JP2005173622A - レーザ干渉法における位相補償されたコーナーキューブ - Google Patents

レーザ干渉法における位相補償されたコーナーキューブ Download PDF

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Abstract

【課題】従来のコーナーキューブ(CC)再帰反射器の相対偏光回転、楕円角、反射効率、及び汚染の問題に対処するCC再帰反射器を提供する。
【解決手段】位相補償コーナーキューブ(CC)再帰反射器は、3つの後方反射面を備える。第1及び第3の後方反射面は、反射時に2nπの位相差を引き起こす位相補償薄膜スタックでコーティングされることができる(ここでnは0を含む整数)。代替として、全ての3つの後方反射面を、直線偏光された光を扱う時にはnπの位相差か、或いは、直線か又は円偏光された光を扱う時には2nπの位相差を引き起こす位相補償薄膜スタックでコーティングすることができる。そのようにコーティングされると、位相補償CCは、入射光の偏光配向と楕円角とを保持する。そのような位相補償CCは距離測定干渉計の精度を改善するために使用されることができる。CCは、光を偏光ビーム・スプリッタ、ミラー、及び四分の一波長板を含む他の光学素子へと導き、且つ、該他の光学素子から光を導く。
【選択図】図17A

Description

本発明は、レーザ干渉法におけるコーナーキューブに関し、特にレーザ干渉法における位相補償されたコーナーキューブに関する。
従来のコーナーキューブ(CC)再帰反射器は、有効口径に入射するいずれの光線もが、入射光線自身と平行であるが伝搬方向が反対方向に、入射/出射面から反射され、出現するという特性を有する。この特性は、許容角度限界内であり、再帰反射器の配向とは無関係である。従って再帰反射器は、角度の配向を制御することが困難か又は不可能な状況と、ミラーが従って不具合な状況とにおける用途に頻繁に見うけられる。図1Aと図1Bとは、従来のCC再帰反射器10の側面図と正面図とを示す。
ある従来のCC再帰反射器は、その動作に関して、全反射(TIR)の原理を使用する。TIRの使用は、CC再帰反射器についての許容可能な入射角を制限する。TIRの使用はまた、S成分とP成分との間の位相差を変化させるため、CC再帰反射器から出射される光は、配向と楕円率(以下、ここでは楕円角として表す)との両方において、CC再帰反射器に入射する光と比べて、異なる偏光状態を有する。実験は、(どのようなコーティングも施さずに)TIRを使用した固体BK−7のCC再帰反射器において、入射する直線偏光された光が、方位角の約8.4度の相対回転と、約11度の楕円角とを表すことを示している。方位角は、偏光楕円の長軸から水平基準軸か又は垂直基準軸までの間の角度として定義され、楕円角の正接は、偏光楕円の長軸に対する短軸の比率として定義される。
後方反射面(例えば、面1、2、及び3)に対して反射コーティングを適用することにより、反射効率の低下という代償を払って、入射角における制限を除去することができる。従って、ある従来のCC再帰反射器は、銀でコーティングされたその後方反射面を有し、更にその銀の酸化を防止するために塗装される。それらにもかかわらず、反射コーティングの使用は、依然として、CC再帰反射器から出射する光を、CC再帰反射器に入射する光と比べて異なる偏光状態にさせる。実験は、銀コーティングされた後方反射面を有する固体BK−7のCC再帰反射器において、入射する直線偏光された光は、方位角の約6.0度の相対回転と、約1.0度の楕円角とを表すということを示している。銀をコーティングするために使用される塗料はまた、ある環境ではガスを放出して、周囲の構成要素を汚染することが知られている。
図2は、従来の平面鏡干渉計システム20を示す。レーザーヘッド22は、2つの直交偏光された周波数成分からなるコヒーレントな平行化された光ビームを発生する。1つの周波数成分f(例えば、P偏光状態の測定ビーム)は、干渉計の測定光路に入射するが、もう一方の周波数成分f(例えば、S偏光状態の基準ビーム)は、干渉計の基準光路に入射する。
測定光路において、偏光ビーム・スプリッタ24は、周波数成分fを移動ステージに取り付けられた測定平面鏡26へと伝送する。周波数成分fは、四分の一波長板28を透過するので、その戻ってくる偏光は、90度回転させられて、新たなS偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ24によってCC再帰反射器10へと反射される。再帰反射器10は、周波数成分fを再び偏光ビーム・スプリッタ24へと導き、偏光ビーム・スプリッタ24が再び周波数成分fを測定平面鏡26へと反射させる。再び、周波数成分fは、四分の一波長板28を透過するので、その戻ってくる偏光は、90度回転させられて、新たなP偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ24を通して受信器34の方へと伝送される。
基準光路において、偏光ビーム・スプリッタ24は、周波数成分fを基準平面鏡30へと反射する。周波数成分fは、四分の一波長板32を透過するので、その戻ってくる偏光は、90度回転させられて、新たなP偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ24を通してCC再帰反射器10へと伝送される。CC再帰反射器10は、周波数成分fをビーム・スプリッタ24を通して基準ミラー30へと導く。再び、周波数成分fは、四分の一波長板32を透過するので、その戻ってくる偏光は、90度回転させられて、新たなS偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ24によって、周波数成分fと共に同軸状に、受信器34の方へと反射される。
図2において、CC再帰反射器10を通して偏光状態を維持する重要性を理解することができる。CC再帰反射器10が、周波数成分fとfとの配向を変更する場合には、周波数成分fとfとの一部が、偏光ビーム・スプリッタ24を通して漏れて、そのことが、距離測定の精度を低下させる可能性がある。
Paul Mauerによる論文は、TIRによる位相ずれを補償するために、CC再帰反射器の後方反射面上に3層位相補償薄膜スタックを形成することができることを開示している(非特許文献1を参照)。しかしながら、この論文は、光の楕円角は保持されるが、光の配向が変化させられるということを述べている。「このタイプのコーティングは、全反射での位相ずれを補償するが、位相補償されたコーナーキューブから光が戻される時には、偏光面の回転は一般にそのままとなる」(同論文の1221頁)。この論文を読むと、当業者であれば、干渉計システムにおいて位相補償されたコーナーキューブを使用することを思いとどまるであろう。何故ならば、その論文は、偏光配向が、位相補償されたコーナーキューブによって変化させられることを述べているからである。上述のように、偏光配向における変化は、干渉計システムの精度を低下させることが知られている。
UCLA Extensionクラスのための講義ノートのシリーズにおいて、Philip Baumeisterは、反射時の微分位相ずれを低減するための3層薄膜スタックの使用を述べるために、Mauerの論文を引用している(非特許文献2を参照)。これらの講義ノートの図1〜122において、Baumeisterは、コーナーキューブの3つの後方反射面に対して3層薄膜スタックが適用される時には、通常の入射角について約0度の微分位相ずれを示している。この論文を読むと、当業者は、上述のMauerの論文もまた読むであろう。従って、上述と同じ理由から、当業者であれば、干渉計システムにおいて位相補償されたコーナーキューブを使用することを思いとどまるであろう。何故ならば、そのMauerの論文は、偏光配向が、位相補償されたコーナーキューブによって変化させられることを述べているからである。
Paul Mauer著、「Phase Compensation of Internal Reflection」,J.Opt.Soc.Am.56,1219 頁(1966年) Philip Baumeister著、「Optical Coating Technologies」、UCLA Extension、1998年
従って、必要とされるのは、従来のCC再帰反射器の相対偏光回転、楕円角、反射効率、及び汚染の問題に対処するCC再帰反射器である。
本発明の一実施形態において、位相補償コーナーキューブ再帰反射器は、3つの後方反射面を含む。第1及び第3の後方反射面は、反射時に2nπの位相差を引き起こす位相補償薄膜スタックによってコーティングされることができる(ここで、nは0を含む整数)。代替として、全ての3つの後方反射面は、直線偏光された光を扱う時にはnπの位相差か、或いは直線偏光か又は円偏光された光を扱う時には2nπの位相差を引き起こす位相補償薄膜スタックによってコーティングされることができる。このようにコーティングされると、位相補償コーナーキューブは、入射光の偏光配向と楕円角とを保持する。
一実施形態において、干渉計システムは、位相補償コーナーキューブを含む。位相補償コーナーキューブは、光を偏光ビーム・スプリッタ、ミラー、及び四分の一波長板を含む他の光学素子へと導き、且つ、該他の光学素子から光を導く。
従来のCC再帰反射器の相対偏光回転、楕円角、反射効率、及び汚染の問題に対処するCC再帰反射器を提供することができる。
