JP2005220815A - 内燃機関の排気浄化装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】担体への排気浮遊物の堆積を抑制する。
【解決手段】担体のうち、上流側の端縁11aから所定の長さxの領域を外して、触媒成分を含む第1の層113を形成する。他方、長さxの領域では、隔壁111を通路に露出させる。
【選択図】 図3
【解決手段】担体のうち、上流側の端縁11aから所定の長さxの領域を外して、触媒成分を含む第1の層113を形成する。他方、長さxの領域では、隔壁111を通路に露出させる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、内燃機関の排気浄化装置及びその製造方法に関し、詳細には、ハニカム状担体に触媒成分を担持させた排気浄化装置において、排気浮遊物の堆積による通路の閉塞を抑制する技術に関する。
排気浄化装置として、現在、三元触媒等多くのものが知られているが、排気浄化装置一般において、触媒成分を担持させるための担体には、ハニカム状に構成されたモノリスタイプのものが採用されている。このタイプの担体を備える排気浄化装置は、コーディライト等を素材としてハニカム状担体を作製し、この担体の隔壁上に白金等の貴金属を含む触媒層を形成して構成される。
ここで、燃料に含まれる成分が排気浮遊物としてエンジンから排出され、これが担体の隔壁に堆積し、通路を詰まらせるという問題がある。この問題に対し、担体への排気浮遊物の堆積を抑制し、通路の閉塞を生じ難くしたものとして、次のような排気浄化装置が知られている(特許文献1)。このものでは、排気の流れに沿って2つの担体が隣接して設置されており、上流側の第1の担体は、セル密度を低くして、1つのセルが形成する通路の開口面積を大きくし、下流側の第2の担体は、第1の担体よりもセル密度を高くして、通路の開口面積を小さくして構成される。なお、セル密度とは、単位面積当たりに設けられるセル(すなわち、通路)の数をいう。
特開平10−205325号公報(段落番号0011)
しかしながら、上記の排気浄化装置には、次のような問題がある。すなわち、このものでは、上流側の第1の担体のセル密度が下流側の第2の担体のセル密度よりも小さくされるため、強度を確保するために第1の担体の壁厚を大きくする必要がある。このため、第1の担体の熱容量が大きくなり、低温始動時において、触媒の活性化が阻害され、始動後の早い段階から充分な排気浄化性能が得られないことである。
また、排気浮遊物の堆積は、高温下で速く進むことが判明している。1つの担体において、その全長に渡り触媒層を形成した上記の排気浄化装置では、セル密度の低下により排気浮遊物が比較的に通過し易い状態にあるとはいえ、浄化反応により担体の入口温度が上昇するため、排気浮遊物が堆積し易い状態にあることに変わりはない。
本発明は、担体への排気浮遊物の堆積を抑制して、通路が閉塞するまでの時間を長期化するとともに、担体の熱容量を小さく抑え、低温時における排気浄化性能を確保することを目的とする。
本発明は、担体への排気浮遊物の堆積を抑制して、通路が閉塞するまでの時間を長期化するとともに、担体の熱容量を小さく抑え、低温時における排気浄化性能を確保することを目的とする。
本発明は、エンジンの排気浄化装置を提供する。本発明に係る装置は、排気の流れと垂直な方向に空間を区画する隔壁を有し、この隔壁により排気の通路を形成する担体と、この担体の隔壁上に形成された、排気の特定成分を浄化し又はその成分の浄化を促進する触媒成分を含む第1の層とを含んで構成される。第1の層は、担体において、排気の流れに関して上流側の端縁から、担体の全長よりも短い所定の長さの範囲に渡る第1の領域を除く第2の領域に設けられる。
また、本発明は、排気浄化装置の製造方法を提供する。本発明に係る方法は、担体に形成された隔壁上に触媒成分を担持させて構成される排気浄化装置を製造する方法である。担体のうち、その一方の端縁から、全長よりも短い所定の長さの範囲において、焼却による除去が可能なマスキング材で隔壁を被覆する工程と、隔壁に触媒成分を含有するウォッシュコート材を付着させる工程と、隔壁上のウォッシュコート材をマスキング材の燃焼温度以上の温度で焼成する工程とを含む。
