えば鋼構造物の防錆としてその表面に亜鉛メッキを施す。この亜鉛メッキは、大型鋼構造物用のもので水泳プール大のメッキ浴槽(低温融点溶融金属収容容器)内に亜鉛を溶融収容し、その溶融亜鉛浴内に大型鋼構造物を浸漬し、その表面に溶融亜鉛を所定厚み付着させる所謂ドブ漬メッキが一般的である。
この溶融亜鉛のメッキ浴槽は、一般に厚肉鋼板を溶接して上方開放の箱型に製作したものである。
該メッキ浴槽は、収容した亜鉛を槽外バーナーで加熱溶融しそれを長期に亘って保持しながらメッキ操業がなされるが槽内壁を形成する厚肉鋼板が経時劣化し、特に浴面部(メニスカス)、鋼板溶接接合部、鋼板内外部欠陥部(表面疵、ピンホール、ブローホール部等)などが溶損進行して破損事故に至るため、定期的に溶損状況を把握して異常溶損部の肉盛り補修や部分交換し安全なメッキ操業を維持しなければならない。
メッキ浴槽内壁の溶損量は、従来の人手による長尺鈎棒先端の壁面習い作業に代わって、特開2002−62282号公報の装置により測定される紹介がある。
この装置は、メッキ浴槽に対して昇降・横行走行可能に吊り保持された浸漬型超音波センサーユニットを備えた超音波式測定装置であり、浸漬型超音波センサーユニットは、ユニット中央内部の測定方向軸(メッキ浴槽内壁面に対して直角方向線)上に、ニョウブ酸リチウム(LiNbO)のスライス製(厚み0.2〜0.4mm)高温耐熱性の超音波発振子と、該超音波発振子の前面に高温鑞付けの活性銀鑞を介して固着した極軟鋼製の超音波伝播短尺体とを配列し、この周囲に先部内周で超音波伝播短尺体を密封保持し超音波発振子を内設して空冷する極軟鋼製カップを設け、内壁面送行用車輪を有し該カップの先部を除く全域を囲い保持し表面を窒化チタンと酸化クロムで被覆した耐蝕センサー保持器を設け、耐蝕センサー保持器の後部に接続しメッキ浴外から極軟鋼製カップ内に超音波発振子用の接続ケーブルを引込み且つ冷却用空気を供給・排出する断熱製冷却パイプを設置したものである。
この浸漬型超音波センサーユニットにおける、ニョウブ酸リチウム(LiNbO)のスライス製(厚み0.2〜0.4mm)超音波発振子は、音圧通過率が高くなる低周波発信を可能にしたものであり、また極軟鋼製の超音波伝播短尺体は、露出した先部表面に、溶融亜鉛との初期接触により測定に影響を起たさない薄い鉄亜鉛合金層を形成し更にその最表面に酸化亜鉛を生成付着させることによって、該初期以降の溶損を抑制すると供に、溶融亜鉛と濡れ性がよい酸化亜鉛により溶融亜鉛を介してのメッキ浴槽内壁厚の測定環境を改善しようとするものである。
しかし、この浸漬型超音波センサーユニットは、超音波発振子の発振不能トラブルが早期に発生した。
これは、高温で鑞付けした活性銀鑞部に鑞付残留応力があるため、測定中に高温度に昇温する超音波伝播短尺体からの高温の伝導熱による活性銀鑞付部の熱歪応力が薄い超音波発振子に加わると同時に、薄い超音波発振子に直接伝導で入る熱サイクルの熱膨張差ストレスによってクラックが入り早期に割れ破損するためであった。
一方、超音波発振子から活性銀鑞と超音波伝播短尺体と溶融亜鉛を介してメッキ浴槽の測定内壁に超音波を発信する方向を、正確に検知する手段が未開発であったため浸漬型超音波センサーユニットの姿勢を精密に調節することができず、内壁の浴外面に対する直角方向に超音波発信方向(以下単に測定方向軸と称する)を一致させることが困難であり、メッキ浴槽内壁の溶損厚又は残存厚を正確に測定することができなかった。
また超音波伝播短尺体の露出した先部表面に、溶融亜鉛との初期接触によりその最表面に鉄亜鉛合金層を確実に生成付着させることも困難であった。
本発明は、上記課題を解決したものであり、その特徴とするところは、次の(1).(2).(3)にある。
(1).上方装入装置の下部に装着した浸漬型超音波センサーユニットを低温融点溶融金属浴内に上方装入浸漬して200〜500℃の低融点溶融金属浴の内壁厚を測定する超音波測定装置において、浸漬型超音波ユニットは、内壁厚測定方向軸上に配置し先端表面を露出させ後端に超音波発振子を樹脂製接着剤で接合した長尺の超音波プローブと、冷却水供給・排出管に連通し超音波発振子と超音波プローブの後部を囲繞する水冷室を形成すると供に超音波プローブを保持するホルダーとから構成し、低温溶融金属浴の内壁厚み方向に対する超音波プローブの軸心の傾きを検出する傾き検出器を浸漬型超音波ユニット内又は浸漬型超音波ユニット外に配設したことを特徴とする低融点溶融金属浴浸漬型の超音波測定装置。
