JP2005167945A - オープンネットワークにおける収入共有方法、そのための収入分配装置、サブネットワークおよびコンピュータプログラム - Google Patents

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哲也 金田
Kenichi Takeshita
健一 竹下
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Mamoru Ogasawara
守 小笠原
Toshimasa Takauchi
利政 高内
Hiroshi Yamashita
博史 山下
Katsuhiro Morinaga
勝浩 森永
Shigeki Miyake
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Abstract

【課題】 特に無線リソースなどの通信リソースを効率的に利用でき、しかも、複数のネットワーク事業者間の相互接続契約およびこれに伴う収入の流れがオープンであり、作業環境を「どこにでも持ち運べる」というコンセプトを、現実の社会環境で実質的に可能にする収入共有方法等を提供することを目的とする。
【解決手段】 複数の事業者によって維持されるネットワークによる収入を共有する方法であって、各コネクションもしくは各情報転送を実現するために使用したリソースの情報を蓄積する使用リソース情報蓄積ステップと、各コネクションもしくは各情報転送による収入を各事業者ごとの、前記蓄積された使用リソースの費用の負担割合に応じて各事業者に分配する費用負担割合分配ステップと、を少なくとも含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の事業者によって維持されるネットワークによる収入を共有する方法に関する。またこのための収入分配装置、サブネットワークおよびコンピュータプログラムに関する。
従来、ネットワークによる収入を共有することはあまり行われておらず、たとえばインターネットサービスプロバイダ(ISP)である一の事業者が、事業者間相互接続までのアクセスネットワークの全部を所有していた。また、複数事業者の網が共通線に相互接続される複合環境においては、トラヒックの輻輳により、サービスの品質を低下するといった問題があることから、トラヒックの輻輳時にもサービス品質を維持する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−134241号公報
こうした状況の中、アクセス網のみ地域IP網など別のインフラを用いることが一般的なフレッツADSL(登録商標)のような場合には、ISP事業者(たとえばNTT−ME社のWAKWAK(登録商標))とアクセス業者(たとえばNTT東日本社)が、利用者に別途請求書を発行するという形態をとっていた。
このような方式は、オフィス、家庭等の作業環境を「どこにでも持ち運べる」ことを目指した無線携帯端末のインターネット接続についても同様に採用されている。この結果、基地局などの無線アクセスポイントを含む、完結したネットワークを各々独自に所有する複数の業者により、街や空港のホットスポットでは、無線リソースが極度に不足するという事態が生じていた。
また、複数のISPを収容するアクセスポイントを街の店内等に設け、その店の顧客にむけて、登録したISPによる接続サービスを提供できるサービスも登場しているが、契約形態、収入の流れ、リソースの使用等が固定されて閉じたものであるため、利用者が作業環境を「どこにでも持ち運べる」というまでには十分普及しておらず、国内の、しかも限定された場所でしか利用できないという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑み、特に無線リソースなどの通信リソースを効率的に利用でき、しかも、複数のネットワーク事業者間の相互接続契約およびこれに伴う収入の流れがオープンであり、作業環境を「どこにでも持ち運べる」というコンセプトを現実の社会環境で実質的に可能にする収入共有方法、ならびに収入分配装置、サブネットワーク、およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、複数の事業者によって維持されるネットワークによる収入を共有する方法であって、各コネクションもしくは各情報転送を実現するために使用したリソースの情報を蓄積する使用リソース情報蓄積ステップと、各コネクションもしくは各情報転送による収入を、各事業者ごとの、前記蓄積された使用リソースの費用の負担割合に応じて各事業者に分配する費用負担割合分配ステップとを少なくとも含むオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、各業者は、必ずしもすべてのネットワーク階層のしかもすべての地域(もしくはスポット)について自前のリソースを用意する必要がなくなり、本発明による収益(以下、本明細書では、利用者からの直接得られるもののみを意味する「収入」と区別することにする)が見込めるネットワーク階層のしかも需要が見込める(得意)地域についてのみリソースを用意すればよくなる。
これにより、局所的な需要を察知する能力さえあれば、少ない資金でも、(潜在的な提携選択肢が多いため)利用者量の安定した、リスクの少ない大規模通信ビジネスに参加することができるようになる。したがってこの通信ビジネス全体としては資金すなわちリソースを集めやすくなり、資金的にも(無線)リソース的にも非効率な競合を排して、地域カバー率を顕著に向上させるとともに、利用者側からみればサービスの地域普遍性(「どこにでも持ち運べる」)が満たされやすくなる。
また、契約についても、いちいちお互いの貢献度の見積もりや駆け引きなどをする必要がなくなり、事業者の負担を軽減するとともに、その契約コストの削減が、より安価な利用料をもたらし、結局利用者にも資することとなる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、収入の所定割合を、前記ネットワークへの利用者の窓口となるインターネットサービスプロバイダなどの窓口事業者が維持する利用者の数に応じて、各窓口事業者に分配する所定割合利用者数分配ステップをさらに含むオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、利用者の加入窓口となる窓口事業者については、各コネクションもしくは各情報転送を実現するために使用したリソースを個別に特定する必要がなくなり収入分配のコストが低減される一方、収入のうちの十分少ない所定割合については各窓口事業者が維持する利用者の数によりリソースの費用(利用者加入DB維持費用や加入営業費用など)を推定しても誤差がそれほど大きくならないからである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、収入の所定割合を、前記ネットワークの基幹接続部を維持するインターネットサービスプロバイダなどの基幹接続事業者が維持する利用者の数に応じて、各基幹接続事業者に分配する所定割合利用者数分配ステップをさらに含むオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
