JP2005249478A - 光センサ - Google Patents

光センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2005249478A
JP2005249478A JP2004057739A JP2004057739A JP2005249478A JP 2005249478 A JP2005249478 A JP 2005249478A JP 2004057739 A JP2004057739 A JP 2004057739A JP 2004057739 A JP2004057739 A JP 2004057739A JP 2005249478 A JP2005249478 A JP 2005249478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
photodiodes
incident
optical sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004057739A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Arisaka
直樹 有坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004057739A priority Critical patent/JP2005249478A/ja
Publication of JP2005249478A publication Critical patent/JP2005249478A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

【課題】 入射光の入射角に対する出力信号の特性の変更を容易にし得る光センサを提供する。
【解決手段】 光センサでは、受光部32の上方に、通光孔23bが形成された遮光板23aが位置することによって、受光部32に入射する光の入射角に応じて複数のフォトダイオードD11〜D99に照射される入射光の照射範囲を規定し、これらのフォトダイオードD11〜D99から出力される出力信号が、増幅部の増幅器により、マトリックス状におけるフォトダイオードD11〜D99の位置に基づいて設定または変更可能なゲインで増幅される。これにより、マトリックス状に配置された複数のフォトダイオードD11〜D99に照射される入射光の範囲が入射角に応じて変わるので、入射角に対応した出力特性が得られる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の受光素子を備えた光センサに関するものである。
複数の受光素子を備えた光センサとして、例えば、下記特許文献1に開示される「光検出器および光入射角度検出器」や図8に示すような光センサ100等が挙げられる。これらの光センサは、受光素子を複数備えることによって当該光センサに入射する光の角度(以下「入射角」という。)を検出可能に構成されている。なお、図8(A) には、光センサ100の断面図、図8(B) には、フィルタ126を取り外してカバー123上方からセンサ窓123aを通して露出するセンサ部130を示す部分的な平面図が図示されている。
例えば、図8(A) に示すように、車両のインストルメントパネル(以下「インパネ」という。)Pの上面に取り付けられる光センサ100では、インパネPの取付穴Hに取付可能に構成されるコネクタ部121の上部にセンサ支持部122を設け、このセンサ支持部122にセンサ部130を取り付けるとともにこのセンサ部130を覆うカバー123をセンサ支持部122に取り付けている。そして、図8(B) に示すように、このカバー123には、センサ部130が位置する部分にセンサ窓123aを設け、外部から到来する光が当該センサ部130に入射するのを可能にしている。なお、センサ部130や受光部132等を覆うドーム状の部材は、所望の波長領域の光の通過を許容し、それ以外の波長の光を遮断可能に設定されているフィルタ126である。
この光センサ100の場合、そのセンサ部130は2つのフォトダイオード132a、132bからなる受光部132を備えている。そのため、カバー123に形成されたセンサ窓123aに、これらのフォトダイオード132a、132bに入射する光を入射方向ごとに区分可能な仕切板123bを架設することによって、例えば、車両の、右座席側からの入射光か左座席側からの入射光かを峻別可能にしたり、またこのような入射光の入射角(仰角)を検出可能にしている。