本発明の一実施形態において、誘電体多層薄膜コーティングが、固体BK−7コーナーキューブの全ての反射面上か、又は第1と第3との反射面上のみに蒸着される。薄膜スタックは、特に、反射時に入射偏光の方位角と楕円角とを保持するために設計される。薄膜コーティングは、直線偏光状態の場合、偏光回転を約6度(銀コーティングされたコーナーキューブの場合)から約0.5度へと低減させて、楕円角を約1.0度から約0.5度へと低減させる。更に、全ての反射は、全反射(TIR)によって成し遂げられるため、正味の放射効率はほぼ100%である。更に、コーナーキューブの後方反射面は、誘電体材料が不活性のため、塗装される必要がないので、ガス放出に関連した問題が軽減される。
序論
反射プロセスは、一般に、光の偏光状態に変化を引き起こす。偏光状態は、反射時に、電界成分が相対位相遅延か、及び/又は、座標変換を受けると変化する。変化の程度は、入射角及び偏光、並びに、表面の光学特性に依存する。
本明細書における記載のために、固体コーナーキューブ内の全反射(TIR)に関連した偏光の影響を考察する。予測をするために、及び初期偏光の楕円角と方位角とを保持するための方法を編み出すために、ストークスのパラメータ表現を使用して、数値モデルが作成される。
コーティングが施されないTIRコーナーキューブ
コーティングが施されないコーナーキューブの場合、各反射は、S偏光状態とP偏光状態との間が、45.2度の位相遅延Δの状態のTIRである。図3に示されるように、負のz方向に、エッジが水平面に対して垂直に折り曲げられた面を有する面1へと伝搬する入射S偏光されたビームの場合には、そのビームは、3回反射を受けて、最終的に面3から抜け出て、正のz方向に伝搬する。面1上の第1の反射について、入射面についての単位法線ベクトルは、次のよう与えられる。
=0.500i+0.866j+0.000k ・・・(0.1)
ここで、i、j、及びkは、図3の実験室の直交フレームにおける単位ベクトルである。Nによって定義される直交座標フレームにおいて、S偏光は、図4において示されるように、このフレームのy軸と−30度の角度をなしている。方位角は、y軸から反時計回りに測定されるので、負である。この回転されたフレームにおいて、y軸は、垂直であるが、x軸とz軸とは、面1の入射面内にある。このフレームにおける入射の単位大きさの偏光ベクトルは、その成分aとaとによって表わされる。成分aとaとについての値は、次の通りである。
=−0.500 ・・・(1)
=0.866 ・・・(2)
面1の座標フレームにおける成分a,成分a、のこれらの値と、方位角Ψ(=Ψ)=−30度と共に、図4に示されるようなビームに着目すると、付録IIの式(II.12)を使用して、次のように、入射ビームの成分aと成分aとの間の位相差δを計算することが可能である。
(a −a )tan2Ψ=2acosδ ・・・(II.12)
今後の座標フレームに対する全ての参照は、ビームに着目する観点からのものとする。式(II.12)において、方位角Ψがy軸から測定されることが重要である。このことは、|a|>|a|の時にのみ真となる。位相差δについて解くと、次のように決定される。
δ=δ=180度 ・・・(2.1)
位相差δに対するこの値は、次に、入射角54.7度でのコーティングが施されないTIR反射の場合には45.2度の相対位相遅延Δに加算されて、その結果、次のように面1からの反射されたビームの楕円角χと方位角Ψとの計算が可能になる。
δ=Δ+δ=225.2度 ・・・(2.2)
tanα=a/a=−1.732 ・・・(2.3)
位相差δは、成分aと成分aとの間の反射後の相対位相遅延である。更に、反射がTIRであるため、tanα=tanαである。方位角Ψについての計算は、位相差δについての上記値を使用して、下記のように式(II.12)を再適用して進められる。
tan2Ψ=2tanαcosδ/(1−tanα) ・・・(3)
Ψ=−25.3度
次に、付録IIIにおける式(III.15)のストークスのパラメータSを使用して、楕円角χが、次のように計算される。
=sin2χ={2tanα/(1+tanα)}sinδ ・・・ (4)
χ=sin−1[{2tanα/(1+tan2α)}sinδ]/2 ・・・(5)
χ=18.96度
式(5)において、楕円角χの正接は、楕円偏光の長軸に対する短軸の比率である。付録IIIにおける式(III.0.b)を参照されたい。図5は、面1の入射面に関する反射された偏光状態を示す。
入射ビームの場合と同様に、方位角Ψは、面1についての入射面に関して負である。次のステップは、面2の入射面に関する方位角Ψを計算することである(楕円角χは、座標フレームの回転に対して不変のままである)。面2からの反射された偏光は、面2の平面に関してなされるはずなので、このステップが必要である。面1から面2への座標変換を実施するために、面2の入射面についての単位法線ベクトルをまず最初に知ることが必要である。面2の入射面についての単位法線ベクトルは、次の通りである。
=0.000i+0.577j+0.816k ・・・(5.1)
次に、法線ベクトルNとNとの内積をとると、面1と面2との平面間の角度φ12は、次のように得られる。
φ12=60度 ・・・(5.2)
図6は、2つの基準フレームの相対配向を示す(ここで、y、x、及び、y、xは、それぞれ面1及び面2についての座標フレームである)。図6から明らかなように、y軸に関する楕円偏光された状態の方位角Ψ12は、次のように得られる。
Ψ12=Ψ+60=60−25.3=34.7度 ・・・(5.3)
添え字12は、面1から反射されたビームについてのフレーム2に関する方位角を表わす。図6に示されるように、方位角Ψ12は、正の量である(一方、方位角Ψは負の量である)。y、xフレームに対する方位角Ψ12と楕円角χとが決定されると、関連した成分a及びaもまた計算される。第1の反射についての入射偏光に関して以前に述べたように、第2の反射に先立ち、成分a、a、及び位相差δ12についての新しい値が必要とされる。これらの量は、付録IIIからの式(III.13)のストークスのパラメータSと、付録IIからの式(II.12)とから、下記のように決定される。
=(1−tanα)/(1+tanα) ・・・(6a)
代替として、これらの量は、付録IIIからの式(III.10)の正規化された形態から次のように決定される。
=cos2χcos2Ψ ・・・(6b)
式(6b)において、方位角Ψは、常に、x軸から測定される。従って、その値は下記に等しい。
Ψ=90−Ψ12 ・・・(6.1)
tanαについて式(6a)を解き、式(6b)と組み合わせると、下記のようになる。
tanα12={(1−cos2χcos2Ψ)/(1+cos2χcos2Ψ)}1/2
=1.331 ・・・(7)
式(II.12)から、
cosδ12={(1−tanα12)/tanα12}tan2Ψ12/2 ・・・(8)
δ12=140.2度
フレーム2からの方位角の測定結果(方位角Ψ12で得られる)として、新しい値がtanαとδとに割り当てられる(式(7)及び式(8)を参照)。従って、tanαとδとは、本質的に、方位角Ψが測定される基準フレームに依存する。コーティングが施されない面2からの反射2について、tanα12(すなわち、成分a及びa)における相対位相遅延Δは、再度、45.2度となる。従って、位相差δは、下記に等しくなる。
δ=Δ+δ12=275度 ・・・(8.1)
反射1に関して上記に展開した計算方法を使用し、方位角Ψ及び楕円角χに対して、それぞれ式(3)及び式(5)を適用すると、下記のように決定される。
tan2Ψ=2tanαcosδ/(1−tanα) ・・・(8.2)
Ψ=36.9度
χ=sin−1[{2tanα/(1+tanα)}sinδ]/2
=−2.593度 ・・・(8.3)
TIR反射の場合に、tanα=tanα12というわけではない。
、xフレームと、y、xフレームとが、図7に示されるように相対的に60度回転されていることを留意することによって、面3に関する方位角Ψ23が次に判明する。これは、面3の入射面についての単位法線ベクトルが、
=0.500i+0.866j+0.000k ・・・(8.4)
であることを知ることから決定される。
従って、法線NとNとの内積によって、x軸とx軸との間の角度が60度となる。更に、x軸及びx軸は、それぞれ面2及び面3についての入射面内にあり、これは、以前に、x軸とx軸とが、面1と面2とついての入射面内にあったという事実に類似する。この場合には、しかしながら、方位角Ψ23は、y軸から反時計回りに回転させられて、従って、負の数は次のように計算される。
Ψ23=Ψ−60=−23.1度 ・・・(8.5)
更に、tanα23もまた、負であり、式(7)を使用して、次のように計算される。
Ψ=90−Ψ23 ・・・(8.6)
tanα23={(1−cos2χcos2Ψ)/(1+cos2χcos2Ψ)}1/2 ・・・(8.7)
tanα23=−2.33
式(8)を用いて、
cosδ23={(1−tanα23)/tanα23}tan2Ψ23/2 ・・・(8.8)
δ23=172.9度
面3からの反射について、反射2からのtanα23とδ23とを入力として利用して、最終的な楕円角と方位角とを決定する。反射1及び2に関して概説した計算方法を使用して、下記のように決定される。
δ=Δ+δ23 ・・・(8.9)
=218.1度
ここで、Δ=45.2度、及びtanα=tanα23である。従って、式(3)及び式(5)から、
tan2Ψ=2tanαcosδ/(1−tanα) ・・・(8.10)
Ψ=−19.8度
χ=sin−1[{2tanα/(1+tan2α)}sinδ]/2 ・・・(8.11)
χ=13.3度
従って、図8において示されるように、方位角を実験フレームに変換すると、
Ψlab=30+Ψ ・・・(8.12)
=10.2度
従って、3つのTIR反射後、初期偏光は、その直線垂直状態から、13.3度の楕円角の状態で10.2度回転されたものに変換される。これらの計算された値は、実験の結果とほぼ一致する。
Figure 2005173622
