JP2005175601A - 画像読取装置、文字読取装置、及び画像及び文字読取制御方法。 - Google Patents

画像読取装置、文字読取装置、及び画像及び文字読取制御方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】小切手の画像データを高解像度で取得するとともに、取得した画像データに含まれる磁気インク文字(MIC)を短時間で認識処理することを可能とする。
【解決手段】小切手70の画像を高解像度で読取る画像取得部11と、読取った高解像度の画像データ中のMICが記録された特定領域の画像データを低い解像度に変換して記憶するデータ処理部12と、MICが記録された低解像度領域の画像データを読出して、文字の認識処理を行なう文字認識処理部14とを設けることにより、画像全体としては高解像度を維持しつつ、MICの認識処理のためのデータ量を大幅に減少させて、上記課題を解決する。
【選択図】図4

Description

本発明は、小切手やIDカード等の表面又は裏面の画像を読取り、さらに取得した画像データの一部領域に存在する文字画像データから、当該文字を読取る画像及び文字読取り装置及び画像及び文字読取り方法に関する。このような処理は、例えば、スキャナで読取った小切手(チェック)やIDカードの画像データに基づいて文字認識を行う光学文字読取り装置(OCR)として、POSターミナルや銀行窓口のテラーターミナル等において行われる。本発明は、特に、全体として高い解像度の画像を維持しつつ、高速な文字読取りを可能にした画像及び文字読取装置及び読取り方法に関するものである。
画像を読取る光学スキャナ装置は、CIS(Contact Image Sensor;コンタクトイメージセンサ)やCCD(電荷結合素子)等の画像読取素子により画像を読取り、電子データからなる画像データを取得する。スキャナの高性能化に伴い、高解像度により高品質の画像データを容易に取得することが可能となっている。
近時、このような画像読取装置が、スーパーマーケットやデパート等の小売店における小切手による精算に利用されている。購入商品の精算時に、精算に使用された小切手の画像を読取り、画像データを金融機関における電子決済処理に用いるという利用の他、トラブルが生じたときのための証拠又は検証作業用データとしてとして小切手の画像データを保管する等に利用される。
また、小切手の精算には、小切手の額面金額を知る必要がある。小切手の金額欄にその額面金額が記入されている他、小切手等の下段に、額面金額その他の重要情報が磁気インク文字(MIC)により印字されている。精算時には、この磁気インク文字を磁気文字読取装置(MICR)により読取り、読取ったデータに基づいて購入商品の精算を行なう。このような磁気インク文字は、精算処理の重要情報であり、正確な読取りが要求される。そのため、磁気インク文字をMICRで読取るとともに、OCR(光学文字読取装置)により、光学的に文字を読取り、磁気読取データと光学読取データを比較検証して、より正確な読取を行なう技術も存在する。(特許文献1参照)。光学読取装置は、画像読取装置により取得した画像データに基いて、文字認識を行なうものである。
スキャナによる画像の読取り精度は向上してきており、それに合わせて顧客の高解像度画像へのニーズも高くなっている。一方、通信技術、圧縮技術及び記憶技術の発展により、これらの顧客の要求を満足させる技術が整ってきている。このような、画像読取装置により、画像を取得するとともに、取得した画像データから文字を読取る装置は、本人確認のためのIDカード、免許証の読取り及び画像記録にも使用されている。
特開2003−6713号公報
しかし、上述のように読取り画像の解像度が高いと、読取った画像データから文字認識を行なうための解析対象となる処理データ量が増大するため、ファームウェアによる文字の認識処理に時間がかかり、精算業務の処理速度が著しく低下してしまう。購入商品の小切手等による精算処理業務においては、小切手の画像を高い解像度で取得することが求められるとともに、顧客の渋滞を防ぐために精算業務を高速処理することの双方が求められている。
