JP2005176989A - コンピュータ組込みテーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】 通常のテーブル等の機能を維持させつつ、省スペース化と低コスト化と低騒音化とが可能であって、直ちにかつ快適な雰囲気でインターネットが利用できる。
【解決手段】 天板1に透明窓2を組込み、この透明窓の下方に専用シャーシ3を取付ける。専用シャーシ3には、通信ネット専用機器とコインによる課金装置5とを取り付ける。通信ネット専用機器は、透明窓2に対して傾斜して取付けられた液晶ディスプレ装置41とマザーボード42と記録媒体43と電源装置44aと外部周辺機器の接続端子6等とで構成される。専用シャーシ3に通信ネット専用機器を組み込むことによって、大幅なコストの低減と省スペース化とが可能になる。コインによる課金装置5により、面倒な利用手続きや課金手続きをすることなく直ちにインターネットを利用できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 天板1に透明窓2を組込み、この透明窓の下方に専用シャーシ3を取付ける。専用シャーシ3には、通信ネット専用機器とコインによる課金装置5とを取り付ける。通信ネット専用機器は、透明窓2に対して傾斜して取付けられた液晶ディスプレ装置41とマザーボード42と記録媒体43と電源装置44aと外部周辺機器の接続端子6等とで構成される。専用シャーシ3に通信ネット専用機器を組み込むことによって、大幅なコストの低減と省スペース化とが可能になる。コインによる課金装置5により、面倒な利用手続きや課金手続きをすることなく直ちにインターネットを利用できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、通信ネット専用のコンピュータを組み込んだ喫茶テーブル等に関する。
今日の情報化社会の進展に伴い、インターネット等の通信ネットの利用が急速に普及している。しかるにこれらの電子データによる情報検索や情報交換等は、できるだけ迅速に行うことが重要であるため、単に自宅やオフィスだけでなく、何処でも何時でも素早くできることが必要とされる。このためホテル、空港、喫茶店あるいはファーストフード店等で、これらの利用者に対して気楽にインターネット等の通信ネットを利用できる設備や環境が提供されつつある。
ところでホテルや喫茶店等でインターネットの利用サービスを行うためには、通信ネットに接続可能な多数のパソコンを準備し、かつ、モニター画面を他人から覗き見されないようにした、各利用者の専用スペースを確保する必要がある。しかるにこれらの各利用者の専用スペースを別途新設するためには、多大の費用が掛かる。そこで従来から、これらの各利用者の専用スペースの省力化を図るべく、テーブル等の天板に透明窓等を設けてその下方にパソコンを取付けることによって、例えばコーヒー等の飲食物や書き物等を載せるテーブル等と共用できるものが多数提案されている(例えば、特許文献1〜5参照。)。
特開平6-296523号公報
特開平11-262415号公報
特開平11-42124号公報
特開2001-318734号公報
実用新案登録第3091744号公報
しかるに上述した従来技術には、次の改良すべき課題があった。すなわちこれらの従来技術では、通常のパ−ソナルコンピュータとしての機能を有するデスクトップパソコンや、ラップトップパソコンをテーブル等に取付けているため、通信ネット機能以外にも、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、CD−RW、DVD等の記録媒体、スピーカー等の音声出力装置を有している。したがっていわゆるパソコンの本体部分のサイズが自ずから大きくなり、形状もほぼ矩形になっているため、これらのパソコンをテーブルの天板の下に取付けた場合には、天板の下のスペースの多くを占めてしまう。このため足を自由に出し入れできるようにするためには、テーブル等のサイズを大きくせざるを得ない。したがって従来のように、通信ネット以外の機能も有するパソコンを使用する場合には、大幅な設置スペースの省力化とコストの低減化との双方を達成することが困難になる。一方喫茶店やホテルのロービー等でのパソコンの使用は、インターネット等による情報検索や情報交換が大部分を占めている。
また従来技術においては、テーブルの天板の下にパソコンを密閉収納することを特に意図していない。したがって利用者がパソコンに触れることによるハード面での故障等を、完全には防止することが困難であった。さらにコーヒー等の飲料水をこぼした場合等には、パソコンの機器を十分保護することも困難であった。