P偏光された光についても、類似の計算を行うことができる。
位相補償されたTIRコーナーキューブ
コーティングが施されてない面でのTIRコーナーキューブからの反射は、入射偏光状態が直線状態から楕円状態へと変換される結果となる。これは、54.7度のTIR角度(コーナーキューブ内の各反射についての入射角)で、コーティングが施されていない表面上に生じる非ゼロの位相遅延の結果である。位相補償されたコーティングの狙いは、反射された位相遅延を45.2度から0度か又は180度に低減するような、ある位相厚み(phase thickness)と屈折率(ここではインデックス)とを有する、干渉コーティング・スタックをTIR表面上に導入することである。
コーティング・スタック内に光学的干渉を生成するために、コーティング材料についての屈折率(インデックス)は、内部透過した角度が、それぞれの臨界角よりも小さくなるように選択されなければならない。この方法は、スタックにおける全ての層に対する位相の大きさが、反射された位相における正味の変化に影響を及ぼす。薄膜分析プログラムの助けにより、様々なコーティング・スタックが、下記のように設計され、研究されている。
事例I: コーティング位相差が零度である場合(すなわち、Δ=180度)
一実施形態において、コーナーキューブ上の薄膜スタックが、コーナーキューブで生じる3つの反射のそれぞれについて、零度の位相差を引き起こす。位相差という用語は、薄膜計算において使用される慣習に従うが、位相遅延Δは、楕円偏光法において使用される慣習に従う。その設計は、表2において示される。
Figure 2005173622
QWOTは、4*N*Tに等しい光学的厚さである(ここで、Nは屈折率で、Tは、物理的厚さである)。より高いTiO2の屈折率(インデックス)は、イオンアシスト蒸着プロセスによって達成されることに留意されたい。ここでの層1は、BK−7表面上の第1層である。図9は、表2のコーティング状態での位相変化を示す。
このコーティングを、位相補償されたコーナーキューブから生じられる偏光状態を計算するために、コーティングが施されないTIRコーナーキューブの分析のために開発された偏光モデルに次に組み込むことができる。しかしながら、説明を続ける前に、薄膜と偏光分析との間の表示慣習の違いについて解決することが重要である。薄膜の慣習において、S偏光状態とP偏光状態との間に零度の位相差を生じさせるコーティングは、偏光の向きを変化させない。例えば、入射右円偏光は、反射の後も、右円偏光のままである。しかしながら、同じ現象が、偏光分析においては、偏光回転の向きにおいて右円偏光から左円偏光に反転されるものとして説明される。これは、偏光分析において、座標フレームが、常にビームに着目して画定されることから起きる。従って、(ビームに着目した)入射右円偏光は、反射後、ビームに着目した時には、反射による位相変化が零度であっても、左円偏光として現れる。従って、偏光分析の観点から、コーティングは正確に180度の位相変化を、反射時にS偏光状態とP偏光状態との間に引き起こし、薄膜の慣習によって予想されたような零度ではないように見える。通常の入射においてさえ、偏光分析は、通常の入射でS偏光状態とP偏光状態との間に物理的に位相差が無い時には、反射時における右から左へか又は左から右への偏光の左右の向きの変化を予測する。
この条件で、この後、表2の位相補償コーティングを施したTIRコーナーキューブが検討される。
入射偏光
コーティングが施されないコーナーキューブの前述の例におけるように、入射状態は、実験フレームに関してS偏光させられる。従って、成分a、a、及び位相差δは、次の値を有する。
=−0.500 ・・・(8.13)
=0.866 ・・・(8.14)
δ=180 ・・・(8.15)
反射1
面1からの反射について、
Δ=180度 ・・・(8.16)
tanα=−0.866/0.500=−1.732 ・・・(8.17)
cos(Δ+δ)={(1−tanα)/tanα}tan2Ψ/2 ・・・(9)
sin2χ={2tanα/(1+tanα)}sin(Δ+δ)・・・ (10)
Ψについて(9)を解き、χについて(10)を解くと、次のようになる。
Ψ=30度 ・・・(10.1)
χ=0度 ・・・(10.2)
図10は、面1からの反射偏光状態Rを示す。この例において、Rがフレーム2のx軸に沿って存在していることに注目すべきである。この重要な結果は、位相補償コーティングがコーナーキューブの2つの面にのみ適用される場合の実施形態において後に利用される。
フレーム2に関して、
Ψ12=Ψ+60=90度 ・・・(10.3)
Ψ=90−Ψ12 ・・・(10.4)
tanα12={(1−cos2χcos2Ψ)/(1+cos2χcos2Ψ)}1/2 =0 ・・・(11)
cosδ12={(1−tanα12)/tanα12}tan2Ψ’12/2 ・・・(12)
δ12=90
式(11)において、tanα12=0であり、このことは|a|<|a|であることを意味することに留意されたい。従って、式(12)における方位角Ψ’12は、x軸、すなわちこの事例の場合にはx軸に関して測定される。Ψ’12の値は、下記に等しい。
Ψ’12=0度 ・・・(12.1)
反射2
反射2について、y軸上に存在する偏光ベクトルの成分が無い状態で、Rがx軸上にあるので、楕円角と方位角とに変化のないことが予想される。この結果は、コーナーキューブに対する(すなわち面1に対する)入射偏光が、(実験フレームに関して)S偏光か又はP偏光させられる時にのみ有効である。どの他の偏光状態についても、ベクトル成分はy軸に沿って存在する。
Δ=180度 ・・・(12.2)
tanα=tanα12=0 ・・・(12.3)
cos(Δ+δ12)={(1−tanα)/tanα}tan2Ψ’/2 ・・・(13)
sin2χ={2tanα/(1+tanα)}sin(Δ+δ12) ・・・(14)
方位角Ψ’について式(13)を解き、楕円角χについて式(14)を解くと、次のようになる。
Ψ’=0度 ・・・(14.1)
χ=0度 ・・・(14.2)
ここでもまた、tanα12=0である点に留意されたい。従って、方位角Ψ’はx軸に関して測定される。
フレーム3に関して、偏光ベクトルRは、図11に示されるような角度を形成する。
Ψ23=Ψ’+30=30度 ・・・(14.3)
式(6a)及び式(6b)におけるSストークス・パラメータの使用において、これらの式における方位角はx軸から測定されることを留意することによって、注意がされなければならない。すなわち、
Ψ=90−Ψ23 ・・・(14.4)
=60度
tanα23={(1−cos2χcos2Ψ)/(1+cos2χcos2Ψ)}1/2=1.732 ・・・(14.5)
cosδ23={(1−tanα23)/tanα23}tan2Ψ23/2 ・・・(14.6)
δ23=180度
反射3
反射3について、
Δ=180度 ・・・(14.7)
tanα=tanα23=1.732 ・・・(14.8)
cos(Δ+δ23)={(1−tanα)/tanα}tan2Ψ/2 ・・・(15)
sin2χ={2tanα/(1+tanα)}sin(Δ+δ23) ・・・(16)
方位角Ψについて式(15)を解き、楕円角χについて式(16)を解くと、次のようになる。
Ψ=−30度 ・・・(16.1)
χ=0度 ・・・(16.2)
実験フレームに関する方位角は、次のように得られる。
Ψlab=30+Ψ・・・(16.3)
=0度
方位角Ψlab=0、及び楕円角χ=0の状態で、3つのTIRコーティングが施されたコーナーキューブは、直線及び垂直入射偏光の状態を保持する。
事例II:面1と面3とだけがコーティングされる場合
一実施形態において、面1と面3とだけが、表2のコーティングでコーティングが施される。入射として同様のS偏光が使用される場合には、反射2までの楕円角χと方位角Ψとの計算は、事例Iの計算と同様になる。従って、反射1についての事例Iの結果がここで利用される。
反射2
事例Iの反射1において述べたように、面1から反射された偏光Rは、図10において示されるように面2の入射面内にある。従って、面2から生じる位相変化量に関係無く、反射された状態のRは、常にその入射面内にある(すなわち、その方位角か又は楕円角に変化は生じない)。従って、面2は、事例Iにおいて、コーティングが施されないままの状態にしておくことができるならば、同じ最終結果が達成されるであろう。しかしながら、この結果は、直線Sか又はPの入射偏光状態についてのみ有効である。
Δ=45.2度(コーティングが施されない表面の場合) ・・・(16.4)
δ12=90 ・・・(16.5)
tanα=tanα12=0 ・・・(16.6)
cos(Δ+δ12)={(1−tanα)/tanα}tan2Ψ’/2 ・・・(17)
sin2χ={2tanα/(1+tanα)}sin(Δ+δ12) ・・・(18)
方位角Ψ’について式(17)を解き、楕円角χについて式(18)を解くと、次のようになる。
Ψ’=0度 ・・・(18.1)
χ=0度 ・・・(18.2)
図11において示されるように、フレーム3に関して、反射された状態Rは、
Ψ23=Ψ’+30=30度 ・・・(18.3)
を有する。
方位角Ψ’、楕円角χ、及び方位角Ψ23についてのこれらの値は、事例Iからの対応する反射2の値と同一であるため、事例Iと同じ結果がまた、この事例の反射3についても予想される。垂直直線か又は水平直線の入射状態の観点から、2つの事例(事例Iと事例IIとの両方)は、同じ結果を生じる。しかしながら、円偏光された入射状態については、第1と第3との面だけしかコーティングされていない時には、同じ結果を生じることができない。
事例III:コーティング位相差が180度である場合(すなわち、Δ=0度)