本発明によれば、担体において、触媒成分を含む第1の層を、第1の領域を除く第2の領域に(換言すれば、排気の流れに関して上流側の端縁から所定の長さの範囲を外して)設けることとしたので、第1の領域において、第1の層が設けられない分、通路の開口面積を広げ、排気を流れ易くすることができる。このため、排気浮遊物がこの第1の領域で堆積するのを抑制し、通路が閉塞するまでの時間を長期化することができる。また、本発明によれば、第1の領域に第1の層が設けられず、触媒成分が存在しないことから、担体の入口での浄化反応による温度上昇を抑えることができ、この観点からも閉塞時間を長期化させる効果が得られる。なお、本発明によれば、担体のセル密度によらずこの効果が得られるので、セル密度を高くして、熱容量を小さく抑えることができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る排気浄化装置(以下「触媒コンバータ」という。)1の構成を示している。
触媒コンバータ1は、触媒成分を担持させる担体として、ハニカム状のモノリス型担体11を含んで構成される。この担体11は、コーディライト等を素材としており、外形が円筒状に形成されるとともに、内部において、隔壁111が格子状に形成されている。この隔壁111により担体11内の空間が区画され、排気の通路112が蜂の巣状に形成されている。触媒コンバータ1は、三元触媒や酸化触媒等、種々の排気浄化装置として構成することができる。三元触媒として構成する場合は、触媒成分として白金及びパラジウムが一般的に採用され、理論空燃比のもと、触媒コンバータ1により排気中の炭化水素及び一酸化炭素が酸化されるとともに、窒素酸化物が還元される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る排気浄化装置(以下「触媒コンバータ」という。)1の構成を示している。
触媒コンバータ1は、触媒成分を担持させる担体として、ハニカム状のモノリス型担体11を含んで構成される。この担体11は、コーディライト等を素材としており、外形が円筒状に形成されるとともに、内部において、隔壁111が格子状に形成されている。この隔壁111により担体11内の空間が区画され、排気の通路112が蜂の巣状に形成されている。触媒コンバータ1は、三元触媒や酸化触媒等、種々の排気浄化装置として構成することができる。三元触媒として構成する場合は、触媒成分として白金及びパラジウムが一般的に採用され、理論空燃比のもと、触媒コンバータ1により排気中の炭化水素及び一酸化炭素が酸化されるとともに、窒素酸化物が還元される。
担体11は、所定の触媒成分を担持させたうえ、アルミナ繊維を主な要素とするシート状の保持材12が巻き付けられ、円筒状のステンレスケース13に収められる。担体11は、この保持材12に働く摩擦力によりケース13内で固定される。
触媒コンバータ1は、ケース13の両端に設けられたフランジ部14により隣接する排気管に装着される。
触媒コンバータ1は、ケース13の両端に設けられたフランジ部14により隣接する排気管に装着される。
図2(a),(b)は、担体11のうち、入口側の端縁11aを含む部分CのA−A線断面及びB−B線断面を示している。
触媒コンバータ1では、担体の隔壁111上に触媒成分を含む第1の層113を形成して、担体11に触媒成分を担持させている。担体11において、この第1の層は、端縁11aを含む所定の領域を外して形成されており、この所定の領域において、隔壁111が通路112に露出している。
触媒コンバータ1では、担体の隔壁111上に触媒成分を含む第1の層113を形成して、担体11に触媒成分を担持させている。担体11において、この第1の層は、端縁11aを含む所定の領域を外して形成されており、この所定の領域において、隔壁111が通路112に露出している。
図3は、担体11の部分Cを拡大して示している。
担体11では、端縁11aから、担体の全長よりも短い所定の長さxの範囲を所定の領域(「第1の領域」に相当する。)とし、この所定の領域以外の他の領域(「第2の領域」に相当する。)に第1の層113が形成されている。長さxは、例えば、5mm程度とするのが適当である。触媒コンバータ1を三元触媒として構成する場合は、この第1の層113において、白金等の触媒成分を担持させるとともに、添加剤としてカリウム等の酸素貯蔵成分を、更に安定剤としてバリウム等を担持させる。第1の層113は、他の領域に渡り一様な厚さで形成してもよいが、本実施形態では、入口側の端部113aにおいて、第1の層113の内面113bを隔壁111に対して傾斜させ、通路112が徐々に狭まるようにしている。このため、エンジンの運転時には、担体11に流入した排気が大きく乱れることなく第1の層113上を流れ、担体11を通過することになる。