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、スキャナ装置等の画像読取装置において、高解像度により画像読取を行なうことにより、全体として画像品質を高いレベルに維持しつつ、高解像度の品質を維持することが不適切な特定領域の画像データの解像度を低いレベルに落した複合的な解像度からなる画像データを取得することができる画像読取装置及び画像読取制御方法をその目的の一つとする。
また本発明は、全体として高解像度の画像データを取得しつつ、取得した画像データの一部として含まれる文字画像データを高速で認識処理することができる文字読取装置及び文字読取制御方法を提供することをその目的の一つとする。
本発明は、画像全体の画像読取りの解像度は高い状態に保ったまま、光学文字読取部分だけの解像度を下げた画像データを生成することにより、上記課題を解決する。
本発明の第1の態様にかかる画像読取装置装置は、画像データを光学的に取得する画像読取装置であって、光学読取り部を備え、被読取媒体から第1の解像度の画像データで取得する画像取得部と、取得した画像データ中の指定された特定領域の画像データを第1の解像度よりも低い第2の解像度に変換して記憶し、残りの領域の画像データを第1の解像度で記憶するデータ処理部とを備えることを特徴とする。これにより、全体として高解像度の画像を維持しつつ、必要に応じて特定領域を低い解像度のデータとした複合的な画像データを取得することが可能となる。
本発明の他の態様にかかる画像読取装置装置は、データ処理部が、特定領域の画像データを、第1の解像度と第2の解像度の比率に応じた面積単位で平均化処理し、平均化処理したドットを総て平均値に置き換えて記憶することにより画像データを第2の解像度に変換する変換処理部を備えることを特徴とする。特定領域の画像データの解像度を落す為に、高解像度下においてはそれぞれ異なる値を持っている各ドットデータを、解像度に応じた面積比で平均化処理して、解像度を落すものである。
本発明の他の態様にかかる画像読取装置装置は、データ処理部が、画像取得部から取得したデータを、特定領域の画像データであるか特定領域以外の画像データであるか判定する領域判定部と、受信した特定領域の画像データを第2の解像度に変換する変換処理部と、画像データを記憶するデータ記憶部とを備え、領域判定部は、受信した画像データが特定領域の画像データのときには該画像データを変換処理部に出力し、特定領域以外の画像データのときには、データ記憶部に書き込み、変換処理部は、受信した画像データを第2の解像度に変換したデータをデータ記憶部に書き込むことを特徴とする。特定領域以外は第1の解像度で記憶し、特定領域のみを第2の解像度で記憶するようにして、一つの画像の画像データを異なる解像度データとして生成するものである。
本発明の他の態様にかかる画像読取装置装置は、画像取得部が、被読取媒体を1ドットライン単位で読取る光学読取部を備え、データ処理部が、少なくとも1ドットライン中の特定領域の画像データを記憶するバッファを備え、バッファに記憶した特定領域の画像データと、その後に読み出した特定領域の画像データとに基づいて第2の解像度に変換するための平均化処理を行なうことを特徴とする。ライン毎に画像データを取得する場合には、縦方向の平均化処理が困難であるため、少なくとも特定領域の画像データ(一部平均化処理したデータでもよい。)をバッファに1次記憶するものである。
本発明の他の態様にかかる画像読取装置装置は、第2の解像度が、150dpiから300dpiの範囲内であることを特徴とする。磁気インク文字は、種類が限定されているので、解像度が低くてもパターン認識が可能である。
本発明にかかる第1の態様にかかる文字読取装置は、上記態様のいずれか一つの画像読取装置と、データ記憶部から、特定領域の画像データを読出して、文字の読取処理を行なう文字認識処理部とを備えることを特徴とする。特定領域の画像データは低い解像度により記憶されているので、読取解析のデータが少なく、処理の高速化が可能である。
本発明にかかる他の態様にかかる文字読取装置は、文字認識処理部が、データ記憶部から、平均化処理した単位毎に1個のドットデータのみを読出し、文字認識処理を行なうことを特徴とする。
本発明の第1の実施態様にかかる画像読取制御方法は、(a)被読取媒体から第1の解像度の画像データで取得する工程と、(b)取得した画像データ中の指定された特定領域の画像データを第1の解像度よりも低い第2の解像度に変換して記憶し、残りの領域の画像データを第1の解像度で記憶する工程とを備えることを特徴とする。
