JP2005184772A - 光ファイバセンサシステムおよび外力検知センサ - Google Patents

光ファイバセンサシステムおよび外力検知センサ Download PDF

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Abstract

【課題】 光ファイバセンサを用い、監視エリアが広範囲にわたっても人物の検知が容易に出来る人物検知システムを提供する。
【解決手段】 シート表面に光ファイバを固定した人物検知センサを監視エリアに設置する。光源から入力された基準信号光は光ファイバを伝送し、伝送光として演算装置に出力されパワーが検出される。監視エリアの床面上に人物がいると人物検知センサ変形をすると共に光ファイバに曲がりが発生する。その結果、伝送光のパワーが変動し、人物の有無を検知することが出来る。
【選択図】 図1

Description

本発明は光ファイバを用いたセンサシステムに関するものであり、例えば監視エリアにおいて人物等の侵入を検知するセンサシステムに関するものである。
一般家庭や企業向けのセキュリティシステムとして広く使用されているのが、部屋や建物の入口に人物を検知出来るセンサを設けるシステムである。図25はこのシステムの構成図を示したものである。25aは人物を検知するセンサ部であり、圧電センサがマット内に埋め込まれた体重検知センサや、赤外線センサがこれに該当する。25bはセンサ部25aからの信号を受信する監視制御装置、25cは警備会社や建物の所有者が有している端末であり、監視制御装置25bとネットワークで接続されている。
上記システムでは、センサ部25aが人物を検知すると、その検知信号が監視制御装置25bへ送信される。監視制御装置25bではなんらかの手段によって検知された人物が正規の立ち入り許可を得ている人物かどうか判別をする。その人物が不法侵入者と判定されると、警備会社や建物の所有者が有している端末25cへ監視装置25bから不法侵入者がいる旨の情報が送信される。そして、その情報を基に警備員が駆けつけたり、警察に連絡をしたりする。このようなセンサシステムの一例として、特開2002−329277号公報が挙げられる。
特開2002−329277号公報
しかしながら、セキュリティシステムにおいて、上記のシステムで使用されている監視センサを利用した場合、次のような課題がある。まず、センサの設置位置は部屋や建物の入口が前提となっており、部屋や建物の内部全体をくまなく監視することは難しいという点である。例えば赤外線センサの場合、熱によって人物を感知するセンサのため、室内に暖房器具等の人物とは別の発熱体があると、熱を感知してもそれが人物であるか区別することが難しく正確な検知ができなくなってしまう。
超音波センサを用いた場合においても、室内に例えば本棚や机等の障害物があると、その影となった部分は検知できなくなってしまい、これを防ぐには影となる箇所が生じないよう室内の複数の箇所に超音波センサを設ける必要があり、効率の悪いシステムとなってしまう。また、マット状の体重検出装置を床全体に設置した場合でも、人物を検知するにはマット内の圧電センサの間隔を人の歩幅程度になるよう密に配置する必要があり、圧電センサの数が非常に多い、高価なシステムになってしまうという課題がある。そして、この課題は監視対象となるエリアが広くなるほど顕著になる。また、センサ情報を一元的に管理するためには情報伝送用のセンサ専用の通信線等を這わす等の工事が必要であった。さらには、遠隔でモニタを行う際、電気信号をインターネットのプロトコルに変換して伝送する等の工夫が必要であった。このように、従来から使用されてきたセキュリティシステムは高価であるため、コストパフォーマンスの高いシステムが求められている。
上記課題を解決するために本発明は、基準信号光を出力する光源と、監視エリア内に設置され外力を検知するセンサと、演算装置とを備えた光ファイバセンサシステムであって、
センサは、略平面状のシートと、シートに固定され、シートに加わった外力に応じて変形すると共に、一端が光源に、他端が演算装置に接続された光ファイバとを備え、演算装置は、光ファイバより出力された信号光のパワーを算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、パワーとパワー基準値とを比較して外力の有無を判定する手段とを備えた光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、光ファイバがシートに蛇行配設されている光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、センサは、弾性体からなるシートと、シートに内蔵され、シートに加わった外力に応じて変形する光ファイバとを備える光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、センサは不織布を積層したシートと、シートに挟持され、シートに加わった外力に応じて変形する光ファイバとを備える光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、シートは網目状である光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、光ファイバは2芯線又は2素線であり、一端で隣接する光ファイバ同士が融着接続され、他端の一方の光ファイバは光源に、他方の光ファイバは演算装置へ接続された光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、シート内に光ファイバと密着するよう配置されたバイメタルを備える光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は、基準信号光を出力する光源と、光サーキュレータと、監視エリア内に設置され外力を検知するセンサと、演算装置とを備えた光ファイバセンサシステムであって、センサは、略平面状のシートと、シートに固定され、シートに加わった外力に応じて変形すると共に、一端が入力した信号光を全反射するミラーに接続された光ファイバとを備え、光サーキュレータは、光源から出力された基準信号光を光ファイバに伝送し、光ファイバからの信号光を演算装置へ伝送するように、光源及び光ファイバの他端及び演算装置と接続され、演算装置は、光ファイバより出力された信号光のパワーを算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、パワーとパワー基準値とを比較して外力の有無を判定する手段とを備えた光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は、基準信号光を出力する光源と、光サーキュレータと、監視エリア内に設置され外力を検知するセンサと、演算装置とを備えた光ファイバセンサシステムであって、センサは、略平面状のシートと、シートに固定され、シートに加わった外力に応じて変形すると共に、一端が自由端である光ファイバとを備え、光サーキュレータは、光源から出力された基準信号光を光ファイバに伝送し、光ファイバからの信号光を演算装置へ伝送するように、光源及び光ファイバの他端及び演算装置と接続され、演算装置は、光ファイバより反射又は散乱された信号光のパワーを算出する手段と、信号光から光ファイバにおける外力が加えられた位置を算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、パワーとパワー基準値とを比較して外力の有無を判定する手段とを備えた光ファイバセンサシステムを。
また本発明は上記解決手段において、光源に接続され入力した信号光をあらかじめ定めた所定の分岐比で分岐出力する分岐装置と、複数のセンサと、センサと同数の演算装置とを備え、センサが備えた光ファイバの一端は分岐装置にそれぞれ接続され、他端は演算装置にそれぞれ接続された光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、光源に接続された分岐装置と、複数のセンサと、演算装置に接続された結合装置と、分岐装置及び結合装置及び演算装置に接続された同期回路とを備え、分岐装置は光ファイバのそれぞれの一端と接続され、光源から入力した基準信号光を光ファイバのいずれかに順次出力するための切り替え手段を有する光スイッチを備え、結合回路は複数の光ファイバのそれぞれの他端と接続され、光ファイバのいずれかから順次出力される信号光を演算装置へ出力するための切り替え手段を有する光スイッチを備え、同期回路は分岐装置の光スイッチと結合装置の光スイッチとが同期して動くための同期信号を出力する手段と、必要に応じて出力した同期信号の情報を演算装置へ送信する手段を備え、演算装置は入手した同期信号の情報に基づき、センサそれぞれの外力の有無を判定する手段を備えた光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、光ファイバにはシングルモード光ファイバが使用され、光源から出力される基準信号光の波長は1.55μm以上である光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、センサの光ファイバがネットワーク等の通信回線の一部と共有されるよう、光源に単波長用接続端が接続されセンサに多波長用接続端が接続された第1の合分波器と、センサに多波長用接続端が接続され演算装置に単波長用接続端が接続された第2の合分波器とを備え、さらに通信回線の途中経路を分断して設けたそれぞれの端部が第1及び第2の合分波器の残りの単波長用接続端と接続されている光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、センサの光ファイバがネットワーク等の通信回線の一部と共有されるよう、光源に単波長用接続端が接続され分岐装置に多波長用接続端が接続された第1の合分波器と、センサの一に多波長用接続端が接続され演算装置に単波長用接続端が接続された第2の合分波器とを備え、さらに通信回線の途中経路を分断して設けたそれぞれの端部がそれぞれ第1及び第2の合分波器の残りの単波長用接続端と接続されている光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、センサの光ファイバがネットワーク等の通信回線の一部と共有されるよう、光源に単波長用接続端が接続され分岐装置に多波長用接続端が接続された第1の合分波器と、結合装置に多波長用接続端が接続され演算装置に単波長用接続端が接続された第2の合分波器とを備え、さらに通信回線の途中経路を分断して設けたそれぞれの端部がそれぞれ第1及び第2の合分波器の残りの単波長用接続端と接続されている光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は、多波長基準信号光を出力する光源と、光サーキュレータと、監視エリア内に設置され外力を検知するセンサと、第1及び第2の合分波器と、演算装置とを備えた光ファイバセンサシステムであって、センサは、略平面状のシートと、シートに固定され、シートに加わった外力に応じて変形すると共に、一端が入力した信号光を全反射するミラーに接続された光ファイバとを備え、光サーキュレータは、光源から出力された多波長基準信号光を第1の合分波器に伝送し、第1の合分波器からの多波長信号光を演算装置へ伝送するように、光源及び第1の合分波器及び演算装置と接続され、第1の合分波器は、信号光の全波長が入出力する第1の多波長用接続端が第2の合分波器と、所定波長のみが入出力する単波長用接続端が通信回線の途中経路を分断して設けられた一方の端部と、所定以外の波長が入出力する第2の多波長用接続端がサーキュレータと接続され、第2の合分波器は、多波長用接続端が第1の合分波器と、単波長用接続端が通信回線の途中経路を分断して設けられた一方の端部と、残りの単波長用接続端がセンサ部の光ファイバの他端と接続され、演算装置は、光ファイバより出力された信号光のパワーを算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、パワーとパワー基準値とを比較して外力の有無をする手段とを備え、光ファイバセンサシステムの光ファイバの一部がネットワーク等の通信回線の一部と共有された光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は、基準信号光を出力する光源と、パルス発生器と、光サーキュレータと、第1及び第2の合分波器と、光カプラと、監視エリア内に設置され外力を検知するセンサと、演算装置とを備え、経路の一部がネットワーク等の通信回線の一部と共有される光ファイバセンサシステムであって、パルス発生器は、光源から出力された基準信号光をパルス化し、パルス信号光として出力する手段を備え、光サーキュレータは、パルス発生器から出力されたパルス信号光を第1の合分波器に伝送し、第1の合分波器からの信号光を演算装置へ伝送するように、パルス発生器及び第1の合分波器及び演算装置と接続され、センサは、略平面状のシートと、シートに固定され、シートに加わった外力に応じて変形すると共に、一端が入力した信号光を全反射するミラーに接続された光ファイバとを備え、光カプラは第1乃至第3の接続端を有し、第1の接続端は第1の分合波器と、第2の接続端は第1のセンサ部の光ファイバの他端と、第3の接続端は第2の合分波器と接続され、さらに第1の接続端から入力された信号光はあらかじめ定めた所定の分岐比で第2及び第3の接続端に出力し、第2及び第3の接続端から入力された信号光は合波して第1の接続端から出力し、第1の合分波器は、単波長用接続端が光カプラと、残りの単波長用接続端が通信回線の途中経路を分断して設けたそれぞれの端部の一端と、多波長用接続端が光カプラの第1の接続端と接続され、第2の合分波器は、多波長用接続端が光カプラの第2の接続端と、単波長用接続端が第2のセンサ部の光ファイバの他端と、残りの単波長用接続端が通信回線の途中経路を分断して設けたそれぞれの端部の他端と接続され、演算装置は、光ファイバより出力された信号光のパワーを算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、パワーとパワー基準値とを比較して外力の有無を判定する手段とを備え、光ファイバセンサシステムの光ファイバの一部がネットワーク等の通信回線の一部と共有されることを特徴とする光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は、複数の周波数からなる基準信号光を出力する光源と、光サーキュレータと、合分波器と、FBGセンサと、演算装置とを備え、FBGセンサの光ファイバがネットワーク等の通信回線の一部と共有される光ファイバセンサシステムであって、光サーキュレータは、光源から出力された基準信号光を合分波器に伝送し、合分波器からの信号光を演算装置へ伝送するように、光源及び合分波器及び演算装置と接続され、FBGセンサは、略平面状のシートと、シートに固定され、シートに加わった外力に応じて変形するFBG素子を備え、FBG素子は一端は合分波器と、他端は通信回線の途中経路を分断して設けられた一方の接続端と接続され、さらに一端から入力した基準信号光のうち所定の周波数の信号光に対しては外力に応じた光ファイバの変形に基づき周波数変動した反射光を一端に出力し、