JP2005202892A - デバイス接続制御回路、スイッチ回路制御回路、及びディスクアレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】デバイスとFC−ALの通信路との接続状態をほっじすることができるデバイス接続制御回路、スイッチ回路制御回路、及びディスクアレイ装置を提供する。
【解決手段】 FC−ALに従って構成される通信路に接続されるデバイスを前記通信路に接続させるかどうかの接続制御を行うスイッチ回路と、前記スイッチ回路を動作させるための電力の供給が停止したときに、前記電力の供給が停止している期間において、前記電力の供給が停止する直前に前記デバイスが前記通信路に接続されていたかどうかを示す接続状態を記憶する接続状態記憶回路と、を備え、前記スイッチ回路は、前記電力の供給が開始されたときに、前記接続状態記憶回路が記憶している前記接続状態となるように前記接続制御を行う。
【選択図】 図5
【解決手段】 FC−ALに従って構成される通信路に接続されるデバイスを前記通信路に接続させるかどうかの接続制御を行うスイッチ回路と、前記スイッチ回路を動作させるための電力の供給が停止したときに、前記電力の供給が停止している期間において、前記電力の供給が停止する直前に前記デバイスが前記通信路に接続されていたかどうかを示す接続状態を記憶する接続状態記憶回路と、を備え、前記スイッチ回路は、前記電力の供給が開始されたときに、前記接続状態記憶回路が記憶している前記接続状態となるように前記接続制御を行う。
【選択図】 図5
Description
本発明は、デバイス接続制御回路、スイッチ回路制御回路、及びディスクアレイ装置に関する。
近年、情報処理システムにおいて取り扱われるデータ量が増加している。これに応じるべく、ストレージ側ではファイバチャネルプロトコルに従った複数のハードディスクドライブを接続し、高速かつ大容量の記憶資源を提供するようになってきている。大容量の記憶資源を提供するために複数のハードディスクドライブを接続する方式として、FC−AL(Fibre Channel Arbitrated Loop)の通信方式が知られている。FC−ALを構成する各デバイスは、ファイバチャネルコマンドを受信し、ループ状に接続する先となるデバイスに受信したコマンドを転送する。これにより、FC−ALを構成する任意のデバイス間での通信が可能となっている。
特開2001−222385号公報
FC−ALによりハードディスクドライブを管理するディスクアレイ装置において、FC−ALを構成する何れかのハードディスクドライブに障害が発生すると、障害が発生したハードディスクドライブはファイバチャネルコマンドを転送することができない。そのため、障害が発生していないハードディスクドライブもFC−ALの通信路を介した通信ができなくなってしまう。そこで、障害が発生したハードディスクドライブをFC−ALから切り離すスイッチ回路をFC−ALの通信路に設けることがある。これにより、障害が発生していないハードディスクドライブはFC−ALによる通信を継続することができる。
しかしながら、例えば、ディスクアレイ装置の電源が切断されて、スイッチ回路への電力の供給が途絶えると、スイッチ回路が保持しているデバイスのFC−ALへの接続状態は初期化されてしまう。この場合、障害が発生したハードディスクドライブがFC−ALの通信路に再び接続されてしまい、障害が発生していないハードディスクドライブもFC−ALの通信路を介して通信を行うことができなくなってしまう。
本発明は、このような背景を鑑みてなされたものであり、デバイスとFC−ALの通信路との接続状態を保持することができるデバイス接続制御回路、スイッチ回路制御回路、及びディスクアレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のうち主たる発明のデバイス接続制御回路は、FC−ALに従って構成される通信路に接続されるデバイスを前記通信路に接続させるかどうかの接続制御を行うスイッチ回路と、前記スイッチ回路を動作させるための電力の供給が停止したときに、前記電力の供給が停止している期間において、前記電力の供給が停止する直前に前記デバイスが前記通信路に接続されていたかどうかを示す接続状態を記憶する接続状態記憶回路と、を備え、前記スイッチ回路は、前記電力の供給が開始されたときに、前記接続状態記憶回路が記憶している前記接続状態となるように前記接続制御を行うこととする。
本発明によれば、デバイスとFC−ALの通信路との接続状態を保持することができるデバイス接続制御回路、スイッチ回路制御回路、及びディスクアレイ装置を提供できる。
===第1の実施形態===
本発明の一実施形態としてディスクアレイ装置10を説明する。本実施形態にかかるディスクアレイ装置10は、基本筐体20と増設筐体30とを備えている。
本発明の一実施形態としてディスクアレイ装置10を説明する。本実施形態にかかるディスクアレイ装置10は、基本筐体20と増設筐体30とを備えている。
図1(a)は、ディスクアレイ装置10に装着される基本筐体20を正面側から見た斜視図であり、図1(b)は基本筐体20を背面側から見た斜視図である。図1(a),(b)に示すように、基本筐体20および増設筐体30には、ディスクアレイ装置10の各種機能を提供するボードやユニットが装着されている。
図1(a)に示すように、基本筐体20の正面上段側には、ハードディスクドライブ51が装填された複数のディスクドライブユニット52が並べて装着されている。ハードディスクドライブ51は、例えば、ファイバチャネル規格、SCSI1(Small Computer System Interface 1)規格、SCSI2規格、SCSI3規格、パラレルATA(AT Attachment)規格、シリアルATA規格などの通信機能を提供する通信インタフェースを有するハードディスクドライブである。
また、基本筐体20の正面下段側には、バッテリーユニット53、ハードディスクドライブ51の稼働状態などが表示される表示パネル54、フレキシブルディスクドライブ55が装着されている。バッテリーユニット53は、停電などによりAC/DC電源57からの電力供給が途絶えた場合に、ボードやユニットに電力を供給するバックアップ電源として機能する。表示パネル54には、ハードディスクドライブ51の稼働状態などを表示するLEDランプなどの表示デバイスが設けられている。フレキシブルディスクドライブ55は、メンテナンス用プログラムをロードする場合などに用いられる。
図1(b)に示すように、基本筐体20の背面上段側の両側面側には、1枚ずつ電源コントローラボード56が装着されている。電源コントローラボード56は、複数のハードディスクドライブ51と通信可能に接続されている。電源コントローラボード56と複数のハードディスクドライブ51は、FC−ALの方式(トポロジー)によるループ状の通信路によって通信可能に接続されている。
電源コントローラボード56は、AC/DC電源57の状態監視やハードディスクドライブ51の状態監視、ハードディスクドライブ51の電源供給の制御、冷却装置の冷却能力の制御、表示パネル54上の表示デバイスの制御、筐体各部の温度監視などを行う回路が実装されている。冷却装置は、ディスクアレイ装置10内や筐体20,30内を冷却する装置であり、例えば、インタークーラー、ヒートシンク、空冷式の冷却ファンなどである。電源コントローラボード56にはファイバチャネルケーブルのコネクタ67が設けられ、このコネクタにはファイバチャネルケーブル91が接続される。
