本実施形態における弾球遊技機(以下、遊技機という)1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における遊技機1の全体を示す斜視図であり、図2は、上記遊技機1を構成する各部を分解した様子を示す分解説明図である。
図1、2に示すように、遊技機1は、遊技場に設けられる遊技島に固定するための外枠80と、外枠80に取り付けられたベースドア60とを有する。外枠80の前面の左上部及び左下部には、ヒンジ凸部80aが設けられている。また、ベースドア60の前面の左上部及び左下部には、ヒンジ凹部60cが設けられている。そして、ヒンジ凹部60cに、ヒンジ凸部80aが嵌め込まれることにより、外枠80に対して、ベースドア60が開閉可能に取り付けられる。このベースドア60は、遊技機の本体を構成する本体部でもある。
ベースドア60の裏面には、液晶表示装置4をベースドア60の頭上側から、差し入れることが可能なレール部(図示せず)が設けられている。このレール部に液晶表示装置4が差し入れられた状態で、液晶表示装置4は、ベースドア60に取り付けられる。液晶表示装置4は、後述する遊技盤ベース32の透明部材を介して遊技者が視認可能な表示領域を有する表示装置である。なお、液晶表示装置4は、遊技に応じて、表示状態が変化可能な表示手段である。また、液晶表示装置4は、所定の始動条件が成立したときに、特別図柄の可変表示を行う可変表示手段である。具体的には、液晶表示装置4は、始動口6に具備されている始動領域を遊技球が通過したことを条件として、表示領域に特別図柄の可変表示を実行する。特別図柄の可変表示は、始動領域を遊技球が通過したことを条件として抽出される大当たり判定用乱数値などに基づいて、実行される。
上記レール部に液晶表示装置4が差し入れられた状態においては、液晶表示装置4の表示領域は、ベースドア60の開口部60eと対向する位置に配置される。
ベースドア60の前面の上方には、スピーカ50を嵌め込むことが可能な開口部60dが設けられており、この開口部60dに、スピーカ50が嵌め込まれる。
また、ベースドア60の前面の中央には、スペーサ110が取り付けられた遊技盤30aが着脱可能に取り付けられる。このスペーサ110には、電飾用の発光基板や、電飾用のレンズ部材や、遊技球の通路である球通路部などが設けられている。遊技盤30aがベースドア60の前面に取り付けられた状態では、遊技盤30aの遊技領域は、ベースドア60の開口部60eと対向する位置に配置される。遊技盤30aは、遊技盤ベース32と、遊技盤ベース32上に配置された後述する各種の遊技部材(第1遊技球誘導部材3など)とを具備する。遊技盤ベース32の少なくとも一部は、液晶表示装置4の表示領域を正面側から見て視認可能な透明部材で形成されている。
図1に示すように、遊技盤30aの遊技盤ベース32上には、第1遊技球誘導部材3、第2遊技球誘導部材2、一般入賞口5,始動口6と、アウト口7、大入賞口8が設けられている。
第1遊技球誘導部材3及び第2遊技球誘導部材2は、遊技球の流下方向を大きく変化させるものである。第1遊技球誘導部材3は、遊技球が流下可能な遊技領域の上方に位置するように配設され、遊技盤30aの面に対して直角に立設された壁体から構成される。第2遊技球誘導部材2は、当該遊技領域の下方に位置するように配設され、遊技盤30aの面に対して直角に立設された壁体から構成される。
一般入賞口5は、当該一般入賞口5に遊技球が入球すると所定数(例えば、15個)の遊技球(賞球)が払い出されるように構成されている。始動口6は、当該始動口6に遊技球が入球すると大当り判定用の乱数値及び大当り図柄決定用の乱数値などが抽出されるように構成されている。アウト口7は、始動口6や大入賞口8や一般入賞口5などのいずれにも入球しなかった遊技球を受け入れる。大入賞口8は、特定領域(いわゆるVゾーン)と一般領域とを具備し、大当り判定用の乱数値に基づく大当り判定の結果に応じ、所定の設定に従って開閉するように制御される。
ベースドア60の前面の左上部及び左下部には、ヒンジ凹部60f(凹みの様子は図示せず)が設けられており、前面の左中部には、ヒンジ凸部60g(凸の様子は図示せず)が設けられている。また、ガラス枠10の裏面の左上部には、ヒンジ凸部(図示せず)が設けられており、裏面の左中部には、ヒンジ凹部(図示せず)が設けられている。そして、ベースドア60の前面の左上部に設けられたヒンジ凹部60fに、ガラス枠10に設けられたヒンジ凸部が嵌め込まれるとともに、ヒンジ凸部60gに、ガラス枠10に設けられたヒンジ凹部が嵌め込まれることにより、ベースドア60に対して、ガラス枠10が開閉可能に取り付けられる。なお、ベースドア60の前面の左下部に設けられたヒンジ凹部60fに、皿部20の裏面に設けられたヒンジ凸部(図示せず)が嵌め込まれることにより、ベースドア60に対して、皿部20が開閉可能に取り付けられる。このガラス枠10には、遊技盤30aの前面を覆う前面ガラス11がはめ込まれている。
ベースドア60の前面の下方には、皿部20が取り付けられている。この皿部20は、賞球などにより払い出された遊技球などを貯留するための上皿と、上皿から溢れ出た遊技球などを貯留するための下皿などで構成される。
ベースドア60の前面に取り付けられた皿部20の右側には、発射ハンドルユニット40aが取り付けられている。具体的には、この発射ハンドルユニット40aが、ベースドア60の右下方に、係止されることにより、発射ハンドルユニット40aがベースドア60に取り付けられる。なお、ベースドア60の下方の右側には、発射ハンドルユニット40aに設けられた図示しないハーネス(ボリュームスイッチと発射装置82とを接続するためのハーネス)を差し通すための貫通孔60zが設けられている。
ベースドア60の裏面の左側(正面側から見て左側)には、図示しないヒンジ機構を介して、第1ユニット部90が開閉可能に取り付けられている。この第1ユニット部90には、遊技球を貯留するための球タンク、貸球又は賞球用の遊技球の払い出しを行う払出装置、貸球や賞球などの遊技球の通路である遊技球通路などが設けられている。
また、ベースドア60の裏面の右側(正面側から見て右側)には、第2ユニット部100が取り付けられている。この第2ユニット部100には、液晶表示装置4に表示する図柄の表示制御を行う表示制御基板、遊技盤30aの前面などに配設された各種ランプの点灯、点滅制御などを行うランプ制御基板、大当たり判定といった遊技処理全般を制御する主制御基板、貸球、賞球の払い出しに関する制御、及び遊技球の発射に関する制御を行う払出・発射制御基板、各基板の動作に必要な電源を供給する電源基板などが設けられている。
図3は、本実施形態における遊技機1の制御部を示すブロック図である。図3に示すように、遊技機1の制御部は、主制御回路30と副制御回路40と払出・発射制御回路83とにより構成される。
主制御回路30は、メインCPU31と、メインROM34と、メインRAM33と、シリアル通信用IC36とを具備する。
また、主制御回路30には、大入賞口8に具備されている特定領域(Vゾーン)を通過した遊技球の数を計数するためのV・カウントスイッチ28Sと、大入賞口8に具備されている一般領域を通過した遊技球の数を計数するためのカウントスイッチ29Sと、一般入賞口5に遊技球が入賞したことを検出する一般入賞球スイッチ17Sと、普通図柄作動ゲート(図示せず)を遊技球が通過したことを検出する通過球スイッチ7Sと、始動口6に具備されている始動領域を遊技球が通過したことを検出する始動入賞球スイッチ6Sと、始動口6に具備されている1対の羽根を開閉する始動口ソレノイド6aと、大入賞口8の扉を開閉する大入賞口ソレノイド8aと、大入賞口8に入球した遊技球を特定領域と一般領域とに振り分けるシーソーを駆動するシーソーソレノイド8bとが接続されている。
メインCPU31は、後述する「システムタイマ割込処理」(図4(a)を参照)、及び、「メイン処理」(図4(b)を参照)における各処理を行う。
メインCPU31は、上述の始動記憶の数を計数し、計数された当該始動記憶の数をメインRAM33に記憶する。また、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている始動記憶の数が所定の始動記憶数(例えば、4個)となったことを検出する。
メインCPU31は、始動領域を遊技球が通過したことを条件として、大当たりの判定を行う大当たり判定手段である。言い換えると、メインCPU31は、所定の始動条件が成立したとき(始動口6に具備されている始動領域を遊技球が通過したとき)に、遊技者に有利な大当たり遊技状態(特定遊技状態の一例)への移行の判定を行う特定遊技状態判定手段である。具体的には、メインCPU31は、始動入賞球スイッチ6Sにより入力された入力信号を検出したこと(すなわち、始動口6に具備されている始動領域を遊技球が通過したこと)を条件として大当り判定用乱数値を抽出し、抽出された大当り判定用乱数値に基づいて大当り判定(大当たり遊技状態への移行の判定)を行う。
メインCPU31は、液晶表示装置4に表示された特別図柄の可変表示の結果が所定の可変表示結果(例えば、7−7−7を示す表示結果)となった場合(即ち、大当たり遊技状態への移行を行うと判定された場合)に、遊技状態を遊技者に有利な大当たり遊技状態に移行させる遊技制御手段である。
また、メインCPU31は、大当たりの判定結果に基づいて、特別図柄の可変表示を実行させるための可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段である。具体的には、メインCPU31は、始動領域を遊技球が通過した場合、所定の始動条件が成立したとして、大当り判定の結果に基づいて、特別図柄の可変表示を実行させるための可変表示パターンを指示する可変表示パターンコマンド、可変表示の停止図柄を指示するコマンドを生成し、セットする。
メインCPU31は、遊技状態が大当り遊技状態に移行されると、大入賞口8の扉を開閉するように大入賞口ソレノイド8aを制御する。また、メインCPU31は、シーソーを駆動するようにシーソーソレノイド8bを制御する。
メインCPU31は、各スイッチ(一般入賞球スイッチ17SやV・カウントスイッチ28Sやカウントスイッチ29Sなど)により入力された入力信号を検出し、所定数の遊技球を賞球として払い出すように指示するコマンドを生成する。
なお、本実施形態において、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている始動記憶の数を計数する始動記憶数計数手段と、始動記憶の数が所定の始動記憶数となったことを検出する始動記憶数検出手段とを構成する。
メインROM34は、後述する「システムタイマ割込処理」(図4(a)を参照)、及び、「メイン処理」(図4(b)を参照)における各処理を行うためのプログラムなどを記憶している。
メインRAM33は、DRAMなどによって構成され、始動記憶(大当り判定用乱数値を含む)などを記憶する。また、メインRAM33は、メインCPU31によって計数された始動記憶の数を記憶するための始動記憶カウンタを具備する。
なお、本実施形態において、メインRAM33は、始動領域を遊技球が通過したが、当該始動領域への遊技球の通過に対応する特別図柄の可変表示を実行することができないときに、当該特別図柄の可変表示を実行することができる状態となるまで、可変表示結果を決定するための決定情報(後述する大当たり判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値)とともに、当該始動領域への遊技球の通過があったことを始動記憶として記憶する始動記憶手段である。
シリアル通信用IC36は、メインCPU31によりセットされた各コマンドを副制御回路40に出力する。
副制御回路40は、サブCPU41と、サブROM42と、サブRAM43と、画像制御回路45と、音声制御回路46と、ランプ制御回路47とを具備する。
サブCPU41は、主制御回路30から受信した各種コマンドに応じて、画像制御回路45及び音声制御回路46及びランプ制御回路47を制御する。サブCPU41には、遊技者による操作(例えば、押圧操作)が可能な操作手段として、決定ボタン301及び選択ボタン300が接続されている。
サブCPU41は、液晶表示装置4における表示制御を行う表示制御手段である。例えば、サブCPU41は、液晶表示装置4における所定の表示状態(例えば、デモンストレーション演出(以下、デモ演出という)の表示状態)から、遊技に関する情報(例えば、ガイドメニューの表示)の切り換え表示を液晶表示装置4に行わせる情報表示制御手段である。
また、サブCPU41は、決定ボタン301又は選択ボタン300により、所定の操作(決定ボタン301の押圧操作、選択ボタン300の押圧操作)が行われたか否かを判定する操作判定手段である。具体的には、サブCPU41は、遊技状態が所定の遊技が行われていない客待ち状態であることを条件に、上記判定を行う。具体的な説明は、以下の通りである。
例えば、遊技者が、選択ボタン300の押圧操作を行ったときには、選択ボタン300から操作信号がサブCPU41に送られる。遊技者が、決定ボタン301の押圧操作を行ったときには、決定ボタン301から操作信号がサブCPU41に送られる。サブCPU41は、選択ボタン300からの操作信号を受け取った場合には、選択ボタン300の押圧操作が行われたと判定し、決定ボタン301からの操作信号を受け取った場合には、決定ボタン301の押圧操作が行われたと判定する。決定ボタン301の操作、選択ボタン300の操作により、行われる処理の詳細な説明は、後述のステップ310の決定ボタン入力チェック処理、ステップ320の決定ボタン301入力チェック処理にて行う。
サブROM42は、画像制御回路45及び音声制御回路46及びランプ制御回路47を制御するためのプログラムを記憶している。例えば、サブROM42には、画像制御回路45が液晶表示装置4に背景スクロール表示、背景スクロール表示の減速、背景スクロール表示の停止、停止した時点における背景画像の静止表示を行わせるための背景表示パターンが含まれる背景表示データが記憶されている。また、サブROM42には、液晶表示装置4に、デモ演出を表示させるためのデモ演出パターンが含まれるデモ演出データ、ガイドメニューを表示させるためのガイドメニュー表示パターンが含まれるガイドメニュー表示データ、各遊技情報を表示するための遊技情報表示パターンが含まれる遊技情報表示データと、演出画像を表示させるための各種の演出パターンが含まれるデータなどが記憶されている。
サブRAM43は、DRAMなどによって構成され、主制御回路30から受信した各種コマンドを記憶する。
画像制御回路45は、サブCPU41からの指示(主制御回路30から受信したコマンドに対応してサブRAM43の所定の作業領域にセットされた制御データに基づいた指示)に応じて、液晶表示装置4に特別図柄の可変表示などの表示を実行するものであり、各種画像データを記憶する画像データROM54と、サブCPU41からの指示に基づいて、画像データROM54に記憶されている画像データを用いて、特別図柄の可変表示などの表示を実行するためのデータを生成するVDP(Video Display Processor)51と、VDP51により生成された表示画像データをアナログ信号に変換するD/Aコンバータ52と、異常時に各種設定を初期値に戻す初期リセット回路53とを具備する。
ここで、VDP51には、2つのバッファ領域が設けられたVRAM55が接続されている。VDP51は、所定時間(例えば、1/30秒)ごとに送信されるサブCPU41からの指示に基づいて、液晶表示装置4における表示を実行するためのデータを生成する際に、以下の処理を行う。VDP51は、画像データROM54から、所定の画像データを読み出し、VRAM55に展開するとともに、VRAM55から、展開された画像データを読み出す。具体的には、VDP51は、VRAM55に設けられた一方のバッファ領域に対して、展開処理を行い、他方のバッファ領域から、既に展開処理が行われた画像データを読み出す。VDP51は、サブCPU41の指示に基づいて、指示を受信するごとに、展開処理対象のバッファ領域と、読み出し対象のバッファ領域とを切り換える。VDP51は、読み出した画像データを、D/Aコンバータ52を介して、液晶表示装置4に走査させることにより、表示させる。
画像データROM54は、液晶表示装置4の表示画面に背景を表示するための背景画像データ、デモ演出を表示するためのデモ演出画像データ、ガイドメニューを表示するためのガイドメニュー画像データ、各遊技情報(例えば、後述のリーチフロー、リーチ頻度情報など)を表示するための遊技情報画像データを記憶する。ここで、各画像データには、液晶表示装置4の表示画面に各画像を表示させるために必要な複数の画素データ(ドット単位のデータ)が含まれている。
サブCPU41は、液晶表示装置4の表示制御を行う表示制御手段である。例えば、サブCPU41は、遊技状態が、所定の遊技が行われていない客待ち状態のときに、所定の客待ち演出表示(例えば、デモ演出表示)を液晶表示装置4に行わせる演出表示制御手段である。この処理の詳細な説明は、以下の通りである。
サブCPU41は、遊技状態が、所定の遊技が行われていない客待ち状態のときに、デモ演出コマンドを主制御回路30から、受信すると、デモ演出データをセットする。ここでいう客待ち状態とは、例えば、特別図柄の可変表示が行われておらず、大当たり遊技も行われておらず、始動記憶がない状態のことである。サブCPU41は、デモ演出データをサブROM42から読み出しセットした場合、デモ演出データに含まれるデモ演出パターンに基づいて、デモ演出画像データに含まれる各画素データを、それぞれ、所定時間の間に、表示画面上の所定の位置(例えば、液晶表示装置4の表示画面上において、縦方向をY軸、横方向をX軸、所定の位置を原点とした場合におけるX座標、Y座標)に表示させるように、VDP51に指示する。VDP51は、サブCPU41の指示に基づいて、画像データROM54から、デモ演出画像データを読み出し、VRAM55に対する展開処理及び読み出し処理を介して、上記デモ演出画像データに含まれている各画素データを、表示画面上の所定位置に表示させ、サブCPU41は、VDP51に指示するためのデータを経時的に変化させることにより、デモ演出表示を液晶表示装置4に行わせる。
サブCPU41は、液晶表示装置4にてデモ演出表示が行われている場合に、決定ボタン301又は選択ボタン300により、遊技に関する遊技情報の表示を行わせるための操作が行われたことを条件に、複数の遊技情報のうち、いずれかの遊技情報を遊技者が選択可能な状態であることを示すガイドメニューの画像(遊技情報選択画像)を、液晶表示装置4に表示させる遊技情報選択表示制御手段である。この処理の詳細な説明は、以下の通りである。
サブCPU41は、デモ演出データをセットしている場合に、決定ボタン301又は選択ボタン300から、操作信号を受け取ると、ガイドメニュー表示データをセットする。サブCPU41は、ガイドメニュー表示データをセットすると、ガイドメニュー表示データに含まれるガイドメニュー表示パターンに基づいて、ガイドメニュー画像データに含まれる各画素データを、それぞれ、表示画面上の所定の位置に表示させるように、VDP51に指示する。VDP51は、サブCPU41の指示に基づいて、画像データROM54から、ガイドメニュー画像データを読み出し、VRAM55に対する展開処理及び読み出し処理を介して、ガイドメニュー画像データに含まれている各画素データを、表示画面上の所定位置に、表示させることにより、ガイドメニューの表示を液晶表示装置4に行わせる。このガイドメニューの表示においては、遊技情報の名称に対応する項目を示す項目画像と、選択ボタン300及び決定ボタン301の機能を説明するための画像と、所定のキャラクター画像と、が表示される。また、ガイドメニューの表示においては、各項目画像のうちいずれかの項目画像を指し示すカーソル画像と、カーソル画像が指し示す項目名の画像と、その項目に対する簡単なコメントを示すコメント画像とが表示される。
また、サブCPU41は、ガイドメニュー表示データをセットしているときに、選択ボタン300から、操作信号を受け取ると、項目切り換え表示データをセットする。サブCPU41は、項目切り換え表示データをセットした場合には、例えば、カーソル画像の表示位置を、現在指し示す項目画像の下の項目画像を指し示す位置(但し、上の項目画像を指し示す位置であってもよい)に、移動するように、VDP51に指示する。VDP51は、サブCPU41の指示を実行することにより、液晶表示装置4において、カーソル画像の表示位置は、現在指し示す項目画像の位置から、下の項目画像を指し示す位置に、移動される。なお、サブCPU41は、カーソル画像が現在指し示している項目を管理している。
サブCPU41は、液晶表示装置4にてガイドメニューが表示されている場合に、決定ボタン301により、複数の遊技情報のうちいずれかの遊技情報を選択するための操作が行われたときに、選択された上記遊技情報を液晶表示装置4に表示させる遊技情報表示制御手段である。この処理の詳細な説明は、以下の通りである。
サブCPU41は、ガイドメニュー表示データをセットしているときに、決定ボタン301から、操作信号を受け取ると、カーソル画像が現在指し示している項目画像に対応する遊技情報表示データ(例えば、リーチフロー表示データ)をセットする。サブCPU41は、遊技情報表示データに含まれる遊技情報表示パターン(例えば、リーチフロー表示パターン)に基づいて、所定の遊技情報画像データ(例えば、リーチフロー画像データ)に含まれる各画素データを、それぞれ、表示画面上の所定の位置に表示させるように、VDP51に指示する。VDP51は上記指示に基づいて、画像データROM54から、上記所定の遊技情報画像データを読み出す。VDP51が、VRAM55に対する展開処理及び読み出し処理を行うことにより、液晶表示装置4において、上記所定の遊技情報画像データに含まれている各画素データが、表示画面上の所定位置に、表示さされ、所定の遊技情報(例えば、リーチフロー)の表示が行われる。
サブCPU41は、遊技状態に応じて、背景画像を所定方向に移動させる表示である背景スクロール表示を液晶表示装置4に行わせる背景表示制御手段である。サブCPU41は、上記背景スクロール表示において、ガイドメニューを表示するときにおいて表示する背景画像を所定方向に移動する表示を液晶表示装置4に行わせる。例えば、サブCPU41は、可変表示が行われておらず、大当たり遊技も行われていない遊技状態において、ガイドメニューの表示とともに、背景スクロール表示を液晶表示装置4に行わせる。この際、サブCPU41は、背景スクロール表示における背景画像の移動速度を、所定の移動速度にて表示制御を行う。
