JP2005224982A - ポリマー造粒装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 溶融ポリマーをノズルからストランドとして押し出し冷却固化した後、カッターでペレットに切断するポリマー造粒装置において、簡単な設備の改良で、作業員への負担を増加させることなく安定した形状のペレットを得ることができるポリマー造粒装置を提供する。
【解決手段】不活性ガスを圧入して密閉容器中の溶融ポリマー4をノズル7からストランド8として押し出し、冷却固化した後、カッター9でペレット10に切断する造粒装置において、ノズル7に下式(1)を満足する目開のメッシュ状金網6を装着したポリマー造粒装置。
X=K×(a/b)1/2 …(1)
ただし、X:メッシュ状金網の目開き(mm)
a:ポリマーの溶融粘度(Pa・s)
b:押し出し圧力(MPa)
K:0.4〜0.6
【選択図】 図1
【解決手段】不活性ガスを圧入して密閉容器中の溶融ポリマー4をノズル7からストランド8として押し出し、冷却固化した後、カッター9でペレット10に切断する造粒装置において、ノズル7に下式(1)を満足する目開のメッシュ状金網6を装着したポリマー造粒装置。
X=K×(a/b)1/2 …(1)
ただし、X:メッシュ状金網の目開き(mm)
a:ポリマーの溶融粘度(Pa・s)
b:押し出し圧力(MPa)
K:0.4〜0.6
【選択図】 図1
Description
本発明は、溶融ポリマーをノズルからストランドとして押し出し、冷却固化した後、カッターでペレットに切断するポリマー造粒装置に関するものである。
溶融ポリマーを粒状化する場合、例えば重合槽からポリエチレンテレフタレートのような溶融ポリマーを払い出して粒状化する場合、溶融ポリマーをノズルからストランドとして押し出し、冷却固化した後、カッターでペレットにするポリマー造粒装置が広く使用されている。
ポリマー造粒装置では、回分式重合槽等の密閉容器から溶融ポリマーを払い出す際、窒素ガス等の不活性ガスを密閉容器に圧入して加圧し、払い出す方法が広く採用されている。この場合、払い出しの終期には、圧入した不活性ガスの一部がポリマーに混入して、吐出時にポリマーの流れが乱れてストランドが変形し、得られるペレットが変形するという問題が発生する。そして、異形状ペレットが存在すると、ペレットの空気輸送が正常に行えないとか、ストックタンクからの排出の際、ブリッジを形成してストックタンクから排出ができなくなるという問題がある。さらには、ユーザーが使用する際、嵩密度が変化して安定供給ができない等の理由で、製品として扱えないという問題があった。
この問題に対応するため、従来は作業者がストランドの状態やペレットの形状を常時監視し、異常が見られた場合にはポリマーの払い出しを中断したり、ペレットの移送先を変更する措置を講じていた。
しかし、このような人的対応では対応に時間がかかり、また、作業員による個人差によって不良ペレットが多量に発生したり、造粒作業の無人化等の省力化が進められないという問題があった。
これらの問題を解決するために、本出願人は、ノズル部から押し出されるストランドの形状を光源と受光器で検出する造粒装置(特許文献1参照)や、振動篩により異形状ペレットを分別除去する造粒装置(特許文献2参照)等を提案した。
これらの造粒装置を用いれば、作業員への負担を増加させることなく安定した形状のペレットを得ることができるが、制御装置が複雑となり、コストが高いという欠点があった。
特開2001-315119号
特開2001-334527号
本発明は、上記の問題を解決し、溶融ポリマーをノズルからストランドとして押し出し冷却固化した後、カッターでペレットに切断するポリマー造粒装置において、簡単な設備の改良で、作業員への負担を増加させることなく安定した形状のペレットを得ることができるポリマー造粒装置を提供することを技術的な課題とするものである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、不活性ガスを圧入して密閉容器中の溶融ポリマーをノズルからストランドとして押し出し、冷却固化した後、カッターでペレットに切断する造粒装置において、ノズルに下式(1)を満足する目開のメッシュ状金網を装着したことを特徴とするポリマー造粒装置を要旨とするものである。
X=K×(a/b)1/2 …(1)
ただし、X:メッシュ状金網の目開き(mm)
a:ポリマーの溶融粘度(Pa・s)
b:押し出し圧力(MPa)
K:0.4〜0.6
ただし、X:メッシュ状金網の目開き(mm)
a:ポリマーの溶融粘度(Pa・s)
b:押し出し圧力(MPa)
K:0.4〜0.6
本発明によれば、不活性ガスを圧入して密閉容器中の溶融ポリマーをノズルからストランドとして押し出し、冷却固化した後、カッターでペレットに切断するポリマー造粒装置において、ノズルに最適の目開きのメッシュ状金網を装着したので、払い出しの終期などで、ポリマーに混入した気泡をメッシュ状の金網を通過する際により小さく分割したり、分散させることができる。そして、小さな気泡が混入したストランドがノズルを通過しても流動抵抗の変化は小さくてストランドの形状に変化を生じないため、安定した形状のストランドを継続して吐出することが可能となり、これを造粒機で切断して得られるペレットの形状も、継続的に安定した形状で得ることができる。