なお、特許文献1の「光検出器および光入射角度検出器」には、当該光センサ100のセンサ部130に相当する2分割受光素子(100) が開示されており(特許文献1;図2)、当該光センサ100の仕切板123bに相当するものとして遮光部材(415) が開示されている(特許文献1;図1)。
特開平8−264826号公報(第2頁〜第9頁、図1〜17)
しかしながら、このような従来の光センサ100等によると、入射光の入射角(仰角)に対する出力信号の特性(以下「仰角特性」という。)を、例えば、当該出力信号を処理する車両用電子制御装置(ECU;Electronic Control Unit )の仕様に合わせて変更する場合、当該光センサ100に取り付けられるセンサ部130の機械的な傾きを変えて受光部132の受光面の角度を変更したり、あるいはセンサ部130等を覆っているフィルタ126の遮光特性を変更する、等の機械的な構成部分の設計変更を施すことにより、所望の仰角特性を得る必要がある。そのため、このような設計変更に要する時間やコストがかかるという課題がある。
また、このような受光部132を構成するフォトダイオード132a、132bの出力特性に比較的幅の広いバラツキが生じた場合には、当該出力信号を処理する車両用電子制御装置ではそのようなバラツキを吸収しきれないこともある。そのため、通常は、所定範囲の出力特性に収まるフォトダイオードを選別することによって対応しているが、フォトダイオードの製造ロットの違いによっては、出力特性が当該所定範囲に必ずしも収まるとは限らない。このため、かかるフォトダイオードのバラツキに対応する必要上、前述したような機械的部分の設計を変更しなければならないという事態を招き得るという課題がある。また、上述したような各課題は、当該光センサの汎用化をも妨げ得ることから、量産効果によるコスト低減の障害にもなる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、仰角特性の変更を容易にし得る光センサを提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1記載の手段を採用する。この手段によると、マトリックス状の複数の受光素子に照射される入射光の照射範囲が、受光手段に入射する光の入射角に応じて規定手段により規定され、当該複数の受光素子から出力される検出信号は、増幅手段により、マトリックス状における受光素子の位置に基づいて設定または変更可能な増幅率で増幅される。これにより、マトリックス状に配置された複数の受光素子に照射される入射光の範囲が入射角に応じて変わるので、例えば、受光素子の位置に応じて増幅率が異なるように増幅手段を設定することによって、当該入射角に対応した出力特性を得るができる。
特許請求の範囲に記載の請求項2記載の手段を採用することによって、マトリックス状の外周形状は長方形であることから、当該長方形の長辺方向に配置される受光素子の数量を当該長方形の短辺方向に配置される受光素子の数量よりも増加させることができるので、入射光の照射範囲を長辺方向に幅広く確保することができる。これにより、当該長方形の短辺側から入射する光を広範囲に亘って検出することができる。
特許請求の範囲に記載の請求項3記載の手段を採用することによって、複数の受光素子は、マトリックス状に代えて同心円状に配置されることから、マトリックス状に配置した場合に比べ、必要となる受光素子の数量を減らすことができる。これにより、効率の良い受光素子の配置が可能となり、受光素子の数量を削減できるので、製品コストの低減が可能になる。
特許請求の範囲に記載の請求項4記載の手段を採用することによって、複数の受光素子は、マトリックス状に代えて同心扇状に配置されることから、同心円状に配置した場合に比べ、必要となる受光素子の数量を減らすことができる。即ち、円の一部を切欠いて扇形を形成する場合の当該切欠部分には受光素子が配置されないので、例えば、光の入射の可能性が低い方向に対して当該切欠部分を位置させることによって、光の検出が不要な部分にまで受光素子を配置するといった無駄を避けられる。
請求項1の発明では、マトリックス状に配置された複数の受光素子に照射される入射光の範囲が入射角に応じて変わるので、例えば、受光素子の位置に応じて増幅率が異なるように増幅手段を設定することによって、当該入射角に対応した出力特性を得るができる。したがって、当該増幅手段の増幅率を変更することによって、入射光の入射角に対応した出力特性、つまり仰角特性の変更を容易にすることができる。
請求項2の発明では、長方形の短辺側から入射する光を広範囲に亘って検出することができる。したがって、仰角特性の変更を容易にできることに加え、短辺側から入射する光の検出範囲を広くすることができる。
