JP2005174079A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ・矩形領域指定においては、対象となる領域の複雑性に対処不可能である。
・非矩形領域指定においては、指定処理あるいは装置に対する負荷が大きい。
・閉領域指定においては、原稿によってマーカー色に制限が生じ、誤差を無くすための調整が容易でない。
という旨の課題である。
【解決手段】編集の対象となる領域の選択が、原稿上で異なる特徴を持った領域を単位として指定されるであろうことを想定し、簡便にして必要十分な複雑性に対応する領域指定方法を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機などの画像処理装置で読み取った画像データに対する編集処理において、編集の対象となる領域を特定可能な画像処理装置に関する。
従来、原稿中の領域を特定して編集作業を行う場合、廉価なシステムにおいては2点指定による矩形領域指定、高価なシステムにおいては連続点指定による非矩形領域指定、カラフルでない原稿に対してはマーカー指定による閉領域指定等の手段があった。(例えば、特許文献1参照)
特開昭63-285685号公報
しかしながら上記列挙した手段においては、以下のような課題があった。
すなわち、
・矩形領域指定においては、対象となる領域の複雑性に対処不可能である。
・非矩形領域指定においては、指定処理あるいは装置に対する負荷が大きい。
・閉領域指定においては、原稿によってマーカー色に制限が生じ、誤差を無くすための調整が容易でない。
という旨の課題である。
上記課題を解決するため、本発明においては、編集の対象となる領域の選択が、原稿上で異なる特徴を持った領域を単位として指定されるであろうことを想定し、簡便にして必要十分な複雑性に対応する領域指定方法を提供する。
請求項1記載の発明は、原稿を読み取る読み取り手段で得られた画像情報をオブジェクト毎に分割する手段を有し、このオブジェクトを指定することでオブジェクトの占める領域を編集対象領域とする第二の指定手段を持つ。これにより、1点の指定でオブジェクトを指定することで、領域の形状の複雑性によらず、領域指定が可能となる。
請求項2記載の発明は、1点の座標指定によって分割されたオブジェクトの一つを特定することで領域指定を可能とする。
請求項3記載の発明は、分割の元となる属性等の指定によってオブジェクトを指定することで領域指定を可能とする。
請求項4記載の発明は、請求項2の記載で複数の点の座標を指定した場合、あるいは請求項3の記載で指定された属性のオブジェクトが複数存在する場合、複数のオブジェクトの指定を有効とし、複数領域の指定を可能とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明と対照で、複数のオブジェクトの中から少なくとも一つのオブジェクトを再選択することを可能とする。
請求項6記載の発明は、オブジェクト分割手段において、請求項3記載の発明で私用するようなオブジェクト毎の属性を決定することを可能とする。
請求項7記載の発明は、領域に対する編集処理を実行する際に、元の原稿の画像情報ではなく、ベクトル化された画像情報に対して編集処理を実行することで、編集処理の効果や精度を高くすることを可能とする。
請求項8記載の発明は、原稿の画像情報をベクトル化したデータを電子ファイルに求める際に、原稿に付加された格納場所を認識することで電子ファイルを容易に検索することを可能とする。
請求項9記載の発明は、電子ファイル特定手段が原稿中に記載された特定の情報を記憶手段で格納されたファイルの中から検索する手段を有し、検索の結果、特定情報の一致によって電子ファイルを特定する事で、付加情報が記録されていない文書に対しても容易にオリジナルの電子ファイルを特定出来る。
請求項10記載の発明は、ベクトル化手段は原稿中の文字領域を光学的文字認識するOCR手段によって文字部分を文字フォントデータにベクトル化することで、文字部を高品位に保つことを可能とする。
請求項11記載の発明は、ベクトル化されたオブジェクトを独立に扱う事により、編集の効率を高くすることを可能とする。
請求項12記載の発明は、ベクトル化手段はベクトル化されたオブジェクトを既存の文書作成ソフトで扱える例えばリッチ・テキスト・フォーマットに変換するので、ベクトル化したオブジェクトを既存の文書作成アプリソフト上で再利用することを可能とする。
請求項13記載の発明は、該文書を再度原稿として画像読み取り手段で読み取った際には、この付加情報から電子ファイルを特定する事を可能とする。
請求項14記載の発明は、元の電子ファイルの特定にあたって、単にポインター情報から特定する場合に対してより確度の高い特定を可能とする。
請求項15記載の発明は、前記特定手段で得られた該原稿の電子ファイルがイメージファイルやPDFの様にオブジェクト単位で既存の文書作成ソフトウエアーで扱えない場合にも、前記画像読み取り走査手段で得られるイメージ情報をベクトル化手段でベクトルデータに変換する事を特徴とする為イメージファイルに対しても再利用可能なベクトルデータに変換することを可能とする。
請求項16記載の発明は、全てのオブジェクトに対するベクトル化を不要とすることで、処理の高速化および高画質化を可能とする。
請求項1記載の発明は、原稿を読み取る読み取り手段で得られた画像情報をオブジェクト毎に分割する手段を有し、このオブジェクトを指定することでオブジェクトの占める領域を編集対象領域とする第二の指定手段を持つ。これにより、1点の指定でオブジェクトを指定することで、領域の形状の複雑性によらず、領域指定が可能となる。
請求項2記載の発明は、1点の座標指定によって分割されたオブジェクトの一つを特定することで領域指定を可能とする。
請求項3記載の発明は、分割の元となる属性等の指定によってオブジェクトを指定することで領域指定を可能とする。
請求項4記載の発明は、請求項2の記載で複数の点の座標を指定した場合、あるいは請求項3の記載で指定された属性のオブジェクトが複数存在する場合、複数のオブジェクトの指定を有効とし、複数領域の指定を可能とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明と対照で、複数のオブジェクトの中から少なくとも一つのオブジェクトを再選択することを可能とする。
