JP2005242801A - 商取引方法及び電子商取引システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 消耗品の性能を加味した合理的な電子商取引を実現する。
【解決手段】 画像形成装置の消耗品の電子入札システムの管理サーバ102が、インターネットを介して、購入者の端末101、画像形成装置の消耗品を販売しようとする複数の販売者の端末103a、103b、103c・・・、テストセンター(評価機関)の端末104と接続されており、管理サーバ102を介して、販売者が提示する消耗品の価格情報と、消耗品の性能テストに基づく性能情報とをもとに、購入者が該消耗品を調達する販売者を決定することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 画像形成装置の消耗品の電子入札システムの管理サーバ102が、インターネットを介して、購入者の端末101、画像形成装置の消耗品を販売しようとする複数の販売者の端末103a、103b、103c・・・、テストセンター(評価機関)の端末104と接続されており、管理サーバ102を介して、販売者が提示する消耗品の価格情報と、消耗品の性能テストに基づく性能情報とをもとに、購入者が該消耗品を調達する販売者を決定することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像形成装置の消耗品の商取引方法、電子商取引システム、電子商取引システムに用いられるサーバ及び情報処理端末に関する。なお、本発明において画像形成装置としては、複写機、プリンタ、ファクシミリ等のいわゆる画像形成装置のみならず、レジスター、ワードプロセッサ、その他主たる機能が画像形成でない機器でもハードプリント機能を有する機器であれば含まれるものとする。例えば、ハードプリント機能を有する測定装置、家電製品、キオスク端末等も画像形成装置に含まれる。そして、消耗品としては、例えば画像形成装置に補給或いは交換されるインク/トナー等の顕像剤、顕像剤を有するユニット、その他消耗部品等をいう。
従来の一般的な電子入札システムを利用した購入方法では、購入対象となる商品の性能は入札仕様等の中で規定され、該規定を満足する商品を提供できる販売者による入札に基づき、落札販売者を決定する方法が取られている。
例えば特許文献1では、電子商取引において価格のみならず、納期、ロット、支払い方法、企業の与信等を考慮した電子商取引方法が提案されている。
また、これらの電子商取引方法に関する提案は、いずれも購入対象となる商品(例えばガソリンや記録型光ディスク等)の性能が入札仕様等の中で明確に規定することが可能であり、該規定を満たしているか否かを判断することが可能であることを前提としたものであった。
しかしながら、昨今の画像形成装置の消耗品の電子商取引においては上述の如き前提が成り立たない状況、すなわち、その性能を明確に規定しないまま取引が行われるケースが多く見受けられるようになってきている。
従来はハードプリント機器本体を販売した販売者から、ハードプリント機器本体を設計或いは製造するメーカーから提供されるいわゆる純正消耗品を購入することが一般的であったのに対し、近年では、特にインクカートリッジやトナーカートリッジにおいては、インクやトナーのみを再充填したリフィール品やインクやトナーを再充填するとともにカートリッジのパーツを必要に応じて交換、再生するリマニファクチャリングした再生品、更にはサードパーティーが製造するオールニューのコンパチブル品が販売されるようになり、従来の純正カートリッジと競合する形となって、ハードプリント機器本体ユーザが消耗品の調達をそれぞれの販売者から電子入札システムを利用して決定することが増加してきている。
これらのリフィール品、再生品及びコンパチブル品は、ほぼ純正消耗品と同等の性能を示すものから、実際には純正消耗品を上回る性能を示すもの、純正消耗品を下回る性能のものまで、様々な性能の消耗品が市場に混在している状況にあり、その性能を消耗品の見かけで判断すること、使用するユーザが性能差を実感すること或いは確認することが容易ではない。このために画像形成装置の消耗品電子商取引において、その性能を明確に規定して取引を行うことを困難にしている。
ここで、画像形成装置の消耗品の主な性能の一例をあげると、印字可能枚数のごとき耐久性能、本体機器性能への影響(本体機器の部品の耐久性能への影響)、及び出力で得られるハードプリントの画像品位等が考えられる。また、これらリフィール品、再生品及びコンパチブル品等の性能は、一面では純正消耗品と同等の性能を示すが、他面では純正品とは性能が異なる場合も多く見受けられる。
さらに、ユーザの使用状況によって画像形成装置の消耗品の性能が大きく変化するものであること、ユーザが実感する性能が画像形成装置本体の性能に起因するものか、消耗品の性能に起因するものかを明確に切り分けることが困難であること等も性能を明確に規定することを更に困難としている。
ここまで説明した画像形成装置の消耗品電子商取引における現状と問題点をまとめると、
1)機器本体メーカーが推奨するいわゆる純正品、リフィール品、再生品及びコンパチ ブル品と購入側から見た選択肢が広がっている。
2)これらの消耗品の性能は必ずしも同等ではなく、性能の差異及びばらつきがある。
3)ユーザがこれら消耗品の性能差を実感すること或いは確認することが容易ではない 。
という特殊な状況があるため、電子商取引において商品の性能を入札仕様等の中で明確に規定することが困難であり、該規定を満たしているか否かを判断することも困難となっている。
1)機器本体メーカーが推奨するいわゆる純正品、リフィール品、再生品及びコンパチ ブル品と購入側から見た選択肢が広がっている。
2)これらの消耗品の性能は必ずしも同等ではなく、性能の差異及びばらつきがある。
3)ユーザがこれら消耗品の性能差を実感すること或いは確認することが容易ではない 。
という特殊な状況があるため、電子商取引において商品の性能を入札仕様等の中で明確に規定することが困難であり、該規定を満たしているか否かを判断することも困難となっている。
そのため、これらの状況を補い、購入者が販売価格のみではなく、コストパフォーマンスや画像品質等の性能を含めた尺度で調達先を選定できる消耗品の購買方法が求められている。
ここでインクカートリッジやトナーカートリッジを例に具体的に説明する。それぞれのカートリッジに用いられるインク或いはトナー、各種パーツの性能差又は消耗度等に起因して、それらカートリッジのハードプリント出力可能枚数が異なる場合、1枚あたりハードプリント出力コストが異なることで、カートリッジ1個あたりの価格による電子入札が合理的ではなくなる問題がある。
より具体的に例を挙げて説明すると、販売者Aが販売価格3万円で提供するカートリッジが特定の画像を1万枚印字可能である場合の1枚あたりハードプリント出力コストは3円であるが、同じ画像形成装置本体に適用されるカートリッジであっても、販売者Bが2万8千円の販売価格で提供するカートリッジの印字可能枚数が8000枚である場合の1枚あたりハードプリント出力コストは3.5円と割高になる。しかしながら、印字可能枚数という性能を考慮せずに電子入札を行った場合には、1枚あたりハードプリント出力コストが高いにもかかわらず、より低い販売価格を提示する販売者Bが落札者となってしまう。
このような不合理を回避するために、特定の画像を1万枚以上ハードプリント出力可能であることを入札仕様に加えることが考えられる。しかし、インクカートリッジやトナーカートリッジのごとき消耗品のハードプリント出力可能枚数は、画像形成装置本体側の性能のバラツキや設定条件、使用条件(使用環境温湿度、連続して大量出力するか時間をおいて少しずつ出力するか等)、消耗品自体の性能のバラツキ等多くの変動因子を含む。このため、購入者自身が各販売者のカートリッジの性能を比較できるように適切に算出することは困難である。
また、販売者がカートリッジの性能を提示する場合でも、各販売者の算出方法のバラツキのために、公平に比較可能な性能情報を購入者が得ることは期待できない。
この例に見られるように、電子入札システムを利用してハードプリント機器の消耗品を購入しようとする際には、消耗品の性能を加味することが合理的な購入のために必要であるにもかかわらず従来の入札仕様等における規定による方法では消耗品の性能に関する条件を適切に規定することは困難である。
従って、上述の如き不合理を回避することが可能な、画像形成装置消耗品の電子商取引方法が求められている。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、消耗品の性能を加味した合理的な電子商取引を実現することを目的とする。