(2).上方装入装置の下部に装着した浸漬型超音波センサーユニットを低融点溶融金属浴内に上方装入浸漬して200〜500℃の低融点溶融金属浴の内壁厚を測定する超音波測定装置において、浸漬型超音波ユニットは、内壁厚測定方向軸上に配置し先端表面を露出させ後端に超音波発振子を樹脂製接着剤で接合した長尺超音波プローブと、冷却水供給・排出管に連通し超音波発振子と超音波プローブの後部を囲繞する水冷室を形成すると供に超音波プローブを保持するホルダーと、該ホルダーの周囲に装着して重心をユニット縦軸心上に置く浮上防止用の重錘(バランスウエイト)とから構成し、低温溶融金属浴の内壁厚み方向に対する超音波プローブの軸心の傾きを検出する傾き検出器を浸漬型超音波ユニット内又は浸漬型超音波ユニット外に配設したことを特徴とする低融点溶融金属浴浸漬型の超音波測定装置。
(3).前記超音波プローブの先端周囲を囲繞し、上下に流通口を有し、内部にZn粉と塩素系又は臭素系又は弗化系のハロゲン化合物からなるフラックスを充填した黒鉛製フラックスボックスを着脱自在に取り付けたことを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の低融点溶融金属浴浸漬型の超音波測定装置。
本発明は、低融点溶融金属収容容器の内壁面に沿って浸漬走行可能にした浸漬型超音波センサーユニットの中央部の測定方向軸上に、超音波発振子、樹脂製接着剤、長尺の超音波プローブを直列配列し、この周囲に前記の水冷室を形成したホルダーを設置して、通常の熱量計算にて水冷室容量設計と冷却水通水量等の設計を行い且つ諸要部例えば前記樹脂製接着剤や超音波発振子、超音波プローブの前端部周囲、等に温度センサーを配設するのみで、超音波発振子と超音波プローブの後部とこれに接続する樹脂製接着剤の温度を冷却室によって樹脂製接着剤の耐熱温度以下に冷却すると同時に、超音波プローブの先端部の温度を低温溶融金属の溶融温度以上の近傍温度に冷却すると共に更にユニット表面温度を低融点溶融金属の溶融温度以上の近傍温度に冷却するものである。
これにより、低融点溶融金属収容容器内の低融点溶融金属中に浸漬型超音波センサーユニットを浸漬しても、超音波発振子を超音波プローブからの熱応力で割れること無く超音波発振作用を長期に渡って良好に健全維持せしめると供に、浸漬型超音波センサーユニットの周囲及び超音波プローブの浴中に露出した先端面に、低温溶融金属を付着凝固成長させることを防止しながら、露出した超音波プローブ先部の最表面に鉄亜鉛層を確実に生成付着させて低融点溶融金属収容容器の内壁溶損量測定を安定的に確実に実施せしめるものである。
またフラックス入りの前記黒鉛製フラックスボックスを使用した場合は、測定前に低融点溶融金属に一旦浸漬して引き上げ、該ボックス取り外すのみで超音波プローブ先部の最表面に自動的に該鉄亜鉛合金層を生成付着させるのである。
更にユニット傾きセンサーにより、低融点溶融金属収容容器の内壁の浴外面に対する、浸漬型超音波センサーユニットの測定方向軸の傾き状態を検知して、該ユニットの姿勢調整を行い、その測定方向軸を最適測定方向例えば該容器内壁の浴外面に対する直角方向に一致させ、浴外面からの超音波反射エコーを長尺体の超音波プローブに正確に受信させ内壁の残存厚又は溶損量を精度良く測定することができるのである。
本発明において、各構成部の好ましい実施の形態を紹介する。
超音波発振子としては、ニョウブ酸リチウム(LiNbO)、ジルコンチタン酸鉛、ジルコンチタン酸鉛製のスライス板などの超音波透過性の良いものが任意に選定される。
超音波プローブは、超音波を複数次反射伝播させる長尺体にし、露出前端部と樹脂製接着剤を貼る後端部との温度を該冷却により例えば先端部435℃から後端部100℃に変化させるため、一次反射に比し10〜15%減衰するが、超音波が二次以上の複数次反射し且つ冷却領域を長くとれる長尺体にする超音波複数次反射伝播長尺体にするのである。又材質は、先端面を低温溶融金属と直接接触するため低温溶融金属との濡れ性の良いしかも鉄亜鉛合金層を生成し生成以降の溶損を抑制する0.2%C以下の極軟鋼製の丸棒が好ましい。該極軟鋼製の丸棒は、炭素含有量0.03〜0.2%にある程度比例して音波の伝導率も良い。
樹脂製接着剤としては、エポキシ樹脂等が揚げられる。
ホルダーは、円筒形がよく、製作上例えばステンレススチール製で測定方向軸に沿って分割型や一体型に形成したものでよく、又ユニット厚み方向に二重、三重等にしたものでもよい。
ホルダーの前部内周と、超音波プローブの前部外周面間には、ホルダー材より線膨張率の小さく且つ非濡性の黒鉛リング等をはめ込み真空鑞付をすれば、測定中の溶融亜鉛の付着及び差し込みを防止し、超音波複数次反射伝播長尺体の浴外交換を容易に可能とする。
ホルダーで形成する水冷室は、ケーブル、超音波発振子、樹脂製接着剤、超音波プローブの所定周囲を個別に間接又は直接に全域または多段に分割して囲繞する分割型や適宜に保持リブを内設した一体型に形成したものでよい。
