JP2005198788A - 生体活動計測装置 - Google Patents

生体活動計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005198788A
JP2005198788A JP2004007367A JP2004007367A JP2005198788A JP 2005198788 A JP2005198788 A JP 2005198788A JP 2004007367 A JP2004007367 A JP 2004007367A JP 2004007367 A JP2004007367 A JP 2004007367A JP 2005198788 A JP2005198788 A JP 2005198788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
task
time
series data
baseline
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004007367A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Eda
英雄 江田
Yasushi Kuroda
恭史 黒田
Takanori Maesako
孝憲 前迫
Katsuo Sugai
勝雄 菅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Information and Communications Technology
Original Assignee
National Institute of Information and Communications Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Information and Communications Technology filed Critical National Institute of Information and Communications Technology
Priority to JP2004007367A priority Critical patent/JP2005198788A/ja
Priority to US11/034,194 priority patent/US7386335B2/en
Priority to GB0500773A priority patent/GB2410084A/en
Publication of JP2005198788A publication Critical patent/JP2005198788A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/47Scattering, i.e. diffuse reflection
    • G01N21/49Scattering, i.e. diffuse reflection within a body or fluid
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/314Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry with comparison of measurements at specific and non-specific wavelengths
    • G01N2021/3144Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry with comparison of measurements at specific and non-specific wavelengths for oxymetry

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】
生体活動計測装置において得られるデータに対する信憑性を向上する。
【解決手段】
被験者Pの脳の所定計測部位に所定波長の近赤外線を照射する光照射部2と、この光照射部による照射光に基いた前記計測部位からの出射光の強度を時系列的に検出する光検出部3と、この光検出部3が検出した出射光の強度の時系列変化からオキシヘモグロビン、デオキシヘモグロビン、これらから求められるトータルヘモグロビンの濃度変化を示唆する吸光度時系列データを生成する吸光度データ生成部4と、被験者Pに所定の課題を行わせた場合に得られる吸光度時系列データに対して互いに異なるベースライン補正を行う複数のベースライン補正部5とを備え、被験者Pに行わせた課題に対応したベースライン補正部を用いて吸光度時系列データのベースライン補正を行い得るように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、光を利用して被験者に所定の課題を行わせた場合の所定計測部位における生体活動を計測する生体活動計測装置に関するものである。
近年、光、特に近赤外線を利用し被験者を拘束しない状態でその生体活動の計測を可能にした生体活動計測装置の開発が進んでいる。中でも、従来は非拘束な状態での計測が難しかった脳活動を計測する装置の開発は注目されている。
そして、このような装置による脳活動の非侵襲な計測の実現により、厳格に制限された実験環境下でなく被験者に様々な課題を遂行させた場合における脳活動を示す科学的データを得られるようになった。そして、このような科学的なデータは、様々な分野への応用がなされている。例えば、学習活動時といった日常的な環境に近い状態での脳活動を示すデータ取得が可能となったことから、所定の学習課題を課した場合の被験者の脳活動を計測し、その結果を教育へ応用することが始まっている。また、その他、医学などの分野への応用もなされている。
この装置は、被験者の脳に所定波長の近赤外線を照射する光照射部と、この光照射部による照射光に基いた前記計測部位からの出射光(透過光及び反射光)の強度を検出する光検出部と、この光検出部が検出した出射光の強度の時系列的変化から各波長における吸光度の時系列的変化を示す時系列データを生成する時系列データ生成部とを備え、各波長の吸光度の値から、脳活動を示す血行動態(血流量及び/又は血液成分量の状態)に関与する生体物質である、オキシヘモグロビン、デオキシヘモグロビン、そしてトータルヘモグロビン量変化或いは濃度変化を算出することできるようになっている。
これらの装置において、課題を実施させる開始時点をその計測基準として吸光度の時系列データを補正し、各時点におけるオキシヘモグロビン、デオキシヘモグロビン、そしてトータルヘモグロビン量或いは濃度が求められるようにしてあるものが多い。
また、上述した吸光度の時系列データには、例えば頭部の動き、ブレインノイズのような脳の基礎的な代謝、ドリフトなどの課題遂行によらない要因に基づく吸光度変化の値が含まれているため、従来の装置には、一定の補正方式を設定したベースライン補正部を設けられ、ベースライン補正した時系列データに基いて、オキシヘモグロビン、デオキシヘモグロビン、そしてトータルヘモグロビン量変化或いは濃度変化を示すデータを生成するように構成しているものもある。(特許文献参照)
しかして、従来は、ベースライン補正の考え方が特に重要視されていなかったこともあって、装置から出力されたデータである、ベースライン補正は施されずに計測基準のみの設定によって得られたデータ或いは装置に備えられているベースライン補正部によって補正されたデータをそのまま利用していた。そして、それらのデータを上述したような医学や教育などの研究に利用して、論議がなされてきたことになる。
特開2002−107291号公報