請求項3の発明では、効率の良い受光素子の配置が可能となり、受光素子の数量を削減できるので、製品コストの低減が可能になる。したがって、仰角特性の変更を容易にできることに加え、製品コストも低減することができる。
請求項4の発明では、円の一部を切欠いて扇形を形成する場合の当該切欠部分には受光素子が配置されないので、例えば、光の入射の可能性が低い方向に対して当該切欠部分を位置させることによって、光の検出が不要な部分にまで受光素子を配置するといった無駄を避けられる。したがって、仰角特性の変更を容易にできることに加え、製品コストも一層低減することができる。
以下、本発明の光センサを車両用の光センサ20に適用した実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。まず、本実施形態に係る光センサ20の構成を図1〜図4に基づいて説明する。なお、図1には、光センサ20の構成を示す断面図、また図2には、フィルタ26を取り外した状態の光センサ20の平面図、がそれぞれ示されている。また図3は、光センサ20を構成する受光部32の構成例を示す図で、図3(A) には受光部32の平面図、図3(B) には図3(A) に示す3B-3B 線による断面図がそれぞれ示されている。さらに図4には、光センサ20を構成する増幅部33の回路例が図示されている。
図1および図2に示すように、光センサ20は、主に、コネクタ部21、センサ支持部22、カバー23、フィルタ26、センサ部30等により構成されており、センサ支持部22、カバー23およびセンサ部30を除いて、[背景技術]の欄で図8を参照して説明した光センサ100とほぼ同様に構成されている。
コネクタ部21は、光センサ20を車両のインパネPの上面に取付可能にするとともに当該光センサ20に電気的に接続されるワイヤハーネスのプラグやレセプタを機械的に接続可能にするもので、例えば、非導電性樹脂を成形したものである。即ち、図1に示すように、図略のワイヤハーネスのプラグ等を挿入可能な挿入孔21aを有し、インパネPの取付穴Hの内径よりも小径の筒状に形成されており、また取付穴Hの内径よりも大径に径方向外側に付勢するバネ構造を有する係止爪21b、さらには挿入孔21aの底方向の外周壁に取付穴Hの内径よりも大径に形成された鍔状のベース21c等が形成されている。これにより、コネクタ部21を取付穴Hに挿入すると、係止爪21bとベース21cとの間でインパネPを挟持できるので、光センサ20をインパネPに取付可能にしている。また、このコネクタ部21は、挿入孔21aの底方向端部において、センサ支持部22、カバー23やフィルタ26を取付可能に構成している。
センサ支持部22は、センサ部30とコネクタ部21との間に介在して、当該センサ部30をコネクタ部21の挿入孔21aの底方向端部、つまり光センサ20が検出する光の到来方向(以下、「光センサ20の上方」という。)側に取付可能に構成されるもので、例えば、非導電性樹脂を成形したものである。また、このセンサ支持部22には、センサ部30の接続端子34に対して電気的に接続され得る接続ピン25がインサート成形されている。この接続ピン25は、コネクタ部21の挿入孔21aに挿入されたワイヤハーネスのプラグ等と電気的に接続可能に構成されているため、センサ部30とワイヤハーネスと電気接続を可能にしている。なお、このセンサ支持部22は、光センサ20の上方に対してほぼ水平にセンサ部30を支持し得る点で、図8(A) に示す前述の光センサ100のセンサ支持部122とは異なる。
カバー23は、センサ支持部22に取り付けられたセンサ部30を覆うもので、コネクタ部21に取付可能に形成されている。即ち、図1に示すように、断面形状が片仮名のコ字形状に形成されており、センサ支持部22に取り付けられたセンサ部30の全体をセンサ支持部22とともに当該コ字形状で覆うことが可能なように形成されている。また図2に示すように、このカバー23には、センサ部30のほぼ上方を覆う部分である遮光板23aの肉厚を他の部分よりも薄く形成しており、この遮光板23aのほぼ中央に、光センサ20の上方から到来する光をセンサ部30に入射可能にする通光孔23bが形成されている。この通光孔23bの内径は、センサ部30の受光部32の一部が露出可能な程度に設定されているため、後述するように、この通光孔23bにより、入射光の入射角に応じてセンサ部30の受光部32に照射する入射光の照射範囲を規定可能にしている。なお、このカバー23は、コネクタ部21に形成されたガイド21dに案内されてコネクタ部21に係止可能に構成されている。また、このカバー23は、入射する光を例えば左右方向に区分可能な仕切板123bを設けていない点や通光孔23bの内径がセンサ部30の受光部32の一部を露出可能な程度に設定されている点で、図8(A) に示す前述の光センサ100の仕切板123bとは異なる。