それ以外の周波数の信号光に対しては通過させ、他端から入力した信号光は無条件に通過させる手段を備え、合分波器は、信号光の全波長が入出力する第1の多波長用接続端がサーキュレータと接続され、所定波長のみが入出力する単波長用接続端が通信回線の途中経路を分断して設けられた他方の端部と接続され、所定以外の波長が入出力する第2の多波長用接続端がFBGセンサと接続され、演算装置は、FBG素子より出力された信号光のパワーを算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、パワーとパワー基準値とを比較して外力の有無を判定する手段とを備え、光ファイバセンサシステムの光ファイバの一部がネットワーク等の通信回線の一部と共有されることを特徴とする光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、光ファイバは光ファイバ同士の交差部が設けられ、交差部のファイバ同士は外力が加わった際に圧着するようシートへ配設された光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、センサは、光ファイバと交差し、外力が加わった際に光ファイバと圧着するようシートに配設されたワイヤを備える光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、少なくとも片面に凹凸部を有する下面板及び上面板を備え、凹凸部を有する面は互いに対面していると共に、一方の面の凹部と凸部とが他方の面の凸部と凹部とに対応するよう配置され、センサが下面板と上面板に挟持される光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、面板又は上面板の一方のみ凹凸部を有する光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、光ファイバより出力された信号光を電気信号へ変換し無線信号として送信する無線送信部と、演算装置に接続され、無線送信部からの無線信号を受信し、演算装置へ出力する無線受信部とを備えた光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、光ファイバにはシングルモード光ファイバが使用され、光源から出力される基準信号光の波長は1.55μm以上であり、通信回路から入出力される信号光の波長は1.4μm以下である光ファイバセンサシステムを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、略平面状のシートと、シートに固定され、シートに加わった外力に応じて変形する光ファイバとを備え、光ファイバは2芯線又は2素線であり、一端で隣接する光ファイバ同士が融着あるいはコネクタ接続される外力検知センサを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、略平面状のシートと、シートに固定され、シートに加わった外力に応じて変形する光ファイバと、光ファイバと交差し、外力が加わった際に光ファイバと接触するようシートに配設されたワイヤとを備える外力検知センサを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、略平面状のシートと、シートに固定され、シートに加わった外力に応じて変形する光ファイバとを備え、さらに、少なくとも片面に凹凸部を有する下面板及び上面板を備え、凹凸部を有する面は互いに対面していると共に、一方の面の凹部と凸部とが他方の面の凸部と凹部とに対応するよう配置され、シートが下面板と上面板に挟持される外力検知センサを提供するものである。
また本発明は上記解決手段において、シート内に光ファイバと密着するよう配置されたバイメタルを備える光ファイバセンサを提供するものである。
実施例1によれば、光ファイバを用いた人物検知センサを監視エリアの床面内、あるいは床面上に設置したので、監視エリアにおける人物の有無を判定することが出来ると共に、その人物が大人か子供であるかを判定することが出来る。また、これまであった赤外線センサとは異なり、人の抜重等の変化も捉える事が出来るので、広いエリアにわたって人の挙動(生存)等も捉える事ができる。さらに、これまでの電気センサとは異なり、雨ざらしの屋外等に常時設置したままで用いる事が可能である。
実施例2によれば、人物検知センサの光ファイバに2芯線又は2素線の光ファイバを用いるため、床面上の入力に対して光ファイバに発生する曲がりの量は1芯線光ファイバの倍になり、感度が向上すると共に、微少な入力に対しても検知することが出来る。これによって、同じ性能を得るために入力光のパワーを抑える事が可能となり、低消費電力化が実現できる。また製造の際には最初に2本の線を内在させたシートを作り、後から接続部を加工すれば良いので量産性を上げることも可能である。
実施例3によれば、人物検知センサの光ファイバの末端にミラーを設けたので、光ファイバ1本で内部を伝送する信号光の往路と復路を兼用することが出来ると共に、往路と復路で信号光のパワーの低下が発生するため感度が向上し、微少な入力に対しても検知することが出来る。これにより、ファイバ2芯の場合と同じ性能が得られると共に、断線等の故障の確率を下げることが出来る。
実施例4によれば、光ファイバは網目状のシートに配置されているため、床面上から入力があると、光ファイバの曲げによる出力の低下に加え、網目状の部分の光ファイバにおいて局所的な曲げによる曲げ損失が発生するため感度が向上し、微少な入力に対しても検知することが出来る。また、網目状のシートに柔軟性の高いものを用いても光ファイバセンサは機能するため、持ち運びが容易なロール状にすることが出来る。さらには網目状の所にファイバを這わせるので、位置依存性がない均一な特性が得やすい。
実施例5によれば、床面上から入力があると、光ファイバの曲げによる出力の低下に加え、光ファイバがワイヤと交差し接触する部分において局所的な曲げによる曲げ損失が発生するため、感度が向上すると共に、微少な入力に対しても検知することが出来る。またワイヤを使うことで既存設備で使っている電気ワイヤや、インテリヤ用のロープ等を利用した構成とする事が可能となる。
実施例6によれば、床面上から入力があると、光ファイバの曲げによる出力の低下に加え、光ファイバ同士が互いに交差し接触する部分において局所的な曲げによる曲げ損失が発生するため、感度が向上すると共に、微少な入力に対しても検知することが出来る。また縦横に編み込んで碁盤目状に配線してライン管理をすることによって、クロスした情報より応力がかかっている位置情報が得ることが出来る。
実施例7によれば、床面上から入力があると、入力点付近の広範囲の光ファイバに局所的な曲げによる曲げ損失が発生するため、感度が向上し微少な入力に対して検知することが出来ると共に、入力点が光ファイバの直上でなくても感知することが出来る。
実施例8によれば、人物検知センサの光ファイバで得られた出力情報を無線にて伝送し、その後に侵入者の有無を検知するための演算を行うため、配線困難な場所にも人物検知のシステムを構築することが出来る。例えば、室内と屋外のような後から壁をくりぬく工事が困難なところで電波により室内と室外との通信を行う場合等に効果がある。
実施例9によれば、人物の有無の検知と共に、監視対象エリアが広い場合であっても、人物検知センサを複数配置することなく、人物がどの位置にいるかを正確に判別することが出来る。また、複数のセンサを接続するための高価なコネクタやケーブルを減らすことが出来る。
実施例10によれば、例えば監視対象エリアが異なる建物の複数の階に広く跨る場合でも、1つの光源のみで人物の有無の検知が出来ると共に、そのエリアがどこであるかを判別することが出来る。また、光ファイバの断線が生じた場合でも、その位置がどこであるか容易に判定できる。
実施例11によれば、例えば監視対象エリアが異なる建物の複数の階に広く跨る場合でも、1つの光源のみで人物の有無の検知とそのエリアがどこであるかを判別することが出来ると共に、O/E変換器及び演算装置については1台で済み、安価なシステムを構築することが出来る。また、スイッチの切り替えにより、監視対象を限定することも出来るので消費電力を低く抑える事が可能となる。
実施例12によれば、光電気変換器及び合分波器をセンサの光ファイバの経路上に設けたので、本来はセンサ用であった光ファイバについて、互いの信号光に全く影響を及ぼすことなく、通信用回線等の他の用途と共有することが出来る。例えば、既存の光ファイバ通信路に光ファイバセンサを接続することで、通信を行っていた地点の間で何が起きているのか(人が線に乗っているか、物が置かれている、あるいは温度や気象の状態に至るまで)をどこからでもセンシングする事が可能となる。それによって、例えばこの辺では地盤の動きが激しそうだからケーブルの補強工事が必要等の見極めを行うことも出来る。さらには、通信回線上の情報とセンシングデータを一個所で同時に入手することができ、センサ信号を用いた制御なども可能となる。例えば人がセンサシートを踏んだら電気がつき、テレビの前のセンサシートを踏めば動画が伝送されるようなシステムも既存の光通信回線を用いて可能となる。
実施例13によれば、複数の人物検知センサを備えたセンサシステムにおいても、センサ用の光ファイバについて、通信用回線等の他の用途と共有することが出来る。例えば、それぞれのセンサを互いに離れた複数の場所に設置し、それぞれのセンサにおいて人物を検知したらカメラが作動し、その画像情報を既存の通信回線で伝送するとか、人物を検知すると説明動画が配信されるとかのサービスを提供できるようになる。この場合、アパート、マンション、病院や共同施設、スーパー、デパートといった人が多く集う場所に使う事が有効である。
実施例14によれば、複数の人物検知センサを備えたセンサシステムにおいても、センサ用の光ファイバについて、通信用回線等の他の用途と共有することが出来ると共に、通信用の信号光についてパワーが低下することなく伝送することが出来る。また、選択した監視対象のみを選択した時のみセンシングする事が出来るので、消費電力を低く抑えることが可能である。なかでも、いろいろな所を定期的に周回監視し、一つの所にデータを集めるようなシステムに向いている。
実施例15によれば、光ファイバ1本で内部を伝送する信号光の往路と復路を兼用し、感度を向上させたセンサシートを複数配置した場合において、光源及び演算装置と各センサシートを結ぶ光ファイバについて、通信用回線等の他の用途と共用することが出来る。つまり光ファイバ1本を這わせるだけで複数箇所のモニタリングが可能となり、非常に多くの箇所を監視しようとした際、光ファイバを多数本張り巡らさなくても、一筆書きの敷設が可能となり工事が容易となる。しかも敷設された1本の長距離光ファイバケーブルに多数のセンサを取り付ける事が可能なので、既に設置されている光ファイバ網を有効活用することが出来る。
実施例16によれば、人物検知センサにパルス光を用いた時分割多重方式の光ファイバセンサシステムにおいて、光源及び演算装置と各センサシートを結ぶ光ファイバやセンサシート間に配置されている遅延ファイバについて、通信用回線等の他の用途と共有することが出来る。また、各センサにおいて合分波器を使う必要がないため、安価なシステムの構成が可能となる。また、合分波で割り当てられる帯域制限がないため、より大きな多重化システムを安価で組むことが可能となる。さらに、温度変化が激しい環境などでは波長の安定性が問題になることがあるが、比較的温度変化の大きな所でも使用が可能である。
実施例17によれば、人物検知センサの光ファイバにFBG素子を用いた光ファイバセンサシステムにおいて、各センサ間を結ぶ光ファイバだけでなくFBG素子についても通信用回線等の他の用途と共用することが出来る。なお、FBGセンサを用いた構成とすることにより、センサとして使用する波長の自由度が拡がるため、例えば通信で用いている波長帯とセンシングの波長帯がバッティングしているような場合でも、容易にFBGセンサとして使用する波長帯を、通信で用いている波長帯域から外すことが可能となる。
光ファイバセンサは、圧電子を用いたセンサとくらべるとセンサ部分に電源を必要としないシンプルな構成であり、また光伝送が低損失であるとともに、1本の光ファイバの中に複数の信号を送信することが出来るため、他点計測に対して非常に有効である。
本発明におけるセンサシステムの実施例1を図1により説明する。1aは同一周波数の連続光である基準信号光を出力する光源である。1bは人物の有無を検知する人物検知センサであり、シート1dの上面に光ファイバ1cが配置され接着剤等で固定されている。この時の光ファイバ1cの配置間隔は人間の足の大きさ程度以下となっている。シート1dには剛性を持たない平面のシート状の材質が使用されており、外力に対して容易に変形をすると共に、光ファイバ1cもシート1dに追従して変形する。この人物検知センサ1bは監視エリアである部屋や建物の床面内に設置されるが、床面には弾性部材が使用され、床面上の入力が人物検知センサ1bに伝わるようになっている。また、床面に硬い材質を使用する必要がある場合には、タイルフローリング等で床面が複数の面で分割されるようにし、その下に人物検知センサ1bを配置して床面上の入力が伝わるようにする。なお、人物検知センサ1bの配置場所は床面内に限定されるものではなく、床面上に設置しても構わない。また、水に晒される屋外や浴室等に置くことも可能である。
光ファイバ1cは一端は光源1aに、他端は入力した信号光を電気信号に変換するO/E変換器1eに接続されており、光源1aから出力された基準信号光は光ファイバ1cを伝送してO/E変換器1eに入力する。1fは演算装置であり、O/E変換器1eから出力された電気信号を基に光ファイバ1cを伝搬した信号光のパワーを算出し、人物の有無を検出する。1gは警報装置であり、演算装置1fで検出された結果により外部に人物の有無を報知する。1h通信装置であり、演算装置1fで検出された結果をネットワークにより外部に伝送する。なお、光ファイバにはレーザ光の波長が1.3μm以上で伝搬モードがシングルモードとなるシングルモード光ファイバを使用するのが好ましい。また、連続光の波長を1.55μm以上とすることで、センサの感度は向上する。
次に動作について説明する。光源1aから出力された基準信号光は光ファイバ1cを伝送し(以下、伝送光と呼ぶ)、O/E変換器1eに入力する。この時に人物の体重等によって床面上から入力があると、その力によってシート1dが微少ながら変形をし、光ファイバ1cに曲がりが発生する。その結果、O/E変換器1eに入力する伝送光のパワーは低下することとなる。O/E変換器1eでは入力された伝送光が電気信号へ変換され、演算装置1fへ出力される。次いで演算装置1fでは伝送光のパワーが算出され、これを基に人物の有無が判定される。
図2は演算装置1fで人物の有無の判定を行う際の、時間とO/E変換器1eからの出力の関係を示したものである。ここで2aは人物の有無を判定するための第1の判定レベル、2bは人物が判定された場合にそれが大人か子供かを判定するための第2の判定レベルである。2c、2d、2eはO/E変換器1eからの出力例を示したものである。実際には出力レベルは同じであるが、本図では説明のためにレベルに差を設けている。