一実施形態において、コーナーキューブ上の薄膜スタックは、反射時に、180度の位相差を引き起こす。そのコーティング設計は、表3において示される。
Figure 2005173622
ここでの層1は、BK−7表面上の第1層である。図13は、表3のコーティング状態での位相変化を示す。
全ての3つの面に180度の位相差コーティングが施された状態におけるコーナーキューブからの出射偏光状態が次に計算される。
入射偏光
入射状態は、実験フレームに関してS偏光されている。
=−0.500 ・・・(18.4)
=0.866 ・・・(18.5)
δ=180度 ・・・(18.6)
反射1
反射1について、
Δ=0度 ・・・(18.7)
tanα=−0.866/0.500=−1.732 ・・・(18.8)
cos(Δ+δ)={(1−tanα)/tanα}tan2Ψ/2 ・・・(19)
sin2χ={2tanα/(1+tanα)}sin(Δ+δ) ・・・(20)
方位角Ψについて式(19)を解き、楕円角χについて式(20)を解くと、次のようになる。
Ψ=−30度 ・・・(20.1)
χ=0度 ・・・(20.2)
図14は、反射されたRが、入射状態のものと共線をなすことを示す。図14におけるSとRとの間の外見上の大きさの差は、単にわかりやすくさせるためのものでしかない。何故ならば、TIRの場合は、反射された振幅は入射の振幅と等しいからである。
フレーム2に関して、
Ψ12=Ψ+60=30度 ・・・(20.3)
Ψ=90−Ψ12 ・・・(20.4)
tanα12={(1−cos2χcos2Ψ)/(1+cos2χcos2Ψ)}1/2=1.732 ・・・(20.5)
cosδ12={(1−tanα12)/tanα12}tan2Ψ12/2 ・・・(20.6)
δ12=180度
・・・(20.7)
反射2
反射2について、
Δ=0度 ・・・(20.8)
tanα=tanα12=1.732 ・・・(20.9)
cos(Δ+δ12)={(1−tanα)/tanα}tan2Ψ/2 ・・・(21)
sin2χ={2tanα/(1+tanα)}sin(Δ+δ12) ・・・(22)
方位角Ψについて式(21)を解き、楕円角χについて式(22)を解くと、次のようになる。
Ψ=30度 ・・・(22.1)
χ=0度 ・・・(22.2)
図15において、Rがy3軸に関して形成する角度が示される。この角度は、次の通りである。
Ψ23=Ψ−60=−30度 ・・・(22.3)
Ψ=90−Ψ23 ・・・(22.4)
tanα23={(1−cos2χcos2Ψ)/(1+cos2χcos2Ψ)}1/2 =−1.732 ・・・(22.5)
cosδ23={(1−tanα23)/tanα23}tan2Ψ23/2 ・・・(22.6)
δ23=180度
反射3
反射3について、
Δ=0度 ・・・(22.7)
tanα=tanα23=−1.732 ・・・ (22.8)
cos(Δ+δ23)={(1−tanα)/tanα}tan2Ψ/2 ・・・(23)
sin2χ={2tanα/(1+tanα)}sin(Δ+δ23) ・・・(24)
方位角Ψについて式(23)を解き、楕円角χについて式(24)を解くと、次のようになる。
Ψ=−30度 ・・・(24.1)
χ=0度 ・・・(24.2)
図16Aにおいて示されるように、実験フレームに関する方位角は、次のように得られる。
Ψlab=30+Ψ ・・・(24.3)
=0度
これは、事例Iにおいて得られた正確な結果であり、ここで、全ての側面は、(表2における)零度の位相差コーティングが施されている。従って、事例I、II、及びIIIは、全て、直線偏光された入射状態について同じ結果が生じる。
事例IV:位相補償薄膜スタックの追加設計
一実施形態において、コーナーキューブ上の薄膜スタックは、反射時に、零度の位相差を引き起こす(すなわち、Δ=180度)。そのコーティング設計は、表4において示される。図16Bは、表4のコーティング状態での位相変化を示す。
Figure 2005173622
ここでの層1は、BK−7表面上の第1層である。
他の実施形態において、コーナーキューブ上の薄膜スタックは、反射時に、零度の位相差を引き起こす。そのコーティング設計は、表5において示される。より低いTiO2のインデックスは、イオン−アシスタンス(又はイオンによる助力)の無い蒸着プロセスの結果であるということに留意されたい。図16Cは、表5のコーティング状態での位相変化を示す。
Figure 2005173622
ここでの層1は、BK−7表面上の第1層である。
直線偏光された入射状態について、表4及び表5のコーティング設計は、全ての3つの面か、又は第1と第3との面だけがコーティングされる場合には、所望の結果を生じさせる。円偏光された入射状態について、表4及び表5のコーティング設計は、全ての3つの面がコーティングされる場合には、所望の結果を生じさせる。
干渉計システムへの応用
平面鏡干渉計
図17Aは、本発明の一実施形態における平面鏡干渉計システム100を示す。システム100は、従来のコーナーキューブ10が、位相補償された干渉薄膜スタック104を有するCC再帰反射器102に置き換えられていることを除いて、図2のシステム20と類似である。実施形態に依存して、位相補償されたCC再帰反射器102は、上述のように、全ての3つの反射面上か、又は第1と第3との反射面上のみに蒸着された位相補償薄膜スタックを有するCC再帰反射器のうちの任意のものとすることできる。CC再帰反射器102は、直線偏光された入射状態だけしか取り扱わないので、全ての3つの反射面がコーティングされる時には、反射時にnπ度の位相差(例えば、0度の位相差及びΔ=180度、並びに、180度の位相差及びΔ=0度)を引き起こす任意の薄膜スタックを使用することができる。全ての3つの面か、又は第1と第3との反射面のみがコーティングされる時には、反射時に2nπ度の位相差を引き起こす薄膜スタックを使用することができる。nπと2nπとについて言及する時は常に、nは0を含む整数である。
図示されてはいないが、基準ミラー30が測定ミラー26と平行になるように、基準光路内に45度のミラーを配置することができる。その45度のミラーは、偏光ビーム・スプリッタ24と四分の一波長板32との間に挿入されることになる。測定ミラー26に関する微分測定(differential measurement)を提供するために、基準ミラー30を可動構成要素に取り付けることができる。
図17Bは、本発明の一実施形態における干渉計システム120を示す。システム120は、測定ミラー26が位相補償されたCC再帰反射器122に置き換えられていることを除いて、図17Aのシステム100と類似である。測定光路は、次のように変化している。
測定光路において、偏光ビーム・スプリッタ24は、周波数成分fを移動ステージに取り付けられた位相補償されたコーナーキューブ122へと伝送する。周波数成分fは、四分の一波長板28を透過するので、その戻ってくる偏光は、90度回転させられて、新たなS偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ24によって位相補償されたCC再帰反射器102へと反射される。四分の一波長板28の透過後、成分fは、CC再帰反射器122に入射する時に、円偏光されるということに留意されたい。
CC再帰反射器102は、周波数成分fを再び偏光ビーム・スプリッタ24へと導き、偏光ビーム・スプリッタ24が再び周波数成分fをCC再帰反射器122へと反射する。再び、周波数成分fが四分の一波長板28を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、新たなP偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ24を通して受信器34へと伝送される。四分の一波長板28の透過後、成分fは、CC再帰反射器122に入射する時に、円偏光されるということに、ここでもまた留意されたい。
実施形態に依存して、CC再帰反射器122は、上述のように、全ての3つの反射面上に蒸着された、反射時に2nπ度の位相差を引き起こす位相補償薄膜スタックを有するCC再帰反射器のうちの任意のものとすることができる(例えば、零度の位相差及びΔ=180度)。これは、四分の一波長板28の透過後に偏光ビーム・スプリッタ24が光を正しい光路に送り込むように、CC再帰反射器122が右円偏光された光を左円偏光された光として(又は、左円偏光された光を右円偏光された光として)戻さなければならないためである。偏光の左右の向きは、観測者に向かってくるビームによって画定される。
図17Cは、本発明の一実施形態における干渉計システム140を示す。システム140は、CC再帰反射器122が位相補償されたCC再帰反射器142と144とに置き換えられていることを除いて、図17Bのシステム120と類似である。測定光路は、次のように変化している。
偏光ビーム・スプリッタ24は、移動ステージに取り付けられた位相補償されたCC再帰反射器142へと周波数成分fを伝送する。周波数成分fは、四分の一波長板28を透過するので、その戻ってくる偏光は、90度回転させられて、新たなS偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ24によって位相補償されたCC再帰反射器102へと反射される。四分の一波長板28の透過後に、成分fは、CC再帰反射器142に入射する時には、円偏光されるということに留意されたい。
