JP2005166235A - トランスデューサのヘッドの位置決め方法およびヘッド位置決めサーボシステム - Google Patents

トランスデューサのヘッドの位置決め方法およびヘッド位置決めサーボシステム Download PDF

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ファラマルツ・マハナド
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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
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    • G11B5/584Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes

Abstract

【課題】テープドライブ内の磁気記憶テープのデータトラックに対して、読取ヘッドおよび/または書込ヘッドを、正確に、低コストで単純な方法で位置決めする。
【解決手段】磁気記憶テープ(10)における既存のデータ構造とテープ端縁の位置とを利用して磁気記憶テープ(10)に対するヘッド(16)の相対的な位置を判断するサーボシステムおよびこれに関連する方法を提供する。一例において、ヘッド(16)を位置決めする方法は、ヘッド(16)に関連付けられた読取要素からの読取信号を検知するステップを含み、上記読取信号は磁気記憶媒体(10)に記憶された参照データトラックに応じて生成され、上記方法はさらに、上記記憶媒体(10)の端縁の位置を光学的に検知するステップと、上記記憶媒体(10)の端縁の位置および上記読取信号に応じて上記記憶媒体(10)に対し上記ヘッド(16)を位置決めし直すステップとを含む。
【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本願は、2003年10月20日出願の「磁気記録および読取におけるサーボ方法およびシステム(Servo Methods and Systems for Magnetic Recording and Reading)」と題された先の出願である米国仮特許出願番号第60/513,156号の利益を主張し、これはこれによりここに完全に記載されているかの如く引用により援用される。
背景
発明の分野
この発明およびそのさまざまな局面は一般的に磁気テープ記憶装置およびシステムに関し、より特定的には、ヘッドの位置決めサーボシステムのための方法およびシステムに関する。
関連技術の説明
大量のデータの記憶においてはデジタル式のテープ記録がなお有効な解決手段である。従来から磁気記録テープにデジタル情報を記録する場合に少なくとも2つの方式が採用されている。その1つの方式においては、回転するヘッド構造体に磁気テープを通過させ、このヘッド構造体により不連続的に並んだ横向きのトラックにユーザ情報を読み書きする。典型的には、ヘッド構造体の回転とテープの移動との同期をとるために双方向のサーボシステムが利用される。もう1つの方式においては、非回転式のヘッドにわたりかなりの線速度でテープを牽引する。この方式はリニア「ストリーミング」テープ記録/再生と呼ばれることもある。
大量記憶装置およびその関連の媒体が市場で生き残るにはデータ記憶容量および検索性能を増大させることが望まれる。リニアテープ記録の場合には、一般的な傾向として記録ギャップおよびデータトラック幅を狭くしたマルチヘッド・マルチチャネル式固定ヘッド構造を設けることにより、半インチ幅テープなど所定の幅のテープ媒体で多数のリニアデータトラックという目的の達成を可能としている。所与のカートリッジサイズでの記憶密度を増大させるため、テープ上のビットをより小さな面積部分に書込みかつ複数の平行な長手方向のトラックに書込む場合がある。1本のテープにおいて記録されるデータトラックが多くなるに伴って各々のトラックはますます狭くなる。したがって、テープが磁気ヘッドを通り過ぎる際にテープがテープ移動経路に対し垂直の方向で上下にシフトすること(横方向テープ運動、または「LTM(Lateral Tape Motion)」と称される)により引起こされるエラーに対してテープは影響を受けやすくなる。LTMを引起こし得る要因は多数あり、これにはテープスリット形成のばらつき、張力の変動、案内機構における欠陥、ヘッドで主に生じる摩擦変動、および熱や湿気などの環境的要因が含まれる。これらの要因はLTMにさまざまな影響を与える。たとえば突然の瞬間的ジャンプを引起こすものや、あるいは静的シフトを引起こすものがある。一般にLTMは予測不可能で繰返され得ないものである。
マルチヘッド・マルチチャネル磁気テープ記憶システムにおいては、トラック密度を増大させ、かつこれに従いテープ当りのユーザデータ容量を増大させる際、ランダムな横方向テープ運動は制約要因であるのが一般的である。記憶テープおよびテープ上のデータトラックに対するヘッドの適切な位置合わせを維持するために、一般にテープを機械的に拘束してLTMおよびデータ検索エラーを最小限に抑える。ヘッドとデータトラックとが正
しく合っていないと読取中にデータエラーが生じたり、書込中には隣接するトラックでデータが失われたりするおそれがある。
磁気テープにおけるトラック密度を増大させる種々の技術において、テープにサーボ情報を記録することにより書込および/または読取プロセス中にテープドライブシステムに位置決め情報を与えるという方策が採用されている。いくつかのシステムは、サーボ情報の連続的なトラックを磁気的に記録し、次にこの情報を読取って位置決め参照信号として用いる。たとえば、専用かつ埋込の磁気サーボトラックや、時間および振幅の磁気サーボトラックなどを含むさまざまな技術が用いられてきた。また他のシステムは、サーボ情報をユーザデータの中に散りばめたり埋込んだりする場合もある。テープドライブシステムおよびこれに関する方法の例がたとえば米国特許第6,246,535号、第6,108,159号および第5,371,638号ならびに米国特許出願番号第09/865,215号に記載されており、そのすべてはこれによりその全体においてここに引用により援用される。
ここで望まれているのは、テープドライブ内の磁気記憶テープのデータトラックに対して読取および/または書込ヘッドをより正確に位置決めし、かつ、向上した正確さで、コストを低減させ複雑さを減少させながら位置決めを行なうための方法およびシステムである。
概要
この発明の一局面は、磁気記憶テープにおける既存のデータ構造およびテープ端縁を利用して磁気記憶テープに対するトランスデューサのヘッドの相対的な位置を判断するためのサーボシステムおよびこれに関連する方法を提供する。ここに例示のサーボシステムおよび方法は単独で用いてもよいが、または他のサーボシステムおよび方法、たとえばここに記載の光学サーボシステムなどを支援または補完するために用いてもよい。
一例において、磁気記憶媒体に対してトランスデューサのヘッドを位置決めする方法は、トランスデューサのヘッドに関連付けられた読取要素から読取信号を検知するステップを含み、上記読取信号は、磁気記憶媒体に記憶された参照データトラックに応じて生成される。上記方法はさらに、上記記憶媒体の端縁の位置を光学的に検知するステップと、上記記憶媒体の端縁の位置および上記読取信号に応じて上記記憶媒体に対して上記トランスデューサのヘッドを位置決めし直すステップとを含む。
場合により、上記読取信号の特性は参照トラックと読取要素との間のオフセットの関数として変動するものであり、これにより位置情報が得られる。上記読取信号の特性は、上記オフセットの関数として変動する品質パラメータを含むことができ、その場合上記トランスデューサのヘッドを上記信号品質パラメータに基づいて位置決めし直すことができる。上記特性は、エラー信号値、雑音信号、平均振幅、平均エネルギー、キロビット値、エラーレート値などのうちの1つ以上を含み得る。
一例においては、上記記憶媒体の端縁の位置を判断するために、上記記憶媒体の端縁およびマスクの透過部分により形成される窓を照らし、上記マスクは上記トランスデューサのヘッドに対して一定の空間関係にあり、それから上記窓を通過した光の強度を検出する。上記ヘッドを位置決めし直すことにより、上記窓を通過する光の強度を実質的に一定に保つことができる。
別の例においては、上記記憶媒体の端縁の位置を判断するために、第1のマスクおよび第2のマスクを照らしてから、上記第1のマスクおよび第2のマスクを通過した光の強度を検出器により検出し、上記第1のマスクは上記トランスデューサのヘッドに対して静止して設けられ、上記第2のマスクは上記検出器に対して静止して設けられる。
別の例においては、上記記憶媒体の端縁の位置を判断するために、上記記憶媒体の端縁を照らして回折パターンを生じさせ、上記回折パターンをマスクに対して結像させ、それから上記マスクを通過した後の回折パターンを検出する。上記回折パターンの特性によって上記記憶媒体の相対的な位置に関する情報を得ることができる。