フィルタ26は、ドーム状に形成され、所望の波長領域の光の通過を許容し、それ以外の波長の光を遮断可能な遮光性のある樹脂からなるもので、コネクタ部21の光センサ20の上方側に取り付けられることで、センサ支持部22、カバー23およびセンサ部30を当該フィルタ26内に収容する。これにより、センサ部30に入射する光を所望の波長領域内のものに選択可能にしている。なお、このフィルタ26は、コネクタ部21に形成されたガイド21eに案内されてコネクタ部21に係止可能に構成されている。
センサ部30は、主に、受光部32、増幅部33、接続端子34等から構成される半導体電子部品で、入射する光の強度や入射角に応じた出力信号を接続端子34を介して出力し得るものである。このため、センサ部30は、前述したセンサ支持部22に取り付けられる際に、接続ピン25との電気接続を可能にするように溶接される。以下、センサ部30の構成を詳細に説明するため、図3および図4も参照する。
図3(A) に示すように、センサ部30の受光部32は、例えば、シリコン等の半導体基板からなり、複数の受光素子としての81個のフォトダイオードD11、D12、…D15、…、D19、D21、…、D29、D31、…、D55、…、D81、…、D89、…、D91、…D99を9行9列のマトリックス状(i行j列ではD11〜Dij)に形成している。これらのフォトダイオードは、通常の半導体製造プロセスによって形成されるもので、その詳細は、例えば、特許文献1(特開平8−264826号公報)等に開示されている。なお、以下、これらのフォトダイオードの全てを表現する場合には「D11〜D99」と略記する。
このようなマトリックス状に配置されるフォトダイオードD11〜D99は、センサ部30を覆う遮光板23aの通光孔23bと間において、図3(B) に示す位置関係にある。即ち、光センサ20の上方から受光部32に対して垂直に光が入射する場合(入射角は0度)には、例えば、車両の進行方向左側から5列目のフォトダイオードD15、D25、D35、D45、D55、D65、D75、D85、D95のうち、フォトダイオードD45、D55、D65の全体と、フォトダイオードD35、D75のほぼ半分に入射光が照射される。それ以外のフォトダイオードD15、D25、D85、D95には当該入射光が照射されない位置関係にある。このような入射光が照射される範囲、つまり入射光の照射範囲が、入射光の入射角によって変動することについては、図5を参照して後で詳述する。
このように構成される受光部32のフォトダイオードD11〜D99は、センサ部30の増幅部33にそれぞれ電気的に接続されている。即ち、図4に示すように、例えば、フォトダイオードD11には増幅器A11、フォトダイオードD12には増幅器A12、フォトダイオードD13には増幅器A13、…、フォトダイオードD19には増幅器A19、フォトダイオードD21には増幅器A21、…、フォトダイオードD99には増幅器A99というように、それぞれのフォトダイオードD11〜D99に対応する増幅器A11〜A99が81個、増幅部33に設けられている。これらの増幅器A11〜A99は、個々にゲインG(増幅率)を設定および変更可能に構成されており、例えば、増幅器A11〜A99に対応するトリミング抵抗Rt11〜Rt99の値を調整することによって増幅器A11〜A99のそれぞれのゲインG11〜G99を任意に設定可能に構成されている。
具体的には、例えば、図3(A) に示すように、車両の前方から後方に向かってそれぞれのフォトダイオードD11〜D99に対応する増幅器A11〜A99のゲインG11〜G99を徐々に下げていくように設定したり、また車両の進行方向左側から右側に向かってそれぞれのフォトダイオードD11〜D99に対応する増幅器A11〜A99のゲインG11〜G99を徐々に上げていくように設定する。これにより、例えば、フォトダイオードD11の増幅器A11を中心に増幅器A11→A21→A31→…→A91の順番にゲインが下がり(G11>G21>G31>G41>G51>G61>G71>G81>G91)、またフォトダイオードD11の増幅器A11を中心に増幅器A11→A12→A13→…→A19の順番にゲインが上がるので(G11<G12<G13<G14<G15<G16<G17<G18<G19)、フォトダイオードD11〜D99の出力信号特性が均一である場合には、フォトダイオードD11〜D99の全てに入射光が照射されても、それぞれのフォトダイオードごとに異なった値の出力信号を出力することが可能となる。なお、これら増幅器A11〜A99のゲインG11〜G99は、外部から入力される制御情報により設定可能に当該増幅器A11〜A99を構成しても良い。これにより当該増幅器A11〜A99のゲインG11〜G99を適宜変更することができる。