ユニット傾きセンサーは、公知のジャイロスコープ等の2軸(X軸、Y軸)加速度センサー型、磁気センサー型、フォトセンサー型等を用いる。そして例えば浸漬型超音波ユニットのホルダー内水冷室又は連通部等に配設する場合は、専用ケースを設け、専用ケースの底を凹球面にその上に磁性真球ボールを回転移動自由に載置し、又はケース天井中心に錘りを振子移動自由に吊下げ設置するなどして、該ボールや錘り等の該被検出体を重心指向移動自在に設ける。更に該被検出体のケース内における相対移動位置を検出するフォト式、電磁式、接触式等の検出器を付設して、例えばケースの中心軸上に被検出体の重心がある時、ユニットが左右前後に水平状態にあり、測定方向軸が容器内壁の浴外面に対する直角方向線に一致している。この状態を基準にし、ユニットの前後左右の傾きによる被検出体のケース内相対移動位置を検出器からの信号により判定して、ユニットを水平旋回・前後附仰可能に支持する保持機構等によりユニットの姿勢を微調整し、ユニットを左右前後水平状態に復帰させることを可能にするのである。
又浸漬型超音波ユニット外に設ける場合は、浸漬型超音波センサーユニットを保持する上方装入装置等に該ユニットと同時併動可能に加速度センサーを配設すると共に、簡単な信号処理装置を外設すれば該ユニットの左右前後の水平状態検知と水平復帰制御を可能にする。
又浮上防止用の重錘(バランスウエイト)は、浸漬型超音波センサーユニット全体の比重が低融点溶融金属浴の比重より小さくその差が大きい場合、そのユニットを低融点溶融金属浴内に浸漬するには下方への押し込み浸漬型となりその押し込み機構が複雑となるため、前記条件つまり該ホルダーの周囲に重錘を装着してこの重錘を含む浸漬型超音波センサーユニット全体の比重を低融点溶融金属浴の比重より大きくして、好ましくは更に重心を浸漬型超音波センサーユニット縦軸心上に置くことにより、浸漬型超音波センサーユニットを、低融点溶融金属浴内に浸漬しても浴からの強い浮力により変位させることなく、自重で安全にスムーズに浸漬移動させ、より安定した所期の測定姿勢を維持するのである。
また前記黒鉛製フラックスボックスは前記構成により、予め測定前に、溶融亜鉛に浸して接触反応させフラックスボックス内フラックスを上流通口から浸入した溶融亜鉛との初期接触吸熱で瞬間的に溶融反応させて、露出した超音波プローブ先部の最表面に鉄亜鉛を確実に鍍金し、残渣を下流通口から排出するものである。この後該ボックスは浴外で取り外し測定準備を完了する。
そこでフラックスボックス内に予め充填しておくフラックスは、Zn粉と塩素系又は臭素系又は弗化系等のハロゲン化合物からなるフラックスが好ましく例えば、Zn粉と塩素系ハロゲン化合物では、Zn:30%,ZnCl:50%,NHCl:20%、又はZn:30%,ZnBr:50%,NHCl:20%、Zn粉と臭素系ハロゲン化合物では、Zn:30%,ZnCl:50%,NHBr:20%、Zn粉と弗素系ハロゲン化合物では、Zn:30%,ZnCl:50%,NHF:20%等が揚げられる。
図1〜図4には本発明の押込浸漬型の1実施例を示す。
本実施例1は、上端開放で厚肉鉄板製の長尺箱型のメッキ浴槽において、その内壁の溶損量(残存厚量)を浸漬測定する超音波測定装置である。図1は、超音波測定装置装置の概略を示す全体側面説明図である。図2は、図1の浸漬型超音波センサーユニットの縦断面を示す詳細説明図であり、図3は、図2の浸漬型超音波センサーユニットの各主要パーツを分かり易く分解して示す分解縦断面説明図である。図4は、図2の浸漬型超音波センサーユニットの要部の拡大詳細を示す縦断面説明図である。
図1において、メッキ浴槽1は、収容した亜鉛2を鉄製側壁3の外面から重油バーナー4で加熱溶解し460〜480℃に保持する。浴表面は、溶融亜鉛の蒸発防止用のフラックス層5で保護されている。
メッキ浴槽1の長手方向側壁3の上端外側には、これに沿ってレール6を敷設しこのレール6上を走行する測定台車7を設け、この測定台車7には、浸漬型超音波センサーユニット8を水平旋回・前後附仰可能に支持する保持機構を設ける。保持機構は、測定台車7側を水平首振り及び前後附仰回動自在のユニバーサル機構9aにより保持して、測定台車上からメッキ浴槽の浴面上方に張り出し延在支持させた吊ビーム9と、上端部を吊ビーム9先端に吊り支持され下端に浸漬型超音波センサーユニット8を接続した四重管のユニット保持管10とからなる。ユニット保持管10は、図2に記載のようにパーライト11充填の断熱式外管12内に冷却水供給本管13と冷却水排出本管14とケーブル内装本管16を内設してある。これら各管の間には、図示していないが間隔支持リブを適宜配置してある。