本発明の商取引方法は、ネットワーク上の情報処理装置を利用した画像形成装置の消耗品の商取引方法であって、上記情報処理装置を介して、販売者が提示する消耗品の価格情報と、消耗品の性能テストに基づく性能情報とをもとに、購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する点に特徴を有する。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、販売者が提示する販売価格情報を電子的に入力する或いは受信するステップと、消耗品の性能テストに基づく性能情報を電子的に入力する或いは受信するステップと、少なくとも消耗品の価格情報と性能情報とをひとつのデータ情報に統合する処理を行うステップと、統合された該データ情報を表示するステップとを有する点にある。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なデータ情報に統合するステップと、統合されたデータ情報の比較結果に基づき、消耗品を調達する販売者を選定するステップとを有する点にある。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、購入者が求める消耗品の性能情報を入力する或いは受信するステップを有し、かつ、消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なひとつのデータ情報に統合するステップにおいて、購入者が求める消耗品の性能情報が、該データ情報を統合するための換算式の関数要素である点にある。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、上記ネットワーク上の情報処理装置が、少なくとも、消耗品の価格情報を電子的に保存可能な手段と、消耗品の性能情報を電子的に保存可能な手段と、価格情報と性能情報とを含む複数の情報を統合した消耗品の購買情報を電子的に保存可能な手段とを有する点にある。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、画像形成装置の消耗品は、顕像剤或いは顕像剤を有するユニットである点にある。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、画像形成装置の消耗品の性能情報は、少なくとも顕像剤或いは顕像剤を有するユニットによる印字可能枚数及び/又は印字可能枚数を変数のひとつとして算出される数値を含む点にある。
本発明の電子商取引システムは、ネットワーク上の情報処理装置を利用して画像形成装置の消耗品の商取引を行う電子商取引システムであって、上記情報処理装置は、販売者が提示する消耗品の価格と、消耗品の性能テストに基づく性能情報とをもとに、購入者が該消耗品を調達する販売者を決定するための手段を有する点に特徴を有する。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、上記情報処理装置が、少なくとも、入札価格情報を電子的に入力する或いは受信する手段と、消耗品の性能テストに基づく性能情報を電子的に入力する或いは受信する手段と、少なくとも消耗品の価格情報と性能情報とをひとつのデータ情報に統合する処理を行う手段と、統合された該データ情報を比較可能に表示する手段とを有する点にある。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、上記情報処理装置が、消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なひとつのデータ情報に統合するステップと、統合されたデータ情報に基づき、消耗品を調達する販売者を選定するステップとを実行する点にある。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、上記情報処理装置が、購入者が求める消耗品の性能情報を入力する或いは受信するステップを実行し、かつ、消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なひとつのデータ情報に統合するステップにおいて、購入者が求める消耗品の性能情報が、該データ情報を統合するための換算式の関数要素である点にある。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、上記情報処理装置が、少なくとも、消耗品の価格情報を電子的に保存可能な手段と、消耗品の性能情報を電子的に保存可能な手段と、価格情報と性能情報とを含む複数の情報を統合した消耗品の取引情報を電子的に保存可能な手段とを有する点にある。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、画像形成装置の消耗品は、顕像剤或いは顕像剤を有するユニットである点にある。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、画像形成装置の消耗品の性能情報は、少なくとも顕像剤或いは顕像剤を有するユニットによる印字可能枚数及び/又は印字可能枚数を変数のひとつとして算出される数値を含む点にある。
本発明のサーバは、画像形成装置の消耗品の商取引を行う電子商取引システムを管理するサーバであって、該消耗品の性能を評価する機関に送付するサンプル品の認証及び履歴管理と、該機関での入力フォームの送付と、該機関により入力された情報を該サンプル品と関連付けて管理する手段を有する点に特徴を有する。
本発明の情報処理端末は、画像形成装置の消耗品の商取引を行う電子商取引システムを管理するサーバに接続可能に設定される情報処理端末であって、画像形成装置の消耗品の性能を評価するために評価機関に送付されるサンプル消耗品の認証情報を受信する或いは入力する手段と、サンプル消耗品の評価結果及び/又は評価結果を加工したデータを電子商取引システムを管理するサーバに送信する手段と、サンプル消耗品の認証情報と、評価結果及び/又は評価結果を加工したデータとを関連付けて管理する手段とを有する点に特徴を有する。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、販売者が提示する販売価格情報を電子的に入力する或いは受信するステップと、消耗品の性能テストに基づく性能情報を電子的に入力する或いは受信するステップと、少なくとも消耗品の価格情報と性能情報とをひとつのデータ情報に統合する処理を行うステップと、統合された該データ情報を表示するステップとを有する点にある。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なデータ情報に統合するステップと、統合されたデータ情報の比較結果に基づき、消耗品を調達する販売者を選定するステップとを有する点にある。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、購入者が求める消耗品の性能情報を入力する或いは受信するステップを有し、かつ、消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なひとつのデータ情報に統合するステップにおいて、購入者が求める消耗品の性能情報が、該データ情報を統合するための換算式の関数要素である点にある。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、上記ネットワーク上の情報処理装置が、少なくとも、消耗品の価格情報を電子的に保存可能な手段と、消耗品の性能情報を電子的に保存可能な手段と、価格情報と性能情報とを含む複数の情報を統合した消耗品の購買情報を電子的に保存可能な手段とを有する点にある。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、画像形成装置の消耗品は、顕像剤或いは顕像剤を有するユニットである点にある。
また、本発明の商取引方法の他の特徴とするところは、画像形成装置の消耗品の性能情報は、少なくとも顕像剤或いは顕像剤を有するユニットによる印字可能枚数及び/又は印字可能枚数を変数のひとつとして算出される数値を含む点にある。
本発明の電子商取引システムは、ネットワーク上の情報処理装置を利用して画像形成装置の消耗品の商取引を行う電子商取引システムであって、上記情報処理装置は、販売者が提示する消耗品の価格と、消耗品の性能テストに基づく性能情報とをもとに、購入者が該消耗品を調達する販売者を決定するための手段を有する点に特徴を有する。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、上記情報処理装置が、少なくとも、入札価格情報を電子的に入力する或いは受信する手段と、消耗品の性能テストに基づく性能情報を電子的に入力する或いは受信する手段と、少なくとも消耗品の価格情報と性能情報とをひとつのデータ情報に統合する処理を行う手段と、統合された該データ情報を比較可能に表示する手段とを有する点にある。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、上記情報処理装置が、消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なひとつのデータ情報に統合するステップと、統合されたデータ情報に基づき、消耗品を調達する販売者を選定するステップとを実行する点にある。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、上記情報処理装置が、購入者が求める消耗品の性能情報を入力する或いは受信するステップを実行し、かつ、消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なひとつのデータ情報に統合するステップにおいて、購入者が求める消耗品の性能情報が、該データ情報を統合するための換算式の関数要素である点にある。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、上記情報処理装置が、少なくとも、消耗品の価格情報を電子的に保存可能な手段と、消耗品の性能情報を電子的に保存可能な手段と、価格情報と性能情報とを含む複数の情報を統合した消耗品の取引情報を電子的に保存可能な手段とを有する点にある。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、画像形成装置の消耗品は、顕像剤或いは顕像剤を有するユニットである点にある。