窓口事業者の場合と同様(ただし、インターネットサービスプロバイダはこれらの両方を兼ねるのが一般的である)、基幹接続事業者については、各コネクションもしくは各情報転送を実現するために使用したリソースを個別に特定する必要がなくなり収入分配のコストが低減される一方、収入のうちの十分少ない所定割合については各基幹接続事業者が維持する利用者の数によりリソースの費用(基幹接続部の維持費用や加入窓口営業費用など)を推定しても誤差がそれほど大きくならないからである。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記収入の所定割合を、前記ネットワーク全体の費用の合計と、前記窓口の営業費用および基幹接続部の費用もしくはいずれかの合計と、の割合によって算出する所定割合算出ステップをさらに含むオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより時勢に応じた営業費用および各リソースの費用を適切に反映したリーズナブルな収入分配を行うことができ、事業者が安心して参入し、かつ設備を増やすことができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記所定割合の算出が、定期的に、利用者の増減に応じて、またはネットワークの物理的もしくは論理的構成変更に応じて、計算機により自動的に行われるオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。これにより、人手を省き、安価にかつ敏感に上述のリーズナブルな収入分配を実施することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記収入を構成する利用者の支払いが定額料金制であるオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
定額料金制であることにより、利用者は移動した先のアクセスポイントを安心して利用することができ、全体として利用者の増とビジネス全体の発展に資するからである。
一方、移動した先ごとに料金が異なる場合には、いちいち料金表を確認してからログインしたりしなければならず、他の自動的な情報コンテンツサービス(地域広告など)を併用する上でも大きな障害となる。
また、通信量により料金が異なる従量制の場合には、窓口事業者や基幹接続事業者の収入を利用者数(加入者数)のみによって推定することができず通信量をも考慮しなければならないが、他事業者を巻き込んだアクセスについては、通信料計算のオーバーヘッドが、本発明の想定するオープンなネットワークではクローズドなネットワーク以上に大きくなるからである。
請求項7に係る発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記使用情報を蓄積する使用リソースが、基幹接続部以外のリソースであるオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
基幹接続部のリソースについては、特にアクセスが集約されるため、統計多重効果を期待できまたこれを期待した(多重)構成をとることが有利であるため、リソースの費用によって収入を分割することは必ずしも好ましくないからである。
請求項8に係る発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記各コネクションもしくは各情報転送の発生回数によって、使用情報の蓄積された使用リソースの各事業者による費用負担を算出するオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
発生回数によって費用負担を算出することにより、収入分配のための記憶装置の容量が節約されるからである。
請求項9に係る発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記各コネクションもしくは各情報転送の発呼が無線端末により行われるオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
無線端末は、固定端末よりも、本発明による上述のオープンなネットワークを利用して、作業環境を「どこにでも持ち運べる」ようにする需要が大きいからである。また、ハンドオーバー等、移動端末に特有のイベントによる(課金)オーバーヘッドの多くを、本発明による以上の構成により効率的に吸収することができるからである。
請求項10に係る発明は、請求項1から9のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記ネットワークが、基幹接続部から、アクセスネットワークもしくは無線基地局などのアクセスポイントまで、階層的に構成されるオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、アクセス経路が整理され、オープンなネットワークにおける収入分配ならびに投資を、あらかじめ整理された経路分類(事業者間で共通の前提知識)に基づいて効率的に行うことができるようになる。
請求項11に係る発明は、請求項10に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記階層が、国際区域、国、地方、県および市区町村などの地方行政区分の階層に応じて構成されるオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、ネットワークのリソースの分布を、共通の表現の枠組で、行政や各事業者がマクロ的に把握することが容易となり、一般の統計データや報道記事を参考にして将来のリソースの不足や過剰を予測し、効率的な投資、設備配置を行うことができるようになる。
請求項12に係る発明は、請求項10または11に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、サブネットワーク毎に、より下層の(各)サブネットワークもしくは圏内端末への、所定数のアクセス許可アカウントが設けられ、該アクセス許可アカウントに基づき当該サブネットワークへのアクセスが許可されるオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、アクセス許可アカウント単位で実際のリソースの割当、設計および使用状況把握を実現することができ、普遍的なアクセスサービスの品質の均一化を図りつつ、リソース割当ならびに収入分配にむけての費用算出を効率化することができる。