基本筐体20の前面には、メインスイッチ85が設けられている。メインスイッチ85は、ディスクアレイ装置10の電源の投入又は切断を指示するためのスイッチである。メインスイッチ85は、コントローラボード59が基本筐体20に装着されると、メインスイッチ85の出力信号線がディスク制御部102に結線される。メインスイッチ85が押されると、メインスイッチ85がオン又はオフに切り替わったことを示す信号がコントローラボード59に伝達される。
基本筐体20の背面上段側の前記2枚の電源コントローラボード56に挟まれた空間には、AC/DC電源57が2台並べて装着されている。AC/DC電源57は、ハードディスクドライブ51や、ボード、ユニットなどに電力を供給する。AC/DC電源57は、電源コントローラボード56と接続されており、電源コントローラボード56からの信号により各ハードディスクドライブ51に電力を供給できるように設定されている。AC/DC電源57には、AC/DC電源57の出力をオン・オフするためのブレーカスイッチ64が設けられている。AC/DC電源57の下方には、2台の空冷式の冷却ファンユニット58が並べて装着されている。冷却ファンユニット58には、1台以上の冷却ファン66が実装されている。冷却ファン66は、筐体内に空気を流入・流出させることでハードディスクドライブ51やAC/DC電源57などから発生する熱を筐体外部に排出する。
基本筐体20の背面下段側には、コントローラボード59が装着されている。コントローラボード59には、基本筐体20および増設筐体30に装着されているハードディスクドライブ51との間の通信インタフェースと、ハードディスクドライブ51の動作の制御(例えば、RAID方式による制御)やハードディスクドライブ51の状態監視を行う回路などが実装されている。
また、コントローラボード59は、情報処理装置300との間の通信インタフェースの機能、例えば、SCSI規格やファイバチャネル規格の通信機能を提供する通信インタフェースボード61や、ハードディスクドライブ51への書き込みデータや読み出しデータが記憶されるキャッシュメモリ62などが実装されている。
コントローラボード59に装着される通信インタフェースボード61には、情報処理装置300と接続するための、ファイバチャネルプロトコルで構築されたSAN(Storage Area Network)もしくはLAN(Local Area Network)、SCSIなどの所定のインタフェース規格に準拠した外部コネクタ63が設けられ、ディスクアレイ装置10は、このコネクタ63に接続される通信ケーブル92を介して情報処理装置300と接続される。
図2(a)は、ディスクアレイ装置10に装着される増設筐体30を正面側から見た斜視図であり、図2(b)は増設筐体30を背面側から見た斜視図である。図2(a)に示すように、増設筐体30の正面側には、ハードディスクドライブ51が収容された複数のディスクドライブユニット52が並べて装着されている。また、図2(b)に示すように、増設筐体30の背面両側面側には、それぞれ一枚ずつ電源コントローラボード56が装着されている。また、2枚の電源コントローラボード56に挟まれた空間には、AC/DC電源57が2台並べて装着されている。また、AC/DC電源57の下方には、2台の冷却ファンユニット58が並べて装着されている。AC/DC電源57には、AC/DC電源57の出力をオン・オフするためのブレーカスイッチ64が設けられている。
===ディスクアレイ装置の全体構成===
図3は、ディスクアレイ装置10の全体構成を示すブロック図である。図3に示すように、ディスクアレイ装置10には、SAN400を介して情報処理装置300が接続されている。情報処理装置300は、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレームコンピュータなどである。
図3は、ディスクアレイ装置10の全体構成を示すブロック図である。図3に示すように、ディスクアレイ装置10には、SAN400を介して情報処理装置300が接続されている。情報処理装置300は、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレームコンピュータなどである。
ディスクアレイ装置10は、前述したように、基本筐体20と1つ又は複数の増設筐体30を備えている。基本筐体20は、コントローラ100、ハードディスクドライブ51などを備えている。コントローラ100は、通信インタフェース部101、ディスク制御部102、CPU103、メモリ104、キャッシュメモリ62、及びデータコントローラ105などを備えており、前述のコントローラボード59に実装されている。増設筐体30は、ハードディスクドライブ51などを備えている。
コントローラ100は、ハードディスクドライブ51をいわゆるRAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)方式に規定されるRAIDレベル(例えば、0,1,5)で制御する機能を備えている。RAID方式においては、複数のハードディスクドライブ51が1つのグループ(以後、RAIDグループと称する)として管理される。RAIDグループ上には、情報処理装置300からのアクセス単位である論理ボリュームが形成されており、各論理ボリュームにはLUN(Logical Unit Number)と呼ばれる識別子が付与されている。RAIDの構成情報は、メモリ104にRAID構成テーブルとして記憶されており、データの読み出しや書き込みの処理の実行時にCPU103により参照される。
通信インタフェース部101は、SAN400を介して情報処理装置300との間で通信を行うインタフェースである。通信インタフェース部101は、ファイバチャネルプロトコルに従って論理ボリュームに対するデータ入出力要求を受け付ける。なお、通信インタフェース部101は、例えば、NFS(Network File System)などのプロトコルにより情報処理装置300からファイル名指定によるデータ入出力要求を受け付けるようにしてもよい。
CPU103は、ディスクアレイ装置10の全体の制御を司るもので、メモリ104に格納されたマイクロプログラムを実行することにより、通信インタフェース部101やディスク制御部102、データコントローラ105等の制御を行う。
キャッシュメモリ62は、通信インタフェース部101とディスク制御部102との間で授受されるデータを一時的に記憶するためのメモリである。
データコントローラ105は、CPU103の制御により通信インタフェース部101とキャッシュメモリ62との間又はキャッシュメモリ62とディスク制御部102との間のデータ転送を行うものである。
キャッシュメモリ62は、通信インタフェース部101とディスク制御部102との間で授受されるデータを一時的に記憶するためのメモリである。
データコントローラ105は、CPU103の制御により通信インタフェース部101とキャッシュメモリ62との間又はキャッシュメモリ62とディスク制御部102との間のデータ転送を行うものである。
