JP2005240783A - 風車翼 - Google Patents

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Abstract

【課題】 十分、実用に耐え得る強度を有し、重量増をもたらさない分割構造の風車翼を提案することを目的とする。
【解決手段】 風車翼(1)の背側と腹側との外表面を形成する2枚のブレード板(2、3)と、同ブレード板(2、3)で囲まれる区画内の風車翼長手方向に縦通する桁材(4)とで構成され、先端部(1b)と基端部(1a)に分割されたFRP製の風車翼であって、前記ブレード板(2、3)の分割部に金属製の接合部材(5)が、風車翼の長手方向に沿ってコード長方向に延在してそれぞれ固定されていることを特徴とする風車翼。
【選択図】 図3

Description

本発明は、風力発電等に用いる風車の風車翼に関する。
風力により回転する風車の回転エネルギを電気エネルギに変換する風力発電装置は、燃料をまったく必要としないクリーンな発電装置として脚光を浴びている。
図12に示す風力発電装置に用いる風車Aは、近年、その発電効率の向上および発電量の増大を図るために大型化しているが、風車翼1の翼長Lを40メートル以上の大型翼とした場合、それを一体で搬送することは困難であった。また、搬送上の困難さを避けるためには、風車翼1を分割構造とすればよいが、風車翼は、多くの場合、軽量化を図るためFRP(Fiber Reinforced Plastics)製であり、分割構造を採用した場合、その接合構造部の強度、剛性不足をきたす不具合等から、分割構造のFRP製の風車翼の提案は、これまでされていなかった。
分割構造の風車翼を一体的に接続する場合には、繊維樹脂層を多数回、積層して接続する方法と、接着剤により接続する方法とがあるが、前者は手間がかかると共に板厚が増すことによる重量増をもたらす不具合があり、後者は、十分な強度確保が困難である不具合がある。
従来、FRPと金具との異種材の締結方法として、FRPと金具を接着樹脂で締結し、ねじ締めする締結方法が提案(例えば、特許文献1参照)されているが、この締結方法では分割構造の風車翼相互を、ぐらつきなく確実に固定接合することは不十分である。
特開平9−158918号公報(図1)
本発明は上記に鑑み、十分、実用に耐え得る強度を有し、重量増をもたらさない分割構造の風車翼を提案することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために、以下の(1)〜(5)手段を採用する。
(1)第1の手段にかかる風車翼は、風車翼の背側と腹側との外表面を形成する2枚のブレード板と、同ブレード板で囲まれる区画内の風車翼長手方向に縦通する桁材とで構成され、先端部と基端部に分割されたFRP製の風車翼であって、前記ブレード板の分割部に金属製の接合部材が、風車翼の長手方向に沿ってコード長方向に延在してそれぞれ固定されていることを特徴とするものである。
FRP製の風車翼の分割部に金属製の接合部材を採用しているので、接合部材相互の連結固定には、汎用の固定手段を採用できる。また、ブレード板に固定されている接合部材は、風車翼の長手方向に沿って設けられているので、風車翼の先端部と基端部とを一体にした場合、風車翼に加わる応力は、風車翼の先基端部の全体に伝えられることになり耐強度が増す。
(2)第2の手段にかかる風車翼は、風車翼の背側と腹側との外表面を形成する2枚のブレード板と、同ブレード板で囲まれる区画内の風車翼長手方向に縦通する桁材とで構成され、先端部と基端部に分割されたFRP製の風車翼であって、前記ブレード板および前記桁材の分割部に金属製の接合部材が、風車翼の長手方向に沿ってコード長方向に延在してそれぞれ固定されていることを特徴とするものである。
FRP製の風車翼の分割部に金属製の接合部材を採用しているので、接合部材相互の連結固定には、汎用の固定手段を採用できる。また、ブレード板および桁材に固定されている接合部材は、風車翼の長手方向に沿って設けられているので、風車翼の先端部と基端部とを一体にした場合、風車翼に加わる応力は、風車翼の先基端部の全体に伝えられることになり耐強度が増す。