この発明の別の局面に従うと、サーボシステムが提供される。一例において上記システムは、ヘッドアセンブリ、磁気読取要素、光源、検出器およびコントローラを含む。上記光源は磁気記憶媒体の端縁を照らし、上記検出器は上記磁気記憶媒体の端縁を照らす光を検出する。コントローラは、磁気記憶媒体に記憶された参照データトラックに関連付けられた読取要素からの読取信号および上記テープ端縁の位置に関連する検出光に少なくとも部分的に基づいて、上記記憶媒体に対して上記トランスデューサのヘッドの位置を調節するように構成される。
一例において上記コントローラは、上記読取信号についての1つ以上の特性に基づいて上記トランスデューサのヘッドの位置を調節する。上記特性は、上記読取要素と上記参照データトラックとの間のオフセットの関数として変動する1つ以上の品質パラメータを含むことができる。
一例において、上記読取要素は書込要素に対して空間的に一定の関係にあり、上記参照データトラックのうち少なくとも一部と上記読取要素との位置合わせにより、上記書込要素を上記参照データトラックに隣接して合わせる。
この発明についてのさまざまな局面および例が、添付の図面および特許請求の範囲とともに以下の詳細な説明を検討することでよりよく理解される。
詳細な説明
横方向のテープ運動を検知し、さらに、サーボシステム、たとえば一次サーボまたはサブシステムのサーボなどのための較正および/または位置についての情報を得るためのさまざまな方法およびシステムが提供される。以下の説明は、当業者がこの発明を実現し利用できるよう与えたものである。特定の材料、技術および用途についての説明は単に例として与えたものである。当業者にはここに記載した各例のさまざまな変形例が明らかであろう。また、ここに画定される一般的な原理は、この発明の意味および範囲を逸脱することなく他の例および用途にも適用可能である。
テープドライブにおいて読み書きプロセス中に記憶テープおよびデータトラックに対してトランスデューサのヘッドを正確に位置決めすることは、磁気記憶テープシステムの分野における主要な課題の1つである。一般的に、テープドライブ電気機械システムで採用される閉ループサーボシステムにおいては、記憶テープに対するヘッドの位置の推定値を利用してデータトラックの位置に対しトランスデューサのヘッドを位置合わせする。以下に例として述べる方法およびシステムにおいては、データトラックに対するトランスデューサのヘッドの位置決めに用いられる位置情報を収集するために、磁気記憶テープにおける既存のデータ構造を利用し、この記憶テープの端縁を検知する。ここに例示する方法およびシステムは、サーボデータや、またはサーボ位置決め情報を検出するための光学システムなどを装着するための機械的構造体などを含む別個のサーボシステムなしに、使用可
能である。機械的構造部を減少させているので、サーボアクチュエータの応答性を増大させることができ、アクチュエータ帯域幅を増大させトラック幅分解能を細かくすることが可能となる。
これに加え、上記システムは既存の(または以前に書込まれた)データ構造およびテープ端縁を用いてサーボ制御を行なうため、さまざまな型の記憶カートリッジおよびデータフォーマットでドライブシステムが読み書きをすることができるという利点がある。たとえば、スーパー・デジタル・リニア・テープ(「Super DLT」または「SDLT」)ドライブ、リニア・テープ・オープン(「LTO」)ドライブにおいては、LTOの磁気サーボおよびSuper DLTの光学サーボの両方に対応可能なサーボシステム例を採用することができる。一例において、サーボシステムは少なくとも1つの以前に書込まれたデータトラック(ここでは「参照トラック」と称する)を検出して、現在アクセスされているトラック(ここでは「アクティブなトラック」と称する)に対する読み書きヘッドについての位置情報をもたらす。これに加え、光学サーボシステムはテープにおける少なくとも1つの端縁を検出して読み書きヘッドについての相対的な位置情報をもたらす。ここに例示する方法およびシステムは、テープドライブにおけるさまざまな追加のサーボシステムまたはサブシステムを支援して、読取または書込のプロセス中にデータトラックと読み書きヘッドとを位置合わせすることができる。
この発明のさまざまなシステムおよび方法の例で用いられ得るテープドライブシステムおよび方法の例は、たとえば米国特許第6,246,535号、第6,108,159号および第5,371,638号、ならびに米国特許出願番号第09/865,215号に記載されており、そのすべてはこれによりここに完全に記載されているかの如く引用により援用される。当業者であれば、その他種々の好適なテープドライブおよびサーボシステムがこの発明のシステムおよび方法の例のうち1つ以上とともに使用され得ることが認識されるであろう。
サーボシステムの一例において、以前に書込まれたデータ構造(たとえば以前に書込まれたデータトラック)の相対的な位置に関連する磁気サーボ情報と、磁気記憶媒体(たとえば0.5インチ記憶テープ)の端縁の相対的な位置に関連する光学サーボ情報とが用いられて、記憶テープと磁気読み書きヘッドとの相対的な位置が検出される。具体的には、所与の幾何学的構成の読み書きヘッドにつき、データの読み書きのためにアクセスされているトラック(アクティブなトラック)の場所に対する読み書きヘッドの相対的な位置は、以前に書込まれたデータトラック(参照トラック)の相対的な位置と、記憶テープの端縁に対するヘッドの相対的な位置とに基づいて正確に推定可能である。サーボシステムは上記位置情報を用いて磁気読み書きヘッドおよびテープの相対的な位置を調節することができる。一例においてサーボシステムは、光学サーボ方法を1次サーボシステムとして用い、さらに既存のデータ構造の磁気サーボを用いて読み書きヘッドを細かく位置決めする。以下の記載において、光学サーボ方法の例と磁気読取サーボ方法の例とについて詳細に説明する。
光学サーボ方法およびシステム
データトラックの場所に対する読み書きヘッドの相対的な位置は、記憶媒体またはテープの端縁に対する読み書きヘッドの相対的な位置がわかっていれば正確に推定可能である。この端縁とヘッド要素との相対的な位置は、好適な光学系により検知され得る。
図1は、記憶テープ10の端縁の相対的な位置を検知するための光学サーボシステムの一例を示す。この光学サーボシステムは、光源46、静止の光学検知素子44、および、記憶テープ10の端縁を検知するように構成され、パターンが設けられたマスク40を含む。記憶テープ10はローラ38により供給リール(たとえばカートリッジ内)から巻取
りリール(たとえばテープドライブシステム内)へ、さらに隣接する読み書きヘッド16および光学サーボシステム(一般に光源46と、検知素子44と、マスク40と、好適なサーボコントローラとを含む)へ案内される。
図1においては、光源46と光学検知素子44との間に延びる光学経路が示される。一例において、検知素子44は、横方向に調整されたエリア検出器またはリニア検出器を含む。検知素子44は、一方の側では記憶テープ10の端縁と、他方の側では読み書きヘッド16に対して取付けられるかまたは一定の空間的関係にある光学的に符号化されたマスク40とからなる光学像により遮られた窓を通じて光を検出する。マスク40は光源46からの光に対する透明度の異なる少なくとも1つの区域、たとえば開口部41を含み、マスク40はヘッド16と結合されるかまたはヘッド16に対して一定の空間的関係にある。動作中においては、テープ10は上記少なくとも1つの開口部41を少なくとも部分的に塞いで少なくとも1つの窓を生じさせる。この窓は、開口部41のうちの、光源46と検知素子44との間の光学経路に沿って開口部41に重なるテープ10の区域を差引いた区域により規定される。この例においては、開口部の横方向の長さはテープ100の幅よりも小さく設定される。
光源46は、たとえばインコヒーレント光により、テープ10と開口部41とで形成された上記少なくとも1つの窓を照らす。検知素子44はこの窓を通過した光を検出し、ヘッド16に対するテープ10の端縁の相対的な位置の測定値をもたらす。そして、コントローラを用いて、検出光に関連した検知素子44からの信号に応じてヘッド16の位置を調節することができる。たとえば、コントローラによりヘッド16の位置を調節することで検出光の強度を特定の値に維持し、こうして窓を同じまたは類似のサイズに保つことができる。
一例において、検出素子44は透過光学センサを含む。透過光学センサは当業界において十分に確立され特徴付けられた装置であり、また、比較的安価でかつ容易に入手可能でもある。しかし、種々の好適なセンサたとえばCCDまたはCMOS素子を用いてもよい。SDLTドライブといった既存のドライブシステムにおける読み書きヘッドおよびテープ経路アセンブリに対する変更は一般に軽微で費用のかからないものであり、当業者には容易に認識されるであろう。
例I
テープ端縁のセンサを使用することについての実行可能性を試験し、記憶テープのLTMを追跡するために、図1に示すものに類似の透過光学検知素子を含む光学サーボシステムをクォンタム・コーポレイション(Quantum Corporation)製のSDLT220ドライブに取付けた。ここで、検知素子が読み書きヘッドの位置に対するテープの上側端縁の位置を監視できるように検知素子を位置付けた。関連する電気回路の利得およびオフセットは、アナログ信号が0〜3Vの範囲で生成されるように設定されたが、当該範囲はおよそ5本の24ミクロン幅SDLT220フォーマットデータトラックに対応する。このアナログ信号はSDLT220テープドライブにおけるA/Dコンバータへの入力として用いられた。信号における各々の0.6Vの変化(256A/Dビットのうち44ビット)はおよそ24ミクロンを表わした。