ディスク制御部102は、CPU103からの指示により、ハードディスクドライブ51に対するデータの入出力を制御する回路である。基本筐体及び増設筐体のハードディスクドライブ51は、FC−AL111により、ENCコントローラ200及びディスク制御部102とループ状に接続されている。ディスク制御部102は、ファイバチャネル、SCSI、ATA等の規格に従った、ハードディスクドライブ51に対するデータ入出力を制御するためのコマンド(以下、データ入出力コマンドと称する)をハードディスクドライブ51に送信することにより、ハードディスクドライブ51に対するデータ入出力処理を制御する機能を有する。本実施形態において、ディスク制御部102は、データ入出力コマンドにハードディスクドライブ51を特定するための情報を設定し、FC−AL111を介してENCコントローラ200に送信する。ENCコントローラ200はデータ入出力コマンドを受信し、受信したデータ入出力コマンドをディスク1(51)に転送する。ディスク1(51)は、受信したデータ入出力コマンドがディスク1(51)宛てのものであるかどうかを判断し、ディスク1(51)宛てのものでない場合には、ディスク2(51)に転送する。このように、ディスク制御部102がFC−AL111に送出したデータ入出力コマンドは、ENCコントローラ200及びディスク1乃至10(51)の夫々によって転送されていく。このようにして、ディスク制御部102は、任意のハードディスクドライブ51に対してデータ入出力コマンドを送信することができる。
各ハードディスクドライブ51は、PBC(Port Bypass Circuit:バイパス回路)120を介してFC−AL111に接続している。PBC120は、ハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続させるかどうかの接続制御を行うチップ化された電子スイッチである。PBC120の回路基板は、例えば、その一部または全部がコントローラボード59や電源コントローラボード56に実装される。
PBC120は、ハードディスクドライブ51に障害が発生した場合、ENCコントローラ200からの制御により、障害が発生したハードディスクドライブ51に接続している通信路をバイパスする。これにより、PBC120は、障害が発生したハードディスクドライブ51をFC−AL111から除外することができる。また、PBC120は、FC−AL111の動作を維持したままでハードディスクドライブ51の抜き差しを可能にする。例えば、ハードディスクドライブ51が新たに装着された場合に、PBC120はバイパスを解除してそのハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続し、ディスク制御部102との間の通信を可能にする。このようにして、PBC120は、ハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続させるかどうかの接続制御を行う。
ENCコントローラ200は、バイパス制御ライン122を介してPBC120の制御を行う回路(スイッチ回路制御回路)である。ENCコントローラ200は、FC−AL111及びバイパス制御ライン112の夫々を介してPBC120と接続している。ENCコントローラ200は、電源コントローラボード56に実装される。なお、増設筐体30の電源コントローラボード56に実装されるENCコントローラ200は省略することができる。本実施形態では、基本筐体20の電源コントローラボード56に実装されるENCコントローラ200が、増設筐体30のPBC120にもバイパス制御ライン112で接続する。
ENCコントローラ200は、例えば、電源コントローラボード56からハードディスクドライブ51の障害に関する通知を受信する。ENCコントローラ200は、障害が発生しているハードディスクドライブ51がFC−AL111から切り離されるようにPBC120を制御する。ENCコントローラ200がPBC120を制御する詳細については後述する。
また、ENCコントローラ200は、不揮発性メモリ210と読み書き可能に接続している。不揮発性メモリ210は、例えば、NVRAMやEEPROM、フラッシュメモリ等の、電力の供給が無くてもデータを保持することができる記憶装置である。
===ハードディスクドライブの接続形態===
次に、ハードディスクドライブ51と、ディスク制御部102及びENCコントローラ200との接続形態を説明する。図4は、この接続形態を説明する図である。
次に、ハードディスクドライブ51と、ディスク制御部102及びENCコントローラ200との接続形態を説明する。図4は、この接続形態を説明する図である。
ディスク制御部102は、FC−AL111を介してENCコントローラ200と接続している。また、ディスク制御部102は、メインスイッチ85と接続している。ディスク制御部102は、メインスイッチ85から、ディスクアレイ装置10の電源が切断されることを示す信号(以下、電源切断信号と称する)と、電源が投入されたことを示す信号(以下、電源投入信号と称する)とを受信する回路(電力停止信号受信回路)を備える。
ディスク制御部102は、メインスイッチ85から電源切断信号を受信すると、ENCコントローラ200やハードディスクドライブ51に対して電源の切断時の処理を行うように指示するコマンド(以下、電源切断コマンドと称する)を送信する。ハードディスクドライブ51は、電源切断コマンドを受信すると、例えば、ディスクキャッシュに記憶されているデータを、磁気ディスクに書き込むなどの処理を行う。これにより、ハードディスクドライブ51は、データを確実に記憶することができる。
ディスク制御部102は、メインスイッチ85から電源投入信号を受信すると、ENCコントローラ200に対して、電源が投入されたことを示すメッセージ(電源投入メッセージ)を送信する。ENCコントローラ200は、電源投入メッセージを受信すると、後述する電源投入処理を行う。このときENCコントローラ200は、例えば、ENCコントローラ200自身に関する初期化処理や、FC−AL111の初期化処理等を行うこともできる。
FC−AL111には、複数のPBC120が設けられており、ハードディスクドライブ51は、このPBC120を介してFC−AL111に接続されている。
PBC120は、ハードディスクドライブ51とFC−AL111との接続及び切り離しを切り替えるセレクタ回路121(スイッチ回路)を有している。セレクタ回路121は、ハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続させるかどうかの接続制御を行うスイッチである。セレクタ回路121は、FC−AL111とハードディスクドライブ51とを接続する通信路をバイパスすることによりハードディスク51をFC−AL111から切り離すことができる。セレクタ回路121は、ENCコントローラ200のレジスタ201にバイパス制御ライン112を介して接続している。これにより、セレクタ回路121は、ENCコントローラ200が備えるレジスタ201からの読み出しや、レジスタ201への書き込みが可能となっている。