(3)第3の手段にかかる風車翼は、第2の手段に係る風車翼において、前記桁材の分割部に位置する何れか一方の前記ブレード板側に、前記桁材の分割部を覆う長さ幅の覆いブレード板を有し、同覆いブレード板の両端およびそれに接続する前記ブレード板の分割部に金属製の接合部材が、風車翼の長手方向に沿ってコード長方向に延在してそれぞれ固定されていることを特徴とするものである。
一方のブレード板側に桁材の分割部を覆う長さ幅の覆いブレード板を有しているので、狭隘である桁材の分割部の連結固定作業が、風車翼の外側となる一方のブレード板側から容易に行い得る。
(4)第4の手段にかかる風車翼は、第1の手段ないし第3の手段の何れかに係る風車翼において、前記接合部材の先端部相互を溶接またはボルト止めにより固定することで、分割構造の風車翼を一体化することを特徴とするものである。
金属製の接合部材であるので、溶接やボルト構造を採用でき確実な固定が行い得る。
(5)第5の手段にかかる風車翼は、第1の手段ないし第4の手段の何れかに係る風車翼において、前記接合部材の基端部に設けられている開口に、前記分割部よりの繊維を通して巻きかけて、同繊維および前記接合部材の基端部を樹脂成型することで、前記分割部に前記接合部材が固定されていることを特徴とするものである。
接合部材は風車翼の分割部からの繊維と共に樹脂成型されているので、接合部材と風車翼とは、十分な強度を有して固定される。
なお、上記繊維としては、ガラス繊維、カーボン繊維、ケプラ繊維(ポリエステル樹脂繊維)等があり、繊維を織った織物をも含む概念のものである。
第1の手段よりなる請求項1に記載の風車翼は、風車翼の背側と腹側との外表面を形成する2枚のブレード板と、同ブレード板で囲まれる区画内の風車翼長手方向に縦通する桁材とで構成され、先端部と基端部に分割されたFRP製の風車翼であって、前記ブレード板の分割部に金属製の接合部材が、風車翼の長手方向に沿ってコード長方向に延在してそれぞれ固定されているので、風車翼の設置現地までの搬送時には分割状態の短い翼長で容易に搬送できる。また、先端部と基端部とを接合した一体の風車翼に加わる回転稼動時の応力荷重は、金属製の接合部材を介してブレード板の風車翼の長手方向に伝えられることになり、十分な耐強度が得られる。
第2の手段よりなる請求項2に記載の風車翼は、風車翼の背側と腹側との外表面を形成する2枚のブレード板と、同ブレード板で囲まれる区画内の風車翼長手方向に縦通する桁材とで構成され、先端部と基端部に分割されたFRP製の風車風車翼であって、前記ブレード板および前記桁材の分割部に金属製の接合部材が、風車翼の長手方向に沿ってコード長方向に延在してそれぞれ固定されているので、風車翼の設置現地までの搬送時には分割状態の短い翼長で容易に搬送できる。また、先端部と基端部とを接合した一体の風車翼に加わる回転稼動時の応力荷重は、金属製の接合部材を介してブレード板および桁材の風車翼長手方向に沿い伝えられることになり、十分な耐強度が得られる。
第3の手段よりなる請求項3に記載の風車翼は、第2の手段に係る風車翼において、前記桁材の分割部に位置する何れか一方の前記ブレード板側に、前記桁材の分割部を覆う長さ幅の覆いブレード板を有し、同覆いブレード板の両端およびそれに接続する前記ブレード板の分割部に金属製の接合部材が、風車翼の長手方向に沿ってコード長方向に延在してそれぞれ固定されているので、風車翼の先端部と基端部とを接合するのに際して、覆いブレード板を最後に接続することで、狭隘な区画内にある桁材の分割部の接合が、作業環境が良い外部より容易に施工することができる。
第4の手段よりなる請求項4に記載の風車翼は、第1の手段ないし第3の手段の何れかに係る風車翼において、前記接合部材の先端部相互を溶接またはボルト止めにより固定することで、分割構造の風車翼を一体化するものであり、風車翼の先端部と基端部とを強固に接合できる。
第5の手段よりなる請求項5に記載の風車翼は、第1の手段ないし第4の手段の何れかに係る風車翼において、前記接合部材の基端部に設けられている開口に、前記分割部よりの繊維を通して巻きかけて、同繊維および前記接合部材の基端部を樹脂成型することで、前記分割部に前記接合部材が固定されているので、異種材接合である風車翼の各分割部と接合部材との接合が強固に行い得、実用に耐えうる強度の風車翼が得られる。