本発明の他の実施態様にかかる画像読取制御方法は、工程(b)が、特定領域の画像データを第1の解像度と第2の解像度の比率に応じた面積単位で平均化処理し、平均化処理したドットを総て平均値に置き換えて記憶することにより画像データを第2の解像度に変換する変換処理工程を備えることを特徴とする。
本発明の他の実施態様にかかる画像読取制御方法は、工程(b)が、(b-1)工程(a)で取得したデータが特定領域の画像データであるか特定領域以外の画像データであるかを判定する工程と、(b-2)特定領域の画像データを第2の解像度の画像データに変換する工程と、(b-3)特定領域以外の画像データを第1の解像度の画像データとして記憶し、特定領域の画像データを工程(b-2)で変換された第2の解像度により記憶する工程とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の態様にかかる文字読取制御方法は、上述のいずれかの態様に記載の画像読取制御方法に加え、(c)工程(b)により記憶した画像データから第2の解像度の画像データを読出して、文字の読取処理を行なう文字認識処理工程を備えることを特徴とする。
本発明の他の態様にかかる文字読取制御方法は、工程(c)が、平均化処理した単位毎に1個のドットデータのみを読出し、文字認識処理を行なうことを特徴とする。
本発明の他の態様は、上記画像読取制御方法又は文字読取制御方法のいずれかに記載の各工程をコンピュータに実行させるプログラムである。コンピュータは、CPU、論理回路、メモリ、及び各種制御プログラム等から成り、本プログラムを読み込むことにより、上記属性データ送信方法の各工程を実行する。
以上説明したように本発明によると、高解像度で取得した画像データの文字読取部分のみの解像度を低くすることにより、画像全体の品質は維持しつつ画像の一部を構成する文字の認識処理を高速に行なうことが可能となった。これにより、本発明の一実施態様によると、文字の認識に必要なデータ量を、1/2〜1/4程度に減少させ文字認識処理を高速化することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明を適用可能な複合精算処理装置の一例を示す斜視図である。この複合処理装置50は、レシート印刷機能、磁気インク文字読取機能、画像取得機能、光学文字読取機能を備え、スーパーマーケット等においてPOSシステムに接続されて使用される。具体的には、レシート及びスリップ(伝票)への印刷、小切手への表書及び裏書印字、小切手の画像読取り、小切手の磁気インク文字の磁気読取り、磁気インク文字の光学読取等の処理が可能である。この他に、IDカード処理機能(磁気記録読取機能、光学文字読取機能及び画像取得機能等)を備えた複合処理機とすることも可能である。図中、51は、フロントカバーであり、52は小切手及びスリップ(以下「小切手等」と称する)を挿入する挿入口である。53は小切手及び伝票等の排出口であり、54はレシート排出口である。また、55は小切手等を搬送する搬送路である。
図2に小切手の表側の面を模式化して示す。実際の小切手には、これら以外に模様等のより高度なデザインが施されているが、図2では本発明に関連する部分のみを示している。最下段に、磁気インク文字(MIC)が印刷されたMIC印刷欄71が設けられている。72は小切手の受取人及び支払い金額等の表書き印字を行なう欄を示している。精算時に顧客の指示に従い印字される。左上に破線で示す部分73は、裏面に印刷される裏書印字を示している。
図3は、図1に示す複合処理装置の搬送路55に配置される各部の概略を示す断面図である。搬送路55には、挿入口52の方から順に、サイズ検知センサ56、MICRヘッド57、表書印刷ヘッド58、裏書印刷ヘッド59、画像読取ヘッド(光学読取部)21が配置されている。60は、画像読取ヘッド21に小切手70を押圧し回転する押圧ローラである。ヘッド挿入口52から挿入された小切手70は、搬送路55内に設けられたMICRヘッド56及び印刷ヘッド57、58の前を通過した後、CIS等の画像読取ヘッド21の前を通過する。それぞれのヘッドを通過する際に、磁気読取、表該及び裏書印字、及び光学読取等の処理が順次行なわれる。これらの配置は、各処理をどのような順に処理することが好ましいかの観点及び効率的な配置構造(空間利用)の観点から確定される.MICRで磁気文字を先に読取り、印刷を行なった後に画像を取得するのが一般的な処理手順であるため、通常図3の順に配置されるが、処理に要する時間及び処理の順番等を考慮して、その配置を変更することは自由である。小切手の位置は、搬送路55の各部に設けられた位置検知センサ(図示せず)により検知され、それぞれの読取動作及び印字動作との同期を取っている。