さらに従来のインターネットカフェ等のインターネット利用サービスでは、例えば会員登録、インターネットへの接続操作、利用時間の計測、料金の精算等の手続きが必要とされ、誰もが何時でも立ち寄って、直ちに気楽に利用できるとは必ずしもいえない状態であった。
また、通常のパソコンには、CPUや電源装置に冷却ファンが使用されており、これらのパソコンを多数配置した場合には、ファンによる騒音が無視できなくなる。したがってインターネットを快適に使用できる静かな雰囲気を確保することが困難となる。
そこで本発明の目的は、通常のテーブル等の機能と共有でき、省スペース化と低コスト化とが可能であって、直ちにかつ快適な雰囲気でインターネットが利用できるコンピュータ組込みテーブルを提供することにある。
本発明によるコンピュータ組込みテーブルの第1の特徴は、透明窓を有する天板と、
この透明窓の下方に設けた専用シャーシとを備えていることにある。上記専用シャーシには、通信ネット専用機器と、コインによる課金装置とが設けてある。そして上記通信ネット専用機器は、上記専用シャーシ内にそれぞれ密閉収納された上記透明窓に対して傾斜して取付けられた液晶ディスプレ装置、マザーボード、記録媒体および電源装置、並びに外部周辺機器の接続端子を備えている。
この透明窓の下方に設けた専用シャーシとを備えていることにある。上記専用シャーシには、通信ネット専用機器と、コインによる課金装置とが設けてある。そして上記通信ネット専用機器は、上記専用シャーシ内にそれぞれ密閉収納された上記透明窓に対して傾斜して取付けられた液晶ディスプレ装置、マザーボード、記録媒体および電源装置、並びに外部周辺機器の接続端子を備えている。
ここで天板とは、テーブルの上面を構成する部材を意味し、透明窓とは、このテーブルの一部を切り欠いた開口穴に透明な部材を取付けたものに限らず、天板全体を透明部材で構成した場合も含む。また専用シャーシとは、後述する通信ネット専用機器と、コインによる課金装置とを組み付けるための収納容器を意味するが、この収納容器の上面を開放端として、天板の下面に密閉するように取付けるものも含む。通信ネット専用機器とは、例えばインターネットに接続して、各種情報検索や情報交換等を行う機能だけを発揮する機器であって、専用シャーシ内に密閉収納される少なくとも液晶ディスプレ装置と、マザーボードと、記録媒体(例えばハードディスクや内部メモリ等。)と、電源装置とを備えており、さらにこの専用シャーシに、外部周辺機器の接続端子を取付けたものを意味する。
またコインによる課金装置とは、例えば100円硬貨を投入すると、少なくとも直ちにe‐メールやネットサーフィン等が利用可能になる状態にコンピュータを設定し、投入金額に応じた利用時間が経過した場合には、これらの利用が不可能になる状態にする機能を有するものを意味する。
外部周辺機器の接続端子とは、通常のパソコンとしての機能を確保するために必要な外部周辺機器に接続可能な端子を意味し、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、CD−RW、DVD、プリンター、音響機器、キーボードあるいはマウス等の入力手段との接続端子が含まれる。マザーボードとは、基板に通信ネットが利用できるCPU等の電子部品と電子回路とを組み込んだものを意味する。記録媒体とは、内部メモリーや内部ハードディスク等の、いわゆる内部記録媒体を意味する。そして電源装置とは、100V交流電流を、コンピュータ電源である例えば12V直流電流に変換する、いわゆるAC−DC電源アダプタを意味する。なおここで透明窓に対して傾斜して取付けられた液晶ディスプレ装置とは、利用者がテーブルに向かって座る、または立ったときに、この液晶ディスプレ装置の画面が、この透明窓を通して見易い視野角になるように、専用シャーシに取付けられていることを意味する。
本発明によるコンピュータ組込みテーブルの第2の特徴は、上記特徴1に記載した通信ネット専用コンピュータを、複数個組み込んだことにある。すなわちこのコンピュータ組込みテーブルは、複数の透明窓を有する天板と、この透明窓の下方にそれぞれ設けた専用シャーシとを備え、この専用シャーシには、通信ネット専用機器と、コインによる課金装置とが設けてある。そして上記通信ネット専用機器は、上記専用シャーシ内にそれぞれ密閉収納された上記透明窓に対して傾斜して取付けられた液晶ディスプレ装置、マザーボード、記録媒体および電源装置、並びに外部周辺機器の接続端子を備えている。
なおここで、コンピュータ組込みテーブルには、一つの一体型テーブルに複数の透明窓と、それぞれの透明窓の下方に設けた通信ネット専用コンピュータとを備えるものに限らず、透明窓と、その下方に設けた通信ネット専用コンピュータを設けた個々のテーブルを、複数個配置連結したものも含まれる。