また、本発明の電子商取引システムの他の特徴とするところは、画像形成装置の消耗品の性能情報は、少なくとも顕像剤或いは顕像剤を有するユニットによる印字可能枚数及び/又は印字可能枚数を変数のひとつとして算出される数値を含む点にある。
本発明のサーバは、画像形成装置の消耗品の商取引を行う電子商取引システムを管理するサーバであって、該消耗品の性能を評価する機関に送付するサンプル品の認証及び履歴管理と、該機関での入力フォームの送付と、該機関により入力された情報を該サンプル品と関連付けて管理する手段を有する点に特徴を有する。
本発明の情報処理端末は、画像形成装置の消耗品の商取引を行う電子商取引システムを管理するサーバに接続可能に設定される情報処理端末であって、画像形成装置の消耗品の性能を評価するために評価機関に送付されるサンプル消耗品の認証情報を受信する或いは入力する手段と、サンプル消耗品の評価結果及び/又は評価結果を加工したデータを電子商取引システムを管理するサーバに送信する手段と、サンプル消耗品の認証情報と、評価結果及び/又は評価結果を加工したデータとを関連付けて管理する手段とを有する点に特徴を有する。
本発明によれば、画像形成装置の消耗品の性能を加味した合理的な電子商取引が可能になる。すなわち、購入者が販売価格のみではなく、コストパフォーマンスや画像品質等の性能を含めた尺度で画像形成装置消耗品の調達先を選定することが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は本発明を適用した電子商取引システムである電子入札システムの構成を示す図である。複写機、プリンタ、ファクシミリ等のいわゆる画像形成装置又はハードプリント機能を有するその他の機器を保有或いは管理する購入者の端末101と、電子入札システムの管理サーバ102との間で情報の授受及び処理が行われる。また、電子入札システムの管理サーバ102と、画像形成装置の消耗品を販売しようとする複数の販売者の端末103a、103b、103c・・・らとの間でも情報の授受及び処理が行われる。更に、電子入札システムの管理サーバ102とこれら消耗品の性能を評価するテストセンター(評価機関)の端末104との間でも情報の授受及び処理が行われる。
次に、図2を参照して、図1における購入者端末101、電子入札管理サーバ102、販売者端末103a、103b、103c・・・、及びテストセンター端末104の間でのデータのやり取り及び物流について説明する。
まず、ステップS201において、複写機、プリンタ、ファクシミリ等のいわゆる画像形成装置又はハードプリント機能を有するその他の機器を保有或いは管理し、その消耗品を電子入札システムを利用して購入しようとする購入者は、端末101からインターネット等の通信手段を介して電子入札管理サーバ102にアクセスし、購入者情報、商品名、数量、入札期限、納期、支払条件等の商取引に関する情報を提示する。
ステップS202において、ステップS201で入力された商取引に関する情報に対する入札発生処理が行われる。入札発生処理の具体的な内容としては、入札へのID発行、提示された情報のDBへの格納、購入者に対する与信確認等がある。
ステップS203において、ステップS202における入札発生処理を受けて、電子入札管理サーバ102は購入者端末101に対して入札受理確認情報を発信する(ステップS203)。
ステップS204において、更に電子入札管理サーバ102は、購入者から提示された情報の一部或いは全部を特定の販売者或いは不特定多数の販売者に対して開示することで応札を募る。
ステップS205において、電子入札管理サーバ102から開示された商取引に関する情報を基に、販売者が端末103a、103b、103c・・・からインターネット等を介して電子入札管理サーバ102にアクセスし、価格、入札条件への同意等の商取引に関する情報を提示して応札を行う。
ステップS206において、ステップS205で販売者により入力された商取引に関する情報に対する応札発生処理が行われる。応札発生処理の具体的な内容としては、応札へのID発行、提示された情報のDBへの格納、販売者に対する与信確認等がある。
ステップS207において、ステップS206における応札発生処理を受けて、電子入札管理サーバ102は販売者端末103a、103b、103c・・・に対して応札受理確認情報、及び消耗品の性能評価のためのサンプル品の送付指示を発信する。
ステップS208は、ステップS207における電子入札管理サーバ102からのサンプル品の送付指示に対応したサンプル品送付作業であり、図2中の対応する破線の矢印はその物流を示す。
ステップS209において、販売者からのサンプル品の送付を受けて、電子入札管理サーバ102でのサンプル品の登録処理が行われる。サンプル品の登録処理の内容としては、サンプル品に対するID発行、サンプル品及びサンプル品を送付した販売者に関する情報のDBへの格納等がある。
ステップS210において、電子入札管理サーバ102から販売者端末103a、103b、103c・・・に対して、販売者が委託した電子入札に対する応札状況に関する情報が電子入札進捗の中間報告として送信される。応札状況に関する情報としては、応札業者名、応札価格、サンプル品の入手状況等がある。
ステップS211は、販売者からサンプル品の送付を受けた電子入札システム運用者が、サンプル品の性能評価を担当するテストセンターにサンプル品を転送する作業であり、図2中の対応する破線の矢印はその物流を示す。
ステップS212において、電子入札管理サーバ102からサンプル品の性能評価を担当するテストセンターの端末104に対して、評価方法に関する指示及び評価結果の入力フォーム等の情報が送信される。
ステップS213は、テストセンターが電子入札管理サーバ102から受け取った評価方法に関する指示に従って、送付を受けたサンプル品の性能評価を行い、その評価結果を同じく電子入札管理サーバ102から受け取った評価結果の入力フォームに沿ってまとめる作業である。
ステップS214において、評価結果の入力フォームに沿って記入されたサンプル品の性能評価結果が、テストセンターの端末104からインターネット等を介して、電子入札管理サーバ102に送信される。
ステップS215において、テストセンターの端末104から受け取ったサンプル品の性能評価結果を用いて落札者を決定する入札処理が行われる。入札処理の内容としては、サンプル品の性能評価結果のDB格納、性能評価結果と応札情報及び入札条件情報等からの落札者決定処理等がある。
落札者を決定するプロセスとしては、例えば、消耗品の性能情報をランク分けし、あるランク以下の性能となった販売者の商品を購買対象から除外した上で、販売価格が最も安価である販売者を商品の調達先と決定する、消耗品の性能情報を価格換算し、販売者の提示する販売価格との演算を行った上で、最も安価である販売者を商品の調達先と決定する等の方法も用いることができる。また、消耗品の性能を加味した調達先の選定を行うために、販売価格を消耗品の性能情報を統合した数値(例えば、性能換算価格)に置き換えた上で、消耗品の調達先と決定する方法も用いることができる。さらに、消耗品の性能情報を数値化し、販売価格に消耗品の性能情報を反映させるための性能換算係数或いは性能換算価格を算出するための演算要素とすることも可能である。この場合、販売価格と数値化された消耗品の性能情報をあらかじめ定められた関数によって演算することによって、調達先を選定するための比較可能なデータ(例えば、性能換算係数或いは性能換算価格)を導き出すプロセスを使用することもできる。
ステップS216及びステップS217において、電子入札管理サーバ102から落札者及び応札したにも関わらず落札を逃した非落札者に対して、入札処理の結果をそれぞれの販売者の端末103a、103b、103c・・・に対して通知する。さらに、落札者に対しては、落札の確認を求める。
ステップS218において、落札した販売者から、実際に応札通りの価格、納期、支払条件等の販売条件の確認、及び商取引実行の意思の確認が、電子入札管理サーバ102に送信される。
ステップS219において、電子入札管理サーバ102からインターネット等を介して電子入札を依頼した購入者の端末101に入札結果が送信される。入札結果は、落札価格、落札した販売者、サンプル品の性能評価結果等の情報に加え、納期、支払条件等の確認情報を含んでいる。また、これらの入札結果と共に、入札結果に沿った商取引を実行する意思の確認が求められる。
そして、ステップS220において、購入者の端末101からインターネット等を介して入札結果に沿った商取引を実行する意思の確認が電子入札管理サーバ102に送信される。
以下、画像形成装置の消耗品として、インクジェットプリンタにおけるインクカートリッジを例にして詳細に説明する。
『入札処理』(図2のステップS201)