請求項6記載の発明は、オブジェクト分割手段において、請求項3記載の発明で私用するようなオブジェクト毎の属性を決定することを可能とする。
請求項7記載の発明は、領域に対する編集処理を実行する際に、元の原稿の画像情報ではなく、ベクトル化された画像情報に対して編集処理を実行することで、編集処理の効果や精度を高くすることを可能とする。
請求項8記載の発明は、原稿の画像情報をベクトル化したデータを電子ファイルに求める際に、原稿に付加された格納場所を認識することで電子ファイルを容易に検索することを可能とする。
請求項9記載の発明は、電子ファイル特定手段が原稿中に記載された特定の情報を記憶手段で格納されたファイルの中から検索する手段を有し、検索の結果、特定情報の一致によって電子ファイルを特定する事で、付加情報が記録されていない文書に対しても容易にオリジナルの電子ファイルを特定出来る。
請求項10記載の発明は、ベクトル化手段は原稿中の文字領域を光学的文字認識するOCR手段によって文字部分を文字フォントデータにベクトル化することで、文字部を高品位に保つことを可能とする。
請求項11記載の発明は、ベクトル化されたオブジェクトを独立に扱う事により、編集の効率を高くすることを可能とする。
請求項12記載の発明は、ベクトル化手段はベクトル化されたオブジェクトを既存の文書作成ソフトで扱える例えばリッチ・テキスト・フォーマットに変換するので、ベクトル化したオブジェクトを既存の文書作成アプリソフト上で再利用することを可能とする。
請求項13記載の発明は、該文書を再度原稿として画像読み取り手段で読み取った際には、この付加情報から電子ファイルを特定する事を可能とする。
請求項14記載の発明は、元の電子ファイルの特定にあたって、単にポインター情報から特定する場合に対してより確度の高い特定を可能とする。
請求項15記載の発明は、前記特定手段で得られた該原稿の電子ファイルがイメージファイルやPDFの様にオブジェクト単位で既存の文書作成ソフトウエアーで扱えない場合にも、前記画像読み取り走査手段で得られるイメージ情報をベクトル化手段でベクトルデータに変換する事を特徴とする為 イメージファイルに対しても再利用可能なベクトルデータに変換することを可能とする。
請求項16記載の発明は、全てのオブジェクトに対するベクトル化を不要とすることで、処理の高速化および高画質化を可能とする。
本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明にかかる画像処理装置構成例を示すブロック図である。
この画像処理装置は、オフィス10とオフィス20がインターネット104で接続された環境で実現する。
オフィス10内に構築されたLAN107には、MFP100、MFP100を制御する管理PC101、クライアントPC(外部記憶手段)102、文書管理サーバ106、そのデータベース105、およびプロキシサーバ103が接続されている。
LAN107およびオフィス20内のLAN108はプロキシサーバ103を介してインターネット104に接続される。
MFP100は本発明において紙文書の画像読み取り部と読み取った画像信号に対する画像処理の一部を担当し、画像信号はLAN109を用いて管理PC101に入力する。
管理PCは通常のPCであり、内部に画像記憶手段、画像処理手段、表示手段、入力手段を有するが、その一部をMFP100に一体化して構成されている。
図2はMFP100の構成図である。
図2においてオートドキュメントフィーダ(以降ADFと記す)を含む画像読み取り部110は束状のあるいは1枚の原稿画像を図示しない光源で照射し、原稿反射像をレンズで固体撮像素子上に結像し、固体撮像素子からラスター状の画像読み取り信号を600DPIの密度のイメージ情報として得る。
通常の複写機能はこの画像信号をデータ処理部115で記録信号へ画像処理し、複数毎複写の場合は記録装置111に一旦1ページ分の記録データを記憶保持した後、記録装置112に順次出力して紙上に画像を形成する。
一方クライアントPC102から出力されるプリントデータはLAN107からネットワークIF114を経てデータ処理装置115で記録可能なラスターデータに変換した後、前記記録装置で紙上に記録画像として形成される。
MFP100への操作者の指示はMFPに装備されたキー操作部と管理PCに入力されるキーボードおよびマウスからなる入力装置113から行われ、これら一連の動作はデータ処理装置115内の図示しない制御部で制御される。
一方、操作入力の状態表示および処理中の画像データの表示は表示装置116で行われる。
尚、記録装置111は管理PCからも制御され、これらMFPと管理PCとのデータの授受および制御はネットワークIF117および直結したLAN109を用いて行われる。
次に本発明による画像処理全体の概要を図3を用いて説明する。
図3においてまず、MFP100の画像読み取り部110を動作させ1枚の原稿をラスター状に走査し、イメージ情報入力処理120で600DPI−8ビットの画像信号を得る。
該画像信号をデータ処理部115で前処理を施し記録装置111に1ページ分の画像データとして保存する。
管理PC101のCPUは該格納された画像信号から、まず文字/線画部分とハーフトーンの画像部分とに領域を分離し、文字部はさらに段落で塊として纏まっているブロック毎に、あるいは、線で構成された表、図形に分離し各々セグメント化する。
一方ハーフトーンで表現される画像部分は、矩形に分離されたブロックの画像部分、背景部等、いわゆるブロック毎に独立したオブジェクトに分割する(ステップ121)。
このとき原稿画像中に付加情報として記録された2次元バーコード、あるいはURLに該当するオブジェクトを検出し、URLはOCRで文字認識し、あるいは2次元バーコードなら該マークを解読して(ステップ122)該原稿のオリジナル電子ファイルが格納されている記録装置内のポインター情報を検出する(ステップ123)。
尚、ポインター情報を付加する手段は他に文字と文字の間隔に情報を埋め込む方法、ハーフトーンの画像に埋め込む方法等直接可視化されないいわゆる電子透かしによる方法もある。
ポインター情報が検出された場合、ステップ125に分岐し、ポインターで示されたアドレスから元の電子ファイルを検索する。
