JP2005236011A - 荷電粒子線成形マスク、荷電粒子線露光装置および荷電粒子検査方法 - Google Patents

荷電粒子線成形マスク、荷電粒子線露光装置および荷電粒子検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 粒子源の放射角分布を事前に検査し常に高品質な露光パターンを維持することが可能な荷電粒子線露光装置と、これに用いる荷電粒子線成形マスク、および荷電粒子線検査方法を提供する。
【解決手段】 荷電粒子線を成形する第1の成形マスクに通常矩形開口とは別に、同一矩形開口の外側に放射角分布の拡がりをモニタする小さ目の補助孔付きのテスト用矩形開口を併設する。その操作手段としては、予め下方の第2成形マスクを開放状態とし、第1成形マスクの補助孔付き矩形開口を貫通したビームの偏向走査によって基準ドットマークからの反射電子像を観察する。しかる後、クロスパターンを用いたXY方向走査によるビームプロファイルを比較して、補助孔からの各ビーム強度が均一照射しているか否を判断し、粒子源の良否を判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、荷電粒子線成形マスク、荷電粒子線露光装置および荷電粒子検査方法に関し、特に、電子源の放射角分布が成形マスクを十分にカバーできる照射領域を持っているか否かを判定可能な荷電粒子線露光装置とこれに用いる荷電粒子線成形マスク、およびこれらを用いた検査方法に関する。
半導体などからなる基体面上にパターンを形成する方法として、荷電粒子線露光装置を用いたリソグラフィ技術がある。この荷電粒子線露光装置において、微細なパターンを正確に形成するためには電子ビームを高精度に成形することが必要であり、そのためには電子源の品質は重要なポイントとなる。
荷電粒子線露光装置における電子ビームの成形方法について、荷電粒子線でもとりわけ電子線を用いた可変成形型電子ビーム露光装置を例に説明する。
図8は、可変成形型電子線露光装置の要部模式図である。すなわち、同図は、可変成形型電子線露光装置のうちで、電子ビーム形成方法の説明に必要な要素部分だけを強調して表現した構成図である。
真空カラム801内には、電子ビーム802を放出するための電子源803や、円形断面の該電子ビーム802を矩形断面に成形するための矩形開口を持った第1成形マスク804及び第2成形マスク805がある。成形偏向器806は、第1成形マスク804を通過した電子ビーム802を第2成形マスク805の任意の位置に投射させるために用いる。これにより、第2成形マスク805を通過後の電子ビーム807は、矩形断面形状のビームとなる。矩形電子ビーム807は、さらに所望の縮小率となるように縮小された後、偏向器808により、下方にあるウェーハ809の所定位置に偏向して投射される。矩形電子ビーム807は、試料室810内のステージ811上に固定されたウェーハ809上にLSIパターンを露光するように制御される。また、反射電子検出器812は、ウェーハ809上に設けたチップマーク検出やステージ811上に別途設けた基準マーク813からの反射電子を受けその位置を検出する時などに用いる。クロスワイヤ814は、矩形電子ビーム807のビームプロファイルを観察する際に用いる。
図9は、第2成形マスク805であり、図10は、第1成形マスク804の概略図である。成形偏向器806は、第2成形マスク805の矩形開口901の左下隅を基準として第1成形マスク804の矩形開口1001の投影位置をXY方向へ任意に変更して、同図(a)の短冊形状断面902や同図(b)の最大矩形断面のように所望の断面形状を投射する。