まず、インクジェットプリンタを保有或いは管理する購入者が、インクジェットプリンタの消耗品であるインクカートリッジを購入するために、電子入札システムの運営者に該消耗品の入札を委託する形態について説明する。購入者は端末101からインターネットを介して、電子入札管理サーバ102にアクセスする。電子入札管理サーバ102では、購入希望者向けに例えば図4に示すような購入者登録画面400が用意されている。
『入札処理』(図2のステップS201)
まず、インクジェットプリンタを保有或いは管理する購入者が、インクジェットプリンタの消耗品であるインクカートリッジを購入するために、電子入札システムの運営者に該消耗品の入札を委託する形態について説明する。購入者は端末101からインターネットを介して、電子入札管理サーバ102にアクセスする。電子入札管理サーバ102では、購入希望者向けに例えば図4に示すような購入者登録画面400が用意されている。
購入者は、端末101からインターネットを介してアクセス可能な電子入札管理サーバ102の購入者登録画面400にて、あらかじめ登録されたユーザID401、購入対象の消耗品の商品名402、購入希望数量403、購入決定する希望時期を考慮した入札期限404、商品の納入期日405、支払条件406等の必要事項を入力する等の方法で、電子入札システムに商取引に関する情報を提示する。
商品名402の欄には、画像形成装置であるインクジェットプリンタの機種名と購買の対象となる画像形成装置の消耗品名称としてのインクカートリッジを購入者が入力する。カラーインクジェットプリンタでは、通常4〜7色程度のインクを使用する。本実施形態では、各色が一体化されたインクカートリッジを想定した記載とするが、各色独立或いは分割されたインクカートリッジを採用する機種の場合は、消耗品品目の欄にイエローインクカートリッジ、ブラックインクカートリッジ、フォトインクカートリッジ等の名称を入力することとなる。
購入者は、これらの入力を終えると、例えば入札条件詳細設定画面へとされる次画面へのリンクキー407をクリックして、図5に示す購入者登録画面500へと進む。購入者登録を取り消したい場合には、キャンセルキー408をクリックすることにより登録を中止することができる。
図5に示す入札条件詳細設定画面としての購入者登録画面500は、画像形成装置の消耗品の入札方法に、消耗品の性能をどのように反映させるかを購入者が入力するための画面である。この画面では、カラーインクジェットプリンタの消耗品であるインクカートリッジの主たる性能としてのプリント1枚あたりのコスト(インクカートリッジの購入価格を特定のプリントパターンを使用した場合に1本のインクカートリッジで交換までにプリント可能な枚数で割ることによって求められる)、画像品質、その他を入札結果にどのように反映させるかが問われる。
例としての第一の設問501は、プリント1枚あたりのコストを落札者決定のプロセスにどのように反映させるかの問いである。「はい(評価テストを行う)」にチェックが入れられた場合には、電子入札への応札者である販売者がサンプルのインクカートリッジを提出し、このサンプルを実際に使用したイールドテスト(1本のインクカートリッジを使いきり交換するまでにプリント可能な枚数の評価)を行い、この結果が落札者決定のプロセスに反映される。「はい(標準データ)」にチェックが入れられた場合には、電子入札管理サーバが過去のテスト結果を蓄積しているデータベースに記録されている過去のイールドテストによるプリント1枚あたりのコストのデータを参照することで、落札者決定のプロセスに反映される。なお、データベースに過去のデータがない場合には、応札した販売者にインクカートリッジのサンプルの提供を求め、これをテストした結果をデータとして用いることもできる。「いいえ(プリント単価は考慮しない)」にチェックが入れられた場合には、落札者決定のプロセスにプリント1枚あたりのコストが反映されない。
第二の設問502は、画像品質を落札者決定のプロセスにどのように反映させるかの問いである。第一の設問と同様にチェックにより、画像品質を落札者決定のプロセスにどのように反映させるかが入力される。
第三の設問503は、消耗品の性能を落札者決定のプロセスに反映させるにあたり、購入者側の希望条件を入力する欄であり、例えば、「コストよりも専用コート紙での画像品質を重視する」、「インク節約モードでのプリント単価を重視する」等の入力がある場合には、これら購入者の希望を性能テスト方法や落札者決定のための性能換算式に反映させる。
画像形成装置の消耗品の入札方法に、消耗品の性能をどのように反映させるかを購入者が入力し終えると、次画面へのリンクキー「次へ」504をクリックすることで、図6に示す購入者登録画面600へと進む。第一及び第二の設問501、502で「いいえ」がクリックされ、第三の設問503にも入力がない場合には図7に示す購入者登録画面700の購入者入札登録確認画面へと進むことができる。入力を取り消したい場合には、キャンセルキー「戻る」505をクリックすることにより前画面に戻ることができる。入力が不完全な場合には警告バルーンを表示し、入力を促すこともできる。
図6に示す入札条件詳細設定画面としての購入者登録画面600は、画像形成装置の消耗品の評価方法にユーザの使用状況を反映させる等の目的で、評価のカスタマイズの希望の有無を問う画面である。
購入者は、実際の使用状況に合わせて、消耗品のサンプル品の評価方法を設定することができる。例えば、利用目的601、利用目的に合わせたプリントパターン602、解像度603を設定することが考えられる。その他の評価条件に対する希望604も入力可能となっている。評価方法に特に希望がない場合には、対象となるインクジェットプリンタの標準的な使用形態が標準評価条件として選択される。この画面で、評価に使用するプリントパターンを確認することも可能である。
評価方法に関する条件を入力し終えると、次画面へのリンクキー「確認画面へ」605をクリックすることで、図7に示す購入者登録画面700へと進む。入力を取り消したい場合には、キャンセルキー「戻る」606をクリックすることにより前画面に戻ることができる。入力が不完全な場合には警告バルーンを表示し、入力を促すこともできる。
図7に示す購入者入札登録確認画面としての購入者登録画面700は、これまでの購入者による入力を確認する画面である。入力内容に問題がなければ、「送信」キー701をクリックすることで、入札による購入の依頼が完了し、電子入札管理サーバに登録データが送信される。入力内容を訂正したい場合には、「登録画面に戻る」キー702をクリックすることで、前画面或いは購入者登録画面のトップ(図4)に戻ることが可能である。
『入札発生処理』(図2のステップS202〜S205)
次に、消耗品の電子入札システムを利用した購買を希望する購入者によって、電子入札システムに取り込まれた商取引に関する情報を電子入札管理サーバ102が、応札発生処理する際のシーケンスの例を説明する。
次に、消耗品の電子入札システムを利用した購買を希望する購入者によって、電子入札システムに取り込まれた商取引に関する情報を電子入札管理サーバ102が、応札発生処理する際のシーケンスの例を説明する。
電子入札管理サーバ102は、まず、購入者登録画面400、500、及び600において購入者が入力した各情報をもとに、購入者へ入札を受け付けたことを知らせる確認の電子メールを発信する。また、電子入札管理サーバ102は、まず、購入者登録画面400、500、及び600において購入者が入力した各情報を記録装置に記録する。
購入者登録画面400において購入者によって入力された商取引に関する情報、すなわち、ユーザID401、購入対象の消耗品の商品名402、購入希望数量403、購入決定する希望時期を考慮した入札期限404、商品の納入期日405、支払条件406等を入札情報データベースに登録する。
さらに、購入者登録画面500において購入者によって入力された画像形成装置の消耗品の入札方法に消耗品の性能をどのように反映させるかに関する情報、すなわち、販売者から提供される商品サンプルを性能評価するテストを行うか否か、テストを行う場合には評価する項目は何か等を入札情報データベースに登録する。
さらにまた、購入者登録画面600において購入者によって入力された、販売者から提供される商品サンプルを性能評価する際のテスト方法に関する情報、すなわち、利用目的601、利用目的に合わせたプリントパターン602、プリント解像度603、その他の評価条件に対する希望604等を評価条件データベースに登録する。
入札条件の登録を受けた電子入札システムは、入札条件情報をもとにあらかじめ該当商品の販売者として登録された特定の販売者或いは不特定多数に対してWeb上或いは電子メールで入札の概要を告知する。具体的な処理方法としては、電子入札管理サーバ102は、購入者登録画面400及び500において購入者によって入力された情報を入札情報データベースから取り込み、販売者向け入札発生通知用データを作成する。
その後、電子入札管理サーバ102は、あらかじめ該当商品の販売者として登録された販売者を登録販売者データベースより選択し、選択された複数の販売者に対して応札を求めるための入札情報の開示を行う。開示方法としては、販売者向け入札発生通知用データを電子メールにて送信する等の方法を用いることができる。これら情報を開示する販売者は、登録された特定の販売者のみならず、登録されていない該当商品を取り扱う特定の販売者或いは不特定多数であってもよい。また、情報の開示手段も電子メールのみならず、Web上に掲載する等の手段を用いることもできる。
