JP2005173081A - 瞬間刺激による記憶力向上システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 脳のしくみや記憶のメカニズムを解析することにより、パソコンを利用して、瞬間刺激により単語や用語などの語句を効率よく記憶することができる記憶力向上システム。
【解決手段】 左脳を刺激する一つの素材と右脳を刺激する一つの素材とを関連付けることで一つのユニットを作成し、それらの複数のユニットを同時にしかも短時間だけモニターの画面に表示させ、その後に表示させた複数のユニットの中から一つのユニットを選び出し、そのユニットにある右脳を刺激する素材のみモニターの画面に表示させ、その表示された右脳を刺激する素材から関連付けられた左脳を刺激する素材を記憶から引き出させることで、左右の脳を同時に励起させながら左脳を刺激する素材を記憶させる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、単語や用語などを効率よく記憶することができる瞬間刺激による記憶力向上システムに関する。
具体的には、人間が記憶するためにかなりの努力が必要と思われている語句、熟語、外国語の単語などを比較的短時間で記憶できる記憶力向上システムに関する。
さらに、本発明では、脳のしくみや記憶のメカニズムを解析することにより、外国語の単語や語句を効率よく記憶できる方法の一種としてパソコンを利用した記憶力向上システムに関する。
学校、企業、社会生活の中では記憶しておかなければならない事項が多くある。その中でも、技術用語、学術用語などの複数の漢字が特定の意味を持つ語句、漢字の組み合わせにより所定の意味を持たせた熟語、外国語の単語などは仕事上でも社会生活上でも記憶しなければならないものである。また、特定の動物名、植物名、地名、人名などについても記憶しておかなければ業務に差し支えるケースも多く見受けられる。このため、学校や企業では暗記による記憶教育が行われてきている。
従来から知られている基礎的な暗記方法、記憶方法では、反復、暗唱の手法が一般的ある。これは記憶しようとする語句、単語、文章などを繰り返して読んだり発音していくものである。例えば、暗記カードの表に英単語を記入し、その裏に日本語の意味を記入しておき、暗記カードをめくりながら英単語に日本語の意味を関連付けて記憶する方法が古典的である。また、ノートなどの紙片に記憶しようとする語句を何度も書き込み、手を使いながら語句を記憶する方法もしられている。これらの記憶方法は学校教育などで実施されているため、ほとんどの人が体験してきた学習方法の一種である。
このような普遍的な記憶方法の欠点は時間の経過と共に忘れていくことである。人間の脳細胞では、一旦事物を記憶してもその後に反復して記憶する動作をしないと時間の経過に反比例して記憶内容が薄くなっていくためである。このため、語句や英単語なのど記憶では復習が必須となっている。例えば、一度記憶してから数十秒後に同じ内容を記憶する短期記憶トレーニング、1ヵ月以内に再度同じ内容を記憶する中期記憶トレーニング、さらには数ヶ月後に再再度同じ内容を記憶する長期記憶トレーニングといったように、時間の間隔をおいて同じ語句や英単語を暗記する学習が勧められている。このように時間差をおいて暗記の動作を行うと脳細胞に記憶が定着し、忘れることが少なくなると言われている。
しかし、この反復暗記方法や時間差をおいた暗記方法では、同じ語句や英単語を繰り返し繰り返し暗記又は暗唱しなければならず、記憶者に膨大な時間を費やさせることになる。また、記憶者本人の根気が必要となり、必ずしも万人ができる方法ではなく、途中で脱落する人も多く見受けられる。
このような反復記憶方法の欠点を解消するため、暗記する語句や英単語などと特定の事物、例えば人体の部位、動物、風景など、と関連付けて記憶する関連付け記憶方法も提唱されていて、その解説書も見かけられる。この方法を会得すればかなり多くの事項を記憶することができ、例えば円周率の数字配列を数十万桁まで暗記することも可能である。しかし、この方法では、関連付け記憶方法の手法を会得するための努力が必要であり、かつ、性格によってはそのテクニックを会得できにくい人も多く存在するといわれ、万人向けではない。
また、語句や英単語を暗記する際に、動作をすることで記憶力を増強させる方法も昔から提唱されてきた。例えば、語句や英単語を実際に口で発音させたり、大声を出すことで印象づけたりすることである。また、演技のように体を動かすことで脳細胞を刺激させて記憶力を良好にさせることも行われてきた。このような記憶方法では一定の効果があるのだが、それぞれの記憶の手法は記憶者個々の能力に任されていて、或る人が実行して効果があった方法が他の人では適合しないこともある。そして、この記憶方法は体験的な手法を集大成したものであり、各記憶者がそれぞれ独自に開発して会得しなければならず、第三者に客観的に提唱したり、教授することができないものであった。
このような従来から知られている体験的な記憶方法ではなく、科学的に実証されたり、大脳生理学の実験による根拠により効果的な記憶を行うことができる理論をまず説明する。この科学的なトレーニングによれば、従来の記憶方法、暗記方法に比べてはるかに短時間で忘れにくい効果を得ることができる。
(左右の脳の機能)
人間の頭部にある脳は左右に分けられて左脳、右脳と呼ばれている。これらの二つの脳ではそれぞれが果たす機能が相違し、かつ、役割が分担が決められている。〔左脳〕は言語の処理や論理的な思考を主に司っており、言葉や漢字などの記憶を分担していて、計算能力も負担している部分である。左脳では言語的な記憶を行っているのだが、左脳での記憶は入りやすいが忘れ易い特徴がある。これに対して、〔右脳〕は物事の直観的理解や創造的な発想を主に司っており、音楽、絵画、映像などの記憶を分担している。右脳では非言語性の概念を記憶しており、音楽、画像などの空間を記憶することになるが、これらの音楽や画像は一度しっかり記憶されると長期に渡っても忘れられないといわれている。このように左右の脳はそれぞれの役割が相違し、また、その機能も相反するものである。
このことから、語句や英単語のような言語に類する事項の記憶を良くするためには、左脳をいかに強く記憶させるかによることになる。この左右の脳の特色を利用して記憶力を増強する方法として提案されているのがイメージ記憶方法である。この方法では、左脳と右脳を同時に機能させて、語句や単語をイメージと関連付けて記憶させるものである。例えば、記憶したい単語を左脳で記憶しながら特定のイメージを右脳に記憶させ、単語とイメージを関連付けるのである。イメージを思い出せばその単語が連鎖的に思い出されてくるからである。(リチヤード・レスタック著「脳トレ」、73〜80頁)
このイメージ記憶方法では、語句や単語と図柄であるイメージを同時に関連付けて記憶力の向上を狙ったものであるが、イメージではなくても同様の効果を得ることができる。例えば、音楽、音、音声などを語句や単語と関連づけることでもよい。結論からすれば、左脳と右脳を同時に機能させ、両者の能力を活発化させることで左脳での記憶力を増強させることができる。すなわち、
左脳 → 語句、単語、漢字、言葉などの記憶
右脳 → イメージ、図形、音楽、音、音声
のようにその役割が分担されているのを同時に機能させることである。
(記憶におけるシナプスの作用)
この左脳、右脳における機能が異なることは過去から知られていたが、最近の研究ではシナプスが記憶に重要な役割を果たしていることが判ってきた。
人間が記憶する時には左右の脳に一対存在する海馬と呼ばれる部位が働く。海馬の神経細胞は神経繊維と呼ばれる配線によって結びついており、この回線の接点(これをシナプスという)で情報を伝えている。これらの海馬のシナプスには、
1、左海馬の神経同志で作るシナプス。
2、右海馬の神経同志で作るシナプス。
3、左海馬からの神経繊維が右海馬の神経細胞の上に作るシナプス。
4、右海馬からの神経繊維が左海馬の神経細胞の上に作るシナプス。
の4種類がある。1、2を同側入力シナプス、3、4を反対側入力シナプスと呼んでいるが、これらのシナプスの機能的な特徴をマウスの脳で生理学的実験により調べた。その結果、これらのシナプスは海馬の左右、神経細胞の上下において非対象に配置されていて、同側入力シナプスと反対側入力シナプスとは完全に逆転していることが突き止められた。従来において左右の脳の機能に相違があることは知られていたが、その構造的な違いが左右の脳にあるかどうかは明確な証拠が無かった。この実験結果により、左右の脳の機能が明瞭となってきた。(伊藤功、重本隆一による「細胞膜上機能分子の動態と神経伝達調節メカニズム」、米科学雑誌「サイエンス」2003年5月9日掲載)
(記憶と刺激の相関関係)
語句、単語、漢字、言葉などは左脳への知的な刺激によって記憶されていることは前述した。この記憶においては集中力によってその成果が大きく左右されている。その集中力においては、左右脳の全体への刺激があれば影響が大きいものである。しかし、その刺激が同じタイプで継続することになると、脳は急速に飽きが起き、刺激を刺激として感じる感度が急速に低下して記憶の効率が低下することになる。脳のある特定の同じ部位だけを刺激しても、集中力は時間と共に低下することになる。従来のような、単語カードをめくって、単語とその意味を関連づけして記憶する方法では脳の飽きが起きやすく、効率の悪い記憶法といえる。語句や単語などの記憶の効果を上げようとするなら、脳全体に刺激を与えて、左前頭皮質、左側頭部、前帯状皮質、右小脳皮質などを活性化する必要がある。これは、単語を記憶するときは体を動かしたり大声を出すのが良い、と従来から体験的に言われてきた記憶方法に合い通じる共通点が見いだされる。(リチヤード・レスタック著「脳トレ」108〜111頁)