担体11では、端縁11aから、担体の全長よりも短い所定の長さxの範囲を所定の領域(「第1の領域」に相当する。)とし、この所定の領域以外の他の領域(「第2の領域」に相当する。)に第1の層113が形成されている。長さxは、例えば、5mm程度とするのが適当である。触媒コンバータ1を三元触媒として構成する場合は、この第1の層113において、白金等の触媒成分を担持させるとともに、添加剤としてカリウム等の酸素貯蔵成分を、更に安定剤としてバリウム等を担持させる。第1の層113は、他の領域に渡り一様な厚さで形成してもよいが、本実施形態では、入口側の端部113aにおいて、第1の層113の内面113bを隔壁111に対して傾斜させ、通路112が徐々に狭まるようにしている。このため、エンジンの運転時には、担体11に流入した排気が大きく乱れることなく第1の層113上を流れ、担体11を通過することになる。
担体11において、第1の層113は、次のように形成される。
まず、溶媒に触媒成分を拡散させてスラリーを作製し、これをウォッシュコート材とする。このウォッシュコート材により第1の層113が形成される。担体11のうち、長さxの領域をマスキング材で被覆した後、担体11をウォッシュコート材に浸漬させ、ウォッシュコート材中から引き上げることで、隔壁111の所定の部位にウォッシュコート材を塗布する。なお、このマスキング材は、後の焼成工程において、焼却により隔壁111上から除去することができる。塗布後、担体11に対して入口側から空気を流入させ、入口側の端部113aにおいて、ウォッシュコート材の内面113bを傾斜させる。更に乾燥及び焼成工程を経て、第1の層113付きの担体11を完成させるが、焼成工程において、加熱温度をマスキング材の燃焼温度以上の温度とすることで、マスキング材を除去し、マスキングされていた長さxの領域を露出させる。
まず、溶媒に触媒成分を拡散させてスラリーを作製し、これをウォッシュコート材とする。このウォッシュコート材により第1の層113が形成される。担体11のうち、長さxの領域をマスキング材で被覆した後、担体11をウォッシュコート材に浸漬させ、ウォッシュコート材中から引き上げることで、隔壁111の所定の部位にウォッシュコート材を塗布する。なお、このマスキング材は、後の焼成工程において、焼却により隔壁111上から除去することができる。塗布後、担体11に対して入口側から空気を流入させ、入口側の端部113aにおいて、ウォッシュコート材の内面113bを傾斜させる。更に乾燥及び焼成工程を経て、第1の層113付きの担体11を完成させるが、焼成工程において、加熱温度をマスキング材の燃焼温度以上の温度とすることで、マスキング材を除去し、マスキングされていた長さxの領域を露出させる。
なお、長さxの領域は、ウォッシュコート材を担体11の全体に塗布した後、該当部分のウォッシュコート材を削り取ることにより露出させることもできる。しかしながら、マスキング材を使う上記の方法によれば、作業工程が大幅に簡略化されるとともに、ウォッシュコート材の削除時に担体が破損する危険を回避することができる。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
第1に、触媒成分を含む第1の層113を、担体11のうち、長さxの領域を外して設けたことで、担体11において、入口側の端縁11a及びその近傍で第1の層113が設けられない分、通路112の開口面積を広げ、排気を流れ易くすることができる。このため、排気浮遊物が担体11の入口で堆積するのを抑制し、通路が閉塞するまでの時間を長期化することができる。
第2に、第1の層113のうち、上流側の端部113aで内面113bを傾斜させ、通路を急激に縮小させないようにしたので、担体11内、特に入口近傍で排気の流れが乱れるのを抑え、排気浮遊物の堆積を効果的に抑制することができる。
第3に、長さxの領域に第1の層113が設けられず、触媒成分が存在しないため、担体11の入口での浄化反応による温度上昇を抑えることができる。排気浮遊物の堆積は、高温下で急速に進むことから、入口温度が低く抑えられることで、その進行を遅らせることができる。
第3に、長さxの領域に第1の層113が設けられず、触媒成分が存在しないため、担体11の入口での浄化反応による温度上昇を抑えることができる。排気浮遊物の堆積は、高温下で急速に進むことから、入口温度が低く抑えられることで、その進行を遅らせることができる。
第4に、以上の効果に付随して、本実施形態によれば、担体11のセル密度によらず排気浮遊物の堆積を抑制することができるので、セル密度を高くして、熱容量を小さく抑え、低温時における排気浄化性能を確保することができる。
以下に、本発明の他の実施形態について説明する。
図4は、第2の実施形態に係る担体11の構成を示している。
以下に、本発明の他の実施形態について説明する。
図4は、第2の実施形態に係る担体11の構成を示している。