電子ファイルは図1においてクライアントPC内のハードディスク内、あるいはオフィス10あるいは20のLANに接続された文書管理サーバ105内のデータベース105内、あるいはMFP100自体が有する記憶装置111のいずれかに格納されており、ステップ123で得られたアドレス情報に従ってこれらの記憶装置内を検索する。
ステップ125で電子ファイルが見つからなかった場合、あるいはポインター情報自体が存在しなかった場合はステップ126に分岐する。
ステップ126はいわゆる文書検索処理ルーチンである。
まずステップ122で各文字ブロックに対して行ったOCRの結果から単語を抽出して全文検索、あるいは各オブジェクトの配列と各オブジェクトの属性からいわゆるレイアウト検索を行う。
検索の結果、類似度の高い電子ファイルが見つかった場合、サムネイル等を表示(ステップ127)し、複数の中から操作者の選択が必要なら走者者の入力操作によってファイルの特定を行う。
尚、候補が1ファイルの場合、自動的にステップ128からステップ134に分岐し、格納アドレスを通知する。
ステップ126の検索処理で電子ファイルが見つからなかった場合、あるいは見つかったがPDFあるいはTIFFに代表されるいわゆるイメージファイルであった場合、ステップ129に分岐する。
ステップ129はイメージデータからベクトルデータへの変換処理部であり、オリジナル電子ファイルに近い電子ファイルに変換する。
まずステップ122でOCRされた文字ブロックに対しては、さらに文字のサイズ、スタイル、字体を認識し、原稿を走査して得られた文字に可視的に忠実なフォントデータに変換する。
一方、線で構成される表、図形ブロックに対してはアウトライン化する。
画像ブロックに対してはイメージデータとして個別のJPEGファイルとして処理する。
これらのベクトル化処理は各オブジェクト毎に行い、さらに各オブジェクトのレイアウト情報を保存して例えばRTFに変換(ステップ130)して電子ファイルとして記憶装置111に格納(ステップ131)する。
今ベクトル化した原稿画像は以降同様の処理を行う際に直接電子ファイルとして検索できるように、まずステップ132において検索のためのインデックス情報を生成して検索用インデックスファイルに追加する。
さらに、ステップ134で今操作者が行いたい処理が記録であると判断されれば、ステップ135に分岐し、ポインター情報をイメージデータとしてファイルに付加する。
検索処理で電子ファイルが特定できた場合も同様に以降からは直接電子ファイルを特定するためにステップ128からステップ133に分岐し、格納アドレスを操作者に通知すると共に、今紙に記録する場合は、同様にポインター情報を電子ファイルに付加する。
尚ステップ125でポインター情報から電子ファイルが特定できた場合、検索処理で電子ファイルが特定できた場合、ベクトル化により電子ファイルに変換した場合、ステップ133において該電子ファイルの格納アドレスを操作者に通知する。
以上、本発明によって得られた電子ファイル自体を用いて例えば文書の加工、蓄積、伝送、記録をステップ136で行うことが可能になる。
これらの処理はイメージデータを用いる場合に比べて、情報量が削減されて蓄積効率が高まり、伝送時間が短縮され、また記録表示する際には高品位なデータとして非常に優位となる。
以下、各処理ブロックに関して説明する。
まずステップ121で示すブロックセレクション処理について説明する。
(ブロックセレクション処理)
ブロックセレクション処理とは、図4の右に示すステップ120で読み取った1ページのイメージデータを左に示す様に、オブジェクト毎の塊として認識し、該ブロック各々を文字/図画/写真/線/表等の属性に判定し、異なる属性を持つ領域に分割する処理である。
ブロックセレクション処理の実施例を以下に説明する。
先ず、入力画像を白黒に二値化し、輪郭線追跡をおこなって黒画素輪郭で囲まれる画素の塊を抽出する。
面積の大きい黒画素の塊については、内部にある白画素に対しても輪郭線追跡をおこない白画素の塊を抽出、さらに一定面積以上の白画素の塊の内部からは再帰的に黒画素の塊を抽出する。
このようにして得られた黒画素の塊を、大きさおよび形状で分類し、異なる属性を持つ領域へ分類していく。
たとえば、縦横比が1に近く、大きさが一定の範囲のものを文字相当の画素塊とし、さらに近接する文字が整列良くグループ化可能な部分を文字領域、扁平な画素塊を線領域、一定大きさ以上でかつ四角系の白画素塊を整列よく内包する黒画素塊の占める範囲を表領域、不定形の画素塊が散在している領域を写真領域、それ以外の任意形状の画素塊を図画領域、などとする。
ブロックセレクション処理で得られた各ブロックに対するブロック情報を図5に示す。
これらのブロック毎の情報は以降に説明するベクトル化、或いは検索の為の情報として用いる。
(ポインター情報の検出)
次に、ステップ122で示すファイルの格納位置をイメージ情報から抽出する為のOCR/OMR処理について説明する。
図6は原稿画像中に付加された2次元バーコード(QRコードシンボル)を復号して、データ文字列を出力する過程を示すフローチャートである。
2次元バーコードの付加された原稿310の一例を図7に示す。
まず、データ処理装置115内のページメモリに格納された原稿310を表すイメージ画像をCPU(不図示)で走査して、先に説明したブロックセレクション処理の結果から所定の2次元バーコードシンボル311の位置を検出する。
QRコードの位置検出パターンは、シンボルの4隅のうちの3隅に配置される同一の位置検出要素パターンから構成される (ステップ300)。
次に、位置検出パターンに隣接する形式情報を復元し、シンボルに適用されている誤り訂正レベルおよびマスクパターンを得る(ステップ301)。
シンボルの型番を決定した(ステップ302)後、形式情報で得られたマスクパターンを使って符号化領域ビットパターンをXOR演算することによってマスク処理を解除する(ステップ303)。
尚、モデルに対応する配置規則に従い、シンボルキャラクタを読取り、メッセージのデータ及び誤り訂正コード語を復元する(ステップ304)。
復元されたコード上に、誤りがあるかどうかの検出を行い(ステップ305)、誤りが検出された場合、ステップ306に分岐し、これを訂正する。
誤り訂正されたデータより、モード指示子および文字数指示子に基づいて、データコード語をセグメントに分割する(ステップ307)。
最後に、仕様モードに基づいてデータ文字を復号し、結果を出力する(ステップ308)。