(ワーキングメモリー)
上述した脳の機能や役割分担、記憶における刺激の作用などは従来から知られている人体の脳の働きである。これに対して比較的最近になって知られてきた脳の働きにワーキングメモリーという機能がある。人間の日常生活において、短時間だけ記憶しておかなければならない事項は数多く見受けられる。例えば、長文の文章を読んで理解するときに、直前にまで読んだ文章の一部を一時的に記憶して現在読んでいる文章と比較したり、文章中に出現する語彙を一時的に記憶してその意味を思い出す動作が必要となる。また、電話番号などのような意味のない数字の羅列を一時的に記憶し、電話をかけるために思い出すようなこともある。このような日常的に行われている記憶では永久に記憶しようという意識は無く、その目的とする行動が完了すると無意識に消えていくものである。このように、細かな日常生活に必要な目的を処理するために、一時的に記憶する必要があり、脳内にはこのような事項を記憶しておく領域が存在している。このような領域をワーキングメモリーと呼び、すでに学習した知識や経験と比較しながら目的を達成するまで維持している。そして、ワーキングメモリーによる記憶では、その記憶を維持しつつ他の行動を行い、その目的のための行動を並列的に処理している。このワーキングメモリーでの記憶を維持できる時間は、長くても数十秒程度であると考えられている。
最近の認知心理学での研究では、ワーキングメモリーを活発に活動させてその記憶領域を広げると、物事を素早く理解したり、理解から記憶への定着がスムーズに行われることが知られるようになった。このことから、ワーキングメモリーを活性化したり、ワーキングメモリーの領域を拡大させることが、効率のよい記憶につながることが判ってきた。(苧阪満里子著「脳のメモ帳 ワーキングメモリ」1〜5頁、21〜24ページ)
(新しい記憶理論の提示)
上述したように、左右の脳の機能が相違していて語句、言語などを記憶する部位は左脳であるが、左右の脳を同時に異なった方法で刺激すると記憶をより鮮明にし、かつ、記憶の作業への飽きが少なくなることが判ってきた。これは左右の脳の特定の部位を同時に刺激することで、時間の経過による刺激への感度の低下を抑えることができるからである。記憶を司るシナプスは脳内に4種類が存在しているといわれ、シナプスの種類により左右の脳の機能が相違していた。左右の脳にあるこれらのシナプスを同時に刺激することで記憶への印象を強め、記憶作業への飽きがくるのを防ぐことができることになる。
そして、左右の脳に同時に刺激を与えると、どちらが主体の刺激であるかを脳内で選択する動作をするため、左右の脳はそれぞれ同時に強く励起され、記憶への増進が図られることになる。このような従来から知られた理論と最近になって発見された脳の刺激に対する研究を根拠として、記憶力を増強させる新しい記憶理論を提案するものである。
「BLUE BACKS 脳のしくみとはたらき」 クリステイーヌ・テンプル著・朝倉哲彦訳/講談社 1997年発刊
「脳トレ」 リチヤード・レスタック著・青木哉恵訳/アスペクト 2003年発刊 「脳のメモ帳 ワーキングメモリ」 苧阪満里子著/新曜社2002年発刊 「育つ・学ぶ・癒す 脳図鑑21」 伊藤正男序文・小泉英明編著/工作舎2001年発刊
本発明が解決しようとする問題点は、従来のような繰り返しによる反復した暗記方法や、体験に基づいてイメージや事物との関連性を持たせて記憶するのではなく、科学的な裏付けにより短期間に語句や文字などを記憶することができる方法を提供するものである。
(同時瞬間に刺激する記憶方法)
本発明では、左右の脳に同時にことなった種類の刺激を瞬間に与え、左右の脳にそれぞれ刺激を与えることで記憶を鮮明にして記憶力を増強させる記憶方法である。この記憶方法では単なる刺激による珍しさで偶然に記憶力が増えたのではなく、前述した左右の脳の機能の解析や、認知心理学で解明された刺激と記憶の相関関係の原理を利用したもので、科学的な根拠によるものである。この記憶方法では所定の手順が必要であり、以下に刺激を与えて記憶させるまでの順序について概要を説明する。なお、この手順は予めプログラムに組み込まれて、パソコンのモニター上で機械的に行うのが効果的である。
〔1.左右の脳を同時に刺激する〕
左脳が主となって認知する刺激(記憶する語句や言葉、単語など)と右脳が主となって認知する刺激(例えば、画像、色彩、音声など)を関連付けて同時に提示し、左右の脳を同時に刺激させる。一つの語句(または単語)に一つの画像(または色彩、音声)を関連させて、同時にモニター上に表示させることが重要なポイントである。左右の脳のそれぞれの機能の部位が強く刺激され、しかも、左右のいづれか一方への刺激でないたことから、刺激による脳の励起は持続性を持ちやすいものとなる。
〔2.瞬間的な提示である〕
左右の脳を刺激するため、関連付けた語句や単語と画像や色彩を同時に表示することになるが、表示する時間は十数秒以内とする。表示時間は、できれば0.5秒から2秒程度の短時間に設定して長く表示しない。関連付けた2種類の表示を長時間に渡って提示すると、その表示に対して働く脳の部位が左脳か右脳のどちらかに偏ることになるからである。左右の脳に平均して負担がかかるような表示でなければ、それぞれの脳への刺激の感度が鈍るためである。そして、短時間で表示することから、関連付けられた2つの異なった情報はワーキングメモリーに一時的に記憶させられ、ワーキングメモリーを強く刺激してその機能を増強させることになる。
〔3.並列的な提示である〕
一時にワーキングメモリーに維持できる記憶量を拡大させるため、関連付けた語句や単語と画像や色彩の組み合わせを複数組用意しておき、同時に表示させる。あるいは、関連付けた語句や単語と画像や色彩の組み合わせを、短時間に連続して複数組を表示させる。この表示方法により、記憶しようとする人の脳内では、解答するまで複数個の記憶対象を並列的に保持しなければならなくなるからである。
〔4.右脳から左脳への記憶の連携〕
短時間の間に関連付けた語句や単語と画像や色彩を同時に表示したならば、その表示を停止して、次に選択された特定の画像や色彩だけを表示する。この表示により、記憶する人に、その画像や色彩と関連付けられた語句や単語を思い出させる。前述した語句や単語と画像や色彩はワーキングメモリーに一時的に記憶されているため、画像や色彩を表示すると関連付けられた語句や単語を思い出すことになる。このときには、左脳が語句や単語を記憶し、右脳が画像や色彩を記憶しているため、記憶した情報が引き出される時には左右の脳の間に強い連携作用が起きる。
〔5.タイピングによる解答方法〕
画像や色彩を表示させて、その画像や色彩に関連付けられた語句や単語を記憶しようとする人がワーキングメモリーから引き出して思い出したなら、その語句や単語をキーボードによりタイピングさせる。タイピングした語句や単語はモニターに表示される。このタイピングの動作を強制するのは、思い出した語句や単語を実際に手先を使って操作させ、脳に負担をかけさせるためである。左右の脳の機能には連携があるため、タイピングさせることにより左右の脳により強い負荷をかけ、記憶する内容を印象付けさせるためである。
このタイピングによる解答方法では、選択式の解答における選択肢のような、解答に際して手がかりとなる情報が与えられることがない。したがって、記憶しようとする場面においても、また、記憶したものを思い出そうとする場面においても、選択式の解答方法を前提とした場合に比べ、より強い注意と集中力が必要とされる。このことも記憶する内容を印象付けさせることに効果がある。
〔6.選択肢の選択による解答方法〕
手がかりのない状態でのタイピングによる解答方法では難しすぎると感じる初心者のために、選択肢を選択して解答する方法もある。選択肢を選択する解答方法では、タイピングによる解答方法に比べトレーニングの効果は小さくなる。このため、はじめに選択式の解答方法によるトレーニングで語句や単語に慣れておき、しかるのちにタイピングによる解答方法に挑戦するといった、段階的なトレーニングを行うこともできる。
〔7.表示した語句、単語の評価〕
タイピングによりモニターに画像や色彩と関連付けられた語句や単語を表示させたなら、画面には表示していない正答と比較し、その語句や単語が正しいか否かを評価する。この評価により、記憶したい人は関連付けられた語句や単語を正しく記憶していたかどうかを自己判断できる。
〔8.複数回の反復練習〕
上記の1〜5の動作は複数回連続して行う。この時に、語句や単語と画像や色彩を関連付ける組み合わせは、記憶したい語句や単語ごとにランダムに変更させる。この連続した反復練習によりワーキングメモリーの機能の拡大が行われ、左右の脳への同時刺激はより効果的になる。
本発明は、左脳を刺激する一つの素材と右脳を刺激する一つの素材とを関連付けることで一つのユニットを作成し、それらの複数のユニットを同時にしかも短時間だけモニターの画面に表示させ、その後に表示させた複数のユニットの中から一つのユニットを選び出し、そのユニットにある右脳を刺激する素材のみモニターの画面に表示させ、その表示された右脳を刺激する素材から関連付けられた左脳を刺激する素材を記憶から引き出させることで、左右の脳を同時に励起させながら左脳を刺激する素材を記憶させることを特徴とする瞬間刺激による記憶力向上システムを提供するものである。(請求項1)