テープ端縁センサにおける追跡の能力を試験するために、テープ端縁センサ信号を較正して好適なファームウェアをSDLT220用に書いた。図20は、一定のLED光レベルを維持しA/Dコンバータへの入力のための信号を調整するのに用いられる回路を例示する概略図である。当然のことながら、同様の結果を達成するためには他の設計を実現させてもよい。2つの条件が試験された。
1.ドライブに従来型SDLT220テープを装入してドライブを較正し、従来のSDLT220サーボモードで、すなわちドライブにおいて光学追跡サーボを用いて、いくつかのデータトラックを書込んだ。そして、ドライブが光学追跡サーボを用いてデータトラックを読取った。トラックの読取の途中で、コマンドシーケンスが診断通信ポートを経由してドライブへ送信され、これにより従来の光学追跡サーボの使用からテープ端縁サーボシステム(実質的に図1に示し説明するようなもの)へドライブを切換えた。ドライブはテープ端縁サーボシステムを用いて妥当なエラーレートの範囲内でデータトラックの読取を続行した。これに加え、ドライブはデータの読取を続行しながら標準の光学追跡サーボとテープ端縁サーボシステムとの間で交互に動作可能であった。
2.ドライブに従来型SDLT220テープを装入してドライブを較正し、各々の順方向データトラックの始まりを従来のSDLT220光学追跡サーボを用いて書込んだ。トラックの途中でコマンドシーケンスが診断通信ポート経由でドライブに送信され、これにより光学追跡サーボからテープ端縁サーボにドライブを切換え、テープ端縁サーボを用いてトラックの残りを書込んだ。各々のトラックの始まりにつき光学追跡サーボを用いてデータトラックを読取った。各々の順方向トラックの途中で、コマンドシーケンスが診断通信ポート経由でドライブに送信され、これにより従来の光学追跡サーボの使用からテープ端縁サーボへドライブを切換えた。ドライブは妥当なデータエラーレートの範囲内でトラックの読取を続行することが可能であった。
もう1つの光学サーボシステムの例においては、光学センサと、光学的に符号化され読み書きヘッドに取付けられたマスクとが設けられる。この例では、マスクは少なくとも2つの開口部または透明部分を含む。テープは第1の端縁により境界付けられて第1の開口部を部分的に塞ぐことで第1の窓を生じさせることができ、さらにテープは第1の端縁から反対側の第2の端縁により境界付けられて第2の開口部を部分的に塞ぐことで第2の窓を生じさせることができる。このようにして、横方向のテープ運動のため第1の窓が大きくなると第2の窓は小さくなる。
検知素子は、第1の窓から光を検出するための第1の検出器と、第2の窓からの光を検出するための第2の検出器とを含むことができる。第1および第2の検出器により検出された光によって、読み書きヘッドに対するテープの相対的な位置と、マスクに対するテープの運動方向とに関する情報がコントローラに与えられる。
光源は、第1の開口部を照らすための第1の光源と、第2の開口部を照らすための第2の光源とを含むことができる。コントローラは、第1および第2の光源を制御することで、ヘッドに対するテープの相対的な位置の判断に対して周囲から及ぼされる影響、たとえば周辺光および温度などに対して補償をすることができる。
サーボシステムはまた、マスクにおいて横方向に配置された第3の開口部、ならびに第3および第4の検出器を含むことができる。第3の検出器は、第1のテープ端縁により境界付けられるテープにより塞がれた第3の開口部を通じて光を検出し、第4の検出器は、第2のテープ端縁により境界付けられるテープにより塞がれた第4の開口部を通じて光を検出する。第3および第4の検出器により測定される光の合計は、テープ幅が一定で周囲からの影響がないと仮定すれば実質的に一定となる。したがって、光の合計における変化はいずれもテープ端縁の凹凸によるテープ幅のばらつきなどを表わしている。第3および第4の検出器で光を測定することにより、コントローラは、テープ端縁の凹凸に対して補償をすることができる。
図2は、第1、第2および第3の開口部を有する1つ以上のマスクを備えたシステムの
例を示す。具体的に、4つの光学検知素子またはセンサ244−1,244−2,244−3,244−4の光学経路は、テープ10についての対向する端縁の像によって光源246−1,246−2から少なくとも部分的に遮られる。2つのセンサ244−1,244−3は上側の端縁に合わせられ、もう2つのセンサは下側の端縁244−2,244−4に合わされる。光学的に符号化されたマスク240が読み書きヘッド16に取付けられるかまたはこれに対して固定される。センサ244−1,244−2,244−3,244−4は4つの信号を生成し、そのうち2つ(センサ244−1,244−2によるもの)はテープ10の端縁に対するヘッドの相対的な位置に比例する。マスク40のうちセンサ244−1,244−2に対応する垂直部分は一列の開口部241を含み、各々の開口部241はテープ10の幅よりも横方向で短いものであり得る。これに加え、センサ244−3,244−4は、テープ端縁の運動により示されるテープの横方向の運動に比例する信号を生成することができる。マスクのうちセンサ244−3,244−4に対応する垂直部分は細長の垂直開口部242を含み、当該開口部242は、テープ10の幅よりも横方向で長く、LTMの予想される範囲全体にわたって透明なものであり得る。他の例では、単一のマスク240の代わりに2つ以上のマスクを用いてもよい。
以下の式は各々のセンサ出力についての運動の成分を表わすものである。
b1=K11*(hp−LTM)
b2=K21*(1−hp+LTM)
b3=K12*(1−LTM)
b4=K22*(LTM)
ここでb1,b2,b3,b4は、それぞれセンサ244−1,244−2,244−3,244−4に対応するセンサ出力であり、hpおよびLTMは図2で上方向のヘッドおよびテープの運動を表わす(0<hp−LTM<1となるように正規化される)。Knnは各々のセンサについての利得係数を表わし、これは光源強度およびマスク開口部241,242の寸法に依存する。センサの出力値もまた周囲温度および光強度の関数として変動する。センサの出力についての正確なスケーリングを達成するためには、この周囲温度および光への依存性を最小限に抑えることが求められる。
LTMの平均値は一定であるべきであり(テープがセンサの場所に対して静止して保たれるからである)、周囲温度および光の変動のない場合にb3およびb4の平均値は、実質的に一定のままになる。したがって、たとえば図3に示すように、光源の強度に変更を加えてb3およびb4の平均値を名目値(K12*LTM(名目)、K22*LTM(名目))に保つであろう2つのフィードバック制御ループがあれば、周囲温度および光に対する上記式のK12およびK22の感度を最小限に抑えるのに十分である。
光源246−1はセンサ244−1およびセンサ244−3の両方を照らす。光源246−2はセンサ244−2およびセンサ244−4の両方を照らす。周囲光および温度の変動が244−1,244−3および244−2,244−4につき実質的に同じであれば、ここに例示の方法では、これら変動に対するK11およびK21の感度もまた最小限に抑えられる。K11およびK21の両方はフィードバック制御ループにより等しい値に設定され得る。
12*LTM(名目)=K22*LTM(名目)、ここでK12=K22=Kr、K11=K21=Ks
この場合、センサの線状の領域におけるKsの値は、サーボサブシステムにより開始される較正技術により求めることができる。
したがって、相対的な位置信号
Pr=b2−b1=Ks*(1−2hp+2LTM)
は、結果として得られる、テープの端縁に対するヘッドの相対的な位置を表わす。
しかしテープ端縁が損傷を受けた場合、センサ信号b1,b2,b3,b4は、記憶テープまたはデータトラックに対する相対的なヘッド位置を個々に正確に示さなくなる。テープ端縁に損傷がある場合における位置決め信号の正確さを向上させる方法の一例は、LTMといったテープ運動と、テープ端縁の損傷などによるテープ端縁の凹凸とを区別するための手段として、これらの信号の共通成分および示差成分を求めることである。
たとえば、Td1およびTd2がそれぞれ上側および下側のテープ端縁の凹凸を表わす場合、b3およびb4を以下のように書換えることができる。
b3=Kr*(LTM+Td1)
b4=Kr*(1−LTM+Td2)
Tdはテープ端縁の凹凸の測定値であり、これは以下の式によって求められる。
Td=b3+b4=Kr(1+Td1+Td2)
Td信号を監視してフィルタ(たとえば低域フィルタ)を信号Prに適用することによりTdに対するPrの感度を低減させることが可能である。たとえば、フィルタはそのカットオフ周波数をTdの増加に応じて減少させることにより、Tdにより汚染されたPrの最新値に対するフィルタ後のPrの感度を低減させることが可能である。