また、増幅部33には、これらの増幅器A11〜A99からの出力を積算する積算器Σも設けられている。これにより、フォトダイオードD11〜D99から出力された信号をそれぞれの増幅器A11〜A99で増幅して、これらを積算器Σにより積算することによって、フォトダイオードD11〜D99から検出される光の強度をその総計として得ることが可能となる。このため、入射光の照射範囲の違いによって、積算器Σからは異なった値の出力信号を得ることができ、換言すれば、積算器Σから出力される出力信号値に基づいて入射光の照射範囲を特定することができる。
なお、増幅器A11〜A99のゲインG11〜G99は、対応するフォトダイオードD11〜D99の順番に規制されることはなく、適宜、任意に変更しても良い。また、フォトダイオードD11〜D99の出力特性のバラツキに対応させて、また当該バラツキを含めて設定しても良い。これにより、フォトダイオードD11〜D99の出力特性のバラツキを増幅器A11〜A99のゲインG11〜G99に設定により吸収することが可能となる。
また、図3(A) に示す受光部32の例では、説明の便宜上、フォトダイオードD11〜D99を9行9例の81個を配置したが、実際には、例えば、400個のフォトダイオードを20行20例に配置したり、また10000個のフォトダイオードを100行100例に配置することによって検出精度の高いセンサ部30を構成することが可能となる。
次に、光センサ20の作動を図5および図6に基づいて説明する。前述したように、センサ部30には、覆い被さるようにカバー23が設けられているが、センサ部30のほぼ上方には通光孔23bが形成された遮光板23aが位置している。そのため、センサ部30の受光部32の一部は、この通光孔23bによってカバー23の外部に露出する。これにより、図5(A) 〜(C) に示すように、この通光孔23bを通過する入射光の入射角度θによって、受光部32上における入射光の照射範囲が変動する。
例えば、図5(A) に示すように、車両の進行方向左側から5列目のフォトダイオードD15、D25、D35、D45、D55、D65、D75、D85、D95について例示すると、車両の後方から入射角度θ(例えば40度)で入射する場合、これらのフォトダイオードのうち、照射範囲に入るフォトダイオードD35、D45、D55、D65には、入射光が照射され、それ以外のフォトダイオードD15、D65、D75、D85、D95には当該入射光は照射されない。つまり、このような車両の後方からの入射光に対しては、フォトダイオードD15、D65、D75、D85、D95は、遮光板23aの影に隠れてしまう。なお、フォトダイオードD25には一部分について入射光が当たっている。
これに対し、図5(C) に示すように、車両の前方から入射角度θ(例えば140度)で入射する場合、これらのフォトダイオードD15、D25、D35、D45、D55、D65、D75、D85、D95のうち、照射範囲に入るフォトダイオードD55、D65、D75、D85には、入射光が照射され、それ以外のフォトダイオードD15、D25、D35、D45、D95には当該入射光は照射されない。つまり、車両の前方からの入射光に対しては、フォトダイオードD15、D25、D35、D45、D95は、遮光板23aの影に隠れる。またフォトダイオードD85には一部分について入射光が当たる。
一方、図5(B) に示すように、車両の真上から入射角度θ(例え90度)で入射する場合には、図4(B) でも説明したように、フォトダイオードD15、D25、D35、D45、D55、D65、D75、D85、D95のうち、フォトダイオードD35、D45、D55、D65、D75が照射範囲に入るため、これらには入射光が照射され、それ以外のフォトダイオードD15、D25、D85、D95には当該入射光は照射されない。つまり、車両の真上からの入射光に対しては、フォトダイオードD15、D25、D85、D95は、遮光板23aの影に隠れる。またフォトダイオードD35、D75には一部分について入射光が当たる。