この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。サブCPU41は、ガイドメニュー表示データをセットした場合には、所定の背景表示データに含まれる背景表示パターンに基づいて、背景表示の指示をVDP51に所定時間ごとに送信するとともに、VDP51に指示するためのデータを経時的に変化させる。画像データROM54に記憶されている背景画像データ内の各画素データは、例えば、上記背景画像データをVRAM55に展開した領域上における所定の座標(例えば、上記領域上において、縦方向をX軸、横方向をY軸、所定の位置を原点とした場合におけるX座標、Y座標)と対応づけられている。例えば、上記背景画像データをVRAM55に展開した領域は、X方向は、XaからXzまでの範囲、Y方向は、YaからYzまでの範囲にあるとする。
サブCPU41は、画像データROM54に記憶されている背景画像データのうち、特定の座標(例えば、X1、Y1)を基準として、所定領域(液晶表示装置4の表示画面領域の広さに対応する領域)に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示する。そして、サブCPU41は、一定時間(例えば、T1)ごとに、液晶表示装置4にて背景スクロール表示が行われるように、VDP51に背景画像表示の指示をする。この場合、サブCPU41は、上述の特定の座標(例えば、X1,Y1)から、上記一定時間ごとにXの値を所定量ずつ増加(又は減少)させ、その結果を示す座標を基準座標として、背景画像データのうちの上記所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示する。
例えば、サブCPU41は、時刻Txのときに、座標(X1、Y1)を基準として、所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示し、サブCPU41は、時刻Tx+T1のときに、座標(X1+X0、Y1)を基準として、所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示し、サブCPU41は、時刻Tx+2*T1のときに、座標(X1+2*X0、Y1)を基準として、所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示する。このようにして、背景表示のための基準座標は、時間の経過に従い、変化する(例えば、X1、X1+X0、X1+2*X0..)。
なお、基準座標のX座標が、Xzを超えた値であるXwとなる場合には、Xw−Xzとされる。また、背景画像の移動速度とは、例えば、(上述の基準座標の変化量)/(予め定められた一定時間)という式で、決められる値である。この実施形態では、一例として、背景画像の移動速度は、所定の移動速度(X0/T1)である。
VDP51が、VRAM55への展開処理及び読み出し処理などを介して、上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、ガイドメニューの表示とともに、所定の移動速度で、背景スクロール表示が行われる。
サブCPU41は、背景スクロール表示において、所定の背景スクロール停止条件が成立したか否かを判定する停止条件判定手段である。サブCPU41は、決定ボタン301により、所定の停止操作が行われた場合、背景スクロール停止条件が成立したと判定する。具体的な説明の一例は、以下のとおりである。
例えば、上述のようにして、液晶表示装置4において、ガイドメニューの表示とともに、背景スクロール表示が行われている場合に、遊技者が、選択ボタン300を押す操作をすることにより、カーソル画像の位置が切り替わる。ここで、遊技者が、所定の項目画像に対応する遊技情報を選択するための決定ボタン301を押す操作を行う。この操作は、背景スクロール表示の停止のための所定の停止操作に対応するものである。決定ボタン301による操作信号は、サブCPU41に送られる。サブCPU41は、液晶表示装置4にて背景スクロール表示が行われている場合(例えば、ガイドメニューが表示されている場合)に、決定ボタン301による操作信号を受け取ったときには、背景スクロール停止条件が成立したと判定する。
サブCPU41は、背景スクロール停止条件が成立したと判定した場合、液晶表示装置4における背景スクロール表示を停止させ、停止した時点における背景画像を静止表示させる背景表示停止制御手段でもある。例えば、サブCPU41は、決定ボタン301により、いずれかの遊技情報を選択するための操作が行われたときに、液晶表示装置4における背景スクロール表示を停止させ、停止した時点における背景画像を静止表示させる。具体的には、サブCPU41は、背景スクロール表示における背景画像の移動速度を、上記所定の移動速度から減速させた後、背景スクロール表示を停止させる。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。
サブCPU41は、上述したようにして、所定の遊技情報表示データをセットすると、背景スクロール表示の減速、停止が行われるように所定時間ごとに背景表示の指示をVDP51に対して行う。具体的には、サブCPU41は、一定時間(例えば、T1)ごとに、液晶表示装置4にて背景スクロール表示が行われるように、VDP51に指示するためのデータを変化させる。この場合、サブCPU41は、所定の遊技情報表示データをセットした時点における基準座標から、上記一定時間ごとにXの値の増加量(又は減少量)が経時的に小さくなるように増加(又は減少)させ、その結果を示す座標を基準座標として、背景画像データのうちの上記所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示する。
例えば、サブCPU41は、所定の遊技情報表示データをセットした時点である時刻Txのときに、座標(X1、Y1)を基準として、背景画像データのうち上記所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示し、時刻Tx+T1のときに、座標(X1+Xα、Y1)を基準として、背景画像データのうち上記所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示し、サブCPU41は、時刻Tx+2*T1のときに、座標(X1+Xα+Xβ、Y1)を基準として、背景画像データのうち上記所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示していく。さらに、サブCPU41は、時刻Tx+3*T1のときに、座標(X1+Xα+Xβ+Xγ、Y1)を基準として、背景画像データのうち上記所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示していく。ここで、Xγの値は、Xβの値より小さく、Xβの値は、Xαの値より小さくなっている。VDP51は、所定時間ごとに送信される上記指示を実行することにより、液晶表示装置4における背景画像スクロール表示における背景画像の移動速度は、所定の移動速度から、時間の経過に従い、減速される。
そして、最終的に、サブCPU41は、時刻に経過にかかわらず、同じ座標(X1+Xα+Xβ+Xγ+..+Xθ(Xθ<Xγ)、Y1)を基準として、背景画像データのうち上記所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示する。VDP51は上記指示を実行することにより、液晶表示装置4における背景画像スクロール表示における背景画像の移動速度は0になり、背景スクロール表示が停止され、背景画像の静止表示が行われる。
なお、サブCPU41は、決定ボタン301により、複数の遊技情報のうちいずれかの遊技情報を選択するための操作が行われたときに、液晶表示装置4における背景スクロール表示を停止させ、停止した時点における背景画像を静止表示させる。具体的には、液晶表示装置4において、ガイドメニュー表示が行われており、カーソル画像が所定の項目画像を指し示している場合に、遊技者が、決定ボタン301の操作を行うと、その操作信号は、サブCPU41に送られる。サブCPU41は、所定の項目画像に対応する遊技情報表示データをセットし、上述したようにして、液晶表示装置4における背景スクロール表示を停止させ、停止した時点における背景画像を静止表示させる。
また、サブCPU41は、情報表示制御機能により、液晶表示装置4に、遊技に関する情報(例えば、ガイドメニュー、各遊技情報など)が表示されているときに、操作判定機能により、決定ボタン301による操作又は選択ボタン300による所定の操作が行われたと判定された場合に、計時を行う計時カウンタを有する。
例えば、計時カウンタは、情報表示制御機能により、液晶表示装置4に、ガイドメニューを表示させたときに、決定ボタン301(又は選択ボタン300)による所定の操作が行われたと判定した場合、決定ボタン301による所定の操作が行われたと判定されてからの時間を計時する。
但し、計時カウンタは、情報表示制御機能により、液晶表示装置4に、遊技に関する情報が表示されたか否かにかかわらず、遊技に関する情報への切り換え表示を行うための決定ボタン301又は選択ボタン300による所定の操作が行われたときから計時を行うようにしてもよい。
また、サブCPU41は、操作判定機能により決定ボタン301又は選択ボタン300による所定の操作が行われたと判定することなく、計時カウンタにより計時された時間が所定時間(例えば、30秒、但し、この時間に限定されず、何秒であってもよい)に達した場合、液晶表示装置4における表示状態(例えば、ガイドメニューの表示が行われている状態)を、所定の表示状態(選択ボタン300又は決定ボタン301により上記所定の操作が行われる前における液晶表示装置4の表示状態、例えば、デモ演出表示が行われている状態)に、復帰させる表示状態制御手段である。この処理の詳細な説明は、後述の決定ボタン入力チェック処理、選択ボタン入力チェック処理で行う。
また、サブCPU41は、所定の始動条件が成立したときには、液晶表示装置4に、遊技に関する情報(例えば、ガイドメニューや遊技情報)が表示されている場合、液晶表示装置4に、上記遊技に関する情報から、特別図柄の可変表示に関する演出画像を表示させる。この処理の具体的な説明の一例は、以下の通りである。
メインCPU31は、所定の始動条件が成立したとき(例えば、始動領域を遊技球が通過した場合など)、可変表示パターンコマンドを生成し、セットする。サブCPU41は、主制御回路30から、可変表示パターンコマンドを受信したとき、デモ演出データ、ガイドメニュー表示データ、項目切り換え表示データ、遊技情報表示データのうち、いずれかがセットされている場合には、それらのデータに代えて、受信した可変表示パターンコマンドに対応する制御データをセットする。
サブCPU41は、セットした制御データに含まれる演出パターンに従った表示を行わせるように、VDP51に指示するためのデータを経時的に変化させる。
VDP51は、所定時間ごとに送信されるサブCPU41の指示を実行することにより、液晶表示装置4においては、例えば、可変表示パターンに対応する演出画像が表示される。
音声制御回路46は、サブCPU41からの制御データに応じて、所定の遊技状態を遊技者に報知する効果音や音声などをスピーカ50から出力させる。
ランプ制御回路47は、サブCPU41からの制御データに応じて、ランプ26を点灯・消灯させる。
払出・発射制御回路83は、一般入賞口5及び大入賞口8などに遊技球が入球したことを条件として出力される主制御回路30からのコマンドに応じて、所定数の遊技球を賞球として払い出す払出装置81、及び、遊技盤30a上の遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置82を制御する。
なお、遊技機1における各処理は、主制御回路30と副制御回路40とにより制御されているが、主制御回路30は、副制御回路40により制御される処理の全部又は一部を処理してもよく、副制御回路40は、主制御回路30により制御される処理の全部又は一部を処理してもよい。
(本実施形態における遊技機の動作)
以下において、本実施形態における遊技機1の動作について説明する。図4(a)は、所定の周期(例えば、2msec)でメイン処理に割り込むように実行されるシステムタイマ割込処理を示すフロー図である。また、図4(b)は、本実施形態における遊技機1のメイン処理を示すフロー図である。
まず、システムタイマ割込処理について、図面を参照しながら説明する。図4(a)に示すように、ステップ100において、メインCPU31は、レジスタに格納されている情報を退避させる。
ステップ110において、メインCPU31は、大当り判定用乱数値などの値を更新する。
ステップ120において、メインCPU31は、スイッチ入力検出処理を行う。スイッチ入力検出処理の具体的な説明は、以下に示す通りである。図5は、本実施形態におけるスイッチ入力検出処理を示すフロー図である。
ステップ121において、メインCPU31は、V・カウントスイッチ28S、カウントスイッチ29S、始動入賞球スイッチ6S及び一般入賞球スイッチ18Sなどにより入力された入力信号を検出する。
ステップ122において、メインCPU31は、特別図柄関連スイッチ処理を実行する。特別図柄関連スイッチ処理の具体的な説明は、以下に示す通りである。図6は、本実施形態における特別図柄関連スイッチ処理を示すフロー図である。
ステップ122−1において、メインCPU31は、カウントスイッチ29Sにより入力された入力信号を検出する。また、メインCPU31は、入力信号が検出された場合にはステップ122−2の処理に移り、入力信号が検出されなかった場合にはステップ122−3の処理に移る。
ステップ122−2において、メインCPU31は、大当り遊技状態における1回のラウンド中に大入賞口8に入球した遊技球の数を計数する。なお、1回のラウンドとは、大入賞口8が開状態となってから所定の時間(例えば、29.5秒)が経過するまで、又は、大入賞口8が開状態となってから所定数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口8に入球するまでの期間のことである。
ステップ122−3において、メインCPU31は、V・カウントスイッチ28Sにより入力された入力信号を検出する。また、メインCPU31は、入力信号が検出された場合にはステップ122−4の処理に移り、入力信号が検出されなかった場合にはステップ122−5の処理に移る。
ステップ122−4において、メインCPU31は、大当り遊技状態における1回のラウンド中に特定領域を遊技球が通過したことを検出するとともに、大入賞口8に入球した遊技球の数を計数する。
ステップ122−5において、メインCPU31は、始動口6に設けられた始動入賞球スイッチ6Sにより入力された入力信号を検出する。また、メインCPU31は、入力信号が検出された場合にはステップ122−6の処理に移り、入力信号が検出されなかった場合には特別図柄関連スイッチ入力処理を終了する。
ステップ122−6において、メインCPU31は、始動口検出時処理を実行する。具体的には、メインCPU31は、始動記憶カウンタの値を確認し、上記値が3以下の場合には、始動記憶カウンタの値(メインRAM33に記憶されている始動記憶の数)に“1”を加算し、大当り判定用乱数値と大当り図柄決定用の乱数値とを抽出し、メインRAM33の所定の記憶領域に始動記憶として記憶する。
ステップ130において、メインCPU31は、可変表示されている普通図柄や特別図柄の残り可変表示時間、開状態にある始動口6や大入賞口8の残り開放時間などを更新する。
ステップ140において、メインCPU31は、賞球として払い出された遊技球の数や大当りの発生などの遊技情報を、遊技場に設置されているホールコンピュータに出力する。
ステップ150において、メインCPU31は、始動口6や大入賞口8を駆動するソレノイドなどを駆動する信号を出力する。
ステップ160において、メインCPU31は、特別図柄の停止図柄を指示するコマンド、セットした特別図柄の可変表示パターンなどを指示する可変表示パターンコマンドを副制御回路40に出力する。
ステップ170において、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている始動記憶の数を液晶表示装置4の所定領域に表示するように指示するコマンドを出力し、球切れや下皿満タンなどのエラーを所定のランプに表示するように指示するコマンドを出力する。
ステップ180において、メインCPU31は、遊技球が入球した入賞口の種類(一般入賞口5や大入賞口8など)に応じて、所定の遊技球を賞球として払い出すように指示するコマンドを払出・発射制御回路83に出力する。
ステップ190において、メインCPU31は、ステップ100で退避した情報をレジスタに復帰させる。
次に、メイン処理について、図面を参照しながら説明する。図4(b)に示すように、ステップ10において、メインCPU31は、遊技機1における各種設定を、前回電源断となった際の設定に復帰するか、若しくは初期化する。
ステップ20において、メインCPU31は、特別図柄制御処理を実行する。特別図柄制御処理の具体的な説明は、以下の通りである。図7は、特別図柄制御処理を示すフロー図である。
ステップ20−1において、メインCPU31は、制御状態フラグをロードする処理を実行する。なお、制御状態フラグとは、特別図柄ゲームにおける遊技の状態を示すフラグであり、メインCPU31は、この制御状態フラグに基づいて、ステップ20−2乃至ステップ20−10における各処理を実行するか否か判別する。
ステップ20−2において、メインCPU31は、特別図柄記憶チェック処理を行う。特別図柄記憶チェック処理の具体的な説明は、以下の通りである。図8は、本実施形態における特別図柄記憶チェック処理を示すフロー図である。
ステップ20−2−1において、メインCPU31は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)であるか否か確認する。また、メインCPU31は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)である場合には、ステップ20−2−2の処理に移り、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)でない場合には、特別図柄制御処理における処理を終了する。
ステップ20−2−2において、メインCPU31は、始動記憶の数が“0”であるか否か確認する。また、メインCPU31は、始動記憶の数が“0”である場合にはステップ20−2−3の処理に移り、始動記憶の数が“0”でない場合にはステップ20−2−4の処理に移る。
ステップ20−2−3において、メインCPU31は、デモ演出表示を実行するように指示するデモ演出コマンドを生成し、セットする。なお、このデモ演出コマンドは、遊技状態が客待ち状態(特別図柄の可変表示の動作が行われておらず、大当たり遊技も行われておらず、始動記憶がない状態)の場合に、生成される。
ステップ20−2−4において、メインCPU31は、特別図柄可変表示時間管理を示す値(01)を制御状態フラグにセットする。
ステップ20−2−5において、メインCPU31は、始動記憶に含まれる大当り判定用乱数値に基づいて大当り判定を行う。
ステップ20−2−6において、メインCPU31は、大当り判定の結果が遊技状態を大当り遊技状態に移行させるものであるか否か確認する。また、メインCPU31は、大当り判定の結果が遊技状態を大当り遊技状態に移行させるものである場合には、ステップ20−2−8の処理に移り、大当り判定の結果が遊技状態を大当り遊技状態に移行させるものでない場合には、ステップ20−2−7の処理に移る。
ステップ20−2−7において、メインCPU31は、所定の乱数値に基づいてはずれ図柄を決定する。
具体的には、メインCPU31は、リーチ判定用の乱数から抽出された乱数値に基づいて、特別図柄の可変表示においてリーチ(リーチ変動表示など)を実行するか否か決定する。また、メインCPU31は、特別図柄の可変表示においてリーチ(リーチ変動表示など)を実行する場合には、リーチ図柄決定用の乱数から抽出された乱数値に基づいて「左」及び「右」の図柄を決定し、中はずれ図柄決定用の乱数から抽出された乱数値に基づいて「中」の図柄を決定する。さらに、メインCPU31は、特別図柄の可変表示においてリーチを実行しない場合には、「左」・「中」・「右」にそれぞれ対応するはずれ図柄決定用の乱数から抽出された乱数値に基づいて、「左」・「中」・「右」の図柄を決定する。
ステップ20−2−8において、メインCPU31は、始動記憶に含まれる大当り図柄決定用乱数値に基づいて大当り図柄(「左」・「中」・「右」)を決定する。
ステップ20−2−9において、メインCPU31は、特別図柄の可変表示パターンの決定処理を行う。具体的には、メインCPU31は、乱数発生器により0から99の範囲で発生した乱数のうち、一の乱数値を抽出する。そして、メインCPU31は、抽出した乱数値と、図9に示す可変表示パターン選択テーブルとを比較して、特別図柄の可変表示パターンを決定する。
例えば、メインCPU31は、大当り判定の結果が遊技状態を大当り遊技状態に移行させるものでなく、かつ、特別図柄の可変表示においてリーチを実行しない場合には、「通常変動」を特別図柄の可変表示パターンとして決定する。また、メインCPU31は、大当り判定の結果が遊技状態を大当り遊技状態に移行させるものでなく、かつ、特別図柄の可変表示においてリーチを実行する場合には、抽出した乱数値が0から69の範囲に含まれるとき、「ノーマルリーチ」を特別図柄の可変表示パターンとして決定し、抽出した乱数値が70から99の範囲に含まれるとき、「スーパーリーチ」を特別図柄の可変表示パターンとして決定する。また、メインCPU31は、大当り判定の結果が遊技状態を大当り遊技状態に移行するものである場合には、抽出した乱数値が0から39の範囲に含まれるとき、「ノーマルリーチ当り」を特別図柄の可変表示パターンとして決定し、抽出した乱数値が40から94の範囲に含まれるとき、「スーパーリーチ当り」を特別図柄の可変表示パターンとして決定し、抽出した乱数値が95から99の範囲に含まれるとき、「全回転」を特別図柄の可変表示パターンとして決定する。
