JP2005217742A - 通信ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】 電話回線と商用電源ラインとの間に、強化絶縁手段を介して、雷サージ保護回路を設けることによって、各国の安全規格を満足した雷サージ保護回路を提供することを目的とする。
【解決手段】 電話回線に接続される通信ユニットにおいて、回線から入り込む雷サージ電圧/電流から、通信装置を保護する雷サージ保護回路と、上記雷サージ保護回路と商用電源ラインとの間に設けられている強化絶縁素子と、上記強化絶縁素子を介して、雷サージを上記商用電源ラインに逃がす経路とを有する通信ユニットである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電話回線に接続される通信装置の雷サージ保護に関するものである。
従来、電話回線に接続される通信ユニットにおいて、電話回線から入り込む雷サージから通信装置を保護する手段として、回線間(ノーマルモード)にかかるサージには、回線間にアレスタやバリスタ等の保護素子を配置し、通信装置を保護している。
また、回線−大地間(コモンモード)にかかるサージに対する保護手段は、通信装置の仕向地によって異なる。
つまり、商用電源が日本のように2芯の国は、通信装置が接地されない場合が多いので、日本国内向けの場合、電話回線と商用電源ラインとの間に、アレスタ4とバリスタ5とを配置し、サージ電流を電源ラインに逃がす手段が採用されている。
図2は、日本国内向けの従来の通信ユニット8を示す回路図である。
通信ユニット8は、回線−大地間(コモンモード)にかかるサージに対する従来の保護手段を示す図である。
日本の商用電源は、100Vの2芯コンセントが一般的であり、コモンモードの雷サージに対して、電話回線と商用電源ラインとの間に配置されるアレスタ4とバリスタ5とが、雷サージ保護回路として働き、雷サージを商用電源ラインに逃がしている。
一方、商用電源が3芯であり、その内の1芯が接地端子(FG)である海外向けの場合、電話回線と装置フレームグランド(FG)との間に、アレスタやバリスタを配置し、サージ電流を接地端子に逃がす手段がとられている(たとえば、特許文献1参照)。
図3は、海外向けの従来の通信ユニット8aを示す図である。
海外の商用電源の電圧は、国ごとに異なるが、接地端子(FG)がある3芯コンセントが一般的であり、コモンモードの雷サージに対して、電話回線と装置フレームグランド(FG)との間に配置されるアレスタ4が、雷サージ保護回路として働き、雷サージを商用電源の接地端子(FG)へ逃がしている。
特開平5−95623号公報
近年、電話回線に接続される通信装置について、主にコスト競争が激化し、このようなコンシューマ製品において、従来のように仕向地ごとに、電源ユニットや通信ユニットを作り分ける手法では、コストダウンも限界が見え始めている。
また、仕向地ごとに作り分ける従来手法では、各仕向地の発売時期に遅延が生じ、今日のように商品サイクルの短いコンシューマ向け製品においては、商品の陳腐化を招きかねない。
したがって、主に仕向地によって異なっていた電源ユニットや通信ユニットを、各国共通化しなければならない。
電源ユニットを2芯(FGなし)で共通化した場合、雷サージは、商用電源ラインに逃がさなければならないが、海外では、回線−AC間においては安全規格上、強化絶縁が求められているので、従来の国内向けの雷サージ保護手段のままでは、サージ電流を電源ラインに逃がすことはできないという問題がある。
本発明は、電話回線と商用電源ラインとの間に、強化絶縁手段を介して、雷サージ保護回路を設けることによって、各国の安全規格を満足した雷サージ保護回路を提供することを目的とする。
本発明は、電話回線に接続される通信ユニットにおいて、回線から入り込む雷サージ電圧/電流から、通信装置を保護する雷サージ保護回路と、上記雷サージ保護回路と商用電源ラインとの間に設けられている強化絶縁素子と、上記強化絶縁素子を介して、雷サージを上記商用電源ラインに逃がす経路とを有する通信ユニットである。
電話回線に接続される通信ユニットにおいて、全仕向地共通の2芯電源ユニットにし、強化絶縁素子を介して、電話回線から入り込む雷サージを電源ラインに逃がすように雷サージ保護回路を構成するので、電源ユニットと通信ユニットとを作り分ける必要がなく、部品の共通化によるコストダウンや、各仕向地へ同時期に発売することができるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
図1は、本発明の一実施例である通信ユニット100を示す図である。
通信ユニット100は、通信装置本体20に接続され、また、アレスタ4、バリスタ5、および強化絶縁素子のコンデンサ6を介して、電源ユニット13に接続されている。
通信ユニット100は、電話回線(Tip1、Ring2)に接続され、アレスタ3と、回線インタフェース回路(NCU)7とを有する。
アレスタ3は、Tip1とRing2との線間に配置されている。なお、アレスタ3は、回線から入り込むノーマルモードの雷サージ電圧/電流から、通信装置を保護する雷サージ保護回路の例である。
回線インタフェース回路(NCU)7は、各国の回線規格を満足するとともに、電話回線上に伝達する信号を、2線4線変換し、受信信号(Rx)9と送信信号(Tx)10とを、通信装置本体20内へ受け渡しする。
電源ユニット13は、2芯でAC100Vから240Vのワイドレンジ入力で世界各国の商用電源に対応し、商用電源ライン11と、バリスタ12と、スイッチング電源部14とを有する。
スイッチング電源部14は、整流/平滑化し、レギュレーションされた直流電圧(DC)15を、通信装置本体20へ供給する。バリスタ12は、商用電源ライン11の間に接続され、電源ライン間の過電圧入力保護用である。
アレスタ4、バリスタ5、コンデンサ6は、電話回線と商用電源ライン11との間に配置されている。アレスタ4は、開放電圧1.2KVのガス封入ガラス管タイプのアレスタであり、バリスタ5は、510Vのセラミックバリスタであり、コンデンサ6は、強化絶縁型のセラミックコンデンサである。