複合処理装置50の挿入口52から挿入された小切手70は、搬送ローラ(図示せず)によって搬送路55中を搬送される。小切手70は、まず、サイズ検知センサ56により、小切手の幅及び長さが読取られる。小切手70の幅及び長さを検知することにより、小切手の種類が判別可能となる。小切手の種類がわかると、MIC印刷欄71の位置を特定することが可能となる。次に、MICRヘッド57により磁気文字が読取られ、印刷ヘッド58、59により小切手への表書及び裏書印字が行われる。最後に、画像読取ヘッド21により、小切手70の画像が第1の解像度で読取られる。読取られた画像は、全体としては第1の解像度で記憶されるが、所定の特定領域のみが第1の解像度よりも低い第2の解像度に変換されて記憶される。第2の解像度で記憶された特定領域は、光学文字認識部により文字の読取り処理が行われる。例えば磁気インク文字領域を特定領域として指定することにより、光学文字認識部により読取った文字と、MICRにより読取った文字とを比較検証することにより、小切手の磁気インク文字を高い精度で誤りなく読取ることが可能となる。
複合処理装置50は、この他にもレシートの印刷及び発行、ジャーナル及びスリップ(伝票)への印字等も行なうことができる。しかし、各種印刷部、磁気読取り部は、本発明とは直接関連しない。本発明は、複合処理装置50の機能のうち、画像読取りヘッド21による画像の読取り及び文字認識に関するものであるので、画像及び文字読取り部(装置)以外の部分については本明細書ではこれ以上の説明をしない。
(画像及び文字読取り装置)
図4に本発明の一実施形態にかかる画像及び文字読取装置10の機能ブロック図を示す。画像及び文字読取装置10は、画像取得部11と、データ処理部12と、これらを制御する画像読取制御部13と、文字認識処理部14と、入出力インタフェース15と、サイズ検知センサ56及び各種位置検知センサを含む各種センサ16とを備えている。画像取得部11は、接触型イメージセンサ(CIS)等からなる画像読取ヘッド21及びタイミング制御部22を備え、図示しない発光部からの反射光に基づいて、読取対象物の画像を光学的に読取り、電子データからなる画像データを生成する。タイミング制御部22は、読取クロック等を発生して、読取動作の同期を制御する。取得した画像データは、データ処理部12に出力される。
データ処理部12は、領域設定部23と、変換処理部24と、データ記憶部25とを備えている。領域設定部23には、光学読取対象となる特定領域が設定される。領域設定部23は、小切手のサイズにより特定される小切手毎にMIC印刷欄71の位置を記憶しているテーブル(図示せず)を備えている。サイズ検知センサ56から取得した小切手70のサイズ情報は、画像読取制御部13を介して領域設定部23に出力される。領域設定部23は、取得した小切手70のサイズ情報に基づいて、処理対象となる小切手70のMIC印刷欄71の位置を特定領域として設定する。領域設定部23の特定領域を、ディップスイッチ等の外部からの入力データに基づいて設定することができるように構成することも可能である。
変換処理部24は、特定領域以外の部分は、読取った第1の解像度の画像データをそのままデータ記憶部25に記憶し、領域設定部23により設定されている特定領域については、第1の解像より低い第2の解像度に変換してデータ記憶部25に記憶する。従って、一つの画像データ中に、第1の解像度の部分と第2の解像度の部分が混在することになる。総ての画像データの読取りが終了し、小切手70の画像データの全体がデータ記憶部25に記憶されると、文字認識処理部14により文字の読取り(認識処理)が行われる。文字認識処理部14は、領域設定部23から特定領域情報を取得し、記憶された画像データ中の特定領域部分のみについて、文字認識処理部14により文字の読取り(認識処理)を行なう。