ここで、図9(b)に表したように、第2成形マスク805の最大矩形断面903の形状に関してウェーハ809上へ均一に露光するには、図10(a)に表したように、第1成形マスク804の矩形開口1001に対して、電子源から放出される電子ビーム802の放射角分布1002が充分カバーできる照射領域を有することが必須である。
しかしながら、使用に伴う消耗によって、電子源から放出される電子ビーム802の放射角分布1003は、図10(b)に表したように、矩形開口1001に対しぎりぎりに縮小しマージン不足となる。また、ランタンヘキサボライド(LaB)を電子源材料として用いた例では、消耗による経時的変化が必ずしも図10(b)のような同心円状の相似形変化をするとは限らず、扁平に消耗していく場合もある。この場合、電子源から放出される電子ビーム802の放射角分布1004は、図10(c)に表したように、左傾斜型楕円となりマージン不足となる。
さらに、電子源の経時劣化が進むと、図10(d)、(e)に表したような放射角分布1005、1006となり、図9のような断面形状を形成する過程で対応する角の一部が欠落する結果、ウェーハ809上に露光するパターンはやはり欠落した形状になってしまう。
電子源の放射角分布が図10(d)や(e)のように消耗した場合、従来技術においても全体の形状変化を定性的に測定することはできた。しかし、重要な点は、正味の、欠落のないパターンを確保することである。図10(b)や(c)のように、最大矩形寸法ぎりぎりであるかどうかの詳細な判断は、不可能であった。その場合には結局、ウェーハ809上へ最大矩形寸法を含む種々の図形パターンを露光して光学顕微鏡またはSEM(scanning electron microscopy:走査型電子顕微鏡)等による観察手段に基づき、電子源の放射角分布の良悪を判断せざるを得なかった。
このように、従来の荷電粒子線露光装置においては、電子ビームの放射角分布に関する詳細情報が不十分であった。
本発明はかかる課題の認識に基づいてなされたものであり、その目的は、粒子源の放射角分布を事前に検査し常に高品質な露光パターンを維持することが可能な荷電粒子線露光装置と、これに用いる荷電粒子線成形マスク、および荷電粒子線検査方法を提供するものである。
本発明では、図8に表したような荷電粒子線露光装置において、荷電粒子線を成形する第1の成形マスク804側の通常矩形開口とは別に、同一形状の矩形開口の外側に放射角分布の拡がりをモニタする小さ目の補助孔付き矩形開口をもったテスト用矩形開口を併設する。そして、予め下方の第2成形マスク805を開放状態とし、第1成形マスク804のテスト用矩形開口を貫通したビームの偏向走査によって基準ドットマーク813からの反射電子像を観察する。ここでもし、本観察方法だけでビーム強度の均一性を明確に判別できない場合には、クロスワイヤを用いたXY方向走査によるビームプロファイルによって、補助孔からの各ビーム強度が均一照射しているか否を比較する。そして、全確認作業が終了した時点で、第1成形マスク804の通常矩形開口部を光軸上へ戻す。
本発明によれば、
荷電粒子線源より放出される荷電粒子線を通過させることにより所望の形状に成形する成形用開口部と、
前記成形用開口部と略同一の形状を有する第1の開口部と、前記第1の開口部の周辺に設けられ前記第1の開口部より小さい複数の第2の開口部と、を有するテスト用開口部と、
を備えたことを特徴とする荷電粒子線成形マスクが提供される。
ここで、前記成形用開口部、前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、矩形であり、
前記第2の開口部は、前記第1の開口部の一対の対角線の少なくともいずれかの上に設けられたものとすることができる。