また上記特徴1または2のいずれかに記載した接続端子には、少なくともUSB端子、LAN端子又はサウンド・ポートのいずれかの1が含まれることが望ましい。さらに加えて、上記専用シャーシには、吸気用ファンと排気用ファンとのいずれも備えることが望ましい。
通信ネット専用機器を使用することによって、従来のようにその他の機能部品も含むコンピュータを使用する場合に比較して、テーブルの天板の下方に組み込むコンピュータのサイズを小さくすることができる。したがって足の出し入れ等の邪魔にならず、通常のテーブルとして使用する際の使い勝手や、テーブルとしての見栄えが大幅に向上する。また専用機器だけを組み込むため、コンピュータのコストを大幅に削減できる。
通信ネット専用機器は、専用シャーシに組み付けられる。したがって専用シャーシは、従来のように単に矩形にする場合に限らず、形状を自由に選定することが可能になり、通信ネット専用機器をテーブルの天板の下方に、最少のスペースとなるように、また見栄えが良く、かつ取付け等が容易な形状とすることができる。さらに通信ネット専用機器は、専用シャーシの内部に密閉収納されるため、利用者がパソコンに触れることによるハード面での故障等を防止することができ、またコーヒー等の飲料水をこぼした場合等にも、パソコンの機器を十分保護することができる。
またこの専用シャーシには、コインによる課金装置が設けてある。したがって、例えば100円硬貨を投入すると、少なくとも直ちにe‐メールやネットサーフィン等が利用可能になる状態にコンピュータを設定し、投入金額に応じた利用時間が経過した場合には、これらの利用を不可能にすることができる。このため従来のインターネットカフェ等におけるインターネット利用サービスのような、例えば会員登録、インターネットへの接続操作、利用時間の計測、料金の精算等の手続きが不要となり、誰もが何時でも立ち寄って、直ちに気楽に利用ができるようになる。
さらにこの専用シャーシには、外部周辺機器の接続端子が設けてある。したがって、例えば情報等のプリントアウトや、情報をダウンロードして記録するような、通常のパソコンとしての機能が必要な場合には、この接続端子に、別途設置してあるプリンタ(ネットワーク接続)や利用者自体の記録媒体にUSB接続することによって、これらの機能を容易に実行させることができる。さらに必要に応じて、データベース、表計算、作図、画面処理等のソフトウェアを、外部記録媒体から読み込んで、これらの機能を常時実行させることができる。
なお液晶ディスプレ装置を、透明窓に対して傾斜して取付けることによって、利用者がテーブルに向かったときに、この透明窓を通して見易い視野角で、この液晶ディスプレ装置の画面を見ることができる。さらに透明窓の水平面から液晶ディスプレ装置の画面が斜め下方に沈んでいるため、隣接する利用者や背後にいる不特定人から容易に覗き見される心配がなくなる。
またテーブルに、上述した透明窓と通信ネット専用機器とを、それぞれ複数個配置することによって、例えばチェーン展開する大型喫茶店のロングカウンターテーブル、空港やホテルのロビーのカウンターテーブル、あるいは会議室用のテーブル等と兼用できるため、大幅な省スペース化とコストダウンを図ることができる。また接続端子に、一例としてUSB端子、LAN端子およびサウンド・ポートを含ませれば、通常のパソコンのように、ほとんど全ての外部周辺機器に容易に接続できる。
専用シャーシに、吸気用ファンと排気用ファンとのいずれも備えることによって、コンピュターの冷却ファンの騒音を小さくすることができる。すなわち従来のパソコンのCPUや電源の冷却ファンは、吸気用または排気用のいずれか一方だけの機能を有するファンによって、熱源部分を冷却して暖まった空気を、ケース外部に押し出している。しかるに専用シャーシに、吸気用及び排気用の別々のファンを使用して、外部の空気をケース内に導入する役割と、内部の空気をケース外に排出する役割との機能を、別々に発揮させれば、極めて容易にケース内に空気を流すことができる。したがって吸気用及び排気用に低速ファンを使用しても、熱源部分を冷却して暖まった空気を、十分ケース外に排出することができるようになる。このため冷却ファンの騒音を大幅に低減させ、低騒音化を図ることが可能になる。
図1〜図5を参照しつつ、本発明によるコンピュータ組込みテーブルの構成を説明する。図1に示すコンピュータ組込みテーブルは、矩形形状の天板1のほぼ中央部に切り欠いた開口穴に、透明窓2を嵌め込み、この透明窓の下方に専用シャーシ3を取付けてある。なお天板1の側部には、後述する課金装置5へのコイン投入口51が設けてある。