図8はこの際に使用される販売者向け入札発生通知電子メールを受信した販売者端末103a、103b、103c・・・での画面800の一例である。この電子メールで告知された入札条件での販売を希望する販売者は、応札登録を行うかを問う設問801の「はい」にチェックを入れることで、電子入札管理サーバ102に入札希望の情報が送信され、電子入札管理サーバ10は図9に示す販売者用応札登録画面情報を販売者端末103に送信する。
『応札処理』(図2のステップS205)
次に、電子入札管理サーバが販売者に開示し入札情報に対して、販売者が応札する形態について具体例を用いて説明する。電子入札管理サーバ102では、電子入札に対する応札希望者向けに例えば前述した図9に示すような販売者向け応札登録画面900が用意されている。
次に、電子入札管理サーバが販売者に開示し入札情報に対して、販売者が応札する形態について具体例を用いて説明する。電子入札管理サーバ102では、電子入札に対する応札希望者向けに例えば前述した図9に示すような販売者向け応札登録画面900が用意されている。
この画面では、顧客名、入札ID、入札対象の商品情報(例えば、A社製プリンタ モデルB用 消耗品カートリッジ等)、購入希望数量、入札期限、商品の納入期日、支払条件等の商取引に関する情報を提示されるとともに、販売者ID901、応札を行う販売者が使用している商品型番902及び応札価格903等を販売者が入力する。「この条件で応札する」キー904をクリックすることで、入札に対する販売者の応札が完了する。応札を取りやめるには、「キャンセル」キー905をクリックすればよい。
『応札発生処理』(図2のステップS206〜S210)
次に、販売者からの応札情報を受けて、電子入札管理サーバ102が応札発生処理を行う際のシーケンスの例を説明する。まず、電子入札管理サーバ102は、販売者用応札登録画面900において販売者が入力した各情報を記録装置に記録する。
次に、販売者からの応札情報を受けて、電子入札管理サーバ102が応札発生処理を行う際のシーケンスの例を説明する。まず、電子入札管理サーバ102は、販売者用応札登録画面900において販売者が入力した各情報を記録装置に記録する。
販売者用応札登録画面900において販売者によって入力された応札情報、すなわち、販売者ID901、応札を行う販売者が使用している商品型番902及び応札価格903等に加え、応札ごとに付与される応札IDを応札情報データベースに登録する。
電子入札管理サーバ102は、販売者用応札登録画面900において販売者によって入力された情報を応札情報データベースから取り込み、販売者向け応札確認通知用データを作成し、販売者へ応札を受け付けたことを知らせる確認の電子メールを発信する。
電子入札管理サーバ102は、入札を依頼した購入者が、商品サンプルによる性能評価結果を落札者決定のプロセスで加味することを求めている場合には、図10の例に示されるように、販売者へ応札を受け付けたことを知らせるとともに、テストセンターでの性能評価テスト用サンプルの送付を求める電子メールを送信する。電子メールには、サンプルの送付先、送付期限、送付数量等が記載される。
性能評価テスト用サンプルの送付を求められた電子入札に対して応札した販売者は、落札した場合に納入予定の商品(消耗品)のサンプルを、電子入札管理サーバ102からの送付先、送付期限、送付数量等の指示に従って発送する。
この配送された商品(消耗品)サンプルが着荷すると、電子入札管理サーバ102にはテストサンプル品の登録処理が行われ、その後テストセンターへ転送される。
着荷したテストサンプル品個々に対してIDが発行され、識別のためにこのIDがテストサンプル品個々にラベリングされる。電子入札管理サーバ102へのテストサンプル品の登録処理の様態としては、サンプルID、送付者(販売者)、着荷日時、着荷数量等の情報が図16に示す応札情報データベース1620に追加登録される。
サンプルIDは、各データベース間でのデータの対応をとる目的で、販売者登録データベース1610、評価情報データベース1630等にも登録される。評価情報データベース1630は、主にテストセンターでの評価結果を記憶、蓄積するためのデータベースであり、電子入札管理サーバ102が入札処理を行い、落札者を決定するシーケンスの中で使用される。この際に必要となる、入札情報データベース1600、応札情報データベース1620等とのデータの対応を取るために、サンプルIDを使用することは好ましい例である。
また、電子入札管理サーバ102は、図11の例に示されるように、販売者用応札登録画面900において販売者によって入力された情報を応札情報データベースから取り込み、入札を依頼した購入者への入札状況を通知するためのデータを作成し、新たな応札があったことを電子メールの発信等の手段によって知らせる。
『評価指示』(図2のステップS212)
次に、販売者から送付された消耗品サンプルをテストセンターにて性能評価するために、電子入札管理サーバ102からテストセンターに対して情報を開示する形態について具体例を用いて説明する。電子入札管理サーバ102では、テストセンター宛に例えば図12に示すようなテスト指示書1200が電子メール等の手段により告知される。
次に、販売者から送付された消耗品サンプルをテストセンターにて性能評価するために、電子入札管理サーバ102からテストセンターに対して情報を開示する形態について具体例を用いて説明する。電子入札管理サーバ102では、テストセンター宛に例えば図12に示すようなテスト指示書1200が電子メール等の手段により告知される。
テストセンター宛の指示情報としては、サンプルの商品名(消耗品型番等)及び該サンプルを使用する画像形成装置本体の名称或いは型式等、サンプルID、サンプル数、サンプル送付日時、テスト結果の報告期限、テスト条件、テスト方法等がある。
これらの情報に沿ったサンプルのテストが可能である場合には、テストセンターの端末104より図12に示す確認ボタン1201をクリックし、何らかの事由によって指示情報に沿ったテストが困難である、或いは質問/確認事項がある等の場合には、図12に示す協議ボタン1202をクリックする。
確認ボタン1201がクリックされた場合は、テストセンターがサンプル品のテストを受諾したものとする情報が電子入札管理サーバ102に送信される。協議ボタン1202がクリックされた場合は、協議する内容を書き込む画面が現れる。そこに協議内容を記入して電子入札管理サーバ102へ送信して、電子入札運営者と協議したのち、その協議結果を受けて送付される新たなテスト指示書に対して確認ボタンをクリックして、テストを受諾する。
『性能評価』(図2のステップS213)
次に、サンプル品のテストを受諾したテストセンターが、販売者から送付された消耗品サンプルの性能評価を行う形態に関して、具体例を用いて説明する。テストセンターに送付されたテストサンプルは、A社製インクジェットプリンタ(機種B)用インクカートリッジである。応札の上、テストサンプル送付に同意したY社、Z社及びZZ社の3社から各4個のインクカートリッジが送付されている。この際、テストセンターにはテストサンプルがどの販売者から提供されたものか判らないようにして、評価はサンプルにラベリングされたサンプルIDを基に管理され進められるものとする。
次に、サンプル品のテストを受諾したテストセンターが、販売者から送付された消耗品サンプルの性能評価を行う形態に関して、具体例を用いて説明する。テストセンターに送付されたテストサンプルは、A社製インクジェットプリンタ(機種B)用インクカートリッジである。応札の上、テストサンプル送付に同意したY社、Z社及びZZ社の3社から各4個のインクカートリッジが送付されている。この際、テストセンターにはテストサンプルがどの販売者から提供されたものか判らないようにして、評価はサンプルにラベリングされたサンプルIDを基に管理され進められるものとする。
Y社から送付された4個のサンプルカートリッジには、B23X0901、B23X0902、B23X0903及びB23X0904のサンプルIDがそれぞれラベリングされている。同様に、Z社及びZZ社から送付されたサンプルカートリッジにもそれぞれ、B024V0301〜04及びB025T0101〜04のサンプルIDがラベリングされている。サンプルIDの末尾01及び02のサンプルカートリッジは寿命テスト用に、末尾03のサンプルカートリッジは画質テスト用に供され、末尾04のサンプルカートリッジは予備として保存される。
テストセンターでは、電子入札管理サーバ102からのテスト指示書に従って2台のA社製インクジェットプリンタ(機種B)を用意し、指示された温湿度環境条件を満たす空調設備を有する実験室に設置する。2台のインクジェットプリンタには、指示されたプリントドライバーがインストールされたPCがそれぞれプリンタケーブルを介して接続されている。2台のうちの寿命判定テスト用に使用されるインクジェットプリンタと接続するPCには少なくとも寿命テストパターンデータが、画質テスト用に使用されるインクジェットプリンタと接続するPCには少なくとも画質テスト用パターンデータが、保存されているか、インターネット等を介して取り込み可能となっている。
2台のインクジェットプリンタは、正常に設置され、指示されたプリントドライバーを用いて、指示通りの設定を行い、それぞれのテストパターンを正常に印刷可能であることを確認した上で、テストサンプルの評価に供せられる。
