JP2005218225A - モータ駆動方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発電機2が発生する電力をインバータ3によって所定の周波数の電力に変換しモータ4に供給する。制御装置6により全体の動作を制御する。制御装置6は、操作器5からの速度指令を受け、モータ目標回転数Nmtp までモータ4の回転数を変化させるために必要な動力を算出し、この必要動力を発生するために必要なエンジン1の回転数Nesp を算出する。そして、エンジン1へ速度指令を送り、エンジン1の回転数をNesp に合わせ込むと同時に、インバータ3へモータ速度指令を送り、モータ4の回転数をNmtp に合わせ込む。
【選択図】 図1
Description
また、ディーゼルエンジンの燃料消費率は、負荷率が75%より下がると悪くなり、50%では燃料消費率が10%程度悪くなる。
また、ディーゼルエンジンの出力は回転数が上がるほど大きくなり(図5(b)参照)、2000rpmから2200rpm付近で最大となる。2200rpmを過ぎると、トルクの急激な減少により出力が下がるのが普通であり、エンジンの回転数が上がるほど発生する騒音と排気量が増える性質を持つことが知られている。
また、本発明において、現在のエンジン回転数が必要エンジン回転数よりも低い場合、エンジンの回転数が必要エンジン回転数になるまでにタイムラグが発生し、短時間のあいだ電力が不足し、「モータの回転数を目標回転数まで即座に上昇させることができない」というレスポンス不良が発生する。
〔実施の形態1〕
図1は本発明に係るモータ駆動方法の実施に用いるモータ駆動装置の一例を示すブロック構成図である。同図において、1はクレーンや車両などに搭載されたディーゼルエンジン、2はエンジン1によって駆動される三相交流発電機、3は発電機2が発生する三相交流電力を所定の周波数(例えば、50Hz)の三相交流電力に変換するインバータ、4はインバータによって変換された所定の周波数の三相交流電力によって駆動される三相交流モータ(動力用モータ)である。
操作器5からのモータ4への速度指令はモータ目標回転数Nmtp として制御装置6へ与えられる。制御装置6は、操作器5からのモータ4への速度指令が変化し、モータ目標回転数Nmtp が変化すると、そのモータ目標回転数Nmtp までモータ4の回転数を変化させるために必要な動力(必要動力)を算出する(ブロックBL1)。
現在エンジン回転数Nepv が必要エンジン回転数Nesp よりも高い場合(Nepv>Nesp)、制御装置6は、現在エンジン回転数Nepv と必要エンジン回転数Nesp との差ΔNe=Nepv−Nespをエンジン回転数下げ指令(エンジン速度指令)としてエンジン1へ出力すると同時に(ブロックBL4)、操作器5からの速度指令に応ずるモータ目標回転数Nmtp をモータ指令回転数Nmsp (モータ速度指令)として直ちにインバータ3へ出力する(ブロックBL5)。これにより、エンジン1からの現在エンジン回転数Nepv のフィードバックを受けながら、制御装置6がエンジン1の回転数を必要エンジン回転数Nesp に合わせ込む。また、モータ4からの現在モータ回転数Nmpv のフィードバックを受けながら、インバータ3がモータ4の回転数をモータ指令回転数Nmsp (=Nmtp )に合わせ込む。
現在エンジン回転数Nepv が必要エンジン回転数Nesp よりも低い場合(Nepv<Nespの場合)、制御装置6は、必要エンジン回転数Nesp と現在エンジン回転数Nepv との差ΔNe=Nesp−Nepvをエンジン回転数上げ指令(エンジン速度指令)としてエンジン1へ出力する(ブロックBL6)。これにより、エンジン1からの現在エンジン回転数Nepv のフィードバックを受けながら、制御装置6がエンジン1の回転数を必要エンジン回転数Nesp に合わせ込む。
現在エンジン回転数Nepv が必要エンジン回転数Nesp と等しい場合(Nepv=Nespの場合)、制御装置6は、現在エンジン回転数Nepv と必要エンジン回転数Nesp との差ΔNe=0をエンジン回転現状維持指令(エンジン速度指令)としてエンジン1へ出力すると同時に(ブロックBL9)、操作器5からの速度指令に応ずるモータ目標回転数Nmtp をモータ指令回転数Nmsp (モータ速度指令)として直ちにインバータ3へ出力する(ブロックBL5)。