尚、2次元バーコード内に組み込まれたデータは、対応するファイルのアドレス情報を表しており、例えばファイルサーバ名およびファイル名からなるパス情報で構成される。
或いは、対応するファイルへのURLで構成される。
本実施例ではポインター情報が2次元バーコードを用いて付与された原稿310について説明したが、直接文字列でポインター情報が記録される場合は所定のルールに従った文字列のブロックを先のブロックセレクション処理で検出し、該 ポインター情報を示す文字列の各文字を文字認識する事で、直接元ファイルのアドレス情報を得る事が可能である。
又或いは図7の文書310の文字ブロック312、或いは313の文字列に対して隣接する文字と文字の間隔等に視認し難い程度の変調を加え、該文字間隔に情報を埋め込むことでもポインター情報を付与できる。
いわゆる透かし情報は、後述する文字認識処理を行う際に各文字の間隔を検出すれば、ポインター情報が得られる。
又、自然画314の中に電子透かしとしてポインター情報を付加する事も可能である。
(ポインター情報によるファイル検索)
次に、図3で先に説明したステップ125およびステップ128で示す、ポインター情報からの電子ファイルの検索について図8のフローチャートを使用して説明する。
まず、ポインタ情報に含まれるアドレスに基づいて、ファイルサーバを特定する。(ステップ400)。
ここでファイルサーバとは、クライアントPC102や、データベース105を内蔵する文書管理サーバ106や、記憶装置111を内蔵するMFP100自身を指す。
ここでアドレスとは、URLや、サーバ名とファイル名からなるパス情報である。
ファイルサーバが特定できたら、ファイルサーバに対してアドレスを転送する。(ステップ401)。
ファイル・サーバは、アドレスを受信すると、該当するファイルを検索する(ステップ402)。
ファイルが存在しない場合(ステップ403−N)には、MFPに対してその旨通知する。
ファイルが存在した場合(ステップ403−Y)には、図3で説明した様に、ファイルのアドレスを通知(ステップ134)すると共に、ユーザの希望する処理が画像ファイルデータの取得であれば、MFPに対してファイルを転送する。(ステップ408)
(ファイル検索処理)
次に、図3のステップ126で示すファイル検索処理の詳細について図5、図10を使用して説明を行う。
ステップ126の処理は、前述したように、ステップ124で入力原稿にポインタ情報が存在しなかった場合、または、ポインタ情報は在るが電子ファイルが見つからなかった場合、或いは電子ファイルがイメージファイルであった場合に行われる。
ここでは、ステップ122の結果、抽出された各ブロック及び入力ファイルが、図5に示す情報(ブロック情報、入力ファイル情報)を備えるものとする。
情報内容として、属性、座標位置、幅と高さのサイズ、OCR情報有無を例としてあげる。
属性は、文字、線、写真、絵、表その他に分類する。
また簡単に説明を行うため、ブロックは座標Xの小さい順(例、X1<X2<X3<X4<X5<X6)にブロック1、ブロック2、ブロック3、ブロック4、ブロック5、ブロック6と名前をつけている。
ブロック総数は、入力ファイル中の全ブロック数であり、図10の場合は、ブロック総数は6である。
以下、これらの情報を使用して、データベース内から、入力ファイルに類似したファイルのレイアウト検索を行うフローチャートを図10に示す。
ここで、データベースファイルは、図5と同様の情報を備えることを前提とする。
フローチャートの流れは、入力ファイルとデータベース中のファイルを順次比較するものである。
まず、ステップ510にて、後述する類似率などの初期化を行う。
次に、ステップ511にてブロック総数の比較を行い、ここで、真の場合、さらにファイル内のブロックの情報を順次比較する。
ブロックの情報比較では、ステップ513、515、518にて、属性類似率、サイズ類似率、OCR類似率をそれぞれ算出し、ステップ522にてそれらをもとに総合類似率を算出する。
各類似率の算出方法については、公知の技術が用いられるので説明を省略する。
ステップ523にて総合類似率が、予め設定された閾値Thより高ければステップ524にてそのファイルを類似候補としてあげる。
但し、図中のN、W、Hは、入力ファイルのブロック総数、各ブロック幅、各ブロック高さとし、ΔN、ΔW、ΔHは、入力ファイルのブロック情報を基準として誤差を考慮したものである。
n、w、hは、データベースファイルのブロック総数、各ブロック幅、各ブロック高さとする。
また、不図示ではあるが、ステップ514にてサイズ比較時に、位置情報XYの比較などを行ってもよい。
以上、検索の結果 類似度が閾値Thより高く、候補として保存されたデータベースファイル(ステップ524)をサムネイル等で表示(ステップ127)する。
複数の中から操作者の選択が必要なら操作者の入力操作よってファイルの特定を行う。
(ベクトル化処理)
ファイルサーバーに元ファイルが存在しない場合は、図4に示すイメージデータを各ブロック毎にベクトル化する。
次に、図3のステップ129で示されるベクトル化について詳説する。
まず、文字ブロックに対しては各文字に対して文字認識処理を行う。
『文字認識』
文字認識部では、文字単位で切り出された画像に対し、パターンマッチの一手法を用いて認識を行い、対応する文字コードを得る。
この認識処理は、文字画像から得られる特徴を数十次元の数値列に変換した観測特徴ベクトルと、あらかじめ字種毎に求められている辞書特徴ベクトルと比較し、最も距離の近い字種を認識結果とする処理である。
特徴ベクトルの抽出には種々の公知手法があり、たとえば、文字をメッシュ状に分割し、各メッシュ内の文字線を方向別に線素としてカウントしたメッシュ数次元ベクトルを特徴とする方法がある。
ブロックセレクション(ステップ121)で抽出された文字領域に対して文字認識を行う場合は、まず該当領域に対し横書き、縦書きの判定をおこない、各々対応する方向に行を切り出し、その後文字を切り出して文字画像を得る。
横書き、縦書きの判定は、該当領域内で画素値に対する水平/垂直の射影を取り、水平射影の分散が大きい場合は横書き領域、垂直射影の分散が大きい場合は縦書き領域と判断すればよい。
文字列および文字への分解は、横書きならば水平方向の射影を利用して行を切り出し、さらに切り出された行に対する垂直方向の射影から、文字を切り出すことでおこなう。