又測定台車7には、ユニット傾きセンサー80の磁場形成コイル(検出器)からの磁束検知信号を変位測定器76に入力すると供に、吊ビーム9からの水平首振り位置信号及び前後附仰回動位置信号と測定台車7の走行位置信号を入力しながら吊ビーム9を操作して浸漬型超音波センサーユニット8を、その前後左右の水平状態に保持すると供にメッキ浴槽側壁3の内面に沿った測定のための昇降・横行移動を制御する内壁走査測定動作制御装置17と、浸漬型超音波センサーユニット8からの超音波測定信号を、内壁走査測定動作制御装置17からの内壁走査測定位置に同期させながら入力して、メッキ浴槽側壁3の肉厚分布を記録及び記憶し、許容値との比較で異常減厚部分を抽出記憶保持し且つ修繕要否の評価マップを逐一更新し作成する測定値処理装置18と、後述する該ユニット8内の耐熱エポキシ樹脂層44内の温度測定器22aと黒鉛製リング47に埋設した温度測定器22bからの各測定温度信号を入力し、それらの目標値と比較し目標値になるように貯水タンク19に連通の循環水冷却機20やポンプ21を制御しユニット8内への冷却水の給・排出量、給水温度等を制御する冷却制御装置22とを搭載してある。
図2、図3、図4において、浸漬型超音波センサーユニット8の主構成部は、第1ホルダー30とその内空部中心部の測定方向軸40上に設けた浴槽側壁溶損量測定機材と、第1ホルダー30を囲繞した円筒状の横型外殻体を構成する第2ホルダー50である。
第1ホルダー30内の測定方向軸40上の浴槽側壁溶損量測定機材は、後方ケーブル15からの振動子用電線41、厚み0.3〜0.5mmのジルコン酸鉛製のセラミック超音波発振子(圧電素子)42、全面無電解Niメッキを施した0.2%Cの極軟鋼製の超音波プローブ(遅延線)43を配列したものである。
ケーブル15からの振動子用配線41は、超音波発振子42の後面に電気的に接合し、超音波発振子42の前面は、耐熱エポキシ樹脂層44(樹脂製接着剤)により超音波プローブ43の後面凹部に密着接合し、超音波発振子42とその周囲は、エポキシ樹脂45を充填密封し冷却水との直接接触を避け前段一次環状冷却室61内の冷却水からのキャビテーションなどの泡エコーを拾わないようにしてある。また超音波発振子42と電線41接続部と超音波プローブ43のエポキシ樹脂層44と充填エポキシ樹脂45を熱伝導率の高い純銅製シール体46で密封収容保持する。超音波プローブ43は、前面のみ該ユニット8の中央測定端に露出させてあり、且つ前部周囲は、黒鉛製リング47で囲繞し真空鑞付で密封保持し、溶融亜鉛が超音波プローブ43の前部外周に射し込むことを防止し、超音波プローブ43の浴外での抜き取り交換を容易にする。
第1ホルダー30は、前部ホルダー31、後部ホルダー32からなる。
前部ホルダー31は、前端部内周面に前記のように黒鉛リング47を真空鑞付けで密封接合して溶融亜鉛の差込を防止し、また保持リングリブ33を固設し、保持リングリブ33内周面で、黒鉛リング47に次いで超音波超音波プローブ43の前部外周面を螺合密封保持する。
後部ホルダー32は、前部外周を前部ホルダー31の後部内周と螺合接合し前部の保持リングリブ34の内周面で超音波プローブ43の後部外周面を螺合密封保持して超音波プローブ43の胴部を冷却する後段一次環状冷却室62を形成すると供に、第2ホルダー50の後面密閉板53の中央部からユニット8内に引き込んだケーブル内装管16aとその周囲の冷却水供給管13と前記純銅製シール体46を包囲冷却する前段一次環状冷却室61を形成する。
第2ホルダー(横型外殻体)50は、前面つまり浴槽側壁3の内面との対向部の上下部に、各一対の昇降走行用車輪51、52を設け、前部内部に後段二次環状水冷室65を内設し、それより内側の周面に第1ホルダー30の前部ホルダー31の前部外周面とで第2前段二次環状水冷室64を、第1ホルダー30の後部ホルダー32の後部外周面と密閉板53内面とで第1前段二次環状水冷室63を形成する環状溝54環状溝55を設け、上部中央部内には、ユニット傾きセンサー80を設けてある。該後段二次環状水冷室65の前端は、ドーナツリング56で密封閉塞してある。また後面中央開口部の密閉板53には、接続盤57を接合する。接続盤57には、冷却水供給管13aとケーブル内装管16aを内設し且つパーライト11充填した断熱式分岐外管12aの端部を密封接続してある。更に上部には、冷却水排出管14aを内設し且つパーライト充填の断熱式分岐外管12bを密封接続してある。断熱式分岐外管12aと断熱式分岐外管12bは断熱式外管12に接続してあり、断熱式外管12は、中央に断熱式分岐外管12aのケーブル内装管16aと接続するケーブル内装本管16を、ケーブル内装管16の周囲に断熱式分岐外管12a内の冷却水供給管13aと連通接続する冷却水供給本管13を、冷却水供給本管13の周囲に断熱式分岐外管12b内の冷却水排出管14bと連通接続する冷却水排出本管14を、各々内設してある。