CC再帰反射器102は、周波数成分fを再び偏光ビーム・スプリッタ24へと導き、偏光ビーム・スプリッタ24が周波数成分fを位相補償されたCC再帰反射器144へと反射する。再び、周波数成分fは、四分の一波長板28を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、新たなP偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ24を通して受信器34へと伝送される。四分の一波長板28の透過後に、成分fは、CC再帰反射器144に入射する時には、円偏光されるということに留意されたい。
実施形態に依存して、CC再帰反射器142と144とを、上述のように、全ての3つの反射面上に蒸着された、反射時に2nπ度の位相差を生じさせる位相補償薄膜スタックを有するCC再帰反射器のうちの任意のものとすることができる。これは、四分の一波長板28の透過後に、偏光ビーム・スプリッタ24が光を正しい光路に送り込むように、CC再帰反射器142と144とが、右円偏光された光を左円偏光された光として(又は、左円偏光された光を右円偏光された光として)戻さなければならないためである。偏光の左右の向きは、観測者に向かってくるビームによって画定される。
微分干渉計システム
図18A、図18B、及び図18Cは、本発明の一実施形態における微分干渉計システム200を示す。レーザーヘッド202は、2つの直交偏光された周波数成分からなるコヒーレントな平行化された光ビームを発生する。1つの周波数成分f(例えば、P偏光状態の測定ビーム)は、干渉計の測定光路に入射するが、他方の周波数成分f(例えば、S偏光状態の基準ビーム)は、干渉計の基準光路に入射する。
測定光路において、偏光ビーム・スプリッタ204は、周波数成分fを移動ステージに取り付けられた測定平面鏡206へと伝送する。周波数成分fは、四分の一波長板208を透過するので、その戻ってくる偏光は、90度回転させられて、新たなS偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ204によって位相補償されたCC再帰反射器210へと反射される。CC再帰反射器210は、周波数成分fを再び偏光ビーム・スプリッタ204へと導き、偏光ビーム・スプリッタ204が再び周波数成分fを測定平面鏡206へと反射する。再び、周波数成分fは、四分の一波長板208を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、新たなP偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ204を通してミラー212へと伝送される。
ミラー212は、周波数成分fを位相補償されたCC再帰反射器214へと導き、位相補償されたCC再帰反射器214が周波数成分fをミラー212へと戻す。周波数成分fは、四分の一波長板216を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられる。次に、ミラー212は、新たなS偏光された周波数成分fを偏光ビーム・スプリッタ204へと戻し、偏光ビーム・スプリッタ204が周波数成分fを位相補償されたCC再帰反射器218へと反射する。CC再帰反射器218は、周波数成分fを偏光ビーム・スプリッタ204へと戻し、偏光ビーム・スプリッタ204が周波数成分fを受信器220へと反射する。
基準光路において、偏光ビーム・スプリッタ204は、周波数成分fを位相補償されたCC再帰反射器218へと反射する。位相補償されたCC再帰反射器218は、周波数成分fを偏光ビーム・スプリッタ204へと戻し、偏光ビーム・スプリッタ204が周波数成分fをミラー212へと反射する。ミラー212は、周波数成分fを位相補償されたCC再帰反射器214へと導き、CC再帰反射器214が、周波数成分fをミラー212へと戻す。周波数成分fは、四分の一波長板216を透過するので、その戻ってくる偏光は、90度回転させられる。
ミラー212は、新たなP偏光された周波数成分fを偏光ビーム・スプリッタ204へと導き、偏光ビーム・スプリッタ204が、周波数成分fを、移動することができる基準ミラー222へと伝送する。周波数成分fは、四分の一波長板208を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、新たなS偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ204によって位相補償されたCC再帰反射器210へと反射される。CC再帰反射器210は、周波数成分fを偏光ビーム・スプリッタ204へと戻し、偏光ビーム・スプリッタ204が、再び周波数成分fを基準ミラー222へと反射する。再び、周波数成分fは、四分の一波長板208を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、P偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ204を通して受信器220へと伝送される。
実施形態に依存して、位相補償されたCC再帰反射器214を、上述のように、全ての3つの反射面上に蒸着された、反射時に2nπ度の位相差を引き起こす位相補償薄膜スタックを有するCC再帰反射器のうちの任意のものとすることができる。これは、四分の一波長板216の透過後に、偏光ビーム・スプリッタ204が光を正しい光路へと送り込むように、CC再帰反射器が右円偏光された光を左円偏光された光として(又は、左円偏光された光を右円偏光された光として)戻さなければならないためである。偏光の左右の向きは、観測者に向かってくるビームによって画定される。
実施形態に依存して、位相補償されたCC再帰反射器210と218とを、全ての3つの反射面上に蒸着された位相補償薄膜スタックを有するCC再帰反射器のうちの任意のものとすることができる。薄膜スタックは、全ての3つの反射面上に蒸着させられる。何故ならば、成分fとfとが、異なる順序で再帰反射器の反射面に突入する可能性があるためである。CC再帰反射器210と218とは、直線偏光された入射状態だけしか取り扱わないので、反射時にnπ度の位相差を引き起こす任意の薄膜スタックを使用することができる。
単一ビーム干渉計システム
図19は、本発明の一実施形態における単一ビーム干渉計システム300を示す。レーザーヘッド302は、2つの直交偏光された周波数成分からなるコヒーレントな平行化された光ビームを発生する。1つの周波数成分f(例えば、P偏光状態の測定ビーム)は、干渉計の測定光路に入射するが、他方の周波数成分f(例えば、S偏光状態の基準ビーム)は、干渉計の基準光路に入射する。
測定光路において、偏光ビーム・スプリッタ304は、周波数成分fを、移動ステージに取り付けられた位相補償されたCC再帰反射器306へと伝送する。周波数成分fは、四分の一波長板308を透過するので、その戻ってくる偏光は、90度回転させられて、新たなS偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ304によって受信器310へと反射される。
基準光路において、偏光ビーム・スプリッタ304は、周波数成分fを位相補償されたCC再帰反射器312へと反射する。周波数成分fは、四分の一波長板314を透過するので、その戻ってくる偏光は、90度回転させられて、新たなP偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ304を通して受信器310へと伝送される。
実施形態に依存して、位相補償されたCC再帰反射器306と312とを、上述のように、全ての3つの反射面上に蒸着された、反射時に2nπの位相差を引き起こす位相補償薄膜スタックを有するCC再帰反射器のうちの任意のものとすることができる。これは、対応する四分の一波長板308と314との透過後に、偏光ビーム・スプリッタ304が光を正しい光路に送り込むように、CC再帰反射器306と312とが右円偏光された光を左円偏光された光として(又は、左円偏光された光を右円偏光された光として)戻さなければならないためである。偏光の左右の向きは、観測者に向かってくるビームによって画定される。
高分解能干渉計システム
図20A、図20B、及び図20Cは、本発明の一実施形態における高分解能干渉計システム400を示す。レーザーヘッド402は、2つの直交偏光された周波数成分からなるコヒーレントな平行化された光ビームを発生する。1つの周波数成分f(例えば、P偏光状態の測定ビーム)は、干渉計の測定光路に入射するが、他方の周波数成分f(例えば、S偏光状態の基準ビーム)は、干渉計の基準光路に入射する。
測定光路において、偏光ビーム・スプリッタ404は、周波数成分fを、移動ステージに取り付けられた測定平面鏡406へと伝送する。周波数成分fは、四分の一波長板408を透過するので、その戻ってくる偏光は、90度回転させられて、新たなS偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ404によって位相補償されたCC再帰反射器410へと反射される。CC再帰反射器410は、周波数成分fを再び、偏光ビーム・スプリッタ404へと導き、偏光ビーム・スプリッタ404が再び、周波数成分fを測定平面鏡406へと反射する。再び、周波数成分fは、四分の一波長板408を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、新たなP偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ404を通してミラー412に伝送される。