ところが、このようなものであると、被験者に実施させた課題によっては、経験的に知られている若しくは理論的に考えられ得る値とはかけ離れたデータが得られる場合があった。
特に、教育学の研究においては、例えば被験者に与えた課題が高い思考力を要するものであると、得られたデータには被験者の気負いや緊張などの心理状態に起因する血行動態が大きく影響している場合がある。一方、課題がさほど高い思考力を要するものでは、被験者の心理状態の影響はさほど大きくないと予測される。また、タスクの後に一定のレストを取るような構成とした課題を被験者に行わせた場合には、レスト時の血行動態もデータに大きく影響する場合がある。
しかしながら、従来の装置では、このような課題の内容や実施態様に違いがあったとしても、一律なベースライン補正方法が適用されていたり、ベースライン自体が考慮されていなかったりするため、得られるデータに対する信憑性に疑問の余地を残している。
そこで、発明者は、従来の生体活動計測装置における時系列データのベースライン補正方式を再考し、被験者に実施させる課題によってベースラインが異なることに着目して、このベースラインの違いを反映させ、課題の特徴に対応した適切なデータを得ることができる生体活動計測装置の開発に尽力した。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、被験者の身体の所定計測部位に所定波長の光を照射する光照射部と、この光照射部による照射光に基いた前記計測部位からの出射光の強度を検出する光検出部と、この光検出部が検出した出射光の強度の時系列変化から生体活動に関与する所定生体物質の量変化或いは濃度変化を示唆する時系列データを生成する時系列データ生成部と、前記被験者に所定の課題を行わせた場合に得られる前記時系列データに対して互いに異なるベースライン補正を行う複数のベースライン補正部とを備え、被験者に行わせた課題に対応した一又は複数のベースライン補正部を用いて前記時系列データのベースライン補正を行い得るように構成している生体活動計測装置である。
なお、ここで「課題」とは、被験者の身体の所定部位において何らかの生体活動を引き起こすような負荷や仕事や刺激といったタスクを与えるものをいう。タスクの具体例としては、例えば思考力を要する学習テストのようなもの、心理学テストのようなもの、運動などの他、視覚や嗅覚等の五感に刺激を与えるようなものものなどが挙げられる。なお、タスクの前後に休憩時間(レスト)を取るような構成とした場合には、タスクとレストとを合せて「課題」とする。
また、「被験者に行わせた課題に対応した」とは、例えば、課題で採用しているタスクの種類や課題の実施態様といった「課題の内容」に対応したということや、課題を繰り返し実施させるような場合はそのそれぞれの課題の実施時間である「課題の周期」に対応したということを含むものである。また、課題が繰り返されることによって生じうる被験者の「慣れ」を実験計画法的に考慮した「課題の種類や回数」に対応したことを含むものである。
複数のベースライン補正部の好適な具体的態様としては、時系列データからベースラインを示すベースラインデータとの差分を取って補正をするものとし、ベースラインデータを、前記時系列データ生成部によって生成された時系列データの全部又は一部の値を利用した時間に関する関数で表されるようにしたものが挙げられる。ベースライン補正部としては、例えば被験者に課題を遂行させない平常状態において取得した時系列データを、ベースラインデータとして課題遂行時に取得した時系列データから差し引くようなものも考えられるが、このようなものであれば、課題遂行時のみの計測によって時系列データ及びベースラインデータが同時に取得でき、計測が簡単である。また、ベースライン補正部によって、時系列データから当該時系列データの値を利用したベースラインデータを差し引くことで、同時に光計測基準の設定がなされたこととなり、別個に光計測基準を設定する必要がなくなる。
そして、課題に対応したベースライン補正を実現するために、好適な複数のベースライン補正部の具体的態様としては以下のようなものが挙げられる。
例えば、被験者に所定の課題を繰り返して実施させるような場合には、複数のベースライン補正部に、ベースラインデータを各課題実施中の所定時点における時系列データの値を参照した関数によって表されるようにしたベースラン補正部が少なくとも含むことが望ましい。このようなベースライン補正部によれば、繰り返して実施される課題の周期に対応したベースライン補正を行えるようになる。
なお、所定の課題を繰り返し実施させるというのは、全く同一のタスクを含む課題を繰り返すということのみならず、同一の方略(解決方法)によって解決できるタスクを含んだ課題を繰り返し実施させるということを含むものとする。また、「各課題実施中の所定の時点における時系列データの値を参照した関数」は、それぞれの課題を実施する時間帯において得られる一又は複数の時点での時系列データの値を利用した関数であれば、各課題ごとに設定されるものや、各課題の所定時点間ごとに設定されるようなのであっても構わない。
特に、繰り返す課題が、タスクとタスクを与えないレストとからなるものである場合には、ベースラインデータの具体的態様として、例えば、各タスク及びレストごとに設定され、それぞれのタスク及びレストの開始時点における時系列データの値と終了時点における時系列データの値とによって決定される一次関数で表されるもの、各タスク及びレスト毎に設定され、各タスク及びレストの開始時点における時系列データの値を定数とした定数関数で表されるもの、各レストの所定時点同士の間で設定され、所定レストの所定時点における時系列データの値と次のレストの所定時点における時系列データの値とで決定される一次関数で表されるもの、などとしたものが挙げられる。
一方、被験者に内容の異なる課題を続けて実施させるような場合には、複数のベースライン補正部に、ベースラインデータを各課題実施中の所定時点における時系列データの値を参照した関数によって表されるようにしたベースライン補正部を少なくとも含むことが望ましい。このようなベースライン補正部によれば、課題の内容の差異によってベースラインを異ならせて設定するべきであるような場合に、適正なベースライン補正が行えるようになる。なお「続けて」とは、全くの連続のみならず若干の間隔をおいて実施される場合を含むものとする。
より具体的には、例えばベースラインデータが、各課題ごとに設定され、各課題の開始時点における時系列データの値を定数とした定数関数によって表されるようにしたものが挙げられる。なお、「各課題ごとに設定され」とは、実施する課題の内容の違いに応じて決定されるということで、同一内容の課題を繰り返し実施させた場合はその開始時点から繰り返し実施の終了時点までの間で決定されるということを含むものとする。
また、効率良く計測できるようにするためには、前記複数のベースライン補正部のうちから被験者に行わせた課題に応じたベースライン補正部を抽出するベースライン補正部抽出手段を設けて、前記一部のベースライン補正部がこの抽出部によって抽出されたベースライン補正部によって時系列データのベースライン補正を行うように構成すると好ましい。ベースライン補正部抽出手段としては、使用者の選択信号の入力によってその選択信号に該当するベースライン補正部を抽出するようなものであってもよいし、課題に関わる情報の入力によってその情報から自動的にそのタスクに対応するベースライン補正部を抽出してくるようなものであってもよい。なお、「課題に応じたベースライン補正部を抽出する」とは、その課題の特徴から最適と判断されるもののみ抽出するようなものであっても、適していると判断される複数の候補となるベースライン方式を採用したベースライン補正部をすべて抽出するようなものであってもよい。