前段一次環状水冷室61は、密閉板53の中央部から引き込んだ冷却水供給管13aと連通接続し、前端出口を後段一次環状水冷室62の後部入口に、後部出口を第1前段二次環状水冷室63の下部入口と連通接続する。後段一次環状水冷室62は、前部出口を第2前段二次環状水冷室64前部入口に連通接続する。
第2前段二次環状水冷室64は、前部出口を後段二次環状水冷室65前部入口に連通接続する。第1前段二次環状水冷室63は、上の出口を冷却ケース72を介して後段二次環状水冷室65後部の上入口に連通接続し、下の出口を後段二次環状水冷室65後部の下入口に連通接続する。後段二次環状水冷室65は、前部上の出口を冷却水流路66を介して断熱式分岐外管12bの接続部に臨ませた冷却水排出管14aと連通接続する。
これら環状水冷室の連通構成により、図4に矢印で示すように、冷却水供給管13aからの冷却水は、前段一次環状水冷室61−後段一次環状水冷室62−第2前段二次環状水冷室64−後段二次環状水冷室65−冷却水排出管14aのユニット中央測定部冷却ルートと、前段一次環状水冷61−第1前段二次環状水冷室63−後段二次環状水冷室65−冷却水排出管14aのユニット外層部冷却ルートと、前段一次環状水冷室61−第1前段二次環状水冷室63−冷却室70−後段二次環状水冷室65−冷却水排出管14aのユニット傾きセンサー冷却ルートを流れる。
この冷却ルートへの冷却水供給は、前述の温度測定器22aと22bからの測温値から上昇温度を求めそれに比例して給水量を調整する。この冷却方法と、超音波プローブ43を遇えて2次以上の波形で測定する長尺体にすることにより、超音波発振子42と超音波プローブ43の後部とこれに接続する耐熱エポキシ樹脂層44の温度を耐熱エポキシ樹脂層44の耐熱温度120度未満好ましくは100度以下に冷却して薄い超音波発振子の熱膨張差ストレスによる割れ破損を皆無にすると同時に、超音波プローブ43の先端部の温度を溶解亜鉛の溶融温度470〜490℃に対して440〜460℃内の温度に冷却して超音波プローブ43の先端面への溶解亜鉛固着を防止し、溶解亜鉛中への超音波発信を確実に維持するものである。
ユニット傾きセンサー80は、第1ホルダー30上部内に設けた冷却室70内に設けられ、凹球面底71を有するケース72と、その凹球面底71の中心を円心とする同一円周上に等間隔で複数配列した磁場形成コイル73と、凹球面底71内に回転自由に載置しユニットの測定方向軸が最適測定方向例えば該容器内壁の厚み方向に一致している時のみ凹球面底71中心に位置する真球の磁性ボール74(被検出体)と、各磁場形成コイル73からの磁束密度検知信号をケーブル内装本管16に内装したケーブル15内の信号線75により入力し、磁性ボール74の底中心位置時の基準磁束密度との比較で磁性ボール74の変位の有無と変位量及び変位方向とを演算出力する変位測定器76とから構成してある。変位測定器76は、前記内壁走査測定動作制御装置17に内設してある。収容室70の上部は、断熱材のパーライト77を充填したシール蓋78で密閉してある。
又超音波伝播長尺体43の前端面を除いて、第1ホルダー30と第2ホルダー50が溶解亜鉛と接触する全表面は、酸化クロームを真空薄膜コーティングして溶解亜鉛との合金生成による浸食を防止する。
図示していないが、第1ホルダー30の前部ホルダー31と後部ホルダー32、又は第2ホルダー50と前部ホルダー31や後部ホルダー32との接合部等には、適宜箇所にシールパッキンを介設してある。
図5〜図7には本発明の自重浸漬型の実施例を示す。
本実施例2は、実施例1同様に上端開放で厚肉鉄板製の長尺箱型のメッキ浴槽において、その内壁の溶損量(残存厚量)を浸漬測定する超音波測定装置である。
図5は、本例の超音波測定装置装置の概略を示す全体側面説明図である。図6は、図5の全体正面説明図である。図7は、図5、図6に示す浸漬型超音波センサーユニット要部の図6矢視A−Aから見た縦断面を示す詳細説明図である。
図5、図6、図7には、図1に示す測定台車7、変位測定器76、内壁走査測定動作制御装置17と、内壁走査測定動作制御装置17、測定値処理装置18、貯水タンク19、循環水冷却機20ポンプ21、冷却制御装置22、浸漬型超音波センサーユニットを水平旋回・前後附仰可能に支持する保持機構の一部つまり測定台車7に設けた吊ビーム9と、吊ビーム9を水平首振り及び前後附仰回動自在に作動させるユニバーサル機構9aとを省略してある。又メッキ浴槽1も省略してある。
保持機構の吊ビーム先端には、支持枠機構101の吊り金具102を吊り支持する。