請求項13に係る発明は、請求項12に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記使用リソース情報蓄積ステップもしくは費用負担割合分配ステップが、前記アクセス許可アカウントの使用回数および各使用時間に基づいて行われるオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、下位のサブネットワークに、固定のアクセス許可アカウントを与えていない場合でも、当業者であれば容易に算出可能な「のべ」使用時間等にもとづき、よりリーズナブルな収入分配が可能となる。
請求項14に係る発明は、請求項12または13に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記アクセス許可アカウントが、通過できる最高階層レベルによって分類されているオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、局所的な通信量が多い場合、あるいは中間の層のサブネットワークがより上の層のサブネットワークよりも容量が大きい場合等には、当該上の層を通過することを前提としない、より多くのアクセス許可アカウントを設けて、効率的に呼を収容するとともに、より上の層のネットワーク設計(たとえば海外ローミング用に準備した帯域幅)を下の層にむけて正確に表示することができる。
請求項15に係る発明は、請求項10から14のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記アクセス許可アカウント毎に、該アクセス許可アカウントを維持するために必要なリソースの費用が、より上層からの積算に基づき階層的に記憶され、かつ、下層のサブネットワークに向けて表示されているオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、下の層のサブネットワークが、より費用のかかっていない上のサブネットワークすなわちアクセス許可アカウントを選択することが可能になり、収入の費用負担割合に基づいた自事業者の取り分を多くすることができる。また、定額制の場合には、自社の費用割合をいつでも算出することができ、分配される収入も予想することができ、再投資計画を早めに行うことができる。
請求項16に係る発明は、請求項15に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、より下層のサブネットワークが、上層のサブネットワークにアクセスする必要を検知した時点で、前記必要なリソースの費用の積算の記憶に基づき、より安い適切なアクセス許可アカウントの確保を自動的に取り決める、もしくはアクセスの不必要を検知した時点で、確保済のアクセス許可アカウントの解放を自動的に取り決めるオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
サブネットワークによる、この(自動)検知および自動取決めにより、ネットワークの容量不足等が早期に解消されるとともに、ネットワーク事業者間の商談が省略され、事業者にとっても利用者にとっても安価で効率的なシステムとなる。
なお、検知および自動取決めの実現方法は、本発明による以上の構成により当業者には明らかであるため、後述の実施例では詳述しないが、ダイアルアップエンドユーザ(もしくはダイアルアップルータ)とインターネットサービスプロバイダとの間の従来行われてきた一般的な接続/切断プロトコルを応用することもできる。
請求項17に係る発明は、請求項12から16のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、サブネットワーク毎に、前記アクセス許可アカウントの、より下層の(各)サブネットワークもしくは圏内端末への最大払い出し可能数が記憶されるオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、統計多重効果を期待する設定等においてもネットワーク容量以上のネットワーク許可アカウントの払い出しを抑えて通信品質の劣化を防ぐとともに、特殊な環境によっては、本発明による基本的にはオープンなネットワークに、その環境に応じて必要なある程度の閉鎖性、たとえば特定事業者への優遇措置等を設けることが可能となる。
請求項18に係る発明は、請求項12から17のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、より下層のサブネットワークもしくは圏内端末が、ワンタイム、日単位、週単位、月単位もしくは年単位で、アクセス許可アカウントの最大払い出し可能数もしく保証払い出し可能数、または、アクセス許可アカウントによるコネクションの確保を、取り決めることができるオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、サブネットワークであれば予知(もしくは検知)できた需要に確実に対応して収益をあげることができ、また、圏内端末であれば他の端末に邪魔されることなくいずれかの単位の期間にわたるそのホットスポット等での(通信)タスクを確実にこなすことができる。
また、購入を受けつける側のサブネットワークでは、これらの払い出し期間を明示した要求を受けることにより、より上のサブネットワークに対して対応した要求を行うことが可能となり、確保済アカウントを含めたリソース全体の効率的なマネージメントが可能となる。
請求項19に係る発明は、請求項12から18のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、発呼した利用者の窓口となり該利用者を維持する基幹接続事業者のサブネットワークが、該発呼した利用者の圏内アクセスポイントにもしくは該当アクセスネットワークに直接接続されていない場合に、該基幹接続事業者と該アクセスポイントもしくは該当アクセスネットワークとの間のサブネットワークを有するノマディックサービス事業者が、当該ノマディックサービス事業者の有するサブネットワークを利用して、もしくは、当該ノマディックサービス事業者が確保取決めしたアクセス許可アカウントを利用して、当該呼を収容するオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、事業者は、収益の期待できるネットワークレベルについて、しかも収益の期待できる地域についてのみリソースを配備すれば、すべての地域をサポートするグローバルな通信サービスの一員として収益を得ることができるようになる。
また、利用者にとっては、契約外プロバイダのアクセスポイントしか存在しないような地域が少なくなり、携帯端末などの作業環境を安心してどこにでも持ち運びできるようになる。