各可変表示パターンに基づいて行われる特別図柄の可変表示については、例えば、以下の通りである。特別図柄の可変表示パターンが「通常変動」の場合、特別図柄の可変表示においては、「左」・「中」・「右」の特別図柄の変動表示が開始してから10秒後に上記変動表示の停止が行われる。特別図柄の可変表示パターンが「ノーマルリーチ、ノーマルリーチ当たり」の場合、特別図柄の可変表示においては、「左」・「中」・「右」の特別図柄の変動表示が開始してから8秒後に、例えば、「左」・「右」の特別図柄の変動表示の停止が行われ、その5秒後に、例えば、「中」の特別図柄の変動表示の停止が行われる。特別図柄の可変表示パターンが「スーパーリーチ、スーパーリーチ当たり」の場合、特別図柄の可変表示においては、「左」・「中」・「右」の特別図柄の変動表示が開始してから8秒後に、例えば、「左」・「右」の特別図柄の変動表示の停止が行われ、その5秒後に、例えば、一時的に、「中」の特別図柄の変動表示の停止が行われ、その後、5秒間、再度「中」の特別図柄の変動表示が行われ、その後、「中」の特別図柄の変動表示の停止が行われる。特別図柄の可変表示パターンが「全回転」の場合、特別図柄の可変表示においては、「左」・「中」・「右」の特別図柄の変動表示が開始してから15秒間、「左」の特別図柄と「中」の特別図柄と「右」の特別図柄とを同じ図柄に揃えながら変動表示が行われ、その後、特別図柄の変動表示の停止が行われる。そして、メインCPU31は、特別図柄の停止図柄を指示する停止図柄コマンドや当該特別図柄の可変表示パターンを指示する可変表示パターンコマンド(例えば、図9に示すように、可変表示パターンが「通常変動」の場合、「00」など)などをセットする。
ステップ20−2−10において、メインCPU31は、ステップ20−2−9で決定された可変表示パターンに対応する可変表示時間を待ち時間タイマにセットする。
ステップ20−2−11において、メインCPU31は、今回の特別図柄の可変表示に用いられた乱数値などを、所定の記憶領域から消去する。
ステップ20−3において、メインCPU31は、制御状態フラグが特別図柄可変表示時間管理処理を示す値(01)であり、可変表示時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”である場合に、特別図柄表示時間管理処理を示す値(02)を制御状態フラグにセットするとともに、確定後待ち時間(例えば、1秒)を待ち時間タイマにセットする。
ステップ20−4において、メインCPU31は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02)であり、確定後待ち時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”であり、ステップ20−2−5で行われた大当り判定の結果が遊技状態を大当り遊技状態に移行させるものである場合には、大当り開始インターバル管理処理を示す値(03)を制御状態フラグにセットするとともに、大当り開始インターバルに対応する時間(例えば、10秒)を待ち時間タイマにセットする。ここで、メインCPU31は、大当り遊技開始コマンドを生成し、セットする。また、メインCPU31は、ステップ20−2−5で行われた大当り判定の結果が遊技状態を大当り遊技状態に移行させるものでない場合(ハズレの場合)には、特別図柄ゲーム終了処理を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。
ステップ20−5において、メインCPU31は、制御状態フラグが大当り開始インターバル管理処理を示す値(03)であり、大当り開始インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”である場合には、大入賞口8を開放するように大入賞口ソレノイド8aを制御する。メインCPU31は、大入賞口開放中処理を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、開放上限時間(例えば、30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。
ステップ20−6において、メインCPU31は、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04)である場合に、開放上限時間がセットされた大入賞口時間タイマの値が“0”であるという条件、又は、大入賞口8に遊技球が10個以上入球したという条件のうち、いずれかの条件が成立しているか否か確認する。また、メインCPU31は、上述の条件のうち、いずれかの条件が成立している場合には、大入賞口8を閉じるように大入賞口ソレノイド8aを制御する。さらに、メインCPU31は、大入賞口内残留球監視処理を示す値(05)を制御状態フラグにセットするとともに、大入賞口内残留球監視時間(例えば、1秒)を待ち時間タイマにセットする。
ステップ20−7において、メインCPU31は、制御状態フラグが大入賞口内残留球監視処理を示す値(05)であり、大入賞口内残留球監視時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”である場合には、大入賞口8に具備されている特定領域を遊技球が通過しなかったという条件、又は、大入賞口開放回数カウンタの値が“15”以上(最終ラウンド)であるという条件のうち、いずれかの条件が成立しているか否か確認する。なお、大入賞口開放回数カウンタとは、大当り遊技状態におけるラウンド数をカウントするものである。また、メインCPU31は、上述の条件のうち、いずれかの条件が成立している場合には、大当り終了インターバル処理を示す値(07)を制御状態フラグにセットするとともに、大当り終了インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。さらに、メインCPU31は、上述の条件のうち、いずれの条件も成立していない場合には、大入賞口開放待ち時間管理処理を示す値(06)を制御状態フラグにセットするとともに、ラウンド間インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。
ステップ20−8において、メインCPU31は、制御状態フラグが大入賞口開放待ち時間処理を示す値(06)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”である場合には、大入賞口開放回数カウンタの値に“1”を加算する。また、メインCPU31は、大入賞口開放中処理を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、開放上限時間(例えば、30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。
ステップ20−9において、メインCPU31は、制御状態フラグが大当り終了インターバル処理を示す値(07)であり、大当り終了インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”である場合には、特別図柄ゲーム終了処理を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。また、メインCPU31は、大当たり遊技終了コマンドを生成し、セットする。また、メインCPU31は、所定の確率変動条件が成立している場合には、高確率フラグをセットする。なお、高確率フラグとは、遊技状態が確率変動状態であるか否か判別するためのフラグである。
ステップ20−10において、メインCPU31は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(08)である場合に、始動記憶の数から“1”を減算する。また、メインCPU31は、特別図柄記憶領域(“1”〜“4”)にそれぞれ記憶されているデータを、それぞれ特別図柄記憶領域(“0”〜“3”)にシフトさせるとともに、特別図柄記憶チェック処理を示す値(00)を制御状態フラグにセットする。なお、特別図柄記憶領域とは、メインRAM33に具備され、遊技球が始動領域を通過したことを条件として抽出される大当り判定用乱数値などが、特別図柄記憶領域“1”から順に記憶される始動記憶領域である。また、特別図柄記憶領域(“1”〜“4”)に記憶されている大当り判定用乱数値などは、上述の始動記憶に相当し、特別図柄記憶領域“0”に記憶されている大当り判定用の乱数値などは、ステップ20−2−5における大当り判定などに用いられるものである。
ステップ30において、メインCPU31は、普通図柄に関する各処理を実行する。具体的には、メインCPU31は、普通図柄作動ゲート(図示せず)を遊技球が通過したことを条件として抽出される乱数値に基づいて普通当り判定を行い、この普通当り判定の結果に基づいて、普通図柄の可変表示を実行するように指示するコマンドを生成し、セットする。
ステップ40において、メインCPU31は、特別図柄の可変表示パターンを決定するための乱数などの値を更新する。
なお、メインCPU31は、上述のステップ20からステップ40までの処理を繰り返し行う。
次に、本実施形態における副制御回路40のメイン処理、所定の周期(例えば、2msec)でメイン処理に割り込むように実行されるシステムタイマ割込処理、主制御回路30からのコマンド受信を契機としてメイン処理に割込むように実行されるコマンド受信処理について説明する。図10は、本実施形態の副制御回路40のメイン処理を示すフロー図であり、図11は、本実施形態の副制御回路40のコマンド受信処理を示すフロー図であり、図12は、本実施形態のシステムタイマ割込処理を示すフロー図である。
先ず、コマンド受信処理について図11を参照しながら、説明する。このコマンド受信処理は、主制御回路30からコマンドを副制御回路40が受信する毎に行われる。
ステップ400においては、サブCPU41は、受信したコマンドが、主制御回路30からのデモ演出コマンドであるか否かを確認する。サブCPU41は、受信したコマンドがデモ演出コマンドである場合には、ステップ410の処理に移り、受信したコマンドがデモ演出コマンドでない場合には、ステップ420の処理に移る。
ステップ410においては、サブCPU41は、デモ表示中フラグを1にセットするとともに、デモ演出データをセットする。なお、デモ表示中フラグとは、デモ演出表示が行われている場合に、1にセットされるフラグであり、具体的には、デモ演出データがセットされた場合に、1にセットされる。
ここで、サブCPU41は、デモ表示中フラグを1にセットすると、後述するステップ210の画像表示制御処理において、デモ演出データに含まれるデモ演出パターンに従ったデモ演出表示を行うように、VDP51に指示するためのデータを経時的に変化させる。VDP51は、所定時間ごとに送信される上記指示を実行することにより、液晶表示装置4に、デモ演出を表示させる。デモ演出表示の一例を図13に示す。サブCPU41がデモ演出コマンドを受信した直後には、液晶表示装置4には、図13(a)に示す画像が表示される。そして、サブCPU41がデモ演出コマンドを受信してから30秒が経過すると、液晶表示装置4には、図13(b)乃至図13(e)に示すデモ演出が表示され、図13(e)に示すデモ演出で静止する。
ステップ420においては、サブCPU41は、受信したコマンドが可変表示パターンコマンドであるか否かを確認する。サブCPU41は、受信したコマンドが可変表示パターンコマンドである場合には、ステップ430の処理に移り、受信したコマンドが可変表示パターンコマンドでない場合には、ステップ450の処理に移る。
ステップ430において、サブCPU41は、デモ表示中フラグを0にセットする。
ステップ440において、受信した可変表示パターンに対応する制御データ(図9に示す「00」から「05」のうちのいずれかのデータに対応する制御データ)をセットする。
ステップ450において、サブCPU41は、受信したコマンド(例えば、大当りの開始を演出するように指示する大当り遊技開始コマンドなど)に対応してサブRAM43の所定の作業領域に制御データをセットする。
次に、本実施形態の副制御回路40のシステムタイマ割込処理について、図12を参照しながら説明する。ステップ300において、サブCPU41は、レジスタに格納されている情報を退避させる。
ステップ310において、サブCPU41は、選択ボタン入力チェック処理を行う。この選択ボタン入力チェック処理の具体的な説明は、以下の通りである。図14は、選択ボタン入力チェック処理を示すフロー図である。
ステップ310−1において、サブCPU41は、選択ボタン300の入力があったか否かを確認する。具体的には、サブCPU41は、選択ボタン300から、選択ボタン300の操作(例えば、押圧操作)を示す操作信号を受け取ったか否かを確認する。サブCPU41は、選択ボタン300の入力があった場合には、ステップ310−2の処理に移り、選択ボタン300の入力がない場合には、ステップ310−9の処理に移る。
ステップ310−2においては、サブCPU41は、デモ表示中フラグが1にセットされているか否かを確認する。サブCPU41は、デモ表示中フラグが1にセットされている場合には、ステップ310−3の処理に移り、デモ表示中フラグが1にセットされていない場合には、選択ボタン入力チェック処理を終了する。
ステップ310−3においては、サブCPU41は、計時タイマの値を、30秒にセットする。これにより、例えば、ガイドメニューが表示された状態で、選択ボタン300により操作が行われた場合(ステップ310−1のおけるYESの判定)に、本ステップにより、計時タイマは、計時を行うといえる。
また、デモ演出表示が行われている場合に、選択ボタン300による操作が行われると、ステップ310−5により、デモ演出表示がガイドメニュー表示(遊技に関する情報)に切り換えられるので、上記選択ボタン300による操作は、遊技に関する情報への切り換え表示を行うための操作といえる。このため、計時タイマは、遊技に関する情報への切り換え表示を行うための選択ボタン300による操作が行われたときから、計時を開始するということもできる。ここでは、計時タイマは、カウントダウン方式で、計時処理を行う。但し、計時タイマは、カウントアップ方式で、計時処理を行うようにしてもよい。また、計時タイマにセットされる値も、30秒に限定されず、他の値でもよい(後述のステップ320−3も同じ)。
ステップ310−4においては、サブCPU41は、液晶表示装置4において、デモ演出表示中否かを確認する。ここでいうデモ演出表示中には、サブCPU41がデモ演出コマンドを受信してから30秒の間も含まれ、後述のステップ310−10、ステップ320−4、ステップ320−12の処理の場合も同様である。
具体的には、サブCPU41は、デモ演出データがセットされている場合には、デモ演出表示中と判断し、デモ演出データがセットされていない場合には、デモ演出表示中でないと判断する。サブCPU41は、液晶表示装置4において、デモ演出表示中である場合には、ステップ310−5の処理に移り、デモ演出表示中でない場合には、ステップ310−6の処理に移る。
ステップ310−5においては、サブCPU41は、ガイドメニュー表示データをセットする。サブCPU41は、ガイドメニュー表示データをセットすると、後述するステップ210の画像表示制御処理において、ガイドメニュー表示データに含まれるガイドメニュー表示パターンに従ったガイドメニュー表示を行うように、VDP51に指示する。VDP51は、上記指示を実行することにより、液晶表示装置4に、ガイドメニューを表示させる。この結果、上述したようにして、液晶表示装置4において、各項目画像のうちいずれかの項目画像を指し示すカーソル画像と、カーソル画像が指し示す項目名の画像と、その項目に対する簡単なコメントを示すコメント画像とが表示される。
また、サブCPU41が、上述した背景スクロール表示の制御を行うことにより、液晶表示装置4において、背景画像のスクロール表示が行われる。
ステップ310−6においては、サブCPU41は、液晶表示装置4において、ガイドメニュー表示中か否かを確認する。具体的には、サブCPU41は、ガイドメニュー表示データ又は項目切り換え表示データがセットされている場合には、ガイドメニュー表示中と判断し、ガイドメニュー表示データ、項目切り換え表示データのいずれもがセットされていない場合には、ガイドメニュー表示中でないと判断する。サブCPU41は、液晶表示装置4において、ガイドメニュー表示中である場合には、ステップ310−7の処理に移り、ガイドメニュー表示中でない場合には、ステップ310−8の処理に移る。
ステップ310−7においては、サブCPU41は、項目切り換え表示データをセットする。サブCPU41は、ガイドメニュー表示データをセットしているときに、選択ボタン300から、操作信号を受け取ると、例えば、カーソル画像の表示位置を、現在指し示す項目画像の下の項目画像を指し示す位置に、移動するように、VDP51に指示する。VDP51が指示を実行することにより、液晶表示装置4において、カーソル画像の表示位置は、現在指し示す項目画像の位置から、下の項目画像を指し示す位置に、移動される。
ステップ310−8においては、サブCPU41は、表示中の遊技情報に応じて、項目切り換え表示データをセットする。例えば、後述する図18に示すようなリーチフローの遊技情報が表示されている場合、選択ボタン300から、操作信号を受け取ると、例えば、カーソル画像の表示位置を、現在指し示す項目画像(大筒花火)の下の項目画像(連発早打ち)を指し示す位置に、移動するように、VDP51に指示する。VDP51が指示を実行することにより、液晶表示装置4において、カーソル画像の表示位置は、現在指し示す項目画像(大筒花火)の位置から、下の項目画像(連発早打ち)を指し示す位置に、移動される。
一方、後述する図20に示すような当日の大当たり確率の遊技情報が表示されている場合、選択ボタン300は、表示中の項目を選択する機能を有しないので、サブCPU41は、項目切り換え表示データをセットしない。
ステップ310−5,ステップ310−7の処理、後述するステップ210の処理により、液晶表示装置4にて行われる表示の一例を図15(a)乃至図15(c)に示す。図15(a)乃至図15(c)においては、6つの項目画像として、デモ表示に戻るための項目画像、大当たり間情報(遊技情報)に対応する項目画像、リーチ頻度情報(遊技情報)に対応する項目画像、リーチフロー(遊技情報)に対応する項目画像、大当たり図柄(遊技情報)に対応する項目画像、当日の大当たり確率(遊技情報)に対応する項目画像が表示される。
大当たり間情報(遊技情報)には、大当たり間の可変表示の回数(ゲーム数)、大当たり時の図柄、大当たり時のリーチ態様などが含まれる。リーチ頻度情報(遊技情報)には、スーパーリーチの回数や出現率(出現割合)、信頼度が含まれる。リーチフロー(遊技情報)には、リーチフローや各リーチの期待度などが含まれる。大当たり図柄(遊技情報)には、確変大当たり図柄や通常大当たり図柄などが含まれる。当日の大当たり確率(遊技情報)には、当日の通常遊技状態における大当たりの当選確率、確変遊技状態における大当たりの当選確率などが含まれる。そして、図15(a)乃至図15(b)においては、一例として、リーチフロー(遊技情報)に対応する項目画像を指し示すカーソル画像と、リーチフローという項目名の画像と、その項目に対する簡単なコメントを示すコメント画像が表示される。例えば、図15(b)における表示において、選択ボタン300が5回押されると、図15(c)に示すリーチ頻度情報(遊技情報)に対応する項目画像を指し示すカーソル画像と、リーチフローという項目名の画像と、その項目に対する簡単なコメントを示すコメント画像が表示される。
また、図15(a)乃至図15(c)においては、選択ボタン300及び決定ボタン301の機能を説明するための画像が表示される。ここで、枠で囲まれた選択という文字画像の下に、選択という文字画像が表示されている状態は、選択ボタン300が有効である状態、即ち、選択ボタン300を押すと、カーソル画像が移動可能な状態(表示中の項目を選択可能な状態)である。また、枠で囲まれた決定という文字画像の下に、決定という文字画像が表示されている状態は、決定ボタン301は決定機能を有すること、即ち、決定ボタン301を押すと、カーソル画像が指し示す項目画像に対応する遊技情報が表示されることを示す。枠で囲まれた決定という文字画像の下に、戻るという文字画像が表示されている状態は、決定ボタン301は、戻り機能を有すること、即ち、決定ボタン301を押すと、現在の表示に移行する前の表示に戻ることを示す。
また、図15(a)乃至図15(c)においては、背景スクロール表示として、花火という画像が右から左に移動する様子が示されている。
ステップ310−9においては、サブCPU41は、デモ表示中フラグが1にセットされているか否かを確認する。サブCPU41は、デモ表示中フラグが1にセットされている場合には、ステップ310−10の処理に移り、デモ表示中フラグが1にセットされていない場合には、選択ボタン入力チェック処理を終了する。
ステップ310−10においては、サブCPU41は、液晶表示装置4において、デモ演出表示中否かを確認する。サブCPU41は、液晶表示装置4において、デモ演出表示中でない場合には、ステップ310−11の処理に移り、デモ演出表示中の場合には、選択ボタン入力チェック処理を終了する。
ステップ310−11において、サブCPU41は、計時タイマの値が0であるか否かを確認する。サブCPU41は、計時タイマの値が0でない場合には、選択ボタン入力チェック処理を終了する。これにより、ステップ310−3で、計時タイマの値がセットされてから、選択ボタン300の入力がない場合には、計時タイマの値が0になるまで、ステップ310ー11の処理が行われる。一方、サブCPU41は、計時タイマの値が0である場合には、ステップ310−12の処理に移る。
ステップ310−12において、サブCPU41は、デモ演出データのセットを行う。この処理により、ステップ410と同じようにして、液晶表示装置4において、デモ演出の表示が行われるので、計時タイマにセットされた値に対応する時間の間、選択ボタン300の入力がない場合には、液晶表示装置4における表示は、ガイドメニューの表示から、デモ演出の表示に戻されるといえる。
