JP2005179927A - Fixture and installation structure of building material - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、外装材などの建材を建物の下地に取り付ける際に用いる固定具及びこの固定具を用いた建材の取り付け構造に関するものであって、特に、野地板等の屋根下地に屋根材を敷設する際に好適に用いることができるものである。 The present invention relates to a fixture used when a building material such as an exterior material is attached to the foundation of a building, and a mounting structure of the building material using the fixture, and in particular, a roof material is laid on a roof foundation such as a field board. In this case, it can be suitably used.
従来より、合板等からなる野地板を屋根構造材に載置して形成される建物の屋根下地に、建材として屋根材を葺くことによって建物の屋根を形成することが行なわれており、野地板に屋根材を取り付けるにあたっては、屋根材の表面から野地板に向かってビスなどをねじ込んで打入するようにしている(例えば、特許文献1参照)。 Conventionally, a roof of a building is formed by spreading a roofing material as a building material on a roof base of a building formed by placing a field plate made of plywood or the like on a roof structure material. When attaching the roofing material to the main plate, a screw or the like is screwed into the base plate from the surface of the roofing material (for example, see Patent Document 1).
しかしながら、従来のビスでは屋根材にねじ込んだ後に逆回転して緩む場合があり、これにより、ビスにより屋根材を充分に固定することができなくなって屋根材の取り付け強度が低下する恐れがあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、建材の取り付け強度が低下しにくい固定具及び建材の取り付け構造を提供することを目的とするものである。 The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide a fixture and a building material mounting structure in which the mounting strength of the building material is unlikely to decrease.
本発明の固定具8は、建物の下地30に建材31を固定するための固定具8であって、先端部分から頭部26にかけてドリル部10と、ネジ部25と、テーパー部27とを設け、テーパー部27に複数本の突条8aを固定具8の螺入方向と略平行な方向に設け、この突条8aを建材31にドリル部10の穿孔により形成される孔部32の周面に圧接可能にして成ることを特徴とするものである。
The
本発明にあっては、建材31の孔部32にテーパー部27を押し込むことにより、孔部32の周面に突条8aを圧接させることができ、建材31と固定具8との摩擦を突起8aにより大きくすることができて、螺入する際の回転と逆向きの回転が固定具8に生じにくくなるものであり、これにより、固定具8の緩みが発生しにくくなって建材31の取り付け強度が低下しにくくなるものである。
In the present invention, by pressing the
本発明の建材31の取り付け構造は、請求項1に記載の固定具8のドリル部10で建材31を穿孔して孔部32を形成すると共にテーパー部27が建材31の孔部32に押し込まれるまで固定具8を螺入し、建材31の孔部32の周面にテーパー部27の突条8aを圧接して建材31を下地30に取り付けて成ることを特徴とするものである。
The mounting structure of the
本発明にあっては、建材31と固定具8との摩擦を突起8aにより大きくすることができて、螺入する際の回転と逆向きの回転が固定具8に生じにくくなるものであり、これにより、固定具8の緩みが発生しにくくなって建材31の取り付け強度が低下しにくくなるものである。
In the present invention, the friction between the
本発明は、固定具の緩みを防止することができ、建材の取り付け強度が低下しにくくなって、建材を強固に取り付けることができるものである。 The present invention can prevent loosening of the fixture, makes it difficult for the mounting strength of the building material to decrease, and allows the building material to be firmly attached.
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。 Hereinafter, the best mode for carrying out the present invention will be described.