PBC120は、ハードディスクドライブ51とFC−AL111との接続及び切り離しを切り替えるセレクタ回路121(スイッチ回路)を有している。セレクタ回路121は、ハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続させるかどうかの接続制御を行うスイッチである。セレクタ回路121は、FC−AL111とハードディスクドライブ51とを接続する通信路をバイパスすることによりハードディスク51をFC−AL111から切り離すことができる。セレクタ回路121は、ENCコントローラ200のレジスタ201にバイパス制御ライン112を介して接続している。これにより、セレクタ回路121は、ENCコントローラ200が備えるレジスタ201からの読み出しや、レジスタ201への書き込みが可能となっている。
レジスタ201は、ENCコントローラ200が備える揮発性の記憶回路である。レジスタ201には、PBC120に接続しているハードディスクドライブ51がFC−AL111に接続されているかどうを示すフラグ値(接続状態)が設定される。本実施形態においては、レジスタ201が記憶する値の各ビットと、PBC120の夫々が備えるセレクタ回路121とが対応づけられている。つまり、レジスタ201に設定される値の各ビットの値が、対応するセレクタ回路121がハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続しているかどうかの接続状態を示している。
セレクタ回路121は、例えば、レジスタ201が記憶している値の当該セレクタ回路121が対応するビットに「0」が設定されている場合、ハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続させるための制御を行う。また、セレクタ回路121は、レジスタの対応するビットに「1」が設定されている場合、ハードディスクドライブ51をFC−AL111から切り離すための制御を行う。具体的には、セレクタ回路121は、FC−AL111からハードディスクドライブ51に信号が伝達されるようにするかどうかの切替を行う。セレクタ回路121がFC−AL111に流れている信号をハードディスクドライブ51に伝達されないようにFC−AL111をバイパスすることにより、ハードディスクドライブ51はFC−AL111から切り離される。
このように、ENCコントローラ200は、レジスタ201の値を設定することにより、PBC120に接続しているハードディスクドライブ51をFC−AL111から切り離すように、又は、ハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続させるようにPBC120を制御する。
===セレクタ回路121の状態遷移===
図5は、PBC120が備えるセレクタ回路121の状態遷移を説明するための図である。
図5は、PBC120が備えるセレクタ回路121の状態遷移を説明するための図である。
セレクタ回路121は、電源が切断されている状態(電源切断:5011)、電源が投入されておりハードディスクドライブ51がFC−AL111に接続している状態(接続中:5012)、及び、電源が投入されておりハードディスクドライブ51がFC−AL111から切り離されている状態(バイパス:5013)の各状態を取りうる。
ディスクアレイ装置10が通常の運用を行っている間、セレクタ回路121は「接続中(5012)」である。PBC120に接続されるハードディスクドライブ51に障害が発生した場合、ENCコントローラ200は、レジスタ201に、セレクタ回路121がハードディスクドライブ51をFC−AL111から切り離している接続状態を設定する。具体的には、ENCコントローラ200は、障害が発生したハードディスクドライブ51に接続しているPBC120が有するセレクタ回路121に対応するビットに「1」を設定する。これにより、ENCコントローラ200からPBC120に、ハードディスクドライブ51を切り離すように指示(バイパス指示)がなされる。
セレクタ回路121は、ENCコントローラ200からのバイパス指示により、FC−AL111をバイパスし、ハードディスクドライブ51をFC−AL111から切り離す。このとき、セレクタ回路121の状態は「バイパス(5013)」に遷移する(5021)。
ハードディスクドライブ51に発生した障害は、LEDランプ等により管理者に報知される。なお、ディスクアレイ装置10は、ハードディスクドライブ51に障害が発生した場合、情報処理装置300に障害が発生したことを示すメッセージを送信したり、ディスプレイやプリンタ、スピーカ等の出力装置に障害が発生したことを示すメッセージを出力したりすることもできる。これにより、管理者はハードディスクドライブ51に発生した障害を認識し、ハードディスクドライブ51を交換することができる。ハードディスクドライブ51が交換されると、例えば、ディスクドライブユニット52がENCコントローラ200にハードディスクドライブ51が交換された旨の信号を通知する。ディスクドライブユニット52からENCコントローラ200への信号の通知は、例えば、ディスクドライブユニット52が接続するコネクタとENCコントローラ200とを接続する制御ラインを設け、その制御ラインを介して行うようにすることができる。
ENCコントローラ200は、ハードディスクドライブ51が交換されたことを示す信号を受信すると、レジスタ210に、セレクタ回路121がハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続している接続状態を設定する。具体的には、ENCコントローラ200は、交換されたハードディスクドライブ51が接続されるPBC120のセレクタ回路121に対応するビットに「0」を設定する。これにより、ENCコントローラ200からPBC120に、ハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続させるように指示(接続指示)がなされる。
セレクタ回路121は、ENCコントローラ200からの接続指示により、FC−AL111のバイパスを解除し、ディスクドライブ51をFC−AL111に接続させる。このとき、セレクタ回路121の状態は「接続中(5012)」に遷移する(5022)。
ディスク制御部102は、メインスイッチ85がオフになった信号を受信すると、電源の切断に関する処理(電源切断処理)を行う。このとき、ディスク制御部102は、ENCコントローラ200に、電源切断処理を行うように指示するコマンドを送信する。ENCコントローラ200は、電源切断処理を行うように指示するコマンドを受信すると、レジスタ201に記憶されている値を読み出し、読み出した値を不揮発性メモリ210に書き込む。ここで、セレクタ回路121の状態は「電源切断(5011)」に遷移する(5023)。一方、セレクタ回路121の状態が「バイパス(5013)」のままであった(5021)場合に電源切断処理が行われたときも、セレクタ回路121の状態は「電源切断(5011)」に遷移する(5025)。
メインスイッチ85がオンになり、ディスクアレイ装置10に電源が投入されると、ディスクアレイ装置10内の各部は各種の初期化処理を行う。このとき、メインスイッチ85からディスク制御部102に電源投入信号が通知され、ディスク制御部102はENCコントローラ200に電源投入コマンドを送信する。ENCコントローラ200は、電源投入コマンドを受信すると、後述する電源投入処理を行う。これにより、各セレクタ回路121の状態が前回の電源切断時に「接続中(5012)」であった場合には、当該セレクタ回路121の状態は「接続中(5012)」に遷移し(5024)、前回の電源切断時の状態が「バイパス(5013)」であった場合には、当該セレクタ回路の状態は「バイパス(5013)」に遷移する(5026)。