また、前記成形用開口部、前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、矩形であり、
前記複数の第2の開口部のそれぞれは、前記第1の開口部の一対の対角線上において前記第1の開口部から略等距離に設けられたものとすることができる。
また、前記複数の第2の開口部の少なくともいずれかは、前記複数の第2の開口部の他のいずれかよりも前記第1の開口部から離れて設けられたものとすることができる。
一方、本発明によれば、
荷電粒子線を放出する荷電粒子線源と、
前記荷電粒子線源から放出された荷電粒子線を通過させることにより所望の形に形成する成形マスクと、
被露光体を載置するステージと、
前記成形マスクを通過した荷電粒子線を前記ステージ上の所定の位置に投射する偏向器と、
を備え、
前記第1の成形マスクは、前記荷電粒子線源から放出される荷電粒子線を通過させることにより所望の形状に成形する複数の成形用開口部と、前記成形用開口部と略同一の形状を有する第1の開口部と、前記第1の開口部の周辺に設けられ前記第1の開口部より小さい複数の第2の開口部と、を有することを特徴とする荷電粒子線露光装置が提供される。
ここで、前記成形用開口部、前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、矩形であり、
前記第2の開口部は、前記第1の開口部の一対の対角線の少なくともいずれかの上に設けられたものとすることができる。
また、前記ステージ上の基準マーク及び前記被露光体の少なくともいずれかから反射される荷電粒子を検出可能な反射検出器をさらに備え、前記反射検出器は、前記第2の開口部を通過し前記ステージ及び前記被露光体の少なくともいずれかかから反射された荷電粒子を検出可能であるものとすることができる。
また、前記ステージはクロスワイアを有し、前記第2の開口部を通過した荷電粒子線が前記クロスワイヤに照射されることにより生ずる吸収電流を検出可能とすることができる。
一方、本発明によれば、
荷電粒子線を放出する荷電粒子線源と、
前記荷電粒子線源より放出された荷電粒子線を通過させることにより所望の形に形成する成形マスクと、
被露光体を載置するステージと、
前記成形マスクを通過した荷電粒子線を前記ステージ上の所定の位置に投射する偏向器と、
を有する荷電粒子線露光装置における荷電粒子線を検査する荷電粒子線検査方法であって、
前記成形マスクに、前記荷電粒子線子源から放出される荷電粒子線を通過させることにより所望の形状に成形する成形用開口部と、前記成形用開口部と略同一の形状をした第1の開口部と、前記第1の開口部の周辺に設けられ前記第1の開口部より小さい複数の第2の開口部と、を設け、
前記第2の開口に対する前記荷電粒子線の透過状態を検出することにより前記荷電粒子線源の放射角分布を判定することを特徴とする荷電粒子線検査方法が提供される。
ここで、前記ステージ上の基準マーク及び前記被露光体の少なくともいずれかから反射される荷電粒子を検出可能な反射検出器を用いて、前記第2の開口部を通過し前記ステージ上の基準マーク及び前記被露光体の少なくともいずれかかから反射された荷電粒子の有無を調べることで、前記荷電粒子線源の放射角分布を判定するものとすることができる。
また、前記ステージ上に設けられたクロスワイヤに前記成形マスクを通過した荷電粒子線をXY走査させる手順と、前記クロスワイヤの吸収電流の強度を検出する手順と、前記吸収電流の強度から前記第2の開口部を通過した荷電粒子線の有無を確認することで、前記荷電粒子線源の放射角分布を判定するものとすることができる。