本発明の固定具8はステンレス鋼や真鍮等の金属製で、図2(a)(b)に示すようにビスやネジのような形状に形成されるものであって、先端部分のドリル部10と、ドリル部10よりも後方部分のネジ部25と、ネジ部25よりも後方部分のテーパー部27と、後端部分の頭部26とを具備して構成されている。
The
ドリル部10は先端が鋭利に尖ってドリルのような形状に形成されているものであり、これにより、建材31や下地30にドリル部10で穿孔することができるようになっている。ネジ部25はその外面にネジ溝11(雄ネジ)を設けて形成されている。テーパー部27は先端側になるほど(ネジ部25に近くなるほど)外径が徐々に小さくなるような略円錐台形に形成されている。また、テーパー部27の表面に複数本の突起8aが設けられている。この突起8aはテーパー部27の表面に沿って前後方向(固定具の長手方向と略平行方向)に長い線状に形成されるものであって、テーパー部27の表面からの突出寸法は0.1〜0.5mm、隣り合う突起8a、8a間の寸法は下部から上部に向かって徐々に広がり、テーパー部27の下部において隣り合う突起8a、8a間の寸法は0.2〜0.5mm、テーパー部27の上部において隣り合う突起8a、8a間の寸法は0.5〜1.0mmに加工することができるが、これらに限定されるものではない。頭部26はテーパー部27の最大外径よりも大きな外径を有して円盤状に形成されている。
The
図1に本発明の建材31の取り付け構造の一例を示す。この例では屋根下地を建物の下地30とし、屋根材7を建材31として用いている。下地30は野地板5と梁等の建物の構造材6とで構成されている。野地板5はパネル4で形成されているが、このパネル4は従来から壁パネルや屋根パネル、床パネルなどの建築材料として使用されているものである。パネル4としては芯材3の少なくとも片面に金属板1を設けて形成されるものであればよく、例えば、建材と裏面板からなる二枚の金属板1、2の間に芯材3を充填して接着して形成されるサンドイッチパネルを用いることができる。金属板1、2はステンレス鋼板、亜鉛めっき鋼板、塗装鋼板、ガルバリウム鋼板(亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板)などで形成することができ、また芯材3はフェノールフォームやウレタンフォームなどの樹脂発泡体やグラスウールやロックウールなどの無機繊維体などで形成することができるが、これらのものに限定されるものではない。また、金属板1、2の厚みは0.2〜1.6mm、芯材3の厚みは15〜200mmとすることができるが、これらに限定されるものではない。さらに、パネル4としては凹凸嵌合により接続されるものを用いても良い。
FIG. 1 shows an example of a mounting structure for a
本発明において、屋根材7としては従来から使用されているものをそのまま用いることができる。図3に示す屋根材7は、上記と同様の金属板を曲げ加工するなどして略板状に形成されるものであって、屋根材7の軒側端部(屋根の勾配に対して下側になる方)には嵌合凹部20が形成されていると共に屋根材7の棟側端部(屋根の勾配に対して上側になる方)の近傍には屋根材7の表面側(上面側)に突出する嵌合凸部21が設けられている。さらに、屋根材7の棟側端部は固定片23として形成されており、嵌合凸部21よりも棟側に延設されている。尚、図3に示す屋根材7は一例であって、他の材料や形状で形成しても良い。
In the present invention, conventionally used
ここで、固定具8のネジ溝11の溝幅Lは上記パネル4の金属板1の厚みよりも小さく形成されている。また、ネジ部25の外径(ネジ山12の部分の外径)Dはドリル部10の外径dよりも0.5〜2.0mm程度大きく形成されており、このネジ部25が固定具8を野地板5にねじ込んだ際に固定具8の周辺部分の野地板5の金属板1を下方に向かって押圧して湾曲させるための打入部28として形成されている。
Here, the groove width L of the
そして、本発明において屋根材7を取り付けるにあたっては、次のようにして行う。まず、母屋や垂木等で構成される建物の構造材6の上に上記のパネル4を載置して固定することによって、芯材3を金属板1よりも下にした状態でパネル4を野地板5とした下地30を形成する。この時、構造材6へのパネル4の固定はテクスを打入するなどして行うことができる。また、複数枚のパネル4を構造材6の上に並べて屋根下地を形成することができるが、パネル4が凹凸嵌合により接続できるものであれば、隣接するパネル4同士を凹凸嵌合により接続する。次に、構造材6に固定したパネル4の上に屋根材7を載置する。この時、屋根材7に設けた固定片23をパネル4の表面側の金属板(上面板)1に接触させるようにする。次に、屋根材7の表面側から上記の固定具8を固定片23に螺入する(ねじ込む)ことによって屋根材7をパネル4の上に固定する。すなわち、固定具8の螺入方向は固定具8の長手方向と略平行であって、屋根材7の固定片23及びパネル4の金属板1の表面に対して略垂直な方向である。また、固定具8は固定片23とパネル4の金属板1を貫通して芯材3にまで達するが、芯材3や裏面側の金属板(下面板)2を貫通する必要はない。但し、固定具8が芯材3や裏面側の金属板2を貫通するのを否定するものではない。