===電源投入処理===
図6は、ディスクアレイ装置10に電源が投入された時に行われる処理(電源投入処理)の流れを示す図である。
図6は、ディスクアレイ装置10に電源が投入された時に行われる処理(電源投入処理)の流れを示す図である。
ディスクアレイ装置10に電源が投入され、電源投入信号がディスク制御部102に通知されると、ディスク制御部102は、ENCコントローラ200に電源投入メッセージを送信する。ENCコントローラ200は、電源投入メッセージを受信すると、不揮発性メモリ210に記憶されている値を読み出す。ENCコントローラ200は、読み出した値をレジスタ201に書き込む。
各セレクタ回路121は、レジスタ201に記憶されている値の、当該セレクタ回路に対応するビット(接続状態)を読み出し(S601)、ハードディスクドライブ51がFC−AL111に接続されるかどうかを判断する(S602)。読み出したビット値が、ハードディスクドライブ51がFC−AL111に接続されている状態を示す値(本実施形態では「0」)であった場合(S602:YES)、セレクタ回路121は、ハードディスクドライブ51とFC−AL111とを接続させる(S603)。
一方、読み出した接続状態が、ハードディスクドライブ51がFC−AL111から切り離されている状態を示す値(本実施形態では「1」)であった場合(S602:NO)、セレクタ回路121は、FC−AL111をバイパスし、ハードディスクドライブ51をFC−AL111から切り離す(S604)。
上記の処理により、セレクタ回路121は、セレクタ回路121の起動時(セレクタ回路121に電力の供給が開始されたとき)に、前回の電源切断時の接続状態を復元することができる。すなわち、本実施形態のディスクアレイ装置10によれば、電源の切断時にハードディスクドライブ51がFC−AL111に接続されているかどうかの状態(接続状態)を記憶し、電源の投入時にその接続状態を復元することができる。従って、障害が発生したハードディスクドライブ51を切り離した状態(バイパス状態)でディスクアレイ装置10の電源が切断され、障害が発生しているハードディスクドライブ51が交換されることなくそのまま電源が投入された場合においても、障害が発生しているハードディスクドライブ51はFC−AL111から切り離されたままの状態とすることができる。よって、ディスクアレイ装置10の電源が切断される時点でFC−AL111から切り離されていたハードディスクドライブ51が、ディスクアレイ装置10の電源投入時にFC−AL111と接続されてしまい、FC−AL111を構成することができなくなってしまうという危険性を減らすことができる。これにより、ENCコントローラ200やハードディスクドライブ51は、起動時に確実にFC−AL111上で通信を行うことができる。従って、例えば、ループアドレスの割り当て等のFC−AL111の初期化処理(ループイニシャライズ)を確実に行うことができる。よって、ディスクアレイ装置10の電源投入時における、ハードディスクドライブ51の接続状態に起因する通信障害の可能性を抑制することができる。そのため、ディスクアレイ装置全体としての可用性を高めることができる。また、例えば、障害が発生したハードディスクドライブ51を交換するなどの保守が迅速に行われないような使用環境においても、ディスクアレイ装置10の可用性を保つことができる。
なお、本実施形態では、メインスイッチ85によってディスクアレイ装置10全体の電源が切断されることを示す信号がディスク制御部102に送信されるものとしたが、PBC120のセレクタ回路121に供給される電力が停止されることを示す信号(電力停止信号)がディスク制御部102に通知されればよい。従って、例えば、基本筐体20のみの電源を切断したり、FC−AL111の通信路やFC−AL111に接続されるデバイスに供給される電源を切断するためのスイッチを別途設け、ENCコントローラ200に通知されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、メインスイッチ85から電源が切断されることを示す信号がディスク制御部102に送信されるものとしたが、これに限らず、例えば、CPU103がメインスイッチ85からの信号を検知し、ディスク制御部102に電源が切断されることを通知するようにしてもよい。また、例えば、バッテリーユニット53が、停電などによりAC/DC電源57からの電力供給が途絶えたことを検知して、電源が切断されることを示す信号をディスク制御部102等に送信するようにしてもよい。また、メインスイッチ85に替えて、ブレーカスイッチ64が、電源の切断や投入を通知する信号をディスク制御部102に送信するようにしてもよい。
また、メインスイッチ85は、ENCコントローラ200と接続し、電源の投入や切断の通知をENCコントローラ200に送信するようにしてもよい。
また、本実施形態ではメインスイッチ85から電源の投入や切断の通知を通知するようにしたが、例えば、PBC120に供給される電源の切断や投入を検知する回路をPBC120に設け、その回路からディスク制御部102やENCコントローラ200に通知されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、メインスイッチ85から電源投入信号がディスク制御部102に通知されることとしたが、電源投入信号の通知を省略することもできる。この場合、ディスク制御部102はディスク制御部102の回路が起動する時に電源投入メッセージを送信する。また、ENCコントローラ200は、電源投入メッセージを受信せず、ENCコントローラ200の回路が起動する時に電源投入処理を行うようにしてもよい。これにより、電源投入信号にかかる回路や通信路を省略することができる。よって、回路を簡略化し、ディスクアレイ装置の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、ディスク制御部102はFC−AL111を介して電源切断コマンドなどをENCコントローラ200に送信するようにしたが、これに限らない。例えば、ディスク制御部102とENCコントローラ200とをFC−AL111とは異なる通信路(制御ライン)でに接続するようにし、ディスク制御部102がこの制御ラインを介して電源投入コマンドを送信するようにしてもよい。これにより、例えば、FC−AL111による通信を行うために必要な初期化処理に時間がかかるような場合においても、ディスク制御部102からENCコントローラ200に迅速かつ確実に電源投入コマンドを送信することができる。従って、ディスクアレイ装置10の起動時間を速くすることができる。