このように、センサ部30の上方に、通光孔23bが形成された遮光板23aが位置することによって、センサ部30の受光部32に入射する光の入射角に応じて複数のフォトダイオードD11〜D99に照射される入射光の照射範囲を規定することができる。そして、これらのフォトダイオードD11〜D99から出力される出力信号は、センサ部30の増幅部33の増幅器A11〜A99により、マトリックス状におけるフォトダイオードD11〜D99の位置に基づいて設定または変更可能なゲインG11〜G99で増幅される。これにより、マトリックス状に配置された複数のフォトダイオードD11〜D99に照射される入射光の範囲が入射角度θに応じて変わるので、前述したように、フォトダイオードD11の増幅器A11を中心に車両の前方から後方に向かって順番にゲインが下がるように設定し(G11>G21>G31>G41>G51>G61>G71>G81>G91)、またフォトダイオードD11の増幅器A11を中心に車両の左側から右側に向かって順番にゲインが上がるように設定することによって、当該入射角度θに対応した出力特性を得るができる。なお、図6には、光センサ20の接続ピン25から出力される、入射光の入射角に対する出力信号の特性、つまり仰角特性の例が図示されている。
なお、上述した光センサ20では、例としてフォトダイオードを用いたが、これに限られることはなく、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOSイメージセンサを用いても、フォトダイオードの場合と同様の作用および効果を得ることができる。
なお、上述した光センサ20では、センサ部30を構成する受光部32のフォトダイオードD11〜D99を正方形状に配置したが、例えば、列数よりも行数を少なく設定(または行数よりも列数を少なく設定)して長方形状をなすマトリックス状にフォトダイオードD11〜Dijを配置しても良い。これにより、長方形の長辺方向に配置されるフォトダイオードの数量を当該長方形の短辺方向に配置されるフォトダイオードの数量よりも増加させることができるので、入射光の照射範囲を長辺方向に幅広く確保することができ、当該長方形の短辺側から入射する光を広範囲に亘って検出することができる。したがって、短辺側から入射する光の検出範囲を広くすることができる。
また、上述した光センサ20では、センサ部30を構成する受光部32のフォトダイオードD11〜D99をマトリックス状に配置したが、図7(A) に示す受光部52のように、円52aを中心に同心円状52b、52cに配置しても良い。これにより、マトリックス状に配置した場合に比べ、必要となるフォトダイオードD11〜Dijの数量を減らすことができるので、効率の良いフォトダイオードの配置が可能となり、フォトダイオードの必要数量を削減できる。したがって、製品コストの低減が可能になる。なお、図7(A) では、灰色に塗りつぶされた範囲に、複数のフォトダイオードD11〜Dijが配置されている。
さらに、図7(B) に示す受光部72のように、フォトダイオードD11〜Dijを、円72aを中心に同扇円状72b、72cに配置しても良い。これにより、円の一部を切欠いて扇形を形成する場合の当該切欠部分72dにはフォトダイオードが配置されないので、例えば、光の入射の可能性が低い方向に対して当該切欠部分72dを位置させることによって、光の検出が不要な部分にまでフォトダイオードを配置するといった無駄を避けられる。したがって、製品コストも一層低減することができる。なお、図7(B) では、灰色に塗りつぶされた範囲に、複数のフォトダイオードD11〜Dijが配置されている。
本発明の一実施形態に係る光センサの構成を示す断面図である。 本実施形態に係る光センサの平面図である。 本実施形態に係る光センサを構成する受光部の構成例を示す図で、図3(A) は受光部の平面図、図3(B) は図3(A) に示す3B-3B 線による断面図である。 本実施形態に係る光センサを構成する増幅部の構成例を示す回路図である。 本実施形態に係る光センサの受光部に入射する光の照射範囲の例を示す説明図で、図5(A) は、車両の後方から入射角度θ(例えば40度)で入射する場合、図5(B) は、車両の真上から入射角度θ(例えば90度)で入射する場合、図5(C) は、車両の前方から入射角度θ(例えば140度)で入射する場合である。 本実施形態の光センサから出力される仰角特性の例を示す特性図である。 受光部の他の構成例を示す平面図で、図7(A) は受光素子を同心円状に配置した場合のもの、図7(B) は受光素子を同心扇状に配置した場合のものである。 従来の光センサの構成例を示す図で、図8(A) は断面図、図8(B) はフィルタを取り外しカバー上方からセンサ窓を通して露出するセンサ部分を示す平面図である。
符号の説明
20…光センサ
21…コネクタ部
22…センサ支持部
23…カバー
23a…遮光板(規定手段)
23b…通光孔(規定手段)
26…フィルタ
30…センサ部
32…受光部(受光手段)
33…増幅部(増幅手段)
34…接続端子
52、72…受光部(受光手段)
D11、D12、D15、D19、D21、D25、D29、D31、D35、D45、D55、D65、D75、D81、D85、D89、D91、D95、D99、Dij…フォトダイオード(受光素子)
θ…入射角度
P…インパネ
H…取付穴