縦書きの文字領域に対しては、水平と垂直を逆にすればよい。
尚、この時文字のサイズが検出出来る。
『フォント認識』
文字認識の際に用いる、字種数ぶんの辞書特徴ベクトルを、文字形状種すなわちフォント種に対して複数用意し、マッチングの際に文字コードとともにフォント種を出力することで、文字のフォントが認識出来る。
『文字のベクトル化』
前記文字認識およびフォント認識よって得られた、文字コードおよびフォント情報を用いて、各々あらかじめ用意されたアウトラインデータを用いて、文字部分の情報をベクトルデータに変換する。
尚、元原稿がカラーの場合は、カラー画像から各文字の色を抽出してベクトルデータとともに記録する。
以上の処理により文字ブロックに属するイメージ情報をほぼ形状、大きさ、色が忠実なベクトルデータに変換出来る。
『文字以外の部分のベクトル化』
ブロックセレクション処理(ステップ121)で、図画あるいは線、表領域とされた領域を対象に、中で抽出された画素塊の輪郭をベクトルデータに変換する。
具体的には、輪郭をなす画素の点列を角と看倣される点で区切って、各区間を部分的な直線あるいは曲線で近似する。
角とは曲率が極大となる点であり、曲率が極大となる点は、図11に図示するように、任意点Piに対し左右k個の離れた点Pi−k、Pi+kの間に弦を引いたとき、この弦とPiの距離が極大となる点として求められる。
さらに、Pi−k、Pi+k間の弦の長さ/弧の長さをRとし、Rの値が閾値以下である点を角とみなすことができる。
角によって分割された後の各区間は、直線は点列に対する最小二乗法など、曲線は3次スプライン関数などを用いてベクトル化することができる。
また、対象が内輪郭を持つ場合、ブロックセレクションで抽出した白画素輪郭の点列を用いて、同様に部分的直線あるいは曲線で近似する。
以上のように、輪郭の区分線近似を用いれば、任意形状の図形のアウトラインをベクトル化することができる。
元原稿がカラーの場合は、カラー画像から図形の色を抽出してベクトルデータとともに記録する。
さらに、図12に示す様に、ある区間で外輪郭と、内輪郭あるいは別の外輪郭が近接している場合、2つの輪郭線をひとまとめにし、太さを持った線として表現することができる。
具体的には、ある輪郭の各点Piから別輪郭上で最短距離となる点Qiまで線を引き、各距離PQiが平均的に一定長以下の場合、注目区間はPQi中点を点列として直線あるいは曲線で近似し、その太さはPQiの平均値とする。
線や線の集合体である表罫線は、前記のような太さを持つ線の集合として効率よくベクトル表現することができる。
尚、先に文字ブロックに対する文字認識処理を用いたベクトル化の説明をした中において、該文字認識処理の結果、辞書からの距離が最も近い文字を認識結果として用いるが、この距離が所定値以上の場合は、必ずしも本来の文字に一致せず、形状が類似する文字に誤認識している場合が多い。
従って本発明では、この様な文字に対しては、上記した様に、一般的な線画と同じに扱い、該文字をアウトライン化する。
即ち、従来、文字認識処理で誤認識を起こす文字に対しても、誤った文字にベクトル化されず、可視的にイメージデータに忠実なアウトライン化によるベクトル化が行える。
又、写真と判定されたブロックに対しては本発明では、ベクトル化出来ない為、イメージデータのままとする。
(図形認識)
上述したように任意形状の図形のアウトラインをベクトル化した後、これらベクトル化された区分線を図形オブジェクト毎にグループ化する処理について説明する。
図13は、ベクトルデータを図形オブジェクト毎にグループ化するまでのフローチャートを示している。
まず、各ベクトルデータの始点、終点を算出する(700)。
次に各ベクトルの始点、終点情報を用いて、図形要素を検出する(701)。
図形要素の検出とは、区分線が構成している閉図形を検出することである。
検出に際しては、閉形状を構成する各ベクトルはその両端にそれぞれ連結するベクトルを有しているという原理を応用し、検出を行う。
次に図形要素内に存在する他の図形要素、もしくは区分線をグループ化し、一つの図形オブジェクトとする(702)。
また、図形要素内に他の図形要素、区分線が存在しない場合は図形要素を図形オブジェクトとする。
図14は、図形要素を検出するフローチャートを示している。
先ず、ベクトルデータより両端に連結していない不要なベクトルを除去し、閉図形構成ベクトルを抽出する(710)。
次に閉図形構成ベクトルの中から該ベクトルの始点を開始点とし、時計回りに順にベクトルを追っていく。
開始点に戻るまで行い、通過したベクトルを全て一つの図形要素を構成する閉図形としてグループ化する(711)。
また、閉図形内部にある閉図形構成ベクトルも全てグループ化する。
さらにまだグループ化されていないベクトルの始点を開始点とし、同様の処理を繰り返す。
最後に、710で除去された不要ベクトルのうち、711で閉図形としてグループ化されたベクトルに接合しているものを検出し一つの図形要素としてグループ化する(712)。
以上によって図形ブロックを個別に再利用可能な個別の図形オブジェクトとして扱う事が可能になる。
(アプリデータへの変換処理)
ところで、一頁分のイメージデータをブロックセレクション処理(ステップ121)し、ベクトル化処理(ステップ129)した結果は図15に示す様な中間データ形式のファイルとして変換されているが、このようなデータ形式はドキュメント・アナリシス・アウトプット・フォーマット(DAOF)と呼ばれる。
図15はDAOFのデータ構造を示す図である。
図15において、791はHeaderであり、処理対象の文書画像データに関する情報が保持される。
レイアウト記述データ部792では、文書画像データ中のTEXT(文字)、TITLE(タイトル)、CAPTION(キャプション)、LINEART(線画)、EPICTURE(自然画)、FRAME(枠)、TABLE(表)等の属性毎に認識された各ブロックの属性情報とその矩形アドレス情報を保持する。
文字認識記述データ部793では、TEXT、TITLE、CAPTION等のTEXTブロックを文字認識して得られる文字認識結果を保持する。
表記述データ部794では、TABLEブロックの構造の詳細を格納する。
画像記述データ部795は、PICTUREやLINEART等のブロックのイメージデータを文書画像データから切り出して保持する。