また、本実施形態では、ENCコントローラ200は、バイパス制御ライン112を介してPBC120を制御することとしたが、FC−AL111を介してPBC120を制御するようにしてもよい。この場合、ENCコントローラ200は、例えば、FC−AL111を介して、ハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続させるかどうかを指示するコマンド(バイパス指示)をファイバチャネルプロトコルに従ってPBC120に送信する。PBC120は、受信したコマンドに従ってセレクタ回路121の接続状態を切り替える。これにより、バイパス制御ライン112やレジスタ201などの、バイパス指示を行うための専用の回路や通信路を省略することができる。従って、回路を簡素化することが可能となり、ディスクアレイ装置10の小型化を図ることができる。なお、ENCコントローラ200からPBC120へのバイパス指示をFC−AL111を介して行う場合、FC−AL111を多重化することが好ましい。FC−AL111を多重化することにより、ENCコントローラ200からPBC120へのバイパス指示を確実に行うことができる。
また、本実施形態では、ENCコントローラ200が備えるレジスタにセレクタ回路121の接続状態を設定するようにしたが、レジスタに替えて不揮発性メモリを使用することもできる。これにより、例えば、電源切断信号を受信できないような場合にも確実にセレクタ回路121の接続状態を記憶しておくことができる。ただし、レジスタに対する読み書きは一般に不揮発性メモリよりも高速であるため、レジスタを用いることにより、ENCコントローラ200は迅速にPBC120を制御することができる。
また、本実施形態では、電源コントローラボード56がハードディスクドライブ51の障害に関する通知をENCコントローラ200に行うものとしたが、PBC120にハードディスクドライブ51の障害を検知する回路を設け、PBC120からENCコントローラ200に障害を通知するようにしてもよい。この場合、PBC120は、例えば、検出した障害に関する情報をFC−AL111を介してENCコントローラ200に送信することができる。なお、PBC120は、障害に関する情報をバイパス制御ライン112を介してENCコントローラ200に送信するようにすることもできる。これにより、例えば、ハードディスクドライブ51の障害によってFC−AL111を介した通信ができなくなってしまった状況においても、PBC120から確実に障害に関する情報をENCコントローラ200に送信することができる。
また、PBC120は、ハードディスクドライブ51の障害を検知すると、ENCコントローラ200から制御されることなく、ハードディスクドライブ51をFC−AL111から切り離すようにしてもよい。これにより、FC−AL111での通信が不能になる時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、PBC120はをC−AL111に設けるようにしたが、PBC120をハードディスクドライブ51に内蔵させてもよい。この場合、ハードディスクドライブ51を既存のFC−ALの通信路に接続しても、ハードディスクドライブ51に障害が発生したときに、他のFC−ALに接続されているデバイスの通信を継続させることができる。従って、既存の資産を有効利用することができる。
また、本実施形態において、ハードディスクドライブ51が交換されたことは、ディスクドライブユニット52が通知するものとしたが、これに限らない。例えば、セレクタ回路121とハードディスクドライブ51とが接続されたことを検知する回路を電源コントローラボード56やPBC120等に設け、その回路からENCコントローラに通知するようにしてもよい。また、例えば、管理者がハードディスクドライブ51を交換した旨を通知するためのスイッチを設け、そのスイッチからディスク制御部102に信号が伝達するように接続し、管理者がハードディスクドライブ51を交換した際に上記スイッチを入れるようにしてもよい。また、例えば、管理者等が情報処理装置300から、ハードディスクドライブ51を交換した旨のメッセージをディスクアレイ装置10に送信し、通信インタフェース部101がそのメッセージを受信することにより、ディスクアレイ装置10がハードディスクドライブ51が交換されたことを検知するようにしてもよい。
また、通信インタフェース部101が情報処理装置300から電源を切断するように指示するコマンドを受信したときに、電源切断処理を行うようにしてもよい。この場合、CPU103が、電源切断コマンドをディスク制御部102などの各部に送信するようにすることができる。
また、本実施形態では、ENCコントローラ200が備えるレジスタ201が記憶するフラグ値の各ビットが各セレクタ回路121と対応するものとしたが、各セレクタ回路121毎にレジスタ201を設けてもよい。この場合、ENCコントローラ200は、各セレクタ回路がハードディスクドライブ51とFC−AL111とを接続しているかどうかを示す接続状態を、当該セレクタ回路に対応するレジスタ201から読み出し、読み出した接続状態に当該セレクタ回路121の識別情報を付帯させて不揮発性メモリ210に書き込むことができる。セレクタ回路121の識別情報としては、例えば、バイパス制御ライン112上におけるセレクタ回路121のアドレスや、セレクタ回路121に割り当てた任意の識別子、該当するセレクタ回路121を有するPBC120が接続するハードディスクドライブ51のアドレス等を用いることができる。ENCコントローラ200は、電源の投入時に不揮発性メモリ210から各接続状態を読み出し、接続状態の夫々に付帯されるセレクタ回路121の識別情報から特定されるセレクタ回路121について、ハードディスクドライブ51がFC−AL111に接続させるかどうかの接続制御を行う。
また、ENCコントローラ200が備えるレジスタ201は、各セレクタ回路121が備えるようにしてもよい。この場合、例えば、ENCコントローラ200と各セレクタ回路121とをバイパス制御ライン112で接続する。ENCコントローラ200は、バイパス制御ライン112を介して、セレクタ回路121のレジスタに接続状態を書き込んだり、レジスタの接続状態を読み出したりする。
===第2の実施形態===
図7は、第2の実施形態にかかるディスクアレイ装置10のハードディスクドライブ51とディスク制御部102との接続形態を説明する図である。本実施形態にかかるディスクアレイ装置10は、第1の実施形態にかかるものとほぼ同様の構成である。しかしながら、第1の実施形態に比べ、ハードディスクドライブ51がFC−AL111に接続される構成やPBC120の構成が異なっている。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。
図7は、第2の実施形態にかかるディスクアレイ装置10のハードディスクドライブ51とディスク制御部102との接続形態を説明する図である。本実施形態にかかるディスクアレイ装置10は、第1の実施形態にかかるものとほぼ同様の構成である。しかしながら、第1の実施形態に比べ、ハードディスクドライブ51がFC−AL111に接続される構成やPBC120の構成が異なっている。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。
図7に示すように、本実施形態にかかるディスクアレイ装置10では、ENCコントローラ200が省略されている。ディスクアレイ装置10では、ENCコントローラ200のレジスタ201とセレクタ回路121とを接続していたバイパス制御ライン112も省略されている。また、ディスクアレイ装置10には、ハードディスクドライブ51を接続する通信路として、FC−AL111に加え、FC−AL113が設けられている。ディスクアレイ装置10におけるFC−ALの通信路を多重化することにより、ディスクアレイ装置10の耐障害性や可用性を高めることができる。例えば、FC−AL111において通信障害が発生した場合、FC−ALに接続するディスク制御部102やハードディスクドライブ51、PBC120は、FC−AL113を介して、FC−ALによる通信を継続することができる。