当業者であれば、上述の例は例示的なものに過ぎず、その他さまざまなシステム構成やフィードバック方法などが可能であることが認識されるであろう。たとえば、さまざまな光源、光学センサ、マスク、フィードバックループなどをさまざまな数および構成において採用することができる。これに加え、ここに例示の方法およびシステムは、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアまたはその任意の組合せで実施され得る。
図4A,4B,4Cは光学サーボシステムの一例を示す。この光学サーボシステムは、2つの静止した透過光学センサ444−1,444−3および光学的に符号化された透明マスク440−1,440−2を含み、これらのマスクは位置情報を判断するために設けられたものである。一方のマスク440−1は読み書きヘッドに結合され、他方のマスク440−2は光学センサ444−1,444−3に取付けられるか、またはこれに対して静止して設けられる。光学センサ444−1,444−3は長手方向またはテープ移送方向において相並んで位置付けられ得る。静止マスク440−2は2つの相並んだセクション(図4Bを参照)を含み、これらは(少なくとも部分的に)互いに空間的に相補的であり得る。たとえば、一方のセクションは横方向にあるy軸回りで他方のセクションの鏡像であり得る。静止マスク440−2は複数の列を含むことができ、この場合各々の列は記録テープにおけるデータトラックに対応する。記録テープは少なくとも部分的に光学検知要素への光を塞ぐ。別の例においては、静止マスクの各セクションは、正方形または長方形などの交替する形状からなる市松模様のパターンを含むことができる。
ヘッド16に取付けられた、またはこれに対して一定の関係にある可動マスク440−1は、市松模様などのパターンを含むことができ、これは静止マスク440−2の1セクションにおけるパターンに対応する。可動マスク440−1の長手方向での幅は静止マスク440−1の幅以上とすることができる。ヘッド16が横方向に動く際、可動マスク440−1は光源46とセンサ440−1,440−2との間で静止マスク440−2と重なり合う。マスクパターンが市松模様のパターンを含む場合、静止マスク440−2の或る列と可動マスク440−1の或る列との重なり合いは光学センサ444−1,444−3により検出される。各々の列の交差はデータトラックの交差に対応する場合があり、そ
の場合これによってセンサ444−1,444−3に対するヘッド16の横方向の位置を示すものが得られる。テープ100が横方向に動く際、光はセンサ444−1,444−3により塞がれる。マスク440−1,440−2を通じてセンサ444−1,444−3に到達する光の合計は、横方向のテープ運動、すなわちセンサ444−1,444−3上のテープ100の重なり合いの合計に相当する。センサ444−1,444−3に対するヘッド16の相対的な位置および横方向のテープ運動に関する情報を用いて、この例のコントローラ(図示せず)はテープ100に対するヘッド16の相対的な位置を判断し、テープ100に対するヘッド16の位置の制御を可能にする。具体的には、データトラックに対するマスク列の対応によりデータトラックに対するヘッド16の相対的な位置の細かい測定および制御が可能となる。
より具体的には、光源46と、2つの静止した透過光学検知素子444−1,444−3との間の光学経路は、テープ100の端縁の像と、パターンを符号化した2つのマスクバー440−1,440−2とにより遮られる。これらマスクバーのうち一方は可動読み書きヘッド16に取付けられ、他方は光学検知素子に対して静止して設けられる。検知素子444−1,444−3は、読み書きヘッド16がテープ100に対して横方向に動く際に2つの位置信号を生成する。これら2つの位置信号は互いに対して相補的であり(たとえば180°だけ位相がずれており)、その性質上量子化されたものであり、オフセットの方向および大きさを与える。
図4Bおよび図4Cは、両方のマスク440−1,440−2に含めたパターンを、異なるオフセット位置にわたってより詳細に示す。静止マスク440−2は、テープ移送方向に沿って相並んで位置付けられた2つのセクション(a,b)を有し、各々のセクションは黒い(光学的に遮る)ブロックおよび白い(光学的に透明な)ブロックの市松模様のパターンを有する。セクションa,bの各々はy軸回りでもう1つのセクションの鏡像である。一例において、市松模様のパターンの正方形または長方形のブロックのサイズはデータトラック幅に関連したものである場合があり、これにはたとえばデータトラック幅の分数または倍数がある。当業者であれば、正方形以外の形状、たとえば長方形、三角形、円形などを採用してもよいことが認識されるであろう。
一例において、正方形の寸法は0.5データトラック幅となるように選択される。静止マスク440−2の各セクションは、少なくとも部分的に、2つのセンサ444−1,444−3(図4C中の円で示す)の1つについての光学経路を遮る。可動マスク440−1は、静止マスクと同じ正方形ブロック寸法を有する均一な市松模様のパターンを有し得る。一例においては、マスク440−1はマスク440−2およびヘッド16よりも幅広であるが、他の例においてはマスク440−1はさまざまなサイズを有することができ、これには横方向でマスク440−2以下のサイズも含まれる。
図4Cは、ヘッド16(図4Cには示さず)およびマスク440−1がテープ100の幅にわたって動く際における、テープ100の端縁およびマスク440−1,440−2のいくつかの整列状態(i,ii,iii,ivで示す)を例示したものである。図4Cに示すように、各々の光学検知要素は、黒い正方形および透明の正方形がそれぞれ黒い正方形および透明の正方形に合わせられたため、2つのマスク440−1,440−2およびテープ100により半分だけ遮られる状態から、可動マスク440−2の黒い正方形および透明の正方形が静止マスク440−1のそれぞれ透明な正方形および黒い正方形に合わせられたため完全に遮られる状態へのサイクルを巡る。なお、静止マスク440−2のセクション同士は相補的であるため、一方のセンサが最小の光透過を経験する間に他方のセンサは最大の光透過を経験する。ヘッドによる各々のトラック長さの運動につき両方のセンサの光学経路が最大光透過から最小光透過へのサイクルを経験するため、結果として得られる位置決め信号は一般に以前のサーボシステムよりも広いダイナミックレンジ(お
よびより良好な信号対雑音比)を有する。当業者には明らかなように、適切な信号処理によりシステムは図4Cに示す正方形の各列につきナル位置信号を生成する。
一例において、信号b1および信号b3がそれぞれセンサ444−1およびセンサ444−3の出力を表わす場合、信号b1−b3は読み書きヘッド16の位置に比例する信号を表わし、信号b1+b3はテープ100の位置に比例する信号(すなわちLTMに関係するもの)を表わす。周知のサーボシステムの技術を用いて、サーボコントローラは和および差の信号を用いてテープ100の端縁に対する読み書きヘッド16の位置を判断し制御することができる。
別の例に従うと、光学サーボシステムは記憶テープの端縁を照らし回折パターンを生成する。この回折パターンを好適なマスクに対して結像させ、そしてマスクの出力を検出し、これを用いて記憶テープの端縁の位置を判断する。図5は、光学源546が記憶テープ100の端縁を照らして回折パターンを生じさせサーボ情報をもたらす光学サーボシステムの一例を示す。このサーボシステム例の動作は、図5で左から右への光経路を辿ることで記述され得る。レーザなどの光源546がもたらした照明は、テープ端縁100にわたって回折して回折パターンを生じさせ、当該パターンは、出力マスク回折パターンを生成するマスク540上に結像されて当該マスクを通過する。出力回折パターンはセンサ544により検出され、当該パターンは、システム内におけるテープ100の相対的な位置情報を得るために、処理されてもよい。
一例において、光源546はレーザダイオードなどのコヒーレント光源を含む。センサ544は、CCDまたはCMOS素子など任意の好適な光学センサアレイまたはラインスキャナを含むことができる。光源546、センサ544およびマスク540は、テープ100およびヘッドのアクチュエータ(図示せず)に対する既知の物理的関係で機械的に固定され得る。
一例において、マスクパターン540は孔からなる4つのバンドを含み、そのうち1つを図6に示す。一例において、マスクはピッチ24μmで直径12μmの孔または透過パターンを含む。しかしその他さまざまな寸法およびマスクパターンが採用可能であることが認識されるであろう。たとえば、採用され得る別のマスクパターンは、長手方向に並んだ線であって方向および相対運動の情報をもたらすのに好適な間隔付けおよび寸法のものを含む。マスク540におけるパターンは1次元のものであり、好適な幅および間隔付けの線、または格子状の線パターンなどの要素を含み、これは光の透過を増大させる。さらに、光源に対する透過性がさまざまである複数材料のパターンを含むマスクもある。