なお、アレスタ4、バリスタ5、コンデンサ6は、電話回線と商用電源ラインとの間に配置される、強化絶縁素子を用いたノーマルモードの雷サージ保護回路の例である。
また、コンデンサ6と、商用電源ライン11とを接続する経路は、強化絶縁素子を介して、雷サージを商用電源ラインに逃がす経路の例である。
次に、電話回線を介して流入する雷サージから通信ユニット100を保護する動作について説明する。
ノーマルモードの雷サージにかかると、Tip1とRing2との線間に配置されているアレスタ3にサージ電圧が印加される。アレスタ3は、ガス封入ガラス管タイプのものやギャップ型、サイリスタ型のシリコンサージアブソーバ等があり、それぞれ特性が異なるが選定条件として、電話回線から来る呼出信号には応答しない開放電圧、またはスイッチング電圧を選ぶ必要がある。本実施例では、アレスタ3は、スイッチング電圧350Vのシリコンサージアブソーバである。
雷サージ電圧が350V以上かかると、シリコンサージアブソーバがオンし、サージ電流を回線に逃がすように保護回路が働く。
次に、コモンモードの雷サージがかかると、電話回線と商用電源ライン11との間に配置されているアレスタ4、バリスタ5、コンデンサ6(強化絶縁素子30)にサージ電圧が印加される。アレスタ4は、開放電圧1.2KVのガス封入ガラス管タイプのアレスタであり、バリスタ5は、510Vのセラミックバリスタであり、コンデンサ6は、強化絶縁型のセラミックコンデンサである。
本来、電話回線からの雷サージを商用電源ライン11に逃がすだけであれば、コンデンサ6を必要としないが、電話回線と商用電源ライン11との間には、強化絶縁が要求される。そこで、安全規格認定(UL/CSA/BSI/SEMKO/SEV/VDE/FIMKO/NEMKO/DEMKO/IMQ)のセラミックコンデンサ6を配置することによって、構造上強化絶縁がとれ、しかも、雷サージを商用電源ライン11に逃がすことができる。
電話回線に接続される通信ユニット100において、雷サージを商用電源ライン11へ逃がす場合は、電話回線と商用電源ライン11との間に、何らかの強化絶縁をとる必要がある。
その強化絶縁の必要な箇所に、安全規格認定品のコンデンサ6を配置することによって、小型で容易に強化絶縁がとれ、しかも、機能的にも雷サージ保護回路が機能するので、利用の可能性は大きい。
100…通信ユニット、
3…アレスタ、
4…アレスタ、
5…バリスタ、
6…コンデンサ、
11…商用電源ライン、
12…バリスタ、
13…電源ユニット、
20…通信装置本体。
3…アレスタ、
4…アレスタ、
5…バリスタ、
6…コンデンサ、
11…商用電源ライン、
12…バリスタ、
13…電源ユニット、
20…通信装置本体。
Claims (1)
- 電話回線に接続される通信ユニットにおいて、
回線から入り込む雷サージ電圧/電流から、通信装置を保護する雷サージ保護回路と;
上記雷サージ保護回路と商用電源ラインとの間に設けられている強化絶縁素子と;
上記強化絶縁素子を介して、雷サージを上記商用電源ラインに逃がす経路と;
を有することを特徴とする通信ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004021257A JP2005217742A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | 通信ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004021257A JP2005217742A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | 通信ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005217742A true JP2005217742A (ja) | 2005-08-11 |
Family
ID=34904957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004021257A Pending JP2005217742A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | 通信ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005217742A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013251190A (ja) * | 2012-06-01 | 2013-12-12 | Jimbo Electric Co Ltd | 調光装置 |
JP2019526223A (ja) * | 2016-12-23 | 2019-09-12 | 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. | インターフェース保護回路および装置インターフェース |
-
2004
- 2004-01-29 JP JP2004021257A patent/JP2005217742A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013251190A (ja) * | 2012-06-01 | 2013-12-12 | Jimbo Electric Co Ltd | 調光装置 |
JP2019526223A (ja) * | 2016-12-23 | 2019-09-12 | 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. | インターフェース保護回路および装置インターフェース |
US11509134B2 (en) | 2016-12-23 | 2022-11-22 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Communication interface protection circuit having transient voltage suppression |
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