支持枠機構101は、上部に2軸加速度センサー型の傾斜表示測定センサー900(ユニット外設の傾きセンサー)と傾斜表示測定器901を設置し傾斜表示測定器901から実施例1と同様の測定台車上の変位測定器に前後左右の傾斜表示信号を入力する。又下部には浸漬型超音波センサーユニット800を接続した四重管のユニット保持管100を枠内に取り付け、且つ枠下端にリンク部材200を介して重錘810〜817を吊り支持してある。重錘810〜817は、浸漬型超音波センサーユニット800周囲にボルトB締めにより密着配設し全体の比重を溶融亜鉛6.2より大きい7.2にし重心Gを浸漬型超音波センサーユニット縦軸心上に置いてある。又重錘810〜813は、浴槽内壁面に沿って接触回転するギャップ保持ロール(SUS304製)510、520を設ける。
ユニット保持管100は、パーライト111充填の断熱式外管120内に冷却水供給本管130と冷却水排出本管140とケーブル内装本管160を内設してある。これら各管の内外周間には、図示していないが間隔支持リブを、長手方向には繋リング部材103を適宜配置する。
図7において、浸漬型超音波センサーユニット800の主構成部は、円筒状の主ホルダー300、断熱ホルダー301、冷却ホルダー302、前部中間ホルダー303と、その内部中心部の測定方向軸400上に設けた浴槽側壁溶損量測定機材と、主ホルダー300を囲繞した8個の重錘801〜807からなる。
測定方向軸400上の浴槽側壁溶損量測定機材は、後方ケーブル150からの振動子用電線を接続した厚み0.3〜0.5mmのジルコン酸鉛製のセラミック超音波発振子(圧電素子)420、全面無電解Niメッキを施した0.2%Cの極軟鋼製の超音波プローブ(純鉄に近い超音波プローブである)430を配列したものである。
ケーブル150からの振動子用配線410は、超音波発振子420の後面に電気的に接合し、超音波発振子420の前面は、耐熱エポキシ樹脂層440(樹脂製接着剤)により超音波プローブ430の後面に密着接合し、超音波発振子420とその周囲は、エポキシ樹脂450を充填密封し冷却水との直接接触を避け冷却室610内の冷却水からのキャビテーションなどの泡エコーを拾わないようにしてある。また超音波発振子420と電線410接続部と超音波プローブ430のエポキシ樹脂層440と充填エポキシ樹脂450を熱伝導率の高い純銅製シール体460で密封収容保持する。
主ホルダー300(SUS304製)と、断熱ホルダー301(SUS304製)、冷却ホルダー302(SUS304製)、ホルダー保持ガイド303(SUS304製)、先端六角フランジ付きの超音波ホルダー(SUS316製)304、保持スリーブ305(SUS304製)、冷却室盲栓306(SUS304製)は交換可能に螺合や又は溶接固定により密着・密封接合してある。
超音波ホルダー304は、外周面を、ホルダー保持ガイド303と保持スリーブ305の内周面に螺合密着接合して、内周部に保持する断熱黒鉛スリーブ470、超音波プローブ430等を一体的に同時交換可能にしてある。超音波ホルダー304は、断熱黒鉛スリーブ470と真空鑞付けで密封接合して溶融亜鉛の差込みを防止する。また後部に保持リングリブ330を固設し、保持リングリブ330内周面で、スリーブ307を介して超音波プローブ430の後部外周面を螺合密封保持する。
断熱黒鉛スリーブ470内周面と、超音波プローブ430外周面とは、超音波プローブ430の雑音ノイズを防止するためP=1.0〜1.5の細目の雄螺子と雌螺子を切って螺合接続してある。これで断熱黒鉛スリーブ470は超音波プローブ430のホルダーも兼用する。
断熱ホルダー301は、主ホルダー300の内周面間にパーライト111充填の断熱層309を形成し、且つパーライト111充填の断熱式外管120(SUS304製)と接続してある。
冷却ホルダー302は、外周前後面と螺旋リブ310とを断熱ホルダー301内周面と溶接接合して螺旋状水路の二次冷却室611を形成すると共に、前部内周面を前部中間ホルダー301と溶接接合し、保持スリーブ305後端のシールリング308と溶接接合し、後部を冷却室盲栓306で密封閉止して一次冷却室610を形成する。冷却室盲栓306は、主ホルダー300の後部とボルトB2で密封接合してある。一次冷却室610には、冷却水供給本管130(SUS304製)を連通接続し、二次冷却室611には、冷却水排出本管140(SUS304製)を連通接続してある。一次冷却室610と二次冷却室611とは、連通口612により連通接続してある。
これらの構成により、冷却水供給本管130からの冷却水は、一次冷却室610−連通口612−螺旋状水路の二次冷却室611−冷却水排出本管140の冷却ルートを流れる。