本発明を実施するための最良の形態を、図1ないし図11に示す実施例に基づき説明する。
図1は風車翼の平面図、図2は図1のX−X矢視に沿う拡大断面図、図3は図1の一点鎖線丸部分で示す分割部のY矢視方向からの(および図2のY−Y矢視に沿う)拡大断面図である。
図1ないし図3に示す風車翼1はその背側のブレード板2と、風車翼1の腹側のブレード板3とで、その外表面を形成されており、同2枚のブレード板2、3で囲まれる区画内には、風車翼1の長手方向に縦通する1本または複数本の桁材4が設けられている。また、ブレード板2、3および桁材4は何れもFRP製である。風車翼1は、その長手方向を横断する面1dで、先端部1bと基端部1aとに2分割されていて、先端部1bと基端部1aとの分割部の、対向するブレード板2、3板厚内および桁材4の板厚内には、金属製(アルミまたは鋼製)の接合部材5が、風車翼の長手方向Aに沿ってコード長方向Cに延在してそれぞれ固定されている。また、図1中、1cは風車のロータとの固定部である。
FRP製のブレード板2、3内部の繊維6は、主として風車翼1の長手方向に向けて埋設されており、また、FRP製の桁材4内部の繊維6は主として図3に示す通り交差して埋設されている。ブレード板2、3および桁材4の分割端部に設けている接合部材5は、後述する図7と同様の接合手順により樹脂で固めて固定されていて、接合部材5の基端部に設けられている開口5aに、繊維6を通して巻きかけて、繊維6および接合部材5の基端部を樹脂成型することで、上記分割部に、接合部材5が、風車翼1の長手方向Aに沿ってコード長方向Cに延在してそれぞれ固定されている。本実施例の繊維6は、カーボン繊維であるが、その材質はガラスやケプラ等のFRP汎用材でよく、また、織物でもよい。
桁材4には長矩形状の複数の開口5aが、その長辺が桁材4内にて交差して延設する繊維6の個々と直交する方向に、交互に向きを変えて配設してあり、できるだけ多くの繊維6端を、開口5aに巻きかけられるように配設している。開口5aをこのように配設すれば、開口5aに繊維6を通して巻きかけた時に、繊維6が、開口5aの一辺に対し真直ぐ巻きつけることができ、引っ張り応力に対し最も耐強度が増す。
風車の設置場所である現地までは、風車翼1の先端部1bと基端部1aとに分割した短い状態で搬送し、現地にて先端部1bと基端部1aとを結合する。結合は先端部1bと基端部1aとを正規位置に対向設置し、ブレード板2およびブレード板3の対向する接合部材5相互を溶接Wすると共に、桁材4の対向する接合部材5相互を溶接Wする。溶接完了後、ブレード板2間の隙間Bおよびブレード板3間の隙間に合成樹脂を塗りこんで、ブレード板2およびブレード板3の風車翼1の外表面を平らにすれば風車翼の一体化が完了する。
上記実施例によれば、風車の設置現地までの搬送時には、風車翼1の先端部1bと基端部1aとの2分割状態の短い翼長で容易に搬送できる。また、先端部1bと基端部1aとを接合した一体の風車翼1に加わる回転稼動時の応力荷重は、金属製の接合部材5を介してブレード板2、3および桁材4の、風車翼1の長手方向に沿い伝えられることになり、十分な耐強度が得られる。また、当然ながら対向する接合部材5相互は同種の金属であり、溶接が容易であり、十分な強度確保が得られる。なお、同左溶接はアーク熱溶接のほか、摩擦撹拌接合溶接などで行ってもよい。
図4に示す実施例のものは、図3に示す第1実施例に比べ、風車翼1の背側のブレード板2の構成が相違するものであり、先端部1bと基端部1aとに分割した風車翼1の結合作業を容易にするための構造の提案に係るものである。この分割構造翼は、桁材4の分割部に位置する背側の対向するブレード板2間に、桁材4の分割部(溶接W部)を覆う長さ幅の覆いブレード板2Aを設けたものである。この覆いブレード板2Aの両端およびそれに接続するブレード板2の分割部には金属製の接合部材5が、風車翼の長手方向Aに沿ってコード長方向Cに延在してそれぞれ固定されている。