まず、2cの場合は第1の判定レベル2aよりも大きい出力なので、人物は無しと判定される。次に2dの場合は、時間t2までは第1の判定レベル2aよりも大きい出力なので人物は無しと判断される。そして、時間t2以降は出力が第1の判定レベル2aを下回っているので、人物を検知したと判定される。ただし、第2の判定レベル2bよりは大きい出力なので、その人物は子供と判定される。次いで2eの場合は、時間t1までは2dと同じく人物無しと判定されるが、時間t1以降第1の判定レベル2aを下回ったので、その時点で人物を検知したことになる。そして、さらに第2の判定レベル2bも下回っているので、人物は大人と判定される。なお、図2の各出力の波形には全く揺らぎが生じていないが、実際の出力ではO/E変換器1eでの出力誤差や、シート1d上を人物が移動した場合の伝送光のパワーの変動などによって揺らぎが発生する。そして、この揺らぎの信号を用いて静態か動態を判別することも出来る。
演算装置1fで人物の有無が判定され、侵入者ありと判定されると警報装置1gと通信装置1hに侵入者ありの情報が出力される。そして警報装置1gでは侵入者がいることを色彩や音によって外部に報知する。また通信装置1hではネットワークなどの回線を通じ、警備会社や所有者に侵入者がいることが伝送される。
ところで、監視エリアに外部から荷物が運び込まれた場合には荷物の重さによって光ファイバ1cに曲がりが発生し、人物が監視エリア内にいなくても伝送光の出力レベルは低下し、あたかも人物が検知されたかのようになってしまう。したがって人物検知センサを稼動させる場合には、人物を検知していないときのO/E変換器1eからの出力に対し、判定レベルが所定の値だけ相対的に差が生じるように初期設定が行われる。
以上のように本実施例によれば、光ファイバを用いた人物検知センサを監視エリアの床面内、あるいは床面上に設置したので、監視エリアにおける人物の有無を判定することが出来ると共に、その人物が大人か子供であるかを判定することが出来る。なお、本実施例では判定レベルは人物を対象として設定されているが、この値を適宜設定することにより、人物だけでなく他の物体、例えば台車や車両などの移動体についても検知をすることが出来る。また、演算装置において伝送光のパワーの低下量から物体の質量を算出し、その値を報知することも可能である。
なお、人物検知センサは他のセンサ、例えば火災検知センサとしても併用することが出来る。図3はこの時のセンサを示したものであり、実施例1の人物検知センサ1bにおいて、バイメタル3が部分的に光ファイバ1cと密着するようにセンサシート1dに配置されている。バイメタルとは通常2種類の熱膨張係数の異なった合金を接続し、板状に圧延したものであり、一様な温度変化を受ければ一様に曲率を変えるため、温度変化をバイメタルの変位にダイレクトに変換することが出来る。したがって、火災が発生した場合には熱によりバイメタル2が変形を始め、これに密着した光ファイバ1cも変形をし、その結果、伝送光の出力レベルも低下する。ここで、出力レベルの低下量は人物の場合には通常値からいきなり判定レベルを下回るが、火災の場合にはバイメタルは徐々に変形をするため、出力レベルも徐々に低下することとなる。これにより出力レベルの低下が人物によるものか、火災によるものかの判定を行うことが出来る。
次に、人物検知センサにおいて、シートに光ファイバを固定する手順について図4より説明する。4aはシート、4bはシート4a上に配置された光ファイバ、4cは光ファイバ4bの位置決め用のピン、4dはシート4aを載せる台座で、ピン4cを任意の位置で固定出来るようになっている。図のようにピン4cを利用して光ファイバ4bの位置決めが完了すると、接着剤によって光ファイバ4bはシート4aに固定される。そして接着剤の硬化後にピン4cが台座4dから抜かれ、シートへの光ファイバの固定が完了する。なお、この光ファイバの固定手順は、光ファイバのシートへの固定方法について後述する他の形態の人物検知センサにおいても適用可能である。
次いで、上記で述べた光ファイバ固定方法の他の形態について説明する。図5はシート材に弾性部材を用いた場合を示している。5aはシートであり、外力に対して容易に変形をすると共に復元性を有するゴム等の弾性部材が用いられている。5bは光ファイバであり、シート5aの中に埋め込まれている。
図6はシートに不織布を用いた場合の断面を示したものである。6aは圧着された繊維、6bは光ファイバであり、特定の方向に幅広く何重にも重ねられた繊維の間に光ファイバ6bが配置され、圧着固定されている。
また、図示はしていないがシートへの光ファイバの固定に熱収縮シートを用いてもよい。この場合は剛性を持たないシート上に光ファイバ配置し、その後、熱収縮シートで光ファイバを覆うように固定する。
次に実施例2について図7より説明する。光源7a、O/E変換器7h、演算装置7iは実施例1と同様の機能を有している。7bは人物検知センサであり、実施例1と同様にシート7c上に光ファイバを接着固定したものである。使用されている光ファイバは1芯線光ファイバを2本束ねた2芯線光ファイバ7dである。そして2芯線光ファイバ7dの一方の光ファイバ7eの一端は光源7aと接続されており、他方の光ファイバ7fの一端はO/E変換器7hに接続されている。また、光ファイバ7eと光ファイバ7fのそれぞれの他端は融着接続部7gで互いに接続されている。
次いで動作について説明する。光源7aから出力された伝送光(基準信号光)は光ファイバ7e、融着接続部7g、光ファイバ7fを伝送しO/E変換器7hへ入力する。そして実施例1と同様に、床面上から入力があるとその力に応じて人物検知センサ7bが微少ながら変形をし、同時に光ファイバ7e及び光ファイバ7fに曲がりが発生する。その結果、O/E変換器7hには出力レベルが低下した伝送光が入力する。そして以下、実施例1と同様に演算装置7iで人物の有無が判定される。
ここで、例えば床面上のある1地点で人物が検知される場合について考えてみると、実施例1では光ファイバに発生する曲がりは1個所となる。しかし本実施例では曲がりは伝送光の往路である光ファイバ7eと復路である光ファイバ7fの2個所に発生をするため、O/E変換器7gに入力する伝送光のパワーは実施例1に対し2倍低下したものとなる。つまり実施例1と比べると床面上の入力に対する伝送光のパワーの低下値は2倍となり、センサの感度が2倍に向上することとなる。
以上のように本実施例によれば、人物検知センサの光ファイバに2芯線又は2素線の光ファイバを用いるため、床面上の入力に対して光ファイバに発生する曲がりの量は1芯線光ファイバの倍になり、感度が向上すると共に、微少な入力に対しても検知することが出来る。
なお、本実施例において人物検知センサは実施例1と同様にシート状に光ファイバを接着固定する形態で説明しているが、既に説明した他の形態を使用しても同様の効果を得ることが出来る。また、光ファイバとして芯線ではなく素線を2本束ねたものを使用しても同様の効果を得ることが出来る。また、接続方法は融着に限ったものではなく、コネクタ接続などの他の接続方法でもよい。
次に実施例3について図8により説明する。光源8a、O/E変換器8b、演算装置8cは実施例1と同様の機能を有している。8dは光サーキュレータであり、光ファイバ8eにより光源部8aと、光ファイバ8fによりO/E変換器8bと接続されている。8gは人物検知センサであり、実施例1と同様にシート8b上に光ファイバ8iを接着固定したものである。この光ファイバ8iの一端は光サーキュレータ8dと接続されており、他端は入力光を全反射するミラー8jに接続されている。
次いで動作について説明する。光源8aから出力された伝送光(基準信号光)は光ファイバ8e、光サーキュレータ8d、光ファイバ8iを伝送しミラー8jへ入力する。ミラー8jでは入力した光は全て反射されるので、伝送光は光ファイバ8i、光サーキュレータ8d、光ファイバ8fを伝送し、O/E変換器8bに入力する。この時、実施例1と同様に、床面上から入力があるとその力に応じて人物検知センサ8gが微少ながら変形をし、同時に光ファイバ8iに曲がりが発生する。その結果、O/E変換器8bには出力レベルが低下した伝送光が入力する。そして以下、実施例1と同様に演算装置8cで人物の有無が判定される。
ここで、例えば床面上のある1地点で人物が検知される場合について考えてみると、実施例1と同様に光ファイバに発生する曲がりは1個所となる。しかし本実施例では伝送光はミラー8jに向かって伝搬する往路とミラー8jから伝搬する復路とで、曲がりが発生している箇所を2回通過することになるので、O/E変換器8bに入力する伝送光のパワーは実施例1に対し2倍低下したものとなる。つまり実施例1と比べると床面上の入力に対する伝送光のパワーの低下値は2倍となり、センサの感度が2倍に向上することとなる。
以上のように本実施例によれば、人物検知センサの光ファイバの末端にミラーを設けたので、光ファイバ1本で内部を伝送する信号光の往路と復路を兼用することが出来ると共に、往路と復路で信号光のパワーの低下が発生するため感度が向上し、微少な入力に対しても検知することが出来る。
次に実施例4について図9より説明する。光源9a、O/E変換器9e、演算装置9fは実施例1と同様の機能を有している。9bは人物検知センサであり、網目状のシート9cに光ファイバ9dが埋め込まれている。
次いで動作について説明する。光源9aから出力された伝送光(基準信号光)は光ファイバ9dを伝送しO/E変換器9eへ入力する。そして実施例1と同様に、床面上から入力があるとその力に応じてシート9cが微少ながら変形をし、同時に光ファイバ9dに曲がりが発生する。その結果、O/E変換器9eにはパワーが低下した伝送光が入力する。そして以下、実施例1と同様に演算装置9fで人物の有無が判定される。
ここで、光ファイバ9dに曲がりが発生した際には、シート9cが網目状となっているため、光ファイバ9dにはシート9cが変形したときに発生する曲がりに加え、局所的な曲げによる曲げ損失が発生する。そのためO/E変換器9eに入力する伝送光のパワーのレベルは局所的な曲げ損失が加わることにより、実施例1よりも低下し、センサの感度が向上することとなる。
以上のように本実施例によれば、光ファイバは網目状のシートに配置されているため、床面上から入力があると、光ファイバの曲げによる出力の低下に加え、網目状の部分の光ファイバについては局所的な曲げによる曲げ損失が発生するため感度が向上し、微少な入力に対しても検知することが出来る。
次に実施例5について図10より説明する。光源10a、O/E変換器10e、演算装置10fは実施例1と同様の機能を有している。10bは人物検知センサであり、シート10cに光ファイバ10dとワイヤ10eが埋め込まれている。ここでワイヤ10eは光ファイバ10cと交差する点が多くなるように配置されている。また、シート10cはゴム等の弾性部材からなるものであり、ワイヤ10eは光ファイバ10cと同等以上の剛性を持つ金属製のものの他、ビニール線、ロープなどの線材が用いられる。
次いで動作について説明する。光源10aから出力された伝送光(基準信号光)は光ファイバ10dを伝送しO/E変換器10eへ入力する。そして実施例1と同様に、床面上から入力があるとその力に応じてシート10cが微少ながら変形をし、同時に光ファイバ10dに曲がりが発生する。その結果、O/E変換器10eにはパワーが低下した伝送光が入力する。そして以下、実施例1と同様に演算装置10fで人物の有無が判定される。
ここで、光ファイバ10dに曲がりが発生した際にワイヤ10eと交差する点においては、光ファイバ10d局所的な曲げによる曲げ損失が発生する。そのためO/E変換器10eに入力する伝送光のパワーのレベルは局所的な曲げ損失が加わることにより、実施例1よりも低下し、センサの感度が向上することとなる。なお、図10において光ファイバ10dとワイヤ10eは予め接触するように配置されているが、光ファイバ10dに曲がりが発生した際に局所的な曲げ損失が発生する間隔であれば接触していなくても構わない。また、本実施例において人物検知センサは実施例1と同様にセンサシート状に光ファイバを接着固定する形態で説明しているが、既に説明した他の形態を使用しても同様の効果を得ることが出来る。
以上のように本実施例によれば、床面上から入力があると、光ファイバの曲げによる出力の低下に加え、光ファイバがワイヤと交差し接触する部分においては局所的な曲げによる曲げ損失が発生するため、感度が向上すると共に、微少な入力に対しても検知することが出来る。
次に実施例6について図11により説明する。光源11a、O/E変換器11e、演算装置11fについては実施例1と同様の構成である。11bは人物検知センサであり、光ファイバ11cがシート11d内において互いに交差するように配置されている。シート11dにはゴム等の弾性部材が使用される。
次に動作について説明する。光源11aから出力された伝送光(基準信号光)は光ファイバ11cを伝送しO/E変換器11eへ入力する。そして実施例1と同様に、床面上から入力があるとその力に応じてシート11dが変形をし、同時に光ファイバ11cに曲がりが発生する。その結果、O/E変換器11eにはパワーが低下した伝送光が入力する。そして以下、実施例1と同様に演算装置11fで人物の有無が判定される。
ここで、光ファイバ11cに曲がりが発生した際に、光ファイバ11c同士が互いに交差する点においては、光ファイバ11c同士が接触して発生する局所的な曲げによる曲げ損失が発生する。そのためO/E変換器11eに入力する伝送光のパワーのレベルは局所的な曲げ損失が加わることにより、実施例1よりも低下し、センサの感度が向上することとなる。なお、図11において光ファイバ11cは予め互いに接触するように配置されているが、光ファイバ11cに曲がりが発生した際に局所的な曲げ損失が発生する間隔であれば接触していなくても構わない。
以上のように本実施例によれば、床面上から入力があると、光ファイバの曲げによる出力の低下に加え、光ファイバ同士が互いに交差し接触する部分においては局所的な曲げによる曲げ損失が発生するため、感度が向上すると共に、微少な入力に対しても検知することが出来る。
次に実施例7について図12により説明する。光源12a、O/E変換器12f、演算装置12gは実施例1と同様の機能を有している。12bは人物検知センサであり、監視エリアである部屋や建物の床面内に設置されるにあたり、上面板12dと下面板12eに挟持されている。上面板12dは下面に凹凸部を有したものであり、下面板は上面に凹凸部を有したものである。そして上面板の凹部と凸部とが下面板の凸部と凹部とにそれぞれ対応するよう配置されている。
次いで動作について説明する。光源12aから出力された伝送光(基準信号光)は光ファイバ12cを伝送しO/E変換器12fへ入力する。そして、床面上から入力があるとその力に応じて人物検知センサ12bは上面板12dと下面板12eとに挟持され、同時に光ファイバ12cに局所的な曲げ損失が発生する。その結果、O/E変換器12fにはパワーが低下した伝送光が入力する。そして以下、実施例1と同様に演算装置12gで人物の有無が判定される。
なお、床面上から入力がある際に、それがどの位置からであっても上面板12dを介して人物検知センサ12bにその入力が伝わるため、光ファイバ12cは密に配置されていなくても構わない。また、床面上のある一地点にのみ入力があった場合でも、光ファイバ12cには広範囲で曲がりが発生するため、O/E変換器12fに入力する伝送光のパワーのレベルは実施例1よりも低下し、センサの感度が向上することとなる。