以下、本発明のポリマー造粒装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、回分式重合槽から溶融ポリマーを払い出して造粒する装置の一実施形態様を示す説明図である。図1において、1は重合槽、2は不活性ガス供給配管、3は重合槽の気相部、4は溶融ポリマー、5は払い出し弁、6はメッシュ状金網、7はノズル、8はストランド、9はカッターを備えた造粒機、10はペレットを示す。
図1において、重合槽1からの溶融ポリマーは、不活性ガス供給配管2からの不活性ガスによって加圧され、払い出し弁5からメッシュ状金網6を通り、ノズル7からストランド8として押し出される。ストランド8は、カッターを備えた造粒機9で冷却固化された後、切断されてペレット10となる。
溶融ポリマーは高粘度であるため、払い出し末期には重合槽1の内部で中央が窪んだ形状となり、払い出し終了間際では中央の窪みが著しくなり、気相部3の不活性ガスが混入したポリマーがストランド8として押し出される。
従来の装置には、ノズル7にメッシュ状の金網6が設けられていないため、ポリマーに不活性ガスが気泡として混入すると、ノズル7を通過する際、流動抵抗の変化から変形したストランドとなる。このようなストランドをカッターで切断して得られるペレットは、気泡が混入したり、変形した形状のものとなる。
この問題に対する対策として、従来は、作業者がストランド8の状態を監視し、ストランド8に気泡が混入したり、ペレット10が変形し始めたら、払い出し弁5を閉止し、造粒を中断して重合槽1内部の溶融ポリマー4の窪みが解消されてから、造粒を再開していた。
一方、本発明の装置によれば、ノズル7の上部に最適の目開きのメッシュ状金網6を装着することにより、混入した気泡がメッシュ状の金網6を通過する際により細かく分割されたり、分散されてしまう。小さな気泡を混入したストランド8がノズル7を通過しても、流動抵抗の変化は小さくてストランド8の形状に変化を生じないため、安定した形状のストランド8を継続して吐出することが可能となり、したがって、これを造粒機9で切断して得られるペレット10の形状も継続的に安定した形状を得ることができる。
本発明において、上記の効果を奏するためには、ノズル7の上部に装着するメッシュ状金網6の目開きXが前記(1)式を満足することが必要である。すなわち、一般に、メッシュ状金網6の目開きXは小さい方が好ましいが、小さすぎるとポリマーの溶融粘度との関連で、圧力損失が過大となるので正常な払い出しができなくなる。一方、払い出し時の押し出し圧力bとの関連では、高圧になる程気泡をより細かく分割しないと充分な効果が得られない。したがって、この時のメッシュ金網6の目開きXは前記(1)式を満足するものを使用する必要がある。
本発明で使用するメッシュ状金網の各開口部はほぼ正方形乃至長方形をしているが、目開きXは、図2で示すように対向して各開口部11を構成する線状物間の距離(mm)である。
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。
なお、ペレット形状の均一性は、短径2mm、長径4mmの略楕円形断面で、長さ4mmのペレットを標準ペレットとし、いずれかの寸法が±15%以上外れたもの、あるいは直径2mm以上の気泡が入ったものを異形状ペレットとし、ペレット1kg(約33000粒)中の異形状ペレット数を求めて評価した。
実施例1
リーターオートマチック社製USG−300型造粒装置を用いた図1に示した形式の造粒装置を使用し、重合槽1から溶融粘度aが200Pa・sのポリエチレンテレフタレートを、窒素ガスで押し出し圧力bを0.8MPaにし(このとき、目開きXが6.3〜9.5なら(1)式を満たす)、各開口部がほぼ正方形をし、目開きXが7.9mmのメッシュ状金網6をノズル7の上部に装着し、55本のストランド8として吐出し、ペレット化した。
実施例1
リーターオートマチック社製USG−300型造粒装置を用いた図1に示した形式の造粒装置を使用し、重合槽1から溶融粘度aが200Pa・sのポリエチレンテレフタレートを、窒素ガスで押し出し圧力bを0.8MPaにし(このとき、目開きXが6.3〜9.5なら(1)式を満たす)、各開口部がほぼ正方形をし、目開きXが7.9mmのメッシュ状金網6をノズル7の上部に装着し、55本のストランド8として吐出し、ペレット化した。
得られたペレット中の異形状ペレット数は、7個/1kgで製品収率は98%であった。
実施例2
溶融粘度aを100Pa・s、押し出し圧力を0.4MPaとした以外は、実施例1と同様のペレット化を行った。なお、(1)式を満たすメッシュ状金網6の目開きXは6.3〜9.5となる。
実施例2
溶融粘度aを100Pa・s、押し出し圧力を0.4MPaとした以外は、実施例1と同様のペレット化を行った。なお、(1)式を満たすメッシュ状金網6の目開きXは6.3〜9.5となる。
得られたペレット中の異形状ペレット数は、6個/1kgであった。
実施例3
メッシュ状金網6の目開きXを9.5mmとした以外は、実施例1と同様のペレット化を行った。
実施例3
メッシュ状金網6の目開きXを9.5mmとした以外は、実施例1と同様のペレット化を行った。
得られたペレット中の異形状ペレット数は、7個/1kgであった。
実施例4
メッシュ状金網6の目開きXを6.3mmとした以外は、実施例1と同様のペレット化を行った。
実施例4
メッシュ状金網6の目開きXを6.3mmとした以外は、実施例1と同様のペレット化を行った。
得られたペレット中の異形状ペレット数は、6個/1kgであった。
比較例1