取得した画像データ及び認識した文字情報は、入出力インタフェース15を介して出力可能である。画像読取制御部13は、各種センサ16の出力に基づいて、画像取得部11の読取処理、データ処理部12の変換処理を制御する。
(光学文字読取り処理)
光学文字読取り(文字認識処理)について説明する。光学文字の読取りは、領域設定された特定領域についてのみ行われる。文字認識処理は、特定領域の画像データを各ドット(ビット)毎に解析し、所定の文字パターンに合致するかどうかを比較する。これは、画像の解像度が高い場合には多くのビット(ドット)処理を必要とし、膨大なデータ処理が行われることを意味する。
従って、画像の解像度を下げると、ビット処理量が大幅に減少し、その分文字認識速度は向上する。例えば、最近の画像読取装置は、通常600dpi(1インチ当りのドット数)程度の解像度を備えている。これをそのまま文字認識処理データとして使用すると、処理に多くの時間を必要とし、小売現場での精算処理を遅延させてしまう。600dpiのデータを300dpiに変換すると、縦x横の解像度がそれぞれ半分になるので、全体では1/4のドット(ビット)量となる。従って、文字の解析に必要なビット処理量も1/4となり、処理速度が4倍に向上する。この程度のデータ量であれば、文字読取り処理に要する解析時間は、精算処理上はあまり大きな影響を与えない。解像度が1/3の位置になると、全体のドット量は1/9となり、認識処理速度は約9倍となり、さらに高速処理が可能となる。
一方、磁気インク文字は文字の種類が限定されているので、これらの文字解析パターンは比較的単純である。従って、150dpi程度の解像度があれば、磁気インク文字の読取りが可能である。上述の通り、600dpiの画像を300dpiまで解像度を落すと、600dpiに比べて4倍の処理速度となり、文字認識処理に必要な時間が精算処理に与える影響は少ない。特に、読取り精度及び文字読取り処理速度の観点からは、特定領域の解像度を200dpi程度にすることが、好ましい。尚、画像データからMICR文字その他の文字を認識する処理技術は、従来の技術を使用可能である。従って、文字読取りについてはこれ以上説明しない。
(解像度の変換処理)
次に、特定領域における画像データの解像度の変換処理について説明する。画像取得部11は、例えば600dpi等の第1の解像度(高い解像度)により画像データを取得する。画像取得部11により取得した高解像度の画像データは、変換処理部24により特定領域についてのみ、より低い第2の解像度に変換される。
図5に、本発明の一実施形態にかかる変換処理部24の機能ブロック図を示す。変換処理部24は、領域判定部31、解像度変換部32及び記憶制御部33とを備えている。領域判定部31は、画像取得部11から高解像度(第1の解像度)の画像データを受信する。画像取得部11から送信されるデータは、CISからのラインドットデータをシリアルに1ドットずつ受信する構成であっても、パラレルに一括受信する構成であってもよい。
一方、領域判定部31は、画像データを取得する前に、領域設定部23から特定領域を指定する領域情報を取得している。領域判定部31は、この領域情報に従って、受信したデータが特定領域のデータか否かを判断する。領域判定部は、受信データが特定領域のデータでない場合には、受信データを第1の解像度のまま記憶制御部33に出力する。記憶制御部33は、受信した第1の解像度データをデータ記憶部25に書き込む。
受信データが特定領域の画像データである場合には、領域判定部31は、受信した画像データを解像度変換部32に出力する。解像度変換部32は、高い解像度の第1の解像度からなる画像データを予め定められた所定の低い第2の解像度(例えば300dpi)に変換し、変換したデータを記憶制御部33に出力する。記憶制御部33は、解像動変換部32により変換した第2の解像度の画像データをデータ記憶部25に書き込む。
従って、データ記憶部25に記憶される画像データは、特定領域以外の部分は第1の解像度(600dpi)であり、特定領域部分は第2の解像度(300dpi)となる。すなわち、小切手等の画像は、高解像度の画像として記憶されるが、特定領域のみが低解像度の画像として記憶されることになり、全体として鮮明な画像を提供しつつ、特定部分のみが低い解像度の画像となる。しかし、磁気インク文字部分は解像度が低くとも視覚による読取りが十分可能であり、画像データの品質上は問題とならない。