本発明は、左脳を刺激する一つの素材と右脳を刺激する一つの素材とを関連付けることで一つのユニットを作成し、それらの複数のユニットを同時にしかも短時間だけモニターの画面に表示させ、その後に表示させた複数のユニットの中から一つのユニットを選び出し、そのユニットにある右脳を刺激する素材のみモニターの画面に表示させ、その表示された右脳を刺激する素材から関連付けられた左脳を刺激する素材を記憶から引き出させ、その素材を手動入力手段により入力させて画面上に記憶していた素材を表示させて、左右の脳を同時に励起させながら左脳に記憶させてある素材を手動入力手段の操作と共に引き出すことにより、左脳を刺激する素材を記憶させることを特徴とする瞬間刺激による記憶力向上システムを提供するものである。(請求項2)
本発明は、前記システムにおいて、左脳を刺激する素材は文字、単語、熟語などの語句であり、右脳を刺激する素材は色彩であることを特徴とする瞬間刺激による記憶力向上システムを提供するものである。(請求項3)
本発明は、前記システムにおいて、左脳を刺激する素材は文字、単語、熟語などの語句であり、右脳を刺激する素材は複数種類の図形であることを特徴とする瞬間刺激による記憶力向上システムを提供するものである。(請求項4)
本発明は、前記システムにおいて、左脳を刺激する素材は文字、単語、熟語などの語句であり、右脳を刺激する素材は音声であることを特徴とする瞬間刺激による記憶力向上システムを提供するものである。(請求項5)
本発明は、前記システムにおいて、左脳を刺激する一つの素材と右脳を刺激する一つの素材から成る一つのユニットでは、モニターの画面に一度に表示させるのは最低2つのユニットであり、最大で7つのユニットであることを特徴とする瞬間刺激による記憶力向上システムを提供するものである。(請求項6)
本発明は、憶えるのにかなりの努力が必要な単語や用語などの語句を効率良く、短時間で記憶させることができ、その成果を同時に判定することができる。その記憶の作業においては、左右の脳に向けた異なった素材を関連付けて同時に表示し、左脳と右脳のそれぞれが分担している領域に刺激を与え、脳全域を励起させることができる。そして、右脳が分担している領域の素材から左脳が分担している領域の素材を思い出させるため、記憶が鮮明となり、左脳への記憶力を増強させることができる。
そして、右脳が分担している領域の素材から関連付けられた左脳が分担している領域の素材を思い出させたなら、その思い出した記憶すべき素材をキーボードを使用して入力させる。指先により思い出した素材を入力することで、記憶がより強烈に記憶されることになり、記憶力を増強させる傾向が高くなるものである。
関連付ける素材としては、左脳へは文字、単語、熟語などの語句とし、右脳へは色彩としている。このため、語句と色彩との関連付けにより、色彩を表示されることにより左脳へ刺激するための語句を思い出させるため、記憶力の増強が容易となる。
また、関連付ける素材としては、左脳へは文字、単語、熟語などの語句とし、右脳へは一見して他と区別できる図形としている。このため、語句と図形との関連付けにより、図形を表示されることにより左脳へ刺激するための語句を思い出させるため、記憶力の増強が容易となる。
さらに、関連付ける素材としては、左脳へは文字、単語、熟語などの語句とし、右脳へは耳から入力される音声としている。このため、語句と音声との関連付けにより、音声を発声されることにより左脳へ刺激するための語句を思い出させるため、記憶力の増強が容易となる。
なお、左脳を刺激する素材と右脳を刺激する素材を関連付けて一つのユニットとするが、このユニットは最低で2ユニット、最大で7ユニットを同時に表示させることができる。2つのユニットを同時に表示させることで、初心者からの記憶のトレーニングが容易となる。また、熟練者であっても一度に識別できるのは7つまでであることから、最大でも7ユニットの表示で十分なトレーニングが可能となるからである。
以下、本発明を実施する形態について具体的に説明する。本発明の記憶力向上システムでは、左右の脳を同時に瞬間的に刺激することで機能の異なる左右の脳に励起を維持させ、同時にワーキングメモリーを活性化させることである。この方法では厚紙のカードに語句や単語と図解や色彩を印刷し、人力によりカードを表示させたり隠したりする行為であっても効果が生ずる。しかし、人力によるカードの提示であっては、表示する時間やタイミングが正確に行われないものである。このため、本発明の記憶力向上システムはパソコンやコンピューターを利用し、語句や単語と図解や色彩の組み合わせを自動的に表示させるのが最良である。このため、実施の形態ではパソコンを活用し、予め定めた手順により自動的に記憶したい語句や単語をランダム或いは系統的に表示させて強力に記憶させることができるように工夫している。
図1より図13は、本発明の第1の実施の形態を具体的に図示したものである。図1は本発明を実施するために最適な記憶力増強装置10の構成を示したものであり、図2は選択肢の番号を選択するためのアダプターとしての選択肢入力ボードの外観を示したものであり、図3は記憶力増強装置10の電気的な回路構成を示したものであり、図4より図12は語句を記憶させるための手順を示したものであり、図13は各手順における動作を示すフローチャートである。
図1は、本発明の記憶力向上システムを具体的に実現するために有効な記憶力増強装置10の外観を示したものであり、従来から一般に知られているパソコン装置の一種である。この記憶力増強装置10の構成では、各種の演算機能や回路を内蔵したパソコン本体11が主たるものであり、パソコン本体11にはこの記憶力増強装置10の制御指令と入力操作を行うためのキーボード13とマウス14と選択肢入力ボード17が接続してあり、同時に、パソコン本体11には文字、図形などを電気的に表示するモニター12と音声を発声するスピーカー15、16が接続してある。
図2は図1で示した選択肢入力ボード17を拡大して示した斜視図であり、この選択肢入力ボード17は長方体形状をしたもので、その上面には1から7の数字が振られた7つの入力ボタンa、b、c、d、e、f、gが上下一列に配置されている。これらの入力ボタンa、b、c、d、e、f、gを押し下げることにより内部に収納したスイッチが開閉し、その信号をパソコン本体11に伝達することができる。ここで選択肢入力ボード17には7つの入力ボタンa、b、c、d、e、f、gが配置されているが、これらの7つを同時に使用するのではなく、設問の種類により使用する数量が設定される。すなわち、この選択肢入力ボード17では最大7つの設問ができることであり、全ての入力ボタンa、b、c、d、e、f、gを必ず使用するというものではない。
図3は、前述の記憶力増強装置10における各機能別に構成を示したブロック図である。パソコン本体11の内部にはこの記憶力増強装置10全体を一定のプロトコルにより制御する中央演算回路21(CPU)が収納してあり、中央演算回路21にはプログラム、データーなどを記憶して必要に応じて制御信号をやり取りする主記憶部23が接続してあり、同時に、中央演算回路21には一時的に処理した信号を記憶させるための一時記憶回路24が接続してある。そして、前述したキーボード13、マウス14、選択肢入力ボード17には操作信号を入力する入力制御回路22が接続してあり、入力制御回路22の出力には中央演算回路21が接続してある。また、中央演算回路21の出力には音声を合成して出力する音声回路25と、文字、図形などの信号を出力する映像回路26が接続してあり、音声回路25にはスピーカー15と16が接続してあり、映像回路26にはモニター12が接続してある。
なお、この実施例1では、記憶しようとする対象を経済関係の語句とし、語句と色彩との組み合わせにより左右の脳を刺激し、色彩を提示することで語句を関連付けて記憶させる手順について説明する。
(記憶トレーニングの開始)
最初はパソコン本体11の電源を投入すると、中央演算回路21は主記憶部23に予め記憶されているプログラムによって起動し、所定の手順によりパソコン本体11を立ち上げて初期画面をモニター12に表示させる。電源投入後におけるモニター12に最初に表示される画面は図4で示される。この図4の画面では、その中央に「START」のSTARTアイコン28が表示され、下部には『「START」ボタンをクリックしてください』と指示の文字が表示される。これが初期画面で、STARTアイコン28をクリックしない限りこの状態を維持している。そして、記憶しようとする人がマウス14を操作してSTARTアイコン28をクリックするとプログラムが起動して記憶トレーニングが開始される(図13のS101)。
(トレーニングのレベルの選択)
次に、モニター12にはこれから記憶しようとするトレーニング作業のレベルを問い合わせてくる図5の画面に移行する。この画面の中央には上下に三層の区画が分けられて、上下方向に上級レベルアイコン30、中級レベルアイコン31、初級レベルアイコン32となる。それぞれのアイコン30〜32では、トレーニングする上級、中級、初級の選択を行えるものであり、各区画の中にはこれから処理しようとする内容が表示されている。それらを具体的に表示すると次のようになる。
上級 表示時間 0.5秒 表示語句 4個