図2に、専用シャーシ3の構成を示す。専用シャーシ3は、鉄鋼薄板の板金製であって、上面開口部を透明窓2とほぼ同じ矩形に形成し、側面をおおよそ三角形となる多角形に形成してある。また上面開口部の四辺には、取付けフランジ34が形成してあり、この取付けフランジには、それぞれ天板1の下面にネジ止めするための開口穴35が設けてある。
専用シャーシ3の一方の側面内側には、鉄鋼薄板の板金製の課金装置5が取り付けてあり、この専用シャーシの中央部には、通信ネット専用器の一部である液晶パネル41が取付けてある。なお液晶パネル41は、その両端部を支持金具31によって、透明窓2に対してほぼ20度の角度に傾斜して取付けてある。専用シャーシ3の他方の側面外側には、外部周辺機器の接続端子6が開口しており、この接続端子は、2個のUSB端子61と、それぞれ1個のLAN端子62及びサウンド・ポート63とを備えている。なお接続端子6の左端付近には、電源オンオフ・スイッチ65が設けてあり、さらにこの接続端子の右側には、外部AC電源の接続端子64が設けてある。そして専用シャーシ3の両側面には、それぞれ排気スリット32と、吸気スリット33とが設けてあり、その内側には、それぞれ排気用ファンと吸気用ファンとが(図示せず。)取付けられている。
次に図3は、専用シャーシ3の側断面を示している。すなわち専用シャーシ3の側面形状は、図3において左側に位置する第1の傾斜部3aと、これに連がる第2の傾斜部3bと、これに連がる右上がりの第3の傾斜部3cと、これに連がる垂直部3dによって形成され、最下点が中央より左部に位置する全体がおおよそ三角形の多角形になっている。なお専用シャーシ3の上部開口部は、その四辺に形成した取付けフランジ部34によって、天板1の下面に取付けられる。
なお天板1は、化粧板を上面に張付けた木製の平板で形成され、ほぼ中央部に切り欠いた段付き開口部に、透明窓2が嵌合している。透明窓2は、厚さ約5mmの窓枠ガラス21の下面に、外部からの光の透過等を抑さえるための厚さ約2mmのスモークアクリル板22を重ね合わせている。また透明窓2の周端は、アクリルコーティングによってシールし、こぼれた飲料水等が隙間から下方に侵入しないようにしている。
さて専用シャーシ3には、高さ方向のほぼ中央に、液晶パネル41が、支持金具31によって、透明窓2に対して傾斜して取付けてある。傾斜角はほぼ20度であって、利用者がテーブルに向かったときに、この透明窓を通して見易い視野角に設定してある。なお液晶パネル41は、その両側面を取付けビス37によって支持金具31に固定する。
液晶パネル41の下方には、通信ネット専用器を構成するマザーボード42やPC用DC電源44a等が取付けてある。マザーボード42とPC用DC電源44aとは、専用シャーシ3の第3の傾斜部3cに溶接したネジ受けスタッド38に、ネジ止めされる。なお専用シャーシ3の第3の傾斜部3cは、液晶パネル41とほぼ平行になるように構成してあり、この専用シャーシの容積を必要最小限に抑えている。
図4は、専用シャーシ3に取付けられる各種機器の配置を、上方から見た場合を示している。すなわち図3において中央より右側には、マザーボード42と、PC用DC電源44aとが、専用シャーシ3の第3の傾斜部3cに取付けてある。一方、中央より左側には、ハードディスク43と、液晶パネル用AC―DCアダプタ44bと、PC用AC―DCアダプタ44cとが、ハードディスク等支持板37を介して、第3の傾斜部3cに取付けてある。
専用シャーシ3の左側面には、吸気用ファン8と、外部周辺機器の接続端子6とが取付けてある。また専用シャーシ3の右側面には、排気用ファン7が取付けてある。吸気用ファン8と排気用ファン7とは、低速回転のファンを採用して、静音性を向上させている。すなわち外部空気の吸引と排出とが、吸気用ファン8と排気用ファン7との双方によって強制的に行われるため、冷却空気を専用シャーシ3内に、きわめて能率的に通過させることができる。このため吸気用ファン8と排気用ファン7に低速回転のファンを採用しても、十分冷却ができる。
図5は、上述した通信ネット専用のコンピュータを複数組み込んだテーブルを示しており、例えばホテルや空港のロビー、あるいはその他の交通機関の駅やコンビニエンスストア等の、多くの者が集まる個所に設置される。すなわちこのコンピュータ組込みテーブルは、複数の天板101を一列に配置し、上述したものと同等な透明窓102と、通信ネット専用機器、課金装置及び外部周辺機器の接続端子を取付けた専用シャーシ(図示せず。)とをそれぞれ設け、正面ボード120と側面ボード130とで、それぞれの区画を仕切って構成してある。