本実施形態では、第1の層113において、入口側の端部(第1の層113の入口側の端縁113cから長さyの範囲とする。)113aに触媒成分を含有させず、それ以外の部分のみに触媒成分を含有させることとしている。長さyの領域でスラリーの溶媒のみを塗布することで、触媒成分を含有させないようにすることができる。第1の実施形態のものと同様に長さxを5mmとした場合は、長さyは、例えば、10mm程度とするのが適当である。担体11のうち、入口側の端縁11aから長さxの領域で隔壁111を露出させている点、及び第1の層113のうち、入口側の端部113aで内面113bを傾斜させている点等は、第1の実施形態のものと同様である。なお、第1の層113のうち、触媒成分を含有させない部分と、内面を傾斜させる部分とは、一致させる必要はない。例えば、長さyの領域で内面を傾斜させた場合は、このyよりも大きな長さに渡る領域で触媒成分を含有させないようにすることができる。
本実施形態に係る担体11は、第1の実施形態のものと同様に、ウォッシュコート材を作製し、隔壁111にウォッシュコート材を塗布し、隔壁111上のウォッシュコート材を乾燥させ及び焼成して形成するが、ウォッシュコート材の塗布に際し、溶媒とウォッシュコート材とを前後方向に塗り分け、長さyの領域以外の領域にのみ、触媒成分を含むウォッシュコート材を塗布することとし、長さyの領域では、溶媒のみを塗布することとする。このような方法は、ゾーンコート法として知られるものである。溶媒の塗布に際し、長さxの領域をマスキングしておくことで、この領域の隔壁111を露出させる。
本実施形態によれば、上記第1〜第4の効果に加え、次のような効果を得ることができる。
すなわち、第1の層113のうち、内面113bを傾斜させた入口側の端部113aに触媒成分を含有させず、それ以外の部分のみに触媒成分を含有させたことで、端部113a上で浄化反応(発熱反応である。)を起こさせないようにすることができる。このため、排気浮遊物が第1の層113に接近し又は接触し易い領域での温度上昇を抑え、排気浮遊物の堆積をより効果的に抑制することができる。
すなわち、第1の層113のうち、内面113bを傾斜させた入口側の端部113aに触媒成分を含有させず、それ以外の部分のみに触媒成分を含有させたことで、端部113a上で浄化反応(発熱反応である。)を起こさせないようにすることができる。このため、排気浮遊物が第1の層113に接近し又は接触し易い領域での温度上昇を抑え、排気浮遊物の堆積をより効果的に抑制することができる。
図5は、第3の実施形態に係る担体11の構成を示している。
本実施形態では、担体11の密度を前後で異ならせ、隔壁111を露出させる長さxの領域で、担体11を緻密化し、それ以外の領域におけるよりも強度を高めている。担体11のうち、長さxの領域で隔壁111を露出させている点等は、第1の実施形態のものと同様である。
本実施形態では、担体11の密度を前後で異ならせ、隔壁111を露出させる長さxの領域で、担体11を緻密化し、それ以外の領域におけるよりも強度を高めている。担体11のうち、長さxの領域で隔壁111を露出させている点等は、第1の実施形態のものと同様である。
本実施形態に係る担体11は、担体11の製造工程のなかで、一部を緻密化することにより作製することができる。
本実施形態によれば、露出した端縁11aの強度を緻密化により高めることができるので、排気浮遊物の衝突による担体11の損傷を抑え、耐久性を向上させることができる。なお、緻密化する部分は、長さxの領域全体に及ぶ必要はない。少なくとも端縁11aを緻密化することで、同様の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、露出した端縁11aの強度を緻密化により高めることができるので、排気浮遊物の衝突による担体11の損傷を抑え、耐久性を向上させることができる。なお、緻密化する部分は、長さxの領域全体に及ぶ必要はない。少なくとも端縁11aを緻密化することで、同様の効果を得ることができる。
図6は、第4の実施形態に係る担体11の構成を示している。
本実施形態では、隔壁111上に第1の層113とは異なる第2の層114を形成し、この第2の層114上に第1の層113を形成している。第2の層114は、触媒成分以外の成分からなり、ここでは、スラリーの溶媒を採用している。また、第2の層114は、第1の層113よりも薄く形成している。担体11のうち、入口側の端縁11aから長さxの領域を外して第1の層113が設けられる点、第1の層113のうち、入口側の端部113aで内面113bを傾斜させている点等は、第1の実施形態のものと同様である。