光がテープ100の端縁の上で回折し、回折パターンがアクチュエータマスク540に投射され結像される際、マスク540または光源546の動きは回折パターンをシフトさせることはない。むしろこの動きは、検出器544で測定される回折パターンにおける強度変化を生じさせる。最大強度が起きるのは、テープ端縁の回折パターンがアクチュエータマスク540のパターンをカバーするまたはこれと整合するときである。マスク540がテープ100の端縁に対して横方向に動くのに伴い2つの影響が観察される。すなわち、ゆっくりと増加する強度変化、およびより速い正弦波状の強度変化であり、これはアクチュエータマスクの回折パターンとのテープ端縁の回折パターンの各トラック交差に対応する。
出力マスクの回折パターンから、次数(0,0)および(0,−1)の2つにより、テープ100またはマスク540の横方向の運動の関数として互いに位相のずれた光レベルが生じる。システムの幾何学的構成、たとえばテープ100の端縁からマスク540への距離およびマスク540から検出器544までの距離を調節することで、2つの次数(0
,0)および(0,−1)間の位相差の量を変化させることができる。一例において、サーボシステムの位相差は90度の位相のずれであり、たとえばこれは正弦および余弦の波形の場合に該当する。当業者であれば、90度位相がずれた2つの波形を用いることで、トランスデューサのヘッドに対するテープ100の相対的な位置および運動方向の両方が導き出され得ると認識されるであろう。一例において、2個の光検出器を、回折パターンの各次数につき1個ずつ設けることで信号を同時に検出することが可能となる。図7は一例における2つの次数を表示するスコープトレースを例示する。
マスク540とテープ100の端縁とが適切に位置の調整がされている場合には、最大光強度のトラック交差は1度だけである。この最大強度のトラック交差が起きるのは、テープ端縁の回折パターンがマスクパターン上に合わせられるときである。この信号はトラックについての判断をするための参照点である。図7に示すスコープトレースの例では、最大強度トラックはトラック17で起こる。
当業者には認識されるであろうように、ここに例示したテープ端縁の位置を検知するサーボ方法は単に例としてのものであり、上述の方法およびシステムに対するさまざまな変更(装置または動作を加えたりなくしたりすることを含む)が可能である。これに加え、さまざまな方法およびシステムが、その他の光学テープ端縁サーボ方法およびシステムと組合せて使用可能である。
磁気サーボ方法およびシステム
以下、テープ端縁を用いた光学サーボ方法およびシステムとともに用いられ得る磁気サーボ方法およびシステムの例について説明する。一例に従うと、磁気記憶テープにおける既存のデータ構造を検知してトランスデューサのヘッドの位置情報を、たとえば参照データトラックからの読取信号によって判断する方法およびシステムが提供される。この方法の一例において、ドライブシステムがトラック位置を維持する能力に基づき、たとえば「開ループ」制御またはその他ドライブシステムに利用可能なサーボ制御方法、たとえば光学サーボシステムにより、第1のデータトラックが磁気記憶媒体に書込まれる。この後のデータトラックが1本以上の既存または以前に書込まれたデータトラック(ここで「参照」データトラックと呼ぶ)から参照される。第1のデータトラックnが次の隣接するトラックn+1のための参照トラックになる。データトラックが逐次書込まれる度ごとに、読取要素などのセンサが、以前に書込まれた少なくとも1本の参照トラックを連続的または間欠的に監視して相対的な位置情報をもたらすことができる。たとえば、所望のトラック幅および間隔付けについて読取要素と書込要素とが互いに対して固定される場合、この読取要素が参照トラックから外れつつあるまたはオフセットであることを示す読取信号により、書込まれているトラックもまた参照トラックに対する所望の位置から外れつつあるまたはオフセットであることがサーボシステムに示される。
この追跡情報を判断するのに用いられ得る信号には、たとえばトラック平均振幅、参照トラックの平均エネルギー、読取ゲート(または「rdゲート」)信号の平均エネルギー、PLLのロック/アンロック、読取可能データから読取不可能なデータへの遷移、キロビット、エラーレート情報、信号雑音、およびその他上述のようにトラックのオフセットの関数として変化する好適な読み書きパラメータが含まれる。
サーボ方法の一例について図8を参照して説明する。この例では、少なくとも1本のデータトラックn−1が記憶媒体100に書込まれ、記憶媒体100上においてこのドライブのサーボシステムの能力に基づき位置合わせされる。この後書込まれるデータトラックnの位置が参照されるためには、少なくとも部分的に、1個以上のサーボ読取要素120を、以前に書込まれたデータトラックn−1に対する既知の関係で位置決めする、たとえば隣接するデータトラックn−1の遠い方の端縁付近で位置合わせする。書込要素105
およびデータ読取要素110をサーボ読取要素120からの信号に基づき調節または動かすことにより、トラックn−1に対する書込要素105およびトラックnの相対的な位置における変動を減少させる。その他このドライブシステムに利用可能なサーボシステムを並列的または直列的に用いて位置情報をもたらしてもよい。
一例において、サーボ読取要素120によるトラックn−1の読取が問題なく行われ得る(たとえば所望のエラーレート内など)場合、トラックnはトラックn−1に対して正しく位置決めされており、すなわちトラックnはトラックn−1を上書きしていない。トラックn−1の読取に問題がある場合、ヘッド110を位置決めし直してトラックnをトラックn−1から離す。トラックn−1の読取に問題がなかった場合、書込要素105をわずかにトラックn−1側へ動かしてトラックnとトラックn−1との間隔付けを減少させてもよく、この後もう一度読取を行なってトラックn−1が上書きされないことを確実にしてもよい。サーボ読取要素120によるトラックn−1の読取プロセスおよび書込要素105の調節を行なうプロセスは連続的または間欠的に実行可能であり、これによりトラックnおよびn−1を所望の幅および間隔付けに維持することを試みる。一例において、データトラックのピッチは約1μmから44μmの範囲内にされる。トラック幅は、特定の用途や所望の記憶密度、エラーレートなどに依存して変わり得る。
別の例に従うと、読取要素は2本の参照データトラックの隣接する端縁と位置合わせされ、位置情報が取得される。書込要素の調節は、上記2本の参照データトラックのギャップ位相に対応した読取ヘッドからの信号に基づき行なうことができる。たとえば、位置情報は、2本の隣接する参照トラックのギャップ位相中における振幅を監視し、この振幅をランダムデータの振幅と比較するすることにより、取得されてもよい。
図9Aを参照して、2本のデータトラックn−1およびn−2が磁気記憶媒体100に書込まれた後、以前に書込まれたデータトラックn−1およびn−2を参照しながらアクティブなデータトラックnが書込まれる。たとえば、データトラックn−1およびn−2が記憶テープに書込まれた後、かつ書込要素205によりトラックnを書込んでいる間に、サーボ読取要素220は以前のデータトラックn−1とn−2との境界にある。データブロック170間のギャップ160中にとられたトラックn−1からの読取信号の振幅を用いて、トラックn−1およびn−2と比較されるトラックnの相対的な位置を決定することができる。
たとえば、ギャップの信号サンプルが比較的一定な場合、サーボ読取要素210はトラックn−1およびn−2にわたりほぼ等しく位置決めされる。信号サンプルが変動する場合には、読取要素210は1トラックにわたり等しく位置決めされない可能性が高い。図9Bは、サーボ読取要素220からの信号の名目的な読取信号包絡線を例示する。書込要素205およびデータ読取要素210がトラックnの中心にあり、かつサーボ読取要素220がデータの上のみに位置決めされた場合、読取信号は最大振幅にある。サーボ読取要素210がトラックn−1またはn−2のいずれかからのギャップ160の上に位置決めされている場合、読取信号は最大振幅の2分の1にあることになるが、それは読取要素210のうち半分がギャップ160上に位置決めされているからである。
図9Cは、サーボ読取要素210がオフトラックで位置決めされているときのサーボ読取信号を例示する。書込要素205がオフトラックで位置決めされ、サーボ読取要素210がトラックn−1およびトラックn−2の上で等しく位置決めされていない場合、サーボ読取信号包絡線には交替するギャップ変調深度が含まれるが、それはこの振幅が、トラックのうち1本に関連したギャップ160のため最大の2分の1を上回る分だけ減じられ、そして、もう1本のトラックに関連したギャップ160のため最大の2分の1を下回る分だけ減じられるからである。書込要素205を調節することにより、読取信号からのギ
ャップ変調深度を安定させ、各々の遭遇するギャップ160につき等しくすることができる。
信号の振幅は間欠的または連続的に監視することができ、これによりサーボシステムがヘッドをトラックn−1に対して所望の位置で維持するための情報をサーボシステムに与えることができる。