つぎに図1〜図4に示したコンピュータ組込みテーブルの使用方法を説明する。まず利用者は、図1に示すコンピュータ組込みテーブルの左側に座り、透明窓2の左側方に位置するコイン投入口51から、100円硬貨を投入する。100円硬貨が投入されると、課金装置5は、投入された硬貨が100円硬貨であることを判別すると共に、通信ネット専用コンピュータを、インターネット利用可能状態にする。なお硬貨の判別手段は、公知の硬貨の形状確認技術(コインセレクター)を採用している。またインターネット利用可能状態にする手段としては、例えば通信ネット専用コンピュータを、常時インターネット利用状態に、かつ液晶パネル41をスクリーンセイバー状態にしておき、100円硬貨であることが判別され次第、インターネット利用画面に切り替えたり、あるいはキーボードやマウスの入力を受け付ける状態に切り替える手段を採用している。
そして所定の利用時間が経過する前に、追加コインに投入を促すサインを、液晶パネル41に表示し、追加コインの投入がない場合には、所定の時間経過後に、液晶パネル41をスクリーンセイバー状態に戻したり、キーボードやマウスの入力を受け付けない状態に戻して、利用ができない状態にする。なおキーボードは、天板1の手前下側に引出しテーブルを設け、使用するときに引き出すようにすれば、通常のテーブルとしての使用勝手が向上する。さらにキーボードやマウスの入力手段は、USBケーブルを使用して、USB端子61に接続することもできるが、ワイヤレスにすれば接続ケーブルが邪魔にならず、使用勝手が向上する。
上述したインターネット利用可能あるいは不可能状態に切り替えたり、利用経過時間を計測したり、追加コインの投入を促すサインの表示等は、コンピュータのソフトウェアにより容易に実行させることができる。またコンピュータのソフトウェアによって、課金装置5を、利用予定時間に応じて、予め複数個の100円硬貨を投入できるようにすることも容易に可能であり、特に長時間利用する場合には、短時間が経過する度に、硬貨を追加するわずらわしさを解消できる。また余剰金額分を返却するようにも、返却をしないようにも容易に構成することができる。さらに、100円硬貨一枚当たりの利用時間を変更設定することも、コンピュータのソフトウェアによって容易に処理することもできる。
なお投入された100円硬貨は、課金装置5の集金区画に落下集積され、必要に応じてキー付きの蓋を開けて集金する。また課金装置5の内部を防水壁で形成することによって、万が一、コイン投入口51からコーヒー等の飲料水が侵入した場合にも、インターネット専用機器等へ影響が生じること防止している。
さて利用者が、通常のパソコンとしての機能を利用したい場合には、外部周辺機器の接続端子6に、プリンタ、フロッピー(登録商標)ディスク、DVD、あるいはヘッドホン等を接続するなどして、必要な機能を利用する。またデータベース、表計算、画像処理等を行いたい場合には、外部に予め設置してある記録媒体に接続して、これらのプログラムを読み込んで実行する。
インターネットへの接続は、接続端子6のLAN端子62から、LANケーブルによってハブ(図示せず。)に接続するが、ワイヤレス(無線ラン)でUSB接続させてもよい。また各利用者は、たとえば無料のフリーメール・アドレスを使用して、e−メールを送受信することができる。
なお本発明によるコンピュータ組込みテーブルは、上述した発明の実施の形態に限らず、次の形態にすることも容易に可能である。例えば天板1を矩形形状でなくて、円盤形状等にして、透明窓1や専用シャーシ3等を取付けることが可能である。このように天板1の形状を問わないので、喫茶店のテーブルの他にも、例えばホテルのインフォメーションテーブル、各家庭のダイニングテーブル、あるいは勉強机に、上述した天板1や専用シャーシ3等を取付けて利用することが可能である。
透明窓2は、ガラス板にスモークフルムを張付けたものを使用して、コストを低減することもできる。専用シャーシ3は、鉄鋼に限らず、アルミやステンレス等の薄板から板金成形することもできる。また専用シャーシ3は、上述したようにおおよそ三角形の側断面形状に限らず、テーブルの使用勝手に応じて、四角柱や、楕円柱の形状にすることもできる。コイン投入口51は、天板1の上面に設ける場合に限らず、専用シャーシ3の側面に設けて、こぼした飲料水等が侵入できない位置にして、課金装置5の防水性を省くこともできる。
天板の一部に開口穴を切り欠いて透明窓を嵌め込み、この透明窓の下方にコンパクトな専用シャーシをネジ止めするだけの構造であるため、多種多様なテーブルに安価に適用することができる。
1,101 天板
2,102 透明窓
3 専用シャーシ
41 液晶パネル(液晶ディスプレ装置)
42 マザーボード
43 ハードディスク(記録媒体)
44a PC用DC電源(電源装置)
44b 液晶用AC‐DCアダプタ
44c PC用AC‐DCアダプタ
5 課金装置
51 コイン投入口
6 接続端子
61 USB端子
