JP2005195065A - パイプ連結具 - Google Patents

Abstract

【課題】パイプ連結具の構造を改善して、スナップリングを迅速で簡便に分離または結合するとともに、気密状態をより効率的に維持することができるパイプ連結具を提供する。
【解決手段】内部には、挿入されるパイプの内径と同一の直径を有するパイプ係止段部がそれぞれ備えられ、前記パイプ係止段部の一側には、自由端に行くほど内部空間が縮小されるテーパ部が形成され、スナップリング挿入溝が形成された前記テーパ部の外周面の一部が開放されている、連結具ボディと；前記テーパ部の下端に挿設されるパッティング部材と；前記テーパ部に挿設され、円周の方向には固定ジョーが結合される複数の結合孔が備えられ、その上部には安着溝が形成されている、ジョーカップリングと；前記ジョーカップリングの安着溝上に位置していて、外周縁部が前記スナップリング挿入溝に圧縮・挿入され、両端部は離隔状態で曲げられて前記テーパ部の外周面の一側開放部から外部に露出する、スナップリングと；前記パッキング部材とジョーカップリングとの間に介在される弾性部材と；を含んで構成される。
【選択図】図１

Description

本発明は、パイプ連結具に係り、より詳しくは、流体の移動手段として用いられる一定長さの配管用パイプを気密を維持したまま相互に接続させて使用可能にしたパイプ連結具に関する。

一般に、パイプ連結具は、家庭や店などに水道およびガスを供給するために使用される配管用パイプを長手方向に連結するための手段として主に使用されるもので、その連結方向によって直管、曲げ管（ベンド管：bended pipe）、Ｔ字管など様々な形状を有する。

特に、流体パイプ相互の連結には、気密性および結合性が最も重要な要素とされている。

従来のパイプ連結具は、ほとんど挿入されるパイプと螺合され、その結合部位にＯ−リングのようなパッキング手段が介在された構成を有している。しかしながら、このような従来のパイプ連結具は、結合のとき、強い締め付け力が要求され、さらに別途の締め付け工具が必要なので、作業が容易でなく煩わしい。なお、パイプ連結具とパイプとの結合が強固にならなければ、密閉効果が低下して気密維持の信頼性が疑われてしまうおそれがある。

最近、かかる従来の問題点を解消するために、配管用パイプとパイプの連結具とをワンタッチで結合または分離するとともに、気密を効果的に維持することができる、構造的に改善された様々な製品が提案され、実際市販されている。

しかし、上記のようなパイプ連結具のほとんどは、気密性およびパイプ結合性は改善されているが、その構造的特性上、パイプ連結具の主要組立部品の一つであるスナップリングの結合または分離については、依然として問題が残っている。

その具体的な例を挙げると、既存のほとんどのリング型スナップリングは、パイプ連結具に形成されたスナップリング挿入溝に挿入・結合されるようになっているので、スナップリングの結合または分離のとき、作業空間が狭くて特別な作業工具を必要とするなど、作業上の不便さがあり、のみならずそれによる作業時間が多くかかるという問題点がある。

このため、パイプ連結具の全体の組立工程が遅延してしまい、経済的な側面においても非効率的である。

本発明は、かかる従来の問題点を解決するためのもので、その目的は、パイプ連結具の構造を改善して、スナップリングを迅速で簡便に分離または結合するとともに、気密状態をより効率的に維持することができるパイプ連結具を提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明は、内部には、挿入されるパイプの内径と同一の直径を有するパイプ係止段部がそれぞれ備えられ、前記パイプ係止段部の一側には、自由端に行くほど内部空間が縮小されるテーパ部が形成され、スナップリング挿入溝が形成された前記テープ部の外周面の一部が開放されている、連結具ボディと；前記テーパ部の下端に挿設されるパッティング部材と；前記テーパ部に挿設され、円周の方向には固定ジョーが結合される複数の結合孔が備えられ、その上部には安着溝が形成されている、ジョーカップリングと；前記ジョーカップリングの安着溝上に位置していて、外周縁部が前記スナップリング挿入溝に圧縮・挿入され、両端部は離隔状態で曲げられて前記テーパ部の外周面の一側開放部から外部に露出する、スナップリングと；前記パッキング部材とジョーカップリングとの間に介在される弾性部材と；を含んで構成されることを特徴とする。