PBC120は、セレクタ回路121に加え、接続状態記憶回路123を備えている。接続状態記憶回路123は例えば不揮発性メモリ、電池によって電源のバックアップがなされた揮発性のメモリ、機械的なスイッチ等の、PBC120に供給される電力が停止した場合にも情報を保持することができる記憶回路である。
接続状態記憶回路123には、ハードディスク51がFC−AL111に接続しているかどうかを示す接続状態が記憶される。セレクタ回路121は、起動時に、接続状態記憶回路123に記憶されている接続状態となるように、ハードディスク51をFC−AL111に接続させるかどうかの接続制御を行う。セレクタ回路121は、FC−AL111をバイパスするかどうかの切替を行うことによりこの接続制御を行う。
ディスク制御部102は、例えば、電源コントローラボード56からハードディスクドライブ51の障害に関する通知を受ける。このとき、ディスク制御部102は、障害が発生したハードディスクドライブ51に接続されるPBC120に対して、ハードディスクドライブ51をFC−AL111から切り離すように指示するコマンド(バイパス指示コマンド)を送信する。バイパス指示コマンドは、ファイバチャネルプロトコルに従いFC−AL111経由でPBC120に送信される。障害によりFC−AL111を介した通信ができない場合、バイパス指示コマンドはFC−AL113経由で送信される。ディスク制御部102がFC−AL111又は113経由でコマンドをPBC120に送信することにより、バイパス制御ライン112を省略することが可能となる。従って、ディスクアレイ装置10の回路は簡潔化され、ディスクアレイ装置10の小型化及び低コスト化を図ることができる。よって、小中規模の運用環境においても利用可能なディスクアレイ装置を提供することができる。
PBC120がディスク制御部102からバイパス指示コマンドを受信すると、セレクタ回路121は受信したバイパス指示コマンドに従ってハードディスクドライブ51をFC−AL111に接続させるかどうかの接続制御を行う。
セレクタ回路121は、接続制御を行った場合、接続状態記憶回路123に記憶されている接続状態を現在の状態に更新する。セレクタ回路121は起動時(セレクタ回路121に電力が供給されたとき)に、接続状態記憶回路123に記憶されている接続状態となるように接続制御を行う。
セレクタ回路121は、接続制御を行った場合、接続状態記憶回路123に記憶されている接続状態を現在の状態に更新する。セレクタ回路121は起動時(セレクタ回路121に電力が供給されたとき)に、接続状態記憶回路123に記憶されている接続状態となるように接続制御を行う。
本実施形態に係るディスクアレイ装置10によれば、ディスクアレイ装置10の電源が切断された後に再投入されたときに、ハードディスク51とFC−AL111との接続状態は復元される。従って、例えば、電源が切断される前に障害が発生し、FC−AL111から切り離されていたハードディスクドライブ51が接続されたままディスクアレイ装置10の電源が投入されたとしても、ハードディスクドライブ51はFC−AL111から切り離された状態とすることができる。よって、FC−AL111のイニシャライズ等を確実に行うことができる。つまり、ディスクアレイ装置10全体としての可用性が高まる。従って、ディスクアレイ装置10が、例えば、障害が発生したディスクドライブを迅速に交換することができないような運用環境にあったとしても、ディスクアレイ装置10の可用性を担保することができる。
なお、各PBC120にレジスタを設け、セレクタ121の接続状態をレジスタに記憶するようにしてもよい。この場合、ディスク制御部102は、ディスクアレイ装置10の電源が切断される場合に、電源切断コマンドをPBC120に送信するようにする。PBC120は、電源切断コマンドを受信すると、レジスタに記憶されている接続状態を接続状態記憶回路123に記憶させるようにすることができる。
また、PBC120をハードディスクドライブ51に内蔵させる形態としてもよい。この場合、ハードディスクドライブ51を既存のFC−ALの通信路に接続しても、ハードディスクドライブ51に障害が発生したときに、他のFC−ALに接続されているデバイスの通信を継続させることができる。従って、既存の資産を有効利用することができる。
なお、上述の各実施形態は、ディスクアレイ装置10に本発明を適用した例を示したが、これに限らず、一般的なコンピュータやファイバチャネルハブなど、FC−ALによりデバイスを接続する構成を含む機器に適用することができる。
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
10 ディスクアレイ装置 11 ラックフレーム
12 マウントフレーム
20 基本筐体 30 増設筐体
51 ハードディスクドライブ 52 ディスクドライブユニット
56 電源コントローラボード 57 AC/DC電源
58 冷却ファンユニット 59 コントローラボード
61 通信インターフェースボード 62 キャッシュメモリ
64 ブレーカスイッチ 66 冷却ファン
67 コネクタ
70 ディスクドライブの筐体 73 磁気ディスク
81 電源コントローラ 85 メインスイッチ
91 ファイバチャネルケーブル
100 コントローラ 101 通信インタフェース部
102 ディスク制御部 103 CPU
104 メモリ 105 データコントローラ
111 FC−AL 112 バイパス制御ライン
113 FC−AL
120 PBC 121 セレクタ回路
200 ENCコントローラ 201 レジスタ
210 不揮発性メモリ 300 情報処理装置
501 ハブ装置 502 デバイス
503 バイパスコントローラ 504 レジスタ
505 不揮発性メモリ505 506 PBC
507 セレクタ回路 510 FC−AL
511 電源スイッチ
12 マウントフレーム
20 基本筐体 30 増設筐体
51 ハードディスクドライブ 52 ディスクドライブユニット
56 電源コントローラボード 57 AC/DC電源
58 冷却ファンユニット 59 コントローラボード
61 通信インターフェースボード 62 キャッシュメモリ
64 ブレーカスイッチ 66 冷却ファン
67 コネクタ
70 ディスクドライブの筐体 73 磁気ディスク
81 電源コントローラ 85 メインスイッチ
91 ファイバチャネルケーブル
100 コントローラ 101 通信インタフェース部
102 ディスク制御部 103 CPU
104 メモリ 105 データコントローラ
111 FC−AL 112 バイパス制御ライン
113 FC−AL
120 PBC 121 セレクタ回路
200 ENCコントローラ 201 レジスタ
210 不揮発性メモリ 300 情報処理装置
501 ハブ装置 502 デバイス
503 バイパスコントローラ 504 レジスタ
505 不揮発性メモリ505 506 PBC
507 セレクタ回路 510 FC−AL