一方、ノマディックサービス事業者にとっては、かかる潜在的な需要を掘り起こして、自らの収益につなげることができる。
請求項20に係る発明は、請求項19に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法について、前記基幹接続事業者が前記収入の所定割合を除いた部分を前記ノマディックサービス事業者に分配し、これを、該ノマディックサービス事業者が、アクセスネットワーク事業者および基地局などのアクセスポイント事業者に、前記費用負担割合に基づいて分配するオープンネットワークにおける収入共有方法を提案している。
これにより、インターネットサービスプロバイダ等の基幹接続事業者、アクセスネットワーク事業者、アクセスポイント事業者は、これまでどおりもしくはそれより軽減されたの課金関連業務を実施するだけでよく、安価で効率的で協力的参入の容易な事業運営を行うことができ、本発明によるオープンネットワークの発展がさらに期待できる。
請求項21に係る発明は、複数の事業者によって維持されるネットワークに接続された収入分配装置であって、各コネクションもしくは各情報転送を実現するために使用したリソースの情報を蓄積する使用リソース情報蓄積手段と、各コネクションもしくは各情報転送による収入を、各事業者ごとの、前記蓄積された使用リソースの費用の負担割合に応じて各事業者に分配する費用負担割合分配手段とを少なくとも含む収入分配装置を提案している。
請求項22に係る発明は、請求項21に記載の収入分配装置について、前記使用リソース情報蓄積手段が、アクセスネットワーク以下のリソースの使用情報を蓄積する収入分配装置を提案している。
請求項23に係る発明は、請求項21または22に記載の収入分配装置について、ネットワークへの利用者の窓口となるインターネットサービスプロバイダなどの各窓口事業者が維持するそれぞれの利用者の数、もしくは、ネットワークの基幹接続部を維持するインターネットサービスプロバイダなどの基幹接続事業者が維持するそれぞれの利用者の数を記憶する利用者数記憶手段と関連づけられた収入分配装置を提案している。
これらの発明により、各窓口事業者もしくは基幹接続事業者については、利用者の数に基づくリーズナブルな収入分配が可能となる。
請求項24に係る発明は、複数の事業者によって維持される階層的なネットワークの一部を構成するサブネットワークであって、より下層の(各)サブネットワークもしくは圏内端末へ許可できる一種以上のアクセス許可アカウントの数と該各種アカウントによりアクセス可能なより上層からのリソース維持費用の積算値とを少なくとも記憶し、該アクセス許可アカウントに基づき当該サブネットワークおよび該より上層のサブネットワークへのアクセスを許可するアクセス許可カウント管理手段と、上層のサブネットワークにアクセスする必要を検知した時点もしくは該上層のサブネットワークを通過するアカウントを下層に向けて用意する必要を検知した時点で、該上層のサブネットワークにより表示される前記リソース維持費用の積算の記憶に基づき、より安い適切なアクセス許可アカウントを、ワンタイム、日単位、週単位、月単位もしくは年単位で、自動的に確保取決めするアクセス許可アカウント自動確保取決め手段とを少なくとも備えたサブネットワークを提案している。
請求項25に係る発明は、計算機を、請求項1から20のいずれか1項に記載の方法もしくはその部分ステップを実現する手段、請求項21から23のいずれか1項に記載の収入分配装置もしくはその一部以上、または請求項24に記載のサブネットワークもしくはその一部以上として動作させるためのコンピュータプログラムを提案している。
本発明によれば、各事業者は、必ずしもすべてのネットワーク階層のしかもすべての地域(もしくはスポット)について自前のリソースを用意する必要がなくなり、本発明による収益が見込めるネットワーク階層のしかも需要が見込める(得意な)地域についてのみリソースを用意すればよくなるという効果がある。
これにより、局所的な需要を察知する能力さえあれば、少ない資金でも、(潜在的な提携選択肢が多いため)利用者量の安定した、リスクの少ない大規模通信ビジネスに参加することができるようになる。したがってこの通信ビジネス全体としては資金すなわちリソースを集めやすくなり、且つ、資金的にも(無線)リソース的にも非効率な競合を排して地域カバー率を顕著に向上させるとともに、利用者側からみればサービスの地域普遍性(携帯端末の作業環境が「どこにでも持ち運べる」)が満たされやすくなるという効果がある。
なお、図7は、本発明によるビジネスモデルのこのような効果をわかりやすく示す図である。これによれば、従来の独占型の形態では、アクセスポイント、ユーザともにインターネットサービス事業者(ISP)限定であったため、1)ユーザを自力で獲得しなければならない、2)事業者自身のリスクでアクセスポイント(AP)を設置しなければならず、設置数に限界がある、3)事業規模がそもそも小さいため、アクセスポイント(AP)オーナには店賃のみしかペイバックできない、という問題があったが、図7に示す本発明のオープン型ビジネスモデルでは、インターネットサービス事業者(ISP)が限定されない、すなわちISPフリーの、国際標準ローミングの形態をとっているため、図に示す好ましい連鎖が生じている。
すなわち、本発明によれば、国際標準ローミングの潜在的な利用者数と同様に、事業全体としての規模が十分に大きくなり、アクセスポイント(AP)オーナへのペイバックが可能となるという効果がある。
また、事業規模の大きさに対応してユーザ母集団の大きくなるため、アクセスポイント(AP)オーナの収入が大きくなり、アクセスポイント(AP)が自然増殖して事業も自然と拡大するという効果がある。これにより、地域網羅性が高まり、ユーザへのサービス性が向上し、ますますユーザ母集団が拡大する、という好ましい連鎖が生じる。
また、契約についても、いちいち互いの貢献度の見積もりや駆け引きなどをする必要がなくなり事業者の(事務)負担を軽減するとともに、その契約コストの削減がより安価な利用料をもたらし、やはり利用者にも資することとなる。
以下、添付の図を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明による収入共有の基本的な考え方を説明するための、定額料金制における収入分配例を示す図である。
この実施形態の携帯端末用無線グローバルアクセスサービスには、プロバイダA(ISP−A)、プロバイダB(ISP−B)、およびプロバイダC(ISP−C)が参加しており、基幹接続部以上の通信(および営業)リソースを負担している。
一方、アクセス系以下の部分、すなわちアクセスネットワーク(ノマディックサービス事業者の分も含む)とアクセスポイントについては、様々なレベルの様々な地域のアクセスネットワークを担当するアクセスネットワーク事業者と、各地域における多数のアクセスポイント(AP)を担当するアクセスポイント(AP)オーナ(APO)すなわちアクセスポイント事業者と、そしてさらに、本発明による収入共有方法を実質的に可能にするノマディックサービス事業者(NSO)とが通信リソースの費用を負担している。