And in attaching the
上記のように一枚の屋根材7を固定した後、他の屋根材7を上記と同様にしてパネル4の表面に固定する。この時、軒棟方向に隣接する屋根材7、7は、軒側の屋根材7の嵌合凸部21に棟側の屋根材7の嵌合凹部20を嵌合させるようにして接続するものである。このようにして屋根材7を軒側から棟側に向かって順次施工していくことによって、複数枚の屋根材7をパネル4の表面に取り付けて屋根を形成することができるものである。
After fixing one
本発明では上記のようにして屋根材7を野地板5に取り付けることによって、屋根材7の取り付け強度が低下しにくくなるものである。すなわち、固定具8を屋根材7の固定片23に螺入していくと、先端部分のドリル部10で固定片23とパネル4の表面側の金属板1と芯材3とに穿孔しながら固定具8を螺入することになるが、ドリル部10の外径は固定具8のネジ部25の外径よりも小さく形成されているために、ドリル部10による固定片23の穿孔部分がネジ部25で下方に向かって押圧されて湾曲すると共に、固定具8の螺入が完了するとドリル部10による固定片23の穿孔部分がテーパー部27で上側から押圧されて下方に向かって湾曲することになり、これにより、テーパー部27が押し込まれた孔部32が屋根材7に形成されることになる。そして、図4に示すように、孔部32の周面とテーパー部27の突条8aとが圧接することになり、このため、屋根材7の孔部32の周面と固定具8との摩擦が突起8aにより大きくなって、ねじ込む際の回転と逆方向の回転を固定具8に生じにくくすることができるものであり、この結果、固定具8の緩みを防止することができて屋根材7の取り付け強度が低下しにくくなるものである。
In this invention, the attachment strength of the
また、ドリル部10の外径は固定具8のネジ部25の外径よりも小さく形成されているために、ドリル部10により表面側の金属板1に形成される孔はネジ部25の外径よりも小さくなるものであり、しかも、ネジ部25に形成されたネジ溝11の溝幅Lは表面側の金属板1の厚みよりも小さく形成されており、ドリル部10で形成される穿孔部分の金属板1がネジ溝11に入り込まないようにすることができる。従って、固定具8を屋根材7の固定片23に螺入していくと、ドリル部10よる金属板1の穿孔部分がネジ部25(打入部28)で上側(表面側)から押圧されることになり、この結果、図1に示すように、固定具8のネジ部25の周辺近傍部分において金属板1が下方(パネル4の内方)に向かって湾曲し、この湾曲した部分で係止部9が形成されるものである。また、このようにして形成された係止部9の先端は、その一部分(角部分)が固定具8のネジ部25の周面に形成されるネジ溝11に挿入された状態で、被係止部13として形成されるネジ山12に係止されるものであり、これにより、係止部9に固定具8の被係止部13が係止されて野地板5から固定具8が抜けにくくなるものである。そして、このように固定具8が野地板5から抜けにくくなるために、固定具8により屋根材7を野地板5に強固に固定することができ、屋根材7の取り付け強度が低下しにくくなるものである。
Further, since the outer diameter of the
図5に本発明の他の実施の形態を示す。この実施の形態では屋根材7として、繊維補強セメント瓦のような屋根スレートを用いている。このような屋根材7は図6に示すように、頂部7aと肩部7bとを有する平面視で五角形に形成され、横方向に防水溝7cを有するものであって、幅寸法910mm、前端から頂部7aまでの寸法414mm、前端から肩部7bまでの寸法332mm、厚み4.5mmとすることができるが、屋根材7の形状や寸法は上記に限定されるものではない。
FIG. 5 shows another embodiment of the present invention. In this embodiment, a roof slate such as a fiber-reinforced cement tile is used as the
この実施の形態においても上記と同様にして屋根材7を施工することができる。すなわち、構造材6に固定したパネル4の上に屋根材7を載置した後、屋根材7の表面側から上記の固定具8を屋根材7及びパネル4に螺入することによって、図5に示すように、屋根材7をパネル4の上に固定するものであり、上記と同様に、固定具8の螺入が完了すると、テーパー部27が押し込まれた孔部32がドリル部10により屋根材7に形成されると共に、固定具8を屋根材7にねじ込む際に、ドリル部10で穿孔した孔の内面を突起8aで削りながらねじ込むことができ、固定具8と孔部32との間に隙間が生じにくくして屋根材7をガタツキなく取り付けることができるものである。そして、図7に示すように、孔部32の周面とテーパー部27の突条8aとが圧接することになるために、屋根材7の孔部32の周面と固定具8との摩擦が突起8aにより大きくなって、ねじ込む際の回転と逆方向の回転を固定具8に生じにくくすることができるものであり、この結果、固定具8の緩みを防止することができて屋根材7の取り付け強度が低下しにくくなるものである。
Also in this embodiment, the