本発明によれば、電子源の放射角分布が実効的に充分な照射領域を持っているか否かを事前に判断し、不良であると判断できた時は電子源の即時交換を行い、常に欠落のない高品質な露光パターンを維持することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に用いる第1成形マスク101の概観図である。一般に、第2成形マスクと同様に、第1成形マスク101内にも汚染等の予備交換用として矩形開口102が複数準備されている。本発明ではそれとはさらに別途に、外側の4隅に放射角分布の拡がりを予め観察する補助孔があるテスト用矩形開口103を併設する。
これらの形状は、それぞれ、図1(b)及び図1(c)に拡大して表した。ここで、図1(b)の矩形開口102の断面積と、同図(c)のテスト用矩形開口の矩形開口部104とは等しい。通常、電子源から放出された電子ビームの放射角分布105は、図1(b)のように矩形開口102を充分にカバーするように照射しているが、どの位のマージンを持って照射しているかは明確に認識できない。放射角分布105は必ずしも理想的な円形ではなく、経時的消耗により扁平な楕円形状であったりもする。このような場合には、形成予定の矩形パターンの特定コーナーにだけ照射領域のマージン不足が発生したりする。そこでその経時変化をモニタするため、本実施形態では図1(c)のように矩形開口部104の対角線方向の外側にA1〜A4の補助孔を設けた。
A1〜A4の各補助孔の位置は、基本的に任意である。対角線方向に設置した理由は矩形パターンを形成するに際し、放射角分布105が矩形開口の一辺に対し21/2倍の長さを最低限保証する必要があるからである。本例では、日立製HL800D型に適用した場合として述べる。A1〜A4の補助孔サイズは10μm×10μm角で、矩形開口の各コーナーから各補助孔の中心までの距離を(10×21/2)μmとした。中央の矩形開口は150μm×150μm角である。一方、上記図8で説明した第2成形マスク805には、日立製HL800Dの場合、光軸調整用として既に500μm×500μm角相当のスルー開口が設けてある。
本発明の操作手順を図8の荷電粒子線露光装置の構成図も併用して説明する。光軸は、予め、試料面上でビーム電流が最大となるように調整されている。まず光軸上に第2成形マスク805のスルー開口を設置する。ついで、図8に示した基準マーク813内のドットパターン上に、第1成形マスク101(図8の804に設置される)の補助孔付き矩形開口103を貫通してきたビームを照射する。このビームによる偏向走査によって、図8の反射電子検出器812からの反射電子像を観察し、テスト用矩形開口の矩形開口部104を含む4つの補助孔A1〜A4すべてがきちんと見えることを確認する。
露光装置として日立製HL800Dを用いる場合には、縮小レンズの縮小率が1/25であることから、基準マーク813上では補助孔が0.4μm×0.4μm角の大きさに見える。もし4つの補助孔A1〜A4のうちどれかが欠落していれば、電子源の放射角分布は異常であり、露光前に交換が必要であると判定される。
一方、この段階で反射電子像のコントラストが不充分で、放射角分布の異常が判定できない場合には、クロスワイヤ法を用いた第2段階の確認を行う。
これは、図8のクロスワイヤ814を用いるものである。
図2は、クロスワイヤを用いた電子ビームのXY方向操作の様子を示した模式図である。図2に表したように、テスト用矩形開口を通過した補助孔付き電子ビーム201をクロスワイヤ202のX、Y方向に順次ライン走査する。
図3(a)は、正規電子ビームの断面形状、(b)、(c)は、それぞれクロスワイヤ信号から得られる反転した原信号強度と、その1次微分信号強度を示すグラフであり、図3(c)の波形は正規電子ビームのビームプロファイルをしている。X方向走査の場合、走査時間に対してビーム強度分布は、