中級 表示時間 1.0秒 表示語句 3個
初級 表示時間 1.5秒 表示語句 2個
ここで「表示時間」とは、次に示す語句と色彩の画面を表示する時間であり、熟練者になればレベルが高くなり、その表示時間は短くなる。「表示語句」とは次に示す語句と色彩を関連づけた組み合わせの数であり、熟練者になればレベルが高くなり、一度に表示する語句の数が増えていく。
また、この実施例1では、トレーニングのレベルを3段階に表示し、上級のレベルであっても表示語句(後で説明する選別する語句)の数を4個としているが、この実施の形態に限定されることなく、表示語句の数を増やすこともできる。ただし、最大に増やしても表示語句の数は7個となる。これは選択肢入力ボード17で選択できる数量が7つであることにも関連するが、人間が一度に記憶して再現できる数量が最大で7種類であることからの制限である。これ以上に表示する語句の数量を増やしても、実際に行われる記憶トレーニングには役に立たないからである。
図5の下部には『必要なレベルを選んでクリックしてください』と指示する文字が表示されていて、訓練しようとする人がマウス14を操作することにより、上級レベルアイコン30、中級レベルアイコン31、初級レベルアイコン32の何れか一つの区画をクリックして選択する(図13のS102)。
(語句の抽出と順位の設定)
レベルのアイコン30〜32がクリックにより選ばれたなら、その信号は入力制御回路22を介して中央演算回路21に伝達される。中央演算回路21では予め主記憶部23に記憶させておいた演習用の語句のストックの中から必要な数の語句をランダムに選択し、選び出した語句は表示するする順番が決められる(図13のS103)。
この語句の抽出では、主記憶部23に記憶させておいた無数の語句の中からそのレベルのトレーニングに必要な数を抽出するのであるが、ここでは「中級」のレベルを選んだために一回の画面に表示される語句は3個となる。そして、一回のトレーニングで10回の画面表示を実行するとなれば、〔3個×10回=30個〕となり、主記憶部23に記憶させてある語句の中から30個の語句をランダムに抽出する。
(解答方法の選択)
図5によりレベルの選択が終わると、次に図6で示す解答方法の選択を問い合わせる画面に移行する。この画面では、上段にキーボードアイコン34が、下段に選択肢入力アイコン35が表示され、演習者がどちらか一つを選択することになる(図13のS104)。ここでは、
『キーボードのタイピング』 → キーボードアイコン34
『選択肢入力ボード』 → 選択肢入力アイコン35
の関連があり、それぞれアイコン34、35をクリックすることで入力制御回路22に解答を入力するための手段がキーボード13か選択肢入力ボード17が選択される。この実施の形態では、まず、キーボードアイコン34をクリックし、入力手段にキーボード13を選択してトレーニングする手順について説明する。
(解答方法の決定)
キーボードアイコン34をクリックするとその信号は入力制御回路22を介して中央演算回路21に伝達され、ここでこのトレーニングはキーボード13によって行われるものと中央演算回路21で設定される(図13のS105)。
(語句と色彩の結合の設定)
ステップのS103で記憶(表示)する語句が選ばれ、表示する順位が決められた、解答方法が決定したならば、次いで各語句に関連付ける色彩を決定する。一回の表示では3個の語句を表示するため、3種類の色彩が用いられるが、それらの色彩と関連付けられる語句が設定される(図13のS106)。前述のように主記憶部23から抽出した語句、語句と関連付けられた色彩の設定は中央演算回路21より一時記憶回路24に移送され、一回のトレーニングが完了するまでその語句と色彩の組み合わせのデーターは一時記憶回路24で記憶される。この処理により、パソコン本体11内部では中級レベルの語句の記憶のトレーニングの準備が完了したことになる。
(語句と色彩の表示)
前述の一時記憶回路24に記憶された語句と関連付けられた色彩は、中央演算回路21と映像回路26を介してモニター12に伝達され、演習者に視覚で理解できるように表示される。表示される語句は前述したように順番が付けられて一時記憶回路24に一時記憶されているため、その順位に従って順次モニター12で表示される(図13のS107)。
この語句と色彩が関連付された組み合わせによる問題は、図7で示されるように表示される。図7で示される表示では、モニター12の画面の中央は上下三段の長方形に区分された色彩エリア37、38、39となっていて、それぞれの色彩は相互に相違しており、かつ画面の地の色彩とも相違している。ここでは例えば、色彩エリア37には赤色、色彩エリア38には青色、色彩エリア39には黄色の色彩が用いられている。それぞれの色彩は対称的なものであって、視覚によって明瞭に区分けできるようなものが好ましい。
そして、各色彩エリア37、38、39の中央には長方形をした語句エリア40、41、42がそれぞれ区画されていて、各色彩エリア37、38、39の中に二重に語句エリア40、41、42が配置されているようになっている。つまり、小さな長方形をした語句エリア40、41、42はそれぞれ色彩エリア37、38、39の中で額縁のように配列されているため、語句エリア40、41、42は周囲の色彩の中に目立つようにくり抜けられている。各語句エリア40、41、42の空間は語句が表示されるためのものであり、この実施の形態では語句エリア40には「売上高」が、語句エリア41には「原価率」が、語句エリア42には「支払額」がそれぞれ表示される。このような表示がモニター12の画面上に表示されると、演習者は語句と色彩を関連付けて記憶することになる。記憶しなければならない事項は次のようになる。
「赤色」 ←→ 「売上高」
「青色」 ←→ 「原価率」
「黄色」 ←→ 「支払額」
なお、色彩エリア37、38、39の枠組みの大きさと位置、及び、語句エリア40、41、42の枠組みの大きさと位置は固定されたものであり、このトレーニングにおいて常時同じ設定となっている。ただ、設問が変わる度に、色彩エリア37、38、39の内部の色彩、及び、語句エリア40、41、42の内部に表示される語句がそれぞれ変化するだけである。
(表示する時間)
前述したように、語句と色彩を関連付け、図7で示すようにその関連付けた複数の語句と色彩を上下に同時に表示させるが、この表示は恒久的なものではない。最初のレベル選択において選択した時間(ここでは中級レベルを選択したので1秒間の表示となる)だけ経過すると、図7における表示は停止する(図13のS108)。語句と色彩の関連付けを表示するのは左右の脳を同時に刺激させ、同時にワーキングメモリーを活性化させるためであり、比較的短時間で図7の表示が終了するのは時間の経過によって左右の脳の刺激への感度が低下するのを防止するためである。
(設問の表示)
図7における3種類の語句と色彩の関連付けの表示が終わったならば、中央演算回路21は一時記憶回路24に記憶させてある3種類の中から1つをランダムに選びだし、映像回路26を介してモニター12の画面に設問を表示させる。設問は図8で示されるように、画面の中央に長方形をした設問色彩エリア45が区画され、この設問色彩エリア45の中央にも長方形をした解答入力エリア46が区画されている。解答入力エリア46の大きさは設問色彩エリア45の大きさよりも少し小さく、長方形が重なって二重になった図形となっている。この設問色彩エリア45の内側と解答入力エリア46の外側の空間には中央演算回路21が選びだした特定の色彩(この実施の形態では「黄色」)が表示されている。解答入力エリア46の内側の空間は空白であり、この空間にキーボード13を用いて語句を入力することなる(図13のS109)。
(解答の入力)
図8の設問色彩エリア45に表示された色彩は図7における色彩エリア37、38、39の空間に表示された色彩の何れか一つに対応している。演習者は設問色彩エリア45に表示された色彩に関連付けられた語句を思い出し、その語句をキーボード13を用いて解答入力エリア46に入力する(図13のS110)。この図8における表示は、演習者が解答を入力するまで保持され、入力が完了してリターンキーが押されるまでその状態を維持する(図13のS111)。
(解答と正答との比較)
キーボード13により解答が入力されたなら、その信号は入力制御回路22を介して中央演算回路21に伝達され、中央演算回路21で一時的に記憶している正答と比較し、解答が正しいか否かを判定される。判定された結果は一時記憶回路24に一時的に記憶しておく。この判定の記憶は一回のトレーニングの度に蓄積され、最後に成績として結果が出力される。この実施の形態の場合、設問色彩エリア45に表示された色彩は「黄色」であることから、関連付けられた語句は「支払額」となる。図9は演習者が記憶していた「黄色」に関連する語句を入力した状態を示すものである。キーボード13により「支払額」の語句を入力してリターンキーを入力することで、正答と比較して判定される(図13のS112)。
(複数回の出題)
上述した図13のS106からS112までの流れが一回の出題におけるサイクルである。ここで最初にプログラムで設定した出題回数(例えば10回)に達成しないときは、このサイクルは図13のS106のステップに戻り、S103で抽出して記憶してある未だ出題していない語句を次の設問として表示する。各回における解答と比較した正答回数はS112のステップで記憶されて保存される。設定した回数の出題のサイクルが完了すると、一回のトレーニングが完了したものとして次のステップに進む(図13のS113)。