以上のように本実施例によれば、床面上から入力があると、入力点付近の広範囲の光ファイバに局所的な曲げによる曲げ損失が発生するため、感度が向上し微少な入力に対して検知することが出来ると共に、入力点が光ファイバの直上でなくても感知出来る。
なお、本実施例では上面板と下面板それぞれが凹凸部を有しているが、どちらか一方の板のみが凸部を有し、他方の板は平面とした場合でも、本実施例に比べると感度は低下するが、実施例1に対してはセンサの感度を向上させることが出来る。
次に実施例8を図13により説明する。光源13a、人物検知センサ13b、O/E変換器13d、演算装置13gは実施例1と同様の構成である。13eは無線送信部でありO/E変換器13dからの電気信号を無線送信するものである。13fは無線受信部であり、無線送信部13eからの無線信号を受信し、演算装置13gへ出力するものである。
次いで動作について説明する。光源13aから出力された伝送光は光ファイバ13cを伝送しO/E変換器13dへ入力する。そして実施例1と同様に、床面上から入力があるとその力に応じて人物検知センサ13bが変形をし、同時に光ファイバ13cに曲がりが発生する。その結果、O/E変換器13dにはパワーが低下した伝送光が入力する。次いでO/E変換器13dで入力した伝送光は電気信号へ変換され、無線送信部13eより無線受信部13fに向け無線送信される。そして無線受信部13fで受信した電気信号は演算装置13gへ送信され、実施例1と同様に人物の有無が判定される。
以上のように本実施例によると、人物検知センサの光ファイバで得られた出力情報を無線にて伝送し、その後に侵入者の有無を検知するための演算を行うため、遠隔地においても人物検知のシステムを構築することが出来る。
次に実施例9を図14により説明する。14aは光源であり、パルス光である信号光を出力する。14bは光サーキュレータであり光ファイバ14cで光源14aと接続されている。14dは人物検知センサであり、実施例1と同様に監視エリアの床面内に設置され、床面上からの入力によって変形するようになっている。14eは人物検知センサ14dに設けられた光ファイバであり、片端のみが光サーキュレータ14bと接続され、他端は何も接続されていない自由端となっている。14gはO/E変換器であり光ファイバ14fで光サーキュレータ14bと接続されている。14hはO/E変換器14fからの出力が入力される出力傾斜測定部であり、OTDR(Optical Time Domain Refectometry)により、光ファイバ上の任意の位置における出力を連続して算出する機能を有している。14iは演算装置であり出力傾斜測定部14hからの出力を基に人物の有無及びその位置を判定する機能を有している
次に動作について説明する。光源14aから出力された基準信号光は光ファイバ14c、光サーキュレータ14bを経由して光ファイバ14eに入力する。信号光からは光が進む方向とは反対の方向に散乱光が発生するため、光ファイバ14eからは光源からの基準信号光に応じた散乱光が光サーキュレータ14bへ向け発信する。光サーキュレータ14bに入力した散乱光は光ファイバ14fを経由してO/E変換器14gに入力され、ここで電気信号へ変換される。そして電気信号に変換された信号を基に、出力傾斜測定部14hで光ファイバ14e上における連続したパワーが算出される。
図15は、出力傾斜測定部14hで算出された光ファイバ14e上における伝送光のパワーを示す図である。同図において横軸は光ファイバ14e上の任意の位置からの距離、縦軸はパワーを示している。ここで破線15aはセンサシート14d上に人物がいない時のパワーを示したものであり、距離に対して一定の割合でパワーが低下している。これに対し、実線15bはセンサシート14d上に人物がいる場合のパワーを例示したものである。光ファイバ14e上の距離がD1およびD2の位置に人物がいるため、光ファイバ14eに曲げあるいは局所的な曲げ損失が発生しており、パワーが低下している。この低下量については、予め判別用の閾値が設けられており、例えばD1の位置ではパワーの低下量はL1となっているため子供がいると判定をし、D2の位置ではパワーの低下量がL2となっているため、大人がいると判定をすることが出来る。また、光ファイバ14e上の距離(D1、D2等)と監視エリアにおける位置との関連は、あらかじめデータベースに記憶されておるので、人物が監視エリアのどの場所にいるのかについても正確に判別することが出来る。
以上のように本実施例によれば、人物の有無の検知と共に、監視対象エリアが広い場合であっても、人物検知センサを複数配置することなく、人物がどの位置にいるかを正確に判別することが出来る。なお、本実施例中の出力傾斜測定部ではOTDRを用いているが、OFDR(Optical Frequency Domain Reflectometry)あるいはOCDR(Optical Coherence Domain Reflectometry)等の、光ファイバ中の反射光強度を測定する手法を用いても構わない。
次に実施例10を図16より説明する。光源16a、O/E変換器16j、16k、16lは実施例1と同様の機能を有している。16cは分岐装置であり、光ファイバ16bを介して光源16aと接続され、光源16aから入力した信号光を分割するものである。分割後の信号光の周波数は分割前と同一となっており、また分割後のパワー配分については任意に設定可能であるが、図16においてはパワーが3等分された信号光が光ファイバ16d、16e、16fへ出力されるようなっている。
16g、16h、16iは前述の実施例で説明されたシートであり、監視対象となるエリアが広い場合には隣接するように配置され、監視対象が例えば1階、2階、3階となる場合にはそれぞれの階に配置される。演算装置16m、16n、16oは人物の有無を判定する機能に加え、判定結果を出力する際に、どのシートについての判定結果であるかの情報を付加するようになっている。警報装置16p、通信装置16qは既に説明済みの機能に加え、判定結果を外部に報知、送信する際に、シートと監視対象との対応付けを行い、どの場所についての情報かを付加するようになっている。
次いで動作について説明する。光源16aから出力された信号光は分岐装置16cで3分割され、光ファイバ16d、16e、16fへ出力される。そして各シート16g、16h、16iにおける外部からの入力に応じてパワーが変化した信号光がそれぞれO/E変換器で電気信号へ変換され、その後、演算装置によって各シート16g、16h、16iにおける人物の有無が判定される。この判定結果はどのシートのものかの情報と併せて警報装置16p及び通信装置16qへ送られる。そして人物有りの場合には、どの場所で人物が検知されたかの情報が外部へ報知、送信される。
以上のように本実施例によれば、監視対象となるエリアが広い場合や、建物の複数の階に跨る場合において、人物の有無に加えて人物がどの位置に存在するのかを検知することが出来る。
次に実施例11を図17より説明する。光源17a、O/E変換器17lは実施例1と同様の機能を有している。また、光ファイバ17c、17d、17e、シート17f、17g、17h、警報装置17n、通信装置17oについては実施例10で説明したものと同様の機能を有している。17iは接続された装置を連動させて動かすための同期回路であり、分岐装置17b、結合装置17j、演算装置17mと接続されている。分岐装置17bには切り替えスイッチが設けられており、同期回路17iからの信号によって光源17aから入力された信号光は、光ファイバ17c、17d、17eの一つに順番に出力される。また、結合装置17jにも切り替えスイッチが設けられており、同期回路17iからの信号によって光ファイバ17f、17g、17hからの信号光が入れ替わりに入力する。演算装置17mは人物の有無を検知する機能に加え、同期回路17iからの信号により、O/E変換器17lからの入力された信号光がどの光ファイバを伝搬したものか、判別が出来るようになっている。
次いで動作について説明する。光源17aから出力された信号光は分岐装置17bに入力後、同期回路17iによって光ファイバ17cと光ファイバ17dと光ファイバ17eへと入れ替わりに出力される。そして、それぞれのシート上からの入力に応じてパワーが変化した信号光は結合装置17jへ入力されるる。ここで結合装置17jは常時1つの光ファイバからの信号光のみ入力可能であるが、同期回路17iによって切り替えスイッチの動作タイミングが設定され、光ファイバからの全ての信号光は入れ替わりに結合回路17jに入力される。そして入力された夫々の信号光は結合され、光ファイバ17iを介してO/E変換器へ出力され電気信号へ変換後、演算装置17mで人物有無の判定が行われる。ここで、演算装置17mは同期回路17iと接続されており、入力された信号光がどのセンサシートのものかが分かるようになっている。そして人物ありと判定された場合には警報装置及び通信装置へ信号が送信され、どの場所で人物が検知されたかの情報が外部へ報知、送信される。
なお結合装置17jは常時1つの光ファイバからの信号光のみの場合の説明を行ったが、結合装置17jに光カプラを用いて全ての端子から入力される信号光を常時処理することも可能である。
以上のように本実施例によると、人物検知センサの数に関わらず、O/E変換器以降の各装置は1台で済み、監視対象エリアが広い場合においても複数のエリアで安価な人物検知システムを構築することが出来る。
次に実施例12を図18に示す。光源18a、人物検知センサ18b、O/E変換器18c、演算装置18dは実施例1と同様の機能を有している。18e、18fは2つの入出力端を備えた光電気変換器であり、一方の端部から電気信号が入力されると特定周波数の信号光に変換して他方の端部から出力し、他方の端部から特定周波数の信号光が入力されると電気信号へ出力して一方の端部から出力するものである。
18gはWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重方式)を用いた第1の合分波装置であり、光源18aと光ファイバ18kで、光電気変換素子18eと光ファイバ18lで、また人物検知センサ18bの光ファイバ18mと接続されている。18hは第2の合分波装置であり、O/E変換器18cと光ファイバ18nで、光電気変換器18fと光ファイバ18oで、また、人物検知センサ18bの光ファイバ18mと接続されている。
図19は合分波装置19aにおける信号光の入出力の様子について示したものである。合分波装置は、それぞれ特定の端部から入力された特定周波数の信号光を同一の端部から出力したり、同一の端部から入力された複数の周波数の信号光をそれぞれ特定の端部へ周波数を分けて出力したりするものである。本図の合分波装置19aには入出力端が3個所設けてあり、単波長用端部aから周波数Aの信号光が入力し、単波長用端部bから周波数Bの信号光が入力すると、多波長用端部cからそれぞれの周波数が合波された信号光を出力する。また、多波長用端部cから単波長用周波数Aと単波長用周波数Bとが合波されている信号光が入力されると、周波数ごとに分波され、周波数Aは単波長用端部aに、周波数Bは単波長用端部bへ出力する機能を有している。
18i、18jは一端は光電気変換器に、他端は外部ネットワークやコンピュータ等のネットワーク回線に接続されている信号線であり、ネットワーク上の通信用データ等からなる電気信号が伝送する。
次いで動作について説明する。光源18aから出力された伝送光(基準信号光)は光ファイバ18kを介して第1の合分波装置18gに入力する。一方、信号線18iを介して光電気変換器18eに入力した電気信号は特定周波数の信号光(以下、特定信号光と記す)へ変換され、光ファイバ18lを介して第1の合分波装置18gに入力する。第1の合分波装置18gでは光源18aからの伝送光と特定信号光とが合波され、合波光として光ファイバ18mへ出力される。この合波光のうち伝送光分については光ファイバ18mを伝送中、実施例1と同様に床面上からの入力による光ファイバ18mに発生した曲がりに応じてパワーの低下が発生する。特定信号光分については光ファイバ18mの曲がりの影響を受け難い周波数となっているため、パワーの低下はほとんど発生しない。
光ファイバ18mを伝送した合波光は第2の合分波装置18hに入力し、ここで伝送光と特定信号光とに分光される。そして伝送光は光ファイバ18nからO/E変換器18c、演算装置18dへ送られ、人物の有無が検出される。一方、特定信号光は光ファイバ18oを介して光電気変換器18fに入力され、ここで特定周波数の信号光から電気信号へ変換される。そして変換後の電気信号は信号線18jを介して接続されたネットワーク等に出力される。なお、信号線18jから電気信号が光電気変換器18fに入力された場合においても、信号線18iから光電気変換器18fに電気信号が入力された場合と同様の手順で動作し、電気信号を信号線18iに接続されたネットワーク等に伝送することが出来る。
ところで、本実施例において光源18aから出力される伝送光の波長は1.55μm以上を用いることによりセンサ部分の感度は向上し、光電気変換器18e及び18fで電気信号から変換される信号光の波長は1.31μm帯(あるいは1.4μm以下)を用いることにより、信号光が伝搬する光ファイバに曲がり発生したときのパワーの低下が小さくなる。
なお、本実施例においては人物検知センサの経路を信号伝送用の経路として併用する例を示しているが、センサの形態はこれに限定されるものではなく、温度センサ等の光ファイバを用いた他のセンサにおいても同様の構成で適用することが出来る。また、分合波器の端部は本実施例では3個所の場合について説明しているが、使用する周波数の増加に伴い、3個以上の入出力部をもつ合分波器を用いることも可能である。例えば、通信回線で上り下りとで別波長を使うような場合、入力端として通信回線の2ポートが必要となり、センサ波長として1ポート必要になり、合波ポート1ポートと併せて4ポートが必要となる。また、上記実施例では光電気変換器18e、18fを用いた例を示したが、18l、18jをそのまま光の通信回線もしくは光ファイバの入出力部を持つ情報端末等に接続することも可能である。
以上のように本実施例によれば、光電気変換器及び合分波装置をセンサの光ファイバの経路上に設けたので、本来はセンサ用であった光ファイバを通信用回線等の他の用途と共有することができ、汎用性が広くなる。
次に実施例13を図20に示す。本実施例は実施例12で説明した、センサ用の光ファイバを通信用回線と共有するやり方を実施例10に適用したものである。光源20a、分岐装置20d、センサシート20h、20i、20j、O/E変換器20o、20p、20q、演算装置20r、20s、20t、警報装置20u、通信装置20vは実施例10と同様の機能を有しており、光電気変換器20b、20l、合分波器20c、20nは実施例12と同様の機能を有している。そして、本図に示すように光源20aと分岐装置20dとの間に光電気変換器20bと接続された合分波器20cを設け、センサシート20hの光ファイバ20eからO/E変換器20oへの経路上に光電気変換器20lに接続された合分波器20kを設けたものである。