図10はこの方法の別の例を示し、ここでは2個のサーボ読取要素320a,320bは2本の参照データトラックn−1およびn−2の隣接する端縁に対して位置合わせされ、そして、当該端縁にある。これら2個のサーボ読取要素320a,320bからの読取信号に基づき書込要素305を調節することができる。ギャップ160中におけるサーボ読取要素320a,320bからの読取信号の振幅は、オフセットの大きさおよび方向を示す。トラックn−1およびトラックn−2におけるギャップ160からの読取ヘッド320a,320bからの信号の相対的な振幅同士が比較される。信号振幅の比が1であれば、アクティブなトラックnの位置は正しく位置決めされている。この比が1でなければヘッドが適当な方向で位置決めし直される。たとえば、一方の読取ヘッドについてのより大きい振幅によってオフセットの方向が示される。読取信号を連続的または間欠的にサンプリングまたは測定し、これをコントローラにより用いて書込ヘッドをトラックn−1およびn−2に対して所望の位置に位置決めすることができる。
また、ここに記載の方法の例をさまざまに組合せることも意図されており、これにはサーボ読取要素のさまざまな数および構成が含まれる。たとえば、参照データトラックを読取るように構成された第1のサーボ読取要素と、2本の隣接する参照トラックをまたがるように構成された第2のサーボ読取要素とを含むシステムを設けて、トラックのオフセットの関数として変動する第1の信号と、トラックのオフセットを示すギャップ振幅を検出する第2の信号とを得ることができる。
この方法およびシステムの別の例に従うと、所定の時間で読み書きヘッドに読み書きプロセスを止めさせ、ヘッドのアセンブリを動かして参照データトラックの端縁の場所を突き止める。次にシステムは、アクティブなトラックに対する参照データトラックの場所および境界(たとえば端縁)を記録し、読取ヘッドからの信号または所定の値に基づきアクティブなトラックの位置について調節を行なうことができる。上記のように読み書きを止めて参照データトラックの場所を調べるプロセスは、データトラックの書込中に所望に応じて周期的に繰返され得る。磁気テープドライブでの使用について、この例は正確で繰返し可能な位置決め情報を入手するよう実現され得る。
図11を参照して、書込プロセス中における相対的な位置情報を判断するための方法の一例について説明する。読み書きヘッド402の所与の幾何学的構成につき、ドライブサーボシステムは以前に書込まれた参照データトラック420を読取ることによって、アクティブなトラック410(すなわちデータの書込または読取のいずれかのためにアクセスされているトラック)の上にわたりヘッド402の位置を細かく調節するための情報を入手することができる。一例においてシステムは、参照トラック420の上にわたって位置決めされたときの読取要素406の信号品質値およびテープドライブの読取チャネルデータ有効性リソース(RCDVR)などのデータ完全性読取信号を用いる。読取信号品質値は、参照ヘッド406を含むヘッド402が参照トラック420上を通過する際に監視され得る。アクティブなトラック410の場所に対する参照トラック420の中心位置および/または端縁の相対的なレイアウトにより、ドライブサーボシステムがトラック410上でのヘッド402の位置を調節することが支援され得る。
一例において、読取チャネルデータ有効性リソース(RCDVR)はリレーテープ信号
(ON/OFF)をもたらし、この信号を「データ有効」信号(図11の「データ有効信号」)と呼ぶ。この信号は以下のデータ有効性指標および信号のうちいずれか、またはそのうち任意のものの組合せに基づいて読取要素406がデータを回復する能力を表わす。
1.データ振幅有効
2.データ周波数/位相有効(位相同期ループ有効)
3.データブロックのプリアンブル/ポストアンブル振幅およびまたは位相/周波数およびまたは同期信号有効
4.データパターン有効
5.データブロックのプリアンブル/ポストアンブルパターン有効。
図11の下側は、動作中のヘッド402の相対的な位置が決定できる、ヘッド402から受取られた読取信号の一例を示す。ヘッド402の読取要素406が参照トラック420を横切って動くのに伴い、データ有効信号において、その状態はデータが有効でない参照トラック420の端縁付近の「OFF」からデータが有効になる「ON」へ変化し、そして読取要素が参照トラック420における反対側の端縁を通り過ぎるところでOFFに戻る。トラックレイアウトについての各寸法を調べ参照トラック420上にわたり読取要素406を位置決めするために、サーボシステムは指定された期間(図11に示すトラックレイアウトチェック期間Ts)においてアクティブなトラック410上で読み書き機能を止め、参照トラック420の端縁へおよびその上にわたり検索を開始させることができる。データ有効信号の状態と、サーボ位置検知装置の与えるアクティブなトラック410の場所に対するヘッド402の瞬間的な相対的な位置とを監視することにより、サーボシステムはアクティブなトラック410に対する参照トラック420の場所および境界を記録する。この記録された値を「参照位置」と呼び、これを名目的な値と比較する。差がなければトラックレイアウトは正しいものであり、サーボシステムはアクティブなトラック410へもう一度検索を開始して読み書き機能を再開させることができ、次のトラックレイアウトチェック期間Tsまで他に動作はない。一方、測定された参照位置とその名目値との間に差がある場合、これはトラックレイアウトに変化がある、またはテープ400とヘッド402との相対的な位置に変化があることを示しており、この場合サーボシステムはアクティブなトラック410へもう一度検索を開始してサーボ位置決めループの参照位置に変更を加え、トラックレイアウトを名目的な寸法へと修正する。それからシステムは読み書き機能を再開させ、これを次のトラックレイアウトチェック期間Tsまで行なう。
この特定の例においては、データトラックレイアウトチェック中にはデータをアクティブなトラック410から検索したりまたはトラック410に書込んだりしないため、データパターン内にはデータのない周期的なギャップが生じる。このギャップの長さおよび期間(Tg)は、参照トラックへの運動およびそこからの運動の期間(Tm)と、参照トラックからのデータ有効情報を正確に分析するための時間(Td)とにより決定される。これらギャップの頻度(Fs=1/Ts)はこの方法の修正帯域幅能力を決定し、さらにテープ容量へのオーバーヘッドを決定する。一般に、トラックレイアウトチェックの頻度が高ければ修正の高速化が可能であるが、記憶媒体のデータ容量は減少する。
当業者であれば、ここに例示した方法は単独で実施されても、またはドライブシステムに関連付けられたファームウェア、ソフトウェアおよびハードウェアの任意の組合せで実施されてもよいことが認識されるであろう。
この方法の別の例に従うと、読み書きプロセスは止められ、専用の読取要素は動かされ、アクティブなトラックの読み書きプロセス中の参照データトラックの端縁が配置される。システムはアクティブなトラックに対する参照データトラックの場所および境界を記録して、上述のように読取要素からの信号または所定の値に基づきアクティブなトラックの
位置に調節を行なうことができる。データトラックの書込中、上述のように読み書きを止めて参照データトラックの場所を調べるプロセスは、所望に応じて周期的に繰返すことができる。
図12に示す例は図11の例と類似するが、ヘッドのアセンブリ502に専用のサーボ読取要素508が含まれている点で異なっている。サーボ読取要素は参照トラック520の端縁に隣接して位置決めされており、このため必要とされるヘッド502の動きは少なくなり、参照トラック520における1つ以上の端縁および/または中心位置を参照するのに必要な時間も短くなる。一例において、この方法およびシステムは専用のサーボ読取要素508からのRCDVR信号を用いて、参照トラック520の端縁に対するアクティブな読取要素506および書込要素504の場所を判断する。それからこの位置情報を用いて、サーボシステムがアクティブなトラック510の上で読取要素506および書込要素504を調節するのが支援される。
この方法の別の例に従うと、専用の読取ヘッドは、アクティブなトラックの場所に対する参照データトラックの相対的な位置に関連した連続的な読取信号をもたらす。サーボシステムはこの位置情報を用いて、書込ヘッドの位置を参照データトラックに対する所望の相対的な位置へ調節することができる。
図13に示す例は図12の例と類似するが、専用のサーボ読取要素608が、参照トラック620に対するサーボ読取要素608の位置に関連した連続的な信号をもたらす点で異なる。よって、この例でサーボシステムは連続的な位置判断を行ない、ヘッド602の位置について連続的な調節を行なうことができる。