ステップ320において、サブCPU41は、決定ボタン入力チェック処理を行う。この決定ボタン入力チェック処理の具体的な説明は、以下の通りである。図16は、決定ボタン入力チェック処理を示すフロー図である。
ステップ320−1において、サブCPU41は、決定ボタン301の入力があったか否かを確認する。具体的には、サブCPU41は、決定ボタン301から、決定ボタン301の操作を示す操作信号を受け取ったか否かを確認する。サブCPU41は、決定ボタン301の入力があった場合には、ステップ320−2の処理に移り、決定ボタン301の入力がない場合には、ステップ320−11の処理に移る。
ステップ320−2においては、サブCPU41は、デモ表示中フラグが1にセットされているか否かを確認する。サブCPU41は、デモ表示中フラグが1にセットされている場合には、ステップ320−3の処理に移り、デモ表示中フラグが1にセットされていない場合には、決定ボタン入力チェック処理を終了する。
ステップ320−3においては、サブCPU41は、計時タイマの値を、30秒にセットする。これにより、例えば、ガイドメニューが表示された状態で、決定ボタン301により操作が行われた場合(ステップ320−1のおけるYESの判定)に、本ステップにより、計時タイマは、計時を行うといえる。
また、デモ演出表示が行われている場合に、決定ボタン301による操作が行われると、ステップ320−5により、デモ演出表示がガイドメニュー表示(遊技に関する情報)に切り換えられるので、決定ボタン301による操作は、遊技に関する情報への切り換え表示を行うための操作といえる。このため、計時タイマは、遊技に関する情報への切り換え表示を行うための決定ボタン301による操作が行われたときから、計時を開始するということもできる。
ステップ320−4においては、サブCPU41は、液晶表示装置4において、デモ演出表示中であるか否かを確認する。サブCPU41は、液晶表示装置4において、デモ演出表示中である場合には、ステップ320−5の処理に移り、デモ演出表示中でない場合には、ステップ320−6の処理に移る。
ステップ320−5においては、サブCPU41は、ガイドメニュー表示データをセットする。この処理の詳細な説明は、上述のステップ310−5の処理と同様なので、省略する。
ステップ320−6においては、サブCPU41は、液晶表示装置4において、ガイドメニュー表示中か否かを確認する。具体的には、サブCPU41は、項目切り換え表示データをセットしている場合には、ガイドメニュー表示中と判断し、項目切り換え表示データがセットされていない場合には、ガイドメニュー表示中でないと判断する。サブCPU41は、液晶表示装置4において、ガイドメニュー表示中である場合には、ステップ320−7の処理に移り、ガイドメニュー表示中でない場合には、ステップ320−9の処理に移る。
ステップ320−7においては、サブCPU41は、カーソル画像が現在指し示している項目に対応する遊技情報表示データをセットする。サブCPU41は、遊技情報表示データをセットすると、後述するステップ210の画像表示制御処理において、遊技情報表示データに含まれる遊技情報表示パターンに従った表示を行うように、VDP51に指示するためのデータを経時的に変化させる。VDP51は、所定時間ごとに送信される上記指示を実行することにより、液晶表示装置4に、遊技情報を表示させる。
ステップ320−8においては、サブCPU41は、上述した背景スクロール表示の減速、停止の制御を行うことにより、液晶表示装置4において、背景画像のスクロール表示の減速、停止が行われる。
ステップ320−7,ステップ320−8の処理、後述するステップ210の処理により、液晶表示装置4にて行われる表示の一例を図15(d)に示す。例えば、図15(c)に示すように、カーソル画像がリーチ頻度情報の項目画像を指し示しているときに、決定ボタン301が押されると、図15(d)に示すように、液晶表示装置4にて、遊技情報として、リーチ頻度情報の内容が表示される。このリーチ頻度情報の表示においては、総可変表示回数(回転数)、リーチ種類、各リーチの回数、各リーチの出現割合、各リーチの信頼度が表示される。また、図15(d)においては、選択ボタン300は、この表示における項目を選択する機能を有すること、決定ボタン301は決定機能を有することが表示される。
また、図15(c)に示す背景画像の表示において、背景スクロール表示の減速処理が行われた後、図15(d)に示す背景画像においては、背景スクロール表示が停止され、停止した時点における背景画像が静止表示されている。
また、ガイドメニュー表示において、カーソル画像が大当たり間情報の項目画像を指し示しているときに、決定ボタン301が押されると、図17に示すように、液晶表示装置4にて、遊技情報として、大当たり間情報の内容が表示される。この大当たり間情報の表示においては、先ず、図17(a)に示す表示が行われる。図17(a)に示す表示においては、今日、昨日、一昨日における確変大当たりの回数、通常大当たりの回数、可変表示の総回数(総回転数)が表示され、選択ボタン300は、この表示における項目を選択する機能を有すること、決定ボタン301は決定機能を有することが表示される。この表示において、選択ボタン301が押されると、項目画像(今日、昨日、一昨日のいずれか)を指し示すカーソル画像の位置が移動する。カーソル画像が今日、昨日、一昨日という項目画像のうち、いずれかを指しているときに、決定ボタン301が押されると、カーソル画像が指している項目画像に対応する遊技情報が表示される。なお、カーソル画像が戻りという項目画像を指しているときに、決定ボタン301が押されると、ガイドメニューの表示に戻る。図17(b)は、カーソル画像が今日という項目画像を指しているときに、決定ボタン301が押された場合に表示される遊技情報の内容である。この表示においては、各大当たりにおける大当たり図柄、大当たり間のゲーム数、大当たり時におけるリーチ種類などが表示される。
また、ガイドメニュー表示において、カーソル画像がリーチフローの項目画像を指し示しているときに、決定ボタン301が押されると、図18に示すように、液晶表示装置4にて、遊技情報として、リーチフローの内容が表示される。この表示においては、各リーチに至るまでの流れと、カーソル画像が指しているリーチ項目画像(大筒花火、連発早打ちなど)に対応するリーチを示す画面と、選択ボタン300はこの表示における項目を選択する機能を有すること、決定ボタン301は戻り機能を有することが表示される。
また、ガイドメニュー表示において、カーソル画像が大当たり図柄の項目画像を指し示しているときに、決定ボタン301が押されると、図19に示すように、液晶表示装置4にて、遊技情報として、大当たり図柄の内容が表示される。この表示においては、確変大当たり図柄の種類と、通常大当たり図柄の種類と、選択ボタン300はこの表示における項目を選択する機能を有しないこと、決定ボタン301は戻り機能を有することが表示される。
また、ガイドメニュー表示において、カーソル画像が当日の大当たり確率の項目画像を指し示しているときに、決定ボタン301が押されると、図20に示すように、液晶表示装置4にて、遊技情報として、当日の大当たり確率の内容が表示される。この表示においては、今日の総大当たり回数、回転数、確変遊技状態における大当たりの発生確率、通常遊技状態における大当たりの発生確率、通常遊技状態における大当たりの発生回数、確変遊技状態における大当たりの発生回数、選択ボタン300はこの表示における項目を選択する機能を有しないこと、決定ボタン301は戻り機能を有することが表示される。
なお、ガイドメニュー表示において、カーソル画像が戻りの項目画像を指し示しているときに、決定ボタン301が押されると、サブCPU41は、デモ演出データをセットする。これにより、液晶表示装置4においては、ガイドメニュー表示からデモ演出表示に戻される。この場合には、背景スクロール表示の減速、停止処理は行われない。
ステップ320−9においては、サブCPU41は、液晶表示装置4において、遊技情報の表示中か否かを確認する。具体的には、サブCPU41は、遊技情報表示データをセットしている場合には、遊技情報の表示中と判断し、遊技情報表示データがセットされていない場合には、遊技情報の表示中でないと判断する。サブCPU41は、液晶表示装置4において、遊技情報の表示中である場合には、ステップ320−10の処理に移り、遊技情報の表示中でない場合には、決定ボタン入力チェック処理を終了する。
ステップ320−10において、サブCPU41は、表示されている遊技情報に応じて、カーソル画像が現在指し示している項目画像に対応する遊技情報表示データをセットするか、又は、ガイドメニュー表示データをセットする。具体的な説明は、以下のとおりである。
例えば、ステップ320−7の処理により、遊技情報の内容表示として、図17(a)に示す大当たり間情報の内容が表示されている場合を考える。ここでは、決定ボタン301が決定機能を有しており、カーソル画像が、今日という項目画像を指しているときに、決定ボタン301が押されたとする。この場合、サブCPU41は、カーソル画像が現在指し示している項目画像(今日)に対応する遊技情報表示データをセットする。この結果、後述するステップ210の画像表示制御処理により、液晶表示装置4には、図17(b)に示すように、上記遊技情報表示データに対応する遊技情報が表示される。
一方、ステップ320−7の処理により、遊技情報の内容表示として、図19に示す大当たり図柄の内容が表示されている場合を考える。ここでは、決定ボタン301が戻り機能を有しており、決定ボタン301が押されたとする。この場合、サブCPU41は、ガイドメニュー表示データをセットする。この結果、後述するステップ210の画像表示制御処理により、液晶表示装置4において、カーソル画像が所定の項目画像を指し示しているガイドメニューの表示が行われる。この際、サブCPU41は、背景スクロール表示の制御を行うことにより、液晶表示装置4において、背景画像のスクロール表示が再開する。
ここで、背景スクロール表示の停止のために、サブCPU41は、時間の経過にかかわらず、同じ座標(X1+Xα+Xβ+Xγ+..+Xθ、Y1)を基準として、背景画像データのうち所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示していたとする。そして、背景スクロール表示の再開のために、サブCPU41は、上記座標(X1+Xα+Xβ+Xγ+..+Xθ、Y1)を基準として、背景画像データのうち所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示し、その後、サブCPU41は、一定時間(例えば、T1)ごとに、液晶表示装置4に背景スクロール表示を行わせるようにVDP51に指示するためのデータを経時的に変化させる。具体的には、サブCPU41は、上記座標(X1+Xα+Xβ+Xγ+..+Xθ、Y1)を基準座標として、基準座標から、上記一定時間ごとにXの値の所定量ずつ増加(又は減少)させ、その結果を示す座標を基準座標として、背景画像データのうちの上記所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示する。
但し、背景スクロール表示の再開の際に、サブCPU41は、上記座標(X1+Xα+Xβ+Xγ+..+Xθ、Y1)ではなく、初期の基準座標(X1、Y1)を基準として、背景画像データのうち所定領域に対応する画像データを用いて、液晶表示装置4に背景表示を行わせるようにVDP51に指示するようにしてもよい。
ステップ320−11においては、サブCPU41は、デモ表示中フラグが1にセットされているか否かを確認する。サブCPU41は、デモ表示中フラグが1にセットされている場合には、ステップ320−12の処理に移り、デモ表示中フラグが1にセットされていない場合には、決定ボタン入力チェック処理を終了する。
ステップ320−12においては、サブCPU41は、液晶表示装置4において、デモ演出表示中否かを確認する。サブCPU41は、液晶表示装置4において、デモ演出表示中でない場合には、ステップ310−13の処理に移り、デモ演出表示中の場合には、決定ボタン入力チェック処理を終了する。
ステップ320−13において、サブCPU41は、計時タイマの値が0であるか否かを確認する。サブCPU41は、計時タイマの値が0でない場合には、決定ボタン入力チェック処理を終了する。これにより、ステップ320−3で、計時タイマの値がセットされてから、決定ボタン301の入力がない場合には、計時タイマの値が0になるまで、ステップ320ー13の処理が行われる。一方、サブCPU41は、計時タイマの値が0である場合には、ステップ320−14の処理に移る。
ステップ320−14において、サブCPU41は、デモ演出データのセットを行う。この処理により、ステップ410と同じようにして、液晶表示装置4において、デモ演出の表示が行われるので、計時タイマにセットされた値に対応する時間の間、決定ボタン301の入力がない場合には、液晶表示装置4における表示は、ガイドメニューの表示から、デモ演出の表示に戻されるといえる。
ステップ330においては、サブCPU41は、計時タイマの値などの更新を行う。ステップ340においては、サブCPU41は、ステップ300で退避した情報をレジスタに復帰させる。
次に、本実施形態の副制御回路40のメイン処理について、図10を参照しながら説明する。ステップ200においては、サブCPU41は、各種設定を初期化する初期化処理を行う。この初期化処理の1つとして、例えば、以下の処理が行われる。電源が投入されると、サブCPU41は、総合メニュー表示パターンに従った表示を行うように、VDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、図21に示す総合メニュー表示が行われる。この表示においては、3つの項目画像として、「ガイドメニューの情報、履歴を全て消去すること」を示す総合データクリアという文字を示す項目画像、「ガイドメニューの項目を増減すること」を示すガイドオプションという文字を示す項目画像、現在の遊技状態に対応する表示に戻るための戻るという文字を示す項目画像が表示される。図21においては、一例として、総合データクリアに対応する項目画像を指し示すカーソル画像と、総合データクリアという項目名の画像と、その項目に対する簡単なコメントを示すコメント画像が表示される。また、サブCPU41は、背景スクロール表示の制御を行うことにより、液晶表示装置4において、背景画像のスクロール表示が行われる。
そして、カーソル画像が総合データクリアという項目画像を指しているときに、決定ボタン301が押されると、図22に示す画像が表示される。この表示においては、カーソル画像が指し示す項目画像が大きく表示される。また、カーソル画像がガイドオプションという項目画像を指しているときに、決定ボタン301が押されると、図23に示す画像が表示される。この表示においては、上述したガイドメニューで表示される5つの項目が表示され、カーソル画像は、いずれかの項目を指し示す。この表示において、選択ボタン300が押されると、カーソル画像が指し示す位置が移動可能となり、決定ボタン301が押されると、オンとオフとが切り替わる。そして、オンと表示された項目(例えば、大当たり間情報など)は、ガイドメニュー表示の際に、表示され、オフと表示された項目は、ガイドメニュー表示の際には、表示されない。
また、総合メニュー表示が行われているときに、決定ボタン301が押されると、サブCPU41は、背景スクロール表示の減速、停止の制御を行うことにより、液晶表示装置4において、背景画像のスクロール表示の減速、停止が行われる。
ステップ210においては、サブCPU41は、画像表示制御処理を実行する。この処理の詳細な説明の一例は、以下のとおりである。上述したステップ410,ステップ310−5、ステップ310−7、ステップ310−12、ステップ320−5、ステップ320−7、ステップ320−10、ステップ320−14でサブCPU41がセットしたデータに基づいて行われる画像表示制御処理は、上述した通りである。
また、ステップ440で、サブCPU41は、、可変表示パターンコマンドに対応する制御データをセットした場合、セットした制御データに含まれる演出パターンに従った演出表示を行うように、VDP51に指示するためのデータを経時的に変化させる。VDP51が所定時間ごとに送信される上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、可変表示パターンコマンドに対応する演出表示が行われる。ステップ430,ステップ440の処理により、所定の始動条件が成立したときには、液晶表示装置4に、ガイドメニューや遊技情報が表示されている場合、液晶表示装置4において、ガイドメニューや遊技情報から、特別図柄の可変表示に関する演出画像が表示されるといえる。
ステップ220においては、サブCPU41は、音出力制御処理を実行する。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。サブCPU41は、ステップ450でセットした制御データが、音出力制御に対応するデータである場合には、制御データを音声制御回路46に送る。音声制御回路46は、制御データに基づいて、スピーカ50に、例えば、所定の遊技状態を遊技者に報知するための音信号を出力させる。
ステップ230においては、サブCPU41は、ランプ点灯制御処理を実行する。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。サブCPU41は、ステップ450でセットした制御データが、ランプ点灯制御に対応するデータである場合には、制御データをランプ制御回路47に送る。ランプ制御回路47は、制御データに基づいて、ランプ26に、例えば、所定の点灯・消灯パターンに従った点灯・消灯を行わせる。サブCPU41は、上述のステップ210からステップ230までの処理を繰り返し行う。
(作用効果1)
本実施形態によれば、サブCPU41により背景スクロール停止条件が成立したと判定された場合、液晶表示装置4における背景スクロール表示が停止される。このため、背景画像のスクロール表示が長時間実行されることが回避されるので、遊技者が、背景画像のスクロール表示を長時間視認続ける事態が回避される。これにより、例えば、遊技者が疲労している場合や遊技に集中している場合において、遊技者の気分を悪くしてしまうことが回避され、遊技者の遊技意欲を低下させてしまうことを防止できる。
従って、本実施形態によれば、背景のスクロール表示の実行により、演出効果を向上させるとともに、遊技者の遊技意欲を低下させてしまうことを回避できる。
また、サブCPU41は、背景スクロール表示における背景画像の移動速度を減速させた後、背景スクロール表示を停止させることができるので、遊技者は、背景の停止が自然に行われる印象を抱く。この結果、遊技者は、背景の演出に関して、好印象を抱くようになり、演出効果を一層向上させることが可能となる。
また、遊技者が背景スクロール表示の停止を行わせたいと考える場合に、決定ボタン301を用いて操作(所定の停止操作)を行うことにより、サブCPU41は、背景スクロール停止条件が成立したと判定する。これにより、背景スクロール表示における背景画像の移動速度が減速された後、背景スクロール表示の停止が行われる。このため、遊技者が希望するときに、背景スクロール表示の停止を行わせることができるので、遊技者の利便性が向上する。
また、液晶表示装置4にてデモ演出表示が行われている場合に、遊技者が、選択ボタン300又は決定ボタン301による操作(操作手段による所定の操作)が行われることにより、ガイドメニュー(遊技情報選択画像)が表示される。また、ガイドメニューが表示されているときに、遊技者が、決定ボタン301により、遊技情報を選択するための操作を行うことにより、ガイドメニュー(遊技情報選択画像)が表示される。このため、遊技者が希望するときに、選択ボタン300又は決定ボタン301による操作を行うことで、ガイドメニューや遊技情報が表示されるので、演出効果が向上するとともに遊技者の利便性が一層向上する。また、液晶表示装置4にてガイドメニューが表示されている場合に、遊技情報を選択するための決定ボタン301による操作が行われた場合には、液晶表示装置4における背景スクロール表示の停止が行われるので、遊技者は、遊技情報が表示されたことを明確に知ることができる。
(作用効果2)
本実施形態によれば、液晶表示装置4に、遊技に関する情報として、ガイドメニュー表示が行われたときに、サブCPU41が、選択ボタン300又は決定ボタン301による所定の操作が行われたと判定した場合に、計時タイマは、計時処理を行う。そして、サブCPU41は、選択ボタン300又は決定ボタン301による所定の操作が行われたと判定されることなく、計時タイマにより計時された時間が所定時間(例えば、30秒)に達した場合に、液晶表示装置4における表示状態(例えば、ガイドメニュー表示が行われている状態)を、所定の表示状態(例えば、デモ演出表示が行われている状態)に、復帰させる。このため、液晶表示装置4において、ガイドメニュー表示や遊技情報の表示が行われた状態で、遊技者が、そのまま、立ち去ってしまったとしても、ガイドメニュー表示や遊技情報の表示が行われたままの状態が回避される。
従って、遊技者による操作により、ガイドメニューや遊技情報が表示されることにより、遊技者の利便性を向上させるとともに、ガイドメニューや遊技情報が表示されたままの状態が回避される。
また、サブCPU41は、遊技状態が所定の遊技が行われていない客待ち状態であることを条件に、切り換え表示を液晶表示装置4に行わせる。この場合、遊技者の遊技意欲を高めさせるためのデモ演出表示が行われている場合に、選択ボタン300などにより所定の操作が行われることにより、サブCPU41により、遊技に関する情報(例えば、ガイドメニュー)の表示に切り換えられる。そして、遊技に関する情報が表示されているときに、サブCPU41が、選択ボタン300又は決定ボタン301による所定の操作が行われたと判定されることなく、計時タイマにより計時された時間が所定時間に達した場合には、液晶表示装置4における表示状態は、遊技に関する情報の表示が行われている表示状態から、遊技者の遊技意欲を高めさせるデモ演出表示状態に、復帰される。この結果、遊技機においては、いつまでも、遊技に関する情報の表示が行われ、デモ演出表示が行われないという事態が回避され、遊技者が、上記遊技機で、遊技を行おうとする意欲を低下させてしまう事態も回避される。このため、遊技に関する情報が表示されたままの状態が回避されるとともに、遊技者の遊技意欲を低下させてしまう事態が回避できる。