ミラー412は、周波数成分fを位相補償されたCC再帰反射器414へと導き、位相補償されたCC再帰反射器414が、周波数成分fをミラー412へと戻す。次にミラー412は、周波数成分fを偏光ビーム・スプリッタ404へと戻し、偏光ビーム・スプリッタ404が、周波数成分fを平面鏡406へと伝送する。再び、周波数成分fは、四分の一波長板408を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、新たなS偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ404によって位相補償されたCC再帰反射器410へと反射される。CC再帰反射器410は、周波数成分fを再び、偏光ビーム・スプリッタ404へと導き、偏光ビーム・スプリッタ404が、再び周波数成分fを、測定平面鏡406へと反射する。再び、周波数成分fは、四分の一波長板408を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、新たなP偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ404を通して受信器416へと伝送される。
基準光路内において、偏光ビーム・スプリッタ404は、周波数成分fをミラー418へと反射する。周波数成分fは、四分の一波長板420を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、新たなP偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ404を通して、位相補償されたCC再帰反射器410へと伝送される。CC再帰反射器410は、周波数成分fを偏光ビーム・スプリッタ404へと戻し、偏光ビーム・スプリッタ404が、周波数成分fをミラー418へと伝送する。再び、周波数成分fは、四分の一波長板420を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、新たなS偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ404によってミラー412へと反射される。
ミラー412は、周波数成分fを位相補償されたCC再帰反射器414へと導き、位相補償されたCC再帰反射器414が、周波数成分fをミラー412へと戻す。次にミラー412は、周波数成分fを偏光ビーム・スプリッタ404へと戻し、偏光ビーム・スプリッタ404が、周波数成分fをミラー420へと反射する。周波数成分fは、四分の一波長板420を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、新たなP偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ404によって位相補償されたCC再帰反射器410へと伝送される。CC再帰反射器410は、周波数成分fを偏光ビーム・スプリッタ404へと戻し、偏光ビーム・スプリッタ404が、周波数成分fをミラー418へと伝送する。再び、周波数成分fは、四分の一波長板420を透過するので、その戻ってくる偏光は90度回転させられて、新たなS偏光された周波数成分fが、偏光ビーム・スプリッタ404によって受信器416へと反射される。
実施形態に依存して、位相補償されたCC再帰反射器414を、上述のように、全ての3つの反射面上か、又は第1と第3との反射面上のみに蒸着された位相補償薄膜スタックを有するCC再帰反射器のうちの任意のものとすることができる。全ての3つの面がコーティングされる時には、反射時にnπ度の位相差を引き起こす位相補償薄膜スタックを使用することができる。全ての3つの面か、又は第1と第3との反射面のみがコーティングされる時には、反射時に2nπ度の位相差を引き起こす薄膜スタックを使用することができる。
実施形態に依存して、位相補償されたCC再帰反射器410を、全ての3つの反射面上に蒸着された位相補償薄膜スタックを有するCC再帰反射器のうちの任意のものとすることができる。薄膜スタックは、全ての3つの面に蒸着される。何故ならば成分fとfとはそれぞれ、コーナーキューブを2回透過し、異なる順序で面にぶつかる可能性があるためである。CC再帰反射器410は、直線偏光された入射状態だけしか取り扱わないので、反射時にnπの位相差を引き起こす任意の位相補償干渉薄膜を利用することができる。
直線干渉計システム
図21は、本発明の一実施形態における直線干渉計システム500を示す。レーザーヘッド502は、2つの直交偏光された周波数成分からなるコヒーレントな平行化された光ビームを発生する。1つの周波数成分f(例えば、P偏光状態の測定ビーム)は、干渉計の測定光路に入射するが、他方の周波数成分f(例えば、S偏光状態の基準ビーム)は、干渉計の基準光路に入射する。
測定光路内において、偏光ビーム・スプリッタ504は、周波数成分fを、移動ステージに取り付けられた位相補償されたCC再帰反射器506へと伝送する。位相補償された再帰反射器506は、周波数成分fを偏光ビーム・スプリッタ504へと戻し、偏光ビーム・スプリッタ504が、周波数成分fを受信器508へと伝送する。
基準光路内において、偏光ビーム・スプリッタ504は、周波数成分fを位相補償されたCC再帰反射器510へと反射する。位相補償された再帰反射器510は、周波数成分fを偏光ビーム・スプリッタ504へと戻し、偏光ビーム・スプリッタ504が、周波数成分fを受信器508へと反射する。
実施形態に依存して、位相補償されたCC再帰反射器506と510とを、上述のように、全ての3つの反射面上か、又は第1と第3との反射面のみに蒸着された位相補償薄膜スタックを有するCC再帰反射器のうちの任意のものとすることができる。全ての3つの面がコーティングされる時には、反射時にnπ度の位相差を引き起こす位相補償薄膜スタックを利用することができる。全ての3つの面か、又は第1と第3との反射面のみがコーティングされる時には、反射時に2nπ度の位相差を引き起こす薄膜スタックを使用することができる。
要約
数値モデルの助けによって、TIRコーナーキューブからの偏光結果が解析された。このモデルは、コーティングが施されないコーナーキューブからの入射偏光の方位角と楕円角とに対する重要な変化を予測する。その結果、多層干渉コーティングは、TIR反射についてS状態とP状態との間に零度及び180度の位相差を生じさせるために設計された。その結果は、全ての面か、又は第1と第3との面のみがコーティングされることによって、初期偏光の方位角と楕円角とが保持されることを示す。
開示された実施形態の特徴の様々な他の改変及び組み合わせが、本発明の範囲内に含まれる。上述の様々な干渉計システムは、垂直に及び水平に偏光された光を使用するが、干渉計システムはまた、左円偏光及び右円偏光された光を使用することもできる。上述の様々な干渉計システムは、単一軸に沿った測定を示すが、これらのシステムは、構成を再現するか、又は単一軸測定構成要素を多軸モジュールに統合することによって、多軸測定について採用されることができることが理解されよう。BK−7コーナーキューブのための特定のコーティング設計が開示されたが、当業者であれば、融解石英、及びSF−10等のような他の材料から作られたコーナーキューブに合わせて、コーティング設計を修正することができる。更に、当業者であれば、他の動作波長に適するようにコーティング設計を修正することができる。多くの実施形態が、特許請求の範囲によって包含される。
付録I
座標EとEと共に、z方向に伝搬する単色の平面波Eについて、
=acos(τ+δ) ・・・(I.1.a)
=acos(τ+δ) ・・・(I.1.b)
=0 ・・・(I.1.c)
ここで、aはx軸に沿った振幅であり、δはx軸に沿った位相であり(これが、上述の第1の面からの反射後の相対位相差δとは異なることに留意されたい)、aはy軸に沿った振幅であり、δはy軸に沿った位相であり(これが、上述の第2の面からの反射後の相対位相差δとは異なることに留意されたい)、τ=ωt−kzであり、ωは角周波数であり、tは時間であり、kは波数(2π/λ)であり、zは伝搬方向である。
(I.1.a)と(I.1.b)とを書き直すと、
/a=cos(τ+δ)=cosτcosδ−sinτsinδ ・・・(I.1.d)
/a=cos(τ+δ)=cosτcosδ−sinτsinδ ・・・(I.1.e)
τ依存性を排除するため、各成分にsinδ、sinδ、cosδ、及びcosδを掛け合わせると、
(E/a)sinδ=sinδ(cosτcosδ−sinτsinδ) ・・・(I.2.a)
(E/a)sinδ=sinδ(cosτcosδ−sinτsinδ) ・・・(I.2.b)
(E/a)cosδ=cosδ(cosτcosδ−sinτsinδ) ・・・(I.2.c)
(E/a)cosδ=cosδ(cosτcosδ−sinτsinδ) ・・・(I.2.d)
(I.2.a)から(I.2.b)を引くと、
(E/a)sinδ−(E/a)sinδ=cosτsin(δ−δ) ・・・(I.3.a)
(I.2.c)から(I.2.d)を引くと、
(E/a)cosδ−(E/a)cosδ=sinτsin(δ−δ) ・・・(I.3.b)
(I.3.a)と(I.3.b)とを二乗して、加算すると、次のようになる。
(E/a+(E/a−2(E/a)(E/a)(sinδsinδ+cosδcosδ)=sin(δ−δ
これを簡略化すると、
(E/a+(E/a−2(E/a)(E/a)cos(δ−δ)=sin(δ−δ) ・・・(I.4)
付録II
回転座標系(ξ,η)において、電気ベクトル成分は、下記によって関連付けられる。
ξ=EcosΨ+EsinΨ ・・・(II.1.a)
η=−EsinΨ+EcosΨ ・・・(II.1.b)
ここで、Ψは、(ξ,η)座標軸と(x,y)座標軸との間の角度である。座標系(ξ,η)において、電気ベクトルに対する式は、次のように得られる。
ξ=acos(τ+δξ) ・・・(II.2.a)
η=bcos(τ+δη) ・・・(II.2.b)
