JP2005189524A - 光減衰性光導波材料およびその製造方法 - Google Patents

光減衰性光導波材料およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 安価でかつ簡便にあらゆる光減衰率を有する光減衰性光導波部品に使用でき、反射減衰量の高い、すなわち反射戻り光パワーが小さい光減衰性光導波材料、その製造方法及びそれを用いた光減衰性光導波部品を提供することを目的とする。
【解決手段】 フェムト秒レーザー光を、開口数0.5〜1.4のレンズを通して光導波材料の光導波部分に照射することにより、構造変化部を形成し、光導波部分にフェムト秒レーザー光によって誘起されてなる構造変化部を有し、1.3〜1.6μmの波長を有する赤外光の反射減衰量が45〜70dBである光減衰性光導波材料を得る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光通信等の分野において、光信号の強度を所定の割合で減衰させる光固定減衰器等の光導波部品に使用される光減衰性光導波材料、光減衰性光導波材料の製造方法および光減衰性光導波部品に関する。
光信号のパワーに所定の減衰率を与え、光パワーのレベルを適正範囲に調整する目的で使用される光固定減衰器は、光通信システムにおいて、重要なデバイスである。
従来、光導波材料として光ファイバを利用した光固定減衰器において、光ファイバ内部にドーパントとしてCo等の遷移金属イオンを添加することにより光信号のパワーを減衰させる方法が知られている。この光固定減衰器は、光ファイバの光導波部分(コア)にCo等の遷移金属イオンを添加した光減衰性光ファイバを利用しており、光通信波長に対する遷移金属イオンの光吸収特性を利用することにより所定の光減衰率を得るものである(例えば、特許文献1参照。)。
また、近年、パルス幅が約1000フェムト秒(1000×10-15秒)程度以下の超短パルスレーザー光を集光した場合に得られる大きなピークパワーの光を利用して、ガラス、プラスチック等種々の透明材料内部における任意の個所に、屈折率増加、ボイドあるいはマイクロクラック等の光学的損傷等を誘起した構造変化部が形成されることが報告されている。このような超短パルスレーザー光を利用した空間選択的な構造変化部の形成は、三次元光メモリ(例えば、特許文献2参照。)や光導波路(例えば、特許文献3参照。)等を作製するために応用されている。また、このような超短パルスレーザー光を利用した空間選択的な材料の改質手法を、光ファイバのコア領域に屈折率増加部および/または光学的損傷部を形成させた光減衰性光ファイバを作製するために適用したことが開示されている(例えば、非特許文献1参照。)。
特許第3271886号公報 特開平8‐220688号公報 特開平9‐311237号公報 姫井裕助、外5名、「光ファイバーへのフェムト秒レーザー照射による誘起現象と新しい光減衰器の作製」、第50回応用物理学関係連合講演会講演予稿集、2003年3月27〜30日、(No.3、P1294、28p−K−3)
しかしながら、特許文献1に記載の光固定減衰器に使用される光減衰性光ファイバを得るためには、Co等の遷移金属イオンをドープした特殊なファイバ用プリフォームを作製する必要がある。また、その光減衰率は、コアに添加された遷移金属イオンの濃度に依存するため、所望の光減衰率および光固定減衰器の規格長に応じてそれぞれ専用のファイバ用プリフォームが必要となる。結果として、この種の光減衰性光ファイバを使用した光固定減衰器は一般に高価なものとなっている。
また、非特許文献1における光減衰性光ファイバは、フェムト秒レーザー光を光ファイバのコア部分に集光照射することによって形成された構造変化部において、信号光が散乱あるいは反射される現象を利用している。しかしながら、光通信システムにおいて上記の光減衰性光ファイバを使用する場合、信号光が構造変化部において反射されることによりレーザー光源あるいは各種光モジュール側に戻ってくる光(反射戻り光又は単に反射光と呼ばれる)が強いと、光源の動作不安定化あるいはモジュールの性能劣化をもたらすおそれがある。これを避けるためには、反射戻り光をカットする光アイソレータ、あるいは反射戻り光を別の出力端に導く光サーキュレータ等のデバイスが必要となる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、安価でかつ簡便にあらゆる光減衰率を有する光減衰性光導波部品に使用でき、反射減衰量の高い、すなわち反射戻り光パワーが小さい光減衰性光導波材料、その製造方法及びそれを用いた光減衰性光導波部品を提供することを目的とする。