また、サブCPU41は、所定の始動条件が成立したときには、液晶表示装置4に、ガイドメニュー表示や遊技情報の表示が行われている場合、液晶表示装置4に、ガイドメニュー表示や遊技情報の表示から、特別図柄の可変表示に関する演出画像を表示させる。このため、遊技者が最も注目する特別図柄の可変表示が行われるときには、自動的に、ガイドメニュー表示や遊技情報の表示から、特別図柄の可変表示に関する演出画像に切り替わる。この結果、遊技者は、ガイドメニュー表示や遊技情報の表示から特別図柄の可変表示に関する演出画像に切り換えるための操作をする必要がなく、遊技者の利便性が一層向上する。
なお、計時タイマは、ガイドメニュー表示への切り換え表示を行うための選択ボタン300又は決定ボタン301による操作が行われたときから、計時を開始する場合においても、上述の効果が得られる。
(実施の形態1の変更例)
(1)上述の実施の形態1では、背景スクロール表示が停止される場合には、背景スクロール表示における背景画像の移動速度が減速した後、背景スクロール表示の停止が行われたが、これに限定されず、背景スクロール表示の停止がいきなり行われるようにしてもよい。また、遊技に関する情報は、ガイドメニューや遊技情報以外の情報(例えば、ミニゲーム等)であってもよい。また、ガイドメニューの表示の態様は、他の態様であってもよい。また、遊技情報としては、上述の実施形態で示した遊技情報以外の遊技情報であってもよい。
(2)上述の実施形態1では、背景スクロール表示の停止は、液晶表示装置4に遊技情報が表示される場合に行われていたが、液晶表示装置4に、特別図柄の可変表示が行われる場合、大当たり遊技中における演出画像が表示される場合、デモ演出が表示されている場合に、行われるようにしてもよい。また、背景スクロール表示の停止は、その他の条件の成立(例えば、液晶表示装置4に所定の演出が表示される場合など)により、行われるようにしてもよい。
(3)上述の実施形態1では、背景スクロール表示の停止は、遊技者による決定ボタン301の操作により、行われるようにしていたが、これに限定されず、所定時間の経過ごとに、行われるようにしてもよい。
(4)上述の実施形態1では、デモ演出表示の場合に、選択ボタン300の操作により、ガイドメニューが表示され、決定ボタン301の操作により、所定の遊技情報を選択できるようにしたが、これに限定されない。例えば、液晶表示装置4に特別図柄の可変表示が行われている場合や、大当たり中の演出が表示されている場合に、選択ボタン300の操作により、ガイドメニューが表示され、決定ボタン301の操作により、所定の遊技情報を選択できるようにしてもよい。
(5)上述の実施形態1では、液晶表示装置4に、ガイドメニューが表示されている場合に、所定時間、決定ボタン301又は選択ボタン300による操作がない場合には、デモ演出の表示に戻る場合の説明が行われたが、これに限定されない。例えば、所定時間、決定ボタン301又は選択ボタン300による操作がない場合、デモ演出の表示に戻らず、特別図柄の可変表示の開始条件が成立した場合に、特別図柄の可変表示やその演出が行われるようにしてもよい。
(6)上述の実施形態1では、液晶表示装置4に、ガイドメニューが表示された後、所定の始動条件が成立したときに、特別図柄の可変表示やその演出を表示されるようにしたが、これに限定されず、特別図柄の可変表示が開始しても、所定時間の間、ガイドメニューが表示させたままであり、所定時間の経過後、特別図柄の可変表示に関する演出が表示されるようにしてもよい。
(7)また、サブCPU41は、実施の形態1で示したように、決定ボタン301又は選択ボタン300による所定の操作が行われたと判定したときに、計時カウンタにより計時を開始するようにしたが、これに限定されない。例えば、サブCPU41は、液晶表示装置4に、遊技に関する情報(例えば、ガイドメニュー、各遊技情報など)が表示されたと判定したときに、計時を開始するようにしてもよい。この場合には、サブCPU41は、決定ボタン301による操作又は選択ボタン300による操作が行われたことを判定することなく、計時を開始することができる。この場合においても、実施形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態2
本実施形態の遊技機は、実施の形態1の遊技機の機能に加えて、さらに、以下に示す機能を有する。なお、本実施の形態において、実施の形態1で説明した構成、処理と同じ構成、処理の説明は、省略又は簡略化する。
本実施形態の液晶表示装置4は、メインCPU31により決定された可変表示パターンに基づいて、特別図柄の可変表示を行うとともに、特別図柄の可変表示動作中に、第1の背景画像を表示する可変表示手段である。また、本実施形態の画像データROM54は、第1の背景画像(以下、通常背景画像)の表示のための第1背景画像データ(通常背景画像データ)を複数種類記憶する背景画像記憶手段である。ここで、液晶表示装置4において行われる通常背景画像の表示は、所定の動画像の表示である。
具体的な説明は、以下の通りである。サブROM42には、画像制御回路45が液晶表示装置4に通常背景画像を表示させるための背景表示パターン(以下、通常背景表示パターンという)が含まれるデータが記憶されている。ここで、通常背景表示パターンとしては、例えば、画像制御回路45が液晶表示装置4に通常背景画像Aを表示させるための通常背景表示パターンA,画像制御回路45が液晶表示装置4に通常背景画像Bを表示させるための通常背景表示パターンB,画像制御回路45が液晶表示装置4に通常背景画像Cを表示させるための通常背景表示パターンCがある。
なお、本実施の形態で用いられる背景表示パターンは、実施の形態1で用いられた背景表示パターンとは異なるものである。
画像データROM54には、例えば、通常背景画像A,B,Cがそれぞれ液晶表示装置4の画面上に表示されるための通常背景画像データA,B,Cが記憶されている。サブCPU41は、デモ演出コマンドを受信すると、デモ演出データをセットするとともに、通常背景表示パターン(通常背景表示パターンA〜Cのうち、いずれか)に基づいて、通常背景画像データ(通常背景画像データA〜Cのうち、いずれか)に基づいた背景画像の表示を行うように、VDP51に指示するためのデータを経時的に変化させる。
VDP51は、所定時間ごとに送信される上記指示に基づいて、画像データROM54から通常背景画像データを読み出す。VDP51は、読み出した通常背景画像データをVRAM55に対する展開処理及び読み出し処理を介して、通常背景画像データに含まれている各画素データを、液晶表示装置4の表示画面上の所定位置に表示させる。そして、サブCPU41は、VDP51に指示するためのデータを、時間の経過に従って、同じままにするか又は変化させることにより、通常背景画像Aの表示として、動画像の表示を液晶表示装置4に行わせる。
そして、サブCPU41は、可変表示パターンコマンドを受信すると、受信した可変表示パターンコマンドに対応する制御データをセットする。この場合、サブCPU41は、通常背景画像Aの表示をそのまま液晶表示装置4に行わせる。サブCPU41は、通常背景画像の表示の前面側で、制御データに対応する可変表示を、液晶表示装置4に行わせるように、VDP51に指示するためのデータを経時的に変化させる。VDP51が、所定時間ごとに送信される上記指示を実行することにより、液晶表示装置4では、特別図柄の可変表示とともに、通常背景画像の表示が行われる。
なお、サブCPU41は、液晶表示装置4にて表示中の通常背景画像の種類(例えば、通常背景画像A)を保持している。
サブCPU41は、メインCPU31により特定の可変表示パターンが決定されたとき、上記特定の可変表示パターンに基づいて、液晶表示装置4に、特別図柄の可変表示を行わせるとともに、通常背景画像の表示を行わせた後、第2の背景画像(以下、特別背景画像という)の表示を行わせる演出表示制御手段である。この際、サブCPU41は、通常背景画像の表示と特別背景画像の表示との間の表示において、通常背景画像の表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像を液晶表示装置4に表示させる。この処理の具体的な説明は以下の通りである。本実施形態では、特定の可変表示パターンの一例として、スーパーリーチ、スーパーリーチ当たりである場合を考える。
サブROM42には、画像制御回路45が液晶表示装置4に、特別背景画像を表示させるための背景表示パターン(以下、特別背景表示パターンという)が含まれるデータが記憶されている。また、サブROM42には、画像制御回路45が液晶表示装置4に通常背景画像Aの表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像を表示させるための移行表示パターンAが含まれるデータと、画像制御回路45が液晶表示装置4に通常背景画像Bの表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像を表示させるための移行表示パターンBが含まれるデータと、画像制御回路45が液晶表示装置4に通常背景画像Cの表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像を表示させるための移行表示パターンCが含まれるデータと、が記憶されている。
画像データROM54には、特別背景画像を液晶表示装置4の画面上に表示させるための特別背景画像データと、通常背景画像Aの表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像を、液晶表示装置4の画面上に表示させるための移行画像データAと、通常背景画像Bの表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像を、液晶表示装置4の画面上に表示させるための移行画像データBと、通常背景画像Cの表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像を、液晶表示装置4の画面上に表示させるための移行画像データCとが記憶されている。
サブCPU41は、受信した可変表示パターンが、スーパーリーチ又はスーパーリーチ当たりの場合には、受信した可変表示パターンコマンドに対応する制御データをセットする。この場合、サブCPU41は、制御データに対応する可変表示を、液晶表示装置4に行わせるように、VDP51に指示するためのデータを経時的に変化させる。VDP51が、所定時間ごとに送信される上記指示を実行することにより、液晶表示装置4では、スーパーリーチ又はスーパーリーチ当たりの可変表示パターンに対応する特別図柄の可変表示が行われる。
この際、サブCPU41は、液晶表示装置4にて表示中の通常背景画像の種類(例えば、通常背景画像A)に対応する移行表示パターン(例えば、移行表示パターンA)、特別背景表示パターンに基づいて、通常背景画像の表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像と、特別背景画像とを液晶表示装置4に表示させるように、VDP51に指示する。VDP51は、サブCPU41から移行画像表示の指示があると、液晶表示装置4にて表示中の通常背景画像の種類(例えば、通常背景画像A)に対応する移行画像データ(例えば、移行画像データA)を画像データROM54から読み出す。VDP51は、読み出した移行画像データをVRAM55に対する展開処理及び読み出し処理を介して、移行画像データに含まれている各画素データを、液晶表示装置4の表示画面上の所定位置に表示させる。その後、VDP51は、サブCPU41から特別背景画像表示の指示があると、特別背景画像データを画像データROM54から読み出す。VDP51は、読み出した特別背景画像データをVRAM55に対する展開処理及び読み出し処理を介して、特別背景画像データに含まれている各画素データを、液晶表示装置4の表示画面上の所定位置に表示させる。サブCPU41は、VDP51に指示するためのデータを、時間の経過に従って、同じままにするか又は変化させることにより、通常背景画像の表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像と、特別背景画像とを液晶表示装置4に行わせる。
サブCPU41は、液晶表示装置4により、所定の背景画像選択条件が成立したときに、複数種類の通常背景画像データのうち、いずれかの通常背景画像データを選択する背景画像データ選択手段である。サブCPU41は、液晶表示装置4において、特別背景画像の表示が行われた後、選択した通常背景画像データに基づいて、通常背景画像の表示を行わせる背景画像表示制御手段である。所定の背景画像選択条件が成立する場合とは、例えば、特定の可変表示パターン(スーパーリーチ又はスーパーリーチ当たりの可変表示パターン)に基づいて、特別図柄の可変表示が行われる場合や、大当たり遊技状態に移行する場合などである。具体的な説明の一例は、以下の通りである。
液晶表示装置4により、例えば、スーパーリーチ又はスーパーリーチ当たりの可変表示パターンに基づいて、特別図柄の可変表示が行われた後、可変表示パターンコマンド又はデモ演出コマンドを受信した場合、サブCPU41は、乱数発生器により0から99の範囲で発生した通常背景画像選択用乱数のうち、一の乱数値を抽出する。そして、サブCPU41は、抽出した乱数値と、図24に示す通常背景画像選択テーブルとを比較して、通常背景画像A、通常背景画像B、通常背景画像Cのうち、いずれかを選択する。
サブCPU41は、選択した通常背景画像と、選択した通常背景画像に対応する通常背景パターンに基づいて、通常背景画像の表示を行うように、VDP51に指示する。例えば、サブCPU41は、通常背景画像Cを選択した場合、特別背景画像の表示に代えて、通常背景表示パターンCに基づいた通常背景画像Cの表示を行うように、VDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4では、特別背景画像の表示が行われた後、通常背景画像データCに基づいて、通常背景画像Cの表示が行われる。
また、サブCPU41は、さらに、メインCPU31により、特定遊技状態に移行された場合、液晶表示装置4に、通常背景画像の表示と異なる特定遊技状態時背景画像の表示を行わせる。ここでは、特定遊技状態の一例として、大当たり遊技状態の場合を考える。この処理の具体的な説明は、以下の通りである。
サブROM42には、大当たり遊技状態時背景画像を表示させるための背景表示パターン(以下、大当たり遊技状態時背景表示パターン)が含まれるデータが記憶されている。画像データROM54には、大当たり遊技状態時背景画像が液晶表示装置4の画面上に表示されるための大当たり遊技状態時背景画像データが記憶されている。
メインCPU31は、大当たり遊技状態に移行する場合、大当たり遊技開始コマンドを生成する。サブCPU41が大当たり遊技開始コマンドを受信すると、サブCPU41は、大当たり遊技開始コマンドに対応する制御データをセットする。サブCPU41は、セットした制御データに含まれる大当たり遊技状態時背景表示パターンに基づいて、現在の表示に代えて、大当たり遊技状態時背景画像データに基づいた背景画像の表示を行うように、VDP51に指示する。
VDP51は、上記指示に基づいて、画像データROM54から大当たり遊技状態時背景画像データを読み出し、VRAM55に対する展開処理及び読み出し処理を介して、大当たり遊技状態時背景画像データに含まれている各画素データを、液晶表示装置4の表示画面上の所定位置に表示させる。
サブCPU41,VDP51は、さらに、大当たり遊技状態が終了した後、液晶表示装置4に、大当たり遊技状態時背景画像の表示から、サブCPU41が選択した通常背景画像データに基づいて、通常背景画像の表示を行わせる。この処理の具体的な説明の一例は以下の通りである。
メインCPU31は、大当たり遊技状態を終了する場合、大当たり遊技終了コマンドを生成する。サブCPU41が大当たり遊技終了コマンドを受信すると、サブCPU41は、大当たり遊技終了コマンドに対応する制御データをセットする。サブCPU41は、上記制御データに基づいて、大当たり遊技の終了を判定する。サブCPU41は、上述したようにして、通常背景画像A、通常背景画像B、通常背景画像Cのうち、いずれかを選択する。なお、サブCPU41が通常背景画像の選択を行う時期は、大当たりの遊技の終了後に限定されず、大当たり遊技の終了後までに、液晶表示装置4にて表示を行わせる通常背景画像が選択されていればよい。
サブCPU41は、選択した通常背景画像と、選択した通常背景画像に対応する通常背景表示パターンに基づいて、通常背景画像の表示を行うように、VDP51に指示する。例えば、サブCPU41は、通常背景画像Bの表示を選択した場合、大当たり遊技状態時背景画像の表示に代えて、通常背景表示パターンBに基づいた通常背景画像Bの表示を行うように、VDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4では、大当たり遊技状態時背
景画像の表示が行われた後、通常背景画像データCに基づいて、通常背景画像Cの表示が行われる。
(本実施形態における遊技機の動作)
以下において、本実施形態における遊技機1の動作について説明する。なお、本実施の形態の遊技機の動作において、実施の形態1で説明した処理と同じ処理の説明は、省略又は簡略化する。
本実施形態の副制御回路40のコマンド受信処理においては、さらに、図25に示すコマンド受信処理が行われる。図25は、本実施形態の副制御回路40のコマンド受信処理を示すフロー図である。なお、液晶表示装置4において、既に、通常背景画像の表示が行われているとする。
ステップ500において、サブCPU41は、受信したコマンドが、主制御回路30からのデモ演出コマンドであるか否かを確認する。サブCPU41は、受信したコマンドがデモ演出コマンドでない場合には、ステップ510の処理に移り、受信したコマンドがデモ演出コマンドである場合には、ステップ580の処理に移る。
ステップ510においては、サブCPU41は、受信したコマンドが可変表示パターンコマンドであるか否かを確認する。サブCPU41は、受信したコマンドが可変表示パターンコマンドである場合には、ステップ530の処理に移り、受信したコマンドが可変表示パターンコマンドでない場合には、ステップ520の処理に移る。
ステップ520において、サブCPU41は、受信したコマンドに対応してサブRAM43の所定の作業領域に制御データをセットする。例えば、サブCPU41は、大当たり遊技開始コマンドに対応する制御データをセットした場合には、ステップ210の画像表示制御処理において、セットした制御データに含まれる大当たり遊技状態時背景表示パターンに基づいて、現在の表示に代えて、大当たり遊技状態時背景画像データに基づいた大当たり遊技状態時背景画像の表示を行うように、VDP51に指示する。VDP51による上記指示の実行により、通常背景画像の表示から、大当たり遊技状態時背景画像データに基づいた大当たり遊技状態時背景画像の表示が行われる。また、サブCPU41は、受信したコマンドが大当たり遊技終了コマンドの場合には、大当たり遊技終了コマンドに対応する制御データをセットする。
ステップ530において、サブCPU41は、前回、受信した可変表示パターンコマンドがスーパーリーチ又はスーパーリーチ当たりの可変表示パターンであるか否かを確認する。サブCPU41は、前回、受信した可変表示パターンコマンドがスーパーリーチ又はスーパーリーチ当たりの可変表示パターンである場合には、ステップ550の処理に移り、前回受信した可変表示パターンコマンドがスーパーリーチ、スーパーリーチ当たりの可変表示パターンのいずれでもない場合には、ステップ540の処理に移る。
ステップ540では、サブCPU41は、大当たり遊技状態の終了か否かを確認する。具体的には、サブCPU41は、大当たり遊技終了コマンドに対応する制御データをセットしている場合には、大当たり遊技状態の終了と判定し、大当たり遊技終了コマンドに対応する制御データをセットしていない場合には、大当たり遊技状態の終了でないと判定する。サブCPU41は、大当たり遊技状態の終了の場合には、ステップ550の処理へ移り、大当たり遊技状態の終了でない場合には、ステップ570の処理へ移る。
ステップ550では、サブCPU41は、可変表示パターンコマンドに対応する制御データをセットする。例えば、受信した可変表示パターンが、スーパーリーチ又はスーパーリーチ当たり以外の場合には、受信した可変表示パターンコマンドに対応する制御データをセットする。この場合には、液晶表示装置4においては、例えば、図26(a)に示す、特別図柄の表示(数字の表示)と、通常背景画像の表示(数字以外の表示)から、図26(b)、図26(c)に示す、特別図柄の変動表示と、通常背景画像の表示とが行われ、図26(d)に示す、特別図柄の停止表示と、通常背景画像の表示とが行われる。図26(a)乃至図26(c)において通常背景画像の表示は、それぞれ、少し変化しており、動画像の表示となっている。
サブCPU41は、受信した可変表示パターンが、スーパーリーチ又はスーパーリーチ当たりの場合には、受信した可変表示パターンコマンドに対応する制御データをセットする。この場合、ステップ210の画像表示制御処理において、サブCPU41は、制御データに対応する可変表示を、液晶表示装置4に行わせるように、VDP51に指示するためのデータを経時的に変化させる。VDP51が、所定時間ごとに送信される上記指示を実行することにより、液晶表示装置4では、スーパーリーチ又はスーパーリーチ当たりの可変表示パターンに対応する特別図柄の可変表示が行われる。
この際、サブCPU41は、移行表示パターンと、特別背景表示パターンとに基づいて、通常背景画像の表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像の表示の後、特別背景画像の表示を液晶表示装置4に行わせるように、VDP51に指示するためのデータを経時的に変化させる。VDP51は所定時間ごとに送信される上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、上記一連の動画像の後、特別背景画像が表示される。