また、それぞれプロバイダの加入者である利用者は、それぞれ50万人、20万人、30万人となっており、合計N=100万人の利用者が、1500円の定額料金で、このグローバルアクセスサービスを利用している。
図では、上部と下部の2つのブロックが収入の全額、すなわち1500円×100万人を表し、上部がISP3社の取り分、下部がアクセス系以下の取り分を表している。
全額(上部ブロックと下部ブロックの合計)に占める、上部ブロックの割合は、当該グローバルアクセスネットワーク全体の(リソースの)費用の合計と、基幹接続部を構成するISP3社のリソースの費用および窓口営業費用の合計と、の割合によって、月ごとに計算機で自動的に算出されている。個々のリソース(たとえばISP−A社の所有ルータX)および加入者営業の(みなし)費用は、年1回開かれる参加全社の評定によって決定され、これらの値が参加会社専用の図示しないプライベートネットワークに接続された計算機に蓄積されており、この値を参照しながら、月ごとの所定割合の算出が行われる。
以下、その月の上部ブロックの所定割合が3分の1であった場合、すなわちISP3社の取り分が1500/3=500円である場合について説明する。
上部ブロックの総額は、500円×100万人=5億円である。この額が、それぞれのISPの加入者数により分配される。それぞれの取り分は、ISP−A:500円×50万人=2億5千万円、ISP−B:500円×20万人=1億円、ISP−C:500円×30万人=1億5千万円となる。
他方、下部ブロックの総額は、(1500円−500円)×100万人=10億円である。この額は、アクセス数(別の実施形態ではパケット数、セル数等を適当な単位に換算したもの)により横軸方向に分割され、そのアクセスを実現した経路の各リソースの帰属(所有関係)により縦軸方向に分割される。
図では簡単のため4種類の経路のみを表示している。最も左の経路は、ノマディックサービス事業者Mが、一般のアクセスネットワーク専門事業者を経由せずに、ISPからAPオーナYまでのパスを担当している場合であり、このアクセス数は3000万アクセスであった。
その右の経路は、ノマディック事業者Mが、アクセスネットワーク事業とアクセスポイント事業を兼ねたある事業者Zに対して、ISPまでのパスを提供する場合であり、このアクセスは1500万アクセスであった。
さらに右の2種類の経路は、なんらかの同様の3社が、ISPからアクセスポイントまでのパスを担う場合であり、それぞれ、2000万アクセスおよび3500万アクセスであった。結局、これらのアクセス数の合計は1億アクセスであった。
また、最も左の経路については、リソース総額の割合は、ノマディックサービス事業者Mのリソースの費用と、アクセスポイント事業者Yのリソースの費用とについて、7対3であった。また、左から2番目の経路については、ノマディックサービス事業者Mのリソースの費用と、兼業事業者Zの費用との割合は、2対8であった。
この場合、下部ブロックの総額10億円のうち、ノマディックサービス事業者Mの取り分は、10億円×((3000万アクセス×(7/10)+(1500万アクセス×(2/10))/1億アクセス=2.4億円となる。一方、アクセスポイント事業者Yの取り分は、10億円×(3000万アクセス×(3/10))/1億アクセス=0.9億円となる。また、兼業事業者Zの取り分は、10億円×(1500万アクセス×(8/10))/1億アクセス=0.9億円となり、以下同様に算出することができる。
図2は、本発明の想定する利用者認証系を示す図である。
図の最上部には、利用者への一義的なサービス窓口となるISPのアクセス認証設備(AAA)が存在し、利用者がどの地域にいても、さまざまな経路でその認証を行うようになっている。図では、ノマディックサービス事業者Mからの経路(太線矢印)と、別の事業者(AAA Proxy)からの経路(細線)を示している。
図内の丸角枠は、ノマディックサービス事業者(NSO)Mに帰属する設備を表しており、枠内では、異なる地域の複数の利用者認証用プロキシ(AAA)を、図の点線で示す(VPNなどの)専用線で結んでいる。一方、このプロキシを構成する計算機には、呼(アクセス)詳細記録(CDR)を作成するためのデータベース(CDR作成用DB)が関連づけられており、各利用者がどのような経路で何回(もしくはどれだけのパケット容量で)アクセスしたかを記録できるようになっている。この記録は、本発明による収入共有割合算出のために利用される。
ノマディックサービス事業者Mの各地域の設備(AAA Proxy)の下には、各無線アクセスポイントと接続されたゲートウエイ(GW)が存在し、利用者端末からの発呼等に関連する認証プロトコルをペイロードと分離してノマディックサービス事業者Mに伝送している。ノマディックサービス事業者Mでは、利用者が用いる本サービスに普遍的な認証プロトコルを各ISPに対応した特殊な形式に変換して伝送する(また、場合によってはその逆も行う)。このような変換技術に関しては当業者が従来技術により容易に実施できるため、特に詳述しない。
図3は、本発明によるインターネットサービスプロバイダ(ISP)オープン型プラットフォームを示す図である。
この全体構成により、本発明の方式が、家庭スポット、駅スポット、ショップスポット、オフィススポットなどのいわゆるホットスポットを自由に行き来する国内ISPの利用者だけでなく、海外のISPと契約している外国人利用者をも同様に、いわゆるローミングクリアランスハウスを介して、統一的に収容できる例を示す。
また、図中右の階層では、無線LAN、VoIP、アクセスポイント会員サービス(ポータルコンテンツなど)などの各種アプリケーションを、本願発明の方式により統一的に取り扱うための、特にノマディックサービス事業者を中心とした機能ブロックの配置例を示している。
図4は、アプリケーション(コンテンツ)サービスも視野に入れた本発明によるシステム構成例および各事業者の関係の例を示す図である。
図中のノマディックサービス事業者は、各ISPとアクセスネットワーク事業者のアクセスネットワーク(アクセスNW)を中継するだけでなく、アプリケーション事業者とも接続して、各アプリケーションに関する認証、課金、制御情報のやりとりを行うことができることを示している。こういった情報は、アクセスポイント提供事業者(AP提供事業者)のルータ、アクセスネットワーク事業者のONUおよびアクセスNWという通常の経路を通らずに、アクセスポイント提供事業者の構内などに設置されたアプリケーション事業者の各アプリケーションサーバを介して利用者に直接反映されることとなる。
そして、かかる接続により、ノマディックサービス事業者は、コンテンツの提供についても、従来の独占型プロバイダの場合と同様にできるようにしている。また、アクセス料収入の共有だけでなくコンテンツ料収入の共有のための分配を同様に行うこともできる。