本発明の装置を、計測部位を脳に設定して生体活動たる脳活動を計測するように構成すれば、本発明の効果を特に有効なものとすることができる。脳活動は、被験者に実施させる課題の種類によっては、生体由来の揺らぎやブレインノイズのみならず心理状態に起因する生体信号が時系列データに非常に大きく影響する可能性があり、ベースラインを一律に設定できない場合があるからである。
光を利用したものにあって生体内部の活動を計測する装置とする場合には、光照射部によって照射させる所定波長の光を、近赤外領域の光とするのが望ましい。近赤外領域の光は、皮膚組織及び骨組織を透過するからである。
生体活動に関与する所定生体物質は、血液中のオキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンとすることが望ましい。これらオキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンは、生体活動の一つである血行動態変化を表すパラメータとなる物質であるとともに、近赤外領域及び可視領域の所定波長の光に吸収極大を示すため、光計測に適しているからである。
本発明の生体活動計測装置によれば、複数のベースライン補正方式の中から、課題に応じて最適となるベースライン補正を施した時系列データを選択的に得ることが可能である。また、採用されているベースライン補正方法をそのまま適用したデータしか得られなかった従来の装置を利用した場合には見いだされなかった新しいデータが取得できる可能性もあり、これらのデータを利用した様々な分野における研究においても新たな発見が期待できる。
本発明の一実施形態である生体活動計測装置1を、図面を参照して説明する。
この生体活動計測装置1は、NIRS(近赤外分光法)を利用したもので、図1、図3に示すように、被験者Pの身体の所定計測部位である脳に所定波長の近赤外線を照射し、この照射光に基いた脳からの出射光の強度を時系列的に検出し、検出された出射光の強度の時系列変化から生体活動に関与する所定生体物質であるヘモグロビンの相対的な濃度変化を示唆する時系列データたる吸光度時系列データを生成して、被験者Pに所定の課題を行わせた場合に得られる前記吸光度時系列データに対して、互いに異なる複数のベースライン補正方法から被験者Pに行わせた課題に対応したベースライン補正方法を適用できるように構成したものである。特に、本実施形態の生体活動計測装置1は、被験者Pに、タスクとタスクを与えないレストとからなる課題を複数回繰り返して実施させた場合、タスクとレストとからなるものであって種類の異なる2種類以上の課題のそれぞれを複数回繰り返して実施させた場合における脳活動を計測するのに好適な装置として構成している。
具体的には、本実施形態における生体活動計測装置1は、光照射部2、光検出部3と、時系列データ生成部たる吸光度時系列データ生成部4と、複数のベースライン補正部5と、ヘモグロビン濃度時系列データ生成部6と、出力部7、頭部固定具8とを備えている。
以下に各部の構成について説明する。
光照射部2は、光源である半導体レーザ等から発された複数波長(本実施形態では3波長)の近赤外線を脳の所定部位S(図2参照)に照射するものである。図示例のものでは装置本体1aに備えられた光源の光を光ファイバによって伝達し光入射部21(図1参照)によって脳内へ光を照射するようにしている。
光検出部3は、前記光照射部2による照射光が脳内から反射してくる前記各近赤外線を光電子増倍管やCCD素子などの受光素子で受光して、その強度を電気信号に変換するものである。図示例のものでは、脳からの反射光を光集光部31(図1参照)で集光し、その光を光ファイバで受光素子まで伝達するようにしてある。
本実施形態では、前記光入射部21及び光集光部31として、これらが1対備えられた1チャンネル型のものを採用しており、これら光入射部21及び光集光部31をそれぞれ、被験者の額の所定領域S1及びS2に装着し、その間の脳の単一所定計測部位Sにおける生体物質たるオキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの動態を計測するようにしている。計測部位Sは、ここでは例えば脳の前頭葉に設定しているが、その特定にあたっては、まずMRI等の脳構造測定装置を用いて被験者Pの脳構造画像を得て、その画像に基づいて行うようにしている。なお、計測部位は、課題の内容によって異ならせても構わない。
吸光度時系列データ生成部4は、被験者Pが課題を行う過程で検出部2が検出した各波長における出射光の強度信号を所定間隔でサンプリングして時系列的に取得し、その強度信号を対数変換することによって各波長における吸光度を算出して、その吸光度を時間軸と関連付けて所定の記憶部に格納することによって、吸光度の時間変化を示すデータである吸光度時系列データを生成するものである。本実施形態ではCPUを用いてデジタル的に処理しているが、もちろんアナログ的な処理によって吸光度時系列データを生成するようなものであってもよい。
複数のベースライン補正部5は、前記吸光度時系列データ生成部4が生成した吸光度時系列データに対してベースライン補正を行うものである。そして、本実施形態では、ベースライン補正命令信号の入力により、複数のベースライン補正部全てによって吸光度時系列データにベースライン補正が施す演算を行うように構成してある。また、前記吸光度時系列データが表示された後、自動的にベースライン補正を行うように設定したものであってもよい。これら複数のベースライン補正部5は、吸光度時系列データからベースラインを示すベースラインデータとの差分を取って補正をするように構成してあり、そのベースラインデータを、生成された吸光度時系列データの一部の値(所定時点における値)を参照した時間に関する関数で表されるものとしている。本実施形態では、少なくとも下記の5つのベースライン補正部51、52、53、54、55を備えたものとしている。
ベースライン補正部51、52、53は、所定のタスクとそのタスクを与えないレストとからなるような課題を繰り返し実施する場合に適応できるように、繰り返し実施される各課題実施中の所定時点における吸光度時系列データの値を参照した関数によって表されるベースラインデータを用いて吸光度時系列データを補正するように構成したものである。
具体的には、ベースライン補正部51は、各タスク及びレストごとに設定され、タスク及びレストのそれぞれの開始時点における吸光度時系列データの値と終了時点における吸光度時系列データの値とよって決定される一次関数で表されるベースラインデータ(図7参照)によって、吸光度時系列データを補正するものである。すなわち、このベースライン補正部51に用いられるベースラインデータを示す時間tの関数Fbase(t)は、所定のタスク乃至レストにおける開始時点TTASKn1(TRESTn1)の吸光度の値をATASKn1(ARESTn1)、終了時点TTASKn2(TRESTn2)の吸光度の値をATASKn2(ARESTn2)とすれば、
TASKn1≦t≦TTASKn2において
base(t)=(ATASKn2−ATASKn1)/(TTASKn2−TTASKn1)×(t−TTASKn1)+ATASKn
RESTn1≦t≦TRESTn2において
base(t)=(ARESTn2−ARESTn1)/(TRESTn2−TRESTn1)×(t−TRESTn1)+ARESTn
と、表されることになる。
ベースライン補正部52は、各タスク及びレストごとに決定され、各タスク及びレストの開始時点における吸光度時系列データの値を定数とした定数関数で表されるベースラインデータ(図10参照)によって、吸光度時系列データを補正するものである。すなわち、このベースライン補正部52に用いられるベースラインデータを示す時間tに関する関数Fbase(t)は、所定のタスク乃至レストにおける開始時点TTASKn1(TRESTn1)の吸光度の値をATASKn1(ARESTn1)、終了時点TTASKn2(TRESTn2)の吸光度の値をATASKn2(ARESTn2)とすれば、