(成績の表示)
設定した回数の出題と解答の作業がなされたならば、そのトレーニングの成果が成績としてモニター12の画面で図10に示すように表示される。この成績発表の画面では、上段から総問題数48、正解数49、正答率50、評価51が区画されていてそれぞれで演習者の一回分の成績を表示する。この図10では演習者の成績は、
総問題数48 → 20問出題
正解数49 → 18問正解
正答率50 → 90パーセントの正答率
評価51 → Bクラスとして演習者の能力を判定
のように表示され、演習者にとってトレーニングで記憶力がどの程度まで増強されたかを詳細に分析することができる(図13のS114)。
この図10の画面では、その下部に2行の文字表示があり、それぞれの文字の行の先頭には再学習アイコン54と終了アイコン55が設定されている。再学習アイコン54の行には「再度トレーニングをする」の説明が、終了アイコン55の行には「終了する」の説明が並べられている。
ここで演習者が語句を記憶するためにトレーニングを続けたいのであれば、マウス14を使って再学習アイコン54をクリックする。すると、図5で示すレベル選択の画面に戻り、ステップS102から始まる一連のトレーニングが再度開始される(図13のS115)。
(トレーニングの終了)
また、演習者がこのトレーニングを終了する場合にはマウス14を使って終了アイコン55をクリックする。すると、図13のS116の「END」に移行し、このトレーニングのプログラムの全てを終了し、図4で示す初期画面に戻る。この一連の動作によりトレーニングが終了する。
〔トレーニングによる効果〕
この実施の形態では、経済関係の語句を演習者が記憶するトレーニングを例にしてあるが、図7において語句を長方形の色彩の中に表示するのは語句と色彩とを関連付けるためである。この図7の表示により、演習者には語句を読むことで左脳に刺激を与え、色彩を記憶することで右脳を刺激し、脳の全体を一様に刺激することになる。また、複数(この実施の形態では3種類の語句、3種類の色彩)の情報を同時に表示させるのは、多数の情報を同時に記憶させることによりワーキングメモリーを活性化させ、記憶の領域を広げさせる作用を行うためである。そして、この図7における表示は短時間(この実施の形態では1秒間)だけで終わり、次の図8における解答入力画面に移行する。図7の出題の画面を表示する時間が短いのは、左右の脳に均等に刺激を与えるためである。図7の画面を長時間に渡って表示すると、演習者は語句の部分を強く記憶しようとするため、左脳への刺激となって脳全体の刺激を維持することができなくなるからである。また、短時間で脳を刺激することで、演習者が飽きを起すのを防止することもできる。解答方法に「タイピング」を設定した場合に、キーボード13を用いて色彩に関連付けた語句を入力させるのは、演習者の手先を動作させて左右の脳に負担をかけて、左右の脳の連携を強烈にして記憶をより深くさせる作用を行わせるためである。
さらに、解答に際して手がかりとなる情報を与えないことで、記憶しようとする場面においても、また、記憶したものを思い出そうとする場面においても、強い注意と集中力を喚起させるためである。
一方、語句の入力による解答は難しいと感じる演習者は、解答方法に「選択肢」を設定し、はじめは比較的軽い作業負荷で語句に慣れておくこともできる。
このような一連の表示と入力の操作を繰り返すことにより、演習者には経済関連の語句を鮮明に記憶させることができる。なお、図5において上級レベルアイコン30をクリックした場合には上級者向けの出題がなされ、その場合には色彩は4種類が表示され、各色彩に関連付けられた4種類の語句が同時に表示される。表示時間も0.5秒となり、極めて短時間の内に4種類の語句と色彩をワーキングメモリーに記憶させなければならないため、左右の脳への刺激が強烈となる。また、初級レベルアイコン32をクリックした場合には初心者向けの出題がなされ、その場合には色彩は2種類が、語句も2種類が同時に関連付けられて表示される。表示時間は1.5秒と比較的長いため、初心者にとって語句と色彩とん関連を記憶するには最適である。なお、出題する図7の画面では、最大で7種類の語句と関連付けられた7種類の色彩を1回の画面に出題することができる。7種類の認識が人間の脳の最大の容量であるからである。
((選択肢入力ボード17によるトレーニング))
前述した図6において選択肢入力アイコン35をクリックして、記憶トレーニングの解答入力で選択肢入力ボード17を使用する場合について説明する。この場合、キーボード13は使用せず、選択肢入力ボード17の表面に突出してある入力ボタンa、b、c、d、e、f、gによって解答を選択してトレーニングするものである。キーボード13に慣れていない演習者や若年者向けの解答方法であり、初心者向けの入力方法といえ、次にキーボード13を操作する高度なトレーニングの前の段階であると言える。
(設問の表示)
図7における3種類の語句と色彩の関連付けの表示がモニター12により行われたならば、この場合には図11で示す設問の画面に移行する。(この図11の画面は図8の画面に対応するものである。)この画面では、中央演算回路21は一時記憶回路24に記憶させてある3種類の中から1つの語句をランダムに選び、その選んだ語句を質問項目とし、同時に対応する解答の語句もモニターに表示させることになる。
図11に示される設問の画面では、画面の上部に長方形をした設問エリア56が区画され、この設問エリア56の中央にも長方形をした語句マスクエリア57が区画されている。語句マスクエリア57の大きさは設問エリア56の大きさよりも少し小さく、長方形が重なって二重になった図形となっている。この設問エリア56の内側と語句マスクエリア57の外側の空間には中央演算回路21が選びだした特定の色彩(この実施の形態では「黄色」)が表示されている。また、語句マスクエリア57の中には「?」の文字が表示され、この部分には図7ではどんな語句が表示されていたか、を演習者に問い掛けていることになる。
モニター12の画面の中央から下部にかけては長方形をした選択肢エリア58、59、60が上下に三段に配置されている。これらの選択肢エリア58、59、60の内部の色彩は白色であり、内部には図7における語句エリア40、41、42で表示されていた語句が表示されている。しかし、語句の表示の順序は図7で示した順序とは相違し、ランダムに配置されている。図7では、上段から下段にかけて、売上高、原価率、支払額の順に表示されていたのが、図11では原価率、支払額、売上高の順に並び変えられている。これは図7で表示した順番で続けて同じ順番で表示したのでは、順序を記憶ておけば正解が解けることになり、記憶のトレーニングにならないからである。そして、選択肢エリア58の左端には数字(1)が、選択肢エリア59の左端には数字(2)が、選択肢エリア60の左端には数字(3)が同時に表示されている(図13のS109に対応する)。
このような図11の画面を見た演習者は、設問エリア56にある「黄色」の色彩を見て、関連付けられた語句を記憶している中から思い出し、その語句に対応する選択肢エリア58、59、60を選びだす。そして、選びだした語句の選択肢エリア58、59、60に対応する左端の数字(1)〜(3)を決定し、その数字に対応する選択肢入力ボード17の入力ボタンa、b、cの内の一つを指で押して演習者の意思を決定する(図13のS111に対応する)(この場合、設問は3種類なので入力ボタンd、e、f、gは使用しない)。
図11における正答は(2)であるため入力ボタンbを演習者が押すと正答となり、図12の画面に移行する。図12では正答に対応する入力ボタンbが押されたため、語句マスクエリア57が変換されて正答表示エリア61となり、「?」のマークから正答である「支払額」が表示される(図13のS112に対応する)。このような流れにより、1回の記憶トレーニングが完了し、設定された回数だけ同じルーチンで設問の画面と解答の画面が表示されて一連のトレーニングが終了する。
((アイコンのクリックによるトレーニング))
前述のようにして実施例1での記憶トレーニングを行うことができるが、この説明では解答の入力はキーボード13を操作するか、選択肢入力ボード17の入力ボタンを押すことで行っていた。しかし、この方法ばかりではなく、アイコンをクリックすることでも同じような意思決定の操作を行うことができる。
例えば、図11で示したような画面において、選択肢エリア58、59、60の区画をアイコンとし、マウスによりカーソルをこれらの選択肢エリア58、59、60の一つに合わせ、クリックすることで選択した語句の決定を行うこともできる。この方法であれば、選択肢入力ボード17を使用することなく、従来から用いられているパソコンの付属品でトレーニングを行うことができる。
次に、図14、図15は本発明の第2の実施の形態を示すものである。この実施の形態では、記憶しようとする語句と図形を関連付け、語句と図形を同時に瞬間的に表示させることにより記憶力を増強させようとするものである。この実施の形態ではモニター12の画面を説明していて、フローチャートなどは省略しているが、パソコンの構成、フローチャートについては第1の実施の形態と同じである。
(キーボード13による解答入力の場合)