尚、解像度変換部32により変換する第2の解像度(低い解像度)は、予め解像度変換部32内に設定しておくことも、外部から第2の解像度を変更するように構成することも可能である。図5では、領域設定部23の設定データに基づいて第2の解像度を取得する構成(破線の矢印)を例示している。領域設定部23に設定する解像度は、入出力インタフェース15を介して変更可能である(図4)。また、ディップスイッチその他の入力部を設けて(図示せず)、変更するように構成することも可能である。さらに、ディップスイッチ等により、解像度変換部32に直接第2の解像度を設定するように構成することも可能である。
(解像度変換の具体例)
図6に、解像度変換の前後における画像データの実施例を示す。図6(a)は、画像取得部11により600dpiの解像度により取得した画像イメージであり、図6(b)は、特定領域(OCR領域として示す)を第2の解像度(300dpi)により変換した状態を示す図である。図6(c)は、文字認識処理部14から見た場合の、画像データのイメージを模式的に示す図である。
元画像は、600dpiのドットマトリクスデータとして示される。この段階で各ドットは複数の濃度を持っている。図6中の右上がりの斜線及びクロス斜線は濃度の差を表しており、クロス斜線で表された部分の方が右上がり斜線で表された部分より、濃度が濃い状態を示している。図6(a)では、説明を簡明にするために3段階の濃度で示しているが、各ドットを例えば256段階の濃度で表すことも可能である。画像取得部11により取得されたデータは、変換処理部24により図6(b)のように、特定領域(OCR領域)のみが300dpiに変換される.この変換処理は、縦2ドットx横2ドットのマトリクスからなる4ドットを、順次とりだして平均化処理することにより行われる。すなわち、2x2のドットマトリクスからなる4ビットの値の平均を算出し、そのマトリクスの全ドット(4ビット)をその平均値に変換する。このような2x2のドットマトリクスの平均化処理が、特定領域の全域に亘り実行される。
文字認識処理部14は、特定領域(OCR領域)の画像データのみを読み出す。文字認識処理部14は画像データの読出しにあたり、平均化処理した2x2の4ビットからなるドットマトリクスデータの一つのみを画像データとして読み出す。従って、変換処理された図6(b)に示す画像データは、文字認識処理部14からみて、図6(c)に示すように、実質的に300dpiの画像データと同視でき、解析処理データ量を1/4に減少させることが可能となる。
(文字認識処理手順)
本発明の一実施形態にかかる文字認識処理手順を、図7を用いて説明する。小切手の磁気インク文字の画像イメージが第1の解像度(高解像度)で1ラインずつ取得される(S101)、取得された1ラインの画像イメージは、特定領域のみを第2の解像度に変換して記憶される(S102)。次に総ての画像データの取得が終了したか否かが確認され(S103)、終了していなければ(S103;No)次の画像イメージが取得されて、同様の処理が繰り返される(S101〜S103)。総ての画像データの取得が完了すると
(S103;Yes)、前述したように、特定領域のみを2x2マトリクス毎に読み出して、文字認識処理を実行し(S104)、処理を終了する。
図8に、本発明の一実施形態にかかるデータ記憶/変換処理の処理手順を示す。データ処理部は、ラインドットデータを取得すると(S201)、取得したラインドットデータの各ドットが、特定領域であるかどうかを確認する(S202)。特定領域でない場合には(S202;No)、受信したデータをそのまま(第1の解像度のまま)データ記憶部に書き込む(S204)。特定領域のデータの場合は(S202;Yes)、第2の解像度への変換を行い(S203)、変換したデータをデータ記憶部に書き込む。
尚、上述のようには画像取得部から1ラインずつ画像データを取得する場合においては、1ラインのデータのみを取得した時点では、次のラインのドット値が不明であるので、2X2のドットマトリクスデータの平均値を算出することができない。このような場合には、先に受信した1ラインの画像データをバッファに記憶しておき、次のラインを受信したときに、記憶した特定領域のデータを読出して受信した特定領域のデータとの平均値を算出するように構成することにより平均化処理が可能である。この場合、平均値を算出した時点で当該特定領域のデータをデータ記憶部に書き込むようにすることが望ましい。