TASKn1≦t≦TTASKn2において
base(t)=ATASKn
RESTn1≦t≦TRESTn2において
base(t)=ARESTn
と、表されることになる。
ベースライン補正部53は、各レストの中間時点同士の間ごとに設定され、所定のレストの中間時点における吸光度時系列データの値と次のレストの中間時点における吸光度時系列データの値とで決定される一次関数で表されるベースラインデータ(図13参照)によって、吸光度時系列データを補正するものである。このベースライン補正部53に用いられるベースラインデータを示す時間tの関数Fbase(t)は、所定のレストにおける中間時点TRESTn3の吸光度の値をARESTn3、次のレストの中間時点TRESTn+13の吸光度の値をARESTn+13とすれば、
RESTn3≦t≦TRESTn+13において
base(t)=(ARESTn+13−ARESTn3)/(TRESTn+13−TRESTn3)×(t−TRESTn3)+ARESTn
と、表されることになる。
また、ベースライン補正部54は、内容の異なる2種類以上の課題を続けて実施させる場合に使用できるように、各課題実施中の所定時点における吸光度時系列データの値を参照した関数で表されるベースラインデータによって吸光度時系列データを補正できるようにしたものである。より具体的には、前記ベースラインデータを、各課題ごとに設定されそれぞれの課題の開始時点における吸光度時系列データの値を定数とした定数関数によって表されるものとしている。なお、本実施形態では、所定内容の課題を繰り返した後に、異なる内容の課題を繰り返し実施させる場合に対応できるような構成としており、すなわち、このベースライン補正部54に用いられるベースラインデータを示す時間tの関数Fbase(t)は、同一の課題を繰り返した期間の開始時点TTERMn1の吸光度の値をATERMn2、終了時点TTERMn2の吸光度の値をATERMn2とすれば、
TERMn1≦t≦TTERMn2において、
base(t)=ATERMn
と、表されることになる。
ベースライン補正部55は、課題実施開始時点における吸光度時系列データの値を定数とした定数関数で表されるベースラインデータ(図19参照)によってベースライン補正するもので、開始時点の吸光度を0とし、従来の光計測基準を設定するのみである補正方法を採用したものである。
ヘモグロビン濃度時系列データ生成部6は、ベースライン補正部5によって補正された3つの波長の吸光度時系列データの値をModefied Lambert−Beer則を利用した演算処理することによって、オキシヘモグロビン濃度、デオキシヘモグロビン濃度、それらから求められるトータルヘモグロビン濃度の値を算出し、これらそれぞれを対応する時間軸と関連付けて所定の記憶部に格納することによって、オキシヘモグロビン、デオキシヘモグロビン及びトータルヘモグロビンそれぞれの時間軸に沿った相対的濃度変化を示すヘモグロビン濃度時系列データを生成するものである。
出力部7は、ディスプレイ又はプリンタ等の出力機器に、各ベースライン補正部51〜55で採用されているベースラインデータ、それによって補正された吸光度時系列データ、前記ヘモグロビン濃度時系列データを少なくとも出力するものである。図7、10、13、16、19に示すように、ベースラインデータは、これを表す時間に関する関数をグラフ化した状態で出力するようにしている。また、図8、11、14、17、20及び図9、12、15、18、21に示すように前記補正された吸光度時系列データ及びヘモグロビン濃度時系列データは、その波形を出力するようにしている。さらに、本実施形態では、被験者Pが課題を実施する過程での各タスクの開始時点及び終了時点、各レストの開始時点及び終了時点を、ベースラインデータを示すグラフ、補正された吸光度時系列データの波形及びヘモグロビン濃度時系列データの波形と、時系列を揃えて同時に出力するようにしている。これらは、タスクの開始及び終了のタイミング、レストの開始及び終了のタイミングが、ベースラインデータを示すグラフ、補正された吸光度時系列データの波形及びヘモグロビン濃度時系列データの波形と比較できるようなものであれば、どのような状態で出力しても良いが、図示例のもののように、交差する線分のような図形として出力するのがわかりやすい。なお、図6に示す生の吸光度時系列データの波形に代表させて、タスクとレストを表す部分をそれぞれTとRで示している。なお、本実施形態においては、タスク、レストの開始及び終了のタイミングは、例えばビデオ等による撮影を利用して測るようにしているが、自動的にこれらのタイミングを認識するような手段を設けるようにしてもよい。
頭部固定具8は、例えば図1に示すように、前額部上部を支える前額部支持部81と、被験者Pの顎を支える顎支持部82と、と、これら前額部支持部81と顎支持部82とを被験者Pが着座する机或いは床などに対して移動不能に固定するための図示しない固定部とから構成したものが挙げられる。この頭部固定具8により頭部の動きをできるだけ抑制して、正確なデータが得られるようにしている。
以上のように構成した生体活動計測装置1によって、被験者Pに課題を行わせた場合の脳活動を計測する場合には、図1に示すように、被験者Pの額に光入射部21及び光集光部31を装着するとともに、頭部固定具8で頭の動きを規制した状態として、課題を行わせて計測を行っていく。
次に本実施形態の生体活動計測装置1を用いて、被験者Pに所定の課題を行わせて脳活動を計測した実施例1、実施例2について説明する。
まず、被験者Pに行わせた課題について説明する。ここでは、被験者Pに図4、図5それぞれに示した課題K1、K2を連続して実施させるようにしており、まず、課題K1を5回繰り返し実施させ、続いて課題K2を5回繰り返し実施させるようにしている。課題K1、K2ともに、タスクとこのタスクを行わせた後にタスクを実施させないレストとからなるものとしている。
課題K1で与えるタスクは、図4に示したように所定の図柄が描いてある2次元の指定図形Z1と、与えられた複数の課題図形Z2のうち合同なものがいくつあるかを、解答するというものであって、前記指定図形Z1と合同な図柄を印刷した透明の補助シートAを利用して上述の合同か否かを判断するというものである。なお、指定図形Z1を平行・対称・回転移動させたものも合同とすることとしている。図示例のものでは指定図形Z1は解答用紙の中央に配置されており正方形(例えば、3.2cm×3.2cm)の中に複数の線を組み合わせた図柄が描いてある。また、課題図形Z2は、指定図形Z1と同じ大きさの正方形の内部に種々の図柄が描いてあるもので、前記指定図形Z1の周囲を囲むように8つ描かれてある。
一方、課題K2で与えるタスクは、図5に示したように課題K1と同様に複数の課題図形Z2のうち前記指定図形Z1と合同なものの個数を回答するものであるが、前記補助シートAは与えないというものである。
また、課題K1、K2ともに、上記それぞれのタスクを実施させた後30秒間のレストを設定してあり、すなわち、被験者は一のタスクを終了した後、30秒のレストを置いて次のタスクを実施するようになっている。
しかして、課題K1、課題K2を被験者に行わせた結果は次のようになった。
ベースライン補正部51、52、53、54、55によって補正された吸光度時系列データは、図8、11、14、17、20に示しているような波形が得られ、またこれら補正された吸光度時系列データから求められたヘモグロビン濃度時系列データは、図9、12、15、18、21に示しているような波形が得られた。以上から明らかなように、ベースライン補正の仕方で得られる結果が全く異なってくる。