このようなDAOFは、中間データとしてのみならず、それ自体がファイル化されて保存される場合もあるが、このファイルの状態では、所謂一般の文書作成アプリケーションで個々のオブジェクトを再利用する事は出来ない。
そこで、次にこのDAOFからアプリデータに変換する処理(ステップ130)について詳説する。
図16は、全体の概略フローである。
8000は、DAOFデータの入力を行う。
8002は、アプリデータの元となる文書構造ツリー生成を行う。
8004は、文書構造ツリーを元に、DAOF内の実データを流し込み、実際のアプリデータを生成する。
図17は、8002文書構造ツリー生成部の詳細フロー、図18は、文書構造ツリーの説明図である。
全体制御の基本ルールとして、処理の流れはミクロブロック(単一ブロック)からマクロブロック(ブロックの集合体)へ移行する。
以後ブロックとは、ミクロブロック、及びマクロブロック全体を指す。
8100は、ブロック単位で縦方向の関連性を元に再グループ化する。
スタート直後はミクロブロック単位での判定となる。
ここで、関連性とは、距離が近い、ブロック幅(横方向の場合は高さ)がほぼ同一であることなどで定義することができる。
また、距離、幅、高さなどの情報はGAOFを参照し、抽出する。
図18(a)は実際のページ構成、(b)はその文書構造ツリーである。
8100の結果、T3、T4、T5が一つのグループV1、T6、T7が一つのグループV2が同じ階層のグループとしてまず生成される。
8102は、縦方向のセパレータの有無をチェックする。
セパレータは、例えば物理的にはDAOF中でライン属性を持つオブジェクトである。
また論理的な意味としては、アプリ中で明示的にブロックを分割する要素である。
ここでセパレータを検出した場合は、同じ階層で再分割する。
8104は、分割がこれ以上存在し得ないか否かをグループ長を利用して判定する。
ここで、縦方向のグループ長がページ高さとなっている場合は、文書構造ツリー生成は終了する。
図18の場合は、セパレータもなく、グループ高さはページ高さではないので、8106に進む。
8106は、ブロック単位で横方向の関連性を元に再グループ化する。
ここもスタート直後の第一回目はミクロブロック単位で判定を行うことになる。
関連性、及びその判定情報の定義は、縦方向の場合と同じである。
図18の場合は、T1、T2でH1、V1、V2でH2、がV1、V2の1つ上の同じ階層のグループとして生成される。
8108は、横方向セパレータの有無をチェックする。
図18では、S1があるので、これをツリーに登録し、H1、S1、H2という階層が生成される。
8110は、分割がこれ以上存在し得ないか否かをグループ長を利用して判定する。
ここで、横方向のグループ長がページ幅となっている場合は、文書構造ツリー生成は終了する。
そうでない場合は、8102に戻り、再びもう一段上の階層で、縦方向の関連性チェックから繰り返す。
図18の場合は、分割幅がページ幅になっているので、ここで終了し、最後にページ全体を表す最上位階層のV0が文書構造ツリーに付加される。
文書構造ツリーが完成した後、その情報を元に8006においてアプリデータの生成を行う。
図18の場合は、具体的には、以下のようになる。
すなわち、H1は横方向に2つのブロックT1とT2があるので、2カラムとし、T1の内部情報(DAOFを参照、文字認識結果の文章、画像など)を出力後、カラムを変え、T2の内部情報出力、その後S1を出力となる。
H2は横方向に2つのブロックV1とV2があるので、2カラムとして出力、V1はT3、T4、T5の順にその内部情報を出力、その後カラムを変え、V2のT6、T7の内部情報を出力する。
以上によりアプリデータへの変換処理が行える。
(ポインター情報の付加)
次に、ステップ135で示す、ポインター情報付加処理について説明する。
今、処理すべき文書が検索処理で特定された場合、あるいはベクトル化によって元ファイルが再生できた場合において、該文書を記録処理する場合においては、紙への記録の際にポインター情報を付与する事で、この文書を用いて再度各種処理を行う場合に簡単に元ファイルデータを取得できる。
図19はポインター情報としてのデータ文字列を2次元バーコード(QRコードシンボル:JIS X0510)311にて符号化して画像中に付加する過程を示すフローチャートである。
2次元バーコード内に組み込むデータは、対応するファイルのアドレス情報を表しており、例えばファイルサーバ名およびファイル名からなるパス情報で構成される。
或いは、対応するファイルへのURLや、対応するファイルの格納されているデータベース105内あるいはMFP100自体が有する記憶装置内で管理されるファイルID等で構成される。
まず、符号化する種種の異なる文字を識別するため、入力データ列を分析する。
また、誤り検出及び誤り訂正レベルを選択し、入力データが収容できる最小型番を選択する。(ステップ900)。
次に、入力データ列を所定のビット列に変換し、必要に応じてデータのモード(数字、英数字、8ビットバイト、漢字等)を表す指示子や、終端パターンを付加する。
さらに所定のビットコード語に変換する。(ステップ901)。
この時、誤り訂正を行うため、コード語列を型番および誤り訂正レベルに応じて所定のブロック数に分割し、各ブロック毎に誤り訂正コード語を生成し、データコード語列の後に付加する(ステップ902)。
該ステップ902で得られた各ブロックのデータコード語を接続し、各ブロックの誤り訂正コード語、必要に応じて剰余コード語を後続する。(ステップ903)。
次に、マトリクスに位置検出パターン、分離パターン、タイミングパターンおよび位置合わせパターン等とともにコード語モジュールを配置する。(ステップ904)。
更に、シンボルの符号化領域に対して最適なマスクパターンを選択して、マスク処理パターンをステップ904で得られたモジュールにXOR演算により変換する (ステップ905)。
最後に、ステップ905で得られたモジュールに形式情報および型番情報を生成して、2次元コードシンボルを完成する。(ステップ906)。
上記に説明した、アドレス情報の組み込まれた2次元バーコードは、例えば、クライアントPC102から電子ファイルをプリントデータとして記録装置112に紙上に記録画像として形成する場合に、データ処理装置115内で記録可能なラスターデータに変換された後にラスターデータ上の所定の個所に付加されて画像形成される。