サブCPU41は、受信した可変表示パターンが、スーパーリーチ又はスーパーリーチ当たりの場合には、受信した可変表示パターンコマンドに対応する制御データをセットすると、例えば、図26(e)から、図27(l)までの画像が表示される。ここで、図26(e)、図26(f)では、特別図柄の変動表示と、通常背景画像の表示とが行われ、図27(g)から図27(i)まででは、特別図柄の変動表示と、通常背景画像の表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像(数字以外の画像)と、が表示され、図27(j)では、特別図柄の変動表示と、特別背景画像(数字以外の画像)の表示とが行われる。そして、受信した可変表示パターンが、スーパーリーチ当たりの可変表示パターンの場合には、図27(k)に示すような、特別図柄の停止表示と特別背景画像の表示とが行われ、受信した可変表示パターンが、スーパーリーチ(スーパーリーチはずれ)の場合には、図27(l)に示すような、特別図柄の停止表示と特別背景画像の表示とが行われる。なお、図27(h)では、背景画像が右から左に移行する様子を示したものであり、図27(i)では、花火を打ち上げる様子を示したものであり、図27(i)から、図27(j)までの間においては、花火が上に移行する様子が示され、図27(j)では、花火が上空にある様子を示したものであり、図27(k)では、花火の打ち上げに成功した様子を示したものであり、図27(l)では、花火の打ち上げに失敗した様子を示したものである。サブCPU41は、ステップ570の処理の後、コマンド受信処理を終了する。サブCPU41は、ステップ550の処理の後は、コマンド受信処理を終了する。
ステップ560においては、サブCPU41は、通常背景画像選択用乱数を抽出する。例えば、サブCPU41は、乱数発生器により0から99の範囲で発生した通常背景画像選択用乱数のうち、一の乱数値を抽出する。
ステップ570においては、サブCPU41は、抽出した通常背景画像選択用乱数値に基づいて、通常背景画像の選択を行う。具体的には、サブCPU41は、抽出した通常背景画像選択用乱数値と、図24に示す通常背景画像選択テーブルとを比較して、通常背景画像A、通常背景画像B、通常背景画像Cのうち、いずれかを選択する。
サブCPU41は、選択した通常背景画像に対応する通常背景表示パターンをセットする。サブCPU41は、ステップ210の画像表示制御処理において、セットした通常背景表示パターンに基づいて、通常背景画像の表示を行うように、VDP51に指示する。例えば、サブCPU41は、通常背景画像Cの表示を選択した場合、特別背景画像の表示に代えて、通常背景表示パターンCに基づいた通常背景画像Cの表示を行うように、VDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4では、特別背景画像の表示が行われた後、通常背景画像データCに基づいて、通常背景画像Cの表示が行われる。
また、サブCPU41が、大当たり遊技状態の終了と判定した場合には、サブCPU41は、通常背景画像Cの表示を選択したとき、ステップ210の画像表示制御処理において、特別背景画像の表示に代えて、通常背景表示パターンCに基づいた通常背景画像Cの表示を行うように、VDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4では、大当たり遊技状態時背景画像の表示が行われた後、通常背景画像データCに基づいて、通常背景画像Cの表示が行われる。
このステップ550、ステップ560、ステップ570、ステップ210の処理により、例えば、図27(k)又は図27(l)に示す表示から、図28に示す特別図柄の変動表示と、通常背景画像の表示(数字以外の表示)とが行われる。
この処理により、液晶表示装置4において、スーパーリーチに基づく可変表示が行われた後、最初に、サブCPU41が可変表示パターンコマンドを受信した場合に、通常背景画像を選択する処理を行うといえる。サブCPU41は、ステップ570の処理の後は、ステップ550の処理に移る。
ステップ580において、サブCPU41は、前回、受信した可変表示パターンコマンドがスーパーリーチ又はスーパーリーチ当たりの可変表示パターンであるか否かを確認する。サブCPU41は、前回、受信した可変表示パターンコマンドがスーパーリーチ又はスーパーリーチ当たりの可変表示パターンである場合には、ステップ600の処理に移り、受信した可変表示パターンコマンドがスーパーリーチ、スーパーリーチ当たりの可変表示パターンのいずれでもない場合には、ステップ590の処理に移る。
ステップ590では、サブCPU41は、大当たり遊技状態の終了か否かを確認する。サブCPU41は、大当たり遊技状態の終了の場合には、ステップ600の処理へ移り、大当たり遊技状態の終了でない場合には、ステップ620の処理へ移る。
ステップ600においては、サブCPU41は、通常背景画像選択用乱数を抽出する。この処理は、ステップ550と同じものである。
ステップ610においては、サブCPU41は、抽出した通常背景画像選択用乱数値に基づいて、通常背景画像の選択を行う。この処理は、ステップ560と同じものである。この処理により、液晶表示装置4において、スーパーリーチに基づく可変表示が行われた後、最初に、サブCPU41がデモ演出コマンドを受信した場合に、通常背景画像を選択する処理を行うといえる。サブCPU41は、ステップ610の処理の後は、ステップ620の処理に移る。
ステップ620では、デモ演出表示データをセットする。この処理と、ステップ210の処理により、液晶表示装置4において、デモ演出が表示される。
(作用効果)
本発明によれば、液晶表示装置4において、通常背景画像の表示が切り換えられる際には、いきなり、ある通常背景画像の表示から、別の通常背景画像の表示に切り換えられるのではなく、サブCPU41は、通常背景画像の表示の後、特別背景画像の表示が行われた場合に、特別背景画像の表示の後、サブCPU41が選択した通常背景画像(通常背景画像データ)に基づいて、液晶表示装置4に通常背景画像の表示を行わせる。このため、特別背景画像の表示を契機として、通常背景画像の表示が切り換えられるので、遊技者は、突然、背景が変化したとは感じないといえる。この結果、本実施形態によれば、背景の表示を切り換えることにより、遊技者に背景の演出上の違和感を与えることを回避できる。
また、サブCPU41は、複数種類の通常背景画像データのうち、いずれかの通常背景画像データを選択し、選択した通常背景画像データに基づいて、通常背景画像の切り換え表示を行わせるので、遊技者は、種々の背景画像を視認することができ、遊技機における演出効果の向上が図られる。
従って、本実施形態によれば、背景の表示を切り換えることにより、演出効果の向上を図るとともに、遊技者に背景の演出上の違和感を与えることを回避できる。
また、サブCPU41は、さらに、大当たり遊技状態が終了した後、液晶表示装置4に、大当たり遊技状態時背景画像の表示から、選択した通常背景画像データに基づいて、通常背景画像の表示を行わせる。このため、通常背景画像が切り換えられる機会が多くなり、遊技者は、一層、種々の通常背景画像を視認することができるので、遊技機における演出効果の向上が一層図られる。
また、通常背景画像の表示として、動画像の表示が行われるので、背景画像の演出効果が一層向上し、遊技者を楽しませることが可能となる。また、サブCPU41は、通常背景画像の表示から特別背景画像の表示までの移行を示す一連の動画像を液晶表示装置4に表示させるので、通常背景画像の表示から特別背景画像の表示までの動画像が連続して途切れることなく表示され、遊技者に、背景の演出上の違和感を与えることを一層回避できる。
(実施形態2の変更例)
(1)上述した実施形態1では、スーパーリーチ可変表示パターンに基づいた可変表示中において、特別背景画像の表示が行われるようにしたが、これに限定されず、他の可変表示パターンに基づいた可変表示中において、特別背景画像の表示が行われるようにしてもよい。
(2)上述した実施形態1では、大当たり遊技が終了した場合においても、通常背景画像の表示の切り替えを行うようにしていたが、これに限定されず、例えば、大当たり遊技が終了しても、通常背景画像の表示の切り替えが行われないようにしてもよい。
(3)上述した実施形態1では、通常背景画像の表示、特別背景画像の表示は、所定の動画像の表示であったが、これに限定されず、所定の静止画像の表示であってもよい。
実施の形態3
本実施形態の遊技機は、実施の形態1、2の遊技機の機能に加えて、さらに、以下に示す機能を有する。なお、本実施の形態において、実施の形態1、2で説明した構成、処理と同じ構成、処理の説明は、省略又は簡略化する。
メインCPU31は、所定の判定条件が成立することにより、大当たりの判定を行う大当たり判定手段である。例えば、メインCPU31は、メインRAM33に始動記憶が記憶されていることを条件として、上記始動記憶に対応する決定情報に基づいて、上記始動記憶に対応する可変表示結果が所定の可変表示結果(例えば、大当たりの可変表示結果、7−7−7など)となるか否かを、当該始動記憶に対応する識別情報の可変表示が実行される前に判定する。
具体的には、例えば、メインCPU31は、始動記憶数が3の始動記憶に対応する大当たり判定用乱数値が大当たり判定値と一致するか否か(即ち、上記始動記憶に対応する可変表示結果が大当たりの可変表示結果と一致するか否か)を、当該始動記憶に対応する特別図柄の可変表示が実行される前に判定する。この処理は、後述のステップ122の始動口検出時処理で行われる。
また、メインCPU31は、大当たりと判定した場合、液晶表示装置4による可変表示結果が、上記所定の可変表示結果(例えば、大当たりの可変表示結果、7−7−7など)となる前に、大当たりの発生を予告するための予告演出を実行するか否かを決定する予告演出実行決定手段である。
例えば、メインCPU31は、大当たり判定の結果、始動記憶に対応する可変表示結果が上記所定の可変表示結果(例えば、大当たりの可変表示結果、7−7−7など)となると判定された場合、上記所定の可変表示結果となると判定された始動記憶(以下、大当たり判定対象始動記憶という)に記憶される前に記憶された始動記憶に基づいて実行される特別図柄の可変表示中に、大当たりの発生を事前に予告するための上記予告演出を実行するか否かを決定する。この処理は、後述のステップ122の始動口検出時処理のステップ122−70で行われる。
なお、本実施形態では、メインCPU31は、大当たり判定の結果、始動記憶に対応する可変表示結果がはずれの可変表示結果(例えば、1−2−3など)となると判定された場合、上記はずれの可変表示結果となると判定された始動記憶(以下、はずれ判定対象始動記憶という)に記憶される前に記憶された始動記憶に基づいて実行される特別図柄の可変表示中に、大当たりの発生の可能性を事前に予告するための予告演出を実行するか否かを決定する。
本実施の形態では、一例として、メインCPU31は、判定対象始動記憶(大当たり判定対象始動記憶、はずれ判定対象始動記憶)に記憶される前に記憶された始動記憶に基づいて実行される特別図柄の各可変表示中に、それぞれ、大当たりの発生を事前に予告するための予告演出を実行するための連続予告演出を実行するか否かを決定する場合の説明を行う。但し、メインCPU31は、大当たり判定対象始動記憶に対してだけ、上記連続予告演出を実行するか否かを決定するようにしても、本発明は適用できる。
なお、連続予告演出とは、例えば、始動記憶数3の始動記憶に対応する大当たり判定用乱数値が大当たり判定値と一致すると判定された場合においては、大当たり判定対象始動記憶(始動記憶数3の始動記憶)に基づいて行われる特別図柄の可変表示の前に実行される特別図柄の各可変表示中(始動記憶数1の始動記憶に基づいて行われる可変表示中、始動記憶数2の始動記憶に基づいて行われる可変表示中)に、予告演出が行われるものである。
液晶表示装置4は、メインCPU31により予告演出(例えば、連続予告演出)を実行すると決定された場合、予告演出を行う予告演出実行手段である。例えば、液晶表示装置4は、メインCPU31より予告演出(例えば、連続予告演出)を実行すると決定された場合、判定対象始動記憶(大当たり判定対象始動記憶、はずれ判定対象始動記憶)が記憶される前に記憶された始動記憶に基づいて実行される特別図柄の可変表示中に、予告演出を実行する。
具体的には、液晶表示装置4は、メインCPU31により連続予告演出を実行すると決定された場合、判定対象始動記憶(大当たり判定対象始動記憶、はずれ判定対象始動記憶)に基づいて行われる特別図柄の可変表示の前に実行される特別図柄の各可変表示中に、それぞれ、予告演出を行う。この処理の詳細な説明は、後述のコマンド受信処理で行う。
また、サブROM42には、予告演出画像データを液晶表示装置4の表示画面上の所定位置に表示させるための予告演出データが複数種類記憶されている。
本実施形態では、一例として、サブROM42には、予告演出データ1〜6が記憶されている。予告演出データとは、予告演出のための表示やランプ点灯などの実行のためのデータである。予告演出データ1には、予告演出パターン1が含まれている。この予告演出パターン1(以下、玉貼り成功予告演出パターンという)は、作業者が花火玉を貼り付けることに成功する(以下、玉貼り成功という)様子を表示させるためのものである。予告演出データ2には、予告演出パターン2が含まれている。予告演出パターン2(以下、玉貼り失敗予告演出パターンという)は、作業者が花火玉を貼り付けることに失敗する(以下、玉貼り失敗という)様子を表示させるためのものである。予告演出データ3には、予告演出パターン3が含まれている。予告演出パターン3(以下、玉込め成功予告演出パターンという)は、作業者が花火玉を打ち上げ台に入れ込むことに成功する(以下、玉込め成功)様子を表示させるためのものである。予告演出データ4には、予告演出パターン4が含まれている。予告演出パターン4(以下、玉込め失敗予告演出パターンという)は、作業者が花火玉を打ち上げ台に入れ込むことに失敗する(以下、玉込め失敗)様子を表示させるためのものである。予告演出データ5には、予告演出パターン5が含まれている。予告演出パターン5(以下、火付け成功予告演出パターンという)は、作業者が花火玉に火をつけることに成功する(以下、火付け成功)様子を表示させるためのものである。予告演出データ6には、予告演出パターン6が含まれている。予告演出パターン6(以下、火付け失敗予告演出パターンという)は、花火作業者が花火玉に火をつけることに失敗する(以下、火付け失敗)様子を表示させるためのものである。
画像データROM54には、予告演出を液晶表示装置4に表示するための予告演出画像データとして、各予告演出パターンに従った表示を行うために必要な予告演出画像データが画像データROM54にそれぞれ記憶されている。また、各予告演出画像データは、上記実行回数と、後述する継続失敗はずれ可変表示パターン又は継続成功はずれ可変表示パターンのいずれかと対応づけられている。詳細な説明は、後述のコマンド受信処理におけるステップ750で行う。
なお、メインCPU31は、大当たり判定結果に基づいて、特別図柄の可変表示が開始してから特別図柄の可変表示結果が導出されるまでに、大当たりの可能性が低い特別図柄の通常変動表示と、大当たりの可能性が高い特別図柄のリーチ変動表示とのうち、少なくとも1つ以上の変動表示を実行させるための可変表示パターンを、複数の可変表示パターンのなかから、決定する可変表示パターン決定手段である。ここで、液晶表示装置4は、メインCPU31により決定された可変表示パターンに基づいて、識別情報の可変表示を行う可変表示手段である。
具体的には、メインCPU31は、大当たりの判定に対応する可変表示パターンとして、予告演出実行決定手段により予告演出(例えば、連続予告演出)を実行しないと決定された場合における通常変動表示より短い通常変動表示の後に、上記リーチ変動表示を実行させる特定の可変表示パターンか、又は、上記リーチ変動表示のみを実行させる特定の可変表示パターンを決定する。例えば、メインCPU31は、上記判定対象始動記憶(大当たり判定対象始動記憶、はずれ判定対象始動記憶)に対応する可変表示パターンとして、上記特定の可変表示パターンを決定する。
ここでは、一例として、メインCPU31は、上記判定対象始動記憶(大当たり判定対象始動記憶、はずれ判定対象始動記憶)に対応する可変表示パターンとして、予告演出実行決定手段により予告演出(例えば、連続予告演出)を実行しないと決定された場合における通常変動表示より短い通常変動表示の後に、上記リーチ変動表示を実行させる特定の可変表示パターンを決定する場合についての説明を行う。但し、メインCPU31が上記リーチ変動表示のみを実行させる特定の可変表示パターンを決定する場合も本発明は、同様に適用できる。
ここで、特別図柄の通常変動表示とは、大当たりの可能性が低いことを示す変動表示のことであり、例えば、「左」、「中」、「右」の図柄がそれぞれ変動する表示のことである。特別図柄のリーチ変動表示とは、大当たりの可能性が高いことを示す変動表示のことであり、例えば、「左」、「右」の図柄が停止しており、「中」の図柄が変動する表示のことである。
そして、一般的には、遊技者は、上記通常変動表示において、リーチ状態になることを希望しながら、遊技を行っている。
可変表示パターンの決定処理の具体的な説明の一例は、以下の通りである。複数の可変表示パターンとしては、通常変動表示が第1の所定時間行われた後、はずれの停止表示が実行されるための可変表示パターンと、通常変動表示が第1の所定時間行われた後、大当たりの可能性が高いリーチ変動表示が行われ、その後、はずれの停止表示が行われるための可変表示パターンと、通常変動表示が第1の所定時間行われた後、リーチ変動表示が行われ、その後、大当たりの停止表示が行われるための可変表示パターンと、通常変動表示が第2の所定時間(第1の所定時間よりかなり短い時間)行われ、その後、リーチ変動表示が行われた後、大当たりの停止表示が行われるための第1の特定可変表示パターンと、通常変動表示が上記第2の所定時間行われた後、リーチ変動表示が行われた後、はずれの停止表示が行われるための第2の特定可変表示パターンと、がある。
メインCPU31は、連続予告演出を実行しないと決定した場合、大当たりであるか否かの判定結果と、リーチであるか否かの判定結果とに基づいて、特別図柄の可変表示に対応する可変表示パターンとして、複数の可変表示パターン(第1の特定可変表示パターン、第2の特定可変表示パターン、継続成功はずれ可変表示パターン、継続失敗はずれ可変表示パターンを除く)のうち、いずれかの可変表示パターンを選択する。
また、メインCPU31は、連続予告演出を実行すると決定した場合、大当たりであるか否かの判定結果に基づいて、判定対象始動記憶(大当たり判定対象始動記憶、はずれ判定対象始動記憶)に基づいて行われる特別図柄の可変表示に対応する可変表示パターンとして、第1の特定可変表示パターン及び第2の特定可変表示パターンのうち、いずれかの可変表示パターンを選択する。この処理の詳細な説明は、後述のステップ20−2の可変表示パターン決定処理で行う。
(本実施形態における遊技機の動作)
以下において、本実施形態における遊技機1の動作について説明する。なお、本実施の形態の遊技機の動作において、本実施の形態において、実施の形態1、2で説明した処理と同じ処理の説明は、省略又は簡略化する。
本実施形態の始動口検出時処理では、以下の処理が行われる。図29は、本実施形態における始動口検出時処理を示すフロー図である。
ステップ122−61において、メインCPU31は、始動記憶数カウンタの値を読み出し、始動記憶数カウンタの値が“4”以上であるか否かを確認する。メインCPU31は、始動記憶数カウンタの値が“4”以上である場合には、始動口検出時処理を終了し、始動記憶数カウンタの値が“4”より小さい場合には、ステップ122−62の処理に移る。
ステップ122−62において、メインCPU31は、始動記憶数カウンタの値に“1”を加算する。
ステップ122−63において、メインCPU31は、大当り判定用乱数値と大当り図柄用乱数値とを、決定情報として抽出する。ステップ122−64において、メインCPU31は、抽出した大当り判定用乱数値と大当り図柄用乱数値とを、メインRAM33の所定の記憶領域に始動記憶として記憶する。
ステップ122−65において、メインCPU31は、連続予告カウンタが1以上であるか否かを確認する。ここで、連続予告カウンタとは、あと、何回、連続予告演出における予告演出が実行されるかを示すものである。連続予告カウンタにおいては、後述のステップ122−72にて、連続予告実行抽選に当選した場合に、始動記憶カウンタにセットされた値がセットされ、その後、可変表示が行われるごとに、1が減算されていくか、又は、始動記憶カウンタにセットされた値がセットされた後、大当たりの可変表示が行われた場合には、0にセットされる。メインCPU31は、連続予告カウンタが1以上である場合には、始動口検出時処理を終了し、メインCPU31は、連続予告カウンタが0である場合には、ステップ122−66に移る。
ステップ122−66において、メインCPU31は、ステップ122−64で記憶された大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とを比較する。
ステップ122−67において、メインCPU31は、大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とが一致するか否かを確認する。また、メインCPU31は、大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とが一致する場合(大当りの場合)には、ステップ122−68の処理に移り、大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とが一致しない場合(ハズレの場合)には、ステップ122−69の処理に移る。
ステップ122−68においては、メインCPU31は、連続予告演出を実行するか否かを決定するための抽選処理を行う。具体的な説明は、以下の通りである。メインCPU31は、連続予告演出実行の決定用乱数値を抽出し、抽出した乱数値が所定範囲に含まれるとき、連続予告演出の実行に当選したと判定する。この処理において、連続予告演出の実行に当選する当選確率は、例えば、1/2である。但し、連続予告演出の実行に当選する当選確率を1にして、メインCPU31は、大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とが一致する場合には、必ず、連続予告演出の実行に当選したと判定するようにしてもよい。