Claims (4)

  1. 複数の受光素子がマトリックス状に配置される受光手段と、
    前記受光手段に入射する光の入射角に応じて前記複数の受光素子に照射される入射光の照射範囲を規定する規定手段と、
    前記マトリックス状における前記受光素子の位置に基づいて設定または変更可能な増幅率で前記複数の受光素子から出力される検出信号を増幅して出力する増幅手段と、
    を備えることを特徴とする光センサ。
  2. 前記マトリックス状の外周形状は、長方形であることを特徴とする請求項1記載の光センサ。
  3. 前記複数の受光素子は、マトリックス状に代えて同心円状に配置されることを特徴とする請求項1記載の光センサ。
  4. 前記複数の受光素子は、マトリックス状に代えて同心扇状に配置されることを特徴とする請求項1記載の光センサ。
JP2004057739A 2004-03-02 2004-03-02 光センサ Pending JP2005249478A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004057739A JP2005249478A (ja) 2004-03-02 2004-03-02 光センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004057739A JP2005249478A (ja) 2004-03-02 2004-03-02 光センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005249478A true JP2005249478A (ja) 2005-09-15

Family

ID=35030096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004057739A Pending JP2005249478A (ja) 2004-03-02 2004-03-02 光センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005249478A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012032753A1 (ja) * 2010-09-10 2012-03-15 株式会社デンソー 光センサ
JP2012060011A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Denso Corp 光センサ
JP2012064716A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Denso Corp 光センサ
JP2012156379A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Denso Corp 光センサ
JP2016142678A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 株式会社デンソー 光センサ及びその製造方法
WO2017125254A1 (en) * 2016-01-18 2017-07-27 Asml Netherlands B.V. A beam measurement system, a lithographic system, and a method
US10444066B2 (en) 2015-03-03 2019-10-15 Denso Corporation Optical sensor
US10663343B2 (en) 2016-06-28 2020-05-26 Denso Corporation Optical sensor for a directivity characteristic calculation of received light on the basis of a deviation of a detected intensity distribution from a referenced intensity distribution

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103038883B (zh) * 2010-09-10 2017-04-26 株式会社电装 光学传感器
US8901480B2 (en) 2010-09-10 2014-12-02 Denso Corporation Optical sensor having a blocking film disposed over light receiving elements on a semiconductor substrate via a light transparent film for detecting an incident angle of light
CN103038883A (zh) * 2010-09-10 2013-04-10 株式会社电装 光学传感器
DE112011103016T5 (de) 2010-09-10 2013-06-27 Denso Corporation Optischer Sensor
JP2012060011A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Denso Corp 光センサ
WO2012032753A1 (ja) * 2010-09-10 2012-03-15 株式会社デンソー 光センサ
JP2012064716A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Denso Corp 光センサ
JP2012156379A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Denso Corp 光センサ
WO2016125470A1 (ja) * 2015-02-04 2016-08-11 株式会社デンソー 光センサ及びその製造方法
JP2016142678A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 株式会社デンソー 光センサ及びその製造方法
US10444066B2 (en) 2015-03-03 2019-10-15 Denso Corporation Optical sensor
WO2017125254A1 (en) * 2016-01-18 2017-07-27 Asml Netherlands B.V. A beam measurement system, a lithographic system, and a method
CN108475027A (zh) * 2016-01-18 2018-08-31 Asml荷兰有限公司 射束测量系统、光刻系统和方法
CN108475027B (zh) * 2016-01-18 2020-08-28 Asml荷兰有限公司 射束测量系统、光刻系统和方法
US10663343B2 (en) 2016-06-28 2020-05-26 Denso Corporation Optical sensor for a directivity characteristic calculation of received light on the basis of a deviation of a detected intensity distribution from a referenced intensity distribution

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3182391B1 (en) Aspirated smoke detector with improved optical chamber
US6977783B2 (en) Lens module and assembling method thereof
JP6347051B2 (ja) デバイス
JP2005249478A (ja) 光センサ
US10156641B2 (en) Radiation image sensing apparatus and radiation image sensing system
KR20090067059A (ko) 디지털 이미지를 생성하는 방법 및 장치
JP3882378B2 (ja) 光センサ
JP2008166730A (ja) 光モジュールおよび光トランシーバ
US20220179230A1 (en) Optical unit with shake correction function and portable device comprising optical unit
JP6390455B2 (ja) 光センサ及びその製造方法
US20060091300A1 (en) Optical color sensor using diffractive elements
US20190259796A1 (en) Image sensor having micro lenses arranged in different periods
US8785858B2 (en) Solar sensor for the detection of the direction of incidence and the intensity of solar radiation
JP6517866B2 (ja) 撮像装置
JP5721551B2 (ja) 光電式煙感知器
JP2007116510A (ja) カメラモジュール
WO2012176623A1 (ja) 物体検出装置および情報取得装置
WO2012133065A1 (ja) 圧力センサパッケージ
JP2007285892A (ja) サーモパイルアレイ温度検出器
JP7157557B2 (ja) 煙感知器
JP7329116B2 (ja) 煙感知器
US7844184B2 (en) Remote control receiver and electronic equipment including the same
JP2008226894A (ja) 照度検出装置及びセンサモジュール
EP3104148A1 (en) Spectrometer
JPH05219303A (ja) イメージセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051011

A621 Written request for application examination

Effective date: 20060427

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081125

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090407

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100223

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02