511 電源スイッチ
Claims (12)
- FC−ALに従って構成される通信路に接続されるデバイスを前記通信路に接続させるかどうかの接続制御を行うスイッチ回路と、
前記スイッチ回路を動作させるための電力の供給が停止したときに、前記電力の供給が停止している期間において、前記電力の供給が停止する直前に前記デバイスが前記通信路に接続されていたかどうかを示す接続状態を記憶する接続状態記憶回路と、
を備え、
前記スイッチ回路は、前記電力の供給が開始されたときに、前記接続状態記憶回路が記憶している前記接続状態となるように前記接続制御を行うこと、
を特徴とするデバイス接続制御回路。 - FC−ALに従って構成される通信路に接続されるデバイスを前記通信路に接続させるかどうかの接続制御を行うスイッチ回路と通信可能に接続し、
前記スイッチ回路を動作させるための電力の供給が停止したときに、前記電力の供給が停止している期間において、前記電力の供給が停止する直前に前記デバイスが前記通信路に接続されていたかどうかを示す接続状態を記憶する接続状態記憶回路を備え、
前記電力の供給が開始されたときに、前記接続状態記憶回路が記憶している前記接続状態となるように前記スイッチ回路を制御すること、
を特徴とするスイッチ回路制御回路。 - 請求項1に記載のデバイス接続制御回路であって、
前記接続状態記憶回路は前記接続状態を不揮発性メモリに記憶すること、
を特徴とするデバイス接続制御回路。 - 請求項1に記載のデバイス接続制御回路であって、
前記電力の供給が停止することを示す電力停止信号を受信する電力停止信号受信回路と、
前記電力が供給されている期間において前記接続状態を記憶するレジスタと、
を備え、
前記接続状態記憶回路は、前記電力停止信号受信回路が前記電力停止信号を受信したときに、前記レジスタに設定されている前記接続状態を記憶すること、
を特徴とするデバイス接続制御回路。 - 請求項1に記載のデバイス接続制御回路であって、
前記スイッチ回路は、前記デバイスを前記通信路に接続させるかどうかを指示するコマンドをファイバチャネルプロトコルに従って受信し、受信したコマンドに従って前記接続制御を行うこと、
を特徴とするデバイス接続制御回路。 - 請求項2に記載のスイッチ回路制御回路であって、
複数の前記スイッチ回路と通信可能に接続し、
前記接続状態記憶回路は前記スイッチ回路の夫々について前記接続状態と前記スイッチ回路の識別情報とを対応付けて記憶し、
前記電力の供給が開始された場合に、前記接続状態記憶回路が記憶している前記接続状態の夫々について、前記接続状態に対応する前記スイッチ回路を前記接続状態となるように制御すること、
を特徴とするスイッチ回路制御回路。 - 請求項2に記載のスイッチ回路制御回路であって、
前記電力が供給されている期間において前記スイッチ回路における前記接続状態を記憶するレジスタと、
前記電力の供給が停止することを示す電力停止信号を受信する電力停止信号受信回路と、を備え、
前記接続状態記憶回路は、前記電力停止信号受信回路が前記電力停止信号を受信したときに前記レジスタに設定されている前記接続状態を記憶すること、
を特徴とするスイッチ回路制御回路。 - 請求項2に記載のスイッチ回路制御回路であって、
前記スイッチ回路の制御は、前記スイッチ回路が前記デバイスを前記通信路に接続させるかどうかを指示するコマンドをファイバチャネルプロトコルに従って前記スイッチ回路に送信することによって行うこと、
を特徴とするスイッチ回路制御回路。 - 請求項2に記載のスイッチ回路制御回路であって、
前記FC−ALとは異なる通信路で前記スイッチ回路と通信可能に接続すること、
を特徴とするスイッチ回路制御回路。 - 請求項2に記載のスイッチ回路制御回路であって、
前記接続状態記憶回路は前記接続状態を不揮発性メモリに記憶すること、
を特徴とするスイッチ回路制御回路。 - 複数のディスクドライブと、
情報処理装置から前記ディスクドライブに対するデータ入出力要求を受信する通信インタフェース部と、
前記データ入出力要求に応じて、前記ディスクドライブに対するデータの入出力を制御するコマンドを前記ディスクドライブに送信するディスク制御部と、
FC−ALに従って構成される通信路と、
前記ディスクドライブの夫々を前記通信路に接続させるかどうかの接続制御を行う複数のスイッチ回路と、
前記スイッチ回路から読み書き可能に接続される不揮発性メモリと、
前記スイッチ回路を動作させるための電力の供給が停止することを示す信号である電力停止信号を受信する電力停止信号受信回路と、
を備え、
前記電力停止信号受信回路が前記電力停止信号を受信したときに、前記スイッチ回路の夫々は、当該スイッチ回路が前記接続制御を行う対象となる前記ディスクドライブが前記通信路に接続しているかどうかを示す接続状態を前記不揮発性メモリに書き込み、
前記電力の供給が開始されたときに、前記スイッチ回路の夫々は、前記不揮発性メモリが記憶している前記状態情報となるように前記接続制御を行うこと、
を特徴とするディスクアレイ装置。 - 複数のディスクドライブと、
情報処理装置から前記ディスクドライブに対するデータ入出力要求を受信する通信インタフェース部と、
前記データ入出力要求に応じて、前記ディスクドライブに対するデータの入出力を制御するコマンドを前記ディスクドライブに送信するディスク制御部と、
FC−ALに従って構成される通信路と、
前記ディスクドライブの夫々を前記通信路に接続させるかどうかの接続制御を行う複数のスイッチ回路と、
前記スイッチ回路を制御するスイッチ回路制御回路と、
前記スイッチ回路制御回路から読み書き可能に接続される不揮発性メモリと、
前記スイッチ回路を動作させるための電力の供給が停止することを示す信号である電力停止信号を受信する電力停止信号受信回路と、
を備え、
前記電力停止信号受信回路が前記電力停止信号を受信したときに、前記スイッチ回路制御回路は、前記スイッチ回路の夫々について、前記スイッチ回路が前記接続制御を行う対象となる前記ディスクドライブが前記通信路に接続しているかどうかを示す接続状態を前記スイッチ回路の識別情報と対応付けて前記不揮発性メモリに書き込み、
前記電力の供給が開始されたときに、前記スイッチ回路制御回路は、前記不揮発性メモリが記憶している前記状態情報となるように前記スイッチ回路の夫々を制御すること、
を特徴とするディスクアレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004011104A JP2005202892A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | デバイス接続制御回路、スイッチ回路制御回路、及びディスクアレイ装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008140094A (ja) * | 2006-12-01 | 2008-06-19 | Hitachi Ltd | ブレードサーバ装置 |
-
2004
- 2004-01-19 JP JP2004011104A patent/JP2005202892A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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