次いで動作について説明する。光源20aから出力された伝送光(基準信号光)は、第1の合分波装置20cに入力する。一方、信号線20eを介して光電気変換器20bに入力した電気信号は特定周波数の信号光(以下、特定信号光と記す)へ変換され、合分波装置20cに入力する。合分波装置20cでは光源20aからの伝送光と特定信号光とが合波され、合波光として分岐装置20dへ出力される。そして分岐装置20dで3分割された合波光はそれぞれ光ファイバ20e、20f、20gへ出力される。ここで、実施例12と同様に、この合波光のうち伝送光分については各センサシートの光ファイバを伝送中、床面上からの入力による光ファイバに発生した曲がりに応じてパワーの低下が発生するが、特定信号光分については光ファイバの曲がりの影響を受け難い周波数となっているため、パワーの低下はほとんど発生しない。
光ファイバ20f、20gを伝送した合波光はそれぞれO/E変換器20p、20qで電気信号へ変換され、その後、演算装置によって各シートにおける人物の有無が判定される。一方、光ファイバ20eを伝送した合波光は合分波器20kで分波され、特定信号光は光電気変換器20lで特定周波数の信号光から電気信号へ変換される。そして変換後の電気信号は信号線20nを介して接続されたネットワーク等に出力される。その際、必要に応じて合分波器20lの間には光増幅器が設置されると共に、合分波器は20i、20p間、20j、20q間に設置することも可能である。また、伝送光についてはO/E変換器20oで電気信号へ変換され、その後、演算装置20rによって人物の有無が判定される。この判定結果は演算装置20s、20tでの判定結果と共に、どのシートのものかの情報と併せて警報装置20u及び通信装置20vへ送られる。そして人物有りの場合には、どの場所で人物が検知されたかの情報が外部へ報知、送信される。また、上記実施例では光電気変換器20b,20lを用いた例を示したが、合分波器20c、及び20kの出力端をそのまま光の通信回線もしくは光ファイバの入出力部を持つ情報端末等に接続することも可能である。
以上のように本実施例によれば、センサ部を複数有する光ファイバセンサシステムにおいても、本来はセンサ用であった光ファイバを通信用回線等の他の用途と共有することができ、汎用性を広くすることが出来る。また、センサが設置された全ての場所において情報伝送が可能となる。
次に実施例14を図21に示す。本実施例は実施例12で説明した、センサ用の光ファイバを通信用回線と共有するやり方を実施例11に適用したものである。光源21a、分岐装置21d、センサシート20h、20i、20j、結合装置21k、同期回路21l、O/E変換器21p、演算装置21q、警報装置21r、通信装置21sは実施例11と同様の機能を有しており、光電気変換器21c、21o、合分波器21b、21nは実施例12と同様の機能を有している。そして、本図に示すように光源21aと分岐装置21dとの間に光電気変換器21cと接続された合分波器21bを設け、結合装置21kとO/E変換器21pとの間に光電気変換器21oに接続された合分波器21nが設けられている。
次いで動作について説明する。光源21aから出力された伝送光(基準信号光)は、第1の合分波装置21bに入力する。一方、光電気変換器21cに入力した電気信号は特定周波数の信号光(以下、特定信号光と記す)へ変換され、合分波装置21bに入力する。合分波装置21bでは光源21aからの伝送光と特定信号光とが合波され、合波光として分岐装置21dへ出力される。そして分岐装置21dでは合波光は同期回路21lによって光ファイバ21eと光ファイバ21fと光ファイバ21gへと入れ替わりに出力される。ここで、実施例12と同様に、この合波光のうち伝送光分については各センサシートの光ファイバを伝送中、床面上からの入力による光ファイバに発生した曲がりに応じてパワーの低下が発生するが、特定信号光分については光ファイバの曲がりの影響を受け難い周波数となっているため、パワーの低下はほとんど発生しない。
そして、それぞれのシート上からの入力に応じてパワーが変化した合波光は結合装置21kに入力する。ここで結合装置21kは常時1つの光ファイバからの信号光のみ入力可能であるが、同期回路21lによって切り替えスイッチの動作タイミングが設定され、光ファイバからの全ての信号光は入れ替わりに結合回路21kに入力し、結合され、合分波器21nに出力される。合分波器21nでは合波光は伝送光と特定信号光とに分波され、伝送光はO/E変換器21pへ出力され電気信号へ変換後、演算装置21qで人物有無の判定が行われる。ここで、演算装置21qは同期回路21lと接続されており、入力された信号光がどのセンサシートのものかが分かるようになっている。そして人物ありと判定された場合には警報装置及び通信装置へ信号が送信され、どの場所で人物が検知されたかの情報が外部へ報知、送信される。一方、特定信号光については光電気変換器21oで特定周波数の信号光から電気信号へ変換される。そして変換後の電気信号は接続されたネットワーク等に出力される。
なお、結合装置21kは常時1つの光ファイバからの信号光のみの場合の説明を行ったが、結合装置21kに光カプラを用いて全て端子からか入力される信号光を常時処理することも可能である。また、上記実施例では光電気変換器21c,21oを用いた例を示したが、21c、21oを用いずそのまま光の通信回線もしくは光ファイバの入出力部を持つ情報端末等に接続することも可能である。
以上のように本実施例によれば、センサ部を複数有する光ファイバセンサシステムにおいても、本来はセンサ用であった光ファイバを通信用回線等の他の用途と共有することが出来る。また、実施例13では特定信号光は分岐装置で3分割された後、一つの信号についてだけ電気信号へ変換しネットワーク等に出力していたが、本実施例では全ての特定信号光を再び電気信号へ変換し、ネットワーク等に出力するので、通信用回線を伝送する信号の出力低下を防ぐことが出来る。
次に実施例15を図22に示す。21aは複数の周波数からなる連続光を出力する多波長光源部、22bは光サーキュレータ、22dはO/E変換器である。22c、22k、22l、22mは合分波器であり、既に説明済みの実施例では2つの周波数の信号光を合波、あるいは合波光を2つの周波数の信号光に分波するものであったが、合分波器22cでは複数の周波数の信号光と単一の周波数の信号光を合波し、複数の周波数からなる合波光を、単一の周波数の信号光とその他の周波数からなる信号光とに分波するものである。なお、ここでの合分波器では単一の周波数はそれぞれ異なった値となっている。
22q、22r、22sはセンサシートであり、それぞれの光ファイバ22n、22r、22sが合分波器22k、22l、22mと接続されている。22i、22tは光電気変換器であり実施例18と同様の機能を有している。22hは演算装置であり、実施例18と同様の構成に加えて、複数の周波数に対応した電気信号について処理を行うための機能が加えられている。
次いで、動作について説明する。多波長光源部22aから出力された複数の周波数からなる連続光(以下、基準多波長光と呼ぶ)は光サーキュレータ22bを介して合分波器22cに入力する。一方で光電気変換器22iに入力した電気信号は特定周波数の信号光(特定信号光)に変換後、合分波器22cに入力する。そして、基準多波長光と特定信号光とが合波され、光ファイバ22jを介して次の合分波器22kに出力される。合分波器22kでは入力された合波光のうち、基準多波長光に含まれていた一つの周波数の信号光が分波され、光ファイバ22nに出力される。光ファイバ22nはセンサシート22q上に配置されており、センサシートに加わる外力により、光ファイバ22nを伝搬する信号光のパワーが変動する。光ファイバ22nの末端にはミラーが取り付けられており、ここで反射した信号光は再び光ファイバ22nを伝搬して合分波器22kに入力する。そして、合分波器22lから伝搬してきた信号光と合波され、光ファイバ22jを介して合分波器22cに出力される。
合分波器22kに入力した合波光について分波された一方の信号光は光ファイバ22nへ出力されたが、他方の信号光は合分波器22lへ出力される。そして合分波器22kでの動作と同様に入力した信号光は分波され、一つの周波数の信号光はセンサシート22r上に設置された光ファイバ22oへと出力され、センサシート22rに加えられた外力が検出された後、再び合分波器22lに入力し、合分波器22mから伝搬してきた信号光と合波される。また、その他の信号光は次の合分波器22mへ出力される。
合分波器22mに入力した合波光は分波され一方はセンサシート22s上に配置された光ファイバ22pへ、他方は光電気変換器22tへ出力される。光ファイバ22pへ出力された信号光は光ファイバ22n、22oに出力された信号光と同様に、センサシートに加えられた外力を検知するために用いられる。一方、光電気変換器22tに出力された信号光は光電気変換器22iから合分波器22cに入力された特定信号光であり、光電気変換器22tで信号光から電気信号へ変換され、ネットワーク等と接続された信号線22uに出力される。
一方で、信号線22uを介して光電気変換器22tに入力された電気信号は特定周波数の信号光へ変換され、合分波器22mへ出力される。そしてセンサシート22sに加えられた外力を検知した信号光と合波され、合分波器22lへ出力される。このようにして、各センサシート状の光ファイバを伝搬した信号光と、光電気変換器22tからの信号光からなる合波光は号分波器22cに入力する。ここでは入力した合波光は分波され、光電気変換器22tからの信号光は光電気変換器22iへ、その他の信号光は光サーキュレータ22bへ出力される。そして、光電気変換器22iに入力した信号光は電気信号へ変換され、ネットワーク等に出力される。また、光サーキュレータに入力した信号光は全て光ファイバ22gに出力され分派器22vによって分波された後、O/E変換器22dで電気信号に変換後、演算装置22hに出力される。演算装置22hでは人物の有無の判定が行われるが、どの周波数の信号がどのセンサシートを伝送するかの対比データをあらかじめ保有しているので、人物を検知した場合にはその情報と共に、それがどのセンサシートであるかの情報が併せて報知される。
なお、分波器22vは固定の波長フィルタを用いた場合、O/E変換器は波長の数だけ用意する必要があるが、波長可変フィルタを用いると図22に示した様にO/E変換器22dが単一の方式でよい。また、上記実施例では光電気変換器22i、22tを用いた例を示したが、22i、22tを用いずそのまま光の通信回線もしくは光ファイバの入出力部を持つ情報端末等に接続することも可能である。また、持ち運びが容易で簡単に取り外しができる手法として、合分波器、ミラーを1つの筐体内に収納する構成としてもよい。この場合、センサシートはミラー付きのものを用意する必要がなく、入出力端を持つセンサシートを筐体の合分波器端及びミラー端に接続すればよい。
以上のように本実施例によれば、センサ部が複数、直列に配置された光ファイバセンサシステムにおいても、本来はセンサ用であった光ファイバを通信用回線等の他の用途と共有することが出来る。
次に実施例16を図23に示す。本実施例は既に公知技術となっているパルス光を使った時分割多重方式の光ファイバセンサシステムにおいて、実施例12で説明したセンサ用の光ファイバを通信用回線と共有するやり方を適用したものである。23aは連続光を出力する光源部、23bは入力した連続光をパルス化して出力するパルス発生器である。また、光サーキュレータ23c、O/E変換器23e、復調処理部23f、演算装置23g、光カプラ23i、23l、センサシート23j、23m、23p、遅延ファイバ23k、23nは人物検知センサにおいて、時分割多重方式を適用するための構成である。23h、23rは光電気変換器、23d、23oは合分波器、23qは増幅器である。
次いで、動作について説明する。光源部23aから出力された連続光(以下、基準多波長光と呼ぶ)はパルス発生器23bでパルス化された基準信号光(以下、基準パルス信号光と呼ぶ)となり、光サーキュレータ23cを介して合分波器23dに入力する。一方で光電気変換器23hに入力した電気信号は特定周波数の信号光(特定信号光)に変換後、合分波器23dに入力する。そして、基準パルス信号光と特定信号光とが合波され、光カプラ23iに出力される。光カプラ23iでは入力された合波光が特定の分岐比(例えば1:2等)で分岐され、1/3のパワーはセンサシート23jに出力され、2/3のパワーは遅延ファイバ23kを経由して次の光カプラ23lに入力する。センサシート23j上に配置された光ファイバの末端にはミラーが取り付けられており、ここで反射した信号光は再び光ファイバを伝搬して光カプラ23iに入力する。そして、光カプラ23lから遅延ファイバ23kを経由して伝搬してきた信号光と合波され、合分波器23dに出力される。
光カプラ23iから光カプラ23lに出力された合波光は光カプラ23iと同様に特定の分岐比で分岐され、一方はセンサシート23mへ、他方は遅延ファイバ23nを経由して合分波器23oに出力される。センサシート23mへ出力された信号光はセンサシート23jに出力された信号光と同様にセンサシート23mに加えられた外力を検知するために用いられた後、再び光カプラ23lへ入力され、合分波器23oから遅延ファイバ23nを経由して同じく光カプラ23lに入力した信号光と合波され、光カプラ23iへ出力される。また、合分波器23oに出力された合波光は、基準パルス信号光と特定信号光とヘ分波され、基準パルス信号光はセンサシート23pへ出力され、他のセンサシートと同様にセンサシート23pへ加えられた外力の検知をする。一方で、特定信号光は増幅器23qへ出力され、伝送中に光カプラを通過することにより低下したパワーを元の状態に増幅される。そして光電気変換器23rで信号光から電気信号へ変換され、接続されたセットワーク等の回線へ出力される。
一方で、光電気変換器23rに入力された電気信号は特定周波数の信号光へ変換され、増幅器23qを通過して合分波器23oへ出力される。合分波器23oでは特定信号光とセンサシート22sに加えられた外力を検知した信号光とが合波され、合分波器22lへ出力される。このようにして、各センサシート状の光ファイバを伝搬した信号光と、光電気変換器23rからの信号光からなる合波光は号分波器23dに入力する。ここでは入力した合波光は分波され、光電気変換器23rからの信号光は光電気変換器23hへ、その他の信号光は光サーキュレータ23cへ出力される。そして、光電気変換器23hに入力した信号光は電気信号へ変換され、接続されているネットワーク等に出力される。その際、光電気変換器23hから出力された信号光はセンサシート23j、23m、23pから反射され再び合分波器23dに入力するが、光電気変換器23rから出力された信号光が合分波器23dに到達する信号より微弱でないと雑音となる。そのため、増幅器23qで光電気変換器23rからの光パワーを調節するなどの工夫、或いは光電気変換器間を伝送する上り下りの波長をずらす等の工夫が必要となる。
また、光サーキュレータに入力した信号光は全てO/E変換器23eに出力され、電気信号に変換後、復調処理部23fでパルス信号の復調が行われる。そして演算装置23gへ出力され、ここで人物の有無の判定が行われ、人物を検知した場合にはその情報と共にそれがどのセンサシートであるかの情報が併せて報知される。また、上記実施例では光電気変換器23h、23rを用いた例を示したが、23h、23rを用いずそのまま光の通信回線もしくは光ファイバの入出力部を持つ情報端末等に接続することも可能である。さらには、持ち運びが容易で簡単に取り外しができる手法として、合分波器、ミラーを1つの筐体内に収納する構成とすることも可能である。この場合、センサシートはミラー付きのものを用意する必要がなく、入出力端を持つセンサシートを筐体の合分波器端及びミラー端に接続すればよい。