この冷却ルートへの冷却水供給は、一次冷却室610内の上流側と下流側の超音波プローブ430後端部の直近に温度計810、820を配設してこれらからの測温値から上昇温度を求めそれに比例して給水量を調整する。この冷却方法と、超音波プローブ430を遇えて2次以上の波形で測定する長尺体にすることにより、超音波発振子420と超音波プローブ430の後部とこれに接続する耐熱エポキシ樹脂層440の温度を耐熱エポキシ樹脂層440の耐熱温度120度未満好ましくは100度以下に冷却して薄い超音波発振子の熱膨張差ストレスによる割れ破損を皆無にすると同時に、超音波プローブ430の先端部の温度を溶解亜鉛の溶融温度470〜490℃に対して440〜460℃内の温度に冷却して超音波プローブ430の先端面への溶解亜鉛固着を防止して、溶解亜鉛中への超音波発信を確実に維持するものである。
本例におけるユニットの傾斜測定表示センサー900は、センサー演算部からのICジャイロ計測信号を傾斜表示部に入力し、ここでX軸とY軸用の各モーターにアナログ信号で1°〜360°の回転角に変換して各モーターを回転させて、これに付設の回動アームの先端とワイヤーを介して接続した表示円盤を引張操作して傾斜を表すものである。
本例で利用した傾斜測定表示センサーは市販の公知製品で、アナログ・デバイス株式会社の製品「2軸iMEMS加速度センサー(ADXL202/ADXL210)」を利用した。
その概要は、±2gまたは±10gの計測範囲を持つ2軸加速度センサーで動的加速度(例えば振動)と静的加速度(例えば重力)を瞬時に計測する。出力はデジタル信号であり、このデジタル信号はデューティ・サイクル(周期に対するパルス幅の比)が各2軸の加速度検出値に比例するようになっている。これらの出力はA/Dコンバーターまたは外付けロジック無しで、マイクロプロセッサのカウンターで直接計測する。この出力周期は、1本の抵抗を使って所定の範囲に設定する。電圧出力は、加速度に比例する電圧出力をXピンとYピンから得るようにしたものである。
重錘(バランスウエイト)810〜817は、型超音波センサーユニット800の周囲を構成し、側面用と上下用のそれぞれのバランスウエイト止めボルト820、830により密着連結配設し、ユニット全体の比重を溶融亜鉛6.2より大きい7.2にし重心Gを浸漬型超音波センサーユニット縦軸心Yの上半部に置いて、ユニット全体の浴内自重浸漬を可能にし且つ浸漬移動中の反転変位を防止する。
溶融亜鉛から受ける浮力は、重錘と浸漬型超音波センサーユニットを含む浸漬部分の体積に比例するため、重錘の比重を溶融亜鉛より大幅に高くすることが好ましいが高価となるため本例の重錘は、SS400製としたが将来小型化する際は、SUS系の箱内に鉛(比重11.34)、鉄(比重7.87)、SUS系(比重8.04)等を入れることで44%小型化できる。このため重錘は比重の重いほど良い。
図8は、図7に示す超音波プローブの先端近傍周囲を囲繞し、フラックス501を充填した黒鉛製フラックスボックス500の取り付け状態を示す断面説明図である。
図8において、超音波プローブ430Xは、図7に示す超音波プローブ430より先端部を黒鉛製フラックスボックス500内に突出させその外周囲の雄螺子に黒煙ナット501の内周雌螺子を螺合する。また超音波プローブ430Xの先端面には、濡性効果を得るため測定前に予め鉄亜鉛504鍍金を施してある。黒鉛製フラックスボックス500は、測定前に該鉄亜鉛504施すためのものであり、後端の雌螺子部を前記黒煙ナット501の外周雄螺子に螺合接続し、上に溶融亜鉛浸入用の流通口502を下に溶融残渣排出用の流通口503を各々開口し、内部に前記フラックス504を装填してある。
この黒鉛製フラックスボックスは、前記構成により、溶融亜鉛浴槽内に浸漬すると上流通口502から溶融亜鉛が浸入し、フラックスボックス内フラックス505が浸入溶融亜鉛とが瞬間的に溶融反応して、露出した超音波プローブ430X先部の最表面上面に酸化亜鉛と鉄亜鉛504を確実に鍍金し、残渣を下流通口から排出するものである。
本発明の、浸漬型超音波センサーユニットは、次の効果が確実に得られるの低融点溶融金属を扱う産業界での利用可能性は極めて大きいものである。
即ち本発明の、浸漬型超音波センサーユニットは、低融点溶融金属収容容器内の低温融点溶融金属中への浸漬を容易にし、浸漬中は、薄型の超音波発振子を他からの熱応力で割ること無く冷却して超音波発振作用を長期に渡って良好に維持せしめると供にユニット全体の周囲及び超音波プローブの露出した先部に低融点溶融金属を不適切に凝固付着させること無く酸化亜鉛を確実に生成付着させながら後部を冷却して、低温溶融金属中の超音波伝播を良好に維持し、低融点溶融金属収容容器の内壁溶損量測定を確実に実施せしめるものである。
更にユニット内のユニット傾きセンサーにより低融点溶融金属収容容器の内壁に対する浸漬中の浸漬型超音波センサーユニットの傾き状態を検知して該ユニットの姿勢調整を行い、その略中央部の測定方向軸を常に最適測定方向例えば該容器内壁の厚み方向に一致させ内壁溶損量を迅速且つ精度良く測定することができるのである。