図5は、本発明によるビジネスモデルの例を示す図である。ここでは、アクセス料収入の分配例だけでなく、上述のコンテンツ料収入の分配例も併せて記載している。
図の上半分は、映画ビデオクリップなどのコンテンツ料収入(コンテンツあたり¥300〜800)が、コンテンツプロバイダ(CP)に入り、それぞれの段階のプレイヤー2社間で取り決められた取り分に応じて、この収入が逐次分配される例を示している。なお、かかる取り決め、すなわち、コンテンツ収入分配割合の決定も、本発明によるアクセス収入の場合と同様に、リソース負担等に応じて行うことが可能であることは明らかであり、その場合にはアクセス収入に関する本発明のあらゆる技術構成がコンテンツ収入についても適用できることに留意されたい。
一方下半分は、やはり分配される例ではあるが、これは、本発明のリソース負担割合により、分配される割合が決定され、かつ、ノマディックサービス事業者が中心となってその具体的な分配を行う例である。
すなわち、ISPが月額料金1500円のうちの500円を差し引いてノマディックサービス事業者に渡した後は、ノマディックサービス事業者が、実際のアクセス毎の(動的な)リソース負担を前述のCDRから計算して、それぞれのプレイヤすなわちノマディックサービス事業者自身、アクセスネットワーク事業者およびAP提供事業者に分配を行っている。この例では、アクセス系以下のリソースの負担割合が、それぞれ50%、30%、20%であったため、ISPから渡された1000円をその割合に応じて分配している。
なお、定額1500円を支払う同じ利用者のアクセスであっても、移動端末であるため同様のアクセス経路すなわちリソース負担割合で個々のアクセスが実現されるとは限らない。したがって、ISPから渡された1000円は、図1に示すように、このアクセス数によっても分割して割合を計算しなければならないことに留意されたい。
図6は、本発明によるネットワーク階層およびアクセス許可アカウントの例を示す図である。
ここでは、インターネットを頂点として下に広がるサブネットワークの階層が示されており、ISP(ISP−A、ISP−B)は国単位で、アクセスネットワークサービス事業者(ASO)は地方行政区分単位で、かつ、アクセスポイント事業者(APO)は、ホットスポットなどのアクセスポイント(AP)ごとに存在するものとする。
すべてのISPがすべての地方行政区分をサポートするわけではなく、ISP−Aは、ある地方行政区分に対応するアクセスネットワーク事業者ASO2に、直接は接続されていない。したがって、この実施例では、ノマディックサービス事業者NSOが、その地方行政区分に対応するアクセスネットワーク事業者ASO2のアクセスネットワークをISP−Aにバイパスすることになる(図左中央)。
一方、NSOは、一般のアクセスネットワークサービスASO1としても機能しており、ASO1は、アクセスポイント事業者1の存在する地方行政区分をサポートしている。
図中の「ACC」は、アクセス許可アカウントの性格および「全体としての」払い出し可能量を表している。ただし、別の実施例では、下位の「各」サブネットワークへの最大払い出し可能数や保証払い出し可能数を記憶、表示できるようサブネットワークを示す識別子も記載され、サブネットワーク毎に別のエントリとなっている。なお、ACCをまとめた枠は、アクセス許可アカウント管理手段内のマスター情報を示したものである。
インターネットとの接続部に記載された(すなわちより下位のサブネットワークに対して表示可能に記憶された)ACCは、それぞれのISPの接続容量が、ISP−Aについては10アカウント分、ISP−Bについては15アカウント分であり、いずれも(相互)接続部のリソース負担が2000万円であることを示している。
ISP−Aについて記載された(すなわち下位のサブネットワークに対して表示可能に記憶された)第1のACCは、ISP−Aのリソース負担が3000万円であり、かつ、ISP−A自体が50のアクセス許可アカウントを収容できる通信容量を有していることを示す。また、第2のACCは、ISP−Aおよびインターネットの両方のリソース負担がISP−A分の3000万円とインターネット分の2000万円で合計5000万円であり、かつ、ISP−Aを介したインターネット接続が10のアクセス許可アカウントを収容できる通信容量を有していることを示す。なお、この数字が、前記ISP−Aについての10アカウント分以下(この場合は等しい)であることに留意されたい。すなわち、統計多重効果を考慮しないサブネットワークでは、その上のサブネットワークとの接続容量の範囲内で、当該上のサブネットワークを通過するアクセスのアクセス許可アカウントを同時に払い出すことができる。なお、別の実施形態では、サブネットワークが統計多重効果を考慮したアクセス許可アカウント払い出しを行えることに留意されたい。
以下、この図をもとに、典型的な4種類のアクセスについて、本発明によりそのリソース負担割合を計算してみる。
まず、ISP−Aの加入者が、たまたま訪れたAPO1を利用してインターネットに接続した場合である。この場合、APO1に記載の第4のACCがワンタイムで払い出された。このワンタイムという選択は、NSOのCDRに基づいてAPO1をその利用者が利用する頻度(例えば「初めて訪れた」)を基準に行われた。この場合のリソース負担の総額は、2000万円+13000万円で15000万円となるが、そのうち5000万円はISP−A以上層の負担であり、残りの10000万円は、APO1が2000万円、ASO1が8000万円である。
したがって、このアクセスだけについていえば、収入の配分は、ISP−Aが500円、ASO1(NSO)が800円、APO1が200円となる。しかし、その利用者のその月の利用はこのアクセスだけではないので、実際にそのような収入配分が行われる可能性は皆無である。例えば、その利用者が同じ月に図中のAPO5にも3週間滞在して、週単位のアクセス許可アカウントを3週分払い出してもらっている場合には、当然異なった収入配分となる。しかも、定額制を前提とする本例の場合には、他の利用者による同様のアクセスによっても収入配分が異なってくることに留意されたい。
次は、ISP−Bの加入者が、APO1を利用してインターネットに接続した場合である。この場合には、APO1の第6のACCにより、リソースの総額はNSOの助け(中継)を借りる必要がある分だけ大きくなり、16000万円となる(すなわち、APO1:2000万、ASO1:8000万、NSO:1000万、ISP−B:3000万、Internet:2000万)。したがって、このアクセスだけについていえば、収入の配分は、ISP−Bが、500円、NSOが91円、ASO1が727円、APO1が182円となる。すなわち、NSOが介在する分だけ他のプレイヤーの取り分は減っている。しかし、そもそもNSOが介在しなければ、ISP−Bの加入者はAPO1で収容できなかったことに留意されたい。したがって、利用者増という観点からみれば、たとえ定額制であっても、NSOが存在することにより、他のプレイヤーの収入はより安定して増加しうる。