本実施例の風車翼の先端部1bと基端部1aとを接合する場合には、まず、腹側のブレード板3および桁材4の接合部材5相互を溶接Wし、その周辺区画内部の塗装等の養生作業を完了した後、背側のブレード板2間に覆いブレード板2Aを配置し、ブレード板2および覆いブレード板2Aとの2箇所の溶接W接合を行えばよい。このように、覆いブレード板2Aを最後に接続することで、背側および腹側のブレード板2、3に囲まれた狭隘な区画内にある桁材4の分割部の溶接W接合が、作業環境が良い外部より容易に施工することができると共に、腹側のブレード板3の溶接Wが下向き姿勢で行い得る効果がある。大型の風車翼に分割部を設けた場合であっても、その区画内部は狭隘であり、多くの場合、作業者が入れるだけの空間はなく、桁材4の対向する接合部材5相互の溶接W結合が容易に行い得る本実施例効果は大きい。
図5に示す実施例のものは、桁材4に加わる負担応力を背側と腹側のブレード板2、3に伝える構造としたことで、桁材4の連結部を無くしたものである。ブレード板2、3の、対向する接合部材5相互の連結はボルトナット8により行っている。また、背側のブレード板2への接合部材5の固定は上記実施例と同様に、繊維6を巻きかけて樹脂で固めて固定しているが、腹側のブレード板3への接合部材5の固定はボルトねじ7止めにより行っている。
図6に示す実施例のものは、FRP製のブレード板2の分割端部を厚肉にして強度を高め、ブレード板2に接合部材5をボルトねじ7にて固定したものを示し、また、ブレード板2上面に段部を設け、接合部材5との接合面が平らになるように構成したものである。
図7(a)(b)により、上記ブレード板2等のFRP製部材に、異種材である金属製部材を固定する、繊維複合材(繊維強化プラスチック・FRP)と異種材との接合方法を説明する。なお、図示の付番は、便宜上、上記実施例で用いたものと同付番を用いて説明する。まず、図7(a)に示すように、繊維(織物)6(ガラスファイバー、カーボンファイバー、ポリエステル樹脂ファイバーなど)を、金属等の異種材5A(図5での接合部材5に相当する)に予め設けておいた開口5aに通して巻きかけた状態で、型枠K内に置き、粘性状の樹脂を流し込んで、異種材5Aの開口5aおよびその基端部ならびに繊維6を覆い固める。この接続方法によれば、繊維複合材2B(図5でのブレード板2に相当する)と異種材5Aとの接合が強固に固定できる。このように、最初から繊維6と異種材5Aとを並置しておいて、その部分に樹脂を流し込めば、両者の一体成形が行い得る。上述の風車翼の各実施例1〜4のものも同様の手順で、FRP製の風車翼の先基端部1b、1aの個々の製造時に、接合部材5と一体成形している。
なお、風車翼1の分割は上記実施例の2分割またはそれ以上の分割であっても同様の分割構造でよい。また、図1に示す風車翼1の分割面1dは、斜めに傾斜する分割面1eまたは階段状の分割面1fとして、接合面積を大きくして更に強度確保を図ってもよい。要するに、風車翼を先端部と基端部とに分割する分割面は風車翼1の長手方向を横断する方向の分割面であればよい。
図8ないし図11に示すものは、繊維複合材と異種材との種々の接合構造事例を示すものであり、図8(a)、図9(a)(b)、図10はそれぞれ側断面図であり、図8(b)は図8(a)の平面図、図11は平面図である。
図8ないし図11において、6はカーボンファイバー、ガラスファイバー、ケプラファイバー等の繊維(または織物)であり、図中、樹脂により、繊維複合材2Bと一体化されている。5はアルミや鋼等の金属、要するに繊維複合材とは異種の材料である異種材を示す。異種材5には矩形状の開口5aが設けられている。この開口5aの形状は要するに繊維6を通すことができる開口であればよく、円、楕円、矩形の角を円弧状にしたものなど、どのような形状でもよい。
図8ないし図11に示すものは何れも、異種材5Aの基端部に設けられている開口5aに、繊維6を通して巻きかけて、同繊維6および異種材5Aの基端部を樹脂により固化成型することで、異種材5と繊維複合材(FRP材)2Bとを接合したものである。