本発明装置の実施例1の概略を示す全体側面説明図である。 図1の浸漬型超音波センサーユニットの縦断面を示す詳細説明図である。 図2の浸漬型超音波センサーユニットの組み立て詳細を示す縦断面説明図である。 図2の浸漬型超音波センサーユニット要部の拡大詳細を示す縦断面説明図である。 本発明装置の実施例2の概略を示す全体側面説明図である。 図5の全体正面説明図である。 図5、図6に示す浸漬型超音波センサーユニットの図6A−Aから見た縦断面を示す詳細説明図である。 図7に示す超音波プローブの先端周囲を囲繞し、フラックスを充填した黒鉛製フラックスボックスの取り付け状態を示す断面説明図である。
符号の説明
1:メッキ浴槽
2:溶融亜鉛
3:鉄製側壁
4:重油バーナー
7:測定台車
9:吊ビーム
10、100:四重管のユニット保持管
12、120:断熱式外管
12a:断熱式分岐外管
12b:断熱式分岐外管
13、130:冷却水供給本管
13a:冷却水供給管
14、140:冷却水排出本管
14a:冷却水排出管
14b:冷却水排出管
16、160:ケーブル内装本管
16a:ケーブル内装管
17:内壁走査測定動作制御装置
18:測定値処理装置
19:貯水タンク
20:循環水冷却機
21:ポンプ
22:冷却制御装置
22a:温度測定器
22b:温度測定器
30:第1ホルダー
31:前部ホルダー
32:後部ホルダー
33:保持リングリブ
34:保持リングリブ
40、400:測定方向軸
41、410:振動子用電線
42、410:セラミック超音波発振子
43、430:超音波二次反射伝播長尺体(超音波プローブ)
44、440:耐熱エポキシ樹脂層
45、450:エポキシ樹脂
46、460:純銅製シール体
47:黒鉛製リング
50:第2ホルダー
53:密閉板
61:前段一次環状冷却室
51,52:昇降走行用車輪
65:後段二次環状水冷室
55:環状溝54環状溝
56:ドーナツリング
57:接続盤
61:前段一次環状水冷室
62:後段一次環状水冷室
63:第1前段二次環状水冷室
64:第2前段二次環状水冷室
65:後段二次環状水冷室
66:冷却水流路
70:冷却室
71:凹球面底
72:ケース
73:各磁場形成コイル
74:磁性ボール
75:信号線
76:変位測定器
77:断熱材のパーライト
78:シール蓋
80:ユニット傾きセンサー
300:主ホルダー
301:断熱ホルダー
302:冷却ホルダー
303:前部中間ホルダー、
304:超音波ホルダー
305:保持スリーブ
306:後部閉止ブロック
470:断熱黒鉛スリーブ
610:一次冷却室
612:連通口
611:螺旋状水路の二次冷却室
801〜807:重錘(バランスウエイト)
900:傾斜測定表示センサー

Claims (3)

  1. 上方装入装置の下部に装着した浸漬型超音波センサーユニットを200〜500℃の低温溶融金属浴内に上方装入浸漬して低温溶融金属浴の内壁厚を測定する超音波測定装置において、浸漬型超音波ユニットは、内壁厚測定方向軸上に配置し先端表面を露出させ後端に超音波発振子を樹脂製接着剤で接合した長尺の超音波プローブと、冷却水供給・排出管に連通し超音波発振子と超音波プローブの後部を囲繞する水冷室を形成すると供に超音波プローブを保持するホルダーとから構成し、低温溶融金属浴の内壁厚み方向に対する超音波プローブの軸心の傾きを検出する傾き検出器を浸漬型超音波ユニット内又は浸漬型超音波ユニット外に配設したことを特徴とする低温溶融金属浴浸漬型の超音波測定装置。
  2. 上方装入装置の下部に装着した浸漬型超音波センサーユニットを200〜500℃低温溶融金属浴内に上方装入浸漬して低温溶融金属浴の内壁厚を測定する超音波測定装置において、浸漬型超音波ユニットは、内壁厚測定方向軸上に配置し先端表面を露出させ後端に超音波発振子を樹脂製接着剤で接合した長尺の超音波プローブと、冷却水供給・排出管に連通し超音波発振子と超音波プローブの後部を囲繞する水冷室を形成すると供に超音波プローブを保持するホルダーと、該ホルダーの周囲に装着して重心をユニット縦軸心の上に置く浮上防止用の重錘(バランスウエイト)とから構成し、低温溶融金属浴の内壁厚み方向に対する超音波プローブの軸心の傾きを検出する傾き検出器を浸漬型超音波ユニット内又は浸漬型超音波ユニット外に配設したことを特徴とする低融点溶融金属浴浸漬型の超音波測定装置。
  3. 前記超音波プローブの先端周囲を囲繞し、上下に流通口を有し、内部にZn粉と塩素系又は臭素系又は弗化系のハロゲン化合物を混合充填した黒鉛製フラックスボックスを取り付けたことを特徴とする請求項1又は請求項1に記載の低融点溶融金属浴浸漬型の超音波測定装置。
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