(補助孔A1+A4)→(矩形開口301)→(補助孔A2+A3)

に対応する順序で見える。同様にして、Y方向に関しても、

(補助孔A1+A2)→(矩形開口301)→(補助孔A3+A4)

に対応する順序で見える。このとき、(A1+A4)と(A2+A3)のビーム強度の最大レベルは同じである。同様にしてY方向に関しても、(A1+A2)と(A3+A4)の最大レベルは同じである。
これに対し、放射角分布が扁平に消耗し補助孔が欠落してしまった場合を図4に示す。
図4(a)は、補助孔B4が欠落している欠陥電子ビームの断面形状、(b)、(c)は、それぞれクロスワイヤ信号から得られる原信号強度と、その1次微分信号強度を示すグラフであり、図4(c)の波形はこの欠陥電子ビームのビームプロファイルをしている。X方向走査の場合、走査時間に対してビーム強度分布は、

(補助孔B1+B4)→(矩形開口401)→(補助孔B2+B3)

に対応する順序で見える。同様にして、Y方向に関しても、

(補助孔B1+B2)→(矩形開口401)→(補助孔B3+B4)

に対応する順序で見える。しかし、補助孔B4が欠落しているので、X方向のビーム強度分布は、(B1+B4)のビーム強度の最大レベルが(B2+B3)の最大レベルより小さくなる。同様に、Y方向に関しては、(B3+B4)のビーム強度の最大レベルが(B1+B2)の最大レベルより小さくなる。
以上の操作によって電子源の放射角分布に不均一が発生し始めていることが検査でき、露光操作に先立って電子銃を早めに交換する指針が得られる。
本発明の第2の実施例について、以下に説明する。
図5(a)は、本発明の第2の実施例に用いる第1成形マスクの501の概観図である。第1の実施例と同様、複数の矩形開口502と、補助孔があるテスト用矩形開口503が併設されている。図5(b)は、テスト用矩形開口503の拡大図である。矩形開口504の外側周辺にはA1〜A4の補助孔の他に、B1〜B4、C1〜C4の補助孔も追加した。
この第2の実施例の第1成形マスクを用いた荷電粒子線の操作手順、判定方法は、上記第1の実施例と同じなので割愛する。本実施例は、第1の実施例よりさらにきめ細かい欠落の検出が可能となる。
図6(a)は、本発明の第3の実施例に用いる第1成形マスクの601の概観図である。第1の実施例と同様、複数の矩形開口602と、補助孔があるテスト用矩形開口603が併設されている。図6(b)は、テスト用矩形開口603の拡大図である。矩形開口604の外側周辺には対角方向に1組の補助孔A2とA4が設けられている。
この第3の実施例の第1成形マスクを用いた荷電粒子線の操作手順、判定方法は、上記第1の実施例と同じなので割愛する。本実施例は、第1の実施例より欠落の検出の精度は劣るものの、電子ビームの消耗が図7(b)に示したように同心円状に変化する場合には、十分その機能を果たす。
図7(a)は本発明の第4の実施例に用いる第1成形マスクの701の概観図である。第1の実施例と同様、複数の矩形開口702と、補助孔があるテスト用矩形開口703が併設されている。図7(b)は、テスト用矩形開口703の拡大図である。矩形開口704の外側外側周辺にはA1〜A4の補助孔の他に、B1〜B4、C1〜C4、D1〜D4の補助孔も追加した。上記第2の実施例と異なるところは、補助孔をA1とB1との間隔をd1、B1とC1との間隔をd2、C1とD1との間隔をd3とした場合に、

d1 < d2 < d3

となるように設置してある点である。
この第4の実施例の第1成形マスクを用いた荷電粒子線の操作手順、判定方法は、上記第1の実施例と同じなので割愛する。本実施例では、第1の実施例よりさらにきめ細かい欠落の検出が可能となり、電子ビームの劣化が進むに連れて、欠陥検出の精度が上がるようになる。電子源の劣化がある時期以降急激に進む場合などに有効である。
以上説明したように、本発明の成形マスクを用いた露光装置において、電子源の判定を行うことにより、露光パターンの欠落と言った問題が事前に防止できる。また、露光パターンの欠落に起因するビーム電流の変動と言った問題も防止できる。また、本発明では電子ビーム露光装置を例に取って説明したが、電子ビーム以外のイオンビームと言った荷電粒子線装置などにも適用できることは言うまでもない。
本発明の第1の実施例に用いる第1成形マスク101の概観図である。 クロスワイヤを用いた電子ビームのXY方向操作の様子を示した模式図である。 (a)は正規電子ビームの断面形状、(b)、(c)は、それぞれクロスワイヤ信号から得られる原信号強度と、その1次微分信号強度を示す模式図である。 (a)は欠陥電子ビームの断面形状、(b)、(c)は、それぞれクロスワイヤ信号から得られる原信号強度と、その1次微分信号強度を示す模式図である。 (a)は本発明の第2の実施例に用いる第1成形マスクの概観図、(b)はテスト用矩形開口の拡大図である。 (a)は本発明の第3の実施例に用いる第1成形マスクの概観図、(b)はテスト用矩形開口の拡大図である。 (a)は本発明の第4の実施例に用いる第1成形マスクの概観図、(b)はテスト用矩形開口の拡大図である。 可変成形型電子線露光装置の要部模式図である。 第2成形マスク805を表す模式図である。 第1成形マスク804の概略図である。
符号の説明
101、501、601、701、804 第1成形マスク
102、502、602、702、1001 第1成形マスクの矩形開口
103、201、503、603、703 テスト用矩形開口
104、301、401、504、604、704 テスト用矩形開口の開口部
105、1002、1003、1004、1005、1006 電子ビームの放射角分布
202、814 クロスワイヤ
A1〜A4、B1〜B4、C1〜C4、D1〜D4 テスト用矩形開口の補助孔
801 真空カラム
802 電子ビーム
803 電子源
806 成形偏向器
807 矩形電子ビーム
808 偏向器
809 ウェーハ
810 試料室
811 ステージ
812 反射電子検出器
813 基準マーク
901 第2成形マスクの矩形開口
902 短冊状矩形断面
903 最大矩形断面