次は、ISP−Aの加入者が、APO5を利用してインターネットに接続した場合である。この場合も、やはりNSOが存在しなければ、APO5ではISP−Aの加入者は収容できなかったことに留意されたい。
この場合、ASO2がNSOへのアクセス許可アカウントについては日単位のものしか確保しておらず且つこうしたアクセスが頻繁に生じている場合には、このアカウントを、週単位、月単位、もしくは年単位のアカウントへと、サブネットワークのトリガーにより自動的に変更取決めすることができる。これにより、一方のNSOではASO2からの定常的な接続の必要性を検知し、ISP−Aへのアクセス許可アカウントを、ASO2に対応した期間単位で追加的に確保取決めすること等ができる。
結局、この場合も、収入配分は、基本的にはNSOのリソース負担1000万円が考慮されたものとなるが、NSOでは、下層への払い出しアクセス許可アカウントの増加および上層からのアクセス許可アカウントの確保数の増加により、必要なリソースそのものが増加する可能性があり、その場合には、前記1000万円ではなく、例えば増加分200万円を足した1200万円を考慮した収入配分を、迅速に行うことができる。
最後に、ISP−Aの加入者が、APO5内の別の加入者と通信した場合である。この場合、ペイロードで使用するリソースはAPO5のみとなるが、認証時には、ASO2、NSO、ISP−Aを使用することになり、アクセス回数(コネクション単位)で収入配分を行う場合には、インターネットにアクセスした場合と同様にカウントすることができる。なお認証を切り離して考える別の実施形態、もしくは、ペイロードのパケット数(情報転送単位)によりリソース負担を計算するさらに別の実施形態では、ASO2以上のリソース負担が(少)なくなり、APO5の取り分が大きくなることに留意されたい。
なお、図示してはいないが、同一のアクセスポイントに複数のアクセスネットワーク事業者がサービスする場合には、そのアクセスネットワーク事業者によるACCのリソースの積算の表示をもとに、より安価なアクセスネットワークを選択してアクセス許可アカウントを取得し、そのアクセスポイント事業者の取り分を大きくするよう自動制御できることは明らかである。また、その際の、アクセスネットワーク事業者によるアクセス許可アカウントは、ワンタイム、日単位、週単位、月単位、年単位とすることができ、そのアクセスポイントの経時的、周期的な利用特性を考慮した効率的なリソース負担制御すなわち上位サブネットワークの選択も行うことができる。
本発明による収入共有の基本的な考え方を説明するための、定額料金制における分配例を示す図である。 本発明の想定する利用者認証系を示す図である。 インターネットサービスプロバイダ(ISP)オープン型プラットフォームを示す図である。 アプリケーションサービスも視野に入れた本発明のシステム構成および各事業者の関係を示す図である。 本発明によるビジネスモデルの例を示す図である。 本発明によるネットワーク階層およびアクセス許可アカウントの例を示す図である。 本発明によるビジネスモデルの一般的な効果を示す図である。
符号の説明
1・・・利用者端末、2・・・AP提供事業者、3・・・GW(ゲートウエイ)、4・・・アクセスNW事業者、5、5a、5b・・・ISP、8・・・ローミングクリアランスハウス、9・・・国内ISP−A、11・・・インターネット、21・・・無線AP、31・・・ルータ、32・・・ONU、41、42・・・AAA Proxy(アクセスアカウント認証)(NSO)(NSO:ノマディックサービス事業者)、41a・・・AAA Proxy、51・・・AAA(ISP−A)(ISP:インターネットサービスプロバイダ)、61・・・ノマディックサービス事業者、62・・・アプリケーション事業者、63・・・CP(コンテンツプロバイダ)、411・・・CDR(呼明細記録)作成用DB、621・・・アプリケーション、622、623・・・アプリサーバ

Claims (25)

  1. 複数の事業者によって維持されるネットワークによる収入を共有する方法であって、
    各コネクションもしくは各情報転送を実現するために使用したリソースの情報を蓄積する使用リソース情報蓄積ステップと、
    各コネクションもしくは各情報転送による収入を、各事業者ごとの、前記蓄積された使用リソースの費用の負担割合に応じて各事業者に分配する費用負担割合分配ステップと、
    を少なくとも含むオープンネットワークにおける収入共有方法。
  2. 収入の所定割合を、前記ネットワークへの利用者の窓口となるインターネットサービスプロバイダなどの窓口事業者が維持する利用者の数に応じて、各窓口事業者に分配する所定割合利用者数分配ステップをさらに含む、請求項1に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  3. 収入の所定割合を、前記ネットワークの基幹接続部を維持するインターネットサービスプロバイダなどの基幹接続事業者が維持する利用者の数に応じて、各基幹接続事業者に分配する所定割合利用者数分配ステップをさらに含む、請求項1に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  4. 前記収入の所定割合を、前記ネットワーク全体の費用の合計と、前記窓口の営業費用および基幹接続部の費用もしくはいずれかの合計と、の割合によって算出する所定割合算出ステップをさらに含む、請求項2または3に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  5. 前記所定割合の算出が、定期的に、利用者の増減に応じて、またはネットワークの物理的もしくは論理的構成変更に応じて、計算機により自動的に行われる、請求項4に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  6. 前記収入を構成する利用者の支払いが定額料金制である、請求項1から5のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  7. 前記使用情報を蓄積する使用リソースが、基幹接続部以外のリソースである、請求項1から6のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  8. 前記各コネクションもしくは各情報転送の発生回数によって、使用情報の蓄積された使用リソースの各事業者による費用負担を算出する、請求項1から7のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  9. 