本発明によれば、スナップリングの結合または分離作業が簡便で操作性および作業性を向上させるのみならず、その結合状態をより強固に維持することができる。

これにより、パイプ連結具の組立および解体にかかる作業時間が短縮でき、経済的な面で有利になる。

また、Ｖパッキング(V-PACKING)およびＯ−リング(O-RING)が２重に設置され、気密の漏れを完全に防止することができる。

以下、添付図を参照して本発明の好適な実施例を説明する。

図１は本発明に係るパイプ連結具の分解斜視図であり、図２は本発明に係る図１の結合斜視図であり、図３は本発明に係るパイプ連結具の断面図であって、本発明に係るパイプ連結具は連結部位の内部構成が同一であるので、説明の便宜上、一側の構成だけを説明する。

同図に示すように、内部には、挿入されるパイプ１０の内径と同一の直径を有するパイプ係止段部２２がそれぞれ備えられ、前記パイプ係止段部２２の一側には、自由端に行くほど内部空間が縮小されるテーパ部２４が形成され、スナップリング挿入溝２６が形成された前記テーパ部２４の外周面の一部が開放されている、連結具ボディ２０と；前記テーパ部２４の下端に挿設されるパッティング部材３０と；前記テーパ部２４に挿設され、円周の方向には固定ジョー４２が結合される複数の結合孔４４が備えられ、その上部には安着溝４６が形成されている、ジョーカップリング４０と；前記ジョーカップリング４０の安着溝４６上に位置していて、外周縁部が前記スナップリング挿入溝２６に圧縮・挿入され、両端部５１，５１'は離隔状態で曲げられて前記テーパ部２４の外周面の一側開放部から外部に露出する、スナップリング５０と；前記パッキング部材３０とジョーカップリング４０との間に介在される弾性部材６０と；を含んで構成される。

前記パイプ係止段部２２は、パイプ１０の挿入深さを制限するためのもので、前記スナップリング挿入溝２６は、スナップリング５０の外周縁の一部が挿入される程度の所定の深さを有する。

前記パッキング部材３０は、Ｖパッキング(V-PACKING)３２、バックアップリング(BACKING RING)３４、Ｏ−リング(O-RING)３６から積層構成される。前記Ｖパッキング３２は流体の漏れを１次的に遮断し、前記Ｏ−リング３６は発生するおそれがある流体の漏れを２次的に防止する役割を果たし、気密を完全に保つことができるようになっている。そして、前記バックアップリング(BACKING RING)３４は、前記Ｖパッキング(V-PACKING)３２が圧力によって後ろに押されていくとき、変形が生じるのを防止するためのものである。

前記ジョーカップリング４０の安着溝４６の一側には、スナップリング５０の両端部５１，５１'の離隔距離より小さい幅の鋸歯状突条４８を、前記スナップリング５０の内周縁に着脱可能に設けることで、外部からの衝撃などの荷重によりジョーカップリング４０が連結具ボディー２０の内部に押し込まれて固定ジョー４２のパイプ１０圧着状態が緩い状態になるのを未然に防止することができる。

前記パッキング部材３０と弾性部材６０との間には弾性部材支持体７０を介在することで、弾性部材６０の正しい位置での円滑な作動を可能とすると共に、長期間使用による変形を効果的に防止することができる。

前記スナップリング５０は、その端部５１，５１'が曲げられていて、テーパ部２４をスナップリング挿入溝２６に結合する場合は、開放面でその結合状態を肉眼で確認することができるので、正確で迅速に結合することができる。一方、分離する場合は、外部に露出したスナップリング５０の両端部５１，５１'を作業工具などで圧縮して簡単に取り外すことができる。前記作業工具はスナップリング５０を圧縮することができるものなら、何の種類でも構わない。

前記弾性部材６０はジョーカップリング４０の変化によって弾力的に動き、ジョーカップリング４０の操作によるパイプ１０の結合または分離時に最も核心的な役割を担う固定ジョー４２の移動変化を誘導する役割を果たす。

符号５２は工具挿入ホールを示す。

次に、以上のように構成されるパイプ連結具にパイプ１０が結合される過程を簡単に説明する。

連結具ボディ２０のテーパ部２４の前面へ一部が露出したジョーカップリング４０の内部にパイプ１０を挿入すると、その挿入力によって弾性部材６０が圧縮されると共に、固定ジョー４２は前記テーパ部２４の内部に押し込まれてしまい、ジョーカップリング４０を貫通したパイプ１０は連結具ボディ２０のパイプ係止段部２２に達する。