また、固定具8のネジ部25の周辺近傍部分において金属板1が下方(パネル4の内方)に向かって湾曲し、この湾曲した部分で係止部9が形成されると共に、係止部9の先端はその一部分(角部分)が固定具8のネジ部25の周面に形成されるネジ溝11に挿入された状態で、被係止部13として形成されるネジ山12に係止されるものであり、これにより、係止部9に固定具8の被係止部13が係止されて野地板5から固定具8が抜けにくくなるものである。そして、このように固定具8が野地板5から抜けにくくなるために、固定具8により屋根材7を野地板5に強固に固定することができ、屋根材7の取り付け強度が低下しにくくなるものである。尚、図5に示すように、パネル4上に取り付けられた複数枚の屋根材7において、軒棟方向に隣接する屋根材7、7は一部を重ねながら施工されるものである。
In addition, the
以下本発明を実施例によって具体的に説明する。 Hereinafter, the present invention will be described specifically by way of examples.
屋根材7としては図6に示す形状のものであって、厚み5mm、幅910mm、長さ414mm、働き幅910mm、働き長さ182mmの屋根スレートを用いた。
As the
野地板5用のパネル4としては、厚み35mm、幅600mm、長さ1000mm、金属板1、2が厚み0.35mmの鋼板、芯材3が密度35kg/m3のウレタンフォームであるサンドイッチパネルを用いた。
As the
固定具8としては図1に示すものであって、直径4mm、長さ27mm、突条8aの突出寸法0.1mm、突条8a、8aの間隔はテーパー部27の下部で0.5mm、上部で1.0mmでステンレス鋼製のものを用いた。
The
そして、固定具8を用いて屋根材7をパネル4に実際の施工と同様な方法で取り付けて試料とした。
And the
次に、この試料を用いてパネル4に対する屋根材7の取り付け強さの試験を行なった。この試験は住宅外装テクニカルセンターの「屋根耐風性能設計施工ガイドライン」に準拠して行なった。すなわち、加力装置によって、パネル4に固定した屋根材7に対する加力位置を鋼管2本で挟み込み保持した治具をワイヤーで引き上げることにより、屋根材7を働き面に対して均等に引き上げた。この時の引き上げの設定荷重は40kgとした。また、屋根材7の引き上げと引き上げ解除とは150回繰り返した。尚、屋根材7の引き上げと引き上げ解除とを繰り返し作用することにより、強風時に屋根材7にかかる負圧力を想定することができる。
Next, using this sample, the strength of the
上記の試験の結果、屋根材7の引き上げと引き上げ解除とを繰り返しても屋根材7がパネル4から外れるなどの異常は見られなかった。また、屋根材7の引き上げと引き上げ解除の繰り返しを行なった後、70kgの引き上げ荷重を加えても異常は見られなかった。また、パネル4には固定具8の螺入部分に高さ1mmほどの山状の変形が見られたが、実用上問題ないものであった。
As a result of the above test, there was no abnormality such as the
このように本発明は強風時の負圧力に対する耐力を有するものである。 As described above, the present invention has a resistance to a negative pressure during a strong wind.
8 固定具
8a 突条
10 ドリル部
25 ネジ部
27 テーパー部
30 下地
31 建材
32 孔部
DESCRIPTION OF
Claims (2)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003418602A JP2005179927A (en) | 2003-12-16 | 2003-12-16 | Fixture and installation structure of building material |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011220072A (en) * | 2010-04-14 | 2011-11-04 | Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp | Earthquake-resistant, heat-insulating and fireproof building |
-
2003
- 2003-12-16 JP JP2003418602A patent/JP2005179927A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011220072A (en) * | 2010-04-14 | 2011-11-04 | Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp | Earthquake-resistant, heat-insulating and fireproof building |
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