前記各コネクションもしくは各情報転送の発呼が無線端末により行われる、請求項1から8のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  10. 前記ネットワークが、基幹接続部から、アクセスネットワークもしくは無線基地局などのアクセスポイントまで、階層的に構成される、請求項1から9のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  11. 前記階層が、国際区域、国、地方、県および市区町村などの地方行政区分の階層に応じて構成される、請求項10に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  12. サブネットワーク毎に、より下層の(各)サブネットワークもしくは圏内端末への、所定数のアクセス許可アカウントが設けられ、該アクセス許可アカウントに基づき当該サブネットワークへのアクセスが許可される、請求項10または11に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  13. 前記使用リソース情報蓄積ステップもしくは費用負担割合分配ステップが、前記アクセス許可アカウントの使用回数および各使用時間に基づいて行われる、請求項12に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  14. 前記アクセス許可アカウントが、通過できる最高階層レベルによって分類されている、請求項12または13に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  15. 前記アクセス許可アカウント毎に、該アクセス許可アカウントを維持するために必要なリソースの費用が、より上層からの積算に基づき階層的に記憶され、かつ、下層のサブネットワークに向けて表示されている、請求項10から14のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  16. より下層のサブネットワークが、上層のサブネットワークにアクセスする必要を検知した時点で、前記必要なリソースの費用の積算の記憶に基づき、より安い適切なアクセス許可アカウントの確保を自動的に取り決める、もしくはアクセスの不必要を検知した時点で、確保済のアクセス許可アカウントの解放を自動的に取り決める請求項15に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  17. サブネットワーク毎に、前記アクセス許可アカウントの、より下層の(各)サブネットワークもしくは圏内端末への最大払い出し可能数が記憶される、請求項12から16のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  18. より下層のサブネットワークもしくは圏内端末が、ワンタイム、日単位、週単位、月単位もしくは年単位で、アクセス許可アカウントの最大払い出し可能数もしく保証払い出し可能数、または、アクセス許可アカウントによるコネクションの確保を、取り決めることができる、請求項12から17のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  19. 発呼した利用者の窓口となり該利用者を維持する基幹接続事業者のサブネットワークが、該発呼した利用者の圏内アクセスポイントにもしくは該当アクセスネットワークに直接接続されていない場合に、該基幹接続事業者と該アクセスポイントもしくは該当アクセスネットワークとの間のサブネットワークを有するノマディックサービス事業者が、当該ノマディックサービス事業者の有するサブネットワークを利用して、もしくは、当該ノマディックサービス事業者が確保取決めしたアクセス許可アカウントを利用して、当該呼を収容する、請求項12から18のいずれか1項に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  20. 前記基幹接続事業者が前記収入の所定割合を除いた部分を前記ノマディックサービス事業者に分配し、これを、該ノマディックサービス事業者が、アクセスネットワーク事業者および基地局などのアクセスポイント事業者に、前記費用負担割合に基づいて分配する、請求項19に記載のオープンネットワークにおける収入共有方法。
  21. 複数の事業者によって維持されるネットワークに接続された収入分配装置であって、
    各コネクションもしくは各情報転送を実現するために使用したリソースの情報を蓄積する使用リソース情報蓄積手段と、
    各コネクションもしくは各情報転送による収入を、各事業者ごとの、前記蓄積された使用リソースの費用の負担割合に応じて各事業者に分配する費用負担割合分配手段と、を少なくとも含む収入分配装置。
  22. 前記使用リソース情報蓄積手段が、アクセスネットワーク以下のリソースの使用情報を蓄積する、請求項21に記載の収入分配装置。
  23. ネットワークへの利用者の窓口となるインターネットサービスプロバイダなどの各窓口事業者が維持するそれぞれの利用者の数、もしくは、ネットワークの基幹接続部を維持するインターネットサービスプロバイダなどの基幹接続事業者が維持するそれぞれの利用者の数を記憶する利用者数記憶手段と関連づけられた、請求項21または22に記載の収入分配装置。
  24. 複数の事業者によって維持される階層的なネットワークの一部を構成するサブネットワークであって、
    より下層の(各)サブネットワークもしくは圏内端末へ許可できる一種以上のアクセス許可アカウントの数と該各種アカウントによりアクセス可能なより上層からのリソース維持費用の積算値とを少なくとも記憶し、該アクセス許可アカウントに基づき当該サブネットワークおよび該より上層のサブネットワークへのアクセスを許可するアクセス許可カウント管理手段と、
    上層のサブネットワークにアクセスする必要を検知した時点もしくは該上層のサブネットワークを通過するアカウントを下層に向けて用意する必要を検知した時点で、該上層のサブネットワークにより表示される前記リソース維持費用の積算の記憶に基づき、より安い適切なアクセス許可アカウントを、ワンタイム、日単位、週単位、月単位もしくは年単位で、自動的に確保取決めするアクセス許可アカウント自動確保取決め手段と、を少なくとも備えたサブネットワーク。
  25. 計算機を、請求項1から20のいずれか1項に記載の方法もしくはその部分ステップを実現する手段、請求項21から23のいずれか1項に記載の収入分配装置もしくはその一部以上、または請求項24に記載のサブネットワークもしくはその一部以上、として動作させるためのコンピュータプログラム。


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