ここで画像形成された紙を配布された使用者は、画像読取り部110で読み取ることにより、前述したステップ123にてポインター情報からオリジナル電子ファイルの格納場所を検出することができる。
尚、同様の目的で付加情報を付与する手段は、本実施例で説明した2次元バーコードの他に、例えば、ポインター情報を直接文字列で文書に付加する方法、文書内の文字列、特に文字と文字の間隔を変調して情報を埋め込む方法、文書中の中間調画像中に埋め込む方法等、一般に電子透かしと呼ばれる方法が適用出来る。
(領域指定)
図20に領域指定方法の選択を示すフローを表す。
2001で表したのは、従来の指定方法と本発明による指定方法との分岐である。
従来の指定方法には、2004で示すマーカー処理による領域指定と、2005に示すデジタイザでの座標入力による領域指定とがあり、2002で表す「デジタイザを使用するか否か」で分岐する。
本発明による領域指定には、2006で示すデジタイザでの座標入力による領域指定と、2007で示す属性入力による領域指定とがあり、2003で表す「座標入力によるか否か」で分岐する。
2004のマーカー処理および2005のデジタイザ入力による座標指定方法は既知であるため説明を省略する。
2006で示すデジタイザ入力によるオブジェクト指定は、まずデジタイザで入力された座標を含むオブジェクトを検索する。
これは例えば、図5のブロック情報で示される、座標X、座標Y、幅W、高さHで示される矩形内に、デジタイザで入力された座標が含まれるか否かを判断することで可能である。
もしデジタイザで入力された座標を内包するブロックがあった場合、そのブロックを指定された領域とみなす。
簡便のため、本発明はブロック情報を矩形として管理しているが、非矩形であっても構わないのはもちろんである。
2007で示す属性入力によるオブジェクト指定は、操作部等により、領域として指定したいオブジェクトの属性を入力する。
これは例えば、図5のブロック情報で示される属性と同一であるかを判断することで可能である。
いずれの処理においても複数の領域を指定可能であるが、これらをそのまま選択したり、あるいはその中から少なくとも一つの領域を指定することが考えられる。
このような処理を行うのが2008で示される後処理である。
(ファイルアクセス権に関する別実施例)
我々が扱う文書ファイルの中には、第三者による再利用を制限すべき物がある。
先の実施例ではファイルサーバに蓄積されたファイルは全て自由にアクセス出来、ファイル全体、或いはその一部のオブジェクトは全て再利用が可能な事を前提に説明した。
そこで、先の実施例でポインター情報からファイルを検索した際に、検索の結果、特定出来たファイルにアクセス権の制限が有る場合についての別実施例を図9を用いて説明する。
ステップ403までは先の実施例と同様の為説明は省略する。
ファイルが特定された場合、ファイルサーバはそのファイルのアクセス権情報を調べ、アクセス制限がある場合(ステップ404)には、MFPに対してパスワードの送信を要求する(ステップ405)。
MFPは操作者に対してパスワードの入力を促し、入力されたパスワードをファイルサーバに送信する(ステップ406)。
ファイルサーバは送信されたパスワードを照合し、一致した場合には(ステップ407)
図3で説明した様に、ファイルのアドレスを通知(ステップ134)すると共に、ユーザの希望する処理が画像ファイルデータの取得であれば、MFPに対してファイルを転送する(ステップ408)。
尚、アクセス権の制御を行う為の認証の方法は、ステップ405、406に示したパスワードによる方法に限定されず、例えば、指紋認証等の一般に広く用いられている生体認証、カードによる認証等、全ての認証手段を用いる事が出来る。
又、本別実施例では紙文書に付加的に付与されたポインター情報によりファイルを特定した場合の実施例を示したが、図3ステップ126−128で示す、いわゆる検索処理でファイルを特定した場合においても同様の制御が可能である。
一方、ファイルサーバ内からファイルを特定出来なかった場合、即ち図3のステップ129−132で説明したベクトル化処理に対しても、制限を加える事が出来る。
即ち紙文書を走査して得られたイメージ情報から該文書に対してのアクセス権の制限の存在を検出した場合には、認証確認が取れた場合のみベクトル化処理を行う事で、機密性の高い文書の使用に制限をかける事が出来る。
(ファイル特定に関する別実施例)
先の実施例では原稿走査して得られるイメージ情報から元ファイルデータを特定する手段は、図3に示す様に、文書中に付与されたポインター情報に従う手段か、或いは文書中に記載された各オブジェクト情報に従う検索手段のいずれかに依るが、より正確に元ファイルを特定するには、該両手段を併用すれば良い。
即ち、原稿中から得られるポインター情報から元ファイルの存在が検出出来たとしても、更に該文書中のオブジェクト情報を使って、例えば、レイアウト情報に従うレイアウト検索、文字認識されたキーワードによる全文検索を検出されたファイルに対して行い、高い一致が得られた場合に該検出したファイルを、正式に元ファイルであると特定する。
これは、例えば、ポインター情報の下位の部分が曖昧だったり、誤り訂正でも訂正できなかった場合に対して、検索の範囲を絞り込んでファイルを特定出来る為、より高速で、確度の高いファイル特定が行える。
(ベクトル化の別実施例)
先の実施例では検索手段で、元ファイルの特定が出来ない場合、イメージ画像全体に対してベクトル化処理を行うが、例えば、一般の文書の場合、文書中のオブジェクト全て新規に作成された物でなく、一部のオブジェクトは他のファイルから流用して作成される場合がある。
例えば、背景オブジェクト(壁紙)は文書作成アプリケーションで幾つかのパターンを予め用意してあり、その中から選択して用いるのが通常である。
従ってこのようなオブジェクトは文書ファイルデータベースの中の他の文書ファイル中に存在している可能性が高く、又 再利用可能なベクトルデータとして存在する可能性が高い。
従ってこのような背景から、図3のベクトル化処理129の別実施例として、ブロックセレクション処理で個別のオブジェクトに分割された各オブジェクトに対して該オブジェクト単位でデータベース中から該一致するオブジェクトを一部に含むファイルを検索し、一致したオブジェクトに対して個別に該ファイルからオブジェクト単位でベクトルデータを取得する。