ベースライン補正部51〜53によってベースライン補正して得られるデータは、生の吸光度時系列データ及びこれから得られるヘモグロビン濃度時系列データに見られる傾向(課題K1実施中より課題K2実施中の方が全体的に脳の血流量が多くなっている。課題K1より課題K2におけるレストでの血流量の減少の程度が小さい。)から逸脱した波形を描いており妥当性が低いのに対し、ベースライン補正部54によって補正された吸光度時系列データは、生の吸光度時系列データ(図6)及び計測基準のみ設定した吸光度時系列データ(図20)に見られる傾向を保持したものとなっている。また、課題K2実施中には、オキシヘモグロビン濃度が高くなる傾向が顕著に表れている。
課題の特徴を鑑みれば、課題K1、K2におけるタスクは、相当の思考力を要するものであり被験者の脳へ与える負荷は大きい。このため、タスクを終了した後の30秒程度のレストの間には、一旦上がった血流量は下がにくい(平常状態まで戻りにくい)と考えられる。すなわち、レスト時の吸光度データの値に基づいてベースラインデータを決定することは不適当であると考えられる。また、前半繰り返す課題K1よりも後半に繰り返す課題K2の方が、より思考力を要するものであるため、課題K2実施時の方が、課題K1実施時よりも、緊張などの心理状態に起因する血行動態のバックグラウンドが高くなる特徴を有すると考えられる。なお、この被験者においては、課題K1、K2のベースラインデータ(バックグラウンド)が異なっているものの、他の被験者と比べてその差に大きな違いが見られなかった。これは、この被験者自身が述べている「補助シートAを使用しない課題K2をさほど難しいと感じなかった。」という感想と合致する結果である。
しかして、このような特徴を有する課題K1、K2を実施する場合においては、課題の内容に対応してベースラインデータを表す関数を異ならせているベースライン補正部54によってベースライン補正することで、適正な計測値が得られた。
この実施例において被験者に与えた課題K3は、所定の本を一分間読むというタスクを与え、1分間の読書の後には1分間のレストを与えるというもので、毎回与える本を変えて5回繰り返して実施させた。この課題K3は、上述した課題K1、K2と比較すれば、さほど高い思考力を要するタスクを含んでおらず、また、タスクの後にタスクと同時間のレストを与えてあるものである。
本実施例の場合には、一のタスクを終了した時点すなわちレストの開始時点でタスクによる血流量の増加の影響を取り除くベースライン補正部52によるベースライン補正によって最も適切な計測値を得ることができた。
以上詳述したように、本実施形態の生体活動計測装置1によれば、吸光度時系列データを複数の方法でベースライン補正することができるため、被験者Pに実施させる課題の内容や実施態様に応じて、適切なベースライン補正部を選択して吸光度時系列データの補正を行うことが可能である。この結果、脳の血流量動態を示すヘモグロビン濃度(量)の時系列変化を適正に求めることができるので、課題遂行時における脳活動を正確に観察できる。
さらに、何れのベースライン補正部51〜55によって吸光度時系列データを補正した場合であっても、吸光度時系列データからベースラインデータを差し引く補正を行っているため、光計測基準の設定を同時に行ったことになり、別に計測基準設定を行う手段を設ける必要が無い。
本実施形態においては、複数のベースライン補正部に、タスクとレストとからなる課題を繰り返し実施する場合の生体活動計測に対応したベースライン補正部51、52、53を備えたので、実施例2で示した課題K3や、その他さらに被験者に与える負荷が小さいタスクを含む課題を実施した場合に、適切なベースライン補正を行うことができる。これらの被験者に与える負荷がさほど大きくない課題を実施する場合の脳活動は、心理状態などの影響より、課題を実施する周期(或いはタスクやレストの周期)に応じた血行動態の影響が大きいからである。
さらに、ベースライン補正部54を備えることによって、異なる課題を続けて行わせる場合に、それらの課題の内容(実施例1では難易度)に応じてベースラインを異ならせるという従来実施されていなかった新たなベースライン補正ができるようになり、今まで発見されなかった新しいデータが得られる。
また、本実施形態においては、ベースライン補正部51〜54によってベースライン補正した吸光度時系列データ及びこれらから求めたヘモグロビン濃度時系列データを、生の吸光度時系列データやベースライン補正部55によって計測基準のみを設定して求めたヘモグロビン濃度時系列データと比較できるので、生の吸光度時系列データの傾向から著しく逸脱するような補正がなされたデータを除外することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、出力された結果から最適なベースライン補正方法を利用者が判断するような構成としているが、既存の課題とベースライン補正方式とを関連付けたベースライン情報を所定の記憶部に格納して、その格納された情報を参照することで最適なベースライン補正方法を判別するようなデータ判別部を、さらに設けても良い。
また、時系列データ生成部を、検出部が検出した各波長における光強度から吸光度を算出せずに光強度信号を数値化させてその時系列変化を示す時系列データを生成するようなものとしてもよい。この場合は、複数のベースライン補正部を、光強度信号の時系列データのベースライン補正するように構成する。また、補正された光強度信号の時系列データから、オキシヘモグロビン濃度、デオキシヘモグロビン濃度及びトータルヘモグロビン濃度それぞれの時系列変化を示すヘモグロビン濃度時系列データを生成するように構成したヘモグロビン濃度時系列データ生成部を設けるようにすれば好ましい。
また、ベースライン補正部としては、上記実施形態のものには限られず、ベースラインデータが、例えば各課題実施中の中間時点や終了時点の時系列データの値を定数とした定数関数で表されるもの、複数の時点での時系列データの値によって決定される高次関数で表されるようなものなど種々のものであってよい。
また、ベースラインデータとして、課題の周期や内容に応じた関数ではなく、時系列データの複数の時点での時系列データの値を近似させたスプライン関数で表されるベースラインデータによって全体的な揺らぎを除くようなベースライン補正部を設けてもよい。
また、複数のベースライン補正部のうちから被験者に行わせた課題に応じたベースライン補正部を抽出するベースライン補正部抽出手段を設けて、前記一部のベースライン補正部がこの抽出部によって抽出されたベースライン補正部によって時系列データのベースライン補正を行うように構成したものであってもよい。なお、ベースライン補正部抽出手段は、課題の特徴から最適と判断されるもののみ抽出するようなものであっても、適していると判断される複数の候補となるベースライン方式を採用したベースライン補正部をすべて抽出するようなものであってもよいものとする。また、ベースライン補正部抽出手段としては、例えば、使用者の選択信号の入力によってその選択信号に該当するベースライン補正部を抽出するよう構成してもよいし、課題に関わる情報の入力によってその情報から自動的にそのタスクに対応するベースライン補正部を抽出してくるよう構成してもよい。そして、前記課題に関わる情報としては、前述したような課題の特徴に関する情報の他、その課題を被験者に行わせて取得した結果に関する情報であるベースライン補正をしていない生の時系列データなどが挙げられる。このようなものとすれば、課題に応じて適正である又は適正と思われる絞った計測値のみが得られるため、無駄がなく使用者にとって都合がよい。この場合、予め課題に関する情報を、当該課題情報に適している又は過去データなどから適していると判断されるベースライン補正方法を採用している一又は複数のベースライン補正部に関連付けて格納している課題情報格納部を設けて、ベースライン抽出部をこの課題情報格納部に格納された情報と入力された課題に関わる情報とを比較して対応するもの或いは入力された課題に関わる情報と近似的な課題情報を抽出するように構成してもよい。