本発明の光減衰性光導波材料は、光導波部分にフェムト秒レーザー光によって誘起されてなる構造変化部を有し、1.3〜1.6μmの波長を有する赤外光の反射減衰量が45〜70dBであることを特徴とする。
本発明の光減衰性光導波材料の製造方法は、フェムト秒レーザー光を、開口数0.5〜1.4のレンズを通して光導波材料の光導波部分に照射することにより、構造変化部を形成することを特徴とする。
本発明の光減衰性光導波部品は、光導波部分にフェムト秒レーザー光によって誘起されてなる構造変化部を有し、1.3〜1.6μmの波長を有する赤外光の反射減衰量が45〜70dBである光減衰性光導波材料を用いることを特徴とする。
本発明の光減衰性光導波材料は、光導波部分にフェムト秒レーザー光によって誘起されてなる構造変化部を有するため、あらゆる光減衰率の光減衰性光導波部品に使用できる。すなわち、構造変化部は、屈折率増加部および/またはボイド等の光学的損傷部より形成され、導波光を散乱あるいは反射することによって光を減衰させるが、その光減衰率は、構造変化部の数、構造変化部に誘起される屈折率変化量、および構造変化部のサイズ等によって、容易に調節することができる。さらに、1.3〜1.6μmの波長を有する赤外光の反射減衰量が45〜70dBであるため、反射戻り光が実用上無視でき、これを光減衰性光導波部品に使用しても、光アイソレータあるいは光サーキュレータ等の光デバイスを必要としない。尚、反射減衰量は、光部品からの反射によって光信号のパワーが減少する割合をデシベル(dB)表示したものであり、入射光パワーと入射端における反射光パワーとの比で次式により定義される。
反射減衰量(dB)=−10log10(Pr/Pi
r:反射光パワー(mW)、Pi:入射光パワー(mW)
この式から、反射光パワーが増大すれば、反射減衰量は減少する関係にあることがわかる。
また、本発明の光減衰性光導波材料の製造方法は、フェムト秒レーザー光を、開口数0.5〜1.4のレンズを通して光導波材料の光導波部分に照射することにより、構造変化部を形成するため、1.3〜1.6μmの波長を有する赤外光の反射減衰量が45〜70dBである光減衰性光導波材料を得ることができる。すなわち、開口数が0.5〜1.4(好ましくは0.5〜1.0)のレンズを用いると、フェムト秒レーザー光の焦点(照射点)でのビームサイズが小さくなり、形成された構造変化部のサイズが小さくなるため、赤外光の反射減衰量が大きくなる(反射戻り光が少なくなる)からである。さらに、形成された構造変化部のサイズが小さくなっても、フェムト秒レーザー光の焦点(照射点)でのピークパワー密度が大きく、構造変化部の屈折率増加が顕著であるため、導波光(赤外光)を散乱あるいは反射する効果が高くなり、導波光を減衰する能力は低下しない。開口数が0.5よりも小さいレンズを用いると、フェムト秒レーザー光の焦点(照射点)でのビームサイズが大きくなりやすいため、構造変化部のサイズが大きくなり、赤外光の反射減衰量が45dBよりも小さくなる。また、開口数が1.4よりも大きいレンズを用いると、フェムト秒レーザー光の焦点(照射点)でのピークパワー密度が大きくなりやすいため、構造変化部のダメージが大きくなる。また、レンズの焦点距離が短くなり、フェムト秒レーザー光の焦点が光導波部分の照射点に届かなくなるため好ましくない。
また、Co等の遷移金属イオンを含む特殊な光ファイバ用プリフォームを作製する必要が一切なく、一般的な通信用光ファイバを用いて作製することができる。これにより、光減衰性光導波材料を安価に製造することができる。更に、フェムト秒レーザー光の焦点でのピークパワー密度、照射時間、照射点数等を変化させることによって、光減衰率を調整することができるため、光減衰率の異なる光減衰性光導波材料を簡便に作製することができる。