この際、パイプ１０の挿入によって固定ジョー４２がテーパ部２４の内側傾斜面に移動するとともに、拡径分だけ外側に広がり、パイプ１０の外周面と固定ジョー４２の内側面との間の相互干渉が除去されるので、パイプ１０はパイプ係止段部２２に達するまで容易に挿入される。

そして、パイプ１０の挿入が完了すると同時に、弾性部材６０の弾性力によってジョーカップリング４０がパイプ係止段部２２に対向する方向に押される過程で、離隔した固定ジョー４２がパイプ１０の表面を複数の方向から加圧することにより、強固に結合・固定される。

図４は本発明に係るパイプ連結具のジョーカップリングの鋸歯状突条とスナップリングとの結合状態を示す断面図である。

同図に示すように、テーパ部２４に挿設されているジョーカップリング４０を一定方向に回動させることにより、それと連動する鋸歯状突条４８がスナップリング５０の離隔部Ｗから移動され、スナップリング５０の内周縁部に挿着される。これにより、外部の衝撃などでジョーカップリング４０に荷重が加えられる場合にも、前記鋸歯状突条４８とスナップリング５０との結合により、ジョーカップリング４０のテーパ部２４の内側への移動を防止することができる。

一方、弾性部材、スプリングなどのような内部部品などを交換するためにパイプ連結具を取り外す際には、ジョーカップリング４０を逆方向に回転させて鋸歯状突条４８を初期位置に戻した上で除去作業を行う。

本発明に係るパイプ連結具の分解斜視図である。 本発明に係る図１の結合斜視図である。 本発明に係るパイプ連結具の断面図である。 本発明に係るジョーカップリングの鋸歯状突条とスナップリングとの結合状態を示す断面図である。

符号の説明

１０ パイプ
２０ 連結具ボディ
２２ パイプ係止段部
２４ テーパ部
２６ スナップリング挿入溝
３０ パッキング部材
３２ Ｖパッキング
３４ バックアップリング
３６ Ｏ−リング
４０ ジョーカップリング
４２ 固定ジョー
４４ 結合孔
４６ 安着溝
４８ 鋸歯状突条
５０ スナップリング
６０ 弾性部材
７０ 弾性部材支持体

Claims (4)

1. 内部には、挿入されるパイプ（１０）の内径と同一の直径を有するパイプ係止段部（２２）がそれぞれ備えられ、前記パイプ係止段部（２２）の一側には、自由端に行くほど内部空間が縮小されるテーパ部（２４）が形成され、スナップリング挿入溝（２６）が形成された前記テーパ部（２４）の外周面の一部が開放されている、連結具ボディ（２０）と；
   前記テーパ部（２４）の下端に挿設されるパッキング部材（３０）と；
   前記テーパ部（２４）に挿設され、円周の方向には固定ジョー（４２）が結合される複数の結合孔（４４）が備えられ、その上部には安着溝（４６）が形成されている、ジョーカップリング（４０）と；
   前記ジョーカップリング（４０）の安着溝（４６）上に位置していて、外周縁部が前記スナップリング挿入溝（２６）に圧縮・挿入され、両端部（５１，５１'）は離隔状態で曲げられて前記テーパ部（２４）の外周面の一側開放部から外部に露出する、スナップリング（５０）と；
   前記パッキング部材（３０）とジョーカップリング（４０）との間に介在される弾性部材（６０）と；を含んで構成されることを特徴とするパイプ連結具。
2. 前記パッキング部材（３０）は、Ｖパッキング(V-PACKING)、バックアップリング(BACKING RING)（３４）、Ｏ−リング(O-RING)（３６）から積層構成されることを特徴とする請求項１記載のパイプ連結具。
3. 前記パッキング部材（３０）と弾性部材（６０）との間には弾性部材支持体（７０）が介在されることを特徴とする請求項１記載のパイプ連結具。
4. 前記ジョーカップリング（４０）の安着溝（４６）の一側には、前記スナップリング（５０）の両端部（５１，５１'）の離隔距離より小さい幅の鋸歯状突条（４８）を、前記スナップリング（５０）の内周縁に着脱可能に設けることを特徴とする請求項１記載のパイプ連結具。

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