被験者に実施させる課題は、上記のようなものに限らず、運動等のタスクを含むもの、例えば、「何かを聞かせる」、「何かを見せる」など五感に刺激を与えるようなタスクを含むものであってもよい。
計測に利用する光は、近赤外線によらず、可視光、紫外線であってもよい。また、検出部が、照射部からの所定波長の光を照射した計測部位からの出射光である蛍光の強度を検出するようなものであってもよい。
生体物質としては、オキシヘモグロビン、デオキシヘモグロビンに限られない。血流量の動態に関わるものとして、グルコースやチトクロームなどであってもよいし、所定波長の光によって計測し得る生体物質であれば、その他種々のものであってもよいのは勿論である。
また、脳計測に限らず、運動中の筋肉における生体活動を計測するような装置であってもよい。
本発明の一実施形態における生体活動計測装置を示す全体概略図。 同実施形態における所定計測部位を示す部分説明図。 同実施形態における生体活動計測装置の全体機能構成図。 同実施形態における課題K1の内容を示す図。 同実施形態における課題K2の内容を示す図。 同実施形態における課題実施中に得られる吸光度時系列データを示す波形図。 同実施形態におけるベースラインを示すグラフ。 同実施形態におけるベースライン補正部によって補正した吸光度時系列データを示す波形図。 同実施形態におけるヘモグロビン濃度時系列データを示す波形図。 同実施形態におけるベースラインを示すグラフ。 同実施形態におけるベースライン補正部によって補正した吸光度時系列データを示す波形図。 同実施形態におけるヘモグロビン濃度時系列データを示す波形図。 同実施形態におけるベースラインを示すグラフ。 同実施形態におけるベースライン補正部によって補正した吸光度時系列データを示す波形図。 同実施形態におけるヘモグロビン濃度時系列データを示す波形図。 同実施形態におけるベースラインを示すグラフ。 同実施形態におけるベースライン補正部によって補正した吸光度時系列データを示す波形図。 同実施形態におけるヘモグロビン濃度時系列データを示す波形図。 同実施形態におけるベースラインを示すグラフ。 同実施形態におけるベースライン補正部によって補正した吸光度時系列データを示す波形図。 同実施形態におけるヘモグロビン濃度時系列データを示す波形図。
符号の説明
1・・・生体活動計測装置
2・・・光照射部
3・・・光検出部
4・・・時系列データ生成部(吸光度時系列データ生成部)
5(51、52、53、54、55)・・・ベースライン補正部

Claims (12)

  1. 被験者の身体の所定計測部位に所定波長の光を照射する光照射部と、
    この光照射部による照射光に基いた前記計測部位からの出射光の強度を検出する光検出部と、
    この光検出部が検出した出射光の強度の時系列変化から生体活動に関与する所定生体物質の量変化或いは濃度変化を示唆する時系列データを生成する時系列データ生成部と、
    前記被験者に所定の課題を行わせた場合に得られる前記時系列データに対して互いに異なるベースライン補正を行う複数のベースライン補正部とを備え、
    被験者に行わせた課題に対応した一又は複数のベースライン補正部を用いて前記時系列データのベースライン補正を行い得るように構成している生体活動計測装置。
  2. 前記複数のベースライン補正部が、前記時系列データからベースラインを示すベースラインデータとの差分を取って補正をするものであり、
    前記ベースラインデータが、前記時系列データ生成部によって生成された時系列データの全部又は一部の値を参照した時間に関する関数で表される請求項1記載の生体活動計測装置。
  3. 被験者に所定の課題を繰り返して実施させた場合において、
    前記複数のベースライン補正部が、
    前記ベースラインデータが各課題実施中の所定時点における時系列データの値を参照した関数によって表されるベースライン補正部を、少なくとも含んでいる請求項2記載の生体活動計測装置。
  4. 前記所定の課題が、所定のタスクとそのタスクを与えないレストとからなるものであり、
    前記ベースラインデータが、各タスク及びレストごとに設定され、タスク及びレストのそれぞれの開始時点における時系列データの値と終了時点における時系列データの値とよって決定される一次関数で表される請求項3記載の生体活動計測装置。
  5. 前記所定の課題が、所定のタスクとそのタスクを与えないレストとからなるものであり、
    前記ベースラインデータが、各タスク及びレストごとに設定され、各タスク及びレストの開始時点における時系列データの値を定数とした定数関数で表される請求項3記載の生体活動計測装置。
  6. 前記所定の課題がタスクとタスクを与えないレストとからなるものであり、
    前記ベースラインデータが、各レストの所定時点間ごとに設定され、所定レストの所定時点における時系列データの値と次のレストの所定時点における時系列データの値とで決定される一次関数で表される請求項3記載の生体活動計測装置。
  7. 被験者に内容の異なる2種類以上の課題を続けて実施させる場合において、
    前記複数のベースライン補正部が、
    前記ベースラインデータが各課題実施中の所定時点における時系列データの値を参照した関数で表されるベースライン補正部を、少なくとも含んでいる請求項2記載の生体活動計測装置。
  8. 前記ベースラインデータが、各課題ごとに設定され、各課題の開始時点における時系列データの値を定数とした定数関数によって表されるものである請求項7記載の生体活動計測装置。
  9. 前記複数のベースライン補正部から、被験者に行わせた課題に対応したベースライン補正部を抽出するベースライン補正部抽出手段を備え、このベースライン補正部抽出手段によって抽出されたベースライン補正部によって時系列データを補正するようにしている請求項1乃至8何れかに記載の生体活動計測装置。
  10. 計測部位が脳に設定され、生体活動たる脳活動を計測する請求項1乃至9何れかに記載の生体活動計測装置。
  11. 前記光照射部によって照射される所定波長の光が、近赤外領域の光である請求項1乃至10何れかに記載の生体活動計測装置。
  12. 前記生体活動に関与する所定生体物質が、血液中のオキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンである請求項1乃至11何れかに記載の生体活動計測装置。
JP2004007367A 2004-01-14 2004-01-14 生体活動計測装置 Pending JP2005198788A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004007367A JP2005198788A (ja) 2004-01-14 2004-01-14 生体活動計測装置
US11/034,194 US7386335B2 (en) 2004-01-14 2005-01-11 Body activity measurement device
GB0500773A GB2410084A (en) 2004-01-14 2005-01-14 Brain activity infra-red measurement device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004007367A JP2005198788A (ja) 2004-01-14 2004-01-14 生体活動計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005198788A true JP2005198788A (ja) 2005-07-28