ステップ122−69においては、メインCPU31は、連続予告演出を実行するか否かを決定するための抽選処理を行う。具体的には、メインCPU31は、連続予告演出実行の決定用乱数値を抽出し、抽出した乱数値が所定範囲に含まれるとき、連続予告演出の実行に当選したと判定する。この処理において、連続予告演出の実行に当選する当選確率は、例えば、1/200である。但し、連続予告演出の実行に当選する当選確率を0にして、メインCPU31は、大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とが一致しない場合には、必ず、連続予告演出の実行に当選しないと判定するようにしてもよい。
ステップ122−70において、メインCPU31は、連続予告演出実行の決定のための抽選に当選したか否かを確認する。メインCPU31は、連続予告演出実行の決定のための抽選に当選しなかった場合には、ステップ122−71の処理に移り、連続予告演出実行の決定のための抽選に当選した場合には、ステップ122−72の処理に移る。
ステップ122−71においては、メインCPU31は、始動記憶カウンタの値を指示する始動記憶数コマンドを生成し、セットする。このコマンドが副制御回路40に送られることにより、例えば、始動記憶数が液晶表示装置4の所定領域に表示される。
ステップ122−72においては、メインCPU31は、連続予告カウンタの値に、始動記憶カウンタにセットされた値をセットする。また、メインCPU31は、予告実行カウンタの値を0にセットする。この予告実行カウンタとは、連続予告演出における予告演出の実行が行われた回数を示すものである。ここで、予告実行カウンタにおいては、後述のステップ20−2−908の処理で、継続成功はずれの可変表示パターンに基づいた可変表示が行われるごとに、1が加算されていく。そして、このステップ122−72の処理により、予告実行カウンタの値は、0にリセットされる。また、メインCPU31は、始動記憶カウンタの値を指示する始動記憶数コマンドを生成し、セットする。
また、本実施の形態の機能を実現するためのステップ20−2−9の可変表示パターン決定処理としては、以下の処理が行われる。図30は、本実施の形態の可変表示パターン決定処理を示すフロー図である。
ここで、メインROMには、図31に示す可変表示パターン選択テーブルが記憶されている。このテーブルに示すように、大当たり、かつ、連続予告カウンタ値が1以上のときには、連続予告用スーパーリーチ大当たり1〜4のうち、いずれかの可変表示パターンが選択される。ここで、連続予告用スーパーリーチ大当たり1〜4の可変表示パターンは、通常変動表示が第2の所定時間(第1の所定時間よりかなり短い時間)行われた後、スーパーリーチのリーチ変動表示が行われた後、大当たりの停止表示が行われるための第1の特定可変表示パターンである。なお、連続予告用スーパーリーチ大当たり1〜4の可変表示パターンに基づいて、それぞれ、行われる演出表示は、大筒花火に関する演出表示、仕掛け花火に関する演出表示のように、それぞれ、異なっている。
はずれ、かつ、連続予告カウンタ値が1であって、リーチのとき、又は、はずれ、かつ、連続予告カウンタ値が1であって、予告実行カウンタの値が3のときには、連続予告用スーパーリーチはずれ1〜4のうち、いずれかの可変表示パターンが選択される。ここで、連続予告用スーパーリーチはずれ1〜4の可変表示パターンは、通常変動表示が第2の所定時間行われ、スーパーリーチのリーチ変動表示が行われた後、はずれの停止表示が行われるための第2の特定可変表示パターンである。なお、連続予告用スーパーリーチはずれ1〜4の可変表示パターンに基づいて、それぞれ、行われる演出表示は、大筒花火に関する演出表示、仕掛け花火に関する演出表示のように、それぞれ、異なっている。
連続予告カウンタ値が0であって、大当たりのときには、通常用ノーマルリーチ大当たりの可変表示パターン、通常用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターン、通常用全回転リーチ大当たりの可変表示パターンのうち、いずれかが選択される。ここで、通常用ノーマルリーチ大当たりの可変表示パターン、通常用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターン、通常用全回転リーチ大当たりは、通常変動表示が第1の所定時間行われ、スーパーリーチのリーチ変動表示が行われた後、大当たりの停止表示が行われるための可変表示パターンである。
連続予告カウンタの値が0であって、リーチのときのはずれの場合には、通常用ノーマルリーチはずれの可変表示パターン、通常用スーパーリーチはずれの可変表示パターンのうち、いずれかが選択される。ここで、通常用ノーマルリーチはずれの可変表示パターン、通常用スーパーリーチはずれの可変表示パターンは、通常変動表示が第1の所定時間行われ、スーパーリーチのリーチ変動表示が行われた後、はずれの停止表示が行われるための可変表示パターンである。
連続予告カウンタの値が、2以上であって、はずれの場合には、継続成功はずれの可変表示パターンが選択される。この可変表示パターンは、通常変動表示が第1の所定時間行われた後、はずれの停止表示が行われるための可変表示パターンである。この継続成功はずれの可変表示パターンに基づいて可変表示が行われる場合には、玉貼り成功予告演出パターン、玉込め成功予告演出パターン、火付け成功予告演出パターンのうち、いずれかに従った表示が行われる。
連続予告カウンタの値が1で、かつ、予告実行カウンタの値が2以下であって、リーチでないはずれの場合には、継続失敗はずれの可変表示パターンが選択される。この可変表示パターンは、通常変動表示が第1の所定時間行われた後、はずれの停止表示が行われるための可変表示パターンである。この継続失敗はずれの可変表示パターンに基づいて可変表示が行われる場合には、玉貼り失敗予告演出パターン、玉込め失敗予告演出パターン、火付け失敗予告演出パターンのうち、いずれかに従った表示が行われる。
上記以外のはずれの場合には、通常はずれ(通常用はずれ)の可変表示パターンが選択される。この可変表示パターンは、通常変動表示が第1の所定時間行われた後、はずれの停止表示が行われるための可変表示パターンである。
ステップ20−2−901において、メインCPU31は、ステップ20−2−6で大当たり判定の結果が、大当たり遊技状態に遊技状態を移行させるものであるか否かを確認する。メインCPU31は、大当たり判定の結果が、大当たり遊技状態に遊技状態を移行させるものである場合には、ステップ20−2−914の処理に移り、大当たり判定の結果が、大当たり遊技状態に遊技状態を移行させるものでない場合には、ステップ20−2−902の処理に移る。
ステップ20−2−902において、メインCPU31は、連続予告カウンタの値が1以上であるか否かを確認する。メインCPU31は、連続予告カウンタの値が1以上である場合には、ステップ20−2−906の処理に移り、連続予告カウンタの値が0の場合には、ステップ20−2−903の処理に移る。
ステップ20−2−903において、メインCPU31は、ステップ20−2−7でリーチと判定したか否かを確認する。メインCPU31は、ステップ20−2−7でリーチと判定した場合には、ステップ20−2−904の処理に移り、ステップ20−2−7でリーチと判定しなかった場合には、ステップ20−2−905の処理に移る。
ステップ20−2−904においては、メインCPU31は、可変表示パターン選択テーブルに基づいて、リーチのときのはずれに対応する通常用リーチはずれの可変表示パターンをセットする。ここで、メインCPU31は、乱数抽選により、通常用ノーマルリーチはずれの可変表示パターン、通常用スーパーリーチはずれの可変表示パターンのうちいずれかを選択する。
ステップ20−2−905においては、メインCPU31は、可変表示パターン選択テーブルに基づいて、通常はずれの可変表示パターンをセットする。
ステップ20−2−906において、メインCPU31は、連続予告カウンタの値が1であるか否かを確認する。メインCPU31は、連続予告カウンタの値が1である場合には、ステップ20−2−909の処理に移り、連続予告カウンタの値が1でない場合には、ステップ20−2−907の処理に移る。
ステップ20−2−907において、メインCPU31は、可変表示パターン選択テーブルに基づいて、連続予告カウンタの値が2以上で、はずれの場合に対応する継続成功はずれの可変表示パターンをセットする。
そして、ステップ20−2−908においては、メインCPU31は、予告実行カウンタの値に1を加算する。その後、メインCPU31は、ステップ20−2−913の処理に移る。
ステップ20−2−909においては、メインCPU31は、ステップ20−2−7でリーチと判定したか否かを確認する。メインCPU31は、ステップ20−2−7でリーチと判定した場合には、ステップ20−2−910の処理に移り、ステップ20−2−7でリーチと判定しなかった場合には、ステップ20−2−911の処理に移る。
ステップ20−2−910においては、メインCPU31は、可変表示パターン選択テーブルに基づいて、連続予告用スーパーリーチはずれの可変表示パターンを選択する。ここで、メインCPU31は、乱数抽選により、4つの連続予告用スーパーリーチはずれの可変表示パターンのうちいずれかを選択する。
ステップ20−2−911においては、メインCPU31は、予告実行カウンタの値が3であるか否かを確認する。メインCPU31は、予告実行カウンタの値が3である場合には、ステップ20−2−910の処理に移り、メインCPU31は、予告実行カウンタの値が3でない場合には、ステップ20−2−912の処理に移る。
ステップ20−2−912においては、メインCPU31は、可変表示パターン選択テーブルに基づいて、連続予告カウンタの値が1であって、予告実行カウンタの値が2以下であって、リーチでないはずれの場合に対応する継続失敗はずれの可変表示パターンをセットする。
ステップ20−2−913においては、メインCPU31は、連続予告カウンタの値から、1を減算する。
ステップ20−2−914においては、メインCPU31は、連続予告カウンタの値が1以上であるか否かを確認する。メインCPU31は、連続予告カウンタの値が1以上である場合には、ステップ20−2ー915の処理に移り、連続予告カウンタの値が0の場合には、ステップ20−2ー916の処理に移る。
ステップ20−2ー915においては、メインCPU31は、可変表示パターン選択テーブルに基づいて、連続予告用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターンを選択する。ここで、メインCPU31は、乱数抽選により、4つの連続予告用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターンのうちいずれかを選択する。その後、メインCPU31は、ステップ20−2ー917の処理に移る。
ステップ20−2ー916においては、メインCPU31は、可変表示パターン選択テーブルに基づいて、通常用リーチ大当たりの可変表示パターンを選択する。ここで、メインCPU31は、乱数抽選により、通常用ノーマルリーチ大当たりの可変表示パターン、
通常用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターン、通常用全回転リーチ大当たりの可変表示パターンのうちいずれかを選択する。その後、メインCPU31は、ステップ20−2ー917の処理に移る。
ステップ20−2ー917においては、メインCPU31は、連続予告カウンタの値を0にセットする。
また、本実施の形態の機能を実現するための副制御回路40におけるコマンド受信処理としては、以下の処理が行われる。図32は、本実施の形態のコマンド受信処理を示すフロー図である。
ステップ700においては、サブCPU41は、受信したコマンドが、主制御回路30からの可変表示パターンコマンドであるか否かを確認する。サブCPU41は、受信したコマンドが可変表示パターンコマンドである場合には、ステップ720の処理に移り、受信したコマンドが可変表示パターンコマンドでない場合には、ステップ710の処理に移る。
ステップ710においては、サブCPU41は、受信したコマンドに対応してサブRAM43の所定の作業領域に制御データをセットする。
ステップ720においては、サブCPU41は、受信した可変表示パターンコマンドに対応する可変表示パターンが、大当たりの可変表示パターンであるか否かを確認する。サブCPU41は、大当たりの可変表示パターンである場合には、ステップ810の処理に移り、大当たりの可変表示パターンでない場合には、ステップ730の処理に移る。
ステップ730においては、サブCPU41は、受信した可変表示パターンコマンドに対応する可変表示パターンが、継続成功はずれの可変表示パターン、又は、継続失敗はずれの可変表示パターン、であるか否かを確認する。サブCPU41は、継続成功はずれの可変表示パターン、又は、継続失敗はずれの可変表示パターンである場合には、ステップ740の処理に移り、継続成功はずれの可変表示パターン、継続失敗はずれの可変表示パターンのいずれでもない場合には、ステップ760の処理に移る。
ステップ740においては、サブCPU41は、連続予告実行カウンタの値に、1を加算する。この連続予告実行カウンタとは、副制御回路40において、連続予告演出における予告演出を実行する回数を示すものである。即ち、サブCPU41が、継続成功はずれの可変表示パターン、又は、継続失敗はずれの可変表示パターンを受信した場合には、後述のステップ750で、連続予告演出における予告演出が1回行われるので、サブCPU41は、連続予告実行カウンタの値に、1を加算する。
ステップ750においては、サブCPU41は、連続予告実行カウンタの値に応じて、サブROM42から予告演出データを読み出しセットし、サブCPU41は、ステップ210の処理において、液晶表示装置4に、セットした予告演出データに含まれる予告演出パターンに基づいた予告演出表示を行わせる。この処理の詳細な説明は、以下の通りである。
サブROM42には、図33に示す予告演出データ選択テーブルが記憶されている。この選択テーブルにおいては、各予告演出データに、継続成功はずれ可変表示パターン又は継続失敗はずれ可変表示パターンのいずれかと、連続予告実行カウンタの値とが対応づけられている。
画像データROM54には、玉貼り成功予告演出パターンに従った表示を行うために必要な予告演出画像データ1、玉貼り失敗予告演出パターンに従った表示を行うために必要な予告演出画像データ2、玉込め成功予告演出パターンに従った表示を行うために必要な予告演出画像データ3、玉込め失敗予告演出パターンに従った表示を行うために必要な予告演出画像データ4、火付け成功予告演出パターンに従った表示を行うために必要な予告演出画像データ5、火付け失敗予告演出パターンに従った表示を行うために必要な予告演出画像データ6が記憶されている。
そして、サブCPU41は、継続成功はずれ可変表示パターンを受信し、連続予告実行カウンタの値が1の場合には、予告演出データ選択テーブルに基づいて、予告演出データ1をサブROM42から読み出し、セットする。サブCPU41は、ステップ210の画像表示制御処理において、予告演出データ1に含まれる玉貼り成功予告演出パターンに従った予告演出表示を液晶表示装置4に行わせることをVDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、玉貼り成功予告演出パターンに従った予告演出表示が行われる。例えば、液晶表示装置4においては、図34(a)から図34(b)に至るまでの一連の画像が表示される。
同様にして、サブCPU41は、継続失敗はずれ可変表示パターンを受信し、連続予告実行カウンタの値が1の場合には、予告演出データ選択テーブルに基づいて、予告演出データ2をサブROM42から読み出し、セットする。サブCPU41は、ステップ210の画像表示制御処理において、予告演出データ2に含まれる玉貼り失敗予告演出パターンに従った予告演出表示を液晶表示装置4に行わせることをVDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、玉貼り失敗予告演出パターンに従った予告演出表示が行われる。例えば、液晶表示装置4においては、図34(a)から図34(c)に至るまでの一連の画像が表示される。
同様にして、サブCPU41は、継続成功はずれ可変表示パターンを受信し、連続予告実行カウンタの値が2の場合には、予告演出データ選択テーブルに基づいて、予告演出データ3をサブROM42から読み出し、セットする。サブCPU41は、ステップ210の画像表示制御処理において、予告演出データ3に含まれる玉込め成功予告演出パターンに従った予告演出表示を液晶表示装置4に行わせることをVDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、玉込め成功予告演出パターンに従った予告演出表示が行われる。例えば、液晶表示装置4においては、図35(a)から図35(b)に至るまでの一連の画像が表示される。
同様にして、サブCPU41は、継続失敗はずれ可変表示パターンを受信し、連続予告実行カウンタの値が2の場合には、予告演出データ選択テーブルに基づいて、予告演出データ4をサブROM42から読み出し、セットする。サブCPU41は、ステップ210の画像表示制御処理において、予告演出データ4に含まれる玉込め失敗予告演出パターンに従った予告演出表示を液晶表示装置4に行わせることをVDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、玉込め失敗予告演出パターンに従った予告演出表示が行われる。例えば、液晶表示装置4においては、図35(a)から図35(c)に至るまでの一連の画像が表示される。
同様にして、サブCPU41は、継続成功はずれ可変表示パターンを受信し、連続予告実行カウンタの値が3の場合には、予告演出データ選択テーブルに基づいて、予告演出データ5をサブROM42から読み出し、セットする。サブCPU41は、ステップ210の画像表示制御処理において、予告演出データ5に含まれる火付け成功予告演出パターンに従った予告演出表示を液晶表示装置4に行わせることをVDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、火付け成功予告演出パターンに従った予告演出表示が行われる。例えば、液晶表示装置4においては、図36(a)から図36(b)に至るまでの一連の画像が表示される。
同様にして、サブCPU41は、継続失敗はずれ可変表示パターンを受信し、連続予告実行カウンタの値が3の場合には、予告演出データ選択テーブルに基づいて、予告演出データ6をサブROM42から読み出し、セットする。サブCPU41は、ステップ210の画像表示制御処理において、予告演出データ6に含まれる火付け失敗予告演出パターンに従った予告演出表示を液晶表示装置4に行わせることをVDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、火付け失敗予告演出パターンに従った予告演出表示が行われる。例えば、液晶表示装置4においては、図36(a)から図36(c)に至るまでの一連の画像が表示される。
ステップ760において、サブCPU41は、受信した可変表示パターンコマンドに対応する制御データをセットする。サブCPU41は、セットした制御データに基づいて、可変表示パターンに対応する可変表示を行うように、VDP51に指示する。VDP51は、液晶表示装置4に、可変表示パターンに対応する可変表示を行わせる。ここで、サブCPU41が受信した可変表示パターンコマンドに対応する可変表示パターンが、連続予告用スーパーリーチはずれの可変表示パターンの場合には、液晶表示装置4において、通常変動表示が非常に短い第1の所定時間行われた後、はずれの停止表示が行われる。
また、サブCPU41は、セットした制御データに基づいて、所定の演出パターン(例えば、通常用リーチはずれの可変表示パターンを受信したとき、リーチ演出表示を行うための演出パターン)に従った演出表示を液晶表示装置4に行わせることをVDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、例えば、リーチ演出表示などが行われる。
ステップ770においては、サブCPU41は、受信した可変表示パターンコマンドに対応する可変表示パターンが、継続失敗はずれの可変表示パターンであるか否かを確認する。サブCPU41は、継続失敗はずれの可変表示パターンである場合には、ステップ790の処理に移り、継続失敗はずれの可変表示パターンでない場合には、ステップ780の処理に移る。
ステップ780においては、サブCPU41は、連続予告実行カウンタの値を0にセットする。
ステップ790においては、サブCPU41は、受信した可変表示パターンコマンドに対応する可変表示パターンが、連続予告カウンタの値が1であり、かつ、連続予告用スーパーリーチはずれの可変表示パターンであるか否かを確認する。サブCPU41は、連続予告用スーパーリーチはずれの可変表示パターンである場合には、ステップ800の処理に移り、連続予告用スーパーリーチはずれの可変表示パターンでない場合には、コマンド受信処理を終了する。
ステップ800においては、サブCPU41は、連続予告実行カウンタの値を0にセットする。
ステップ810においては、サブCPU41は、連続予告実行カウンタの値を0にセットする。
ステップ820において、サブCPU41は、受信した可変表示パターンコマンドに対応する制御データをセットする。サブCPU41は、セットした制御データに基づいて、可変表示パターンに対応する可変表示を行うように、VDP51に指示する。VDP51は、液晶表示装置4に、可変表示パターンに対応する可変表示を行わせる。