本発明の光減衰性光導波材料は、1.55μmの波長を有する赤外光の偏波依存性損失が0.4dB以下であると、光固定減衰器に使用した場合、入射光(導波光)の偏光状態による光減衰率の変動が低減され、光通信システムにおいて使用されている各種光デバイスの偏光特性の劣化が抑制されるため好ましい。赤外光の偏波依存性損失が、0.2dB以下であると、光減衰率の変動が無視でき、実用上は偏波状態に依存しない光減衰性光導波部品として使用可能となるためより好ましい。
ここで、偏波依存性損失とは、光デバイスに入射する光の偏光状態の変化に伴う光損失の変動量であり、入射光の偏光状態の変化に対する透過光パワーの最大値と最小値を用いて、次式により定義される。
偏波依存性損失(dB)
=10log10(Pmax)−10log10(Pmin
max:最大透過光パワー(mW),Pmin:最小透過光パワー(mW)
また、本発明の光減衰性光導波材料は、構造変化部を複数個有し、構造変化部が重なり合わないように間隔をおいて形成されていれば、構造変化部が等間隔で形成されていても、又異なった間隔で形成されていても、光減衰率、反射減衰量、偏波依存性損失を精度良く制御することができるため好ましい。また隣接する構造変化部の間隔が20μm以上であればさらに好ましい。尚、隣接する構造変化部の間隔は、構造変化部の中心間の距離を指す。
また、光減衰性光導波材料が光ファイバ形状を有してなると、フェルール内に固定されたコネクタ形状の光固定減衰器に好適である。
本発明の光減衰性光導波材料の製造方法は、光導波材料の光導波部分において、偶数(2n)個又は奇数(2n+1)個の照射点にフェムト秒レーザー光を照射する光減衰性光導波材料の製造方法であって、フェムト秒レーザー光を、n組の2個の照射点からなる照射点対におけるフェムト秒レーザー光の照射方向又は偏光方向が互いに略直交するように照射する。
すなわち、図1に示すように、フェムト秒レーザー光10は、一般に直線偏光した光であるため、偏光方向10aを有している。そのフェムト秒レーザー光10を集光レンズ11を用いて収束し、光導波材料12の光導波部分12aの2n個(又は2n+1個)の照射点(a1、a2、a3、a4・・・a2n-3、a2n-2、a2n-1、a2n、(a2n+1))に順次照射する。この際、フェムト秒レーザー光10が光導波材料12に照射される方向を照射方向10bとする。また、2個の照射点を照射点対(A1、A2・・・An-1、An)とする。具体的には、照射点a1とa2とを照射点対A1とし、照射点a3とa4との照射点対A2とし、・・・照射点a2n-3とa2n-2とを照射点対An-1とし、照射点a2n-1とa2nとを照射点対Anとする。
まず、照射点a1に、フェムト秒レーザー光10を照射する。照射点a2においては、照射点a1と照射点a2との照射方向10bが略直交するように、光導波部分12aを軸として、光導波材料12を90°回転させる、あるいはフェムト秒レーザー光10の光源13を光導波材料12の円周12bに沿って90°回転させて照射する。もしくは、照射点a2において、照射点a1と照射点a2との偏光方向10aが略直交するように、照射点a1での照射方向を軸として光導波材料12又は1/2波長板等の位相板14を90°回転させて照射する。この操作を残りの照射点対においても同様に行うことによって、2n個又は2n+1個の構造変化部(b1、b2、b3、b4・・・b2n-3、b2n-2、b2n-1、b2n、(b2n+1))を有する光減衰性光導波材料15が作製される。この方法によれば、光減衰性光導波材料の1.55μmの波長を有する赤外光の偏波依存性損失が0.4dB以下となりやすい。この効果は、特に照射点数が多いほど顕著であり、具体的には5個以上の照射点がある場合に特に有効である。尚、照射点対として、上記のように隣接する2個の照射点を選択するほかに、隣接しない2個の照射点を選択してもよい。
また、本発明の光減衰性光導波材料の製造方法は、光導波材料の光導波部分において、偶数(2n)個又は奇数(2n+1)個の照射点にフェムト秒レーザー光を照射する光減衰性光導波材料の製造方法であって、フェムト秒レーザー光を、n個の照射点におけるフェムト秒レーザー光の照射方向及び/又は偏光方向が同一になるように照射し、前記フェムト秒レーザー光の照射方向又は偏光方向に対し、残りの照射点のうち、n個の照射点におけるフェムト秒レーザー光の照射方向又は偏光方向が略直交するように照射する。