図14ではトレーニングにおける語句を表示した画面であり、第1の実施の形態の図7に対応するものである。モニター12の画面の中央は上下三段の長方形に区画された図形エリア64、65、66となっていて、図形エリア64、65、66はそれぞれ一つの語句に一つの図形を関連付ける空間となっている。各図形エリア64、65、66の中央には長方形をした語句エリア69、70、71がそれぞれ区画されていて、各図形エリア64、65、66の中は二重に語句エリア69、70、71が配置されている。各語句エリア69、70、71の空間は語句が表示されるためのものであり、この実施の形態では語句エリア69には「販売額」が、語句エリア70には「収益率」が、語句エリア71には「広告費」がそれぞれ表示される。
そして、図形エリア64の内部であって語句エリア69よりも左の位置には図形としての太陽マーク73が、図形エリア65の内部であって語句エリア70よりも左の位置には図形としての月マーク74が、図形エリア66の内部であって語句エリア71よりも左の位置には図形としての星マーク75が表示されている。これらの太陽マーク73、月マーク74、星マーク75は図形として認識されるものであり、表示されるときには毎回他の図形と入れ替わって表示されるものであり、太陽マーク73、月マーク74、星マーク75が恒久的に同じ位置で同じように表示されるのではない。つまり、多数の図形の中から例示として太陽マーク73、月マーク74、星マーク75を図示したものであり、この実施の形態の場合には太陽マーク73と「販売額」の語句が、月マーク74と「収益率」の語句が、星マーク75と「広告費」の語句が関連付けられたために表示されたものである。語句との関連付けによって、各太陽マーク73、月マーク74、星マーク75が表示された位置には別の図形が表示されることになる。
この図14に示す、モニター12の画面に表示された語句と図形は、0.5秒から最大でも数秒の短い間だけ提示され、その後は消滅して次の図15の表示に移行する。画面での表示時間が短いのは、左右の脳に均一に刺激を与え、ワーキングメモリーを活性化させると共に、時間の経過によって脳内に学習への飽きが生ずるのを防ぐためである。
次いで、図15の設問の画面に移行する。この図15では、図14で表示した3種類の語句と図形の内から一つの図形を表示させ、それと関連付けられた語句を思い出させる作業を行わせる。モニター12の中央には長方形をした設問エリア78が区画されていて、この設問エリア78の内部にも小さい面積の長方形をした解答入力エリア79が区画されている。そして、設問エリア78の内部であって解答入力エリア79よりも左側の位置には図14で表示したマーク表示部80が表示されている(この実施の形態では月マークが表示されている)。この画面の表示により、マーク表示部80の図形に関連付けられた語句を解答入力エリア79の内部空間にキーボード13を操作して入力することになる。図14において短時間の間に表示された語句と図形の関連付けから記憶を呼出し、正答を解答入力エリア79に入力する。この実施の形態の場合、月マーク74との関連付けられた語句であることから正答は「収益率」である。この図14と図15の表示を交互に繰り返すことで記憶力を向上させることができる。
(選択肢入力ボード17による解答入力の場合)
図16では演習者による解答の他の入力方法を選別した時の設問の画面である。解答の入力をキーボード13により行う場合には図15の画面が表示されるが、選択肢入力ボード17を入力手段に選んだ場合には図14の画面の次には図16の画面が表示される。すなわち、実施例1における図6の画面で選択肢入力アイコン35を選んだ時には、図16の画面となる(図13のS104に対応する選択が行われたことになる)。
この図16では、モニター12の画面の上部には長方形をした設問エリア83が区画されていて、この設問エリア83の内部にも小さい面積の長方形をした語句マスクエリア84が区画されていて、語句マスクエリア84の内部には解答を求める意味の「?」の表示がある。そして、設問エリア83の内部であって語句マスクエリア84よりも左側の位置には図14で表示したマーク表示部85が表示されている(ここでは月マークが表示されている)。そして、画面の中央より下部には長方形をした選択肢エリア86、87、88が上下三段に渡って区画されていて、それぞれの選択肢エリア86、87、88には図14で表示されていた語句が表示されている。しかし、語句の表示の順序は図14で示した順序とは相違し、ランダムに配置されている。図14では上段から下段にかけて、販売額、収益率、広告費の順に表示されていたのだが、図16では販売額、広告費、収益率の順に並び変えられている。これは図14で表示した順番で続けて同じ順番で表示したのでは、順序を覚えておけば正確が解けることになり、記憶のトレーニングにならないからである。そして、選択肢エリア86の左端には数字(1)が、選択肢エリア87の左端には数字(2)が、選択肢エリア88の左端には数字(3)が表示されている(図13のS109に対応する)。
この図16の画面を見た演習者は、設問エリア83に表示された「月マーク」を見て、それに関連付けられた語句を記憶している中から思い出し、その語句に対応する選択肢エリア86、87、88を選びだす。そして、選びだした語句を選択肢エリア86、87、88に対応する左端の数字(1)〜(3)を決定し、その数字に対応する選択肢入力ボード17の入力ボタンa、b、cの内の一つを指で押して演習者の意思を決定する。(図13のS111に対応する)。図16における正答は(3)であるため、入力ボタンcを押すと正答となり、語句マスクエリア84には「?」の印から正答の「収益率」の語句が表示される。
図17、図18は本発明の第3の実施の形態を示すものである。この実施の形態では、記憶しようとする語句と音声を関連付け、語句と音声を同時に瞬間的に表示、発声させることにより記憶力を増強させようとするものである。この実施の形態ではモニター12の画面を説明していて、フローチャートなどは省略しているが、パソコンの構成、フローチャートについては第1の実施の形態と同じである。
(キーボード13による解答入力の場合)
図17では第3の実施の形態でのトレーニングにおける語句を表示した画面であり、第1の実施の形態の図7に対応するものである。モニター12の画面の中央は上下三段の長方形に区画された91、92、93となっていて、91、92、93はそれぞれ一つの語句に一つの図形を関連付ける空間となっている。各91、92、93の中央には長方形をした語句エリア95、96、97がそれぞれ区画されていて、各91、92、93の中は二重に語句エリア95、96、97が配置されている。各語句エリア95、96、97の空間は語句が表示されるためのものであり、この実施の形態では語句エリア95には「在庫品」が、語句エリア96には「未収金」が、語句エリア97には「人件費」がそれぞれ表示される。
そして、91の内部であって語句エリア95よりも左の位置には音声同期表示部99が、92の内部であって語句エリア96よりも左の位置には音声同期表示部100が、93の内部であって語句エリア97よりも左の位置には音声同期表示部100が配置されている。これらの音声同期表示部99、100、101は小さな丸い標識で表されるものであり、後述する音声の発声に連動して、例えば赤い色で点滅する動作をするものである。つまり、語句エリア95の「在庫品」と音声を関連付ける時には音声同期表示部99が、語句エリア96の「未収金」と音声を関連付ける時には音声同期表示部100が、語句エリア97の「人件費」と音声を関連付ける時には音声同期表示部100がそれぞれ点滅して演習者へ刺激を与えることになる。なお、各音声同期表示部99、100、101は動作停止状態の時には緑色の丸印であるが、関連付けの動作中は赤色の点滅する丸印となるような表示であってもよい。
この実施の形態では、図17の画面で語句を記憶するトレーニングが行われるもので、語句エリア95、96、97の空間にそれぞれ記憶する語句が表示される。これらの語句の表示と共に、図1で示すスピーカー15、16からは音声が発声される。この音声の発声では、音声同期表示部99が赤色に点滅しながらスピーカー15、16から「ブー」という音声が発声されるが、他の音声同期表示部100、101は青色のままで消灯している。また、音声同期表示部100が赤色に点滅しながらスピーカー15、16から「ピー」という音声が発声されるが、他の音声同期表示部99、101は青色のままで消灯しており、音声同期表示部101が赤色に点滅しながらスピーカー15、16から「ポー」という音声が発声されるが、他の音声同期表示部99、100は青色のままで消灯している。
このような音声同期表示部99、100、101の点滅と異なった音声がスピーカー15、16から同時期に発声されることにより、語句と音声の関連を演習者に記憶させることができる。すなわち、「在庫品」の語句には「ブー」の音声が、「未収金」の語句には「ピー」の音声が、「人件費」の語句には「ポー」の音声がそれぞれ関連付けられたことになる。図17で表示されたそれぞれの語句は左脳を刺激し、それぞれの音声は右脳を刺激することになる。この図17に示す、モニター12の画面に表示された音声同期表示部99、100、101の発光と音声の発声は、例えばそれぞれ0.2秒から最大でも数秒以下の間だけ行われ、例えばそれぞれの発光と発声は1回だけしか行われないように設定する。その後、図17の画面は消滅し、次の図18の設問の画面に移行する。図17の画面での発光と発声の時間が短いのは、左右の脳に均一に刺激を与え、ワーキングメモリーを活性化させると共に、時間の経過によって脳内に学習への飽きが生ずるのを防ぐためである。