ここで、サブCPU41が受信した可変表示パターンコマンドに対応する可変表示パターンが、連続予告用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターンの場合には、液晶表示装置4において、通常変動表示が非常に短い第1の所定時間行われた後、大当たりの停止表示が行われる。また、サブCPU41が受信した可変表示パターンコマンドに対応する可変表示パターンが、連続予告用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターンの場合には、サブCPU41は、セットした制御データに基づいて、スーパーリーチ大当たり演出表示を行うための演出パターンに従った演出表示を液晶表示装置4に行わせることをVDP51に指示する。VDP51が上記指示を実行することにより、液晶表示装置4において、例えば、リーチ演出表示などが行われる。サブCPU41が受信した可変表示パターンコマンドに対応する可変表示パターンが、連続予告用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターンの場合には、非常に短い通常変動表示が行われた後、図37(a)に示すように、特別図柄のリーチ変動表示(数字の表示)と、演出画像の表示(数字以外の表示)が行われる。そして、リーチ変動表示の間、図37(b)に示すように、特別図柄のリーチ変動表示と、演出画像の表示が行われ、図37(c)に示すように、特別図柄の大当たり図柄の停止表示と、演出画像の表示が行われる。
(作用効果)
本実施形態においては、メインCPU31は、予告演出(例えば、連続予告演出)を実行すると決定した場合、判定対象始動記憶(例えば、大当たり判定対象始動記憶)に対応する可変表示パターンとして、予告演出を実行しないと決定された場合における通常変動表示より短い通常変動表示の後にリーチ変動表示を実行させる特定の可変表示パターン(例えば、連続予告用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターン)か、又は、リーチ変動表示のみを実行させる特定の可変表示パターンを決定する。
このため、遊技者は、リーチ変動表示が行われると予期しているような場合、遊技機において、リーチ変動表示が行われる前に、通常変動表示が短く行われるか又は行われないので、遊技者は、通常変動表示の間、無駄な時間を過ごしてしまっていると感じることがなく、遊技者の遊技意欲を低下させてしまう事態が回避される。
また、本実施の形態においては、メインCPU31は、判定対象始動記憶(例えば、大当たり判定対象始動記憶)に記憶される前に記憶された始動記憶に基づいて実行される特別図柄の可変表示中に、大当たりの発生を事前に予告するための予告演出を実行するための連続予告演出を実行するか否かを決定し、サブCPU41は、上記予告演出を複数回実行することができるので、遊技者の遊技意欲を低下させてしまう事態が回避するとともに、演出効果の向上を図ることも可能である。
従って、本実施の形態によれば、予告演出(例えば、連続予告演出)の実行により、遊技者による大当たりへの期待感を向上させるとともに、遊技者の遊技意欲が低下してしまうことを回避できる。
なお、本実施形態では、連続予告演出における予告演出が3回行われると、必ず、連続予告用スーパーリーチの可変表示パターンに基づいた可変表示、その演出などが行われるので、遊技者の遊技意欲を高めることができ、遊技の興趣の向上を一層図ることができる。
(変更例1)
上述した実施の形態3における可変表示パターン選択テーブルは、以下のように変更されてもよい。メインROM32には、図38(a)に示す第1の可変表示パターン選択テーブルと、図38(b)に示す第2の可変表示パターン選択テーブルと、図38(c)に示す第3の可変表示パターン選択テーブルと、図38(d)に示す第4の可変表示パターン選択テーブルが記憶されている。
各可変表示パターン選択テーブルにおいては、可変表示パターンと、大当たり又ははずれと、リーチであるか否かの情報と、が対応づけられている。そして、メインCPU31は、ステップ20−2−9の可変表示パターン決定処理において、連続予告カウンタの値が0の場合(即ち、連続予告演出が実行されていない状態の場合)には、第1の可変表示パターン選択テーブルを用いて、可変表示パターンを決定する。メインCPU31は、連続予告カウンタの値が2以上の場合(即ち、連続予告演出が実行されている状態の場合)には、第2の可変表示パターン選択テーブルを用いて、可変表示パターンを決定する。また、メインCPU31は、ステップ20−2−9の可変表示パターン決定処理において、連続予告カウンタの値が1であって、予告実行カウンタの値が2以下の場合(即ち、連続予告の演出が2回まで行われ、判定対象始動記憶に基づく可変表示を行う場合)には、第3の可変表示パターン選択テーブルを用いて、可変表示パターンを決定する。また、メインCPU31は、連続予告カウンタの値が1であって、予告実行カウンタの値が3の場合(即ち、連続予告の演出が3回行われ、判定対象始動記憶に基づく可変表示を行う場合)には、第4の可変表示パターン選択テーブルを用いて、可変表示パターンを決定する。ここでは、図38(a)に示すように、連続予告演出の実行が決定されなくとも、継続失敗はずれの可変表示パターンが選択され、図34(a)から図34(c)までの画像が表示される場合がある。これにより、大当たりと判定された場合にのみ連続予告演出が行われる場合に比べて、連続予告演出の出現率が高められ、遊技者の遊技意欲を高めることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、連続予告演出における予告演出が3回行われると、必ず、連続予告用スーパーリーチの可変表示パターンに基づいた可変表示、その演出などが行われるので、遊技者の遊技意欲を高めることができ、遊技の興趣の向上を一層図ることができる。
また、本実施形態では、連続予告演出を実行する場合の説明を行ったが、これに限定されず、判定対象始動記憶が記憶される前に記憶された始動記憶に基づいて実行される特別図柄の各可変表示のうち、ある可変表示中では、予告演出が行われ、別の可変表示中では、予告演出が行われないようにしてもよい。
また、連続予告演出の実行が決定された場合、予告演出は、特別図柄の可変表示中に限定されず、他のタイミングで行われてもよい。
(変更例2)
上述した実施の形態3,その変更例1において、以下のように変更されてもよい。
メインCPU31は、大当たり判定の判定結果に基づいて、特別図柄の可変表示が開始してから特別図柄の可変表示結果が導出されるまでに、通常変動表示と、リーチ変動表示とのうち、少なくとも1つ以上の変動表示を実行させるための可変表示パターンを、複数の可変表示パターンのなかから、決定する。
メインCPU31は、大当たりと判定した場合、大当たりであるという判定に基づいて行われる可変表示中に、大当たりの発生を予告するため予告演出(以下、単独予告という)を実行するか否かを決定する。
そして、メインCPU31は、単独予告演出を実行すると決定した場合、大当たりであるという判定に基づいて行われる特別図柄の可変表示に対応する可変表示パターンとして、通常変動表示の後にリーチ変動表示を実行させる特定の可変表示パターンか、又は、リーチ変動表示のみを実行させる特定の可変表示パターンを決定する。ここで、特定の可変表示パターンに基づいて行われる可変表示における通常変動表示の時間は、単独予告演出を実行しないと決定した場合に、決定される可変表示パターンにおける通常変動表示の時間より短い。
そして、サブCPU41は、メインCPU31により、単独予告演出を実行すると決定された場合、大当たりであるという判定に基づいて行われる可変表示中に、単独予告演出を行う。これにより、通常変動中に、単独予告演出が行われると、その後の可変表示においては、通常変動表示の変動時間を短縮又はカットして、すぐに、リーチ変動表示が行われるようにできる。
本変更例の遊技機の動作においては、実施の形態3の遊技機の動作において、以下の点が異なり、他の点は同じである。
本変更例では、ステップ122−65から、ステップ122−72の処理が行われない。そして、本変更例では、以下の処理が行われる。
ステップ122−64の処理において、始動記憶数コマンドがセットされる。
ステップ20−2−8の後、メインCPU31は、単独予告演出を実行するか否かを決定するための抽選処理を行う。この処理において、単独予告演出の実行に当選する当選確率は、例えば、1/2である。
一方、ステップ20−2−7の後、メインCPU31は、単独予告演出を実行するか否かを決定するための抽選処理を行う。この処理において、単独予告演出の実行に当選する当選確率は、例えば、1/200である。
そして、メインCPU31は、単独予告演出実行の決定のための抽選に当選したか否かを確認し、単独予告演出実行の決定のための抽選に当選した場合には、単独予告実行フラグをオンにセットする。この単独予告実行フラグは、液晶表示装置4において、単独予告演出の実行が決定された場合に、オンにセットされる。
そして、メインCPU31は、ステップ20−2−9の処理に移る。
また、図31に示す可変表示パターン選択テーブルにおいては、連続予告という文字が、単独予告に置き換えられる。この選択テーブルにおいては、単独予告用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターンは、単独予告実行フラグがオンで大当たりのときに選択され、単独予告用スーパーリーチはずれの可変表示パターンは、単独予告実行フラグがオンではずれのときに選択され、通常用ノーマルリーチ大当たりの可変表示パターンなどは、単独予告実行フラグがオフで大当たりのときに選択され、通常用ノーマルリーチはずれの可変表示パターンなどは、単独予告実行フラグがオフでリーチのはずれのときに選択され、通常用はずれの可変表示パターンなどは、単独予告実行フラグがオフでリーチなしのはずれのときに選択される。なお、本変更例では、継続成功はずれ、継続失敗はずれの可変表示パターンは、選択されない。
そして、メインCPU31は、ステップ20−2−9の可変表示パターン決定処理において、先ず、単独予告実行フラグがオンであるか否かを確認する。メインCPU31は、単独予告実行フラグがオンでない場合には、ステップ20−2−903、ステップ20−2−904,ステップ20−2−905の処理を行い、可変表示パターン決定処理を終了する。
一方、メインCPU31は、単独予告実行フラグがオンである場合には、ステップ20−2−901の処理を行い、インCPU31は、大当たり判定の結果が、大当たり遊技状態に遊技状態を移行させるものである場合には、連続予告用という言葉を単独予告用に置き換えた場合のステップ20−2−915の処理に移り、大当たり判定の結果が、大当たり遊技状態に遊技状態を移行させるものでない場合には、連続予告用という言葉を単独予告用に置き換えた場合のステップ20−2−910の処理に移る。その後、メインCPU31は、単独予告実行フラグをオフにした後、可変表示パターン決定処理を終了する。
そして、サブCPU41は、コマンド受信処理を以下のように行う。先ず、サブCPU41は、受信したコマンドが、主制御回路30からの可変表示パターンコマンドであるか否かを確認する。サブCPU41は、受信したコマンドが可変表示パターンコマンドでない場合には、ステップ710と同じ処理を行い、コマンド受信処理を終了する。
サブCPU41は、受信したコマンドが可変表示パターンコマンドである場合には、受信した可変表示パターンコマンドに対応する制御データをセットする。サブCPU41は、セットした制御データに基づいて、可変表示パターンに対応する可変表示を行うように、VDP51に指示する。VDP51は、液晶表示装置4に、可変表示パターンに対応する可変表示を行わせる。
ここで、サブCPU41が受信した可変表示パターンコマンドに対応する可変表示パターンが、単独予告用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターンの場合には、液晶表示装置4において、通常変動表示が非常に短い第1の所定時間行われた後、大当たりの停止表示が行われる。なお、サブCPU41が受信した可変表示パターンコマンドに対応する可変表示パターンが、単独予告用スーパーリーチはずれの可変表示パターンの場合には、液晶表示装置4において、通常変動表示が非常に短い第1の所定時間行われた後、はずれの停止表示が行われる。
また、サブCPU41が受信した可変表示パターンコマンドに対応する可変表示パターンが、単独予告用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターンの場合においても、液晶表示装置4において、例えば、リーチ演出表示などが行われる。
本変更例においても、上述した、予告演出(単独予告演出)の実行により、遊技者による大当たりへの期待感を向上させるとともに、遊技者の遊技意欲が低下してしまうことを回避できる。
なお、本実施形態において、予告演出の表示は、特別図柄の変動表示とは別の表示であったが、これに限定されず、特別図柄の表示を変形させるような表示であってもよい。
また、メインCPU31が決定する特定の可変表示パターンは、実施の形態の場合(連続予告用スーパーリーチ大当たりの可変表示パターン、連続予告用スーパーリーチはずれの可変表示パターン)に限定されず、別の態様のものであってもよい。
(実施の形態1〜3の変更例1)
遊技盤ベースは、以下のような構成であってもよい。図39(a)乃至図39(c)は、遊技盤ベース32の構成を示す図である。図39(a)乃至図39(c)に示すように、遊技盤ベース32の少なくとも一部は、液晶表示装置4に表示される所定の画像を正面側から見て視認可能な透光性部材32aで形成されている。この透光性部材32aは、無色透明のアクリル樹脂材、ボリカーボネート樹脂又はポリアリレート樹脂等の合成樹脂で形成することができる。
図39(a)に示すように、遊技盤ベース32は、透光性部材32aが液晶表示装置4の一部又は全体を覆うような位置に配設され、当該透光性部材32aの底部と木製部材32bの上部とが接合することにより構成される。また、図39(b)に示すように、遊技盤ベース32は、木製部材32bの中心部に設けられた穴に透光性部材32aが嵌め込まれることにより構成されてもよい。さらに、図39(c)に示すように、遊技盤ベース32は、透明な部材の片面側にある32cの部分を非透明にマスキング(塗装、印刷等)して32aの部分のみを透明とすることにより構成されてもよい。
(実施の形態1〜3の変更例2)
本変更例の液晶表示装置4は、遊技盤30aの遊技領域の全部又は一部を、遊技盤30aの前面側から重なるように配設され、正面側から見て遊技者が視認可能な表示態様を表示するものである。この液晶表示装置4についての具体的な説明を以下に示す。図40は、本変更例の液晶表示装置4と、その周辺部の配置関係を示す図である。
図40に示すように、液晶表示装置4は、透明性を有する保護カバー201及び保護カバー202の間に液晶203が封入されることにより構成される。この液晶表示装置4は、ガラス枠10の一部として備えられている。また、液晶表示装置4の上方には、液晶バックライト(図示せず)が設けられている。
ここで、液晶203は、透明性を有する導電性物質の上に配備されている。この液晶203が透明性を有することにより、遊技者は、遊技盤30aに備えられた遊技部材を正面側から見て視認可能となる。なお、液晶の代わりに、有機ELなどが用いられてもよい。
この液晶表示装置4は、図40に示すように、釘17などの遊技部材が備えられた遊技盤30aの表側に配置される。この液晶表示装置4と遊技盤30aとの間に遊技領域24が備えられることにより、遊技球は当該遊技領域24を流下することが可能となる。
この液晶表示装置4には、上述した画像、特別図柄などが表示される。具体的な表示制御処理については上記実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本変更例においても、実施形態の場合と同じ作用・効果が得られることに加え、遊技盤30aを透光性のある部材で形成する必要がないので、従来の遊技盤30aをそのまま使用することができる。なお、液晶表示装置4は、遊技盤30aの表側又は裏側に備えられるものに限定されることなく、他の配置に備えられてもよい。
(実施の形態1〜3の変更例3)
また、液晶表示装置4は、DLP(Digital Light Processing Projector)等のプロジェクター方式による映像装置であってもよい。図41は、プロジェクター方式による映像装置の配置関係を示す図である。図41に示すように、プロジェクター方式による映像装置は、投影機401と、遊技盤30aの裏側に設けられたスクリーン402とを備えている。投影機401は、画像に関係する複数種類の光を発生可能な装置であり、発生した光の進路がスクリーン402に向かうような角度で配置されている。
スクリーン402は、投影機401から発せられた複数種類の光に対応する画像を映し出すための幕であり、前面ガラス11から見て映し出された画像が視認できるような角度で配置されている。
このスクリーン402には、上述した画像、特別図柄などが映し出される。具体的な表示制御処理については上記実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(実施の形態1〜3の変更例4)
本変更例において、パーソナルコンピュータなどの端末は、サーバなどに記憶されているシミュレーションゲームプログラムを実行することによって、上述の実施形態における遊技機1によって実行される動作をその画面上において再現することができる。なお、以下において、端末の画面上において再現される動作のことを疑似動作と呼ぶ。
以下において、端末によって疑似動作を実行する方法について、図面を参照しながら説明する。また、以下においては、上述の実施形態との差異のみを説明するものとする。
図42(a)は、端末によって疑似動作を実行する方法について説明するための図である。また、図42(b)は、本変更例における、端末510を示す概観図である。
図42(a)に示すように、端末510aとサーバ500とはLANを介して接続され、端末510bとサーバ500とは通信回線網520を介して接続されている。
サーバ500は、端末510の画面511上において疑似動作を実行するためのシミュレーションプログラムを記憶している。また、サーバ500は、シミュレーションプログラムを実行することによって、端末510の画面511上に疑似動作を表示する。
なお、シミュレーションプログラムには、特別図柄制御処理や普通図柄制御処理などを含むメイン処理を実行するためのプログラム、乱数更新処理やスイッチ入力検出処理などを含むシステムタイマ割込処理を実行するためのプログラム、疑似動作を端末510の画面511上に表示するためのプログラムなどが含まれている。
具体的には、シミュレーションプログラムには、所定の入賞条件が成立すると、いずれかの入賞口に遊技球が入賞することを示す画像を表示するとともに、所定の得点を付与する処理を実行するためのプログラムなどが含まれている。なお、得点とは、遊技者に対して付与される所定の価値のことである。
端末510は、LAN又は通信回線網520などを介してサーバ500に接続され、WEBブラウザなどによって画面511上に疑似動作を表示する。なお、端末510は、シミュレーションプログラムをサーバ500からダウンロードすることによって、サーバ500に依存することなくシミュレーションプログラムを実行するように構成されていてもよい。
具体的には、図42(b)に示すように、端末510は、画面511と、本体部512と、入力部513とを具備する。
画面511は、液晶表示装置4や始動口6などを含む遊技領域の画像を表示し、当該遊技領域の画像上における遊技球の挙動や特別図柄の可変表示などの画像を表示し、実施形態で示した各種の画像などを表示する。
本体部512は、CPU・ROM・RAMなどにより構成され、端末510における各処理を制御する。なお、本体部512は、シミュレーションプログラムをダウンロードした際には、当該シミュレーションプログラムを記憶する。
入力部513は、キーボードなどにより構成され、発射ハンドルユニット40aと同様の機能を果たす。
なお、端末510は、所定の遊技状態(当り遊技状態や大当り遊技状態)を遊技者に報知する効果音や音声などを出力するスピーカを具備している。
通信回線網520は、サーバ500と端末510とを接続するインターネット網や衛星通信回線網などである。
なお、端末510は、CD−ROMやDVD−ROMやROMカートリッジなどの記憶媒体から読み込んだシミュレーションプログラムに基づいて、疑似遊技を実行するように構成されていてもよい。
また、疑似動作は、図43に示す携帯端末530によって実行されてもよい。具体的には、以下に示す通りである。図43は、携帯端末530の概観図である。図43に示すように、携帯端末530は、上述の画面511と同様の機能を有する画面531と、上述のスピーカと同様の機能を有するスピーカ532と、上述の入力部513と同様の機能を有する入力部533とを具備する。
本変更例によれば、サーバ500(端末510又は携帯端末530)が、シミュレーションプログラムに基づいて疑似動作を実行することにより、上述した実施形態,その変更例の効果が得られる。
1…遊技機、2…第2遊技球誘導部材、3…第1遊技球誘導部材、4…液晶表示装置、5…一般入賞口、6…始動口、6S…始動入賞球スイッチ、6a…始動口ソレノイド、7…アウト口、7S…通過球スイッチ、8…大入賞口、8a…大入賞口ソレノイド、8b…シーソーソレノイド、10…ガラス枠、11…前面ガラス、17…釘、17S…一般入賞球スイッチ、20…皿部、24…遊技領域、26…ランプ、28S…V/カウントスイッチ、29S…カウントスイッチ、30…主制御回路、30a…遊技盤,31…CPU,32…遊技盤ベース,32a…透光性部材,32b…木製部材,33…メインRAM,34…メインROM,36…シリアル通信用IC、40…副制御回路、40a…発射ハンドルユニット,41…サブCPU,42…サブROM,43…サブRAM,45…画像処理回路,46…音声制御回路,47…ランプ制御回路,50…スピーカ,51…VDP.52…D/Aコンバータ,53…初期リセット回路,54…サブROM,55…VRAM,60…ベースドア,60c…ヒンジ凹部,60d,60e…開口部,60f…ヒンジ凹部,60g…ヒンジ凸部,60z…貫通孔,80…外枠,80a…ヒンジ凸部,81…払出装置,82…発射装置,83…発射制御回路,90…第1ユニット部,100…第2ユニット部,110…スペーサ,201,202…保護カバー,203…液晶,300…選択ボタン、301…決定ボタン、401…投影機,402…スクリーン,500…サーバ,510,510a,510b…端末,511…画面,512…本体部,513…入力部,520…通信回線網,530…携帯端末,531…画面,532…スピーカ,533…入力部。