すなわち、2n個又は2n+1個の照射点のうち、n個の照射点で、照射方向10b及び/又は偏光方向10aが同一になるようにフェムト秒レーザー光10を照射し、次いで残りの照射点のうち、n個の照射点において、前者のn個の照射点と後者のn個の照射点の照射方向10bが略直交するように、光導波部分11aを軸として、光導波材料12を90°回転させる、あるいはフェムト秒レーザー光10の光源13を光導波材料12の円周12bに沿って90°回転させて照射する。もしくは、n個の照射点において、前者のn個の照射点と後者のn個の照射点の偏光方向10aが略直交するように、前者のn個の照射点での照射方向を軸として光導波材料12又は1/2波長板等の位相板14を90°回転させて照射する。このような方法によれば、光源13を光導波材料12の円周12bに沿って90°回転させる操作や光導波材料12又は1/2波長板等の位相板14を90°回転させる操作を最小限の回数(1回)にとどめることができるため、光減衰性光導波材料15を効率よく作製できる。
フェムト秒レーザー光は、パルス幅が10〜1000フェムト秒であり、かつ波長が0.25〜3μmの超短パルスレーザー光であると、光導波材料の光導波部分に構造変化部を形成しやすいため好ましい。すなわち、パルス幅が、1000フェムト秒を超えると、集光照射を行っても、焦点(照射点)でのピークパワー密度が小さくなり、構造変化部を形成することが困難である。またパルス幅が、10フェムト秒よりも短い場合、焦点(照射点)でのピークパワー密度が高くなりすぎて、光導波材料へのダメージが大きくなるとともに、光減衰率、反射減衰量および偏波依存性損失の制御が困難になりやすい。
また、フェムト秒レーザー光の焦点(照射点)でのピークパワー密度は、1×108〜9×1015W/cm2であることが好ましい。ピークパワー密度が1×108W/cm2よりも小さいと、構造変化部を形成することが難しくなる。またピークパワー密度が9×1015W/cm2よりも大きいと、構造変化部のダメージが大きくなり好ましくない。ピークパワー密度の好ましい範囲は、1×1014〜1×1015W/cm2である。尚、フェムト秒レーザー光のピークパワーは、1パルス当たりの出力エネルギー(J)をパルス幅(秒)で割ったパワー(W)で表され、焦点でのピークパワー密度は焦点でのビーム単位面積(cm2)当たりのピークパワー(W/cm2)で表される。
フェムト秒レーザー光を、光導波材料の光導波部分に照射する照射時間は、光導波材料の材質あるいはフェムト秒レーザー光の照射条件に応じて異なるが、10秒以下であると、光導波材料に対するダメージが少ないため好ましい。また、照射時間が0.001秒以上であると容易に構造変化部を形成できる。
光導波材料は、波長250〜3000nmの光を透過するガラス、結晶、プラスチック、あるいはそれらの材料により構成される光ファイバや光導波路であると、光学顕微鏡を用いることにより、容易にそのフェムト秒レーザー光の照射点を確認でき、所望の位置に構造変化部を形成しやすいため好ましい。
本発明の光減衰性光導波部品は、波長250〜3000nmの光を透過するフェルールを用いてなると、光ファイバをフェルール内孔に挿入固定した後であっても、光学顕微鏡を用いれば、目視によってフェムト秒レーザー光の焦点をコア部分の照射点に合わせることが容易となり、フェルールを通してフェムト秒レーザー光を光ファイバのコア部分の照射点に集光照射して、所望の位置に構造変化部を形成することができる。また取扱い時に光ファイバが破損しにくく、フェムト秒レーザー光の照射時に光ファイバを固定しやすい利点がある。
本発明を、実施例に基づいて詳細に説明する。表1は、実施例1〜8を、表2は実施例9〜13と比較例1〜3を示す。図2は、本発明の光減衰性光ファイバの製造方法を示す説明図である。
Figure 2005189524
Figure 2005189524