Family

ID=34225361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004007367A Pending JP2005198788A (ja) 2004-01-14 2004-01-14 生体活動計測装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7386335B2 (ja)
JP (1) JP2005198788A (ja)
GB (1) GB2410084A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010087223A1 (ja) * 2009-01-29 2010-08-05 株式会社 島津製作所 光測定装置
JP2012024422A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Kiyohara Optics Inc 脳の活動状態測定装置
WO2015015653A1 (ja) * 2013-08-02 2015-02-05 株式会社日立製作所 頭部固定型脳活動計測機器

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3928051B2 (ja) 2004-01-14 2007-06-13 独立行政法人情報通信研究機構 心理状態評価装置
JP4652939B2 (ja) * 2005-09-22 2011-03-16 ローム株式会社 信号処理装置および記憶システム
WO2008052070A2 (en) * 2006-10-25 2008-05-02 University Of Denver Brain imaging system and methods for direct prosthesis control
US8583565B2 (en) * 2009-08-03 2013-11-12 Colorado Seminary, Which Owns And Operates The University Of Denver Brain imaging system and methods for direct prosthesis control
KR101109911B1 (ko) * 2010-01-19 2012-02-29 가톨릭대학교 산학협력단 치과용 rf 코일, 머리고정 유닛, 및 그것들을 구비한 자기공명영상 시스템

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5218529A (en) * 1990-07-30 1993-06-08 University Of Georgia Research Foundation, Inc. Neural network system and methods for analysis of organic materials and structures using spectral data
US6549795B1 (en) * 1991-05-16 2003-04-15 Non-Invasive Technology, Inc. Spectrophotometer for tissue examination
US6785568B2 (en) * 1992-05-18 2004-08-31 Non-Invasive Technology Inc. Transcranial examination of the brain
US6397099B1 (en) * 1992-05-18 2002-05-28 Non-Invasive Technology, Inc. Non-invasive imaging of biological tissue
US5803909A (en) 1994-10-06 1998-09-08 Hitachi, Ltd. Optical system for measuring metabolism in a body and imaging method
JP3325145B2 (ja) 1995-02-20 2002-09-17 株式会社日立製作所 生体光計測装置
JPH0998972A (ja) 1995-10-06 1997-04-15 Hitachi Ltd 生体光計測装置及び画像作成方法
US20040064052A1 (en) * 1996-01-02 2004-04-01 Britton Chance Non-invasive imaging of biological tissue
CA2346971C (en) * 1998-10-13 2011-02-08 Somanetics Corporation Multi-channel non-invasive tissue oximeter
EP1008925B1 (en) * 1998-12-07 2006-01-11 Hitachi, Ltd. Device for controlling equipment by using signals from a living body
JP4076003B2 (ja) 1999-02-19 2008-04-16 株式会社日立製作所 生体光計測装置
US7904139B2 (en) * 1999-08-26 2011-03-08 Non-Invasive Technology Inc. Optical examination of biological tissue using non-contact irradiation and detection
US6907280B2 (en) * 1999-12-02 2005-06-14 The General Hospital Corporation Method and apparatus for objectively measuring pain, pain treatment and other related techniques
US6577884B1 (en) * 2000-06-19 2003-06-10 The General Hospital Corporation Detection of stroke events using diffuse optical tomagraphy
US6889075B2 (en) * 2000-05-03 2005-05-03 Rocky Mountain Biosystems, Inc. Optical imaging of subsurface anatomical structures and biomolecules
JP4607308B2 (ja) 2000-10-03 2011-01-05 シスメックス株式会社 非侵襲生体計測装置とその方法
JP4651186B2 (ja) 2000-12-11 2011-03-16 株式会社日立メディコ 生体光計測装置
US6731967B1 (en) * 2001-07-16 2004-05-04 Pacesetter, Inc. Methods and devices for vascular plethysmography via modulation of source intensity
US6773400B2 (en) * 2002-04-01 2004-08-10 Philip Chidi Njemanze Noninvasive transcranial doppler ultrasound face and object recognition testing system