62 LAN端子
63 サウンド・ポート
65 電源オン・オフスイッチ
7 排気用ファン
8 吸気用ファン
2,102 透明窓
3 専用シャーシ
41 液晶パネル(液晶ディスプレ装置)
42 マザーボード
43 ハードディスク(記録媒体)
44a PC用DC電源(電源装置)
44b 液晶用AC‐DCアダプタ
44c PC用AC‐DCアダプタ
5 課金装置
51 コイン投入口
6 接続端子
61 USB端子
62 LAN端子
63 サウンド・ポート
65 電源オン・オフスイッチ
7 排気用ファン
8 吸気用ファン
Claims (4)
- 透明窓を有する天板と、この透明窓の下方に設けた専用シャーシとを備え、
上記専用シャーシには、通信ネット専用機器と、コインによる課金装置とが設けてあり、
上記通信ネット専用機器は、上記専用シャーシ内にそれぞれ密閉収納された上記透明窓に対して傾斜して取付けられた液晶ディスプレ装置、マザーボード、記録媒体及び電源装置、並びに外部周辺機器の接続端子を備える
ことを特徴とするコンピュータ組込みテーブル。 - 複数の透明窓を有する天板と、この透明窓の下方にそれぞれ設けた専用シャーシとを備え、
上記専用シャーシには、通信ネット専用機器と、コインによる課金装置とが設けてあり、
上記通信ネット専用機器は、上記専用シャーシ内にそれぞれ密閉収納された上記透明窓に対して傾斜して取付けられた液晶ディスプレ装置、マザーボード、記録媒体および電源装置、並びに外部周辺機器の接続端子を備える
ことを特徴とするコンピュータ組込みテーブル。 - 請求項1または2のいずれかにおいて、上記接続端子には、少なくともUSB端子、LAN端子又はサウンド・ポートのいずれかの1が含まれることを特徴とするコンピュータ組込みテーブル。
- 請求項1〜3のいずれかの1において、上記専用シャーシには、吸気用ファンと排気用ファンとのいずれも備えることを特徴とするコンピュータ組込みテーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003419429A JP2005176989A (ja) | 2003-12-17 | 2003-12-17 | コンピュータ組込みテーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003419429A JP2005176989A (ja) | 2003-12-17 | 2003-12-17 | コンピュータ組込みテーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005176989A true JP2005176989A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34781325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003419429A Pending JP2005176989A (ja) | 2003-12-17 | 2003-12-17 | コンピュータ組込みテーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005176989A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009017928A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Okamura Corp | カウンター装置 |
JP2016085630A (ja) * | 2014-10-27 | 2016-05-19 | 三浦工業株式会社 | 机型電子装置 |
CN107348683A (zh) * | 2017-08-31 | 2017-11-17 | 中山诺顿科研技术服务有限公司 | 一种能放置外置键盘的床上电脑桌 |
JP2018511369A (ja) * | 2015-03-11 | 2018-04-26 | レ マゴ エスエイRe Mago Sa | コンピュータ一体化テーブル |
-
2003
- 2003-12-17 JP JP2003419429A patent/JP2005176989A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009017928A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Okamura Corp | カウンター装置 |
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