図2に示すように、光導波材料として市販のシリカガラス製シングルモード光ファイバ20(外径125μm)を、コンピュータ21を用いた位置の精密制御を可能としたXYZステージ22上に固定し、光ファイバ20の光導波部分であるコア部分20a(直径10μm)に、波長800nm、パルス幅120フェムト秒、パルス繰り返し周期1kHzのフェムト秒レーザー光23を、表に示す開口数を有する対物レンズ24を用いて、表に示す1照射点20ab当たりの照射時間で、200μm間隔で照射し、照射点の数に相当する数の構造変化部30aを有する実施例1〜13及び比較例1〜3の光減衰性光ファイバ30を得た。特に、実施例10〜13では、フェムト秒レーザー光23を、半数の照射点において、偏光方向23aと照射方向23bを変えずに照射し、その半数の照射点と残りの半数の照射点での照射方向23bが直交するように、光ファイバ20のコア部分20aを軸として、光ファイバ20を90°回転させて、残りの半数の照射点において、フェムト秒レーザ光23を照射した。
尚、フェムト秒レーザー光23の平均パワーは、ND(Neutral Density)フィルター25によって調整し、照射時間はシャッター26により調整した。
光減衰性光ファイバにおける波長1.55μmの赤外光の光減衰率は、XYZステージ22上に固定した光減衰性光ファイバ30の両端と接続したレーザー光源内蔵パワーメーター(アンリツ製MT9810A)を用いて評価した。
また波長1.55μmの赤外光の反射減衰量は、XYZステージ22上に固定した光減衰性光ファイバ30の片端と接続した後方散乱光測定装置(アンリツ製MW9070B)を用いて評価した。
波長1.55μmの赤外光の偏波依存性損失は、偏波スクランブラ(アドバンテスト製Q8163)およびパワーメーター(アドバンテスト製 本体:Q8221,レーザー光源:Q81212DFB,センサー:Q82233)を使用して評価した。
表1より明らかなように、実施例1〜13は、フェムト秒レーザ光の照射時間、照射点数、集光レンズの開口数等を変えるだけで、光減衰率の異なる光減衰性光ファイバとなった。また集光レンズの開口数が0.5よりも大きいため、反射減衰率が45dBよりも大きかった。特に、実施例10〜13は、偏波依存性損失が小さかった。
一方、比較例1〜3は、集光レンズの開口数が小さいため、反射減衰量が45dBよりも小さかった。
以上説明したように、本発明の光減衰性光導波材料は、安価でかつ簡便にあらゆる光減衰率を有する光減衰性光導波部品に使用でき、反射減衰量の高い、すなわち反射戻り光パワーが小さいため、光固定減衰器、光導波デバイスに好適である。
本発明における光減衰性光導波材料の製造方法を示す概念図である。 本発明における実施例の光減衰性光ファイバの製造方法を示す説明図である。
符号の説明
10、23 フェムト秒レーザ光
10a、23a 偏光方向
10b、23b 照射方向
11 集光レンズ
12 光導波材料
12a 光導波部分
12b 円周
13 光源
14 位相板
15 光減衰性光導波材料
20 シリカガラス製シングルモード光ファイバ
20a コア部分
20ab 照射点
21 制御用コンピュータ
22 XYZステージ
24 対物レンズ
25 ND(Neutral Density)フィルター
26 シャッター
30 光減衰性光ファイバ
30a 構造変化部

Claims (7)

  1. 光導波部分にフェムト秒レーザー光によって誘起されてなる構造変化部を有し、1.3〜1.6μmの波長を有する赤外光の反射減衰量が45〜70dBである光減衰性光導波材料。
  2. 光ファイバ形状を有する請求項1に記載の光減衰性光導波材料。
  3. フェムト秒レーザー光を、開口数0.5〜1.4のレンズを通して光導波材料の光導波部分に照射することにより、構造変化部を形成する光減衰性光導波材料の製造方法。
  4. フェムト秒レーザー光が、10〜1000フェムト秒のパルス幅と、250〜3000nmの波長とを有する請求項3に記載の光減衰性光導波材料の製造方法。
  5. 光導波材料が光ファイバである請求項3又は4に記載の光減衰性光導波材料の製造方法。
  6. 請求項1又は2に記載の光減衰性光導波材料を用いた光減衰性光導波部品。
  7. 波長0.25〜3μmの光を透過するフェルールを用いた請求項6に記載の光減衰性光導波部品。
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