Claims (8)

  1. 荷電粒子線源より放出される荷電粒子線を通過させることにより所望の形状に成形する成形用開口部と、
    前記成形用開口部と略同一の形状を有する第1の開口部と、前記第1の開口部の周辺に設けられ前記第1の開口部より小さい複数の第2の開口部と、を有するテスト用開口部と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子線成形マスク。
  2. 前記成形用開口部、前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、矩形であり、
    前記第2の開口部は、前記第1の開口部の一対の対角線の少なくともいずれかの上に設けられたことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線成形マスク。
  3. 前記成形用開口部、前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、矩形であり、
    前記複数の第2の開口部のそれぞれは、前記第1の開口部の一対の対角線上において前記第1の開口部から略等距離に設けられたことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線成形マスク。
  4. 前記複数の第2の開口部の少なくともいずれかは、前記複数の第2の開口部の他のいずれかよりも前記第1の開口部から離れて設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の荷電粒子線成形マスク。
  5. 荷電粒子線を放出する荷電粒子線源と、
    前記荷電粒子線源から放出された荷電粒子線を通過させることにより所望の形に形成する成形マスクと、
    被露光体を載置するステージと、
    前記成形マスクを通過した荷電粒子線を前記ステージ上の所定の位置に投射する偏向器と、
    を備え、
    前記第1の成形マスクは、前記荷電粒子線源から放出される荷電粒子線を通過させることにより所望の形状に成形する複数の成形用開口部と、前記成形用開口部と略同一の形状を有する第1の開口部と、前記第1の開口部の周辺に設けられ前記第1の開口部より小さい複数の第2の開口部と、を有することを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  6. 前記ステージ上の基準マーク及び前記被露光体の少なくともいずれかから反射される荷電粒子を検出可能な反射検出器をさらに備え、
    前記反射検出器は、前記第2の開口部を通過し前記ステージ及び前記被露光体の少なくともいずれかかから反射された荷電粒子を検出可能であることを特徴とする請求項5記載の荷電粒子線露光装置。
  7. 前記ステージはクロスワイアを有し、前記第2の開口部を通過した荷電粒子線が前記クロスワイヤに照射されることにより生ずる吸収電流を検出可能としたことを特徴とする請求項5または6に記載の荷電粒子線露光装置。
  8. 荷電粒子線を放出する荷電粒子線源と、
    前記荷電粒子線源より放出された荷電粒子線を通過させることにより所望の形に形成する成形マスクと、
    被露光体を載置するステージと、
    前記成形マスクを通過した荷電粒子線を前記ステージ上の所定の位置に投射する偏向器と、
    を有する荷電粒子線露光装置における荷電粒子線を検査する荷電粒子線検査方法であって、
    前記成形マスクに、前記荷電粒子線子源から放出される荷電粒子線を通過させることにより所望の形状に成形する成形用開口部と、前記成形用開口部と略同一の形状をした第1の開口部と、前記第1の開口部の周辺に設けられ前記第1の開口部より小さい複数の第2の開口部と、を設け、
    前記第2の開口に対する前記荷電粒子線の透過状態を検出することにより前記荷電粒子線源の放射角分布を判定することを特徴とする荷電粒子線検査方法。


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