次いで、図18の設問の画面に移行する。この図18では、図17で説明した音声の内の3種類を発声させ、その音声と関連付けられた語句を記憶から引き出す作業となる。
図18では、モニター12の画面の中央には長方形をした設問エリア103が区画されいて、この設問エリア103の内部には小さい面積の長方形をした解答入力エリア104が区画されている。そして、設問エリア103の内部であって解答入力エリア104よりも左側の位置には小さな丸い標識をした音声表示部105が設定されている。この画面においては、音声表示部105が赤色の丸印で点滅しながら、同時にスピーカー15、16からは「ピー」の音声が発声されている。このような表示では、図17で示されたように音声と関連付けられた語句を解答入力エリア104の内部空間にキーボード13を操作して入力することになる。図17において表示された語句と短時間の間に発声された音声の関連付けから記憶を呼出し、正答を解答入力エリア104に入力する。この実施の形態の場合、正答は「未収金」であるため、演習者はキーボード13を使用してこの語句を解答入力エリア104に入力することになる。この図17と図18の表示を交互に繰り返すことで記憶力を向上させることができる。
(選択肢入力ボード17による解答入力の場合)
図19では演習者による解答の他の入力方法を選別した時の設問の画面である。解答の入力をキーボード13により行う場合には図18の画面が表示されるが、選択肢入力ボード17を入力手段に選んだ場合には図17の画面の次には図19の画面が表示される。すなわち、実施例1における図6の画面で選択肢入力アイコン35を選んだ時には、図19の画面となる(図13のS104に対応する選択が行われたことになる)。
この図19では、モニター12の画面の上部には長方形をした設問エリア107が区画されていて、この設問エリア107の内部にも小さい面積の長方形をした語句マスクエリア108が区画されていて、語句マスクエリア108の内部には解答を求める意味の「?」の表示がある。そして、設問エリア107の内部であって語句マスクエリア108よりも左側の位置には小さな丸い標識をした音声表示部105が設定されている。そして、画面の中央より下部には長方形をした選択肢エリア110、111、112が上下三段に渡って区画されていて、それぞれの選択肢エリア110、111、112には図17で表示されていた語句が表示されている。しかし、語句の表示の順序は図17で示した順序とは相違し、ランダムに配置されている。図17では上段から下段にかけて、在庫品、未収金、人件費の順に表示されていたのだが、図19では人件費、在庫品、未収金の順に並び変えられている。これは図17で表示した順番で続けて同じ順番で表示したのでは、順序を覚えておけば正確が解けることになり、記憶のトレーニングにならないからである。そして、選択肢エリア110の左端には数字(1)が、選択肢エリア111の左端には数字(2)が、選択肢エリア112の左端には数字(3)が表示されている(図13のS109に対応する)。
この図19の画面が表示されている時に、スピーカー15、16からは「ピー」という音声が発声され、演習者はその音声に関連付けられた語句を記憶している中から思い出し、その語句に対応する選択肢エリア110、111、112を選びだす。そして、選びだした語句を選択肢エリア110、111、112に対応する左端の数字(1)〜(3)を決定し、その数字に対応する選択肢入力ボード17の入力ボタンa、b、cの内の一つを指で押して演習者の意思を決定する。(図13のS111に対応する)。図19における正答は選択肢エリア112にある「未収金」であることから(3)が選ばれ、対応する入力ボタンcを押すと正答となり、語句マスクエリア84には「?」の印から正答の「未収金」の語句が表示される。
図20、図21、図22は本発明の第4の実施の形態を示すものである。この実施の形態では、記憶しようとする英単語と色彩を関連付け、英単語と色彩を同時に瞬間的に表示させることにより記憶力を増強させようとするものである。この実施の形態ではモニター12の画面を説明していて、フローチャートなどは省略しているが、パソコンの構成、フローチャートについては第1の実施の形態と同じである。
この第4の実施の形態では、そのトレーニング手法、手順についての大半は第1の実施の形態におけるものと同一である。だた、この実施の形態では英単語を学習するという目的のためにその英単語の意味を表示させ、単語のスペルと意味も同時に記憶させることに特徴がある。
(キーボード13による解答入力の場合)
図20ではトレーニングにおける英単語と色彩を関連付けて表示した画面であり、第1の実施の形態の図7に対応するものである。モニター12の画面の中央は上下三段の長方形に区画された色彩エリア114、115、116となっていて、それぞれの色彩は相違している。ここで、例えば、色彩エリア114には赤色、色彩エリア115には青色、色彩エリア116には黄色の色彩が用いられていて、それぞれの区画を明瞭に区分けしていた、色彩エリア114、115、116はそれぞれ一つの英単語に一つの色彩を関連付ける空間となっている。
そして、各色彩エリア114、115、116の中央には長方形をした単語エリア118、119、120がそれぞれ区画されていて、各色彩エリア114、115、116の中は二重に単語エリア118、119、120が配置されている。各単語エリア118、119、120の空間は英単語が表示されるためのものであり、この実施の形態では単語エリア118には「CAT」が、単語エリア119には「PIG」が、単語エリア120には「DOG」がそれぞれ表示されている。こうして、「CAT」という英単語には赤色の色彩が、「PIG」という英単語には青色の色彩が、「DOG」という英単語には黄色の色彩が関連付けられたことになる。
この図20に示す、モニター12の画面に表示された英単語と色彩の関連は、0.5秒から最大でも数秒の短い間だけ提示され、その後は消滅して次の図21の設問の画面に移行する。画面での表示時間が短いのは、左右の脳に均一に刺激を与え、ワーキングメモリーを活性化させると共に、時間の経過によって脳内に学習への飽きが生ずるのを防ぐためである。
次いで、図21の画面では、図20で表示した3種類の英単語と色彩の内から一つの色彩を表示させ、それと関連付けられた英単語を思い出させる作業を行わせる。モニター12の中央には長方形をした設問エリア122が区画されていて、この設問エリア122の内部にも小さい面積の長方形をした解答入力エリア123が区画されていて、二重になった長方形の形状となっている。この設問エリア122の内側と解答入力エリア123の外側の空間には「赤色」の色彩が表示されている。演習者はこの「赤色」に関連付けられた英単語を記憶から呼び出して、その英単語を解答入力エリア123の内部空間にキーボード13を操作して入力することになる。この実施の形態の場合、正答は「CAT」である。
図21における解答入力エリア123に解答を入力したならば、図22で示す正答と意味の表示画面に移行する。この図22では、モニター12の画面の中央に長方形の正答出力エリア125が区画され、その正答出力エリア125の内部にも長方形をした単語表示エリア126が区画されて、二重になった長方形の形状となっている。この正答出力エリア125の内側と単語表示エリア16の外側の空間は赤色の色彩が表示されている。そして、単語表示エリア126の内部空間には正答である「CAT」の英単語が表示され、赤色と「CAT」の関連付けが正答であることを表示している。
さらに、モニター12の画面において、正答出力エリア125の下辺に接近して長方形の意味出力エリア127が区画され、この意味出力エリア127の内部空間には長方形をした対応訳表示エリア128が区画されている。この対応訳表示エリア128内には「CAT」の和訳である「ネコ(猫)」の文字が表示されている。演習者は、単語表示エリア126の空間に表示された「CAT」の文字と、対応訳表示エリア128の空間に表示された「ネコ(猫)」の文字を読み取り、英単語に対応する日本語の意味を記憶することができる。
なお、図21から図22に移行するには、解答入力エリア123に正答の「CAT」の文字を入力したときにのみ正答と和訳を表示する図22に移行するようにするか、或いは、解答入力エリア123に誤答を入力してもリターンキーを押したならば必ず図22に移行するようにしても良い。
(選択肢入力ボード17による解答入力の場合)
図23では演習者による解答の他の入力方法を選別した時の設問の画面である。解答の入力をキーボード13により行う場合には図21の画面が表示されるが、選択肢入力ボード17を入力手段に選んだ場合には図20の画面の次には図23の画面が表示される。すなわち、実施例1における図6の画面で選択肢入力アイコン35を選んだ時には、図23の画面となる(図13のS104に対応する選択が行われたことになる)。
この図23では、モニター12の画面の上部には長方形をした設問エリア131が区画されていて、この設問エリア131の内部にも小さい面積の長方形をした語句マスクエリア132が区画されている。語句マスクエリア132の大きさは設問エリア131の大きさよりも少し小さく、長方形が重なって二重になった図形となっている。この設問エリア131の内側と語句マスクエリア132の外側の空間には中央演算回路21が選びだした特定の色彩(この実施の形態では「黄色」)が表示されている。また、語句マスクエリア132の内部には解答を求める意味の「?」の文字が表示され、この部分には図20でどのような英単語が表示されていたか、を演習者に問い掛けている。