インクカートリッジの寿命テストの例を以下に示す。サンプルID:B23X0901のサンプルインクカートリッジを寿命テスト用のプリンタに設置する。テスト指示書に従って指定用紙100枚をプリンタの給紙部に設置し、プリンタの電源を入れる。プリンタを接続しているPCより、プリントドライバー、プリント設定を確認した後、寿命テスト用パターンを連続100枚印刷する。この動作をPC上でプリントドライバーがインクを使いきりインクカートリッジを交換しなければ印刷不能である旨を知らせるまで繰返し、印刷不能となるまでに完了した印刷枚数をインクカートリッジの寿命とする。
同様のテストを、例えばサンプルID:B23X0901 → B024V0301 → B025T0101 → B23X0902 → B024V0302 → B025T102のような順序で行い、寿命までの印刷枚数を記録する。
同時に寿命テストが公平に行われたことを確認するため、すべてのプリントアウトに対して、顕著な画像欠陥(画像抜け、変色等)がないか検査し、寿命に影響する可能性がある画像欠陥等については特記事項として記録する。
次に、インクカートリッジの画質テストの例を以下に示す。あらかじめ電子入札管理サーバ102から指定された、或いはテストセンターで用意された複数の画質評価用パターンを用いて画質評価が行われる。まず、サンプルID:B23X0903のサンプルインクカートリッジを画質テスト用のプリンタに設置する。そして、指定用紙100枚をプリンタの給紙部に設置し、プリンタの電源を入れる。プリンタを接続しているPCより、プリントドライバー、プリント設定を確認した後、例えば10種の画質テスト用パターン10部印刷する。この動作を所定回数(例えば3回)繰り返す。すべてのプリントアウトの中より所定の位置(例えば、最初の1枚目から10枚目、101枚目から110枚目、及び291枚目から300枚目)でサンプル画像を抜き取り、画質評価に供する。
同様に、サンプルID:B024V0303及びB025T0103でも画質評価用のサンプルを作成する。
画質評価内容の例としては、
・一般的な写真画像、DTP画像等の全体的な印象を官能評価する
・テキスト印字での文字の読みやすさの官能評価
・均一なハーフトーン画像での画像抜け、濃度ムラの評価
・カラー再現の忠実性の評価
等、官能的及び客観的な複数の評価を組み合わせて行うことができる。
・一般的な写真画像、DTP画像等の全体的な印象を官能評価する
・テキスト印字での文字の読みやすさの官能評価
・均一なハーフトーン画像での画像抜け、濃度ムラの評価
・カラー再現の忠実性の評価
等、官能的及び客観的な複数の評価を組み合わせて行うことができる。
また、画質評価結果の記録においては、購買者における印刷使用状況(例えば、印刷物の主な用途、印刷パターン等)を加味して、ユーザの視点に立った実用画質を評価結果と記載することも好ましい様態と言える。
例えば、消耗品の性能/品質に起因するものと考えられる画像不良が評価サンプルに見られる場合、その画像不良が本体機器の稼動に影響を与える(本体の故障の原因となりうる)か否かと、購入者(画像形成装置のユーザ)がその画像不良を容認するか否かによって、評価結果への重み付けを変化させることが好ましい。
『評価結果送付』(図2のステップS214)
次に、テストセンターによる販売者から送付された消耗品サンプルの性能評価結果を電子入札管理サーバ102に送信する形態に関して具体例を用いて説明する。まず、テストセンター担当者が図13に示すような評価結果連絡フォーム1300に、評価責任者及び担当者1301、評価条件1302及び評価結果1303等の情報をテストセンター端末104に入力する。
次に、テストセンターによる販売者から送付された消耗品サンプルの性能評価結果を電子入札管理サーバ102に送信する形態に関して具体例を用いて説明する。まず、テストセンター担当者が図13に示すような評価結果連絡フォーム1300に、評価責任者及び担当者1301、評価条件1302及び評価結果1303等の情報をテストセンター端末104に入力する。
評価条件としては、インクカートリッジの寿命テスト(インクカートリッジの印刷可能枚数)及び画質テストに使用したパターン名とそのパターンの作成に使用したアプリケーションソフトウエア名、テスト印刷に使用したPCのスペック、OS及びインターフェイス等、プリントドライバーとその設定、及び温湿度等の環境条件、使用した紙種及びサイズ等の情報を入力する。
また、評価結果はサンプルIDに対応した寿命データ及び画質評価結果データが入力される。
入力終了後、送信ボタン1304をクリックすることで、テストセンター端末から電子入札管理サーバ102へ評価結果が送信される。送信を中止する等の場合、キャンセルボタン1305をクリックすることで入力内容を送信することなく、評価結果連絡フォームを閉じることができる。
評価結果連絡フォームは、テストセンター側で作成することもできるが、電子入札管理サーバ102が受信したデータを処理するシーケンスを持つことを考慮して、電子入札管理サーバ102側から提供されることが、より好ましい形態である。
寿命データの評価結果入力の形態としては、インクカートリッジの印刷可能枚数を生データで入力しても良いし、販売者ごとに複数のインクカートリッジの印刷可能枚数をテストした場合にはその平均値を併記して入力しても良い。
また、プリンタメーカーが純正インクカートリッジの印刷可能枚数を示している場合には、この印刷可能枚数に対する比率を入力しても良いし、テストセンターが基準とする印刷可能枚数に対する比率等の乗数を入力しても良い。いずれの場合も、何を基準としてどのように算出した数値であるかが明確であり、評価結果を正しく反映していることが重要である。
画質テストの評価結果入力の形態としては、各評価項目を示してサンプルごとの評価結果との一覧表を作成し埋めてゆく入力形態も可能である。しかしながら、電子入札管理サーバ102に送信されたデータが入札処理にかけられる点を考慮して、テストセンターからの評価結果送信時に既に数値化しておくことも好ましい形態といえる。
画質評価結果の数値化方法としては種々の方法があるが、その一例を以下に示す。各サンプルごとの持ち点を100点として、画像欠陥や画質の劣る部分に対して減点法を採用する。画質全般に与える影響度を加味して、縦スジや白抜けのような重大な画像欠陥については、その顕著さに応じて10点、20点、30点、50点と減点幅を大きく取り、画質項目に関しては購入者の使用状況を加味して影響の小さいものから1点、3点、5点、10点のように減点幅を設定する。従って、100点に近づくほど画質性能に優れ、点数が低いほど低画質或いは低品質であることを示す。
画質評価結果の数値化には、各評価項目ごとに採点してその合計点を用いる方法、アンケート方式による官能採点評価を主とする方法等、種々の手法を活用することができる。
テストセンター端末から送信された消耗品サンプルの性能評価結果データを受信した電子入札管理サーバ102は、受信した評価結果を評価情報データベースに記録し、入札処理を行うことで落札者を決定する。
『落札者決定処理』(図2のステップS215)
以下、落札者を決定するまでの入札処理のシーケンスについて例を用いて説明する。まず、電子入札管理サーバ102は、テストセンター端末104から送信された図13の評価結果連絡フォーム1300の各情報を記録装置に記録する。評価結果連絡フォーム1300において入力された評価結果情報に評価結果IDを付与して評価結果データベースに登録する。
以下、落札者を決定するまでの入札処理のシーケンスについて例を用いて説明する。まず、電子入札管理サーバ102は、テストセンター端末104から送信された図13の評価結果連絡フォーム1300の各情報を記録装置に記録する。評価結果連絡フォーム1300において入力された評価結果情報に評価結果IDを付与して評価結果データベースに登録する。
次に、電子入札管理サーバ102は、落札者を決定するシーケンスに入る。この落札者を決定するシーケンスの例を図14を用いて説明する。まず、電子入札管理サーバは、評価情報データベースから評価結果データを、応札情報データベースから応札データを読み出す(ステップS1401)。
次に、電子入札管理サーバ102は、評価情報データベースから読み出した評価結果データから性能換算係数を算出する(ステップS1402)。この性能換算係数とは、落札者を決定するための商品の性能を加味した性能換算価格を算出するために使用される係数である。すなわち、応札価格と性能換算係数との演算によって算出される性能換算価格によって落札者が決定される。
性能換算係数の算出法について、より具体的な例を図16を用いて説明する。評価データベース1630に格納された評価結果情報は、寿命評価結果(印刷可能枚数)及び画質評価結果に分けることができる。印刷可能枚数は、各販売者から提供された2個のサンプルインクカートリッジを評価しているので、平均の印刷可能枚数(平均寿命1631)がベースのデータとなる。この例の中では、標準カートリッジの印刷可能枚数を100として、これに対するサンプルカートリッジの平均寿命1631の比率で寿命係数1632を算出した。この例での標準カートリッジとは、性能テストに使用したインクジェットプリンタ本体機種の販売元が推奨するインクカートリッジ、いわゆる純正カートリッジであるが、過去の評価結果が豊富である、或いは性能が安定していることが確認されているのであれば、性能テストに使用したインクジェットプリンタ本体機種に適用可能なインクカートリッジを任意に標準カートリッジとすることも可能である。また、この例での標準カートリッジの印刷可能枚数は、過去の印刷可能枚数評価結果の平均値(426枚)としている。