ここで、aはξ軸に沿った振幅であり、bはη軸に沿った振幅であり、τ=ωt−kzである。次に、式(II.2.a)と(II.2.b)との結果を使用すると、電気ベクトル式は、次のように変形される。
ξ=acos(τ+δξ) ・・・(II.2.c)
η=+/−bsin(τ+δξ) ・・・(II.2.d)
次に、回転されたフレームの振幅a、bと、x、yフレームの振幅a、aとの間の関係が確立される。まず、式(I.1.a)、(I.1.b)、(II.2.c)、及び(II.2.d)は、次のように展開される。
=acos(τ+δ)=a(cosτcosδ−sinτsinδ) ・・・(II.3.a)
=acos(τ+δ)=a(cosτcosδ−sinτsinδ) ・・・(II.3.b)
ξ=acos(τ+δξ)=a(cosτcosδξ−sinτsinδξ) ・・・(II.3.c)
η=+/−bsin(τ+δξ)=+/−b(sinτcosδξ+cosτsinδξ) ・・・(II.3.d)
式(II.1.a)及び(II.1.b)と、式(II.3.a)及び(II.3.b)とを組み合わせると、
ξ=a(cosτcosδ−sinτsinδ)cosΨ+a(cosτcosδ−sinτsinδ)sinΨ ・・・(II.4.a)
η=−a(cosτcosδ−sinτsinδ)sinΨ+a(cosτcosδ−sinτsinδ)cosΨ ・・・(II.4.b)
従って、式(II.3.c)、(II.3.d)、及び式(II.4.a)、(II.4.b)の対応する項を等式化すると、
ξ式について、
cosτ項:
cosδξ=acosδcosΨ+acosδsinΨ ・・・(II.5.a)
sinτ項:
sinδξ=asinδcosΨ+asinδsinΨ ・・・(II.5.b)
η式について、
cosτ項:
+/−bsinδξ=−acosδsinΨ+acosδcosΨ ・・・(II.6.a)
sinτ項:
+/−bcosδξ=asinδsinΨ−asinδcosΨ ・・・(II.6.b)
次に、式(II.5.a)と(II.5.b)とを二乗し、加算すると、
=a cosΨ+a sinΨ+2acosΨsinΨcos(δ−δ) ・・・(II.7.a)
式(II.6.a)と(II.6.b)とに同じ演算を実施すると、
=a sinΨ+a cosΨ−2asinΨcosΨcos(δ−δ) ・・・(II.7.b)
(II.7.a)と(II.7.b)とを加算すると、
+b=a +a ・・・(II.8)
次に、式(II.5.a)と(II.6.b)とを互いに掛け合わせ、式(II.5.b)と(II.6.a)ともまた互いに掛け合わせると、次のようになる。
+/−abcosδξ=−asinδcosδcosΨ+asinδcosδsinΨ ・・・(II.9.a)
+/−absinδξ=−asinδcosδsinΨ+asinδcosδcosΨ ・・・(II.9.b)
従って、(II.9.a)と(II.9.b)とを加算すると、
+/−ab=asin(δ−δ
或いはまた、
−/+ab=asin(δ−δ) ・・・(II.10)
更に、式(II.6.b)を式(II.5.a)で割り、式(II.6.a)を式(II.5.b)で割ると、次のようになる。
+/−b/a=(asinδsinΨ−asinδcosΨ)/(acosδcosΨ+acosδsinΨ) ・・・(II.11.a)
+/−b/a=(−acosδsinΨ+acosδcosΨ)/(asinδcosΨ+asinδsinΨ) ・・・(II.11.b)
式(II.11.a)と(II.11.b)との右辺(RHS)を等式化すると、
(a −a )sin2Ψ=2acos(δ−δ)cos2Ψ
すなわち、同等に、
(a −a )tan2Ψ=2acosδ ・・・(II.12)
ここで、δ=δ−δである。
最後の関係が、式(II.10)に2を掛け、次いで、式(II.8)で割ることによって導き出される。
−/+2ab/(a+b)=2asinδ/(a +a ) ・・・(II.13)
付録III
ストークスのパラメータについての式を導き出すため、式(II.8)、(II.12)、及び(II.13)を振り返ってみよう。
+b=a +a ・・・(II.8)
(a −a )tan2Ψ=2acosδ ・・・(II.12)
−/+2ab/(a+b)=2asinδ/(a +a ) ・・・(II.13)
そして、次のように定義する。
tanα=a/a ・・・(III.0.a)
tanχ=+/−b/a ・・・(III.0.b)
式(II.12)から、下記のように定義される。
右辺の定義(RHS)
=a −a ・・・(III.1)
=2acosδ ・・・(III.2)
左辺の定義(LHS)
=(a −a )tan2Ψ ・・・(III.3)
同様に、式(II.13)から、下記のように定義される。
右辺の定義(RHS)
=2asinδ ・・・(III.4)
左辺の定義(LHS)
=−/+2ab(a +a )/(a+b) ・・・(III.5)
次に、依存パラメータSが定義される。これは、S、S、及びSのRHS定義の2乗を組み合わせることによって定義される。
右辺の定義(RHS)
=S +S +S
=(a −a +(2acosδ)+(2asinδ)
=(a +a
=a +a ・・・(III.6)
左辺の定義(LHS)
=S +S +S ・・・(III.7)
次に、SのLHS定義について、
=−/+2ab(a +a )/(a+b
あるいはまた、式(III.6)を代入すると、Sは次のようになる。
=−/+2abS/(a+b
更に、tanχ=−/+b/aであることに留意されたい。従って、Sは次のように表わすことができる。
=2Stanχ/(1+tanχ)=Ssin2χ
=Ssin2χ ・・・(III.8)
次に、パラメータS、Ψ、及びχによってSとSとを表わすため、式(III.3)のLHS定義について、次のように書き直す。
=Stan2Ψ ・・・(III.9)
次に、式(III.7)に式(III.8)と(III.9)とを代入すると、
=S +(Stan2Ψ)+(Ssin2χ)
について解くと、
=Scos2Ψcos2χ ・・・(III.10)
次に、式(III.9)に式(III.10)を代入すると、新しい形態のSに到達する。
=Ssin2Ψcos2χ ・・・(III.11)
結果をまとめると、
=S +S +S
=Scos2Ψcos2χ
=Ssin2Ψcos2χ
=Ssin2χ
RHS定義に関してストークスのパラメータを表わすと、
=a +a
=a −a
=2acosδ
=2asinδ
これらRHSストークスのパラメータは、次に、Sで割ることによって正規化される。
=1
=(a −a )/(a +a
=2acosδ/(a +a
=2asinδ/(a +a
次に、tanα=a/aによって表わすと、
=1 ・・・(III.12)
=(1−tanα)/(1+tanα) ・・・(III.13)
=2tanαcosδ/(1+tanα) ・・・(III.14)
=2tanαsinδ/(1+tanα) ・・・(III.15)
従来のコーナーキューブ再帰反射器の側面図である。 従来のコーナーキューブ再帰反射器の正面図である。 従来の平面鏡干渉計システムを示す図である。 本発明の一実施形態における、コーティングが施されない従来のコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、コーティングが施されない従来のコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、コーティングが施されない従来のコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、コーティングが施されない従来のコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、コーティングが施されない従来のコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、コーティングが施されない従来のコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、0度の位相差を有する位相補償されたコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、0度の位相差を有する位相補償されたコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、0度の位相差を有する位相補償されたコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、0度の位相差を有する位相補償されたコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、180度の位相差を有する位相補償されたコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、180度の位相差を有する位相補償されたコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、180度の位相差を有する位相補償されたコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の一実施形態における、180度の位相差を有する位相補償されたコーナーキューブでの偏光配向と楕円角との導出を示す図である。 本発明の実施形態における、0度の位相差を有する位相補償されたコーナーキューブからの反射位相を示す図である。 本発明の実施形態における、0度の位相差を有する位相補償されたコーナーキューブからの反射位相を示す図である。 本発明の一実施形態における、平面鏡干渉計システムを示す図である。 本発明の実施形態における干渉計システムを示す図である。 本発明の実施形態における干渉計システムを示す図である。 本発明の一実施形態における、微分干渉計システムを示す図である。 本発明の一実施形態における、微分干渉計システムを示す図である。 本発明の一実施形態における、微分干渉計システムを示す図である。 本発明の一実施形態における、単一ビーム干渉計システムを示す図である。 本発明の一実施形態における、高分解能干渉計システムを示す図である。 本発明の一実施形態における、高分解能干渉計システムを示す図である。 本発明の一実施形態における、高分解能干渉計システムを示す図である。 本発明の一実施形態における、直線干渉計システムを示す図である。