図9(a)に示すものは、図8での開口5a部における応力集中を軽減するために、開口5a部の角を、斜めにした傾斜部5bを設けたものであり、繊維6に発生する応力が軽減され強度が増加する。なお、傾斜部5bは円弧あるいは曲線状としてもよい。図9(b)に示すものは、異種材5Aの端部における応力集中を軽減するために端部5cを斜めに形成している。なお、端部5cの形状は円弧あるいは曲線状としてもよい。また、図9に示すものは、異種材5Aの端部における応力集中を軽減するために、異種材5Aの端部に、おおよそ三角状の詰め物5dを挿入している。
図10に示すものは、異種材5Aと、繊維6と樹脂とで構成される繊維複合材との厚みをなるべく等しくするために、繊維6が接する異種材5Aの部分の板厚を薄くし、複数枚の異種材5Aを用いた事例を示し、複数枚の異種材5A相互は結合材9により結合されている。
図11に示すものは、異種材5Aに設ける開口として、繊維6を容易に通すため、異種材5Aに切り込み5fを設けたものを示し、繊維6を押さえるための押さえ部材10を取り付けている。
上述した図8ないし図11に示すものによれば、繊維複合材と異種材料との接合が、従来の接着やボルトを用いずに、かつ、接着やボルトによる接合よりも接合強度がはるかに高い接合が行い得るものである。
また、本発明は上記実施例1ないし4に限定されるものではなく必要に応じ、適宜設計変更し得るものである。また、上記実施例における各構成要素には、当業者が容易に想定できるものや、実質的に同一のものが含まれる。
本発明に係る風車翼の平面図である。 図1のX−X矢視に沿う拡大断面図である。 図1および図2のY矢視からの実施例1の拡大断面図である。 本発明の実施例2の断面図である。 本発明の実施例3の断面図である。 本発明の実施例4の斜視図である。 (a)(b)は本発明に係る接合手順を説明する断面説明図である。 (a)は本発明に係る接合構造の断面図である。(b)は(a)の平面図である。 (a)(b)はそれぞれ本発明に係る接合構造の断面図である。 本発明に係る接合構造の断面図である。 本発明に係る接合構造の平面図である。 風車の全体図である。
符号の説明
1 風車翼
2、3 ブレード板
4 桁材
5 接合部材
5a 開口
W 溶接

Claims (5)

  1. 風車翼の背側と腹側との外表面を形成する2枚のブレード板と、同ブレード板で囲まれる区画内の風車翼長手方向に縦通する桁材とで構成され、先端部と基端部に分割されたFRP製の風車翼であって、前記ブレード板の分割部に金属製の接合部材が、風車翼の長手方向に沿ってコード長方向に延在してそれぞれ固定されていることを特徴とする風車翼。
  2. 風車翼の背側と腹側との外表面を形成する2枚のブレード板と、同ブレード板で囲まれる区画内の風車翼長手方向に縦通する桁材とで構成され、先端部と基端部に分割されたFRP製の風車翼であって、前記ブレード板および前記桁材の分割部に金属製の接合部材が、風車翼の長手方向に沿ってコード長方向に延在してそれぞれ固定されていることを特徴とする風車翼。
  3. 前記桁材の分割部に位置する何れか一方の前記ブレード板側に、前記桁材の分割部を覆う長さ幅の覆いブレード板を有し、同覆いブレード板の両端およびそれに接続する前記ブレード板の分割部に金属製の接合部材が、風車翼の長手方向に沿ってコード長方向に延在してそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項2に記載の風車翼。
  4. 前記接合部材の先端部相互を溶接またはボルト止めにより固定することで、分割構造の風車翼を一体化することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の風車翼。
  5. 前記接合部材の基端部に設けられている開口に、前記分割部よりの繊維を通して巻きかけて、同繊維および前記接合部材の基端部を樹脂成型することで、前記分割部に前記接合部材が固定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の風車翼。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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