また、1ライン中の特定領域のみを記憶するようにすると、必要なバッファの容量を小さくすることが可能となる。変換する第2の解像度をさらに下げる場合には、例えば、解像度を1/nにする場合には、n−1個のライン又は特定領域を記憶可能なバッファを設けることが望ましい。もっとも、解像度をさらに下げる場合であっても、累積平均値を順次記憶しておき、新しいデータ値を受信する度に累積平均値を逆算して次の累積平均値を算出するよう構成することにより、バッファを増やすことなく平均値を算出することも可能である。
このような平均化処理は、平均化速度を向上する観点からは、ASIC等によりハードウェア的に処理することが望ましいが、ファームウェアによる平均化処理も可能である。
本発明を適用可能な複合精算処理装置の一例を示す斜視図である。 小切手の表側の面を模式化して示す平面図である。 図1に示す複合処理装置の搬送路に配置される各部の概略を示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかる画像及び文字読取装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる変換処理部の機能ブロック図である。 解像度変換の前後における画像データの実施例を示す。 本発明の一実施形態にかかる文字認識処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかるデータ記憶/変換処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像及び文字読取装置 11 画像取得部
12 データ処理部 13 画像読取制御部
14 文字認識処理部 15 入出力インタフェース
16 各種センサ 21 画像読取ヘッド(光学読取部)
22 タイミング制御部 23 領域設定部
24 変換処理部 25 データ記憶部
31 領域判定部 32 解像度変換部
33 記憶制御部 50 複合処理装置
51 フロントカバー 52 挿入口
53 小切手排出口 54 レシート排出口
55 搬送路 56 サイズ検知センサ
57 MICRヘッド 58 表書印刷ヘッド
59 裏書印刷ヘッド 60 押圧ローラ
70 小切手 71 MIC印刷欄
72 表書印字 73 裏書印字

Claims (15)

  1. 画像データを光学的に取得する画像読取装置であって、
    光学読取り部を備え、被読取媒体から第1の解像度の画像データで取得する画像取得部と、
    前記取得した画像データ中の指定された特定領域の画像データを前記第1の解像度よりも低い第2の解像度に変換して記憶し、残りの領域の画像データを前記第1の解像度で記憶するデータ処理部と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置
  2. 前記データ処理部は、前記特定領域の画像データを、前記第1の解像度と前記第2の解像度の比率に応じた面積単位で平均化処理し、平均化処理したドットを総て平均値に置き換えて記憶することにより画像データを第2の解像度に変換する変換処理部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記データ処理部は、前記画像取得部から取得したデータが、前記特定領域の画像データであるか特定領域以外の画像データであるかを判定する領域判定部と、受信した特定領域の画像データを第2の解像度に変換する変換処理部と、画像データを記憶するデータ記憶部とを備え、前記領域判定部は、受信した前記画像データが前記特定領域の画像データのときには該画像データを前記変換処理部に出力し、前記特定領域以外の画像データのときには、前記データ記憶部に書き込み、前記変換処理部は、受信した画像データを前記第2の解像度に変換したデータを前記データ記憶部に書き込むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記画像取得部は、被読取媒体を1ドットライン単位で読取る前記光学読取部を備え、