符号の説明
24 偏光ビーム・スプリッタ
28 四分の一波長板
100 光学系
102 少なくとも2つの後方反射面を含むコーナーキューブ再帰反射器
104 位相補償薄膜スタック
120 光学系
122 3つの後方反射面を含むコーナーキューブ再帰反射器
140 光学系
142、144 3つの後方反射面を含むコーナーキューブ再帰反射器

Claims (13)

  1. 位相補償コーナーキューブ再帰反射器であって、
    入射/出射面と、
    第1の後方反射面と、
    前記第1の後方反射面上の位相補償薄膜スタックと、
    どの位相補償薄膜スタックも無い、第2の後方反射面と、
    第3の後方反射面と、
    前記第3の後方反射面上の他の位相補償薄膜スタック
    とを備え、
    前記第1の位相補償薄膜スタックにより、光が反射時に2nπの位相差を引き起こし、ここでのnは0を含む整数であり、
    前記他の位相補償薄膜スタックにより、光が反射時に2nπの位相差を引き起こし、
    光は、実質的に同じ偏光配向で、及び実質的に同じ偏光楕円率で、前記コーナーキューブ再帰反射器に入射し、及び前記コーナーキューブ再帰反射器から出射することからなる、再帰反射器。
  2. 前記位相補償薄膜スタック、及び前記他の位相補償薄膜スタックは、それぞれ、薄膜のスタックを含み、
    前記薄膜からの反射は、前記2nπの位相差を引き起こすために干渉し、
    最後の薄膜と空気との間の境界面は、全反射を提供することからなる、請求項1に記載の再帰反射器。
  3. 前記位相補償薄膜スタック、及び前記他の位相補償スタックは、それぞれ、
    対応する反射面上の第1の層であって、該第1の層は、約815nmの光学的厚さを有する二酸化珪素を含む、第1の層と、
    前記第1の層の上の第2の層であって、該第2の層は、約1066nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第2の層と、
    前記第2の層の上の第3の層であって、該第3の層は、約1090nmの光学的厚さを有する二酸化珪素を含む、第3の層と、
    前記第3の層の上の第4の層であって、該第4の層は、約1702nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第4の層
    とを含むことからなる、請求項1に記載の再帰反射器(表2)。
  4. 前記位相補償薄膜スタック、及び前記他の位相補償スタックは、それぞれ、
    対応する反射面上の第1の層であって、該第1の層は、約715nmの光学的厚さを有する二酸化マグネシウムを含む、第1の層と、
    前記第1の層の上の第2の層であって、該第2の層は、約1903nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第2の層
    とを含むことからなる、請求項1に記載の再帰反射器(表4)。
  5. 前記位相補償薄膜スタック、及び前記他の位相補償スタックは、それぞれ、
    対応する反射面上の第1の層であって、該第1の層は、約262.5nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第1の層と、
    前記第1の層の上の第2の層であって、該第2の層は、約346.5nmの光学的厚さを有する二酸化珪素を含む、第2の層と、
    前記第2の層の上の第3の層であって、該第3の層は、約1018.5nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第3の層と、
    前記第3の層の上の第4の層であって、該第4の層は、約462nmの光学的厚さを有する二酸化珪素を含む、第4の層と、
    前記第4の層の上の第5の層であって、該第5の層は、約850.5nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第5の層
    とを含むことからなる、請求項1に記載の再帰反射器(表5)。
  6. 光学系(100、120、140)であって、
    入射ビームを特定の偏光状態を有する少なくとも1つの出射ビームに分光する、偏光ビーム・スプリッタ(24)と、
    位相補償薄膜スタック(104)を有する少なくとも2つの後方反射面を含むコーナーキューブ再帰反射器(102)
    とを備え、
    前記ビームは、前記コーナーキューブ再帰反射器(102)と前記偏光ビーム・スプリッタ(24)とを含む光路内を進むことからなる、光学系。
  7. 前記コーナーキューブ再帰反射器(102)は、前記位相補償薄膜スタック(104)を有する、第1の後方反射面と第3の後方反射面とを備える、請求項6に記載の光学系。
  8. 前記位相補償薄膜スタックは、それぞれ、
    対応する反射面上の第1の層であって、該第1の層は、約1316nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第1の層と、
    前記第1の層の上の第2の層であって、該第2の層は、約1279nmの光学的厚さを有する二酸化珪素を含む、第2の層と、
    前記第2の層の上の第3の層であって、該第3の層は、約2595nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第3の層
    とを含むことからなる、請求項6に記載の光学系(表3)。
  9. 光学系(120、140)であって、
    入射ビームを特定の偏光状態を有する少なくとも1つの出射ビームに分光する偏光ビーム・スプリッタ(24)と、
    四分の一波長板(28)と、
    位相補償薄膜スタックを有する3つの後方反射面を含むコーナーキューブ再帰反射器(122、142、144)
    とを備え、
    前記出射ビームは、前記四分の一波長板(28)と、前記コーナーキューブ再帰反射器(122、142、144)と、前記偏光ビーム・スプリッタ(24)とを含む光路内を進むことからなる、光学系。
  10. 前記位相補償薄膜スタックは、それぞれ、薄膜のスタックを含み、
    前記薄膜からの反射は、2nπの位相差を引き起こすために干渉し、ここでのnは0を含む整数であり、
    最後の薄膜と空気との間の境界面が、全反射を提供することからなる、請求項7か又は9に記載の光学系。
  11. 前記位相補償薄膜スタックは、それぞれ、
    対応する反射面上の第1の層であって、該第1の層は、約815nmの光学的厚さを有する二酸化珪素を含む、第1の層と、
    前記第1の層の上の第2の層であって、該第2の層は、約1066nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第2の層と、
    前記第2の層の上の第3の層であって、該第3の層は、約1090nmの光学的厚さを有する二酸化珪素を含む、第3の層と、
    前記第3の層の上の第4の層であって、該第4の層は、約1702nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第4の層
    とを含むことからなる、請求項6か又は9に記載の光学系(表2)。
  12. 前記位相補償薄膜スタックは、それぞれ、
    対応する反射面上の第1の層であって、該第1の層は、約715nmの光学的厚さを有する二酸化マグネシウムを含む、第1の層と、
    前記第1の層の上の第2の層であって、該第2の層は、約1903nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第2の層
    とを含むことからなる、請求項6か又は9に記載の光学系(表4)。
  13. 前記位相補償薄膜スタックは、それぞれ、
    対応する反射面上の第1の層であって、該第1の層は、約262.5nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第1の層と、
    前記第1の層の上の第2の層であって、該第2の層は、約346.5nmの光学的厚さを有する二酸化珪素を含む、第2の層と、
    前記第2の層の上の第3の層であって、該第3の層は、約1018.5nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第3の層と、
    前記第3の層の上の第4の層であって、該第4の層は、約462nmの光学的厚さを有する二酸化珪素を含む、第4の層と、
    前記第4の層の上の第5の層であって、該第5の層は、約850.5nmの光学的厚さを有する二酸化チタンを含む、第5の層
    とを含むことからなる、請求項6か又は9に記載の光学系(表5)。
JP2004359535A 2003-12-11 2004-12-13 レーザ干渉法における位相補償されたコーナーキューブ Pending JP2005173622A (ja)

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