本実施形態では、隔壁111上に第1の層113とは異なる第2の層114を形成し、この第2の層114上に第1の層113を形成している。第2の層114は、触媒成分以外の成分からなり、ここでは、スラリーの溶媒を採用している。また、第2の層114は、第1の層113よりも薄く形成している。担体11のうち、入口側の端縁11aから長さxの領域を外して第1の層113が設けられる点、第1の層113のうち、入口側の端部113aで内面113bを傾斜させている点等は、第1の実施形態のものと同様である。
本実施形態に係る担体11は、スラリーの溶媒に担体11を浸漬させて、担体11にこの溶媒を塗布し、乾燥及び焼成工程を経て第2の層114を形成した後、第1の実施形態におけると同様に第1の層113を形成することで、作製する。
本実施形態によれば、第2の層114により隔壁111のコーティングを形成し、担体11の強度を高めることができるので、壁厚を増大させずにセル密度を低下させ、通路の開口面積を拡大させることができる。
本実施形態によれば、第2の層114により隔壁111のコーティングを形成し、担体11の強度を高めることができるので、壁厚を増大させずにセル密度を低下させ、通路の開口面積を拡大させることができる。
1…触媒コンバータ、11…担体、111…隔壁、113…第1の層、114…第2の層、12…保持材、13…ケース、14…フランジ。
Claims (9)
- 排気の流れと垂直な方向に空間を区画する隔壁を有し、この隔壁により排気の通路を形成する担体と、
この担体の隔壁上に形成された、排気の特定成分を浄化し又はその成分の浄化を促進する触媒成分を含む第1の層と、を含んで構成され、
第1の層は、担体において、排気の流れに関して上流側の端縁から、担体の全長よりも短い所定の長さの範囲に渡る第1の領域を除く第2の領域に設けられたエンジンの排気浄化装置。 - 第1の層は、排気の流れに関して上流側の端部において、内面が排気の流れに対して傾斜させて設けられ、通路の開口面積を徐々に縮小させる請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 第1の層は、前記端部以外の部分で触媒成分を含む請求項2に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 第1の領域において、担体の隔壁が排気の通路に露出する請求項1〜3のいずれかに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 第1及び第2の領域において、隔壁上に第1の層とは異なる第2の層が形成され、
第2の領域において、第1の層は、この第2の層に対して通路の内外に関して内側に設けられた請求項1〜3のいずれかに記載のエンジンの排気浄化装置。 - 第2の層は、触媒成分以外を成分とする請求項5に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 上流側の端縁を含む所定の部分で、担体がそれ以外の部分よりも緻密化されて形成された請求項1〜6のいずれかに記載のエンジンの排気浄化装置。
- 担体に形成された隔壁上に触媒成分を担持させて構成される排気浄化装置を製造する方法であって、
担体のうち、その一方の端縁から、全長よりも短い所定の長さの範囲において、焼却による除去が可能なマスキング材で隔壁を被覆し、
触媒成分を含有するウォッシュコート材を隔壁に付着させ、
隔壁上のウォッシュコート材をマスキング材の燃焼温度以上の温度で焼成する排気浄化装置の製造方法。 - ウォッシュコート材の焼成前において、担体に対して一方から空気を流入させ、隔壁上のウォッシュコート材の一方の端部において、ウォッシュコート材の内面を隔壁に対して傾斜させる請求項8に記載の排気浄化装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004029687A JP2005220815A (ja) | 2004-02-05 | 2004-02-05 | 内燃機関の排気浄化装置及びその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007289924A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-11-08 | Ngk Insulators Ltd | ハニカム構造体 |
JP2010172873A (ja) * | 2009-02-02 | 2010-08-12 | Ngk Insulators Ltd | ハニカム構造体、及びハニカム触媒体 |
-
2004
- 2004-02-05 JP JP2004029687A patent/JP2005220815A/ja active Pending
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