そして、画面の中央より下部には長方形をした選択肢エリア133、134、135が上下三段に渡って区画されていて、それぞれの選択肢エリア133、134、135には図20で表示されていた語句が表示されている。しかし、語句の表示の順序は図20で示した順序とは相違し、ランダムに配置されている。図20では上段から下段にかけて、CAT、PIG、DOGの順に表示されていたのだが、図23ではDOG、CAT、PIGの順に並び変えられている。これは図20で表示した順番で続けて同じ順番で表示したのでは、順序を覚えておけば正確が解けることになり、記憶のトレーニングにならないからである。そして、選択肢エリア133の左端には数字(1)が、選択肢エリア134の左端には数字(2)が、選択肢エリア135の左端には数字(3)が表示されている(図13のS109に対応する)。
この図23の画面が表示されているため、演習者は設問エリア131に表示された「黄色」の色彩を見て、この色彩と関連付けられた英単語を記憶している中から思い出し、その英単語に対応する選択肢エリア133、134、135を選びだす。そして、選びだした英単語に対応する選択肢エリア133、134、135の左端の数字(1)〜(3)を決定し、その数字に対応する選択肢入力ボード17の入力ボタンa、b、cの内の一つを指で押して演習者の意思を決定する。(図13のS109に対応する)。図23における正答は選択肢エリア135にある「DOG」であることから(1)が選ばれ、対応する入力ボタンaを押すと正答となる。正答が入力されると、図23の画面は図22の画面となり、正答と対応する訳文が表示される。
また、本発明の実施の形態では、語句や色彩、図形、音声などのデーターはパソコン内の主記憶部23に記憶させておき、トレーニングの必要に応じて順次取り出して使用しているが、この構成に限らず、パソコンをインターネットに接続し、外部にある大きな記憶装置よりデーターを流用して使用することも考えられる。
本発明では左脳が主に記憶する語句の記憶力を増進させ、効率が良く、忘れにくい記憶力増強のトレーニングシステムを提供するものであるが、単に漢字、熟語、技術用語、学術用語、業界用語、英単語、英語彙などの記憶を行うためのものではない。幼児教育や学校教育において、演習者に飽きを起こさせずに短時間で教育に必要な量の語句を記憶させることができることになる。また、社員教育においては、業務に必要な語句や単語を必要最低限の時間で記憶させることができるので、作業効率を図ることができる。このように、従来の教育システムでは達成できなかった領域を援助することができ、暗記や記憶という最低限の教育以外の創造的な教育に時間を割くことができる。
本発明を実施するに最適な記憶力増強装置を構成する機材の外観図である。 選択肢入力ボードの外観を示す斜視図である。 記憶力増強装置のブロック図である。 第1の実施の形態における初期画面を示す説明図である。 第1の実施の形態におけるレベルの選択画面を示す説明図である。 第1の実施の形態における解答方法の選択の画面を示す説明図である。 第1の実施の形態における出題の画面を示す説明図である。 第1の実施の形態における解答の画面を示す説明図である。 第1の実施の形態における解答を入力した状態を示す説明図である。 第1の実施の形態における1回のトレーニングの終了画面を示す説明図である。 第1の実施の形態における他の解答方法における出題の画面を示す説明図である。 第1の実施の形態における他の解答方法における解答を入力した状態を示す説明図である。 第1の実施の形態におけるトレーニングの流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態における出題の画面を示す説明図である。 第2の実施の形態における解答の画面を示す説明図である。 第2の実施の形態における他の解答方法による出題の画面を示す説明図である。 第3の実施の形態における出題の画面を示す説明図である。 第3の実施の形態における解答の画面を示す説明図である。 第3の実施の形態における他の解答方法による出題の画面を示す説明図である。 第4の実施の形態における出題の画面を示す説明図である。 第4の実施の形態における解答の画面を示す説明図である。 第4の実施の形態における正答と和訳を表示した画面を示す説明図である。 第4の実施の形態における他の解答方法による出題の画面を示す説明図である。
符号の説明
10 記憶力増強装置
11 パソコン本体
12 モニター
13 キーボード
14 マウス
15 スピーカー
16 スピーカー
17 選択肢入力ボード
21 中央演算回路
22 入力制御回路
23 主記憶部
24 一時記憶回路
25 音声回路
26 映像回路
28 STARTアイコンボタン
30 上級レベルアイコン
31 中級レベルアイコン
32 初級レベルアイコン
34 キーボードアイコン
35 選択肢入力アイコン
37 色彩エリア
38 色彩エリア
39 色彩エリア
40 語句エリア
41 語句エリア
42 語句エリア
45 設問エリア
46 解答入力エリア
48 問題数
49 正答数
50 正答率
51 評価
53 再学習アイコン
54 終了アイコン
56 設問エリア
57 語句マスクエリア
58 選択肢エリア
59 選択肢エリア
60 選択肢エリア
61 正答表示エリア
64 図形エリア
65 図形エリア
66 図形エリア
69 語句エリア
70 語句エリア
71 語句エリア
73 太陽マーク
74 月マーク
75 星マーク
78 設問エリア
79 解答入力エリア
80 マーク表示部
83 設問エリア
84 語句マスクエリア
85 マーク表示部
86 選択肢エリア
87 選択肢エリア
88 選択肢エリア
91 音声関連エリア
92 音声関連エリア
93 音声関連エリア
95 語句エリア
96 語句エリア
97 語句エリア
99 音声同期表示部
100 音声同期表示部
101 音声同期表示部
103 設問エリア
104 解答入力エリア
105 音声表示部
107 設問エリア
108 語句マスクエリア
109 音声表示部
110 選択肢エリア
111 選択肢エリア
112 選択肢エリア
114 色彩エリア
115 色彩エリア
116 色彩エリア
118 単語エリア
119 単語エリア
120 単語エリア
122 設問エリア
123 解答入力エリア
125 正答出力エリア
126 単語表示エリア
127 意味出力エリア
128 対応訳表示エリア
131 設問エリア
132 単語マスクエリア
133 選択肢エリア
134 選択肢エリア
135 選択肢エリア

Claims (6)

  1. 左脳を刺激する一つの素材と右脳を刺激する一つの素材とを関連付けることで一つのユニットを作成し、
    それらの複数のユニットを同時にしかも短時間だけモニターの画面に表示させ、
    その後に表示させた複数のユニットの中から一つのユニットを選び出し、そのユニットにある右脳を刺激する素材のみモニターの画面に表示させ、
    その表示された右脳を刺激する素材から関連付けられた左脳を刺激する素材を記憶から引き出させることで、
    左右の脳を同時に励起させながら左脳を刺激する素材を記憶させることを特徴とする瞬間刺激による記憶力向上システム。
  2. 左脳を刺激する一つの素材と右脳を刺激する一つの素材とを関連付けることで一つのユニットを作成し、
    それらの複数のユニットを同時にしかも短時間だけモニターの画面に表示させ、
    その後に表示させた複数のユニットの中から一つのユニットを選び出し、そのユニットにある右脳を刺激する素材のみモニターの画面に表示させ、
    その表示された右脳を刺激する素材から関連付けられた左脳を刺激する素材を記憶から引き出させ、
    その素材を手動入力手段により入力させて画面上に記憶していた素材を表示させて、
    左右の脳を同時に励起させながら左脳に記憶させてある素材を手動入力手段の操作と共に引き出すことにより、左脳を刺激する素材を記憶させることを特徴とする瞬間刺激による記憶力向上システム。
  3. 前記システムにおいて、左脳を刺激する素材は文字、単語、熟語などの語句であり、右脳を刺激する素材は色彩であることを特徴とする請求項1又は2記載の瞬間刺激による記憶力向上システム。
  4. 前記システムにおいて、左脳を刺激する素材は文字、単語、熟語などの語句であり、右脳を刺激する素材は複数種類の図形であることを特徴とする請求項1又は2記載の瞬間刺激による記憶力向上システム。
  5. 前記システムにおいて、左脳を刺激する素材は文字、単語、熟語などの語句であり、右脳を刺激する素材は音声であることを特徴とする請求項1又は2記載の瞬間刺激による記憶力向上システム。
  6. 前記システムにおいて、左脳を刺激する一つの素材と右脳を刺激する一つの素材から成る一つのユニットでは、モニターの画面に一度に表示させるのは最低2つのユニットであり、最大で7つのユニットであることを特徴とする請求項1又は2記載の瞬間刺激による記憶力向上システム。
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