読取要素608が参照トラック620の端縁の全体を動くのに伴い、読取信号(またはデータ有効信号)は参照トラック620の端縁に対するサーボ読取要素608の相対的な位置に比例する線形信号をもたらす。この読取信号をフィードバック位置決め信号として用いて、サーボ読取要素608による参照トラック620の端縁の追跡を確実に実行する。ヘッド602の設計については、サーボ読取要素608が参照トラック620の端縁を追跡する際にアクティブな読取要素606および書込要素604がアクティブなトラック610の上に位置決めされるような設計とする。よって、ここに例示の方法によると、以前に書込まれたトラックまたは参照トラックに沿っており当該トラックに平行に配される所望のトラック位置にヘッド602を位置決めするためのサーボ読取信号がサーボシステムに供給される。
例II
上述の方法の一例では、クォンタム・コーポレーション(Quantum Corporation)製のSDLT(Super Digital Linear Tape)220テープドライブで用いられるようファームウェアを書いた。このファームウェアはSDLT220の光学的追跡サーボシステムを利用し、隣接する参照トラックの端縁の読取からの「支援」を受けた。SDLT220読取チャネルにより読取ゲート信号を生成し、これにより読取チャネルが良好なデータブロックを読取ったかどうかを示す。この読取ゲート信号が所定の値よりも大きければデータブロックは良好なものである。一方、読取ゲート信号が所定の値を下回れば、データブロックは不良である。
SDLT220の標準モードでいくつかのデータトラックを書込んだ。次にこれらデータトラックを読取った。SDLT220光学サーボがヘッドをデータトラックの中心にロックした後、サーボシステムにより読取ゲート信号が周波数10KHzで7.5ミリ秒間サンプリングされた。サンプルの大多数が良好であれば、現在の光学サーボ位置にオフセ
ットを追加してヘッドをアクティブなトラックの中心からさらに遠くへ動かした。サンプルの大多数が不良であれば、現在の光学サーボ位置にオフセットを追加してヘッドをアクティブなトラックの中心側へ動かした。このように読取ゲート信号をサンプリングしてから現在の光学サーボ位置にオフセットを加えたりまたは引いたりする手順をテープの長さにわたって連続的に繰返した。ヘッドはアクティブなトラックの端縁へ段階的に動き、テープの長さにわたってアクティブなトラックの端縁に追従し続けた。
この後、いくつかのデータトラックを書込む試験を実施し、ここで標準的なSDLT220用光学サーボシステムを用いたが、光学サーボ信号経路の中に10Hzの正弦波状周波数を挿入することにより、サーボが名目的な位置から10Hzの正弦波状の偏りをもってデータトラックを書込むようにした。次に上述の方法を用いてデータトラックを読取った際、ヘッドは書込プロセス中に挿入された10Hz信号に追従した。
さまざまなトランスデューサのヘッドの例が上述の方法およびシステムの1つまたはそれ以上で用いられ得る。ヘッドの設計の一例は、2個の読取要素を有する中心タップ付きヘッドを含み、読取要素の一方は、隣接するデータトラックからサーボ位置決め情報を導き出すように位置決めされた専用の読取要素を含む。たとえば、第1の読取要素は現在アクティブな所望のトラックにあるデータを読取り、一方で第2の読取ヘッドは隣接する参照データトラックからのサーボ位置情報をもたらす。
図14は有効な2個の読取要素32,36を伴う中心タップ付きヘッドの例1400を示す。動作において、読取要素32はアクティブなトラックの中心に位置決めされるように構成され、トラック幅は約0.50である。読取要素36は約0.8トラック幅であり、読取要素32からリセス34により0.60トラック幅だけ隔てられる。読取要素36は参照トラックの中心に位置決めされるように構成される。第2の読取ヘッド36の寸法はこの例では0.8トラック幅であるが、これはトラックを細かく位置決めするのに用いられるトラック修飾子の範囲内にある。ヘッド1400における読取要素32,36を含む部分は1本の磁気抵抗ストリップを含む。ヘッド1400の電気接続については、データ読取要素リード20およびサーボ読取要素リード24が共通のリード22から独立するような電気接続とする。
図15はヘッドの一例1500を示す。この例では、ヘッド1500は2個の読取要素32,36を伴なって中心でタップを設けられ、読取要素32は0.5トラック幅で、アクティブなトラックの中心に位置決めされ、読取要素36もまた0.5トラック幅で、読取要素32からリセス34により0.25トラック幅だけ隔てられる。この構成においては、読取要素36は参照トラック端縁と位置合わせされてトラック修飾子などを検知し、こうしてサーボシステムのための位置決め情報をもたらすことが可能である。
図16はヘッドの一例1600を示す。この例においては、ヘッド1600は2個の読取要素32,36を伴なって中心でタップを設けられる。ヘッド1600の構成は図15と類似するが、リセス34が0.65トラック幅である点で異なっており、このため読取要素36は参照トラックにおける反対側の端縁と位置合わせされるように構成される。
図17は、多数のタップおよび多数の読取要素を伴うヘッドの例1700を示す。ヘッド1700は、リセス34,38で隔てられた3個の読取要素32,36,40を含む。第1の読取要素32はアクティブなトラックを読取るためのものであり、名目的にトラック中心に位置決めされる。第2の読取要素36は参照トラック端縁付近、たとえばトラックn−1における端縁n−2側の端縁上に位置決めされる。第3の読取要素40は第2の参照トラックにあって、たとえばトラックn−2におけるトラックn−1側の端縁に位置決めされる。ヘッド1700は2個の読取要素を伴うプッシュ・プル構成で用いることが
でき、これら2個の読取要素はn−1とn−2との境界のトラック端縁からサーボ修飾子を検知する。ヘッド1700はさらに共通のリード22および読取要素リード26を含む。
図18はヘッドの別の例1800を示す。幅が0.5トラック幅であるデータ読取要素32はサーボ読取ヘッド36の中心から1.5トラック幅だけ離れて位置決めされる。読取要素32と読取要素36との間でリセス34により形成される間隔は1.0トラック幅である。ここに例示するヘッド1800は、以下に記載のマルチヘッドチャネルの1磁気抵抗ストリップを形成することができる。
図19は、中心タップによるデータおよびサーボ読取要素を用いた典型的な読み書きマルチチャネルヘッドの相対的な幾何学的構成を例示する。具体的には、1チャネルについてのデータ読取要素1932およびサーボ読取要素1936との関連で書込要素1905を示す。
以上の詳細な説明は例としての実施例を示すために与えたものであり、制限的であると意図されたものではない。当業者であれば、この発明の範囲内で数多くの変更および変形が可能であることが明らかであろう。たとえば、ここに記載したさまざまな方法およびシステムの例は単独で用いられることも、またはその他さまざまな位置決めおよび/またはサーボ方法およびシステムと組合せて用いられることもあり、これはここに記載されるものであるか、またはその他でたとえば光学または磁気サーボ方法およびシステムを含むものであるかを問わない。これに加えて特定の例について検討がなされ、さらにこれら例が関連技術にあるいくつかの問題にどのように対処するように考えられているかについて検討した。しかしこの議論は、ここに示すさまざまな例を、上記不利益に実際に対処またはこれを解決する方法および/またはシステムへと限定することを意図していない。
記憶媒体の端縁を検知するように構成された光学サーボシステムを含むサーボシステムの一例を示す図である。 記憶媒体の端縁を検出するように構成された光学サーボシステムを含むサーボシステムの別の例を示す図である。 サーボシステムについてのフィードバックループの例を示す図である。 記憶媒体の端縁を検知するように構成された光学サーボシステムを含むサーボシステムの別の例を示す図である。 図4Aのサーボシステムの例を示す図である。 図4Aのサーボシステムの例を示す図である。 記憶媒体の端縁を検知するように構成された光学サーボシステムを含むサーボシステムの別の例を示す図である。 光学サーボシステムで用いられるマスクパターンの一例を示す図である。 光学サーボシステムから検出された信号の一例を示す図である。 磁気記憶媒体に対する磁気ヘッドアセンブリの一例と、これに対応する、サーボプロセス中の読取信号とを示す図である。 磁気記憶媒体に対する磁気ヘッドアセンブリの別の例と、これに対応する、サーボプロセス中の読取信号とを示す図である。 隣接するデータトラックから生成された読取信号の一例を示す図である。 隣接するデータトラックから生成された読取信号の別の例を示す図である。 磁気記憶媒体に対する磁気ヘッドアセンブリの別の例と、これに対応する、サーボプロセス中の読取信号とを示す図である。 磁気テープに対する磁気ヘッドアセンブリの一例と、これに関連する、サーボプロセス中に生成された信号とを示す図である。 磁気テープに対する磁気ヘッドアセンブリの別の例と、これに関連する、サーボプロセス中に生成された信号とを示す図である。 磁気テープに対する磁気ヘッドアセンブリの別の例と、これに関連する、サーボプロセス中に生成された信号とを示す図である。 磁気ヘッド構成の一例を示す図である。 磁気ヘッド構成の一例を示す図である。 磁気ヘッド構成の一例を示す図である。 磁気ヘッド構成の一例を示す図である。 磁気ヘッド構成の一例を示す図である。 読み書きマルチチャネルヘッドの一例における1本のチャネルを例示する図である。 光学サーボシステムを例示する概略的な回路図である。