ノズル7にメッシュ状金網6を装着しない従来の装置を使用し、実施例1と同様にペレット化した。
比較例1
ノズル7にメッシュ状金網6を装着しない従来の装置を使用し、実施例1と同様にペレット化した。
得られたペレット中の異形状ペレットは、113個/1kgであった。
比較例2
メッシュ状金網6の目開きXが11.1mmとした以外は、実施例1と同様のペレット化を行った。
比較例2
メッシュ状金網6の目開きXが11.1mmとした以外は、実施例1と同様のペレット化を行った。
得られたペレット中の異形状ペレット数は、74個/1kgであった。
比較例3
メッシュ状金網6の目開きXを4.7mmとした以外は、実施例1と同様のペレット化を行った。
比較例3
メッシュ状金網6の目開きXを4.7mmとした以外は、実施例1と同様のペレット化を行った。
ペレット化の所要時間が2倍となり、ポリマーの色調が悪化したため、製品収率が80%に低下した。
1 重合槽
2 不活性ガス供給配管
3 重合槽の気相部
4 溶融ポリマー
5 払い出し弁
6 メッシュ状金網
7 ノズル
8 ストランド
9 造粒機
10 ペレット
11 開口部
2 不活性ガス供給配管
3 重合槽の気相部
4 溶融ポリマー
5 払い出し弁
6 メッシュ状金網
7 ノズル
8 ストランド
9 造粒機
10 ペレット
11 開口部
Claims (1)
- 不活性ガスを圧入して密閉容器中の溶融ポリマーをノズルからストランドとして押し出し、冷却固化した後、カッターでペレットに切断する造粒装置において、ノズルに下式(1)を満足する目開のメッシュ状金網を装着したことを特徴とするポリマー造粒装置。
X=K×(a/b)1/2 …(1)
ただし、X:メッシュ状金網の目開き(mm)
a:ポリマーの溶融粘度(Pa・s)
b:押し出し圧力(MPa)
K:0.4〜0.6
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004033426A JP2005224982A (ja) | 2004-02-10 | 2004-02-10 | ポリマー造粒装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004033426A JP2005224982A (ja) | 2004-02-10 | 2004-02-10 | ポリマー造粒装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005224982A true JP2005224982A (ja) | 2005-08-25 |
Family
ID=35000077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004033426A Pending JP2005224982A (ja) | 2004-02-10 | 2004-02-10 | ポリマー造粒装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005224982A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101590670A (zh) * | 2008-05-30 | 2009-12-02 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 热塑性树脂颗粒的制造方法以及制造装置 |
TWI383877B (zh) * | 2008-01-15 | 2013-02-01 | Yazaki Corp | 繩股形成方法和裝置 |
-
2004
- 2004-02-10 JP JP2004033426A patent/JP2005224982A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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TWI383877B (zh) * | 2008-01-15 | 2013-02-01 | Yazaki Corp | 繩股形成方法和裝置 |
CN101590670A (zh) * | 2008-05-30 | 2009-12-02 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 热塑性树脂颗粒的制造方法以及制造装置 |
JP2010006060A (ja) * | 2008-05-30 | 2010-01-14 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 熱可塑性樹脂ペレットの製造方法および製造装置 |
CN101590670B (zh) * | 2008-05-30 | 2014-04-16 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 热塑性树脂颗粒的制造方法以及制造装置 |
US8985987B2 (en) | 2008-05-30 | 2015-03-24 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Apparatus for producing thermoplastic resin pellets |
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