画質評価結果は、先に説明したような画像評価結果の数値化法によって算出された数値化画質1633がベースのデータとなる。この例の中では、標準カートリッジの過去の画質評価における数値化画質の評点の平均値(96)を基準として、これに対する各画質評価サンプルカートリッジの数値化画質の評点の比率から画質係数1634を算出したが、数値化画質で最高の評点を得たサンプルカートリッジを100点として、これに対する数値化画質の評点の比率を画質係数1634とする等、種々の手法を用いて画質係数1634を算出することも可能である。
電子入札管理サーバ102は、このようにして算出された寿命係数1632と画質係数1634から、更に性能換算係数を算出する。性能換算係数の算出法の具体例としては、購入者が入札条件の詳細入力時にコストよりも画質重視としていることを考慮して、画質係数1634に60%、寿命係数1632に40%の重み付けを行い算出した。
販売者Y社から送付されたサンプルカートリッジの評価結果を例とすると、
98(寿命係数)×0.6+100(画質係数)×0.4=98.8(性能換算係数)
のようにして算出できる。同様に、Z社及びZZ社の評価結果から性能換算係数を算出すると、77.2及び78.0となる。
98(寿命係数)×0.6+100(画質係数)×0.4=98.8(性能換算係数)
のようにして算出できる。同様に、Z社及びZZ社の評価結果から性能換算係数を算出すると、77.2及び78.0となる。
画質係数1634と寿命係数1632との重み付けは、購入者に画質重視のような希望が特にない場合には、入札でのカートリッジの購入には一般的にコストがより重要視されることを考慮し、画質係数1634に30%、寿命係数1632に70%の重み付けを行う等、種々の演算を用いることが可能である。
また、印刷可能枚数評価結果から算出される寿命係数に対して、印刷可能枚数が顕著に少ない場合には、インクカートリッジの交換頻度が増加することによる交換作業に要する人件費の増大やプリンタのダウンタイムの増加等を考慮して、寿命係数に補正をかけることも可能である。例えば、寿命係数が80以下の場合はマイナス5ポイント、70以下の場合はマイナス10ポイントのように寿命係数から評点を差し引き、性能換算係数を引き下げる方法や、性能評価評点の順位が2番目のサンプルは評点を10%引き下げ、3番目以降は20%引き下げる等の補正係数を設定する等、種々の補正演算を組み合わせて性能換算係数を算出することも可能である。
次に、電子入札管理サーバ102は、算出された性能換算係数と対応する応札価格とを演算することにより性能換算価格を算出する。そして、電子入札管理サーバ102は、算出された性能換算価格或いは単価が最も低い応札者を落札者と決定する(ステップS1403)。具体的な例としては、性能換算係数で対応する応札価格を単に割り算することで性能換算価格を算出しているが、消耗品商品の性能差が反映されるように種々の演算を加えることも可能である。
ここでのインクカートリッジの性能換算価格を具体的に算出してみると、
Y社 :2000円 (応札単価) ÷ 98.8%(性能換算係数)= 2024.3円 (性能換算単価)
Z社 :1800円 (応札単価) ÷ 77.2%(性能換算係数)= 2331.6円 (性能換算単価)
ZZ社:1600円 (応札単価) ÷ 78.0%(性能換算係数)= 2051.3円 (性能換算単価)
となる。この場合、性能換算単価が最も低いY社が落札者と決定される。
Y社 :2000円 (応札単価) ÷ 98.8%(性能換算係数)= 2024.3円 (性能換算単価)
Z社 :1800円 (応札単価) ÷ 77.2%(性能換算係数)= 2331.6円 (性能換算単価)
ZZ社:1600円 (応札単価) ÷ 78.0%(性能換算係数)= 2051.3円 (性能換算単価)
となる。この場合、性能換算単価が最も低いY社が落札者と決定される。
更に、電子入札管理サーバ102は、決定した落札者と付随する落札条件を適宜、入札情報データベース及び販売者登録データベースに記録する(ステップS1404)。
『落札者通知処理』(図2のステップS216)
次に、落札者を決定した電子入札管理サーバ102が、落札者及び落札者以外の応札者に対して、入札結果を通知する形態について具体例を用いて説明する。電子入札管理サーバ102は、決定した落札者の(販売者)端末に対して、電子メール等の手段により落札結果及び落札条件の通知を行うと共に、落札条件に沿った商取引の実行の確認を求める通知を行う。
次に、落札者を決定した電子入札管理サーバ102が、落札者及び落札者以外の応札者に対して、入札結果を通知する形態について具体例を用いて説明する。電子入札管理サーバ102は、決定した落札者の(販売者)端末に対して、電子メール等の手段により落札結果及び落札条件の通知を行うと共に、落札条件に沿った商取引の実行の確認を求める通知を行う。
この通知に記載される情報としては、落札価格、納入数量、納期、支払条件等の確認すべき情報の他に、確認の返信期限等が挙げられる。また、サンプルの評価結果の一部もしくはすべてを報告することも可能である。サンプルの評価結果を受理することは、販売者が取り扱う商品の品質/性能を販売者自らが把握することで、販売者の商品の品質/性能に対する意識を高揚させる効果も期待できる。
電子入札管理サーバ102は、落札者以外の商品サンプルを提供した応札者の(販売者)端末に対しても、電子メール等の手段により入札結果を通知する。通知する情報としては、入札結果の他に、その販売者によって提供された商品サンプルの評価結果を加えることが可能である。
落札に成功した販売者は、落札の通知を受けて、落札条件を確認した上で、落札条件に応じた商取引を実行することを、端末より電子入札管理サーバ102に対して電子メール等の手段により送信する。
落札者からの落札条件に沿った商取引の実行の確認を取った電子入札管理サーバ102は、入札を依頼した購入者の端末101に対して、電子メール等の手段により入札結果を通知する。
この入札結果の通知に記載される情報としては、落札者名、確認すべき落札条件(価格、納入数量、納期、支払条件等)、商品サンプルの評価結果等がある。また、この通知とともに入札結果に沿った商取引を行うことの確認の返信を求める。
購入者端末101で入札結果を受け取った購入者は、入札結果に沿った商取引実行の意思の確認を電子入札管理サーバ102に対して、電子メール等の手段により通知する。これにより、商品の性能評価を行い、その結果を反映させた電子入札が完結する。
<装置構成>
次に、購入者端末101、電子入札管理サーバ102、販売者端末103a、103b、103c・・・及びテストセンター端末104の典型的なハードウェア内部構成について図3を用いて説明する。301は、それぞれの装置全体を制御する演算・制御用のCPU、302はCPU301で実行するプログラムや固定値等を格納するROM、303はハードディスク等の記録部である。304は一時記録用のRAMであり、ロードされるプログラムを格納するプログラムロード領域等を含む。
次に、購入者端末101、電子入札管理サーバ102、販売者端末103a、103b、103c・・・及びテストセンター端末104の典型的なハードウェア内部構成について図3を用いて説明する。301は、それぞれの装置全体を制御する演算・制御用のCPU、302はCPU301で実行するプログラムや固定値等を格納するROM、303はハードディスク等の記録部である。304は一時記録用のRAMであり、ロードされるプログラムを格納するプログラムロード領域等を含む。
305は外部機器との間でデータを入出力する入出力インターフェイス(I/O)である。このI/Oを介して、他のコンピュータ等(サーバや端末)とデータのやり取りを行う。
306はオペレーターからのデータ入力を受け付けるキーボードやマウス等の入力デバイスであり、307はオペレーターにデータを表示するためCRTや液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。これらの入力デバイス306及び表示デバイス307もI/O305に接続されている。
図17に、本発明の実施の形態で画像形成装置の一例として使用したインクジェット記録装置の例を示す。図17において、65は被記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドを具備するインクカートリッジであり、66はインクカートリッジ65を搭載して記録ヘッドの移動を行うためのキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッドの記録領域及びその隣接した領域への移動を可能とする。
51は、被記録材を挿入するための給紙部、52は不図示のモータにより駆動される紙送りローラである。これら構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行するにつれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙される。