これに依って、文書全体をベクトル化する必要が無くなり、より高速にベクトル化出来、更にベクトル化による画質劣化を防止出来る。
一方、図3において検索処理126−128で元ファイルがPDFとして特定できた場合、該PDFがその文書の文字オブジェクトに対して既に文字認識された文字コードを付加ファイルとして有している場合がある。
このようなPDFファイルをベクトル化する際には、該文字コードファイルを用いれば、129以降のベクトル化処理の中の文字認識処理を省く事が出来る。
即ちベクトル化処理をより高速に処理する事が可能に成る。
画像処理装置構成例を示すブロック図である。 MFPの構成図である。 MFPの画像処理全体の概要フローである。 ブロックセレクションを説明する図である。 ブロックセレクションで得られたブロック情報である。 2次元バーコードを出コードするフローである。 2次元バーコードが付与された原稿を示す図である。 ポインター情報から電子ファイルを検索するフローである。 図8にファイルアクセス権の制御を加えたフローである。 ファイル検索処理の詳細を示すフローである。 ベクトル化で曲率が極大となる点を示す図である。 ベクトル化で2つの輪郭線をまとめる図である。 ベクトルデータを図形オブジェクト毎にグループ化するフローである。 図形要素を検出するフローである。 DAOFのデータ構造を示す図である。 DAOFをアプリデータへ変換するフローである。 文書構造ツリー生成部の詳細フローである。 文書構造ツリーの説明図である。 ポインター情報を符号化して付加するフローである。 領域指定方法の選択を示すフローである。

Claims (16)

  1. 原稿を読み取り走査する読み取り手段と、
    読み取り手段で得られた画像情報をオブジェクト毎に分割する分割手段と、
    読み取り手段で得られた画像情報を領域毎に編集する編集手段と、
    領域を指定する領域指定手段とを備え、
    前記領域指定手段が、
    領域の座標を指定する第一の指定手段と、
    指定されたオブジェクトの座標を領域とみなす第二の指定手段と、
    第一の指定手段と第二の指定手段のどちらを使用するかを選択する選択手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第二の指定手段が、指定された点を含むオブジェクトの座標を領域とみなすことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第二の指定手段が、指定された種類のオブジェクトの座標を領域とみなすことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記第二の指定手段によって複数のオブジェクトが指定された場合、すべてのオブジェクトを領域とみなすことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記第二の指定手段によって複数のオブジェクトが指定された場合、それらの中から選択させるオブジェクト選択手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 分割手段によって分割されたオブジェクト毎に、オブジェクトの属性を決定する属性決定手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 読み取り手段で得られた画像情報から原稿の電子ファイルを特定する特定手段と、
    特定手段で原稿の電子ファイルを特定できない場合に、読み取り手段で得られる画像情報をベクトルデータに変換するベクトル化手段を備え、
    前記編集手段は、電子ファイルの画像情報あるいはベクトルデータに変換された画像情報に対して編集処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. 前記特定手段は原稿に付加的に記録された電子ファイルの格納場所を認識する手段を含むことを特徴とする第7項記載の画像処理装置。
  9. 前記特定手段は原稿中に記載された特定の情報を記憶手段で格納されたファイルの中から検索する手段を有することを特徴とする第7項記載の画像処理装置。
  10. 前記ベクトル化手段は原稿中の文字をOCRするOCR手段を含むことを特徴とする第7項記載の画像処理装置。
  11. 前記ベクトル化手段は原稿を複数のオブジェクトに分割し、各オブジェクトに対して独立にベクトル化することを特徴とする第7項記載の画像処理装置。
  12. 前記ベクトル化手段はベクトル化されたオブジェクトを既存の文書作成ソフトで扱える既定フォーマットに変換するフォーマット変換手段を含むことを特徴とする第7項記載の画像処理装置。
  13. 前記ベクトル化手段でベクトル化されたベクトルデータを記憶する画像記憶手段と、
    該ベクトルデータに該データを格納する格納場所を付加情報として付加する情報付加手段を備えることを特徴とする第7項記載の画像処理装置。
  14. 前記特定手段は電子ファイルから原稿中に記載された特定の情報が得られる場合に限って、該電子ファイルに特定することを特徴とする第7項記載の画像処理装置。
  15. 読み取り手段で得られた画像情報から原稿の電子ファイルを特定する特定手段と、
    特定手段で特定された電子ファイルがオブジェクト単位で既存の文書作成ソフトで扱えない場合に、読み取り手段で得られる画像情報をベクトルデータに変換するベクトル化手段を備え、
    前記編集手段は電子ファイルの画像情報あるいはベクトルデータに変換された画像情報に対して編集処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  16. 前記ベクトル化手段は原稿を読み取り走査して得られる画像情報をオブジェクト毎に分割する手段と、
    該分割されたオブジェクト単位で記憶手段に格納されたファイルの中から一致するオブジェクトを検索する手段を有し、
    該検索手段で得られた情報を用いてベクトル化することを特徴とする第7項記載の画像処理装置。
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