US7016717B2 (en) * 2002-07-05 2006-03-21 The Regents Of The University Of California Near-infrared spectroscopic tissue imaging for medical applications
US20040092809A1 (en) * 2002-07-26 2004-05-13 Neurion Inc. Methods for measurement and analysis of brain activity
JP4164386B2 (ja) 2003-02-28 2008-10-15 株式会社日立製作所 生体光計測装置
JP2004298615A (ja) 2003-03-14 2004-10-28 National Institute Of Information & Communication Technology 方略獲得測定装置及び方略獲得測定方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010087223A1 (ja) * 2009-01-29 2010-08-05 株式会社 島津製作所 光測定装置
CN102281821A (zh) * 2009-01-29 2011-12-14 株式会社岛津制作所 光测定装置
JP5447396B2 (ja) * 2009-01-29 2014-03-19 株式会社島津製作所 光測定装置
US9125626B2 (en) 2009-01-29 2015-09-08 Shimadzu Corporation Light measurement device
JP2012024422A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Kiyohara Optics Inc 脳の活動状態測定装置
WO2015015653A1 (ja) * 2013-08-02 2015-02-05 株式会社日立製作所 頭部固定型脳活動計測機器

Also Published As

Publication number Publication date
US20050171435A1 (en) 2005-08-04
GB0500773D0 (en) 2005-02-23
US7386335B2 (en) 2008-06-10
GB2410084A (en) 2005-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Ayaz et al. Optical imaging and spectroscopy for the study of the human brain: status report
Pinti et al. A review on the use of wearable functional near‐infrared spectroscopy in naturalistic environments
JP3928051B2 (ja) 心理状態評価装置
Buckley et al. Diffuse correlation spectroscopy for measurement of cerebral blood flow: future prospects
Saliba et al. Functional near-infrared spectroscopy for neuroimaging in cochlear implant recipients
Spigulis Optical noninvasive monitoring of skin blood pulsations
Schudlo et al. Dynamic topographical pattern classification of multichannel prefrontal NIRS signals: II. Online differentiation of mental arithmetic and rest
EP1818016B1 (en) Biofunction diagnosis device, biofunction diagnosis method, bioprobe, bioprobe wearing tool, bioprobe support tool, and bioprobe wearing assisting tool
JP5319960B2 (ja) 生体光計測装置
WO2003079900A1 (fr) Instrument et technique de mesure de parametres sanguins non invasifs
US7386335B2 (en) Body activity measurement device
JP4559417B2 (ja) 生体光計測装置およびプログラム
Wyser et al. Characterizing reproducibility of cerebral hemodynamic responses when applying short-channel regression in functional near-infrared spectroscopy
Kober et al. Trainability of hemodynamic parameters: a near-infrared spectroscopy based neurofeedback study
Pachori et al. Biomedical engineering fundamentals
JP2009261458A (ja) 信号処理方法及びそれを用いたパルスフォトメータ
US7142902B2 (en) Device for measuring strategy acquisition and method for measuring strategy acquisition
Pinti et al. Non-invasive optical imaging of brain function with fNIRS: current status and way forward
CN113274009A (zh) 基于hct的红外脑成像图谱采集装置
Amyot et al. Cerebrovascular reactivity measurement with functional near infrared spectroscopy
Li et al. Assessing working memory in real-life situations with functional near-infrared spectroscopy
KR101033035B1 (ko) 맥파 분석장치의 건강 진단 제어방법
Minagawa et al. Shedding light on language function and its development with optical brain imaging
Mappus IV et al. An fNIR based BMI for letter construction using continuous control
Mehnert Evaluation and Optimization of Recent Analytical Approaches for In-Vivo Measurements with Near-Infrared Spectroscopy

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070227