制御装置5は、発電機2からインバータ3への発電電圧及び電流を監視し、発電機2における発電電圧を一定となるように制御する(ブロックBL10)。エンジン1の回転数が低下すると、そのままでは発電機2の発電電圧も降下する。そこで、本実施の形態では、エンジン1の回転数が低下しても発電機2の発電電圧が降下しないように、すなわち発電機2の発電電圧が一定となるように、制御装置5から発電電圧制御指令を送って発電機2の界磁を制御する。
実施の形態1では、現在エンジン回転数Nepv が必要エンジン回転数Nesp よりも低い場合、エンジン1の回転数が必要エンジン回転数Nesp になるまでにタイムラグが発生し、短時間のあいだ電力が不足し、「モータ4の回転数をモータ目標回転数Nmtp まで即座に上昇させることができない」というレスポンス不良が発生する。
クレーンや車両などには、動力用モータとして使用されるモータ4以外の補機として、モータ冷却ファンや照明灯,空調機などの機器がある。これらの補機も発電機2が発生する電力によって駆動する。この場合、インバータ3からのモータ4への電力を分岐して使用することも考えられるが、モータ4の負荷変動によってその電圧や周波数が変化してしまうことが考えられる。また、補機として、モータ4とは異なる相数や周波数の電力を必要とする場合もある。
また、上述した実施の形態1〜3では、発電機2を三相交流発電機とし、モータ4を三相交流モータとしたが、単相交流発電機や単相交流モータとするなど、各種の変形が自在である。また、搭載される装置も、車両やクレーンに限られるものではない。
Claims (8)
- エンジンで発電機を駆動して電力を発生させ、この発電機が発生する電力によってモータを駆動するモータ駆動方法において、
前記発電機が発生する電力を所定の周波数の電力に変換し前記モータに供給する周波数変換工程と、
前記モータの回転数を操作器からの速度指令に応ずる目標回転数まで変化させるために必要な前記エンジンの必要回転数を算出する工程と、
前記エンジンの回転数を前記必要エンジン回転数に、前記モータの回転数を前記目標回転数に合わせ込む工程と
を備えたことを特徴とするモータ駆動方法。 - 請求項1に記載されたモータ駆動方法において、
前記周波数変換工程での所定の周波数の電力への変換は交流−直流−交流変換方式で行うことを特徴とするモータ駆動方法。 - 請求項2に記載されたモータ駆動方法において、
現在のエンジン回転数が前記必要エンジン回転数よりも低い場合の前記モータへの電力の不足を2次電池により補うようにしたことを特徴とするモータ駆動方法。 - 請求項1に記載されたモータ駆動方法において、
前記発電機が発生する電力を所定の周波数の電力に変換し前記モータ以外の補機へ供給する第2の周波数変換工程を備えたことを特徴とするモータ駆動方法。 - エンジンで発電機を駆動して電力を発生させ、この発電機が発生する電力によってモータを駆動するモータ駆動装置において、
前記発電機が発生する電力を所定の周波数の電力に変換し前記モータに供給する周波数変換手段と、
前記モータの回転数を操作器からの速度指令に応ずる目標回転数まで変化させるために必要な前記エンジンの必要エンジン回転数を算出する手段と、
前記エンジンの回転数を前記必要エンジン回転数に、前記モータの回転数を前記目標回転数に合わせ込む手段と
を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。 - 請求項5に記載されたモータ駆動装置において、
前記周波数変換手段は、前記所定の周波数の電力への変換を交流−直流−交流変換方式で行うインバータであることを特徴とするモータ駆動装置。 - 請求項6に記載されたモータ駆動装置において、
現在のエンジン回転数が前記必要エンジン回転数よりも低い場合の前記モータへの電力の不足を補う2次電池を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。 - 請求項5に記載されたモータ駆動装置において、
前記発電機が発生する電力を所定の周波数の電力に変換し前記モータ以外の補機へ供給する第2の周波数変換手段を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
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