インクカートリッジ65は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のインクを含浸させたインク吸収体が収納されており、かかるインク吸収体中のインクが複数のオリフィスを有する記録ヘッド部からインク滴として吐出される構成になっている。このインクカートリッジ65は、キャリッジ66に対して着脱自在になっており、4色のインクのうちいずれかのインクを使い切った際には、一括してインクカートリッジを交換することが可能な構成となっている。
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
101 購入者端末
102 電子入札管理サーバ
103 販売者端末
104 テストセンター端末
102 電子入札管理サーバ
103 販売者端末
104 テストセンター端末
Claims (16)
- ネットワーク上の情報処理装置を利用した画像形成装置の消耗品の商取引方法であって、
上記情報処理装置を介して、販売者が提示する消耗品の価格情報と、消耗品の性能テストに基づく性能情報とをもとに、購入者が該消耗品を調達する販売者を決定することを特徴とする商取引方法。 - 販売者が提示する販売価格情報を電子的に入力する或いは受信するステップと、
消耗品の性能テストに基づく性能情報を電子的に入力する或いは受信するステップと、
少なくとも消耗品の価格情報と性能情報とをひとつのデータ情報に統合する処理を行うステップと、
統合された該データ情報を表示するステップとを有することを特徴とする請求項1に記載の商取引方法。 - 消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なデータ情報に統合するステップと、
統合されたデータ情報の比較結果に基づき、消耗品を調達する販売者を選定するステップとを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の商取引方法。 - 購入者が求める消耗品の性能情報を入力する或いは受信するステップを有し、かつ、消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なひとつのデータ情報に統合するステップにおいて、購入者が求める消耗品の性能情報が、該データ情報を統合するための換算式の関数要素であることを特徴とする請求項3に記載の商取引方法。
- 上記ネットワーク上の情報処理装置が、少なくとも、消耗品の価格情報を電子的に保存可能な手段と、消耗品の性能情報を電子的に保存可能な手段と、価格情報と性能情報とを含む複数の情報を統合した消耗品の購買情報を電子的に保存可能な手段とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の商取引方法。
- 画像形成装置の消耗品は、顕像剤或いは顕像剤を有するユニットであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の商取引方法。
- 画像形成装置の消耗品の性能情報は、少なくとも顕像剤或いは顕像剤を有するユニットによる印字可能枚数及び/又は印字可能枚数を変数のひとつとして算出される数値を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の商取引方法。
- ネットワーク上の情報処理装置を利用して画像形成装置の消耗品の商取引を行う電子商取引システムであって、
上記情報処理装置は、販売者が提示する消耗品の価格と、消耗品の性能テストに基づく性能情報とをもとに、購入者が該消耗品を調達する販売者を決定するための手段を有することを特徴とする電子商取引システム。 - 上記情報処理装置が、少なくとも、入札価格情報を電子的に入力する或いは受信する手段と、消耗品の性能テストに基づく性能情報を電子的に入力する或いは受信する手段と、
少なくとも消耗品の価格情報と性能情報とをひとつのデータ情報に統合する処理を行う手段と、統合された該データ情報を比較可能に表示する手段とを有することを特徴とする請求項8に記載の電子商取引システム。 - 上記情報処理装置が、消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なひとつのデータ情報に統合するステップと、統合されたデータ情報に基づき、消耗品を調達する販売者を選定するステップとを実行することを特徴とする請求項8又は9に記載の電子商取引システム。
- 上記情報処理装置が、購入者が求める消耗品の性能情報を入力する或いは受信するステップを実行し、かつ、消耗品の価格情報と性能情報とを購入者が該消耗品を調達する販売者を決定する際に利用される比較可能なひとつのデータ情報に統合するステップにおいて、購入者が求める消耗品の性能情報が、該データ情報を統合するための換算式の関数要素であることを特徴とする請求項10に記載の電子商取引システム。
- 上記情報処理装置が、少なくとも、消耗品の価格情報を電子的に保存可能な手段と、消耗品の性能情報を電子的に保存可能な手段と、価格情報と性能情報とを含む複数の情報を統合した消耗品の取引情報を電子的に保存可能な手段とを有することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の電子商取引システム。
- 画像形成装置の消耗品は、顕像剤或いは顕像剤を有するユニットであることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の電子商取引システム。
- 画像形成装置の消耗品の性能情報は、少なくとも顕像剤或いは顕像剤を有するユニットによる印字可能枚数及び/又は印字可能枚数を変数のひとつとして算出される数値を含むことを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の電子商取引システム。
- 画像形成装置の消耗品の商取引を行う電子商取引システムを管理するサーバであって、
該消耗品の性能を評価する機関に送付するサンプル品の認証及び履歴管理と、該機関での入力フォームの送付と、該機関により入力された情報を該サンプル品と関連付けて管理する手段を有することを特徴とするサーバ。 - 画像形成装置の消耗品の商取引を行う電子商取引システムを管理するサーバに接続可能に設定される情報処理端末であって、
画像形成装置の消耗品の性能を評価するために評価機関に送付されるサンプル消耗品の認証情報を受信する或いは入力する手段と、
サンプル消耗品の評価結果及び/又は評価結果を加工したデータを電子商取引システムを管理するサーバに送信する手段と、
サンプル消耗品の認証情報と、評価結果及び/又は評価結果を加工したデータとを関連付けて管理する手段とを有することを特徴とする情報処理端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004053366A JP2005242801A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 商取引方法及び電子商取引システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004053366A JP2005242801A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 商取引方法及び電子商取引システム |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004053366A Pending JP2005242801A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 商取引方法及び電子商取引システム |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013140496A (ja) * | 2012-01-05 | 2013-07-18 | Sunrich Inc | 商品販売システム |
JP2013140497A (ja) * | 2012-01-05 | 2013-07-18 | Sunrich Inc | 商品販売システム |
WO2013166201A1 (en) * | 2012-05-04 | 2013-11-07 | First Lumen, Inc. | Computer-based marketplace for e-procurement |
US9672543B1 (en) | 2016-02-12 | 2017-06-06 | Visa International Service Association | System and method for device valuation |
US10528992B2 (en) | 2016-02-12 | 2020-01-07 | Visa International Service Association | System and method for automated execution of device-related services |
-
2004
- 2004-02-27 JP JP2004053366A patent/JP2005242801A/ja active Pending
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