符号の説明
10,100 記憶テープ、16 読み書きヘッド、38,40 パターン付きマスク、41,44,241 検知素子、46,546 光源、100 ヘッド、160 ギャップ、244−1,244−2,244−3,244−4,544 センサ、320a,320b サーボ読取要素、410,420,510,620 トラック、440−1,440−2 静止マスク、540 マスク、604 書込要素、606 読取要素。

Claims (35)

  1. 磁気記憶媒体に対してトランスデューサのヘッドを位置決めする方法であって、
    トランスデューサのヘッドに関連付けられた読取要素から読取信号を生成するステップを含み、前記読取信号は、磁気記憶媒体に記憶された参照データトラックに応じて生成され、前記方法はさらに、
    前記記憶媒体の端縁の位置を光学的に検知するステップと、
    前記記憶媒体の前記端縁の位置および前記読取信号に応じて前記記憶媒体に対して前記トランスデューサのヘッドを位置決めし直すステップとを含む、方法。
  2. 前記読取信号の特性は、前記参照トラックと前記読取要素との間のオフセットの関数として変動する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記特性は、エラー信号値、雑音信号、平均振幅、平均エネルギー、キロビット値、エラーレート値のうちの1つ以上を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記読取信号は、前記読取要素と前記参照データトラックとの間のオフセットの関数として変動する信号品質パラメータを含み、前記トランスデューサのヘッドは前記信号品質パラメータに基づいて位置決めし直される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記参照データトラックは以前に書込まれたデータトラックを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記読取要素は、前記トランスデューサのヘッドがアクティブなデータトラックにアクセスする際に参照データトラックを読取るように構成された専用のサーボ読取要素である、請求項1に記載の方法。
  7. さらに、前記参照データトラックに隣接してデータトラックを書込むステップを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記記憶媒体の前記端縁の位置を光学的に検知するステップは、
    マスクの透過部分および前記記憶媒体の端縁により形成された窓を照らすステップを含み、前記マスクは前記トランスデューサのヘッドに対して一定の空間関係にあり、前記光学的に検知するステップはさらに、
    前記窓を通過した光の強度を検出するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記窓を通過して検出された前記光の前記強度に基づいて前記トランスデューサのヘッドを位置決めし直す、請求項8に記載の方法。
  10. 前記マスクの前記透過部分は開口部を含む、請求項8に記載の方法。
  11. さらに、前記マスクの第2の透過部分および前記記憶媒体の第2の端縁により形成された第2の窓を照らすステップを含む、請求項8に記載の方法。
  12. さらに、
    前記記憶媒体の幅よりも大きい幅を有する前記マスクの第3の透過部分と、前記記憶媒体における対向する端縁により形成された第3の窓とを照らすステップと、
    前記第3の窓を通過した光の強度を検出するステップとを含む、請求項8に記載の方法。
  13. 前記記憶媒体の前記端縁の位置を光学的に検知するステップは、
    第1のマスクおよび第2のマスクを照らすステップと、
    前記第1のマスクおよび前記第2のマスクを通過した光の強度を検出器により検出するステップとを含み、前記第1のマスクは前記トランスデューサのヘッドに対して静止しており、前記第2のマスクは前記検出器に対して静止している、請求項1に記載の方法。
  14. 前記検出器は少なくとも2つの検知要素を有する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記第1のマスクおよび前記第2のマスクのうちの一方は2つの空間的に相補的なパターンを含み、前記第1のマスクおよび前記第2のマスクのうちの他方は、前記空間的に相補的なパターンのうちの一方に対応するパターンを含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記第1のマスクおよび前記第2のマスクのうちの一方は透過区画および非透過区画からなるパターンを含む、請求項13に記載の方法。
  17. 前記記憶媒体の前記端縁の位置を光学的に検知するステップは、
    前記記憶媒体の端縁を照らして回折パターンを生じさせるステップと、
    前記回折パターンをマスクに対して結像させるステップと、
    前記マスクを通過した後の回折パターンを検出するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  18. 検出された前記回折パターンの特性に基づいて前記トランスデューサのヘッドを位置決めし直す、請求項17に記載の方法。
  19. 読取要素を含む、トランスデューサのヘッドと、
    磁気記憶媒体の端縁を照らす光源と、
    前記磁気記憶媒体の前記端縁を照らす前記光源からの光を検出する検出器と、
    検出された前記光および前記読取要素からの読取信号に応じて前記トランスデューサのヘッドの位置を調節するコントローラとを含み、前記読取信号は磁気記憶媒体に記憶された参照データトラックに関連する、ヘッド位置決めサーボシステム。
  20. 前記参照データトラックのうち少なくとも一部と前記読取要素との位置関係により前記書込要素が前記参照データトラックに隣接して配置されるように、前記読取要素は書込要素に対して空間的に一定の関係にある、請求項19に記載のシステム。
  21. 前記読取信号の特性は、前記参照トラックと前記読取要素との間のオフセットの関数として変動する、請求項19に記載のシステム。
  22. 前記特性は、エラー信号値、雑音信号値、平均振幅、平均エネルギー、キロビット値、エラーレート値のうちの1つ以上を含む、請求項20に記載のシステム。
  23. 前記読取信号は、前記読取要素と前記参照データトラックとの間のオフセットの関数として変動する信号品質パラメータを含む、請求項19に記載のシステム。
  24. さらに、前記光源と前記検出器との間に配置された光学的に符号化されたマスクを含む、請求項19に記載のシステム。
  25. さらに、前記光源と前記検出器との間に配置された第1のマスクおよび第2のマスクを含み、前記第1のマスクは前記トランスデューサのヘッドに対して静止しており、前記第2のマスクは前記検出器に対して静止している、請求項19に記載のシステム。
  26. さらに、マスクの透過部分および前記記憶媒体の端縁により形成された窓を生じさせるように位置付けられたマスクを含み、前記マスクは前記トランスデューサのヘッドに対して一定の空間関係にあり、前記検出器は前記窓を通過した光の強度を検出する、請求項19に記載のシステム。
  27. 前記コントローラは、前記窓を通過して検出された前記光の前記強度に応じて前記トランスデューサのヘッドの位置を調節する、請求項26に記載のシステム。
  28. 前記マスクの透過部分は開口部を含む、請求項26に記載のシステム。
  29. さらに、前記マスクの第2の透過部分および前記記憶媒体の第2の端縁により形成された第2の窓を含む、請求項26に記載のシステム。
  30. さらに、前記記憶媒体の幅よりも大きい幅を有する前記マスクの第3の透過部分および前記記憶媒体における対向する端縁により形成された第3の窓を含む、請求項26に記載のシステム。
  31. さらに第1のマスクおよび第2のマスクを含み、前記第1のマスクは前記トランスデューサのヘッドに対して静止しており、前記第2のマスクは前記検出器に対して静止しており、前記検出器は、前記第1のマスクおよび前記第2のマスクを通過した光の強度を検出する、請求項19に記載のシステム。
  32. 前記検出器は少なくとも2つの検知要素を有する、請求項31に記載のシステム。
  33. 前記第1のマスクおよび前記第2のマスクのうちの一方は2つの空間的に相補的なパターンを含み、前記第1のマスクおよび前記第2のマスクのうちの他方は前記空間的に相補的なパターンのうちの一方に対応するパターンを含む、請求項31に記載のシステム。
  34. 前記第1のマスクおよび前記第2のマスクのうちの一方は、透過区画および非透過区画からなるパターンを含む、請求項31に記載のシステム。
  35. さらに、回折パターンを有するマスクを含み、前記検出器は、前記テープの前記端縁で回折され前記マスクに対して結像された光を検出する、請求項19に記載のシステム。
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