以上のように本実施例によれば、センサ部が複数、直列に配置された光ファイバセンサシステムにおいても、本来はセンサ用であった光ファイバを通信用回線等の他の用途と共有することが出来る。また、センサ部の数に関わりなく合分波器の数は2つで済むので、センサ部の数が多くなるほどコスト削減の有効な手段となる。
次に実施例17を図24により説明する。24aは広帯域光源、24bは光サーキュレータであり、光ファイバ24cにより接続されている。24dは光フィルタであり、入力された信号光に対し、信号光の周波数により透過強度が変化するものである。24eはO/E変換器、24fは演算装置、24gは合分波器である。そして、光フィルタ24dと合分波器24gは、それぞれ光ファイバ24hと24iにより光サーキュレータ24bと接続されている。24jは光電気変換器であり一端は光ファイバ24kにより合分波器24gと接続され、他端は信号線24lが接続されている。
24mは光ファイバセンサ群であり、FBG素子からなる複数の光ファイバセンサ24n1、24n2、24n3(以下、FBGセンサと呼ぶ)が設けられている。FBG素子はファイバーブラッググレーティング(Fiber Bragg Grating)を用いた光ファイバであり、入力された複数の周波数からなる信号光について、特定周波数以外の信号光は無条件で通過させ、特定周波数の信号光については、センサが測定物理量を検出していないときには周波数が変わらない反射光を出力し、測定物理量を検出しているときはその量に応じて周波数が変化した反射光を出力するものである。そして一方の端部に位置するFBGセンサ24n1は光ファイバ24oにより合分波装置24gと接続されており、他方の端部に位置するFBGセンサ24n3は光ファイバ24pにより光電気変換器24qと接続されている。そして光電気変換器24qの別の端部には信号線24rが接続されている。
ここで広帯域光源24aは、FBGセンサ24nがそれぞれ個別に対応する複数の周波数からなる信号光(以下広帯域信号光と記す)を出力するものである。光サーキュレータ24bは、光ファイバ24cから入力された信号光は光ファイバ24iに出力し、光ファイバ24iから入力された信号光は光ファイバ24hに出力するものである。光電気変換器24j及び24qは入力された電気信号は特定周波数の信号光に変化して出力し、入力された特定周波数の信号光は電気信号に変換して出力するものである。合分波装置24gは実施例15と同様の機能を有している。光ファイバセンサ群24mでは、反射の対象となる特定周波数がそれぞれ異なる複数のFBGセンサ24nが配置されている。また、信号線24l、24rはネットワーク回線等に接続されている。
次に動作について説明する。広帯域光源24aから出力された広帯域信号光は光ファイバ24c,光サーキュレータ24b、光ファイバ24hを介して合分波装置24gに入力する。一方、信号線24lから入力した電気信号は光電気変換器24jで特定周波数の信号光(以下、特定信号光と記す)に変換され、光ファイバ24kを介して合分波装置24gに入力する。合分波装置24gでは広帯域信号光と特定信号光とが合波され、合波光として光ファイバ24oに出力される。
光ファイバ24oから合波光が入力したFBGセンサ24n1では、夫々のセンサに対応した周波数の信号光についてのみ反射光が出力し、他の周波数の信号光については通過することとなる。なお、ここでFBGセンサ24n1に外力が加わり測定物理量が検出されるとFBG素子の光ファイバが変形し、FBG素子の反射周波数も変化する。その結果、FBGセンサ24nからは測定物理量に応じて反射周波数が変動した反射光が出力される。また、他のFBGセンサ24n2、24n3においても同様に反射光が出力される。
一方で、光ファイバ24oからの合波光で特定信号光の分は全てのFBGセンサで反射されない波長なのでそのまま透過し、光電気変換器24qに入力する。そして特定周波数の信号光から電気信号に変換され、信号線24rを介して接続されたネットワーク等に出力される。
また、信号線24rから電気信号が光電気変換器24qに入力した場合には、光電気変換器24qで電気信号から特定信号光に変換され、光ファイバ24pに出力される。そしてセンサ群24mを伝搬中に各FBGセンサから出力された反射光と合波され合分波装置24gに入力する。ここではFBGセンサから出力される波長帯の信号光は全て光ファイバ24iに出力され、光サーキュレータ24b、光ファイバ24hを介して光フィルタ24dに挿入する。そして周波数によって透過強度が変動した信号光がO/E変換器eに入力し、電気信号に変換される。次いで電気信号は演算装置24fへ入力し、各センサにおける測定物理量が算出され、これより人物の有無が判定される。なお、演算装置24fではあらかじめ各FBGセンサの設置場所と監視位置を対応させたデータベースが登録されているため、人物がいる場所についても正確に判別することが出来る。
ところで、光電気変換器24jから出力された信号光が合分波器24g、24mを通って光電気変換器24qに入力される際、広帯域光源から出力された光ファイバセンサ群24mで反射されなかった帯域の光は同時に光電気変換器24qに到達するため雑音となりかねない。そのため光変換器24qの前段に波長フィルタを入れてそれらの雑音光を除去する事が必要な場合もある。また、上記実施例では光電気変換器24j、24qを用いた例を示したが、24j、24qを用いずそのまま光の通信回線もしくは光ファイバの入出力部を持つ情報端末等に接続することも可能である。
以上のように本実施例によれば、センサの光ファイバにFBG素子を用いて多重化した光ファイバセンサシステムにおいても、本来はセンサ用であった光ファイバを通信用回線等の他の用途と共有することが出来る。また、センサ部の数に関わりなく合分波器の数は1つで済むので、センサ部の数が多くなるほどコスト削減の有効な手段となる。
上記において主に人物を検知する場合を例として光ファイバセンサシステムの説明をしたが、本光ファイバセンサシステムはこれに限定されるものではなく、例えば過積載の車両検知を目的とし、車両輪重や車両軸重等を測定する場合においても適用することが出来る。従来の走行している車両の軸重を測定するやり方としては、例えば特開平6−207846号公報に記載されている方法が挙げられる。ここでは、車輪の重量によって歪みを発生する積荷板を備えた電気式荷重検出装置を車両の通過する路面に設け、この検出装置の電気出力から車輪にかかる重量を計測し、これから軸重を算出している。
ここでは検出装置のセンサにロードセルや歪みゲージが用いられているが、これらのセンサを用いた場合には常に電源を供給する必要がある。しかし荷重検出装置は屋外に設置され、センサ部分にも雨水が入り込んでくるため、厳重に防水処理を施さないと容易に故障してしまうといった問題があった。また、正確な荷重を検出するには積荷板にある程度まとまった数のロードセルや歪みゲージを設ける必要があるが、配線が複雑となり配線の防水処理に手間がかかるといった問題があった。さらには積荷板には走行中の車両から大きな荷重が加わるため、重く強固な材質で造られており、また路面を掘削して埋め込む必要があるため、設置に手間がかかるといった問題があった。
次に、これらの課題を解決する光ファイバセンサを使用した輪重及び軸重検知センサシステムについて説明する。図26は輪重検知センサシステムの運用状態を示したものである。26aは通過車両、26b、26cはシートに検知用の光ファイバが設けられたセンサシート、26d、26eはシートの保護用に設けられた保護カバーであり、外力によって変形する弾性部材から構成されている。そして、これらセンサシートと保護カバーとセンサシートの下部に設置される後述する下面弾性シートとから輪重検知センサが構成される。また、センサシート26b、26cと、保護カバー26d、26eはそれぞれの組み合わせが通過車両26aの左右のタイヤが上面を通過するように配置されている。なお、本実施例では左右のタイヤが別々のセンサシート上を通過するようにして車両の輪重を測定しているが、左右のタイヤが1つのセンサシート上を同時に通過するようにし、車両の軸重を測定するようにしても構わない。
図27は輪重検知センサシステムの構成について示したものである。実施例1と同様に一端が光源27aに、他端がO/E変換器27bに接続された光ファイバ27cがシート27dに蛇行状に配置されており、センサシートを構成している。また、一端が光源27aに、他端がO/E変換器27eに接続された光ファイバ27fがシート27gに蛇行状に配置されており、同じくセンサシートを構成している。なお、これらはそれぞれ図26の輪重検知センサ26b、26cに対応している。27hは演算装置であり、O/E変換器27b及び27eから出力された電気信号を基に光ファイバ27c、27fを伝搬した信号光のパワーを算出し、輪重検知センサ上を通過した車両の輪重が規定の重量を超えていないかを判定する。27iは通報装置であり、演算装置27hで判定された結果に基づき、規定の重量を超えた車両がある場合に外部に通知を行う。
図28は輪重検知センサの詳細構造を示したものである。28aは輪重検知センサを上面から見た状態であり、以下、断面図とともに構造について説明する。28bはシート、28cはシート28b上に蛇行状に配置された光ファイバであり、これらは実施例1と同様の構成である。28dは表面に2mmから5mm程度の間隔の溝が設けられた弾性部材からなる下面弾性シート、28eは光ファイバ28cの保護用に設けられた保護シートであり、同じく弾性部材から構成されている。なお、下面弾性シートに設けられた溝は、上面若しくは下面若しくは両面のいずれに設けても構わない。また、図においては説明のために下面弾性体28dから保護シート28eまで非常に厚みがあるように描かれているが、実際の厚みは3mmから10mm程度となっている。28fは通過車両のタイヤを示している。
次に測定時の動作について説明する。光源27aから出力された基準信号光は光ファイバ27c及び27fを伝送してO/E変換器27b及び27eに入力する。この時、車両軸重検知センサ上を車両が通過していると、タイヤからの入力によってシート27d及び27gが微少ながら変形をし、光ファイバ27c及び27fに曲がりが発生する。その結果、O/E変換器27b及び27eに入力する信号光のパワーは低下することとなる。O/E変換器27b及び27eでは入力された信号光が電気信号に変換され、演算装置27hへ出力される。演算装置27hでは入力された電気信号より信号光のパワーが算出され、これを基に通過した車両の輪重が規定値を超えていないかが判定される。
なお、図28に示したように、シート28bは間隔の溝が設けられた下面弾性シート28d上に配置されている。したがって、タイヤからの入力によって光ファイバ28cに曲がりが発生する際には、光ファイバ28cに下面弾性シート28dの溝による局所的な応力が加わるため溝が無い場合と比べ、感度が向上する。また、保護シート28eには弾性部材を用いているので、走行中のタイヤに発生している高周波は保護シート28eで吸収され、高周波によるノイズの発生を防ぐことができる。
図29は演算装置27hで通過車両の輪重が規定値を超えていないか判定を行う際の、時間とO/E変換器27b及び27eからの出力の関係を示したものである。ここで29aは輪重が規定値を超えているかを判定する閾値、29b及び29cは測定値の例である。車両検知シート上にタイヤが載ると光ファイバに曲がりが発生し、O/E変換器からの出力レベルは低下することとなる。ここで、29bの場合は閾値29aを上回っているため、輪重は規定範囲内と判定される。これに対し、29cの場合は閾値29aを下回っているため、輪重は規定値を超えていると判定される。
本実施例では左右のタイヤについてそれぞれの軸重を測定しているが、演算装置27hでは左右いずれかの軸重が規定値を超えていると判定されると、その情報が通報装置27iに出力される。そして、規定値を超えた車両が通過したという情報が通報装置27iから外部に通知される。
以上のように本実施例によれば、光ファイバを用いているため外部からの水の浸入による故障の要因を減らすことができる。また、センサ部分は光ファイバが配置されたシートを挟み込む下面弾性シートと保護シートを含めても厚みが最大で10mm程度であり、また路面の形状に容易に追従すると共に、設置する際に路面を掘削するといった手間も必要ないため、容易に設置をすることができる。また、下面弾性体の表面には2mm〜5mmの間隔で溝が設けられ、保護シートはタイヤの高周波成分を吸収する弾性部材であるため、高感度のセンサを得ることが出来る。
次に軸重検知センサシステムの実施例19について説明する。図30は運用状態を示したものである。30aは通過車両、30bはテープ状のシートに検知用の光ファイバが設けられたセンサシート、30cはセンサシートが内部に埋め込まれた硬質の弾性部材からなる保持部であり、これらにより軸重検知センサが構成される。軸重検知センサは図示のように通過車両30aの進行方向に対して長手方向が直角になるように配置されており、直進してきた通過車両の左右の車輪が同時に軸重検知センサ上を通過するようになっている。なお、軸重検知センサの詳細構造は後述する。また、本実施例においては通過車両の左右のタイヤが同時にセンサシート上を通過するようにして車両の軸重を測定しているが、
左右のタイヤが別々のセンサシート上を通過するようにし、車両の輪重を測定するようにしても構わない。
図31は軸重検知センサシステムの構成について示したものである。一端が光源31aに、他端がO/E変換器31bに接続された光ファイバ31cがシート31dに直線状に配置されている。なお、光源31a、O/E変換器31bは実施例18記載のものと同様の機能を有している。31eは演算装置であり、O/E変換器31bから出力された電気信号を基に光ファイバ31cを伝搬した信号光のパワーを算出し、軸重検知センサ上を通過した車両の軸重が規定の重量を超えていないかを判定する。31fは通報装置であり、演算装置31eで判定された結果に基づき、規定の重量を超えた車両がある場合に外部に通知を行う。
図32は軸重検知センサの詳細構造を示したものであり通過車両のタイヤ32aが軸重検知センサ上を通過する時の断面図を示している。32bはセンサが設置される路面、32cはセンサシート、32dは硬質の弾性部材からなる保持部でありセンサシート32cが埋め込まれている。保持部32dは接着剤やアンカー等の固定部材によって路面32bに固定されている。また、センサシート32cが埋め込まれている部分の上面には、略円状の凸部が設けられている。
次に測定時の動作について説明する。光源31aから出力された基準信号光は光ファイバ31cを伝送してO/E変換器31bに入力する。この時に軸重検知センサ上を車両が通過していると、車輪からの入力によってシート31dが微少ながら変形をし、光ファイバ31cに曲がりが発生する。その結果、O/E変換器31bに入力する信号光のパワーは低下することとなる。O/E変換器31bでは入力された信号光が電気信号に変換され、演算装置31eへ出力される。次いで演算装置31eでは入力された電気信号より信号光のパワーが算出され、これを基に実施例18と同様のやり方で通過した車両の軸重が規定値を超えていないかが判定される。演算装置31eで軸重が規定値を超えていると判定されると、その情報が通報装置31fに出力される。そして、そして規定値を超えた車両が通過したという情報を外部に通知する。