    前記データ処理部は、少なくとも1ドットライン中の前記特定領域の画像データを記憶するバッファを備え、前記バッファに記憶した特定領域の画像データと、その後に読み出した特定領域の画像データとに基づいて前記第2の解像度に変換するための平均化処理を行なうことを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の画像読取装置。
  5. 前記第2の解像度は、150dpiから300dpiの範囲内であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記光学読取部は、接触型イメージセンサ(CIS)からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の画像読取装置と、前記データ記憶部から、前記特定領域の画像データを読出して、文字の読取処理を行なう文字認識処理部とを備えることを特徴とする文字読取装置。
  8. 前記文字認識処理部は、前記データ記憶部から、前記平均化処理した単位毎に1個のドットデータのみを読出し、文字認識処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の文字読取装置。
  9. (a) 被読取媒体から第1の解像度の画像データで取得する工程と、
    (b) 前記取得した画像データ中の指定された特定領域の画像データを前記第1の解像度よりも低い第2の解像度に変換して記憶し、残りの領域の画像データを前記第1の解像度で記憶する工程と、
    を備えることを特徴とする画像読取制御方法。
  10. 前記工程(b)は、前記特定領域の画像データを前記第1の解像度と前記第2の解像度の比率に応じた面積単位で平均化処理し、平均化処理したドットを総て平均値に置き換えて記憶することにより画像データを第2の解像度に変換する変換処理工程を備えることを特徴とする請求項9に記載の画像読取制御方法。
  11. 前記工程(b)は、
    (b-1) 前記 工程(a)で取得したデータが、前記特定領域の画像データであるか特定領域以外の画像データであるかを判定する工程と、
    (b-2) 前記特定領域の画像データを前記第2の解像度の画像データに変換する工程と、
    (b-3) 前記特定領域以外の画像データを前記第1の解像度の画像データとして記憶し、前記特定領域の画像データを前記工程(b-2)で変換された第2の解像度により記憶する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項9または10に記載の画像読取制御方法。
  12. 前記工程(b)の第2の解像度は、150dpiから300dpiの範囲内であることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の画像読取制御方法。
  13. 請求項9から12のいずれか1項に記載の画像読取制御方法に加え、
    (c) 前記工程(b)により記憶した画像データから前記第2の解像度の画像データを読出して、文字の読取処理を行なう文字認識処理工程を備えることを特徴とする文字読取制御方法。
  14. 前記工程(c)は、前記平均化処理した単位毎に1個のドットデータのみを読出し、文字認識処理を行なうことを特徴とする請求項13に記載の文字読取制御方法。
  15. 請求項9から14のいずれか1項に記載の画像及び文字読取制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009163398A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Toshiba Corp 帳票読取装置、帳票読取システムおよびプログラム
CN102592372A (zh) * 2011-12-28 2012-07-18 福建联迪商用设备有限公司 一种pos机
KR101275645B1 (ko) * 2011-07-07 2013-06-17 노틸러스효성 주식회사 자기잉크문자 영역의 영상 데이터를 이용한 수표 인식 방법

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