なお、図32に示したように、センサシート32cは硬質の弾性体に埋め込まれており、上面には略円状の凸部が設けられている。車輪が保持部32d上を通過し、入力があった場合には凸部による応力集中が発生し、センサシート32cに多くの力が伝わり光ファイバの曲がりが大きくなる。そのため、凸部が設けられていない場合と比べると高感度化が可能となり、センサとして用いる光ファイバの長さが短くても充分な感度を得ることが出来る。
以上のように本実施例によれば、軸重検知センサシステムに光ファイバを用いているため、耐環境性および取り扱いの容易性といった実施例18と同様の効果に加えて、センサシートが埋め込まれた保持部の上面に凸部が設けられているため、応力集中による高感度化が可能となり、センサとして用いる光ファイバの長さを短くしても充分な感度を得ることが出来る。
次に実施例20について説明する。ここで輪重検知センサ上を通過する車両に注目してみると、車両は例えば4Hzといった低周波数で動揺振動を起こしていると共に、さらに12Hzといった高周波数で動揺振動を起こしており、それに併せてタイヤも振動している。そのため、O/E変換器から出力される信号光のパワーは高周波及び低周波が混ざった動揺を起こしており、出力が閾値の上下で細かく変動をすることがある。よって、正確な値を算出することができず、輪重が規定の重量を超えているかどうかについて誤判定を起こしてしまう。実施例20ではこのような問題を解決する輪重検知センサシステムについて説明する。なお、ここでの説明は輪重検知センサシステムについて行っているが、軸重検知センサシステムにおいても同様の構成とすることで、同様の効果を得ることができる。
図33は輪重検知センサシステム運用状態を示したものである。33aは通過車両、33b、33c、33d、33e、33f.33gは実施例18と同様の構成のセンサシートであり、通過車両のタイヤが通過する延長線上に複数設けられている。33h、33iは保護カバーであり、こちらも実施例18と同様の構成である。そして、これらにより輪重検知センサが構成されている。これにより直進してきた通過車両33aのタイヤは左側についてはセンサシート33b、33c、33dの上を順に、右側についてはセンサシート33e、33f、33gの上を順に通過することとなる。
図34は輪重検知システムの構成について示したものである。一端が光源34aに、他端がO/E変換器34bに接続された光ファイバ34cがシート34dに蛇行状に配置されている。なお、光ファイバ、シートは図示のように複数配置されており、複数のセンサシートが構成されている。光源34aは実施例18記載のものと同様の機能を有している。O/E変換器34bは多数の光ファイバから入力された光信号をそれぞれ電気信号に変換し出力するものである。34gは演算装置であり、O/E変換器34bから出力された電気信号を基にそれぞれの光ファイバを伝搬した信号光のパワーを算出する。そして、これらの信号光のパワーを平均化し、輪重検知センサ上を通過した車両の輪重が規定の重量を超えていないかを判定する。34hは通報装置であり、演算装置34gで判定された結果に基づき、規定の輪重を超えた車両がある場合に外部に通知を行う。
次に測定時の動作について説明する。光源34aから出力された基準信号光は複数の光ファイバを伝送してそれぞれの光ファイバに接続されたO/E変換器に入力する。この時に輪重検知センサ上を車両が通過していると、タイヤからの入力によってシートが微少ながら変形をし、光ファイバに曲がりが発生する。その結果、O/E変換器に入力する信号光のパワーは低下することとなる。O/E変換器では入力された信号光が電気信号に変換され、演算装置34gへ出力される。次いで演算装置34gでは入力された電気信号より信号光のパワーが算出され、これら複数の信号光のパワーから車両の輪重が規定値を超えていないかが判定される。
図35は演算装置34gで判定を行う際の時間とO/E変換器からの出力の関係を示したものである。ここで35aは輪重が規定値を超えているかどうかを判定するための閾値である。35bは光ファイバ34cの出力、35cは光ファイバ34eの出力、35dは光ファイバ34fの出力を示したものであり、車両が高周波と低周波の混ざった動揺を起こしているため、閾値を超えたり超えなかったりしている。このように車両が動揺を起こしている場合には、信号光のパワーが閾値を超えているかの正確な判定をすることができない。そこで、演算装置34gではO/E変換器から信号光が変換された電気信号が入力されると、図示のようにそれぞれの信号を個別に平均化し、高周波成分の除去を行う。次いで同じく図示のように高周波成分が除去された全ての信号を平均化し、低周波成分の除去を行う。そして、最終的な出力が閾値を超えている場合には規定の輪重を超えた車両があると判定する。演算装置34gで規定の輪重を超えた車両があると判定されると、その情報が通報装置34hに出力され、規定値を超えた車両が通過したという情報を外部に通知する。
以上のように本実施例によれば、実施例18と同様の効果に加えて、車両が高周波、または低周波のいずれの動揺を起こしていても、輪重が規定値を超えているかどうかを正確に算出することができる。
なお、実施例18〜20では光ファイバの一端に光源を接続し、他端にはO/E変換器を接続した構造としているが、実施例3に記載されているように他端にミラーを設け、さらに光源部に接続される光ファイバ上に光サーキュレータを設け、光ファイバからの信号光は光サーキュレータを介して演算装置に入力される構成としても同様の効果を得ることが出来る。
実施例1における構成図 人物の有無における出力の説明図 人物検知センサを火災検知センサと併用するときの説明図 光ファイバの固定方法の説明図 人物検知センサの異なる実施の形態図 人物検知センサの異なる実施の形態図 実施例2における構成図 実施例3における構成図 実施例4における構成図 実施例5における構成図 実施例6における構成図 実施例7における構成図 実施例8における構成図 実施例9における構成図 光ファイバセンサ上における伝送光のパワーの説明図 実施例10における構成図 実施例11における構成図 実施例12における構成図 合分波器の信号光入出力の説明図 実施例13における構成図 実施例14における構成図 実施例15における構成図 実施例16における構成図 実施例17における構成図 従来のセキュリティシステムにおける構成図 実施例18における運用状態説明図 実施例18における構成図 軸重検知センサの説明図 規定値を超える軸重判定の説明図 実施例19における運用状態説明図 実施例19における構成図 軸重検知センサの説明図 実施例20における運用状態説明図 実施例20における構成図 規定値を超える軸重判定の説明図
符号の説明
1b、7b、8g、9b、10b、11b、13b、14d、16b、18b:人物検知センサ
1c、4b、5b、6b、7e、7f、8e、8f、8i、9d、10d、11c、12c、13c、14c、14e、14f、16b、16d、16e、16f、17c、
17d、17e、18i、18k、18l、18m、18n、18o、20e、20f、20g、20m、21e、21f、21g、21m、22e、22f、22g、22j、22n、22o、22p、24c、24h、24i、24k、24o、24p、27c、27f、31c、34c:光ファイバ
1d、4a、5a、6a、7c、8b、9c、10c、11d、12b、16g、16h、16i、17f、17g、17h、20h、20i、20j、21h、21i、21j、22q、22r、22s、23j、23m、23p、27d、27g、31d、34d、34e、34f:シート
7d:2芯線光ファイバ
7g:融着接続部
8j:ミラー
10e:ワイヤ
12d:上面板
12e:下面板

Claims (34)

  1. 基準信号光を出力する光源と、監視エリア内に設置され外力を検知するセンサと、演算装置とを備えた光ファイバセンサシステムであって、
    前記センサは、略平面状のシートと、該シートに固定され、該シートに加わった外力に応じて変形すると共に、一端が前記光源に、他端が前記演算装置に接続された光ファイバとを備え、
    前記演算装置は、前記光ファイバより出力された信号光のパワーを算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、該パワーと該パワー基準値とを比較して外力の有無を判定する手段とを備え、
    たことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  2. 請求項1記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記光ファイバが前記シートに蛇行配設されていることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  3. 請求項1乃至2記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記センサは、弾性体からなるシートと、該シートに内蔵され、該シートに加わった外力に応じて変形する前記光ファイバとを備えることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  4. 請求項1乃至2記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記センサは、不織布を積層したシートと、該シートに挟持され、該シートに加わった外力に応じて変形する前記光ファイバとを備えることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  5. 請求項3記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記シートは網目状であることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  6. 請求項1乃至5記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記光ファイバは2芯線又は2素線であり、一端で隣接する光ファイバ同士が接続され、他端の一方の光ファイバは光源に、他方の光ファイバは演算装置へ接続されたことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  7. 請求項1乃至6記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記シート内に前記光ファイバと密着するよう配置されたバイメタルを備えることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  8. 基準信号光を出力する光源と、光サーキュレータと、監視エリア内に設置され外力を検知するセンサと、演算装置とを備えた光ファイバセンサシステムであって、
    前記センサは、略平面状のシートと、該シートに固定され、該シートに加わった外力に応じて変形すると共に、一端が入力した信号光を全反射するミラーに接続された光ファイバとを備え、
    前記光サーキュレータは、前記光源から出力された基準信号光を前記光ファイバに伝送し、該光ファイバからの信号光を前記演算装置へ伝送するように、該光源及び該光ファイバの他端及び該演算装置と接続され、
    前記演算装置は、前記光ファイバより出力された信号光のパワーを算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、該パワーと該パワー基準値とを比較して外力の有無を判定する手段とを備え、
    たことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  9. 基準信号光を出力する光源と、光サーキュレータと、監視エリア内に設置され外力を検知するセンサと、演算装置とを備えた光ファイバセンサシステムであって、
    前記センサは、略平面状のシートと、該シートに固定され、該シートに加わった外力に応じて変形すると共に、一端が自由端である光ファイバとを備え、
    前記光サーキュレータは、前記光源から出力された基準信号光を該光ファイバに伝送し、前記光ファイバからの信号光を前記演算装置へ伝送するように、該光源及び該光ファイバの他端及び該演算装置と接続され、
    前記演算装置は、前記光ファイバより反射又は散乱された信号光のパワーを算出する手段と、該信号光から該光ファイバにおける前記外力が加えられた位置を算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、該パワーと該パワー基準値とを比較して外力の有無を判定する手段とを備え、
    たことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  10. 請求項1乃至7記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記光源に接続され入力した信号光をあらかじめ定めた所定の分岐比で分岐出力する分岐装置と、複数の前記センサと、該センサと同数の前記演算装置とを備え、
    前記センサが備えた前記光ファイバの一端は前記分岐装置にそれぞれ接続され、他端は前記演算装置にそれぞれ接続され、
    たことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  11. 請求項1乃至7記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記光源に接続された分岐装置と、複数の前記センサと、前記演算装置に接続された結合装置と、該分岐装置及び該結合装置及び該演算装置に接続された同期回路とを備え、
    前記分岐装置は前記光ファイバのそれぞれの一端と接続され、該光源から入力した基準信号光を該光ファイバのいずれかに順次出力するための切り替え手段を有する光スイッチを備え、
    前記結合回路は複数の前記光ファイバのそれぞれの他端と接続され、該光ファイバのいずれかから順次出力される信号光を前記演算装置へ出力するための切り替え手段を有する光スイッチを備え、
    前記同期回路は前記分岐装置の光スイッチと前記結合装置の光スイッチとが同期して動くための同期信号を出力する手段と、必要に応じて出力した該同期信号の情報を前記演算装置へ送信する手段を備え
    前記演算装置は入手した前記同期信号の情報に基づき、前記センサそれぞれの外力の有無を判定する手段を備え、
    たことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  12. 請求項1乃至11記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記光ファイバにはシングルモード光ファイバが使用され、前記光源から出力される基準信号光の波長は1.55μm以上であることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  13. 前記センサの光ファイバがネットワーク等の通信回線の一部と共有されるよう、前記光源に単波長用接続端が接続され該センサに多波長用接続端が接続された第1の合分波器と、該センサに多波長用接続端が接続され前記演算装置に単波長用接続端が接続された第2の合分波器とを備え、さらに該通信回線の途中経路を分断して設けたそれぞれの端部が該第1及び第2の合分波器の残りの単波長用接続端と接続されていることを特徴とする請求項1乃至7記載の光ファイバセンサシステム。
  14. 前記センサの光ファイバがネットワーク等の通信回線の一部と共有されるよう、前記光源に単波長用接続端が接続され前記分岐装置に多波長用接続端が接続された第1の合分波器と、該センサの一に多波長用接続端が接続され前記演算装置に単波長用接続端が接続された第2の合分波器とを備え、さらに該通信回線の途中経路を分断して設けたそれぞれの端部がそれぞれ該第1及び第2の合分波器の残りの単波長用接続端と接続されていることを特徴とする請求項10記載の光ファイバセンサシステム。
  15. 前記センサの光ファイバがネットワーク等の通信回線の一部と共有されるよう、前記光源に単波長用接続端が接続され該分岐装置に多波長用接続端が接続された第1の合分波器と、前記結合装置に多波長用接続端が接続され前記演算装置に単波長用接続端が接続された第2の合分波器とを備え、さらに該通信回線の途中経路を分断して設けたそれぞれの端部がそれぞれ該第1及び第2の合分波器の残りの単波長用接続端と接続されていることを特徴とする請求項11記載の光ファイバセンサシステム。
  16. 多波長基準信号光を出力する光源と、光サーキュレータと、監視エリア内に設置され外力を検知するセンサと、第1及び第2の合分波器と、演算装置とを備えた光ファイバセンサシステムであって、
    前記センサは、略平面状のシートと、該シートに固定され、該シートに加わった外力に応じて変形すると共に、一端が入力した信号光を全反射するミラーに接続された光ファイバとを備え、
    前記光サーキュレータは、前記光源から出力された多波長基準信号光を前記第1の合分波器に伝送し、該第1の合分波器からの多波長信号光を前記演算装置へ伝送するように、該光源及び該第1の合分波器及び該演算装置と接続され、
    前記第1の合分波器は、信号光の全波長が入出力する第1の多波長用接続端が前記第2の合分波器と、所定波長のみが入出力する単波長用接続端が前記通信回線の途中経路を分断して設けられた一方の端部と、所定以外の波長が入出力する第2の多波長用接続端が前記サーキュレータと接続され、
    前記第2の合分波器は、多波長用接続端が前記第1の合分波器と、単波長用接続端が前記通信回線の途中経路を分断して設けられた一方の端部と、残りの単波長用接続端が前記センサ部の光ファイバの他端と接続され、
    前記演算装置は、前記光ファイバより出力された信号光のパワーを算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、該パワーと該パワー基準値とを比較して外力の有無を判定する手段とを備え、
    光ファイバセンサシステムの光ファイバの一部がネットワーク等の通信回線の一部と共有されたことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  17. 基準信号光を出力する光源と、パルス発生器と、光サーキュレータと、第1及び第2の合分波器と、光カプラと、監視エリア内に設置され外力を検知するセンサと、演算装置とを備え、経路の一部がネットワーク等の通信回線の一部と共有される光ファイバセンサシステムであって、
    前記パルス発生器は、前記光源から出力された基準信号光をパルス化し、パルス信号光として出力する手段を備え、
    前記光サーキュレータは、前記パルス発生器から出力された前記パルス信号光を前記第1の合分波器に伝送し、該第1の合分波器からの信号光を前記演算装置へ伝送するように、該パルス発生器及び該第1の合分波器及び該演算装置と接続され、
    前記センサは、略平面状のシートと、該シートに固定され、該シートに加わった外力に応じて変形すると共に、一端が入力した信号光を全反射するミラーに接続された光ファイバとを備え、
    前記光カプラは第1乃至第3の接続端を有し、該第1の接続端は前記第1の分合波器と、該第2の接続端は第1の前記センサ部の光ファイバの他端と、該第3の接続端は前記第2の合分波器と接続され、さらに該第1の接続端から入力された信号光はあらかじめ定めた所定の分岐比で該第2及び第3の接続端に出力し、該第2及び第3の接続端から入力された信号光は合波して第1の接続端から出力し、
    前記第1の合分波器は、単波長用接続端が光カプラと、残りの単波長用接続端が前記通信回線の途中経路を分断して設けたそれぞれの端部の一端と、多波長用接続端が前記光カプラの第1の接続端と接続され、
    前記第2の合分波器は、多波長用接続端が前記光カプラの第2の接続端と、単波長用接続端が第2の前記センサ部の光ファイバの他端と、残りの単波長用接続端が前記通信回線の途中経路を分断して設けたそれぞれの端部の他端と接続され、
    前記演算装置は、前記光ファイバより出力された信号光のパワーを算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、該パワーと該パワー基準値とを比較して外力の有無を判定する手段とを備え、
    光ファイバセンサシステムの光ファイバの一部がネットワーク等の通信回線の一部と共有されることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  18. 複数の周波数からなる基準信号光を出力する光源と、光サーキュレータと、合分波器と、FBGセンサと、演算装置とを備え、前記FBGセンサの光ファイバがネットワーク等の通信回線の一部と共有される光ファイバセンサシステムであって、
    前記光サーキュレータは、前記光源から出力された基準信号光を前記合分波器に伝送し、該合分波器からの信号光を前記演算装置へ伝送するように、該光源及び該合分波器及び該演算装置と接続され、
    前記FBGセンサは、略平面状のシートと、該シートに固定され、該シートに加わった外力に応じて変形するFBG素子を備え、該FBG素子は一端は前記合分波器と、他端は前記通信回線の途中経路を分断して設けられた一方の接続端と接続され、さらに一端から入力した基準信号光のうち所定の周波数の信号光に対しては外力に応じた光ファイバの変形に基づき周波数変動した反射光を一端に出力し、それ以外の周波数の信号光に対しては通過させ、他端から入力した信号光は無条件に通過させる手段を備え、
    前記合分波器は、信号光の全波長が入出力する第1の多波長用接続端が前記サーキュレータと接続され、所定波長のみが入出力する単波長用接続端が前記通信回線の途中経路を分断して設けられた他方の端部と接続され、所定以外の波長が入出力する第2の多波長用接続端が前記FBGセンサと接続され、
    前記演算装置は、前記FBG素子より出力された信号光のパワーを算出する手段と、外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、該パワーと該パワー基準値とを比較して外力の有無を判定する手段とを備え、
    前記光ファイバセンサシステムの光ファイバの一部がネットワーク等の通信回線の一部と共有されることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  19. 前記光ファイバは該光ファイバ同士の交差部が設けられ、交差部のファイバ同士は外力が加わった際に圧着するよう前記シートへ配設されたことを特徴とする請求項1乃至18記載の光ファイバセンサシステム。
  20. 前記センサは、前記光ファイバと交差し、外力が加わった際に該光ファイバと圧着するよう前記シートに配設されたワイヤを備えることを特徴とする請求項1乃至18記載の光ファイバセンサシステム。
  21. 少なくとも片面に凹凸部を有する下面板及び上面板を備え、該凹凸部を有する面は互いに対面していると共に、一方の面の凹部と凸部とが他方の面の凸部と凹部とに対応するよう配置され、前記センサが該下面板と該上面板に挟持されることを特徴とする請求項1乃至18記載の光ファイバセンサシステム。
  22. 前記下面板又は前記上面板の一方のみ凹凸部を有することを特徴とする請求項21記載の光ファイバセンサシステム。
  23. 前記光ファイバより出力された前記信号光を電気信号へ変換し無線信号として送信する無線送信部と、前記演算装置に接続され、該無線送信部からの無線信号を受信し、該演算装置へ出力する無線受信部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至22記載の光ファイバセンサシステム。
  24. 前記光ファイバにはシングルモード光ファイバが使用され、前記光源から出力される基準信号光の波長は1.55μm以上であり、前記通信回路から入出力される信号光の波長は1.4μm以下であることを特徴とする請求項13乃至23記載の光ファイバセンサシステム。
  25. 略平面状のシートと、該シートに固定され、該シートに加わった外力に応じて変形する光ファイバとを備え、
    前記光ファイバは2芯線又は2素線であり、一端で隣接する光ファイバ同士が接続されることを特徴とする外力検知センサ。
  26. 略平面状のシートと、該シートに固定され、該シートに加わった外力に応じて変形する光ファイバと、該光ファイバと交差し、外力が加わった際に該光ファイバと圧着するよう該シートに配設されたワイヤとを備えることを特徴とする外力検知センサ。
  27. 略平面状のシートと、該シートに固定され、該シートに加わった外力に応じて変形する光ファイバとを備え、
    さらに、少なくとも片面に凹凸部を有する下面板及び上面板を備え、該凹凸部を有する面は互いに対面していると共に、一方の面の凹部と凸部とが他方の面の凸部と凹部とに対応するよう配置され、前記シートが該下面板と該上面板に挟持されることを特徴とする外力検知センサ。
  28. 請求項25乃至27記載の外力検知センサであって、前記シートの内に前記光ファイバと密着するよう配置されたバイメタルを備えることを特徴とする外力検知センサ。
  29. 基準信号光を出力する光源と、所定のエリアに設置され外力を検知するセンサと、演算装置とを備えた光ファイバセンサシステムであって、
    前記センサは、略平面状のシートと、該シートに固定され該シートに加わった外力に応じて変形すると共に一端が前記光源に、他端が前記演算装置に接続された光ファイバと、該シートの下面に設置され、少なくとも一方の表面に該光ファイバと交差するように設けられた凹凸部を有し弾性体からなる下部弾性シートと、該シートを覆う弾性体からなる保護シートとを備え、
    前記演算装置は、前記光ファイバより出力された信号光のパワーを算出する手段と、規定値を超える外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、該パワーと該パワー基準値とを比較して規定値を超える外力の有無を判定する手段とを備え、
    たことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  30. 基準信号光を出力する光源と、光サーキュレータと、所定のエリアに設置され外力を検知するセンサと、演算装置とを備えた光ファイバセンサシステムであって、
    前記センサは、略平面状のシートと、該シートに固定され該シートに加わった外力に応じて変形すると共に一端が入力した信号光を全反射するミラーに接続された光ファイバと、該シートの下面に設置され、少なくとも一方の表面に該光ファイバと交差するように設けられた凹凸部を有し弾性体からなる下部弾性シートと、該シートを覆う弾性体からなる保護シートとを備え、
    前記光サーキュレータは、前記光源から出力された基準信号光を前記光ファイバに伝送し、該光ファイバからの信号光を前記演算装置へ伝送するように、該光源及び該光ファイバの他端及び該演算装置と接続され、
    前記演算装置は、前記光ファイバより出力された信号光のパワーを算出する手段と、規定値を超える外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、該パワーと該パワー基準値とを比較して規定値を超える外力の有無を判定する手段とを備え、
    たことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  31. 請求項29乃至30記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記光ファイバが前記シートに蛇行配設されていることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  32. 基準信号光を出力する光源と、所定のエリアに設置され外力を検知するセンサと、演算装置とを備えた光ファイバセンサシステムであって、
    前記センサは、略平面状のシートと、該シートに固定され該シートに加わった外力に応じて変形すると共に一端が前記光源に、他端が前記演算装置に接続された光ファイバと、該シート及び該光ファイバが内蔵され、該光ファイバの上部に対応する表面に略円状の凸部が設けられた弾性体からなる保持部とを備え、
    前記演算装置は、前記光ファイバより出力された信号光のパワーを算出する手段と、規定値を超える外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、該パワーと該パワー基準値とを比較して規定値を超える外力の有無を判定する手段とを備え、
    たことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  33. 請求項29乃至32記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記センサは車両が通行する路面上に設置され、
    前記規定値は前記路面に対する前記車両の許容輪重若しくは許容軸重であることを特徴とする光ファイバセンサシステム。
  34. 請求項29乃至31記載の光ファイバセンサシステムであって、
    前記センサは車両が進行する路面上に直列で複数設置され、
    前記演算装置は、複数の前記光ファイバより出力された信号光のパワーをそれぞれ算出する手段と、算出された該パワーについてそれぞれ該光ファイバ毎個別に平均化処理を行い高周波成分の動揺を除去する手段と、高周波成分の動揺が除去された全ての該光ファイバのパワーについての平均化処理を行い低周波成分の動揺を除去する手段と、前記路面に対する前記車両の許容輪重若しくは許容軸重である規定値を超える外力の有無を判定するための信号光のパワー基準値を記憶する手段と、低周波成分の動揺が除去されたパワーと該パワー基準値とを比較して規定値を超える外力の有無を判定する手段とを備え、
    たことを特徴とする光ファイバセンサシステム。
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